JP2023146670A - 車両制御装置、車両制御方法、およびプログラム - Google Patents

車両制御装置、車両制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】運転者による運転操作を阻害することなく、車両のステアリング装置の舵角速度を制御すること。【解決手段】車両と、前記車両が走行する車線との間の位置関係を取得する取得部と、前記位置関係に基づいて、前記車両の操舵装置に、前記車両に前記車線内を走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させる制御部と、前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向とに基づいて、前記舵角速度上限値の値を調整する調整部と、を備える、車両制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、車両制御装置、車両制御方法、およびプログラムに関する。
従来、車両のステアリング装置に適用される舵角速度を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1には、急激な操舵を抑制するために、舵角速度の指令値を車速に応じたリミット値で制限する技術が開示されている。
特開2018-122680号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、車両の運転者の意図に反して舵角速度にリミッタ処理がかかる場合があり、運転者による運転操作を阻害する場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、運転者による運転操作を阻害することなく、車両のステアリング装置の舵角速度を制御することができる車両制御装置、車両制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る車両制御装置、車両制御方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る車両制御装置は、車両と、前記車両が走行する車線との間の位置関係を取得する取得部と、前記位置関係に基づいて、前記車両の操舵装置に、前記車両に前記車線内を走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させる制御部と、前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向とに基づいて、前記舵角速度上限値の値を調整する調整部と、を備えるものである。
(2):上記(1)の態様において、前記調整部は、前記操舵装置の操舵トルクの方向または操舵速度の方向を、前記車両の乗員によって入力された操舵方向または前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向として特定するものである。
(3):上記(1)又は(2)の態様において、前記調整部は、前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向とが一致する場合、前記舵角速度上限値の値を増加させるものである。
(4):上記(1)から(3)のいずれかの態様において、前記調整部は、前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向とが一致しない場合、前記舵角速度上限値の値を一定に維持するものである。
(5):この発明の別の態様に係る車両制御方法は、コンピュータが、車両と、前記車両が走行する車線との間の位置関係を取得し、前記位置関係に基づいて、前記車両の操舵装置に、前記車両に前記車線内を走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させ、前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記操舵装置に出力させる操舵方向とに基づいて、前記舵角速度上限値の値を調整するものである。
(6):この発明の別の態様に係るプログラムは、コンピュータに、車両と、前記車両が走行する車線との間の位置関係を取得させ、前記位置関係に基づいて、前記車両の操舵装置に、前記車両に前記車線内を走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させ、前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記操舵装置に出力させる操舵方向とに基づいて、前記舵角速度上限値の値を調整させるものである。
(1)~(6)の態様によれば、運転者による運転操作を阻害することなく、車両のステアリング装置の舵角速度を制御することができる。
実施形態に係る車両制御装置100を利用した車両システム1の構成図である。 取得部110によって取得される位置関係の一例を示す図である。 制御部120によって実行されるLKAS動作の一例を示す図である。 調整部130によって調整される舵角速度上限値を表すグラフの一例である。 車両制御装置100によって実行される動作の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の車両制御装置、車両制御方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
[全体構成]
図1は、実施形態に係る車両制御装置を利用した車両システム1の構成図である。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
車両システム1は、例えば、カメラ10と、レーダ装置12と、LIDAR(Light Detection and Ranging)14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、運転操作子50と、車両制御装置100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220とを備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、車両システム1が搭載される車両(以下、自車両M)の任意の箇所に取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ10は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し自車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、自車両Mの周辺にミリ波などの電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。レーダ装置12は、FM-CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
LIDAR14は、自車両Mの周辺に光(或いは光に近い波長の電磁波)を照射し、散乱光を測定する。LIDAR14は、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。照射される光は、例えば、パルス状のレーザー光である。LIDAR14は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびLIDAR14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度などを認識する。物体認識装置16は、認識結果を車両制御装置100に出力する。物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびLIDAR14の検出結果をそのまま車両制御装置100に出力してよい。車両システム1から物体認識装置16が省略されてもよい。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi-Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)などを利用して、自車両Mの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、自車両Mの乗員に対して各種情報を提示すると共に、乗員による入力操作を受け付ける。HMI30は、各種表示装置、スピーカ、ブザー、タッチパネル、スイッチ、キーなどを含む。
車両センサ40は、自車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、自車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。
運転操作子50は、例えば、ステアリングホイール52の他、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、その他の操作子を含む。運転操作子50には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、車両制御装置100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一部または全部に出力される。操作子は、必ずしも環状である必要は無く、異形ステアやジョイスティック、ボタンなどの形態であってもよい。ステアリングホイール52には、ステアリング把持センサ54が取り付けられている。ステアリング把持センサ54は、静電容量センサなどにより実現され、運転者がステアリングホイール52を把持している(力を加えられる状態で接していることをいう)か否かを検知可能な信号を車両制御装置100に出力する。後述する通り、ステアリングホイール52は、運転者による操舵トルクの入力に加えて、アクチュエータを介して、制御部120による指示に応じた操舵トルクを出力する。
車両制御装置100は、例えば、取得部110と、制御部120と、調整部130とを備える。取得部110と、制御部120と、調整部130は、それぞれ、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め車両制御装置100のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装着されることで車両制御装置100のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。取得部110と、制御部120と、調整部130の機能については後述する。
走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機などの組み合わせと、これらを制御するECU(Electronic Control Unit)とを備える。ECUは、制御部120から入力される情報、或いは運転操作子50から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、制御部120から入力される情報、或いは運転操作子50から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子50に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、制御部120から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、制御部120から入力される情報、或いは運転操作子50から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
[車両制御装置の動作]
取得部110は、物体認識装置16から受信した情報に基づいて、自車両Mと、自車両Mが走行する車線との間の位置関係を取得する。図2は、取得部110によって取得される位置関係の一例を示す図である。まず、取得部110は、物体認識装置16から受信した情報(又は、カメラ10によって撮像された自車両Mの周辺を表す画像)に基づいて、自車両Mが走行する走行車線L1の道路区画線RLを取得する。
次に、取得部110は、自車両Mの両側の道路区画線RLの間の中心線CLを算出し、自車両Mと中心線CLとの間の位置関係を取得する。例えば、取得部110は、自車両Mの重心から中心線CLへの垂線を引き、当該垂線の長さを、自車両Mと中心線CLとの間の距離として取得する。また、例えば、取得部110は、自車両Mの重心が中心線CLの右側に位置している場合には、自車両Mが走行車線L1の右側に位置していると認識し、一方、自車両Mの重心が中心線CLの左側に位置している場合には、自車両Mが走行車線L1の左側に位置していると認識する。図2の場合、自車両Mは、中心線CL上を走行しているため、取得部110は、自車両Mが走行車線L1の中心に位置していると認識する。
制御部120は、取得部110によって取得された位置関係に基づいて、自車両Mのステアリングホイール52に、自車両Mを走行車線L1内(例えば、走行車線L1の中心線CL上)で走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させる。このように、自車両Mを走行車線L1内で走行させるための操舵トルクをステアリングホイール52に出力させる動作をLKAS(Lane Keeping Assist System; 車線維持支援システム)動作と称する。
図3は、制御部120によって実行されるLKAS動作の一例を示す図である。図3は、自車両Mが、走行車線L1の中心線CLを基準にして所定距離、右側に乖離して走行している場面を表している。このとき、取得部110は、物体認識装置16から受信した情報に基づいて、自車両Mが、中心線CLを基準にして所定距離、右側に乖離して走行している旨の位置関係を取得する。これに応じて、制御部120は、取得部110によって取得された位置関係に基づいて、自車両Mを中心線CL上で走行させるための操舵トルクをステアリングホイール52に出力させる。図3の場合、制御部120は、自車両Mを左方向に操舵するための操舵トルクをステアリングホイール52に出力させる。
このように、制御部120は、自車両Mのステアリングホイール52に、自車両Mを走行車線L1内で走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させるが、一般的に、LKASでは、運転者が舵角速度上限値を超える操舵トルクをステアリングホイール52に入力した場合、操舵操作のオーバーライドによって、制御部120による制御が中断することとなる。これは、運転者にとって、意図する操舵速度に対してブレーキがかかるように感じ得るため、運転者による自車両Mの運転が阻害され得る。
上記の事情を背景にして、調整部130は、自車両Mの運転者によって入力される操舵方向(すなわち、右方向または左方向)と、制御部120がステアリングホイール52に出力させる操舵方向とに基づいて、舵角速度上限値の値を調整する。例えば、調整部130は、ステアリングホイール52の操舵トルクの方向または操舵速度の方向を、これら二つの操舵方向として特定することができる。以下の説明では、調整部130は、ステアリングホイール52の操舵トルクの方向を操舵方向として特定して制御を行う例について説明するが、操舵速度の方向を操舵方向として特定する場合の処理も同様である。
図4は、調整部130によって調整される舵角速度上限値を表すグラフの一例である。図4において、横軸は自車両Mの運転者によって入力される操舵トルクを表し、縦軸は舵角速度上限値の値を表す。調整部130は、自車両Mの運転者によってステアリングホイール52に入力された操舵トルクを受信し、受信した操舵トルクの方向と、制御部120がステアリングホイール52に出力させる操舵トルクの方向とが一致する場合には、受信した操舵トルクの大きさに応じて、舵角速度上限値を増加させる。
例えば、図4において、符号RRは、受信した操舵トルクの方向が右方向であった場合に、調整部130が、舵角速度上限値を右方向について増加させる領域を表す。同様に、符号LRは、受信した操舵トルクの方向が左方向であった場合に、調整部130が、舵角速度上限値を左方向について増加させる領域を表す。領域RR(領域LR)は、従来技術において、LKASによる右方向(左方向)への操舵が不十分であり、運転者が操舵トルクを手動で増加させることによりオーバーライドが発生する領域であると言える。
一方、本発明では、自車両Mの運転者によってステアリングホイール52に入力された操舵トルクが右方向(左方向)であり、かつLKASによる操舵方向が一致する場合、調整部130は、舵角速度上限値を右方向(左方向)について増加させる。これにより、オーバーライドを発生させることなく、制御部120によるLKASの制御継続率を向上させ、制御の中断に伴う運転操作への阻害を防止することができる。さらに、従来のLKAS動作では追従が不可能であり、運転者が大きくステアリング操作を実行する必要がある走路(例えば、曲がり角、ロータリー、交差点など)においても、運転者による軽い操舵トルクに応じて舵角速度上限値が同方向に増加するため、操舵操作時の運転者への負担を軽減することができる。
調整部130は、自車両Mの運転者によってステアリングホイール52に入力された操舵トルクの方向と、制御部120がステアリングホイール52に出力させる操舵トルクの方向とが一致しない場合には、舵角速度上限値の値を維持する。例えば、図4のグラフの第2象限は、自車両Mの運転者によって入力された操舵トルクの方向が左方向である一方、制御部120がステアリングホイール52に出力させる操舵トルクの方向が右方向(すなわち、正方向)である状態を表している。同様に、図4のグラフの第4象限は、自車両Mの運転者によって入力された操舵トルクの方向が右方向である一方、制御部120がステアリングホイール52に出力させる操舵トルクの方向が左方向(すなわち、負方向)である状態を表している。このように、操舵トルクの方向が一致しない場合には、舵角速度上限値の値を維持することにより、例えば、カメラ10の誤認識等によって操舵制御に誤作動が発生した場合であっても、自車両Mの挙動を抑制して、運転者に問題に対処するための余裕を与えることができる。
次に、図5を参照して、車両制御装置100によって実行される動作の流れについて説明する。図5は、車両制御装置100によって実行される動作の流れの一例を示すフローチャートである。まず、取得部110は、物体認識装置16から受信した情報に基づいて、自車両Mと走行車線との間の位置関係を取得する(ステップS100)。
次に、調整部130は、運転者によってステアリングホイール52に入力された操舵トルクの値を取得する(ステップS102)。次に、調整部130は、制御部120によって指示される操舵トルクの値を取得する(ステップS104)。次に、調整部130は、運転者によってステアリングホイール52に入力された操舵トルクの方向と、制御部120によって指示される操舵トルクの方向とが一致しているか否かを判定する(ステップS106)。
運転者によってステアリングホイール52に入力された操舵トルクの方向と、制御部120によって指示される操舵トルクの方向とが一致すると判定された場合、調整部130は、入力された操舵トルクの大きさに応じて舵角速度上限値を増加させる(ステップS108)。一方、運転者によってステアリングホイール52に入力された操舵トルクの方向と、制御部120によって指示される操舵トルクの方向とが一致していないと判定された場合、調整部130は、舵角速度上限値を規定値に維持する(ステップS110)。
次に、制御部120は、調整部130によって設定された舵角速度上限値の範囲内で、ステアリングホイール52に、LKAS動作を実行するための操舵トルクを出力させる(ステップS112)。これにより、本フローチャートの処理が終了する。なお、上記のフローチャートにおいて、ステップS100、ステップS102、およびステップS104の処理は順次実行されているが、これらの処理は並列に実行されてもよい。
以上の通り説明した本実施形態によれば、自車両の乗員によって入力された操舵トルクの方向と、LKAS動作を実行する制御部によって指示された操舵トルクの方向とが一致する場合には、LKAS動作によって出力される操舵トルクの舵角速度上限値を増加させる。これにより、運転者による運転操作を阻害することなく、車両のステアリング装置の舵角速度を制御することができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、 車両と、前記車両が走行する車線との間の位置関係を取得し、
前記位置関係に基づいて、前記車両の操舵装置に、前記車両に前記車線内を走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させ、
前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向とに基づいて、前記舵角速度上限値の値を調整する、
ように構成されている、車両制御装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 カメラ
12 レーダ装置
14 LIDAR
16 物体認識装置
20 通信装置
30 HMI
40 車両センサ
50 運転操作子
52 ステアリングホイール
54 ステアリング把持センサ
100 車両制御装置
110 取得部
120 制御部
130 調整部
200 走行駆動力出力装置
210 ブレーキ装置
220 ステアリング装置

Claims (6)

  1. 車両と、前記車両が走行する車線との間の位置関係を取得する取得部と、
    前記位置関係に基づいて、前記車両の操舵装置に、前記車両に前記車線内を走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させる制御部と、
    前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向とに基づいて、前記舵角速度上限値の値を調整する調整部と、を備える、
    車両制御装置。
  2. 前記調整部は、前記操舵装置の操舵トルクの方向または操舵速度の方向を、前記車両の乗員によって入力された操舵方向または前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向として特定する、
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記調整部は、前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向とが一致する場合、前記舵角速度上限値の値を増加させる、
    請求項1又は2に記載の車両制御装置。
  4. 前記調整部は、前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記制御部が前記操舵装置に出力させる操舵方向とが一致しない場合、前記舵角速度上限値の値を一定に維持する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  5. コンピュータが、
    車両と、前記車両が走行する車線との間の位置関係を取得し、
    前記位置関係に基づいて、前記車両の操舵装置に、前記車両に前記車線内を走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させ、
    前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記操舵装置に出力させる操舵方向とに基づいて、前記舵角速度上限値の値を調整する、
    車両制御方法。
  6. コンピュータに、
    車両と、前記車両が走行する車線との間の位置関係を取得させ、
    前記位置関係に基づいて、前記車両の操舵装置に、前記車両に前記車線内を走行させるための操舵トルクを舵角速度上限値の範囲内で出力させ、
    前記車両の乗員によって入力された操舵方向と、前記操舵装置に出力させる操舵方向とに基づいて、前記舵角速度上限値の値を調整させる、
    プログラム。
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