JP2023145813A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形品とした場合に優れた機械的強度及び耐衝撃性を有する、ポリアミド樹脂組成物を提供する。【解決手段】ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、脂肪族ポリアミド樹脂(A)50~85質量%、オレフィン系アイオノマー(B)5~40質量%、及びポリオレフィン樹脂(C)1~10質量%を含むポリアミド樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリアミド樹脂組成物に関する。
ポリアミド樹脂は、ガスバリア性に優れた樹脂として知られており、各種用途としてガスバリア性を有するポリアミド樹脂組成物が求められている。
そのようなポリアミド樹脂組成物として、相対粘度が3~6のポリアミド6樹脂、ポリアミド610樹脂、エチレン系アイオノマー樹脂及びエチレン系共重合エラストマー樹脂を所定の割合で含有するブロー成形用ポリアミド樹脂組成物が提案されており、ブロー成形性と低温靱性に優れたブロー中空成形用ポリアミド樹脂組成物とすることができることが示されている(例えば、特許文献1を参照)。また、ポリアミド6樹脂、ポリアミド610樹脂及びアイオノマーから選択され得る耐衝撃材を所定の割合で含有する、高圧水素に触れる成形品用のポリアミド樹脂組成物が提案されており、高圧水素の充填及び放圧を繰り返しても欠陥点の発生が抑制され、ウエルド特性に優れた成形品を得ることができることが示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2007-204674号公報 国際公開第2016/136025号
特許文献1及び2に記載されたポリアミド樹脂組成物の成形品は、一定の耐衝撃性を示すものの、さらに優れた耐衝撃性を有する成形品が求められている。特に、高圧ガスと接触する成形品の用途では、高圧ガスに耐え得る、優れた機械的強度及び耐衝撃性を有する成形品が求められている。
本発明は、成形品とした場合に優れた機械的強度及び耐衝撃性を有する、ポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]~[10]に関する。
[1]ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、脂肪族ポリアミド樹脂(A)50~85質量%、オレフィン系アイオノマー(B)5~40質量%、及びポリオレフィン樹脂(C)1~10質量%を含むポリアミド樹脂組成物。
[2]オレフィン系アイオノマー(B)がエチレン/メタクリル酸/アクリル酸エステル共重合体系アイオノマーである、[1]に記載のポリアミド樹脂組成物。
[3]脂肪族ポリアミド樹脂(A)について、JIS K 6920に準拠して、ポリアミド樹脂1gを96%硫酸100mlに溶解させ、25℃で測定される相対粘度が2.2~2.8である、[1]又は[2]に記載のポリアミド樹脂組成物。
[4]さらに、一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)の合計0.05~3.0質量%を含む、[1]~[3]のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
[5]ポリアミド樹脂組成物が、二次酸化防止剤(E)を一次酸化防止剤(D)より多く含む、[1]~[4]のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
[6]一次酸化防止剤(D)が、フェノール系化合物及びアミン系化合物からなる群より選択される少なくとも1種である、[1]~[5]のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
[7]二次酸化防止剤(E)が、リン系化合物及び硫黄系化合物からなる群より選択される少なくとも1種である、[1]~[6]のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
[8]ISO 178に準拠して得られた曲げ弾性率(23℃50%RH)が1,000~2,000MPa、かつ、曲げ強さ(23℃50%RH)が50~80MPaである、[1]~[7]のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
[9]ISO 179-1/1eAに準拠して得られたシャルピー衝撃強さ(ノッチあり、23℃50%RH)が20kJ/m以上である、[1]~[8]のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
[10]高圧ガスと接触する成形品用である、[1]~[9]のいずれか1つに記載のポリアミド樹脂組成物。
本発明によれば、成形品とした場合に優れた機械的強度及び耐衝撃性を有する、ポリアミド樹脂組成物を提供することができる。
本明細書において組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。また、ポリアミド樹脂について規定される相対粘度は、JIS K 6920に準拠して、ポリアミド樹脂1gを96%硫酸100mlに溶解させ、25℃で測定された値を意味する。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、脂肪族ポリアミド樹脂(A)50~85質量%、オレフィン系アイオノマー(B)5~40質量%、及びポリオレフィン樹脂(C)1~10質量%を含む。本発明により、成形品とした場合に優れた機械的強度及び耐衝撃性を有する、ポリアミド樹脂組成物を提供することができる。
<脂肪族ポリアミド樹脂(A)>
脂肪族ポリアミド樹脂(A)は、脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)及び/又は脂肪族共重合ポリアミド樹脂(A-2)を含む。
(脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1))
脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)は、脂肪族ポリアミド樹脂を構成するモノマー成分が、1種単独であるポリアミド樹脂を意味する。脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)は、1種類のラクタム及び当該ラクタムの加水分解物であるアミノカルボン酸の少なくとも一方からなるものであってもよく、1種類の脂肪族ジアミンと1種類の脂肪族ジカルボン酸との組合せからなるものであってもよい。ここで、脂肪族ポリアミド樹脂を構成するモノマー成分が、脂肪族ジアミン及び脂肪族ジカルボン酸の組合せである場合は、1種の脂肪族ジアミンと1種の脂肪族ジカルボン酸の組合せで1種のモノマー成分とみなすものとする。
脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)としては、脂肪族ジアミン及び脂肪族ジカルボン酸からなる脂肪族ホモポリアミド樹脂、ラクタム又はアミノカルボン酸からなる脂肪族ホモポリアミド樹脂等を挙げることができる。
脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)を構成するモノマー成分としては、炭素数2~20、好ましくは炭素数4~12の脂肪族ジアミンと、炭素数2~20、好ましくは炭素数6~12の脂肪族ジカルボン酸の組合せ、炭素数6~12のラクタム又はアミノカルボン酸等を挙げることができる。
脂肪族ジアミンとしては、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ペプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、トリデカンジアミン、テトラデカンジアミン、ペンタデカンジアミン、ヘキサデカンジアミン、ヘプタデカンジアミン、オクタデカンジアミン、ノナデカンジアミン、エイコサンジアミン、2-メチル-1,8-オクタンジアミン、2,2,4/2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。また脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジオン酸、ドデカンジオン酸、トリデカンジオン酸、テトラデカンジオン酸、ペンタデカンジオン酸、ヘキサデカンジオン酸、オクタデカンジオン酸、エイコサンジオン酸等が挙げられる。
脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸の組合せとして、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の組合せ、ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸の組合せ、ヘキサメチレンジアミンとドデカンジオン酸の組合せ等が挙げられ、これらの組合せの等モル塩が好ましく用いられる。
ラクタムとしては、ε-カプロラクタム、エナントラクタム、ウンデカンラクタム、ドデカンラクタム、α-ピロリドン、α-ピペリドン等が挙げられる。ラクタムは、生産性の観点から、ε-カプロラクタム、ウンデカンラクタム又はドデカンラクタムであることが好ましい。また、アミノカルボン酸としては6-アミノカプロン酸、7-アミノヘプタン酸、9-アミノノナン酸、11-アミノウンデカン酸、12-アミノドデカン酸が挙げられる。
脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)として具体的には、ポリカプロラクタム(ポリアミド6)、ポリエナントラクタム(ポリアミド7)、ポリウンデカンラクタム(ポリアミド11)、ポリラウリルラクタム(ポリアミド12)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ポリアミド66)、ポリテトラメチレンデカミド(ポリアミド410)、ポリテトラメチレンドデカミド(ポリアミド412)、ポリペンタメチレンアゼラミド(ポリアミド59)、ポリペンタメチレンセバカミド(ポリアミド510)、ポリペンタメチレンドデカミド(ポリアミド512)、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ポリアミド69)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ポリアミド612)、ポリノナメチレンアジパミド(ポリアミド96)、ポリノナメチレンアゼラミド(ポリアミド99)、ポリノナメチレンセバカミド(ポリアミド910)、ポリノナメチレンドデカミド(ポリアミド912)、ポリデカメチレンアジパミド(ポリアミド106)、ポリデカメチレンアゼラミド(ポリアミド109)、ポリデカメチレンデカミド(ポリアミド1010)、ポリデカメチレンドデカミド(ポリアミド1012)、ポリドデカメチレンアジパミド(ポリアミド126)、ポリドデカメチレンアゼラミド(ポリアミド129)、ポリドデカメチレンセバカミド(ポリアミド1210)、ポリドデカメチレンドデカミド(ポリアミド1212)、ポリアミド122等が挙げられる。
脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)は、生産性の観点から、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド11及びポリアミド12からなる群から選択される1種以上であることが好ましく、ポリアミド6及び/又はポリアミド66であることが特に好ましい。
脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)は、1種又は2種以上の組合せであってもよい。
(脂肪族共重合ポリアミド樹脂(A-2))
脂肪族共重合ポリアミド樹脂(A-2)は、脂肪族ポリアミド樹脂を構成するモノマー成分が、2種以上の組合せであるポリアミド樹脂を意味する。脂肪族共重合ポリアミド樹脂(A-2)は、脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸の組合せ、ラクタム及びアミノカルボン酸からなる群から選択される2種以上の共重合体である。ここで、脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸の組合せは、1種類の脂肪族ジアミンと1種類の脂肪族ジカルボン酸の組合せで1種類のモノマーとみなす。
脂肪族ジアミンとしては、脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)の原料として例示したものと同様のものが挙げられる。
脂肪族ジカルボン酸としては、脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)の原料として例示したものと同様のものが挙げられる。
ラクタムとしては、脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)の原料として例示したものと同様のものが挙げられる。また、アミノカルボン酸としては脂肪族ホモポリアミド樹脂(A-1)の原料として例示したものと同様のものが挙げられる。
これらの脂肪族ジアミン、脂肪族ジカルボン酸、ラクタム及びアミノカルボン酸は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
脂肪族共重合ポリアミド樹脂(A-2)として具体的には、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸共重合体(ポリアミド6/66)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアゼライン酸共重合体(ポリアミド6/69)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノセバシン酸共重合体(ポリアミド6/610)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノウンデカンジカルボン酸共重合体(ポリアミド6/611)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノドデカンジカルボン酸共重合体(ポリアミド6/612)、カプロラクタム/アミノウンデカン酸共重合体(ポリアミド6/11)、カプロラクタム/ラウリルラクタム共重合体(ポリアミド6/12)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸/ラウリルラクタム共重合体(ポリアミド6/66/12)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸/ヘキサメチレンジアミノセバシン酸共重合体(ポリアミド6/66/610)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸/ヘキサメチレンジアミノドデカンジカルボン酸共重合体(ポリアミド6/66/612)等の脂肪族共重合ポリアミド樹脂が挙げられる。
脂肪族共重合ポリアミド樹脂(A-2)は、1種又は2種以上の組合せであってもよい。
(脂肪族ポリアミド樹脂(A)の物性及び含有量)
脂肪族ポリアミド樹脂(A)は、JIS K 6920に準拠して、ポリアミド樹脂1gを96%硫酸100mlに溶解させ、25℃で測定される相対粘度が1.5~5.0であると、ポリアミド樹脂組成物の機械的特性及び成形性の観点から、好ましい。脂肪族ポリアミド樹脂(A)の相対粘度は、より好ましくは2.0~4.5、特に好ましくは2.2~2.8である。
脂肪族ポリアミド樹脂(A)が、相対粘度が異なる2種以上のポリアミド樹脂を含む場合、脂肪族ポリアミド樹脂(A)の相対粘度は、上記内容で測定されるのが好ましいが、それぞれのポリアミド樹脂の相対粘度とその混合比が判明している場合、それぞれの相対粘度にその混合比を乗じた値を合計して算出される平均値を、脂肪族ポリアミド樹脂(A)の相対粘度としてもよい。
脂肪族ポリアミド樹脂(A)の末端アミノ基濃度は、フェノールとメタノールの混合溶媒に溶解させ中和滴定で求められる末端アミノ基濃度として、30μmol/g以上であることが好ましく、30μmol/g以上110μmol/g以下の範囲がより好ましく、30μmol/g以上70μmol/g以下の範囲が特に好ましい。前記範囲であると、ポリアミド樹脂組成物の成形加工性が良好である。
脂肪族ポリアミド樹脂(A)が、末端アミノ基濃度の異なる2種以上のポリアミド樹脂を含む場合、脂肪族ポリアミド樹脂(A)における末端アミノ基濃度は、上記中和摘定で測定されるのが好ましいが、それぞれのポリアミド樹脂の末端アミノ基濃度とその混合比が判明している場合、それぞれの末端アミノ基濃度にその混合比を乗じた値を合計して算出される平均値を、脂肪族ポリアミド樹脂(A)の末端アミノ基濃度としてもよい。
ポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、脂肪族ポリアミド樹脂(A)を50~85質量%含む。脂肪族ポリアミド樹脂(A)の含有量が前記範囲であると、機械的特性及び成形性に優れたポリアミド樹脂組成物とすることができる。脂肪族ポリアミド樹脂(A)の含有量は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、55~85質量%であることが好ましく、60~85質量%であることがより好まししい。
(ポリアミド樹脂の製造)
ポリアミド樹脂の製造装置としては、バッチ式反応釜、一槽式ないし多槽式の連続反応装置、管状連続反応装置、一軸型混練押出機、二軸型混練押出機等の混練反応押出機等、公知のポリアミド製造装置が挙げられる。重合方法としては溶融重合、溶液重合や固相重合等の公知の方法を用い、常圧、減圧、加圧操作を繰り返して重合することができる。これらの重合方法は単独で、あるいは適宜、組合せて用いることができる。
<オレフィン系アイオノマー(B)>
オレフィン系アイオノマーとは、オレフィンとα,β-不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸エステルとの共重合体を金属又は金属イオンによって中和したものをいう。オレフィン系アイオノマー(B)を配合することにより、ポリアミド樹脂組成物を成形品とした場合に、剛直性と柔軟性のバランスが良好であり、優れた耐衝撃性が得られるため、ポリアミド樹脂組成物は高圧ガスと接触する成形品に好適に使用できる。
オレフィン系アイオノマー(B)は、1種又は2種以上の組合せであってもよい。
オレフィン系アイオノマー(B)を構成するオレフィン系樹脂としては、(エチレン及び/又はプロピレン)/(α,β-不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸エステル)系共重合体が挙げられる。これらは1種単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
(エチレン及び/又はプロピレン)/(α,β-不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸エステル)系共重合体は、エチレン及び/又はプロピレンとα,β-不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸エステル単量体とを共重合した重合体である。α,β-不飽和カルボン酸単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸が挙げられる。α,β-不飽和カルボン酸エステル単量体としては、これらα,β-不飽和カルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル、オクチルエステル、ノニルエステル、デシルエステル等が挙げられる。これらは1種単独でも又は2種以上を組合せて用いてもよい。
これらの共重合体において、エチレン及び/又はプロピレン単位の含有量は、10モル%以上90モル%以下であることが好ましく、20モル%以上80モル%以下であることがより好ましい。
アイオノマーに用いられる金属及び金属イオンとしてはNa、K、Cu、Mg、Ca、Ba、Zn、Cd、Al、Fe、Co及びNi並びにそれらのイオン等が挙げられる。これらは1種単独でも又は2種以上を組合せて用いてもよいが、少なくともZn(本明細書では「亜鉛」ともいう)を含むことが好ましい。
これらの中でも、エチレン/メタクリル酸共重合体系アイオノマーが好ましく、エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エステル共重合体系アイオノマーが特に好ましい。オレフィン系アイオノマー(B)として、エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エステル共重合体系アイオノマーを配合することにより、ポリアミド樹脂組成物を成形品とした際の強度と靱性を維持したまま剛直性を下げることができる。オレフィン系アイオノマーの市販品としては、三井・ダウ ポリケミカル株式会社製のハイミラン(登録商標)シリーズが挙げられる。
オレフィン系アイオノマー(B)は、示差走査熱量計(DSC)でISO11357-3に準じて、窒素雰囲気下で、20℃/分で昇温して測定した融点が75~100℃であることが好ましく、80~95℃であることがより好ましい。
また、オレフィン系アイオノマー(B)は、JIS K7112で測定した密度が940~980kg/mであることが好ましく、950~970kg/mであることがより好ましい。
ポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、オレフィン系アイオノマー(B)を5~40質量%含む。オレフィン系アイオノマー(B)の含有量が前記範囲であると、ポリアミド樹脂組成物から得られる成形品の機械的強度及び成形加工性に優れたポリアミド樹脂組成物とすることができる。オレフィン系アイオノマー(B)の含有量は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、5~35質量%であることが好ましく、10~35質量%であることがより好ましく、10~30質量%であることが特に好ましい。
<ポリオレフィン樹脂(C)>
ポリオレフィン樹脂(C)を配合することにより、ポリアミド樹脂組成物の成形性と、ポリアミド樹脂から得られる成形品の機械的強度が向上する。ポリオレフィン樹脂(C)は、オレフィン系アイオノマー(B)ではないものとする。ポリオレフィン樹脂(C)は1種単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
ポリオレフィン樹脂(C)は、カルボキシル基、酸無水物基、カルボン酸エステル基、カルボン酸金属塩、カルボン酸イミド基、カルボン酸アミド基、エポキシ基等の官能基を有していてもよい。ポリアミド樹脂組成物の流動性が必要とされる場合は、官能基を有さないポリオレフィン樹脂を使用することが好ましい。
官能基非含有ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、炭素数3以上のα-オレフィンのオレフィン単独重合体;(エチレン及び/又はプロピレン)/α-オレフィン系共重合体等が挙げられる。(エチレン及び/又はプロピレン)/α-オレフィン系共重合体は、エチレンと炭素数3以上のα-オレフィンとを共重合した重合体及び/又はプロピレンと炭素数4以上のα-オレフィンとを共重合した重合体である。これらの中でも、成形性の点で、エチレン/α-オレフィン共重合体が好ましく、エチレン/プロピレン共重合体が特に好ましい。
炭素数3以上のα-オレフィンとしては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセン、1-トリデセン、1-テトラデセン、1-ペンタデセン、1-ヘキサデセン、1-ヘプタデセン、1-オクタデセン、1-ノナデセン、1-エイコセン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、 4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセン、9-メチル-1-デセン、11-メチル-1-ドデセン、12-エチル-1-テトラデセン等が挙げられる。これらは1種単独でも又は2種以上を組合せて用いてもよい。
(エチレン及び/又はプロピレン)/α-オレフィン系共重合体において、エチレン及び/又はプロピレン単位の含有量は、10モル%以上90モル%以下であることが好ましく、20モル%以上80モル%以下であることがより好ましい。また、(エチレン及び/又はプロピレン)/α-オレフィン系共重合体として、エチレン/プロピレン共重合体を用いることもできる。
官能基非含有ポリオレフィン樹脂は、非共役ジエン等のポリエンを共重合したものであってもよい。非共役ジエンとしては、1,4-ペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、1,5-ヘキサジエン、1,4-オクタジエン、1,5-オクタジエン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタジエン、2-メチル-1,5-ヘキサジエン、6-メチル-1,5-ヘプタジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン、4-エチリデン-8-メチル-1,7-ノナジエン、4,8-ジメチル-1,4,8-デカトリエン(DMDT)、ジシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエン、5-ビニルノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-メチレン-2-ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2-ノルボルネン、6-クロロメチル-5-イソプロピリデン-2-ノルボルネン、2,3-ジイソプロピリデン-5-ノルボルネン、2-エチリデン-3-イソプロピリデン-5-ノルボルネン、2-プロペニル-2,5-ノルボルナジエン等が挙げられる。これらは1種単独でも又は2種以上を組合せて用いてもよい。
官能基含有ポリオレフィン樹脂は、官能基非含有ポリオレフィン樹脂に前記官能基を導入した樹脂である。官能基非含有ポリオレフィン樹脂に、前記官能基を導入する方法としては、(i)官能基非含有ポリオレフィン樹脂の重合時、官能基を有する共重合可能な単量体を共重合する方法、(ii)重合開始剤、連鎖移動剤等により、官能基非含有ポリオレフィン樹脂の分子鎖又は分子末端に官能基を導入する方法、(iii)前記官能基とグラフト化が可能な官能基とを有する化合物(グラフト化合物)を官能基非含有ポリオレフィン樹脂にグラフトさせる方法等が挙げられる。これらの導入方法は、単独で、あるいは適宜、組合せて用いることができる。
これらの官能基を有する共重合可能な単量体、前記グラフト化合物等の例として、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸、シス-4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸、エンドビシクロ-[2.2.1]-5-ヘプテン-2,3-ジカルボン酸及びこれらカルボン酸の金属塩、マレイン酸モノメチル、イタコン酸モノメチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸アミノエチル、マレイン酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ-[2.2.1]-5-ヘプテン-2,3-ジカルボン酸無水物、マレイミド、N-エチルマレイミド、N-ブチルマレイミド、N-フェニルマレイミド、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、シトラコン酸グリシジル等が挙げられる。これらは1種単独でも又は2種以上を組合せて用いることができる。これらの中で、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸が好ましい。
官能基含有ポリオレフィン樹脂としては、(エチレン及び/又はプロピレン)/(α,β-不飽和カルボン酸及び/又はα,β-不飽和カルボン酸エステル)系共重合体を挙げることができる。該共重合体は、エチレン及び/又はプロピレンとα,β-不飽和カルボン酸及び/又はα,β-不飽和カルボン酸エステル単量体とを共重合した重合体である。α,β-不飽和カルボン酸単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸が挙げられる。α,β-不飽和カルボン酸エステル単量体としては、これらα,β-不飽和カルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル、オクチルエステル、ノニルエステル、デシルエステル等が挙げられる。これらの共重合体において、エチレン及び/又はプロピレン単位の含有量は、10モル%以上90モル%以下であることが好ましく、20モル%以上80モル%以下であることがより好ましい。これらの共重合体は1種単独でも又は2種以上を組合せて用いてもよい。
官能基含有ポリオレフィン樹脂の別の例としては、前記官能基を含有する(エチレン又はプロピレン)単独重合体、前記官能基を含有する(エチレン及び/又はプロピレン)/α-オレフィン系共重合体、前記官能基をさらに含有する(エチレン及び/又はプロピレン)/(α,β-不飽和カルボン酸及び/又はα,β-不飽和カルボン酸エステル)系共重合体等を挙げることができる。
ポリオレフィン樹脂が官能基を有している場合における官能基の含有量は、官能基のモル数(μmol)/官能基含有ポリオレフィン樹脂の質量(g)として、25μmol/g超過150μmol/g未満であることが好ましく、35μmol/g以上125μmol未満がより好ましく、40μmol/g以上110μmol/g以下が特に好ましい。官能基含有ポリオレフィン樹脂の官能基の含有量は、例えば、カルボキシル基、酸無水物基又はカルボン酸エステル基を有する場合には、トルエン及びエタノールを用いて調製した試料溶液を用いて、フェノールフタレインを指示薬とし、0.1規定のKOHエタノール溶液による中和滴定で測定される。
ポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、ポリオレフィン樹脂(C)を1~10質量%含む。ポリオレフィン樹脂(C)の含有量が前記範囲であると、ポリアミド樹脂組成物の成形性と、ポリアミド樹脂から得られる成形品の機械的強度に優れたポリアミド樹脂組成物とすることができる。ポリオレフィン樹脂(C)の含有量は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、1~9質量%であることが好ましく、2~9質量%であることがより好ましく、2~8質量%であることが特に好ましい。
<一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)>
ポリアミド樹脂組成物は、一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)の合計0.05~3.0質量%を含むことが好ましい。一般的に、樹脂(R)が酸素、熱、光等に晒されると、フリーラジカルを生成し、これはさらに酸素と反応してパーオキシラジカル(ROO・)を生成する。このパーオキシラジカルは、活性が非常に高く、他の有機物から水素を引き抜きハイドロパーオキサイドとなり、新たなフリーラジカルを生成し、連鎖反応(自動酸化)することにより、樹脂の劣化を促進する。本発明においては、このような樹脂の劣化を防止するために、一次酸化防止剤と二次酸化防止剤とを併用することが好ましい。一次酸化防止剤(D)とは、酸素、熱、光等の作用により発生したフリーラジカルを捕捉し、自動酸化の防止作用を有する化合物を指し、二次酸化防止剤(E)とは、ハイドロパーオキサイドを無害な化合物に分解する作用を有する化合物を指す。
一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)は、それぞれ1種又は2種以上の組合せであってもよい。
一次酸化防止剤(D)は、パーオキシラジカル捕捉の観点から、フェノール系化合物及びアミン系化合物からなる群より選択される少なくとも1種であると好ましく、フェノール系化合物であるとより好ましく、水酸基のオルト位にt-ブチル基等の嵩高い置換基を有するヒドロキシフェニル基を少なくとも1つ有する化合物であるとさらに好ましく、前記ヒドロキシフェニル基を2つ以上有する化合物であると特に好ましい。
フェノール系化合物として具体的には、N,N’-ヘキサメチレンビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ-ヒドロシンナムアミド)(Irganox(登録商標)1098、BASFジャパン株式会社製;SONGNOX(登録商標)1098、ソンウォン・インダストリアル株式会社製)、ペンタエリスリチル-テトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)-プロピオネート](Irganox(登録商標)1010;BASFジャパン株式会社製)、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3-(5-t-ブチル-4-ヒドロキシ-m-トリル)プロピオネート](Irganox(登録商標)245;BASFジャパン株式会社製)、3,9-ビス[2-〔3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕-1,1-ジメチルエチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(スミライザー(登録商標)GA-80;住友化学株式会社製)を挙げることができる。
アミン系化合物として具体的には、N-(3-メタクリロイルオキシ-2-ヒドロキシプロピル)-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン、フェニル-α-ナフチルアミン、フェニル-β-ナフチルアミン、アルドール-α-ナフチルアミン、フェニル-β-ナフチルアミンとアセトンとの反応物、p-イソプロポキシジフェニルアミン、p-(p-トルエンスルホニルアミド)-ジフェニルアミン、ジフェニルアミンとアセトンとの反応生成物、ジフェニルアミンとジイソブチレンとの反応生成物、N,N’-ジフェニル-p-フェニレンジアミン、N-イソプロピル-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン、N-シクロヘキシル-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン、N,N’-ビス(1,4-ジメチルペンチル)-p-フェニレンジアミン、2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノンの重合物、6-エトキシ-2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリン、6-ドデシル-2,2,4-トリメチル-1,2-ジヒドロキノリンを挙げることができる。
二次酸化防止剤(E)は、パーオキサイドの分解やパーオキシラジカルを安定化させる観点で、リン系化合物及び硫黄系化合物からなる群より選択される少なくとも1種であると好ましく、リン系化合物であるとより好ましく、トリアリールオキシホスフィン系化合物であるとさらに好ましく、ベンゼン環に結合した酸素原子のオルト位にt-ブチル基等の嵩高い置換基を有するトリフェニルオキシホスフィン系化合物であると特に好ましい。
リン系化合物として具体的には、トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト(Irgafos168、BASFジャパン株式会社製;SONGNOX(登録商標)1680、ソンウォン・インダストリアル株式会社製)、ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエルスリトールジフォスファイト(アデカスタブ(登録商標)PEP-36;株式会社ADEKA製)、テトラキス(2,4-ジ-tert-ブチルフェノキシ)-4,4-ビフィニルジホスフィンを主成分とするビフィニル、三塩化リン及び2,4-ジ-tert-ブチルフェノールの反応生成物(Hostanox(登録商標)P-EPQ(登録商標)P;クラリアントジャパン株式会社製)を挙げることができる。
硫黄系化合物として具体的には、ジステアリル-3,3-チオジプロピオネート(Irganox(登録商標)PS802;BASFジャパン株式会社製)、ペンタエリスリチルテトラキス(3-ラウリルチオプロピオネート)(スミライザー(登録商標)TP-D;住友化学株式会社製)、ジドデシル(3,3’-チオジプロピオネート)(Irganox(登録商標)PS800;BASFジャパン株式会社製)等のチオエーテル系化合物を挙げることができる。
ポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)の合計0.05~3.0質量%を含むことが好ましい。一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)の合計含有量が前記範囲であると、酸化劣化が防止され、機械的強度に優れた成形品を与えるポリアミド樹脂組成物とすることができる。一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)の合計含有量は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、0.10~2.5質量%であることがより好ましく、0.15~2.0質量%であることがさらに好ましく、0.20~1.5質量%であることが特に好ましい。
ポリアミド樹脂組成物は、二次酸化防止剤(E)を一次酸化防止剤(D)より多く含むことが好ましい。ポリアミド樹脂組成物は、一次酸化防止剤(D)を含まないことができる。二次酸化防止剤(E)の種類によっては一次酸化防止剤を兼ねることができるためである。二次酸化防止剤(E)を一次酸化防止剤(D)より多く含有させることにより、一次酸化防止剤(D)が生成させたハイドロパーオキサイドを十分に安定化させることができ、ひいてはポリアミド樹脂組成物から得られる成形品の着色及び酸化劣化による機械的強度の低下を抑制することができる。一次酸化防止剤(D)と二次酸化防止剤(E)の含有比率は、ポリアミド樹脂組成物の着色抑制と酸化防止効果とのバランスの観点から、一次酸化防止剤(D)に対して、二次酸化防止剤(E)が1倍質量超5倍質量以下であることが好ましく、1.2倍質量超4倍質量以下であることがより好ましく、1.5倍質量超3倍質量以下であることが特に好ましい。
一次酸化防止剤(D)の含有率は、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、0.02質量%以上1.5質量%未満であることが好ましく、0.05質量%以上1.0質量%以下であることがより好ましく、0.10質量%以上0.50質量%以下であることが特に好ましい。
二次酸化防止剤の含有率は、ポリアミド樹脂組成物100質量中に、0.03質量%以上2.98質量%以下であることが好ましく、0.10質量%以上2.0質量%以下であることがより好ましく、0.15質量%以上1.0質量%以下であることが特に好ましい。
<他の成分>
ポリアミド樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、他の成分を含むことができる。他の成分としては、脂肪族ポリアミド樹脂(A)以外のポリアミド樹脂、例えば、脂環族又は芳香族の基を主鎖又は側鎖に有するポリアミド樹脂、オレフィン系アイオノマー(B)及びポリオレフィン樹脂(C)以外の樹脂、可塑剤、一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)以外の酸化防止剤、例えば無機系酸化防止剤、発泡剤、耐候剤、結晶核剤、結晶化促進剤、離型剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃助剤、顔料、染料等の機能性付与剤等が挙げられる。なお、他の成分は、脂肪族ポリアミド樹脂(A)、オレフィン系アイオノマー(B)、ポリオレフィン樹脂(C)、一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)ではない。
ポリアミド樹脂組成物は、成形品の用途に応じて他の成分として無機核剤を含んでいてもよい。無機核剤の例としては、タルク、マイカ、合成マイカ、ガラスフレーク、非膨潤性雲母、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンブラック、グラファイト、金属箔、セラミックビーズ、クレー、セリサイト、ゼオライト、ベントナイト、水酸化アルミニウム、ドロマイト、カオリン、シリカ、微粉ケイ酸、長石粉、チタン酸カリウム、シラスバルーン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化ケイ素、水酸化マグネシウム、石膏、ノバキュライト、ドーソナイト、白土、ガラス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカー、マグネシウム系ウイスカー、珪素系ウイスカー、ワラステナイト、セピオライト、スラグ繊維、ゾノライト、エレスタダイト、石膏繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維及び硼素繊維等が挙げられる。これらの中でも、高圧ガスタンクの材料として使用する場合には、ポリアミド樹脂組成物の結晶化度を向上させ、ガス透過性を抑制する観点から、タルクが好ましい。
[ポリアミド樹脂組成物の製造方法]
ポリアミド樹脂組成物の製造方法は特に制限されるものではなく、例えば次の方法を適用することができる。
脂肪族ポリアミド樹脂(A)と、オレフィン系アイオノマー(B)と、ポリオレフィン樹脂(C)と、一次酸化防止剤(D)と、二次酸化防止剤(E)と、任意の他の成分とを混合して使用する際には、単軸、2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、及びミキシングロール等通常公知の溶融混練機が用いられる。例えば、二軸押出機を使用して、全ての原材料を配合後、溶融混練する方法、一部の原材料を配合後、溶融混練し、さらに残りの原材料を配合し溶融混練する方法、あるいは一部の原材料を配合後、溶融混練中にサイドフィーダーを用いて残りの原材料を混合する方法等、いずれの方法を用いてもよい。
[ポリアミド樹脂組成物の物性]
ポリアミド樹脂組成物は、ISO 178に準拠して得られた曲げ弾性率(23℃50%RH)が1,000~2,000MPa、かつ、曲げ強さ(23℃50%RH)が50~80MPaであると好ましい。曲げ弾性率及び曲げ強さが上記範囲であると、成形品とした場合に剛直性と柔軟性のバランスが良好となり、成形品の内外からの圧力に対する耐性が得られるため、特に高圧ガスと接触する成形品の用途に好適に使用することができる。曲げ弾性率が1,000MPa未満又は曲げ強さが50MPa未満であると、成形品の破壊が起こりやすくなる傾向がある。曲げ弾性率が2,000MPa超又は曲げ強さが80MPa超であると、成形品の更なる加工が困難となりやすく、また、成形品の柔軟性に劣り、却って耐衝撃性に劣りやすくなる傾向がある。曲げ弾性率は、1,200~2,000MPaであることがより好ましく、1,400~2,000MPaであることがさらに好ましく、1,400~1,900MPaであることが特に好ましい。曲げ強さは、50~79MPaであることがより好ましく、55~78MPaであることが特に好ましい。
ポリアミド樹脂組成物は、ISO 179-1/1eAに準拠して得られたシャルピー衝撃強さ(ノッチあり、23℃50%RH)が20kJ/m以上であると好ましい。シャルピー衝撃強さが上記範囲であると、成形品とした場合に耐衝撃性が良好となり、高圧ガスと接触する成形品の用途に好適に使用することができる。シャルピー衝撃強さは、45kJ/m以上であることがより好ましく、60kJ/m以上であることがさらに好ましく、80kJ/m以上であることが特に好ましい。シャルピー衝撃強さの上限は、特に限定されないが、通常150kJ/m以下である。
[ポリアミド樹脂組成物の用途]
ポリアミド樹脂組成物は、特に制限されず、公知の方法を利用する成形品の製造に用いることができる。具体的には、ポリアミド樹脂組成物は、プレス成形、ブロー成形、押出成形、射出成形、回転成形等による成形品の製造に用いることができ、特に、射出成形による成形品の製造に好適に用いることができる。
ポリアミド樹脂組成物は、成形品とした場合に、剛直性と柔軟性のバランスが良好であり、ガスバリア性及び耐衝撃性に優れるため、高圧ガス、具体的には常用の温度で圧力が1MPa以上となる圧縮ガスと接触する成形品、例えば、高圧ガスに接するタンク、チューブ、ホース、フィルム等に好適に用いられる。前記ガスの種類としては、特に制限されず、水素、窒素、酸素、ヘリウム、メタン、ブタン、プロパン等が挙げられ、極性の小さいガスが好ましく、水素、窒素、メタンが特に好ましい。
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
[使用材料]
1.脂肪族ポリアミド樹脂(A)
ポリアミド6(宇部興産株式会社製、96%硫酸に対する相対粘度=2.64)
ポリアミド6(宇部興産株式会社製、96%硫酸に対する相対粘度=2.47)
2.オレフィン系アイオノマー(B)
エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エステル共重合体系アイオノマー(ハイミラン(登録商標)1855、イオンタイプ:Zn)
3.ポリオレフィン樹脂(C)
エチレン-プロピレン共重合体(住友化学株式会社製、エスプレン(登録商標)SP0 V0132)
エチレン-1-ブテン共重合体(三井化学株式会社製、タフマー(登録商標)TX610)
無水マレイン酸変性エチレン-1-ブテン共重合体(三井化学株式会社製、タフマー(登録商標)MA8510)
無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂(株式会社プライムポリマー製、ZP 648)
4.一次酸化防止剤(D)
フェノール系化合物:N,N’-ヘキサメチレンビス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ-ヒドロシンナムアミド)(Irganox(登録商標)1098;BASFジャパン株式会社製)
5.二次酸化防止剤(E)
リン系化合物:トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト(Irgafos168;BASFジャパン株式会社製)
実施例1~5及び比較例1~3
表1に記載した各成分を、下記溶融混錬条件で溶融混練し、目的とするポリアミド樹脂組成物のペレットを作製した。なお、表1中の組成の単位は質量%であり、ポリアミド樹脂組成物全体を100質量%とする。
<溶融混錬条件>
ZSK32mc二軸押出機(Coperion社製)を使用
シリンダー径:32mm
L/D:48
スクリュー回転数:250rpm
[評価方法]
1.曲げ弾性率及び曲げ強さ
実施例1~5及び比較例1~3のペレットをそれぞれ用い、下記射出成形条件で、厚さ4mmのISO Type-B試験片を作製した。
<射出成形条件>
シリンダー温度:250℃
金型温度:80℃
金型内平均射出速度:200mm/sec
冷却時間:20秒
このようにして得た試験片を用い、ISO 178に準拠して、23℃50%RH条件下で、曲げ弾性率及び曲げ強さを測定した。測定装置は、全自動プラスチック曲げ試験機 AG-Xplus型(株式会社島津製作所製)を用いた。曲げ弾性率が1,000~2,000MPa、かつ、曲げ強さが50~80MPaである場合、成形体は剛直性と柔軟性のバランスが良好であると判断した。
2.シャルピー衝撃強さ
実施例1~5及び比較例1~3のペレットをそれぞれ用い、下記射出成形条件で、厚さ4mmのISO Type-B試験片を作製した。
<射出成形条件>
シリンダー温度:250℃
金型温度:80℃
金型内平均射出速度:200mm/sec
冷却時間:20秒
このようにして得た試験片を用い、ISO 179-1/1eAに準拠して、23℃50%RH条件下で、シャルピー衝撃強さ(ノッチあり)を測定した。測定装置は、141-PC型(株式会社安田精機製作所製)を用いた。シャルピー衝撃強さが20kJ/m以上である場合、成形体は耐衝撃性が良好であると判断した。
Figure 2023145813000001
表1から、ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、脂肪族ポリアミド樹脂(A)50~85質量%、オレフィン系アイオノマー(B)5~40質量%、及びポリオレフィン樹脂(C)1~10質量%を含む、実施例1~5のポリアミド樹脂組成物は、成形品の曲げ弾性率及び曲げ強さがそれぞれ1,000~2,000MPa及び50~80MPaであり、剛直性と柔軟性のバランスが良好であり、また、良好な耐衝撃性を有しているため、高圧ガスと接触する成形品として好適に使用できる。
オレフィン系アイオノマー(B)を配合せず、(C)成分として、無水マレイン酸変性エチレン-1-ブテン共重合体のみを配合した比較例1のポリアミド樹脂組成物は、成形品の曲げ強さが80MPaを超えており、柔軟性に劣り、高圧ガスと接触する成形品として不適であった。オレフィン系アイオノマー(B)を配合せず、(C)成分として、官能基非含有ポリオレフィン樹脂と無水マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂とを併用した比較例2及び3のポリアミド樹脂組成物は、成形品の曲げ弾性率及び曲げ強さがそれぞれ2,000MPa及び80MPaを超えており、柔軟性に劣り、またシャルピー衝撃強さが20kJ/mを大きく下回っており、耐衝撃性に劣る。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、射出成形等による各種成形品の製造に用いることができる。

Claims (10)

  1. ポリアミド樹脂組成物100質量%中に、脂肪族ポリアミド樹脂(A)50~85質量%、オレフィン系アイオノマー(B)5~40質量%、及びポリオレフィン樹脂(C)1~10質量%を含むポリアミド樹脂組成物。
  2. オレフィン系アイオノマー(B)がエチレン/メタクリル酸/アクリル酸エステル共重合体系アイオノマーである、請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
  3. 脂肪族ポリアミド樹脂(A)について、JIS K 6920に準拠して、ポリアミド樹脂1gを96%硫酸100mlに溶解させ、25℃で測定される相対粘度が2.2~2.8である、請求項1又は2に記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. さらに、一次酸化防止剤(D)及び二次酸化防止剤(E)の合計0.05~3.0質量%を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  5. ポリアミド樹脂組成物が、二次酸化防止剤(E)を一次酸化防止剤(D)より多く含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  6. 一次酸化防止剤(D)が、フェノール系化合物及びアミン系化合物からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~5のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  7. 二次酸化防止剤(E)が、リン系化合物及び硫黄系化合物からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1~6のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  8. ISO 178に準拠して得られた曲げ弾性率(23℃50%RH)が1,000~2,000MPa、かつ、曲げ強さ(23℃50%RH)が50~80MPaである、請求項1~7のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  9. ISO 179-1/1eAに準拠して得られたシャルピー衝撃強さ(ノッチあり、23℃50%RH)が20kJ/m以上である、請求項1~8のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
  10. 高圧ガスと接触する成形品用である、請求項1~9のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物。
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