JP7460960B2 - レンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、レンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造に関する。
電動モータにより駆動される電動車両には、小型発電機が搭載されている車両が知られている。当該小型発電機は、例えば発電用エンジンを有し、当該発電用エンジンにより発電し、電動車両に電力を供給することができる。当該小型発電機が電動車両の電動モータに電力を供給することにより、例えば、電動車両の航続距離を延長することができる。このような小型発電機として、例えば特許文献1に開示されている装置が知られている。
当該小型発電機は、発電用エンジンにより発電するもので、インバータ等を有している。また、小型発電機は、発電用エンジンや、当該インバータ等の電気機器等を冷却するための冷却構造を必要とする。
特開2010-7599号公報
発電用エンジンの駆動により発電する発電機が搭載される発電ユニットでは、当該発電機によって、インバータ等の電気機器に電力が供給される。また、このような発電ユニットにおいては、発電用エンジンの運転により発熱するため、発電ユニットの外部に効率よく放熱する必要がある。
発電用エンジンには、通常、マフラが接続されている。発電ユニットを小型化するためには、当該マフラや、インバータ等の電気機器は、発電ユニットの内部に収容されることが好ましい。発電用エンジンの駆動時におけるマフラの放熱によって、マフラの周辺の温度が上昇する。上記例の構成を適用して発電ユニット内のインバータ等の電気機器を冷却しようとすると、マフラの放熱により冷却効率が低下する可能性がある。そのため、上記例のような構造では、発電用エンジンが搭載される発電ユニットを小型化し、且つ内部を効率よく冷却する上で、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、発電用エンジンにより発電する発電ユニットを小型化し、且つ内部を効率良く冷却することが可能なレンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係るレンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造は、発電用エンジンと、該発電用エンジンの駆動により発電する発電機と、該発電機から電力が供給される電気機器と、前記発電用エンジン及び前記電気機器を冷却可能な冷却装置と、を有している。当該レンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造において、前記冷却装置は、複数の冷媒配管が接続されているラジエータと、前記発電用エンジンのクランクシャフトと連動して回転し、前記ラジエータ内の前記冷媒及び前記発電用エンジンを冷却するための第1の冷却ファンと、を有し、前記電気機器は、本体部と、該本体部の下部に設けれ、前記冷媒配管が接続される冷媒タンクと、該冷却水タンクの下部に設けられた冷却フィンと、を有しており、前記冷却フィンに冷却空気を送風可能な第2の冷却ファンが、前記電気機器に隣接して設けられている。
本発明によれば、発電用エンジンにより発電する発電ユニットを小型化し、且つ内部を効率良く冷却することが可能である。
本発明に係る発電ユニットの冷却構造の一実施形態を示す平面図である。 図1の発電ユニットを車両前方側から見た斜視図で、冷媒配管の配置を示している。 図2のインバータ及びマフラを車両後方側から見た斜視図である。 図1のA-A矢視の概略断面図である。 図1のB-B矢視の概略断面図である。 図2の上面図である。
以下、本発明に係るレンジエクステンダ車両用発電ユニット1の冷却構造の一実施形態について、図面(図1~図6)を参照しながら説明する。
なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印R,Lは、それぞれ車幅方向の右側、左側を示しており、本実施形態における「左右」は、乗員が車両前方を向いたときの「左側」及び「右側」に対応している。
本実施形態のレンジエクステンダ車両用の発電ユニット1は、例えば、車両後部に設けられたラゲッジスペース等の床下に、着脱可能に取り付けられる発電ユニット1であって、全体で車幅方向に延びる略直方体状である。この場合、発電ユニット1は、例えば、車両の後部に設けられた開口から車両内に挿入された状態で、車両後部に固定される。
本実施形態の発電ユニット1は、図1及び図2に示すように、発電用エンジン20と、燃料タンク25と、マフラ30と、台座40と、インバータ(電気機器)50と、発電機60と、冷却装置70と、を有している。また、当該発電ユニット1は、上記の装置及び部材が収容される収容構造体10を備えている。
収容構造体10は、トレイ11と、上蓋(図示せず)を有している。トレイ11は、設置面部12と、側壁部15と、を有している。設置面部12は、車幅方向に延びる略長方形状で、当該設置面部12には、上記した発電用エンジン20、燃料タンク25、マフラ30、台座40、発電機60及び冷却装置70等が設置されている。側壁部15は、設置面部12の車幅方向両端から車両上方に突出する縦壁で、車両前後方向に延びている。側壁部15の上部には、車幅方向外側に突出し、車両前後方向に延びる側部フランジ16が設けられ、該側部フランジ16の上面には、設置作業及び運搬等で用いられる取っ手17等が設けられている。図示は省略しているが、上蓋は、トレイ11の設置面部12を車両上方から覆う略直方体状の箱状であり、上蓋の側部が、例えば取っ手17よりやや内側に位置するように、トレイ11に取り付けられる。
発電用エンジン20は、シリンダ及びピストン(共に図示せず)等を収容するシリンダケース21と、クランクシャフト23aを覆うクランクケース23と、を有している。なお、本実施形態では、ランクシャフト23aは、図1において凡その位置を仮想的に示している。クランクケース23は、車幅方向に延びている部材で、トレイ11の設置面部12の後部における車幅方向のほぼ中央部に配置されている。クランクシャフト23aは、車幅方向に延びている状態で、クランクケース23の内部に収容されている。また、ピストンは、車両前後方向に延びた状態で、シリンダケース21の内部に収容され、発電用エンジン20の駆動時には車両前後方向に往復する。
燃料タンク25は、発電用エンジン20を駆動するための燃料が充填されているタンクであり、燃料タンク25の上面は平坦であり、該上面には、燃料を補給する開口(図示せず)が設けられている。該開口には、燃料補給時に取り外し可能なキャップ26が取り付けられている。燃料タンク25は、収容構造体10のトレイ11の設置面部12における右前側の角部に配置されている。
マフラ30は、車幅方向に延びる部材で、該発電用エンジン20から放出される排気ガスが流通する。マフラ30は、図1に示すように、シリンダケース21に隣接するように配置され、マフラ30の車幅方向の左側端部は、接続用配管(図示せず)を介して、シリンダケース21に接続されている。マフラ30は、車幅方向に延びた状態で、マフラ30の車幅方向の右側端部が、収容構造体10のトレイ11の設置面部12における左前側の角部に配置されている。また、マフラ30は、台座40の車両下方側に配置される。マフラ30と台座40との関係は後で説明する。
図1、図3及び図4に示すように、に、角部に位置するマフラ30の側部、すなわち、マフラ30の後側面における車幅方向の右側部には、車両前後方向に延びる略円筒状の排気管32が取り付けられている。当該排気管32には、マフラ30を流通した排ガスが流入し、流入した排ガスは、排気管32の後部から発電ユニット1の外部に排気される。
発電機60は、図1及び図2に示すように、車幅方向に延びる装置で、クランクケース23の車幅方向における左側に位置する設置面部12に固定されている。発電機60は、発電機本体61と、設置用ブラケット63とを有している。発電機本体61は、クランクケース23の車幅方向の左側に配置され、発電機本体61の後端は、設置面部12の後端付近に配置されている。発電機本体61は、車幅方向に延びる回転軸(図示せず)を有し、当該回転軸は、クランクシャフト23aの左側部が接続されている。発電機60は、発電用エンジン20の駆動により回転軸が回転することにより発電する。また、発電機本体61には、後述するラジエータ71を流通する冷却水(冷媒)が流れる冷却水配管(冷媒配管)82,83が接続されている。
設置用ブラケット63は、発電機本体61を設置面部12に固定するための部材で、発電機本体61の車幅方向の左側に配置されている。設置用ブラケット63は、設置面部12から車両上方に延び、車幅方向を臨む縦壁を有している。縦壁は、排気管32と発電機本体61との間に配置され、縦壁には、発電機本体61の左側部がボルト等により接合されている。
冷却装置70は、図6に示すように、クランクケース23の車幅方向における右側に位置する設置面部12に固定されている。冷却装置70は、全体で車幅方向に延びる装置で、冷却装置70の後端は、設置面部12の後端付近に配置されている。冷却装置70は、複数の冷却水配管が接続されているラジエータ71と、冷却水配管内の冷却水を流通させるための循環用ポンプ78と、第1の冷却ファン75と、を有している。
第1の冷却ファン75は、クランクシャフト23aの車幅方向の右側部に図示しない減速機等を介して取り付けられており、クランクシャフト23aに連動して同軸で回転する。第1の冷却ファン75が回転することにより発生する冷却風は、例えばシリンダケース21に吹き付けられる。冷却装置70とシリンダケース21は、上面視で略三角形状の中空の導風部24で連結され、第1の冷却ファン75による送風は、導風部24を通り、シリンダケース21に流れる。
ラジエータ71は、冷却装置70の右側端部に設けられている。また、ラジエータ71には、冷却水配管81,82が接続されている。循環用ポンプ78は、ラジエータ71と第1の冷却ファン75との間で、ラジエータ71の下部に配置されている。当該循環用ポンプ78は、発電ユニット1とは別の電源によって駆動するように構成されている。冷却水配管81~84については、後で説明する。
続いて、インバータ50について説明する。図2及び図3に示すように、インバータ50は、台座40の上部に固定されている装置であり、本体部51と、冷却水タンク(冷媒タンク)52と、複数の冷却フィン53と、を有している。本体部51は、遮熱板45の車両上方側に配置され、上面視で略長方形状であり、本体部51の内部には、インバータ50を構成する電気部品が収容されている。本体部51の下部には、冷却水タンク52を収容するタンク設置穴が設けられている。タンク設置穴は、電気部品が収容される部分の下方側に設けられている。また、本体部51の前部には、図4に示すように、第2の冷却ファン55が設けられている。第2の冷却ファン55については、後で説明する。
冷却水タンク52は、図4及び図5に示すように、車両前後方向に延びる略直方体状のタンクであり、タンク設置穴の内部に挿入され、タンク設置穴の底部の上面に当接した状態で取り付けられている。冷却水タンク52には、冷却水配管82,83が接続されている。
複数の冷却フィン53は、図4及び図5に示すように、冷却水タンク52の下方側に設けられている。本体部51、冷却水タンク52、冷却フィン53は、この順に上方から下方に向かって配置されている。また、各冷却フィン53は、タンク設置穴の底部の下面側から車両下方に突出し、車両前後方向に延びている。複数の冷却フィン53は、図5に示すように、車幅方向に互いに間隔を空けて配置されている。また、冷却フィン53の下端は、遮熱板45に対して間隔を空けて配置されている。
第2の冷却ファン55は、図1、図2及び図4に示すように、インバータ50の本体部51の前部に設けられている。冷却ファンの上端の車両上下方向位置は、本体部51の上端にほぼ揃うように配置されている。第2の冷却ファン55の下端は、マフラ30の上端よりやや上方に位置する台座40の前壁41に配置されている。
本実施形態では、第2の冷却ファン55は、図4に示すように、冷却フィン53が配置される第1の送風領域91に面し、第1の送風領域91に冷却空気を送風可能に構成されている。第1の送風領域91は、遮熱板45とタンク設置穴の底部との間に形成される領域であり、車両前後方向に延びている。第1の送風領域91では、冷却空気は、図4の矢印X1に沿って流れる。
本実施形態の第1の冷却ファン75は、発電用エンジン20と連動するため、第2の冷却ファン55に比べて大きい風量を得ることができる。ラジエータ71は、第1の冷却ファン75で強制的に冷却される。発電用エンジン20及び発電機60は、発電ユニット1を構成する他の装置及び部材よりも発熱量が大きい。この例では、第1の冷却ファン75は、発熱量の大きい発電用エンジン20及び発電機60を冷却するように構成されている。
本実施形態では、冷却水タンク52内の冷却水で、インバータ50の本体部51は冷却される。このとき、本体部51内の電気部品の放熱により、冷却水の温度が上昇し、その結果、冷却水タンク52の温度が上昇する。冷却水タンク52の熱は、タンク設置穴の底部を介して冷却フィン53に熱伝導される。当該熱伝導により温度が上昇した冷却フィン53は、第2の冷却ファン55により送付される冷却空気で冷却される。
本実施形態のインバータ50は、第2の冷却ファン55からの送風により冷却フィン53で熱交換をすることができ、さらに、冷却水タンク52内の冷却水でも冷却することができる。冷却水は、第1の冷却ファン75により、ラジエータ71で強制冷却される。すなわち、本実施形態では、冷却フィン53による冷却と、冷却水による冷却を併用することが可能で、インバータ50を構成する電気部品等からの最大放熱量を大きくすることができる。
また、発電用エンジン20の停止時では、発電用エンジン20及び発電機60の余熱による放熱は小さいため、ラジエータ71内の冷却水を冷却するためのみに第1の冷却ファン75を駆動することは、非効率となる。これに対して、本実施形態では、インバータ50は第2の冷却ファン55のみによる冷却が可能であるため、冷却のために必要な駆動エネルギを抑制することが可能となる。なお、循環用ポンプ78は、他の電源による電動であるため、発電用エンジン20が停止していても、冷却水の循環は確保されている。
また、本実施形態では、図1、図2及び図6に示すように、冷却水配管は、4本の配管、すなわち、第1配管81、第2配管82、第3配管83及び第4配管84を有している。第1配管81は、循環用ポンプ78とラジエータ71とを繋いでいる。この例では、第1配管81は、循環用ポンプ78から車幅方向の右側に延び、ラジエータ71の下部に設けられた流入口に接続されている。第2配管82は、ラジエータ71とインバータ50の冷却水タンク52とを繋いでいる。この例では、第2配管82は、ラジエータ71の上部に設けられた流出口から、クランクケース23の上部における後端に沿って車幅方向の左側に延び、クランクケース23の左端付近で車両前方に屈曲し、発電ユニット1の車両前後方向中間部で車幅方向の左側に屈曲し、冷却水タンク52の左側部に設けられた流入口に接続される。
第3配管83は、冷却水タンク52と発電機60とを繋いでいる。この例では、第3配管83は、冷却水タンク52の後部に設けられた流出口から、車幅方向の左側に向かうに従い車両後方に傾斜して延び、発電機60の上部に接続されている。第4配管84は、発電機60と循環用ポンプ78とを繋いでいる。この例では、発電機60の右下部から、設置面部12の後端に沿って車幅方向の左側に延び、循環用ポンプ78に接続されている。循環用ポンプ78から送出される冷却水は、第1配管81、第2配管82、第3配管83、第4配管84の順に流通する。
上記のような構成で、発電ユニット1の水冷の冷却系を一元化する場合は、設定温度の低いものから冷却水を供給することにより、各機器置の性能は、十分に発揮される。本実施形態によれば、ラジエータ71によって冷却された冷却水は、インバータ50の冷却水タンク52に供給され、その後、発電機60を通り、再び、ラジエータ71に戻る。なお、発電用エンジン20を水冷する場合には、発電機60を通った冷却水をエンジンに送った後にラジエータ71に戻せばよい。
また、本実施形態では、循環用ポンプ78から送出された冷却水が、冷却水タンク52に直接流通可能に構成されている。すなわち、本実施形態では、冷却水がラジエータ71を通らない冷却水の循環経路が形成されている。図示は省略しているが、例えば、第1配管81内の冷却水流通方向における中間部に、バイパス配管を接続して、当該バイパス配管を第2配管82に接続してもよい。発電用エンジン20の停止時には第1の冷却ファン75が停止しているため、ラジエータ71による冷却水の強制冷却は行われない。そのため、ラジエータ71を通らない循環経路を設けることにより、冷却水の水流抵抗を抑制することが可能となる。
また、発電用エンジン20の駆動の有無を問わず、インバータ50の発熱量が小さいときは、第1の冷却ファン75を適宜停止し、冷却水がバイパス配管を経由するように制御してもよい。この場合、例えば、クランクシャフト23aと第1の冷却ファン75との接続を解除して第1の冷却ファン75を適宜停止し、冷却水をバイパス配管に流れるように、切替え弁(図示せず)等を制御すればよい。
第2の冷却ファン55は、第1の送風領域91とは別の領域で、本体部51が配置される第2の送風領域92に面しており、第1の送風領域91及び第2の送風領域92に個別に冷却空気を送風するように構成されている。第2の送風領域92は、図4に示すように、本体部51の上部の領域で、電気部品を覆っている部分の周辺の領域である。第2の送風領域92の前部には、導風板95が設けられている。導風板95は、第2の冷却ファン55の後部における車両上下方向の中間部から車両後方に向かうに従い車両上方に傾斜して延びている。導風板95の下端は、後述する第3の送風領域93よりも車両上方側に配置されている。第2の送風領域92では、冷却空気は、図4の矢印X2、X3に沿って流れる。
インバータ50は、上記したように、冷却水による冷却と、冷却フィン53での熱交換による冷却の併用できる。さらに、本実施形態では、第2の冷却ファン55により、インバータ50を構成する電気部品をより直接的に冷却することができる。その結果、インバータ50をより効率よく冷却することが可能となる。
また、本実施形態では、台座40の車両下方側にマフラ30が配置されている。ここで、台座40について説明する。
台座40は、図1及び図3に示すように、マフラ30を車両上方側から覆う略直方体状の中空の部材である。台座40の前壁41は、車両上下方向に延び、車両前方を臨み、設置面部12の前端付近に配置される。台座40の左側壁43は、車両上下方向に延び、前壁41の左端から車両後方に延び、トレイ11の左側の側壁部15に隣接して配置される。台座40の右側壁42は、車両上下方向に延び、前壁41の右端から車両後方に延びている。
また、右側壁42には、図3に示すように、下端から上方に略半円形状の切欠き44が設けられ、該切欠き44は、マフラ30を車両上方から取り囲むように形成されている。すなわち、この例では、マフラ30は、右側壁42を通り抜けるように配置されている。
台座40は、マフラ30からインバータ50等への放熱を遮る遮熱板45を有している。遮熱板45は、台座40の右側壁42と左側壁43との間に配置されており、右側壁42及び左側壁43を繋ぎ、且つ車両前後方向に延びている。遮熱板45は、マフラ30の外壁面の上端に対して、車両上方に間隔を空けて配置されている。この例の遮熱板45は、例えば、水平に配置された2枚の平板が、車両上下方向に間隔を空けて配置され、これらの平板の間に空気層が形成され、これにより、マフラ30の外壁面から放出される熱が、インバータ50等に伝わることを抑制している。
本実施形態では、第2の冷却ファン55は、遮熱板45とマフラ30の外壁面との間に形成される第3の送風領域93に面している。第3の送風領域93は、第1の送風領域91とは別の領域で、車両前後方向に延びる領域で、車幅方向両側には、台座40の右側壁42及び左側壁43が配置されている。第3の送風領域93を流通する冷却空気は、図4の矢印X4に沿って流れ、遮熱板45及びマフラ30の外壁面と熱交換され、冷却空気の温度が上昇する。
本実施形態の発電ユニット1の冷却構造は、図4に示すように、3つの送風領域、すなわち、第1の送風領域91、第2の送風領域92及び第3の送風領域93を有しており、車両上方側から下方側に、第2の送風領域92、第1の送風領域91、第3の送風領域93の順に配置されている。
本実施形態における第2の冷却ファン55は、第1の送風領域91、第2の送風領域92及び第3の送風領域93に面している。すなわち、冷却ファンは、第1~第3の送風領域91~93の前部に設けられ、第1の送風領域91、第2の送風領域92及び前記第3の送風領域93に、個別に冷却空気を送風するように構成されている。
このように構成することで、インバータ50の冷却フィン53に吹き付けられる送風が発電ユニット1内に拡散することを抑制し、効率よく冷却フィン53と熱交換できる。すなわち、本実施形態の構成は、解放的な構成よりもマフラ30等からの放熱効果を確保することができ、さらに、発電ユニット1の全体の放熱のアシスト力が向上する。また、本構成によれば、インバータ50の冷却のみで許容できる運転領域が広がるため、発電ユニット1の全体のエネルギ効率を向上させることが可能である。
また、第1の送風領域91及び第3の送風領域93内の流れがエアカーテンのように熱伝達を阻害するため、マフラ30の外壁面からインバータ50等へ熱が伝わることが低減され、必要な温度を維持することができる。
また、本実施形態の発電ユニット1は、排気用ファン(図示せず)を設けてもよい。排気用ファンは、例えば、第1の送風領域91及び第3の送風領域93の下流側に設けられ、送風領域91,93を含む発電ユニット1の内部の空気を、発電ユニット1の外に排気する。これにより、発電ユニット1の外に効率よく排気でき、発電ユニット1の冷却効果をより向上させることができる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態では、車両後部に取り付けられる発電ユニット1について説明しているが、これに限らない。例えば、車両側部から挿入してもよい。
1 発電ユニット
10 収容構造体
11 トレイ
12 設置面部
15 側壁部
16 側部フランジ
17 取っ手
20 発電用エンジン
21 シリンダケース
23 クランクケース
23a クランクシャフト
24 導風部
25 燃料タンク
26 キャップ
30 マフラ
32 排気管
40 台座
41 前壁
42 右側壁
43 左側壁
44 切欠き
45 遮熱板
50 インバータ(電気機器)
51 本体部
52 冷却水タンク(冷媒タンク)
53 冷却フィン
55 第2の冷却ファン
60 発電機
61 発電機本体
63 設置用ブラケット
70 冷却装置
71 ラジエータ
75 第1の冷却ファン
78 循環用ポンプ(ポンプ)
81 第1配管
82 第2配管
83 第3配管
84 第4配管
91 第1の送風領域
92 第2の送風領域
93 第3の送風領域
95 導風板

Claims (5)

  1. 発電用エンジンと、該発電用エンジンの駆動により発電する発電機と、該発電機から電力が供給される電気機器と、前記発電用エンジン及び前記電気機器を冷却可能な冷却装置と、を有している、レンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造において、
    前記冷却装置は、複数の冷媒配管が接続されているラジエータと、前記発電用エンジンのクランクシャフトと連動して回転し、前記ラジエータ内の冷媒及び前記発電用エンジンを冷却するための第1の冷却ファンと、を有し、
    前記電気機器は、本体部と、該本体部の下部に設けれ、前記冷媒配管が接続される冷媒タンクと、該冷媒タンクの下部に設けられた冷却フィンと、を有しており、
    前記冷却フィンに冷却空気を送風可能な第2の冷却ファンが、前記電気機器に隣接して設けられていることを特徴とする、レンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造。
  2. 前記冷却装置は、前記冷媒配管内の冷媒を流すためのポンプを有し、
    前記冷媒配管は、前記ポンプと前記ラジエータとを繋ぐ第1配管と、前記ラジエータと前記冷媒タンクとを繋ぐ第2配管と、前記冷媒タンクと前記発電機とを繋ぐ第3配管と、前記発電機と前記ポンプとを繋ぐ第4配管と、を有し、
    前記ポンプから送出される冷媒は、第1配管、第2配管、第3配管、第4配管の順に流通するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のレンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造。
  3. 前記ポンプから送出された冷媒が、前記冷媒タンクに直接的に流通可能に構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のレンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造。
  4. 前記第2の冷却ファンは、前記冷却フィンが配置される第1の送風領域と、該第1の送風領域とは別の領域で、前記本体部が配置される第2の送風領域とに面し、前記第1の送風領域及び前記第2の送風領域に個別に冷却空気を送風するように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のレンジエクステンダ車両用
    発電ユニットの冷却構造。
  5. 前記電気機器の前記冷却フィンの車両下方側には、前記電気機器が設置される台座が配置され、
    前記台座の車両下方側には、前記発電用エンジンから放出される排気ガスが流通するマフラが配置され、
    前記台座は、前記マフラから前記電気機器への放熱を遮る遮熱板を含み、
    前記第2の冷却ファンは、前記遮熱板と前記マフラの外壁面との間に形成される第3の送風領域に送風可能であることを特徴とする、請求項4に記載のレンジエクステンダ車両用発電ユニットの冷却構造。
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