JP2023148954A - 加熱方法および加熱システム - Google Patents

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和也 竹田
Kazuya Takeda
浩之 安田
Hiroyuki Yasuda
航太 塚田
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Abstract

【課題】コイルばねの線材間の隙間のばらつきや、巻回によって形成されるコイルの径のばらつきを抑制することができる加熱方法および加熱システムを提供すること。【解決手段】本発明に係る加熱方法は、コイルばねの焼入れを行う加熱方法であって、コイルばねの一端を第1軸部材の外周面に固定し、他端を第2軸部材の外周面に固定する固定ステップと、第1および第2軸部材に通電し、コイルばねを加熱する加熱ステップと、第1および第2軸部材が通電している状態において、第1および第2軸部材をそれぞれ回転させる回転ステップと、を含み、第1および第2軸部材の各回転軸は、水平方向に対して0以上30度以下の角度をなす互いに同じ直線上に位置し、第1および第2軸部材に取り付けられた前記コイルばねの中心軸は、上記直線と平行である。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばコイルばねの焼入れを行うための加熱方法および加熱システムに関するものである。
従来、コイルばねを作製する工程において、焼入れが行われる。焼入れは、例えば、機械的な特性を改善させたりするために実施される。焼入れを行うための加熱方法として、コイルばねの端部に電極を接続し、通電によって発生する熱で加熱する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、コイルばねを支持プレートで支持して、コイルばねの中心軸を略水平方向に向けて横置きにして加熱している。
特開昭61-30246号公報
しかしながら、特許文献1が開示する加熱方法では、焼入れ後に、コイルばねの線材間の隙間のばらつきや巻回によって形成されるコイルの径のばらつきが大きくなる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コイルばねの線材間の隙間のばらつきや、巻回によって形成されるコイルの径のばらつきを抑制することができる加熱方法および加熱システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る加熱方法は、コイルばねの焼入れを行う加熱方法であって、コイルばねの一端を第1軸部材の外周面に固定し、他端を第2軸部材の外周面に固定する固定ステップと、前記第1および第2軸部材に通電し、前記コイルばねを加熱する加熱ステップと、前記第1および第2軸部材が通電している状態において、前記第1および第2軸部材をそれぞれ回転させる回転ステップと、を含み、前記第1および第2軸部材の各回転軸は、水平方向に対して0以上30度以下の角度をなす互いに同じ直線上に位置し、前記第1および第2軸部材に取り付けられた前記コイルばねの中心軸は、前記直線と平行である、ことを特徴とする。
また、本発明に係る加熱方法は、上記発明において、前記加熱ステップおよび前記回転ステップは、前記コイルばねを形成する材料の変態点温度以上の温度に設定される設定温度に基づいて停止される、ことを特徴とする。
また、本発明に係る加熱方法は、上記発明において、前記回転ステップは、前記コイルばねの線材間の隙間のばらつき、および/または、前記コイルばねのコイル径のばらつきに基づいて設定された回転速度で前記第1および第2軸部材を回転させる、ことを特徴とする。
また、本発明に係る加熱方法は、上記発明において、前記固定ステップは、前記コイルばねの中心軸が、前記直線に対してオフセットした位置に前記コイルばねを固定する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る加熱システムは、コイルばねの焼入れを行う加熱システムであって、長手方向に延びる中心軸のまわりに回転可能であり、コイルばねの一端を把持する第1軸部材と、長手方向に延びる中心軸のまわりに回転可能であり、コイルばねの他端を把持する第2軸部材と、前記第1および第2軸部材への通電、および、前記第1および第2軸部材の回転を制御する制御装置と、を備え、前記第1および第2軸部材は、各回転軸が、水平方向に対して0以上30度以下の角度をなす互いに同じ直線上に位置し、前記第1および第2軸部材に取り付けられた前記コイルばねの中心軸は、前記直線と平行である、ことを特徴とする。
本発明によれば、コイルばねの線材間の隙間のばらつきや、巻回によって形成されるコイルの径のばらつきを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る加熱システムの概略構成を示す図である。 図2は、本発明の一実施の形態に係る加熱システムの要部の構成を説明するための図である。 図3は、本発明の一実施の形態に係る加熱方法を示すフローチャートである。 図4は、本発明の変形例1に係る加熱方法を示すフローチャートである。 図5は、本発明の変形例2に係る加熱方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。なお、図面は模式的なものであって、各部分の厚みと幅との関係、それぞれの部分の厚みの比率などは現実のものとは異なる場合があり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係る加熱システムの概略構成を示す図である。図1に示す加熱システム1は、例えばコイルばね100の焼入れを行うためシステムである。加熱システム1は、コイルばね100を保持して加熱する加熱装置10と、加熱装置10を制御する制御装置20とを備える。コイルばね100は、所定の軸(ここではN100)のまわりに線材を螺旋状に巻回してなる。
加熱装置10は、第1軸部材11と、第2軸部材12とを備える。
第1軸部材11は、制御装置20の制御のもと、円柱状をなして延びる軸本体110の中心を通過し、かつ長手方向と平行に延びる軸N11(回転軸)のまわりに回転する。また、第1軸部材11には、軸本体110の側面に固定され、コイルばね100の一端を保持するばね保持部111が設けられる。ばね保持部111には、軸本体110の外周面とによってコイルばね100の一端を挟み込む把持部112が設けられる。ばね保持部111は、軸本体110と一体的に回転する。
第2軸部材12は、制御装置20の制御のもと、円柱状をなして延びる軸本体120の中心を通過し、かつ長手方向と平行に延びる軸N12(回転軸)のまわりに回転する。また、第2軸部材12には、軸本体120の側面に固定され、コイルばね100の他端を保持するばね保持部121が設けられる。ばね保持部121には、軸本体120の外周面とによってコイルばね100の他端を挟み込む把持部122が設けられる。ばね保持部121は、軸本体120と一体的に回転する。
第1軸部材11の軸N11、および、第2軸部材12の軸N12は、一方の軸を他方の軸に向けて延長させた直線が、該他方の軸と一致する。すなわち、軸N11および軸N12は、同一直線上に位置する。なお、コイルばね100の回転制御に支障が出ない範囲であれば、軸N11および軸N12は全く同一の直線上になくてもよい。
また、各把持部(把持部112、122)によってコイルばね100を把持した状態において、コイルばね100の中心軸N100は、軸N11および軸N12とそれぞれ平行である。なお、図1では、中心軸N100と、軸N11および軸N12とがオフセットされた例を示しているが、中心軸N100と、軸N11および軸N12とが互いに一致するように配置してもよい。中心軸N100と、軸N11および軸N12とがオフセットしている場合、コイルばね100は、中心軸N100と平行かつ互いに異なる位置に位置する軸のまわりに回転する。これに対し、中心軸N100と、軸N11および軸N12とが同一直線上にある場合、コイルばね100は、中心軸N100のまわりに回転する。
なお、中心軸N100と、軸N11および軸N12とは、水平方向に対する角度が、0以上30度以下に設定される。この角度は、コイルばねの特性等によって設定される。ここでいう水平方向とは、重力の方向(鉛直方向)に対して垂直な方向である。
また、第1軸部材11の軸本体110、および、第2軸部材12の軸本体120は、導電性材料を用いて形成される。また、各軸本体と制御装置20とは、図示しない電線によって接続される。
図2は、本発明の一実施の形態に係る加熱システムの要部の構成を説明するための図である。図2は、軸本体およびばね保持部の構成、動作について説明する図である。図2では、第1軸部材11について図示しているが、第2軸部材12も同様に動作する。軸本体110が回転すると、この回転に連動してばね保持部111も回転する。この際、軸本体110は、制御装置20の制御のもと、回転角θで往復動する。ばね保持部111は、基準位置PSに対し、回転角θ/2だけ時計まわりに回転した位置PRと、基準位置PSに対し、回転角θ/2だけ反時計まわりに回転した位置PLとを往復動する。軸本体110と把持部112とがコイルばね100を把持している場合、軸本体110の回転にしたがってコイルばね100の端部も軸本体110の外周に沿って移動する。
回転角θは、コイルばね100の種別に応じて設定が可能であり、例えば、90度(±45度)以上360度以下の範囲で角度が設定される。
なお、各軸部材では、エンコーダ等を用いて回転量が計測可能に構成される。
図1に戻り、制御装置20は、入力部21と、出力部22と、設定部23と、検出部24と、制御部25と、記憶部26とを備える。
入力部21は、加熱システム1の動作に関する各種信号の入力を受け付ける。入力部21は、キーボード、マウス、スイッチ、タッチパネル等を用いて構成される。
出力部22は、制御部25の制御のもと、画像を表示させたり、音や光を出力させたりする。出力部22は、ディスプレイや、スピーカー、光源等を用いて構成される。
設定部23は、加熱条件の設定を行う。設定部23は、例えば入力部21が受け付けた設定情報や、記憶部26に記憶されている情報に基づいて、コイルばね100の加熱温度や加熱時間、軸部材の回転角、軸部材の回転速度、軸部材へ通電する電力量を設定する。
検出部24は、コイルばね100の温度を検出する。なお、検出部24は、各軸部材の温度を検出するようにしてもよい。
制御部25は、加熱システム1の各構成部品の動作を制御する。また、制御部25は、通電制御部251と、回転制御部252とを有する。通電制御部251は、例えば、入力部21を介して加熱処理を開始する指示入力があると、第1軸部材11および第2軸部材12への通電をオンにする。また、回転制御部252は、加熱処理において設定されたパターンで第1軸部材11および第2軸部材12を回転させる。
設定部23、検出部24および制御部25は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の機能を実行する各種演算回路等のプロセッサを用いて構成される。
記憶部26は、制御部25が各種動作を実行するためのプログラム(例えば加熱処理時に実行するプログラム)等を記憶する。また、記憶部26は、コイルばね100を焼入れする際の加熱条件や、加熱処理のプログラムやパラメータを記憶する加熱条件記憶部261、コイルばね100を回転制御する際の回転条件や、回転制御のプログラムやパラメータを記憶する回転条件記憶部262を有する。記憶部26は、揮発性メモリや不揮発性メモリを用いて構成されるか、またはそれらを組み合わせて構成される。例えば、記憶部26は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を用いて構成される。
続いて、加熱システム1によるコイルばね100の加熱処理について、図3を参照してく説明する。図3は、本発明の一実施の形態に係る加熱方法を示すフローチャートである。以下、制御装置20の制御のもと、各部が動作するものとして説明する。
まず、コイルばね100を加熱装置10にセットする(ステップS101)。具体的には、コイルばね100の一端を把持部112と軸本体110とによって把持させ、他端を把持部122と軸本体120とによって把持させる。これにより、コイルばね100の両端が、第1軸部材11および第2軸部材12に固定される。
コイルばね100をセット後、通電制御部251は、第1軸部材11および第2軸部材12への通電を開始する(ステップS102)。通電制御部251は、入力部21が受け付けた通電開始指示等をトリガとして、通電制御を開始する。通電によって、第1軸部材11および第2軸部材12を経てコイルばね100に電流が流れて発熱する。この熱によってコイルばねが加熱される。通電制御部251は、コイルばね100の加熱温度が、設定部23が設定した加熱温度まで上昇するような電流を第1軸部材11および第2軸部材12へ流す制御を行う。
また、回転制御部252は、通電制御の開始とともに、第1軸部材11および第2軸部材12の回転を開始させる(ステップS103)。回転制御部252は、軸本体110、120を、設定された回転速度および回転角で回転させる。回転制御部252は、軸本体110、120を、動作を同期して回転させる。ここで、例えば、回転速度は、コイルばね100の線材間の隙間のばらつき、および/または、コイルばね100のコイル径のばらつきに基づいて設定される。
なお、回転開始のタイミングは、通電開始タイミングと同時であってもよいし、通電開始タイミングから設定された時間経過後であってもよい。
通電制御部251は、コイルばね100の温度が、設定温度に到達したか否かを判断する(ステップS104)。通電制御部251は、検出部24が検出した温度に基づいて、コイルばね100の温度が設定温度に到達していないと判断した場合(ステップS104:No)、温度の確認を繰り返す。これに対し、通電制御部251は、コイルばね100の温度が設定温度に到達したと判断した場合(ステップS104:Yes)、ステップS105に移行する。ここで、設定温度は、コイルばね100を形成する材料の変態点温度以上の温度が設定される。
ステップS105において、通電制御部251は、各軸部材への通電を終了する。
通電が終了すると、回転制御部252は、軸本体110、120を回転させて、把持部112、122の位置を、予め設定されている設定位置に移動させ、加熱処理を終了する(ステップS106)。ここで、設定位置は、例えば加熱処理の次の処理へコイルばね100を搬送するための位置である。具体的には、搬送アームがコイルばね100を掴みやすい位置等が設定される。
なお、通電の終了タイミングおよび回転の終了タイミングは、同時であってもよいし、回転を先に終了させてもよい。
以上説明した本発明の実施の形態では、各軸本体の外周面にコイルばねの端部をそれぞれ把持させて固定し、軸本体を介してコイルばね100に通電しながら軸部材を回転させて、コイルばね100を回転下で加熱するようにした。本実施の形態によれば、加熱時にコイルばね100を回転させてコイルばねの加熱を均一にすることによって、コイルばねの線材間の隙間のばらつきや、巻回によって形成されるコイルの径のばらつきを抑制することができる。
(変形例1)
次に、本発明の変形例1について、図4を参照して説明する。変形例1に係る加熱システムは、実施の形態に係る加熱システムと同様であるため、説明を省略する。図4は、本発明の変形例1に係る加熱方法を示すフローチャートである。以下、制御装置20の制御のもと、各部が動作するものとして説明する。なお、変形例では、検出部24が通電時間を検出するものとして説明する。
変形例1では、図3に示すステップS101~S103と同様にして、コイルばね100を加熱装置10にセットし、第1軸部材11および第2軸部材12への通電および回転を開始させる(ステップS201~S203)。
その後、通電制御部251は、通電時間が、予め設定されている設定時間経過したか否かを判断する(ステップS204)。通電制御部251は、検出部24が検出した通電時間に基づいて、通電時間が設定時間経過していないと判断した場合(ステップS204:No)、経過時間の確認を繰り返す。これに対し、通電制御部251は、通電時間が設定時間経過したと判断した場合(ステップS204:Yes)、ステップS205に移行する。この際に設定される設定時間は、例えば、コイルばね100がオーステナイト化される温度に到達するのに要する時間が設定される。
ステップS205において、通電制御部251は、各軸部材への通電を終了する。
通電が終了すると、回転制御部252は、軸本体110、120を回転させて、把持部112、122の位置を、予め設定されている設定位置に移動させ、加熱処理を終了する(ステップS206)。
なお、通電の終了タイミングおよび回転の終了タイミングは、同時であってもよいし、回転を先に終了させてもよい。
以上説明した本変形例1では、実施の形態と同様に、各軸本体の外周面にコイルばねの端部をそれぞれ把持させて固定し、軸本体を介してコイルばね100に通電しながら軸部材を回転させて、コイルばね100を回転下で加熱するようにした。本変形例1によれば、加熱時にコイルばね100を回転させてコイルばねの加熱を均一にすることによって、コイルばねの線材間の隙間のばらつきや、巻回によって形成されるコイルの径のばらつきを抑制することができる。
(変形例2)
次に、本発明の変形例2について、図5を参照して説明する。変形例2に係る加熱システムは、実施の形態に係る加熱システムと同様であるため、説明を省略する。図5は、本発明の変形例2に係る加熱方法を示すフローチャートである。以下、制御装置20の制御のもと、各部が動作するものとして説明する。なお、変形例2では、検出部24が通電電力量(例えば通電開始からの総電力量)を検出するものとして説明する。
変形例2では、図3に示すステップS101~S103と同様にして、コイルばね100を加熱装置10にセットし、第1軸部材11および第2軸部材12への通電および回転を開始させる(ステップS301~S303)。
その後、通電制御部251は、通電電力量が、予め設定されている設定電力量に到達したか否かを判断する(ステップS304)。通電制御部251は、検出部24が検出した通電電力量に基づいて、通電電力量が設定電力量に到達していないと判断した場合(ステップS304:No)、通電電力量の確認を繰り返す。これに対し、通電制御部251は、通電電力量が設定電力量に到達したと判断した場合(ステップS304:Yes)、ステップS305に移行する。この際に設定される設定電力量は、例えば、コイルばね100がオーステナイト化される温度に到達するのに要する電力量(例えば総電力量)が設定される。
ステップS305において、通電制御部251は、各軸部材への通電を終了する。
通電が終了すると、回転制御部252は、軸本体110、120を回転させて、把持部112、122の位置を、予め設定されている設定位置に移動させ、加熱処理を終了する(ステップS306)。
なお、通電の終了タイミングおよび回転の終了タイミングは、同時であってもよいし、回転を先に終了させてもよい。
以上説明した本変形例2では、実施の形態と同様に、各軸本体の外周面にコイルばねの端部をそれぞれ把持させて固定し、軸本体を介してコイルばね100に通電しながら軸部材を回転させて、コイルばね100を回転下で加熱するようにした。本変形例2によれば、加熱時にコイルばね100を回転させてコイルばねの加熱を均一にすることによって、コイルばねの線材間の隙間のばらつきや、巻回によって形成されるコイルの径のばらつきを抑制することができる。
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。なお、実施の形態では、把持部112、122が、各軸本体の上部に位置している例を図示(図2等参照)して説明したが、コイルばね100の巻き数等によって端部の位置が異なるため、把持部112、122は、保持するコイルばね100の形状や巻き数等によってその位置(例えば基準位置PS)が変わる。
また、実施の形態および変形例では、基準位置を中心に往復動、すなわち回転方向を逆向きにして回転動作を繰り返す例について説明したが、これに限らず、例えば同一方向への回転させる構成としてもよい。
また、実施の形態および変形例において、各軸部材は、完全同期で回転する例について説明したが、コイルばね100の加熱による変形に追従して回転するようにしてもよい。
また、実施の形態および変形例では、温度、加熱時間および電力量のいずれかを用いて停止または継続を判断する例について説明したが、これに限らず、温度、時間および電力量を組み合わせて制御するようにしてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
以上説明したように、本発明に係る加熱方法および加熱システムは、コイルばねの線材間の隙間のばらつきや、巻回によって形成されるコイルの径のばらつきを抑制するのに好適である。
1 加熱システム
10 加熱装置
11 第1軸部材
12 第2軸部材
20 制御装置
21 入力部
22 出力部
23 設定部
24 検出部
25 制御部
26 記憶部
251 通電制御部
252 回転制御部
261 加熱条件記憶部
262 回転条件記憶部

Claims (5)

  1. コイルばねの焼入れを行う加熱方法であって、
    コイルばねの一端を第1軸部材の外周面に固定し、他端を第2軸部材の外周面に固定する固定ステップと、
    前記第1および第2軸部材に通電し、前記コイルばねを加熱する加熱ステップと、
    前記第1および第2軸部材が通電している状態において、前記第1および第2軸部材をそれぞれ回転させる回転ステップと、
    を含み、
    前記第1および第2軸部材の各回転軸は、水平方向に対して0以上30度以下の角度をなす互いに同じ直線上に位置し、
    前記第1および第2軸部材に取り付けられた前記コイルばねの中心軸は、前記直線と平行である、
    ことを特徴とする加熱方法。
  2. 前記加熱ステップおよび前記回転ステップは、前記コイルばねを形成する材料の変態点温度以上の温度に設定される設定温度に基づいて停止される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱方法。
  3. 前記回転ステップは、前記コイルばねの線材間の隙間のばらつき、および/または、前記コイルばねのコイル径のばらつきに基づいて設定された回転速度で前記第1および第2軸部材を回転させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱方法。
  4. 前記固定ステップは、前記コイルばねの中心軸が、前記直線に対してオフセットした位置に前記コイルばねを固定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱方法。
  5. コイルばねの焼入れを行う加熱システムであって、
    長手方向に延びる中心軸のまわりに回転可能であり、コイルばねの一端を把持する第1軸部材と、
    長手方向に延びる中心軸のまわりに回転可能であり、コイルばねの他端を把持する第2軸部材と、
    前記第1および第2軸部材への通電、および、前記第1および第2軸部材の回転を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記第1および第2軸部材は、各回転軸が、水平方向に対して0以上30度以下の角度をなす互いに同じ直線上に位置し、
    前記第1および第2軸部材に取り付けられた前記コイルばねの中心軸は、前記直線と平行である、
    ことを特徴とする加熱システム。
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