JP2023146675A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】RG検査時、被検眼による調節介入があったかどうかを判断することができる眼科装置を提供すること。
【解決手段】被検眼Eの自覚的屈折値を測定する自覚測定光学系44と、被検眼Eの他覚屈折特性を測定するレフラクト測定系43と、自覚測定光学系44とレフラクト測定系43を制御する制御部40と、を備える。制御部40は、自覚測定光学系44により矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックするRG検査時、レフラクト測定系43による被検眼Eの他覚屈折特性の測定を実行すると共に、測定により取得される他覚測定情報(等価球面度数)を監視する他覚モニタを行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、眼科装置に関するものである。
従来、被検眼に雲霧が掛けられると、片眼測定に移る。例えば、検者は、コントローラを操作し、被検者の両眼に雲霧を掛けた状態で測定眼のみ雲霧を解除していき、最高視力が出る最弱度数にする。その後、過矯正を防止するための赤緑試験、クロスシリンダテスト(円柱軸検査及び円柱度数検査)等を行い、視力検査によって片眼の最高視力値を確認する眼科装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。以下、赤緑試験を「RG検査」という。
特許第6828234号公報
ところで、自覚検査のうち矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックするRG検査時には、被検眼の水晶体による焦点(ピント)合わせの調節機能が緩解されているとし、矯正度数の過矯正や低矯正をチェックしている。しかし、RG検査中、例えば、被検眼が検査疲労により固視ができなくなっていたり、被検眼がRGチャートの赤色視標側を注視し続けたりすると、被検眼による調節機能が介入することがある。よって、被検眼による調節介入があったRG検査において、検査結果をそのまま用いると、RG検査による矯正度数のチェック精度を低下させてしまう。これに対し、特許文献1に記載された従来技術では、RG検査時、被検眼による調節介入があったかどうかの判断や確認ができない、という課題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、RG検査時、被検眼による調節介入があったかどうかを判断することができる眼科装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の眼科装置は、被検眼の自覚的屈折値を測定する自覚測定光学系と、被検眼の他覚屈折特性を測定する他覚測定光学系と、前記自覚測定光学系と前記他覚測定光学系を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記自覚測定光学系により矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックするRG検査時、前記他覚測定光学系による被検眼の前記他覚屈折特性の測定を実行すると共に、前記測定により取得される他覚測定情報を監視する他覚モニタを行う。
このように構成された本発明の眼科装置では、RG検査時、被検眼による調節介入があったかどうかを判断することができる。
実施例1の眼科装置の全体構成を示す斜視図である。 実施例1の眼科装置の左測定光学系の詳細構成を示す図である。 実施例1の制御部にて実施される他覚モニタを併用する遠用度数の自覚検査(視力検査)の制御処理手順の流れを示すフローチャートである。 実施例1の制御部にて実施される雲霧制御において雲霧量を変化させたときの他覚測定値(等価球面度数)の関係特性の一例を示す二次元座標グラフ図である。 実施例1の制御部にて実施されるRG検査において低矯正・完全矯正・過矯正の例を示すRG検査説明図である。 実施例1の制御部にて実施される最弱度数検査においてETDRSチャートとして用いられる小数点視力値視標の一例を示す図である。 実施例1の制御部にて実施される最弱度数検査においてETDRSチャートとして用いられる分数視力値視標の一例を示す図である。 実施例1の制御部にて実施される両眼バランス検査で用いられる両眼バランス検査視標アイコンの一例を示す図である。 RG検査における矯正レンズの度数に対する他覚測定値(等価球面度数)の関係によるモニタ表示例1の二次元座標グラフGを示す図である。 自覚検査における検査開始からの時間に対する他覚測定値(等価球面度数)の関係によるモニタ表示例2の二次元座標グラフG’を示す図である。 自覚検査における検査開始からの時間と追加レンズに対する他覚測定値(等価球面度数)の関係によるモニタ表示例3の二次元座標グラフG”を示す図である。 検者用コントローラの表示部に図9の二次元座標グラフGを表示した他覚モニタ画面の一例を示す図である。 被検眼がRGチャートの赤色視標を注視することで被検眼による調節機能が介入する原因を示す説明図である。
以下、本発明の眼科装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
実施例1の眼科装置1は、被検者が左右の目を開放した状態で、眼特性を両眼同時に測定可能な両眼開放タイプの装置である。なお、眼科装置1では、片眼を遮蔽したり、固視標を消灯したりすることで、眼特性を片眼ずつ測定することも可能である。
図1を参照して眼科装置1の構成を説明する。眼科装置1は、図1に示すように、支持基台10と、測定ユニット20と、検者用コントローラ30と、制御部40と、を備えている。以下において、被検者から見て、左右方向をX方向とし、上下方向(鉛直方向)をY方向とし、X方向及びY方向と直交する方向(奥行き方向)をZ方向とする。
支持基台10は、床面から起立した支柱11と、支柱11によって支持された検眼用テーブル12と、を有している。検眼用テーブル12は、検者用コントローラ30等の検眼に用いる装置や用具を置いたり、被検者の姿勢を支えたりするための台である。検眼用テーブル12は、Y方向の位置(高さ位置)が固定であってもよいし、Y方向の位置(高さ位置)を調節可能に支柱11に支持されていてもよい。
測定ユニット20は、アーム21と、測定ヘッド22と、額当部23と、を有している。アーム21は、一端が支柱11の先端部に支持され、他端がZ方向に沿って支柱11から手前側(被検者側)へと延び、先端部に測定ヘッド22が取り付けられている。これにより、測定ヘッド22は、検眼用テーブル12の上方でアーム21を介して支柱11に吊下げられる。また、アーム21は、支柱11に対してY方向に移動可能である。なお、アーム21は、支柱11に対してX方向やZ方向にも移動可能にされていてもよい。
測定ヘッド22は、被検眼Eの眼特性を測定する部分である。測定ヘッド22は、駆動部22aと、駆動部22aの下側に設けられた左右一対の左測定部22L及び右測定部22Rと、を有している。ここで、左測定部22L及び右測定部22Rは、被検者の左右の目に個別に対応すべく対を為している。そして、左測定部22Lには、被検者の左側の被検眼E(左被検眼)の眼特性を測定する左測定光学系25Lが内蔵されている。右測定部22Rには、被検者の右側の被検眼E(右被検眼)の眼特性を測定する右測定光学系25Rが内蔵されている。測定ヘッド22による測定結果は、制御部40に入力される。
駆動部22aは、左測定部22L及び右測定部22Rを、それぞれ個別に水平(X方向)移動駆動、鉛直(Y方向)移動駆動、X方向回旋駆動、Y方向回旋駆動させる機構である。
また、眼科装置1は、自覚測定光学系と他覚測定光学系とフォロプターと視力表とを一体化により備える自覚機能付き他覚測定機であり、被検眼Eの眼特性を他覚的及び自覚的に測定可能である。つまり、検者は、眼科装置1を用いて任意の他覚検査及び自覚検査を行うことができる。なお、他覚検査では、被検眼Eに光が照射され、その戻り光の検出結果に基づいて被検眼Eに関する情報(眼特性)が測定される。
ここで、他覚検査は、被検眼Eの眼特性を取得するための測定と、被検眼Eの画像を取得するための撮影とを含む。他覚検査には、屈折力測定(レフラクト測定)、角膜形状測定(ケラト測定)、眼圧測定、眼底撮影、光コヒーレンストモグラフィ(以下、OCT:「Optical Coherence Tomographyの略」という。)を用いた断層像撮影(OCT撮影)、OCTを用いた計測等がある。また、自覚検査では、被検者に視標等が提示され、提示された視標等に対する被検者の応答に基づいて被検眼Eに関する情報(眼特性)が測定される。自覚検査には、遠用検査、中用検査、近用検査、コントラスト検査、グレア検査等の自覚屈折測定や、視野検査等がある。
よって、測定ヘッド22に内蔵された左測定光学系25L及び右測定光学系25Rは、図2に示すように、被検眼Eの前眼部を観察する観察系41や、被検眼Eに視標を提示する視標投影系42、被検眼Eの眼特性を測定するレフラクト測定系43及びケラト測定系47(左眼他覚測定光学系、右眼他覚測定光学系)等を有している。なお、左測定光学系25L及び右測定光学系25Rの詳細構成は後述する。
額当部23は、測定ユニット20に設けられ、左測定部22L及び右測定部22Rの間に配置されている。額当部23は、眼特性の測定中に被検者の顔の一部(額)を接触させることで被検者の顔を支持する。すなわち、検眼用テーブル12に正対する被検者は、額当部23に自身の額を押し当て、顔の向きや位置が動かないように安定させる。額当部23の位置調整は、アーム21を支柱11に対してY方向に移動することで行われる。
検者用コントローラ30は、検者による入力操作を受け付け、制御部40に制御信号を出力する情報処理装置である。検者用コントローラ30は、例えば、タブレット端末やスマートフォン等であり、測定ユニット20から分離し、検者によって携帯可能になっている。なお、検者用コントローラ30は、ノート型パーソナルコンピュータやデスクトップ型パーソナルコンピュータ等であってもよいし、眼科装置1に専用のコントローラであってもよい。検者用コントローラ30は、無線通信やネットワーク通信を介して制御部40と情報をやりとりする。
また、検者用コントローラ30は、図1に示すように、表示部31と、図示しない操作側制御部と、図示しない入力ボタンと、を備えている。表示部31は、検者用コントローラ30の表面に設けられたタッチパネルディスプレイからなり、入力ボタンが画面表示により設定されている。操作側制御部は、検者用コントローラ30に内蔵されたマイクロコンピュータからなる。操作側制御部は、制御部40から送信された測定結果や検知結果に基づいて表示部31に表示する画像を制御する。また、操作側制御部は、入力ボタンに対する操作に応じた制御信号を制御部40に出力する。
制御部40は、検眼用テーブル12の下方に設けられた情報処理装置である。制御部40は、検者用コントローラ30から送信された制御信号に基づいて、他覚測定光学系(レフラクト測定系43、ケラト測定系47)や視標投影系42等を有する左測定光学系25L及び右測定光学系25Rを含む測定ユニット20の各部を統括的に制御する。また、制御部40は、測定ヘッド22で測定した被検眼Eの眼特性の測定結果を検者用コントローラ30に送信する。
次に、図2を参照して左測定光学系25L及び右測定光学系25Rの詳細構成を説明する。なお、左測定光学系25Lと右測定光学系25Rとは同一の構成であるため、以下では、右測定光学系25Rの説明は省略し、左測定光学系25Lについてのみ説明する。
左測定光学系25Lは、図2に示すように、観察系41、視標投影系42、自覚測定光学系44、第1アライメント系45、第2アライメント系46、並びに他覚測定光学系の一例であるレフラクト測定系43及びケラト測定系47を有する。ここで、自覚測定光学系44及びレフラクト測定系43、ケラト測定系47は、いずれも被検眼Eの眼特性を測定する測定光学系である。
観察系41は、対物レンズ41a、第1ダイクロイックフィルタ41b、第1ハーフミラー41c、第1リレーレンズ41d、第2ダイクロイックフィルタ41e、結像レンズ41f及び撮像素子(CCD等)41gを有する。
観察系41では、被検眼E(前眼部)で反射された光束が、対物レンズ41aを経て結像レンズ41fにより撮像素子41g上に結像する。これにより、撮像素子41g上には、後述するケラトリング光束や第1アライメント光源45aの光束や第2アライメント光源46aの光束(輝点像Br)が投光(投影)された前眼部画像E’が形成される。撮像素子41gは、前眼部画像E’を撮影し、前眼部画像E’の画像信号を取得する。制御部40は、撮像素子41gから出力される画像信号に基づく前眼部画像E’等を検者用コントローラ30の表示部31に表示させる。
対物レンズ41aの前方には、ケラト測定系47が設けられている。ケラト測定系47は、他覚測定光学系の一例であり、被検眼Eの角膜形状(曲率半径)を測定する。ケラト測定系47は、ケラト板47a及びケラトリング光源47bを有している。ケラト板47aは、観察系41の光軸に関して同心状のスリットが設けられた板状を呈し、対物レンズ41aの近傍に設けられている。ケラトリング光源47bは、ケラト板47aのスリットに合わせて設けられている。
ケラト測定系47では、点灯したケラトリング光源47bからの光束がケラト板47aのスリットを経ることで、被検眼E(角膜Ec)に角膜形状の測定のためのケラトリング光束(角膜曲率測定用リング状視標)を投光(投影)する。ケラトリング光束は、被検眼Eの角膜Ecで反射されることで、観察系41により撮像素子41g上に結像される。これにより、撮像素子41gがリング状のケラトリング光束の像(画像)を検出(受像)する。制御部40は、撮像素子41gが検出したケラトリング光束の像を表示部31に表示させる。さらに、制御部40は、撮像素子41gで検出した画像信号に基づいて、被検眼Eの角膜形状(曲率半径)を周知の手法により測定する。
ケラト測定系47(ケラト板47a)の後方には第1アライメント系45が設けられている。第1アライメント系45は、観察系41の光軸に沿う方向(前後方向、Z方向)の被検眼Eに対する光学系の位置合わせ(アライメント)を行う。第1アライメント系45は、一対の第1アライメント光源45a及び一対の第1投影レンズ45bを有している。
第1アライメント系45では、各第1アライメント光源45aからの光束が各第1投影レンズ45bで平行光束にされ、ケラト板47aに設けられたアライメント用孔を通して被検眼Eの角膜Ecに平行光束が投光(投影)される。
制御部40または検者は、角膜Ecに投光(投影)された輝点(輝点像Br)に基づき、左測定部22L(或いは右測定部22R)を前後方向に移動させることで、観察系41の光軸に沿う方向(前後方向)のアライメントを行う。なお、制御部40または検者は、前後方向のアライメントを行う際、撮像素子41g上の第1アライメント光源45aによる2個の点像の間隔と、ケラトリング像の直径との比が所定範囲内に収まるように左測定部22L(或いは右測定部22R)の位置を調整する。
また、観察系41には、第2アライメント系(平行光学系)46が設けられている。第2アライメント系46は、観察系41の光軸に直交する方向(上下方向及び左右方向;Y方向及びX方向)の被検眼Eに対する光学系の位置合わせ(アライメント)を行う。第2アライメント系46は、第2アライメント光源46a及び第2投影レンズ46bを有している。また、第2アライメント系46は、第1ハーフミラー41c、第1ダイクロイックフィルタ41b及び対物レンズ41aを観察系41と共用する。
第2アライメント系46では、第2アライメント光源(点光源)46aからの光束が、対物レンズ41aを経て平行光束にされ、被検眼Eの角膜Ecに投光(投影)される。第2アライメント系46から被検眼Eの角膜Ecに投影された平行光束は、角膜頂点と角膜Ecの曲率中心の略中間位置に、アライメント光の輝点を形成する。
制御部40または検者は、角膜Ecに投光(投影)された輝点(輝点像Br)に基づき、左測定部22L(或いは右測定部22R)を上下方向または左右方向に移動させることで、観察系41の光軸に直交する方向(上下方向、左右方向)のアライメントを行う。
視標投影系42は、被検眼Eを固視、雲霧させるために視標(固視標)を投影し、被検眼Eの眼底Efに提示する。また、自覚測定光学系44は、自覚検査時に被検眼Eに視標を投影する。眼科装置1では、視標投影系42と自覚測定光学系44とで光学系を構成する光学素子を共用する。
視標投影系42(自覚測定光学系44)は、ディスプレイ42a、第2ハーフミラー42b、第2リレーレンズ42c、第1反射ミラー42d、第1合焦レンズ42e、第3リレーレンズ42f、第1フィールドレンズ42g、バリアブルクロスシリンダレンズ(VCC)42h、第2反射ミラー42i、第3ダイクロイックフィルタ42jを有する。また、視標投影系42(自覚測定光学系44)は、第1ダイクロイックフィルタ41b及び対物レンズ41aを観察系41と共用する。さらに、視標投影系42(自覚測定光学系44)は、自覚検査用にディスプレイ42a等に至る光路とは別の光路で光軸を取り巻く位置に、被検眼Eにグレア光を照射する少なくとも2つのグレア光源42kを有する。
ディスプレイ42aは、他覚検査を行う際や被検眼Eに雲霧をかけるとき等に視線を固定する視標としての固視標や点状視標を表示したり、被検眼Eの眼特性(視力値、遠用度数、近用度数等)を自覚的に検査するための自覚検査視標を表示したりする。ディスプレイ42aは、有機EL(エレクトロルミネッセンス)や液晶ディスプレイ(LCD)を用いることができ、制御部40によって制御されて任意の画像を表示する。ディスプレイ42aは、視標投影系42(自覚測定光学系44)の光路上において、被検眼Eの眼底Efと共役となる位置に設けられる。
第1合焦レンズ42eは、制御部40によって制御される駆動モータ(図示せず)により、光軸に沿って進退駆動される。制御部40は、第1合焦レンズ42eを被検眼E側に移動させることで、屈折率をマイナス側に変位させることができる。また、制御部40は、第1合焦レンズ42eを被検眼Eから離反する方向に移動させることで、屈折率をプラス側(遠方視方向)に変位させることができる。したがって、制御部40は、第1合焦レンズ42eの進退駆動により、ディスプレイ42aに表示された視標の提示位置を変更し、視標の提示位置から被検眼Eまでの検査距離が変更される。
また、視標投影系42(自覚測定光学系44)は、光路上において被検眼Eの瞳孔と略共役となる位置(図2に示す例では第1フィールドレンズ42gとVCC42hとの間)にピンホール板42pを備えている。ピンホール板42pは、貫通孔が設けられた板部材によって形成されている。ピンホール板42pは、制御部40によって制御され、視標投影系42(自覚測定光学系44)の光路への挿入と当該光路からの離脱とを可能としている。ピンホール板42pは、光路に挿入されたとき、貫通孔が光軸上に位置する。また、ピンホール板42pは、自覚検査時に光路に挿入されることで、被検眼Eの眼鏡による矯正が可能であるか否かを判別するピンホールテストを行うことを可能とする。なお、ピンホール板42pは、光路上において被検眼Eの瞳孔と略共役となる位置に設ければよく、図2に示す構成に限定されない。
自覚検査等でディスプレイ42aに表示される視標は、検眼に用いられるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ランドルト環、スネレン視標、Eチャート等が挙げられる。また、視標は静止画であってもよいし、動画であってもよい。眼科装置1は、LCD等からなるディスプレイ42aを備えているため、所望の形状、形態及びコントラストの視標を、所定の検査距離で表示することができ、多角的で綿密な検眼が可能となる。また、眼科装置1は、左右の被検眼Eにそれぞれ対応する2つのディスプレイ42aを備えている。このため、眼科装置1は、視差を与える視標を、所定の検査距離(提示位置)に対応して表示することができ、立体視検査も自然な視軸の向きで、容易かつ精密に行うことが可能となる。
さらに、視標投影系42では、被検眼Eに雲霧をかける際、被検眼Eに所定の提示条件にて固視標(視標)が提示される。なお、「提示条件」は、例えば固視標の提示位置で示される。実施例1では、簡易的に示すため、提示条件は固視標の提示位置によるディオプター換算値で示される。
レフラクト測定系43は、他覚測定光学系の一例であり、被検眼Eの眼屈折力を測定する。レフラクト測定系43は、実施例1では、被検眼Eの眼底Efに所定の測定パターンを投影する機能と、眼底Efに投影した測定パターンの像を検出する機能とを有する。すなわち、レフラクト測定系43は、被検眼Eの眼底Efにリング状の測定パターンを投影するリング状光束投影系43Aと、眼底Efからのリング状の測定パターンの反射光を検出(受像)するリング状光束受光系43Bと、を有している。
リング状光束投影系43Aは、レフ光源ユニット部43a、第4リレーレンズ43b、瞳リング絞り43c、第2フィールドレンズ43d、穴開きプリズム43e及びロータリープリズム43fを有している。また、リング状光束投影系43Aは、第3ダイクロイックフィルタ42jを視標投影系42(自覚測定光学系44)と共用し、第1ダイクロイックフィルタ41b及び対物レンズ41aを観察系41と共用する。レフ光源ユニット部43aは、例えばLEDを用いたレフ測定用のレフ測定光源43g、コリメータレンズ43h、円錐プリズム43i及びリングパターン形成板43jを有している。レフ光源ユニット部43aは、制御部40によって制御され、レフラクト測定系43の光軸上を一体的に移動する。
リング状光束受光系43Bは、穴開きプリズム43eの穴部43p、第3フィールドレンズ43q、第3反射ミラー43r、第5リレーレンズ43s、第2合焦レンズ43t及び第4反射ミラー43uを有している。リング状光束受光系43Bは、対物レンズ41a、第1ダイクロイックフィルタ41b、第2ダイクロイックフィルタ41e、結像レンズ41f及び撮像素子41gを観察系41と共用する。さらに、リング状光束受光系43Bは、第3ダイクロイックフィルタ42jを視標投影系42(自覚測定光学系44)と共用し、ロータリープリズム43f及び穴開きプリズム43eをリング状光束投影系43Aと共用する。
レフラクト測定系43によって被検眼Eの眼屈折力を測定する際、まず、制御部40はレフ測定光源43gを点灯させる。そして、制御部40は、リング状光束投影系43Aのレフ光源ユニット部43aとリング状光束受光系43Bの第2合焦レンズ43tとを光軸方向に移動させる。そして、リング状光束投影系43Aでは、レフ光源ユニット部43aがリング状の測定パターンを出射し、その測定パターンを第4リレーレンズ43b、瞳リング絞り43c及び第2フィールドレンズ43dを経て穴開きプリズム43eに進行させ、その反射面43vで反射し、ロータリープリズム43fを経て第3ダイクロイックフィルタ42jに導く。リング状光束投影系43Aは、その測定パターンを第3ダイクロイックフィルタ42j及び第1ダイクロイックフィルタ41bを経て対物レンズ41aに導くことで、被検眼Eの眼底Efにリング状の測定パターンを投影する。
リング状光束受光系43Bは、眼底Efに形成されたリング状の測定パターンを対物レンズ41aで集光し、第1ダイクロイックフィルタ41b、第3ダイクロイックフィルタ42j及びロータリープリズム43fを経て、穴開きプリズム43eの穴部43pに進行させる。続いて、リング状光束受光系43Bは、その測定パターンが第3フィールドレンズ43q、第3反射ミラー43r、第5リレーレンズ43s、第2合焦レンズ43t、第4反射ミラー43u、第2ダイクロイックフィルタ41e及び結像レンズ41fを経ることで、撮像素子41gに結像させる。これにより、撮像素子41gがリング状の測定パターンの像を検出し、制御部40は、撮像素子41gが検出した測定パターンの像を表示部31に表示させる。そして、制御部40は、撮像素子41gからの画像信号に基づき、眼屈折力としての球面度数、円柱度数、軸角度を周知の手法により測定する。
なお、レフラクト測定系43、第1アライメント系45、第2アライメント系46及びケラト測定系47等の構成や、自覚検査、被検眼の屈折力(レフラクト)、被検眼の角膜形状(ケラト)の測定原理等は、公知であるので、詳細な説明は省略する。
次に、図3に示すフローチャートに基づいて、制御部40にて実施される他覚モニタを併用する遠用度数の自覚検査(視力検査)の制御処理手順を説明する。なお、自覚検査は、被検者が眼科装置1の前に着座し、被検眼Eの視線が固視標に定まった状態で処理を開始する。
ステップS1は、雲霧開始位置に被検眼Eの焦点を合わせる工程であり、例えば以下の手順で行われる。すなわち、制御部40は、眼屈折力測定系43を用いて取得したリング像の撮像画像に基づいて被検眼Eの仮の球面度数S及び円柱度数Cを演算する。そして、制御部40は、仮の球面度数S及び円柱度数Cの演算結果に基づき、第2合焦レンズ43tを制御することにより、等価球面度数(S+C/2)に対応した位置(仮の遠点に相当する位置:雲霧開始位置)へパターン光の焦点位置を移動させる。なお、「雲霧量」とは、被検眼Eに付加する雲霧の量(強さ)であり、固視標の提示位置(提示距離)として表される。
ステップS2では、ステップS1で予備測定の実施に続き、雲霧制御を実施し、次のステップS3へ進む。ここで、「雲霧制御」とは、雲霧量をプラス側に段階的に増加させたときの他覚測定値(または等価球面度数)をモニタすることで、自覚検査の実施に先行して被検眼Eの水晶体が緩解している状態であるかどうかを確認する制御をいう。例えば、図4に示すように、雲霧量を0.0Dからプラス側に所定量(例えば、+0.25D)を段階的に増加させ、段階的に増加する各タイミングで他覚測定値を取得する。そして、雲霧量(ディオプター換算値)に対して例えば7点による他覚測定値を結んだ特性線をグラフ表示する。このとき、被検者2と被検者3については、他覚測定値の変化がみられることで、被検眼Eの水晶体が緊張している可能性有りと判定する。被検者1については、他覚測定値の変化がみられないことで、被検眼Eの水晶体が緩解していると判定する。水晶体が緊張している可能性有りの場合、水晶体が緩解していると判定するまで雲霧量を増加させる。増加させる量の限界を決めて水晶体が緊張している可能性有りであっても終了させてもよい。その場合、水晶体が緊張している可能性があることをアラートとして出す。なお、雲霧量を増加する場合、固視標の提示位置を遠方視方向(プラス側)に移動させ、雲霧量を低減する場合、固視標の提示位置を近方視方向(マイナス側)に移動させる。また、「ディオプター換算値(=D値)」とは、ピントが合う距離をメートルで表したものの逆数で求められるレンズ屈折力の単位である。
ステップS3では、ステップS2での雲霧制御の実施に続き、「本測定」に進む。「本測定」は、目的とする所定の眼特性を測定する工程であり、例えば、他覚屈折測定(レフ測定)を行う場合、以下の手順で行われる。すなわち、制御部40は、リング状光束投影系43Aによって、雲霧をかけた被検眼Eの眼底Efにリング状の測定パターンを投影させる。そして、制御部40は、リング状光束受光系43Bによって、眼底Efからのリング状の測定パターンの反射光を検出(受像)させ、撮像素子41gからの画像信号に基づき、眼屈折力としての球面度数、円柱度数、円柱軸角度を周知の手法により測定する。なお、ステップS1~ステップS3までは他覚検査処理であり、ステップS4以降がRG検査や最弱度数検査等の自覚検査処理であり、自覚検査処理は、被検眼Eの水晶体が緩解状態であると確認して開始し、開始後、両眼バランス検査前までは片眼ずつ実施する。
ステップS4では、ステップS3での本測定が終了したとの判断、或いは、ステップS12での被検眼Eの変更に続き、右眼または左眼の片眼に対して自覚検査の開始設定を行い、ステップS5へ進む。ここで、「自覚検査の開始設定」とは、本測定において得られた等価球面度数(例えば、-1.0D)から雲霧のために球面度数に、例えば+0.50Dした値を、眼科装置1に内蔵されているフォロプターにセットすることをいう。
ステップS5では、ステップS4での自覚検査の開始設定に続き、RGチャート50を用いるRG検査を実施し、ステップS6へ進む。ここで、「RGチャート50」とは、図5に示すように、例えば、大きさが異なる数字と大きさが異なる◎印及び〇印とを視標とする赤色アイコンと、赤色アイコンと同じ視標による緑色アイコンを左右に並べたものである。「RG検査」とは、RGチャート50を用い、色収差と呼ばれる光の特性を使って矯正度数が過矯正になっていないか低矯正になっていないかをチェックする検査をいう。眼の透光体の特性上、波長の短い光ほど、屈折面でのパワーが大きいため、緑の波長の光は赤の波長の光に比べると入射側方向にずれた位置に結像する。よって、図5の上部に示す被検眼Eが低矯正の状態では、視標は網膜手前に結像するが、赤の波長の光の方が後方寄りに結像するため、赤い視標の方がはっきり見える。図5の中央部に示す完全矯正においては、おおよそ緑と赤の視標が均等に見える。図5の下部に示す過矯正においては逆に緑の視標の方がはっきり見えやすい。よって、RG検査では、矯正レンズの追加や交換によってRGチャート50の緑と赤の視標が均等に見えるまで調整する操作を行う。
ステップS6では、ステップS5でのRG検査を実施に続き、円柱軸、円柱度数、球面度数の調整を実施し、ステップS7へ進む。ここで、「円柱軸、円柱度数、球面度数の調整」は、チャートページから図外のクロスシリンダー検査視標のアイコンを選択し、検査視標がはっきり見えるように、バリアブルクロスシリンダレンズ42hを回転させることで行う。よって、「円柱軸、円柱度数、球面度数の調整」は、クロスシリンダー検査とも呼ばれる。なお、クロスシリンダー検査視標のアイコンとしては、例えば、多数のドットを円形状に集合させたもの等が用いられる。
ステップS7では、ステップS6での円柱軸、円柱度数、球面度数の調整、或いは、ステップS9での内部レンズの変更に続き、ETDRSチャートを用いるLogMAR視力値の測定を実施し、ステップS8へ進む。ここで、ETDRSは「Early Treatment Diabetic Retinopathy Study」の略であり、LogMARは、「Logarithmic Minimum Angle of Resolution」の略である。また、ETDRSチャートとしては、図6に示す小数点視力値視標51や図7に示す分数視力値視標52等が用いられる。「LogMAR視力値の測定」とは、図6及び図7に示すような視標を等比数列により配列したETDRSチャートを用いて視力値を測定することをいい、視標を等比数列にするとその対数は等間隔になり、平均値や標準偏差等の統計処理に便利である。なお、日本の場合は図6に示す小数点視力値視標51を用いるのが一般的であり、海外の場合は図7に示す分数視力値視標52を用いるのが一般的である。上記視標は一例であり、任意の視力測定向けの視標を表示して視力値の測定を実施できる。そして、ステップS7にて測定されたLogMAR視力値は、そのときの視力検査における最高視力値とされる。
ステップS8では、ステップS7でのLogMAR視力値の測定に続き、視力値が目標値に収束したか否かを判断する。YESの場合はステップS10へ進む。NOの場合はステップS9へ進む。ここで、「目標値」とは、最も高い視力値が出る最弱度数の検査での視力値の目標値(=最高視力値)に限らず、設定した任意の視力値の視標が読める最弱度数の検査での視力値の目標値(=任意の視力値)を含む。
ステップS9では、ステップS8での最高視力値が目標値に収束していないとの判断に続き、眼科装置1の内部レンズを変更し、ステップS7へ戻り、自覚検査による視力値が目標値に収束したと判断されるまで繰り返し実行される。ここで、眼科装置1の内部レンズの変更とは、例えば、球面度数を、例えば、+0.25Dずつ変更する矯正レンズに自動または手動により切り替え交換することをいう。
ステップS10では、ステップS8での視力値が目標値に収束したとの判断に続き、最高視力値または任意の視力値が読める最弱度数を求め、求められた最弱度数を眼科装置1での自覚検査による自覚屈折値とし、ステップS11へ進む。
ステップS11では、ステップS10での自覚屈折値の設定に続き、左右両眼の検査を終了したか否かを判断する。YESの場合はステップS13へ進み、NOの場合はステップS12へ進む。
ステップS12では、ステップS11での左右両眼の検査が終了していないとの判断に続き、被検眼Eを変更し、ステップS4へ戻る。例えば、被検眼Eのうち右眼の検査が先に終了していると、検査が終了していない左眼に変更する。被検眼Eを変更すると、検査が終了している片眼の検査内容と同じRG検査や最弱度数検査が、左右両眼の検査が終了したと判断されるまで実行される。
ステップS13では、ステップS11での左右両眼の検査が終了したとの判断に続き、左右の視力のバランスを調整する両眼バランス検査を実施し、ステップS14へ進む。この両眼バランス検査では、チャートページから、例えば、図8に示すように、大きさが異なる複数のアルファベットと複数のランドルト環とを上段と下段に分けたものを視標とする両眼バランス検査視標アイコン53を選択する。そして、上段を右眼で見て下段を左眼で見たとき(装置の内部視標により左右眼に対応する視標を提示可能)の見え方を比較し、どちらの方がよく見えるかを被検者に答えてもらう。そして、上下の見え方が同じとなった状態か、よく見える方の眼が逆転したときの一つ前の状態で検査を終了する。ここで、被検眼Eの両眼で視標を同時に見ながら両眼バランス検査するとき、両眼バランスが曖昧であると判断されると、被検眼Eの片眼遮蔽による片眼、被検眼Eの両眼開放による片眼のうち、何れかにより曖昧さの原因を確認する。なお、被検眼Eの片眼遮蔽による片眼検査、被検眼Eの両眼開放による片眼検査を行うとき、例えば、偏向2色による両眼バランス検査視標アイコンを選択する。
ステップS14では、ステップS13での両眼バランス検査に続き、両眼バランス検査が終了すると、上記過程での検査による測定結果である両眼の自覚屈折値と最高視力値を記録し、エンドへ進む。
ステップS15では、自覚検査開始から自覚検査終了までの間であって、RG検査、最弱度数検査等の自覚検査の実施と同時進行により、リアルタイムでの時系列によりレフ値を取得するレフラクト測定を実行する。これは、眼科装置1の制御部40が、自覚測定光学系44による自覚検査中、他覚測定光学系であるレフラクト測定系43による被検眼Eのレフラクト測定を実行すると共に、他覚測定情報としてレフ値を監視する他覚モニタを行うことを特徴としていることによる。
ステップS16では、時間間隔を含む所定のタイミングにより他覚測定情報をモニタ表示する指令を検者用コントローラ30に出力する。ここで、モニタ表示する他覚測定情報としては、例えば、被検眼Eの矯正レンズの度数または自覚検査開始からの時間に対する他覚測定値(レフ値から算出される等価球面度数)の関係を二次元座標グラフにより表した情報とする(図9、図10,図11の二次元座標グラフG,G’,G”を参照)。「所定のタイミング」とは、例えば、ステップS9での矯正レンズにより球面度数を変更するタイミングとしてもよいし、被検者が視標を読んだ音声を認識するタイミングとしてもよいし、リアルタイムに測定の都度表示してもよい。また、表示する値は表示する時間間隔の間に取得した値の平均値を表示してもよい。
ステップS17では、ステップS5でのRGチャート50を用いるRG検査時、少なくともRG検査を開始してからRG検査を終了するまでのレフ値をモニタし、レフ値に差分や変動があるかどうかの比較を行う。そして、比較結果に基づいて、レフ値に閾値以上の差分や閾値以上の変動があると、RG検査中に被検眼Eの調節介入があったと判定し、アラートを出したり、または、検眼内容にフィードバックしたりする。フィードバックは、例えば矯正レンズの球面度数を-0.25D変更する、被検者に遠くを見ることを促す、など、調節介入を減らす処置を行う。
次に、図3、図5、図9~図13等を参照して眼科装置1によるRGチャート50を用いるRG検査作用を説明する。
まず、自覚測定光学系により矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックするRG検査時に被検眼による調節介入を判定する手段を有さないものを先行技術とする。この先行技術の場合は、自覚検査に雲霧法を導入していることによって被検眼の水晶体によるピント合わせの調節機能が緩解されていると仮定し、遠用度数の自覚検査のうちRG検査の段階で、被検者によるRGチャートの見え方を答えてもらうことで、矯正度数が低矯正・完全矯正・過矯正の何れであるかをチェックすることになる(図5を参照)。
しかし、RG検査中、例えば、被検眼が検査疲労により固視ができなくなっていたり、被検眼がRGチャートの赤色アイコン側を注視し続けたりすると、被検眼による調節機能が介入することがある。よって、被検眼による調節介入があったRG検査において、検査結果をそのまま用いると、RG検査による矯正度数のチェック精度を低下させてしまう。これに対し、先行技術では、自覚検査時に被検眼による調節介入を判定する手段を有さないため、RG検査時、被検眼による調節介入があったかどうかを判定することも、確認することもできない。
上記RG検査中の被検眼による調節介入の判定要求に対し、本発明者等は、赤色視標注視等に対して水晶体の毛様体筋が反応せずに被検眼Eが緩解状態であると、他覚測定値(等価球面度数)の変動が抑えられる。一方、赤色視標注視等に対して水晶体の毛様体筋が反応する被検眼Eの調節が介入すると、他覚測定値(等価球面度数)が変動する点に着目した。この着目点にしたがって、制御部40は、自覚測定光学系44により矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックするRG検査時、他覚測定光学系(レフラクト測定系43)による被検眼Eの他覚屈折特性の測定を実行する。この他覚測定と共に、他覚屈折特性の測定により取得される他覚測定情報を監視する他覚モニタを行う構成を採用した。
以下、図9に示す矯正レンズの度数に対する他覚測定値(等価球面度数)の関係を表すモニタ表示例1の二次元座標グラフGを参照してRG検査作用を説明する。まず、RG検査の開始時、図3のフローチャートにおいて、S1→S2→S3→S4へと進み、ステップS4の自覚検査の開始設定が行われると、例えば、矯正レンズ度数が-0.50Dのときに他覚測定値(等価球面度数)が-1.0Dである初期レフ値に設定される。
そして、図3のフローチャートにおいて、S4からS5でRG検査による矯正レンズの追加や交換によってRGチャート50の緑と赤の視標が均等に見えるまで調整が行われた後、S6→S7→S8→S9へと進むと、ステップS9での内部レンズの変更タイミングにおいて、矯正レンズの度数がステップS5のRG検査で決定された-0.50Dから-0.75Dに変更され、1回目の他覚モニタが行われて第1レフ値が設定される。さらに、図3のフローチャートにおいて、S9からS7→S8→S9へと進むと、ステップS9での内部レンズの変更タイミングにおいて、矯正レンズの度数が-0.75Dから-1.00Dに変更され、2回目の他覚モニタが行われて第2レフ値が設定される。さらに、図3のフローチャートにおいて、S9からS7→S8→S9へと進むと、ステップS9での内部レンズの変更タイミングにおいて、矯正レンズの度数が-1.00Dから-1.25Dに変更され、3回目の他覚モニタが行われて第3レフ値が設定される。
上記のように、矯正レンズの度数を-0.25Dずつ変更(図9のマイナス方向への度数変更)しながら、レフラクト測定による測定結果である各レフ値を結んでレフ値特性グラフを描く。このとき、RG検査の開始から終了までに被検眼Eの調節が介入していないと、図9に示す二次元座標グラフGにおいて、初期レフ値、第1レフ値、第2レフ値、第3レフ値が、-1.0Dを維持するレフ値特性グラフが描かれることになる。一方、矯正レンズの度数が-0.75Dから-1.00Dに変更されたとき、例えば、赤側注視により被検眼Eに調節介入が入り、調節介入が入ったまま維持されたとする。この場合、図9に示す二次元座標グラフGにおいて、被検眼Eの調節が介入していないときの白丸の第2レフ値よりレフ値が低下した黒丸の第2’レフ値になり、白丸の第3レフ値よりレフ値が低下した黒丸の第3’レフ値になり、レフ値が初期レフ値の-1.0Dより低下したレフ値を維持するレフ値特性グラフが描かれることになる。このような場合に、ステップS17により、被検眼Eの調節介入があったと判定し、アラートを出したり、または、検眼内容にフィードバックしたりすることになる。それにより、被検眼EがRG検査中に調節介入を防いだ状態で自覚測定の次のステップに進むことができる。
このように、RG検査の開始から終了までの間において、レフラクト測定による測定結果である各レフ値を結んでレフ値特性グラフを描いたとき、レフ値の変動が抑えられたグラフ特性であると、被検眼Eに調節介入がなかったことを、二次元座標グラフGを見るだけで判断することができるし確認することもできる。また、レフ値が変動するグラフ特性であると、被検眼Eに調節介入があったことを、二次元座標グラフGを見るだけで判断することができるし確認することもできる。
二次元座標グラフGの別の実施例として、図10にモニタ表示例2による二次元座標グラフG’を示す。図10は、横軸が矯正レンズの度数ではなく、自覚検査開始時からの時間になっている。時間の経過とともに、RG検査→クロスシリンダー検査→ETDRSチャート→両眼バランスと変化していくときの他覚測定値(等価球面度数)をプロットしている。このとき、図10の太実線に示すように、他覚測定値(等価球面度数)の変化や変動が大きくなったところでアラートを出す。二次元座標グラフG’は、その時間の検査内容がわかるように、RG検査、クロスシリンダー検査、ETDRSチャート、両眼バランスを色分け等により表記されてもよい。
図11にモニタ表示例3による二次元座標グラフG”を示す。図11は、図10と同様に、横軸が自覚検査開始時からの時間になっている。時間の経過とともに、RG検査→クロスシリンダー検査→ETDRSチャート→両眼バランスと変化していくときの他覚測定値(等価球面度数)をプロットしている。このとき、RG検査とETDRSチャートにおいて、レンズが変更された時間での球面度数S(円柱度数Cの場合もあり)を表記している。また、RG検査では視線方向の解析結果から被検眼EがRGどちらの視標を見ているか解析し、それを表記している。ここで、レンズの球面度数Sを変えた時点で現在の球面度数S、円柱度数C、円柱軸角度AまたはSE(等価球面度数)も併記してもよい。なお、図11の太実線に示すように、図10と同様に他覚測定値(等価球面度数)の変化や変動が大きくなったところでアラートを出してもよいし、細かな変動がある場合にアラートを出してもよい。
二次元座標グラフG、G’、G”の何れかによる他覚モニタ画面は、例えば、図12に示すように、検者用コントローラ30の表示部31に表示されている左右両眼同時の他覚測定画面に、図9に示す二次元座標グラフGを左右眼に分けて部分的に重畳表示する画面とする。なお、他覚モニタ画面としては、図9~図11に示す二次元座標グラフG、G’、G”の何れかを、自覚検査画面に重畳表示したりポップアップ表示したりする画面とする例であってもよい。また、他覚モニタ画面としては、図9に示す二次元座標グラフGを、自覚検査画面と他覚測定画面とは独立して表示する画面とする例であってもよい。
ここで、被検眼Eに調節が介入する原因としてRG検査のときに特有の原因である赤側注視について図13を参照しながら説明する。まず、水晶体Lに入力される検査光線IRが水晶体Lを通過すると、色収差により緑色波長成分GIと赤色波長成分RIとに分かれる。過矯正の状態(図5の下部)であってRGチャート50の緑色視標注視時には、図13の上部に示すように、水晶体Lを通過した緑色波長成分GIが交わる結像位置が網膜に近い位置になり、ほとんど調節せずに焦点が合う。一方、過矯正の状態(図5の下部)であってRGチャート50の赤色視標注視時には、図13の下部に示すように、水晶体Lを通過した赤色波長成分RIが交わる結像位置が網膜よりも後方の位置になる。赤色波長成分RIが交わる結像位置が網膜よりも後方の位置になると、被検眼Eの水晶体Lの毛様体筋が反応し、調節の介入により結像位置をシフトさせようとする。つまり、図13の1点鎖線による赤色波長成分RIの交点による結像位置P1から実線の赤色波長成分RI’の交点による結像位置P2まで前方にシフトさせようとする。
よって、赤色視標を注視すると、被検眼Eの水晶体Lの毛様体筋が反応する調節が介入し易くなるし、赤色視標を注視し続けると調節が介入する確率がより高くなる。そして、被検眼Eの調節が介入すると、過矯正の状態(図5の下部:緑色視標がはっきり見え、赤色視標がぼやけて見える)であるにもかかわらず、低矯正の状態(図5の上部:赤色視標がはっきり見え、緑色視標がぼやけて見える)であると誤ったチェック結果を出してしまうおそれがある。
上記のように、RG検査時、他覚屈折特性の測定により取得された他覚測定情報(例えば、図9~図11に示すような二次元座標グラフGG、G’、G”の何れか)をモニタ表示することで、表示された他覚モニタ画面を検者が見ることによって被検眼Eによる調節介入があったかどうかを判断することができる。そして、RG検査時、赤側注視対策として、例えば、被検眼Eが赤色視標を注視していることを検出し、その赤色視標の注視時間が調節介入の判定閾値を超えているかどうかを判断することを要しない。さらに、被検眼Eによる調節介入を判断することで、赤色視標注視以外の原因による調節介入への対策にもなる。また、実施例では等価球面度数の変化、変動によりアラートを出したが、球面度数、円柱度数や、円柱度数がある程度大きいときに円柱軸角度の変動を見てアラートを出してもよい。
以上説明したように、眼科装置1にあっては、下記に列挙する効果を奏する。
(1)被検眼Eの自覚的屈折値を測定する自覚測定光学系44と、被検眼Eの他覚屈折特性を測定する他覚測定光学系(レフラクト測定系43)と、自覚測定光学系44と他覚測定光学系を制御する制御部40と、を備える。制御部40は、自覚測定光学系44により矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックするRG検査時、他覚測定光学系による被検眼Eの他覚屈折特性の測定を実行すると共に、測定により取得される他覚測定情報(等価球面度数)を監視する他覚モニタを行う。このため、RG検査時、被検眼Eによる調節介入があったかどうかを判断することができる。
(2)眼科装置1は、自覚測定光学系44と他覚測定光学系(レフラクト測定系43)を備える自覚機能付き他覚測定機である。他覚測定光学系は、被検眼Eの他覚屈折特性を両眼同時に測定する機能を有する。このため、自覚検査時において、雲霧制御や両眼バランス検査等を素早く短時間にて実施することができる。
(3)制御部40は、少なくともRG検査を開始してからRG検査を終了するまでの他覚測定値(等価球面度数)を監視し、他覚測定値の差分や変動による比較結果に基づいて、アラートを出す、または、検眼内容にフィードバックする。このため、RG検査中に被検眼Eによる調節介入があったことを検者に知らせることができる、または、調節介入があったときのチェック結果を排除する処理を行うことでRG検査精度を高くすることができる。
(4)自覚測定光学系44は、RG検査時に用いる視標を赤色視標と緑色視標を並べたRGチャート50とする。制御部40は、RGチャート50を用いて被検眼Eの矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックする。このため、RG検査時、赤色視標と緑色視標を並べたRGチャート50を用い、精度良く矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックすることができる。
(5)制御部40は、被検眼Eのそれぞれの片眼に対してRG検査を含む自覚検査を行い、被検眼Eの両眼に対して自覚検査が終了すると、自覚検査の終了後、両眼バランス検査を行う指令を出力する。このため、被検眼Eの両眼に対して自覚検査が終了した後、直ちに両眼バランス検査を行うことができる。
(6)制御部40は、被検眼Eの両眼で視標を同時に見ながら両眼バランス検査するとき、両眼バラスが曖昧であると判断されると、被検眼Eの片眼遮蔽による片眼、被検眼Eの両眼開放による片眼のうち、何れかにより原因を確認する。このため、両眼バランス検査するとき、2種類の方法の中から適切な方法を選択して両眼バラスが曖昧である原因を究明することができる。
(7)検者による入力操作を受け付け、制御部40に制御信号を出力する検者用コントローラ30を備える。制御部40は、モニタ表示する他覚測定情報を、被検眼Eの矯正レンズの度数および/または自覚測定時間に対する他覚測定値(等価球面度数)の関係を二次元座標グラフG、G’、G”の何れかにより表した情報とする。RG検査時に他覚モニタを行うとき、二次元座標グラフG、G’、G”の何れかを、検者用コントローラ30の表示部31に表示する指令を出力する。このため、RG検査時、検者は手元の検者用コントローラ30に表示されている二次元座標グラフG、G’、G”の何れかを見ることで、被検眼Eによる調節介入があったかどうかを容易に判断することができる。
(8)制御部40は、RG検査時に他覚モニタを行うとき、時間間隔を含む所定のタイミングにより他覚測定情報をモニタ表示する指令を検者用コントローラ30に出力する。このため、時間間隔をごく短く設定すると、検者用コントローラ30の表示部31に対し他覚測定値の変化を略リアルタイムにて表示することができ、時間間隔を長く設定したり特定のタイミングに設定したりすると、時間間隔をごく短く設定する場合に比べ、制御部40での処理負荷を軽減することができる。
(9)制御部40は、RG検査時に矯正レンズにより球面度数を変更すると、球面度数を変更したタイミングで取得した他覚測定情報をモニタ表示する指令を検者用コントローラ30に出力する。このため、RG検査時、二次元座標グラフG、G’、G”の何れかの生成処理負荷を軽減しながら、被検眼Eによる調節介入の可能性が高いタイミングの他覚測定値(等価球面度数)を二次元座標グラフG、G’、G”の何れかに反映させて検者に提示することができる。
(10)制御部40は、最弱度数検査時、被検者が視標を読んだ音声を認識すると、音声を認識したタイミングで取得した他覚測定情報をモニタ表示する指令を検者用コントローラ30に出力する。このため、最弱度数検査時、二次元座標グラフG、G’、G”の何れかの生成処理負荷を軽減しながら、被検眼Eによる調節介入の可能性が高いタイミングの他覚測定値(等価球面度数)を二次元座標グラフG、G’、G”の何れかに反映させることができる。
以上、本発明の眼科装置を実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、実施例1に限られるものではない。ディスプレイや紙に印刷したものに視標を表示して視力測定を行いながら他覚測定を行う構成や、装置内部に両眼で観察可能な視標を搭載した装置により視力測定を行いながら他覚測定を行う構成など、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加などは許容される。
実施例1では、眼科装置として、左右側の被検眼Eの眼特性をそれぞれ個別に他覚的に測定可能な両眼開放タイプの眼科装置1の例を示した。しかし、眼科装置としては、これに限らず、眼特性を片眼ずつ測定する単眼タイプの眼科装置であってもよい。つまり、眼科装置としては、左側の被検眼Eの眼特性と右側の被検眼Eの眼特性とを一方ずつ他覚的に測定する他覚測定光学系を備えたものであってもよい。
実施例1では、他覚測定情報として、被検眼Eの矯正レンズの度数に対する他覚測定値(等価球面度数)の関係を二次元座標グラフGと、自覚検査の開始からの時間経過に対する他覚測定値(等価球面度数)の関係を二次元座標グラフG’、G”により表したモニタ表示情報とする例を示した。しかし、他覚測定情報としては、二次元座標グラフによる情報に限られない。例えば、等価球面度数を数値により表示し、数値が閾値以上変化すると色を変えるモニタ表示情報としてもよい。また、グラフや数値によるモニタ表示情報に音声情報(調整介入の有無情報)を加えてもよい。
実施例1では、RG検査時、球面度数を変更したタイミング、または、音声を認識したタイミングにて他覚測定情報をモニタ表示する指令を検者用コントローラ30に出力する例を示した。しかし、他覚測定情報をモニタ表示する指令を検者用コントローラに出力するタイミングは、上記タイミングに限られない。例えば、RG検査中、常に他覚測定情報をモニタ表示する指令を検者用コントローラに出力する例としてもよい。又、RG検査中、予め設定した時間間隔にて他覚測定情報をモニタ表示する指令を検者用コントローラに出力する例としてもよい。
1 眼科装置
30 検者用コントローラ
31 表示部
40 制御部
41 観察系
42 視標投影系
43 レフラクト測定系(他覚測定光学系)
44 自覚測定光学系
47 ケラト測定系(他覚測定光学系)
50 RGチャート

Claims (10)

  1. 被検眼の自覚的屈折値を測定する自覚測定光学系と、被検眼の他覚屈折特性を測定する他覚測定光学系と、前記自覚測定光学系と前記他覚測定光学系を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記自覚測定光学系により矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックするRG検査時、前記他覚測定光学系による被検眼の前記他覚屈折特性の測定を実行すると共に、前記測定により取得される他覚測定情報を監視する他覚モニタを行う
    ことを特徴する眼科装置。
  2. 請求項1に記載された眼科装置において、
    前記眼科装置は、自覚測定光学系と前記他覚測定光学系を備える自覚機能付き他覚測定機であり、
    前記他覚測定光学系は、被検眼の前記他覚屈折特性を両眼同時に測定する機能を有する
    ことを特徴する眼科装置。
  3. 請求項1に記載された眼科装置において、
    前記制御部は、少なくともRG検査を開始してからRG検査を終了するまでの他覚測定値を監視し、前記他覚測定値の差分や変動による比較結果に基づいて、アラートを出す、または、検眼内容にフィードバックする
    ことを特徴する眼科装置。
  4. 請求項1に記載された眼科装置において、
    前記自覚測定光学系は、RG検査時に用いる視標を赤色視標と緑色視標を並べたRGチャートとし、
    前記制御部は、前記RGチャートを用いて被検眼の矯正度数が過矯正や低矯正になっていないかをチェックする
    ことを特徴する眼科装置。
  5. 請求項4に記載された眼科装置において、
    前記制御部は、被検眼のそれぞれの片眼に対して前記RG検査を含む自覚検査を行い、被検眼の両眼に対して自覚検査が終了すると、自覚検査の終了後、両眼バランス検査を行う指令を出力する
    ことを特徴する眼科装置。
  6. 請求項5に記載された眼科装置において、
    前記制御部は、被検眼の両眼で視標を同時に見ながら前記両眼バランス検査するとき、両眼バラスが曖昧であると判断されると、被検眼の片眼遮蔽による片眼、被検眼の両眼開放による片眼のうち、何れかにより原因を確認する
    ことを特徴する眼科装置。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか一項に記載された眼科装置において、
    検者による入力操作を受け付け、前記制御部に制御信号を出力する検者用コントローラを備え、
    前記制御部は、前記他覚測定情報を、被検眼の矯正レンズの度数および/または自覚測定時間に対する他覚測定値の関係を二次元座標グラフにより表した情報とし、
    前記RG検査時に前記他覚モニタを行うとき、前記二次元座標グラフを前記検者用コントローラの表示部に表示する指令を出力する
    ことを特徴する眼科装置。
  8. 請求項7に記載された眼科装置において、
    前記制御部は、前記RG検査時に前記他覚モニタを行うとき、時間間隔を含む所定のタイミングにより他覚測定情報をモニタ表示する指令を前記検者用コントローラに出力する
    ことを特徴する眼科装置。
  9. 請求項8に記載された眼科装置において、
    前記制御部は、前記RG検査時に矯正レンズにより球面度数を変更すると、前記球面度数を変更したタイミングで取得した他覚測定情報をモニタ表示する指令を前記検者用コントローラに出力する
    ことを特徴する眼科装置。
  10. 請求項8に記載された眼科装置において、
    前記制御部は、前記RG検査時、被検者が視標を読んだ音声を認識すると、前記音声を認識したタイミングで取得した他覚測定情報をモニタ表示する指令を前記検者用コントローラに出力する
    ことを特徴する眼科装置。
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