JP2023148538A - 成形型 - Google Patents

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Yu Takashima
伴成 田嶋
Tomonari Tajima
紀敬 引地
Noritaka Hikichi
洋一 田所
Yoichi Tadokoro
雄太 竹谷
Yuta Takeya
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Abstract

【課題】成形体を円筒状に成形するに際し、温調効率がより良好な温調回路を備える成形型を提供する。【解決手段】成形型200の表面に開口する流入孔211及び流出孔212と、流入孔211から流入させた温調媒体が前記流出孔から流出するように、配設された流路部220とを含む温調回路210を備え、流路部220の流路断面積Sに対する、流入孔211から流出孔212に至る流路部220の流路長Lの比L/Sを40以下とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、成形型に関し、特に、成形体の筒状部分を成形する成形型に関する。
従来、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて、射出成形や圧縮成形などによって有底筒状のプリフォームを成形し、このプリフォームを二軸延伸ブロー成形によってボトル状に成形してなる合成樹脂製の容器が、各種飲料品、各種調味料等を内容物とする容器として広い分野で利用されている。このような背景において、特許文献1には、プリフォーム成形用のインサートスタックアッセンブリに用いられる、本体内に冷却液チャネルが構成された金型分割インサートが開示されている。
特表2008-542066号公報
本発明者らは、上記背景技術に鑑み、特に、この種の容器の製造に用いるプリフォームを成形するのに好適な成形型であって、成形体の筒状部分を成形するに際し、温調効率がより良好な温調回路を備える成形型を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
本発明に係る成形型は、成形体の筒状部分を成形する成形型であって、当該成形型の表面に開口する流入孔及び流出孔と、前記流入孔から流入させた温調媒体が前記流出孔から流出するように、当該成形型の内部に配設された流路部とを含む温調回路を備え、前記流路部の流路断面積Sに対する、前記流入孔から前記流出孔に至る前記流路部の流路長Lの比L/Sが、40以下である構成としてある。
本発明によれば、成形体の筒状部分を成形するに際し、温調効率がより良好な温調回路を備える成形型を提供すことができる。
本発明の第一実施形態において、成形対象とされるプリフォームの一例を示す説明図である。 図1に示すプリフォームをブロー成形してなるボトル状の容器の一例を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型が組み入れられた射出成形型の一例を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフについて、温調回路を透視して示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフについて、温調回路を透視して示す平面図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフについて、温調回路を透視して示す側面図である。 接続流路部の要部を拡大して示す説明図である。 シミュレーションによる温度解析の結果を示すグラフである。 シミュレーションによる温度解析の結果を示すグラフである。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフの第一変形例について、温調回路を透視して示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフの第一変形例について、温調回路を透視して示す平面図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフの第一変形例について、温調回路を透視して示す側面図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフの第二変形例について、温調回路を透視して示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフの第二変形例について、温調回路を透視して示す平面図である。 本発明の第一実施形態に係る成形型としてのネックハーフの第二変形例について、温調回路を透視して示す側面図である。 本発明の第二実施形態に係る成形型としてのネックハーフについて、温調回路を透視して示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る成形型としてのネックハーフについて、温調回路を透視して示す平面図である。 本発明の第二実施形態に係る成形型としてのネックハーフについて、温調回路を透視して示す側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態において成形対象とされるプリフォーム1の一例を示しており、図2は、図1に示すプリフォーム1をブロー成形してなるボトル状の容器10の一例を示している。
図1に示すプリフォーム1は、開口する一端側が口部2とされ、他端側が半球状に成形された底部3によって閉塞された有底筒状に成形されている。
プリフォーム1の口部2は、ブロー成形によって延伸されずに、そのまま図2に示す容器10の口部2となる。このため、これらを同一の符号を以て示している。プリフォーム1の口部2、延いては、容器10の口部2は、内容物の注入出口となる部位であり、円筒状に成形されるとともに、口部2の開口端側の側面には、図示しない蓋体を取り付けるためのネジ部21が設けられている。
また、口部2には、周方向に沿って外方に突出する環状のネックリング22が設けられている。プリフォーム1は、通常、このネックリング22の直下の部位を起点として、それよりも下方の部位が延伸されて、容器10の肩部30、胴部40、及び底部50に成形される。
また、ネジ部21とネックリング22との間には、ビードリング23が周方向に沿って環状に設けられている。このビードリング23には、図示しない蓋体のタンパーエビデントバンドに形成された、フラップ又はフックが係止される。
次に、本実施形態に係る成形型について説明する。
図3は、図1に示すプリフォーム1を射出成形によって成形する射出成形型100の一例を示している。本実施形態に係る成形型は、かかる一例において、プリフォーム1の口部2側の外周面を成形する一対の割型であるネックハーフ200として、当該射出成形型100に組み入れられており、開口端側から軸方向に沿って順にネジ部21、ビードリング23、ネックリング22を含む口部2側の外周面を成形するにあたり、その型開きを考慮して径方向に型割りされる型割構造とされている。
ここで、図3に示す射出成形型100の一例は、本実施形態に係る成形型として組み入れられる一対のネックハーフ200とともに、プリフォーム1の外周面側を成形するキャビティ型300と、プリフォーム1の内周面側を成形するコア型400とを備えているが、キャビティ型300及びコア型400は、従来のものを適宜利用することができる。
また、キャビティ型300には、通常、プリフォーム1の底部3側に相当する位置に、樹脂の射出口となるゲートが配設されるが、図3に示す一例では、ゲートを含む型内の内部構造の図示を省略している。
本実施形態において、ネックハーフ200のそれぞれは、例えば、冷却水などの温調媒体を内部に循環させるための温調回路210を独立して備えている。ネックハーフ200のそれぞれにおいて、プリフォーム1の口部2側の外周面を成形する成形面には、ネジ部21、ネックリング22、ビードリング23を成形する突条成形部21f、22f、23fが刻設されており、ネックハーフ200は、ネジ部21を成形する突条成形部21fを除いて、パーティングラインPLに対して鏡面対象となるように構成することができる。このため、一方のネックハーフ200に着目して、ネックハーフ200が備える温調回路210について、以下に説明する。
図4は、温調回路210を透視して示すネックハーフ200の斜視図、図5は、同平面図、図6は、同側面図であり、いずれの図にあっても、温調回路210を実線で示し、ネックハーフ200の外形線を二点鎖線で示している。
これらの図に示すように、ネックハーフ200には、その表面に開口する流入孔211と流出孔212とが設けられている。温調回路210は、流入孔211と流出孔212とに、図示しない温調装置が接続されて、流入孔211から流入させた温調媒体が、ネックハーフ200の内部に配設された流路部220を通って流出孔212から流出するように構成されている。
温調回路210をこのような構成とするにあたり、流入孔211と流出孔212とは、温調装置側からネックハーフ200に至る温調媒体の流路に応じて配設することができる。図示する例では、ネックハーフ200の天面に周方向に沿って、所定の間隔を以て配設されている。流路部220は、図示するような断面円形状のパイプ状に形成するのが好ましいが、必要に応じて断面楕円形状とするなど、任意の断面形状に形成することもできる。
なお、一方のネックハーフ200と他方のネックハーフ200とで、それぞれの温調回路210に接続する温調装置を共用してもよく、それぞれの温調回路210に、温調装置を個別に接続するようにしてもよい。
本実施形態にあっては、より十分な流量の温調媒体を循環させて、温調効率をより良好ならしめるために、流路部220の流路断面積Sに対する、流入孔211から流出孔212に至る流路部220の流路長Lの比L/Sが、40以下となるように、流路部220を設計している。流路部220をこのように設計するに際し、温調媒体の流動抵抗の増加を抑制する上で、流路部220の流路断面積Sは、流路に沿った任意の隣接領域間で大きく増減しないのが好ましく、許容される寸法精度の公差の範囲内で一定であるのが特に好ましい。
なお、流路部220の流路断面積Sが一定でない場合、流路断面積Sは、流路部220の全長にわたる流路断面の面積の平均値として求めることができる。
また、流路部220は、プリフォーム1の口部2側の外周面を成形する成形面の周方向に沿って、軸方向に複数列に並設された周方向流路部230と、軸方向に隣接する周方向流路部230の周方向の端部どうしを接続する接続流路部240とを含むように構成されているのが好ましい。そして、温調媒体の流動抵抗の増加を抑制しつつ、温調回路210を循環する温調媒体の十分な流量が確保できるように、接続流路部240は、円弧状に湾曲する部位を介して軸方向に隣接する周方向流路部230の周方向の端部のそれぞれに接続されて、周方向流路部230の周方向の端部どうしを接続するように構成されているのが好ましい。周方向流路部230の周方向の端部どうしを接続する接続流路部240にあっては、一方の周方向流路部230と他方の周方向流路部230のそれぞれの端部に接続される円弧状に湾曲する部位の間に、軸方向に隣接する周方向流路部230の間隔、すなわち接続対象の離間距離に応じて直線状の部位を介在させてもよい。
流路部220をこのような構成とすることで、一対のネックハーフ200でプリフォーム1の口部2側を成形するに際し、周方向での冷却ムラを抑制しつつ、当該口部2側を効率よく冷却できるように、ネックハーフ200を温調することが可能になる。これにより、成形サイクルを短縮しても口部2側の変形が生じ難くなり、その結果、プリフォーム1の製造効率を向上させるこができる。
また、接続流路部240での温調媒体の流動抵抗の増加がより有効に抑制されるようにする上で、接続流路部240の円弧状に湾曲する部位における流路中央(当該部位の中心線CL)の曲率半径Rが、当該部位の流路半径rよりも大きくなるように、接続流路部240を設計するのが好ましい(図7参照)。接続流路部240の円弧状に湾曲する部位を断面楕円形状に形成する場合には、その長軸が当該部位の中心線CLの接触平面に沿って延在し、その短軸が当該部位の中心線CLの法平面に沿って延在するように形成するか、又はその逆となるように形成するのが好ましい。いずれにしても、当該部位の中心線CLの接触平面に沿った流路の半径(前者の場合には長半径、後者の場合には短半径)を流路半径rとして、当該接触平面上での曲率半径Rと対比するものとする。
また、流路部220の流路長Lは、温調効率を向上させる観点から、成形面の周方向に沿った最大長さLcを基準に設計するのが好ましい。より具体的には、図1に示すプリフォーム1の口部2側の外周面を成形する場合、成形面に刻設された突条成形部21f、22f、23fを除く、成形面の周方向に沿った最大長さLcに対する流路部220の流路長Lの比L/Lcが、1.9以上であるのが好ましく、2.3以上であるのがより好ましい。
なお、図1に示すプリフォーム1の口部2側の外周面を成形する場合、ビードリング23とネックリング22との間を成形する成形面上の部位を周方向に沿って測った長さが最大長さLcとなる。
また、図4~図6に示す実施例のように、流入孔211と流出孔212とを成形面から離れた位置に設けて、周方向流路部230との間に、流入流路部221と流出流路部222とをそれぞれ設けることによって、流路部220の流路長Lを適宜調整することもできる。このような態様とする場合、流入孔211に接続された流入流路部221が、ネックハーフ200の周方向中央部で、流入側接続流路部241を介して周方向流路部230に接続され、流出孔212に接続された流出流路部222が、ネックハーフ200の周方向中央部で、流出側接続流路部242を介して周方向流路部230に接続されるようにすることができる。流入側接続流路部241と流出側接続流路部242とは、接続流路部240と同様に、温調媒体の流動抵抗の増加を抑制する上で、円弧状に湾曲する部位を介してそれぞれの接続対象と接続されるのが好ましく、円弧状に湾曲する部位における流路中央の曲率半径(当該部位の中心線CLの接触平面上での曲率半径)が、当該部位の流路半径(当該部位の中心線CLの接触平面に沿った流路の半径)よりも大きくなるように設計するのが好ましい。
このような流入流路部221と流出流路部222とを設ける場合、軸方向に複数列に並設された周方向流路部230のうちいずれに接続させるかは適宜選択することができる。図4~図6に示す実施例では、流入孔211及び流出孔212から最も近い位置に配設された第一の周方向流路部231に接続されている。そして、流入孔211及び流出孔212から最も離れた位置に配設された第二の周方向流路部232が、ネックハーフ200の周方向に沿って分断されずに連続するように流路部220を構成することで、流入孔211から流入させた温調媒体が流路部220を通って流出孔212から流出するようにしている。
このような態様とする場合、特に図示しないが、第一の周方向流路部231と第二の周方向流路部232とを、それぞれの周方向の両末端側で、接続流路部240を介して接続するようにしてもよい。さらに、温調媒体の流動抵抗の増加を抑制する上で、流入流路部221と流出流路部222とを、図示するように、それぞれ流入孔211と流出孔212とから第一の周方向流路部231に向かって湾曲するように延在させるのが好ましい。
また、第二の周方向流路部232は、成形面に刻設された突条成形部21f、22f、23fを除く、成形面の周方向に沿った長さが最大となる部位に対応させて配設するのが好ましい。より具体的には、図1に示すプリフォーム1の口部2側を成形する場合、ネジ部21、ネックリング22、ビードリング23を除くと、当該口部2側は、ビードリング23とネックリング22との間で外周径が最も大きくなるように設計されている。このため、前述したように、ビードリング23とネックリング22との間を成形する成形面上の部位を周方向に沿って測った長さが最大長さLcとなることから、当該部位に対応させて、第二の周方向流路部232を配設するのが好ましい。
その理由は、次の通りである。プリフォーム1の口部2側のビードリング23とネックリング22との間は、比較的厚肉に設計されており、樹脂量が多くなる部位であるため、他の部位に比べて冷却され難く、周方向での冷却ムラが生じ易い傾向にある。このような観点から、周方向での冷却ムラを抑制しつつ、ビードリング23とネックリング22との間を効率よく冷却できるように、ネックハーフ200の周方向に沿って分断されずに連続する第二の周方向流路部232を、ビードリング23とネックリング22との間を成形する部位に対応させて配設するのが好ましい。
また、周方向流路部230を軸方向に複数列に並設するにあたり、その列数は、ネックハーフ200の大きさ(特に、軸方向の長さ)などに応じて、流路部220の流路長Lを十分に確保できるように適宜設計することができる。図4~図6に示す実施例では、第一の周方向流路部231と第二の周方向流路部232との間に、第三の周方向流路部233と第四の周方向流路部234とを軸方向に並設させて、周方向流路部230が四列に並設されるようにしている。
このような態様とする場合、第三の周方向流路部233と第四の周方向流路部234とが、それぞれネックハーフ200の周方向中央部で分断されるとともに、接続流路部240を介して互いに接続されているのが好ましい。そして、第三の周方向流路部233は、周方向の両末端側で、接続流路部240を介して第一の周方向流路部231に接続され、第四の周方向流路部234は、周方向の両末端側で、接続流路部240を介して第二の周方向流路部232に接続されているのが好ましい。
また、第三の周方向流路部233と第四の周方向流路部234とを並設する場合に、温調媒体の流動抵抗の増加を抑制する上で、流入流路部221と流出流路部222とのそれぞれは、ネックハーフ200の天面から軸方向に沿って離れつつ、第三の周方向流路部233と第四の周方向流路部234とを接続する接続流路部240の少なくとも一部と、軸方向において重なる位置に達した後に、第一の周方向流路部231に向かっていくように大きく湾曲させるのが好ましい。
本実施形態において、成形されるプリフォーム1の口部2側を効率よく冷却するには、成形面により近接した位置に周方向流路部230が配設されているのが好ましく、当該口部2側全体における周方向での冷却ムラを抑制するには、周方向流路部230の周方向の末端側を接続する接続流路部240が、パーティングラインPL上の面により近接しているのが好ましい。ただし、周方向流路部230と接続流路部240とを含む流路部220が、ネックハーフ200の表面に近づき過ぎて、その部分が薄肉になってしまうと、ネックハーフ200の耐久性に支障を来す虞がある。これらを考慮すると、ネックハーフ200の内部に配設される流路部220は、ネックハーフ200の表面との間に少なくとも2mm程度のクリアランスが確保できるように設計するのが好ましい。
また、このような流路部220が内部に配設されたネックハーフ200は、例えば、金属3Dプリンタ、鋳造、粉末冶金などによって作製することができるが、金属3Dプリンタによって作製するのが最も容易で好ましい。
最後に、図4~図6に示す実施例に関するシミュレーションによる温度解析の結果を示す。本シミュレーションでは、成形面との間に2mmのクリアランスが確保できるように周方向流路部230を配設したモデルを用い、流路部220の直径:3.0mm、流路断面積S:7.1mm、流路長L:237.0mm、流路長L/流路断面積S:33.5に設定した。
なお、上記設定通りに作製されたネックハーフ200について、温調回路210に冷却水を循環させて流量を実測したところ、その平均値は約2.3L/分であった。
口部2の開口端付近を成形する部位におけるネックハーフ200の金型温度について、初期温度に対する温調後の温度の割合を解析した結果を図8に示し、ビードリング23とネックリング22との間を成形する部位におけるネックハーフ200の金型温度について、同様にして解析した結果を図9に示す。
なお、図8、図9に示すグラフにおいて、横軸はパーティングラインPL上の一方の面からの角度であり、縦軸は初期温度に対する温調後の温度の割合である。
[第一変形例]
次に、本実施形態に係る成形型としてのネックハーフ200の第一変形例について説明する。
図10は、温調回路210を透視して示すネックハーフ200の第一変形例の斜視図、図11は、同平面図、図12は、同側面図であり、いずれの図にあっても、温調回路210を実線で示し、ネックハーフ200の外形線を二点鎖線で示している。
本変形例では、流入流路部221と流出流路部222とが、流入孔211及び流出孔212から最も離れた位置に配設された第二の周方向流路部232に接続されている。そして、流入孔211及び流出孔212から最も近い位置に配設された第一の周方向流路部231が、ネックハーフ200の周方向に沿って分断されずに連続するように流路部220を構成することで、流入孔211から流入させた温調媒体が流路部220を通って流出孔212から流出するようにしている。これらの点以外は、図4~図6に示す実施例と同様に構成されている。
図4~図6に示す実施例と同様にして、シミュレーションによる温度解析を行った。本シミュレーションでは、成形面との間に2mmのクリアランスが確保できるように周方向流路部230を配設したモデルを用い、流路部220の直径:3.0mm、流路断面積S:7.1mm、流路長L:255.3mm、流路長L/流路断面積S:36.1に設定した。その結果を図8、図9に併せて示す。
なお、上記設定通りに作製されたネックハーフ200について、温調回路210に冷却水を循環させて流量を実測したところ、その平均値は約2.0L/分であった。
[第二変形例]
次に、本実施形態に係る成形型としてのネックハーフ200の第二変形例について説明する。
図13は、温調回路210を透視して示すネックハーフ200の第二変形例の斜視図、図14は、同平面図、図15は、同側面図であり、いずれの図にあっても、温調回路210を実線で示し、ネックハーフ200の外形線を二点鎖線で示している。
本変形例では、第三の周方向流路部233と第四の周方向流路部234とが、図4~図6に示す実施例に比べて周方向に離れた位置で分断されており、第三の周方向流路部233と第四の周方向流路部234とを接続する接続流路部240が、流入側接続流路部241と流出側接続流路部242とに対して、周方向外側に位置している。これによる流路長Lの減少を補うべく、流入側接続流路部241と流出側接続流路部242とを、図4~図6に示す実施例に比べて大きく湾曲させている。これらの点以外は、図4~図6に示す実施例と同様に構成されている。
図4~図6に示す実施例と同様にして、シミュレーションによる温度解析を行った。本シミュレーションでは、成形面との間に2mmのクリアランスが確保できるように周方向流路部230を配設したモデルを用い、流路部220の直径:3.0mm、流路断面積S:7.1mm、流路長L:234.0mm、流路長L/流路断面積S:33.1に設定した。その結果を図8、図9に併せて示す。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図16は、本実施形態に係る成形型としてのネックハーフ200について、温調回路210を透視して示す斜視図、図17は、同平面図、図18は、同側面図であり、いずれの図にあっても、温調回路210を実線で示し、ネックハーフ200の外形線を二点鎖線で示している。
本実施形態にあっては、(1)ネックハーフ200の表面に開口する流入孔211及び流出孔212と、流入孔211から流入させた温調媒体が流出孔212から流出するように、ネックハーフ200の内部に配設された流路部220とを含む温調回路210を備える点、(2)流路部220の流路断面積Sに対する、流入孔211から流出孔212に至る流路部220の流路長Lの比L/Sが、40以下である点、(3)流路部220が、プリフォーム1の口部2側の外周面を成形する成形面の周方向に沿って配設された周方向流路部230と、円弧状に湾曲する部位を介して周方向流路部230に接続される接続流路部240とを含むように構成されているのが好ましい点、(4)接続流路部240の円弧状に湾曲する部位における流路中央の曲率半径Rが、当該部位の流路半径rよりも大きくなるように、接続流路部240を設計するのが好ましい点、(5)プリフォーム1の口部2側の外周面を成形する成形面に刻設された突条成形部21f、22f、23fを除く、成形面の周方向に沿った最大長さLcに対する流路部220の流路長Lの比L/Lcが、1.9以上であるのが好ましい点において、第一実施形態と共通する。第一実施形態と共通する各構成要素の詳細については、同一の符号を付して第一実施形態の説明を援用するものとし、重複する説明は省略する。
本実施形態について、第一実施形態との相違点に着目して説明するに、流路部220は、プリフォーム1の口部2側の外周面を成形する成形面の周方向に沿って配設された周方向流路部230と、軸方向の上下に互い違いの向きで配設された第一及び第二の接続流路部246,247並びにこれらを軸方向に接続する軸方向接続部245を介して、プリフォーム1の口部2側の外周面を成形する成形面の周方向に沿って蛇行する蛇行流路部250と、周方向の両末端側で周方向流路部230と蛇行流路部250とを接続する第三の接続流路部248とを含むように構成されている。
流路部220をこのような構成とするにあたり、図示する例では、周方向流路部230が、第一実施形態の第二の周方向流路部232と同様に、流入孔211及び流出孔212から最も離れた位置に、ネックハーフ200の周方向に沿って分断されずに連続するように配設されており、周方向流路部230の軸方向上方に、蛇行流路部250が配設されている。このような態様とする場合に、周方向での冷却ムラを抑制しつつ、ビードリング23とネックリング22との間を効率よく冷却できるように、ネックハーフ200の周方向に沿って分断されずに連続する周方向流路部230を、ビードリング23とネックリング22との間を成形する部位に対応させて配設するのが好ましいのは、第一実施形態と同様であるが、これに限定されない。特に図示しないが、第一実施形態の第一変形例の第一の周方向流路部231のように、流入孔211及び流出孔212から最も近い位置に、ネックハーフ200の周方向に沿って分断されずに連続するように周方向流路部230を配設し、その軸方向下方に、蛇行流路部250が配設されるようにしてもよい。
また、図示する例では、流入孔211に接続された流入流路部221が、ネックハーフ200の周方向中央部で、流入側接続流路部241を介して蛇行流路部250に接続され、流出孔212に接続された流出流路部222が、ネックハーフ200の周方向中央部で、流出側接続流路部242を介して蛇行流路部250に接続されているが、これに限定されない。特に図示しないが、第一実施形態の第一変形例の第二の周方向流路部232のように、流入孔211及び流出孔212から最も離れた位置に周方向流路部230を配設するとともに、かかる周方向流路部230に流入流路部221と流出流路部222とが接続されるようにしてもよい。周方向流路部230を流入孔211及び流出孔212から最も近い位置に配設した場合も同様である。
また、詳細な図示は省略するが、本実施形態では、周方向流路部230が、ネックリング22を成形する突条成形部22fの軸方向下方に配設され、蛇行流路部250の軸方向下方側が、当該突条成形部22fと軸方向において重なるように配設されるようにすることができる。このような構成とする場合には、第一実施形態で説明したようにして、流路中央の曲率半径Rが流路半径rよりも大きくなるように、軸方向接続部245の一か所又は複数個所を部分的に円弧状に湾曲させて、蛇行流路部250の軸方向下方側を当該突条成形部22fから離間させることによって、蛇行流路部250の軸方向下方側と、当該突条成形部22fとの間のクリアランスを適宜調整することもできる。このような態様によれば、ネックハーフ200の軸方向の長さが足りない場合であっても、ネックリング22を成形する突条成形部22fの軸方向下方に周方向流路部230を回り込ませることによって、流路部220の流路長Lが十分に確保されるようにすることができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、前述した実施形態では、プリフォーム1を射出成形によって成形する射出成形型に、プリフォーム1の口部2側の外周面を成形する成形型として組み入れた例を挙げて説明したが、これに限定されない。プリフォーム1を圧縮成形によって成形する圧縮成形型に組み入れることもでき、これらの成形法以外にも、ダイレクトブロー成形などの各種成形法に適用することができる。
また、前述した実施形態では、プリフォーム1を成形対象とした例を挙げて説明したが、これに限定されない。筒状部分を有する種々の成形体を成形体対象とすることができる。成形対象となる成形体の筒状部分がアンダーカットとなるような形状を有していない場合には、前述した実施形態のような割型構造とせずに適用することもでき、この場合の温調回路210は、成形型の全周にわたるように設計することもできる。さらに、成形体全体が筒状とされ、一対の雌雄型だけで成形体を成形する場合には、雄型又は雌型として単独で適用することもできる。
1 プリフォーム(成形体)
10 容器
2 口部
21 ネジ部
22 ネックリング
23 ビードリング
21f、22f、23f 突条成形部
200 ネックハーフ(割型、成形型)
210 温調回路
211 流入孔
212 流出孔
220 流路部
221 流入流路部
222 流出流路部
230 周方向流路部
231 第一の周方向流路部
232 第二の周方向流路部
233 第三の周方向流路部
234 第四の周方向流路部
240 接続流路部
241 流入側接続流路部
242 流出側接続流路部
245 軸方向接続部
246 第一の接続流路部,
247 第二の接続流路部
248 第三の接続流路部
250 蛇行流路部

Claims (16)

  1. 成形体の筒状部分を成形する成形型であって、
    当該成形型の表面に開口する流入孔及び流出孔と、前記流入孔から流入させた温調媒体が前記流出孔から流出するように、当該成形型の内部に配設された流路部とを含む温調回路を備え、
    前記流路部の流路断面積Sに対する、前記流入孔から前記流出孔に至る前記流路部の流路長Lの比L/Sが、40以下であることを特徴とする成形型。
  2. 前記流路部が、前記成形体を成形する成形面の周方向に沿って配設された周方向流路部と、円弧状に湾曲する部位を介して前記周方向流路部に接続される接続流路部とを含む請求項1に記載の成形型。
  3. 前記接続流路部の円弧状に湾曲する部位における流路中央の曲率半径が、当該部位の流路半径よりも大きい請求項2に記載の成形型。
  4. 前記成形面に刻設された突条成形部を除く、前記成形面の周方向に沿った最大長さLcに対する、前記流入孔から前記流出孔に至る前記流路部の流路長Lの比L/Lcが、1.9以上である請求項1~3のいずれか一項に記載の成形型。
  5. 前記周方向流路部が軸方向に複数列に並設され、前記接続流路部が軸方向に隣接する前記周方向流路部の周方向の端部どうしを接続する請求項1~4のいずれか一項に記載の成形型。
  6. 当該成形型が径方向に型割りされる一対の割型を含む型割構造とされ、前記割型のそれぞれが前記温調回路を独立して備える請求項1~5のいずれか一項に記載の成形型。
  7. 前記流入孔に接続された流入流路部が、前記割型の周方向中央部で、円弧状に湾曲する流入側接続流路部を介して前記周方向流路部に接続され、
    前記流出孔に接続された流出流路部が、前記割型の周方向中央部で、円弧状に湾曲する流出側接続流路部を介して前記周方向流路部に接続されている請求項6に記載の成形型。
  8. 軸方向に複数列に並設された前記周方向流路部のうち、前記流入孔及び前記流出孔から最も近い位置に配設された第一の周方向流路部に、前記流入流路部と前記流出流路部とが接続されている請求項7に記載の成形型。
  9. 軸方向に複数列に並設された前記周方向流路部のうち、前記流入孔及び前記流出孔から最も離れた位置に配設された第二の周方向流路部が、前記割型の周方向に沿って分断されずに連続している請求項8に記載の成形型。
  10. 前記第一の周方向流路部と前記第二の周方向流路部との間に、第三の周方向流路部と第四の周方向流路部とが軸方向に並設され、
    前記第三の周方向流路部と前記第四の周方向流路部とは、それぞれ前記割型の周方向中央部で分断されるとともに、前記接続流路部を介して互いに接続され、
    前記第三の周方向流路部は、周方向の両末端側で、前記接続流路部を介して前記第一の周方向流路部に接続され、
    前記第四の周方向流路部は、周方向の両末端側で、前記接続流路部を介して前記第二の周方向流路部に接続されている請求項9に記載の成形型。
  11. 前記流入流路部と前記流出流路部とは、それぞれ前記流入孔と前記流出孔とから前記第一の周方向流路部に向かって湾曲するように延在し、前記第三の周方向流路部と前記第四の周方向流路部とを接続する前記接続流路部の少なくとも一部と、軸方向において重なるように配設されている請求項10に記載の成形型。
  12. 前記成形面に刻設された突条成形部を除く、前記成形面の周方向に沿った長さが最大となる部位に対応させて、前記第二の周方向流路部を配設した請求項9~11のいずれか一項に記載の成形型。
  13. 前記成形体が、合成樹脂製容器をブロー成形するための有底筒状のプリフォームであり、前記成形面に刻設された突条成形部によって、前記プリフォームの口部に、開口端側から軸方向に沿って順にネジ部、ビードリング、及びネックリングを成形し、前記ビードリングと前記ネックリングとの間を成形する部位に対応させて、前記第二の周方向流路部を配設した請求項12に記載の成形型。
  14. 前記流路部が、前記成形体を成形する成形面の周方向に沿って配設された周方向流路部と、軸方向の上下に互い違いの向きで配設された第一及び第二の接続流路部並びに前記第一及び第二の接続流路部を軸方向に接続する軸方向接続部を介して、前記成形体を成形する成形面の周方向に沿って蛇行する蛇行流路部と、周方向の両末端側で前記周方向流路部と前記蛇行流路部とを接続する第三の接続流路部とを含む請求項1~4のいずれか一項に記載の成形型。
  15. 前記成形体が、合成樹脂製容器をブロー成形するための有底筒状のプリフォームであり、前記成形面に刻設された突条成形部によって、前記プリフォームの口部に、開口端側から軸方向に沿って順にネジ部、ビードリング、及びネックリングを成形し、前記ビードリングと前記ネックリングとの間を成形する部位に対応させて、前記周方向流路部を配設した請求項14に記載の成形型。
  16. 前記成形体が、合成樹脂製容器をブロー成形するための有底筒状のプリフォームであり、前記プリフォームの口部側の外周面を成形する請求項1~15のいずれか一項に記載の成形型。
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