JP2023145434A - ユーザ装置、基地局および通信システム - Google Patents

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満 望月
Mitsuru Mochizuki
文大 長谷川
Fumidai Hasegawa
範行 福井
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Abstract

【課題】信頼性の高い通信システムを提供する。【解決手段】通信システムは、基地局と、基地局と無線通信可能に構成された複数の端末装置とを備える。1スロットが、第1端末装置のサウンディング参照信号(SRS)用に割り当てられた1つ以上のシンボルからなるSRSシンボル範囲と、SRSシンボル範囲の前の1つ以上のシンボルからなる第1シンボル範囲と、SRSシンボル範囲の後ろの1つ以上のシンボルからなる第2シンボル範囲とを含む場合、第1端末装置とは異なる第2端末装置は、第1シンボル範囲と第2シンボル範囲とのうちの少なくとも一方で、基地局への上り通信を行う。【選択図】図9

Description

本発明は、移動端末装置などの通信端末装置と基地局装置との間で無線通信を行う通信システム等に関する。
移動体通信システムの規格化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、無線区間についてはロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)と称し、コアネットワークおよび無線アクセスネットワーク(以下、まとめて、ネットワークとも称する)を含めたシステム全体構成については、システムアーキテクチャエボリューション(System Architecture Evolution:SAE)と称される通信方式が検討されている(例えば、非特許文献1~5)。この通信方式は3.9G(3.9 Generation)システムとも呼ばれる。
LTEのアクセス方式としては、下り方向はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、上り方向はSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が用いられる。また、LTEは、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)とは異なり、回線交換を含まず、パケット通信方式のみになる。
非特許文献1(5章)に記載される、3GPPでの、LTEシステムにおけるフレーム構成に関する決定事項について、図1を用いて説明する。図1は、LTE方式の通信システムで使用される無線フレームの構成を示す説明図である。図1において、1つの無線フレーム(Radio frame)は10msである。無線フレームは10個の等しい大きさのサブフレーム(Subframe)に分割される。サブフレームは、2個の等しい大きさのスロット(slot)に分割される。無線フレーム毎に1番目および6番目のサブフレームに下り同期信号(Downlink Synchronization Signal)が含まれる。同期信号には、第一同期信号(Primary Synchronization Signal:P-SS)と、第二同期信号(Secondary Synchronization Signal:S-SS)とがある。
3GPPでの、LTEシステムにおけるチャネル構成に関する決定事項が、非特許文献1(5章)に記載されている。CSG(Closed Subscriber Group)セルにおいてもnon-CSGセルと同じチャネル構成が用いられると想定されている。
物理報知チャネル(Physical Broadcast Channel:PBCH)は、基地局装置(以下、単に「基地局」という場合がある)から移動端末装置(以下、単に「移動端末」という場合がある)などの通信端末装置(以下、単に「通信端末」という場合がある)への下り送信用のチャネルである。BCHトランスポートブロック(transport block)は、40ms間隔中の4個のサブフレームにマッピングされる。40msタイミングの明白なシグナリングはない。
物理制御フォーマットインジケータチャネル(Physical Control Format Indicator Channel:PCFICH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PCFICHは、PDCCHsのために用いるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルの数を、基地局から通信端末へ通知する。PCFICHは、サブフレーム毎に送信される。
物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PDCCHは、後述のトランスポートチャネルの1つである下り共有チャネル(Downlink Shared Channel:DL-SCH)のリソース割り当て(allocation)情報、後述のトランスポートチャネルの1つであるページングチャネル(Paging Channel:PCH)のリソース割り当て(allocation)情報、DL-SCHに関するHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)情報を通知する。PDCCHは、上りスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)を運ぶ。PDCCHは、上り送信に対する応答信号であるAck(Acknowledgement)/Nack(Negative Acknowledgement)を運ぶ。PDCCHは、L1/L2制御信号とも呼ばれる。
物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PDSCHには、トランスポートチャネルである下り共有チャネル(DL-SCH)、およびトランスポートチャネルであるPCHがマッピングされている。
物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel:PMCH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PMCHには、トランスポートチャネルであるマルチキャストチャネル(Multicast Channel:MCH)がマッピングされている。
物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)は、通信端末から基地局への上り送信用のチャネルである。PUCCHは、下り送信に対する応答信号(response signal)であるAck/Nackを運ぶ。PUCCHは、CQI(Channel Quality Indicator)レポートを運ぶ。CQIとは、受信したデータの品質、もしくは通信路品質を示す品質情報である。またPUCCHは、スケジューリングリクエスト(Scheduling Request:SR)を運ぶ。
物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)は、通信端末から基地局への上り送信用のチャネルである。PUSCHには、トランスポートチャネルの1つである上り共有チャネル(Uplink Shared Channel:UL-SCH)がマッピングされている。
物理HARQインジケータチャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel:PHICH)は、基地局から通信端末への下り送信用のチャネルである。PHICHは、上り送信に対する応答信号であるAck/Nackを運ぶ。物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel:PRACH)は、通信端末から基地局への上り送信用のチャネルである。PRACHは、ランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を運ぶ。
下り参照信号(リファレンスシグナル(Reference Signal):RS)は、LTE方式の通信システムとして既知のシンボルである。以下の5種類の下りリファレンスシグナルが定義されている。セル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)、MBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)、UE固有参照信号(UE-specific Reference Signal)であるデータ復調用参照信号(Demodulation Reference Signal:DM-RS)、位置決定参照信号(Positioning Reference Signal:PRS)、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal:CSI-RS)。通信端末の物理レイヤの測定として、リファレンスシグナルの受信電力(Reference Signal Received Power:RSRP)測定がある。
非特許文献1(5章)に記載されるトランスポートチャネル(Transport channel)について、説明する。下りトランスポートチャネルのうち、報知チャネル(Broadcast Channel:BCH)は、その基地局(セル)のカバレッジ全体に報知される。BCHは、物理報知チャネル(PBCH)にマッピングされる。
下り共有チャネル(Downlink Shared Channel:DL-SCH)には、HARQ(Hybrid ARQ)による再送制御が適用される。DL-SCHは、基地局(セル)のカバレッジ全体への報知が可能である。DL-SCHは、ダイナミックあるいは準静的(Semi-static)なリソース割り当てをサポートする。準静的なリソース割り当ては、パーシステントスケジューリング(Persistent Scheduling)ともいわれる。DL-SCHは、通信端末の低消費電力化のために通信端末の間欠受信(Discontinuous reception:DRX)をサポートする。DL-SCHは、物理下り共有チャネル(PDSCH)へマッピングされる。
ページングチャネル(Paging Channel:PCH)は、通信端末の低消費電力を可能とするために通信端末のDRXをサポートする。PCHは、基地局(セル)のカバレッジ全体への報知が要求される。PCHは、動的にトラフィックに利用できる物理下り共有チャネル(PDSCH)のような物理リソースへマッピングされる。
マルチキャストチャネル(Multicast Channel:MCH)は、基地局(セル)のカバレッジ全体への報知に使用される。MCHは、マルチセル送信におけるMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)サービス(MTCHとMCCH)のSFN合成をサポートする。MCHは、準静的なリソース割り当てをサポートする。MCHは、PMCHへマッピングされる。
上りトランスポートチャネルのうち、上り共有チャネル(Uplink Shared Channel:UL-SCH)には、HARQ(Hybrid ARQ)による再送制御が適用される。UL-SCHは、ダイナミックあるいは準静的(Semi-static)なリソース割り当てをサポートする。UL-SCHは、物理上り共有チャネル(PUSCH)へマッピングされる。
ランダムアクセスチャネル(Random Access Channel:RACH)は、制御情報に限られている。RACHは、衝突のリスクがある。RACHは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)へマッピングされる。
HARQについて説明する。HARQとは、自動再送要求(Automatic Repeat reQuest:ARQ)と誤り訂正(Forward Error Correction)との組合せによって、伝送路の通信品質を向上させる技術である。HARQには、通信品質が変化する伝送路に対しても、再送によって誤り訂正が有効に機能するという利点がある。特に、再送にあたって初送の受信結果と再送の受信結果との合成をすることで、更なる品質向上を得ることも可能である。
再送の方法の一例を説明する。受信側にて、受信データが正しくデコードできなかった場合、換言すればCRC(Cyclic Redundancy Check)エラーが発生した場合(CRC=NG)、受信側から送信側へ「Nack」を送信する。「Nack」を受信した送信側は、データを再送する。受信側にて、受信データが正しくデコードできた場合、換言すればCRCエラーが発生しない場合(CRC=OK)、受信側から送信側へ「Ack」を送信する。「Ack」を受信した送信側は次のデータを送信する。
非特許文献1(6章)に記載される論理チャネル(ロジカルチャネル:Logical channel)について、説明する。報知制御チャネル(Broadcast Control Channel:BCCH)は、報知システム制御情報のための下りチャネルである。論理チャネルであるBCCHは、トランスポートチャネルである報知チャネル(BCH)、あるいは下り共有チャネル(DL-SCH)へマッピングされる。
ページング制御チャネル(Paging Control Channel:PCCH)は、ページング情報(Paging Information)およびシステム情報(System Information)の変更を送信するための下りチャネルである。PCCHは、通信端末のセルロケーションをネットワークが知らない場合に用いられる。論理チャネルであるPCCHは、トランスポートチャネルであるページングチャネル(PCH)へマッピングされる。
共有制御チャネル(Common Control Channel:CCCH)は、通信端末と基地局との間の送信制御情報のためのチャネルである。CCCHは、通信端末がネットワークとの間でRRC接続(connection)を有していない場合に用いられる。下り方向では、CCCHは、トランスポートチャネルである下り共有チャネル(DL-SCH)へマッピングされる。上り方向では、CCCHは、トランスポートチャネルである上り共有チャネル(UL-SCH)へマッピングされる。
マルチキャスト制御チャネル(Multicast Control Channel:MCCH)は、1対多の送信のための下りチャネルである。MCCHは、ネットワークから通信端末への1つあるいはいくつかのMTCH用のMBMS制御情報の送信のために用いられる。MCCHは、MBMS受信中の通信端末のみに用いられる。MCCHは、トランスポートチャネルであるマルチキャストチャネル(MCH)へマッピングされる。
個別制御チャネル(Dedicated Control Channel:DCCH)は、1対1にて、通信端末とネットワークとの間の個別制御情報を送信するチャネルである。DCCHは、通信端末がRRC接続(connection)である場合に用いられる。DCCHは、上りでは上り共有チャネル(UL-SCH)へマッピングされ、下りでは下り共有チャネル(DL-SCH)にマッピングされる。
個別トラフィックチャネル(Dedicated Traffic Channel:DTCH)は、ユーザ情報の送信のための個別通信端末への1対1通信のチャネルである。DTCHは、上りおよび下りともに存在する。DTCHは、上りでは上り共有チャネル(UL-SCH)へマッピングされ、下りでは下り共有チャネル(DL-SCH)へマッピングされる。
マルチキャストトラフィックチャネル(Multicast Traffic channel:MTCH)は、ネットワークから通信端末へのトラフィックデータ送信のための下りチャネルである。MTCHは、MBMS受信中の通信端末のみに用いられるチャネルである。MTCHは、マルチキャストチャネル(MCH)へマッピングされる。
CGIとは、セルグローバル識別子(Cell Global Identifier)のことである。ECGIとは、E-UTRANセルグローバル識別子(E-UTRAN Cell Global Identifier)のことである。LTE、後述のLTE-A(Long Term Evolution Advanced)およびUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)において、CSG(Closed Subscriber Group)セルが導入される。
CSG(Closed Subscriber Group)セルとは、利用可能な加入者をオペレータが特定しているセル(以下「特定加入者用セル」という場合がある)である。特定された加入者は、PLMN(Public Land Mobile Network)の1つ以上のセルにアクセスすることが許可される。特定された加入者がアクセスを許可されている1つ以上のセルを「CSGセル(CSG cell(s))」と呼ぶ。ただし、PLMNにはアクセス制限がある。
CSGセルは、固有のCSGアイデンティティ(CSG identity:CSG ID)を報知し、CSGインジケーション(CSG Indication)にて「TRUE」を報知するPLMNの一部である。予め利用登録し、許可された加入者グループのメンバーは、アクセス許可情報であるところのCSG IDを用いてCSGセルにアクセスする。
CSG IDは、CSGセルまたはセルによって報知される。LTE方式の通信システムにCSG IDは複数存在する。そして、CSG IDは、CSG関連のメンバーのアクセスを容易にするために、通信端末(UE)によって使用される。
通信端末の位置追跡は、1つ以上のセルからなる区域を単位に行われる。位置追跡は、待受け状態であっても通信端末の位置を追跡し、通信端末を呼び出す、換言すれば通信端末が着呼することを可能にするために行われる。この通信端末の位置追跡のための区域をトラッキングエリアと呼ぶ。
3GPPにおいて、Home-NodeB(Home-NB;HNB)、Home-eNodeB(Home-eNB;HeNB)と称される基地局が検討されている。UTRANにおけるHNB、およびE-UTRANにおけるHeNBは、例えば家庭、法人、商業用のアクセスサービス向けの基地局である。非特許文献2には、HeNBおよびHNBへのアクセスの3つの異なるモードが開示されている。具体的には、オープンアクセスモード(Open access mode)と、クローズドアクセスモード(Closed access mode)と、ハイブリッドアクセスモード(Hybrid access mode)とが開示されている。
また3GPPでは、リリース10として、ロングタームエボリューションアドヴァンスド(Long Term Evolution Advanced:LTE-A)の規格策定が進められている(非特許文献3、非特許文献4参照)。LTE-Aは、LTEの無線区間通信方式を基本とし、それにいくつかの新技術を加えて構成される。
LTE-Aシステムでは、100MHzまでのより広い周波数帯域幅(transmission bandwidths)をサポートするために、二つ以上のコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)を集約する(「アグリゲーション(aggregation)する」とも称する)、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)が検討されている。CAについては、非特許文献1に記載されている。
CAが構成される場合、UEはネットワーク(Network:NW)と唯一つのRRC接続(RRC connection)を有する。RRC接続において、一つのサービングセルがNASモビリティ情報とセキュリティ入力を与える。このセルをプライマリセル(Primary Cell:PCell)と呼ぶ。下りリンクで、PCellに対応するキャリアは、下りプライマリコンポーネントキャリア(Downlink Primary Component Carrier:DL PCC)である。上りリンクで、PCellに対応するキャリアは、上りプライマリコンポーネントキャリア(Uplink Primary Component Carrier:UL PCC)である。
UEの能力(ケーパビリティ(capability))に応じて、セカンダリセル(Secondary Cell:SCell)が、PCellとともに、サービングセルの組を形成するために構成される。下りリンクで、SCellに対応するキャリアは、下りセカンダリコンポーネントキャリア(Downlink Secondary Component Carrier:DL SCC)である。上りリンクで、SCellに対応するキャリアは、上りセカンダリコンポーネントキャリア(Uplink Secondary Component Carrier:UL SCC)である。
一つのPCellと一つ以上のSCellとからなるサービングセルの組が、一つのUEに対して構成される。
また、LTE-Aでの新技術としては、より広い帯域をサポートする技術(Wider bandwidth extension)、および多地点協調送受信(Coordinated Multiple Point transmission and reception:CoMP)技術などがある。3GPPでLTE-Aのために検討されているCoMPについては、非特許文献1に記載されている。
また、3GPPにおいて、将来の膨大なトラフィックに対応するために、スモールセルを構成するスモールeNB(以下「小規模基地局装置」という場合がある)を用いることが検討されている。例えば、多数のスモールeNBを設置して、多数のスモールセルを構成することによって、周波数利用効率を高めて、通信容量の増大を図る技術などが検討されている。具体的には、UEが2つのeNBと接続して通信を行うデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity;DCと略称される)などがある。DCについては、非特許文献1に記載されている。
デュアルコネクティビティ(DC)を行うeNBのうち、一方を「マスターeNB(MeNBと略称される)」といい、他方を「セカンダリeNB(SeNBと略称される)」という場合がある。
モバイルネットワークのトラフィック量は、増加傾向にあり、通信速度も高速化が進んでいる。LTEおよびLTE-Aが本格的に運用を開始されると、更に通信速度が高速化されることが見込まれる。
さらに、高度化する移動体通信に対して、2020年以降にサービスを開始することを目標とした第5世代(以下「5G」という場合がある)無線アクセスシステムが検討されている。例えば、欧州では、METISという団体で5Gの要求事項がまとめられている(非特許文献5参照)。
5G無線アクセスシステムでは、LTEシステムに対して、システム容量は1000倍、データの伝送速度は100倍、データの処理遅延は10分の1(1/10)、通信端末の同時接続数は100倍として、更なる低消費電力化、および装置の低コスト化を実現することが要件として挙げられている。
このような要求を満たすために、3GPPでは、リリース15として、5Gの規格検討が進められている(非特許文献6~17、25参照)。5Gの無線区間の技術は「New Radio Access Technology」と称される(「New Radio」は「NR」と略称される)。
NRにおいては、様々なサブキャリア間隔、すなわち、様々なヌメロロジ(Numerology)がサポートされている。NRにおいては、ヌメロロジによらず、1サブフレームは1ミリ秒であり、また、1スロットは14シンボルで構成される。また、1サブフレームに含まれるスロット数は、サブキャリア間隔15kHzのヌメロロジにおいては1つであり、他のヌメロロジにおいては、サブキャリア間隔に比例して多くなる(非特許文献13(TS38.211 v15.0.0)参照)。
また、3GPPでは、いくつかの新たな技術が検討されている。例えば、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal:SRS)と他のチャネルおよび信号との衝突回避の技術、BWP(Bandwidth Part)の適用による低消費電力化などが検討されている(非特許文献18~24参照)。
NRにおいて、上りチャネルのサウンディングに用いられるSRSは、14シンボルで構成される1スロットのうち、末尾6シンボルの範囲内で割り当てられる。また、SRSのシンボル数は、1、2、あるいは4のいずれかとなる(非特許文献13、15参照)。
3GPP TS 36.300 V14.3.0 3GPP S1-083461 3GPP TR 36.814 V9.2.0 3GPP TR 36.912 V14.0.0 "Scenarios, requirements and KPIs for 5G mobile and wireless system"、ICT-317669-METIS/D1.1 3GPP TR 23.799 V14.0.0 3GPP TR 38.801 V14.0.0 3GPP TR 38.802 V14.1.0 3GPP TR 38.804 V14.0.0 3GPP TR 38.912 V14.0.0 3GPP RP-172115 3GPP TS 37.340 V15.0.0 3GPP TS 38.211 V15.0.0 3GPP TS 38.213 V15.0.0 3GPP TS 38.214 V15.0.0 3GPP TS 38.300 V15.0.0 3GPP TS 38.321 V15.0.0 3GPP R1-1802830 3GPP R1-1801741 3GPP R1-1801732 3GPP R1-1800935 3GPP R1-1715277 3GPP R1-1720349 3GPP R1-1800679 3GPP TS 38.212 V15.0.0
NRでは、SRSを送信可能なシンボルが、LTEにおける最終シンボルから、末尾6シンボルに拡大されたため、他の上りチャネル、例えば、PUSCHやPUCCHとの衝突の可能性がある。その結果、UEと基地局との間でSRS設定の齟齬が発生する可能性がある。このため、NRを用いた通信システムにおいて誤動作が発生し、通信における信頼性を確保できなくなる。また、SRSが、他のUEの上り通信用リソースを用いることで、他UEの上り通信との間で互いに干渉を生じる。その結果、自UEのSRS送信および他UEの上り通信の信頼性を確保できなくなる。
また、NRにおいては、UEの低消費電力化のために、上りおよび下りキャリアの周波数帯のうち一部をスケジューリング可能とするBWP(Bandwidth Part)が適用される。ところが、キャリア周波数帯域のうち、BWPとして設定されていない帯域におけるチャネル状況測定の方法が確立していないため、UEおよび基地局は該帯域におけるチャネル状況測定を適切に実行できない。そのため、UEと基地局との間における通信の信頼性を確保できないという問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑み、NRにおいて、高信頼性な通信システム等を提供することを、目的の一つとする。
本発明によれば、例えば、サウンディング参照信号(SRS)を各々が送信する複数のユーザ装置と、複数の前記ユーザ装置と無線通信する基地局と、を備える通信システムにおける1つのユーザ装置であって、他のユーザ装置に割り当てられる前記サウンディング参照信号の無線リソースに関する設定情報を、前記基地局から受信する、ユーザ装置が提供される。
本発明によれば、例えば、サウンディング参照信号(SRS)を各々が送信する複数のユーザ装置と、複数の前記ユーザ装置と無線通信する基地局と、を備える通信システムにおける前記基地局であって、1つのユーザ装置に対して、他のユーザ装置に割り当てられた前記サウンディング参照信号の無線リソースに関する設定情報を通知する、基地局が提供される。
本発明によれば、例えば、サウンディング参照信号(SRS)を各々が送信する複数のユーザ装置と、複数の前記ユーザ装置と無線通信する基地局と、を備える通信システムであって、前記基地局は、1つのユーザ装置に対して、他のユーザ装置に割り当てられた前記サウンディング参照信号の無線リソースに関する設定情報を通知する、通信システムが提供される。
本発明によれば、信頼性の高い通信システム等を提供することができる。
本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
LTE方式の通信システムで使用される無線フレームの構成を示す説明図である。 3GPPにおいて議論されているLTE方式の通信システム200の全体的な構成を示すブロック図である。 図2に示す移動端末202の構成を示すブロック図である。 図2に示す基地局203の構成を示すブロック図である。 MMEの構成を示すブロック図である。 LTE方式の通信システムにおいて通信端末(UE)が行うセルサーチから待ち受け動作までの概略を示すフローチャートである。 マクロeNBとスモールeNBとが混在する場合のセルの構成の概念を示す図である。 実施の形態1について、他UEのSRSの前後両側におけるPUSCH送信を示す図である。 実施の形態1について、PUSCH送信の停止が、SRS送信シンボル群のうち最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲において行われる例について示した図である。 実施の形態1について、PUSCH送信の停止が、UEに通知されたSRS送信シンボルにおいてのみ行われる例について示した図である。 実施の形態1について、SRSのPRB範囲外においてPUSCH送信が行われる例について示した図である。 実施の形態1について、SRSのPRB範囲外およびPRB範囲内においてPUSCH送信が行われる例について示した図である。 実施の形態1について、基地局からUEに対して、他UEのSRS送信に関する情報をスロット毎に通知する例について示した図である。 実施の形態1について、他のUEからのSRS送信の前後において、DMRSを追加する例を示した図である。 実施の形態1について、他のUEからのSRS送信の後において、PTRSを追加する例を示した図である。 実施の形態1の変形例1について、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域の外にて、SRS送信UEからのSRS送信が行わる例について示した図である。 実施の形態1の変形例1について、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域において、SRS送信UEからのSRS送信がコームの密度を変えて行われる例について示した図である。 実施の形態1の変形例1について、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルにおいて、SRS送信UEからのSRS送信が行われない例について示した図である。 実施の形態1の変形例1について、PUSCHの割り当て帯域においてのみ、SRS送信シンボルをシフトする例について示す図である。 実施の形態1の変形例1について、SRS送信シンボル全体をシフトする例を示す図である。 実施の形態1の変形例1について、PUSCHの割り当て帯域においてのみ、SRS送信シンボルを異なるスロットにシフトする例について示す図である。 実施の形態1の変形例1について、SRS送信シンボル全体を異なるスロットにシフトする例について示す図である。 実施の形態1の変形例2について、UEからのPUSCH送信とSRS送信が同じスロットに割り当てられる場合の動作を示す図である。 実施の形態1の変形例3について、基地局からの衝突回避指示の通知による、SRSとPUSCHの衝突回避の動作を示す図である。 実施の形態1の変形例3について、基地局からの衝突回避指示の通知による、SRSとPUCCHの衝突回避の動作を示した図である。 実施の形態1の変形例3について、基地局からの衝突回避指示の通知による、SRSとPUCCHの衝突回避の動作における他の例を示した図である。 実施の形態2について、準静的なシグナリングを用いて、メジャメントギャップにおけるSRS送信を設定する例を示す図である。 実施の形態2について、動的なシグナリングを用いて、メジャメントギャップにおけるSRS送信を設定する例を示す図である。 実施の形態2について、UL送信用ギャップを設けてSRS送信を設定する例を示す図である。 実施の形態2について、UL送信用ギャップを設けてSRS送信を設定する他の例を示す図である。 実施の形態2について、UL送信用ギャップを設けてSRS送信を設定する具体例を示す図である。 実施の形態2について、DLのみのメジャメントギャップの具体例を示す図である。 実施の形態2について、TDDにおける複数のメジャメントギャップの設定例を示す図である。 実施の形態2について、TDDにおける複数のメジャメントギャップの他の設定例を示す図である。 実施の形態3について、サウンディングBWPの設け方の例を示す図である。 実施の形態4について、低レイテンシPUSCHと通常レイテンシPUSCHとで使用BWPが異なる場合における問題を説明する図である。 実施の形態5について、下りと上りとでヌメロロジが異なる場合のPUSCHスケジューリングにおける問題を説明する図である。 実施の形態5について、スロットの中間にあるPDCCHによるPUSCHスケジューリングを示す図である。
実施の形態1.
図2は、3GPPにおいて議論されているLTE方式の通信システム200の全体的な構成を示すブロック図である。図2について説明する。無線アクセスネットワークは、E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)201と称される。通信端末装置である移動端末装置(以下「移動端末(User Equipment:UE)」という)202は、基地局装置(以下「基地局(E-UTRAN NodeB:eNB)」という)203と無線通信可能であり、無線通信で信号の送受信を行う。
ここで、「通信端末装置」とは、移動可能な携帯電話端末装置などの移動端末装置だけでなく、センサなどの移動しないデバイスも含んでいる。以下の説明では、「通信端末装置」を、単に「通信端末」という場合がある。
移動端末202に対する制御プロトコル、例えばRRC(Radio Resource Control)と、ユーザプレイン(以下、U-Planeと称する場合もある)、例えばPDCP(Packet Data Convergence Protocol)、RLC(Radio Link Control)、MAC(Medium Access Control)、PHY(Physical layer)とが基地局203で終端するならば、E-UTRANは1つあるいは複数の基地局203によって構成される。
移動端末202と基地局203との間の制御プロトコルRRC(Radio Resource Control)は、報知(Broadcast)、ページング(paging)、RRC接続マネージメント(RRC connection management)などを行う。RRCにおける基地局203と移動端末202との状態として、RRC_IDLEと、RRC_CONNECTEDとがある。
RRC_IDLEでは、PLMN(Public Land Mobile Network)選択、システム情報(System Information:SI)の報知、ページング(paging)、セル再選択(cell re-selection)、モビリティなどが行われる。RRC_CONNECTEDでは、移動端末はRRC接続(connection)を有し、ネットワークとのデータの送受信を行うことができる。またRRC_CONNECTEDでは、ハンドオーバ(Handover:HO)、隣接セル(Neighbour cell)の測定(メジャメント(measurement))などが行われる。
基地局203は、eNB207と、Home-eNB206とに分類される。通信システム200は、複数のeNB207を含むeNB群203-1と、複数のHome-eNB206を含むHome-eNB群203-2とを備える。またコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)と、無線アクセスネットワークであるE-UTRAN201とで構成されるシステムは、EPS(Evolved Packet System)と称される。コアネットワークであるEPCと、無線アクセスネットワークであるE-UTRAN201とを合わせて、「ネットワーク」という場合がある。
eNB207は、移動管理エンティティ(Mobility Management Entity:MME)、あるいはS-GW(Serving Gateway)、あるいはMMEおよびS-GWを含むMME/S-GW部(以下「MME部」という場合がある)204とS1インタフェースにより接続され、eNB207とMME部204との間で制御情報が通信される。一つのeNB207に対して、複数のMME部204が接続されてもよい。eNB207間は、X2インタフェースにより接続され、eNB207間で制御情報が通信される。
Home-eNB206は、MME部204とS1インタフェースにより接続され、Home-eNB206とMME部204との間で制御情報が通信される。一つのMME部204に対して、複数のHome-eNB206が接続される。あるいは、Home-eNB206は、HeNBGW(Home-eNB GateWay)205を介してMME部204と接続される。Home-eNB206とHeNBGW205とは、S1インタフェースにより接続され、HeNBGW205とMME部204とはS1インタフェースを介して接続される。
一つまたは複数のHome-eNB206が一つのHeNBGW205と接続され、S1インタフェースを通して情報が通信される。HeNBGW205は、一つまたは複数のMME部204と接続され、S1インタフェースを通して情報が通信される。
MME部204およびHeNBGW205は、上位装置、具体的には上位ノードであり、基地局であるeNB207およびHome-eNB206と、移動端末(UE)202との接続を制御する。MME部204は、コアネットワークであるEPCを構成する。基地局203およびHeNBGW205は、E-UTRAN201を構成する。
さらに3GPPでは、以下のような構成が検討されている。Home-eNB206間のX2インタフェースはサポートされる。すなわち、Home-eNB206間は、X2インタフェースにより接続され、Home-eNB206間で制御情報が通信される。MME部204からは、HeNBGW205はHome-eNB206として見える。Home-eNB206からは、HeNBGW205はMME部204として見える。
Home-eNB206が、HeNBGW205を介してMME部204に接続される場合および直接MME部204に接続される場合のいずれの場合も、Home-eNB206とMME部204との間のインタフェースは、S1インタフェースで同じである。
基地局203は、1つのセルを構成してもよいし、複数のセルを構成してもよい。各セルは、移動端末202と通信可能な範囲であるカバレッジとして予め定める範囲を有し、カバレッジ内で移動端末202と無線通信を行う。1つの基地局203が複数のセルを構成する場合、1つ1つのセルが、移動端末202と通信可能に構成される。
図3は、図2に示す移動端末202の構成を示すブロック図である。図3に示す移動端末202の送信処理を説明する。まず、プロトコル処理部301からの制御データ、およびアプリケーション部302からのユーザデータが、送信データバッファ部303へ保存される。送信データバッファ部303に保存されたデータは、エンコーダー部304へ渡され、誤り訂正などのエンコード処理が施される。エンコード処理を施さずに、送信データバッファ部303から変調部305へ直接出力されるデータが存在してもよい。エンコーダー部304でエンコード処理されたデータは、変調部305にて変調処理が行われる。変調されたデータは、ベースバンド信号に変換された後、周波数変換部306へ出力され、無線送信周波数に変換される。その後、アンテナ307から基地局203に送信信号が送信される。
また、移動端末202の受信処理は、以下のように実行される。基地局203からの無線信号がアンテナ307により受信される。受信信号は、周波数変換部306にて無線受信周波数からベースバンド信号に変換され、復調部308において復調処理が行われる。復調後のデータは、デコーダー部309へ渡され、誤り訂正などのデコード処理が行われる。デコードされたデータのうち、制御データはプロトコル処理部301へ渡され、ユーザデータはアプリケーション部302へ渡される。移動端末202の一連の処理は、制御部310によって制御される。よって制御部310は、図3では省略しているが、各部301~309と接続している。
図4は、図2に示す基地局203の構成を示すブロック図である。図4に示す基地局203の送信処理を説明する。EPC通信部401は、基地局203とEPC(MME部204など)、HeNBGW205などとの間のデータの送受信を行う。他基地局通信部402は、他の基地局との間のデータの送受信を行う。EPC通信部401および他基地局通信部402は、それぞれプロトコル処理部403と情報の受け渡しを行う。プロトコル処理部403からの制御データ、ならびにEPC通信部401および他基地局通信部402からのユーザデータおよび制御データは、送信データバッファ部404へ保存される。
送信データバッファ部404に保存されたデータは、エンコーダー部405へ渡され、誤り訂正などのエンコード処理が施される。エンコード処理を施さずに、送信データバッファ部404から変調部406へ直接出力されるデータが存在してもよい。エンコードされたデータは、変調部406にて変調処理が行われる。変調されたデータは、ベースバンド信号に変換された後、周波数変換部407へ出力され、無線送信周波数に変換される。その後、アンテナ408より一つもしくは複数の移動端末202に対して送信信号が送信される。
また、基地局203の受信処理は以下のように実行される。一つもしくは複数の移動端末202からの無線信号が、アンテナ408により受信される。受信信号は、周波数変換部407にて無線受信周波数からベースバンド信号に変換され、復調部409で復調処理が行われる。復調されたデータは、デコーダー部410へ渡され、誤り訂正などのデコード処理が行われる。デコードされたデータのうち、制御データはプロトコル処理部403あるいはEPC通信部401、他基地局通信部402へ渡され、ユーザデータはEPC通信部401および他基地局通信部402へ渡される。基地局203の一連の処理は、制御部411によって制御される。よって制御部411は、図4では省略しているが、各部401~410と接続している。
図5は、MMEの構成を示すブロック図である。図5では、前述の図2に示すMME部204に含まれるMME204aの構成を示す。PDN GW通信部501は、MME204aとPDN GWとの間のデータの送受信を行う。基地局通信部502は、MME204aと基地局203との間のS1インタフェースによるデータの送受信を行う。PDN GWから受信したデータがユーザデータであった場合、ユーザデータは、PDN GW通信部501から、ユーザプレイン通信部503経由で基地局通信部502に渡され、1つあるいは複数の基地局203へ送信される。基地局203から受信したデータがユーザデータであった場合、ユーザデータは、基地局通信部502から、ユーザプレイン通信部503経由でPDN GW通信部501に渡され、PDN GWへ送信される。
PDN GWから受信したデータが制御データであった場合、制御データは、PDN GW通信部501から制御プレイン制御部505へ渡される。基地局203から受信したデータが制御データであった場合、制御データは、基地局通信部502から制御プレイン制御部505へ渡される。
HeNBGW通信部504は、HeNBGW205が存在する場合に設けられ、情報種別によって、MME204aとHeNBGW205との間のインタフェース(IF)によるデータの送受信を行う。HeNBGW通信部504から受信した制御データは、HeNBGW通信部504から制御プレイン制御部505へ渡される。制御プレイン制御部505での処理の結果は、PDN GW通信部501経由でPDN GWへ送信される。また、制御プレイン制御部505で処理された結果は、基地局通信部502経由でS1インタフェースにより1つあるいは複数の基地局203へ送信され、またHeNBGW通信部504経由で1つあるいは複数のHeNBGW205へ送信される。
制御プレイン制御部505には、NASセキュリティ部505-1、SAEベアラコントロール部505-2、アイドルステート(Idle State)モビリティ管理部505-3などが含まれ、制御プレイン(以下、C-Planeと称する場合もある)に対する処理全般を行う。NASセキュリティ部505-1は、NAS(Non-Access Stratum)メッセージのセキュリティなどを行う。SAEベアラコントロール部505-2は、SAE(System Architecture Evolution)のベアラの管理などを行う。アイドルステートモビリティ管理部505-3は、待受け状態(アイドルステート(Idle State);LTE-IDLE状態、または、単にアイドルとも称される)のモビリティ管理、待受け状態時のページング信号の生成および制御、傘下の1つあるいは複数の移動端末202のトラッキングエリアの追加、削除、更新、検索、トラッキングエリアリスト管理などを行う。
MME204aは、1つまたは複数の基地局203に対して、ページング信号の分配を行う。また、MME204aは、待受け状態(Idle State)のモビリティ制御(Mobility control)を行う。MME204aは、移動端末が待ち受け状態のとき、および、アクティブ状態(Active State)のときに、トラッキングエリア(Tracking Area)リストの管理を行う。MME204aは、UEが登録されている(registered)追跡領域(トラッキングエリア:Tracking Area)に属するセルへ、ページングメッセージを送信することで、ページングプロトコルに着手する。MME204aに接続されるHome-eNB206のCSGの管理、CSG IDの管理、およびホワイトリストの管理は、アイドルステートモビリティ管理部505-3で行われてもよい。
次に通信システムにおけるセルサーチ方法の一例を示す。図6は、LTE方式の通信システムにおいて通信端末(UE)が行うセルサーチから待ち受け動作までの概略を示すフローチャートである。通信端末は、セルサーチを開始すると、ステップST601で、周辺の基地局から送信される第一同期信号(P-SS)、および第二同期信号(S-SS)を用いて、スロットタイミング、フレームタイミングの同期をとる。
P-SSとS-SSとを合わせて、同期信号(Synchronization Signal:SS)という。同期信号(SS)には、セル毎に割り当てられたPCIに1対1に対応するシンクロナイゼーションコードが割り当てられている。PCIの数は504通りが検討されている。この504通りのPCIを用いて同期をとるとともに、同期がとれたセルのPCIを検出(特定)する。
次に同期がとれたセルに対して、ステップST602で、基地局からセル毎に送信される参照信号(リファレンスシグナル:RS)であるセル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)を検出し、RSの受信電力(Reference Signal Received Power:RSRP)の測定を行う。参照信号(RS)には、PCIと1対1に対応したコードが用いられている。そのコードで相関をとることによって他セルと分離できる。ステップST601で特定したPCIから、該セルのRS用のコードを導出することによって、RSを検出し、RSの受信電力を測定することが可能となる。
次にステップST603で、ステップST602までで検出された一つ以上のセルの中から、RSの受信品質が最もよいセル、例えば、RSの受信電力が最も高いセル、つまりベストセルを選択する。
次にステップST604で、ベストセルのPBCHを受信して、報知情報であるBCCHを得る。PBCH上のBCCHには、セル構成情報が含まれるMIB(Master Information Block)がマッピングされる。したがって、PBCHを受信してBCCHを得ることで、MIBが得られる。MIBの情報としては、例えば、DL(ダウンリンク)システム帯域幅(送信帯域幅設定(transmission bandwidth configuration:dl-bandwidth)とも呼ばれる)、送信アンテナ数、SFN(System Frame Number)などがある。
次にステップST605で、MIBのセル構成情報をもとに該セルのDL-SCHを受信して、報知情報BCCHの中のSIB(System Information Block)1を得る。SIB1には、該セルへのアクセスに関する情報、セルセレクションに関する情報、他のSIB(SIBk;k≧2の整数)のスケジューリング情報が含まれる。また、SIB1には、トラッキングエリアコード(Tracking Area Code:TAC)が含まれる。
次にステップST606で、通信端末は、ステップST605で受信したSIB1のTACと、通信端末が既に保有しているトラッキングエリアリスト内のトラッキングエリア識別子(Tracking Area Identity:TAI)のTAC部分とを比較する。トラッキングエリアリストは、TAIリスト(TAI list)とも称される。TAIはトラッキングエリアを識別するための識別情報であり、MCC(Mobile Country Code)と、MNC(Mobile Network Code)と、TAC(Tracking Area Code)とによって構成される。MCCは国コードである。MNCはネットワークコードである。TACはトラッキングエリアのコード番号である。
通信端末は、ステップST606で比較した結果、ステップST605で受信したTACがトラッキングエリアリスト内に含まれるTACと同じならば、該セルで待ち受け動作に入る。比較して、ステップST605で受信したTACがトラッキングエリアリスト内に含まれなければ、通信端末は、該セルを通して、MMEなどが含まれるコアネットワーク(Core Network,EPC)へ、TAU(Tracking Area Update)を行うためにトラッキングエリアの変更を要求する。
コアネットワークを構成する装置(以下「コアネットワーク側装置」という場合がある)は、TAU要求信号とともに通信端末から送られてくる該通信端末の識別番号(UE-IDなど)をもとに、トラッキングエリアリストの更新を行う。コアネットワーク側装置は、通信端末に更新後のトラッキングエリアリストを送信する。通信端末は、受信したトラッキングエリアリストに基づいて、通信端末が保有するTACリストを書き換える(更新する)。その後、通信端末は、該セルで待ち受け動作に入る。
スマートフォンおよびタブレット型端末装置の普及によって、セルラー系無線通信によるトラフィックが爆発的に増大しており、世界中で無線リソースの不足が懸念されている。これに対応して周波数利用効率を高めるために、小セル化し、空間分離を進めることが検討されている。
従来のセルの構成では、eNBによって構成されるセルは、比較的広い範囲のカバレッジを有する。従来は、複数のeNBによって構成される複数のセルの比較的広い範囲のカバレッジによって、あるエリアを覆うように、セルが構成されている。
小セル化された場合、eNBによって構成されるセルは、従来のeNBによって構成されるセルのカバレッジに比べて範囲が狭いカバレッジを有する。したがって、従来と同様に、あるエリアを覆うためには、従来のeNBに比べて、多数の小セル化されたeNBが必要となる。
以下の説明では、従来のeNBによって構成されるセルのように、カバレッジが比較的大きいセルを「マクロセル」といい、マクロセルを構成するeNBを「マクロeNB」という。また、小セル化されたセルのように、カバレッジが比較的小さいセルを「スモールセル」といい、スモールセルを構成するeNBを「スモールeNB」という。
マクロeNBは、例えば、非特許文献7に記載される「ワイドエリア基地局(Wide Area Base Station)」であってもよい。
スモールeNBは、例えば、ローパワーノード、ローカルエリアノード、ホットスポットなどであってもよい。また、スモールeNBは、ピコセルを構成するピコeNB、フェムトセルを構成するフェムトeNB、HeNB、RRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、RRE(Remote Radio Equipment)またはRN(Relay Node)であってもよい。また、スモールeNBは、非特許文献7に記載される「ローカルエリア基地局(Local Area Base Station)」または「ホーム基地局(Home Base Station)」であってもよい。
図7は、マクロeNBとスモールeNBとが混在する場合のセルの構成の概念を示す図である。マクロeNBによって構成されるマクロセルは、比較的広い範囲のカバレッジ701を有する。スモールeNBによって構成されるスモールセルは、マクロeNB(マクロセル)のカバレッジ701に比べて範囲が小さいカバレッジ702を有する。
複数のeNBが混在する場合、あるeNBによって構成されるセルのカバレッジが、他のeNBによって構成されるセルのカバレッジ内に含まれる場合がある。図7に示すセルの構成では、参照符号「704」または「705」で示されるように、スモールeNBによって構成されるスモールセルのカバレッジ702が、マクロeNBによって構成されるマクロセルのカバレッジ701内に含まれる場合がある。
また、参照符号「705」で示されるように、複数、例えば2つのスモールセルのカバレッジ702が、1つのマクロセルのカバレッジ701内に含まれる場合もある。移動端末(UE)703は、例えばスモールセルのカバレッジ702内に含まれ、スモールセルを介して通信を行う。
また図7に示すセルの構成では、参照符号「706」で示されるように、マクロeNBによって構成されるマクロセルのカバレッジ701と、スモールeNBによって構成されるスモールセルのカバレッジ702とが複雑に重複する場合が生じる。
また、参照符号「707」で示されるように、マクロeNBによって構成されるマクロセルのカバレッジ701と、スモールeNBによって構成されるスモールセルのカバレッジ702とが重複しない場合も生じる。
さらには、参照符号「708」で示されるように、多数のスモールeNBによって構成される多数のスモールセルのカバレッジ702が、1つのマクロeNBによって構成される1つのマクロセルのカバレッジ701内に構成される場合も生じる。
基地局は、PUSCHを、同一UEが送信するSRSの前あるいは後ろに配置する。基地局はUEに対して、PUSCHの割り当て開始シンボル番号と割り当てシンボル数を含む情報を通知する。該通知は、L1/L2シグナリングを用いて通知されてもよいし、RRCシグナリングを用いて通知されてもよい。
ところが、PUSCHがスケジューリングされるUE(以下、PUSCH送信UEと称する場合がある)とSRSを送信するUE(以下、SRS送信UEと称する場合がある)が異なる場合におけるPUSCHの配置については議論されていない。従って、基地局は、PUSCH送信UEに対してPUSCHのスケジューリングを適切に実行できず、その結果、例えば、PUSCHとSRSが同じ時間および周波数リソースに割り当てられることにより、PUSCHとSRSとが互いに干渉するといった問題が生じる。
前述の問題に対する解決策を開示する。前述の割り当てを、SRS送信UEとPUSCH送信UEが互いに異なる場合に適用する。SRS送信UEは複数であってもよい。基地局は、PUSCH送信UEに対し、該UE以外の1つあるいは複数のUEによりSRSが送信されるシンボル群の前あるいは後ろにPUSCH送信シンボルを割り当ててもよい。
前述のシンボル群とは、1つあるいは複数のSRS送信UEが送信するSRSのシンボルの集合であってもよい。前述のシンボル群を構成するシンボルは離散的であってもよい。例えば、1つあるいは複数のSRS送信UEが送信するSRSのシンボルの間に、SRSが割り当てられないシンボルが存在してもよい。このことにより、例えば、基地局はSRSのシンボルの割り当てを柔軟に実行可能となる。基地局からPUSCH送信UEに対するPUSCH送信シンボルの割り当てにおいて、シンボル群の前、とは、該シンボル群を構成するシンボルのうち最も早いシンボルより前、であってもよい。シンボル群の後ろ、とは、該シンボル群を構成するシンボルのうち最も遅いシンボルより後ろ、であってもよい。
他の例として、前述のシンボル群を構成するシンボルは連続であってもよい。該シンボルが連続であってもよいことは、規格で定められてもよいし、基地局が決定してもよい。このことにより、例えば、通信システムにおけるスケジューリングを容易に実行可能となる。
しかし、PUSCHをSRSシンボルあるいはSRSシンボル群の前あるいは後ろに配置することによって、スロット内でPUSCHを配置可能なシンボル数が低下し、その結果、PUSCHの伝送レートが低下するといった問題が生じる。また、他のUE、特に、複数のUEが送信するSRSが、自UEがPUSCHを送信する周波数リソースに割り当てられることによって、自UEのPUSCHを配置可能なシンボル数がさらに低下し、その結果、自UEのPUSCH伝送レートがさらに低下するといった問題が生じる。
前述の問題に対する解決策を以下に開示する。
UEにおいて、SRSの前後両側におけるPUSCH送信を可能とする。該SRSは、該UEが送信するSRSであってもよいし、他のUEが送信するSRSであってもよい。該UEは、該SRSが送信されるシンボルにおいて、PUSCHの送信を停止してもよいし、PUSCHに付随するDMRSの送信を停止してもよいし、PUSCHに付随する位相追跡参照信号(Phase Tracking Reference Signal:PTRS)の送信を停止してもよい。以下、特に断りのない限り、PUSCHに付随するDMRS、および、PUSCHに付随するPTRSについて、PUSCHに対する方法を同様に適用してもよい。
図8は、他UEのSRSの前後両側におけるPUSCH送信を示す図である。図8は、UE#1がPUSCHを送信し、UE#2がSRSを送信する例について示している。図8において、横軸は時間軸、縦軸は周波数軸を表す。
図8に示す例において、UE#2が送信するSRS 805が、スロット先頭を0シンボル目として9シンボル目に割り当てられている。以下、同様に、スロット先頭を0シンボル目とする。また、該SRSが占める周波数帯域は、UE#1のPUSCH送信に割り当てられた周波数帯域を含むように割り当てられている。また、図8に示す例において、UE#1のPUSCHに付随するDMRS 806が2シンボル目に割り当てられ、該PUSCHに付随するPTRS 807は、PUSCHが占める周波数帯域のうち一番低い周波数のサブキャリアに割り当てられている。
図8に示す例において、UE#1は、UE#2のSRSが割り当てられる9シンボル目の両側で、PUSCH 810およびPUSCH 811を送信してもよい。UE#1は、9シンボル目において、PUSCH送信を止めてもよい。
基地局は、PUSCH送信UEに対して、予め、該UEが属するセル内のUEに割り当てられたSRS設定を通知するとよい。該通知におけるSRSの設定は、時間軸方向についてはシンボル単位で行い、周波数軸方向については物理リソースブロック(Physical Resource Block:PRB)単位で行う。PUSCH送信UEは、該通知を用いて、他のUEがSRSを送信するシンボルにおいてPUSCH送信を停止する。
前述において、他のUEがSRSを送信するシンボルにおいてPUSCH送信を停止する例について示したが、自UEが送信するSRSに対しても前述の方法を適用してもよい。すなわち、UEは、自UEが送信するSRSの前後両側においてPUSCHを送信してもよい。PUSCHの伝送レート向上が可能となる。
前述の方法を適用するにあたり、以下に示す問題が生じる。すなわち、前述の、基地局からUEへのシグナリングにおいて、どの時間的動作のSRSに対して適用されるかが明示されていない。特に、実際に送信が行われない可能性のある、セミパーシステントSRS(Semi-Persistent SRS)および非周期的SRS(Aperiodic SRS)に対して前述のシグナリングを適用するかどうかが明らかになっていない。このため、PUSCH送信UEは、他UEから送信されるセミパーシステントSRSおよび非周期的SRSを回避してPUSCHを送信することができない。その結果、他のUEが送信する該セミパーシステントSRSおよび非周期的SRSと、自UEが送信するPUSCHとの間で互いに干渉が生じうる。それにより、基地局におけるサウンディングを正確に実行できない、および、PUSCHの信頼性が低下する、といった問題が生じる。
さらに、基地局からUEに対し、セル内の全てのUEのSRS設定を通知することにより、シグナリング量が増大するといった問題が生じる。
さらに、他UEのSRS送信の間、PUSCH送信UEが該PUSCH送信を停止し、他UEからのSRS送信後に該PUSCH送信を再開することにより、再開後のPUSCH送信において位相および/あるいは振幅のドリフトが発生する恐れがある。また、他UEからのSRS送信に伴い、PUSCHに付随するPTRS送信を停止するため、例えば、PTRSが複数シンボル毎に1シンボルの割合で送信される場合において、他UEのSRS送信シンボルの周辺のシンボルにおけるPUSCHの位相ノイズの補償が不可能となる。その結果、基地局におけるPUSCHの復調特性が劣化するといった問題が生じる。
前述の問題に対する解決策を以下に開示する。
基地局は、配下のUEに設定されているSRS送信リソース候補を、予めUEに通知する。基地局は、該通知をUE個別に通知してもよい。該通知は、準静的に行われてもよい。例えば、該通知にはRRCシグナリングが用いられてもよいし、MACシグナリングが用いられてもよい。SRS送信リソースの候補には、例えば、非周期的SRSとして設定されている全てのリソース設定が含まれてもよいし、セミパーシステントSRSとして設定されているリソース設定が含まれてもよいし、周期的SRSのリソース設定が含まれてもよい。UEは、該通知を用いて、他のUEのSRS送信リソース候補においてPUSCH送信を停止してもよい。例えば、UEは、非周期的SRSとして設定されている全てのリソースにおいて、毎スロット、PUSCH送信を停止してもよい。他の例として、UEは、セミパーシステントSRSの送信のアクティベート有無にかかわらず、該SRSに対して設定されたリソースにおいてPUSCHの送信を停止してもよい。このことにより、例えば、他のUEの非周期的SRS、セミパーシステントSRSと自UEのPUSCH送信との間の干渉を防止可能となる。
基地局からUEに対して準静的に通知するSRS送信リソース候補に関する情報として、以下の(1)~(12)を開示する。
(1)SRS設定を識別する情報。
(2)SRS設定の種別。
(3)SRS送信シンボルに関する情報。
(4)SRS送信周波数に関する情報。
(5)SRSのシーケンスに関する情報。
(6)SRSのコーム(Comb)設定に関する情報。
(7)SRSのアンテナポート。
(8)SRSのヌメロロジ。
(9)SRSの送信周期、オフセットに関する情報。
(10)PUSCH送信可否に関する情報。該情報の例として、以下の(10-1)~(10-6)を開示する。
(10-1)スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最早シンボルより前における、PUSCH送信可否に関する情報。
(10-2)スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最遅シンボルより後における、PUSCH送信可否に関する情報。
(10-3)スロット内におけるSRS送信シンボル群の最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲における、PUSCH送信可否に関する情報。
(10-4)設定されたSRS送信シンボルにおけるPUSCH送信可否に関する情報。
(10-5)設定されたSRS送信シンボル内の設定されたSRS送信周波数リソース内におけるPUSCH送信可否に関する情報。
(10-6)前述の(10-1)~(10-5)の組合せ。
(11)SRS送信において用いるビームに関する情報。
(12)前述の(1)~(11)の組合せ。
前述の(1)に関する情報は、例えば、UEに関する情報(例、UEの識別子)を含んでもよいし、非周期的SRSのリソース設定番号に関する情報を含んでもよい。前述の(1)に関する情報は、1つのUEの中で一意に与えられてもよいし、複数のUE、例えば、セル内の全てのUE、の中で一意に与えられてもよい。
前述の(1)により、例えば、基地局はUEに対し、セル内のUEのSRS設定の変更に関する情報を少ない情報量で通知可能となる。このことにより、例えば、基地局からUEに対するシグナリング量を削減可能となる。
前述の(2)は、例えば、該SRSが周期的SRSか、セミパーシステントSRSか、あるいは非周期的SRSかを示す情報であってもよい。他の例として、該SRSのユースケースを示す情報であってもよい。前述の両方を組み合わせた情報であってもよい。このことにより、例えば、通信システムにおいて、該SRSが周期的SRSか、セミパーシステントSRSか、あるいは非周期的SRSかに応じて、あるいは、該SRSのユースケースに応じて、PUSCHの送信可否を柔軟に設定可能となる。
前述の(3)は、例えば、SRS送信開始シンボル、SRS送信シンボル数、SRS送信終了シンボルのいずれかであってもよいし、前述のうち複数を組み合わせた情報であってもよい。
前述の(3)における他の例として、SRS送信シンボル群に関する情報であってもよい。例えば、SRS送信シンボル群のうち最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲を示す情報、例えば、該最早シンボル、該最遅シンボル、該最早シンボルから該最遅シンボルまでのシンボル数のいずれかであってもよいし、前述の複数を組み合わせた情報であってもよい。他の例として、ビットマップを用いてもよい。該ビットマップにおいて、スロット内の各シンボルと該ビットマップを構成するビットの対応付けがなされてもよい。このことにより、例えば、複数のSRS設定に関する情報を少ない情報量で通知可能となる。前述の複数のSRS設定は、例えば、1つのUEから送信されるSRSであってもよいし、複数のUEから送信されるSRSであってもよい。
前述の(4)は、例えば、送信SRSのPRB番号の範囲を示す情報であってもよい。該情報には、例えば、UEが使用するセルのキャリア内における、送信SRSの先頭PRB番号、末尾PRB番号、先頭から末尾までのPRB数が含まれてもよい。他の例として、該情報には、PUSCH送信UEにおけるBWP(Bandwidth Part)内のPRB番号の範囲を示す情報、例えば、該BWP内の送信SRSの先頭PRB番号、末尾PRB番号、先頭から末尾までのPRB数が含まれてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信UEにおける処理量を削減可能となる。
前述の(4)において、SRSの周波数ホッピングに関する情報が含まれてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信UEは、SRSの周波数ホッピングがある場合においても、SRSの時間および/あるいは周波数リソースを回避してPUSCHを送信可能となる。その結果、例えば、PUSCHとSRSの間の干渉を低減可能となる。
前述の(4)において、前述のPRB番号の範囲を示す情報は、SRSの設定分解能となるPRB数、例えば、4PRB単位の情報であってもよい。このことにより、例えば、基地局からUEに対する該通知のシグナリング量を削減可能となる。
前述の(5)は、例えば、巡回シフト(Cyclic Shift:CS)に関する情報であってもよいし、ルートシーケンスに関する情報であってもよい。CSに関する情報としては、例えば、該SRSのCSそのものであってもよいし、CSホッピングに関する情報を含んでもよい。このことにより、例えば、基地局はSRS送信UEに対するSRS送信設定内容と同じ内容のシグナリングを、PUSCHを送るUEに対して通知可能となる。その結果、例えば、基地局における処理量を削減可能となる。
前述の(6)には、例えば、該SRSのコームの間隔に関する情報が含まれてもよいし、該SRSのコームのオフセット、すなわち、該SRSが割り当てられるRE(Resource Element)のオフセットに関する情報が含まれてもよい。UEは、該情報を用いて、該SRSと同じシンボルにおいて、該SRSに割り当てられるREを回避してPUSCHを割り当ててもよい。このことにより、例えば、PUSCHの伝送容量を向上可能となる。
前述の(7)には、例えば、該SRSの送信対象のアンテナポート番号に関する情報が含まれてもよい。UEは、例えば、該アンテナポート以外のアンテナポートにおいて、該SRSと同じ時間および/あるいは周波数リソースにおいてPUSCHを送信してもよい。このことにより、例えば、PUSCHの伝送容量を向上可能となる。
前述の(8)には、例えば、該SRSのヌメロロジに関する情報が含まれてもよい。PUSCH送信UEは、該ヌメロロジに関する情報を用いて、自UEのどのシンボル番号にて該SRSが送信されるかを導出してもよい。このことにより、例えば、PUSCHと他UEのSRSのヌメロロジが異なる場合においても、PUSCH送信UEはSRSを回避してPUSCHを送信可能となる。
前述の(9)は、例えば、SRS送信周期とオフセットを組み合わせた情報であってもよい。該情報は、例えば、基地局からSRS送信UEに対する通知に含まれる情報と同様であってもよい。このことにより、例えば、基地局はSRS送信UEに対するSRS送信設定内容と同じ内容のシグナリングを、PUSCHを送るUEに対して通知可能となる。その結果、例えば、基地局における処理量を削減可能となる。
前述の(10-1)において、例えば、UEは、前述の(10-1)が否であることを用いて、スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最早シンボルより前のシンボルにおいて、PUSCH送信を停止してもよい。前述の停止の動作は、例えば、該最早シンボルより前のシンボルにおいてPUSCHに付随するDMRSおよび/あるいはPTRSが割り当てられていない場合において、行われてもよい。前述の場合とは、例えば、SRS送信UEにおけるサブキャリア間隔がPUSCH送信UEにおけるサブキャリア間隔より大きく、SRSに割り当てられるシンボルが、PUSCH送信UEのスロットにおいて先頭付近に相当する場合であってもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信UEは、PUSCHにおいて、基地局における復調特性を確保できないシンボルの送信を停止可能となり、その結果、PUSCH送信UEの消費電力を削減可能となる。
前述の(10-2)において、例えば、UEは、前述の(10-2)が否であることを用いて、SRS送信シンボル群のうち最遅シンボルより後のシンボルにおいて、PUSCH送信を停止してもよい。前述の停止の動作は、例えば、該最遅シンボルより前のシンボルにおいてPUSCHに付随するDMRSおよび/あるいはPTRSが割り当てられていない場合において、行われてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信UEは、PUSCHにおいて、基地局における復調特性を確保できないシンボルの送信を停止可能となり、その結果、PUSCH送信UEの消費電力を削減可能となる。
前述の(10-3)において、例えば、UEは、前述の(10-3)の情報が否を示すことを用いて、スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲において、PUSCH送信を停止してもよい。このことにより、例えば、UEは、複数SRS設定におけるSRSシンボルからの回避における処理を容易に実行可能となる。また、UEは、複数SRS設定によるPUSCH送信停止および再開の回数削減が可能となり、その結果、UEにおけるPUSCH送信制御における複雑性を回避可能となる。
前述の(10-3)における他の例として、UEは、前述の(10-3)の情報が可を示すことを用いて、スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲において、PUSCH送信を行ってもよい。該PUSCH送信は、例えば、実際にPUSCHが送信されるシンボルのみを回避して行ってもよい。このことにより、例えば、UEからのPUSCH送信レートを向上可能となる。
前述の(10-4)において、例えば、UEは、前述の(10-4)の情報が否を示すことを用いて、設定されたSRS送信シンボルを回避してPUSCH送信を行ってもよい。このことにより、例えば、UEにおけるSRS送信リソースからの回避を容易に実行可能となる。
前述の(10-4)における他の例として、UEは、前述の(10-4)の情報が可を示すことを用いて、設定されたSRS送信シンボルにおいてPUSCH送信を行ってもよい。該PUSCH送信は、例えば、該SRSが送信される周波数リソースと異なるサブキャリアにおいて行われてもよい。このことにより、例えば、UEからのPUSCHレートを向上可能となる。
前述の(10-5)において、例えば、UEは、前述の(10-5)の情報が否を示すことを用いて、SRSとして設定されたシンボルにおける、該SRSの開始PRBから終了PRBまでの範囲を回避してPUSCH送信を行ってもよい。このことにより、例えば、UEにおけるSRS送信用のシンボルおよび/あるいはサブキャリアからの回避を容易に実行可能となる。
前述の(10-5)における他の例として、UEは、前述の(10-5)の情報が可を示すことを用いて、SRSとして設定されたシンボルにおける、該SRSの開始PRBから終了PRBまでの範囲においてPUSCH送信を行ってもよい。該PUSCH送信は、例えば、該SRSのコームとして割り当てられているサブキャリアを回避して行われてもよい。このことにより、例えば、UEからのPUSCHレートを向上可能となる。
前述の(11)において、例えば、UEは、該SRSが用いるビームが自UEが用いるビームと同じである場合のみ、PUSCH送信を停止するとしてもよい。このことにより、例えば、PUSCHとSRSとの間の干渉を回避可能としつつ、PUSCH送信レートを確保可能となる。
UEは、基地局からの通知に含まれるSRS送信シンボルにおいて、PUSCH送信を停止してもよいし、PUSCH送信に付随するDMRS送信を停止してもよいし、PUSCH送信に付随するPTRS送信を停止してもよい。SRS送信シンボルは、SRS送信候補のシンボルであってもよい。このことにより、例えば、セミパーシステントSRS、非周期的SRSを含めた、SRSとの時間および周波数リソースにおける衝突を回避可能となる。前述において、UEが送信を停止する信号および/あるいはチャネルについて、規格で定められてもよいし、基地局が決定してUEに通知あるいは報知してもよい。該通知において、例えば、RRCシグナリングが用いられてもよい。
前述におけるPUSCHの送信の停止は、例えば、スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲において行われてもよい。このことにより、例えば、UEは、複数SRS設定におけるSRSシンボルからの回避における処理を容易に実行可能となる。また、UEは、複数SRS設定によるPUSCH送信停止および再開の回数削減が可能となり、その結果、UEにおけるPUSCH送信制御における複雑性を回避可能となる。
前述において、SRS送信シンボル群のうち最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲は、例えば、スロット毎に導出されてもよい。例えば、複数スロット周期で送信されるSRSの送信シンボルが最遅シンボルである場合において、該周期に該当するスロットにおいてのみ、SRS送信シンボル群の最遅シンボルを、該複数スロット周期で送信されるSRSの送信シンボルとし、それ以外のスロットにおいて、SRS送信シンボル群の最遅シンボルを、該複数スロット周期で送信されるSRSを除いた中で最も遅いシンボルとしてもよい。このことにより、例えば、不要なPUSCH送信停止を防止可能となり、その結果、PUSCH送信レートを向上可能となる。
図9は、UEにおいて、PUSCH送信の停止が、スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲において行われる例について示した図である。図9は、UE#1がPUSCH 901およびPUSCH 902を送信し、UE#2が2スロット周期で、奇数スロット番号において周期的SRS 905を送信し、UE#3には非周期的SRS(図中、A-SRSと記載)設定#1 906および#2 907が設定されている例について示す。
図9の例では、UE#2の周期的SRSは、13シンボル目に送信され、かつ、周波数方向には4RE毎に1REの割合で送信される。また、図9の例では、UE#3に設定されている非周期的SRS設定#1は、非周期的SRSが、時間軸上では10および11シンボル目に送信され、かつ、周波数軸上では2RE毎に1REの割合で送信されるように、設定されている。また、図9の例では、UE#3に設定されている非周期的SRS設定#2は、非周期的SRSが、時間軸上では8~11シンボル目に送信され、かつ、周波数軸上では2RE毎に1REの割合で送信されるように、設定されている。図9に示す例において、UE#3に設定されている非周期的SRS#1はスロット番号2において非周期的SRS 908として送信され、また、非周期的SRS#2はスロット番号1において非周期的SRS 909として送信される。
図9において、スロット番号0における最早のSRS送信シンボルは8シンボル目であり、最遅のSRS送信シンボルは11シンボル目である。最早のSRS送信シンボルおよび/あるいは最遅のSRS送信シンボルは、実際に送信されないSRS、例えば、非周期的SRSとして設定され、実際は送信がなされないSRSであってもよい。図9に示すスロット番号0において、UE#1はPUSCHを0~7シンボル目および12、13シンボル目に送信可能となる。UEは、基地局からのSRS設定に関する通知を用いて、該シンボルにおいてPUSCH 901を送信する。
図9に示すスロット番号1において、最早のSRS送信シンボルは8シンボル目であり、最遅のSRS送信シンボルは13シンボル目である。UE#1はPUSCHを0~7シンボル目に送信可能となる。UEは、基地局からのSRS設定に関する通知を用いて、該シンボルにおいてPUSCH 902を送信する。
図9に示すスロット番号2およびスロット番号3は、それぞれスロット番号0およびスロット番号1と同様であるため、説明を省略する。
前述におけるPUSCHの送信の停止の他の例として、基地局からの通知に含まれるSRS送信シンボルにおいてのみ、PUSCH送信が停止されてもよい。このことにより、例えば、UEからのPUSCH送信レートを向上可能となる。
図10は、UEにおいて、PUSCH送信の停止が、該UEに通知されたSRS送信シンボルにおいてのみ行われる例について示した図である。図10において、各UEのSRS設定は図9と同様である。図10において、図9と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図10において、スロット番号0におけるSRS送信シンボルは8~11シンボル目に設定されている。前述においてSRS送信シンボルは、実際に送信されないSRS、例えば、非周期的SRSとして設定され、実際は送信がなされないSRSのシンボルであってもよいし、デアクティベートされているセミパーシステントSRSに設定されているシンボルであってもよい。図10に示すスロット番号0において、UE#1はPUSCHを0~7シンボル目および12、13シンボル目に送信可能となる。UEは、基地局からのSRS設定に関する通知を用いて、該シンボルにおいてPUSCH 1001を送信する。
図10に示すスロット番号1におけるSRS送信シンボルは8~11および13シンボル目に設定されている。UE#1はPUSCHを0~7、12シンボル目に送信可能となる。UEは、基地局からのSRS設定に関する通知を用いて、該シンボルにおいてPUSCH 1002を送信する。
図10に示すスロット番号2およびスロット番号3は、それぞれスロット番号0およびスロット番号1と同様であるため、説明を省略する。
基地局からの通知に含まれるSRS送信シンボルにおけるUEの動作の他の例として、UEは、該シンボルにおいてPUSCH送信を行ってもよいし、PUSCH送信に付随するDMRS送信を行ってもよいし、PUSCH送信に付随するPTRS送信を行ってもよい。前述の、UEによるPUSCH、DMRS、および/あるいはPTRSの送信は、例えば、基地局から該UEに通知されたSRS設定に含まれる該SRSのPRB範囲外において行われてもよい。このことにより、UEにおけるPUSCH送信レートを向上可能となる。前述において、UEが送信を行う信号および/あるいはチャネルについて、規格で定められてもよいし、基地局が決定してUEに通知あるいは報知してもよい。該通知において、例えば、RRCシグナリングが用いられてもよい。
図11は、UEに通知されたSRS送信シンボルにおいて、該SRSのPRB範囲外においてPUSCH送信が行われる例について示した図である。図11において、各UEのSRS設定は図9と同様である。図11において、図9と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図11に示すスロット番号0において、UE#1は、0~7シンボル目および12、13シンボル目においてはPUSCH送信帯域全体にわたって、PUSCHを送信可能となる。また、該スロット番号0の8~11シンボル目においては、UE#1は、UE#3の非周期的SRS設定#1 906および#2 907に含まれない範囲において、PUSCHを送信可能となる。UEは、基地局からのSRS設定に関する通知を用いて、前述の時間および周波数リソースにおいて、PUSCH 1101を送信する。
図11に示すスロット番号1において、UE#1は、0~7シンボル目および12シンボル目においてはPUSCH送信帯域全体にわたって、PUSCHを送信可能となる。また、該スロット番号1の8~11シンボル目においては、UE#1は、UE#3の非周期的SRS設定#1 906および#2 907に含まれない範囲において、PUSCHを送信可能となる。UEは、基地局からのSRS設定に関する通知を用いて、前述の時間および周波数リソースにおいて、PUSCH 1102を送信する。
図11に示すスロット番号2およびスロット番号3は、それぞれスロット番号0およびスロット番号1と同様であるため、説明を省略する。
UEが、基地局からの通知に含まれるSRS送信シンボルにおいてPUSCH送信を行う他の例として、UEは、基地局から該UEに通知されたSRS設定に含まれる該SRSのPRB範囲内において、PUSCH送信を行ってもよい。前述のPUSCH送信は、例えば、SRSが実際に割り当てられるRE、すなわち、コーム設定を回避して行われてもよい。このことにより、例えば、UEにおけるPUSCH送信レートを向上可能となる。
UEは、基地局からの通知に含まれるSRS送信シンボルにおいて、該SRSのPRB範囲外およびPRB範囲内の両方において、PUSCH送信を行ってもよい。このことにより、例えば、UEにおけるPUSCH送信レートをさらに向上可能となる。
図12は、UEに通知されたSRS送信シンボルにおいて、該SRSのPRB範囲外およびPRB範囲内においてPUSCH送信が行われる例について示した図である。図12において、各UEのSRS設定は図9と同様である。図12において、図9と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図12に示すスロット番号0において、UE#1は、0~7シンボル目および12、13シンボル目においてはPUSCH送信帯域全体にわたって、PUSCHを送信可能となる。また、該スロット番号0の8~11シンボル目においては、UE#1は、UE#3の非周期的SRS設定#1 906および#2 907に含まれない範囲、および該SRSが割り当てられないREにおいて、PUSCHを送信可能となる。UEは、基地局からのSRS設定に関する通知を用いて、前述の時間および周波数リソースにおいて、PUSCH 1201を送信する。
図12に示すスロット番号1において、UE#1は、0~7シンボル目および12シンボル目においてはPUSCH送信帯域全体にわたって、PUSCHを送信可能となる。また、該スロット番号1の8~11シンボル目においては、UE#1は、UE#3の非周期的SRS設定#1 906および#2 907に含まれない範囲および該SRSが割り当てられないREにおいて、PUSCHを送信可能となる。また、該スロット番号1の13シンボル目においては、UE#1は、UE#2の周期的SRS設定905が割り当てられないREにおいて、PUSCHを送信可能となる。UEは、基地局からのSRS設定に関する通知を用いて、前述の時間および周波数リソースにおいて、PUSCH 1202を送信する。
図12に示すスロット番号2およびスロット番号3は、それぞれスロット番号0およびスロット番号1と同様であるため、説明を省略する。
基地局はUEに対し、他のUEのSRS設定の変更に関する情報を通知してもよい。UEは、該通知を用いて、PUSCH送信を行う時間および/あるいは周波数リソースを変更してもよい。このことにより、例えば、他UEのSRS設定変更後における、PUSCHと他UEのSRSの間の干渉を抑制可能となる。
基地局はUEに対し、他のUEのSRS設定の変更の発生毎に該通知を行ってもよい。このことにより、例えば、他UEのSRS設定変更を、PUSCH送信に即座に反映可能となるため、PUSCHと他UEのSRSの間の干渉を抑制可能となる。前述において、基地局は、設定変更が行われた差分の情報のみを該UEに通知するとしてもよい。このことにより、例えば、基地局からUEに対するシグナリング量を削減可能となる。
基地局はUEに対し、予め定める期間毎に該通知を行ってもよい。このことにより、例えば、他UEのSRS設定が頻繁に変更となる場合において、基地局からUEに対するシグナリング量を削減可能となる。基地局はUEに対し、該通知を行わない場合があってもよい。例えば、該期間における他UEのSRS設定の変更がない場合において、基地局はUEに対して該通知を行わないとしてもよい。このことにより、例えば、基地局からUEに対するシグナリング量を削減可能となる。前述において、基地局は、設定変更が行われた差分の情報のみを該UEに通知するとしてもよい。このことにより、例えば、基地局からUEに対するシグナリング量を削減可能となる。
他の解決策を開示する。基地局は、配下のUEに対し、配下のUEのSRS設定に関する情報を報知してもよい。このことにより、例えば、基地局からの該情報に関するシグナリング量を削減可能となる。該報知は、例えば、システム情報(System Information:SI)のうちアザーSI(Other SI)(非特許文献16(TS38.300 v15.0.0)参照)を用いて行われてもよいし、リメイニングミニマムSI(Remaining Minimum SI:RMSI)(非特許文献16(TS38.300 v15.0.0)参照)を用いて行われてもよい。専用のSIBが設けられてもよい。該報知に含まれる内容は、前述の解決策における、基地局からUEに対して通知するSRS送信リソース候補に関する情報として開示した(1)~(11)と同様としてもよい。
他の解決策を開示する。基地局は、PUSCH送信UEに対し、他UEのSRS送信に関する情報を動的に通知してもよい。前述の通知は、例えば、スロット毎の通知でもよい。該通知には、例えば、L1/L2シグナリングが用いられてもよい。このことにより、例えば、該UEに対する迅速な通知が可能となる。加えて、例えば、実際にSRSが送信されるシンボルのみ、PUSCH送信を停止することが可能となり、その結果、PUSCH送信レートを向上可能となる。
他の例として、該通知には、グループ共通シグナリング(Group Common Signalling)(非特許文献14(TS38.213 v15.0.0)参照)のDCIが用いられてもよい。このことにより、例えば、複数のUEに対して他UEのSRS送信に関する情報を同時に通知可能となる。
グループ共通シグナリングは、例えば、ビーム内の一部または全てのUEに対するグループ共通シグナリングであってもよい。このことにより、例えば、同じビームを用いて通信するUEに対して一括で該情報を通知可能となり、その結果、シグナリング量を削減可能となる。
UEは、前述のグループ共通シグナリングを、毎スロット受信可能としてもよい。このことにより、例えば、UEは他UEのSRS送信を毎スロット回避可能となる。
他UEのSRS送信に関する情報が、PUSCH送信UEに対する上りグラントのDCIに含まれてもよいし、該上りグラントと異なるDCIであってもよい。
他の例として、該情報が、該上りグラントと異なるPDCCHに含まれて通知されてもよい。例えば、PUSCH送信UEに対する上りグラントが通知された後に、他UEのSRS送信が必要になった場合において、該情報が、該上りグラントと異なるPDCCHに含まれて通知されてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信UEは、該上りグラントの受信からPUSCH送信までの待ち時間が大きい場合においても、他UEのSRS送信との間の時間および周波数リソースの衝突を回避可能となる。
他の例として、該情報が、プリエンプションが行われることを示す通知、例えば、プリエンプションインディケーションを用いて通知されてもよい。基地局からPUSCH送信UEに対する迅速な通知が可能となる。
他の例として、該情報が、MACシグナリングを用いて通知されてもよい。多値変調により多くの情報を通知可能となるとともに、HARQ再送により信頼性を向上可能となる。
基地局からPUSCH送信UEに対して動的に通知する、他UEのSRS送信に関する情報として、以下の(1)~(12)を開示する。
(1)SRS設定を識別する情報。
(2)SRS設定の種別。
(3)SRS送信シンボルに関する情報。
(4)SRS送信周波数に関する情報。
(5)SRSのシーケンスに関する情報。
(6)SRSのコーム(Comb)設定に関する情報。
(7)SRSのアンテナポート。
(8)SRSのヌメロロジ。
(9)SRSが送信されるスロットに関する情報。
(10)PUSCH送信可否に関する情報。該情報の例として、以下の(10-1)~(10-6)を開示する。
(10-1)スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最早シンボルより前における、PUSCH送信可否に関する情報。
(10-2)スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最遅シンボルより後における、PUSCH送信可否に関する情報。
(10-3)スロット内におけるSRS送信シンボル群の最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲における、PUSCH送信可否に関する情報。
(10-4)設定されたSRS送信シンボルにおけるPUSCH送信可否に関する情報。
(10-5)設定されたSRS送信シンボル内の設定されたSRS送信周波数リソース内におけるPUSCH送信可否に関する情報。
(10-6)前述の(10-1)~(10-5)の組合せ。
(11)SRS送信において用いるビームに関する情報。
(12)前述の(1)~(11)の組合せ。
前述の(1)~(8)、(10)、(11)は、前述にて開示した、基地局からUEに対して準静的に通知するSRS送信リソース候補に関する情報と同様としてもよい。
前述の(9)は、例えば、SRSが送信されるスロット番号であってもよいし、基地局からUEに対する通知が送信されてからSRSが送信されるまでのスロット間隔であってもよい。このことにより、例えば、UEはSRSが送信されるスロット番号を把握可能となり、その結果、UEにおいて不要なPUSCH送信停止を防止可能となる。
UEは、基地局からの該通知を用いて、PUSCH送信を停止してもよい。UEにおけるPUSCH送信停止の動作は、前述の、準静的な通知を用いた動作と同様としてもよい。
図13は、基地局からUEに対して、他UEのSRS送信に関する情報をスロット毎に通知する例について示した図である。図13は、UEが、通知されたSRS送信シンボルのみにおいてPUSCH送信を行わない場合について示す。図13において、各UEのSRS設定は図9と同様である。図13において、図9と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図13に示す下りのスロット番号nにおいて、基地局はUE#1に対して上りグラントをDCI 1301に含めて通知する。DCI 1301には、他のUEのSRS設定は含まれない。UE#1は、上りのスロット番号0における0~13シンボル目において、PUSCH 1311を送信する。
図13に示す下りのスロット番号(n+1)において、基地局はUE#1に対して上りグラントをDCI 1302に含めて通知する。DCI 1302には、UE#2の周期的SRS 905およびUE#3の非周期的SRS#2 909に関する情報が含まれる。UE#1は、DCI 1302を用いて、上りのスロット番号1における0~7、12シンボル目において、PUSCH 1312を送信する。
図13に示す下りのスロット番号(n+2)において、基地局はUE#1に対して上りグラントをDCI 1303に含めて通知する。DCI 1303には、UE#3の非周期的SRS#2 908に関する情報が含まれる。UE#1は、DCI 1303を用いて、上りのスロット番号2における0~9、12、13シンボル目において、PUSCH 1313を送信する。
図13に示す下りのスロット番号(n+3)において、基地局はUE#1に対して上りグラントをDCI 1304に含めて通知する。DCI 1304には、UE#2の周期的SRS 905に関する情報が含まれる。UE#1は、DCI 1304を用いて、上りのスロット番号3における0~12シンボル目において、PUSCH 1314を送信する。
他の解決策を開示する。基地局は、配下のUEに設定されているSRS送信リソース候補を、予め準静的にUEに通知する。該通知には、RRC個別シグナリングが用いられてもよいし、通知の代わりに配下のUEに対して報知されてもよい。SRS送信リソースの候補には、例えば、非周期的SRSとして設定されている全てのリソース設定が含まれてもよいし、セミパーシステントSRSとして設定されているリソース設定が含まれてもよいし、周期的SRSのリソース設定が含まれてもよい。準静的な該通知の内容は、前述において、基地局からUEに対して準静的に通知するSRS送信リソース候補に関する情報として開示した(1)~(12)の一部あるいは全部であってもよい。基地局は、該UEに対し、他UEから実際に送信されるSRSに関する情報を動的に通知してもよい。動的な該通知の内容は、基地局からUEに対して動的に通知するSRS送信リソース候補に関する情報として開示した(1)~(12)を適用してもよい。(1)~(12)を全部適用してもよいし、一部、例えば、(1)の情報のみを適用してもよい。このことにより、例えば、実際には送信されないSRS割り当てシンボルを該UEのPUSCH送信に用いることが可能となり、その結果、PUSCH送信レートを向上可能となる。
基地局からUEに対する動的な通知には、例えば、非周期的SRSの設定の識別子が含まれてもよいし、セミパーシステントSRSがアクティベートあるいはデアクティベートされたことを示す情報が含まれてもよいし、セミパーシステントSRSの設定の識別子が含まれてもよいし、セミパーシステントがアクティベートあるいはデアクティベートされるスロットに関する情報が含まれてもよいし、前述のうち複数が組み合わせられてもよい。このことにより、例えば、動的な通知におけるシグナリング量を削減可能となる。
本実施の形態1にて開示した、基地局からPUSCH送信UEに対する通知において、SRS送信リソース候補に関する情報の代わりに、PUSCHの送信を停止する時間および/あるいは周波数リソースに関する情報を通知してもよい。PUSCH送信UEは、該情報を用いて、PUSCH送信を停止してもよい。このことにより、例えば、基地局からUEに対する通知内容がPUSCH送信停止リソースに関する情報のみとなるため、シグナリング量を削減可能となる。
他の例として、基地局からPUSCH送信UEに対して通知する上りグラントにおいて、離散的な時間および/あるいは周波数の割り当てが行われてもよい。離散的な割り当ての情報が上りグラントに含まれてもよい。該情報の例として、ビットマップが用いられてもよい。UEは、該割り当ての情報を用いて、PUSCH送信を時間および/あるいは周波数軸上において離散的に行ってもよい。このことにより、基地局からUEに対して柔軟なスケジューリングが可能となる。
前述の、離散的なPUSCH割り当てが、PUSCHとSRSとの間の時間および/あるいは周波数リソースの衝突が発生しない場合において適用されてもよい。例えば、PUSCH送信UEへのPUSCHスケジューリングと、異なるヌメロロジを用いるUEにスケジューリングするPUSCHとにおいて、一部の時間および/あるいは周波数リソースを共用する場合において用いてもよい。前述の状況において、例えば、離散的なPUSCH割り当てが、異なるヌメロロジを用いるUEへのPUSCH割り当ての後に行われてもよいし、同時に行われてもよい。前述の点で、プリエンプションとは異なる。このことにより、例えば、基地局から配下の各UEに対するスケジューリングの柔軟性を向上可能となる。
本実施の形態1にて開示した、PUSCH送信UEの動作方法は、静的に定められてもよいし、基地局が決めてUEに通知してもよいし、報知してもよい。
前述において、静的に定められる場合の例として、DMRSが配置されるシンボルの情報によってPUSCH送信UEの動作が決まってもよい。例えば、スロット内におけるSRS送信シンボル群のうち最早シンボルより前のシンボルにおいてDMRSの割り当てが存在しない場合に、PUSCH送信UEはPUSCH送信を停止するとしてもよいし、SRS送信シンボル群のうち最遅シンボルより後ろのシンボルにおいても同様としてもよいし、前述の最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲のうちSRS送信が割り当てられていないシンボルについても同様としてもよい。SRS送信シンボル群のうち最早シンボルから最遅シンボルまでの範囲のうちSRS送信が割り当てられていないシンボルについては、SRSが割り当てられていない連続したシンボルを1つのシンボル群として、該シンボル群におけるDMRSの有無によりPUSCH送信可否が決められてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信UEは、PUSCHにおいて、基地局における復調特性を確保できないシンボルの送信を停止可能となり、その結果、PUSCH送信UEの消費電力を削減可能となる。
PUSCH送信UEの動作が規格で定められる他の例として、PUSCH送信UEのPUSCHにおける変調方式が用いられてもよい。例えば、PUSCHの変調にOFDMが用いられている場合において、SRS送信シンボル内の、SRSが割り当てられていないREにおいてPUSCHが送信されるとしてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信レートを確保可能となる。他の例として、PUSCHの変調にDFT拡散OFDM(DFT-s-OFDM)が用いられる場合において、SRS送信シンボルにおけるPUSCH送信が行われないとしてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信UEにおけるPAPRの劣化を防止可能となる。
本実施の形態1にて開示したPUSCH送信UEの動作を、基地局が決めてUEに通知する場合の例として、該通知は、準静的に、例えば、RRC個別シグナリングを用いて行われてもよいし、動的に、例えば、MACシグナリングおよび/あるいはL1/L2シグナリングを用いて行われてもよい。準静的な通知における通知内容には、例えば、前述の、基地局からPUSCH送信UEに対して準静的に通知する、他UEのSRS送信に関する情報として開示した(10)が含まれてもよい。動的な通知における通知内容には、例えば、前述の、基地局からPUSCH送信UEに対して動的に通知する、他UEのSRS送信に関する情報として開示した(10)が含まれてもよい。
PUSCH送信UEは、基地局からの他UEのSRS設定通知によって送信を停止したシンボルあるいはREにマッピングされた上りデータを送信しないとしてもよい。このことにより、例えば、該UEにおけるPUSCH送信処理における複雑性を回避可能となる。
他の例として、PUSCH送信UEは、基地局からの他UEのSRS設定通知を用いて送信を停止したシンボルあるいはREにマッピングされた上りデータを、後ろのシンボルで送信してもよい。このことにより、例えば、基地局による復調および/あるいは復号時における符号の連続性を確保可能となり、その結果、例えば、復号特性を確保可能となる。
前述において、PUSCHの符号化率を変えないとしてもよい。UEは、前述において上りデータを後ろのシンボルあるいは他のREで送信することにより、最後方のPUSCHにマッピングされていた上りデータを送信しないとしてもよい。このことにより、例えば、該UEにおけるPUSCH送信処理における複雑性を回避可能となる。
前述における他の例として、PUSCHの符号化率を変えてもよい。例えば、該符号化率を高めてもよい。このことにより、例えば、UEは、最後方のPUSCHにマッピングされていた上りデータも基地局に送信可能となる。符号化率の変更に関する情報は規格で定めてもよいし、基地局が決定して予めUEに通知してもよい。該通知において、RRCシグナリングが用いられてもよいし、MACシグナリングが用いられてもよいし、L1/L2シグナリングが用いられてもよい。符号化率の変更に関する情報は、例えば、基地局からPUSCH送信UEに対して動的に通知する、他UEのSRS送信に関する情報と一緒に、基地局からUEに対して通知されてもよい。
基地局からの他UEのSRS設定通知によってUEがPUSCH送信を停止するシンボルあるいはREが存在する場合における他の例として、UEは、該シンボルあるいは該REにおいて上りデータを割り当てないとしてもよい。前述の、上りデータを割り当てない処理は、例えば、UEにおける符号化処理および/あるいは変調処理において行われてもよい。このことにより、例えば、UEは、PUSCHへの上りデータのマッピングの処理を容易に実行可能となる。前述の、上りデータを割り当てない処理において、符号化率を変えないとしてもよいし、符号化率を変えてもよい。符号化率の変更に関する情報は規格で定めてもよいし、基地局が決定して予めUEに通知してもよい。該通知において、RRCシグナリングが用いられてもよいし、MACシグナリングが用いられてもよいし、L1/L2シグナリングが用いられてもよい。符号化率の変更に関する情報は、例えば、基地局からPUSCH送信UEに対して動的に通知する、他UEのSRS送信に関する情報と一緒に、基地局からUEに対して通知されてもよい。
基地局からUEに対して、該シンボルあるいは該REにおいて上りデータを割り当てるか割り当てないかに関する情報を、予め規格で定めてもよいし、基地局が決定してUEに通知あるいは報知してもよい。該通知には、例えば、RRCシグナリングが用いられてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおける上り送信を柔軟に制御可能となる。
本実施の形態1における、基地局からUEへのSRS設定の通知は、RRC_IDLE、RRC_INACTIVE、RRC_CONNECTEDのいずれの状態(非特許文献16参照)にあるUEに対して行われるとしてもよい。該通知は、例えば、RRC接続再設定(RRCConnectionReconfiguration)のシグナリングに含まれてもよい。このことにより、例えば、UEは、基地局とのRRC接続確立時にSRS設定を取得可能となるため、UEと基地局との通信開始時から、他UEのSRSと自UEのPUSCHとの間の干渉を回避可能となる。他の例として、該SRS設定の通知は、RRC_CONNECTEDの状態にあるUEに対してのみ行われるとしてもよい。このことにより、例えば、基地局から配下のUEに対する通知のシグナリング量を削減可能となる。前述の両者を組み合わせてもよい。例えば、基地局からUEへのSRS設定の最初の通知が、RRC_IDLE、RRC_INACTIVE、RRC_CONNECTEDのいずれの状態にあるUEに対して行われてもよいし、該SRS設定の変更の通知が、RRC_CONNECTEDの状態にあるUEに対してのみ行われてもよい。このことにより、例えば、UEと基地局との通信開始時から、他UEのSRSと自UEのPUSCHとの間の干渉を回避可能としつつ、基地局からUEに対するシグナリング量を削減可能となる。
本実施の形態1における、基地局からUEへの通知に含まれるSRS設定は、UE毎に異なってもよい。基地局がUE毎に異なるSRS設定を通知する場合の例として、該UEが属するビームに対して送信するSRS設定のみとしてもよい。このことにより、該SRS設定のシグナリングのサイズを削減可能となる。
他の例として、該SRS設定は、該UEが属するビームを含めた複数のビームに対して送信するSRS設定のみとしてもよい。このことにより、該UEにおいてビーム間モビリティが発生した場合においても、基地局から該UEに対するシグナリングのやり直しが不要となる。前述の、複数のビームは、該UEが属するビームの周辺のビームを含んでもよいし、該UEが属するビームから離れたビーム、例えば、該ビームの反射波によって通信可能となるビームであってもよい。
他の例として、該SRS設定は、該UEにおいてアクティブとなっているBWP(Bandwidth part)(非特許文献14(TS38.213 v15.0.0)参照)の周波数リソースを含むSRS設定のみとしてもよい。このことにより、例えば、該SRS設定のシグナリングのサイズを削減可能となる。
他の例として、該SRS設定は、該UEに設定されているBWPの周波数リソースを含むSRS設定のみとしてもよい。このことにより、該UEにおいてBWP切替えが発生した場合においても、基地局から該UEに対するシグナリングのやり直しが不要となる。
他の例として、該SRS設定は、基地局が該UEにスケジューリングする時間および/あるいは周波数リソースを含むSRS設定のみとしてもよい。例えば、基地局がUEに対して割り当てる時間および/あるいは周波数リソースが予め決まっている場合において、前述を適用してもよい。このことにより、例えば、基地局からUEに対するシグナリング量を削減可能となる。
前述の例を組み合わせてもよい。すなわち、本実施の形態1における、基地局からUEへの通知に含まれるSRS設定は、該UEが属するビームに対して送信するSRS設定、かつ、該UEにおいてアクティブとなっているBWP(Bandwidth part)の周波数リソースを含むSRS設定のみとしてもよい。このことにより、基地局からUEに対するシグナリング量をさらに削減可能となる。
本実施の形態1において、DMRSを追加で送信してもよい。例えば、PUSCH送信を再開した場合において、DMRSを送信してもよい。該DMRSは、設定済のDMRS(例、追加DMRS(Additional DMRS))であってもよいし、新たにDMRSが設定されてもよい。
新たなDMRSを、SRSの後ろに設けてもよい。例えば、14シンボルのPUSCH送信が設定されている場合において、12シンボル目および/あるいは13シンボル目において新たなDMRSを設けてもよい。このことにより、例えば、他UEのSRS送信が11シンボル目に行われた場合、12、13シンボル目のPUSCH再開において、基地局の復調特性を向上可能となる。
他の例として、新たなDMRSをSRSの前に設けてもよい。このことにより、例えば、SRS直前のシンボルにおけるPUSCH復調特性を向上可能となる。
他の例として、新たなDMRSをSRSの前と後ろの両方に設けてもよい。このことにより、例えば、前述の効果を組み合わせた効果が得られる。
新たなDMRSの送信に関する情報は、規格で決められてもよいし、基地局が決定してUEに通知あるいは報知してもよい。該通知において、RRCシグナリングが用いられてもよいし、MACシグナリングが用いられてもよいし、L1/L2シグナリングが用いられてもよいし、前述の複数の組合せが用いられてもよい。
新たなDMRSの送信に関する情報として、以下の(1)~(5)を開示する。
(1)新たなDMRSをSRSの前に設けるかどうかを示す情報、例えば、識別子。
(2)新たなDMRSをSRSの後ろに設けるかどうかを示す情報、例えば、識別子。
(3)新たなDMRSの送信シンボルに関する情報。例えば、シンボル番号やシンボル数。
(4)新たなDMRSの送信RE間隔およびオフセットに関する情報。
(5)前述の(1)~(4)の組合せ。
前述の(1)および/あるいは(2)により、例えば、SRS送信の前および/あるいは後ろにおけるPUSCHの、基地局における復調特性を向上可能となる。
前述の(3)により、例えば、通信システムにおける柔軟なDMRS配置が可能となる。
前述の(4)において、UEは、DMRSが配置されないREにPUSCHを配置してもよい。このことにより、例えば、PUSCHの送信レートを確保可能となる。
図14は、他のUEからのSRS送信の前後において、DMRSを追加する例を示した図である。図14の例において、10、12シンボル目において、追加のDMRS 1401がUEから送信される。
本実施の形態1において、PTRSを追加で送信してもよい。例えば、PTRSの送信間隔が2シンボル以上の場合において、新たなPTRSが設けられてもよい。
新たなPTRSを、SRSの後ろに設けてもよい。このことにより、例えば、SRS送信直後のPUSCHシンボルにおける位相ノイズを基地局において補償可能となり、その結果、基地局のPUSCH復調特性を向上可能となる。
他の例として、新たなPTRSをSRSの前に設けてもよい。このことにより、例えば、SRS直前のPUSCHシンボルにおいて、前述の効果を得られる。
他の例として、新たなPTRSをSRSの前と後ろの両方に設けてもよい。このことにより、例えば、SRSの直前直後において、前述の効果を得られる。
新たなPTRSの送信に関する情報は、規格で決められてもよいし、基地局が決定してUEに通知あるいは報知してもよい。該通知において、RRCシグナリングが用いられてもよいし、MACシグナリングが用いられてもよいし、L1/L2シグナリングが用いられてもよいし、前述の複数の組合せが用いられてもよい。
新たなPTRSの送信に関する情報として、以下の(1)~(4)を開示する。
(1)新たなPTRSをSRSの前に設けるかどうかを示す情報、例えば、識別子。
(2)新たなPTRSをSRSの後ろに設けるかどうかを示す情報、例えば、識別子。
(3)新たなPTRSの送信シンボルに関する情報。例えば、シンボル番号。
(4)前述の(1)~(3)の組合せ。
前述の(1)および/あるいは(2)により、例えば、SRS送信の前および/あるいは後ろにおけるPUSCHの、基地局における復調特性を向上可能となる。
前述の(3)により、例えば、PTRSの配置における柔軟性を向上可能となる。
新たなPTRSの送信に関する情報は、UE毎に決められてもよいし、SRS毎に決められてもよい。UE毎に設定されることで、例えば、該設定に関するシグナリングを削減可能となる。SRS毎に設定されることで、例えば、PTRSの送信に関する設定の柔軟性を向上可能となる。
図15は、他のUEからのSRS送信の後において、PTRSを追加する例を示した図である。図15の例は、PTRS 1501が4シンボル毎に1REの割合で送信され、3番目のPTRSが、UE#2が送信するSRS 1502と同じシンボルに割り当てられた場合について示す。図15において、追加のPTRS 1503がSRS 1502の次のシンボルにおいて送信される。
前述において、追加のPTRSの送信は、PUSCH送信UE自身がSRSを送信する場合において適用してもよい。例えば、図15におけるUE#2のSRS送信は、PUSCH送信UE自身であってもよい。このことにより、例えば、自UEによるSRS送信後のPUSCH送信において、基地局における復調特性を向上可能となる。
本実施の形態1にて開示した方法を、UEがPUSCHをSRSシンボルあるいはSRSシンボル群の前あるいは後ろに配置する場合において適用してもよい。例えば、基地局は、配下のUEに設定されているSRS送信リソース候補を、予めUEに通知し、UEは該SRS送信リソースにおいてPUSCH送信を停止してもよい。また、基地局からUEに対するSRS設定通知におけるPRB範囲を、SRSの設定分解能となるPRB数の単位で通知してもよい。また、該UEのアクティブBWPの周波数範囲を含むSRS設定のみを、基地局は該UEに対して通知してもよい。また、該UEの属するビームにおけるSRS設定のみを、基地局は該UEに対して通知してもよい。また、基地局からUEに対してSRS設定を報知してもよい。また、SRS送信の前あるいは後ろに追加のDMRSを設けてもよいし、同様に追加のPTRSを設けてもよい。このことにより、前述と同様の効果が得られる。
本実施の形態1によって、PUSCH送信区間において他UEのSRS送信が行われた場合においても、該PUSCH送信レートを確保可能となる。
実施の形態1の変形例1.
実施の形態1において開示した、自UEのPUSCHと他UEのSRSの割り当てについて、他の解決策を開示する。
SRS送信UEは、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域において、SRSを送信しないとしてもよい。前述において、SRS送信UEは、該シンボル以外あるいは該帯域の外にて、SRS送信を行ってもよい。PUSCH送信UEは、該SRSが割り当てられるシンボルにおいて、PUSCH送信を継続してもよい。このことにより、例えば、PUSCHの送信レートを確保しつつ、SRS送信UEによるサウンディングを実行可能となる。該SRSの送信は、PUSCHと同じヌメロロジである場合に行われてもよいし、異なるヌメロロジである場合に行われてもよい。
SRS送信UEは、該PUSCHに付随するDMRSが割り当てられるシンボルにおいて、該PUSCHの周波数帯域におけるSRSを送信しないとしてもよい。このことにより、例えば、基地局における該PUSCHの復調特性を向上可能となる。該PUSCHに付随するPTRSについても、同様としてもよい。同様の効果が得られる。他の例として、PUSCH送信UEが送信するPUSCHに、非周期的CSI報告の情報が含まれる場合において、SRS送信UEは、該PUSCHの周波数帯域におけるSRSを送信しないとしてもよい。このことにより、非周期的CSI報告における信頼性を向上可能となる。
図16は、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域においてSRS送信UEからのSRS送信が行われず、該シンボル以外あるいは該帯域の外にて、SRS送信UEからのSRS送信が行わる例について示した図である。図16に示す例において、PUSCHとSRSのサブキャリア間隔は同じとする。図16に示す例において、PUSCH送信UEは、PUSCHに付随するDMRS 1601を2シンボル目で送信し、また、PUSCHに付随するPTRS 1602を2つのサブキャリアにおいて毎シンボル送信している。また、図16に示す例において、SRS送信UEは、SRSを11シンボル目で、2サブキャリア間隔で送信するよう設定されている。
図16において、SRS送信UEは、PUSCH送信UEのPUSCH 1603およびPTRS 1602が占める周波数帯域に含まれるRE 1605において、SRSを送信しない。SRS送信UEは、該周波数帯域の外のRE 1606において、SRSを送信する。
他の解決策を開示する。SRS送信UEは、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域において、SRSを送信してもよい。PUSCH送信UEは、該SRSと時間および周波数リソースが重複するREにおいて、PUSCHを送信しないとしてもよい。前述において、SRS送信UEは、SRSのコームの密度を変えてもよい。例えば、該密度を小さくしてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信レートを確保可能となる。他の例として、SRS送信UEは、SRSのコームのオフセットを変えて送信してもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEは、PUSCH送信UEが送信するPTRSを避けてSRSを送信可能となる。前述の両者の例を組み合わせてもよい。このことにより、例えば、前述の両方の効果が得られる。
前述のSRS送信は、該PUSCHがOFDM変調されている場合において行われてもよい。該PUSCHがDFT拡散OFDM変調(DFT-s-OFDM)されている場合において、前述のSRS送信が行われないとしてもよい。このことにより、PUSCH送信UEからのPUSCH送信におけるピーク対平均電力比(Peak-to-Average Power Ratio:PAPR)の劣化を防止可能となる。他の例として、該PUSCHがDFT拡散OFDM変調されている場合において、前述のSRS送信が行われてもよい。SRS送信UEからのサウンディングを広帯域で実行可能となる。
図17は、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域において、SRS送信UEからのSRS送信がコームの密度を変えて行われる例について示した図である。図17において、各UEの設定は図16と共通である。図17において、図16と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図17において、SRS送信UEは、PUSCH送信UEのPUSCH 1603およびPTRS 1602が占める周波数帯域に含まれるRE 1704において、SRSのコーム間隔を2REから4REに変えて、SRSを送信する。RE 1705においては、SRSは送信されず、PUSCH 1603あるいはPTRS 1602が送信される。
基地局はPUSCH送信UEに対し、SRS送信に関する情報を通知してもよい。該通知に含まれる情報は、実施の形態1と同様であってもよい。
他の解決策を開示する。SRS送信UEは、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルにおいて、SRSを送信しないとしてもよい。前述において、SRS送信UEは、PUSCH送信UEのPUSCHが割り当てられている周波数帯域以外においても、SRSを送信しないとしてもよい。このことにより、例えば、基地局は、該周波数帯域以外において、他のUEへのPUSCHを割り当て可能となり、その結果、通信システムにおける通信容量を増大可能となる。
前述の、SRSを送信しない動作は、例えば、該PUSCHと該SRSのヌメロロジが異なる場合において適用されてもよい。例えば、該SRSのサブキャリア間隔が該PUSCHよりも大きい場合において、SRS送信UEからのSRS送信が行われないとしてもよい。このことにより、例えば、サブキャリア間隔の違いによって発生する、PUSCH帯域外のSRS送信がおよぼす該PUSCHへの干渉を防止可能となる。
図18は、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルにおいて、SRS送信UEからのSRS送信が行われない例について示した図である。図18において、各UEの設定は図16と共通である。図18において、図16と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図18において、SRS送信UEは、PUSCH送信UEのPUSCH 1603およびPTRS 1602が占める周波数帯域に含まれるRE 1804においても、該周波数帯域に含まれないRE 1805においても、SRSを送信しない。RE 1804およびRE 1805において、PUSCH 1603あるいはPTRS 1602が送信される。
他の解決策を開示する。(a)前述にて開示した、PUSCH送信UEが送信するPUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域において、SRS送信UEがSRSを送信しない場合とSRSを送信する場合と、(b)SRSを該周波数帯域内外も含めて送信しない場合と、(c)実施の形態1で開示した、SRS送信UEがSRSを送信するシンボルにおいてPUSCH送信UEがPUSCHを送信しない、あるいは一部の周波数リソースにおいてのみ送信する場合とを組み合わせてもよいし、切替えてもよい。
前述における組み合わせの例としては、PUSCH送信UEからのPUSCHの割り当て帯域において、PUSCHに付随するDMRSおよび/あるいはPTRSが割り当てられるREにおいてはPUSCH送信UEからのDMRSやPTRSの送信が行われ、それ以外のREにおいては、SRS送信UEからのSRS送信が行われてもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEからの広帯域なサウンディングを可能とし、かつ、基地局における該PUSCHの復調特性を向上可能となる。
前述における切替えの例としては、SRS送信UEは、PUSCH送信UEから送信するPUSCHに付随するDMRSおよび/あるいはPTRSが割り当てられるシンボルにおいては、該PUSCH割り当て帯域内のSRSを送信せず、該シンボル外においては該帯域内のSRSを送信するとしてもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEからの広帯域なサウンディングを可能とし、かつ、基地局における該PUSCHの復調特性を向上可能となる。
本変形例1に開示した、PUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域における、SRS送信UEのSRS送信に関する動作について、規格で定められてもよいし、基地局が判断してUEに通知あるいは報知してもよい。該通知は、RRCシグナリングを用いて準静的に行われてもよいし、MACシグナリングを用いて動的に行われてもよいし、L1/L2シグナリングを用いて動的に行われてもよいし、前述のうち複数の組合せが用いられてもよい。
基地局はPUSCH送信UEに対し、SRS送信に関する情報を通知あるいは報知してもよい。該通知に含まれる情報は、実施の形態1と同様であってもよい。
前述における、基地局からSRS送信UEに対して通知する情報として、以下の(1)~(11)を開示する。
(1)自SRS設定を識別する情報。
(2)自SRS設定の種別。
(3)自SRS送信シンボルに関する情報。
(4)自SRS送信周波数に関する情報。
(5)自SRSのシーケンスに関する情報。
(6)自SRSのコーム(Comb)設定に関する情報。
(7)自SRSのアンテナポート。
(8)自SRSを送信するスロットに関する情報。
(9)自SRS送信の動作に関する情報。
(10)PUSCH送信UEが送信するPUSCHに関する情報。該情報の例として、以下の(10-1)~(10-7)を開示する。
(10-1)PUSCHの周波数リソースに関する情報。
(10-2)PUSCHの時間リソースに関する情報。例えば、PUSCHの送信シンボル。
(10-3)PUSCHに付随するDMRSに関する情報。
(10-4)PUSCHに付随するPTRSに関する情報。
(10-5)PUSCHの変調方法に関する情報。
(10-6)PUSCHにて送信される上りデータに関する情報。
(10-7)前述の(10-1)~(10-6)の組合せ。
(11)前述の(1)~(10)の組合せ。
前述の(1)~(7)は、それぞれ、実施の形態1における、基地局からUEに対して準静的に通知するSRS送信リソース候補に関する情報として開示した(1)~(7)と同様の情報であってもよい。
前述の(8)は、実施の形態1における、基地局からUEに対して動的に通知するSRS送信リソース候補に関する情報として開示した(9)と同様の情報であってもよい。
前述の(9)は、例えば、PUSCHの周波数帯域においてSRS送信が行われないことを示す情報であってもよいし、PUSCHの周波数帯域においてSRS送信が行われることを示す情報であってもよいし、PUSCHと重複するシンボルにおいてSRS送信が行われないことを示す情報であってもよい。SRS送信UEは、該情報を用いて、実施の形態1あるいは本変形例1にて開示した動作を行うとよい。このことにより、例えば、通信システムにおけるPUSCH送信およびSRS送信の制御を柔軟に実行可能となる。
前述の(10-1)は、例えば、基地局からPUSCH送信UEに割り当てられた、PUSCHの先頭PRB、末尾PRB、PRB数、あるいは前述のうちの複数の組合せであってもよい。SRS送信UEは、前述の(10-1)の情報を用いて、例えば、該PUSCHに割り当てられた周波数リソースを回避してSRSを送信してもよい。このことにより、例えば、通信システムにおけるPUSCH送信レートを確保しつつ、SRS送信UEと基地局との間のサウンディングを実行可能となる。
前述の(10-2)は、例えば、基地局からPUSCH送信UEに割り当てられた、PUSCHの先頭シンボル、末尾シンボル、シンボル数、あるいは前述のうちの複数の組合せであってもよい。SRS送信UEは、前述の(10-2)の情報を用いて、例えば、該PUSCHに割り当てられたシンボル以外においてSRSを送信してもよい。このことにより、例えば、通信システムにおけるPUSCH送信レートを確保しつつ、SRS送信UEと基地局との間の広帯域のサウンディングを実行可能となる。
前述の(10-3)は、例えば、PUSCHに付随するDMRSに割り当てられるシンボルの情報であってもよい。該情報は、例えば、DMRSのシンボル番号であってもよいし、シンボル数(例、一続きのDMRSのシンボル数)の情報が含まれてもよい。他の例として、ビットマップであって、各シンボルと各ビットが対応付けられた情報であってもよい。SRS送信UEは、前述の(10-3)の情報を用いて、例えば、該DMRSに割り当てられたシンボルを回避してSRSを送信してもよい。このことにより、例えば、PUSCHの基地局における復調性能を確保しつつ、SRS送信UEと基地局との間の広帯域のサウンディングを実行可能となる。
前述の(10-3)における他の例として、PUSCHに付随するDMRSに割り当てられる周波数リソースの情報であってもよい。SRS送信UEは、前述の(10-3)の情報を用いて、例えば、該DMRSに割り当てられたREを回避してSRSを送信してもよい。このことにより、例えば、PUSCHの基地局における復調性能を確保しつつ、SRS送信UEと基地局との間のサウンディングにおける信頼性を向上可能となる。
前述の(10-4)は、例えば、前述の(10-3)におけるDMRSをPTRSに読み替えた情報であってもよい。このことにより、例えば、前述の(10-3)と同様の効果が得られる。
前述の(10-5)は、例えば、該PUSCHがOFDM変調であることを示す情報であってもよいし、DFT拡散OFDM変調であることを示す情報であってもよい。SRS送信UEは、例えば、該PUSCHがOFDM変調であることを示す情報を用いて、該PUSCHと衝突する時間および周波数リソースにおけるSRS送信を行ってもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEと基地局間のサウンディングを広帯域で実行可能となる。他の例として、SRS送信UEは、該PUSCHがDFT拡散OFDM変調であることを示す情報を用いて、該PUSCHと衝突する時間および周波数リソースにおけるSRS送信を停止してもよい。このことにより、例えば、PUSCHにおけるPAPRの劣化を防止可能となる。
前述の(10-6)は、例えば、非周期的CSI報告が送信されるPUSCHかどうかを示す情報であってもよい。SRS送信UEは、例えば、非周期的CSI報告が送信されるPUSCHであることを用いて、該PUSCHと衝突する時間および/あるいは周波数リソースにおけるSRS送信を行わないとしてもよい。このことにより、例えば、非周期的CSI報告の送信の信頼性を確保可能となる。
前述の(3)~(10)の情報は、PUSCHとの衝突が発生する時間および/あるいは周波数リソースと、衝突が発生しない時間および/あるいは周波数リソースに対して、個別に設けられてもよい。例えば、PUSCHとの衝突が発生する時間および/あるいは周波数リソースと、衝突が発生しない時間および/あるいは周波数リソースとの間で、前述の(6)の設定を異ならせてもよい。このことにより、例えば、PUSCHとの衝突が発生する時間および/あるいは周波数リソースにおいて、該衝突が発生しない時間および/あるいは周波数リソースよりもSRSのコームの密度を小さく設定可能となり、その結果、PUSCH送信レートを確保しつつ、SRS送信UEと基地局との間におけるサウンディングを実行可能となる。
前述の(3)~(10)の情報は、PUSCH割り当て毎に設けられてもよい。例えば、SRS送信帯域において複数のUEのPUSCHとの周波数および/あるいは時間リソースが発生する場合において、各PUSCHに対するSRSの割り当てを柔軟に設定可能となる。
前述の(3)~(10)は、SRS送信UEが送信を行うSRSと、SRS送信UEが送信を行わないSRSに対して、個別に設けられてもよい。SRS送信を行うことを示す情報が含まれてもよいし、SRS送信を行わないことを示す情報が含まれてもよい。前述の両者が含まれてもよい。SRS送信UEは、個別に設けられた該情報を用いて、それぞれSRS送信を行う、行わない、としてもよい。このことにより、例えば、基地局がSRS送信可否を指示することが可能となり、その結果、SRS送信UEにおける処理量を削減可能となる。
SRSシンボルが複数の場合においても、前述にて開示したSRS送信方法、PUSCH送信方法を適用してもよい。前述の方法の組合せおよび/あるいは切替えを適用してもよい。例えば、SRS送信UEは、PUSCHに付随するDMRSまたはPTRSが割り当てられているシンボルにおいてSRSを送信せず、PUSCHが割り当てられているシンボルにおいてSRSを送信するとしてもよい。このことにより、例えば、PUSCHの基地局における復調特性を確保しつつ、SRS送信UEと基地局との間のサウンディングを実行可能となる。前述の動作により、複数シンボルのSRSが連続でないとしてもよい。例えば、SRSを送信する4シンボルのうち、2シンボル目のSRSが送信されない、としてもよい。このことにより、例えば、設計における複雑性を回避可能となる。
複数シンボルのSRSと、PUSCH送信UEからのPUSCHの時間および/あるいは周波数リソースにおける衝突において、送信しないSRSシンボル数に上限が設けられてもよい。SRS送信UEは、該衝突リソースにおけるSRS送信シンボルを、該上限の数だけ停止するとしてもよい。例えば、4シンボルのSRS送信において、PUSCHと衝突する時間および/あるいは周波数リソースにおける、SRS送信停止シンボル数の上限を3としてもよい。該リソースにおいて、SRS送信UEはSRSを1シンボル分送信してもよい。該リソース外においては、SRS送信UEはSRSを4シンボル送信してもよい。このことにより、例えば、PUSCHの送信レートを確保しつつ、SRS送信UEと基地局との間のサウンディングを広帯域に実行可能となる。
他の例として、該衝突において、送信するSRSシンボル数に上限が設けられてもよい。SRS送信UEは、該衝突リソースにおけるSRS送信シンボルを、該上限の数だけ送信するとしてもよい。例えば、4シンボルのSRS送信において、PUSCHと衝突する時間および/あるいは周波数リソースにおける、SRS送信停止シンボル数の上限を1としてもよい。該リソースにおいて、SRS送信UEはSRSを1シンボル分送信し、3シンボル分のSRS送信を停止してもよい。該リソース外においては、SRS送信UEはSRSを4シンボル送信してもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEと基地局との間のサウンディングを広帯域に実行可能としつつ、PUSCHの送信レートを確保可能となる。
他の例として、SRS送信シンボル数そのものに制約が設けられてもよい。例えば、非特許文献13(TS38.211 v15.0.0)に記載の、PUSCH送信UEにおけるスロット内の追加DMRSの個数を表すパラメータ(DL-DMRS-add-pos)が2以上である場合における、設定可能なSRSシンボル数を1あるいは2としてもよい。基地局はSRS送信UEに対し、該パラメータの値を通知してもよい。SRS送信UEは、該パラメータを用いて、SRS送信シンボル数の制約を認識してもよい。SRS送信UEは、該制約に違反したSRS送信シンボル数の通知により、基地局に対してイレギュラー発生を示す情報を通知してもよい。
他の例として、PUSCH送信UEにおいて、前述の、スロット内の追加DMRSの個数を示すパラメータに制約が設けられてもよい。例えば、SRS送信UEにおけるSRSシンボル数が4である場合において、PUSCH送信UEにおける該パラメータ値を0あるいは1としてもよい。基地局はPUSCH送信UEに対し、SRS送信UEにおけるSRS送信シンボル数を通知してもよい。PUSCH送信UEは、SRS送信シンボル数の通知を用いて、該パラメータ値の制約を認識してもよい。PUSCH送信UEは、該制約に違反した該パラメータの通知により、基地局に対してイレギュラー発生を示す情報を通知してもよい。
複数シンボルのSRS送信に関する動作について、規格で定められてもよいし、基地局が判断してUEに通知あるいは報知してもよい。例えば、送信しないSRSシンボル数の上限が規格で決められてもよいし、基地局が判断してUEに通知あるいは報知してもよい。送信するSRSシンボル数の上限、SRS送信シンボル数そのものについても、同様としてもよい。例えば、基地局は、UEとの間のチャネル状況が悪いことを用いて、送信しないSRSシンボル数の上限を小さくしてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおけるPUSCH送信レートを確保しつつ、該チャネル状況の悪化時におけるサウンディングを迅速に実行可能となる。
前述において、通知方法および/あるいは通知する情報について、PUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域における、SRS送信UEのSRS送信に関する動作に関する通知方法ならびに通知する情報と同様としてもよい。
他の解決策を開示する。SRS送信UEにおけるSRS送信シンボルが他のタイミングにシフトしてもよい。一部のSRS送信シンボルがシフトしてもよいし、SRS送信シンボル全体がシフトしてもよい。このことにより、例えば、基地局において柔軟なスケジューリングが可能となる。
SRS送信シンボルのシフトは、スロット内で行われてもよい。例えば、PUSCHに付随する参照信号DMRSおよび/あるいはPTRSが割り当てられるシンボルにおいて送信される、SRS送信UEが送信するSRSのシンボルをシフトしてもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEからの広帯域なサウンディングを可能とし、かつ、基地局における該PUSCHの復調特性を向上可能となる。他の例として、SRS送信UEとは異なるUEが送信するSRSに割り当てられるシンボルに、前述のSRS送信UEが送信するSRSのシンボルをシフトしてもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEおよび前述の異なるUEから送信されるSRSのシンボル数を集約可能となり、その結果、PUSCH送信UEからのPUSCH送信レートを向上可能となる。
SRS送信シンボルを、PUSCHの割り当て帯域においてのみシフトしてもよい。このことにより、PUSCHの割り当て帯域外におけるSRS送信を迅速に実行可能となる。
他の例として、SRS送信シンボルの全体をシフトしてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおけるSRS送受信の制御が容易になる。
図19は、PUSCHの割り当て帯域においてのみ、SRS送信シンボルをシフトする例について示している。図19に示す例において、PUSCHとSRSのサブキャリア間隔は同じとする。図19に示す例において、PUSCH送信UEは、PUSCHに付随するDMRS 1901を2および9シンボル目で送信し、また、PUSCHに付随するPTRS 1902を2つのサブキャリアにおいて毎シンボル送信している。また、図19に示す例において、SRS送信UEは、SRSを9シンボル目で送信するよう設定されている。
図19において、SRS送信UEは、9シンボル目において、PUSCH送信UEのPUSCH 1903およびPTRS 1902が占める周波数帯域において、SRSを送信せず、該9シンボル目におけるSRS送信を13シンボル目にシフトさせてSRS 1905を送信する。該周波数帯域外においては、SRS送信UEは9シンボル目においてSRS 1905を送信する。
図20は、SRS送信シンボル全体をシフトする例について示している。図20において、各UEの設定は図19と共通である。図20において、図19と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図20において、SRS送信UEは、9シンボル目におけるSRS送信を13シンボル目にシフトさせてSRS 2005を送信する。PUSCH送信UEのPUSCH 1903およびPTRS 1902が占める周波数帯域の外のSRSについても、同様にシフトさせる。
SRS送信シンボルのシフトにおける他の例として、異なるスロットへのシフトが行われてもよい。異なるスロットは、シフト元のスロットに隣接していてもよいし、隣接していなくてもよい。例えば、SRS送信UEとは異なるUEが送信するSRSに割り当てられるスロットに、前述のSRS送信UEが送信するSRSのシンボルをシフトしてもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEおよび前述の異なるUEから送信されるSRSのシンボル数を集約可能となり、その結果、PUSCH送信UEからのPUSCH送信レートを向上可能となる。
異なるスロットへのSRS送信シンボルを、PUSCHの割り当て帯域においてのみシフトしてもよい。このことにより、PUSCHの割り当て帯域外におけるSRS送信を迅速に実行可能となる。
他の例として、SRS送信シンボルの全体をシフトしてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおけるSRS送受信の制御が容易になる。
図21は、PUSCHの割り当て帯域においてのみ、SRS送信シンボルを異なるスロットにシフトする例について示している。図21に示す例において、SRS送信UEは、SRSをスロット番号0の9シンボル目で送信するよう設定されている。図21において、PUSCH送信UEの設定については図16と同様である。図21において、図19と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図21において、SRS送信UEは、スロット番号0の9シンボル目において、PUSCH送信UEのPUSCH 1903およびPTRS 1902が占める周波数帯域において、SRSを送信せず、スロット番号0の9シンボル目におけるSRS送信をスロット番号1の13シンボル目にシフトさせてSRS 2105を送信する。該周波数帯域外においては、SRS送信UEはスロット番号0の9シンボル目においてSRS 2105を送信する。
図22は、SRS送信シンボル全体を異なるスロットにシフトする例について示している。図22において、各UEの設定は図21と共通である。図21において、図19と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図22において、SRS送信UEは、スロット番号0の9シンボル目におけるSRS送信をスロット番号1の13シンボル目にシフトさせてSRS 2205を送信する。PUSCH送信UEのPUSCH 1903およびPTRS 1902が占める周波数帯域の外のSRSについても、同様にスロット番号1にシフトさせる。
SRS送信シンボルのシフトについて、規格で定められてもよいし、基地局が判断してUEに通知あるいは報知してもよい。該通知の方法は、PUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域における、SRS送信UEのSRS送信に関する動作に関する通知方法と同様としてもよい。
SRS送信シンボルのシフトに関する、基地局からUEに対して通知する情報として、PUSCHが割り当てられているシンボルおよび周波数帯域における、SRS送信UEのSRS送信に関する動作に関して通知する情報として開示した(1)~(11)と同様の情報を用いてもよい。
SRS送信シンボルのシフトに関する、基地局からUEに対して通知する情報について、例えば、SRS送信UEのSRS送信に関する動作に関して通知する情報として開示した情報の(3)~(10)において、シフト前のSRSに関する情報と、シフト後のSRSに関する情報が含まれてもよい。
SRS送信シンボルのシフトに関する、基地局からUEに対して通知する情報に、SRS送信シンボルのシフトの有無に関する情報が含まれてもよい。このことにより、例えば、SRS送信UEはSRS送信シフトの有無を容易に把握可能となり、その結果、SRS送信シフトに関する処理を迅速に実行可能となる。
SRS送信シンボルのシフトは、非周期的SRSに対して行われてもよいし、セミパーシステントSRSに対して行われてもよいし、周期的SRSに対して行われてもよい。また、SRS送信シンボルのシフトは、PUSCH送信UEとSRS送信UEが同じである場合に行われてもよいし、互いに異なる場合について行われてもよい。前述の組合せが適用されてもよい。例えば、PUSCH送信UEとSRS送信が異なる場合において、非周期的SRSのシンボルのシフトが行われてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおいてSRSを柔軟に配置可能となる。
実施の形態1にて開示した方法と、本変形例1にて開示した方法を使い分けてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおける柔軟なスケジューリングが可能となる。
前述の使い分けの例として、PUSCH送信UEから送信するPUSCHに付随するDMRSおよび/あるいはPTRSが割り当てられるシンボルにおいて、該DMRSおよび/PTRSが送信されるとしてもよいし、SRS送信UEからSRSが送信されるとしてもよい。例えば、SRS送信UEが送信する非周期的SRSと、PUSCH送信UEが送信するPUSCHに付随するDMRSあるいはPTRSとの間で周波数および時間リソースが衝突する場合において、該DMRSあるいは該PTRSの送信が行われず、非周期的SRSの送信が行われるとしてもよい。他の例として、SRS送信UEが送信する非周期的SRSの後ろのシンボルにおいて、PUSCH送信UEに割り当てられたPUSCHに付随するDMRSおよび/あるいはPTRSを割り当てることが不可能な場合においてPUSCHをSRSシンボルあるいはSRSシンボル群の前のみに配置するとしてもよい。他の例として、SRS送信UEが送信するセミパーシステントSRSと、PUSCH送信UEが送信するPUSCHに付随するDMRSあるいはPTRSとの間で周波数および時間リソースが衝突する場合において、該SRS送信UEからのセミパーシステントSRS送信シンボルがシフトするとしてもよい。前述の動作は、SRSのユースケースを用いて決められてもよい。
前述の使い分けは、規格で定められてもよいし、基地局が決定してもよい。基地局は、該使い分けに関する情報を、報知してもよいし、UE個別に通知してもよい。該通知は、RRCシグナリングを用いて準静的に行われてもよいし、MACシグナリングを用いて動的に行われてもよいし、DCIを用いて動的に行われてもよい。
他の例として、基地局およびUEがどの方法を用いるかをそれぞれ判断してもよい。判断に用いられる情報は、規格で定められてもよいし、基地局が決定してもよい。基地局は、該使い分けに関する情報を、報知してもよいし、UE個別に通知してもよい。該通知は、RRCシグナリングを用いて準静的に行われてもよいし、MACシグナリングを用いて動的に行われてもよいし、DCIを用いて動的に行われてもよい。
本変形例1により、SRS送信UEから送信するSRSと、PUSCH送信UEから送信するPUSCHとが時間および/あるいは周波数リソースにおいて競合する場合においても、PUSCH送信レートを確保可能となる。また、基地局において柔軟なスケジューリングが可能となり、該SRSと該PUSCHとの間の干渉を回避可能となる。
実施の形態1の変形例2.
UEからのPUSCH送信における、上りグラントを含むPDCCH受信からPUSCH送信までの期間は、UEからのSRS送信における、SRS送信指示を含むPDCCH受信からSRS送信までの期間と異なってもよい。このことにより、基地局より異なるスロットで送信された、上りグラントを含むPDCCHとSRS送信指示を含むPDCCHに対して、UEからのPUSCH送信とSRS送信における時間および周波数リソースが衝突する場合がある。該衝突は、PUSCH送信UEとSRS送信UEが同一である場合においても、異なる場合においても、それぞれ発生する。
前述において、後から送信されたPDCCHによるスケジューリングが先に送信されたPDCCHによるSRS送信指示よりも優先されてもよい。前述において、PUSCH送信UEとSRS送信UEは同一であってもよいし、異なってもよい。
図23は、UEからのPUSCH送信とSRS送信が同じスロットに割り当てられる場合の動作を示す図である。図23に示す例において、PUSCH送信UEとSRS送信UEが互いに異なる。図23において、PUSCH送信UEをUE#1と称し、SRS送信UEをUE#2と称する。
図23に示すスロット#0において、基地局はUE#1に対し、PUSCH 2503をスロット#2にて送信する旨の上りグラントを含むPDCCH 2501を送信する。PDCCH 2501には、PUSCH 2503の送信を2スロット後に割り当てる旨の情報が含まれる。図23に示すスロット#1において、基地局はUE#2に対し、SRS 2504をスロット#2にて送信する旨の指示を含むPDCCH 2502を送信する。PDCCH 2502には、SRSの送信を1スロット後に割り当てる旨の情報が含まれる。
図23に示すスロット#2において、UE#1はPUSCH 2503を送信し、UE#2はSRS 2504を送信する。スロット#2の黒点線で囲った時間および周波数リソース2505において、UE#1のPUSCH送信とUE#2のSRS送信が衝突する。前述において、後から送信されたPDCCHに含まれる、UE#2のSRS送信 2504の送信が優先される。UE#1は、時間および周波数リソース2504において、PUSCH 2503の送信を停止する。
図23に示す例においては、PUSCHの上りグラントを含むPDCCHが、SRS送信指示を含むPDCCHよりも先に基地局から送信される場合について示した。これに対し、SRS送信指示を含むPDCCHが、PUSCHの上りグラントを含むPDCCHよりも先に送信される場合においても、前述の方法を適用してもよい。すなわち、スロット#0において、2スロット後にUE#2がSRS送信をする旨の指示を含むPDCCHが基地局より送信され、スロット#1において、1スロット後にUE#1がPUSCH送信をする旨の上りグラントを含むPDCCHが基地局より送信された場合において、スロット#2における時間および周波数リソース2505において、UE#1からのPUSCH送信が行われてもよい。時間および周波数リソース2505において、UE#2はSRS送信を停止してもよい。
図23において、PUSCH送信UEとSRS送信UEが異なる例について示したが、同一であってもよい。
前述において、以下に示す問題が発生する。すなわち、PUSCHとSRSが異なるUEから送信される場合において、先にPDCCHを受信したPUSCH送信UEは、他のSRS送信UEに対して後からPDCCHが送信されたことを把握できない。その結果、該PUSCH送信UEは、PUSCHとSRSが衝突する時間および/あるいは周波数リソースにおいて、自UEのPUSCH送信を停止できず、SRS送信UEが送信するSRSに干渉を与える。その結果、SRS送信UEからのサウンディングを適切に実行できなくなる。
本変形例2では、前述の問題を解決する方法を開示する。
基地局は、SRS送信UEに対してSRS送信指示を送信したことを示す情報を、PUSCH送信UEに通知する。
該通知には、PUSCH送信UEに対して個別に送信されるPDCCHが用いられてもよいし、グループ共通シグナリングのPDCCHが用いてもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信UEが複数である場合におけるシグナリング量を削減可能となる。他の例として、非スロットPDCCH(すなわち、スロット途中で送信されるPDCCH)が用いられてもよい。このことにより、例えば、基地局はPUSCH送信UEに対して該情報を迅速に通知可能となる。他の例として、プリエンプションインディケーション(Preemption Indication:PI)用のDCIが用いられてもよい。このことにより、例えば、UEは該情報の受信処理を少ない処理量で実行可能となる。
PUSCH送信UEは、SRS送信UEに対してSRS送信指示を送信したことを示す情報を受信するとしてもよい。PUSCH送信UEによる該情報の受信は、例えば、毎スロット受信するとしてもよいし、PUSCH送信UEがPUSCHの上りグラントを含むPDCCHを受信してからPUSCHを送信するまでのタイミングにおいて受信するとしてもよい。前述の毎スロット受信は、各スロットに含まれる非スロットPDCCHを含んでもよい。PUSCH送信UEがPUSCHの上りグラントを含むPDCCHを受信してからPUSCHを送信するまでのタイミングにおいても、同様としてもよい。例えば、前述のタイミングにおいてSRS送信UEに対してSRS送信指示を送信したことを示す情報を受信することにより、PUSCH送信UEにおいて不要な受信動作を削減可能となり、その結果、消費電力を削減可能となる。
基地局からPUSCH送信UEに対して送信される該通知に含まれる情報として、以下の(1)~(5)を開示する。
(1)PUSCH送信をグラントされたスロットにて他UEのSRS送信が行われることを示す情報。
(2)PUSCHの送信有無および/あるいは送信方法に関する情報。
(3)PUSCHとSRSとの間で重複した周波数および/あるいは時間リソースに関する情報。
(4)実施の形態1にて、基地局からPUSCH送信UEに対して動的に通知するSRS送信リソース候補に関する情報として開示した(1)~(12)の情報。
(5)前述の(1)~(4)の組合せ。
前述の(1)は、PUSCH送信をグラントされた時間および/あるいは周波数リソースにて他UEのSRS送信が行われることを示す情報であってもよい。このことにより、例えば、PUSCHとSRSが同じスロット、かつ、異なる時間および/あるいは周波数リソースに割り当てられた場合における、PUSCHの不要な送信停止を防止可能となる。その結果、通信システムにおける効率的な運用が可能となる。
前述の(2)は、例えば、PUSCH送信有無を示す識別子であってもよい。前述の(2)におけるPUSCHの送信方法は、例えば、PUSCHの電力を低減して送信することを示す情報であってもよいし、PUSCHを、SRSと異なる時間および/あるいは周波数リソースにおいてのみ送信することを示す情報であってもよいし、PUSCHを送信しないことを示す情報であってもよいし、PUSCHをそのまま送信することを示す情報であってもよい。PUSCHの電力低減に関する情報には、例えば、電力低減量が含まれてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおける柔軟なスケジューリングが可能となる。
前述の(3)は、例えば、重複した時間と周波数の両リソースに関する情報であってもよいし、重複したシンボル番号に関する情報であってもよい。前述の(3)により、例えば、PUSCH送信UEは、PUSCH送信を回避すべき時間および/あるいは周波数リソースに関する情報を取得可能となり、その結果、PUSCHとSRSとの間の干渉を低減可能となる。
PUSCH送信UEは、SRSと重複する時間および/あるいは周波数リソースにおいて、PUSCHを送信しないとしてもよい。該UEは、SRSと重複しない時間および/あるいは周波数リソースにおいてPUSCHを送信してもよい。このことにより、例えば、PUSCHとSRSとの間の干渉を回避可能としつつ、PUSCH送信レートを確保可能となる。
他の例として、PUSCH送信UEは、SRSと重複するシンボルにおいて、PUSCHを送信しないとしてもよい。該UEは、SRSと重複しないシンボルにおいてPUSCHを送信してもよい。このことにより、例えば、PUSCHとSRSとの間の干渉回避における複雑性を回避可能となる。
他の例として、PUSCH送信UEは、上りグラントにて通知された時間および/あるいは周波数リソース全体において、PUSCHを送信しないとしてもよい。このことにより、例えば、PUSCHとSRSとの間の干渉回避における複雑性をさらに回避可能となる。
他の解決策を開示する。通信システムにおいて、先に送信されたPDCCHによるスケジューリングが優先されてもよい。前述において、PUSCH送信UEとSRS送信UEは異なってもよい。このことにより、例えば、基地局におけるスケジューリングを容易に実行可能となる。
SRS送信UEは、SRSを送らないとしてもよい。基地局はSRS送信UEに対し、SRS送信を指示するPDCCHを送らないとしてもよい。他の例として、SRS送信UEは、PUSCHと重複する時間および/あるいは周波数リソースにおいてのみSRSを送信しないとしてもよい。基地局はSRS送信UEに対し、該リソースにおいてSRSを送信しない旨の指示を通知してもよい。該通知は、例えば、SRS送信指示が含まれるPDCCHに含まれてもよいし、異なるタイミングで通知されてもよい。他の例として、SRS送信UEはSRSの送信電力を低減させて送信してもよい。
基地局からSRS送信UEに対して送信される該通知に含まれる情報として、以下の(1)~(5)を開示する。
(1)SRSを送信するスロットにて他UEのPUSCH送信が行われることを示す情報。
(2)SRSの送信有無および/あるいは送信方法に関する情報。
(3)PUSCHとSRSとの間で重複した周波数および/あるいは時間リソースに関する情報。
(4)実施の形態1の変形例1にて、基地局からSRS送信UEに対して通知する情報として開示した(1)~(11)の情報。
(5)前述の(1)~(4)の組合せ。
前述の(1)は、SRS送信を指示された時間および/あるいは周波数リソースにて他UEのPUSCH送信が行われることを示す情報であってもよい。このことにより、例えば、PUSCHとSRSが同じスロット、かつ、異なる時間および/あるいは周波数リソースに割り当てられた場合における、SRSの不要な送信停止を防止可能となる。その結果、通信システムにおける効率的な運用が可能となる。
前述の(2)は、例えば、SRS送信有無を示す識別子であってもよい。前述の(2)におけるSRSの送信方法は、例えば、SRSの電力を低減して送信することを示す情報であってもよいし、SRSを、PUSCHと異なる時間および/あるいは周波数リソースにおいてのみ送信することを示す情報であってもよいし、SRSを送信しないことを示す情報であってもよいし、SRSをそのまま送信することを示す情報であってもよい。SRSの電力低減に関する情報、例えば、電力低減量が含まれてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおける柔軟なサウンディングが可能となる。
前述の(3)は、例えば、重複した時間および/あるいは周波数の両リソースに関する情報であってもよいし、重複したシンボル番号に関する情報であってもよい。前述の(3)により、例えば、SRS送信UEは、SRS送信を回避すべき時間および/あるいは周波数リソースに関する情報を取得可能となり、その結果、PUSCHとSRSとの間の干渉を低減可能となる。
他の解決策を開示する。本変形例2において、後から送信されるPDCCHを優先する動作と、先に送信されるPDCCHを優先する動作とを組み合わせてもよい。
例えば、基地局が、どちらのPDCCHを優先するかを決めてもよい。基地局は、どちらのPDCCHを優先するかの情報をUEに通知してもよい。UEは、該情報を用いて、PUSCHおよび/あるいはSRSを送信する、あるいは送信しない、としてもよい。該通知には、例えば、RRCシグナリングが用いられてもよいし、MACシグナリングが用いられてもよいし、L1/L2シグナリングが用いられてもよい。
他の例として、どちらのPDCCHを優先するかが規格によって決められてもよい。このことにより、例えば、基地局からUEに対する、どちらのPDCCHを優先するかの情報を通知不要となり、その結果、基地局からUEへのシグナリング量を削減可能となる。
どちらのPDCCHを優先するかの判断に用いられる情報として、SRSのユースケースが用いられてもよいし、SRSの種別(例、周期的SRS,セミパーシステントSRS,非周期的SRS)が用いられてもよい。
どちらのPDCCHを優先するかの判断に用いられる情報として、SRSのユースケースが用いられてもよいし、SRSの種別(例、周期的SRS,セミパーシステントSRS,非周期的SRS)が用いられてもよいし、両方が用いられてもよい。
該情報の他の例として、PUSCHに関する情報が用いられてもよい。例えば、PUSCHにて送信されるユーザデータのサービス(例:eMBB、URLLC、mMTC)に関する情報が用いられてもよいし、該ユーザデータの優先度、例えば、QCI(QoS Class Identifier)にて定められる優先度の情報が用いられてもよい。このことにより、例えば、ユーザデータの優先度に応じて柔軟なスケジューリングが可能となる。
本変形例2において開示したPDCCHの優先順位付けの方法を、PUSCH送信UEとSRS送信UEが同じである場合に適用してもよい。基地局からUEに通知する情報は、本変形例2において開示した情報を組み合わせたものであってもよい。
例えばPUSCH送信UEとSRS送信UEが同じである場合、同じスロット内で、SRSリソースとPUSCHリソースが衝突してしまう。この場合、規格によって定められる優先順位を適用して良い。優先順位の例はいくつか想定できる。例えば、UEがSRSおよびPUSCH送信用の複数のPDCCHを異なるタイミングにおいて受信した場合、最後に送られたPDCCHによって設定されたPUSCHあるいはSRSのリソースを優先して良い。また、SRSの種類によって、優先順位を決めても良い。例えば、非周期的SRSとPUSCHリソースが衝突した場合、非周期的SRSが優先されても良い。基地局が早急に伝送路情報を入手したい場合、非周期的SRS送信をUEに対して要求するので、非周期的SRSをPUSCHに比べて優先して送信することで、基地局は希望する時間内に、伝送路情報を入手することが可能となる。また、SRSとPUSCHのリソースの一部が重なる場合、重なる部分だけ前述の優先順位を適用して良い。要するに、SRSあるいはPUSCHの一部が送信される。別の例として、SRSの種類に関わらず、PUSCHに含まれるDMRSはSRSよりも優先されるような優先順位を規格において設定して良い。
例えばPUSCH送信UEとSRS送信UEが同じであり、SRSとPUSCHのリソースの一部が重なる場合、SRSとPUSCHの位置関係に規制は無い。SRSがPUSCHの前に送信されても良いし、PUSCHの後に送信されても良い。SRSの前後関係はPUSCHの中身によって決まる。PUSCHの送信処理に時間が必要であれば、SRSを先に送信して良い。反対に、PUSCHに含まれるデータを早急に送信する必要がある場合は、PUSCHをスロット内の前方で送り、SRSの送信を遅らせてよい。
本変形例2において開示した方法を、PUSCHとSRSのヌメロロジが異なる場合において適用してもよい。このことにより、例えば、SRSのサブキャリア間隔が大きい場合において、SRS送信指示を含むPDCCH受信から、SRS送信までの遅延を短縮可能となる。
PIを用いた場合、基地局からPIがPUSCH送信UEあるいはSRS送信UEに送信され、PIを受信したUEが指定された区間を他のUEのSRSあるいはPUSCH送信向けに優先させる。指定された区間は時間あるいは周波数リソースにより定義される。具体的には、PIを受信したUEが指定区間中、電力を落とし、他のUEの送信信号の干渉とならないようにする。なお、指定された区間はシンボル単位で規格により規定されても良いし、動的にPIを通じて区間が指定されても良い。なお、規格で区間が規定される場合、Xを整数とするとスロット内の最後のXシンボルのように規定されても良い。また、SRSあるいはPUSCH送信UEのスロット形式がミニスロットの場合、PIを受信したUEは衝突する対象となるミニスロット内の全てのシンボルの送信電力を低減しても良い。送信電力を低減する例として、送信電力をゼロとする場合が考えられる。なお、衝突が回避できた後のミニスロットの送信は通常通り行われる。
なお、SRS送信が優先されるかPUSCH送信が優先されるかは、規格によって決められてよい。例えば、優先順位はSRSの種類やPUSCHに含まれるRSの種類に基づいて決められて良い。例えば、非周期的SRSがPUSCHよりも常に優先されて送信されて良い。要するに、非周期的SRSとPUSCHが衝突した場合、非周期的SRSが常に優先され、PUSCH送信UEにPIが基地局から送られる。別の例として、SRSの種類に関わらず、PUSCHに含まれるDMRSはSRSよりも優先されるような優先順位を規格において設定して良い。この場合、SRS送信UEにPIが送信され、DMRSと衝突する区間あるいはSRSが送信されるミニスロットの送信電力を低減して良い。なお、衝突が回避できた後のミニスロットの送信は通常通り行われ、送信電力が低減されてリソースの再送信は行われなくて良い。
なお、PIを受信したUEは、PIを受信したスロットあるいはミニスロットからYを整数としたスロットあるいはミニスロットからYスロットあるいはYミニスロット後のスロットあるいはミニスロットの送信電力を低減しても良い。前述の例において、スロットあるいはミニスロット単位で数えた後に送信電力を調整したが、シンボル単位で数えても良い。例えば、PIが含まれるシンボルからYシンボル後のシンボルを先頭とし、Zを整数とするとZシンボルの送信電力を低減しても良い。
なお、PIはスロットあるいはミニスロット内の規格にて指定されたシンボルおよび周波数領域に配置されても良い。規定された時間および周波数位置に配置されることで、PIを受信したUEは早急にPIを解読できる。
本変形例2において、PUSCH送信UEへの上りグラントを含むPDCCHの後にSRS送信UEへのSRS送信指示を含むPDCCHが基地局より送信される例について開示した。本変形例2において開示した方法を、SRS送信指示を含むPDCCHがPUSCHの上りグラントを含むPDCCHよりも先に送信される場合においても同様に適用してもよい。前述の場合において、本変形例2において開示した方法を、SRSとPUSCHを互いに読み替えて適用してもよい。
本変形例2によって、PUSCHとSRSとの間の干渉を低減可能となる。また、PUSCHとSRSのサブキャリア間隔が異なる場合においても、PUSCHあるいはSRSを低遅延で送信可能となる。
実施の形態1の変形例3.
PUCCH送信UEから送信するPUCCHと、SRS送信UEから送信するSRSにおいても、実施の形態1から実施の形態の変形例2と同様の問題が生じる。すなわち、該PUCCHと該SRSに割り当てられる時間および/あるいは周波数リソースにおいて互いに衝突が生じた場合、該PUCCHと該SRSが互いに干渉して、基地局は該PUCCHおよび該SRSを正常に受信できなくなる。
本変形例3では、前述の問題に対する解決策を開示する。
衝突回避のためのチャネルあるいは信号を設ける。基地局はSRSとPUCCHの衝突発生有無を判断する。該判断は、毎スロット行われてもよいし、スケジューリングが発生しないスロットにおいては行われないとしてもよい。
基地局は、衝突回避のためのチャネルあるいは信号(以下、衝突回避指示、と称する場合がある)をUEに対して送信する。前述のUEは、PUCCHあるいはSRSの送信を回避させたいUEであってもよい。該UEは、SRS送信UEであってもよいし、PUCH送信UEであってもよいし、両方であってもよい。
前述のUEは、衝突回避指示を用いて、PUCCHあるいはSRSの送信を停止する。PUCCHは、ロングPUCCH、すなわち、4シンボル以上のPUCCHであってもよいし、ショートPUCCH、すなわち、2シンボル以下のPUCCHであってもよい。PUCCHあるいはSRSの送信を対象スロットにおいて全部停止してもよいし、一部停止してもよい。一部停止とは、例えば、PUCCHとSRSとの間で衝突が発生するシンボルにおいて送信を停止するとしてもよいし、前述の衝突が発生する時間および/あるいは周波数リソースにおいて送信を停止するとしてもよい。このことにより、例えば、通信システムにおける時間および/あるいは周波数リソースを効率的に利用可能となる。
衝突回避指示は、例えば、UE個別に送信するPDCCHにDCIとして含まれてもよいし、グループ共通シグナリングのPDCCHにて送信されてもよい。他の例として、衝突回避指示は、プリエンプションインディケーションで送信されてもよい。他の例として、衝突回避指示は、RRCシグナリングで送信されてもよいし、MACシグナリングで送信されてもよい。
図24は、基地局からの衝突回避指示の通知による、SRSとPUSCHの衝突回避の動作を示した図である。図24の例は、基地局がSRS送信UEに対して衝突回避指示を通知し、SRS送信UEは図24に示すスロットにおいてSRSの送信を行わない場合について示す。図24において、PUCCHとSRSのサブキャリア間隔は同じとする。図24に示す例において、PUCCH送信UEはPUCCH 3005を12、13シンボル目で送信している。また、図24に示す例において、SRS送信UEは、SRSを13シンボル目の時間および周波数リソース3006にて送信するよう設定されている。
図24において、基地局はSRS送信UEに対し、衝突回避指示3001を通知する。SRS送信UEは、衝突回避指示3001により、13シンボル目におけるSRS送信を行わない。このことにより、PUCCH 3005は、SRSによる干渉を受けない。
図25は、基地局からの衝突回避指示の通知による、SRSとPUCCHの衝突回避の動作を示した図である。図25の例は、基地局がSRS送信UEに対して衝突回避指示を通知し、SRS送信UEは図25に示すスロットにおいて、PUCCHと衝突する時間および周波数リソースにおいてSRSの送信を行わない場合について示す。図25において、各UEの設定は図24と共通である。図25において、図24と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図25において、SRS送信UEは、基地局から送信される衝突回避指示3001によりSRS 3101を送信する。PUCCHとの衝突が発生する時間および周波数リソースにてSRSの送信は行われない。このことにより、PUCCH 3005は、SRSによる干渉を受けず、かつ、基地局とSRS送信UE間のサウンディングも実行可能となる。
図26は、基地局からの衝突回避指示の通知による、SRSとPUCCHの衝突回避の動作における他の例を示した図である。図26の例は、基地局がPUCCH送信UEに対して衝突回避指示を通知し、PUCCH送信UEは13シンボルにおいてロングPUCCHの送信を行わない場合について示す。図26において、PUCCHとSRSのサブキャリア間隔は同じとする。図26に示す例において、PUCCH送信UEはロングPUCCHを7~13シンボル目で送信するよう設定されている。また、図26に示す例において、SRS送信UEは、SRSを13シンボル目にて送信するよう設定されている。
図26において、基地局はPUCCH送信UEに対し、衝突回避指示3201を通知する。PUCCH送信UEは、衝突回避指示3201により、ロングPUCCH 3205を7~12シンボル目において行い、13シンボル目におけるPUCCH送信を行わない。13シンボル目においては、SRS送信UEからSRS 3206が送信される。このことにより、ロングPUCCH 3205とSRS 3206は互いに干渉しない。
本変形例3における衝突回避において、送信優先順位が設けられてもよい。該優先順位は、規格等で静的に決められてもよいし、基地局が決定してもよい。該優先順位は、PUCCHおよびSRSに要求される品質を用いて決められてもよいし、PUCCHおよびSRSの動作種別を用いて決められてもよい。要求される品質とは、例えば、QoSに関する情報であってもよい。PUCCHおよびSRSの動作種別とは、例えば、周期的PUCCH、セミパーシステントPUCCH、非周期的PUCCHの種別であってもよいし、周期的SRS、セミパーシステントSRS、非周期的SRSの種別であってもよい。前述を用いて、例えば、非周期的なPUCCHは周期的SRSあるいはセミパーシステントSRSに優先する、としてもよいし、非周期的なSRSは周期的PUCCHあるいはセミパーシステントPUCCHに優先する、としてもよい。他の例として、周期的PUCCHあるいはセミパーシステントPUCCHが、周期的SRSあるいはセミパーシステントSRSに優先するとしてもよいし、逆であってもよい。他の例として、非周期的PUCCHが非周期的SRSに優先するとしてもよいし、逆であってもよい。
優先順位を決める他の例として、基地局からの設定タイミングが用いられてもよい。基地局からの設定タイミングを用いて優先順位を決める動作は、例えば、基地局からのPDCCHによって送信を指示される非周期的PUCCHおよび/あるいは非周期的SRSについて適用してもよい。例えば、後に基地局から送信されたPDCCHによって送信を指示されるPUCCHが、先に基地局から送信されたPDCCHによって送信を指示されるSRSより優先してもよい。前述において、PUCCHとSRSは逆であってもよい。このことにより、例えば、通信システムにおけるスケジューリングの設計における複雑性を回避可能となる。
優先順位を決める他の例として、PUCCHに含まれる送信内容が用いられてもよい。例えば、スケジューリング要求(Scheduling Request:SR)が含まれるPUCCHをSRSより優先するとしてもよいし、HARQフィードバックが含まれるPUCCHをSRSより優先するとしてもよいし、SRSを、周期的CSI報告あるいはセミパーシステントCSI報告より優先するとしてもよい。前述の優先順位は逆であってもよい。このことにより、例えば、基地局はPUCCHに含まれる内容に基づき柔軟なスケジューリングを実行可能となる。
優先順位を決める他の例として、SRSのユースケースが用いられてもよい。例えば、アンテナ切替え用のSRSがPUCCHに優先するとしてもよい。このことにより、例えば、UEは、アンテナ切替えを迅速に実行可能となる。
優先順位を決める他の例として、PUCCHのシンボル長に関する情報が用いられてもよい。例えば、SRSを、ロングPUCCH、すなわち、4シンボル以上のPUCCHに優先するとしてもよいし、ショートPUCCH、すなわち、2シンボル以下のPUCCHを、SRSより優先するとしてもよい。前述において、ロングPUCCHのうち送信されなかったシンボルについては、基地局における誤り訂正により復元されるとしてもよい。このことにより、例えば、PUCCH送信UEから送信するPUCCHの信頼性を確保しつつ、SRS送信UEからのSRS送信によるサウンディングを実行可能となる。その結果、通信システムを効率的に運用可能となる。
優先順位を決める他の例として、SRSと衝突するPUCCHのシンボルが、PUCCHに付随するDMRSかどうかが用いられてもよい。例えば、衝突するシンボルが該DMRSとなる場合において、該DMRSがSRSに優先するとしてもよいし、そうでない場合に、SRSがPUCCHに優先するとしてもよい。前述のPUCCHは、例えば、ロングPUCCHであってもよい。このことにより、例えば、ロングPUCCHの、基地局における復調性能を確保可能となる。
前述において、追加DMRS(Additional DMRS)であるかどうかの情報が用いられてもよい。例えば、衝突するシンボルが追加DMRSでない場合において、PUCCHがSRSに優先してもよいし、衝突するシンボルが追加DMRSである場合において、SRSがPUCCHに優先してもよい。前述のPUCCHは、例えば、ロングPUCCHであってもよい。このことにより、ロングPUCCHの、基地局における復調性能を確保しつつ、SRS送信UEからのSRS送信によるサウンディングを実行可能となる。
PUCCHに付随するDMRSとSRSのシンボルが衝突する場合において、該DMRSのシンボルがシフトしてもよい。該シフトにおいて、例えば、実施の形態1において開示した方法を適用してもよい。他の例として、衝突回避指示に、該DMRSのシフトに関する情報が含まれてもよい。該情報には、DMRSのシフト後の時間および/あるいは周波数リソースに関する情報が含まれてもよいし、シフト前の時間および/あるいは周波数リソースに関する情報が含まれてもよい。
基地局は、前述において決定した優先順位を用いて、PUCCHあるいはSRSの送信を回避させたいUEに対して衝突回避指示を通知する。UEは、該通知に含まれる指示に従ったPUCCHあるいはSRSの送信処理を行う。他の例として、UEは、PUCCHあるいはSRSの送信を停止する。
衝突回避指示に含まれる内容として、以下の(1)~(7)を開示する。
(1)衝突回避方法に関する情報。
(2)衝突するリソースに関する情報。
(3)送信タイミングの変更あるいは再設定に関する情報。
(4)送信周波数リソースの変更あるいは再設定に関する情報。
(5)送信停止するSRSに関する情報。
(6)送信停止するPUCCHに関する情報。
(7)前述の(1)~(6)の組合せ。
前述の(1)は、例えば、スロットにおけるPUCCHあるいはSRSの送信停止であってもよいし、衝突シンボルのみの送信停止であってもよい。前述の(1)は、衝突シンボルのみの送信停止における、レートマッチングに関する情報、例えば、レートマッチングの有無に関する情報であってもよい。
前述の(1)は、他の例として、送信タイミングを変更あるいは再設定することを示す情報であってもよいし、送信周波数を変更あるいは再設定することを示す情報であってもよいし、前述の両者の組み合わせであってもよい。
前述の(1)により、例えば、通信システムにおいて、PUCCHとSRSの衝突回避を柔軟に実行可能となる。
前述の(2)には、例えば、スロット番号に関する情報が含まれてもよい。衝突するシンボルに関する情報、例えば、衝突開始シンボル、衝突シンボル数、衝突終了シンボル、あるいは前述のうち複数の組合せが、前述の(2)に含まれてもよい。衝突するシンボルに関する情報は、例えば、シンボル番号の組み合わせによる情報であってもよい。前述のシンボル番号は、スロット先頭からの絶対的な番号であってもよいし、所定の位置からの相対的な番号であってもよい。他の例として、ビットマップが設けられ、該ビットマップの各ビットと各シンボルが対応付けられてもよい。ビットマップに含まれるビット長は、14であってもよいし、14未満であってもよい。該ビット長が14未満である場合において、例えば、最終ビットがスロットの最終シンボルに対応付けられていてもよい。
前述の(2)は、他の例として、RB番号に関する情報であってもよい。RB番号に関する情報には、例えば、衝突開始シンボル、衝突シンボル数、衝突終了シンボル、あるいは前述のうち複数の組合せが含まれてもよい。他の例として、RB番号の組み合わせによる情報が用いられてもよい。前述のRB番号は、UEが用いるBWPの最初のRBからの絶対的なRB番号であってもよいし、所定の位置からの相対的な番号であってもよい。他の例として、ビットマップが設けられ、該ビットマップの各ビットと各RBが対応付けられてもよい。
前述の(3)における情報は、変更あるいは再設定後の送信タイミングに関する情報であってもよいし、元の送信タイミングに関する情報を含んでもよい。前述の送信タイミングに関する情報は、前述の(2)と同様としてもよい。
前述の(4)における情報は、変更あるいは再設定後の送信周波数リソースに関する情報であってもよいし、元の送信周波数リソースに関する情報を含んでもよい。前述の送信タイミングに関する情報は、前述の(2)と同様としてもよい。
前述の(5)は、衝突回避指示から送信を停止するSRSまでのスロット数を示す情報であってもよいし、SRS設定の識別子であってもよい。
前述の(6)は、衝突回避指示から送信を停止するPUCCHまでのスロット数を示す情報であってもよいし、PUCCH設定の識別子であってもよい。
他の解決策を開示する。基地局はPUCCH送信UEに対して、配下のUEのSRS設定に関する情報を予め通知してもよいし、報知してもよい。該通知あるいは該報知において、実施の形態1において開示した方法を適用してもよい。このことにより、実施の形態1と同様の効果が得られる。前述において、SRSとPUCCHが逆であってもよい。実施の形態1において開示した方法を、SRSとPUCCHを互いに読み替えて適用してもよい。このことにより、前述と同様の効果が得られる。
他の解決策を開示する。基地局は、SRS送信UEから送信されるSRSと、PUCCH送信UEが送信するPUCCHとの時間および/あるいは周波数リソースが衝突しないように予めスケジューリングする。UEは、SRSおよび/あるいはPUCCHがスケジューリングされたリソースにおいて、特別な動作をしないとしてもよい。UEは、本変形例3にて開示した衝突回避指示を受信しないとしてもよい。このことにより、例えば、UEにおける設計の複雑性を回避可能となる。
前述において、例えば、基地局は、SRSを、PUCCHが送信される可能性のある周波数帯域を除いて設定してもよい。他の例として、基地局は、PUCCHの送信周波数設定を、BWPの端の周波数リソースに設定してもよい。
PUCCHとSRSとの間の衝突回避においてSRSを停止した場合、基地局において上りチャネル測定ができなくなったり、ビーム管理ができなくなったりする問題が生じる。
前述の問題に対する解決策を開示する。基地局は、PUCCHとの衝突によりSRS停止したスロットにおいて、他のSRSをSRS送信UEに対して設定可能とする。他のSRSとは、例えば、非周期的SRSであってもよい。前述の設定に関する情報は、例えば、衝突回避指示と同じ下り制御情報(DCI)に含まれてもよい。前述の設定に関する情報は、例えば、非周期的SRSの識別子であってもよい。SRS送信UEは該設定を用いて、例えば、送信を停止したSRSに代わって非周期的SRSを送信してもよい。
本変形例3によって、PUCCHとSRSの衝突を回避可能となり、その結果、通信システムにおける堅牢性を向上可能となる。
実施の形態2.
UEは、DL帯域の全部または一部を使うように、および/あるいは、UL帯域の全部または一部を使うように、上位レイヤによって設定される。これらの設定された帯域はBWP(BandWidth Part)と称される。BWPはサービングセル毎に設定され、設定されたBWPの範囲内で通信が行われる。DLで設定されたBWPをDL-BWPと称する。ULで設定されたBWPをUL-BWPと称する。
gNBはUEに対して、一つまたは複数のBWPの候補を設定する。該設定は上位レイヤシグナリングによって行われる。gNBはUEに対して、BWPの候補の中から実際に通信を行うBWPを通知する。実際に通信を行うBWPをアクティブBWPと称する。該設定は上位レイヤシグナリングあるいはL1/L2シグナリングあるいはMACシグナリングによって行われる。
アクティブUL-BWPの範囲外の帯域で、UEがSRSを送信するための方法として、メジャメントギャップを用いることが提案されている(参考文献22(R1-1715277)参照)。メジャメントギャップは異なる周波数のDLの受信電力や受信品質を測定するために設定される期間である。このため、メジャメントギャップを用いてULの信号であるSRSをどのように送信するかが問題となる。しかし、この方法についてはなんら開示されていない。したがって、UEはメジャメントギャップを用いてアクティブBWPの範囲外の帯域でSRSを送信できない。
本実施の形態2では、このような問題を解決するための方法を開示する。
gNBはUEに対して、メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定を通知する。メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定には、SRSを送信する周波数軸上のリソースを含めてもよいし、SRSを送信する時間軸上のリソースを含めてもよい。
メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの送信帯域は、アクティブBWPを含まないように設定するとよい。アクティブBWPの範囲外の帯域でSRSを送信可能になる。
メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの送信帯域の他の設定方法として、アクティブBWPを含むように該SRS送信帯域を設定してもよい。アクティブBWPの範囲外だけでなく、アクティブBWPを含めて該SRS送信帯域を設定することで、アクティブBWPがどこに設定されているかにかかわらず、アクティブBWPの帯域を除くことなくSRS送信帯域を設定できる。このため、SRS送信帯域を容易に設定することができる。
UEは、メジャメントギャップ期間で、アクティブBWPにおいてSRSを送信しないように設定されてもよい。メジャメントギャップ期間で設定されたSRS送信帯域のうち、アクティブBWPではSRSを送信しないように設定されてもよい。通常、UEは、アクティブBWPにおいてSRSを別途送信するように設定されている。このため、たとえば、該アクティブBWPにおけるSRS送信を省くことで、UEが送信するSRSの送信帯域を削減することが可能となる。UEの消費電力を削減可能となる。
UEは、メジャメントギャップ期間で、アクティブBWPにおいてSRSを送信するように設定されてもよい。メジャメントギャップ期間で設定されたSRS送信帯域のうち、アクティブBWPでもSRSを送信するように設定されてもよい。アクティブBWPがどこに設定されているかにかかわらず、アクティブBWPの帯域を除くことなくUEが送信するSRSの送信帯域を設定できる。このため、SRS送信帯域を容易に設定することができる。
一つのメジャメントギャップに対して複数のSRSの設定を行ってもよい。例えば、一つのメジャメントギャップにおいて、複数のタイミングでSRSが送信されるように設定してもよい。該複数のSRSの設定は、互いに周波数帯域が異なるものであってもよい。このようにすることで、たとえば、1つのメジャメントギャップにおいて広帯域のサウンディングが可能となる。このため、広帯域のサウンディングを迅速に実行可能となる。また、複数のメジャメントギャップを用いてSRSの設定を行ってもよい。複数のメジャメントギャップにおける各メジャメントギャップのSRSの設定は異なっていてもよい。たとえば、メジャメントギャップの期間が短くULの帯域が広い場合においても、複数のメジャメントギャップを用いることで、UL全帯域でSRSを送信可能となる。
メジャメントギャップの期間中に送信するSRSの設定において、SRSの送信帯域は、UEが該SRSを送信するタイミングと同じタイミングで測定するDLの帯域にかかわらず、任意に設定可能とするとよい。
また、SRSの設定を行うメジャメントギャップを、異なるバンドのキャリア周波数のDL測定用のメジャメントギャップではなく、同じバンドのキャリア周波数のDL測定用のメジャメントギャップに限定してもよい。SRSの設定を行うメジャメントギャップを、同じバンドのキャリア周波数のDLにおいてキャリア周波数の変更や同じキャリア周波数内の帯域の変更を行って測定するためのメジャメントギャップに限定してもよい。
また、SRSの設定を行うメジャメントギャップを、異なるキャリア周波数のDL測定用のメジャメントギャップではなく、同じキャリア周波数のDL測定用のメジャメントギャップに限定してもよい。SRSの設定を行うメジャメントギャップを、同じキャリア周波数のDLにおいて帯域幅の変更や周波数帯域の変更を行って測定するためのメジャメントギャップに限定してもよい。
このような限定により、UEでの受信周波数と送信周波数を関連付けて構成することが可能となる。このため、UEを容易にかつ安価に作製できる。
メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定に関する情報の通知方法を開示する。gNBはUEに対して準静的に、メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定を行う。たとえば、SRSのユースケースに応じて該SRSの設定を行ってもよい。gNBはUEに対して、メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定に関する情報を準静的に通知する。該通知にRRCシグナリングを用いてもよい。該通知を受信したUEは、メジャメントギャップ期間中、SRSの設定に関する情報を用いてSRSの送信を行う。
gNBはUEに対して、メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定の開始、変更、あるいは、終了を通知してもよい。また、該SRSの設定を開始するまでのオフセット期間を通知してもよい。また、該SRSの設定開始から終了までの期間を通知してもよい。SRSの設定開始から終了までの期間をタイマで管理してもよい。該タイマの満了を以て該SRSの設定終了としてもよい。UEは、該SRSの設定終了後、メジャメントギャップ期間中にSRSを送信しないとするとよい。また、SRSの設定開始から終了までを、メジャメントギャップの回数で設定してもよい。gNBはUEに対して、該メジャメントギャップの回数を通知するとよい。
gNBはUEに対して、所定のメジャメントギャップ期間中のSRSの送信を停止することを通知してもよい。たとえば、gNBはUEに対して、SRSの送信を停止させたいメジャメントギャップにおいて、該メジャメントギャップに先立って、SRSの送信を停止することを通知する。SRSの送信を停止するメジャメントギャップは一つであっても良いし、複数であってもよい。このようにすることで、不要なSRSの送信を低減させることができる。他UEからの送信との干渉を低減させることが可能となる。
他の通知方法を開示する。gNBはUEに対して、メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定を、メジャメントギャップ毎に行う。メジャメントギャップ毎に該SRSの設定が可能となるため、柔軟でタイムリーな設定が可能となる。gNBはUEに対して、メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定に関する情報を、メジャメントギャップに先立って通知する。該通知をL1/L2シグナリングで通知してもよい。該通知をDCIに含めてPDCCHで通知してもよい。迅速な通知が可能となる。
該通知をMACシグナリングで通知してもよい。該通知をMAC CEに含めて通知してもよい。再送制御が可能となるため信頼性を向上させることができる。該通知をRRCシグナリングで通知してもよい。多くの情報を通知可能となる。たとえばSRSの帯域等の柔軟な設定が可能となる。該通知を受信したUEは、メジャメントギャップ期間中、該SRSの設定に関する情報を用いてSRSの送信を行う。
UEは、該通知に対する応答を基地局に通知してもよい。該通知をRRCシグナリングで通知するとよい。応答を通知することで、さらに信頼性を向上させることが可能となる。また、該通知をMACシグナリングで通知してもよい。あるいは、L1/L2シグナリングで通知してもよい。迅速な応答が可能となる。
gNBはUEに対して、メジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定を送らなくてもよい。この場合、該メジャメントギャップ期間でSRSの送信をしないとしてもよい。このようにすることで、gNBは、UEにSRSを送らせたくないメジャメントギャップで、SRSを送信させないようにすることが可能となる。
前述のメジャメントギャップ期間中に送信するSRSの設定方法は組合せて用いてもよい。柔軟なSRS送信設定が可能となる。
SRSの設定に関する情報例として以下の(1)~(8)を示す。
(1)SRS送信帯域に関する情報。
(2)SRS送信タイミングに関する情報。
(3)SRSのnumerologyに関する情報。
(4)SRSのシーケンスに関する情報。
(5)SRSをアクティブBWP内で送信するか否かを示す情報。
(6)SRS設定のID。
(7)SRSのポート番号に関する情報。
(8)(1)から(7)の組合せ。
(1)について、SRS送信帯域に関する情報は、SRSの送信帯域を特定するための情報である。該情報の例として以下の(1-1)~(1-5)を示す。
(1-1)先頭PRB番号。
(1-2)終了PRB番号。
(1-3)PRB数。
(1-4)周波数ホッピング帯域を示す情報。
(1-5)(1-1)から(1-4)の組合せ。
(2)について、SRS送信タイミングに関する情報は、SRSの送信タイミングを特定するための情報である。該情報の例として以下の(2-1)~(2-7)を示す。
(2-1)スロット番号。
(2-2)シンボル番号。
(2-3)スタートスロット番号。オフセットであってもよい。
(2-4)スタートシンボル番号。オフセットであってもよい。
(2-5)シンボル数。
(2-6)周期。
(2-7)(2-1)から(2-6)の組合せ。
(3)について、SRSのnumerologyに関する情報は、SRSのnumerologyを特定するための情報である。該情報の例として以下の(3-1)~(3-5)を示す。
(3-1)SCS(subcarrier spacing)。
(3-2)シンボル間隔(symbol duration)。
(3-3)numerologyを特定するID。
(3-4)SRSのnumerologyがアクティブBWPのnumerologyと同じか否かを示す情報。
(3-5)(3-1)から(3-4)の組合せ。
(3-3)について、numerologyを特定するIDは、たとえば、numerology毎に予め割り振られた番号であってもよい。numerologyを特定するIDは、規格等で予め静的に決められてもよいし、RRCシグナリングで準静的にgNBからUEに通知されてもよい。SRSのnumerologyを、SRSを送信する帯域において設定されているnumerologyと同じに設定しても良い。このようにすることで、gNBはUEに対して、実際の上り送信と同じnumerologyでSRSを送信させることが可能となる。このため、上りサウンディングの精度を向上させることが可能となる。
(3-4)の情報が、SRSのnumerologyはアクティブBWPのnumerologyと同じであると設定された場合、UEにおけるnumerologyの切替え時間を短縮可能である。また、この場合、(3-3)のnumerologyを特定するIDを省略してもよい。通知が必要な情報量を削減可能である。該情報が、SRSのnumerologyはアクティブBWPのnumerologyと異なると設定された場合、(3-3)のnumerologyを特定するIDを用いて、SRSを送信する帯域において設定されているnumerologyを設定してもよい。SRSに用いるnumerologyを柔軟に設定可能となる。
(4)について、SRSのシーケンスに関する情報は、SRSのシーケンスを特定するための情報である。該情報の例として以下の(4-1)~(4-5)を示す。
(4-1)SRSシーケンスID。
(4-2)サイクリックシフト。
(4-3)コーム値。
(4-4)コームオフセット。
(4-5)(4-1)から(4-4)の組合せ。
(5)について、SRSをアクティブBWP内で送信するか否かを示す情報は、前述の、UEが、メジャメントギャップ期間で、アクティブBWPにおいてSRSを送信するか否かを設定するための情報である。
(6)について、SRS設定のIDは、このSRS設定を特定するための識別子である。SRS設定の識別子は、セル毎の番号として与えられてもよいし、UE毎あるいはUEグループ毎の番号として与えられてもよい。また、SRSのIDとして、SRSの時間軸方向の送信様態(time domain behavior)を示す情報を含めてもよい。たとえば、該情報として、周期的SRSかセミパーシステントSRSか非周期的SRSかを示す情報がある。
(7)について、SRSのポート番号に関する情報は、SRS送信のためのポート番号を特定するための情報である。
SRSの設定に関する情報を組合せて設定してもよい。たとえば、SRS送信シンボル毎に異なる送信帯域を設定してもよい。他の例として、SRS送信を複数シンボルで行うよう設定し、該複数シンボルの各シンボルで異なる送信帯域を設定してもよい。たとえばこのような複数シンボルのSRS送信を一つのセットとして設定してもよい。このように、SRSの設定に関する情報を組合せて設定することで、柔軟で多様なSRS送信設定を実施可能となる。
SRSの送信タイミングは、メジャメントギャップの期間に含まれるように設定されてもよい。DL測定タイミングに適した設定を行うことが可能となる。また、SRSの送信タイミングをDL測定タイミングにあわせることで、DLの測定とSRSの送信とのタイミング差を無くす、または、できる限り短くすることが可能となる。DLの測定と、ULのサウンディングを低遅延で行うことが可能となる。DLの測定と、ULのサウンディングを近いタイミングで行うことが可能となるため、該タイミングにおけるDLとULとの両方の通信品質が得られる。
メジャメントギャップのタイミングは、SRSの送信設定にあわせて設定されてもよい。SRS送信が設定されたタイミングを含むようにメジャメントギャップが設定されてもよい。ULサウンディングに適した設定を行うことが可能となる。
図27は、本実施の形態2における、メジャメントギャップ期間中のSRS送信設定の一例を示す図である。図27は、SRS送信の設定を準静的に通知する方法について示している。図27は、アクティブBWPの範囲外でSRSを送信する場合について示している。横軸は時間を示し、縦軸は周波数を示している。周波数軸方向については、ULの周波数帯域全体を示している。4101、4106はメジャメントギャップ期間を示す。4102、4103、4104、4105、4107、4108、4109、4110はSRSの送信が設定されたリソースであり、UEは網掛けのリソースでSRSを送信し、白色のリソースではSRSを送信しない。
時間軸上の黒色矢印はgNBからUEに対するSRSの設定を示す。gNBはUEに対してSRSの設定に関する情報を通知する。該通知は、たとえば、準静的にRRCシグナリングで通知される。SRSの設定に関する情報には、4102、4103、4104、4105のリソース情報が含まれる。また、周期情報をSRSの設定に関する情報に含めてもよい。図27の例では、4102、4103、4104、4105のSRS設定が周期情報で周期的に行われることを示している。このため、4107、4108、4109、4110でSRSが設定される。
また、SRSの設定に関する情報に、アクティブBWP内で送信するか否かを示す情報を含めてもよい。図27の例では、アクティブBWP内で送信しないとしている。UEは、メジャメントギャップ期間中、アクティブBWPではSRSを送信しない。
UEは、受信したSRS設定情報を用いて、メジャメントギャップ4101で、設定されたリソース4102、4103、4104、4105でSRSを送信する。ただし、UEはアクティブBWPではSRSを送信しない設定がなされているので、SRS送信が設定されたリソース4104と4105のアクティブBWPの範囲ではUEはSRSを送信しない。
メジャメントギャップ4101と次のメジャメントギャップ4106との間で、アクティブUL-BWPの切替えが行われてもよい。白色の矢印で示すように、gNBはUEに対して、アクティブUL-BWPの切替えを行う。UEはアクティブBWPを切替える。
UEは、受信したSRS設定情報を用いて、次のメジャメントギャップ4106で、設定されたリソース4107、4108、4109、4110でSRSを送信する。ただし、UEはアクティブBWPではSRSを送信しない設定がなされているので、SRS送信が設定されたリソース4107と4108のアクティブBWPの範囲ではUEはSRSを送信しない。
このようにすることで、UEは、アクティブBWPの範囲外でSRSを送信可能となる。
図28は、本実施の形態2における、メジャメントギャップ期間中のSRS送信設定の一例を示す図である。図28は、SRS送信の設定をダイナミックに通知する方法について示している。図28は、アクティブBWPの範囲外でSRSを送信する場合について示している。4201、4204はメジャメントギャップ期間を示す。4202、4203、4205、4206はSRSの送信が設定されたリソースであり、UEは網掛けのリソースでSRSを送信する。
時間軸上の黒色矢印はgNBからUEに対するSRSの設定を示す。gNBはUEに対してSRSの設定に関する情報を通知する。該通知は、たとえば、ダイナミックにL1/L2シグナリングで通知される。該通知は、メジャメントギャップ毎に、メジャメントギャップの事前に、通知される。メジャメントギャップ毎のSRS設定を通知することが可能となる。SRS設定をメジャメントギャップ毎に変更可能となり、その時に応じてSRS送信設定を行うことが可能となる。
メジャメントギャップ4201の前で通知するSRSの設定では、SRS設定に関する情報に、4202、4203のリソース情報が含まれる。メジャメントギャップ4204の前で通知するSRSの設定では、SRS設定に関する情報に、4205、4206のリソース情報が含まれる。
SRSの設定をダイナミックに通知することで、アクティブBWPの設定に応じて、SRSのリソースの設定を行うことが可能となる。たとえば、アクティブBWP内でSRSを送信しないようにする場合、SRSを送信するリソースをアクティブBWPの範囲外で設定するとよい。このように設定することで、UEは、メジャメントギャップ期間中、アクティブBWPでSRSを送信しない。
UEは、メジャメントギャップ4201で、メジャメントギャップ4201の事前に設定されたリソース4202、4203でSRSを送信する。メジャメントギャップ4201と次のメジャメントギャップ4204との間で、アクティブUL-BWPの切替えが行われてもよい。白色の矢印で示すように、gNBはUEに対して、アクティブUL-BWPの切替えを行う。UEはアクティブBWPを切替える。
UEは、メジャメントギャップ4204で、メジャメントギャップ4204の事前に設定されたリソース4205、4206でSRSを送信する。このようにすることで、UEは、アクティブBWPの範囲外でSRSを送信可能となる。また、gNBはUEに対してSRSの設定に関する情報をダイナミックに通知するため、メジャメントギャップ毎にSRSの設定を行うことを可能とする。このため、gNBはUEに対して、サウンディングが必要なタイミングで、適時柔軟にSRS送信設定を行うことが可能となる。
SRS送信の設定を準静的に行う方法と、ダイナミックに行う方法を組合せてもよい。gNBはUEに対して、SRS送信の設定の一部を準静的に行い、その他の部分をダイナミックに行う。gNBはUEに対して、SRS送信の設定に関する情報のうち、一部を準静的に通知し、その他の部分をダイナミックに通知する。このようにすることで、ダイナミックに通知する情報を削減できる。
gNBはUEに対して、メジャメントギャップを用いたSRS送信設定の候補を通知してもよい。該候補は一つであってもよいし、複数であってもよい。gNBはUEに対して、該候補の内どのSRS送信設定を用いるかを通知してもよい。これらの通知方法は前述の方法を適用するとよい。たとえば、SRS送信設定の候補をRRCシグナリングで通知して、該候補の内どのSRS送信設定を用いるかをMACシグナリングで通知する。
このようにすることで、SRS送信設定を柔軟に行えるとともに、ダイナミックに通知する情報量を削減できる。
DLの測定のためのメジャメントギャップを用いて、ULであるSRSを送信する方法について開示した。他の方法について開示する。アクティブBWPの範囲外でUL信号あるいはULチャネルを送信するための期間を設ける。以降、これをUL送信用ギャップ(UL transmission gap)と称する。DLの測定のためのメジャメントギャップとUL送信用ギャップとを異ならせてもよい。UL送信用ギャップの期間では、gNBはUEに対してアクティブUL-BWPでUL送信をスケジューリングしない。UL送信用ギャップの期間では、UEはアクティブUL-BWPで送信を行わなくてよい。
UEがアクティブBWPの範囲外で送信するUL信号は、SRSであってもよい。gNBはUEに対して、アクティブBWPの範囲外でSRSを送信するためのUL送信用ギャップを設けてもよい。該UL送信用ギャップの期間でUEは、アクティブBWPの範囲外でSRSを送信する。
UL送信用ギャップ期間中にDLの通信を実施可能としてもよい。また、UL送信用ギャップ期間中にDLの測定を実施可能としてもよい。gNBはUEに対してUL送信用ギャップ期間中にDL送信をスケジューリングしてもよい。UEはUL送信用ギャップ期間中にDLの受信をしてもよい。該DL送信はアクティブDL-BWPで行われてもよい。UEはアクティブDL-BWPの受信を行う。
gNBはUEに対して、アクティブDL-BWPでSRS送信設定を通知してもよい。gNBはUEに対して、アクティブDL-BWPでUL送信用ギャップの期間にSRS送信設定を通知してもよい。このように、UL送信用ギャップをDLの測定のためのメジャメントギャップと異ならせることで、gNBはUEに対してUL送信用ギャップの期間にSRS送信設定を通知することが可能となる。さらにダイナミックなSRS送信設定を実施可能となる。
SRSの設定は前述の方法を適用してもよい。
UL送信用ギャップの設定方法について開示する。gNBはUEに対して、UL送信用ギャップに関する情報を通知する。UL送信用ギャップに関する情報例として以下の(1)~(5)を示す。
(1)ギャップの期間。
(2)ギャップの周期。繰り返し期間であってもよい。
(3)ギャップのオフセット。
(4)ギャップの設定の識別子。
(5)(1)から(4)の組合せ。
ギャップの期間、周期、オフセットは、各々、無線フレーム単位、サブフレーム単位、スロット単位、ミニスロット単位、あるいは、シンボル単位であってもよい。あるいは、ミリ秒等の時間単位であってもよい。
また、gNBはUEに対して、UL送信ギャップの設定の開始、変更、あるいは、終了を通知してもよい。また、該UL送信ギャップの設定を開始するまでのオフセット期間を通知してもよい。また、該UL送信ギャップの設定開始から終了までの期間を通知してもよい。UL送信ギャップの設定開始から終了までの期間をタイマで管理してもよい。該タイマの満了を以て該UL送信ギャップの設定終了としてもよい。また、UL送信ギャップの設定開始から終了までを、UL送信ギャップの回数で設定してもよい。gNBはUEに対して、該UL送信ギャップの回数を通知するとよい。
図29は、UL送信用ギャップを設けてSRS送信を設定する例を示す図である。4301は送信用ギャップである。UL送信用ギャップの設定は予めgNBからUEに対して通知しておく。
また、gNBはUEに対して、UL送信用ギャップの事前に、SRSの設定を通知する。時間軸上の黒色矢印はgNBからUEに対するSRSの設定を示す。gNBはUEに対してSRSの設定に関する情報を通知する。該通知は、たとえば、ダイナミックにL1/L2シグナリングで通知される。4302、4303はSRSの送信が設定されたリソースであり、UEは網掛けのリソースでSRSを送信する。
このようにUL送信用ギャップを設けることで、DLの測定のためのメジャメントギャップとは関係なく、上り送信を可能とする。たとえば、DLの測定のためのタイミングとは関係なく、アクティブUL-BWPの範囲外で上り送信を可能とする。上り送信としてSRS送信を可能とする。このため、上り送信が必要なタイミングで上り送信を行うことが可能となる。
図30は、UL送信用ギャップを設けてSRS送信を設定する他の例を示した図である。図30は、gNBはUEに対して、UL送信用ギャップ期間にSRS設定を通知する方法について示している。4401はUL送信用ギャップを示す。UL送信用ギャップの設定は予めgNBからUEに対して通知しておく。
gNBはUEに対して、UL送信用ギャップ期間中に、SRSの設定を通知する。時間軸上の黒色矢印はgNBからUEに対するSRSの設定を示す。gNBはUEに対してSRSの設定に関する情報を通知する。該通知は、たとえば、ダイナミックにL1/L2シグナリングで通知される。4402、4403はSRSの送信が設定されたリソースであり、UEは網掛けのリソースでSRSを送信する。
SRSの設定はDLで行われる。このため、UL送信用ギャップをDL測定のためのメジャメントギャップと異なる期間に設定することで、UL送信用ギャップ期間中にgNBはUEに対してSRS設定を通知できる。gNBはUEに対して、サウンディングが必要なタイミングで、より適時柔軟にSRS送信設定を行うことが可能となる。
図31は、UL送信用ギャップを設けてSRS送信を設定する具体例を示した図である。図31は、UL送信用ギャップ期間中にSRSの設定を通知する方法について示している。横軸は時間を示し、縦軸は周波数を示している。上側の図はDLを示し、下側の図はULを示している。上側の図の周波数軸方向については、アクティブDL-BWP範囲を示している。下側の図の周波数軸方向については、ULの周波数帯域全体を示している。
ULのアクティブUL-BWPによって、4509から4513の期間および4514から4516の期間で、PUSCHが送信される。4513と4514の間にUL送信用ギャップが構成される。gNBがUEに対してUL送信用ギャップの設定を予め通知することで、該UL送信用ギャップが構成される。UEはUL送信用ギャップでは、アクティブUL-BWPによるUL送信を行わない。
SRSの送信方法について示す。4502、4504、4506、4508はSRSの送信が設定されたリソースである。アクティブUL-BWP範囲外でSRS送信を設定する。DLのアクティブDL-BWPで、gNBはUEに対してSRS送信の設定に関する情報を通知する。ここでは、L1/L2シグナリングで通知することを示している。該情報をDCIに含めてPDCCHで通知する。
DCI4501にSRS4502の設定に関する情報を含めて通知する。DCI4503にSRS4504の設定に関する情報を含めて通知する。DCI4505にSRS4506の設定に関する情報を含めて通知する。DCI4507にSRS4508の設定に関する情報を含めて通知する。UEは、gNBから受信したSRS設定を用いて、UL送信ギャップ期間中に、アクティブUL-BWP範囲外でSRSを送信する。
このように、UL送信用ギャップ期間中にアクティブDL-BWPでSRS送信設定を通知することで、gNBはUEに対して、サウンディングが必要なタイミングで、より適時柔軟にSRS送信設定を行うことが可能となる。また、gNBはUEに対して、他のUEのPUSCH送信を考慮して、SRSの送信設定をスケジューリング可能となる。
DLのみのメジャメントギャップを設けてもよい。該メジャメントギャップ期間でUL信号およびULチャネルの送信を可能とする。該UL信号およびULチャネルの送信はアクティブUL-BWPで行われる。DLのみのメジャメントギャップを設けた場合、該メジャメントギャップ期間でPUSCHのスケジューリングを行えない、という問題が生じる。この様な問題を解決する方法を開示する。
gNBはUEに対して、DLのみのメジャメントギャップ期間よりも前に、PUSCHのスケジューリングを実施する。gNBはUEに対して、DLのみのメジャメントギャップ期間中のPUSCHのスケジューリングの代わりに、DLのみのメジャメントギャップ期間よりも前に、PUSCHのスケジューリングを実施する。UEは、DLのみのメジャメントギャップ期間よりも前に通知されたPUSCHのスケジューリング情報を用いて、PUSCHを送信する。
該PUSCHのスケジューリング情報を、gNBはUEに対して、DCIで通知してもよい。PUSCHのスケジューリングを、DLのみのメジャメントギャップ期間の前に、ダイナミックに設定できる。
他の方法として、該PUSCHのスケジューリング情報を、gNBはUEに対して、MACで通知してもよい。再送制御がメジャメントギャップにかからないようにするために、最大再送回数よりも前に、該PUSCHのスケジューリング情報を通知するとよい。このようにすることで、UEでの受信誤りが低減し、誤動作を低減させることが可能となる。
他の方法として、該PUSCHのスケジューリング情報を、gNBはUEに対して、RRCシグナリングで通知してもよい。該通知は、DLのみのメジャメントギャップの設定とは別途に行ってもよいし、あるいは、DLのみのメジャメントギャップの設定とあわせて行ってもよい。UEでの受信誤りをさらに低減させることが可能となる。
SRもしくはHARQ-Ackを送信するためのPUCCH、または、非周期的なSRS、または、セミパーシステントなPUCCHについても、PUSCHと同様に、gNBはUEに対して、DLのみのメジャメントギャップ期間よりも前に、それらの信号あるいはチャネルのスケジューリングを実施してもよい。これにより、UEは、DLのみのメジャメントギャップ期間よりも前に通知されたそれらの信号あるいはチャネルのスケジューリング情報を用いて、それらの信号あるいはチャネルを送信することができる。
下りのみのメジャメントギャップが設定されている場合、周期的あるいはセミパーシステントスケジューリング、あるいは上りグラント無しによる送信で設定されたUL信号あるいはULチャネルの送信は行ってもよい。
DLのみのメジャメントギャップの設定方法は、UL送信用ギャップの設定方法を適用してもよい。DLのみのメジャメントギャップの設定は、UL送信用ギャップの設定と異なってもよい。それらの設定を各々個別に設定してもよい。個別に設定することで、上り送信はDLの測定タイミングに従う必要がなく、UL送信が必要なタイミングで上り送信を行うことが可能となる。
図32は、DLのみのメジャメントギャップの具体例を示す図である。横軸は時間を示し、縦軸は周波数を示している。上側の図はDLを示し、下側の図はULを示している。上側の図の周波数軸方向については、アクティブDL-BWP範囲を示している。下側の図の周波数軸方向については、ULの周波数帯域全体を示している。アクティブDL-BWPにおいてDLのみのメジャメントギャップが設定される。gNBがUEに対してDLのみのメジャメントギャップの設定を予め通知することで、該DLのみのメジャメントギャップが構成される。UEは、DLのみのメジャメントギャップでは、アクティブDL-BWPによるDL受信を行わない。
図32は、UEがアクティブUL-BWPでPUSCHを連続送信するようスケジューリングされる場合を示している。4602から4609はPUSCHを示す。DLのみのメジャメントギャップでgNBはUEに対してULスケジューリングを実施することができない。このため、gNBはUEに対して、DLのみのメジャメントギャップ期間よりも前に、PUSCHのスケジューリングを実施する。
たとえば、gNBは、PUSCHのスケジューリング情報をDCI4601に含めて、UEに対して通知する。DCIに複数のスロットのULスケジューリング情報を含めてもよい。UEは、gNBから受信した該PUSCHのスケジューリング情報を用いて、DLのみのメジャメントギャップ期間でPUSCH4604、4605、4606、4607を送信する。
このようにすることで、DLのみのメジャメントギャップを設けた場合でも、DLのみのメジャメントギャップ期間でPUSCHのスケジューリングを行うことが可能となる。このため、UEはDLのみのメジャメントギャップ期間中でもPUSCHの送信が可能となる。
TDDでは、アクティブDL-BWPが切替わるのにあわせて、アクティブUL-BWPが切替わる。また、アクティブUL-BWPが切替わるのにあわせてアクティブDL-BWPが切替わる。メジャメントギャップを用いて、アクティブBWP範囲外でSRSを送信する場合、メジャメントギャップで測定するDLの中心周波数あるいは周波数帯域にあわせてSRS送信を行ってもよい。
このようにすることで、DLで使用が見込まれる中心周波数あるいは周波数帯域で、ULのサウンディングを行うことが可能となる。DLの受信電力や通信品質とULの通信品質との双方に応じて、通信に使用される中心周波数あるいは周波数帯域が設定可能となる。gNBはUEに対して、そのような中心周波数あるいは周波数帯域を設定することができる。DLとULの双方を考慮した設定が可能となる。
DLのメジャメントギャップで測定するDLの中心周波数あるいは周波数帯域と異なる中心周波数あるいは周波数帯域で、ULのSRS送信を設定する場合、前述のような方法を実施できなくなる。このような問題を解決する方法を開示する。
複数のメジャメントギャップを設ける。gNBからUEに対して、複数のメジャメントギャップを設ける。複数のメジャメント設定の一部をDL測定用に適用し、他をUL送信用に適用するとよい。UL送信用のメジャメントギャップ期間でSRS送信を行ってもよい。gNBはUEに対して、UL送信用メジャメントギャップを設定して、UL送信用メジャメントギャップ期間でSRS送信の設定を行う。
複数のメジャメントギャップに対して、メジャメントギャップ毎に設定を行うとよい。各メジャメントギャップの設定方法は、前述のUL送信用ギャップの設定方法を適用するとよい。前述のUL送信用ギャップの設定方法は、DL測定用のメジャメントギャップにもUL送信用のメジャメントギャップにも適用してもよい。
各メジャメントギャップは時間的に離散的に設定してもよいし、連続に設定してもよい。また、各メジャメントギャップは、DL測定のタイミングおよび/あるいはUL送信のタイミングにあわせて設定してもよい。たとえば、スロットのフォーマットとして、先頭0から8番目のシンボルがDLであり、9から11番目のシンボルが未知(unknown)であり、12から13番目のシンボルがULであるスロットが設定されている場合、その設定にあわせて、先頭0から8番目のシンボルをDL測定用のメジャメントギャップと設定し、12から13番目のシンボルをUL送信用のメジャメントギャップと設定してもよい。
また、該スロットを複数スロット連続して一つのメジャメントギャップとしてもよい。たとえば、連続する10スロットの各スロットの先頭0から先頭0から8番目のシンボルをDL測定用のメジャメントギャップと設定してもよい。また、連続する10スロットの12から13番目のシンボルをUL送信用のメジャメントギャップと設定してもよい。
スロット内の未知と設定されたシンボルをDL測定用のメジャメントギャップ、または/かつ、UL送信用のメジャメントギャップと設定してもよい。
各メジャメントギャップは時間的に重ならないように設定してもよい。UEは、各メジャメントギャップが時間的に重ならないとして動作する。もし、各メジャメントギャップが時間的に重なった場合、UEは、これらのメジャメントギャップを無効としてもよい。
他の方法として、もしUEが、各メジャメントギャップが重なった設定を受信した場合、UEは重なった部分についてはDL測定を優先してもよい。あるいは、UEは、時間的に重なった設定を受信した場合、重なった部分についてはUL送信を優先してもよい。これらの優先順位は規格等で静的に決めておいてもよいし、gNBからUEに対してRRCシグナリングで準静的に通知してもよい。
複数のメジャメントギャップを設定する場合、DL測定用のメジャメントギャップとUL送信用のメジャメントギャップを交互に設定してもよい。
複数のメジャメントギャップを設定することを開示したが、他の方法として、一つのメジャメントギャップに、DL測定用区間とUL送信用区間を設けてもよい。各区間の期間を設定するとよい。各区間の設定は、UL送信用ギャップの設定方法を適用するとよい。
gNBがUEに対して、あるいはUEグループに対して、あるいはセル共通に、予めDLの送信タイミングを設定している場合、該DLの送信タイミングで、DL測定用メジャメントギャップを設けてもよい。同様に、gNBがUEに対して、あるいはUEグループに対して、あるいはセル共通に、予めULの送信タイミングを設定している場合、該UL送信タイミングで、UL送信用のメジャメントギャップを設けてもよい。また、該DLの送信タイミングで、DL測定用区間を設けてもよい。また、該UL送信タイミングで、UL送信用区間を設けてもよい。
DL測定用メジャメントギャップ期間でのDL測定の設定は、DL測定用メジャメントギャップ期間よりも前に行うとよい。gNBからUEに対して、DL測定用メジャメントギャップ期間で行うメジャメント設定を予め通知してもよい。このようにすることで、UEは、DL測定用メジャメントギャップでDLの測定を行うことが可能となる。
UL送信用メジャメントギャップ期間で送信するSRS送信の設定は、前述のSRSの設定方法を適用するとよい。このようにすることで、UEは、UL送信用メジャメントギャップ期間でSRS送信を行うことが可能となる。
図33は、TDDにおける複数のメジャメントギャップの設定例を示した図である。横軸は時間を示し、縦軸は周波数を示している。周波数軸方向については、DLあるいはULの周波数帯域全体を示している。また、ここでは、アクティブDL-BWPとアクティブUL-BWPとが同じ場合を示している。
図33では2つのメジャメントギャップを設定している。一つはDL測定用のメジャメントギャップであり、他の一つはUL送信用のメジャメントギャップである。図33は、DL測定用のメジャメントギャップとUL送信用のメジャメントギャップとが時間的に離れている場合について示している。
4701はDL測定用のメジャメントギャップであり、4704がUL送信用のメジャメントギャップである。これらのメジャメントギャップの設定は予めgNBからUEに対して設定される。DL測定用メジャメントギャップの設定とUL送信用メジャメントギャップの設定は異なっていてもよい。
DL測定用メジャメントギャップ4701でDL測定が行われる。時間軸上でDL測定用メジャメントギャップ4701の前の黒色矢印は、gNBからUEに対するDL測定の設定である。gNBはUEに対して、DL測定の設定を、DL測定用メジャメントギャップよりも前で通知する。該通知はたとえばRRCシグナリングで行われてもよい。4702、4703はDL測定の設定で通知されたDL測定用のリソースを示す。UEはアクティブDL-BWPの範囲外の4702、4703でDL測定を行う。
DL測定用メジャメントギャップ4701とUL送信用メジャメントギャップ4704の間で、アクティブDL-BWPとアクティブUL-BWPの切替えが行われてもよい。白色の矢印で示すように、gNBはUEに対して、アクティブDL-BWPとアクティブUL-BWPの切替えを行う。UEはアクティブDL-BWPとアクティブUL-BWPを切替える。
UL送信用メジャメントギャップ4704でUL送信が行われる。時間軸上でUL送信用メジャメントギャップ4704の前の黒色矢印は、gNBからUEに対するSRSの設定である。gNBはUEに対して、SRS送信の設定を、DL測定用メジャメントギャップよりも前で通知する。該通知はたとえばL1/L2シグナリングで行われてもよい。4705、4706はSRS送信の設定で通知されたSRS送信用のリソースを示す。UEはアクティブUL-BWPの範囲外の4705、4706でSRSを送信する。
このように、DL測定用メジャメントギャップとUL送信用メジャメントギャップとを設定することで、TDDにおいても、アクティブBWP範囲外で、DL測定だけでなく、SRSの送信を実施可能となる。DL測定用メジャメントギャップとUL送信用メジャメントギャップを時間的に離して設定することで、たとえば、SRSの設定をUL送信用メジャメントギャップの直前でダイナミックに行うことが可能となる。
図34は、TDDにおける複数のメジャメントギャップの他の設定例を示した図である。ここでは2つのメジャメントギャップを設定している。一つはDL測定用のメジャメントギャップであり、他の一つはUL送信用のメジャメントギャップである。図34は、DL測定用のメジャメントギャップとUL送信用のメジャメントギャップとが時間的に連続な場合について示している。
4801はDL測定用のメジャメントギャップであり、4804がUL送信用のメジャメントギャップである。これらのメジャメントギャップの設定は予めgNBからUEに対して設定される。
DL測定用メジャメントギャップ4801でDL測定が行われる。時間軸上でDL測定用メジャメントギャップ4801の前の黒色矢印は、gNBからUEに対するDL測定およびSRS送信の設定である。gNBはUEに対して、DL測定およびSRS送信の設定を、DL測定用メジャメントギャップよりも前で通知する。該通知には異なるシグナリングが用いられてもよい。たとえば、DL測定の設定をRRCシグナリングで行い、SRS送信の設定をL1/L2シグナリングで行ってもよい。
また、DL測定の設定とSRS送信の設定に同じシグナリングを用いてもよい。たとえば、gNBはUEに対して、DL測定の設定とSRS送信の設定を、同じRRCシグナリングで通知してもよい。このようにすることで、シグナリング量を削減可能となる。
4802、4803はDL測定の設定で通知されたDL測定用のリソースを示す。該リソース4802、4803はDL測定用メジャメントギャップ期間に設定される。4805、4806はSRS送信の設定で通知されたSRS送信用のリソースを示す。該リソース4805、4806はUL送信用メジャメントギャップ期間に設定される。DL測定用の設定を受信したUEは、アクティブDL-BWPの範囲外の4802、4803で、DL測定を行う。SRS送信の設定を受信したUEは、アクティブUL-BWPの範囲外の4805、4806で、SRSの送信を行う。
このように、DL測定用メジャメントギャップとUL送信用メジャメントギャップを時間的に連続して設定し、たとえば、DL測定の設定とSRSの設定を一つのシグナリングで通知することで、シグナリング量を削減可能となる。また、DL測定とUL送信との時間の差異を低減することで、ほぼ時間的に等しいDL測定とULサウンディングを実施可能となる。
前述のメジャメントギャップ、UL送信ギャップ、DL測定用メジャメントギャップ、UE送信用メジャメントギャップを、データ通信に用いるビームと異なるビームでのDL通信用あるいはUL通信用に用いてもよい。たとえば、DLデータ通信用ビームと異なるビームでのDL測定用にメジャメントギャップを用いてもよい。たとえば、ULデータ通信用ビームと異なるビームでのUL送信用にUL送信ギャップを用いてもよい。データ通信用ビームと異なるビームで、たとえばDL測定やSRS送信を実施可能となるため、ビーム間のDLやULの通信品質を得ることが可能となる。gNBはより最適なビームを用いてUEとの通信を可能とする。
本実施の形態2で開示したメジャメントギャップの方法によれば、UEは、アクティブBWP範囲外での送信を実施可能とすることができる。また、UEはアクティブBWP範囲外でSRSの送信が可能となる。UEがアクティブBWP範囲外でSRSを送信することで、gNBはアクティブBWP範囲外の上り通信品質を評価可能となる。このため、gNBはUEに対して、より適した周波数帯域をBWPとして設定することが可能となる。
実施の形態3.
アクティブBWPの範囲外でSRSを送信する方法として、BWP切替え(BWP switching)を用いてもよい。gNBがUEに対してBWP切替えを行う。このようにすることで、UEは切替えられたBWPでSRSを送信可能となる。
しかし、従来のBWPの切替えは、gNBからUEに対して予め設定された最大4つのBWPの間でのみ実施可能となる。このため、ULの周波数帯域において、UEは予め設定されたBWPの範囲外の周波数ではSRSを送信することが不可能となる問題が生じる。SRSによるULのサウンディングができない周波数が発生してしまうという問題が生じる。本実施の形態3では、このような問題を解決する方法を開示する。
gNBはUEに対して、SRSを送信する周波数を、BWPとして予め設定しておく。gNBは該BWPの設定をUEに対して通知する。このようにすることで、UEがSRSを送信する周波数でBWPが設定されていることになり、該BWPに切替えることでSRSを送信することが可能となる。
他の方法を開示する。gNBはUEに対して、UL周波数帯域全体を帯域とするBWPを予め設定する。このようにすることで、UEは、該BWPに切替えることで、ULのどの周波数でもSRSを送信可能となる。
しかし、このような方法は、ULサウンディング用にBWPを設定するため、たとえば従来のBWPのようにULサウンディング以外の通信に用いることができるBWP(ULサウンディング以外の通信用BWP)の設定可能数を低減させることになる。たとえば、ULの周波数帯域全体が広帯域であり、UEのサポートする周波数帯域が狭帯域である場合、ULサウンディング以外での通信用に多数のBWPの設定が要求される。しかし、該設定可能数を低減させることは、通信可能な周波数帯域を低減させることになり、gNBとUEの間の通信品質を劣化させることにつながる。
また、UL周波数帯域に複数のnumerologyが含まれる場合、numerology毎にBWPを設けることになるため、UL周波数帯域全体を帯域とするBWPを設定できないことになる。
このような問題を解決する方法を開示する。BWP設定の最大数を増大させる。最大4つという値は、ULサウンディング以外の通信に用いるBWPの個数を考慮して設定されている。このため、BWPをULサウンディングに用いることも考慮して最大数を増大させるとよい。たとえば、UEのサポートする最低の周波数帯域とULの周波数帯域全体とから、ULの周波数帯域全体をサウンディングするために必要な数を導出し、その値に4を加えた値を最大値としてもよい。
BWP設定の最大数は静的に規格等で決められてもよい。あるいは、BWP設定の最大数をgNBがUE毎あるいはUEグループ毎に設定してもよい。また、UEはgNBに対してサポート可能なBWP設定の最大数を通知してもよい。gNBはUEから通知された、サポート可能なBWP設定の最大値を用いて、該UEに対するBWPの設定を行ってもよい。
このようにすることで、ULサウンディングに用いるBWPを設定しても、ULサウンディング以外での通信に用いるBWPの設定可能数が低減することはなくなる。このため、BWP切替えの柔軟性を保ち、gNBとUEの間の通信品質の劣化を低減することが可能となる。
しかし、たとえBWP設定の最大数を増大させたとしても、次のような問題が生じる場合がある。SRSを送信する周波数をBWPとして予め設定する方法は、SRSを送信する周波数を変更する都度、該SRS送信周波数に合わせてBWPの設定を変更しなければならない。ULサウンディング以外での通信に用いるBWPの設定に変更は無くても、UEに対して設定するBWPの設定を変更しなければならない。このことは、gNBとUEの間で行われるBWPの予めの設定に要するシグナリングの情報量の増大につながる。
また、UL周波数帯域全体を帯域とするBWPを設定する方法は、UEがUL周波数帯域全体をサポートする必要が生じるため、UEの消費電力増大、回路構成の複雑化、製造コストの増大につながる。
このような問題を解決する方法を開示する。
ULサウンディング用のBWPを設ける。SRS送信用のBWPを設けてもよい。以降、ULサウンディング用のBWPを、サウンディングBWPと称する。サウンディングBWPを、ULサウンディング以外の通信に用いるBWPとは別に、設定するとよい。このようにすることで、gNBは、SRSを送信する周波数を変更する都度、ULサウンディング以外の通信に用いるBWPの設定についての情報をUEに通知しなくてすむ。このため、gNBからUEに対して行うBWPの設定に要するシグナリングの情報量が増大するのを抑えることが可能となる。
サウンディングBWPとして1つまたは複数のBWPが設定される。gNBはUEに対して1つまたは複数のBWPを設定する。一つまたは複数のサウンディングBWPを組にして設定してもよい。たとえば、サウンディングBWPの設定の一部をサウンディングBWPの組で同じにしてもよい。このような場合、サウンディングBWPの組に共通の設定を、サウンディングBWP毎の設定と分けて、設定するとよい。サウンディングBWPの組に共通の設定を設けることで、UEにシグナリングが必要な情報量を削減することができる。
サウンディングBWPの設定をSRS送信の度に変更してもよい。適宜適切なサウンディングBWPを設定でき、該サウンディングBWPにおいてSRSの送信を行うことが可能となる。
複数のサウンディングBWPの設定を切替えて用いてもよい。gNBは、設定した複数のサウンディングBWPの中からどのサウンディングBWPを用いるかを、UEに対して通知する。このようにすることで、SRS送信の度にサウンディングBWPの設定を通知する必要が無くなるため、シグナリング量を削減可能となる。
このように、UEがSRS送信可能なサウンディングBWPをアクティブサウンディングBWPとしてもよい。
サウンディングBWP間で周波数の重複があってもよい。サウンディングの信頼性を向上させることができる。あるいは、サウンディングBWP間で周波数の重複が無いように設定されてもよい。たとえばUL周波数帯域全体をサウンディング周波数とする場合、より少ないサウンディングBWPの設定ですむため、UEのSRS送信回数を低減することが可能となる。
サウンディングBWP間でBWPの周波数帯域幅は同一であってもよい。UEにおいて、サウンディングBWPの変更毎に帯域幅を変更する必要が無くなるため、制御を簡単にすることができる。あるいは、サウンディングBWP間でBWPの周波数帯域幅を異ならせてもよい。SRS送信に必要な周波数帯域幅を柔軟に設定可能となる。
サウンディングBWPの範囲内で、SRSの送信が行われる。gNBはUEに対して、サウンディングBWPの範囲内でSRS送信の設定を行う。サウンディングBWPの周波数帯域はSRSの送信帯域と同じであってもよい。また、サウンディングBWPの周波数帯域を1回のSRSで送信するよう設定してもよい。このようにすることで、SRSの送信のためにサウンディングBWPを用いることが可能となる。
サウンディングBWPでSRS送信を行うことを開示したが、サウンディング以外の通信用BWPと同じ機能あるいは一部の機能を、サウンディングBWPに持たせてもよい。たとえば、UEはサウンディングBWPで、SRSだけでなく、所定のUL信号およびULチャネルを送信可能としてもよい。例えば、PDSCHに対するHARQのAck/Nack応答をサウンディングBWPで送信可能とする。このようにすることで、サウンディングBWPの期間が終了するのを待つことなく早期にHARQ応答を送信可能となるため、より低遅延の特性を得ることができる。
サウンディングBWPの設定方法について開示する。サウンディングBWPの設定に関する情報として以下の(1)~(7)を開示する。
(1)サウンディングBWP識別子。
(2)SCS(Sub-Carrier Spacing)。
(3)CP(Cyclic Prefix)。
(4)PRB数。
(5)PRB番号。
(6)サウンディングBWP継続期間。
(7)(1)から(6)の組合せ。
(1)は、設定されたサウンディングBWPを特定するための識別子とするとよい。
(2)については、SCSの代わりに、シンボル間隔を用いてもよい。あるいは、numerologyを特定するための識別子を用いてもよい。
(3)については、CPの値の代わりに、CPを特定するための識別子を用いてもよい。
(5)の代わりに、BWPの最初のPRBの番号を用いてもよい。最も小さいPRB番号を用いてもよい。(4)のPRB数と、最初のPRB番号とを用いることで、BWPを設定する周波数帯域を特定することが可能となる。
(6)については、無線フレーム単位、サブフレーム単位、スロット単位、ミニスロット単位、あるいは、シンボル単位であってもよい。あるいは、ミリ秒等の時間単位であってもよい。サウンディングBWP継続期間をサウンディングBWP設定時の情報として通知することで、たとえば、サウンディングBWPの切替えの度に継続期間を通知する必要がなくなる。このため、シグナリング量の削減が可能となる。
gNBはUEに対して、サウンディングBWP設定に関する情報を通知することで、サウンディングBWPを設定する。UEは、gNBから通知されたサウンディングBWPに関する情報を用いて、サウンディングBWPを設定する。通知方法として、RRCシグナリングを用いてもよい。UE個別に、あるいは、UEグループ毎、あるいはセル毎に、サウンディングBWPに関する情報を通知してもよい。セル毎の通知の場合、サウンディングBWPに関する情報を報知情報に含めて報知してもよい。
サウンディングBWP設定を予め規格等で静的に決めておいてもよい。このようにすることで、シグナリング量を削減可能となる。
gNBはUEに対して、サウンディングBWPに切替えることを通知する。gNBは、UEに対して設定した一つまたは複数のサウンディングBWPの中から、次に用いるサウンディングBWPを選択することで、切替えを行ってもよい。サウンディング以外の通信用BWPからサウンディングBWPへの切替えを行ってもよいし、サウンディングBWP間で切替えを行ってもよい。gNBはUEに対して切替えのための情報を通知する。切替えのための情報を受信したUEは、該情報に従ってサウンディングBWPに切替える。切替えのための情報例として以下の(1)~(6)を示す。
(1)サウンディングBWPへの切替えであることを示す情報。
(2)切替え後のサウンディングBWPの識別子。
(3)サウンディングBWP開始タイミング。
(4)サウンディングBWP継続期間。
(5)サウンディングBWP終了タイミング。
(6)(1)から(5)の組合せ。
(1)の情報により、UEはサウンディングBWPへの切替えであることを明示的に認識できる。UEはサウンディング以外の通信用BWPの切替え指示とは異なることを認識できる。このため誤動作の発生を低減できる。
(2)のサウンディングBWPの識別子は、サウンディング以外の通信用BWPの識別子と区別しておくよい。このようにした場合、(2)の情報があれば、(1)の情報を省略できる。また、サウンディングBWPの識別子をサウンディング以外の通信用BWPの識別子と区別しなくてもよい。同系列の識別子を用いてもよい。このようにすることで、識別子をサウンディングBWPにもサウンディング以外の通信用BWPの識別子にも用いることが可能となるため、用意する識別子の数を削減できる。
(3)から(5)は、サウンディングBWP設定期間に関する情報であり、これらは各々、無線フレーム単位、サブフレーム単位、スロット単位、ミニスロット(ノンスロット)単位、あるいは、シンボル単位であってもよい。あるいは、ミリ秒等の時間単位であってもよい。
切替えのための情報は、UE個別に、あるいは、UEグループ毎、あるいはセル毎に通知してもよい。セル毎の通知の場合、切替えのための情報を報知情報に含めて報知してもよい。切替えのための情報の通知方法として、RRCシグナリングを用いてもよい。他の通知方法として、MACシグナリングを用いてもよい。通知から切替えまで早期に実施可能となる。
他の通知方法として、L1/L2シグナリングを用いてもよい。切替えのための情報をDCIに含めてPDCCHで通知してもよい。たとえばUEグループ毎に通知する場合は、グループ共通PDCCHを用いて通知してもよい。L1/L2シグナリングを用いることで、通知から切替えまでさらに早期に実施可能となる。
サウンディングBWPの切替えをミニスロット単位あるいはシンボル単位で行ってもよいことを開示した。このようにすることで、より適時柔軟にサウンディングBWPの切替えおよび該BWPでのSRSの送信を可能とする。サウンディング以外の通信に用いるアクティブDL-BWP、または/かつ、アクティブUL-BWPの切替えをミニスロット単位あるいはシンボル単位で行ってもよい。このようにすることで、より適時柔軟にPDSCHあるいはPUSCHの送信を行う周波数帯域を切替えることができる。より通信品質の良好な周波数帯域を細かい時間単位で用いることが可能となる。
gNBはサウンディングBWPの切替えのみをUEに通知してもよい。gNBはサウンディングBWP切替えのための情報のみをUEに通知してもよい。サウンディングBWPの切替えのためだけのDCIフォーマットを設けてもよい。そのようなDCIフォーマットがUE個別に設定される場合は、UEは、UE毎に設定されたRNTIを用いてPDCCHを受信する。UEグループ毎にDCIフォーマットが設定される場合は、UEは、UEグループ毎のRNTIを用いてPDCCHを受信する。セル毎にDCIフォーマットが設定される場合は、UEは、セル毎に設定されたRNTIを用いてPDCCHを受信する。
サウンディングBWPの切替えのためだけのDCIフォーマットを設けてもよいことを開示した。サウンディング以外の通信用のアクティブBWPの切替えのためだけのDCIフォーマットを設けてもよい。たとえば、サウンディング以外の通信用のBWPでSRSのみを送信させたいような場合、他のチャネルのスケジューリング情報は不要となる。
このようにすることで、DCIに他の情報を含める必要が無くなるため、シグナリングの情報量を削減できる。
サウンディングBWPの切替えに、サウンディング以外の通信用BWPの切替えに用いるDCIフォーマットを用いてもよい。BWPの切替えを示す情報を、サウンディング以外の通信用BWPおよびサウンディングBWPの切替えに適用するとよい。また、BWPの切替えを示す情報に加えて、サウンディングBWPの識別子あるいはサウンディング以外の通信用BWPの識別子を示す情報を追加するとよい。
サウンディングBWPからサウンディング以外の通信用BWPへの切替えは、アクティブBWPへの切替えを示す情報をDCIに含めてPDCCHで通知するとよい。サウンディング以外の通信用BWPの切替えに用いるDCIフォーマットを用いてもよい。
他の方法として、サウンディングBWP設定期間が満了後、直前に設定されていたサウンディング以外の通信用BWPの設定に戻ることを、予め規格等で静的に決めておいてもよい。サウンディングBWP切替えに関する情報として、サウンディングBWP設定期間に関する情報を設定する。サウンディングBWP切替え情報を受信したUEは、サウンディングBWP設定期間に関する情報に従って、サウンディングBWP設定期間満了後、直前に設定されていたサウンディング以外の通信用BWPの設定に戻る。
サウンディングBWP設定期間をタイマで管理してもよい。UEは該タイマ満了後、直前に設定されていたサウンディング以外の通信用BWPの設定に戻る。サウンディングBWPに適した設定期間をタイマで管理することで、gNBはUEに対して、アクティブBWP範囲外でのSRSの送信を確実に実施させることが可能となる。
サウンディングBWP設定期間は予め規格等で静的に決めておいてもよい。該サウンディングBWP設定期間の情報をサウンディングBWP切替えに関する情報に含めてUEに通知する必要がなくなるため、シグナリングする情報量を削減することができる。
このようにすることで、gNBからUEに対して、サウンディングBWPからサウンディング以外の通信用BWPへの切替えを通知する必要がなくなるため、シグナリング量を削減することができる。また、直前に設定されていたサウンディング以外の通信用BWPの設定に戻るため、サウンディングBWP設定期間に移行する場合でも、直前の通信品質の状態に戻すことが可能となる。このため、良好な通信品質を保つことができ、無線リンク失敗の発生を低減することができる。
図35は、サウンディングBWPを設けた場合の例を示す図である。縦軸はUL周波数帯域を示している。サウンディングBWPとULサウンディング以外の通信に用いるBWPとは別に設定される。gNBは、サウンディングBWPとULサウンディング以外の通信に用いるBWPとを個別に設定し、その設定をUEに対して通知する。該通知はたとえば、RRCシグナリングを用いるとよい。
gNBはUEに対して、予め設定したUL周波数でのSRS送信の設定に応じて、サウンディングBWPの設定を行うとよい。また、gNBはUEに対して、各サウンディングBWPにおけるSRS送信設定を行ってもよい。これらのSRS送信設定は実施の形態2で開示した方法を適宜適用してもよい。このようにすることで、gNBはUEに対してサウンディングBWPでSRSの送信を実施させることが可能となる。
他の方法として、gNBはUEに対して、設定したサウンディングBWPの設定にあわせて、SRS送信の設定を行ってもよい。また、gNBはUEに対して、各サウンディングBWPにおけるSRS送信設定を行うとよい。これらのSRS送信設定は実施の形態2で開示した方法を適宜適用してもよい。このようにすることで、gNBはUEに対してサウンディングBWPでSRSの送信を実施させることが可能となる。
他の方法として、gNBはUEに対して、UL周波数全帯域を含むようにサウンディングBWPを設定してもよい。また、gNBはUEに対して、各サウンディングBWPにおけるSRS送信設定を行うとよい。これらのSRS送信設定は実施の形態2で開示した方法を適宜適用してもよい。このようにすることで、gNBはUEに対してUL周波数全帯域においてサウンディングBWPでSRSの送信を実施させることが可能となる。
他の方法として、UEは、予め設定されたUL周波数でのSRS送信の設定に応じて、サウンディングBWPへの切替えを行ってもよい。たとえば、切替え先のサウンディングBWPを、UEがSRS送信の設定にあわせて決定してもよい。
他の例として、SRS送信の設定と、該SRSの送信に用いるサウンディングBWPとの関係を予め設定しておいてもよい。たとえば、gNBは予め各SRS送信の設定に用いるサウンディングBWPを設定し、UEに対して通知する。UEは該設定に従って切替え先のサウンディングBWPを決定するとよい。該設定の通知にはRRCシグナリングを用いてもよいし、MACシグナリングを用いてもよいし、L1/L2シグナリングを用いてもよい。また該設定の通知は、SRSの送信設定、かつ/または、サウンディングBWPの設定とあわせて行ってもよい。このようにすることで、サウンディングBWPの切替え時の通知を不要とすることができる。シグナリング量の低減を可能とする。
たとえば、SRS送信の設定と、該SRSの送信に用いるサウンディングBWPとの関係を予め規格等で静的に設定しておいてもよい。gNBからUEへの該設定の通知を不要とする。また、SRS送信の設定と、該SRSの送信に用いるサウンディングBWPとの関係として、たとえば、サウンディングBWPとSRSの送信帯域とを同一と設定してもよい。たとえば、切替え先のサウンディングBWPの設定をUEが容易に決定することが可能となる。
UEはSRS送信後、直前のサウンディング以外の通信用のアクティブBWPに切替えてもよい。UEは、gNBからのアクティブBWPへの切替えの通知が無くとも、SRS送信後、アクティブBWPへの切替えを行う。このようにすることで、シグナリング量を低減することができる。
図35では、サウンディング以外の通信に用いるBWPとして、4905のBWP#1、4906のBWP#2、4907のBWP#3、4908のBWP#4が設定される。
図35では、たとえば、gNBはUEに対して、UL周波数全帯域を含むようにサウンディングBWPを設定する。4901はサウンディングBWP#1であり、4902はサウンディングBWP#2であり、4903はサウンディングBWP#3であり、4904はサウンディングBWP#4である。サウンディングBWP#1から#4でUL周波数全帯域がカバーされるように、該サウンディングBWP#1から#4が設定される。
また、gNBはUEに対して、サウンディングBWP毎に、サウンディングBWPの範囲内でのSRSの送信設定を行う。これにより、UEは、サウンディングBWPでのSRS送信設定を認識可能となり、SRS送信を行うことができる。
gNBは、UEに対して設定した4つのサウンディングBWPの中から、次に用いるサウンディングBWPを選択することで、切替えを行う。サウンディング以外の通信用BWPからサウンディングBWPへの切替えを行ってもよいし、サウンディングBWP間で切替えを行ってもよい。たとえば、gNBはUEに対して、サウンディング以外の通信のために、BWP#1をアクティブBWPとして設定する。
このBWP#1からサウンディングBWP#1に切替える場合を想定する。gNBはUEに対して、切替えのための情報をDCIに含めてPDCCHで通知する。切替えのための情報を受信したUEは、該情報を用いてサウンディングBWP#1に切替える。サウンディングBWP#1でUEは、予め設定されたSRS送信の設定を用いてSRSを送信する。
たとえば、gNBはUEに対して通常の通信を行うため、gNBはサウンディングBWP#1からサウンディング以外の通信用BWPであるBWP#1へ切替える。ここで、切り替え後のBWPは元のBWP#1でなくてもよい。たとえば、gNBはBWP#2、BWP#3、または、BWP#4に切り替えてもよい。gNBはUEに対して、サウンディング以外の通信用BWPへの切替えを示す情報をDCIに含めてPDCCHで通知するとよい。
他の方法として、サウンディングBWP設定期間が規格で設定されている場合やgNBからUEに対して設定されている場合、UEは、サウンディング以外の通信用BWPであるBWP#1の設定に戻すとよい。このようにすることで、サウンディング以外の通信用BWPに切替えるための情報を削減することが可能となる。
一つまたは複数のサウンディングBWPの設定を一つの組としてもよい。以降、該組をサウンディングBWPセットと称する。サウンディングBWPの切替えに、サウンディングBWPセットを用いてもよい。サウンディングBWPセット内のサウンディングBWPを連続で切替える設定として、サウンディングBWPセットへの切替えを示す情報を設けてもよい。サウンディングBWPへの切替えを示す情報に含めてもよい。サウンディングBWPセット内で切替えるサウンディングBWPの順番を含めてもよい。
あるいは、サウンディングBWPの切替え順序を予め規格等で静的に決めておいてもよい。たとえば、サウンディングBWPの識別子の降べきの順、あるいは昇べきの順で切替わることを決めておいてもよい。gNBからUEに通知する情報量が削減される。このようにサウンディングBWPを連続で切替えることで、UL周波数全帯域でSRSを送信可能となる。UL周波数全帯域でサウンディング可能となる。
BWP切替えによりSRSを送信する方法について開示した。他の方法を開示する。従来、UEに対して1つのアクティブBWPが設定されていたが、複数のアクティブBWPを設定可能とする。複数のアクティブDL-BWPを設定可能としてもよい。また、複数のアクティブUL-BWPを設定可能としてもよい。このようにすることで、UEは複数のアクティブBWP範囲内でSRSを送信可能となる。このため、BWP切替えを行わなくてすむ。
複数のアクティブBWPを設定した場合のスケジューリング方法について開示する。DLではアクティブDL-BWP毎にスケジューリングを行う。DL信号またはチャネルの送信と、それに対応するスケジューリング情報の送信とは、同じアクティブDL-BWPを用いて行う。UL信号またはチャネルの送信用のスケジューリングは、任意のアクティブDL-BWPで行う。該スケジューリング情報に、スケジューリングが行われるアクティブUL-BWPの識別子を含めるとよい。UEはアクティブUL-BWPの識別子を受信することで、どのアクティブUL-BWPのスケジューリングかを識別可能となる。
スケジューリングの他の方法として、DL信号またはチャネルの送信と、それに対応するスケジューリング情報の送信とは、異なるアクティブDL-BWPを用いて行ってもよい。該スケジューリング情報に、スケジューリングが行われるアクティブDL-BWPの識別子を含めるとよい。UEはアクティブDL-BWPの識別子を受信することで、どのアクティブDL-BWPのスケジューリングかを識別可能となる。
スケジューリング情報はDCIに含めてPDCCHを用いて通知する。gNBがUEに対して予めBWP設定を行う際に、設定する一つまたは複数のBWPに番号を付けておいてもよい。DL-BWPの中で番号を付してもよい。UL-BWPの中で番号を付してもよい。スケジューリング情報に含めるアクティブUL-BWPの識別子として、または、アクティブDL-BWPの識別子として、該番号を用いてもよい。識別子を用いるよりも少ない情報量でアクティブBWPを示すことができるため、情報量を削減可能となる。
複数のアクティブDL-BWPのうち、一つのアクティブDL-BWPでスケジューリングが行われるとしてもよい。gNBはUEに対して一つのアクティブDL-BWPでスケジューリングを行う。以降、該一つのアクティブDL-BWPをプライマリアクティブDL-BWPと称する。このようにすることで、UEは、全てのアクティブDL-BWPでスケジューリング情報を受信する必要が無くなる。このため、UEの消費電力を低減可能となる。
複数のアクティブBWPは、予め設定された複数のBWP設定の中から設定される。gNBはUEに対して、予め設定した複数のBWP設定から、複数のアクティブBWPを選択してUEに通知する。選択した複数のアクティブBWPを示す情報として、各BWPの識別子を用いるとよい。
該通知には、従来のアクティブBWPの通知と同様に、L1/L2シグナリングを用いてもよい。DCIに複数のアクティブBWPの情報を含めてPDCCHを用いて通知する。あるいは、アクティブBWPを通知する他の方法として、MACシグナリングを用いてもよい。UEでの受信誤り率を低減させることが可能となるため、誤動作を低減できる。
任意のアクティブDL-BWPでスケジューリングが行われる場合、UEは、受信したアクティブDL-BWPの情報に従って、該アクティブDL-BWPのスケジューリング情報をモニタする。このようにすることで、UEはアクティブDL-BWPでの受信およびアクティブUL-BWPでの送信が可能となる。
一つのアクティブDL-BWPでスケジューリングを行う方法の場合、gNBはUEに対して、スケジューリングを行うアクティブDL-BWPの情報を通知するとよい。UEは、スケジューリングを行う該アクティブDL-BWPのスケジューリング情報をモニタする。スケジューリングを行うアクティブDL-BWPの情報は、アクティブBWPの情報とともに、UEに通知されてもよい。このようにすることで、一つのアクティブDL-BWPでスケジューリングを行うことが可能となる。
PRACHまたはPUCCHを一つのアクティブUL-BWPで送信するようにしてもよい。gNBはUEに対して、該アクティブUL-BWPの情報を通知するとよい。該情報は、アクティブBWPの情報とともに、UEに通知されてもよい。このようにすることで、一つのアクティブUL-BWPでPRACHまたはPUCCHを送信することが可能となる。
SRSの送信を複数のアクティブUL-BWPで行ってもよい。UEは複数のアクティブUL-BWPの範囲内でSRSを送信可能となる。gNBはUEに対して、アクティブUL-BWP毎のSRSの設定を行う。または、UL周波数帯域全体に対するSRSの設定を行ってもよい。UL周波数帯域全体に対するSRSの設定を行った場合、アクティブUL-BWPの範囲内のSRSの設定のみを送信可能とするとよい。SRSの設定は、実施の形態2で開示したSRSの設定を適用するとよい。gNBはUEに対してSRSの設定に関する情報を通知する。
gNBからアクティブUL-BWP毎のSRSの設定情報を受信したUEは、該SRSの設定情報を用いて、対応するアクティブUL-BWPでSRSの送信を行う。非周期的なSRS送信の設定の場合、SRSを送信するスロットを特定するための情報をL1/L2シグナリングで通知するとよい。該情報は、スロット番号であってもよいし、または、受信したスロットからのオフセット値であってもよい。該オフセット値はスロット単位とするとよい。該情報の通知は、任意のアクティブDL-BWPで行ってもよいし、プライマリアクティブDL-BWPで行ってもよい。
複数のアクティブUL-BWPで同時にSRSを送信しないようにしてもよい。SRSの送信タイミングをアクティブUL-BWP間で異ならせるよう設定するとよい。UEは複数のアクティブUL-BWPで同時にSRSを送信しない。たとえば、各アクティブUL-BWPでのSRSの設定において、SRSを送信するシンボルを異ならせてもよい。SRSの送信タイミングがアクティブUL-BWP間で異なることになるため、UEは複数のアクティブUL-BWPで同時にSRSを送信しないことになる。
このようにすることで、UEからの送信を低歪で行うことが可能となる。また、消費電力を低減可能となる。
複数のアクティブUL-BWPの内の一部のアクティブUL-BWPでSRSを送信し、他のアクティブUL-BWPで他のUL信号またはULチャネルを送信するようにしてもよい。UEは、SRSの送信と、他のUL信号あるいはULチャネルの送信とを、同じアクティブUL-BWPで行わない。制御が簡易になるため誤動作の発生を低減できる。
複数のアクティブUL-BWPで同時にSRSの送信と他のULチャネルあるいはUL信号とを送信しないようにしてもよい。UEは、複数のアクティブUL-BWPで、SRSの送信と、他のULチャネルあるいはUL信号の送信とを、行わない。UEからの送信を低歪で行うことが可能となる。また、消費電力を低減可能となる。
複数のアクティブBWPの周波数範囲に重複が有る場合、アクティブBWP毎に優先順位を設けてもよい。該優先順位は予め規格等で静的に決めてもよい。gNBとUEとが優先順位を共通に認識可能となる。また、該優先順位を、gNBからUEに対して通知してもよい。該優先順位を、UE個別に通知してもよいし、UEグループ毎に通知してもよい。あるいは、該優先順位をセル毎に通知してもよい。該優先順位を、RRCシグナリングを用いて通知してもよいし、MACシグナリングを用いて通知してもよい。あるいは、該優先順位をL1/L2シグナリングを用いて通知してもよい。セル毎の通知の場合、該優先順位を報知情報に含めて報知してもよい。
このようにすることで、DLにおいては、UEは、どのアクティブDL-BWPのスケジューリング情報を優先してモニタすればよいかを認識可能となる。たとえば、アクティブDL-BWP間でスケジューリング情報がマッピングされるリソースが重複した場合に有効となる。
またULにおいては、UEは、どのアクティブUL-BWPでUL信号あるいはULチャネルの送信を優先して行えばよいかを認識可能となる。たとえば、アクティブUL-BWP間でUL信号あるいはULチャネルの送信タイミングおよび周波数が重複した場合に有効となる。
本実施の形態3で開示した方法によれば、UL周波数帯域でのSRSの送信を適宜設定することが可能となる。所望のUL周波数帯域でULサウンディングを可能とするため、通信品質の向上を図ることが可能となる。
実施の形態4.
1つのUEにおいて、異なるレイテンシ要件の2つのPUSCH送信が存在する場合において、前述のPUSCH送信が同じ時間および/あるいは周波数リソースに割り当てられる可能性がある。例えば、通常のレイテンシが要求されるPUSCH送信(以下、通常レイテンシPUSCHと称する場合がある)と、低レイテンシが要求されるPUSCH送信(以下、低レイテンシPUSCHと称する場合がある)が存在する場合、あるスロットにおいて、通常レイテンシPUSCHの送信が割り当てられるシンボルの一部に対して、低レイテンシPUSCH送信が割り当てられると、時間および/あるいは周波数リソースの割り当てが重複する可能性がある。
UEは、該スロットにおいて、低レイテンシPUSCHの送信を優先して行ってもよい。すなわち、該UEは、該スロットにおいて通常レイテンシPUSCHを送信しないとしてもよい。あるいは、UEは、低レイテンシPUSCH送信が開始されるまでの間のみ、通常レイテンシPUSCHを送信するとしてもよい。あるいは、UEは、低レイテンシPUSCH送信と衝突する時間および/あるいは周波数リソースにおいては、通常レイテンシPUSCHを送信しないとしてもよい。あるいは、UEは、該スロットより後において、通常レイテンシPUSCHを送信してもよい。
低レイテンシPUSCHにおいて使用するBWP(以下、低レイテンシBWPと称する場合がある)と通常レイテンシPUSCHにおいて使用するBWP(以下、通常レイテンシBWPと称する場合がある)が異なる場合において前述の動作を適用すると、以下に示す問題が生じる。例えば、通常レイテンシPUSCHがスロット毎に連続してスケジューリングされている場合において、低レイテンシPUSCHのスケジューリングが発生したとする。通常レイテンシPUSCHをスケジューリングするPDCCHにおいて、BWP切替え通知が含まれていないとする。また、通常レイテンシPUSCHをスケジューリングするPDCCHから該PUSCH送信開始までの期間において、低レイテンシPUSCHをスケジューリングするPDCCHおよび低レイテンシPUSCHが含まれるとする。前述において、UEが使用するBWPは、低レイテンシPUSCHを送信時に低レイテンシBWPに切り替わっており、かつ、通常レイテンシPUSCHをスケジューリングするPDCCHにBWP切替え通知が含まれていないため、UEは、低レイテンシPUSCH送信後、通常レイテンシPUSCHを送信することが不可能となる。このことにより、通信システムにおいて、PUSCH送信レートが低下する恐れがある。また、UEが使用するBWPについて、基地局とUEとの間で齟齬が生じ、誤動作が発生する恐れがある。
図36は、低レイテンシPUSCHと通常レイテンシPUSCHとで使用BWPが異なる場合における問題を説明する図である。図36において、BWP#1が通常レイテンシBWPを示し、BWP#2が低レイテンシBWPを示す。図36に示す例においては、BWP#1とBWP#2のヌメロロジが異なる場合について示している。
図36において、基地局はUEに対し、PDCCH 5101、5102、5103をそれぞれ送信する。PDCCH 5101、5102は、それぞれ2スロット後に割り当てられる、BWP#1を用いて送信されるPUSCHに関する情報を含むが、BWP切替え指示を含まない。PDCCH 5103は、BWP#2において2スロット後に割り当てられるPUSCHに関する情報を含み、また、BWPをBWP#2に切替える指示を含む。図36において、PDCCH 5101により割り当てられるBWP#1のスロットの途中に、PDCCH 5103により割り当てられるBWP#2のスロットが割り当てられるため、UEは、BWP#1において、スロットの途中までBWP#1においてPUSCH 5111を送信し、その後BWP#2に切替えてPUSCH 5113を送信する。ところが、PDCCH 5102においてBWP切替え指示が含まれていないため、UEは、BWP#1の次のスロットにおいてPUSCH 5112を送信することができない。
図36は、BWP#1とBWP#2のヌメロロジが異なる場合について示しているが、両BWPのヌメロロジが同じである場合においても同様の問題が生じる。例えば、低レイテンシPUSCHをスケジューリングするPDCCHから該PUSCH送信開始までの期間が、通常レイテンシPUSCHをスケジューリングするPDCCHから該PUSCH送信開始までの期間よりも短く設定されることによって、同様の問題が生じる。
前述の問題に対する解決策を開示する。
UEは、低レイテンシBWPから通常レイテンシBWPに切替えないとしてもよい。UEは、スケジューリング済の通常レイテンシPUSCHの送信を行わないとしてもよい。UEは、該PUSCHのスケジューリングに関する情報を破棄してもよい。基地局はUEに対し、再度、通常レイテンシPUSCHのスケジューリングをすることとしてもよい。該スケジューリングの情報に、BWP切替えに関する情報を含めるとよい。UEは、BWP切替えに関する情報を用いて、使用BWPを通常レイテンシBWPに切替え、それにより通常レイテンシPUSCHを送信可能となる。
他の解決策を開示する。UEは、低レイテンシBWPから通常レイテンシBWPに切替えるとしてもよい。UEは、スケジューリング済の通常レイテンシPUSCHの送信を行ってもよい。UEにおけるBWP切替えは、通常レイテンシPUSCHのスケジューリング情報にBWP切替え指示が含まれない場合においても行われるとしてもよい。このことにより、例えば、通常レイテンシPUSCHの送信レートを向上可能となる。
他の解決策を開示する。基地局はUEに対し、PUSCH送信後のBWP切替えに関する情報を通知してもよい。該情報は、PUSCHのスケジューリングに関する情報に含まれてもよい。該情報は、例えば、PUSCH送信後に使用BWPを元に戻すか否かを示す情報であってもよい。UEは、該情報を用いて、PUSCH送信後に使用BWPを切替えてもよい。UEは、例えば、PUSCH送信後に使用BWPを元の通常レイテンシBWPに戻してもよい。このことにより、例えば、異なるレイテンシのPUSCHのスケジューリングが存在する場合において、基地局とUEとの間で使用BWPの齟齬を防止可能となる。
前述における、PUSCH送信後のBWP切替えに関する情報を、PDSCHのスケジューリングに対しても同様に適用してもよい。このことにより、例えば、前述と同様の効果が得られる。
他の解決策を開示する。基地局はUEに対し、BWP切替え指示を含むPUSCHスケジューリング情報のみを通知するとしてもよい。基地局からUEに対する上りグラントに、BWP切替指示を含むDCI、例えば、DCIフォーマット0_0(非特許文献25(3GPP TS38.212 v15.0.0)参照)が用いられないとしてもよい。前述において、BWP切替え指示に含まれるBWPの情報は、UEが使用中のBWPと同じであってもよいし、異なっていてもよい。前述の動作は、例えば、UEに対して複数のBWPが設定されている場合に適用することとしてもよい。UEは、BWP切替え指示を含まないDCIの受信を期待しないとしてもよい。UEは、BWP切替え指示を含むPUSCHスケジューリング情報のみを受信するとしてもよい。UEは、BWP切替え指示を含まないDCIの受信に対して、イレギュラー処理を行ってもよい。UEは、BWP切替え指示を含まないPUSCHスケジューリング情報を破棄するとしてもよい。他の例として、UEは基地局に対し、イレギュラーの発生を通知してもよい。該通知に、BWP切替え指示を含まないDCIを受信したことを示す情報を含めてもよい。このことにより、例えば、異なるレイテンシのPUSCHのスケジューリングが存在する場合において、基地局とUEとの間で使用BWPの齟齬を防止可能となる。
本実施の形態4において、低レイテンシBWPと通常レイテンシBWPのヌメロロジは同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、両BWPのヌメロロジが同じである場合においても、本実施の形態4に示す方法を適用することにより、基地局とUEとの間で使用BWPの齟齬を防止可能となる。
本実施の形態4により、基地局とUEとの間における、UEが使用するBWPに関する齟齬を防止可能となり、その結果、通信システムにおける誤動作を防止可能となる。
実施の形態5.
PUSCH送信において、UEが上りグラントを含むPDCCHを受信してからPUSCHを送信するまでのスロット間隔は、PUSCHのスロット長さの単位で与えられる(非特許文献15(TS 38.214 v15.0.0)参照)。
前述において、以下に示す問題が生じる。すなわち、下りと上りのヌメロロジが異なる場合、特に、下りのスロット長が上りのスロット長よりも大きい場合において、PDCCH受信からPUSCH送信までのスロット間隔について、上りスロットの位置によりばらつきが発生する。その結果、スロットの位置によってPUSCH送信の遅延のばらつきが発生する。
図37は、下りと上りとでヌメロロジが異なる場合のPUSCHスケジューリングにおける問題を説明する図である。図37において、PUSCH 5202~5205に関するスケジューリング情報はいずれもPDCCH 5201によって送信される。この場合、PDCCH 5201からPUSCH 5202~5205までのスロット間隔はそれぞれ2~5スロットとなり、スロットの位置によりばらつきが生じる。その結果、スロットの位置によってPUSCH送信の遅延のばらつきが発生する。
前述の問題に対する解決策を開示する。
基地局は、PUSCHスケジューリング情報を、スロットの中間にあるPDCCHに含めてUEに通知してもよいこととする。UEは、スロットの中間にあるPDCCHの受信により、PUSCHスケジューリング情報を取得してもよい。前述のPDCCHは、例えば、非スロットのスケジューリング用のPDCCHであってもよい。
上りスロットの位置により、上りスケジューリング情報が下りスロット先頭のPDCCHに含まれるか、スロットの中間にあるPDCCHに含まれるかが決まってもよい。また、上りスロットの位置により、上りスケジューリング情報が含まれるPDCCHが配置されるスロットの位置が決まってもよい。このことにより、例えば、PUSCH送信遅延のばらつきを低減可能となる。
図38は、スロットの中間にあるPDCCHによるPUSCHスケジューリングを示す図である。図38は、上りスロット長が下りスロット長よりも短い場合の例について示している。また、図38は、スロット先頭のPDCCHとスロット中間にあるPDCCHとの両方が用いられる例について示している。図38において、図37と共通する信号については同じ図番号を付し、共通する説明を省略する。
図38において、PUSCH 5202、5203のスケジューリング情報は、スロット先頭のPDCCH 5201に含まれてUEに通知される。PUSCH 5204、5205のスケジューリング情報は、スロットの中間にあるPDCCH 5301に含まれてUEに通知される。
PDCCHの位置とPUSCHの位置との対応関係は、規格で決められてもよい。あるいは、該対応関係を基地局が決定してUEに通知または報知してもよい。
UEが上りグラントを含むPDCCHを受信してからPUSCHを送信するまでのスロット間隔を決める条件および/あるいは式(非特許文献15(TS 38.214 v15.0.0)参照)に、PDCCHが含まれるシンボル番号が含まれてもよい。該シンボル番号は、PDCCHの先頭のシンボルであってもよいし、末尾のシンボル番号であってもよい。他の例として、非スロットを識別する情報、例えば、非スロット番号が、該条件および/あるいは該式に含まれてもよい。非スロット番号は、例えば、スロットを数シンボル単位に分割して付与される番号であってもよいし、スロット内において非スロットが割り当てられる位置毎に付与される番号であってもよい。このことにより、例えば、スロットの中間にあるPDCCHを用いる場合とスロット先頭のPDCCHを用いる場合とで共通のパラメータを使用可能となる。その結果、スケジューリングにて基地局が選択できるパラメータの選択肢が増え、上り送信における柔軟性を向上可能となる。
他の例として、前述のスロット間隔を決める条件および/あるいは式が、シンボル単位で与えられてもよいし、前述の非スロット番号単位で与えられてもよい。このことにより、例えば、スロット単位よりも短い時間間隔の値を設定可能となり、その結果、通信の低遅延化が可能となる。
本実施の形態5にて開示した方法を、他の上り信号あるいはチャネルに適用してもよい。例えば、該方法を、SRSに適用してもよいし、HARQフィードバックを含むPUCCHに適用してもよいし、CSI報告を含むPUSCHに適用してもよい。このことにより、例えば、前述の信号あるいはチャネルにおいても、上りスロットの位置による遅延のばらつきを低減可能となる。
本実施の形態5において、実施の形態4にて開示した方法を適用してもよい。例えば、実施の形態4において、低レイテンシBWPを用いて送信される、低レイテンシPUSCHは、スロットの中間にあるPDCCHを用いてスケジューリングされてもよい。このことにより、例えば、通常レイテンシのPUSCHと、さらなる低レイテンシが要求されるPUSCHの送信が並行して行われる場合において、基地局とUEとの間で使用BWPの齟齬を防止可能となる。
本実施の形態5により、スロットの位置による上りPUSCHの遅延のばらつきを少なくすることが可能となり、その結果、上りPUSCH送信における遅延を低減可能となる。
前述の各実施の形態およびその変形例は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において、各実施の形態およびその変形例を自由に組合せることができる。また各実施の形態およびその変形例の任意の構成要素を適宜変更または省略することができる。
例えば、前述の各実施の形態およびその変形例において、サブフレームは、第5世代基地局通信システムにおける通信の時間単位の一例である。スケジューリング単位であってもよい。前述の各実施の形態およびその変形例において、サブフレーム単位として記載している処理を、TTI単位、スロット単位、サブスロット単位、ミニスロット単位として行ってもよい。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
200 通信システム、202 通信端末装置、203 基地局装置。

Claims (8)

  1. サウンディング参照信号(SRS)を各々が送信する複数のユーザ装置と、
    複数の前記ユーザ装置と無線通信する基地局と、を備える通信システムにおける1つのユーザ装置であって、
    他のユーザ装置に割り当てられる前記サウンディング参照信号の無線リソースに関する設定情報を、前記基地局から受信する
    ユーザ装置。
  2. 前記設定情報は、RRCシグナリングを用いて前記基地局から送信される
    請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記設定情報は、RRC再設定メッセージを用いて前記基地局から送信される
    請求項2に記載のユーザ装置。
  4. RRC_Connected状態にある場合に前記設定情報を受信する
    請求項3に記載のユーザ装置。
  5. 前記設定情報は、前記無線リソースを識別する情報、前記無線リソースに対応するポートに関する情報、前記無線リソースのコーム設定に関する情報、前記無線リソースの送信シンボルに関する情報、前記無線リソースの送信周波数に関する情報、前記無線リソースのタイプに関する情報、前記無線リソースのシーケンスに関する情報、前記無線リソースの送信周期及びオフセットに関する情報、前記無線リソースのためのビームに関する情報、及び、前記無線リソースのヌメロロジ(numerology)に関する情報、の少なくともいずれかを含む
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のユーザ装置。
  6. 前記設定情報は、前記無線リソースを識別する情報、前記無線リソースに対応するポートに関する情報、前記無線リソースのコーム設定に関する情報、前記無線リソースの送信シンボルに関する情報、前記無線リソースの送信周波数に関する情報、前記無線リソースのタイプに関する情報、前記無線リソースのシーケンスに関する情報、前記無線リソースの送信周期及びオフセットに関する情報、前記無線リソースのためのビームに関する情報、及び、前記無線リソースのヌメロロジ(numerology)に関する情報、を含む
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のユーザ装置。
  7. サウンディング参照信号(SRS)を各々が送信する複数のユーザ装置と、
    複数の前記ユーザ装置と無線通信する基地局と、を備える通信システムにおける前記基地局であって、
    1つのユーザ装置に対して、他のユーザ装置に割り当てられた前記サウンディング参照信号の無線リソースに関する設定情報を通知する
    基地局。
  8. サウンディング参照信号(SRS)を各々が送信する複数のユーザ装置と、
    複数の前記ユーザ装置と無線通信する基地局と、を備える通信システムであって、
    前記基地局は、1つのユーザ装置に対して、他のユーザ装置に割り当てられた前記サウンディング参照信号の無線リソースに関する設定情報を通知する
    通信システム。
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