JP2022162980A - アルギニン含有経口液体組成物 - Google Patents

アルギニン含有経口液体組成物 Download PDF

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Mayu Fukushi
愛理 田中
Airi Tanaka
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健太 白水
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Abstract

【課題】ガランガル抽出物に由来する沈殿及び/又は濁りが抑制された経口液体組成物を提供すること。【解決手段】ガランガル抽出物、及びアルギニン又はその塩を含有することを特徴とする経口液体組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ガランガル抽出物を配合した経口液体組成物に関する。より詳細には、ガランガル抽出物に由来する沈殿及び濁りが抑制された経口液体組成物に関する。
近年、気分の高揚やリフレッシュを目的としたエナジードリンクの需要が高まっている。このようなエナジードリンクには、通常、中枢神経を興奮させることで覚醒作用を示すカフェインが含まれており、一般生活者の中には、より強力な覚醒感を求め、カフェイン配合量の多いエナジードリンクを選択することがある。
また、カフェインと同様に覚醒作用等を有する食品素材の開発がなされており、その素材の1つとして、ショウガ科ハナミョウガ属植物であるガランガル(Alpinia galanga L.)の根茎に、注意力を向上させる効果が認められ、注目を集めている(非特許文献1)。
一般に植物抽出物を配合した経口液体組成物は、基原植物種やその抽出物の配合濃度、組成物のpHによっては、商品性上好ましくない沈殿や濁りが生じ、飲用に適さなくなることがある。植物抽出物に由来する沈殿や濁りを抑制する方法としては、様々な方法が知られている。
通常、植物抽出物を配合した液剤における沈殿や濁りを抑制する方法として、界面活性剤を添加する方法が知られているが(特許文献1)、界面活性剤の添加は、製造時に泡立つという課題を引き起こしたり、経時的な風味劣化を引き起こしたりするため、界面活性剤以外の原料による課題解決方法が必要であった。
特開平8-198762
Shalini, S. et al. (2017) Journal of the American College of Nutrition, 36(8), 631-639.
ガランガル抽出物に由来する沈殿及び/又は濁りが抑制された経口液体組成物を提供すること。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ガランガル抽出物含有液剤に、アルギニンを含有させ、ガランガル抽出物に由来する沈殿及び/又は濁りが抑制されることを見出した。
すなわち、本発明は、
(1)ガランガル抽出物、及びアルギニン又はその塩を含有することを特徴とする経口液体組成物、
(2)ガランガル抽出物の濃度が乾燥固形分換算量として0.001~10質量%である(1)に記載の経口液体組成物、
(3)アルギニン又はその塩の濃度が0.01~10質量%である(1)又は(2)に記載の経口液体組成物、
(4)pHが2.0~7.0である(1)~(3)のいずれかに記載の経口液体組成物、
(5)ガランガル抽出物の1回当たり経口摂取量が、ガランガル抽出物の乾燥固形分換算として10~1000mgである(1)~(4)のいずれかに記載の経口液体組成物、
(6)ガランガル抽出物の乾燥固形分換算量1質量部に対するアルギニン又はその塩の含有量が、0.01質量部~100質量部である(1)~(5)のいずれかに記載の経口液体組成物、
(7)ガランガル抽出物を含む液体組成物におけるガランガル由来の沈殿及び/又は濁りをアルギニン又はその塩を含有させて抑制する方法、である。
本発明により、ガランガル抽出物を配合した経口液体組成物において、ガランガル抽出物に由来する沈殿及び/又は濁りが抑制された経口液体組成物を提供することが可能となった。
本発明におけるガランガル抽出物とは、ショウガ科ハナミョウガ属植物であるガランガル(Alpinia galanga L.)(別名として、ガランガ、ナンキョウ等と呼ばれることもある)の地下茎をそのまま、あるいは必要に応じて、乾燥、破砕、粉砕処理等を行った後に抽出することにより得られる。すなわち、本発明におけるガランガル抽出物とは、ガランガル地下茎の抽出物である。なお、ガランガルは、ショウガ科バンウコン属植物である黒ショウガやショウガ科クルクマ属植物であるウコンとは異なる。
抽出処理方法は、特に限定されず、例えば、エタノール等の有機溶媒や水またはそれらの混合物を用いた撹拌・振盪・浸漬抽出法や、減圧水蒸気蒸留抽出法等公知の抽出方法にて行えばよく、必要に応じて遠心処理、酵素処理(麹菌や黒麹菌などを基原とした酵素剤による処理)、カラム又はろ過(ストレーナーメッシュやメンブレンフィルターなどによるろ過)等により不溶物を除去してもよい。本発明におけるガランガル抽出物は、抽出溶媒として水及び/又はアルコールが用いられることが好ましく、アルコールとしてはエタノールがより好ましく、水単独で用いられることが特に好ましい。上記のように抽出されて得られた抽出液は、液体の状態で用いても良く、乾燥させて粉末の状態としたものを用いてもよく、粉末の状態で販売されている市販品(Enovate Biolife製のenXtraTM等)を用いてもよい。
本発明におけるガランガル抽出物の含有量は、ガランガル抽出物の乾燥固形分換算量として、本発明の経口液体組成物中、0.001質量%~10質量%が好ましく、0.001質量%~1質量%、0.005質量%~1質量%、0.005質量%~0.6質量%、0.01質量%~0.6質量%、0.02質量%~0.6質量%、0.03質量%~0.6質量%、0.03質量%~0.45質量%、0.04質量%~0.45質量%、0.05質量%~0.45質量%、0.05質量%~0.3質量%が記載の順により好ましく、0.06質量%~0.3質量%が特に好ましい。ここで、「乾燥固形分換算量」とは水分を除いた部分の量に換算した量をいう。水分は、従来公知の加熱乾燥法やカール・フィッシャー法等を用いて測定することができる。
また、本発明におけるガランガル抽出物の含有量は、ガランガル地下茎換算量として、本発明の経口液体組成物中、0.01質量%~100質量%が好ましく、0.01質量%~10質量%、0.05質量%~10質量%、0.05質量%~6質量%、0.1質量%~6質量%、0.2質量%~6質量%、0.3質量%~6質量%、0.3質量%~4.5質量%、0.4質量%~4.5質量%、0.5質量%~4.5質量%、0.5質量%~3質量%が記載の順により好ましく、0.6質量%~3質量%が特に好ましい。
本発明におけるガランガル抽出物の1回当たりの経口摂取量は、ガランガル抽出物の乾燥固形分換算量として、本発明の経口液体組成物中、10mg~1000mg配合することが好ましく、10mg~500mg、50mg~500mg、50mg~400mg、50mg~300mg、100mg~300mgが記載の順により好ましく、150mg~300mgが特に好ましい。ここでの「1回当たりの経口摂取量」とは、本発明の経口液体組成物が一度に摂取される量、より詳細には、例えば30分以内程度の短い時間において断続的にまたは連続的に摂取される量を示し、例えば50mL~500mLである。
本発明におけるアルギニン又はその塩は、化学名としては2-アミノ-5-グアニジノペンタン酸、又はその塩をいう。L-アルギニン、D-アルギニン、ラセミ体であるDL-アルギニンのいずれを用いてもよい。本発明には、遊離アルギニンを用いてもよいし、塩の形態のアルギニンを用いてもよい。塩の形態のアルギニンとしては、飲食用として許容される塩であれば特に限定されないが、たとえば塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、グルタミン酸塩等が挙げられる。本発明で用いるアルギニン又はその塩は、公知の方法により製造できるほか、市販品(中原社製のL-アルギニン、 協和発酵バイオ社製のアルギニン、味の素ヘルシーサプライ社製のL-アルギニン等)を用いることもできる。
本発明におけるアルギニン又はその塩の含有量は、ガランガル抽出物由来の沈殿や濁りを十分に改善するという観点から、経口液体組成物中、0.01質量%~10質量%が好ましく、0.03質量%~10質量%、0.03質量%~3質量%、0.05質量%~3質量%、0.1質量%~3質量%、0.3質量%~3質量%が記載の順により好ましく、0.3質量%~1.5質量%が特に好ましい。
本発明の経口液体組成物における、ガランガル抽出物の乾燥固形分換算量とアルギニン又はその塩の質量比、すなわち、ガランガル抽出物の乾燥固形分換算量1質量部に対するアルギニン又はその塩の含有量は、0.01質量部~100質量部が好ましく、0.3質量部~100質量部がより好ましく、0.3質量部~10質量部、が特に好ましい。
本発明の経口液体組成物における、ガランガル抽出物のガランガル地下茎換算量とアルギニン又はその塩の質量比、すなわち、ガランガル抽出物のガランガル地下茎換算量1質量部に対するアルギニン又はその塩の含有量は、0.001質量部~10質量部が好ましく、0.03質量部~10質量部がより好ましく、0.03質量部~1質量部が特に好ましい。
本発明の経口液体組成物のpHは、特に限定されないが、風味の観点から、2.0~7.0が好ましく、2.5~4.5がより好ましく、2.5~4.0がさらに好ましく、3.0~4.0が特に好ましい。
本発明の経口液体組成物のpH調整は、通常使用されるpH調整剤を使用することができる。具体的なpH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、アジピン酸、グルタミン酸、フマル酸等の有機酸及びそれらの塩類、塩酸等の無機酸、水酸化ナトリウム等の無機塩基等が挙げられ、好ましいpH調整剤は、クエン酸、リンゴ酸及び/又はそれらの塩類、塩酸、水酸化ナトリウムである。
また、本発明の経口液体組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分として、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類またはその塩類、生薬類、生薬抽出物類、ローヤルゼリー、カフェイン等を適宜に配合することができる。
更に、本発明の経口液体組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、抗酸化剤、着色料、香料、矯味剤、界面活性剤、増粘剤、安定剤、保存料、甘味料、酸味料等の添加物を適宜配合することができる。
本発明における経口液体組成物とは、経口摂取できる液状の組成物を指し、そのまま若しくは水で希釈して飲料としてもよく、炭酸を含有した炭酸飲料であってもよい。また、医薬品や医薬部外品の経口液剤としてもよい。
本発明の経口液体組成物は、従来公知の方法により製造することができる。例えば、水に、ガランガル抽出物及びアルギニン又はその塩を添加し、更に所望により前述した他の成分を添加して溶解させ、更に水を加え容量調整する。必要に応じてpHの調整や加熱殺菌を施し、また、容器に充填することで持ち運びのしやすい経口液体組成物として提供することができる。
本発明の経口液体組成物を炭酸飲料とする場合、例えば、水に、ガランガル抽出物及びアルギニン又はその塩を添加し、更に所望により前述した他の成分を添加して溶解させ、飲料原液を調製する。必要に応じてpHの調整や加熱殺菌をしてから冷却した後、二酸化炭素を圧入(カーボネーション)し、容器に充填して、適宜殺菌する工程により製造することができる。そのガスボリュームは0.5~4.0であることが好ましい。前記ガスボリュームとは、標準状態(1気圧、20℃)において、溶媒である液体1に対しそれに溶けている二酸化炭素の体積比である。なお、炭酸飲料の製法には、プレミックス法とポストミックス法とがあるが、本発明においてはいずれを採用してもよい。
以下に、実施例、比較例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に何ら限定されるものではない。
(抽出例1及び2、実施例1~18、比較例1~18)
ガランガル抽出物の調製:
[抽出例1:以下、本発明においてガランガル抽出物Aと記載する]
ガランガル地下茎を熱水で抽出し、常法を用いて減圧濃縮を行い、ガランガル地下茎の質量の10分の1量の乾燥粉末状(固体)の抽出物を得た。
[抽出例2:以下、本発明においてガランガル抽出物Bと記載する]
ガランガル地下茎を熱水で抽出し、常法を用いて酵素処理、ろ過、減圧濃縮を行い、Brix15(可溶性固形物含量15%)の液状(液体)の抽出物を得た。
なお、試験例の表中にはガランガル抽出物A、Bともにガランガル乾燥固形分換算量を記載した。
経口液体組成物の調製:
下記表2~9に記載の処方及び次の方法に従い経口液体組成物を調製した。まず、精製水に、ガランガル抽出物Aもしくはガランガル抽出物B、アルギニン(協和発酵バイオ(株)製L-アルギニン)を添加し、全量の90%程度まで精製水を加え、十分に撹拌した。また、pH調整する場合、塩酸及び水酸化ナトリウム溶液を添加した。撹拌後、精製水を加えて全量とし、経口液体組成物を得た(実施例1~16)。アルギニンを添加しない経口液体組成物(比較例1~16)を対照とした。
吸光度測定:
得られた経口液体組成物を撹拌しながら一部採取し、紫外可視分光高度計UV-1800(島津製作所(株))を用い、波長660nmにおける吸光度を測定した。結果を表2~9に記載した。また、アルギニンを配合しない経口液体組成物の吸光度を基準(コントロール)とし、アルギニンを配合した経口液体組成物との吸光度の差を算出し、ΔAとした。例えば、実施例1の吸光度の差ΔAは次の通りである。
ΔA=実施例1の吸光度 - 比較例1の吸光度
沈殿物観察:
得られた経口液体組成物をスクリュー管No.6((株)マルエム製)に30ml充填し、80℃25分の殺菌を行った。殺菌後の室温1~10日間保管したサンプルについて、表1の基準に従い、目視で沈殿物の生成度合いを観察した。
Figure 2022162980000001
Figure 2022162980000002
表2に示す通り、ガランガル抽出物Aの配合量依存的に、目視観察による沈殿の生成度合いは大きくなる傾向が認められた。また、ガランガル抽出物Aの配合量依存的に、濁りの指標である波長660nmにおける吸光度も大きくなる傾向が認められた。
Figure 2022162980000003
Figure 2022162980000004
Figure 2022162980000005
Figure 2022162980000006
Figure 2022162980000007
比較例8~10、実施例8~実施例10-2の沈殿の目視観察は、液色が濃かったためできなかった。
Figure 2022162980000008
Figure 2022162980000009
表3~5に示す通り、アルギニンを配合することにより、目視観察による沈殿の生成度合いが抑制される効果が示された。また、表4に示す通り、アルギニンの配合量依存的に、沈殿生成抑制効果が大きくなる傾向が確認された。
表3~9に示す通り、アルギニンを配合することにより、濁りの指標である波長660nmにおける吸光度が顕著に減少したことから、アルギニン配合による経口液体組成物の濁り抑制効果が示された。また、表4、5及び7に示す通り、アルギニンの配合量依存的に、濁り抑制効果が大きくなる傾向が確認された。
表8に示す通り、pH2.0~7.0の範囲で、アルギニンを配合することにより、目視観察による沈殿の生成度合いが抑制される効果が示された。また、アルギニンを配合することにより、濁りの指標である波長660nmにおける吸光度は顕著に減少し、濁りの抑制効果も示された。
目視評価での沈殿が、表1の評価基準において、対応する比較例に対し1段階以上の沈殿減少が認められ、吸光度の差(ΔA)も負の値となった実施例は、総合的に濁り及び沈殿の抑制効果があると考えられた。また、目視での評価を行わなかった実施例においても、対応する比較例に対し、吸光度の差(ΔA)が負の値となったため、吸光度測定値の大きさに関わらず、濁りの抑制効果があると考えられる。
表10に記載の処方及び次の方法により液体飲料及び炭酸飲料を調製した。
液体飲料の調製(実施例17、比較例17):
全量の50%程度の水にピリドキシン塩酸塩、スクラロース、アセスルファムカリウム、クエン酸を添加、溶解させた。そこに別途、全量の10%程度の70℃の水にリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム及び安息香酸ナトリウムを添加、溶解させたものを加え、十分に撹拌した。そこに別途、全量10%程度の水にガランガル抽出物A及びL-アルギニンを添加、混合させたものを加え、十分に攪拌した。撹拌後、クエン酸三ナトリウムを用いてpHを調整し、精製水を加えて全量とし、液体飲料を得た(実施例17)。アルギニンを添加しない液体飲料(比較例17)を対照とした。
吸光度測定:
得られた液体飲料を撹拌しながら一部採取し、紫外可視分光高度計UV-1800(島津製作所(株))を用い、波長660nmにおける吸光度を測定した。結果を表10に記載した。また、アルギニンを配合しない液体飲料の吸光度を基準(コントロール)とし、アルギニンを配合した液体飲料との吸光度の差を算出し、ΔAとした。
沈殿物観察:
得られた液体飲料を100mLの茶瓶に充填し、80℃25分間殺菌した。その後室温10日間保管したサンプルについて、表1の基準に従い、目視で沈殿物の生成度合いを観察した。
炭酸飲料の調製(実施例18、比較例18):
全量の10%程度の水にピリドキシン塩酸塩、スクラロース、アセスルファムカリウム、クエン酸を添加、溶解させた。そこに別途、全量の2.5%程度の70℃の水にリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム及び安息香酸ナトリウムを添加、溶解させたものを加え、十分に撹拌した。そこに別途、全量2.5%程度の水にガランガル抽出物A及びL-アルギニンを添加、混合させたものを加え、十分に攪拌した。撹拌後、クエン酸三ナトリウムを用いてpHを調整し、全量の25%量となるまで水を添加した飲料原液を調製した。
吸光度測定:
調製した飲料原液に炭酸水を加えて全量とし、炭酸飲料を得た(実施例18)。アルギニンを添加しない炭酸飲料(比較例18)を対照とした。得られた炭酸飲料を撹拌しながら一部採取し、紫外可視分光高度計UV-1800(島津製作所(株))を用い、波長660nmにおける吸光度を測定した。結果を表10に記載した。また、アルギニンを配合しない炭酸飲料の吸光度を基準(コントロール)とし、アルギニンを配合した炭酸飲料との吸光度の差を算出し、ΔAとした。
沈殿物観察:
調製した飲料原液を80℃で25分間殺菌し、炭酸水を加え全量とし、透明の密閉容器に250ml充填し、炭酸飲料を得た(実施例18)。アルギニンを添加しない炭酸飲料を対照とした(比較例18)。得られた炭酸飲料を室温10日間保管したサンプルについて、表1の基準に従い、目視で沈殿物の生成度合いを観察した。
Figure 2022162980000010
表10に示す通り、液体飲料及び炭酸飲料において、アルギニンを配合することにより、沈殿の生成及び濁りが抑制できることが確認できた。
本発明により、沈殿や濁りが抑制され、商品性に優れたガランガル配合経口液体組成物を提供することが可能となった。安全性の高い素材であるガランガルを配合した食品、飲料、医薬品、医薬部外品を提供することにより、これらの産業の発達が期待できる。

Claims (7)

  1. ガランガル抽出物、及びアルギニン又はその塩を含有することを特徴とする経口液体組成物。
  2. ガランガル抽出物の濃度が乾燥固形分換算量として0.001~10質量%である請求項1に記載の経口液体組成物。
  3. アルギニン又はその塩の濃度が0.01~10質量%である請求項1又は2に記載の経口液体組成物。
  4. pHが2.0~7.0である請求項1~3のいずれかに記載の経口液体組成物。
  5. ガランガル抽出物の1回当たり経口摂取量が、ガランガル抽出物の乾燥固形分換算として10~1000mgである請求項1~4のいずれかに記載の経口液体組成物。
  6. ガランガル抽出物の乾燥固形分換算量1質量部に対するアルギニン又はその塩の含有量が、0.01質量部~100質量部である請求項1~5のいずれかに記載の経口液体組成物。
  7. ガランガル抽出物を含む液体組成物におけるガランガル由来の沈殿及び/又は濁りをアルギニン又はその塩を含有させて抑制する方法。
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