JP2023143781A - マンゴー葉抽出物含有飲料 - Google Patents

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愛理 田中
Airi Tanaka
万由 小出
Mayu Koide
司 新井
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Abstract

【課題】マンゴー葉抽出物に由来する沈殿が抑制された飲料を提供すること。【解決手段】マンゴー葉抽出物、及びアルギニン又はリシンを含有することを特徴とする飲料。【選択図】なし

Description

本発明は、マンゴー葉抽出物を配合した飲料に関する。
近年、デカフェ・カフェインレス(ゼロ)市場が拡大している(非特許文献1)。
カフェインは、覚醒作用や利尿作用などがあり、人によっては摂取量や体質により睡眠への影響等が広く知られている。これまで、妊娠中や授乳中の女性からの需要が市場の基盤となっていたが、カフェインを摂取する機会を減らして1日の総摂取量をコントロールしたいというニーズや質の良い睡眠をとるために夕方以降はカフェイン量の少ない飲料を飲みたいというニーズなど、新たな需要が広がっている。
併せて、カフェイン代替素材の開発が進んでいる。その候補素材の1つとして、マンゴー(Mangifera indica L.)葉抽出物に、カフェイン類似作用が認められ、注目を集めている(非特許文献2)。しかしながら、マンゴー葉抽出物を飲料に配合すると、分散安定性の悪い沈殿物を生じる。
通常、植物抽出物を配合した液剤において、沈殿や濁り等を生じることがあり、それらを抑制する方法として、界面活性剤を添加する方法が知られている(特許文献1)。しかしながら、界面活性剤の添加は、製造時の泡立ちや、経時的な風味劣化等を生じることが知られており、界面活性剤の添加以外の方法で沈殿等を抑制する方法が検討されている。
特開平8-198762
富士経済「デカフェ・カフェインレス(ゼロ)市場の現状とポテンシャル探索調査2018」 食品と開発,Vol.54,No.2,P.99~105
マンゴー葉抽出物に由来する沈殿が抑制された飲料を提供すること。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、マンゴー葉抽出物含有液剤にアルギニン又はリシンを配合すると、マンゴー葉抽出物に由来する沈殿が抑制されることを見出した。
すなわち、本発明は、
(1)マンゴー葉抽出物、及びアルギニン又はリシンを含有することを特徴とする飲料、
(2)マンギフェリンの濃度が0.004~6w/w%である(1)に記載の飲料、
(3)アルギニンの濃度が0.001~10w/w%である(1)又は(2)に記載の飲料、
(4)リシンの濃度が0.001~10w/w%である(1)~(3)のいずれかに記載の飲料、
(5)pHが2.0~7.0である(1)~(4)のいずれかに記載の飲料、
(6)マンゴー葉抽出物を含む飲料における沈殿を、アルギニン又はリシンを含有させて抑制する方法、
である。
本発明により、マンゴー葉抽出物を含む飲料の沈殿を抑制した飲料を提供することが可能となった。
本発明におけるマンゴー葉抽出物とは、ウルシ科マンゴー属植物であるマンゴー(Mangifera indica L.)の葉をそのまま、あるいは必要に応じて、乾燥、破砕、粉砕処理等を行った後に抽出することにより得られる。
抽出処理方法は、特に限定されず、例えば、エタノール等の有機溶媒や水またはそれらの混合物を用いた撹拌・振盪・浸漬抽出法や、減圧水蒸気蒸留抽出法等公知の抽出方法にて行えばよく、必要に応じて遠心処理、酵素処理(麹菌や黒麹菌などを基原とした酵素剤による処理)、カラム又はろ過(ストレーナーメッシュやメンブレンフィルターなどによるろ過)等により不溶物を除去してもよい。本発明におけるマンゴー葉抽出物は、抽出溶媒として逆浸透膜水、エタノールが好ましい。上記のように抽出されて得られた抽出液は、乾燥させて粉末の状態としたものを用いてもよく、粉末の状態で販売されている市販品(Nektium社製のZynamite(登録商標)等)を用いてもよい。
本発明におけるマンゴー葉抽出物の含有量は、本発明の飲料中、0.008~10w/w%が好ましく、0.01~5w/w%がより好ましく、0.03~3w/w%がさらに好ましく、0.03~1w/w%が特に好ましい。なお、マンゴー葉抽出物には、通常、マンギフェリン(1、3、6、7-テトラヒドロキシキサントンC2-β-D-グルコシド)が含まれており、飲料中のマンギフェリン含有量を飲料中のマンゴー葉抽出物の含有量の指標としてもよい。マンギフェリンは、第十八改正日本薬局方の「白虎加人参湯エキス」に記載のマンギフェリン定量法を用いて定量することができる。この場合、マンギフェリンの含有量は、本発明の飲料中、0.004~6w/w%が好ましく、0.006~3w/w%がより好ましく、0.018~1.9w/w%がさらに好ましく、0.018~0.7w/w%が特に好ましい。
本発明におけるアルギニンは、化学名としては2-アミノ-5-グアニジノペンタン酸のことをいい、アミノ酸の1種である。L-アルギニン、D-アルギニン、ラセミ体であるDL-アルギニンのいずれを用いてもよい。本発明で用いるアルギニンは、公知の方法により製造できるほか、市販品(中原社製のL-アルギニン、協和発酵バイオ社製のアルギニン、味の素ヘルシーサプライ社製のL-アルギニン等)を用いることもできる。
本発明におけるリシンは、アミノ酸の1種であり、L-リシン、D-リシン、ラセミ体であるDL-リシンのいずれを用いてもよい。本発明で用いるリシンは、公知の方法により製造できるほか、市販品(富士フィルム和光純薬製のL(+)-リシン等)を用いることもできる。
本発明におけるアルギニン又はリシンの含有量(アルギニン及びリシンを含む場合は、その合計量、以下同じ)は、マンゴー葉抽出物由来の沈殿を十分に改善するという観点から、飲料中、0.001~10w/w%が好ましく、0.004~10w/w%がより好ましく、0.01~10w/w%がよりさらに好ましく、0.04~6w/w%が特に好ましい。
本発明における、マンゴー葉抽出物1質量部に対するアルギニン又はリシンの含有量は、0.3~50質量部が好ましく、0.4~50質量部がより好ましい。
本発明の飲料のpHは特に限定されず、例えばpH2.0~pH7.0である。なお、本発明の飲料を製造する際に、液性がアルカリとなっても良い。通常飲料に配合可能な塩基性有機化合物(例えば塩基性アミノ酸)や塩基性無機化合物(例えば水酸化ナトリウム)などを、必要に応じて添加することで液性がアルカリとなり得るが、当該工程を含んでも良い。本発明の飲料のpHは、風味の観点から、pH2.0~6.5が好ましく、pH2.0~5.5がより好ましく、pH2.0~4.5がさらに好ましく、pH2.5~4.5が特に好ましい。本発明の飲料のpH調整は、通常使用されるpH調整剤を使用することができる。
具体的なpH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、アジピン酸、グルタミン酸、フマル酸等の有機酸又はそれらの塩類、塩酸等の無機酸、水酸化ナトリウム等の無機塩基等が挙げられ、好ましいpH調整剤は、クエン酸、クエン酸塩、リンゴ酸、リンゴ酸塩、塩酸、水酸化ナトリウムである。
また、本発明の飲料には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分として、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類またはその塩類、生薬類、生薬抽出物類、ローヤルゼリー、カフェイン等を適宜に配合することができる。
更に、本発明の飲料には、本発明の効果を損なわない範囲で、抗酸化剤、着色料、香料、矯味剤、界面活性剤、増粘剤、安定剤、保存料、甘味料、酸味料等の添加物を適宜配合することができる。
本発明の飲料としては、特に限定されるものではなく、液体飲料、ゼリー飲料、スムージー飲料、果汁や果肉を含む飲料、アイススラリーのような凍結飲料であって良く、医薬品、医薬部外品、又は食品(機能性表示食品や栄養機能食品、特定保健用食品も含む)であり得る。医薬品及び医薬部外品としては、例えば内服液剤、ドリンク剤等が挙げられる。食品としては、健康飲料、清涼飲料、炭酸飲料、スポーツ・機能性飲料、ノンアルコール飲料、乳飲料、茶飲料、コーヒー飲料、果実・野菜系飲料、ゼリー飲料等があげられ、特に液体飲料、ゼリー飲料に有用である。また、そのまま飲用可能である点で容器詰め飲料であることが好ましい。容器詰め飲料の容器とは、特に限定されず、具体的には、ビン、缶、PETボトル、パウチ容器、紙パックなどが挙げられ、好ましくはビン、缶、PETボトル、パウチ容器である。容量についても特に限定されず、具体的には、50ml~500mlが好ましい。ゼリー飲料の場合は、10g~500gが好ましく、15~300gがより好ましく、30g~200gがさらに好ましい。
本発明の飲料は、従来公知の方法により製造することができる。例えば、全量の5~50%の水に、マンゴー葉抽出物と、アルギニン又はリシンを添加し、更に所望により前述した他の成分を添加して溶解させ、更に水を加え容量調整する。必要に応じてpHの調整や加熱殺菌を施し、また、容器に充填することで持ち運びのしやすい飲料として提供することができる。
本発明の飲料を炭酸飲料とする場合、例えば、全量の10%の水に、マンゴー葉抽出物及びアルギニンを添加し、更に所望により前述した他の成分を添加して溶解させ、飲料原液を調製する。必要に応じてpHの調整や加熱殺菌をしてから冷却した後、二酸化炭素を圧入(カーボネーション)し、容器に充填して、適宜殺菌する工程により製造することができる。そのガスボリュームは0.5~4.0であることが好ましい。前記ガスボリュームとは、標準状態(1気圧、20℃)において、溶媒である液体1に対しそれに溶けている二酸化炭素の体積比である。なお、炭酸飲料の製法には、プレミックス法とポストミックス法とがあるが、本発明においてはいずれを採用してもよい。
以下に、実施例、比較例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に何ら限定されるものではない。
(実施例1~11、比較例1~11)
〈飲料の調製〉
まず、初期水量として全量の20%の精製水(ただし、実施例5-2、比較例8、および実施例8は全量の50%)に、マンゴー葉抽出物(Nektium社製のZynamite(登録商標)、マンギフェリン含量61.5%)を添加し十分に撹拌した後、アルギニン(協和発酵バイオ(株)製L-アルギニン)またはリシン(富士フィルム和光純薬製L(+)-リシン)を添加し、十分に撹拌した。その後、精製水を全量の90%程度になるように加え、塩酸及び/又は水酸化ナトリウム溶液を添加し、pH調整を行った。撹拌後、精製水を加えて全量とし、飲料を得た。得られた飲料のpHを測定した(実施例1~11)。アルギニンまたはリシンを添加しない飲料を比較例1~11とした。
1)沈殿評価:
得られた飲料を50ml透明ガラス製遠沈管に30g充填し、3000rpmで5分間の遠心分離を行った。遠心分離後のサンプルについて、表1の基準に従い、目視で沈殿物の量を評価した。評価は3名で行い一致した評価結果を記載した(沈殿評価)。
また、アルギニン又はリシンを含有する飲料につき、アルギニン又はリシンの有無のみ異なる同一処方のアルギニン又はリシンを含有しない飲料(比較例1~11のいずれか)を対照とし、評点の差の絶対値を沈殿抑制効果として記載した(表3~5)。
2)殺菌後の性状評価:
得られた飲料をスクリュー管No.7((株)マルエム製)に50ml充填し、80℃25分の殺菌を行った。殺菌後、室温で28日間保管したサンプルを、手で持ち10回振って5分静置後、スクリュー管内全体の状態を観察し、性状評価とした。評価は3名で行い一致した評価結果を記載した(比較例4、5および実施例4、5-1) 。
1)表2に示す通り、マンゴー葉抽出物の配合量依存的に、沈殿の量が多くなる傾向が認められた。
2)殺菌後の性状評価の結果、比較例4は薄く濁りがあり、底面の全面に沈殿がみられた。比較例5は濁りがあり、底面の全面に白い沈殿が多くみられた。
1)表3、4に示す通り、アルギニン又はリシンを配合することにより、沈殿の量が顕著に抑制される効果が示された。
2)殺菌後の性状評価の結果、実施例4は濁りや沈殿がなく澄明であった。実施例5-1は濁りや沈殿がなく澄明であった。
1)表5に示す通り、アルギニンを配合することにより、飲料のpHが2.0~7.0の範囲で沈殿の量が顕著に抑制される効果が示された。
また、比較例6、および実施例6-1、6-2の飲料は、上記調製方法(初期水量20%の精製水を用いた方法)以外に、初期水量を全量の5%とした場合と50%とした場合でも調製した。初期水量を変更した場合においても、実施例6-1、6-2は比較例6よりも沈殿が抑制されており、同様の沈殿抑制結果が得られた。
本発明により、沈殿が抑制され、商品性に優れたマンゴー葉抽出物配合飲料を提供することが可能となった。安全性の高い素材であるマンゴー葉抽出物を配合した食品、飲料、医薬品、医薬部外品を提供することにより、これらの産業の発達が期待できる。

Claims (6)

  1. マンゴー葉抽出物、及びアルギニン又はリシンを含有することを特徴とする飲料。
  2. マンギフェリンの濃度が0.004~6w/w%である請求項1に記載の飲料。
  3. アルギニンの濃度が0.001~10w/w%である請求項1又は2に記載の飲料。
  4. リシンの濃度が0.001~10w/w%である請求項1又は2に記載の飲料。
  5. pHが2.0~7.0である請求項1又は2に記載の飲料。
  6. マンゴー葉抽出物を含む飲料における沈殿を、アルギニン又はリシンを含有させて抑制する方法。
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