JP2020081334A - 嵌合具及び嵌合具付き袋体 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]一対の帯状の第1嵌合部材及び第2嵌合部材を備え、
前記第1嵌合部材は、帯状の第1基材と、前記第1基材に長手方向に沿って設けられた第1嵌合部と、を備え、
前記第2嵌合部材は、帯状の第2基材と、前記第2基材に長手方向に沿って設けられ、前記第1嵌合部と着脱自在に嵌合する第2嵌合部と、を備え、
前記第1嵌合部材及び前記第2嵌合部材が、バイオマス由来のエチレンに由来する構成単位を含むポリオレフィン(A)を含む樹脂組成物からなる、嵌合具。
[2]前記樹脂組成物が、化石燃料由来のエチレンの単独重合体、及び、化石燃料由来のエチレンと化石燃料由来のα−オレフィンとの共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種のポリオレフィン(B)をさらに含む、[1]に記載の嵌合具。
[3]前記ポリオレフィン(A)と前記ポリオレフィン(B)の合計量に対して、前記ポリオレフィン(A)の割合が5〜80質量%であり、前記ポリオレフィン(B)の割合が20〜95質量%である、[2]に記載の嵌合具。
[4]前記ポリオレフィン(A)の植物度が70%以上である、[1]〜[3]のいずれかに記載の嵌合具。
[5]前記ポリオレフィン(A)のメルトフローレートが0.5〜15g/分である、[1]〜[4]のいずれかに記載の嵌合具。
[6]内容物を収容する袋本体と、前記袋本体の内面の開口部近傍に取り付けられた[1]〜[5]のいずれかに記載の嵌合具と、を具備する、嵌合具付き袋体。
本発明の嵌合具は、一対の帯状の第1嵌合部材及び第2嵌合部材を備える。第1嵌合部材は、帯状の第1基材と、第1基材に長手方向に沿って設けられた第1嵌合部と、を備える。第2嵌合部材は、帯状の第2基材と、第2基材に長手方向に沿って設けられ、第2嵌合部と着脱自在に嵌合する第2嵌合部と、を備える。本発明の嵌合具は、第1嵌合部材及び第2嵌合部材が、後述のポリオレフィン(A)を含む樹脂組成物からなる。
内容物を収容する袋本体の内面の開口部近傍に、本発明の嵌合具を開口部に沿うように取り付けることで、袋本体の開口部を開閉自在に閉じることができる。
第1嵌合部材12は、帯状の第1基材16と、第1基材16の対向面16aに長手方向に沿って設けられた突条の雄側嵌合部からなる第1嵌合部18とを備える。第2嵌合部材14は、帯状の第2基材20と、第2基材20の対向面20aに長手方向に沿って設けられ、第1嵌合部18と着脱自在に嵌合する雌側嵌合部からなる第2嵌合部22とを備える。
第1嵌合部18及び第2嵌合部22の断面形状は、第1嵌合部18と第2嵌合部22を互いに着脱することで、袋本体の開口部の開閉が繰り返し行えるものであればよく、公知の断面形状を採用できる。
第2基材20の厚さの好ましい態様は、第1基材16の厚さの好ましい態様と同じである。第1基材16と第2基材20の厚さは同じであってもよく、異なっていてもよい。
第2基材20の幅の好ましい態様は、第1基材16の幅の好ましい態様と同じである。第1基材16と第2基材20の幅は同じであってもよく、異なっていてもよい。
ポリオレフィン(A)は、バイオマス由来のエチレンに由来する構成単位を含む、バイオマス由来のポリオレフィンである。ポリオレフィン(A)は、エチレンとしてバイオマス由来のエチレンのみを使用したエチレン系重合体であってもよく、バイオマス由来のエチレンと化石燃料由来のエチレンを併用したエチレン系重合体であってもよい。ポリオレフィン(A)は、エチレンの単独重合体であってもよく、エチレンとα−オレフィン(ただし、エチレンを除く。)の共重合体であってもよい。すなわち、ポリオレフィン(A)は、バイオマス由来のエチレンに由来する構成単位に加えて、化石燃料由来のエチレンに由来する構成単位や、α−オレフィンに由来する構成単位をさらに有していてもよい。α−オレフィンは、バイオマス由来であってもよく、化石燃料由来であってもよい。
他の単量体としては、ビニルエステル(酢酸ビニル等)、(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等)、不飽和カルボン酸((メタ)アクリル酸等)、不飽和ジカルボン酸の無水物(無水マレイン酸等)、不飽和ジカルボン酸のエステル(マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル等)、(メタ)アクリロニトリル、スチレン等が挙げられる。なお、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸を意味する。(メタ)アクリロニトリルとは、アクリロニトリル又はメタクリロニトリルを意味する。
第1嵌合部材12及び第2嵌合部材14に含まれるポリオレフィン(A)は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
なお、MFRは、JIS K6922−2:2010(ISO 1133:2005)に従い、温度:190℃、荷重:21.18Nの条件で測定される値である。
なお、密度は、JIS K7112:1999(ISO 1183:1987)に従って測定される値である。
なお、融点は、JIS K7121:2012(ISO 3146)に従って測定される値である。
ポリオレフィン(B)としては、バイオマス由来のエチレンを用いない以外は、ポリオレフィン(A)と同様のポリオレフィンが挙げられる。ポリオレフィン(B)は、エチレンの単独重合体であってもよく、エチレンとα−オレフィン(ただし、エチレンを除く。)の共重合体であってもよい。ポリオレフィン(B)は、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じてエチレン及びα−オレフィン以外の他の単量体に由来する構成単位をさらに有してもよい。
第1嵌合部材12及び第2嵌合部材14に含まれるポリオレフィン(B)は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
嵌合具10の製造方法としては、ポリオレフィン(A)を使用する以外は特に限定されず、公知の方法を採用できる。例えば、ポリオレフィン(A)と、必要に応じて用いるポリオレフィン(B)を溶融混練し、押出成形によって第1嵌合部材12及び第2嵌合部材14を製造する方法等が挙げられる。
混練方法としては、原料をヘンシェルミキサ、リボンミキサ等で乾式混合し、単軸または二軸押出機、バンバリーミキサ、ニーダ、ミキシングロール等の溶融混練機に供給して溶融混練する方法が挙げられる。
本発明の嵌合具付き袋体は、内容物を収容する袋本体と、前記袋本体の内面の開口部近傍に取り付けられた本発明の嵌合具とを具備する嵌合具付き袋体である。本発明の嵌合具付き袋体は、本発明の嵌合具を備える以外は公知の態様を採用できる。
本実施形態の袋体1は、図3及び図4に示すように、内容物を収容する密封された状態の袋本体50と、袋本体50内の上部の内面に、横方向に沿って取り付けられた嵌合具10とを具備している。
基材層としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
シーラント層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
前記積層フィルムには、バリア層等の機能層を設けてもよい。
また、第1のフィルム材52と第2のフィルム材54は、シーラント層のみからなる単層フィルムであってもよい。
切断補助線58は、本実施形態では袋本体50の横方向に沿って形成されているが、この形態には限定されず、袋本体50の幅方向に対して傾斜して設けられていてもよい。
袋体1は、嵌合具10を用いる以外は公知の方法で製造できる。
嵌合具10を内容物側から開くときの嵌合強度は、30N以上が好ましく、35N以上がより好ましい。
また、本発明では、ポリオレフィン(A)の植物度を調節したり、ポリオレフィン(A)とポリオレフィン(B)を特定の割合で併用したりすることで、嵌合具の表面のべたつきを抑えることができる。これにより、使用時に袋体内に収容された内容物が嵌合具と接触したときに、べたつき成分が内容物に転写することを抑制することができる。
[原料]
本実施例で使用した原料を以下に示す。
(ポリオレフィン(A))
ポリオレフィン(A−1):バイオマス由来のポリエチレン(Braskem社製、製品名「SLH218」、植物度:84%、密度:0.916g/cm3、MFR:2.3g/10分)。
ポリオレフィン(B−1):化石燃料由来の低密度ポリエチレン(住友化学社製、製品名「スミカセン F412−1」、植物度:0%、密度:0.921g/cm3、MFR:5.0g/10分)。
雄側嵌合部を有する第1嵌合部材及び雌側嵌合部を有する第2嵌合部材を形成するための複合異形ダイを用意した。ポリオレフィン(A−1)とポリオレフィン(B−1)を質量比50:50で混合した樹脂組成物を、口径が40mm、L/Dが25の押出機を用いて溶融混練し、前記複合異形ダイに導いて共押出し成形した後、冷却水槽に導いて冷却固化させ、巻取機にて巻取り、図1及び図2に例示した形態の嵌合具を得た。
ポリオレフィンの組成を表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして嵌合具を作製した。
ポリオレフィンの組成を表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にして嵌合具を作製した。
環境負荷の低減及び枯渇資源の節約について、以下の基準で評価した。
〇:環境負荷の低減及び枯渇資源の節約ができる。
×:環境負荷の低減及び枯渇資源の節約ができない。
各例で得た嵌合具を230℃の条件下で24時間放置した後、嵌合具の表面を手で触り、以下の判断基準でべたつきを評価した。
(判断基準)
○:表面にべたつきがない。
△:表面にべたつきがわずかに感じられる。
×:表面にべたつきがある。
植物度は、ASTM D 6866−11に従って、炭素−14の含有割合によって、求めた。
一方、化石燃料由来のポリオレフィンのみを用いた比較例1の嵌合具は、環境負荷を低減できず、また枯渇資源を節約できない。
Claims (6)
- 一対の帯状の第1嵌合部材及び第2嵌合部材を備え、
前記第1嵌合部材は、帯状の第1基材と、前記第1基材に長手方向に沿って設けられた第1嵌合部と、を備え、
前記第2嵌合部材は、帯状の第2基材と、前記第2基材に長手方向に沿って設けられ、前記第1嵌合部と着脱自在に嵌合する第2嵌合部と、を備え、
前記第1嵌合部材及び前記第2嵌合部材が、バイオマス由来のエチレンに由来する構成単位を含むポリオレフィン(A)を含む樹脂組成物からなる、嵌合具。 - 前記樹脂組成物が、化石燃料由来のエチレンの単独重合体、及び、化石燃料由来のエチレンと化石燃料由来のα−オレフィンとの共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種のポリオレフィン(B)をさらに含む、請求項1に記載の嵌合具。
- 前記ポリオレフィン(A)と前記ポリオレフィン(B)の合計量に対して、前記ポリオレフィン(A)の割合が5〜80質量%であり、前記ポリオレフィン(B)の割合が20〜95質量%である、請求項2に記載の嵌合具。
- 前記ポリオレフィン(A)の植物度が70%以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の嵌合具。
- 前記ポリオレフィン(A)のメルトフローレートが0.5〜15g/分である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の嵌合具。
- 内容物を収容する袋本体と、前記袋本体の内面の開口部近傍に取り付けられた請求項1〜5のいずれか一項に記載の嵌合具と、を具備する、嵌合具付き袋体。
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JPH09276009A (ja) * | 1996-04-12 | 1997-10-28 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 咬合具及び咬合具付き包装袋 |
JP2007190324A (ja) * | 2006-01-23 | 2007-08-02 | C I Kasei Co Ltd | 嵌合具および嵌合具付き袋体 |
JP2008162600A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Dainippon Printing Co Ltd | ジッパー付き包装袋 |
JP2017114495A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 大日本印刷株式会社 | 包装材用積層フィルム、及び包装袋 |
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2018
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