JP2023148338A - 報知システム - Google Patents

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JP2023148338A JP2022056293A JP2022056293A JP2023148338A JP 2023148338 A JP2023148338 A JP 2023148338A JP 2022056293 A JP2022056293 A JP 2022056293A JP 2022056293 A JP2022056293 A JP 2022056293A JP 2023148338 A JP2023148338 A JP 2023148338A
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誠 片山
Makoto Katayama
淳之 石岡
Atsuyuki Ishioka
史弥 小林
Fumiya Kobayashi
慎也 佐藤
Shinya Sato
悦宏 山崎
Nobuhiro Yamazaki
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Abstract

【課題】 香りを用いて、乗員に適切に通知することのできる車両用の報知システムを提供する。【解決手段】 車両2に搭載される報知システム1であって、車室内に芳香物質を放出する芳香装置17と、車室内を消臭する消臭装置19と、車両の車両状態に係る情報を取得する車両状態検出装置10と、車両状態検出装置の検出結果に基づいて、芳香装置及び消臭装置を制御する制御装置21と、を有し、制御装置は、検出結果に基づいて、嗅覚による報知を行うべきか否かを判定し、嗅覚による報知を行うべきと判定したときには、芳香装置を駆動させて所定の放出時間に渡って芳香物質を放出するステップと、放出時間の経過後に消臭装置を駆動させて車室内を消臭するステップと、を順に実行することにより、報知を行う。【選択図】 図5

Description

本発明は、車両用の報知システムに関する。
運転環境を運転者に促す運転警告方式として、刺激的な匂いを有する安全ガスを放出することにより運転者の注意を引く嗅覚警告方式が採用されたインテリジェントドライブ装置が公知である(例えば、特許文献1)。
乗員の状態に応じた芳香を提供することによって、車内における乗員の快適性を向上させる車両用の芳香システムが公知である(例えば、特許文献2)。
特表2021-504245号公報 特願2021-11824号公報
特許文献1に記載された嗅覚による警告方式は、耳の聞こえにくい方々にとっても認識することができるため、運転警告方式として有効であることが期待される。しかしながら、運転者に注意を引く香りを車室内に導入すると、香りが車室内に残り、再度警告が行われたことを運転者に通知することが容易ではないという問題がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、香りを用いて、乗員に適切に通知することのできる車両用の報知システムを提供することを課題とする。そして、延いては、脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムの発展に寄与することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、車両(2)に搭載される報知システム(1)であって、車室内に芳香物質を放出する芳香装置(17)と、前記車室内を消臭する消臭装置(19)と、前記車両の車両状態に係る情報を取得する車両状態検出装置(10)と、前記車両状態検出装置の検出結果に基づいて、前記芳香装置及び前記消臭装置を制御する制御装置(21)と、を有し、前記制御装置は、前記検出結果に基づいて、嗅覚による報知を行うべきか否かを判定し、前記嗅覚による前記報知を行うべきと判定したときには、前記芳香装置を駆動させて所定の放出時間に渡って前記芳香物質を放出するステップと、前記放出時間の経過後に前記消臭装置を駆動させて前記車室内を消臭するステップと、を順に実行することにより、前記報知を行う。
この態様によれば、芳香物質が放出された後、放出時間の経過後に消臭が行われる。そのため、香りを用いて通知が行われた後に、車室内に香りが残ることが低減されるため、運転者に香りを用いて適切に通知を行うことができる。
上記の態様において、好ましくは、前記車両状態は車間距離を含み、前記制御装置は前記車間距離が第1距離閾値未満であるときには、前記芳香装置から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させる。
この態様によれば、車両の危険性を香りによって通知することができる。
上記の態様において、好ましくは、前記車両状態は車速を含み、前記制御装置は前記第1距離閾値を前記車速に基づいて変更する。
この態様によれば、香りによって通知されるべき車両の危険性を適切に評価することができる。
上記の態様において、好ましくは、前記車両状態は車間距離を含み、前記制御装置は前記車間距離が第1距離閾値未満、且つ、前記第1距離閾値より小さな第2距離閾値以上であるときに前記芳香装置から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させ、前記車間距離が前記第2距離閾値未満であるときに前記芳香装置から異臭を放つ第2群芳香物質を放出させる。
この態様によれば、車両の危険性を香りの種類によって通知することができる。
上記の態様において、好ましくは、前記車両状態は車速を含み、前記制御装置は前記第1距離閾値及び前記第2距離閾値を前記車速に基づいて変更する。
この態様によれば、香りによって通知されるべき車両の危険性を適切に評価することができる。
上記の態様において、好ましくは、前記車室内に警告音を発生するオーディオ装置(13)を有し、前記車両状態は車間距離を含み、前記制御装置は、前記車間距離が第1距離閾値未満、且つ、前記第1距離閾値より小さな第2距離閾値以上であるときに前記芳香装置から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させ、前記車間距離が前記第2距離閾値未満、且つ、前記第2距離閾値よる小さな第3距離閾値以上であるときに前記芳香装置から異臭を放つ第2群芳香物質を放出させ、前記車間距離が前記第3距離閾値未満であるときには、前記オーディオ装置から前記警告音を発生させる。
この態様によれば、車両の危険性を香りの種類と音とによって通知することができる。
上記の態様において、好ましくは、前記車両状態は車速を含み、前記制御装置は前記第1距離閾値、前記第2距離閾値、及び、前記第3距離閾値をそれぞれ前記車速に基づいて変更する。
この態様によれば、香りや音によって通知されるべき車両の危険性を適切に評価することができる。
上記の態様において、好ましくは、前記車室内に警告音を発生するオーディオ装置(13)を有し、前記車両状態は車間時間を含み、前記制御装置は、前記車間時間が第1時間閾値未満、且つ、前記第1時間閾値より小さな第2時間閾値以上であるときに前記芳香装置から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させ、前記車間時間が前記第2時間閾値未満、且つ、前記第2時間閾値よる小さな第3時間閾値以上であるときに前記芳香装置から異臭を放つ第2群芳香物質を放出させ、前記車間時間が前記第3時間閾値未満であるときには、前記オーディオ装置から前記警告音を発生させる。
この態様によれば、車両の危険性を香りの種類と音とによって通知することができる。
上記の態様において、好ましくは、前記制御装置は、前記芳香装置によって放出する前記芳香物質のそれぞれに前記放出時間を設定する。
この態様によれば、芳香物質に応じて放出時間を適切に設定することができる。
上記の態様において、好ましくは、前記制御装置は、前記第2群芳香物質に対応する前記放出時間を、前記第1群芳香物質に対応する前記放出時間に比べて長く設定する。
この態様によれば、車両の状態に応じて、運転者に刺激を与えることができる。
上記の態様において、好ましくは、前記第2群芳香物質は排ガス様の臭いを有する。
この態様によれば、第2群芳香物質の香りによって運転者が、先行車両に近接したことによって車両の危険性が高まっていることを理解し易くなる。
以上の構成によれば、香りを用いて、乗員に適切に通知することのできる車両用の報知システムを提供することができる。
実施形態に係る報知システムを搭載した車両の説明図 実施形態に係る報知システムの構成図 聴覚報知処理を示すフロー図 嗅覚報知処理を示すフロー図 車間時間の変化に伴う、第1群芳香物質及び第2群芳香物質が放出されるタイミングと、消臭装置が駆動するタイミングと、警告音が発生するタイミングと、空調モードが変更されるタイミングとを説明するためのタイムチャート
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る報知システムについて説明する。
報知システム1は、図1に示すように、車両2に設けられている。本実施形態では、車両2は4輪の自動車である。車両2には車室が設けられ、車室の下縁を画定するフロア3には、シート4が載置されている。
シート4は、左右の前列シート4Aと後列シート4Bとを含む。シート4は、シートクッション5と、シートクッション5の後端に接続されたシートバック6と、シートバック6の上部に設けられたヘッドレスト7とを有する。後列シート4Bは、例えば3人が着座可能なベンチシートであってもよい。前列シート4Aの一方は運転者が着座する運転席として機能し、前列シート4Aの他方は、運転者以外の乗員が着座する助手席として機能する。
報知システム1は、乗員(特に、運転者)に車両2の状態を報知するためのシステムであって、車両状態検出装置10と、オーディオ装置13と、空調装置15と、芳香装置17と、消臭装置19と、制御装置21とを有している。
車両状態検出装置10は、車両2の速度を検出する車速センサ23と、車両2周辺の情報を検出するための外界センサ25とを含む。外界センサ25は、例えば、車両2周辺を撮像する車外カメラや、車両2周辺の物標の位置や距離を取得するレーダ、ライダ、ソナー等であってよい。車両状態検出装置10は、検出結果を制御装置21に出力する。本実施形態では、車両状態検出装置10は、車両2の速度と、車両2前方に位置する物体までの距離とを検出し、制御装置21に出力する。
オーディオ装置13は、制御装置21に接続され、制御装置21からの信号に基づいて、車室内に音を発生するスピーカによって構成されている。オーディオ装置13は、インスツルメントパネルに設けられ、有線及び/又は無線によって制御装置21に接続されていてもよく、また、経路案内を行うナビゲーション装置に設けられたものであってもよい。本実施形態では、オーディオ装置13は、制御装置21によって選択されたファイルの音声を出力可能に構成されている。
空調装置15は、車内空間SP1の空気を調整する装置である。空調装置15は、ダクト16と、ダクト16内に設置されるエバポレータ及びヒータコアと、ダクト16内に空気の流れを発生させるブロアファンと、ブロアファンを駆動させる電動モータと、を含む。
空調装置15は、車内空間SP1から空気を吸い込むための車内吸込口15Aと、車外空間SP2から空気を吸い込むための車外吸込口15Bと、車内空間SP1に空気を送風するための吹出口15Cとを備えている。ダクト16は車内吸込口15A、車外吸込口15B、及び、吹出口15Cに連結されて、車内空間SP1及び車外空間SP2を接続する。車内吸込口15Aは、例えば、インスツルメントパネルの下側に設けられていてもよい。また、車外吸込口15Bは、フロントガラスの下側に設けられていてもよい。吹出口15Cは、インスツルメントパネルに設けられていてもよい。
空調装置15は、風量(ブロアファンの回転数)や空調モードを切り替え可能に構成されている。空調モードには、例えば、車外空間SP2の空気を車内空間SP1に導入する外気導入モードと、車内空間SP1の空気を循環させる内気循環モードと、が含まれる。
空調装置15は、制御装置21に接続されている。制御装置21は、空調装置15の空調モード等を含む各種設定を取得することができ、空調モードを含む各種設定を変更することができる。
芳香装置17は複数の芳香物質から選択した少なくとも1つの芳香物質を放出し、香りを放つ装置である。芳香装置17は芳香物質を含む液体を霧化させ、拡散させる装置であってよい。芳香装置17は芳香物質を含む液体に超音波を与えることにより、微細な霧化粒子を生成する超音波霧化装置(超音波ディフューザ)を備えていてもよい。但し、これには限定されず、芳香装置17は、超音波霧化装置の他、加熱式や減圧式等を含む公知の様々な芳香装置17が適用可能である。また、芳香装置17は、芳香物質を含む気体や液体を収容するガス缶等を備えていてもよい。本実施形態では、芳香装置17は芳香放出孔を備え、その芳香放出孔から芳香物質を放出する。
芳香装置17が放出する芳香物質には、第1群芳香物質及び第2群芳香物質が含まれる。
第1群芳香物質は乗員に対して覚醒作用を有する香りを放つ。第1群芳香物質は、例えば、レモングラス、ジュニパー、ティートゥリー、ジンジャー、ローズマリー、パイン、マンダリン、ペパーミント、ユーカリ、ハッカ等の香りに対応した芳香物質であってよい。
第2群芳香物質はやや不快な臭いを有する。第2群芳香物質は、例えば、tert-ブチルメルカプタン、テトラヒドロチオフェン、ジメチルサルファイド、エチルメルカプタン等、又は、それらの香りに対応した芳香物質であってよい。その他、第2群芳香物質は排ガス様の臭いを有する芳香物質であってよい。第2群芳香物質は、排気ガスと同様の成分を有する物質を含むガスであってよく、例えば、アクロレイン、アセトアルデヒド、エチルベンゼン、キシレン、クメン、スチレン、1,2,4-トリメチルベンゼン、1,3,5-トリメチルベンゼン、トルエン、1,3-ブタジエン、ノルマル-ヘキサン、ベンズアルデヒド、ベンゼン、及び、ホルムアルデヒドからなる群より選択される少なくとも一つの物質を含んでいるとよい。
芳香装置17は、空調装置15の吹出口15Cに接続されている。芳香放出孔がダクト16の吹出口15Cに接続された部分に連結されることによって、芳香装置17は吹出口15Cに接続されているとよい。また、芳香装置17は、乗員が着座する各シート4に設けられてもよい。また、芳香装置17は、車両2に設けられた複数のドア(詳細には、各ドアの車内側面に設けられたトリム)に設けられてもよい。
芳香装置17は、シート4に着座した乗員の鼻に近い位置に設けられるとよい。具体的には、複数の芳香装置17が、左右の前列シート4A、後列シート4Bのそれぞれに設けられてもよい。その場合には、複数の芳香装置17は、シートバック6の上部、又はヘッドレスト7に設けられているとよい。
消臭装置19は、臭いを消すための装置である。本実施形態では、消臭装置19は、放電によってイオンを発生する公知のイオン発生器を含む。イオン発生器が発生したイオンにより、空気中の臭いの原因となる物質が分解されて、空気中の臭いが消去される。但し、この態様には、限定されず、消臭装置19は、臭いを消すための物質を放出することによって、空気中の臭いを消去する装置であってもよい。本実施形態では、消臭装置19はイオン放出孔を備え、そのイオン放出孔からイオンを放出する。
消臭装置19は、芳香装置17と同様に、空調装置15の吹出口15Cに接続されている。イオン放出孔がダクト16の空調装置15の吹出口15Cに接続された部分に連結されることによって、消臭装置19は吹出口15Cに接続されているとよい。また、消臭装置19は、乗員が着座する各シート4に設けられてもよい。また、消臭装置19は、車両2に設けられた複数のドア(詳細には、各ドアの車内側面に設けられたトリム)に設けられてもよい。また、消臭装置19は芳香装置17に比べてダクト16の吹出口15Cに近い側に接続されているとよい。
制御装置21は、中央演算処理装置(CPU)等のプロセッサ31、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ33、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置35を備えた一又は複数の電子制御装置(ECU)によって構成されている。
記憶装置35は、オーディオ装置13から出力すべき音声に対応するファイル(以下、音声ファイル)を記憶している。音声ファイルは、警告音をオーディオ装置13から出力するためのデータであってよい。
制御装置21は、所定の時間(以下、聴覚報知時間)ごとに、プロセッサ31がプログラムに沿った処理を行うことによって、聴覚報知処理(音声報知処理ともいう)を実行する。聴覚報知処理は、乗員への音声による報知を行うための処理である。
また、制御装置21は、聴覚報知処理と並列に(平行して)、所定の時間(以下、嗅覚報知時間)ごとに、プロセッサ31がプログラムに沿った処理を行うことによって、嗅覚報知処理を実行する。嗅覚報知処理は、芳香物質を放出することによって、乗員に報知を行うための処理である。
報知処理は、嗅覚報知処理が継続している間においても、聴覚報知処理を実行する。例えば、嗅覚報知処理において、芳香物質が放出された後、消臭処理が完了する前であっても、制御装置21は、聴覚報知時間ごとに聴覚報知処理を行い、音声による報知が必要な場合には、音声による報知を行う。
聴覚報知時間と嗅覚報知時間とは等しくてもよく、また、聴覚報知時間は、嗅覚報知時間よりも短くてもよい。
以下に、図4のフロー図を参照して、制御装置21が実行する聴覚報知処理の一例について説明する。
制御装置21は、聴覚報知処理の最初のステップST1において、車両状態検出装置10の検出結果に基づいて危険レベルを評価する。ここでいう危険レベルは、高くなればなるほど、車両2の危険性が高まることを意味し、危険レベルは、例えば、車両2周辺の物体との衝突の可能性に基づくものであってよい。本実施形態では、制御装置21は、車両2(自車両)と先行車両との車間距離や、車両2と先行車両との車間時間に基づいて、危険レベルを評価する。
本実施形態では、制御装置21は、車両状態検出装置10から車速と、車間距離とを取得して、車間時間を算出する。その後、制御装置21は、車間時間に基づいて、危険レベルを評価する。具体的には、制御装置21は、車間時間が第1時間閾値以上であるときに危険レベルを0、車間時間が第1時間閾値未満、且つ、第1時間閾値よりも小さな第2時間閾値以上であるときに危険レベルを1、第2時間閾値未満、且つ、第2時間閾値よりも小さな第3時間閾値以上であるときに危険レベルを2、車間時間が第3時間閾値未満であるときに危険レベルを3と判定する。制御装置21は、第1~第3閾値をそれぞれ、車両2の車速や、車両2が走行する走行環境に応じて、変更するように構成してもよい。危険レベルの評価が完了すると、制御装置21は、ステップST2を実行する。
その他、制御装置21は、車両状態検出装置10によって取得される車間距離に基づいて、危険レベルを評価してもよい。具体的には、制御装置21は、車間距離が第1距離閾値以上であるときに危険レベルを0とし、車間距離が第1距離閾値未満、且つ、第1距離閾値よりも小さな第2距離閾値以上であるときに危険レベルを1とし、車間距離が第2距離閾値未満、且つ、第2距離閾値よりも小さな第3距離閾値以上であるときに危険レベルを2とし、車間距離が第3距離閾値未満であるときに危険レベルを3と判定する。制御装置21は、第1~第3距離閾値をそれぞれ、車両2の車速や、車両2が走行する走行環境に応じて、変更するように構成してもよい。
制御装置21は、ステップST2において、ステップST1において取得した危険レベルに基づき、音声による報知を行うべきかを判定する。本実施形態では、制御装置21は、危険レベルが3であるときに音声による報知が必要であると判定する。制御装置21は危険レベルが3である(すなわち、音声による報知が必要である)と判定したときにはステップST3を、危険レベルが3ではない(すなわち、音声による報知が必要ない)と判定したときには、ステップST4を実行する。
制御装置21は、ステップST3において、記憶装置35に記憶された音声ファイルを用いて、オーディオ装置13から警告音を発生させ、音声による報知を行う。オーディオ装置13から警告音を発生させているときには、制御装置21はオーディオ装置13から警告音を発生させた状態に維持する。その後、制御装置21は一旦、聴覚報知処理を終え、所定時間経過後に、再度、制御装置21はステップST1から順に聴覚報知処理を行う。
制御装置21は、ステップST4において、オーディオ装置13からの警告音の発生を停止する。オーディオ装置13から警告音を発生させていないときには、制御装置21はオーディオ装置13から警告音を発生させていない状態に維持する。その後、制御装置21は一旦、聴覚報知処理を終え、所定時間経過後に、再度、制御装置21はステップST1から順に聴覚報知処理を行う。
以下に、図6のフロー図を参照して、制御装置21が実行する嗅覚報知処理の一例について説明する。
制御装置21は、嗅覚報知処理の最初のステップST11において、ステップST1と同様に、車両状態検出装置10の検出結果に基づいて危険レベルを評価する。危険レベルの評価が完了すると、制御装置21はステップST12を実行する。
制御装置21は、ステップST12において、ステップST11において取得した危険レベルに基づき、香りによる報知を行うべきかを判定する。本実施形態では、制御装置21は、危険レベルが1又は2であるときに香りによる報知が必要であると判定する。
制御装置21は危険レベルが1又は2である(すなわち、香りによる報知が必要である)と判定したときにはステップST13を、危険レベルが1又は2ではない(すなわち、香りによる報知が必要ない)と判定したときには、嗅覚報知処理を実行する。
このように、香りによる報知を行うことを要する危険レベルは、音声による報知を行うことを要する危険レベル(本実施形態では、危険レベル3)に比べて低い(危険性の低い)範囲内に設定されているとよい。
制御装置21は、ステップST13において、空調装置15から、ステップST13を実行したときの空調モードを含む空調装置15の各種設定値を取得する。取得が完了すると、制御装置21はステップST14を実行する。
制御装置21はステップST14において、危険レベルに基づいて、放出するべき、芳香物質を選択する。このとき、制御装置21は、危険レベルが高くなるにつれて、乗員が気付きやすい、刺激の強い香りを放つ芳香物質を選択するとよい。本実施形態では、制御装置21はステップST14において、危険レベルが1であるときに第1群芳香物質を選択し、危険レベルが2であるときに第2群芳香物質を選択する。芳香物質の選択が完了すると、制御装置21はステップST15を実行する。
制御装置21は、ステップST15において、芳香装置17を駆動し、ステップST14において選択された芳香物質の車内への放出を開始する。このとき、制御装置21は、空調装置15の空調モードが外気導入モードであるときには、内気循環モードに変更するとよい。芳香装置17の駆動が開始すると、制御装置21は、ステップST15を実行する。
制御装置21は、ステップST16において、ステップST11と同様に、危険レベルを評価する。危険レベルの評価が完了すると、制御装置21はステップST17を実行する。
制御装置21は、ステップST17において、ステップST16において取得した危険レベルがステップST11において取得した危険レベルと同じである、すなわち、危険レベルが維持されているかを判定する。危険レベルが維持されているときには、制御装置21はステップST18を、維持されていないときには、ステップST18をそれぞれ実行する。
制御装置21は、ステップST18において、ステップST15において、芳香物質の放出を開始してから、所定の放出時間を経過したか否かを判定する。放出時間を経過しているときには、制御装置21はステップST19を、そうでない場合には、ステップST15に戻り、芳香物質の放出を継続する。
但し、放出時間は、人が所定の香りをかぎ始めたときに、嗅覚の感度が急激に落ちる(嗅覚疲労が生じる)までの時間に設定されているとよい。本実施形態では、制御装置21は、第2群芳香物質に対応する放出時間を、第1群芳香物質に対応する放出時間に比べて長く設定する。
また、制御装置21は、ステップST18において、運転席周辺に芳香物質がいきわたってから、放出時間が経過した後に、ステップST19を実行するように構成されていてもよい。具体的には、制御装置21は、ステップST18において、運転席周辺に空調装置15から所定量の送風が行われ、その後、放出時間が経過した後に、ステップST19を実行するように構成されていてもよい。また、制御装置21は、ステップST18において、運転席周辺に芳香物質がいきわたるまでの時間の経過後、更に、放出時間が経過した後に、ステップST19を実行するように構成されていてもよい。
制御装置21は、ステップST19において、車室内に放出されて車室内に漂う芳香物質を減らすべく、消臭処理を実行する。本実施形態では、制御装置21は、消臭処理において、空調モードを外気導入モードに切り替え、且つ、消臭装置19を駆動させることによって、車内の消臭を行う。このとき、制御装置21は、車内に導入される風量を増加させるように、空調装置15を制御してもよい。制御装置21は、例えば車内の空気が入れ替わることにより、車内の芳香物質が十分低減されたと判定したときには、ステップST20を実行する。但し、制御装置21は、車内の空気が入れ替わったか否かを、ステップST19を開始してからの時間や、空調装置15によって車内に導入される外気の量に基づいて判定してもよい。
制御装置21は、ステップST20において、消臭装置19を停止し、空調装置15の空調モードを含む各種設定をステップST13において記憶された設定値に戻すことによって、各種設定を復帰させる。消臭装置19の停止と、各種設定値の復帰が完了すると、制御装置21は、嗅覚報知処理を終える。
次に、このように構成した報知システム1の効果について説明する。
図5には、車間時間が次第に短くなっていった場合を例とし、第1群芳香物質及び第2群芳香物質が放出されるタイミングと、消臭装置19が駆動するタイミングと、警告音が発生するタイミングと、空調モードが変更されるタイミングとがタイムチャートによって示されている。
図5に示すように、車間時間が第1時間閾値未満、且つ、第1時間閾値よりも小さな第2時間閾値以上であるときに制御装置21は危険レベルを1に、第2時間閾値未満、且つ、第2時間閾値よりも小さな第3時間閾値以上であるときに制御装置21は危険レベルを2と判定する。
危険レベルが1であるとき(ST12においてYes)には、制御装置21は、嗅覚報知処理において、芳香装置17を駆動させて、車室内に覚醒作用を有する香りをもつ第1群芳香物質が放出される。その後、危険レベルが1に維持されているときには、第1群芳香物質の放出が開始された後、放出時間が経過すると、制御装置21は消臭装置19を駆動する。これにより、車室内の消臭が行われる。そのため、香りを用いて通知が行われた後に、車室内に香りが残ることが低減される。よって、再度警告が行われたときには、乗員はその警告が行われたことを認識することができるため、運転者に香りを用いて適切に通知を行うことができる。
その後、危険レベルが2になると、制御装置21は、嗅覚報知処理において、芳香装置17を駆動させて、車室内に異臭を放つ第2群芳香物質が放出される。第1群芳香物質が放出された後、車室内の消臭が行われているため、乗員は危険レベルが変更されたことを容易に認識することができる。このように、放出時間の経過後、消臭が行われるため、運転者に香りを用いて適切に通知を行うことができる。
特に、第2群芳香物質は排ガス様の臭いを有している場合には、乗員は香りからあたかも車両2が先行車両に近づいているように感じる。これにより、その香りによって運転者が、車間距離が小さくなり、車両2の危険性が高まっていることを容易に理解することができるため、車両2の安全性が高められる。
第2群芳香物質に対応する放出時間は、第1群芳香物質に対応する放出時間に比べて長く設定されている。そのため、危険レベルが1であるときよりも強く報知を行うべき危険レベルが2であるときに、運転者により強い刺激を与えることができる。
その後、危険レベルが3になると(ST2においてYes,ST12においてNo)、制御装置21は、芳香装置17の駆動を停止し(ST20)、オーディオ装置13に警告音を発生させる。
このように、本発明によって、香りを用いて、乗員に適切に通知することのできる車両用の報知システム1が提供される。これにより、本発明は、脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムの発展に寄与することが期待できる。
<<変形例>>
上記実施形態では、危険レベルが3のときに、聴覚報知処理のみが行われ、嗅覚報知処理が行われないようになっていたが、この態様には限定されない。具体的には、危険レベル3においても、危険レベル2と同様の、嗅覚報知処理が行われてもよい。また、このとき、嗅覚報知処理において、危険レベルが1であるとき、危険レベルが2であるときのいずれにおいても、第1芳香物質が放出されるように構成されていてもよい。すなわち、制御装置21は車間距離が第1距離閾値未満であるときには、芳香装置17から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させる構成であってもよい。
また、上記実施形態において、危険レベルが3のときにおいても、嗅覚報知処理において、第2芳香物質が放出されるように構成されていてもよい。すなわち、制御装置21は、危険レベルが1であるときに芳香装置17から第1群芳香物質を放出させ、危険レベルが2又は3であるときに芳香装置17から第2群芳香物質を放出させる構成であってもよい。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記実施形態では、制御装置21が危険レベルを車間距離や車間時間に基づいて取得する例を記載したが、この態様には限定されない。車両状態検出装置10は車両2前方を撮像する撮像装置を備え、制御装置21は、撮像装置によって取得された画像に基づいて、走行車線内の車両2の位置が走行車線中央からのずれの量に基づいて、危険レベルを取得するように構成されていてもよい。制御装置21は、そのずれの量が大きくなるにつれて、危険レベルを上昇させるように構成されていてもよい。
1 :報知システム
2 :車両
10 :車両状態検出装置
13 :オーディオ装置
17 :芳香装置
19 :消臭装置
21 :制御装置

Claims (11)

  1. 車両に搭載される報知システムであって、
    車室内に芳香物質を放出する芳香装置と、
    前記車室内を消臭する消臭装置と、
    前記車両の車両状態に係る情報を取得する車両状態検出装置と、
    前記車両状態検出装置の検出結果に基づいて、前記芳香装置及び前記消臭装置を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記検出結果に基づいて、嗅覚による報知を行うべきか否かを判定し、
    前記嗅覚による前記報知を行うべきと判定したときには、前記芳香装置を駆動させて所定の放出時間に渡って前記芳香物質を放出するステップと、
    前記放出時間の経過後に前記消臭装置を駆動させて前記車室内を消臭するステップと、を順に実行することにより、前記報知を行う報知システム。
  2. 前記車両状態は車間距離を含み、
    前記制御装置は前記車間距離が第1距離閾値未満であるときには、前記芳香装置から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させる請求項1に記載の報知システム。
  3. 前記車両状態は車速を含み、
    前記制御装置は前記第1距離閾値を前記車速に基づいて変更する請求項2に記載の報知システム。
  4. 前記車両状態は車間距離を含み、
    前記制御装置は
    前記車間距離が第1距離閾値未満、且つ、前記第1距離閾値より小さな第2距離閾値以上であるときに前記芳香装置から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させ、
    前記車間距離が前記第2距離閾値未満であるときに前記芳香装置から異臭を放つ第2群芳香物質を放出させる請求項1に記載の報知システム。
  5. 前記車両状態は車速を含み、
    前記制御装置は前記第1距離閾値及び前記第2距離閾値を前記車速に基づいて変更する請求項4に記載の報知システム。
  6. 前記車室内に警告音を発生するオーディオ装置を有し、
    前記車両状態は車間距離を含み、
    前記制御装置は、
    前記車間距離が第1距離閾値未満、且つ、前記第1距離閾値より小さな第2距離閾値以上であるときに前記芳香装置から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させ、
    前記車間距離が前記第2距離閾値未満、且つ、前記第2距離閾値よる小さな第3距離閾値以上であるときに前記芳香装置から異臭を放つ第2群芳香物質を放出させ、
    前記車間距離が前記第3距離閾値未満であるときには、前記オーディオ装置から前記警告音を発生させる請求項1に記載の報知システム。
  7. 前記車両状態は車速を含み、
    前記制御装置は前記第1距離閾値、前記第2距離閾値、及び、前記第3距離閾値をそれぞれ前記車速に基づいて変更する請求項6に記載の報知システム。
  8. 前記車室内に警告音を発生するオーディオ装置を有し、
    前記車両状態は車間時間を含み、
    前記制御装置は、
    前記車間時間が第1時間閾値未満、且つ、前記第1時間閾値より小さな第2時間閾値以上であるときに前記芳香装置から覚醒作用を有する第1群芳香物質を放出させ、
    前記車間時間が前記第2時間閾値未満、且つ、前記第2時間閾値よる小さな第3時間閾値以上であるときに前記芳香装置から異臭を放つ第2群芳香物質を放出させ、
    前記車間時間が前記第3時間閾値未満であるときには、前記オーディオ装置から前記警告音を発生させる請求項1に記載の報知システム。
  9. 前記制御装置は、前記芳香装置によって放出する前記芳香物質のそれぞれに前記放出時間を設定する請求項1~請求項8のいずれか1つの項に記載の報知システム。
  10. 前記制御装置は、前記第2群芳香物質に対応する前記放出時間を、前記第1群芳香物質に対応する前記放出時間に比べて長く設定する請求項4~請求項8のいずれか1つの項に記載の報知システム。
  11. 前記第2群芳香物質は排ガス様の臭いを有する請求項4~請求項8のいずれか1つの項に記載の報知システム。
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