JP2023144377A - 液体吐出装置 - Google Patents

Abstract

【課題】テンショナー等の部材が、印刷された面と接触すると、部材に付着したインク等によって印刷画質が低下する場合がある。【解決手段】媒体を支持可能な支持面を有し、前記媒体を第１方向に搬送可能な搬送ベルトと、前記搬送ベルトによって搬送される前記媒体の第１面に液体を吐出可能な吐出部と、前記吐出部で前記液体を吐出された前記媒体の前記第１面と接触し、前記媒体の上方への移動を規制する規制部と、前記規制部を清掃する清掃部と、を備える。【選択図】図１

Description

本開示は、液体吐出装置に関する。

記録媒体上にインクを付与して印刷する印刷装置が知られている。特許文献１に記載される印刷装置は、記録媒体を搬送する無端ベルトを備えている。無端ベルトは、記録媒体を搬送方向に搬送する。印刷装置は、無端ベルト上の記録媒体にインクを吐出することによって記録媒体を印刷する。印刷装置は、無端ベルトと記録媒体とを挟む複数のテンショナーを備えている。複数のテンショナーの内、１のテンショナーは、印刷された面と接触する。

特開２０１６－１８２８０２号公報

テンショナー等の部材が、印刷された面と接触すると、部材に付着したインク等によって印刷画質が低下する場合がある。

本開示の液体吐出装置は、媒体を支持可能な支持面を有し、前記媒体を第１方向に搬送可能な搬送ベルトと、前記搬送ベルトによって搬送される前記媒体の第１面に液体を吐出可能な吐出部と、前記吐出部で前記液体を吐出された前記媒体の前記第１面と接触し、前記媒体の上方への移動を規制する規制部と、前記規制部を清掃する清掃部と、を備える。

印刷システムの概略構成を示す図。 規制部材支持部で支持される規制ローラーを示す図。 搬送ユニットと規制部材支持部との関係を示す図。 規制部材支持部による規制部材の支持構造を示す図。 規制部材支持部による規制部材の支持構造を示す図。 規制部材支持部による規制部材の支持構造を示す図。 印刷システムのブロック構成を示す図。 規制ユニットの概略構成を示す図。 クリーニングブラシが規制ローラーに接触する状態を示す図。 クリーニングブラシが規制ローラーから離れる状態を示す図。 規制ユニットの概略構成を示す図。 清掃ユニットが規制ローラーに接触する状態を示す図。 清掃ユニットが規制ローラーから離れる状態を示す図。 ウェイトを含む規制部材の支持構造を示す図。 ウェイトを含む規制部材の支持構造を示す図。

図１は、印刷システム１の概略構成を示している。印刷システム１は、プリンター１００と乾燥装置２００とを備えている。図１は、乾燥装置２００の一部構成を示している。プリンター１００は、インクを吐出することによって、印刷媒体Ｍに印刷を行う。乾燥装置２００は、プリンター１００で印刷された印刷媒体Ｍを乾燥する。プリンター１００と乾燥装置２００は、別体で構成される。プリンター１００は、液体吐出装置の一例に対応する。印刷媒体Ｍは、媒体の一例に対応する。

図１を含む複数の図は、ＸＹＺ座標系を示す。Ｘ軸、Ｙ軸、及びＺ軸は互いに直交する。Ｚ軸は、プリンター１００の図示しない設置面に対して垂直な軸である。Ｘ軸、及び、Ｙ軸は、設置面に平行である。Ｘ軸は、媒体搬送ベルト３０が印刷ユニット４０と対向する面で印刷媒体Ｍを搬送する方向に沿った軸である。媒体搬送ベルト３０、及び印刷ユニット４０は、後述される。Ｙ軸は、媒体搬送ベルト３０が印刷ユニット４０と対向する面で印刷媒体Ｍを搬送する方向と直交する軸である。Ｚ軸に沿って設置面から上方に向かう方向は、＋Ｚ方向と表す。Ｚ軸に沿って設置面から下方に向かう方向は、－Ｚ方向と表す。媒体搬送ベルト３０が印刷媒体Ｍを搬送する方向は、＋Ｘ方向と表す。媒体搬送ベルト３０が印刷媒体Ｍを搬送する方向と逆方向は、－Ｘ方向と表す。図１に示すプリンター１００の後方から前方に向かう方向は、＋Ｙ方向と表す。図１に示すプリンター１００の前方から後方に向かう方向は、－Ｙ方向と表す。＋Ｘ方向は、第１方向の一例に対応する。

プリンター１００は、インクを印刷媒体Ｍに吐出することによって、印刷を行うインクジェットプリンターである。図１に示すプリンター１００は、供給ユニット１０と、搬送ユニット２０と、印刷ユニット４０と、洗浄ユニット５０と、乾燥ユニット６０と、を備える。インクは液体の一例に対応する。

供給ユニット１０は、ロール体Ｒを保持する。ロール体Ｒは、印刷媒体Ｍを巻き付けたロールである。供給ユニット１０は、ロール体Ｒに巻かれた印刷媒体Ｍを搬送ユニット２０に供給する。供給ユニット１０は、繰出軸１１と、軸支持部材１３と、テンション調整機構１５と、を備える。

繰出軸１１は、ロール体Ｒを回転可能に支持する。繰出軸１１は、後述する繰出軸駆動機構によって、所定の方向に回転する。繰出軸１１は、所定の方向に回転することによって、ロール体Ｒに巻かれた印刷媒体Ｍを搬送ユニット２０に繰り出させる。繰出軸１１は、ロール体Ｒをロール芯を介して支持してもよい。

軸支持部材１３は、繰出軸１１を回転可能に支持する。軸支持部材１３は、繰出軸１１の両端部を支持する。軸支持部材１３は、繰出軸１１を着脱可能に支持する。繰出軸１１が着脱可能に構成されることによって、ユーザーは、ロール体Ｒを繰出軸１１に対して供給可能となる。

テンション調整機構１５は、ロール体Ｒから繰り出された印刷媒体Ｍのテンションを調整する。テンション調整機構１５は、印刷媒体Ｍのテンションを調整することによって、印刷媒体Ｍの搬送速度等を調整する。テンション調整機構１５は、接触部材１７、及びテンションバネ１８を有する。

接触部材１７は、繰出軸１１で支持されるロール体Ｒと搬送ユニット２０との間で印刷媒体Ｍと接触する。接触部材１７は、テンションバネ１８のバネ力によって、印刷媒体Ｍを押圧する。接触部材１７は、円柱状のロッド、もしくはローラー等で構成される。接触部材１７は、印刷媒体Ｍの移動に対して、従動回転してもよい。

テンションバネ１８は、接触部材１７を介して印刷媒体Ｍを押圧する。テンションバネ１８は、接触部材１７に取り付けられる。テンションバネ１８は、印刷媒体Ｍのテンションに応じて伸縮する。印刷媒体Ｍのテンションが所定のテンションよりも大きいとき、テンションバネ１８は縮む。印刷媒体Ｍのテンションが所定のテンションよりも小さいとき、テンションバネ１８は伸びる。テンションバネ１８が伸縮することによって、印刷媒体Ｍのテンションが調整される。

搬送ユニット２０は、供給ユニット１０で供給された印刷媒体Ｍを印刷ユニット４０と対向する位置に搬送する。搬送ユニット２０は、供給ユニット１０の＋Ｘ方向の位置に設けられる。搬送ユニット２０は、駆動ローラー２１と、従動ローラー２３と、ベルト駆動機構２５と、押付ローラー２９と、媒体搬送ベルト３０と、を備える。

駆動ローラー２１は、媒体搬送ベルト３０を回転移動させる。駆動ローラー２１は、回転可能に構成される。駆動ローラー２１は、媒体搬送ベルト３０を巻き掛ける。駆動ローラー２１は、ベルト駆動機構２５からの駆動力によって回転する。駆動ローラー２１は、ベルト駆動機構２５と接続する。

従動ローラー２３は、媒体搬送ベルト３０を巻き掛ける。従動ローラー２３は、回転可能に支持される。従動ローラー２３は、媒体搬送ベルト３０の回転移動に従って従動回転する。従動ローラー２３と駆動ローラー２１は、媒体搬送ベルト３０を張架する。従動ローラー２３、もしくは駆動ローラー２１は、図示しないテンション付与機構によって、媒体搬送ベルト３０にテンションを付与する。

ベルト駆動機構２５は、媒体搬送ベルト３０を回転移動させる駆動力を発生させる。ベルト駆動機構２５は、モーター等の駆動源、及び駆動伝達機構を有する。駆動源、及び駆動伝達機構は図示されない。駆動源で発生させた駆動力は、駆動伝達機構を介して駆動ローラー２１に伝達される。駆動ローラー２１は、伝達された駆動力によって回転する。駆動ローラー２１が回転することによって、媒体搬送ベルト３０は、回転移動する。

ベルト駆動機構２５は、エンコーダー２７を有する。エンコーダー２７は、駆動源として用いられるモーター、もしくは駆動ローラー２１の回転量や、回転速度等を検出する。ベルト駆動機構２５は、エンコーダー２７で検出された回転量や、回転速度等に基づいて、制御される。

押付ローラー２９は、印刷媒体Ｍを媒体搬送ベルト３０に押し付ける。押付ローラー２９は、媒体搬送ベルト３０の＋Ｚ方向の位置に設けられる。押付ローラー２９は、供給ユニット１０から媒体搬送ベルト３０へ搬送される印刷媒体Ｍを媒体搬送ベルト３０上に押し付ける。押付ローラー２９は、ロッド等で構成されてもよい。押付ローラー２９は、媒体搬送ベルト３０に沿って、所定の距離を往復移動し、印刷媒体Ｍを媒体搬送ベルト３０に押し付けてもよい。

媒体搬送ベルト３０は、印刷媒体Ｍを搬送する。媒体搬送ベルト３０は、印刷媒体Ｍを＋Ｘ方向に搬送可能である。媒体搬送ベルト３０は、無端状に設けられる。媒体搬送ベルト３０は、印刷面Ｓ１を有する印刷媒体Ｍを＋Ｘ方向に向けて搬送する。媒体搬送ベルト３０は、印刷媒体Ｍの裏面Ｓ２を支持する。印刷媒体Ｍの裏面Ｓ２は、印刷面Ｓ１の反対面である。媒体搬送ベルト３０は、基材３１と、粘着層３２と、を有する。媒体搬送ベルト３０は、搬送ベルトの一例に対応する。

基材３１は、無端状に設けられる。基材３１は、基材表面３３と、基材表面３３とは反対の面である基材裏面３４とを有する。基材表面３３は、媒体搬送ベルト３０が駆動ローラー２１と従動ローラー２３とで張架されるとき、基材３１の外周面となる面である。基材裏面３４は、媒体搬送ベルト３０が駆動ローラー２１と従動ローラー２３とで張架されるとき、基材３１の内周面となる面である。基材裏面３４は、駆動ローラー２１、及び従動ローラー２３と接触する。

粘着層３２は、印刷媒体Ｍの裏面Ｓ２を粘着することによって、媒体搬送ベルト３０上に印刷媒体Ｍを支持する。粘着層３２は、基材表面３３上に設けられる。粘着層３２は、粘着性を有する。粘着層３２は、粘着性を有する粘着剤を含む。粘着剤は、熱可塑性エラストマーＳＩＳを主成分とするホットメルト系粘着剤などである。ＳＩＳは、スチレン－イソプレン・ブロック・コポリマーの略である。粘着剤は、例えば、株式会社横浜ポリマー研究所製「ポリックスレジン」、「ニューダイン」及び「アクアダイン」シリーズ、株式会社村山化学研究所製「ＭＣポリマーシリーズ」、ユニオン化学工業株式会社製「ユニケンゾールＲＶ－３０（スクリーンプリント用）」、新中村化学工業株式会社製「プラスターＥＨ」、ＡＴＲ ＣＨＥＭＩＣＡＬＳ社製「ＡＴＲＡＳＯＬ ＧＰ１（ＡＴＲ ｃｏｄｅ：ＡＴＲ１７１７）」等である。粘着層３２は、基材表面３３上に粘着剤が塗布されることによって形成される。粘着層３２は、基材表面３３の全周にわたって形成される。粘着層３２の粘着力は、プリンター１００の使用状況、時間の経過などに伴って低下する。粘着層３２は、印刷媒体Ｍを支持可能な支持面の一例に対応する。

粘着層３２は、押付ローラー２９によって、供給ユニット１０から供給された印刷媒体Ｍを押し付けられる。粘着層３２は、押付ローラー２９に印刷媒体Ｍを押し付けられることによって、印刷媒体Ｍの裏面Ｓ２を貼り付ける。媒体搬送ベルト３０は、粘着層３２に貼り付けられた印刷媒体Ｍを＋Ｘ方向に搬送する。媒体搬送ベルト３０は、粘着層３２に貼り付けられた印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１を印刷ユニット４０と対向する位置に搬送する。

印刷ユニット４０は、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１に印刷を行う。印刷ユニット４０は、外部装置等から受信した印刷データに基づいて印刷を行う。印刷ユニット４０は、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１にインクを吐出可能である。印刷ユニット４０は、媒体搬送ベルト３０で搬送される印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１にインクを吐出することによって、印刷を行う。印刷ユニット４０は、印刷データに基づいてインクを吐出する。印刷ユニット４０は、吐出部の一例に対応する。印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１は、媒体の第１面の一例に対応する。印刷ユニット４０は、印刷ヘッド４１と、キャリッジ４３と、を有する。印刷ユニット４０は、支持フレーム１２０に支持される。

印刷ヘッド４１は、印刷媒体Ｍにインクを吐出する。印刷ヘッド４１は、インクを印刷媒体Ｍに吐出することによって、印刷を行う。印刷ヘッド４１は、インクジェットヘッドである。印刷ヘッド４１は、１種以上のインクを吐出する。印刷ヘッド４１は、後述する印刷制御部１３５によって制御される。

キャリッジ４３は、印刷ヘッド４１を支持し、Ｙ軸に沿って移動させる。キャリッジ４３は、Ｙ軸に沿って、＋Ｙ方向、及び－Ｙ方向に移動する。キャリッジ４３は、Ｙ軸に沿って、＋Ｙ方向、及び－Ｙ方向に印刷ヘッド４１を移動させる。キャリッジ４３が、＋Ｙ方向、もしくは－Ｙ方向に移動しているとき、印刷ヘッド４１は、印刷媒体Ｍにインクを吐出する。キャリッジ４３は、後述する印刷ユニット駆動機構１２３によって駆動する。

支持フレーム１２０は、キャリッジ４３をＹ軸に沿って移動可能に支持する。支持フレーム１２０は、プリンター１００の本体フレームの一部で構成されてもよい。支持フレーム１２０は、本体フレームに支持される部材で構成されてもよい。

図１に示す印刷ユニット４０は、キャリッジ４３を備えているが、この構成に限定されない。印刷ユニット４０は、キャリッジ４３を備えなくてもよい。一例として、印刷ヘッド４１が、印刷媒体ＭのＹ軸に沿った幅以上の幅のノズル列を有するラインインクジェットヘッドである場合、キャリッジ４３は用いられなくてもよい。

洗浄ユニット５０は、粘着層３２を洗浄する。洗浄ユニット５０は、搬送ユニット２０の－Ｚ方向の位置に設けられる。洗浄ユニット５０は、媒体搬送ベルト３０の－Ｚ方向の位置で、－Ｘ方向に移動する媒体搬送ベルト３０と対向する。洗浄ユニット５０は、印刷ユニット４０で印刷された印刷媒体Ｍが剥離された媒体搬送ベルト３０を洗浄する。洗浄ユニット５０は、洗浄ブラシと貯留部とを有する。洗浄ブラシと貯留部は、図示されない。

洗浄ブラシは、粘着層３２と接触し、粘着層３２を洗浄する。洗浄ブラシは、媒体搬送ベルト３０の下方から媒体搬送ベルト３０に接触する。洗浄ブラシは、媒体搬送ベルト３０が回転移動するときに接触し、粘着層３２を洗浄する。洗浄ブラシは、粘着層３２に付着するインク等を除去する。

貯留部は、洗浄液を貯留する。洗浄液は、水やアルコール水溶液等の水溶性溶剤等である。洗浄液は、界面活性剤や消泡剤等を含んでもよい。洗浄ブラシは、貯留部に貯留された洗浄液を粘着層３２に供給し、粘着層３２を洗浄する。洗浄液が用いられることによって、洗浄ブラシは、粘着層３２に付着するインクを除去し易くなる。

乾燥ユニット６０は、洗浄液を付着された粘着層３２を乾燥させる。乾燥ユニット６０は、搬送ユニット２０の－Ｚ方向に位置に設けられる。乾燥ユニット６０は、洗浄ユニット５０の－Ｘ方向の位置に設けられる。乾燥ユニット６０は、洗浄ユニット５０で洗浄された媒体搬送ベルト３０と対向する。乾燥ユニット６０は、一例として、媒体搬送ベルト３０に温風を吹き付ける温風機を有する。温風機は図示されない。温風機は、媒体搬送ベルト３０の下方から温風を吹き付けることによって、粘着層３２を乾燥させる。温風機は、－Ｘ方向に移動する媒体搬送ベルト３０に温風を吹き付けることによって、粘着層３２を乾燥させる。

規制ユニット７０は、媒体搬送ベルト３０から剥離した印刷媒体ＭのＺ軸に沿った位置を規制する。規制ユニット７０は、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１と接触し、＋Ｚ方向への印刷媒体Ｍの移動を規制する。規制ユニット７０は、搬送ユニット２０と乾燥装置２００との間の位置に設けられる。印刷ユニット４０で印刷された印刷媒体Ｍは、搬送ユニット２０から乾燥装置２００へ移動する。印刷媒体Ｍは、媒体搬送ベルト３０から剥がれた後、乾燥装置２００へ移動する。規制ユニット７０は、媒体搬送ベルト３０から剥がれた印刷媒体Ｍの＋Ｚ方向への移動を規制する。規制ユニット７０は、規制部材７１と、清掃ユニット８０と、を備える。

規制部材７１は、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１と接触することによって、印刷媒体Ｍの＋Ｚ方向への移動を規制する。規制部材７１は、印刷面Ｓ１と接触したとき、印刷媒体Ｍに自重をかける。規制部材７１は、自重を印刷媒体Ｍにかけることによって、＋Ｚ方向への移動を規制する。規制部材７１は、後述するウェイト１１０の荷重を印刷媒体Ｍにかけてもよい。規制部材７１がローラー部材であるとき、規制部材７１は、印刷媒体Ｍの移動に従って、従動回転する。規制部材７１は、印刷媒体Ｍが媒体搬送ベルト３０から剥がれる位置によって、印刷媒体Ｍと接触しない場合がある。粘着層３２の粘着力によって、印刷媒体Ｍが媒体搬送ベルト３０から剥がれる剥離位置Ｐは、＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に変化する。剥離位置Ｐが所定の位置よりも－Ｚ方向の位置になったとき、規制部材７１は、印刷媒体Ｍと接触しない。規制部材７１は、規制部の一例に対応する。

清掃ユニット８０は、規制部材７１を清掃する。清掃ユニット８０は、清掃部の一例に対応する。規制部材７１が印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１と接触するとき、印刷面Ｓ１上のインクが規制部材７１に付着する場合がある。規制部材７１に付着するインクが、印刷媒体Ｍに再付着すると、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１に印刷された画像の画質が低下する。清掃ユニット８０は、規制部材７１に付着するインクを除去する。清掃ユニット８０が、規制部材７１に付着するインクを除去することによって、規制部材７１に付着するインクが印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１に再付着し難くなる。印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１に印刷される画像の画質の低下が生じ難くなる。図１に示す清掃ユニット８０は、クリーニングローラー８１を有している。クリーニングローラー８１は、清掃部材の一例に対応する。

クリーニングローラー８１は、規制部材７１を清掃する。クリーニングローラー８１は、規制部材７１と接触する。クリーニングローラー８１は、規制部材７１に付着するインクを除去する。クリーニングローラー８１は、後述する規制ユニット駆動機構１２５によって、回転してもよい。クリーニングローラー８１は、外周面を布やスポンジ等で構成される。クリーニングローラー８１は、クリーニング液を保持してもよい。また、クリーニングローラー８１の種類は、インクの種類に応じて、ユーザーにより最適な態様に交換可能であってもよい。

乾燥装置２００は、印刷ユニット４０で印刷された印刷媒体Ｍを乾燥させる。乾燥装置２００は、プリンター１００で印刷された印刷媒体Ｍを受け取り、印刷媒体Ｍを内部に搬送する。乾燥装置２００は、乾燥ベルト２１１と、搬送ローラー２１３と、図示しない乾燥部と、媒体センサー２１５と、を備える。乾燥装置２００は、プリンター１００と異なる筐体で構成される。

乾燥ベルト２１１は、プリンター１００から送り出された印刷媒体Ｍを載置する。乾燥ベルト２１１は、プリンター１００から送り出された印刷媒体Ｍを受け取る。乾燥ベルト２１１は、受け取った印刷媒体Ｍを乾燥部に搬送する。乾燥ベルト２１１は、後述する乾燥ベルト駆動機構２２１によって、回転移動する。

搬送ローラー２１３は、乾燥ベルト２１１を巻き掛ける。搬送ローラー２１３は、図示しない張架ローラーとで乾燥ベルト２１１を張架する。２本以上の張架ローラーと搬送ローラー２１３が、乾燥ベルト２１１を張架してもよい。搬送ローラー２１３は、プリンター１００と対向する位置に設けられる。搬送ローラー２１３、もしくは張架ローラーのいずれかが乾燥ベルト駆動機構２２１によって回転駆動される。搬送ローラー２１３、もしくは張架ローラーが回転駆動することによって、乾燥ベルト２１１は回転移動する。

乾燥部は、印刷ユニット４０で印刷された印刷媒体Ｍを乾燥させる。乾燥部は、赤外線ヒーター、温風装置、誘導加熱ヒーター等で構成される。乾燥部は、乾燥ベルト２１１で搬送される印刷媒体Ｍを加熱することによって、印刷媒体Ｍを乾燥させる。乾燥部は、図１に示す乾燥ベルト２１１の－Ｚ方向の位置、もしくは＋Ｘ方向の位置に配置される。

媒体センサー２１５は、印刷媒体Ｍが媒体搬送ベルト３０から剥がれる剥離位置Ｐ、もしくは印刷媒体Ｍの位置を検出する。印刷媒体Ｍの位置は、搬送ユニット２０と乾燥装置２００との間の印刷媒体Ｍの移動位置である。乾燥装置２００は、媒体センサー２１５の検出結果に基づいて、乾燥ベルト２１１による媒体搬送速度を制御する。例えば、剥離位置Ｐが所定の位置よりも＋Ｚ方向の位置に変化したとき、搬送ユニット２０と乾燥装置２００との間での印刷媒体Ｍの移動距離は、所定の距離よりも短くなる。この場合、乾燥装置２００は、乾燥ベルト２１１による媒体搬送速度を所定の速度よりも遅くする。乾燥装置２００は、搬送ユニット２０と乾燥装置２００との間を移動する印刷媒体Ｍの移動時間を所定の範囲に収める制御を行う。

図１は、プリンター１００の媒体搬送ベルト３０が印刷媒体Ｍを支持するＺ軸に沿った高さを、第１高さＨ１と表す。図１は、乾燥装置２００の乾燥ベルト２１１が印刷媒体Ｍを載置するＺ軸に沿った高さを、第２高さＨ２と表す。第２高さＨ２は、第１高さＨ１よりも高い場合がある。規制ユニット７０が設けられない場合、印刷媒体Ｍは、媒体搬送ベルト３０の印刷ユニット４０と対向する面で、媒体搬送ベルト３０の粘着層３２から剥がれる可能性がある。印刷媒体Ｍが媒体搬送ベルト３０の印刷ユニット４０と対向する面で剥がれると、印刷媒体Ｍが印刷ヘッド４１と接触する。規制ユニット７０は、印刷媒体Ｍの印刷ヘッド４１への接触を防ぐことができる。

プリンター１００は、印刷媒体Ｍを支持可能な粘着層３２を有し、印刷媒体Ｍを＋Ｘ方向に搬送可能な媒体搬送ベルト３０と、媒体搬送ベルト３０によって搬送される印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１にインクを吐出可能な印刷ユニット４０と、印刷ユニット４０でインクを吐出された印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１と接触し、印刷媒体Ｍの＋Ｚ方向への移動を規制する規制部材７１と、規制部材７１を清掃する清掃ユニット８０と、を備える。
規制部材７１に付着したインクが印刷媒体Ｍに再付着することによって、印刷媒体Ｍに印刷された画像の画質が低下する可能性を低減できる。

図２、図３、図４、図５、及び図６は、規制部材７１の支持構造を示している。図２、図３、図４、図５、及び図６は、規制部材７１の一例である規制ローラー７３を示している。規制ローラー７３は、規制部材支持部９１で支持される。

図２は、規制部材支持部９１で支持される規制ローラー７３を示している。規制ローラー７３は、ローラー部材である。規制部材支持部９１は、第１支持部材９１ａと第２支持部材９１ｂとを有している。第１支持部材９１ａは、プリンター１００の＋Ｙ方向の位置に配置される。第２支持部材９１ｂは、プリンター１００の－Ｙ方向の位置に配置される。第１支持部材９１ａは、第１ガイド部９２ａを有している。第２支持部材９１ｂは、第２ガイド部９２ｂを有している。第１ガイド部９２ａ、及び第２ガイド部９２ｂは、規制ローラー７３の移動をガイドするガイド部９２である。第１支持部材９１ａ、及び第２支持部材９１ｂは、支持部材の一例に対応する。

規制部材支持部９１は、規制部材７１を交換可能に支持する。規制部材７１は、自重によって印刷媒体ＭのＺ軸に沿った移動を規制する。ユーザーは、質量の異なる規制部材７１を規制部材支持部９１に設置することで、印刷媒体Ｍにかける荷重を変えることが可能となる。ユーザーは、一例として、プリンター１００で印刷される印刷媒体Ｍの種別によって、規制部材支持部９１に設置する規制部材７１を交換する。ユーザーは、印刷媒体Ｍの種別に対応する規制部材７１を設置することができる。

図３は、搬送ユニット２０と規制部材支持部９１との関係を示している。図３は、Ｘ－Ｚ断面を示している。図３は、搬送ユニット２０と規制部材支持部９１を示している。図３に示す搬送ユニット２０は、駆動ローラー２１と媒体搬送ベルト３０とを示している。図３は、規制部材支持部９１として第２支持部材９１ｂを示している。第２支持部材９１ｂは、規制部材７１の一例である規制ローラー７３を支持している。

規制ローラー７３は、第２支持部材９１ｂによって第２ガイド部９２ｂに沿って移動可能に支持される。規制ローラー７３は、＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍにかかるテンションと規制ローラー７３の自重とによって、＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。規制ローラー７３は、乾燥装置２００の媒体搬送速度によって、＋Ｚ方向、または－Ｚ方向に移動する。一例として、乾燥装置２００が、プリンター１００による印刷媒体Ｍの搬送速度よりも速い速度で印刷媒体Ｍを搬送させると、規制ローラー７３は、＋Ｚ方向に移動する。規制ローラー７３は、ユーザーの操作によって所定の位置に移動されてもよい。

図３は、規制ローラー７３が第２ガイド部９２ｂの上限位置に位置する場合を示している。図３は、媒体搬送ベルト３０の最上面位置Ｐ１と規制ローラー７３の下端位置Ｐ２とを示している。規制ローラー７３が第２ガイド部９２ｂの上限位置に位置するとき、規制ローラー７３の下端位置Ｐ２は、媒体搬送ベルト３０の最上面位置Ｐ１の下方にある。規制ローラー７３は、上限位置よりも上方へ移動することが規制されることより、媒体搬送ベルト３０上の印刷媒体Ｍは、規制ローラー７３の下端位置Ｐ２よりも上方に移動しない。規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍが媒体搬送ベルト３０の印刷ユニット４０と対向する面で剥離することを防ぐことができる。

図４、図５、及び図６は、規制部材支持部９１による規制部材７１の支持構造を示している。図４、図５、及び図６は、規制部材７１の一例である規制ローラー７３を示している。図４、図５、及び図６は、規制部材支持部９１の一部である第１支持部材９１ａを示している。図４、図５、及び図６は、規制ローラー７３と、第１支持部材９１ａと、規制バネ９３と、を示している。

図４は、規制部材支持部９１による規制部材７１の支持構造を示している。図４は、＋Ｘ方向の正面図を示している。図４は、規制ローラー７３と、第１支持部材９１ａと、規制バネ９３と、バネ受け９５と、抜け止め部材９７と、を示している。図４は、規制部材支持部９１の一部である第１支持部材９１ａの支持構造を示しているが、第２支持部材９１ｂの支持構造は図４に示す第１支持部材９１ａの構成と同じでもよい。

規制部材７１の一例である規制ローラー７３は、規制ローラー軸７３ａを有している。規制ローラー軸７３ａの端部は、規制部材支持部９１で支持される。規制ローラー軸７３ａの端部は、軸端部の一例に対応する。図４は、規制ローラー軸７３ａが第１支持部材９１ａで支持される構成を示している。規制ローラー７３は、規制部材支持部９１によって回転可能に支持される。規制ローラー７３は、規制部材支持部９１によって、Ｙ軸に沿って移動可能に支持される。Ｙ軸は、第１方向と交差し、支持面に沿う軸の一例に対応する。印刷媒体Ｍが斜行したときに、規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの斜行に従ってＹ軸に沿って移動する。規制ローラー７３のＹ軸に沿う移動を規定する、不図示の軸部材が設けられてもよい。規制ローラー７３の回転中心は、当該軸部材の幾何学中心と略一致する。当該軸部材は、規制ローラー７３をＹ軸に沿って移動可能に支持する。規制ローラー７３は、当該軸部材を回転中心として、従動回転することができる。規制ローラー７３が印刷媒体Ｍに従ってＹ軸に沿って移動することによって、規制ローラー７３による印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１の擦れを低減することができる。規制ローラー７３は、印刷面Ｓ１に印刷される画像の画質低下を低減することができる。

規制部材７１は、Ｘ軸と交差し、粘着層３２に沿うＹ軸に沿って移動可能である。
規制部材７１は、印刷媒体Ｍの斜行に追従してＹ軸に沿って移動することが可能となる。斜行による画像の擦れが発生し難くなる。

規制バネ９３は、Ｙ軸に沿って規制ローラー７３を押圧する。規制バネ９３は、規制ローラー軸７３ａに嵌挿される。規制バネ９３は、規制ローラー７３の規制ローラー端面７３ｂをＹ軸に沿って－Ｙ方向に押圧する。規制ローラー端面７３ｂは、印刷媒体Ｍと接触する規制ローラー面７３ｃと規制ローラー軸７３ａとを接続する面である。規制バネ９３は、バネ受け９５を介して、第１支持部材９１ａを押圧する。規制バネ９３は、第１支持部材９１ａと対向する位置に設けられる。規制バネ９３は、規制ローラー端面７３ｂとバネ受け９５との間の位置に設けられる。規制ローラー７３が印刷媒体Ｍの斜行によって＋Ｙ方向に移動するとき、規制バネ９３は、規制ローラー７３を－Ｙ方向に押圧する。規制バネ９３は、規制ローラー７３を－Ｙ方向に押圧することによって、規制ローラー７３が＋Ｙ方向に移動するときの移動量を減少させる。規制バネ９３は、印刷媒体Ｍが斜行するときの移動量を減少させる。規制バネ９３は、弾性部材の一例に対応する。図４は、規制バネ９３を示しているが、これに限定されない。規制バネ９３に代えて、ゴム等の弾性を有する機能を有する部材が設けられてもよい。

バネ受け９５は、規制バネ９３に押圧される。バネ受け９５は、規制バネ９３の一方の端部と接触する。バネ受け９５は、規制バネ９３と第１支持部材９１ａとの間に設けられる。バネ受け９５は、設けられなくてもよい。バネ受け９５が設けられないとき、規制バネ９３は、第１支持部材９１ａと接触し、第１支持部材９１ａを押圧する。

抜け止め部材９７は、規制ローラー軸７３ａが第１支持部材９１ａから抜けることを防ぐ。抜け止め部材９７は、規制ローラー７３が－Ｙ方向に移動したとき、規制ローラー７３が第１支持部材９１ａから抜けることを防ぐ。なお、抜け止め部材９７は、設けられなくてもよい。この場合、規制ローラー７３が－Ｙ方向に移動したとき、Y方向における規制ローラー軸７３ａの寸法を、規制ローラー７３が第１支持部材９１ａから抜けない程度の寸法となるように調整すればよい。

図５は、規制部材支持部９１による規制部材７１の支持構造を示している。図５は、第１支持部材９１ａの－Ｙ方向の面を示している。図５は、第１支持部材９１ａに設けられる第１ガイド部９２ａを示している。図５は、規制部材支持部９１の一部である第１支持部材９１ａの支持構造を示しているが、第２支持部材９１ｂの支持構造は図５に示す第１支持部材９１ａの構成と同じでもよい。

規制部材７１の一例である規制ローラー７３は、第１ガイド部９２ａに沿って移動可能に支持される。バネ受け９５は、規制ローラー７３の規制ローラー軸７３ａに支持される。規制ローラー７３が第１ガイド部９２ａに沿って移動するとき、バネ受け９５は、規制ローラー７３の移動に従って、第１ガイド部９２ａに沿って移動する。バネ受け９５は、第１ガイド部９２ａに沿って移動するとき、第１支持部材９１ａと接触し、規制バネ９３の押圧力を受ける。

図６は、規制部材支持部９１による規制部材７１の支持構造を示している。図６は、第１支持部材９１ａの＋Ｙ方向の面を示している。図６は、第１支持部材９１ａに設けられる第１ガイド部９２ａを示している。図６は、規制部材支持部９１の一部である第１支持部材９１ａの支持構造を示しているが、第２支持部材９１ｂの支持構造は図６に示す第１支持部材９１ａの構成と同じでもよい。

規制ローラー軸７３ａは、第１ガイド部９２ａに嵌め込まれる。第１ガイド部９２ａは、規制ローラー軸７３ａをガイドする。規制ローラー軸７３ａは、第１ガイド部９２ａに沿って、＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。

プリンター１００は、規制ローラー７３の規制ローラー軸７３ａを支持する第１支持部材９１ａと、第１支持部材９１ａと対向し、規制ローラー７３をＹ軸に沿って押圧する規制バネ９３と、を備える。
規制バネ９３が規制ローラー７３を押圧することによって、印刷媒体Ｍの斜行による規制ローラー７３のＹ軸に沿った移動を低減させることが可能となる。

図７は、印刷システム１のブロック構成を示している。図７は、プリンター１００と乾燥装置２００とを通信可能に接続する印刷システム１を示している。プリンター１００と乾燥装置２００は、通信接続されていなくてもよい。プリンター１００と乾燥装置２００は、個別にユーザーによって制御されてもよい。

プリンター１００は、給紙駆動機構１２１と、ベルト駆動機構２５と、印刷ユニット駆動機構１２３と、規制ユニット駆動機構１２５と、プリンター通信インターフェイス１２７と、制御ユニット１３０と、を備えている。図７は、インターフェイスをＩ／Ｆと表している。プリンター１００は、洗浄ユニット５０を駆動させる洗浄ユニット駆動機構等を備えてもよい。洗浄ユニット駆動機構等は、図示されない。

給紙駆動機構１２１は、供給ユニット１０を駆動させる。給紙駆動機構１２１は、図示しない繰出軸駆動機構とテンション調整機構１５とを有している。給紙駆動機構１２１は、図示しないテンション検出機構の検出結果に基づいて、印刷媒体Ｍを搬送ユニット２０に給紙させる。テンション検出機構は、ロール体Ｒと搬送ユニット２０との間の印刷媒体Ｍのテンションを検出する。

繰出軸駆動機構は、繰出軸１１を所定の方向に回転させる。繰出軸駆動機構は、繰出軸１１を回転させることによって、ロール体Ｒから印刷媒体Ｍを繰り出させる。繰出軸駆動機構は、テンション検出機構の検出結果に基づいて、繰出軸１１の回転速度を調整する。

給紙駆動機構１２１は、繰出軸駆動機構とテンション調整機構１５とを用いて、所定の搬送速度で搬送ユニット２０に印刷媒体Ｍを給紙する。給紙駆動機構１２１は、テンション検出機構の検出結果に基づいて、印刷媒体Ｍの搬送速度を調整する。

印刷ユニット駆動機構１２３は、印刷ユニット４０を駆動させる。印刷ユニット駆動機構１２３は、印刷ヘッド４１、及びキャリッジ４３を駆動させる。印刷ユニット駆動機構１２３は、印刷ヘッド４１を駆動させて、インクを印刷媒体Ｍに吐出させる。印刷ユニット駆動機構１２３は、キャリッジ４３をＹ軸に沿って移動させる。印刷ユニット駆動機構１２３は、キャリッジ４３を移動させているときに、印刷ヘッド４１にインクを吐出させる。印刷ユニット駆動機構１２３は、印刷ユニット４０にインクを吐出させることによって、印刷媒体Ｍを印刷させる。

規制ユニット駆動機構１２５は、規制ユニット７０を駆動させる。規制ユニット駆動機構１２５は、規制部材７１を駆動させる。規制ユニット駆動機構１２５は、清掃ユニット８０を駆動させる。規制ユニット駆動機構１２５による規制ユニット７０の動作は、後述される。規制ユニット駆動機構１２５は、駆動部の一例に対応する。

プリンター通信インターフェイス１２７は、乾燥装置２００等の外部装置と通信接続する。プリンター通信インターフェイス１２７は、外部装置と所定の通信プロトコルに従って、有線、もしくは無線で接続する。プリンター通信インターフェイス１２７は、外部装置から印刷データや印刷設定条件、プログラム等を受信する。プリンター通信インターフェイス１２７は、プリンター１００の印刷設定条件や印刷結果等を外部装置に送信する。プリンター通信インターフェイス１２７は、乾燥装置２００から送信された媒体搬送速度等の乾燥条件を受信する。プリンター通信インターフェイス１２７は、受信した乾燥条件を制御ユニット１３０に送信する。

制御ユニット１３０は、プリンター１００の各部を制御するコントローラーである。制御ユニット１３０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）等の制御プロセッサー、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等を有する。制御ユニット１３０は、プログラムを制御プロセッサーで実行することにより、機能部として動作する。ＲＡＭ、及びＲＯＭは、ワークエリアとして機能する。制御ユニット１３０は、制御部の一例に対応する。制御ユニット１３０は、各種センサーで検出された検出結果に基づいて、各駆動機構の駆動を制御する。

制御ユニット１３０は、プリンター記憶部１３９を備える。プリンター記憶部１３９は、制御ユニット１３０で動作する制御プログラム等の各種プログラム、及び各種のデータを記憶する。プリンター記憶部１３９は、印刷データ等の各種データを記憶する。ＲＡＭ、及びＲＯＭが、プリンター記憶部１３９として動作してもよい。プリンター記憶部１３９は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）等の磁気記憶装置、半導体メモリー等を備えてもよい。

制御ユニット１３０は、制御プログラムを実行することにより、供給制御部１３１、搬送制御部１３３、印刷制御部１３５、及び規制制御部１３７として機能する。供給制御部１３１、搬送制御部１３３、印刷制御部１３５、及び規制制御部１３７は、機能部である。制御ユニット１３０は、機能部として機能することによって、各種ユニットの動作を制御する。制御ユニット１３０は、エンコーダー２７等の各種センサーの検出結果に基づいて、各種ユニットの動作を制御する。

供給制御部１３１は、供給ユニット１０による印刷媒体Ｍの供給を制御する。供給制御部１３１は、給紙駆動機構１２１による印刷媒体Ｍの供給を制御する。供給制御部１３１は、テンション検出機構の検出結果に基づいて、繰出軸駆動機構によるロール体Ｒからの印刷媒体Ｍの繰り出し量を制御する。供給制御部１３１は、テンション調整機構１５を用いて印刷媒体Ｍにかけるテンションを制御することによって、印刷媒体Ｍの搬送速度を調整する。

搬送制御部１３３は、搬送ユニット２０による印刷媒体Ｍの搬送を制御する。搬送制御部１３３は、ベルト駆動機構２５によって媒体搬送ベルト３０が移動する時の媒体搬送ベルト３０の移動速度を制御する。搬送制御部１３３は、媒体搬送ベルト３０によって搬送される印刷媒体Ｍの搬送速度を制御する。搬送制御部１３３は、エンコーダー２７で検出された検出結果に基づいて、印刷媒体Ｍの搬送速度を制御する。

印刷制御部１３５は、印刷ユニット４０によるインクの吐出を制御する。印刷制御部１３５は、インクの吐出を制御することにより、印刷媒体Ｍに印刷を実行させる。印刷制御部１３５は、印刷データに基づいてインクの吐出を制御する。印刷制御部１３５は、印刷ユニット駆動機構１２３の駆動を制御する。印刷制御部１３５は、印刷ユニット駆動機構１２３によって動作する印刷ヘッド４１から吐出されるインクの吐出量や吐出位置を制御する。印刷制御部１３５は、印刷ユニット駆動機構１２３によって移動するキャリッジ４３のＹ軸に沿った移動位置等を制御する。

印刷制御部１３５は、印刷データに基づいて印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１に吐出される吐出インク量を算出してもよい。印刷制御部１３５は、外部装置等から取得した印刷データを解析する。印刷制御部１３５は、印刷データを解析することによって、印刷面Ｓ１に吐出される吐出インク量を算出する。吐出インク量は、一例として、印刷媒体Ｍの単位長さ当たりのインク吐出量である。印刷媒体Ｍの単位長さは、Ｘ軸に沿った印刷媒体Ｍの所定長さである。吐出インク量は、印刷面Ｓ１の単位面積当たりに吐出されるインク吐出量等でもよい。印刷制御部１３５は、吐出インク量を算出し、プリンター記憶部１３９に記憶させる。吐出インク量は、吐出量の一例に対応する。

規制制御部１３７は、規制ユニット７０の各種動作を制御する。規制制御部１３７は、規制ユニット７０に含まれる規制部材７１、及び清掃ユニット８０の動作を制御する。規制制御部１３７は、清掃ユニット８０に含まれる各種部材の動作を制御する。清掃ユニット８０がクリーニングローラー８１を含む場合、規制制御部１３７は、クリーニングローラー８１の回転や移動等を制御する。規制制御部１３７は、規制ユニット駆動機構１２５による各種駆動動作を制御する。規制制御部１３７は、制御部の一例に対応する。

乾燥装置２００は、乾燥ベルト駆動機構２２１と、媒体センサー２１５と、乾燥装置通信インターフェイス２２３と、乾燥制御ユニット２３０と、を備える。乾燥装置２００は、乾燥部を加熱させる加熱機構、媒体を巻き取る巻取部を駆動させる巻取駆動機構等を備える。加熱機構、及び巻取駆動機構は、図示されない。

乾燥ベルト駆動機構２２１は、乾燥ベルト２１１を回転移動させる。乾燥ベルト駆動機構２２１は、搬送ローラー２１３、もしくは張架ローラーを回転させることによって、乾燥ベルト２１１を回転移動させる。

乾燥装置通信インターフェイス２２３は、プリンター１００等の周辺装置と通信接続する。乾燥装置通信インターフェイス２２３は、周辺装置と所定の通信プロトコルに従って、有線、もしくは無線で接続する。乾燥装置通信インターフェイス２２３は、周辺装置から印刷媒体Ｍの種別情報、プログラム等を受信する。乾燥装置通信インターフェイス２２３は、媒体搬送速度等の乾燥条件を周辺装置に送信する。

乾燥制御ユニット２３０は、乾燥装置２００の各部を制御する装置コントローラーである。乾燥制御ユニット２３０は、ＣＰＵ等の装置制御プロセッサー、ＲＡＭ、ＲＯＭ等を有する。乾燥制御ユニット２３０は、プログラムを装置制御プロセッサーで実行することにより、機能部として動作する。ＲＡＭ、及びＲＯＭは、ワークエリアとして機能する。

乾燥制御ユニット２３０は、装置記憶部２３５を備える。装置記憶部２３５は、乾燥制御ユニット２３０で動作する制御プログラム等の各種プログラム、及び各種のデータを記憶する。装置記憶部２３５は、乾燥条件等の各種データを記憶する。乾燥制御ユニット２３０に含まれるＲＡＭ、及びＲＯＭが、装置記憶部２３５として動作してもよい。装置記憶部２３５は、ＨＤＤ等の磁気記憶装置、半導体メモリー等を備えてもよい。

乾燥制御ユニット２３０は、制御プログラムを実行することにより、乾燥制御部２３３として機能する。乾燥制御部２３３は、機能部である。乾燥制御ユニット２３０は、機能部として機能することによって、各種ユニットの動作を制御する。乾燥制御ユニット２３０は、媒体センサー２１５等の各種センサーの検出結果に基づいて、各種ユニットの動作を制御する。

乾燥制御部２３３は、乾燥ベルト駆動機構２２１の駆動を制御する。乾燥制御部２３３は、乾燥ベルト駆動機構２２１によって印刷媒体Ｍを搬送するときの印刷媒体Ｍの媒体搬送速度を制御する。乾燥制御部２３３は、媒体センサー２１５の検出結果に基づいて、媒体搬送速度を制御する。乾燥制御部２３３は、媒体センサー２１５の検出結果に基づいて、プリンター１００の搬送速度と乾燥装置２００の媒体搬送速度との速度差を算出する。プリンター１００の搬送速度は、搬送ユニット２０による印刷媒体Ｍの搬送速度である。乾燥装置２００の媒体搬送速度は、乾燥ベルト２１１による印刷媒体Ｍの媒体搬送速度である。乾燥制御部２３３は、乾燥ベルト２１１による媒体搬送速度を制御し、速度差を所定の値以下となる制御を行う。

図８は、規制ユニット７０の概略構成を示している。図８は、規制ユニット７０の第１の構成例を示している。図８に示す規制部材７１は、規制ローラー７３である。図８に示す清掃ユニット８０は、クリーニングローラー８１と塗布部材８３とを備える。

規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１と規制ローラー面７３ｃで接触する。規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの移動に対して従動回転する。規制ローラー７３は、回転体の一例に対応する。規制ローラー面７３ｃは、外周面の一例に対応する。規制ローラー７３は、規制部材支持部９１に設けられるガイド部９２に沿って＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。

クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃する。クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃと接触し、規制ローラー７３にクリーニング液を塗布する。クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３の回転に従って、従動回転する。クリーニングローラー８１は、従動回転することによって、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃する。クリーニングローラー８１は、清掃部材の一例に対応する。

図８に示す規制ローラー７３とクリーニングローラー８１は、ユニット化される。クリーニングローラー８１は、ガイド部９２に沿った規制ローラー７３の移動に従って、規制ローラー７３と一体で＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。規制ローラー７３が、ガイド部９２の上限位置に位置したとき、クリーニングローラー８１は、塗布部材８３と対向する。

塗布部材８３は、クリーニングローラー８１にクリーニング液を塗布する。クリーニング液は、水やアルコール水溶液等の水溶性溶剤等である。クリーニング液は、界面活性剤や消泡剤等を含んでもよい。クリーニング液は、洗浄ユニット５０で用いられる洗浄液と同じでもよい。塗布部材８３は、クリーニング液をクリーニングローラー８１に吹き付けることによってクリーニング液をクリーニングローラー８１に供給する。塗布部材８３は、クリーニングローラー８１が対向する位置に上昇したとき、クリーニング液をクリーニングローラー８１に塗布する。塗布部材８３は、プリンター１００に固定配置される。

プリンター１００は、クリーニング液を貯留する不図示の貯留部を備えてもよい。プリンター１００は、複数の貯留部を備えてもよい。このとき、プリンター１００は、複数の貯留部に対応する複数の塗布部材８３を備えてもよい。複数の塗布部材８３のそれぞれは、クリーニング液が流動可能に、複数の貯留部のそれぞれと直接的又は間接的に接続される。複数の塗布部材８３のそれぞれが複数の貯留部のそれぞれと間接的に接続される場合は、チューブやバルブなど、公知の部材が用いられてもよい。また、複数の貯留部はそれぞれ、種類の異なるクリーニング液を貯留してもよい。これにより、複数の塗布部材８３のそれぞれから、種類の異なるクリーニング液をクリーニングローラー８１に吹き付けることができる。

制御ユニット１３０は、機能部としての塗布制御部を更に備えてもよい。塗布制御部は、塗布部材８３の動作を制御する。塗布制御部は、インクの種類に基づいて、クリーニングローラー８１に塗布されるクリーニング液の種類を変更してもよい。具体的には、塗布制御部は、塗布部材８３の動作の一例としての塗布部材８３のオンオフを制御したり、バルブの開閉を制御したりすることにより、インクの種類に応じて、複数の塗布部材８３のうち最適なクリーニング液を吹き付けることが可能な塗布部材８３を選択する。例えば、インクの種類が顔料である場合は、複数の塗布部材８３のうち、アルコール水溶液を吹き付け可能な塗布部材８３を動作させ、インクの種類が染料である場合は、複数の塗布部材８３のうち、水を吹き付け可能な塗布部材８３を動作させる。インクの種類は、例えば、制御ユニット１３０と電気的に接続された不図示のタッチパネルを介してユーザーが入力してもよい。タッチパネルは、ユーザーが操作可能な操作部の一例である。
なお、プリンター１００は、複数の貯留部に対応する１つの塗布部材８３を備えてもよい。この場合、例えば複数の貯留部から１つの塗布部材８３までのクリーニング液の複数の流路に複数の電磁バルブを設け、選択されたクリーニング液が１つの塗布部材８３に供給されるように、塗布制御部が複数の電磁バルブを切り替えてもよい。

規制部材７１は、印刷面Ｓ１と接触する規制ローラー面７３ｃを有し、印刷媒体Ｍの移動に対して従動する規制ローラー７３であり、清掃ユニット８０は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃと接触することによって、規制ローラー面７３ｃを清掃するクリーニングローラー８１を有する。
クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３が印刷媒体Ｍの移動位置を規制しているときに、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃することができる。

図９、及び図１０は、規制ユニット７０の概略構成を示している。図９、及び図１０は、規制ユニット７０の第２の構成例を示している。図９、及び図１０に示す規制部材７１は、規制ローラー７３である。図９、及び図１０に示す清掃ユニット８０は、塗布部材８３と、クリーニングブラシ８５と、を備える。

図９は、クリーニングブラシ８５が規制ローラー７３に接触する状態を示している。図９は、規制ローラー７３と、クリーニングブラシ８５と、塗布部材８３との関係を示している。

規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１と規制ローラー面７３ｃにおいて接触する。規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの移動に対して従動回転する。規制ローラー７３は、規制部材支持部９１に設けられるガイド部９２に沿って＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。

クリーニングブラシ８５は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃する。クリーニングブラシ８５は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃと接触し、クリーニング液を塗布する。クリーニングブラシ８５は、規制ユニット駆動機構１２５によって回転する。クリーニングブラシ８５は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃと接触する位置に位置するとき、規制ユニット駆動機構１２５によって回転可能となる。規制ユニット駆動機構１２５はクリーニングブラシ８５を回転駆動させる。クリーニングブラシ８５は、所定の方向に回転することによって、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃する。クリーニングブラシ８５は、清掃部材の一例に対応する。規制ユニット駆動機構１２５は、駆動部の一例に対応する。

図１０は、クリーニングブラシ８５が規制ローラー７３から離れる状態を示している。図１０は、規制ローラー７３と、クリーニングブラシ８５と、塗布部材８３との関係を示している。

塗布部材８３は、クリーニングブラシ８５にクリーニング液を塗布する。塗布部材８３は、クリーニング液をクリーニングブラシ８５に吹き付けることによってクリーニング液をクリーニングブラシ８５に供給する。塗布部材８３は、プリンター１００に固定配置される。

クリーニングブラシ８５は、Ｚ軸に沿って移動可能に構成される。クリーニングブラシ８５は、規制ユニット駆動機構１２５によって、＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。図１０に示すクリーニングブラシ８５は、＋Ｚ方向に移動している。クリーニングブラシ８５は、＋Ｚ方向に移動することによって、塗布部材８３と対向する。クリーニングブラシ８５は、塗布部材８３と対向する位置に移動したとき、塗布部材８３からクリーニング液を供給される。

プリンター１００は、クリーニングブラシ８５を回転駆動させる規制ユニット駆動機構１２５を有し、規制ユニット駆動機構１２５によって回転駆動するクリーニングブラシ８５が規制ローラー面７３ｃに接触することによって、規制ローラー面７３ｃを清掃する。
クリーニングブラシ８５が回転駆動することによって、クリーニングブラシ８５による規制ローラー７３のクリーニング性能が向上する。

図１１は、規制ユニット７０の概略構成を示している。図１１は、規制ユニット７０の第３の構成例を示している。図１１に示す規制部材７１は、規制ローラー７３である。図１１に示す清掃ユニット８０は、クリーニングローラー８１と塗布部材８３とを備える。

規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１と規制ローラー面７３ｃで接触する。規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの移動に対して従動回転する。規制ローラー７３は、規制部材支持部９１に設けられるガイド部９２に沿って＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。

クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃する。クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃと接触し、クリーニング液を塗布する。クリーニングローラー８１は、規制ユニット駆動機構１２５によって、回転駆動する。クリーニングローラー８１は、所定の方向に回転することによって、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃する。

塗布部材８３は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃにクリーニング液を塗布する。塗布部材８３は、クリーニング液を規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃに吹き付けることによってクリーニング液を規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃに供給する。

図１１に示す規制ローラー７３とクリーニングローラー８１と塗布部材８３は、ユニット化される。クリーニングローラー８１、及び塗布部材８３は、ガイド部９２に沿った規制ローラー７３の移動に従って、規制ローラー７３と一体で＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。規制ローラー７３、クリーニングローラー８１、及び塗布部材８３は、一体でプリンター１００に対して着脱可能に構成されてもよい。

規制ユニット駆動機構１２５は、規制制御部１３７によってクリーニングローラー８１の回転駆動を調整されてもよい。規制制御部１３７は、一例として、クリーニングローラー８１の回転数を調整する。クリーニングローラー８１の回転数は、単位時間当たりの回転数である。規制制御部１３７は、プリンター記憶部１３９に記憶される吐出インク量を読み出す。規制制御部１３７は、読み出した吐出インク量に基づいて、クリーニングローラー８１の回転数を調整する。

規制制御部１３７は、一例として、読み出した吐出インク量が予め定めた基準インク量よりも多いとき、クリーニングローラー８１の回転数を増加させる。吐出インク量が基準インク量よりも多いと、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃに付着するインク量が増加する傾向にある。規制制御部１３７は、クリーニングローラー８１の回転数を増加させることによって、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃに付着するインク量を減少させる。付着するインク量の増加による画質低下が抑えられる。読み出した吐出インク量が予め定めた基準インク量よりも少ないとき、クリーニングローラー８１の回転数を減少させる。吐出インク量が基準インク量よりも少ないと、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃに付着するインク量が減少する傾向にある。規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃに付着するインク量が減少すると、クリーニングローラー８１が規制ローラー７３に対して回転抵抗になる。クリーニングローラー８１と規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃとが摺動したとき、当該回転抵抗に起因して、規制ローラー７３がスムーズに従動回転しにくくなる。これにより、規制ローラー７３が印刷面Ｓ１と摺動し、画質低下が生じる可能性がある。規制制御部１３７は、クリーニングローラー８１の回転数を減少させることによって、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃに付着するインク量を維持させる。印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１に印刷される画像の画質低下が抑えられる。

プリンター１００は、規制ユニット駆動機構１２５を制御する規制制御部１３７を有し、規制制御部１３７は、印刷ユニット４０から吐出されるインクの吐出インク量に基づいて、クリーニングローラー８１の回転数を調整する。
吐出インク量に応じてクリーニングローラー８１の回転数を調整することによって、印刷媒体Ｍに印刷される画像の画質低下が抑えられる。
なお、規制制御部１３７は、印刷ユニット４０から吐出されるインクの種類に基づいて、クリーニングローラー８１の回転数を調整してもよい。

図１２、及び図１３は、規制ユニット７０の概略構成を示している。図１２、及び図１３は、規制ユニット７０の第４の構成例を示している。図１２、及び図１３に示す規制部材７１は、規制ローラー７３である。図１２、及び図１３に示す清掃ユニット８０は、クリーニングローラー８１と、塗布部材８３と、を備える。クリーニングローラー８１、及び塗布部材８３は、一体で構成される。

図１２は、清掃ユニット８０が規制ローラー７３に接触する状態を示している。図１２は、規制ローラー７３と、クリーニングローラー８１と、塗布部材８３との関係を示している。

規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの印刷面Ｓ１と規制ローラー面７３ｃで接触する。規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍの移動に対して従動回転する。規制ローラー７３は、規制部材支持部９１に設けられるガイド部９２に沿って＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。

クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃する。クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃと接触し、クリーニング液を塗布する。クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３の回転に従って、従動回転する。クリーニングローラー８１は、従動回転することによって、規制ローラー７３の規制ローラー面７３ｃを清掃する。

塗布部材８３は、クリーニングローラー８１にクリーニング液を塗布する。塗布部材８３は、クリーニング液をクリーニングローラー８１に吹き付けることによってクリーニング液をクリーニングローラー８１に供給する。

図１３は、清掃ユニット８０が規制ローラー７３から離れる状態を示している。図１３は、規制ローラー７３と、クリーニングローラー８１、及び塗布部材８３を含む清掃ユニット８０との関係を示している。

清掃ユニット８０は、Ｚ軸に沿って移動可能に構成される。清掃ユニット８０は、規制ユニット駆動機構１２５によって、＋Ｚ方向、もしくは－Ｚ方向に移動する。図１３に示す清掃ユニット８０は、＋Ｚ方向に移動している。清掃ユニット８０が、＋Ｚ方向に移動することによって、クリーニングローラー８１は、規制ローラー７３から離れる。クリーニングローラー８１と塗布部材８３は、一体でＺ軸に沿って移動する。清掃ユニット８０は、プリンター１００に対して、着脱可能にユニット化されてもよい。

図８、図９、図１０、図１１、図１２、及び図１３は、規制部材７１として規制ローラー７３を示しているがこれに限定されない。規制部材７１は、固定ロッド等で構成されてもよい。図８、図９、図１０、図１１、図１２、及び図１３は、規制ローラー７３と接触するクリーニングローラー８１、もしくはクリーニングブラシ８５を示しているが、これに限定されない。清掃ユニット８０は、規制部材７１に対してエアーを吹き付けるエアーブラシ等を備えてもよい。エアーブラシは、規制部材７１に対して非接触の状態で、規制部材７１を清掃する。

規制部材７１は、ウェイト１１０によって荷重を付加されてもよい。図１４、及び図１５は、ウェイト１１０で荷重を規制部材７１に付加する構成を示している。図１４、及び図１５は、規制部材７１の一例である規制ローラー７３の規制ローラー軸７３ａの周辺構成を示している。図１４、及び図１５は第１支持部材９１ａの周辺構成を示しているが、第２支持部材９１ｂの周辺構成を図１４、及び図１５に示す構成を設けてもよい。

図１４は、ウェイト１１０を含む規制部材７１の支持構造を示している。図１４に示すウェイト１１０は、規制ローラー軸７３ａの軸端部に設けられる。図１４は、規制ローラー軸７３ａに付加される部材として、ウェイト１１０、及びシャフト１１２を示している。

ウェイト１１０は、規制ローラー７３に荷重を加える。規制ローラー７３は、印刷媒体Ｍと接触するときに、自重を印刷媒体Ｍにかける。ウェイト１１０は、規制ローラー７３が自重をかける印刷媒体Ｍに荷重を付加する。ウェイト１１０は、印刷媒体Ｍにかける荷重を付加する。ウェイト１１０は、複数の板状部材１１０ａで構成される。板状部材１１０ａは、ユーザーによって着脱可能である。ユーザーは、ウェイト１１０を構成する板状部材１１０ａの枚数を調整することにより、印刷媒体Ｍに付加する荷重を調整することができる。

シャフト１１２は、ウェイト１１０を支持する。シャフト１１２は、規制ローラー軸７３ａの＋Ｙ方向の位置に設けられる。シャフト１１２は、板状部材１１０ａを着脱可能に支持する。シャフト１１２は、規制ローラー軸７３ａに対して着脱可能に構成されてもよい。

図１５は、ウェイト１１０を含む規制部材７１の支持構造を示している。図１５に示すウェイト１１０は、図１４と異なる支持構造で支持される。図１５は、規制ローラー軸７３ａに付加される部材として、ウェイト１１０と、軸受１１４と、ウェイト支持部材１１６と、を示している。

図１５に示すウェイト１１０は、図１４に示すウェイト１１０と同様に複数の板状部材１１０ａで構成される。板状部材１１０ａは、ユーザーによって着脱可能である。ウェイト１１０は、ウェイト支持部材１１６で支持される。

軸受１１４は、ウェイト１１０を支持する。軸受１１４は、規制ローラー軸７３ａに設けられる。軸受１１４は、ウェイト支持部材１１６の一端を支持する。軸受１１４は、ウェイト支持部材１１６を着脱可能に支持してもよい。

ウェイト支持部材１１６は、ウェイト１１０を支持する。ウェイト支持部材１１６は、一端を軸受１１４に支持される。ウェイト支持部材１１６は、軸受１１４に吊り下げられる。ウェイト支持部材１１６は、板状部材１１０ａを着脱可能に支持する。

ウェイト１１０を規制部材７１に付加する構成とすることによって、印刷媒体Ｍにかける荷重を調整することができる。ユーザーは、印刷媒体Ｍの種別やサイズ等によって、印刷媒体Ｍにかける荷重を調整することができる。

１…印刷システム、１０…供給ユニット、１１…繰出軸、１３…軸支持部材、１５…テンション調整機構、１７…接触部材、１８…テンションバネ、２０…搬送ユニット、２１…駆動ローラー、２３…従動ローラー、２５…ベルト駆動機構、２７…エンコーダー、２９…押付ローラー、３０…媒体搬送ベルト、３１…基材、３２…粘着層、３３…基材表面、３４…基材裏面、４０…印刷ユニット、４１…印刷ヘッド、４３…キャリッジ、５０…洗浄ユニット、６０…乾燥ユニット、７０…規制ユニット、７１…規制部材、７３…規制ローラー、７３ａ…規制ローラー軸、７３ｂ…規制ローラー端面、７３ｃ…規制ローラー面、８０…清掃ユニット、８１…クリーニングローラー、８３…塗布部材、８５…クリーニングブラシ、９１…規制部材支持部、９１ａ…第１支持部材、９１ｂ…第２支持部材、９２…ガイド部、９２ａ…第１ガイド部、９２ｂ…第２ガイド部、９３…規制バネ、９５…バネ受け、９７…抜け止め部材、１００…プリンター、１１０…ウェイト、１１０ａ…板状部材、１１２…シャフト、１１４…軸受、１１６…ウェイト支持部材、１２０…支持フレーム、１２１…給紙駆動機構、１２３…印刷ユニット駆動機構、１２５…規制ユニット駆動機構、１２７…プリンター通信インターフェイス、１３０…制御ユニット、１３１…供給制御部、１３３…搬送制御部、１３５…印刷制御部、１３７…規制制御部、１３９…プリンター記憶部、２００…乾燥装置、２１１…乾燥ベルト、２１３…搬送ローラー、２１５…媒体センサー、２２１…乾燥ベルト駆動機構、２２３…乾燥装置通信インターフェイス、２３０…乾燥制御ユニット、２３３…乾燥制御部、２３５…装置記憶部、Ｈ１…第１高さ、Ｈ２…第２高さ、Ｍ…印刷媒体、Ｐ…剥離位置、Ｐ１…最上面位置、Ｐ２…下端位置、Ｒ…ロール体、Ｓ１…印刷面、Ｓ２…裏面。

Claims (7)

1. 媒体を支持可能な支持面を有し、前記媒体を第１方向に搬送可能な搬送ベルトと、
   前記搬送ベルトによって搬送される前記媒体の第１面に液体を吐出可能な吐出部と、
   前記吐出部で前記液体を吐出された前記媒体の前記第１面と接触し、前記媒体の上方への移動を規制する規制部と、
   前記規制部を清掃する清掃部と、を備える、
   液体吐出装置。
2. 前記規制部は、前記第１面と接触する外周面を有し、前記媒体の移動に対して従動する回転体であり、
   前記清掃部は、前記規制部の前記外周面と接触することによって、前記外周面を清掃する清掃部材を有する、
   請求項１に記載の液体吐出装置。
3. 前記清掃部材を回転駆動させる駆動部を有し、
   前記駆動部によって回転駆動する前記清掃部材が前記外周面に接触することによって、前記外周面を清掃する、
   請求項２に記載の液体吐出装置。
4. 前記駆動部を制御する制御部を有し、
   前記制御部は、前記吐出部から吐出される前記液体の吐出量に基づいて、前記清掃部材の回転数を調整する、
   請求項３に記載の液体吐出装置。
5. 前記清掃部は、前記規制部にクリーニング液を塗布する塗布部材を含み、
   前記塗布部材の動作を制御する制御部を備え、
   前記制御部は、前記吐出部から吐出される前記液体の種類に基づいて、前記クリーニング液の種類を変更する、
   請求項１乃至３のいずれか１項に記載の液体吐出装置。
6. 前記規制部は、前記第１方向と交差し、前記支持面に沿う軸に沿って移動可能である、
   請求項１乃至５のいずれか１項に記載の液体吐出装置。
7. 軸方向における前記規制部の端部を支持する支持部材と、
   前記支持部材と対向し、前記規制部を前記軸に沿って押圧する弾性部材と、を備える、
   請求項６に記載の液体吐出装置。

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