JP2023149921A - 嵌合具及び嵌合具付き袋体 - Google Patents

嵌合具及び嵌合具付き袋体 Download PDF

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Abstract

【課題】層間剥離が生じにくく、カールの発生が抑制された嵌合具、及び前記嵌合具を用いた嵌合具付き袋体を提供することを目的とする。【解決手段】帯状の第1基材に雄側嵌合部が設けられた雄側嵌合部材と、帯状の第2基材に雌側嵌合部が設けられた雌側嵌合部材とを備えた嵌合具において、前記第1基材及び前記第2基材は、それぞれ嵌合部側からメイン層、中間層及びシール層が積層され、(1)前記メイン層、前記中間層及び前記シール層は少なくとも1種の同種の樹脂を含有すること、(2)前記メイン層の融点TA(℃)、前記中間層の融点TB(℃)及び前記シール層の融点TC(℃)がTB>TA>TCの関係を満たすこと、及び(3)前記メイン層の厚さtA(μm)、前記中間層の厚さtB(μm)及び前記シール層の厚さtC(μm)がtB>tA>tCの関係を満たすことを満たす。【選択図】図2

Description

本発明は、嵌合具、とりわけ層間剥離が生じにくく、成形後にカールが発生しにくい嵌合具、及びそれを用いた嵌合具付き袋体に関する。
食品、薬品、雑貨等の様々な分野において、袋本体の開口部近傍の内面に、開口部を開閉自在に封じる嵌合具が取り付けられた嵌合具付き袋体が広く用いられている。
嵌合具には、製袋時に袋体の外観を損ねないように接着できることが求められる。従来の嵌合具においては、硬度が高い樹脂層を含む基材を用いることにより、製袋時にしわが発生して外観が悪くなることを抑制している。
特許文献1には、ポリエチレン又はポリプロピレン樹脂フィルムからなる表面層及び裏面層と、ナイロン又はポリエステル樹脂フィルムからなる中間層とを含む3層構成の基材を備えた嵌合具が開示されている。
特開平06-122460号公報
多層構造を有する嵌合具は、層間剥離の発生を充分に抑制することが重要である。また、成形後の嵌合具にカールが発生すると袋本体に接着することが困難になる。しかし、特許文献1では、層間剥離を抑制しつつ、カールの発生を抑制することについて検討されていない。
本発明は、層間剥離が生じにくく、カールの発生が抑制された嵌合具、及び前記嵌合具を用いた嵌合具付き袋体を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を含む。
[1]帯状の第1基材の表面に長手方向に沿って雄側嵌合部が設けられた雄側嵌合部材と、帯状の第2基材の表面に長手方向に沿って雌側嵌合部が設けられた雌側嵌合部材とを備え、前記雄側嵌合部と前記雌側嵌合部が着脱自在に嵌合する嵌合具であって、
前記第1基材及び前記第2基材はそれぞれ、メイン層と、前記メイン層の前記雄側嵌合部及び前記雌側嵌合部とは反対側に設けられたシール層と、前記メイン層と前記シール層の間に設けられた中間層と、を備え、
前記第1基材及び前記第2基材のそれぞれにおいて以下の(1)~(3)の条件を満たす、嵌合具。
(1)前記メイン層、前記中間層及び前記シール層は少なくとも1種の同種の樹脂を含有する。
(2)前記メイン層の融点T(℃)、前記中間層の融点T(℃)及び前記シール層の融点T(℃)がT>T>Tの関係を満たす(ただし、前記メイン層を構成する樹脂が複数である場合の前記融点Tは、それらの樹脂の融点のうち最も低い融点であり、前記融点T及び前記融点Tについても同様である。)。
(3)前記メイン層の厚さt(μm)、前記中間層の厚さt(μm)及び前記シール層の厚さt(μm)がt>t>tの関係を満たす。
[2]前記中間層が、密度930kg/m以上の樹脂を含有する、[1]に記載の嵌合具。
[3]嵌合状態の前記嵌合具を長手方向と垂直に切断した切断面において、下記方法(1)により求められる前記雄側嵌合部材のカール角度θと、下記方法(2)により求められる前記雌側嵌合部材のカール角度θが、いずれも0.5°以上20°以下であり、下記方法(3)により求められる前記雄側嵌合部材の末端の位置Dと、下記方法(4)により求められる前記雌側嵌合部材の末端の位置Dが、いずれも-1.5mm以上+0.75mm以下である、[1]又は[2]に記載の嵌合具。
方法(1):
前記雄側嵌合部の幅方向の中心線を直線k1とし、前記第1基材の前記雄側嵌合部が設けられた表面の反対面と前記直線k1との交点を点O1とし、前記点O1を通る前記直線k1に直交する直線を基準線k2とする。
前記第1基材の前記直線k1の一方の端部側における、前記第1基材の面上で前記基準線k2との距離が最大となる位置を点A1とする。前記第1基材を前記基準線k2に沿って直線状に延ばした状態の前記第1基材における、前記基準線k2上の前記一方の端部側の端の位置を点C1とする。前記点A1と前記点O1を通る直線と、前記基準線k2がなす角度θA1(基準線からカールしている方向への角度)を測定する。
前記第1基材の前記直線k1の他方の端部側における、前記第1基材の面上で前記基準線k2との距離が最大となる位置を点B1とする。前記第1基材を前記基準線k2に沿って直線状に延ばした状態の前記第1基材における、前記基準線k2上の前記他方の端部側の端の位置を点D1とする。前記点B1と前記点O1を通る直線と、前記基準線k2がなす角度θB1(基準線からカールしている方向への角度)を測定する。
角度θA1と角度θB1の平均をカール角度θとする。
方法(2):
前記雌側嵌合部の幅方向の中心線を直線k3とし、前記第2基材の前記雌側嵌合部が設けられた表面の反対面と前記直線k3との交点を点O2とし、前記点O2を通る前記直線k3に直交する直線を基準線k4とする。
前記第2基材の前記直線k3の一方の端部側における、前記第2基材の面上で前記基準線k4との距離が最大となる位置を点A2とする。前記第2基材を前記基準線k4に沿って直線状に延ばした状態の前記第2基材における、前記基準線k4上の前記一方の端部側の端の位置を点C2とする。前記点A2と前記点O2を通る直線と、前記基準線k4がなす角度θA2(基準線からカールしている方向への角度)を測定する。
前記第2基材の前記直線k3の他方の端部側における、前記第2基材の面上で前記基準線k4との距離が最大となる位置を点B2とする。前記第2基材を前記基準線k4に沿って直線状に延ばした状態の前記第2基材における、前記基準線k4上の前記他方の端部側の端の位置を点D2とする。前記点B2と前記点O2を通る直線と、前記基準線k4がなす角度θB2(基準線からカールしている方向への角度)を測定する。
角度θA2と角度θB2の平均をカール角度θとする。
方法(3):
前記雄側嵌合部の幅方向の中心線を直線k1とし、前記第1基材の前記雄側嵌合部が設けられた表面の反対面と前記直線k1との交点を点O1とし、前記点O1を通る前記直線k1に直交する直線を基準線k2とする。
前記第1基材の前記直線k1の一方の端部側で、前記雄側嵌合部材の末端における前記基準線k2から最も離れた位置を点A3とする。前記点A3と前記基準線k2との距離DA3(mm)を測定する(ただし、前記基準線k2に対し、前記雄側嵌合部が位置する領域を+(プラス)とし、前記基準線k2に対し、前記雄側嵌合部の位置する領域の反対側の領域を-(マイナス)とする。)。
前記第1基材の前記直線k1の他方の端部側で、前記雄側嵌合部材の末端における前記基準線k2から最も離れた位置を点B3とする。前記点B3と前記基準線k2との距離DB3(mm)を測定する(ただし、プラス、マイナスは前記距離DA3と同様である。)。
前記距離DA3と前記距離DB3の平均を求め、その平均値を前記基準線k2に対する前記雄側嵌合部材の末端の位置Dとする。
方法(4):
前記雌側嵌合部の幅方向の中心線を直線k3とし、前記第2基材の前記雌側嵌合部が設けられた表面の反対面と前記直線k3との交点を点O2とし、前記点O2を通る前記直線k3に直交する直線を基準線k4とする。
前記第2基材の前記直線k3の一方の端部側で、前記雌側嵌合部材の末端における前記基準線k4から最も離れた位置を点A5とする。前記点A5と前記基準線k4との距離DA5(mm)を測定する(ただし、前記基準線k4に対し、前記雌側嵌合部が位置する領域を+(プラス)とし、前記基準線k4に対し、前記雌側嵌合部の位置する領域の反対側の領域を-(マイナス)とする。)。
前記第2基材の前記直線k3の他方の端部側で、前記雌側嵌合部材の末端における前記基準線k4から最も離れた位置を点B5とする。前記点B5と前記基準線k4との距離DB5(mm)を測定する(ただし、プラス、マイナスは前記距離DA5と同様である。)。
前記距離DA5と前記距離DB5の平均を求め、その平均値を前記基準線k4に対する前記雌側嵌合部材の末端の位置Dとする。
[4]下記引張応力測定により求められる引張応力が5N/mm以上30N/mm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の嵌合具。
(引張応力測定)
前記雄側嵌合部材からその長手方向の長さが120mmの試験片を切り出し、引張試験機にて前記試験片の長手方向の両端を把持し、チャック間距離50mm、試験速度1mm/分の条件にて引張試験を行い、2%伸長時の試験力(N)を伸長量(mm)で除した引張応力(N/mm)を求める。
[5]前記第1基材及び前記第2基材のそれぞれにおいて、基材の総厚に対する各層の厚さの比率は、前記メイン層が10~47%、前記中間層が38~85%、前記シール層が5~25%である、[1]~[4]のいずれかに記載の嵌合具。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の嵌合具と、内容物を収容する袋本体と、を備え、
前記嵌合具が前記袋本体の内面に取り付けられている嵌合具付き袋体。
本発明によれば、層間剥離が生じにくく、カールの発生が抑制された嵌合具、及び前記嵌合具を用いた嵌合具付き袋体を提供できる。
図1は、実施形態の一例の嵌合具を示す概略斜視図である。 図2は、図1の嵌合具を長手方向に垂直な面で切断した断面図である。 図3は、雄側嵌合部材のカール角度θを求める方法(1)を説明する断面図である。 図4は、雌側嵌合部材のカール角度θを求める方法(2)を説明する断面図である。 図5は、雄側嵌合部材の末端の位置Dを求める方法(3)を説明する断面図である。 図6は、雌側嵌合部材の末端の位置Dを求める方法(4)を説明する断面図である。 図7は、実施形態の一例の嵌合具付き袋体を示す概略正面図である。 図8は、図7の嵌合具付き袋体の上部を開封した様子を示した斜視図である。
[嵌合具]
以下、本発明の嵌合具について、一例を示し、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
図1に示すように、実施形態の一例の嵌合具1は、帯状の第1基材11の表面11aに長手方向に沿って雄側嵌合部12が設けられた雄側嵌合部材10と、帯状の第2基材21の表面21aに長手方向に沿って雌側嵌合部22が設けられた雌側嵌合部材20とを備えている。
図2に示す一例の雄側嵌合部12は、第1基材11の第2基材21との対向面である表面11aから立ち上がる幹部12aと、幹部12aの先端部に設けられ、幹部12aよりも大きい断面略半円形状の頭部12bとを備えている。雌側嵌合部22は、第2基材21の第1基材11との対向面である表面21aから断面円弧状に立ち上がる一対のアーム部22a,22bを備え、それらアーム部22a,22bの内側に凹部22cが形成されている。
雄側嵌合部12と雌側嵌合部22は、雄側嵌合部12の頭部12bが雌側嵌合部22の凹部22cに嵌まることにより、着脱自在に嵌合する。なお、雄側嵌合部12及び雌側嵌合部22の態様は、着脱自在に嵌合するものであればよく、図2の態様には限定されない。
図2に示すように、第1基材11は、メイン層13と、メイン層13の雄側嵌合部12とは反対側に設けられたシール層14と、メイン層13とシール層14の間に設けられた中間層15と、を備えている。すなわち、第1基材11は、雄側嵌合部12側からメイン層13、中間層15、シール層14がこの順に積層された3層構成である。
第1基材11は、以下の(1)~(3)の要件を満たす。第1基材11が要件(1)~(3)を満たすことにより、第1基材11において層間剥離が生じにくくなり、また雄側嵌合部材10にカールが発生することが抑制される。
(1)メイン層13、中間層15及びシール層14は少なくとも1種の同種の樹脂(以下、「同種樹脂A」とも称する。)を含有する。
(2)メイン層13の融点T(℃)、中間層15の融点T(℃)及びシール層14の融点T(℃)がT>T>Tの関係を満たす。
(3)メイン層13の厚さt(μm)、中間層15の厚さt(μm)及びシール層14の厚さt(μm)がt>t>tの関係を満たす。
(要件(1))
「メイン層、中間層及びシール層が同種の樹脂を含有する」とは、メイン層、中間層及びシール層の各層が同一の樹脂を含有する態様だけでなく、主成分の構成単位が同じ単量体由来である樹脂を各層が含有する態様も含まれるものとする。
また、「主成分の構成単位」とは、樹脂を構成するすべての構成単位100質量%に対して50質量%超を占める構成単位を意味する。
例えば、高密度ポリエチレンを含有する層と、低密度ポリエチレンを含有する層と、直鎖状低密度ポリエチレンを含有する層は、同種樹脂Aを含有する層である。
メイン層13、中間層15及びシール層14に含まれ得る同種樹脂Aとしては、特に限定されず、公知の嵌合具の基材に使用されるものが使用できる。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド樹脂(ナイロン等)等を例示できる。なかでも、剛性や柔軟性のバランスを調整しやすいことから、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂が好ましい。
メイン層13、中間層15及びシール層14に含まれ得る同種樹脂Aは、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
メイン層13を形成する樹脂の具体例としては、特に限定されず、公知の嵌合具の基材に使用されるものが使用できる。例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド樹脂(ナイロン等)等を例示できる。なかでも、剛性と柔軟性のバランスを調整しやすいことから、ポリプロピレン、LDPE、LLDPEが好ましい。メイン層を形成する樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
中間層15を形成する樹脂の具体例としては、特に限定されず、公知の嵌合具の基材に使用されるものが使用できる。例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド樹脂(ナイロン等)等を例示できる。中間層15を形成する材料としては、密度が930kg/m以上の樹脂が好ましく、HDPEが特に好ましい。中間層を形成する樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
シール層14を形成する樹脂の具体例としては、特に限定されず、公知の嵌合具の基材に使用されるものが使用できる。例えば、LLDPE、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド樹脂(ナイロン等)等を例示できる。なかでも、低温シール性の点から、軟質ポリプロピレン、LLDPEが好ましい。シール層を形成する材料としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
同種樹脂Aを含有する各層の組み合わせとしては、例えば、以下の組み合わせを例示できる。
(A-1)LDPE及びLLDPEの少なくとも一方を含有するメイン層13と、HDPEを含有する中間層15と、LLDPEを含有するシール層14との組み合わせ。
(A-2)結晶性ポリプロピレンを含有するメイン層13及び中間層15と、軟質ポリプロピレンを含有するシール層14との組み合わせ。
(A-3)LDPEを含有するメイン層13と、LDPE及びLLDPEの少なくとも一方を含有する中間層15と、LLDPEを含有するシール層14との組み合わせ。
各層の間の層間剥離を抑制する点から、メイン層13中の同種樹脂Aの含有量は、メイン層13の総質量に対して、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
同様の理由から、中間層15中の同種樹脂Aの含有量は、中間層15の総質量に対して、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
同様の理由から、シール層14中の同種樹脂Aの含有量は、シール層14の総質量に対して、40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましい。
メイン層13、シール層14及び中間層15には、必要に応じて安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、成形助剤、着色剤等の公知の添加剤が含まれ得る。
(要件(2))
「メイン層の融点」とは、メイン層を構成する樹脂の融点を意味し、メイン層を構成する樹脂が複数である場合には、それらの樹脂の融点のうち最も低い融点を意味する。「中間層の融点」及び「シール層の融点」についても同様の意味とする。
樹脂の融点は、JIS K7121:2012に従って測定される値を意味する。
メイン層13の融点T(℃)、中間層15の融点T(℃)及びシール層14の融点T(℃)は、T>T>Tの関係を満たす。
カール抑制の点から、融点Tと融点Tとの差(T-T)は、2℃以上が好ましく、3℃以上がより好ましく、5℃以上がさらに好ましい。良好なポイントシール性の点から、差(T-T)は、30℃以下が好ましく、25℃以下がより好ましく、20℃以下がさらに好ましい。前記差(T-T)の下限と上限は任意に組み合わせることができる。
袋体に融着する際の、熱による嵌合部の変形防止の点から、融点Tと融点Tとの差(T-T)は、20℃以上が好ましく、25℃以上がより好ましく、30℃以上がさらに好ましい。良好なポイントシール性の点から、差(T-T)は、70℃以下が好ましく、60℃以下がより好ましく、50℃以下がさらに好ましい。前記差(T-T)の下限と上限は任意に組み合わせることができる。
剛性の点から、メイン層13の融点Tは、80℃以上が好ましく、90℃以上がより好ましく、100℃以上がさらに好ましい。柔軟性の点から、メイン層13の融点Tは、170℃以下が好ましく、160℃以下がより好ましく、140℃以下がさらに好ましい。前記メイン層13の融点Tの下限と上限は任意に組み合わせることができる。
剛性及びカール抑制の点から、中間層15の融点Tは、100℃以上が好ましく、120℃以上がより好ましく、125℃以上がさらに好ましい。柔軟性及び靭性の点から、中間層15の融点Tは、170℃以下が好ましく、160℃以下がより好ましく、150℃以下がさらに好ましい。前記中間層15の融点Tの下限と上限は任意に組み合わせることができる。
剛性や成形性の点から、シール層14の融点Tは、40℃以上が好ましく、50℃以上がより好ましく、60℃以上がさらに好ましい。低温シール性の点から、シール層14の融点Tは、140℃以下が好ましく、130℃以下がより好ましく、120℃以下がさらに好ましい。前記シール層14の融点Tの下限と上限は任意に組み合わせることができる。
(要件(3))
「メイン層の厚さ」とは、メイン層における任意の3箇所について測定した厚さの平均値を意味する。「中間層の厚さ」、「シール層の厚さ」及び「基材の総厚」についても同様である。
メイン層13の厚さt(μm)、中間層15の厚さt(μm)及びシール層14の厚さt(μm)は、t>t>tの関係を満たす。
カール抑制の点から、厚さtと厚さtとの差(t-t)は、1μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましく、20μm以上がさらに好ましい。柔軟性の点から、差(t-t)は、300μm以下が好ましく、200μm以下がより好ましく、150μm以下がさらに好ましい。前記差(t-t)の下限と上限は任意に組み合わせることができる。
剛性及び成形性の点から、厚さtと厚さtとの差(t-t)は、5μm以上が好ましく、7μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましい。充分なシール強度の点から、差(t-t)は、170μm以下が好ましく、150μm以下がより好ましく、80μm以下がさらに好ましい。前記差(t-t)の下限と上限は任意に組み合わせることができる。
剛性と柔軟性のバランスの点から、メイン層13の厚さtは、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましく、20μm以上がさらに好ましい。柔軟性の点から、メイン層13の厚さtは、200μm以下が好ましく、150μm以下がより好ましく、120μm以下がさらに好ましい。前記メイン層13の厚さtの下限と上限は任意に組み合わせることができる。
カールの抑制の点から、中間層15の厚さtは、20μm以上が好ましく、30μm以上がより好ましく、50μm以上がさらに好ましい。柔軟性の点から、中間層15の厚さtは、400μm以下が好ましく、300μm以下がより好ましく、250μm以下がさらに好ましい。前記中間層15の厚さtの下限と上限は任意に組み合わせることができる。
充分なシール強度の点から、シール層14の厚さtは、3μm以上が好ましく、8μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましい。柔軟性の点から、シール層14の厚さtは、120μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましく、80μm以下がさらに好ましい。前記シール層14の厚さtの下限と上限は任意に組み合わせることができる。
剛性と充分なシール強度が得られやすい点から、第1基材11の総厚は、100μm以上が好ましく、120μm以上がより好ましい。柔軟性に優れ、取り扱いやすい点から、第1基材11の総厚は、400μm以下が好ましく、300μm以下がより好ましい。第1基材11の総厚の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば120μm以上300μm以下が好ましい。
第1基材11の総厚に対する各層の厚さの比率は、メイン層13が10~47%、中間層15が38~85%、シール層14が5~25%(合計100%)であることが好ましく、メイン層13が20~43%、中間層15が40~70%、シール層14が10~25%(合計100%)であることがより好ましい。第1基材11の総厚に対する各層の厚さの比率が前記範囲であれば、層間剥離を抑制しつつ、雄側嵌合部材10にカールが発生することを抑制する効果が得られやすくなる。
第1基材11の幅は、袋本体に熱溶着したときに充分なシール強度が得られやすいことから、2mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。第1基材11の幅は、柔軟性に優れ、かつ取り扱いやすく、流通及び保管時の嵌合具の変形が起こりづらいことから、60mm以下が好ましく、40mm以下がより好ましい。第1基材11の幅の下限と上限は任意に組み合わせることができ、例えば3mm以上40mm以下が好ましい。
第2基材21は、メイン層23と、メイン層23の雌側嵌合部22とは反対側に設けられたシール層24と、メイン層23とシール層24の間に設けられた中間層25と、を備えている。すなわち、第2基材21は、雌側嵌合部22側からメイン層23、中間層25、シール層24がこの順に積層された3層構成である。
第2基材21は、以下の(1)~(3)の要件を満たす。第2基材21が要件(1)~(3)を満たすことにより、第2基材21において層間剥離が生じにくくなり、また雌側嵌合部材20にカールが発生することが抑制される。
(1)メイン層23、中間層25及びシール層24は少なくとも1種の同種の樹脂(以下、「同種樹脂B」とも称する。)を含有する。
(2)メイン層23の融点T(℃)、中間層25の融点T(℃)及びシール層24の融点T(℃)がT>T>Tの関係を満たす。
(3)メイン層23の厚さt(μm)、中間層25の厚さt(μm)及びシール層24の厚さt(μm)がt>t>tの関係を満たす。
第1基材11について説明した事項は、要件(1)~(3)を含めて、すべて第2基材21にも該当し、好ましい態様も同じである。第1基材11と第2基材21は、同じ構成であり得る。
メイン層13、中間層15及びシール層14に含有される同種樹脂Aと、メイン層23、中間層25及びシール層24に含有される同種樹脂Bは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
メイン層13を形成する樹脂とメイン層23を形成する樹脂とは、それぞれ同じであってもよく、異なっていてもよい。中間層15を形成する樹脂と中間層25を形成する樹脂との関係、シール層14を形成する樹脂とシール層24を形成する樹脂との関係についても同様である。
メイン層23、シール層24及び中間層25には、必要に応じて成形助剤、安定剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、着色剤等の公知の添加剤が含まれ得る。
メイン層13の融点とメイン層23の融点は、同じであってもよく、異なっていてもよい。中間層15の融点と中間層25の融点との関係、シール層14の融点とシール層24の融点との関係についても同様である。
メイン層13の厚さとメイン層23の厚さは、同じであってもよく、異なっていてもよい。中間層15の厚さと中間層25の厚さとの関係、シール層14の厚さとシール層24の厚さとの関係についても同様である。
第1基材11の総厚と第2基材21の総厚は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
第1基材11の幅と第2基材21の幅は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
嵌合具1は、嵌合状態の嵌合具1を長手方向と垂直に切断した切断面において、後述の方法(1)により求められる雄側嵌合部材10のカール角度θと、後述の方法(2)により求められる雌側嵌合部材20のカール角度θが、いずれも0.5°以上20°以下であることが好ましい。また、後述の方法(1)及び方法(2)により求められる角度θ1max(mm)、θ1min(mm)、θ2max(mm)及びθ2min(mm)についても同様の範囲が好ましい。
柔軟性の点から、カール角度θは、1°以上が好ましく、2°以上がより好ましい。一方、製袋時に嵌合具のシール層と袋本体のシーラント層とが安定して装着可能であり、袋体にしわが発生しないことから、カール角度θは、15°以下が好ましく、7°以下がより好ましい。前記カール角度θの下限と上限は任意に組み合わせることができる。また、θ1max(mm)及びθ1min(mm)についても同様の範囲が好ましい。
カール角度θは、カール角度θと同様の理由から、1°以上が好ましく、2°以上がより好ましく、一方、15°以下が好ましく、7°以下がより好ましい。前記カール角度θの下限と上限は任意に組み合わせることができる。また、θ2max(mm)及びθ2min(mm)についても同様の範囲が好ましい。
(方法(1))
以下、カール角度θを求める方法(1)について、一例を示して説明する。図3に示すように、雄側嵌合部材10が上側に配置され、雌側嵌合部材20が下側に配置された嵌合状態の嵌合具1を長手方向と垂直に切断し、その切断面において以下の手順(i)~(viii)を行う。
(i)雄側嵌合部12の幅方向の中心線を直線k1とし、第1基材11の雄側嵌合部12が設けられた表面11aの反対面11bと直線k1との交点を点O1とし、点O1を通る直線k1に直交する直線を基準線k2とする。
(ii)第1基材11の直線k1の一方の端部側(図3における直線k1の右側)における、第1基材11の面(図3に示す例では反対面11b)上で直線k2との距離が最大となる位置を点A1とする。なお、図3に示す例とは反対に、第1基材11の一方の端部側が嵌合部側にカールしている場合には、点A1は第1基材11の表面11a上に位置する。
(iii)第1基材11を直線k2に沿って直線状に延ばした状態の第1基材11における、直線k2上の一方の端部側の端の位置(第1基材11にカールが発生せず直線状であった場合の端の位置)を点C1とする。
(iv)点A1と点O1を通る直線a1と、基準線k2がなす角度θA1(基準線k2からカールしている方向への角度)を測定する。
(v)第1基材11の直線k1の他方の端部側(図3における直線k1の左側)における、第1基材11の面(図3に示す例では反対面11b)上で直線k2との距離が最大となる位置を点B1とする。なお、図3に示す例とは反対に、第1基材11の他方の端部側が嵌合部側にカールしている場合には、点B1は第1基材11の表面11a上に位置する。
(vi)第1基材11を直線k2に沿って直線状に延ばした状態の第1基材11における、直線k2上の他方の端部側の端の位置(第1基材11にカールが発生せず直線状であった場合の端の位置)を点D1とする。
(vii)点B1と点O1を通る直線b1と、基準線k2がなす角度θB1(基準線k2からカールしている方向への角度)を測定する。
(viii)角度θA1と角度θB1の平均をカール角度θとする。また、角度θA1と角度θB1のうち、数値が大きい方を最大角度θ1max、数値が小さい方を最小角度θ1minとする。
(方法(2))
以下、カール角度θを求める方法(2)について、一例を示して説明する。図4に示すように、雄側嵌合部材10が上側に配置され、雌側嵌合部材20が下側に配置された嵌合状態の嵌合具1を長手方向と垂直に切断し、その切断面において以下の手順(i)~(viii)を行う。
(i)雌側嵌合部22の幅方向の中心線を直線k3とし、第2基材21の雌側嵌合部22が設けられた表面21aの反対面21bと直線k3との交点を点O2とし、点O2を通る直線k3に直交する直線を基準線k4とする。
(ii)第2基材21の直線k3の一方の端部側(図4における直線k3の右側)における、第2基材21の面(図4に示す例では反対面21b)上で直線k4との距離が最大となる位置を点A2とする。なお、図4に示す例とは反対に、第2基材21の一方の端部側が嵌合部側にカールしている場合には、点A2は第2基材21の表面21a上に位置する。
(iii)第2基材21を直線k4に沿って直線状に延ばした状態の第2基材21における、直線k4上の一方の端部側の端の位置(第2基材21にカールが発生せず直線状であった場合の端の位置)を点C2とする。
(iv)点A2と点O2を通る直線a2と、基準線k4がなす角度θA2(基準線k4からカールしている方向への角度)を測定する。
(v)第2基材21の直線k3の他方の端部側(図4における直線k3の左側)における、第2基材21の面(図4に示す例では反対面21b)上で直線k4との距離が最大となる位置を点B2とする。なお、図4に示す例とは反対に、第2基材21の他方の端部側が嵌合部側にカールしている場合には、点B2は第2基材21の表面21a上に位置する。
(vi)第2基材21を直線k4に沿って直線状に延ばした状態の第2基材21における、直線k4上の他方の端部側の端の位置(第2基材21にカールが発生せず直線状であった場合の端の位置)を点D2とする。
(vii)点B2と点O2を通る直線b2と、基準線k4がなす角度θB2(基準線k4からカールしている方向への角度)を測定する。
(viii)角度θA2と角度θB2の平均をカール角度θとする。また、角度θA2と角度θB2のうち、数値が大きい方を最大角度θ2max、数値が小さい方を最小角度θ2minとする。
嵌合具1は、嵌合状態の嵌合具1を長手方向と垂直に切断した切断面において、後述の方法(3)により求められる雄側嵌合部材10の末端の位置Dと、後述の方法(4)により求められる雌側嵌合部材20末端の位置Dが、いずれも-1.5mm以上+0.75mm以下であることが好ましい。また、後述の方法(3)及び方法(4)により求められる位置D3max(mm)、D3min(mm)、D5max(mm)及びD5min(mm)についても同様の範囲が好ましい。
カールが大き過ぎると袋体への装着が安定せず、うまく接着できない、また接着時にしわが発生することから、雄側嵌合部材10の末端の位置Dは、-1.0mm以上+0.73mm以下が好ましく、-0.8mm以上+0.68mm以下がより好ましく、さらに-0.8mm以上+0.5mm以下が好ましい。特に嵌合部が設けられている側と反対側に大きくカールし過ぎると袋体にうまく接着できない。また、D3max(mm)及びD3min(mm)についても同様の範囲が好ましい。
雌側嵌合部材20の末端の位置Dは、雄側嵌合部材10の末端の位置Dと同様の理由から、-1.0mm以上+0.73mm以下が好ましく、-0.8mm以上+0.68mm以下がより好ましく、さらに-0.8mm以上+0.5mm以下が好ましい。また、D5max(mm)及びD5min(mm)についても同様の範囲が好ましい。
(方法(3))
以下、雄側嵌合部材の末端の位置Dを求める方法(3)について、一例を示して説明する。図5に示すように、雄側嵌合部材10が上側に配置され、雌側嵌合部材20が下側に配置された嵌合状態の嵌合具1を長手方向と垂直に切断し、その切断面において以下の手順(i)~(vi)を行う。
(i)雄側嵌合部12の幅方向の中心線を直線k1とし、第1基材11の雄側嵌合部12が設けられた表面11aの反対面11bと直線k1との交点を点O1とし、点O1を通る直線k1に直交する直線を基準線k2とする。
(ii)第1基材11の直線k1の一方の端部側(図5における直線k1の右側)で、雄側嵌合部材10の末端における基準線k2から最も離れた位置を点A3とする。
(iii)前記点A3と前記基準線k2との距離DA3(mm)を測定する。ただし、基準線k2に対し、雄側嵌合部12が位置する領域を+(プラス)とし、基準線k2に対し、雄側嵌合部12の位置する領域の反対側の領域を-(マイナス)とする。すなわち、距離DA3は、第1基材11の一方の端部側が雄側嵌合部12側とは反対側にカールしている場合は-(マイナス)、雄側嵌合部12側にカールしている場合は+(プラス)の値である。
(iv)第1基材11の直線k1の他方の端部側(図5における直線k1の左側)で、雄側嵌合部材10の末端における基準線k2から最も離れた位置を点B3とする。
(v)点B3と基準線k2との距離DB3(mm)を測定する。ただし、距離DB3のプラス、マイナスは前記距離DA3と同様である。
(vi)距離DA3と距離DB3の平均を求め、その平均値を基準線k2に対する雄側嵌合部材10の末端の位置D(mm)とする。また、距離DA3と距離DB3のうち、基準線k2からの距離が遠い方をD3max(mm)基準線k2からの距離が近い方をD3min(mm)とする。
(方法(4))
以下、雌側嵌合部材の末端の位置Dを求める方法(4)について、一例を示して説明する。図6に示すように、雄側嵌合部材10が上側に配置され、雌側嵌合部材20が下側に配置された嵌合状態の嵌合具1を長手方向と垂直に切断し、その切断面において以下の手順(i)~(vi)を行う。
(i)雌側嵌合部22の幅方向の中心線を直線k3とし、第2基材21の雌側嵌合部22が設けられた表面21aの反対面21bと直線k3との交点を点O2とし、点O2を通る前記直線k3に直交する直線を基準線k4とする。
(ii)第2基材21の直線k3の一方の端部側(図6における直線k3の右側)で、雌側嵌合部材20の末端における基準線k4から最も離れた位置を点A5とする。
(iii)点A5と基準線k4との距離DA5(mm)を測定する。ただし、基準線k4に対し、雌側嵌合部22が位置する領域を+(プラス)とし、基準線k4に対し、雌側嵌合部22の位置する領域の反対側の領域を-(マイナス)とする。すなわち、距離DA5は、第2基材21の一方の端部側が雌側嵌合部22側とは反対側にカールしている場合は-(マイナス)、雌側嵌合部22側にカールしている場合は+(プラス)の値である。
(iv)第2基材21の直線k3の他方の端部側(図6における直線k3の左側)で、雌側嵌合部材20の末端における基準線k4から最も離れた位置を点B5とする。
(v)点B5と基準線k4との距離DB5(mm)を測定する。ただし、距離DB5のプラス、マイナスは前記距離DA5と同様である。
(vi)距離DA5と距離DB5の平均を求め、その平均値を基準線k4に対する雌側嵌合部材20の末端の位置D(mm)とする。また、距離DA5と距離DB5のうち、基準線k4からの距離が遠い方をD5max(mm)基準線k4からの距離が近い方をD5min(mm)とする。
嵌合具1は、後述の引張応力測定により求められる引張応力が5N/mm以上30N/mm以下であることが好ましい。これにより、充分な剛性と柔軟性を有する嵌合具が得られる。
充分な剛性を有する点から、前記引張応力は、5N/mm以上が好ましく、6.5N/mm以上がより好ましく、8N/mm以上がさらに好ましい。充分な柔軟性の点から、前記引張応力は、30N/mm以下が好ましく、25N/mm以下がより好ましく、20N/mm以下がさらに好ましい。前記引張応力の下限と上限は任意に組み合わせることができる。
(引張応力測定)
雄側嵌合部材からその長手方向の長さが120mmの試験片を切り出し、引張試験機にて前記試験片の長手方向の両端を把持し、チャック間距離50mm、試験速度1mm/分の条件にて引張試験を行い、2%伸長時の試験力(N)を伸長量(mm)で除した引張応力(N/mm)を求める。
(製造方法)
嵌合具1の製造方法としては、第1基材及び第2基材に用いる材料と、各層の厚さを調整することによって要件(1)~(3)を満たすようにする以外は、特に限定されず、公知の方法を利用できる。
例えば、メイン層、中間層、シール層を形成するための樹脂材料を溶融混練等によってそれぞれ調製し、3層構成の基材を含む雄側嵌合部材又は雌側嵌合部材を形成するための複合異形ダイを備えた押出機を用いて共押出しする方法を例示できる。
材料の混合方法としては、スーパーミキサ、ヘンシェルミキサ等で乾式混合する方法が挙げられる。
溶融混練方法としては、原料を単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサ、ニーダ、ミキシングロール等の溶融混練機に供給して溶融混練する方法が挙げられる。
成形方法としては、押出成形法、射出成形法、インフレーション成形法、真空成形法等が挙げられる。
なお、本発明の嵌合具は、前記した嵌合具1には限定されない。
例えば、雄側嵌合部及び雌側嵌合部の形態は、図1及び図2に例示した形態には限定されず、公知の形態を制限なく採用できる。
第1基材と第2基材の構成は、それぞれが要件(1)~(3)を満たしていれば異なっていてもよい。
[嵌合具付き袋体]
本発明の嵌合具付き袋体は、本発明の嵌合具を備える嵌合具付き袋体である。本発明の嵌合具付き袋体は、本発明の嵌合具を備える以外は、公知の態様を採用できる。
以下、実施形態の一例の嵌合具付き袋体について説明する。
図7に示す例の嵌合具付き袋体100(以下、単に「袋体100」ともいう。)は、内容物を収容する袋本体50と、袋本体50内の上部の内面に取り付けられた嵌合具1とを具備している。
袋本体50は、正面からの視野において矩形を呈する。嵌合具1は、袋本体50の上部側の内面において、袋本体50の短手方向に伸びて設けられている。なお、袋本体50の形状は矩形には限定されない。
袋本体50は、不図示の内容物を封入した状態で密封されている。袋本体50は、第1のフィルム材52と第2のフィルム材54を重ね合わせ、四方の周縁部56を全てヒートシールすることで得られる。周縁部56においては、第1のフィルム材52及び第2のフィルム材54と共に、嵌合具1の両端がヒートシールされている。
第1のフィルム材52及び第2のフィルム材54は、ヒートシールにより嵌合具1を溶着できるものであればよく、内面側からシーラント層と基材層を少なくとも有する積層フィルムが好ましい。
積層フィルムが有する基材層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエステル、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
積層フィルムが有するシーラント層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。 積層フィルムには、バリア層等の機能層を設けてもよい。
また、第1のフィルム材52及び第2のフィルム材54は、シーラント層のみからなる単層フィルムであってもよい。
袋本体50は、嵌合具1よりも上部の側に、嵌合具1に沿って切断補助線58が設けられている。
切断補助線58は、袋本体50の切断を補助するための加工が線状に施された部分である。切断補助線58としては、例えば、第1のフィルム材52及び第2のフィルム材54における切断補助線58の部分に設けられた弱化線が挙げられる。弱化線は、フィルム材に周囲と比べて薄肉化した部分を設けることで形成することができる。その他、弱化線は、ミシン目や、列状に形成された細孔によっても形成することができる。
また、切断補助線58は、弱化線には限定されず、ハサミやカッター等で切断する位置を示す、印刷等で形成した線であってもよい。
周縁部56における切断補助線58の端部には、ノッチ60が形成されている。ノッチ60の形状は、特に限定されず、三角状又は半円形状の切り欠きを採用することができる。また、ノッチ60は、周縁部56に設けられた切込みであってもよい。
図8は、袋体100を開口した様子を示す概略斜視図である。袋体100は、ノッチ60から切断補助線58に沿って袋本体50の上部を切断して除去することにより、上部に開口部62を形成して開封することができる。
袋体100に形成した開口部62は、嵌合具1の雄側嵌合部材10と雌側嵌合部材20とを着脱することで、繰り返し開閉できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[原料]
本実施例で使用した原料を以下に示す。MFRは、JIS K 7210-1に準拠して、温度:190℃、荷重:2.16kgの条件で測定される値である。
PP1:ポリプロピレン、MFR=6.0g/10分、密度890kg/cm、融点129℃。
PP2:ポリプロピレン、MFR=7.5g/10分、密度900kg/cm、融点148℃。
PP3:プロピレン-ブテン-1共重合体、MFR=7.0g/10分、密度890kg/cm、融点83℃。
LDPE1:低密度ポリエチレン、MFR=4.0g/10分、密度924kg/cm、融点113℃。
LLDPE1:直鎖状低密度ポリエチレン、MFR=15.0g/10分、密度910kg/cm、融点124℃。
LLDPE2:直鎖状低密度ポリエチレン、MFR=3.5g/10分、密度915kg/cm、融点126℃。
LLDPE3:直鎖状低密度ポリエチレン、MFR=12.1g/10分、密度884kg/cm、融点71℃。
LLDPE4:直鎖状低密度ポリエチレン、MFR=3.5g/10分、密度898kg/cm、融点90℃。
HDPE1:高密度ポリエチレン、MFR=8.0g/10分、密度964kg/cm、融点131℃。
[評価方法]
(層間剥離)
各例で作製した嵌合具について、嵌合具を袋本体へ装着させ、嵌合具を手で着脱させる繰り返し開閉試験を100回行った。その後、顕微鏡による観察を行い、層間剥離の有無を確認し、以下の評価基準に従って評価した。
○:層間剥離が発生していない。
×:層間剥離が発生した。
(剛性)
各例で得た嵌合具の雄側嵌合部材から、その長手方向の長さが120mmとなる試験片を切り出した。東洋精機製作所製引張試験機にて前記試験片の長手方向の両端を把持し、チャック間距離50mm、試験速度1mm/分の条件にて引張試験を行った。2%伸長時の試験力(N)を伸長量(mm)で除した引張応力(N/mm)を求め、以下の評価基準に従って剛性を評価した。
〇:適度な剛性と柔軟性を有し、取り扱いが良好である。
×:剛性が低く、嵌合部材として不向きである。
(カールの発生)
各例で作製した嵌合具のカールの有無を目視で確認し、製袋時の袋本体への接着について、以下の評価基準に従って評価した。
〇:カールが小さく、製袋時の外観がきれい。
△:カールが発生しているが袋本体へ接着は可能である。
×:カールが大きく袋本体に接着できない。
(カール角度)
各例で作製した嵌合具について、前述の方法(1)及び(2)により雄側嵌合部材のカール角度θと雌側嵌合部材のカール角度θを求めた。
(嵌合部材の末端の位置)
各例で作製した嵌合具について、前述の方法(3)及び(4)により雄側嵌合部材の末端の位置Dと雌側嵌合部材の末端の位置Dを求めた。また、基準線k2からの距離が最大である位置D3max、5max及び基準線k4からの距離が最小である位置D3min(mm)、D5min(mm)を求めた。
[実施例1]
図1及び図2に例示した嵌合具1と同じ3層構成の雄側嵌合部材及び雌側嵌合部材を形成するための複合異形ダイを用意した。
メイン層を形成するための樹脂材料X-1として、LDPE1の40質量部、LLDPE1の40質量部、LLDPE2の20質量部を、口径50mm、L/Dが30の押出機を用い、成形温度170℃の条件で溶融混錬した。
シール層を形成するための樹脂材料Y-1としてLDPE4を、口径30mm、L/Dが30の押出機を用い、成形温度170℃の条件で溶融混錬した。
中間層を形成するための樹脂材料Z-1としてHDPE1を、口径30mm、L/Dが30の押出機を用い、成形温度190℃の条件で溶融混錬した。
樹脂材料X-1、Y-1、及びZ-1を複合異形ダイに導き、押出成形した。その後、冷却水槽に導いて冷却固化させることで、テープ幅が13mm、第1基材及び第2基材のそれぞれの総厚が0.15mmの嵌合具を得た。
第1基材及び第2基材のそれぞれにおいて、メイン層の厚さを43.5μm、中間層の厚さを81.0μm、シール層の厚さを25.5μmとし、各層の厚さの比率をメイン層/中間層/シール層=29/54/17とした。
[実施例2]
各層を形成する樹脂材料を表1に示すとおりに変更し、メイン層の成形温度を190℃、メイン層の厚さを55.5μm、中間層の厚さを64.5μm、シール層の厚さを30μmとし、各層の厚さの比率をメイン層/中間層/シール層=37/43/20とした以外は、実施例1と同様にして嵌合具を作製した。
[比較例1]
メイン層を形成するための樹脂材料Xと、シール層を形成するための樹脂材料Yを表1に示すとおりに変更し、中間層を設けず、メイン層の厚さを117μm、シール層の厚さを33μmとし、各層の厚さの比率をメイン層/シール層=78/22とした以外は、実施例1と同様にして嵌合具を作製した。
各例のメイン層、中間層、シール層の組成、及び、評価結果を表1に示す。
Figure 2023149921000002
表1に示すように、要件(1)~(3)を満たす実施例1、2の嵌合具は、層間剥離が生じないうえ、カール角度が小さく、カールの発生が抑制されていた。
一方、中間層を設けておらず、要件(1)~(3)を満たさない比較例1の嵌合具は、層間剥離が生じないものの、カール角度が大きく、カールの発生を充分に抑制することができなかった。
1…嵌合具、10…雄側嵌合部材、11…第1基材、11a…表面、11b…反対面、12…雄側嵌合部、13…メイン層、14…シール層、15…中間層、20…雌側嵌合部材、21…第2基材、21a…表面、21b…反対面、22…雌側嵌合部、23…メイン層、24…シール層、25…中間層、50…袋本体、100…嵌合具付き袋体。

Claims (6)

  1. 帯状の第1基材の表面に長手方向に沿って雄側嵌合部が設けられた雄側嵌合部材と、帯状の第2基材の表面に長手方向に沿って雌側嵌合部が設けられた雌側嵌合部材とを備え、前記雄側嵌合部と前記雌側嵌合部が着脱自在に嵌合する嵌合具であって、
    前記第1基材及び前記第2基材はそれぞれ、メイン層と、前記メイン層の前記雄側嵌合部及び前記雌側嵌合部とは反対側に設けられたシール層と、前記メイン層と前記シール層の間に設けられた中間層と、を備え、
    前記第1基材及び前記第2基材のそれぞれにおいて以下の(1)~(3)の条件を満たす、嵌合具。
    (1)前記メイン層、前記中間層及び前記シール層は少なくとも1種の同種の樹脂を含有する。
    (2)前記メイン層の融点T(℃)、前記中間層の融点T(℃)及び前記シール層の融点T(℃)がT>T>Tの関係を満たす(ただし、前記メイン層を構成する樹脂が複数である場合の前記融点Tは、それらの樹脂の融点のうち最も低い融点であり、前記融点T及び前記融点Tについても同様である。)。
    (3)前記メイン層の厚さt(μm)、前記中間層の厚さt(μm)及び前記シール層の厚さt(μm)がt>t>tの関係を満たす。
  2. 前記中間層が、密度930kg/m以上の樹脂を含有する、請求項1に記載の嵌合具。
  3. 嵌合状態の前記嵌合具を長手方向と垂直に切断した切断面において、下記方法(1)により求められる前記雄側嵌合部材のカール角度θと、下記方法(2)により求められる前記雌側嵌合部材のカール角度θが、いずれも0.5°以上20°以下であり、下記方法(3)により求められる前記雄側嵌合部材の末端の位置Dと、下記方法(4)により求められる前記雌側嵌合部材の末端の位置Dが、いずれも-1.5mm以上+0.75mm以下である、請求項1又は2に記載の嵌合具。
    方法(1):
    前記雄側嵌合部の幅方向の中心線を直線k1とし、前記第1基材の前記雄側嵌合部が設けられた表面の反対面と前記直線k1との交点を点O1とし、前記点O1を通る前記直線k1に直交する直線を基準線k2とする。
    前記第1基材の前記直線k1の一方の端部側における、前記第1基材の面上で前記基準線k2との距離が最大となる位置を点A1とする。前記第1基材を前記基準線k2に沿って直線状に延ばした状態の前記第1基材における、前記基準線k2上の前記一方の端部側の端の位置を点C1とする。前記点A1と前記点O1を通る直線と、前記基準線k2がなす角度θA1(基準線からカールしている方向への角度)を測定する。
    前記第1基材の前記直線k1の他方の端部側における、前記第1基材の面上で前記基準線k2との距離が最大となる位置を点B1とする。前記第1基材を前記基準線k2に沿って直線状に延ばした状態の前記第1基材における、前記基準線k2上の前記他方の端部側の端の位置を点D1とする。前記点B1と前記点O1を通る直線と、前記基準線k2がなす角度θB1(基準線からカールしている方向への角度)を測定する。
    角度θA1と角度θB1の平均をカール角度θとする。
    方法(2):
    前記雌側嵌合部の幅方向の中心線を直線k3とし、前記第2基材の前記雌側嵌合部が設けられた表面の反対面と前記直線k3との交点を点O2とし、前記点O2を通る前記直線k3に直交する直線を基準線k4とする。
    前記第2基材の前記直線k3の一方の端部側における、前記第2基材の面上で前記基準線k4との距離が最大となる位置を点A2とする。前記第2基材を前記基準線k4に沿って直線状に延ばした状態の前記第2基材における、前記基準線k4上の前記一方の端部側の端の位置を点C2とする。前記点A2と前記点O2を通る直線と、前記基準線k4がなす角度θA2(基準線からカールしている方向への角度)を測定する。
    前記第2基材の前記直線k3の他方の端部側における、前記第2基材の面上で前記基準線k4との距離が最大となる位置を点B2とする。前記第2基材を前記基準線k4に沿って直線状に延ばした状態の前記第2基材における、前記基準線k4上の前記他方の端部側の端の位置を点D2とする。前記点B2と前記点O2を通る直線と、前記基準線k4がなす角度θB2(基準線からカールしている方向への角度)を測定する。
    角度θA2と角度θB2の平均をカール角度θとする。
    方法(3):
    前記雄側嵌合部の幅方向の中心線を直線k1とし、前記第1基材の前記雄側嵌合部が設けられた表面の反対面と前記直線k1との交点を点O1とし、前記点O1を通る前記直線k1に直交する直線を基準線k2とする。
    前記第1基材の前記直線k1の一方の端部側で、前記雄側嵌合部材の末端における前記基準線k2から最も離れた位置を点A3とする。前記点A3と前記基準線k2との距離DA3(mm)を測定する(ただし、前記基準線k2に対し、前記雄側嵌合部が位置する領域を+(プラス)とし、前記基準線k2に対し、前記雄側嵌合部の位置する領域の反対側の領域を-(マイナス)とする。)。
    前記第1基材の前記直線k1の他方の端部側で、前記雄側嵌合部材の末端における前記基準線k2から最も離れた位置を点B3とする。前記点B3と前記基準線k2との距離DB3(mm)を測定する(ただし、プラス、マイナスは前記距離DA3と同様である。)。
    前記距離DA3と前記距離DB3の平均を求め、その平均値を前記基準線k2に対する前記雄側嵌合部材の末端の位置Dとする。
    方法(4):
    前記雌側嵌合部の幅方向の中心線を直線k3とし、前記第2基材の前記雌側嵌合部が設けられた表面の反対面と前記直線k3との交点を点O2とし、前記点O2を通る前記直線k3に直交する直線を基準線k4とする。
    前記第2基材の前記直線k3の一方の端部側で、前記雌側嵌合部材の末端における前記基準線k4から最も離れた位置を点A5とする。前記点A5と前記基準線k4との距離DA5(mm)を測定する(ただし、前記基準線k4に対し、前記雌側嵌合部が位置する領域を+(プラス)とし、前記基準線k4に対し、前記雌側嵌合部の位置する領域の反対側の領域を-(マイナス)とする。)。
    前記第2基材の前記直線k3の他方の端部側で、前記雌側嵌合部材の末端における前記基準線k4から最も離れた位置を点B5とする。前記点B5と前記基準線k4との距離DB5(mm)を測定する(ただし、プラス、マイナスは前記距離DA5と同様である。)。
    前記距離DA5と前記距離DB5の平均を求め、その平均値を前記基準線k4に対する前記雌側嵌合部材の末端の位置Dとする。
  4. 下記引張応力測定により求められる引張応力が5N/mm以上30N/mm以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の嵌合具。
    (引張応力測定)
    前記雄側嵌合部材からその長手方向の長さが120mmの試験片を切り出し、引張試験機にて前記試験片の長手方向の両端を把持し、チャック間距離50mm、試験速度1mm/分の条件にて引張試験を行い、2%伸長時の試験力(N)を伸長量(mm)で除した引張応力(N/mm)を求める。
  5. 前記第1基材及び前記第2基材のそれぞれにおいて、基材の総厚に対する各層の厚さの比率は、前記メイン層が10~47%、前記中間層が38~85%、前記シール層が5~25%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の嵌合具。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の嵌合具と、内容物を収容する袋本体と、を備え、
    前記嵌合具が前記袋本体の内面に取り付けられている嵌合具付き袋体。
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