JP2023146328A - 車両用発電ユニットの冷却構造 - Google Patents

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Shinya Kamitsuma
靖 曽布川
Yasushi Sofugawa
裕市 佐藤
Yuichi Sato
耕平 恩地
Kohei Onchi
聖英 ▲高▼野
Kiyohide Takano
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Abstract

【課題】コンパクトなレイアウトで車両用発電ユニットの冷却性能を向上させる。【解決手段】車両用発電ユニットの冷却構造は、ラジエータ37、インバータ35及び発電機30は、冷却ホース38a~38dを介して接続される。ポンプ39は、冷却水の流通方向におけるラジエータ37と発電機30との間に配索される冷却ホース38b,38cに設けられ、ポンプ39は、ラジエータ37、インバータ35、発電機30の順に冷却水を流通させ、ラジエータ37には、ラジエータ用流出口37fが設けられ、発電機30には、発電機用流出口30fが設けられ、上下方向において、発電機用流出口30fは、ラジエータ用流出口37fよりも、低い位置に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用発電ユニットの冷却構造に関する。
発電用エンジンを有する小型の発電ユニットには、例えば、特許文献1に開示されているように、ユニット内に、発電用エンジン、発電機、インバータ及びラジエータを収容する発電ユニットが知られている。このような発電ユニットは、内部に熱源となる装置を有するため、ユニット内の冷却効率を確保する必要がある。例えば、発電用エンジンは、他のユニット構成部品に比べて高温になるため、効率よく冷却する必要がある。一方で、インバータ等の電装部品は、発電用エンジンに比べて発熱量は低いが、発電用エンジンに比べて耐熱性が低いため、所定の冷却を必要とする。
上記例における発電ユニットは、冷却風の流通方向において、発電用エンジンよりも上流側に発電機及びインバータを配置し、発電用エンジンの下流側にラジエータを配置し、ラジエータを冷却した後に、ユニット外側に排気している。また、ユニットの筐体の側壁には、ユニット内に外気を取り込むための冷却風導入口が形成されている。さらに、インバータを、側壁の冷却風導入口付近に配置し、所定の冷却効率を確保しようとしている。
特開2010-106697号公報
また、このような小型の発電ユニットには、車両に搭載されるものが知られている。小型の発電ユニットを搭載する車両は、例えば、電動モータを駆動するためのバッテリを有する電動車両であって、当該発電ユニットを搭載し、バッテリまたは電動モータに電力を供給することによって、航続距離を延長させることが可能となる。
このように、上記のような発電ユニットを車両に搭載する場合、車両の所定位置で、例えば、車両後部における下部に設けられた設置スペースに取り外し可能に搭載されている必要がある。このように発電ユニットを車体に対して取外し可能に構成することによって、発電ユニットのメンテナンス性が向上し、さらに、車両から離れた場所において、発電ユニットを単独で使用することも可能となる。
ただし、このような発電ユニットは、設置スペースに限りがあるため、発電用エンジン及び発電機の周辺の構成部品は、よりコンパクトな構造であることが求められ、且つ、コンパクトな構成を維持しつつ所定の冷却性能を有することが求められ、さらに、整備性も求められる。そのため、上記例のように、インバータを外気に触れやすい位置、すなわち空冷しやすい位置に設けることが、レイアウト上困難になる可能性もある。そのため、上記例のような構造では、インバータ等の電装部品を効率よく冷却しようとする上で、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、発電ユニットを構成する部品のレイアウトの自由度を確保しつつ、発電ユニットの冷却性能を向上させることが可能な車両用発電ユニットの冷却構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車両用発電ユニットの冷却構造は、発電用エンジンと、該発電用エンジンに連結される発電機と、前記発電機に電気的に接続されるインバータと、前記発電用エンジン、前記発電機及び前記インバータを収容し、車両に着脱可能に取り付けられるユニットケースと、を備えている。車両用発電ユニットの冷却構造において、前記ラジエータ、前記インバータ及び前記発電機は、冷却液が流れる冷却ホースを介して接続され、前記冷却ホースには、前記冷却液を流通させるためのポンプが接続され、前記ポンプは、前記冷却液の流通方向における、前記ラジエータと前記発電機との間に配索される前記冷却ホースに設けられ、前記ポンプは、前記ラジエータ、前記インバータ、前記発電機の順に前記冷却液を流通させ、前記ラジエータには、前記冷却液が流出される第1循環口が設けられ、前記発電機には、前記冷却液が流出される第2循環口が設けられており、ユニット上下方向において、前記2循環口は、前記第1循環口よりも、低い位置に設けられている。
本発明によれば、発電ユニットを構成する部品のレイアウトの自由度を確保しつつ、発電ユニットの冷却性能を向上させることができる。
本発明に係る車両用発電ユニットの外観を示す斜視図である。 図1のユニットケース内に配置される発電機、ラジエータ及び冷却ホース等を概略的に示す平面図である。 図2の発電機の内部の環状冷却配管を概略的に示す側面図である。 図2のラジエータ、インバータ、及び発電機等を車両後方側から見た概略後面図である。 図4のインバータ及び発電機等を車幅方向外側から見た概略側面図である。 図2のラジエータ、インバータ及びポンプを車幅方向外側から見た概略側面図である。 図6のラジエータを車両下方から見た斜視図である。
以下、本発明に係る車両用発電ユニット1の冷却構造の一実施形態について、図面(図1~図7)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向(ユニット前後方向)における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向(ユニット前後方向)における前部及び後部に対応する。また、矢印R及び矢印Lは、乗員が車両前方を見たとき(ユニット前後方向の前方を見たとき)の右側及び左側を示している。
本実施形態の発電ユニット1は、例えば、車両後部に設けられたラゲッジスペース等の床下に、着脱可能に取り付けられる。図示による説明は省略しているが、当該発電ユニット1は、例えば、車両の後部に設けられた開口から車両内に挿入された状態で、車両後部に固定される。この場合、発電ユニット1は、例えば、車幅方向において、左右の後輪の間に配置されており、車体骨格を構成する剛性の高いリアサイドメンバ及びリアクロスメンバ等に取り付けられている。
本実施形態の発電ユニット1は、図2に示すように、発電用エンジン20と、発電機30と、インバータ35と、を有している。さらに、本実施形態の発電ユニット1は、第1電動ファン31及び第2電動ファン32と、ラジエータ37と、冷却ホース38a~38dと、オイルクーラ50と、オイル配管52と、排気管53と、を有している。これらは、図1に示す略直方体のユニットケース10の内部に収容されている。
また、発電ユニット1は、他の構成部品として、発電用エンジン20を駆動するための燃料が充填される燃料タンク(図示せず)と、発電用エンジン20から排気される排ガスが流通し当該排ガスを発電ユニット1の外部に排気するマフラ(図示せず)と、を有しており、これらが近接した状態で、ユニットケース10内に配置されている。
ユニットケース10は、図1に示すように、全体で略直方体状で、ユニットケース10の外側には、車両に取り付けるための取付部17等が設けられている。発電ユニット1は、例えば、ユニットケース10の長手方向が車幅方向に沿うように、車両後部に取り付けられている。以後の説明では、発電ユニット1の長手方向は、車幅方向及び左右方向に対応し、発電ユニット1の短手方向は、車両前後方向に対応する。なお、本実施形態では、発電ユニット1の前部及び後部は、発電ユニット1の短手方向(ユニット前後方向)の前部及び後部に対応し、発電ユニット1の左右方向(ユニット幅方向)は、発電ユニット1の前方を向くときの左右に対応する。
また、本実施形態のユニットケース10は、図1に示すように、トレイ11と、蓋体15と、を有している。トレイ11は、発電用エンジン20及び発電機30等が設置される、長方形状の底面部(図示せず)12と、底面部12の各端部から上方に突出し、該端部に沿って延びてる側壁13と、を有している。以後の説明において、底面部12の長手方向(長辺方向)は、発電ユニット1のユニット幅方向に対応し、短手方向(短辺方向)は、発電ユニット1のユニット前後方向に対応している。
側壁13は、図1に示すように、ユニットケース10の左右方向の端部から上方に突出し、ユニット前後方向に沿って延びている。この例では、図1に示すように、取付部14は側壁13に設けられている。当該取付部17は、車体に設けられたレール上を走行するためのローラ等を有している。
蓋体15は、トレイ11を上方から覆う箱型で、トレイ11の側壁13に固定される。また、蓋体15の後面における左側には、略長方形の導風孔16が設けられている。導風孔16は、ユニット外側の空気をユニット内側に吸気可能な孔である。蓋体15の内側には、導風孔16に対向するように第1電動ファン31及び第2電動ファン32が配置されている。また、後面における左右方向の中央で、導風孔16の右側には、取っ手18が設けられている。当該取っ手18を引っ張ることにより、発電ユニット1を車体から取り外すことができる。
先ず、発電ユニット1を構成する構成部品のうちの発電用エンジン20について説明する。発電用エンジン20は、ユニットケース10の底面部12にブラケット(図示せず)及びマウント(図示せず)を介して固定されている。この例では、発電用エンジン20は、底面部12における前部で、左右方向のほぼ中央部に配置されている。本実施形態の発電用エンジン20は、図2に示すように、ピストン(図示せず)を内部に配置するシリンダブロック(図示せず)と、シリンダヘッド(図示せず)と、シリンダヘッドカバー23と、クランクシャフトを収容するクランクケース26と、を有している。
シリンダブロックは、クランクケース26の長手方向に垂直に延びている。シリンダブロックの外形は、ユニット前後方向に沿って延びる略直方体状である。シリンダブロックの内部には、シリンダライナー(図示せず)が設けられている。シリンダライナーは、ユニット前後方向に延びる筒状で、ピストンは、シリンダライナーの内部を、往復移動するように構成されている。また、シリンダブロックの外面には、複数の放熱フィン(図示せず)が設けられている。
シリンダケース25は、放熱フィンを含むシリンダブロックを覆っている。シリンダケース25は、図5に示すように、ユニット前後方向に延び、シリンダケース25の前部は、クランクケース26の後面に接続されている。また、シリンダケース25には、後述する導入配管40を経由した冷却空気が流入する。
クランクケース26は、図2に示すように、ユニット前後方向において、シリンダケース25の前方側で、トレイ11の底面部12の後部におけるユニット幅方向のほぼ中央部に配置されている。また、クランクケース26は、ユニット幅方向に延びており、クランクケース26の内部には、ユニット幅方向に延びるクランクシャフトが配置さている。クランクシャフトは、図示しないコンロッドにより、ピストンと連結されている。
また、発電用エンジン20には、オイル配管を介してオイルクーラ50が接続されている。オイルクーラ50は、ユニットケース10内における後部に配置され、後述する第1電動ファン31に対向配置されている。
続いて、冷却系統について説明する。本実施形態の発電ユニット1は、複数の冷却系統を有している。この例では、インバータ35等を冷却する水冷式の冷却系統(第1冷却系統)と、発電用エンジン20の特にシリンダブロック(図示せず)等を冷却する空冷式のシリンダ冷却系統(第2冷却系統)と、オイルクーラ50を冷却する空冷式のオイル冷却系統と、を有している。
本実施形態の発電ユニット1の水冷式の冷却系統では、図2に示すように、冷却水(冷却液)が流れる冷却ホース38a~38dを介して、ラジエータ37、インバータ35及び発電機30が接続されている。また、冷却ホース38a~38dには、冷却水を流通させるための電動式のポンプ39が接続されている。当該ポンプ39は、水冷式の冷却系統内の冷却水の流通方向における、ラジエータ37と発電機30との間に配索される冷却ホース38b,38cに設けられている。また、ポンプ39によって、水冷式の冷却系統を流通する冷却水は、図4に示すように、ラジエータ37、インバータ35、発電機30の順に循環される。また、ラジエータ37には、冷却水が流出されるラジエータ用流出口(第1循環口)37fが設けられ、発電機30には、冷却水が流出される発電機用流出口(第1循環口)30fが設けられている。ユニット上下方向において、発電機用流出口30fは、ラジエータ用流出口37fよりも、低い位置に設けられている。
このように、抽出口30f,37fの高さ設定することにより、冷却水の流し込みが行いやすくなり、冷却性能の維持と整備性を向上させることが可能となる。ここで、ポンプ39は、冷却水の流通方向において、発電機30よりも上流側にあればよい。発電機30は、発電用エンジン20から動力が伝達されるため、水冷式の冷却系統は、環状をなすために冷却ホースの配索が複雑になる。その場合であっても、ポンプ39が発電機30の上流側に配置されることにより、冷却水をポンプ39により発電機30に向けて直接的に送り出すことができ、冷却水の循環を促しやすくなる。このような配置により、冷却水の補充時に、整備が行いやすくなる。その結果、上記構成によれば、電ユニット1を構成する部品のレイアウトの自由度を確保しつつ、発電ユニット1の冷却性能を向上させることができる。
以下、水冷式の冷却系統によって冷却される発電機30及びインバータ35の構造について説明し、その後、水冷式の冷却系統の構成及び作用について説明する。
水冷式の冷却系統は、図2に示すように、ラジエータ37と、第1冷却ホース38aと、第2冷却ホース38bと、第3冷却ホース38cと、第4冷却ホース38dと、ポンプ39と、を有している。第1冷却ホース38aは、ラジエータ37とインバータ35の冷却水タンク36とを繋いでいる。第2冷却ホース38bは、インバータ35の冷却水タンク36とポンプ39とを繋いでいる。第3冷却ホース38cは、冷却水循環ポンプ39と発電機30とを繋いでいる。第4冷却ホース38dは、発電機30とラジエータ37とを繋いでいる。
続いて、発電機30について説明する。発電機30は、図2に示すように、ユニット幅方向に延びる装置で、クランクケース26のユニット幅方向における左側に位置する底面部12にブラケット及びマウントを介して固定されている。また、発電機30は、クランクケース26のユニット幅方向の左側に配置され、発電機30の前端は、底面部12の前端付近であって、蓋体15の前壁付近に配置されている。発電機30の内部には、ユニット幅方向に延びる回転軸30bが配置され、当該回転軸30bは、クランクシャフトの左側部が接続されている。発電機30は、発電用エンジン20の駆動により回転軸30bが回転することにより発電する。なお、回転軸30bは、図3に概略的に示している。
また、発電機30は、図2及び図3に示すように、水冷式の冷却系統内に配置される部品で、当該系統内を流れる冷却水によって冷却される。発電機30には、発電機用流入口30e及び発電機用流出口30fが設けられている。発電機用流入口30e及び発電機用流出口30fは、発電機30の後面に設けられ、ユニット上下方向に並んで配置されている。この例では、発電機用流入口30eは、発電機用流出口30fの上方に間隔を空けて配置されている。発電機用流入口30eには、第3冷却ホース38cが接続され、発電機用流出口30fには、第4冷却ホース38dが接続されている。
また、本実施形態の発電機30は、図3に示すように、内部を冷却水が流れるように構成されている。この例では、回転軸30bを取り囲むように円環状に構成された環状冷却配管30aが設けられている。環状冷却配管30aは、回転軸30bを径方向外側から取り囲むように配置される部分円環状である。環状冷却配管30aは、発電機用流入口30e及び発電機用流出口30fに冷却水が連通するように接続されている。発電機用流入口30eから流入された冷却水は、環状冷却配管30aの内部に流入し、環状冷却配管30aの形状に沿って上方に向かって、図3における時計回り方向に流れ、回転軸30bの周囲を一周した後に、発電機用流出口30fから流出する。
続いて、インバータ35について説明する。インバータ35は、電装部品の一つで、発電機30により発電された電力を整流した後に、所定の周波数の交流電力に変換して出力するものである。インバータ35は、図示しない台座等のブラケットを介して、クランクケース26の上方で、ユニット前後方向においてシリンダケース25の前方側に配置されている。インバータ35には、冷却水タンク36が設けられている。図2において、冷却タンク36は、凡その位置を仮想線で示している。冷却水タンク36は、インバータ35の本体の下側に配置されている。
また、インバータ35は、発電機30と同様に、図4及び図5に示すように、水冷式の冷却系統内に配置される部品で、当該系統内を流れる冷却水によって冷却される。インバータ35には、インバータ用流入口36e及びインバータ用流出口(第3循環口)36fが設けられている。インバータ用流入口36e及びインバータ用流出口36fは、冷却水タンク36の後面に設けられ、ユニット幅方向に並んで配置されている。この例では、インバータ用流入口36eは、インバータ用流出口36fのユニット幅方向外側(右側)に配置されている。インバータ用流入口36eには、第1冷却ホース38aが接続され、インバータ用流出口36fには、第2冷却ホース38bが接続されている。インバータ用流入口36eから冷却水タンク36に流れ込んだ冷却水は、インバータ35の本体を冷却し、その後、インバータ用流出口36fから流出される。
続いて、ラジエータ37について説明する。ラジエータ37は、上記したように冷却水が流通する冷却ホース38a~38dを介して、発電機30及びインバータ35に接続されている。本実施形態のラジエータ37は、図2に示すように、ユニットケース10内における後部に配置されている。また、ラジエータ37は、図4に示すように、上下方向に延びる略直方体状であり、ユニット前後方向を臨むように配置されている。また、ラジエータ37の上部には、冷却水を供給可能な給水口37aが設けられている。
また、ラジエータ37には、ラジエータ用流入口37e及びラジエータ用流出口37fが設けられている。ラジエータ用流入口37eは、ラジエータ37の本体の前面における下部に設けられ、ラジエータ用流出口37fは、ラジエータ37の本体の右側壁における上部に設けられている。ラジエータ用流入口37eには、第4冷却ホース38dが接続され、ラジエータ用流出口37fには、第1冷却ホース38aが接続されている。
ポンプ39は、図2、図5及び図6に示すように、上記したように、冷却水の流通方向において、発電機30の上流側に配置されている。この例では、発電機30と、インバータ35の冷却水タンク36との間に配置されている。ポンプ39は、全体で、略円筒状の装置であり、ポンプ用流入口39e及びポンプ用流出口39fが設けられている。ポンプ用流入口39eは、円筒形状の端部に設けられ、ポンプ用流出口39fは、円筒形状の側部に設けられている。ポンプ用流入口39eには、第2冷却ホース38bが接続され、ポンプ用流出口39fには、第3冷却ホース38cが接続されている。
本実施形態では、上記したように、図4に示すように、ユニット上下方向において、発電機用流出口30fは、ラジエータ用流出口37fよりも、低い位置に設けられている。これにより、流出口の高さ設定することにより、冷却水の流し込みが行いやすくなり、冷却性能の維持と整備性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、ユニット上下方向において、電機用流出口30fは、インバータ用流出口36fよりも低い位置に設けられている。すなわち、本実施形態では、ラジエータ37、インバータ35、及び、発電機30の順に冷却水が流通するように構成され、且つ、ラジエータ用流出口37f、インバータ用流出口36f、発電機用流出口30fは、この順に低くなるように配置されている。これにより、ポンプ39を駆動して冷却水を強制循環させないときにおいても、冷却水の補充が行いやすくなり、容積が限られている狭いユニット内であっても、冷却性能の維持と整備性が向上する。
さらに、整備時等において、ラジエータ37に冷却水を補充する際に、ラジエータ37の内部の冷却水は、ラジエータ用流出口37fから、第1冷却ホース38aを介して、インバータ35の冷却水タンク36に送られる。このとき、ラジエータ用流出口37fに対してインバータ用流出が低い位置に配置されることにより、冷却水は、重力により誘導され、発電機30まで到達することが可能となる。さらに、ポンプ39を発電機30より上流に配置しているため、冷却水は、より下流側に流れやすくなる。その結果、冷却系統内のエアを排出することが容易になる。その結果、冷却水を冷却系統内で安定して循環させることが可能となり、冷却性能及び整備性が向上する。
ここで、水冷式の冷却系統の冷却水の流れについて説明する。本実施形態では、ラジエータ37で冷却された冷却水は、ラジエータ用流出口37fから第1冷却ホース38aに流出し、インバータ用流入口36eを介して冷却水タンク36に流れ込む。ここで、冷却水は、インバータ35と熱交換され、インバータ35を冷却する。その後、冷却水は、インバータ用流出口36fから第2冷却ホース38bに流出し、ポンプ39を介して、第3冷却ホース38cに流出する。第3冷却ホース38cを流れる冷却水は、発電機用流入口30eを介して、発電機30の内部の環状冷却配管30aに流れ込み、発電機30を冷却する。その後、冷却水は、発電機用流出口30fから第4冷却ホース38dに流出し、ラジエータ37に戻される。
また、本実施形態では、上述した水冷式の冷却系統の他に、発電用エンジン20を冷却する空冷式の冷却系統を有している。本実施形態では、シリンダブロックを冷却するシリンダ冷却系統を有している。このシリンダ冷却系統は、水冷式の冷却系統とは、独立している空冷式の冷却系統である。すなわち、ラジエータ等を冷却する水冷式の冷却系統内には、発電用エンジン20は配置されていない。このように、水冷式の冷却系統では、電装部品(電子機器)のみに、冷却ホース38a~38dが連結されることで、冷却水の温度上昇の度合いを低減させることが可能となり、電子機器に対する冷却性能を維持しやすくすることができる。
また、本実施形態では、図6に示すように、第1冷却ホース38aの上端は、第2冷却ホース38bの上端よりも車両上方に配置されている。この例では、図4~図6に示すように、第1冷却ホース38aの多くの部分は、第2冷却ホース38bよりも、車両上方に配置されている。詳細には、第1冷却ホース38aは、ラジエータ用流出口37fとインバータ用流入口36eとを繋ぐように配索されている。第2冷却ホース38bは、第1冷却ホース38aの下方を通るように、インバータ用流出口36fとポンプ用流入口39eとを繋ぐように配索されている。第1冷却ホース38aと第2冷却ホース38bの交差部よりも、上流側に位置する第1冷却ホース38aは、第2冷却ホース38bよりも上方に配索されている。
このような配索によって、冷却水を補充するときに、重力に沿って、冷却ホース38a,38b内に冷却水を充填することが可能となり、整備性を向上させ、且つ冷却性能を維持できる。コンパクト性を優先したレイアウトでは、整備時において、冷却ホース38a,38bを傾ける等の循環作業を行いにくくなるが、上記のようにあらかじめ配索されていることにより、冷却水の補充作業を容易に行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、図5に示すように、第3冷却ホース38cは、第2冷却ホース38bよりも下方に配索されている。また、第4冷却ホース38dは、第3冷却ホース38cよりも下方に配索されている。このように、第1冷却ホース38aから、第2冷却ホース38b、第3冷却ホース38c、第4冷却ホース38dの順に徐々に低い位置に配索される。ラジエータ37内で、冷却水は上方に向かって流れる。
また、本実施形態のポンプ39は、上記したように、冷却水の流通方向における、ラジエータ37と発電機30との間に配索される冷却ホース38b,38cに設けられている。発電機30の内部の冷却水の循環経路は、複雑な形状である。この例では、上記したように、発電機30の内部に設けられた環状冷却配管30aは、円環状である。また、ポンプ39の直後に位置する第3冷却ホース38cは、第3冷却ホース38cよりポンプ39から離れて位置する部分に比べて流動抵抗が抑制されるため、ポンプ39から冷却水に与える送出力を維持している。この位置で、発電機30に接続されることにより、発電機30内の複雑な形状を有する配管であっても、冷却水を循環させやすい。また、このような配置により、レイアウトの自由度を向上させることができる。
また、本実施形態では、ユニットケース10の後面(側壁部)に、ユニット内に冷却空気を供給可能な電動ファン31,32が設けられ、該電動ファン31,32は、ラジエータ37に外気を供給するように構成されている。この例では、2つの電動ファン(第1電動ファン31及び第2電動ファン32)が、ユニット幅方向に並んで配置されている。第1電動ファン31の右側に第2電動ファン32が配置されている。また、第1電動ファン31及び第2電動ファン32は、ラジエータ37及びオイルクーラ50に隣接して配置されている。この例では、第2電動ファン32は、ユニット前後方向で、ラジエータ37の後方に隣接して配置されている。また、上記したように、第1電動ファン31及び第2電動ファン32は、ユニットケース10の蓋体15の後面の導風孔16に対向して配置されている。このように電動ファン31,32を設けることにより、ユニットケース10の内部に、外気を取り込みやすくなり、ラジエータ37及びオイルクーラ50のそれぞれに対して、個別に適切な導風量を設定することが可能になる。また、ユニットの端部に電動ファン31,32が配置されているので、故障時に修理が容易であり、その悔過、整備性が向上する。また、電動ファン31,32は、独立した電源により駆動可能であるため、発電用エンジン20の駆動に対して独立した駆動が可能である。
蓋体15の後面の導風孔16に対向するように第1及び第2電動ファン31,32を設けることにより、ユニット外側からの吸気を他のユニット構成部品で行うこと等を考慮する必要がなく、ユニット構成部品のレイアウトの自由度を維持することができる。さらに、電動ファン31,32により、ラジエータ37及びオイルクーラ50の冷却を容易にし、発電ユニット1の冷却性能を向上させることができる。また、発電ユニット1が車両後部に取り付けられるため、導風孔16は、車両後端に配置され、導風を阻害する要因を抑制することも可能となる。
また、本実施形態では、図6及び図7に示すように、ユニットケースの底面部12には、ラジエータ37を流通した冷却水(冷却液)を排出可能な排出口12aが設けられている。また、排出口12aとラジエータ37との間には、冷却水を案内し、排出口12aを取り囲むように配置されるガイド部12bが設けられている。また、ガイド部12bが設けられている底面部12には、傾斜面12cが形成されている。当該傾斜面12cは、車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜している。
本実施形態の発電ユニット1は、全体として箱型形状であり、ユニットケース10内にコンパクトに部品が搭載される。そのため、整備時において、ユニット内に作業者が手を入れにくい場合がある。本実施形態では、傾斜面12cに排出口12aを設けることにより、ユニットケース10からラジエータ37を取り外すことなく、冷却水(冷却液)の交換を行うことが可能となる。また、ガイド部12bを設けているので、冷却水を誘導しやすくなり、冷却水が意図しない部分に流出することが抑制され、整備性が向上する。さらに、傾斜面12cを設けているので、車両後方側からの作業性が向上する。例えば、排出口のプラグ37gの開閉作業等を容易に行うことができる。
ここで、空冷式の冷却系統のうち、シリンダ冷却系統について説明する。シリンダ冷却系統は、第1電動ファン31と、第2電動ファン32と、導入配管40とを有している。この例では、シリンダ冷却系統は、第1電動ファン31及び第2電動ファン32によって、発電ユニット1の外側の空気を、ユニット内部に吸気し、導入配管40を介して、シリンダケース25の内部に流入し、シリンダブロックを冷却する。
次にオイル冷却系統について説明する。オイル冷却系統は、オイルクーラ50と、排気管53と、第1電動ファン31とにより構成されている。排気管53は、オイルクーラ50のユニット前後方向における前方側に配置されている。第1電動ファン31により吸気されたユニット外側の空気は、オイルクーラ50に吹き付けられ、これにより、オイルクーラ50は冷却される。このとき、オイルクーラ50を通り抜けた空気は、オイルクーラ50と熱交換され、空気の温度が上昇する。オイルクーラ50を通り抜けた空気は、排気管53を介して、ユニット外側に排気される。
また、本実施形態によれば、互いに独立した2つの空冷系統としてシリンダ冷却系統及びオイル冷却系統を設けられており、さらに、電動ファン31,32によって導風孔16から流入してラジエータ37及びオイルクーラ50を冷却した空気は、それぞれの空冷系統を流れて、ユニット外に排気される。そのため、ラジエータ37及びオイルクーラ50を冷却して温度上昇した空気が、ユニットケース10内に滞留することを抑制できる。その結果、発電ユニット1の冷却性能をより向上させることが可能となる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態では、ポンプ39を、発電機30の直前に配置しているが、これに限らない。インバータ35の直前に配索される第1冷却ホース38aに設けてもよい。また、本実施形態では、発電ユニット1を車両後部に取り付ける例を説明しているが、これに限らない。例えば、車両側部に着脱可能に取り付けてもよい。この場合、ユニット前後方向は、車幅方向に対応する。
1 発電ユニット
10 ユニットケース
11 トレイ
12 底面部(下面部)
12a 排出口
12b ガイド部
12c 傾斜面
13 側壁
15 蓋体
16 導風孔
17 取付部
18 取っ手
20 発電用エンジン
23 シリンダヘッドカバー
25 シリンダケース
26 クランクケース
30 発電機
30a 環状冷却配管
30b 回転軸
30e 発電機用流入口
30f 発電機用流出口(第2循環口)
31 第1電動ファン
32 第2電動ファン
35 インバータ
36 冷却水タンク
36e インバータ用流入口
36f インバータ用流出口(第3循環口)
37 ラジエータ
37a 給水口
37e ラジエータ用流入口
37f ラジエータ用流出口(第1循環口)
38a 第1冷却ホース
38b 第2冷却ホース
38c 第3冷却ホース
38d 第4冷却ホース
39 ポンプ
39e ポンプ用流入口
39f ポンプ用流出口
40 導入配管
50 オイルクーラ
52 オイル配管
53 排気管

Claims (7)

  1. 発電用エンジンと、該発電用エンジンに連結される発電機と、前記発電機に電気的に接続されるインバータと、前記発電用エンジン、前記発電機及び前記インバータを収容し、車両に着脱可能に取り付けられるユニットケースと、を備えている、車両用発電ユニットの冷却構造において、
    前記ラジエータ、前記インバータ及び前記発電機は、冷却液が流れる冷却ホースを介して接続され、
    前記冷却ホースには、前記冷却液を流通させるためのポンプが接続され、
    前記ポンプは、前記冷却液の流通方向における、前記ラジエータと前記発電機との間に配索される前記冷却ホースに設けられ、
    前記ポンプは、前記ラジエータ、前記インバータ、前記発電機の順に前記冷却液を流通させ、
    前記ラジエータには、前記冷却液が流出される第1循環口が設けられ、前記発電機には、前記冷却液が流出される第2循環口が設けられており、ユニット上下方向において、前記2循環口は、前記第1循環口よりも、低い位置に設けられていることを特徴とする、車両用発電ユニットの冷却構造。
  2. 前記インバータには、前記冷却液が流出される第3循環口が設けられ、前記第2循環口は、前記第3循環口よりも低い位置に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の車両用発電ユニットの冷却構造。
  3. 前記インバータ及び前記発電機を冷却する第1冷却系統は、
    前記発電用エンジンを冷却する第2冷却系統に対して、独立した冷却系統であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両用発電ユニットの冷却構造。
  4. 前記冷却ホースは、前記ラジエータと前記インバータとを繋ぐように配索された第1冷却ホースと、前記インバータと前記ポンプとを繋ぐように配索された第2冷却ホースと、を含み、
    前記第1冷却ホースの上端は、前記第2冷却ホースの上端よりも車両上方に配置されていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の車両用発電ユニットの冷却構造。
  5. 前記ポンプは、前記インバータと前記発電機とを繋ぐ前記冷却ホースに設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車両用発電ユニットの冷却構造。
  6. 前記ユニットケースの側壁部には、ユニット内に冷却空気を供給可能な電動ファンが設けられ、該電動ファンは、前記ラジエータに外気を供給するように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の車両用発電ユニットの冷却構造。
  7. 前記ユニットケースの下面部には、前記ラジエータを流通した前記冷却液を排出可能な排出口が設けられ、
    前記排出口と前記ラジエータとの間には、前記冷却液を案内し、前記排出口を取り囲むように配置されるガイド部が設けられ、
    前記ガイド部が設けられる前記下面部には、車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の車両用発電ユニットの冷却構造。
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