JP2018046592A - アクチュエータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被作動部の往復動作を安定させることの可能なアクチュエータ装置を提供する。
【解決手段】アクチュエータ装置10は、第1アクチュエータ部材21と、第2アクチュエータ部材22と、被作動部30と、第1加熱部と、第2加熱部とを備えている。第1アクチュエータ部材21は、加熱により第1方向R11に変形する。第2アクチュエータ部材22は、加熱により第1方向R11とは逆の第2方向R12に変形する。被作動部30は、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22に連結されている。第1加熱部は、第1アクチュエータ部材21を加熱することにより被作動部30を第1方向R11に変位させる。第2加熱部は、第2アクチュエータ部材22を加熱することにより被作動部30を第2方向R12に変位させる。
【選択図】図1

Description

本開示は、電気的、光子的、化学的、熱的、吸収、もしくは他の手段による外部からのエネルギ入力に応じて変形するアクチュエータ部材を動力源として用いるアクチュエータ装置に関する。
従来、この種のアクチュエータ部材としては、特許文献1に記載のアクチュエータ部材が知られている。特許文献1に記載のアクチュエータ部材は、ポリマ繊維からなり、電気加熱や白色加熱に基づく温度変化によりねじり変形又は伸張変形する特性を有している。
特開2016−42783号公報
特許文献1に記載のアクチュエータ部材を一旦加熱した後に自然冷却させた場合、このアクチュエータ部材は加熱時の変形方向とは逆方向に変形する。したがって、特許文献1に記載のアクチュエータ部材に被作動部を連結した上でアクチュエータ部材を加熱及び冷却すれば、被作動部を往復動作せることが可能となる。
しかしながら、アクチュエータ部材の冷却を自然冷却で行う場合、アクチュエータ部材の温度変化が成り行きとなる。これが、加熱時と冷却時とでアクチュエータ部材の変位速度を異ならせ、結果的に被作動部の安定した往復動作が得られ難い要因となっている。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被作動部の往復動作を安定させることの可能なアクチュエータ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、アクチュエータ装置(10)は、アクチュエータ部材(21,22,24)と、被作動部(30)と、第1駆動部(61,62)と、第2駆動部(23,61,62,91,92)とを備えている。アクチュエータ部材は、外部からのエネルギの付与に応じて変形する。被作動部は、アクチュエータ部材に連結されている。第1駆動部は、アクチュエータ部材にエネルギを付与することにより被作動部をアクチュエータ部材の変形方向に変位させる。第2駆動部は、被作動部をアクチュエータ部材の変形方向とは逆の方向に変位させる。
この構成によれば、第1駆動部によりアクチュエータ部材にエネルギを付与すれば被作動部をアクチュエータ部材の変形方向に変位させることができる。また、第2駆動部により被作動部をアクチュエータ部材の変形方向とは逆の方向に変位させることもできる。よって、被作動部の第1方向及び第2方向の往復動を第1駆動部及び第2駆動部により制御することが可能であるため、被作動部の往復動作を安定させることができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、被作動部の往復動作を安定させることの可能なアクチュエータ装置を提供できる。
図1は、第1実施形態のアクチュエータ装置の構造を模式的に示す図である。 図2は、第1実施形態のアクチュエータ装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態の第1変形例のアクチュエータ装置の構造を模式的に示す図である。 図4は、第1実施形態の第2変形例のアクチュエータ装置の構造を模式的に示す図である。 図5は、第2実施形態のアクチュエータ装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図6は、第2実施形態のアクチュエータ装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、第3実施形態のアクチュエータ装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、第4実施形態のアクチュエータ装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、第5実施形態のアクチュエータ装置の構造を模式的に示す図である。 図10は、第5実施形態のアクチュエータ装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図11は、第5実施形態の変形例のアクチュエータ装置の構造を模式的に示す図である。 図12は、第5実施形態の変形例のアクチュエータ装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図13は、第6実施形態のアクチュエータ装置の構造を模式的に示す図である。 図14は、第7実施形態のアクチュエータ装置の構造を模式的に示す図である。 図15は、第8実施形態のアクチュエータ装置の構造を模式的に示す図である。
<第1実施形態>
以下、アクチュエータ装置の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、本実施形態のアクチュエータ装置10は、第1アクチュエータ部材21と、第2アクチュエータ部材22と、被作動部30と、第1保持部41と、第2保持部42とを備えている。
第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22は、被作動部30を挟んで直列に配置されている。各アクチュエータ部材21,22は、軸線m1に沿って配置されたワイヤ状の部材からなる。各アクチュエータ部材21,22は、ポリアミド等のポリマ繊維により形成されている。各アクチュエータ部材21,22の表面には、銀等の金属めっきが形成されている。各アクチュエータ部材21,22の表面に形成された金属めっきに電流を流すことにより、各アクチュエータ部材21,22を加熱することが可能となっている。各アクチュエータ部材21,22は、加熱という熱エネルギの付与に基づいて、軸線m1を中心としてねじり変形する特性を有している。
具体的には、図中に二点鎖線で示されるように、第1アクチュエータ部材21の構成分子であるポリアミド分子の配向方向は、軸線m1に対して所定角度で傾斜するかたちで軸線m1を中心に螺旋状をなしている。これにより、第1アクチュエータ部材21は、加熱による熱エネルギの付与に基づき軸線m1を中心とする第1方向R11にねじり変形するとともに、自然冷却等により冷却されることで第1方向R11とは逆の方向にねじり変形する特性を有している。すなわち、第1アクチュエータ部材21の変形方向は第1方向R11である。
一方、第2アクチュエータ部材22の構成分子であるポリアミド分子の配向方向は、軸線m1に対して第1アクチュエータ部材21の構成分子の配向方向とは逆方向に所定角度で傾斜するかたちで軸線m1を中心に螺旋状をなしている。これにより、第2アクチュエータ部材22は、加熱による熱エネルギの付与に基づき第1方向R11とは逆の第2方向R12にねじり変形するとともに、自然冷却等により冷却されることで第2方向R12とは逆の方向にねじり変形する特性を有している。すなわち、第2アクチュエータ部材22の変形方向は第2方向R12である。なお、第2アクチュエータ部材22の断面形状や長さは、第1アクチュエータ部材21の断面形状や長さと同一である。
被作動部30は、第1アクチュエータ部材21の一端部21aに連結されている。よって、第1アクチュエータ部材21が第1方向R11にねじり変形すると、被作動部30には第1方向R11の回転力が付与されるため、被作動部30が第1方向R11に回転変位する。
また、被作動部30は、第2アクチュエータ部材22の一端部22aにも連結されている。よって、第2アクチュエータ部材22が第2方向R22にねじり変形すると、被作動部30には第2方向R12の回転力が付与されるため、被作動部30が第2方向12に回転変位する。
被作動部30には、センサ装置31が固定して設けられている。センサ装置31は、所要の物理量を検出する装置や撮像装置等である。センサ装置31は、被作動部30と一体となって第1方向R11及び第2方向R12に回転変位する。なお、被作動部30は、図示しない支持機構により軸線m1を中心に回転可能に支持されている。
第1保持部41は、第1アクチュエータ部材21における被作動部30に連結されている端部21aとは反対側の端部21bの外周面に固定して取り付けられている。第1保持部41は、図示しない筐体等に固定されている。第1保持部41は、第1アクチュエータ部材21を保持している。
第2保持部42は、第2アクチュエータ部材22における被作動部30に連結されている端部22aとは反対側の端部22bの外周面に固定して取り付けられている。第2保持部42は、図示しない筐体等に固定されている。第2保持部42は、第2アクチュエータ部材22を保持している。なお、第1保持部41及び第2保持部42は、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22を介して被作動部30を保持する機能も有している。
次に、アクチュエータ装置10の電気的な構成について説明する。
図2に示されるように、アクチュエータ装置10は、第1加熱部61と、第2加熱部62と、制御部70とを更に備えている。
第1加熱部61は、第1アクチュエータ部材21の金属めっきに電流を流すことにより、第1アクチュエータ部材21をジュール熱で加熱する。これにより、第1アクチュエータ部材21が第1方向R11にねじり変形することで、被作動部30が第1方向R11に回転変位する。このように、本実施形態の第1加熱部61は、第1アクチュエータ部材21から見た場合、第1アクチュエータ部材21にエネルギを付与することにより被作動部30を第1アクチュエータ部材21の変形方向に変位させる第1駆動部として機能している。また、第1加熱部61は、第2アクチュエータ部材22から見た場合、被作動部30を第2アクチュエータ部材22の変形方向とは逆の方向に変位させる第2駆動部としても機能している。
第2加熱部62は、第2アクチュエータ部材22の金属めっきに電流を流すことにより、第2アクチュエータ部材22をジュール熱で加熱する。これにより、第2アクチュエータ部材22が第2方向R12にねじり変形することで、被作動部30が第2方向R12に回転変位する。このように、本実施形態の第2加熱部62は、第2アクチュエータ部材22から見た場合、第2アクチュエータ部材22にエネルギを付与することにより被作動部30を第2アクチュエータ部材22の変形方向に変位させる第1駆動部として機能している。また、第2加熱部62は、第1アクチュエータ部材21から見た場合、被作動部30を第1アクチュエータ部材21の変形方向とは逆の方向に変位させる第2駆動部としても機能している。
制御部70は、第1加熱部61及び第2加熱部62を介して第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22をそれぞれ加熱することにより被作動部30の第1方向R11及び第2方向R12の姿勢を変化させる姿勢制御を実行する。制御部70は、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。CPUは、被作動部30の姿勢制御に関する演算処理を実行する。ROMには、姿勢制御に必要なプログラムやデータ等が記憶されている。RAMには、CPUの演算結果等が一時的に記憶される。
具体的には、制御部70は、被作動部30の姿勢を第1方向R11に変位させる場合には、第1加熱部61を介して第1アクチュエータ部材21を加熱する。また、制御部70は、被作動部30の姿勢を第2方向R12に変位させる場合には、第2加熱部62を介して第2アクチュエータ部材22を加熱する。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ装置10によれば、以下の(1)〜(5)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)第1加熱部61及び第2加熱部62により被作動部30の第1方向R11及び第2方向R12の往復動を制御することが可能であるため、被作動部30の往復動作を安定させることができる。
(2)アクチュエータ装置10は、第1加熱部61により加熱された際に第1方向R11に回転変位する第1アクチュエータ部材21と、第2加熱部62により加熱された際に第2方向R12に回転変位する第2アクチュエータ部材22とを備えている。被作動部30は、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22に連結されている。これにより、被作動部30の第1方向R11及び第2方向R12の往復動を容易に実現することができる。
(3)第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22は、被作動部30を挟んで直列に配置されている。これにより、各アクチュエータ部材21,22の周辺の温度の上昇により第1アクチュエータ部材21が第1方向R11に所定角度だけ回転変位し、且つ第2アクチュエータ部材22が第2方向R12に所定角度だけ回転変位した場合でも、被作動部30においてはそれらの回転変位量が相殺される。そのため、被作動部30の初期位置を維持させ易くなる。
(4)アクチュエータ装置10は、被作動部30を第1アクチュエータ部材21の変形方向に変位させる駆動部として機能する第1加熱部61と、被作動部30を第2アクチュエータ部材22の変形方向に変位させる駆動部として機能する第2加熱部62とを有している。第1加熱部61は、第2アクチュエータ部材22から見ると、被作動部30を第2アクチュエータ部材22の変形方向とは逆の方向に変位させる駆動部としても機能している。また、第2加熱部62は、第1アクチュエータ部材21から見ると、被作動部30を第1アクチュエータ部材21の変形方向とは逆の方向に変位させる駆動部としても機能している。これにより、被作動部30を第1方向R11及び第2方向R12に容易に回転変位させることができる。
(5)第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22をポリマ繊維により構成することとした。これにより、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22の温度を変化させるだけで被作動部30を容易に回転変位させることができる。
(第1変形例)
次に、第1実施形態の第1変形例のアクチュエータ装置10について説明する。以下、第1実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図3に示されるように、本変形例の第1アクチュエータ部材21は、軸線m1に平行な2つのアクチュエータ要素211,212により構成されている。一方のアクチュエータ要素211は、軸線m2に沿って配置されている。軸線m2は、軸線m1に平行である。このアクチュエータ要素211は、第1加熱部61の加熱により軸線m2を中心とする回転方向R21にねじり変形する。他方のアクチュエータ要素212は、軸線m3に沿って配置されている。軸線m3は、軸線m1に平行であって、且つ軸線m1に対して軸線m2とは反対側に配置されている。このアクチュエータ要素212は、第1加熱部61の加熱により軸線m3を中心とする回転方向R31にねじり変形する。
第2アクチュエータ部材22は、軸線m1に平行な2つのアクチュエータ要素221,222により構成されている。一方のアクチュエータ要素221は、軸線m2に沿って配置されている。このアクチュエータ要素221は、第2加熱部62の加熱により、回転方向R21とは逆の回転方向R22にねじり変形する。他方のアクチュエータ要素222は、第2加熱部62の加熱により、回転方向R31とは逆の回転方向R32にねじり変形する。
被作動部30は、アクチュエータ要素211,212のそれぞれの一端部211a,212aに連結されている。アクチュエータ要素211,212のそれぞれの他端部211b,212bは、第1保持部41に固定して取り付けられている。第1保持部41は、アクチュエータ要素211,212を保持している。
また、被作動部30は、アクチュエータ要素221,222のそれぞれの一端部221a,222aに連結されている。アクチュエータ要素221,222のそれぞれの他端部221b,222bは、第2保持部42に固定して取り付けられている。第2保持部41は、アクチュエータ要素221,222を保持している。なお、第1保持部41及び第2保持部41は、アクチュエータ要素211,212,221,222を介して被作動部30を保持する機能も有している。
被作動部30は、アクチュエータ要素211の回転方向R21への変形、及びアクチュエータ要素212の回転方向R31への変形の少なくとも一方に基づいて、軸線m1を中心とする第1方向R11に回転変位する。また、被作動部30は、アクチュエータ要素221の回転方向R22への変形、及びアクチュエータ要素222の回転方向R32への変形の少なくとも一方に基づいて、軸線m1を中心とする第2方向R12に回転変位する。
本変形例のアクチュエータ装置10の構成によれば、第1アクチュエータ部材21が2つのアクチュエータ要素211,212により構成されているため、第1アクチュエータ部材21が一つのアクチュエータ要素だけで構成されている場合と比較すると、被作動部30に付与することの可能な第1方向R11の回転力を増加させることができる。また、第2アクチュエータ部材22が2つのアクチュエータ要素221,222により構成されているため、同様に被作動部30に付与することの可能な第2方向R12の回転力も増加させることができる。よって、被作動部30をより回転変位させ易くなる。
また、第1加熱部61がアクチュエータ要素211,212の両方の加熱や、それらのいずれか一方の加熱を選択的に行うことにより、第1アクチュエータ部材21が一つのアクチュエータ要素だけで構成されている場合と比較すると、被作動部30の第1方向R11の回転変位量や回転速度の調整の自由度を向上させることができる。同様に、被作動部30の第2方向R12の回転変位量や回転速度の調整の自由度も向上させることができる。
(第2変形例)
次に、第1実施形態の第2変形例のアクチュエータ装置10について説明する。以下、第1実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図4に示されるように、本変形例のアクチュエータ装置10では、第1アクチュエータ部材21と第2アクチュエータ部材22とが軸線m1を挟んで並列に配置されている。第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のそれぞれの一端部21a,22aは、被作動部30に連結されている。第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のそれぞれの他端部21b,22bは、保持部40に固定して取り付けられている。保持部40は、第1アクチュエータ部材21、第2アクチュエータ部材22、及び被作動部30を保持している。
被作動部30は、第1アクチュエータ部材21の第1方向R11へのねじり変形に基づいて第1方向R11に回転変位する。また、被作動部30は、第2アクチュエータ部材22の第2方向R12へのねじり変形に基づいて第2方向R12に回転変位する。
本変形例のアクチュエータ装置10の構成によれば、軸線m1に沿った方向におけるアクチュエータ装置10の長さを短くすることができる。すなわち、アクチュエータ装置10を小型化することができるため、搭載性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、アクチュエータ装置10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図5に示されるように、本実施形態のアクチュエータ装置10は、位置センサ80と、第1温度センサ81と、第2温度センサ82と、環境温度センサ83と、環境湿度センサ84とを更に備えている。
位置センサ80は、軸線m1を中心とする被作動部30の現在の位置θを検出するとともに、検出した被作動部30の位置θに応じた検出信号を制御部70に出力する。なお、本実施形態の被作動部30の位置θは、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22が加熱されていない状況における被作動部30の位置を初期位置として、この初期位置からの第1方向R11への回転角度を正の回転角度で、また第2方向R12への回転角度を負の回転角度で表したものである。本実施形態では、位置センサ80が位置検出部に相当する。
第1温度センサ81は、現在の第1アクチュエータ部材21の温度Ta10を検出するとともに、検出した第1アクチュエータ部材21の温度Ta10に応じた検出信号を制御部70に出力する。本実施形態では、第1温度センサ81が第1温度検出部に相当する。
第2温度センサ82は、現在の第2アクチュエータ部材22の温度Ta20を検出するとともに、検出した第2アクチュエータ部材22の温度Ta20に応じた検出信号を制御部70に出力する。本実施形態では、第2温度センサ82が第2温度検出部に相当する。
環境温度センサ83は、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22の周辺の温度である環境温度Teを検出するとともに、検出された環境温度Teに応じた検出信号を制御部70に出力する。本実施形態では、環境温度センサ83が環境温度検出部に相当する。
環境湿度センサ84は、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22の周辺の湿度である環境湿度Heを検出するとともに、検出された環境湿度Heに応じた検出信号を制御部70に出力する。本実施形態では、環境湿度センサ84が環境湿度検出部に相当する。
制御部70は、上位制御部71と通信可能に接続されている。上位制御部71は、被作動部30に搭載されたセンサ装置31の出力信号を用いて所定の制御を行う部分である。制御部70は、所定の制御を行うために、第1方向R11及び第2方向R12におけるセンサ装置31の姿勢制御を行う。制御部70は、この姿勢制御において、第1方向R11及び第2方向R12におけるセンサ装置31の目標位置、換言すれば被作動部30の目標位置θ*を設定するとともに、この目標位置θ*を制御部70に送信する。
制御部70は、各センサ80〜84から出力される検出信号に基づいて、被作動部30の位置θ、第1アクチュエータ部材21の温度Ta10、第2アクチュエータ部材22の温度Ta20、環境温度Te、及び環境湿度Heの情報を取得する。制御部70は、各センサ80〜84を通じて検出される各種情報と、上位制御部71から送信される目標位置θ*とに基づいて第1加熱部61及び第2加熱部62を制御することにより、被作動部30の実際の位置θを目標位置θ*に追従させる回転制御を実行する。
次に、図6を参照して、制御部70により実行される回転制御の具体的な手順について説明する。なお、制御部70は、図6に示される処理を所定の演算周期で繰り返し実行する。
図6に示されるように、制御部70は、まず、ステップS10として、上位制御部71から目標位置θ*の情報を取得する。次に、制御部70は、ステップS11として、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のそれぞれの加熱量AH1,AH2を演算する。
具体的には、制御部70は、被作動部30の目標位置θ*と現在の位置θとの偏差Δθを演算する。制御部70は、この位置偏差Δθが正の値である場合には、被作動部30を第1方向R11に回転変位させる必要があると判断して、位置偏差Δθに基づいて第1アクチュエータ部材21の加熱量AH1をマップや演算式等を用いて求める。また、制御部70は、位置偏差Δθが負の値である場合には、被作動部30を第2方向R12に回転変位させる必要があると判断して、位置偏差Δθに基づいて第2アクチュエータ部材22の加熱量AH2を演算する。
一方、各アクチュエータ部材21,22のねじり変形の特性は、環境温度Teや環境湿度Heに応じて変化する。そこで、制御部70は、環境温度Te及び環境湿度Heに応じて補正係数をマップや演算式等を用いて求めるとともに、この補正係数を加熱量AH1,AH2に乗算することにより、加熱量AH1,AH2を補正する。
制御部70は、ステップS11に続いて、ステップS12及びステップS13の処理を並列に実行する。すなわち、制御部70は、ステップS12として、ステップS11で演算された加熱量AH1が第1アクチュエータ部材21に付与されるように第1加熱部61を制御する。また、制御部70は、ステップS13として、ステップS11で演算された加熱量AH2が第2アクチュエータ部材22に付与されるように第2加熱部62を制御する。制御部70は、ステップS12及びステップS13の処理を実行した後、一連の処理を終了する。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ装置10によれば、以下の(6)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(6)制御部70は、被作動部30の目標位置θ*と現在の被作動部30の位置θとの偏差Δθに基づいて、第1加熱部61及び第2加熱部62を制御する。これにより、被作動部30を目標位置θ*に容易に変位させることが可能となる。
<第3実施形態>
次に、アクチュエータ装置10の第3実施形態について説明する。以下、第2実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図7に示されるように、本実施形態の制御部70は、ステップS11を実行した後、ステップS20として、加熱後の第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のそれぞれの温度Ta11,Ta21を推定する。具体的には、制御部70は、現在の第1アクチュエータ部材21の温度Ta10と、ステップS11で演算される加熱量AH1とに基づいて、第1加熱部61により第1アクチュエータ部材21を加熱した後の第1アクチュエータ部材21の温度である第1加熱後温度Ta11を推定する。また、制御部70は、現在の第2アクチュエータ部材22の温度Ta20と、ステップS11で演算される加熱量AH2とに基づいて、第2加熱部62により第2アクチュエータ部材22を加熱した後の第2アクチュエータ部材22の温度である第2加熱後温度Ta21を推定する。
制御部70は、ステップS20に続いて、ステップS21として、第1加熱後温度Ta11及び第2加熱後温度Ta21のいずれかが所定の温度閾値Tthを超えているか否かを判断する。温度閾値Tthは、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22が正常に変形しなくなる温度に達しているか否かを判断することができるように、予め実験等により設定されている。温度閾値Tthとしては、例えば第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のガラス転移温度や溶融温度を用いることができる。
制御部70は、ステップS21で肯定判断した場合には、すなわち第1加熱後温度Ta11及び第2加熱後温度Ta21のいずれかが所定の温度閾値Tthを超えている場合には、ステップS22として、冷却待機モードに移行する。具体的には、制御部70は、冷却待機モードに移行した場合、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22の加熱を一時的に中止し、第1加熱後温度Ta11及び第2加熱後温度Ta21が温度閾値Tth以下になると推定される程度まで第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22を自然冷却する。制御部70は、第1加熱後温度Ta11及び第2加熱後温度Ta21が温度閾値Tth以下になると推定される程度まで第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22を自然冷却した後、ステップS10に戻る。
一方、制御部70は、ステップS21で否定判断した場合には、すなわち第1加熱後温度Ta11及び第2加熱後温度Ta21が所定の温度閾値Tth以下である場合には、ステップS12,S13の処理を実行する。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ装置10によれば、以下の(7)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(7)制御部70は、第1加熱後温度Ta11及び第2加熱後温度Ta21のいずれかが所定の温度閾値Tthを超えると判断した場合には、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22の加熱を一時的に中止する。これにより、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22の適切な回転変位を確保し易くなるため、結果的に被作動部30の位置精度を向上させることができる。
<第4実施形態>
次に、アクチュエータ装置10の第4実施形態について説明する。以下、第2実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図8に示されるように、本実施形態の制御部70は、ステップS11を実行した後、ステップS30として、加熱後の第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22にそれぞれ発生する内部応力St1,St2を推定する。具体的には、制御部70は、現在の第1アクチュエータ部材21の温度Ta10と、現在の被作動部30の位置θと、ステップS11で演算される加熱量AH1とに基づいて、第1加熱部61により第1アクチュエータ部材21を加熱した後の第1アクチュエータ部材21の内部応力である第1内部応力St1をマップや演算式等を用いて推定する。また、制御部70は、現在の第2アクチュエータ部材22の温度Ta20と、現在の被作動部30の位置θと、ステップS11で演算される加熱量AH2とに基づいて、第2加熱部62により第2アクチュエータ部材22を加熱した後の第2アクチュエータ部材22の内部応力である第2内部応力St2をマップや演算式等を用いて演算する。
制御部70は、ステップS30に続いて、ステップS31として、第1内部応力St1及び第2内部応力St2のいずれかが所定の応力閾値Sthを超えているか否かを判断する。応力閾値Sthは、各アクチュエータ部材21,22の耐久性が著しく低下する応力が発生しているか否かを判断することができるように、予め実験等により設定されている。応力閾値Sthとしては、例えば各アクチュエータ部材21,22の破断強度に対応する応力を用いることができる。
制御部70は、ステップS31で肯定判断した場合、すなわち第1内部応力St1及び第2内部応力St2のいずれかが所定の応力閾値Sthを超えている場合には、ステップS32として、応力閾値Sth以下で各アクチュエータ部材21,22に付与することの可能な最大加熱量AH1max,AH2maxをマップや演算等により求める。そして、制御部70は、ステップS32に続いて、ステップS12及びステップS13の処理を並列に実行する。すなわち、制御部70は、ステップS12として、ステップS32で演算された最大加熱量AH1maxが第1アクチュエータ部材21に付与されるように第1加熱部61を制御する。また、制御部70は、ステップS13として、ステップS32で演算された最大加熱量AH2maxが第2アクチュエータ部材22に付与されるように第2加熱部62を制御する。制御部70は、ステップS12及びステップS13を実行した後、一連の処理を終了する。
一方、制御部70は、ステップS31で否定判断した場合、すなわち第1内部応力St1及び第2内部応力St2が所定の応力閾値Sth以下である場合には、ステップS12,S13の処理を並列に実行する。制御部70は、ステップS12として、ステップS11で演算された加熱量AH1が第1アクチュエータ部材21に付与されるように第1加熱部61を制御する。また、制御部70は、ステップS13として、ステップS11で演算された加熱量AH2が第2アクチュエータ部材22に付与されるように第2加熱部62を制御する。制御部70は、ステップS12及びステップS13を実行した後、一連の処理を終了する。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ装置10によれば、以下の(8)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(8)制御部70は、第1内部応力St1が応力閾値Sthを超えると判断される場合には、応力閾値Sth以下で第1アクチュエータ部材21に付与することの可能な最大加熱量AH1maxを用いて第1加熱部61を制御することにより、第1アクチュエータ部材21に付与される加熱量を制限する。また、制御部70は、第2内部応力St2が応力閾値Sthを超えると判断される場合には、応力閾値Sth以下で第2アクチュエータ部材22に付与することの可能な最大加熱量AH2maxを用いて第2加熱部62を制御することにより、第2アクチュエータ部材22に付与される加熱量を制限する。これにより、第1加熱部61及び第2加熱部62の加熱より第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22に過度な内部応力が発生することを抑制できるため、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のそれぞれの損傷を回避し易くなる。
<第5実施形態>
次に、アクチュエータ装置10の第5実施形態について説明する。以下、第1実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図9に示されるように、本実施形態のアクチュエータ装置10は、第1ペルチェ素子91と、第2ペルチェ素子92とを更に備えている。
第1ペルチェ素子91は、通電に基づき第1アクチュエータ部材21を冷却することにより被作動部30を第1アクチュエータ部材21の変形方向とは逆の方向に変位させる第1冷却部及び第2駆動部として機能する。第1ペルチェ素子91は、軸線m1を中心に円筒状に形成されている。第1ペルチェ素子91は、第1アクチュエータ部材21の外周を囲うように配置されている。第1ペルチェ素子91の内周面と第1アクチュエータ部材21の外周面とは低摩擦で互いに接触している。これにより、第1アクチュエータ部材21の回転変位を阻害せずに、第1ペルチェ素子91により第1アクチュエータ部材21を効率良く冷却することができるようになっている。なお、第1ペルチェ素子91の内周面と第1アクチュエータ部材21の外周面との間に隙間を設けることで、第1ペルチェ素子91が第1アクチュエータ部材21に対して非接触状態で配置されていてもよい。
第2ペルチェ素子92は、通電に基づき第2アクチュエータ部材22を冷却することにより被作動部30を第2アクチュエータ部材22の変形方向とは逆の方向に変位させる第2冷却部及び第2駆動部として機能する。第2ペルチェ素子92は、軸線m1を中心に円筒状に形成されている。第2ペルチェ素子92は、第2アクチュエータ部材22の外周を囲うように配置されている。第2ペルチェ素子92の内周面と第2アクチュエータ部材22の外周面とは低摩擦で互いに接触している。なお、第2ペルチェ素子92の内周面と第2アクチュエータ部材22の外周面との間に隙間を設けることで、第2ペルチェ素子92が第2アクチュエータ部材22に対して非接触状態で配置されていてもよい。
図10に示されるように、制御部70は、第1ペルチェ素子91及び第2ペルチェ素子92のそれぞれの通電を制御することにより、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22を更に冷却する。具体的には、制御部70は、被作動部30を第1方向R11に回転変位させる場合には、第1加熱部61を介して第1アクチュエータ部材21を加熱するとともに、第2ペルチェ素子92を介して第2アクチュエータ部材22を冷却する。また、制御部70は、被作動部30を第2方向R12に回転変位させる場合には、第2加熱部62を介して第2アクチュエータ部材22を加熱するとともに、第1ペルチェ素子91を介して第1アクチュエータ部材21を冷却する。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ装置10によれば、以下の(9)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(9)加熱後の第1アクチュエータ部材21が第1ペルチェ素子91により冷却されることで、第1アクチュエータ部材21を第2方向R12にねじり変形させ易くなるため、被作動部30を第2方向R12に回転変位させ易くなる。また、加熱後の第2アクチュエータ部材22が第2ペルチェ素子92により冷却されることで、第2アクチュエータ部材22を第1方向R11にねじり変形させ易くなるため、被作動部30を第1方向R11に回転変位させ易くなる。結果的に、被作動部30を回転変位させ易くなる。
(変形例)
次に、第5実施形態の変形例のアクチュエータ装置10について説明する。以下、第5実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図11に示されるように、本変形例のアクチュエータ装置10は、筐体50と、送風装置93とを備えている。
筐体50は、箱状に形成されている。筐体50は、第1アクチュエータ部材21、第2アクチュエータ部材22、及び被作動部30を内部に収容している。筐体50には、第1保持部41、及び第2保持部42が固定されている。
送風装置93は、第5実施形態の第1ペルチェ素子91及び第2ペルチェ素子92の代わりに冷却部として機能するものである。送風装置93は、風向を変更可能な機構を有している。送風装置93は、筐体50の外部に配置されている。送風装置93は、風向を変更することにより、筐体50に形成された開口部51,52を介して、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のいずれか一方に選択的に強制風を供給する。送風装置93は、アクチュエータ装置10専用のものであってもよいし、他の周辺機器に用いられる送風装置を用いてもよい。他の周辺装置に用いられる送風装置としては、例えば車両の空調装置に用いられる送風装置がある。
図12に示されるように、制御部70は、送風装置93を制御することにより、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22を更に冷却する。具体的には、制御部70は、被作動部30を第1方向R11に回転変位させる場合には、第1加熱部61を介して第1アクチュエータ部材21を加熱するとともに、送風装置93により第2アクチュエータ部材22を冷却する。また、制御部70は、被作動部30を第2方向R12に回転変位させる場合には、第2加熱部62を介して第2アクチュエータ部材22を加熱するとともに、送風装置93により第1アクチュエータ部材21を冷却する。
このような構成であっても、第5実施形態による上記の(9)に示される作用及び効果に類似の作用及び効果を得ることができる。
<第6実施形態>
次に、アクチュエータ装置10の第6実施形態について説明する。以下、第1実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図13に示されるように、本実施形態のアクチュエータ装置10は、第2アクチュエータ部材22に代えて、ぜんまいばね23を備えている。ぜんまいばね23は、被作動部30に連結されている。ぜんまいばね23は、アクチュエータ部材21のねじり変形に基づいて被作動部30が第1方向R11に回転変位する際に、板状の金属が巻き込まれることで弾性エネルギを蓄積する。ぜんまいばね23は、蓄積された弾性エネルギに応じた弾性力を被作動部30に第2方向R12に付与する。よって、アクチュエータ部材21から被作動部30に付与される第1方向R11の力よりも、ぜんまいばね23から被作動部30に付与される第2方向R12の力の方が大きくなった際に、被作動部30は、ぜんまいばね23から付与される弾性力を復元力として第2方向R12に変位する。本実施形態では、ぜんまいばね23が弾性力付与部に相当する。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ装置10によれば、以下の(10)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(10)被作動部30は、ぜんまいばね23の弾性力により第2方向R12に変位する。これにより、より確実に被作動部30に第2方向R12の力を付与することができるため、被作動部30を初期位置に復帰させ易くなる。
<第7実施形態>
次に、アクチュエータ装置10の第7実施形態について説明する。以下、第1実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図14に示されるように、本実施形態のアクチュエータ装置10は、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22に代えて、アクチュエータ部材24を備えている。アクチュエータ部材24は、図中に二点鎖線で示されるように、分子の配向方向の異なる第1配向領域241と第2配向領域242とを有している。第1配向領域241及び第2配向領域242は、アクチュエータ部材24の中央部分を境界として、アクチュエータ部材24の長手方向の両側に配置されている。
第1配向領域241では、アクチュエータ部材24を構成するポリアミド分子の配向方向が、軸線m1に対して所定角度をなす一方向に傾斜するかたちで軸線m1を中心に螺旋状をなしている。第2配向領域242では、アクチュエータ部材24を構成するポリアミド分子の配向方向が、軸線m1に対して第1配向領域241の配向方向と逆方向に所定角度をなすかたちで軸線m1を中心に螺旋状をなしている。これにより、第1配向領域241の部位は、加熱により軸線m1を中心とする第1方向R11にねじり変形するとともに、自然冷却等により冷却されることで第2方向R12にねじり変形する特性を有している。また、第2配向領域242の部位は、加熱により第1方向R11とは逆の第2方向R12にねじり変形するとともに、自然冷却等により冷却されることで、第1方向R11にねじり変形する特性を有している。
図2に示される第1加熱部61は、アクチュエータ部材24の第1配向領域241の金属めっきに電流を流すことにより、第1配向領域241の部位をジュール熱で加熱する。これにより、第1配向領域241の部位が第1方向R11にねじり変形することで、被作動部30が第1方向R11に回転変位する。このように、本実施形態の第1加熱部61は、第1配向領域241から見た場合、アクチュエータ部材24の第1配向領域241にエネルギを付与することにより被作動部30を第1配向領域241の変形方向に変位させる第1駆動部として機能している。また、第1加熱部61は、第2配向領域242から見た場合、被作動部30を第2配向領域242の変形方向とは逆の方向に変位させる第2駆動部としても機能している。
図2に示される第2加熱部62は、アクチュエータ部材24の第2配向領域242の金属めっきに電流を流すことにより、第2配向領域242の部位をジュール熱で加熱する。これにより、第2配向領域242の部位が第2方向R12にねじり変形することで、被作動部30が第2方向R12に回転変位する。このように、本実施形態の第2加熱部62は、第2配向領域242から見た場合、アクチュエータ部材24の第2配向領域242にエネルギを付与することにより被作動部30を第2配向領域242の変形方向に変位させる第1駆動部として機能している。また、第2加熱部62は、第1配向領域241から見た場合、被作動部30を第1配向領域241の変形方向とは逆の方向に変位させる第2駆動部としても機能している。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ装置10によれば、以下の(11)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(11)本実施形態のアクチュエータ装置10は、第1実施形態のアクチュエータ装置10と比較すると、アクチュエータ部材の数を減らすことができるため、小型化が可能となる。
<第8実施形態>
次に、アクチュエータ装置10の第8実施形態について説明する。以下、第1実施形態のアクチュエータ装置10との相違点を中心に説明する。
図15に示されるように、本実施形態のアクチュエータ装置10は、筐体50と、断熱部材54とを更に備えている。
筐体50は、箱状に形成されている。筐体50は、第1アクチュエータ部材21、第2アクチュエータ部材22、及び被作動部30を内部に収容している。筐体50は、断熱部材54を介して固定部材53に固定されている。
以上説明した本実施形態のアクチュエータ装置10によれば、以下の(12)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(12)図15に示されるように、筐体50が固定部材53に固定されている場合、固定部材53の有する熱が筐体50に伝達すると、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22が加熱されることになる。この場合、意図しないねじり変形が第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22に生じるため、被作動部30の回転変位量を適切に制御できない可能性がある。この点、本実施形態のアクチュエータ装置10では、固定部材53から筐体50への熱の伝達が断熱部材54により抑制されるため、意図しないねじり変形が第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22に生じ難くなる。よって、被作動部30の回転変位量をより精度良く制御することが可能となる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第1実施形態の第1変形例の第1アクチュエータ部材21は、2つのアクチュエータ要素211,212により構成されていたが、3つ以上のアクチュエータ要素により構成されていてもよい。同様に、第2アクチュエータ部材22も、3つ以上のアクチュエータ要素により構成されていてもよい。
・ポリマ繊維材料はポリアミドに限定されない。ポリマ繊維材料は、例えばケブラー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、及びその複合材料により構成されていてもよい。
・第5実施形態の変形例のアクチュエータ装置10では、送風装置93の風向を変更するという方法に代えて、例えば送風装置93を走査させることにより、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のいずれか一方に選択的に強制風を供給してもよい。
・第5実施形態の変形例のアクチュエータ装置10では、第1アクチュエータ部材21に強制風を供給する送風装置と、第2アクチュエータ部材22に強制風を供給する送風装置とを個別に設けてもよい。この場合、制御部70は、2つの送風装置のうちのいずれか一方を駆動させることにより、第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のいずれか一方に選択的に強制風を供給する。
・第6実施形態のアクチュエータ装置10では、ぜんまいばね23に代えて、アクチュエータ部材21に弾性力を付与することにより被作動部30を第2方向R12に回転変位させることの可能な適宜の弾性力付与部を用いることができる。
・各アクチュエータ部材21,22,24を加熱する方法としては、表面に形成された金属めっきに電流を流して加熱する方法に限らず、適宜の方法を採用することができる。例えば各アクチュエータ部材21,22,24の外周面にコイルを巻回するとともに、このコイルへの通電により各アクチュエータ部材21,22,24を加熱してもよい。あるいは、ヒータ等を用いて各アクチュエータ部材21,22,24を加熱してもよい。
・第1アクチュエータ部材21及び第2アクチュエータ部材22のそれぞれの長手方向の長さや径の大きさ、材質は異なっていてもよい。
・アクチュエータ部材21,22,24の素材としては、ポリマ繊維に限らず、電気的、光学的、化学的、熱的、吸収、もしくは他の手段による外部からのエネルギ入力に応じて変形する適宜の素材を用いることができる。このような素材には、例えば形状記憶合金や誘電エラストマ、磁性ゲル、導電性高分子等がある。
・各アクチュエータ部材21,22,24としては、エネルギの付与に基づきねじり変形するものに限らず、エネルギの付与に基づき長手方向に直動変位するものを用いることができる。例えば、各アクチュエータ部材21,22,24としては、加熱に基づき軸線m1に平行な方向に延び変形するとともに、冷却に基づき軸線m1に平行な方向に縮み変形するものを用いることができる。
・アクチュエータ部材21,22,24としてポリマ繊維以外のものを用いた場合には、第1加熱部61及び第2加熱部62に代えて、アクチュエータ部材を変形させるエネルギを付与することの可能な第1駆動部及び第2駆動部を用いてもよい。要は、第1駆動部としては、アクチュエータ部材にエネルギを付与することにより被作動部30をアクチュエータ部材の変形方向に変位させる適宜の装置を用いることができる。また、第2駆動部としては、アクチュエータ部材にエネルギを付与することにより被作動部30をアクチュエータ部材の変形方向とは逆の方向に変位させる適宜の装置を用いることができる。
・制御部70が提供する手段及び/又は機能は、実体的な記憶装置に記憶されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組み合わせにより提供することができる。例えば制御部70がハードウェアである電子回路により提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路により提供することができる。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:アクチュエータ装置
21:第1アクチュエータ部材
22:第2アクチュエータ部材
24:アクチュエータ部材
30:被作動部
50:筐体
54:断熱部材
61:第1加熱部(第1駆動部、第2駆動部)
62:第2加熱部(第1駆動部、第2駆動部)
70:制御部
80:位置センサ(位置検出部)
81:第1温度センサ(第1温度検出部)
82:第2温度センサ(第2温度検出部)
83:環境温度センサ(環境温度検出部)
84:環境湿度センサ(環境湿度検出部)
91,92:ペルチェ素子(第2駆動部、冷却部)
93:送風装置(第2駆動部、冷却部)
23:ぜんまいばね(第2駆動部、弾性力付与部)
241:第1配向領域
242:第2配向領域

Claims (17)

  1. 外部からのエネルギの付与に応じて変形するアクチュエータ部材(21,22,24)と、
    前記アクチュエータ部材に連結される被作動部(30)と、
    前記アクチュエータ部材にエネルギを付与することにより前記被作動部を前記アクチュエータ部材の変形方向に変位させる第1駆動部(61,62)と、
    前記被作動部を前記アクチュエータ部材の変形方向とは逆の方向に変位させる第2駆動部(23,61,62,91,92,93)と、を備える
    アクチュエータ装置。
  2. 前記アクチュエータ部材は、
    エネルギの付与に基づき第1方向に変形する第1アクチュエータ部材(21)と、
    エネルギの付与に基づき第2方向に変形する第2アクチュエータ部材(22)と、を含み、
    前記被作動部は、
    前記第1アクチュエータ部材及び前記第2アクチュエータ部材に連結され、
    前記第1アクチュエータ部材の前記第1方向への変形に基づき前記第1方向に変位するとともに、
    前記第2アクチュエータ部材の前記第2方向への変形に基づき前記第2方向に変位し、
    前記第1駆動部(61)は、
    前記第1アクチュエータ部材にエネルギを付与することにより前記被作動部を前記第1方向に変位させ、
    前記第2駆動部(62)は、
    前記第2アクチュエータ部材にエネルギを付与することにより前記被作動部を前記第2方向に変位させる
    請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  3. 前記第1アクチュエータ部材及び前記第2アクチュエータ部材は、
    前記被作動部を挟んで直列に配置されている
    請求項2に記載のアクチュエータ装置。
  4. 前記第1アクチュエータ部材及び前記第2アクチュエータ部材は、
    並列に配置されている
    請求項2に記載のアクチュエータ装置。
  5. 前記第1アクチュエータ部材は、
    加熱による熱エネルギの付与に基づき前記第1方向に変形するものであり、
    前記第2アクチュエータ部材は、
    加熱による熱エネルギの付与に基づき前記第2方向に変形するものであり、
    前記第1駆動部は、
    前記第1アクチュエータ部材を加熱することにより前記被作動部を前記第1方向に変位させる第1加熱部(61)であり、
    前記第2駆動部は、
    前記第2アクチュエータ部材を加熱することにより前記被作動部を前記第2方向に変位させる第2加熱部(62)である
    請求項2〜4のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
  6. 前記被作動部の位置を検出する位置検出部(80)と、
    前記第1駆動部及び前記第2駆動部を制御する制御部(70)と、を更に備え、
    前記制御部は、
    前記被作動部の目標位置と、前記位置検出部により検出される前記被作動部の位置との偏差に基づいて前記第1加熱部及び前記第2加熱部を制御する
    請求項5に記載のアクチュエータ装置。
  7. 前記第1アクチュエータ部材の温度を検出する第1温度検出部(81)と、
    前記第2アクチュエータ部材の温度を検出する第2温度検出部(82)と、
    前記第1アクチュエータ部材及び前記第2アクチュエータ部材の周辺の温度である環境温度を検出する環境温度検出部(83)と、
    前記第1アクチュエータ部材及び前記第2アクチュエータ部材の周辺の湿度である環境湿度を検出する環境湿度検出部(84)と、を更に備え、
    前記制御部は、
    前記偏差に加え、前記第1アクチュエータ部材の温度、前記第2アクチュエータ部材の温度、前記環境温度、及び前記環境湿度に基づいて、前記第1加熱部及び前記第2加熱部を制御する
    請求項6に記載のアクチュエータ装置。
  8. 前記制御部は、
    前記第1加熱部により前記第1アクチュエータ部材を加熱した後の前記第1アクチュエータ部材の温度である第1加熱後温度、及び前記第2加熱部により前記第2アクチュエータ部材を加熱した後の前記第2アクチュエータ部材の温度である第2加熱後温度を推定し、
    前記第1加熱後温度及び前記第2加熱後温度のいずれかが所定の温度閾値を超えると判断した場合には、前記第1加熱部及び前記第2加熱部による前記第1アクチュエータ部材及び前記第2アクチュエータ部材の加熱を一時的に中止する
    請求項6又は7に記載のアクチュエータ装置。
  9. 前記制御部は、
    前記第1加熱部により前記第1アクチュエータ部材を加熱した際に前記第1アクチュエータ部材に発生する第1内部応力、及び前記第2加熱部により前記第2アクチュエータ部材を加熱した際に前記第2アクチュエータ部材に発生する第2内部応力を推定し、
    前記第1内部応力が所定の応力閾値を超えると判断した場合には、前記第1加熱部から前記第1アクチュエータ部材に付与される加熱量を制限し、
    前記第2内部応力が前記応力閾値を超えると判断した場合には、前記第2加熱部から前記第2アクチュエータ部材に付与される加熱量を制限する
    請求項6〜8のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
  10. 前記アクチュエータ部材は、
    加熱による熱エネルギの付与に基づき変形するものであり、
    前記第1駆動部は、
    前記アクチュエータ部材を加熱することにより前記被作動部を前記アクチュエータ部材の変形方向に変位させる加熱部(61,62)であり、
    前記第2駆動部は、
    前記アクチュエータ部材を冷却することにより前記被作動部を前記アクチュエータ部材の変形方向とは逆の方向に変位させる冷却部(91,92,93)である
    請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  11. 前記冷却部は、
    通電に基づき前記アクチュエータ部材を冷却するペルチェ素子(91,92)である
    請求項10に記載のアクチュエータ装置。
  12. 前記冷却部は、
    前記アクチュエータ部材に強制風を供給することにより前記アクチュエータ部材を冷却する送風装置(93)である
    請求項10に記載のアクチュエータ装置。
  13. 前記アクチュエータ部材は、
    加熱による熱エネルギの付与に基づき変形するものであり、
    前記第1駆動部は、
    前記アクチュエータ部材を加熱することにより前記被作動部を前記アクチュエータ部材の変形方向に変位させる加熱部(61)であり、
    前記第2駆動部は、
    前記被作動部に弾性力を付与することにより前記被作動部を前記アクチュエータ部材の変形方向とは逆の方向に変位させる弾性力付与部(23)である
    請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  14. 前記アクチュエータ部材(24)は、
    エネルギの付与に応じて第1方向に変位する第1配向領域(241)と、
    エネルギの付与に応じて前記第1方向とは異なる第2方向に変位する第2配向領域(242)と、を有し、
    前記第1駆動部(61)は、
    前記アクチュエータ部材の前記第1配向領域にエネルギを付与することにより前記被作動部を第1方向に変位させるものであり、
    前記第2駆動部(62)は、
    前記アクチュエータ部材の前記第2配向領域にエネルギを付与することにより前記被作動部を前記第2方向に変位させるものである
    請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  15. 前記アクチュエータ部材及び前記被作動部を内部に収容するとともに、所定の固定部材に固定される筐体(50)と、
    前記固定部材及び前記筐体の間に配置される断熱部材(54)と、を更に備える
    請求項1〜14のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
  16. 前記アクチュエータ部材は、
    ポリマ繊維からなる
    請求項1〜15のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
  17. 前記アクチュエータ部材は、
    形状記憶合金からなる
    請求項1〜15のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
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