JP2023146298A - 書籍用icタグ付き台紙集積体 - Google Patents

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Noriaki Higuchi
経之介 山岡
Keinosuke Yamaoka
燃 小林
Moe Kobayashi
博貴 高野
Hirotaka Takano
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Abstract

【課題】ICタグを搭載しつつ、形状の不整が生じにくいICタグ付き台紙の集積体を提供する。【解決手段】台紙にICチップを有するICタグが取り付けられた書籍用ICタグ付き台紙が台紙の厚さ方向に積み重ねられた書籍用ICタグ付き台紙集積体1において、各々の書籍用ICタグ付き台紙のICチップの位置が、書籍用ICタグ付き台紙集積体の平面視において、積み重ね方向に隣接する書籍用ICタグ付き台紙のICチップの位置と重ならないように異なっている。【選択図】図1

Description

本発明は、書籍用ICタグ付き台紙が複数積み重ねられた書籍用ICタグ付台紙集積体に関する。この集積体の製造方法についても言及する。
ICインレットを用いたICタグを書籍や雑誌等の冊子に付けて、生産履歴管理から小売店での販売管理を含む物流管理全般を行うことが実現しつつある。これにより、よりきめ細かい管理が可能になり、冊子を購入する消費者の利便性を高めることが期待されている。
特許文献1には、ICチップとアンテナとを連結した非接触型のICタグを有するICタグ付き台紙を書籍に取り付けることが開示されている。可撓性のある部分に切り込みを有する平板状用紙の切り込みの中央付近にICチップを重ねて配置することにより、書籍が積み重ねられた際にICチップに過剰な圧力負荷がかかることを抑制している。
特開2012-014611号公報
ICタグ付き台紙を冊子に取り付ける際には、製本機にICタグ付き台紙を連続供給する必要がある。この場合、フィーダに複数のICタグ付き台紙が積み重ねられる。
ICタグ付き台紙の平面視においてICチップの位置が同一であると、ICチップが配置された位置では隙間ない積み重ねが行われる。その一方で、ICチップのない部位では台紙間に隙間が生じるため、支えのない台紙が垂れ下がって集積体の形状が不整となる可能性が高くなる。
形状が不整となった集積体からは、ICタグ付き台紙が円滑に製本機に供給されず、取り付け作業の効率を低下させる可能性がある。
上記事情を踏まえ、本発明は、ICタグを搭載しつつ、形状の不整が生じにくいICタグ付き台紙の集積体を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、台紙にICチップを有するICタグが取り付けられた書籍用ICタグ付き台紙が台紙の厚さ方向に積み重ねられた書籍用ICタグ付き台紙集積体である。
この集積体においては、各々の書籍用ICタグ付き台紙のICチップの位置が、集積体の平面視において、積み重ね方向に隣接する書籍用ICタグ付き台紙のICチップの位置と重ならないように異なっている。
本発明によれば、ICタグを搭載しつつ、形状の不整が生じにくいICタグ付き台紙の集積体を提供できる。
本発明の第一実施形態に係る書籍用ICタグ付き台紙集積体を示す斜視図である。 (a)および(b)は、同書籍用ICタグ付き台紙集積体を構成する書籍用ICタグ付き台紙を示す平面図である。 同書籍用ICタグ付き台紙集積体の変形例に係る書籍用ICタグ付き台紙を示す平面図である。 変形例に係る書籍用ICタグ付き台紙を示す平面図である。 本発明の第二実施形態に係る書籍用ICタグ付き台紙を示す平面図である。 一例に係る同書籍用ICタグ付き台紙の製造方法の一過程を示す図である。 本発明に係る書籍用ICタグ付き台紙の変形例を示す模式断面図である。 本発明に係る書籍用ICタグ付き台紙の変形例を示す模式断面図である。
本発明の一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る書籍用ICタグ付き台紙集積体1(以下、単に「集積体」と称する。)を示す斜視図である。集積体1は、同形同大の書籍用ICタグ付き台紙が厚さ方向に多数積み重ねられることにより構成されている。
図2に、本実施形態に係る書籍用ICタグ付き台紙(以下、単に「タグ付き台紙」と称する。)を示す。本実施形態においては、図2の(a)に示すタグ付き台紙10Aと、図2の(b)に示すタグ付き台紙10Bとの2種類のタグ付き台紙が用いられている。以下、タグ付き台紙10Aを例にとり、本実施形態におけるタグ付き台紙の構成について説明する。
タグ付き台紙10Aは、台紙11と、台紙11上に取り付けられたICタグ20Aとを有する。
台紙11としては、各種の紙を使用でき、平面視形状や厚さを含む各部の寸法は、取り付けられる冊子等に応じて適宜決定できる。
ICタグ20Aの基本構成は公知であり、一方の面にアンテナ22が設けられた基材21と、アンテナと電気的に接続されたICチップ25とを有する。
基材21としては、紙やプラスチック等からなるシートを使用できる。アンテナ22は、金属層のエッチングや金属素線の配置等により形成できる。ICチップ25には、取り付けられる冊子の基本情報や、個々の冊子を特定するための個別情報等を含む各種情報が、管理態様や管理目的等に応じて適宜選択して記憶される。
図2の(a)に示すように、ICチップ25は、ICタグ20Aの長手方向中心から左方に離れた位置に取り付けられている。このため、ICチップ25が取り付けられた位置は、ICタグ20Aの平面視中央から離間している。
ICタグ20Bは、ICチップ25の取り付け位置のみがICタグ20Aと異なっており、図2の(b)に示すように、ICタグ20Bの長手方向中心から右方に離れた位置に取り付けられている。このため、ICチップ25が取り付けられた位置は、ICタグ20Bの平面視中央から離間している。
ICタグ20Aおよび20Bにおいては、幅方向における中心線に沿ってアンテナ22が延びており、長手方向中心とICチップ25との距離が同一であるため、一方を180度回転させると他方と同一となる関係にある。したがって、ICタグ20Aのみを製造し、そのまま台紙11に取り付けたタグ付き台紙と、180度回転させて台紙11に取り付けたタグ付き台紙とを製造することで、集積体を構成する2種類のタグ付き台紙10Aおよび10Bを簡便に製造できる。
ICタグ20Aおよび20Bの台紙11への取り付け態様には特に制限はないが、基材21の一方の面に粘着層を設けてラベルとし、台紙11に貼り付ける方法が簡便である。
集積体1は、タグ付き台紙10Aとタグ付き台紙10Bとを、図2に示す姿勢で交互に重ねることにより形成されている。
形成された集積体1は、平面視において、すべてのICタグが同一の位置に存在し、重なっているが、ICチップ25の位置は、厚さ方向(積み重ね方向)に隣接するタグ付き台紙のいずれとも異なっている。すなわち、集積体1では、どのタグ付き台紙のICチップも、上下に隣接するタグ付き台紙のICチップとは平面視において重ならない位置関係が確保されている。
このため、集積体1の厚さ方向においては、ICチップ25が連続する部位が存在せず、各々の台紙11が、自身より下方に位置するICチップ25により適度に支持される。その結果、台紙の一部が大きく垂れさがる現象が抑制され、フィーダに設置した場合も、タグ付き台紙を製本機に好適に連続供給できる。
また、取り付けられた冊子においても、平面視におけるICチップの位置が複数パターンとなるため、流通過程や店頭等において積み重ねられた場合も、不安定になりにくい。
本実施形態において、ICタグの態様はさまざまに変更できる。図3に示す変形例のタグ付き台紙10Cおよび10Dに取り付けられたICタグ20Cおよび20Dにおいては、ICタグの幅方向における中心線から幅方向に離間した位置でアンテナ22が延びており、ICチップ25が長手方向中心線上に配置されている。ICタグ20Cではアンテナ22がICタグの幅方向における中心線よりも上方に位置し、ICタグ20Dではアンテナ22がICタグの幅方向における中心線よりも下方に位置している。
この変形例においても、ICタグ20Cおよび20Dは、一方を180度回転させると他方と同一となる関係にある。したがって、上記実施形態と同様に、集積体を構成する2種類のタグ付き台紙を簡便に製造できる。
図4に示す変形例のタグ付き台紙10Eおよび10Fにおいては、それぞれICタグ10Aおよび10Bの中心が台紙11の中心と一致するように取り付けられている。これにより、タグ付き台紙10Eおよび10Fは、一方を180度回転させると他方と同一となる関係にあるため、タグ付き台紙10Eを大量に製造し、その半数を180度回転させることにより、集積体1を形成するために必要な2種類のタグ付き台紙を簡便に準備することができる。
集積体を構成するタグ付き台紙の態様の数は、2種類に限られず、3種類以上の任意の数であってよい。
また、上述した製造上のメリットはなくなるが、使用される複数のICタグが、一方を180度回転させると他方と同一となる関係の2種類を含まなくてもよい。この場合、複数のICタグの一つが、回転させても平面視におけるICチップの位置が変化しないものであってもよい。
本発明の第二実施形態について、図5および図6を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図5に、本実施形態に係るタグ付き台紙10Gおよび10Hを示す。タグ付き台紙10Gおよび10Hに取り付けられたICタグ120は、いずれも第一実施形態のICタグ20Aと同一の基材21、アンテナ22、およびICチップ25を備えるが、ICチップ25は、ICタグ120の平面視における中央に取り付けられているため、ICタグ120を回転させてもICチップ25の位置は変化しない。
図5に示すように、タグ付き台紙10Gおよび10Hは、台紙11とICタグ120とを備える点で共通しており、ICタグ120の取り付け位置のみが異なっている。
本実施形態に係る集積体は、タグ付き台紙10Gとタグ付き台紙10Hとを、図5に示す姿勢で交互に重ねることにより形成される。
本実施形態に係る集積体は、第一実施形態に係る集積体と同様に、どのタグ付き台紙のICチップも、積み重ね方向に隣接するタグ付き台紙のICチップとは平面視において重ならない位置関係が確保されているため、第一実施形態と同様の効果を奏する。
タグ付き台紙10Gとタグ付き台紙10Hの製造手順の一例について説明する。
粘着層を備えたICタグ120が多数形成されたラベルロール等を図6に示すようなラベラー100にセットし、フィーダ101から台紙11を送り込む。台紙11の端部を検出する第一センサ102および第二センサ103を配置し、第一センサ102が台紙11の端部を検出したタイミングでラベラー100がICタグ120を台紙に貼り付けると、タグ付き台紙10Gが作製され、第一センサ102よりも下流側に位置する第二センサ103が台紙11の端部を検出したタイミングでラベラー100がICタグ120を台紙に貼り付けると、タグ付き台紙10Hが作製される。
したがって、タグ付き台紙10Gとタグ付き台紙10Hとを交互に作製するようにラベラー100を動作させることで、作製したタグ付き台紙が積み重なるストッカーに、自動的に集積体を形成できる。
上述した製造方法において、複数のセンサを用いることは必須ではない。例えば、センサを一つだけ設け、台紙11の端部を検出した直後にICタグ120を台紙に貼り付けることと、台紙11の端部を検出してから所定の時間(例えば0.1秒)経過後にICタグ120を台紙に貼り付けることとを交互にラベラー100に繰り返させることによっても、ICタグ120の貼り付け位置が異なる複数種類のタグ付き台紙を作製し、同様に集積体を形成できる。
本発明の各実施形態について説明したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせなども含まれる。以下にいくつか変更を例示するが、これらはすべてではなく、それ以外の変更も可能である。これらの変更が2以上適宜組み合わされてもよい。
・本発明に係るタグ付き台紙においては、ICタグを覆うように紙層が取り付けられてもよい。これにより、ICタグを取り付けた部位においても各種の印字や印刷が可能となり、冊子に適応させやすくなる。形成した印刷層を、樹脂等からなるオーバーコート層で被覆すると、冊子の他のページが接触した際の裏写り等を防止できる。
他の方法として、ICタグの基材21を紙で形成し、図7に示すように、アンテナ22およびICチップ25が配置された面に粘着層30を設けることにより、紙層を設けずにICタグを取り付けた部位に印刷が可能な構成とできる。この構成では、ICタグの厚さを増加させることなく印刷等を可能にできるといる利点もある。
・ICタグに粘着層を設ける場合、図8に示すように、粘着層30を設ける基材21の面の平面視周縁部に非接着部40を設けてもよい。このようにすると、ICタグの平面視において粘着層30が非接着部40に囲まれているため、貼り付け時の押圧により粘着層30の平面視面積が増大して非接着部40上に広がっても、粘着層30は非接着部40に貼り付かず、圧力が解除されると、平面視面積が元の大きさに戻る。その結果、ICタグの平面視において粘着層30が基材21からはみ出すことを抑制し、はみ出した粘着層が他のページへの貼り付く等の不具合の発生を好適に防止できる。
非接着部40は、易剥離剤の塗布乾燥や、公知の糊殺し処理等により形成できる。
粘着層を設ける範囲を基材の平面視寸法より一回り小さくする等により、想定される最大圧力がかかった場合でもICタグの平面視において粘着層30が基材21からはみ出さないように設定することで、この効果を更に高めることができる。
・ICタグのアンテナの形状は、上記実施形態で示したものに限られず、必要とする通信特性等に応じて適宜設定できる。
・積み重ね方向に隣接するICチップどうしは、配置位置が少なくともICチップ1個分ずれていれば平面視において重ならないため、本発明の効果を奏する。具体的には、ICチップどうしは集積体の平面視において0.5mm以上離れていることが好ましい。また、製造のしやすさを考慮すると、ICチップどうしはICタグの寸法(特に短辺)に5mmを加えた距離以上離れていることがより好ましい。例えば、ICタグの寸法が20mm×75mmの場合、ICチップどうしは20mmに5mmを加えた25mm以上離れていることがより好ましい。
1 書籍用ICタグ付き台紙集積体
10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H 書籍用ICタグ付き台紙
11 台紙
20A、20B、20C、20D、120 ICタグ
21 基材
22 アンテナ
25 ICチップ

Claims (7)

  1. 台紙にICチップを有するICタグが取り付けられた書籍用ICタグ付き台紙が前記台紙の厚さ方向に積み重ねられた書籍用ICタグ付き台紙集積体であって、
    各々の前記書籍用ICタグ付き台紙のICチップの位置が、前記書籍用ICタグ付き台紙集積体の平面視において、積み重ね方向に隣接する書籍用ICタグ付き台紙のICチップの位置と重ならないように異なっている、
    書籍用ICタグ付き台紙集積体。
  2. 前記ICタグは、基材と、前記基材上に形成されたアンテナを有し、前記ICチップが前記アンテナに電気的に接続されている、
    請求項1に記載の書籍用ICタグ付き台紙集積体。
  3. 前記台紙における前記ICタグの取り付け位置が異なる複数の前記書籍用ICタグ付き台紙を有する、
    請求項2に記載の書籍用ICタグ付き台紙集積体。
  4. 前記台紙における前記ICタグの取り付け位置が同一であり、かつ前記ICタグにおける前記ICチップの位置が異なる複数の前記書籍用ICタグ付き台紙を有する、
    請求項2に記載の書籍用ICタグ付き台紙集積体。
  5. 前記ICチップは、前記ICタグの平面視中央から離れた位置に取り付けられている、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の書籍用ICタグ付き台紙集積体。
  6. 前記ICタグは、前記ICチップを覆う紙層を有し、
    前記紙層は、印刷層と、前記印刷層を被覆するオーバーコート層を有する、
    請求項1に記載の書籍用ICタグ付き台紙集積体。
  7. 前記ICタグは、
    一方の面に設けられた接着層により前記台紙に接合されており、
    平面視において前記接着層を囲む非接着層が前記一方の面上に設けられている、
    請求項1に記載の書籍用ICタグ付き台紙集積体。
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