JP2023148982A - 摩擦低減装置 - Google Patents

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由尚 小松
Yoshinao Komatsu
俊一 池末
Shunichi Ikesue
貴司 川野
Takashi Kawano
信 川淵
Makoto Kawabuchi
卓慶 山田
Takayoshi Yamada
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Abstract

Figure 2023148982000001
【課題】摩擦抵抗低減効果が高く、かつ、圧力損失が小さくできる。
【解決手段】水に接して航行する航行体の摩擦低減装置であって、航行体の表面に開口する複数のキャビディ溝と、キャビディ溝のそれぞれに接続され、キャビディ溝に空気を供給する空気供給配管と、空気供給配管に接続し、空気供給配管に空気を供給するヘッダ部と、を有し、複数のキャビディ溝は、航行体の進行方向に沿って、列状に配置され、キャビディ溝は、航行体の進行方向に直交する走行が長手方向となり、航行体の進行方向の上流側の面に、航行体の進行方向に凸となる湾曲面を有し、開口から空気を湾曲部に沿って流通させ、航行体の進行方向の下流に向けて噴射する。
【選択図】図2

Description

本開示は、水中の摩擦を低減する摩擦低減装置に関するものである。
水に接して航行する航行体として船舶がある。船舶の船体に作用する摩擦抵抗を低減する技術として、空気(気泡)を水中に吹き出して船体の表面を気泡で覆う装置がある(特許文献1参照)。
特開2013-10395号公報
航行体の水との接触面に気泡を吹き出し、表面を気泡で覆うことで、摩擦抵抗を低減することができる。しかしながら、水中に吹き出した空気で形成され空気膜で、航行体の表面の形状大きくなり、圧力損失が増加する場合がある。
本開示は上述した課題を解決するものであり、摩擦抵抗低減効果が高く、かつ、圧力損失が小さくできる摩擦低減装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の摩擦低減装置は、水に接して航行する航行体の摩擦低減装置であって、航行体の表面に開口する複数のキャビディ溝と、前記キャビディ溝のそれぞれに接続され、前記キャビディ溝に空気を供給する空気供給配管と、前記空気供給配管に接続し、前記空気供給配管に空気を供給するヘッダ部と、を有し、前記複数のキャビディ溝は、前記航行体の進行方向に沿って、列状に配置され、前記キャビディ溝は、前記航行体の進行方向に直交する方向が長手方向となり、前記航行体の進行方向の上流側の面に、前記航行体の進行方向に凸となる湾曲面を有し、前記開口から空気を前記湾曲部に沿って流通させ、前記航行体の進行方向の下流に向けて噴射する。
本開示の摩擦低減装置によれば、摩擦抵抗低減効果が高く、かつ、圧力損失が小さくできる。
図1は、実施形態の摩擦低減装置を搭載した船舶の概略側面図である。 図2は、摩擦低減装置が配置された船体の一部を拡大して示す斜視図である。 図3は、摩擦低減装置の概略構成を示す部分斜視図である。 図4は、摩擦低減装置の概略構成を示す断面図である。 図5は、図4の部分拡大断面図である。 図6は、他の実施形態の摩擦低減装置の部分拡大断面図である。 図7は、他の実施形態の摩擦低減装置の断面図である。 図8は、図7の部分拡大断面図である。 図9は、他の実施形態の摩擦低減装置の断面図である。 図10は、図9の部分拡大断面図である。 図11は、他の実施形態の摩擦低減装置の断面図である。 図12は、図11の部分拡大断面図である。 図13は、他の実施形態の摩擦低減装置の断面図である。 図14は、図13の部分拡大断面図である。
以下に添付図面を参照して、本開示に係る船舶の摩擦低減装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の船舶の摩擦低減装置を搭載した船舶の概略側面図である。本実施形態では、水に接して航行する航行体の一例として船舶に摩擦低減装置を適用した場合で説明するが、船舶に限定されない。航行体としては、水上を航行する船舶に加え、水中を航行する水中航行体も含む。また、摩擦低減装置の配置も特に限定されず、水と接している部分であればよい。
図1に示す船舶10は、例えば、旅客船、カーフェリーである。なお、船舶10は、これに限定されず、小型船舶、高速船、コンテナ船、バラ積み船、燃料輸送船、台船等種々の船舶に適用可能である。船体10は、船首11と、船尾12と、船底13と、左舷(船側)14と、右舷(船側)15を有している。本実施形態では、船体10の船長方向(前後方向)をX方向、船幅方向(幅方向)をY方向、船高方向(上下方向)をZ方向として表している。そして、CLは、船体10のセンターラインを表し、WLは、船体10の満載喫水線を表している。
船体10は、船尾12側に隔壁16により機関室17が区画され、この機関室17に主機関(例えば、ディーゼルエンジン)18が配置されている。この主機関18は、推進力を伝達するプロペラ19が駆動連結されている。また、船体10は、船尾12に船体10の方向を制御する舵20が設けられている。
また、船体10は、空気供給機器室21と、船倉22と、車両甲板23と、ランプ24と、甲板暴露部25と、隔壁26と、船底外板27と、船側外板28,29とを有している。空気供給機器室21は、船倉22より船首11側に配置されている。空気供給機器室21と船倉22は、隔壁26により仕切られている。車両甲板23は、空気供給機器室21及び船倉22の床面を形成している。ランプ24は、自動車(図示略)が船倉22に乗り降りするために使用される。甲板暴露部25は、例えば、船首11の上甲板であり、空気供給機器室21の上方に配置される。
摩擦低減装置31は、空気供給装置32と、エアクーラ33と、通風筒34と、空気吸い込み口35と、空気吹き出し部36と、空気吹き出し部37と、海水取入部38と、ポンプ39と、空気吹き出し部42と、を有している。空気吹き出し部36は、左舷14(船側外板28)と、右舷15(船側外板29)に配置されている。空気吹き出し部37及び海水取入部38は、船首11側の船底13(船底外板27)に配置されている。空気吹き出し部42は、プロベラ19の案内構造物54に配置されている。空気供給装置32及びエアクーラ33は、空気供給機器室21に設置されている。通風筒34及び空気吸い込み口35は、甲板暴露部25に配置されている。通風筒34は、空気供給機器室21に連通され、空気供給機器室21を換気するために用いられる。空気吸い込み口35は空気供給装置32に接続されている。空気供給装置32は、エアクーラ33を介して空気吹き出し部36、37に接続されている。海水取入部38は、ポンプ39を介してエアクーラ33に接続されている。空気吹き出し部42は、配管50を介して、空気供給装置32と接続される。
海水取入部38と空気吹き出し部37は、例えば、船体10のセンターラインCL上に配置され、船底13における船底外板27の平坦な部分に配置されている。海水取入部38は、空気吹き出し部37より船首11側に配置されている。空気吹き出し部36は、船首11側における左舷14と右舷15の各船側外板28,29に配置されている。各空気吹き出し部36は、センターラインCLに対して対称に配置され、船首11側が接近するように斜めに配置されている。海水取入部38は、両舷14,15に設けられた空気吹き出し部36の間に配置されている。
空気供給装置32は、空気吸い込み口35から吸い込んだ空気を加圧し、その加圧された圧縮空気をエアクーラ33から空気吹き出し部36、37、42に供給する。ポンプ39は、海水取入部38から取り入れられた海水をエアクーラ33に供給する。エアクーラ33は、海水を用いて圧縮空気を冷却する。エアクーラ33は、例えば、圧縮空気と海水を熱交換する熱交換器である。また、エアクーラ33は、圧縮空気中に海水を散布して圧縮空気を冷却するように構成してもよく、海水中に圧縮空気を吹き出して圧縮空気を冷却するように構成してもよい。空気吹き出し部36、37、42は、空気供給装置32から供給された圧縮空気を水中に吹き出す。即ち、船体10の空気吹き出し部36、37、42から水中に空気が吹き出され、この吹き出された空気により形成される気泡が船底13の平坦部に送り出され、この気泡により船体10が覆われることで船体10の摩擦抵抗が低減される。
次に、図2から図5を用いて摩擦低減装置31の空気吹き出し部42の構成について説明する。図2は、摩擦低減装置が配置された船体の一部を拡大して示す斜視図である。図3は、摩擦低減装置の概略構成を示す部分斜視図である。図4は、摩擦低減装置の概略構成を示す断面図である。図5は、図4の部分拡大断面図である。以下では、空気吹き出し部42について説明するが、空気吹き出し部36,37も同様の構造とすることで、同様の効果を得ることができる。
船体10は、プロペラ19の周囲に案内機構54が配置される。案内機構54は、筒部60と、筒部62とを有する2重の筒形状であり、プロペラ19で形成される水流を所定の方向に案内する。筒部60は、内部にプロペラ19が配置される。筒部60は、船体10の船長方向Xに沿った方向が軸となる筒形状であり、船首から船尾に向けて径が小さくなる絞り形状である。筒部60は、先端63が進行方向前側の端部(船首方向の端部となる。)。船体10が進行方向前側に移動すると、矢印の方向に水が流れる。筒部62は、筒部60よりも船尾側に配置され、船長方向Xにおいて、船首側の一部が、筒部60と重なる位置に配置される。筒部62は、筒部60の外周側に配置される。
空気吹き出し部42は、筒部60の全域に配置される。空気吹き出し部42は、筒部60の外周側から気泡を吹き出す。空気吹き出し部42は、図3から図5に示すように、複数のキャビティ溝80と、ヘッダ部(母管)82と、複数の空気供給配管84と、を含む。複数のキャビティ溝80は、船幅方向Yに延在する溝であり、船長方向Xに列状に並んで配置される。本実施形態のキャビティ溝80は、筒部60の外周の全周に形成されるリング形状の溝である。キャビティ溝80は、筒部60の外周の周方向の一部のみに設けてもよい。また、キャビティ溝80は、船幅方向Yに対して傾斜してもよい。また、キャビティ溝80は、延在方向において、折れ曲がった形状、例えば屈曲部を有する形状でもよく、曲線形状でもよい。
キャビティ溝80は、図4及び図5に示すように、壁面が湾曲面86となる。本実施形態の湾曲面86は、キャビティ溝80の延在方向に直交する断面、つまり、図4及び図5に示す面において、溝となる空間が真円となる曲面である。湾曲面86は、船首方向側の面が、船主側に凸となる曲面であり、船尾側の面が船尾側に凸となる曲面である。
ヘッダ部82は、配管50と接続し、配管50から空気が供給される。ヘッダ部82は、空気供給配管84を介して、それぞれのキャビティ溝80と接続する。ヘッダ部82は、空気供給配管84を介して、配管50から供給される空気をキャビティ溝80に供給する。ヘッダ部82は、配管50から供給される空気を一時的に貯留して、平均化して、各空気供給配管84に空気を供給する。
空気供給配管84は、1つのキャビティ溝80とヘッダ部82とを接続する管路である。空気供給配管84は、キャビティ溝80毎に設けられる。複数の空気供給配管84は、船長方向Xに列状に並んで配置される。空気供給管84は、ヘッダ部82からキャビティ溝80に向かうにしたがって、船首方向(進行方向の前側)に移動する向きで配置される。本実施形態の空気供給配管84は、ヘッダ部82との接続部における、ヘッダ部82の延在方向とのなす角(接続部の船首側の角度)θが90度未満となる。本実施形態の空気供給配管84は、進行方向において、キャビディ溝80の中央96よりも上流側が、ヘッダ部82との接続部98となる。
摩擦低減装置31の空気吹き出し部42は、キャビティ溝80を進行方向に列状に配置し、かつ、湾曲面86を設けることで、空気を吹き出すキャビティ溝80の内部にキャビティ渦92を形成することができる。キャビティ渦92は、水と接する面で、進行方向前から後ろに向かう流れとなる。これにより、空気吹き出し部42のキャビティ溝80では、吹き出し位置の水の流れに沿った方向に空気を吹き出すことができる。
摩擦低減装置31の空気吹き出し部42は、キャビティ渦92が剥離泡の役割を果たすため、物体表面での流れの境界層の発達が抑制され、摩擦抵抗も抑制できる。キャビディ溝80にキャビティ渦92を形成することで、気泡の吹き出し位置でのせん断応力を小さくでき、摩擦抵抗が低減できる。また、キャビティ渦92が水との接触位置で同じ方向に流れることで、空気の吹き出し位置での水の流れ(主流)との接触界面における流れのせん断を小さくできる。摩擦抵抗(せん断力)は、流れのせん断に関係(比例)するため、流れのせん断を小さくすることで摩擦抵抗を低減される。
また、摩擦低減装置31の空気吹き出し部42は、空気供給配管84のキャビティ溝80との接続位置を、中央より進行方向前側とすることで、キャビティ溝80内での空気の流れを湾曲面86に沿った流れとしやすくなり、キャビティ渦92を好適に形成することができる。これにより、摩擦低減の効果をより高くすることができる。
また、摩擦低減装置31の空気吹き出し部42は、空気供給配管84の角度θを90度未満とすることで、ヘッダ部82の流れのエネルギー(動圧)を利用して流れを分岐させることができる。これにより、ヘッダ部82から空気供給管に流入する際の損失(分岐損失)を低減することができ、空気噴射に必要な動力が低減できる。
また、キャビティ溝80は、本実施形態のように断面を円形とし、円形の一部に吹き出し口となる開口がある形状とすることが好ましいが、これに限定されない。キャビティ溝80は、進行方向前側の面に、キャビティ溝80に流入した空気を吹き出し口で進行方向前側から後ろ側にながれる向きに変換する湾曲面があればよい。つまり、キャビティ溝80は、進行方向後ろ側の面が曲面以外の形状でもよい。
図6は、他の実施形態の摩擦低減装置の部分拡大断面図である。図6に示す空気吹き出し部42aは、複数のキャビティ溝80と、ヘッダ部82と、空気供給配管84と、含む。以下、空気吹き出し部42aに特有の点を説明する。空気吹き出し部42aは、空気供給配管84のヘッダ部82との接続側の端部で、かつ、進行方向後ろ側(船尾側)の面に曲面部102が形成される。曲面102は、進行方向前側(船主側)に凸となるR形状である。
空気吹き出し部42aは、空気供給配管84のヘッダ部82との接続側の端部で、かつ、進行方向後ろ側(船尾側)の面に曲面102を設けることで、ヘッダ部80から空気供給配管84へ流入する空気が、進行方向前側に傾いた状態で流入する。これにより、キャビティ溝80に流入した空気が、キャビティ溝80の進行方向前側の湾曲面86に沿って回転する流れをより適切に形成することができる。これにより、抵抗低減の効果をより高くし、かつ、動力の低下の効果を高くすることができ、摩擦の低減効果を高くすることができる。
図7は、他の実施形態の摩擦低減装置の断面図である。図8は、図7の部分拡大断面図である。図7及び図8に摩擦低減装置の示す空気吹き出し部42aは、複数のキャビティ溝80と、ヘッダ部82と、空気供給配管84bと、含む。以下、空気吹き出し部42bに特有の点を説明する。空気吹き出し部42bは、ヘッダ部82bに断面積調整部112が配置される。断面積調整部112は、ヘッダ部82bの空気供給配管84との接続部とは反対側の面に配置される。断面積調整部112は、船長方向のほぼ全域に配置され、進行方向後ろ側から進行方向前側に向かうにしたがって、厚みが厚くなる形状である。これにより、ヘッダ部82bは、進行方向後ろ側から進行方向前側に向かうにしたがって、高さが短くなり断面積が減少する。これにより、図8に示す所定の位置のヘッダ部82bの高さ120が、高さ120の位置よりも進行方向前側の位置のヘッダ部82bの高さ122よりも高くなる。
空気吹き出し部42bは、断面積調整部112を設けることで、ヘッダ部82bの端部での流速の減少を低減することができる。これにより、母管内の流れ方向の静圧分布をさらに均一化(一様化)でき、ヘッダ部82bとキャビティ溝80との静圧差を均一化できる。これにより、各キャビティ溝80から流出される空気の量を均一化できる。
図9は、他の実施形態の摩擦低減装置の断面図である。図10は、図9の部分拡大断面図である。図9及び図10に摩擦低減装置の示す空気吹き出し部42cは、複数のキャビティ溝80と、ヘッダ部82と、空気供給配管84cと、含む。以下、空気吹き出し部42cに特有の点を説明する。空気吹き出し部42cは、ヘッダ部82cに断面積調整部112cが配置される。断面積調整部112cは、ヘッダ部82cの空気供給配管84との接続部側の面に配置される。断面積調整部112cは、船長方向のほぼ全域に配置され、進行方向後ろ側から進行方向前側に向かうにしたがって、突出量が大きくなる形状である。これにより、図10に示す所定の位置の断面積調整部112cの突出量130が、突出量130の位置よりも進行方向前側の位置の断面積調整部112cの突出量132よりも短くなる。空気供給配管84は、断面積調整部112cの突出量に合わせて長くなる。これにより、ヘッダ部82cは、進行方向後ろ側から進行方向前側に向かうにしたがって、高さが短くなり断面積が減少する。
空気吹き出し部42cのように、空気供給配管84側に断面積調整部112cを設けることでも、ヘッダ部82bの端部での流速の減少を低減することができる。これにより、母管内の流れ方向の静圧分布をさらに均一化(一様化)でき、ヘッダ部82bとキャビティ溝80との静圧差を均一化できる。これにより、各キャビティ溝80から流出される空気の量を均一化できる。また、空気供給配管84の入口の突出量が徐々に大きくなるため、空気供給配管84の進行方向前側の面がヘッダ部84cに露出し、ヘッダ部84cに対してスクープ状となる。これにより空気供給配管84にはヘッダ部84cの流速に応じた動圧エネルギーを持った流れが流入することができ、キャビティ溝80に空気を供給するための必要動力を低減することができる。
図11は、他の実施形態の摩擦低減装置の断面図である。図12は、図11の部分拡大断面図である。図11及び図12に摩擦低減装置の示す空気吹き出し部42dは、複数のキャビティ溝80と、ヘッダ部82と、空気供給配管84と、含む。以下、空気吹き出し部42dに特有の点を説明する。空気吹き出し部42dは、ヘッダ部82bに断面積調整部112dが配置される。断面積調整部112dは、ヘッダ部82dの空気供給配管84との接続部とは反対側の面に配置される。断面積調整部112dは、船長方向のほぼ全域に配置され、ヘッダ部84dの厚み(高さ)が一定になるように厚みが調整された形状である。これにより、ヘッダ部82bは、進行方向後ろ側から進行方向前側に向かうにしたがって、高さが変化せず、断面積が一定である。これにより、図12に示す所定の位置のヘッダ部82dの高さ140が、高さ140の位置よりも進行方向前側の位置のヘッダ部82dの高さ142と同じ高さとなる。また、空気供給配管84は、進行方向の位置によらず、長さが一定となる。つまり、空気供給配管84は、隣接する空気供給配管84と長さが同じである。
空気吹き出し部42dは、空気供給配管84の長さを一定とすることで、空気供給配管84の流動損失を同等とすることができる。これにより、空気供給配管84に流入する空気量を均等化することができ、筒体60の均等な空気膜を形成することができる。また、ヘッダ部80dの高さを一定とすることで、より圧力を均等にすることができる。
図13は、他の実施形態の摩擦低減装置の断面図である。図14は、図13の部分拡大断面図である。図13及び図14に摩擦低減装置の示す空気吹き出し部42eは、複数のキャビティ溝80と、ヘッダ部82と、複数の空気供給配管84eと、含む。以下、空気吹き出し部42eに特有の点を説明する。空気吹き出し部42eは、円筒形状の筒部60の外周側の面と内周側の面の両方に、複数のキャビティ溝80が形成される。ヘッダ部82は、筒部60の厚み方向の中央に配置される。空気供給配管84eは、ヘッダ部82と、円筒形状の筒部60の外周側の面に形成されたキャビティ溝80または、内周側の面に形成されたキャビティ溝80とを接続する。
空気吹き出し部42eは、筒部60の対向する2つの面(内周面と外周面)の両方に複数のキャビティ溝80を形成することで、筒部60の対向する2つの面の両方に空気の膜を形成することができる。これにより、筒部60の摩擦低減効果をより高くすることができる。
10 船体
11 船首
12 船尾
13 船底
14 左舷(船側)
15 右舷(船側)
19 プロペラ
21 空気供給機器室
27 船底外板
28,29 船側外板
31 摩擦低減装置
32 空気供給装置
33 エアクーラ
34 通風筒
35 空気吸い込み口
36,37 空気吹き出し部
38 海水取入部
39 ポンプ
41 気体室
42 空気吹き出し部
50 配管
52 ポンプ
54 案内構造物
60 筒部
62 筒部
80 キャビティ溝
82 ヘッダ部(母管)
84 空気供給配管
86 湾曲面
102 曲面部
112 断面積調整部
X 船長方向
Y 船幅方向
Z 船高方向

Claims (6)

  1. 水に接して航行する航行体の摩擦低減装置であって、
    航行体の表面に開口する複数のキャビディ溝と、
    前記キャビディ溝のそれぞれに接続され、前記キャビディ溝に空気を供給する空気供給配管と、
    前記空気供給配管に接続し、前記空気供給配管に空気を供給するヘッダ部と、を有し、
    前記複数のキャビディ溝は、前記航行体の進行方向に沿って、列状に配置され、
    前記キャビディ溝は、前記航行体の進行方向に直交する走行が長手方向となり、前記航行体の進行方向の上流側の面に、前記航行体の進行方向に凸となる湾曲面を有し、前記開口から空気を前記湾曲部に沿って流通させ、前記航行体の進行方向の下流に向けて噴射する摩擦低減装置。
  2. 前記空気供給配管は、前記ヘッダ部から前記キャビティ溝に向かうにしたがって、前記ヘッダ部の延在方向に直交する方向に対して前記航行体の進行方向の上流側に移動する方向に傾斜している請求項1に記載の摩擦低減装置。
  3. 前記空気供給配管は、前記航行体の進行方向において、前記キャビディ溝の中央よりも上流側に接続する請求項1または請求項2に記載の摩擦低減装置。
  4. 前記ヘッダ部は、前記航行体の進行方向の下流側に向かって、断面積が減少する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の摩擦低減装置。
  5. 前記空気供給配管は、隣接する空気供給管と長さが同じである請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の摩擦低減装置。
  6. 前記複数のキャビディ溝は、複数の面が水中に配置された位置に形成され、前記複数の面の両方に開口する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の摩擦低減装置。
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