JP2023142061A - エンコーダ - Google Patents

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JP2023142061A
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Abstract

【課題】誤検出が発生することを抑制できるエンコーダを提供する。【解決手段】エンコーダ20は、回転軸16の回転を検出するエンコーダであって、磁化されかつ回転軸16とともに回転する第1磁性部材30と、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって発電する発電部材32とを備え、発電部材32は、コイル34と、コイル34に挿通されるヨーク38と、磁化されかつヨーク38に流れる磁束を発生させる第2磁性部材40とを有し、第2磁性部材40は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、ヨーク38に対して回動し、当該磁束の向きは、第2磁性部材40がヨーク38に対して回動することによって反転し、コイル34は、当該磁束の向きが反転することによって発電する。【選択図】図4

Description

本開示は、エンコーダに関する。
従来、回転体の回転を検出するエンコーダが知られている。たとえば、特許文献1には、永久磁石と、大バルクハウゼン効果を持つ磁性ワイヤおよびコイルから構成されて永久磁石の磁界を検出できる位置に設けられた発電装置とを備えるエンコーダ装置が開示されている。特許文献1のエンコーダ装置では、外部電源遮断時に、発電装置から発電された電圧によって多回転検出器の電源をバックアップする。
特開2008-14799号公報
しかしながら、特許文献1のエンコーダ装置では、安定して発電できず、誤検出が発生するという課題がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、誤検出が発生することを抑制できるエンコーダを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るエンコーダは、回転体の回転を検出するエンコーダであって、磁化されかつ前記回転体とともに回転する第1磁性部材と、前記第1磁性部材が前記回転体とともに回転することによって発電する発電部材とを備え、前記発電部材は、コイルと、前記コイルに挿通されるヨークと、磁化されかつ前記ヨークに流れる磁束を発生させる第2磁性部材とを有し、前記ヨークおよび前記第2磁性部材の少なくとも一方は、前記第1磁性部材が前記回転体とともに回転することによって、他方に対して回動し、前記磁束の向きは、前記ヨークおよび前記第2磁性部材の少なくとも一方が他方に対して回動することによって反転し、前記コイルは、前記磁束の向きが反転することによって発電する。
本開示によれば、誤検出が発生することを抑制できるエンコーダを提供できる。
図1は、第1の実施の形態に係るエンコーダを備えるモータを示す図である。 図2は、図1のエンコーダにおける、第1磁性部材および発電部材を示す図である。 図3は、図1のエンコーダの機能構成を示すブロック図である。 図4は、図1のエンコーダの動作の一例を示す図である。 図5は、図1のエンコーダにおけるコイルによって発電される電圧を示すグラフである。 図6は、第2の実施の形態に係るエンコーダにおける、第1磁性部材および発電部材を示す図である。 図7は、図6のエンコーダの動作の一例を示す図である。 図8は、第3の実施の形態に係るエンコーダにおける、第1磁性部材および発電部材を示す図である。 図9は、図8のエンコーダの動作の一例を示す図である。 図10は、第4の実施の形態に係るエンコーダにおける、第1磁性部材および発電部材を示す図である。 図11は、図10のエンコーダの動作の一例を示す図である。 図12は、第5の実施の形態に係るエンコーダにおける、第1磁性部材および発電部材を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ならびに、工程および工程の順序等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るエンコーダ20を備えるモータ1を示す図である。図1は、回転軸16の回転軸線Aを中心とする径方向(図2の矢印Xを参照)から見た図である。図2は、図1のエンコーダ20における、第1磁性部材30および発電部材32を示す図である。図2の(a)は、回転軸16の回転軸線Aが延びる方向である回転軸線方向(図1および図2の(b)の矢印Yを参照)から見た図であり、図2の(b)は、回転軸16の回転軸線Aを中心とする径方向から見た図である。なお、図1では、ケース18、反射パターン28、および第1磁性部材30を断面で示している。また、図2の(b)では、第1磁性部材30を断面で示している。また、図1および図2では、N極をドットを付して示している。なお、図4、図6の(b)、図7、図8の(b)、図9、図10の(b)、図11、および図12の(b)についても同様に、第1磁性部材30を断面で示している。また、図4および図6から図12についても同様に、N極をドットを付して示している。図1および図2を参照して、モータ1について説明する。
図1に示すように、モータ1は、本体10と、回転子12と、固定子14と、回転軸16と、ケース18と、エンコーダ20とを備えている。
回転子12および固定子14は、本体10に収容されている。回転子12は、固定子14に対して回転する。
回転軸16は、回転子12に固定され、回転子12とともに回転軸線A回りに回転する。つまり、回転軸線Aは、回転軸16および回転子12の回転中心である。回転軸16は、回転軸線方向に延び、円柱状等の棒状である。回転軸16の軸心と回転軸線Aとは、相互に一致している。たとえば、回転軸16は、モータ1に電力が供給されると、当該電力に基づいて、回転子12とともに回転軸線Aを回転中心として回転する。回転軸16の回転方向(図2の矢印Zを参照)は、回転軸線Aを中心とする周方向と一致する。回転軸線方向における回転軸16の一端部には、エンコーダ20が設けられている。たとえば、回転軸線方向における回転軸16の他端部には、回転軸16の回転によって回転駆動される負荷(図示せず)等が取り付けられている。たとえば、回転軸16は、鉄等の磁性体金属によって形成されている。
ケース18は、回転軸線方向における回転軸16の一端部、およびエンコーダ20を覆うように、本体10に取り付けられている。たとえば、ケース18は、鉄等の磁性体金属によって形成されている。
エンコーダ20は、回転体の回転を検出する。本実施の形態では、回転軸16が、当該回転体に相当し、エンコーダ20は、回転軸16の回転を検出する。たとえば、エンコーダ20は、回転軸16の回転位置、回転軸16の回転方向、および回転軸16の回転数等を検出する。たとえば、エンコーダ20は、アブソリュート方式およびインクリメンタル方式の少なくとも一方によって、回転軸16の回転を検出する。本実施の形態では、エンコーダ20は、バッテリレスエンコーダである。上述したように、本実施の形態では、エンコーダ20は、回転軸線方向における回転軸16の一端部に設けられている。図1および図2に示すように、エンコーダ20は、回転板22と、基板24と、受発光素子26と、反射パターン28と、第1磁性部材30と、発電部材32とを備えている。
回転板22は、回転軸線方向を厚み方向とする板状であり、回転軸線方向に直交する方向に延びる。回転板22は、回転軸線方向から見たとき円形であり、円板状である。回転板22は、回転軸線方向における回転軸16の一端部に取り付けられている。回転板22の軸心と回転軸線Aとは、相互に一致している。回転板22は、回転軸16とともに回転する。
基板24は、回転軸線方向を厚み方向とする板状であり、回転軸線方向に直交する方向に延びる。基板24は、回転軸線方向から見たとき円形であり、円板状である。基板24は、回転軸線方向において、回転軸16の一端部および回転板22と間隔を空けて配置され、回転板22と対向している。基板24の軸心と回転軸線Aとは、相互に一致している。基板24は、ケース18の内面に固定されており、回転軸16とともに回転しない。
受発光素子26は、基板24の回転板22側の主面に配置されており、外部電源100(図3を参照)からの電力に基づいて動作する。受発光素子26は、回転軸線方向において、反射パターン28と対向しており、反射パターン28に向かって光を発する。また、受発光素子26は、反射パターン28によって反射した光を受光する。
反射パターン28は、回転板22の基板24側の主面に配置されている。反射パターン28は、回転軸16の回転方向に沿って配置され、回転軸線方向から見たとき環状である。たとえば、反射パターン28は、アブソリュートパターンおよびインクリメンタルパターンの少なくとも一方を含んでいる。アブソリュートパターンは、回転軸16の絶対位置を検出するためのパターンである。たとえば、アブソリュートパターンは、光を反射し易い反射領域と光を反射し難い非反射領域とが回転軸16の回転方向に所定の順番で並ぶことによって形成される。インクリメンタルパターンは、回転軸16の相対位置を検出するためのパターンである。たとえば、インクリメンタルパターンは、光を反射し易い反射領域と光を反射し難い非反射領域とが回転軸16の回転方向に交互に並ぶことによって形成される。
受発光素子26から発せられて反射パターン28によって反射する光は、回転軸16の回転位置に応じて変化する。エンコーダ20は、反射パターン28によって反射して受発光素子26によって受光された光に基づいて、回転軸16の回転を検出する。このように、本実施の形態では、エンコーダ20は、反射型のエンコーダである。なお、たとえば、エンコーダ20は、透過型のエンコーダであってもよい。
第1磁性部材30は、磁化され、回転軸16とともに回転する。本実施の形態では、第1磁性部材30は、永久磁石である。なお、たとえば、第1磁性部材30は、永久磁石でなくてもよく、外部からの磁場を受けて磁化された磁性体等であってもよい。本実施の形態では、第1磁性部材30は、回転板22に固定されており、回転板22が回転軸16とともに回転することによって、回転軸16とともに回転する。本実施の形態では、第1磁性部材30は、回転板22の回転子12側の主面に固定されている。
本実施の形態では、第1磁性部材30は、回転軸16の回転方向にN極およびS極が並ぶように磁化されている。本実施の形態では、第1磁性部材30は、回転軸16の回転方向に1つのN極および1つのS極が並ぶように磁化されている。つまり、本実施の形態では、第1磁性部材30の一方側の半分がN極に着磁されており、第1磁性部材30の他方側の半分がS極に着磁されている。なお、たとえば、第1磁性部材30は、回転軸16の回転方向に複数のN極が並び、複数のN極のうち隣り合う2つのN極の間に1つのS極が位置するように着磁されていてもよい。本実施の形態では、第1磁性部材30は、回転軸16の回転方向に沿う環状である。
発電部材32は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって発電する。発電部材32は、コイル34と、回動軸36と、ヨーク38と、第2磁性部材40とを有している。
コイル34は、ヨーク38に流れる磁束が反転することによって発電する。本実施の形態では、コイル34は、回転軸線Aに直交する方向に延びる巻軸線Bを中心として巻回されている、つまり、本実施の形態では、巻軸線Bが延びる巻軸線方向は、回転軸線Aに直交している。なお、たとえば、巻軸線方向は、回転軸線Aに直交していなくてもよい。
本実施の形態では、コイル34は、回転軸線方向から見たとき、第1磁性部材30よりも外方に設けられる。つまり、本実施の形態では、コイル34は、回転軸線方向から見たとき、回転軸線Aを中心とする径方向において第1磁性部材30よりも外方に設けられ、第1磁性部材30と重なっていない。
本実施の形態では、コイル34は、回転軸線方向から見たとき、回転板22よりも外方に設けられる。つまり、本実施の形態では、コイル34は、回転軸線方向から見たとき、回転軸線Aを中心とする径方向において回転板22よりも外方に設けられ、回転板22と重なっていない。
たとえば、コイル34は、支持部材(図示せず)等によって、本体10に固定されている。
回動軸36は、ヨーク38および第2磁性部材40の少なくとも一方を他方に対して回動可能に支持している。本実施の形態では、回動軸36は、第2磁性部材40をヨーク38に対して回動軸線Cを中心として回動可能に支持しており、回動軸線Cが延びる回動軸線方向に第2磁性部材40が移動しないように第2磁性部材40を支持している。たとえば、回動軸36は、本体10に直接的または間接的に固定されている。本実施の形態では、回動軸線Cは、回転軸線方向に直交しかつ巻軸線方向に直交している。つまり、本実施の形態では、回動軸線方向は、回転軸線Aに直交しかつ巻軸線Bに直交している。なお、たとえば、回動軸線方向は、回転軸線Aに直交していなくてもよいし、巻軸線Bに直交していなくてもよい。
ヨーク38は、コイル34に挿通されている。本実施の形態では、ヨーク38は、巻軸線方向におけるコイル34の一方側から突出する第1部分42と、巻軸線方向におけるコイル34の他方側から突出する第2部分44とを有している。
本実施の形態では、第1部分42は、巻軸線方向における一方側に延びた後、回動軸線方向における一方側に延び、その後に巻軸線方向における他方側に延びる。つまり、本実施の形態では、第1部分42は、回転軸線方向から見たとき、略U字状である。
本実施の形態では、第2部分44は、巻軸線方向における他方側に延びた後、回動軸線方向における一方側に延び、その後に巻軸線方向における一方側に延びる。つまり、本実施の形態では、第2部分44は、回転軸線方向から見たとき、略U字状である。
本実施の形態では、第1部分42の先端部と第2部分44の先端部とは、巻軸線方向において間隔を空けて対向している。本実施の形態では、第1部分42および第2部分44は、回転軸線方向から見たとき、回動軸線Cに対して相互に対称である。
たとえば、ヨーク38は、鋼板が積層されて形成されている。
第2磁性部材40は、磁化され、ヨーク38に流れる磁束を発生させる。本実施の形態では、第2磁性部材40は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによってヨーク38に対して回動し、ヨーク38に流れる磁束の向きは、第2磁性部材40がヨーク38に対して回動することによって反転する。具体的には、本実施の形態では、第2磁性部材40は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動し、ヨーク38に流れる磁束の向きは、第2磁性部材40が回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動することによって反転する。本実施の形態では、第2磁性部材40は、保持部材46と、第1永久磁石48と、第2永久磁石50と、第3永久磁石52と、第4永久磁石54とを有している。
保持部材46は、回動軸36に回動可能に支持されており、回動軸線Cを中心として回動する。また、保持部材46には、第1永久磁石48、第2永久磁石50、第3永久磁石52、および第4永久磁石54が固定されており、第1永久磁石48、第2永久磁石50、第3永久磁石52、および第4永久磁石54は、保持部材46が回動軸線Cを中心として回動することによって回動軸線Cを中心として回動する。たとえば、第1永久磁石48、第2永久磁石50、第3永久磁石52、および第4永久磁石54は、接着剤等で保持部材46に接着されることによって、保持部材46に固定される。
第1永久磁石48は、回動軸線Cを中心とする回動方向における第1部分42の一方側に設けられている。本実施の形態では、第1永久磁石48は、回動方向における第1部分42の先端部の一方側に設けられている。なお、回動方向における一方側とは、図2の(b)のように見た場合における反時計回りに進む側(図2の(b)の矢印Dを参照)であり、回動方向における他方側とは、図2の(b)のように見た場合における時計回りに進む側(図2の(b)の矢印Eを参照)である。
本実施の形態では、第1永久磁石48のN極は、回動方向における第1部分42の一方側に位置しており、第1永久磁石48のS極は、回動方向における第1部分42の一方側に位置していない。つまり、本実施の形態では、回動方向において、第1永久磁石48のN極は、第1部分42と重なっており、第1永久磁石48のS極は、第1部分42と重なっていない。
ここで、回動軸線Cに直交しかつ第1永久磁石48と第4永久磁石54との間を通りかつ第2永久磁石50と第3永久磁石52との間を通る直線を第1直線Fとし、回動軸線Cに直交しかつ第1直線Fに直交しかつ第1永久磁石48と第3永久磁石52との間を通りかつ第2永久磁石50と第4永久磁石54との間を通る直線を第2直線Gとし、第1直線Fが延びる方向を第1方向とし、第2直線Gが延びる方向を第2方向とする。
本実施の形態では、第1永久磁石48のN極およびS極は、第1方向に並んでおり、第1永久磁石48のS極は、第1永久磁石48のN極よりも第2直線G側に位置している。
本実施の形態では、第1永久磁石48は、第1磁性部材30との間で磁力を発生させ、第2磁性部材40は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、当該磁力によって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動する。具体的には、第1永久磁石48のN極は、第1磁性部材30との間で磁力を発生させ、第2磁性部材40は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、当該磁力によって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動する。なお、たとえば、第2磁性部材40は、第2永久磁石50、第3永久磁石52、または第4永久磁石54が第1磁性部材30との間で磁力を発生させるように配置されていてもよく、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって当該磁力によって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動してもよい。
第2永久磁石50は、回動方向における第2部分44の一方側に設けられている。本実施の形態では、第2永久磁石50は、回動方向における第2部分44の先端部の一方側に設けられている。
本実施の形態では、第2永久磁石50のN極は、回動方向における第2部分44の一方側に位置しておらず、第2永久磁石50のS極は、回動方向における第2部分44の一方側に位置している。つまり、本実施の形態では、回動方向において、第2永久磁石50のN極は、第2部分44と重なっておらず、第2永久磁石50のS極は、第2部分44と重なっている。
本実施の形態では、第2永久磁石50のN極およびS極は、第1方向に並んでおり、第2永久磁石50のN極は、第2永久磁石50のS極よりも第2直線G側に位置している。
本実施の形態では、第2永久磁石50のN極は、回動方向において第1永久磁石48のS極と180度ずれた位置に位置しており、第2永久磁石50のS極は、回動方向において第1永久磁石48のN極と180度ずれた位置に位置している。
第3永久磁石52は、回動方向における第2部分44の他方側に設けられている。本実施の形態では、第3永久磁石52は、回動方向における第2部分44の先端部の他方側に設けられている。
本実施の形態では、第3永久磁石52のN極は、回動方向における第2部分44の他方側に位置しており、第3永久磁石52のS極は、回動方向における第2部分44の他方側に位置していない。つまり、本実施の形態では、回動方向において、第3永久磁石52のN極は、第2部分44と重なっており、第3永久磁石52のS極は、第2部分44と重なっていない。
本実施の形態では、第3永久磁石52のN極およびS極は、第1方向に並んでおり、第3永久磁石52のS極は、第3永久磁石52のN極よりも第2直線G側に位置している。
本実施の形態では、第3永久磁石52のN極は、第1方向において第1永久磁石48のN極およびS極と並んでおり、第2方向において第2永久磁石50のS極と並んでいる。本実施の形態では、第3永久磁石52のS極は、第1方向において第1永久磁石48のN極およびS極と並んでおり、第2方向において第2永久磁石50のN極と並んでいる。
第4永久磁石54は、回動方向における第1部分42の他方側に設けられている。本実施の形態では、第4永久磁石54は、回動方向における第1部分42の先端部の他方側に設けられている。
本実施の形態では、第4永久磁石54のN極は、回動方向における第1部分42の他方側に位置しておらず、第4永久磁石54のS極は、回動方向における第1部分42の他方側に位置している。つまり、回動方向において、第4永久磁石54のN極は、第1部分42と重なっておらず、第4永久磁石54のS極は、第1部分42と重なっている。
本実施の形態では、第4永久磁石54のN極およびS極は、第1方向に並んでおり、第4永久磁石54のN極は、第4永久磁石54のS極よりも第2直線G側に位置している。
本実施の形態では、第4永久磁石54のN極は、第1方向において第2永久磁石50のN極およびS極と並んでおり、第2方向において第1永久磁石48のS極と並んでいる。本実施の形態では、第4永久磁石54のS極は、第1方向において第2永久磁石50のN極およびS極と並んでおり、第2方向において第1永久磁石48のN極と並んでいる。
本実施の形態では、第4永久磁石54のN極は、回動方向において第3永久磁石52のS極と180度ずれた位置に位置しており、第4永久磁石54のS極は、回動方向において第3永久磁石52のN極と180度ずれた位置に位置している。
なお、本実施の形態では、第1永久磁石48、第2永久磁石50、第3永久磁石52、および第4永久磁石54は、回動軸線方向において相互に同じ位置に設けられているが、回動軸線方向において相互に異なる位置に設けられていてもよい。
本実施の形態では、第1永久磁石48のN極が、回動方向における第1部分42の一方側に設けられる第1N極であり、第2永久磁石50のS極が、回動方向における第2部分44の一方側に設けられる第1S極であり、第3永久磁石52のN極が、回動方向における第2部分44の他方側に設けられる第2N極であり、第4永久磁石54のS極が、回動方向における第1部分42の他方側に設けられる第2S極である。
つまり、本実施の形態では、第2磁性部材40は、回動方向における第1部分42の一方側に設けられる第1N極と、回動方向における第2部分44の一方側に設けられる第1S極と、回動方向における第2部分44の他方側に設けられる第2N極と、回動方向における第1部分42の他方側に設けられる第2S極とを有している。また、本実施の形態では、第1N極は、第1永久磁石48のN極であり、第1S極は、第2永久磁石50のS極であり、第2N極は、第3永久磁石52のN極であり、第2S極は、第4永久磁石54のS極である。
詳細については後述するが、本実施の形態では、ヨーク38に流れる磁束の向きは、ヨーク38が第1N極および第1S極によって磁化されることによって第1部分42から第2部分44に向かう第1向きになり、ヨーク38が第2N極および第2S極によって磁化されることによって第2部分44から第1部分42に向かう第2向きになり、第2磁性部材40が回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動することによって第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転する。また、本実施の形態では、コイル34は、ヨーク38に流れる磁束の向きが第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する。
以上、モータ1について説明した。
図3は、図1のエンコーダ20の機能構成を示すブロック図である。図3を参照して、エンコーダ20の機能構成について説明する。
図3に示すように、エンコーダ20は、電圧回路部56と、カウンタ回路部58とを備えている。
電圧回路部56は、整流回路60と、平滑回路62とを有している。整流回路60は、コイル34によって発電された電力を整流する。平滑回路62は、コイル34によって発電された電力を平滑化する。本実施の形態では、平滑回路62は、整流回路60によって整流された電力を平滑化する。
カウンタ回路部58は、パルス波形取得回路64と、カウンタ回路66と、不揮発メモリ回路68とを有している。パルス波形取得回路64は、コイル34によって発電された電力の波形を取得する。具体的には、パルス波形取得回路64は、コイル34によって発電される電力に係るパルスの波形を取得する。カウンタ回路66は、平滑回路62によって平滑化された電力に基づいて駆動し、パルス波形取得回路64によって取得された波形に基づいて、コイル34によって発電された回数をカウントする。不揮発メモリ回路68は、カウンタ回路66によってカウントされたカウント結果を記憶する。
たとえば、外部電源100からエンコーダ20に電力が供給されている場合、カウンタ回路部58は当該電力に基づいて駆動する。また、たとえば、外部電源100からエンコーダ20に電力が供給されていない場合、カウンタ回路部58はコイル34によって発電された電力に基づいて駆動する。
以上、エンコーダ20の機能構成について説明した。
図4は、図1のエンコーダ20の動作の一例を示す図である。図4の(a)は、第1向きに磁束が流れている状態を示し、図4の(b)は、第2向きに磁束が流れている状態を示している。図5は、図1のエンコーダ20におけるコイル34によって発電される電圧を示すグラフである。図4および図5を参照して、エンコーダ20の動作の一例について説明する。
図4の(a)に示すように、回動方向における第1永久磁石48のN極の一方側に第1磁性部材30のN極が位置した場合、第1永久磁石48のN極と第1磁性部材30のN極との間に磁力が発生し、第2磁性部材40は当該磁力によってヨーク38に対して回動方向における他方側に回動する。第2磁性部材40がヨーク38に対して回動方向の他方側に回動すると、第1永久磁石48のN極と第2永久磁石50のS極とがヨーク38に近づき、当該N極と当該S極とによってヨーク38が磁化され、第1部分42から第2部分44に向かう第1向きの磁束がヨーク38に流れる(図4の(a)の矢印Hを参照)。
本実施の形態では、ヨーク38に対する第2磁性部材40の回動方向における他方側への回動は、第1永久磁石48のN極が第1部分42に接触しかつ第2永久磁石50のS極が第2部分44に接触することによって停止する。なお、たとえば、第1永久磁石48のN極は、第1部分42に接触しなくてもよいし、第2永久磁石50のS極は、第2部分44に接触しなくてもよく、第1永久磁石48のN極と第2永久磁石50のS極とによって第1向きの磁束がヨーク38に流れるようにヨーク38を磁化できればよい。
図4の(b)に示すように、回動方向における第1永久磁石48のN極の一方側に第1磁性部材30のS極が位置した場合、当該N極と当該S極との間に磁力が発生し、第2磁性部材40は当該磁力によってヨーク38に対して回動方向の一方側に回動する。第2磁性部材40がヨーク38に対して回動方向の一方側に回動すると、第3永久磁石52のN極と第4永久磁石54のS極とがヨーク38に近づき、当該N極と当該S極とによってヨーク38が磁化され、第2部分44から第1部分42に向かう第2向きの磁束がヨーク38に流れる(図4の(b)の矢印Iを参照)。
ヨーク38に対する第2磁性部材40の回動方向における一方側への回動は、第3永久磁石52のN極が第2部分44に接触しかつ第4永久磁石54のS極が第1部分42に接触することによって停止する。なお、たとえば、第3永久磁石52のN極は、第2部分44に接触しなくてもよいし、第4永久磁石54のS極は、第1部分42に接触しなくてもよく、第3永久磁石52のN極と第4永久磁石54のS極とによって第2向きの磁束がヨーク38に流れるようにヨーク38を磁化できればよい。
たとえば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転し、図4の(a)に示す状態から図4の(b)に示す状態になった場合、ヨーク38に流れる磁束の向きが第1向きから第2向きに反転し、コイル34は発電する。また、たとえば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転し、図4の(b)に示す状態から図4の(a)に示す状態になった場合、ヨーク38に流れる磁束の向きが第2向きから第1向きに反転し、コイル34は発電する。このように、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、ヨーク38に流れる磁束の向きは、第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転し、コイル34は、当該磁束の向きが第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する。
図5に示すように、たとえば、コイル34は、ヨーク38に流れる磁束の向きが第1向きから第2向きに反転した場合にはプラスの電圧を発電し、ヨーク38に流れる磁束の向きが第2向きから第1向きに反転した場合にはマイナスの電圧を発電する。本実施の形態では、第1磁性部材30は回転軸16の回転方向に1つのN極と1つのS極とが並ぶように磁化されているので、コイル34は回転軸16が1回転する間に2回発電する。
エンコーダ20は、外部電源100からエンコーダ20に電力が供給されていない場合であっても、コイル34によって発電された回数およびコイル34によって発電された電力の極性等を用いて、回転軸16の回転を検出できる。
以上、エンコーダ20の動作の一例について説明した。
上述したように、エンコーダ20は、外部電源100から電力が供給されていない場合にコイル34によってより安定して発電できるので、誤検出が発生することを抑制できる。
以上、エンコーダ20について説明した。
第1の実施の形態に係るエンコーダ20は、回転軸16の回転を検出するエンコーダであって、磁化されかつ回転軸16とともに回転する第1磁性部材30と、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって発電する発電部材32とを備え、発電部材32は、コイル34と、コイル34に挿通されるヨーク38と、磁化されかつヨーク38に流れる磁束を発生させる第2磁性部材40とを有し、第2磁性部材40は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、ヨーク38に対して回動し、当該磁束の向きは、第2磁性部材40がヨーク38に対して回動することによって反転し、コイル34は、当該磁束の向きが反転することによって発電する。
これによれば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、ヨーク38に流れる磁束の向きを反転させることができ、ヨーク38に流れる磁束の向きが反転することによってコイル34を発電させることができる。このように、コイル34を用いることによってより安定して発電でき、誤検出が発生することを抑制できる。
また、第1の実施の形態に係るエンコーダ20において、第2磁性部材40は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動し、ヨーク38は、コイル34の巻軸線Bが延びる巻軸線方向におけるコイル34の一方側から突出する第1部分42と、巻軸線方向におけるコイル34の他方側から突出する第2部分44とを有し、第2磁性部材40は、回動軸線Cを中心とする回動方向における第1部分42の一方側に設けられる第1N極と、回動方向における第2部分44の一方側に設けられる第1S極と、回動方向における第2部分44の他方側に設けられる第2N極と、回動方向における第1部分42の他方側に設けられる第2S極とを有し、ヨーク38に流れる磁束の向きは、ヨーク38が第1N極および第1S極によって磁化されることによって第1部分42から第2部分44に向かう第1向きになり、ヨーク38が第2N極および第2S極によって磁化されることによって第2部分44から第1部分42に向かう第2向きになり、第2磁性部材40が回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動することによって第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転し、コイル34は、当該磁束の向きが第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する。
これによれば、第1N極、第1S極、第2N極、および第2S極によって、ヨーク38に流れる磁束の向きを容易に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
また、第1の実施の形態に係るエンコーダ20において、第2磁性部材40は、回動方向における第1部分42の一方側に設けられる第1永久磁石48と、回動方向における第2部分44の一方側に設けられる第2永久磁石50と、回動方向における第2部分44の他方側に設けられる第3永久磁石52と、回動方向における第1部分42の他方側に設けられる第4永久磁石54とを有し、第1N極は、第1永久磁石48のN極であり、第1S極は、第2永久磁石50のS極であり、第2N極は、第3永久磁石52のN極であり、第2S極は、第4永久磁石54のS極である。
これによれば、第1永久磁石48のN極、第2永久磁石50のS極、第3永久磁石52のN極、および第4永久磁石54のS極によって、ヨーク38に流れる磁束の向きをさらに容易に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
また、第1の実施の形態に係るエンコーダ20において、回動軸線Cに直交しかつ第1永久磁石48と第4永久磁石54との間を通りかつ第2永久磁石50と第3永久磁石52との間を通る直線を第1直線Fとし、回動軸線Cに直交しかつ第1直線Fに直交しかつ第1永久磁石48と第3永久磁石52との間を通りかつ第2永久磁石50と第4永久磁石54との間を通る直線を第2直線Gとし、第1直線Fが延びる方向を第1方向とし、第2直線Gが延びる方向を第2方向としたとき、第1永久磁石48のN極およびS極、第2永久磁石50のN極およびS極、第3永久磁石52のN極およびS極、ならびに第4永久磁石54のN極およびS極のそれぞれは、第1方向に並び、第1永久磁石48のS極は、第1永久磁石48のN極よりも第2直線G側に位置し、第2永久磁石50のN極は、第2永久磁石50のS極よりも第2直線G側に位置し、第3永久磁石52のS極は、第3永久磁石52のN極よりも第2直線G側に位置し、第4永久磁石54のN極は、第4永久磁石54のS極よりも第2直線G側に位置する。
これによれば、第1永久磁石48のN極、第2永久磁石50のS極、第3永久磁石52のN極、および第4永久磁石54のS極によって、ヨーク38に流れる磁束の向きをさらに容易に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
また、第1の実施の形態に係るエンコーダ20において、第1永久磁石48は、第1磁性部材30との間で磁力を発生させ、第2磁性部材40は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、当該磁力によって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動する。
これによれば、第1永久磁石48によって、第2磁性部材40を回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動させることができ、ヨーク38に流れる磁束の向きをさらに容易に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
また、第1の実施の形態に係るエンコーダ20において、ヨーク38に対する第2磁性部材40の回動方向における一方側への回動は、第2N極が第2部分44に接触しかつ第2S極が第1部分42に接触することによって停止し、ヨーク38に対する第2磁性部材40の回動方向における他方側への回動は、第1N極が第1部分42に接触しかつ第1S極が第2部分44に接触することによって停止する。
これによれば、ヨーク38に対する第2磁性部材40の回動を容易に停止させることができるとともに、ヨーク38をより確実に磁化でき、ヨーク38に流れる磁束の向きをより確実に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
また、第1の実施の形態に係るエンコーダ20において、コイル34は、回転軸16の回転軸線Aが延びる回転軸線方向から見たとき、第1磁性部材30よりも外方に設けられる。
これによれば、第1磁性部材30によって発生する磁界がコイル34による発電を妨げることを抑制できるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
また、第1の実施の形態に係るエンコーダ20は、コイル34によって発電された電力を平滑化する平滑回路62と、平滑回路62によって平滑化された電力に基づいて駆動し、コイル34によって発電された回数をカウントするカウンタ回路66とをさらに備える。
これによれば、エンコーダ20が電力の供給を受けていない場合、回転軸16の回転を容易に検出できる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態に係るエンコーダ20aにおける、第1磁性部材30および発電部材32aを示す図である。図6の(a)は、回転軸16の回転軸線Aが延びる方向である回転軸線方向から見た図であり、図6の(b)は、回転軸16の回転軸線Aを中心とする径方向から見た図である。図6を参照して、エンコーダ20aを備えるモータについて説明する。
図6に示すように、エンコーダ20aを備えるモータは、エンコーダ20とは異なるエンコーダ20aを備えている点において、モータ1と主に異なっている。以下では、モータ1と異なる点を主に説明する。
エンコーダ20aは、発電部材32に代えて発電部材32aを備えている点において、エンコーダ20と主に異なっている。
発電部材32aは、第2磁性部材40に代えて第2磁性部材40aを有している点において、発電部材32と主に異なっている。
第2磁性部材40aは、磁化され、ヨーク38に流れる磁束を発生させる。本実施の形態では、第2磁性部材40aは、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによってヨーク38に対して回動し、ヨーク38に流れる磁束の向きは、第2磁性部材40aがヨーク38に対して回動することによって反転する。具体的には、本実施の形態では、第2磁性部材40aは、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動し、ヨーク38に流れる磁束の向きは、第2磁性部材40aが回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動することによって反転する。本実施の形態では、第2磁性部材40aは、保持部材46aと、第1永久磁石70と、第2永久磁石72と、第1金属部材74と、第2金属部材76と、第3金属部材78と、第4金属部材80とを有している。
保持部材46aは、回動軸36に回動可能に支持されており、回動軸線Cを中心として回動する。また、保持部材46aには、第1永久磁石70、第2永久磁石72、第1金属部材74、第2金属部材76、第3金属部材78、および第4金属部材80が固定されており、第1永久磁石70、第2永久磁石72、第1金属部材74、第2金属部材76、第3金属部材78、および第4金属部材80は、保持部材46aが回動軸線Cを中心として回動することによって回動軸線Cを中心として回動する。たとえば、第1永久磁石70、第2永久磁石72、第1金属部材74、第2金属部材76、第3金属部材78、および第4金属部材80は、接着剤等で保持部材46aに接着されることによって、保持部材46に固定される。
ここで、回動軸線Cに直交しかつ第1金属部材74と第4金属部材80との間を通りかつ第2金属部材76と第3金属部材78との間を通る直線を第3直線Jとし、回動軸線Cに直交しかつ第3直線Jに直交しかつ第1金属部材74と第3金属部材78との間を通りかつ第2金属部材76と第4金属部材80との間を通る直線を第4直線Kとし、第3直線Jが延びる方向を第3方向とし、第4直線Kが延びる方向を第4方向とする。
本実施の形態では、第1永久磁石70のN極およびS極は、第4方向に並んでおり、第1永久磁石70は、当該N極と当該S極との境界が第3直線Jと一致するように設けられている。本実施の形態では、第1永久磁石70のN極は、第1永久磁石70のS極よりも第1金属部材74側に位置し、第1永久磁石70のS極は、第1永久磁石70のN極よりも第4金属部材80側に位置している。
本実施の形態では、第2永久磁石72のN極およびS極は、第4方向に並んでおり、第2永久磁石72は、当該N極と当該S極との境界が第3直線Jと一致するように設けられている。本実施の形態では、第2永久磁石72のN極は、第2永久磁石72のS極よりも第3金属部材78側に位置し、第2永久磁石72のS極は、第2永久磁石72のN極よりも第2金属部材76側に位置している。
本実施の形態では、第2永久磁石72のN極は、回動方向において第1永久磁石70のS極と180度ずれた位置に位置しており、第2永久磁石72のS極は、回動方向において第1永久磁石70のN極と180度ずれた位置に位置している。
第1金属部材74は、回動方向における第1部分42の一方側に設けられている。本実施の形態では、第1金属部材74は、回動方向における第1部分42の先端部の一方側に設けられている。第1金属部材74は、金属によって形成されている。
第1金属部材74は、第1永久磁石70によって磁化されている。本実施の形態では、第1金属部材74は、第1永久磁石70のN極側に設けられることによって磁化されている。たとえば、第1金属部材74は、第1永久磁石70によって、第1金属部材74の全体がN極になるように磁化される。なお、たとえば、第1金属部材74は、第1永久磁石70によって、第1部分42側がN極になりかつ第1部分42とは反対側がS極になるように磁化されていてもよい。
本実施の形態では、第1金属部材74のN極は、回動方向における第1部分42の一方側に位置している。つまり、本実施の形態では、回動方向において、第1金属部材74のN極は、第1部分42と重なっている。
本実施の形態では、第1金属部材74は、第1磁性部材30との間で磁力を発生させ、第2磁性部材40aは、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、当該磁力によって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動する。本実施の形態では、第1金属部材74のN極は、第1磁性部材30との間で磁力を発生させ、第2磁性部材40aは、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、当該磁力によって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動する。なお、たとえば、第2磁性部材40aは、第2金属部材76、第3金属部材78、または第4金属部材80が第1磁性部材30との間で磁力を発生させるように配置されていてもよく、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって当該磁力によって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動してもよい。
第2金属部材76は、回動方向における第2部分44の一方側に設けられている。本実施の形態では、第2金属部材76は、回動方向における第2部分44の先端部の一方側に設けられている。第2金属部材76は、金属によって形成されている。
第2金属部材76は、第2永久磁石72によって磁化されている。本実施の形態では、第2金属部材76は、第2永久磁石72のS極側に設けられることによって磁化されている。たとえば、第2金属部材76は、第2永久磁石72によって、第2金属部材76の全体がS極になるように磁化される。なお、たとえば、第2金属部材76は、第2永久磁石72によって、第2部分44側がS極になりかつ第2部分44とは反対側がN極になるように磁化されていてもよい。
本実施の形態では、第2金属部材76のS極は、回動方向における第2部分44の一方側に位置している。つまり、本実施の形態では、回動方向において、第2金属部材76のS極は、第2部分44と重なっている。
本実施の形態では、第2金属部材76のS極は、回動方向において第1金属部材74のN極と180度ずれた位置に位置している。
第3金属部材78は、回動方向における第2部分44の他方側に設けられている。本実施の形態では、第3金属部材78は、回動方向における第2部分44の先端部の他方側に設けられている。第3金属部材78は、金属によって形成されている。
第3金属部材78は、第2永久磁石72によって磁化されている。本実施の形態では、第3金属部材78は、第2永久磁石72のN極側に設けられることによって磁化されている。たとえば、第3金属部材78は、第2永久磁石72によって、第3金属部材78の全体がN極になるように磁化される。なお、たとえば、第3金属部材78は、第2永久磁石72によって、第2部分44側がN極になりかつ第2部分44とは反対側がS極になるように磁化されていてもよい。
本実施の形態では、第3金属部材78のN極は、回動方向における第2部分44の他方側に位置している。つまり、本実施の形態では、回動方向において、第3金属部材78のN極は、第2部分44と重なっている。
本実施の形態では、第3金属部材78のN極は、第3方向において第1金属部材74のN極と並んでおり、第4方向において第2金属部材76のS極と並んでいる。
第4金属部材80は、回動方向における第1部分42の他方側に設けられている。本実施の形態では、第4金属部材80は、回動方向における第1部分42の先端部の他方側に設けられている。第4金属部材80は、金属によって形成されている。
第4金属部材80は、第1永久磁石70によって磁化されている。本実施の形態では、第4金属部材80は、第1永久磁石70のS極側に設けられることによって磁化されている。たとえば、第4金属部材80は、第1永久磁石70によって、第4金属部材80の全体がS極になるように磁化される。なお、たとえば、第4金属部材80は、第1永久磁石70によって、第1部分42側がS極になりかつ第1部分42とは反対側がN極になるように磁化されていてもよい。
本実施の形態では、第4金属部材80のS極は、回動方向における第1部分42の他方側に位置している。つまり、本実施の形態では、回動方向において、第4金属部材80のS極は、第1部分42と重なっている。
本実施の形態では、第4金属部材80のS極は、第3方向において第2金属部材76のS極と並んでおり、第4方向において第1金属部材74のN極と並んでいる。
本実施の形態では、第4金属部材80のS極は、回動方向において第3金属部材78のN極と180度ずれた位置に位置している。
なお、本実施の形態では、第1金属部材74、第2金属部材76、第3金属部材78、および第4金属部材80は、回動軸線方向において相互に同じ位置に設けられているが、回動軸線方向において相互に異なる位置に設けられていてもよい。
本実施の形態では、第1金属部材74のN極が、回動方向における第1部分42の一方側に設けられる第1N極であり、第2金属部材76のS極が、回動方向における第2部分44の一方側に設けられる第1S極であり、第3金属部材78のN極が、回動方向における第2部分44の他方側に設けられる第2N極であり、第4金属部材80のS極が、回動方向における第1部分42の他方側に設けられる第2S極である。
つまり、本実施の形態では、第2磁性部材40aは、回動方向における第1部分42の一方側に設けられる第1N極と、回動方向における第2部分44の一方側に設けられる第1S極と、回動方向における第2部分44の他方側に設けられる第2N極と、回動方向における第1部分42の他方側に設けられる第2S極とを有している。また、本実施の形態では、第1N極は、第1金属部材74のN極であり、第1S極は、第2金属部材76のS極であり、第2N極は、第3金属部材78のN極であり、第2S極は、第4金属部材80のS極である。
詳細については後述するが、本実施の形態では、ヨーク38に流れる磁束の向きは、ヨーク38が第1N極および第1S極によって磁化されることによって第1部分42から第2部分44に向かう第1向きになり、ヨーク38が第2N極および第2S極によって磁化されることによって第2部分44から第1部分42に向かう第2向きになり、第2磁性部材40aが回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動することによって第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転する。また、本実施の形態では、コイル34は、ヨーク38に流れる磁束の向きが第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する。
なお、たとえば、第1金属部材74は、第1永久磁石48のように、第3方向にN極およびS極が並ぶように磁化されていてもよい。また、たとえば、第2金属部材76は、第2永久磁石50のように、第3方向にN極およびS極が並ぶように磁化されていてもよい。たとえば、第3金属部材78は、第3永久磁石52のように、第3方向にN極およびS極が並ぶように磁化されていてもよい。たとえば、第4金属部材80は、第4永久磁石54のように、第3方向にN極およびS極が並ぶように磁化されていてもよい。
以上、エンコーダ20aを備えるモータについて説明した。
図7は、図6のエンコーダ20aの動作の一例を示す図である。図7の(a)は、第1向きに磁束が流れている状態を示し、図7の(b)は、第2向きに磁束が流れている状態を示している。図7を参照して、エンコーダ20aの動作の一例について説明する。
図7の(a)に示すように、回動方向における第1金属部材74のN極の一方側に第1磁性部材30のN極が位置した場合、第1金属部材74のN極と第1磁性部材30のN極との間に磁力が発生し、第2磁性部材40aは当該磁力によってヨーク38に対して回動方向における他方側に回動する。第2磁性部材40aがヨーク38に対して回動方向の他方側に回動すると、第1金属部材74のN極と第2金属部材76のS極とがヨーク38に近づき、当該N極と当該S極とによってヨーク38が磁化され、第1部分42から第2部分44に向かう第1向きの磁束がヨーク38に流れる(図7の(a)の矢印Hを参照)。
ヨーク38に対する第2磁性部材40aの回動方向における他方側への回動は、第1金属部材74のN極が第1部分42に接触しかつ第2金属部材76のS極が第2部分44に接触することによって停止する。なお、たとえば、第1金属部材74のN極は、第1部分42に接触しなくてもよいし、第2金属部材76のS極は、第2部分44に接触しなくてもよく、第1金属部材74のN極と第2金属部材76のS極とによって第1向きの磁束がヨーク38に流れるようにヨーク38を磁化できればよい。
図7の(b)に示すように、回動方向における第1金属部材74のN極の一方側に第1磁性部材30のS極が位置した場合、当該N極と当該S極との間に磁力が発生し、第2磁性部材40aは当該磁力によってヨーク38に対して回動方向の一方側に回動する。第2磁性部材40aがヨーク38に対して回動方向の一方側に回動すると、第3金属部材78のN極と第4金属部材80のS極とがヨーク38に近づき、当該N極と当該S極とによってヨーク38が磁化され、第2部分44から第1部分42に向かう第2向きの磁束がヨーク38に流れる(図7の(b)の矢印Iを参照)。
ヨーク38に対する第2磁性部材40aの回動方向における一方側への回動は、第3金属部材78のN極が第2部分44に接触しかつ第4金属部材80のS極が第1部分42に接触することによって停止する。なお、たとえば、第3金属部材78のN極は、第2部分44に接触しなくてもよいし、第4金属部材80のS極は、第1部分42に接触しなくてもよく、第3金属部材78のN極と第4金属部材80のS極とによって第2向きの磁束がヨーク38に流れるようにヨーク38を磁化できればよい。
たとえば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転し、図7の(a)に示す状態から図7の(b)に示す状態になった場合、ヨーク38に流れる磁束の向きが第1向きから第2向きに反転し、コイル34は発電する。また、たとえば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転し、図7の(b)に示す状態から図7の(a)に示す状態になった場合、ヨーク38に流れる磁束の向きが第2向きから第1向きに反転し、コイル34は発電する。このように、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、ヨーク38に流れる磁束の向きは、第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転し、コイル34は、当該磁束の向きが第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する。
エンコーダ20aは、エンコーダ20と同様、外部電源100からエンコーダ20aに電力が供給されていない場合であっても、コイル34によって発電された回数およびコイル34によって発電された電力の極性等を用いて、回転軸16の回転を検出できる。
以上、エンコーダ20aの動作の一例について説明した。
上述したように、エンコーダ20aは、外部電源100から電力が供給されていない場合にコイル34によってより安定して発電できるので、誤検出が発生することを抑制できる。
以上、エンコーダ20aについて説明した。
第2の実施の形態に係るエンコーダ20aにおいて、第2磁性部材40aは、第1永久磁石70と、第2永久磁石72と、回動方向における第1部分42の一方側に設けられかつ第1永久磁石70によって磁化される第1金属部材74と、回動方向における第2部分44の一方側に設けられかつ第2永久磁石72によって磁化される第2金属部材76と、回動方向における第2部分44の他方側に設けられかつ第2永久磁石72によって磁化される第3金属部材78と、回動方向における第1部分42の他方側に設けられかつ第1永久磁石70によって磁化される第4金属部材80とを有し、第1N極は、第1金属部材74のN極であり、第1S極は、第2金属部材76のS極であり、第2N極は、第3金属部材78のN極であり、第2S極は、第4金属部材80のS極である。
これによれば、第1金属部材74のN極、第2金属部材76のS極、第3金属部材78のN極、および第4金属部材80のS極によって、ヨーク38に流れる磁束の向きをさらに容易に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
また、第2の実施の形態に係るエンコーダ20aにおいて、第1金属部材74は、第1磁性部材30との間で磁力を発生させ、第2磁性部材40aは、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、当該磁力によって回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動する。
これによれば、第1金属部材74によって、第2磁性部材40aを回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動させることができ、ヨーク38に流れる磁束の向きをさらに容易に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
(第3の実施の形態)
図8は、第3の実施の形態に係るエンコーダ20bにおける、第1磁性部材30および発電部材32bを示す図である。図8の(a)は、回転軸16の回転軸線Aが延びる方向である回転軸線方向から見た図であり、図8の(b)は、回転軸16の回転軸線Aを中心とする径方向から見た図である。なお、図8の(b)では、図8の(a)に示す支持部材82の図示を省略している。図8を参照して、エンコーダ20bを備えるモータについて説明する。
図8に示すように、エンコーダ20bを備えるモータは、エンコーダ20とは異なるエンコーダ20bを備えている点において、モータ1と主に異なっている。以下では、モータ1と異なる点を主に説明する。
エンコーダ20bは、発電部材32に代えて発電部材32bを備えている点において、エンコーダ20と主に異なっている。
発電部材32bは、支持部材82と第3磁性部材84とをさらに有している点、およびヨーク38が第2磁性部材40に対して回動する点において、発電部材32と主に異なっている。
本実施の形態では、保持部材46は、回動軸36に対して回動しないように、回動軸36に固定されている。たとえば、保持部材46は、接着剤で回動軸36に接着されたり、キーがキー溝に差し込まれたりすることによって、回動軸36に対して回動しないように回動軸36に固定される。
支持部材82には、回動軸36が挿通されており、支持部材82は、回動軸36に回動可能に支持されている。支持部材82は、ヨーク38に固定されており、ヨーク38とともに回動軸線Cを中心として回動可能である。たとえば、支持部材82は、絶縁体によって形成されている。なお、たとえば、支持部材82以外の部材を用いて、ヨーク38を回動可能に支持してもよい。
第3磁性部材84は、第1磁性部材30との間で磁力が発生するように磁化されている。本実施の形態では、第3磁性部材84は、永久磁石である。なお、たとえば、第3磁性部材84は、永久磁石でなくてもよく、外部からの磁場を受けて磁化された磁性体等であってもよい。
本実施の形態では、第3磁性部材84は、回動方向における第1部分42の一方側に設けられている。本実施の形態では、第3磁性部材84は、回動方向における第1磁性部材30の他方側に設けられている。
本実施の形態では、第3磁性部材84は、ヨーク38側がN極となり、第1磁性部材30側がS極となるように磁化されている。本実施の形態では、第3磁性部材84のN極およびS極は、回動方向における第1部分42の一方側に位置しており、回動方向における第1磁性部材30の他方側に位置している。つまり、回動方向において、第3磁性部材84のN極およびS極は、第1部分42および第1磁性部材30と重なっている。
第3磁性部材84は、第1磁性部材30と第3磁性部材84との間で発生する磁力によって、ヨーク38とともに回動軸線Cを中心として第2磁性部材40に対して回動する。本実施の形態では、第3磁性部材84は、回動方向におけるヨーク38の一方側の面に固定されており、ヨーク38とともに回動軸線Cを中心として第2磁性部材40に対して回動する。たとえば、第3磁性部材84は、接着剤等によってヨーク38に接着されることによって、ヨーク38に固定される。
本実施の形態では、ヨーク38は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、第1磁性部材30と第3磁性部材84との間で発生する磁力によって回動軸線Cを中心として第2磁性部材40に対して回動する。
以上、エンコーダ20bを備えるモータについて説明した。
図9は、図8のエンコーダ20bの動作の一例を示す図である。図9の(a)は、第1向きに磁束が流れている状態を示し、図9の(b)は、第2向きに磁束が流れている状態を示している。図9を参照して、エンコーダ20bの動作の一例について説明する。
図9の(a)に示すように、回動方向における第3磁性部材84のS極の一方側に第1磁性部材30のN極が位置した場合、当該N極と当該S極との間に磁力が発生し、ヨーク38は当該磁力によって第2磁性部材40に対して回動方向における一方側に回動する。ヨーク38が第2磁性部材40に対して回動方向の一方側に回動すると、第1永久磁石48のN極と第2永久磁石50のS極とがヨーク38に近づき、当該N極と当該S極とによってヨーク38が磁化され、第1部分42から第2部分44に向かう第1向きの磁束がヨーク38に流れる(図9の(a)の矢印Hを参照)。
第2磁性部材40に対するヨーク38の回動方向における一方側への回動は、第1永久磁石48のN極が第1部分42に接触しかつ第2永久磁石50のS極が第2部分44に接触することによって停止する。なお、たとえば、第1永久磁石48のN極は、第1部分42に接触しなくてもよいし、第2永久磁石50のS極は、第2部分44に接触しなくてもよく、第1永久磁石48のN極と第2永久磁石50のS極とによって第1向きの磁束がヨーク38に流れるようにヨーク38を磁化できればよい。
図9の(b)に示すように、回動方向における第3磁性部材84のS極の一方側に第1磁性部材30のS極が位置した場合、第3磁性部材84のS極と第1磁性部材30のS極との間に磁力が発生し、ヨーク38は当該磁力によって第2磁性部材40に対して回動方向の他方側に回動する。ヨーク38が第2磁性部材40に対して回動方向の他方側に回動すると、第3永久磁石52のN極と第4永久磁石54のS極とがヨーク38に近づき、当該N極と当該S極とによってヨーク38が磁化され、第2部分44から第1部分42に向かう第2向きの磁束がヨーク38に流れる(図9の(b)の矢印Iを参照)。
第2磁性部材40に対するヨーク38の回動方向における他方側への回動は、第3永久磁石52のN極が第2部分44に接触しかつ第4永久磁石54のS極が第1部分42に接触することによって停止する。なお、たとえば、第3永久磁石52のN極は、第2部分44に接触しなくてもよいし、第4永久磁石54のS極は、第1部分42に接触しなくてもよく、第3永久磁石52のN極と第4永久磁石54のS極とによって第2向きの磁束がヨーク38に流れるようにヨーク38を磁化できればよい。
たとえば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転し、図9の(a)に示す状態から図9の(b)に示す状態になった場合、ヨーク38に流れる磁束の向きが第1向きから第2向きに反転し、コイル34は発電する。また、たとえば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転し、図9の(b)に示す状態から図9の(a)に示す状態になった場合、ヨーク38に流れる磁束の向きが第2向きから第1向きに反転し、コイル34は発電する。このように、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、ヨーク38に流れる磁束の向きは、第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転し、コイル34は、当該磁束の向きが第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する。
エンコーダ20bは、エンコーダ20と同様、外部電源100からエンコーダ20bに電力が供給されていない場合であっても、コイル34によって発電された回数およびコイル34によって発電された電力の極性等を用いて、回転軸16の回転を検出できる。
以上、エンコーダ20bの動作の一例について説明した。
上述したように、エンコーダ20bは、外部電源100から電力が供給されていない場合にコイル34によってより安定して発電できるので、誤検出が発生することを抑制できる。
以上、エンコーダ20bについて説明した。
第3の実施の形態に係るエンコーダ20bにおいて、第1磁性部材30との間で磁力が発生するように磁化されかつ当該磁力によってヨーク38とともに回動軸線Cを中心として第2磁性部材40に対して回動する第3磁性部材84をさらに備え、ヨーク38は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、当該磁力によって回動軸線Cを中心として第2磁性部材40に対して回動する。
これによれば、第3磁性部材84によって、ヨーク38を回動軸線Cを中心として第2磁性部材40に対して回動させることができ、ヨーク38に流れる磁束の向きをさらに容易に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
第3の実施の形態に係るエンコーダ20bにおいて、第2磁性部材40に対するヨーク38の回動方向における一方側への回動は、第1N極が第1部分42に接触しかつ第1S極が第2部分44に接触することによって停止し、第2磁性部材40に対するヨーク38の回動方向における他方側への回動は、第2N極が第2部分44に接触しかつ第2S極が第1部分42に接触することによって停止する。
これによれば、第2磁性部材40に対するヨーク38の回動を容易に停止させることができるとともに、ヨーク38をより確実に磁化でき、ヨーク38に流れる磁束の向きをより確実に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
(第4の実施の形態)
図10は、第4の実施の形態に係るエンコーダ20cにおける、第1磁性部材30および発電部材32cを示す図である。図10の(a)は、回転軸16の回転軸線Aが延びる方向である回転軸線方向から見た図であり、図10の(b)は、回転軸16の回転軸線Aを中心とする径方向から見た図である。なお、図10の(b)では、図10の(a)に示す支持部材82の図示を省略している。図10を参照して、エンコーダ20cを備えるモータについて説明する。
図10に示すように、エンコーダ20cを備えるモータは、エンコーダ20aとは異なるエンコーダ20cを備えている点において、エンコーダ20aを備えるモータと主に異なっている。以下では、エンコーダ20aを備えるモータと異なる点を主に説明する。
エンコーダ20cは、発電部材32aに代えて発電部材32cを備えている点において、エンコーダ20aと主に異なっている。
発電部材32cは、支持部材82と第3磁性部材84とをさらに有している点、およびヨーク38が第2磁性部材40aに対して回動する点において、発電部材32aと主に異なっている。
本実施の形態では、保持部材46aは、第3の実施の形態における保持部材46と同様、回動軸36に対して回動しないように回動軸36に固定されている。
支持部材82および第3磁性部材84については、第3の実施の形態での説明を参照することによって、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、ヨーク38は、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、第1磁性部材30と第3磁性部材84との間で発生する磁力によって回動軸線Cを中心として第2磁性部材40aに対して回動する。
以上、エンコーダ20cを備えるモータについて説明した。
図11は、図10のエンコーダ20cの動作の一例を示す図である。図11の(a)は、第1向きに磁束が流れている状態を示し、図11の(b)は、第2向きに磁束が流れている状態を示している。図11を参照して、エンコーダ20cの動作の一例について説明する。
図11の(a)に示すように、回動方向における第3磁性部材84のS極の一方側に第1磁性部材30のN極が位置した場合、当該N極と当該S極との間に磁力が発生し、ヨーク38は当該磁力によって第2磁性部材40aに対して回動方向における一方側に回動する。ヨーク38が第2磁性部材40aに対して回動方向の一方側に回動すると、第1金属部材74のN極と第2金属部材76のS極とがヨーク38に近づき、当該N極と当該S極とによってヨーク38が磁化され、第1部分42から第2部分44に向かう第1向きの磁束がヨーク38に流れる(図11の(a)の矢印Hを参照)。
第2磁性部材40aに対するヨーク38の回動方向における一方側への回動は、第1金属部材74のN極が第1部分42に接触しかつ第2金属部材76のS極が第2部分44に接触することによって停止する。なお、たとえば、第1金属部材74のN極は、第1部分42に接触しなくてもよいし、第2金属部材76のS極は、第2部分44に接触しなくてもよく、第1金属部材74のN極と第2金属部材76のS極とによって第1向きの磁束がヨーク38に流れるようにヨーク38を磁化できればよい。
図11の(b)に示すように、回動方向における第3磁性部材84のS極の一方側に第1磁性部材30のS極が位置した場合、第3磁性部材84のS極と第1磁性部材30のS極との間に磁力が発生し、ヨーク38は当該磁力によって第2磁性部材40aに対して回動方向の他方側に回動する。ヨーク38が第2磁性部材40aに対して回動方向の他方側に回動すると、第3金属部材78のN極と第4金属部材80のS極とがヨーク38に近づき、当該N極と当該S極とによってヨーク38が磁化され、第2部分44から第1部分42に向かう第2向きの磁束がヨーク38に流れる(図11の(b)の矢印Iを参照)。
第2磁性部材40に対するヨーク38の回動方向における他方側への回動は、第3金属部材78のN極が第2部分44に接触しかつ第4金属部材80のS極が第1部分42に接触することによって停止する。なお、たとえば、第3金属部材78のN極は、第2部分44に接触しなくてもよいし、第4金属部材80のS極は、第1部分42に接触しなくてもよく、第3金属部材78のN極と第4金属部材80のS極とによって第2向きの磁束がヨーク38に流れるようにヨーク38を磁化できればよい。
たとえば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転し、図11の(a)に示す状態から図11の(b)に示す状態になった場合、ヨーク38に流れる磁束の向きが第1向きから第2向きに反転し、コイル34は発電する。また、たとえば、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転し、図11の(b)に示す状態から図11の(a)に示す状態になった場合、ヨーク38に流れる磁束の向きが第2向きから第1向きに反転し、コイル34は発電する。このように、第1磁性部材30が回転軸16とともに回転することによって、ヨーク38に流れる磁束の向きは、第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転し、コイル34は、当該磁束の向きが第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する。
エンコーダ20cは、エンコーダ20aと同様、外部電源100からエンコーダ20cに電力が供給されていない場合であっても、コイル34によって発電された回数およびコイル34によって発電された電力の極性等を用いて、回転軸16の回転を検出できる。
以上、エンコーダ20cの動作の一例について説明した。
上述したように、エンコーダ20cは、外部電源100から電力が供給されていない場合にコイル34によってより安定して発電できるので、誤検出が発生することを抑制できる。
以上、エンコーダ20cについて説明した。
(第5の実施の形態)
図12は、第5の実施の形態に係るエンコーダ20dにおける、第1磁性部材30および発電部材32dを示す図である。図12の(a)は、回転軸16の回転軸線Aが延びる方向である回転軸線方向から見た図であり、図12の(b)は、回転軸16の回転軸線Aを中心とする径方向から見た図である。図12を参照して、エンコーダ20dを備えるモータについて説明する。
図12に示すように、エンコーダ20dを備えるモータは、エンコーダ20とは異なるエンコーダ20dを備えている点において、モータ1と主に異なっている。以下では、モータ1と異なる点を主に説明する。
エンコーダ20dは、発電部材32に代えて発電部材32dを備えている点において、エンコーダ20と主に異なっている。
発電部材32dは、第2磁性部材40に代えて第2磁性部材40dを有している点において、発電部材32と主に異なっている。
第2磁性部材40dは、第1永久磁石48に代えて第1永久磁石48dを有し、第2永久磁石50に代えて第2永久磁石50dを有し、第3永久磁石52に代えて第3永久磁石52dを有し、第4永久磁石54に代えて第4永久磁石54dを有している点において、発電部材32と主に異なっている。
第1永久磁石48dは、第1永久磁石48dのN極およびS極が第2方向に並んでいる点において、第1永久磁石48と主に異なっている。第1永久磁石48dのN極は、第1永久磁石48dのS極よりも第1直線F側に位置している。つまり、たとえば、第1永久磁石48dは、第1金属部材74と同じように磁化されている。
第2永久磁石50dは、第2永久磁石50dのN極およびS極が第2方向に並んでいる点において、第2永久磁石50と主に異なっている。第2永久磁石50dのS極は、第2永久磁石50dのN極よりも第1直線F側に位置している。つまり、たとえば、第2永久磁石50dは、第2金属部材76と同じように磁化されている。
第3永久磁石52dは、第3永久磁石52dのN極およびS極が第2方向に並んでいる点において、第3永久磁石52と主に異なっている。第3永久磁石52dのN極は、第3永久磁石52dのS極よりも第1直線F側に位置している。つまり、たとえば、第3永久磁石52dは、第3金属部材78と同じように磁化されている。
第4永久磁石54dは、第4永久磁石54dのN極およびS極が第2方向に並んでいる点において、第4永久磁石54と主に異なっている。第4永久磁石54dのS極は、第4永久磁石54dのN極よりも第1直線F側に位置している。つまり、たとえば、第4永久磁石54dは、第4金属部材80と同じように磁化されている。
本実施の形態では、第1永久磁石48dのN極が、回動方向における第1部分42の一方側に設けられる第1N極であり、第2永久磁石50dのS極が、回動方向における第2部分44の一方側に設けられる第1S極であり、第3永久磁石52dのN極が、回動方向における第2部分44の他方側に設けられる第2N極であり、第4永久磁石54dのS極が、回動方向における第1部分42の他方側に設けられる第2S極である。
つまり、本実施の形態では、第2磁性部材40dは、回動方向における第1部分42の一方側に設けられる第1N極と、回動方向における第2部分44の一方側に設けられる第1S極と、回動方向における第2部分44の他方側に設けられる第2N極と、回動方向における第1部分42の他方側に設けられる第2S極とを有している。また、本実施の形態では、第1N極は、第1永久磁石48dのN極であり、第1S極は、第2永久磁石50dのS極であり、第2N極は、第3永久磁石52dのN極であり、第2S極は、第4永久磁石54dのS極である。
本実施の形態では、ヨーク38に流れる磁束の向きは、ヨーク38が第1N極および第1S極によって磁化されることによって第1部分42から第2部分44に向かう第1向きになり、ヨーク38が第2N極および第2S極によって磁化されることによって第2部分44から第1部分42に向かう第2向きになり、第2磁性部材40dが回動軸線Cを中心としてヨーク38に対して回動することによって第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転する。また、本実施の形態では、コイル34は、ヨーク38に流れる磁束の向きが第1向きから第2向きおよび第2向きから第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する。
以上、エンコーダ20dを備えるモータについて説明した。
上述したように、エンコーダ20dは、外部電源100から電力が供給されていない場合にコイル34によってより安定して発電できるので、誤検出が発生することを抑制できる。
以上、エンコーダ20dについて説明した。
第5の実施の形態に係るエンコーダ20dにおいて、回動軸線Cに直交しかつ第1永久磁石48dと第4永久磁石54dとの間を通りかつ第2永久磁石50dと第3永久磁石52dとの間を通る直線を第1直線Fとし、回動軸線Cに直交しかつ第1直線Fに直交しかつ第1永久磁石48dと第3永久磁石52dとの間を通りかつ第2永久磁石50dと第4永久磁石54dとの間を通る直線を第2直線Gとし、第1直線Fが延びる方向を第1方向とし、第2直線Gが延びる方向を第2方向としたとき、第1永久磁石48dのN極およびS極、第2永久磁石50dのN極およびS極、第3永久磁石52dのN極およびS極、ならびに第4永久磁石54dのN極およびS極のそれぞれは、第2方向に並び、第1永久磁石48dのN極は、第1永久磁石48dのS極よりも第1直線F側に位置し、第2永久磁石50dのS極は、第2永久磁石50dのN極よりも第1直線F側に位置し、第3永久磁石52dのN極は、第3永久磁石52dのS極よりも第1直線F側に位置し、第4永久磁石54dのS極は、第4永久磁石54dのN極よりも第1直線F側に位置する。
これによれば、第1永久磁石48dのN極、第2永久磁石50dのS極、第3永久磁石52dのN極、および第4永久磁石54dのS極によって、ヨーク38に流れる磁束の向きをさらに容易に反転させることができるので、さらに安定して発電でき、誤検出が発生することをさらに抑制できる。
(他の実施の形態等)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態について説明した。しかしながら、本開示による技術は、これらに限定されず、本開示の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態または変形例にも適用可能である。
上述した実施の形態では、第1磁性部材30が、回転板22の回転子12側に設けられる場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第1磁性部材30は、回転板22の回転子12とは反対側に設けられてもよい。この場合、たとえば、第1磁性部材30は、円板状であってもよい。また、この場合、たとえば、発電部材32,32a,32b,32c,32dは、第1磁性部材30よりも回転子12とは反対側に設けられてもよい。
また、上述した実施の形態では、第1磁性部材30が、回転板22に設けられる場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、第1磁性部材30は、回転板22とは異なる部材を介して回転軸16に固定されていてもよい。また、たとえば、第1磁性部材30は、第1磁性部材30の中心に回転軸16が圧入される等して、回転軸16に直接的に固定されていてもよい。
また、上述した実施の形態では、ヨークおよび第2磁性部材の一方が、第1磁性部材が回転体とともに回転することによって、他方に対して回動する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、ヨークおよび第2磁性部材の両方が、第1磁性部材が回転体とともに回転することによって、他方に対して回動してもよい。具体的には、たとえば、第1磁性部材が回転体とともに回転することによって、ヨークが第2磁性部材に対して回動方向における一方側(他方側)に回動し、第2磁性部材がヨークに対して回動方向における他方側(一方側)に回動してもよい。この場合、第2磁性部材の回動軸線とヨークの回動軸線とは、相互に一致していてもよいし、相互に異なっていてもよい。
本開示に係るエンコーダは、モータの回転軸等の回転体の回転検出に利用可能である。
1 モータ
10 本体
12 回転子
14 固定子
16 回転軸
18 ケース
20,20a,20b,20c,20d エンコーダ
22 回転板
24 基板
26 受発光素子
28 反射パターン
30 第1磁性部材
32,32a,32b,32c,32d 発電部材
34 コイル
36 回動軸
38 ヨーク
40,40a,40d 第2磁性部材
42 第1部分
44 第2部分
46,46a 保持部材
48,48d,70 第1永久磁石
50,50d,72 第2永久磁石
52,52d 第3永久磁石
54,54d 第4永久磁石
56 電圧回路部
58 カウンタ回路部
60 整流回路
62 平滑回路
64 パルス波形取得回路
66 カウンタ回路
68 不揮発メモリ回路
74 第1金属部材
76 第2金属部材
78 第3金属部材
80 第4金属部材
82 支持部材
84 第3磁性部材

Claims (13)

  1. 回転体の回転を検出するエンコーダであって、
    磁化されかつ前記回転体とともに回転する第1磁性部材と、
    前記第1磁性部材が前記回転体とともに回転することによって発電する発電部材とを備え、
    前記発電部材は、コイルと、前記コイルに挿通されるヨークと、磁化されかつ前記ヨークに流れる磁束を発生させる第2磁性部材とを有し、
    前記ヨークおよび前記第2磁性部材の少なくとも一方は、前記第1磁性部材が前記回転体とともに回転することによって、他方に対して回動し、
    前記磁束の向きは、前記ヨークおよび前記第2磁性部材の少なくとも一方が他方に対して回動することによって反転し、
    前記コイルは、前記磁束の向きが反転することによって発電する、
    エンコーダ。
  2. 前記ヨークおよび前記第2磁性部材の少なくとも一方は、前記第1磁性部材が前記回転体とともに回転することによって、回動軸線を中心として他方に対して回動し、
    前記ヨークは、前記コイルの巻軸線が延びる巻軸線方向における前記コイルの一方側から突出する第1部分と、前記巻軸線方向における前記コイルの他方側から突出する第2部分とを有し、
    前記第2磁性部材は、前記回動軸線を中心とする回動方向における前記第1部分の一方側に設けられる第1N極と、前記回動方向における前記第2部分の一方側に設けられる第1S極と、前記回動方向における前記第2部分の他方側に設けられる第2N極と、前記回動方向における前記第1部分の他方側に設けられる第2S極とを有し、
    前記磁束の向きは、前記ヨークが前記第1N極および前記第1S極によって磁化されることによって前記第1部分から前記第2部分に向かう第1向きになり、前記ヨークが前記第2N極および前記第2S極によって磁化されることによって前記第2部分から前記第1部分に向かう第2向きになり、前記ヨークおよび前記第2磁性部材の少なくとも一方が前記回動軸線を中心として他方に対して回動することによって前記第1向きから前記第2向きおよび前記第2向きから前記第1向きのそれぞれに反転し、
    前記コイルは、前記磁束の向きが前記第1向きから前記第2向きおよび前記第2向きから前記第1向きのそれぞれに反転した場合に発電する、
    請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記第2磁性部材は、前記回動方向における前記第1部分の一方側に設けられる第1永久磁石と、前記回動方向における前記第2部分の一方側に設けられる第2永久磁石と、前記回動方向における前記第2部分の他方側に設けられる第3永久磁石と、前記回動方向における前記第1部分の他方側に設けられる第4永久磁石とを有し、
    前記第1N極は、前記第1永久磁石のN極であり、
    前記第1S極は、前記第2永久磁石のS極であり、
    前記第2N極は、前記第3永久磁石のN極であり、
    前記第2S極は、前記第4永久磁石のS極である、
    請求項2に記載のエンコーダ。
  4. 前記回動軸線に直交しかつ前記第1永久磁石と前記第4永久磁石との間を通りかつ前記第2永久磁石と前記第3永久磁石との間を通る直線を第1直線とし、前記回動軸線に直交しかつ前記第1直線に直交しかつ前記第1永久磁石と前記第3永久磁石との間を通りかつ前記第2永久磁石と前記第4永久磁石との間を通る直線を第2直線とし、前記第1直線が延びる方向を第1方向とし、前記第2直線が延びる方向を第2方向としたとき、
    前記第1永久磁石のN極およびS極、前記第2永久磁石のN極およびS極、前記第3永久磁石のN極およびS極、ならびに前記第4永久磁石のN極およびS極のそれぞれは、前記第1方向に並び、
    前記第1永久磁石のS極は、前記第1永久磁石のN極よりも前記第2直線側に位置し、
    前記第2永久磁石のN極は、前記第2永久磁石のS極よりも前記第2直線側に位置し、
    前記第3永久磁石のS極は、前記第3永久磁石のN極よりも前記第2直線側に位置し、
    前記第4永久磁石のN極は、前記第4永久磁石のS極よりも前記第2直線側に位置する、
    請求項3に記載のエンコーダ。
  5. 前記回動軸線に直交しかつ前記第1永久磁石と前記第4永久磁石との間を通りかつ前記第2永久磁石と前記第3永久磁石との間を通る直線を第1直線とし、前記回動軸線に直交しかつ前記第1直線に直交しかつ前記第1永久磁石と前記第3永久磁石との間を通りかつ前記第2永久磁石と前記第4永久磁石との間を通る直線を第2直線とし、前記第1直線が延びる方向を第1方向とし、前記第2直線が延びる方向を第2方向としたとき、
    前記第1永久磁石のN極およびS極、前記第2永久磁石のN極およびS極、前記第3永久磁石のN極およびS極、ならびに前記第4永久磁石のN極およびS極のそれぞれは、前記第2方向に並び、
    前記第1永久磁石のN極は、前記第1永久磁石のS極よりも前記第1直線側に位置し、
    前記第2永久磁石のS極は、前記第2永久磁石のN極よりも前記第1直線側に位置し、
    前記第3永久磁石のN極は、前記第3永久磁石のS極よりも前記第1直線側に位置し、
    前記第4永久磁石のS極は、前記第4永久磁石のN極よりも前記第1直線側に位置する、
    請求項3に記載のエンコーダ。
  6. 前記第1永久磁石、前記第2永久磁石、前記第3永久磁石、および前記第4永久磁石の1つは、前記第1磁性部材との間で磁力を発生させ、
    前記第2磁性部材は、前記第1磁性部材が前記回転体とともに回転することによって、前記磁力によって前記回動軸線を中心として前記ヨークに対して回動する、
    請求項3から5のいずれか1項に記載のエンコーダ。
  7. 前記第2磁性部材は、第1永久磁石と、第2永久磁石と、前記回動方向における前記第1部分の一方側に設けられかつ前記第1永久磁石によって磁化される第1金属部材と、前記回動方向における前記第2部分の一方側に設けられかつ前記第2永久磁石によって磁化される第2金属部材と、前記回動方向における前記第2部分の他方側に設けられかつ前記第2永久磁石によって磁化される第3金属部材と、前記回動方向における前記第1部分の他方側に設けられかつ前記第1永久磁石によって磁化される第4金属部材とを有し、
    前記第1N極は、前記第1金属部材のN極であり、
    前記第1S極は、前記第2金属部材のS極であり、
    前記第2N極は、前記第3金属部材のN極であり、
    前記第2S極は、前記第4金属部材のS極である、
    請求項2に記載のエンコーダ。
  8. 前記第1金属部材、前記第2金属部材、前記第3金属部材、および前記第4金属部材の1つは、前記第1磁性部材との間で磁力を発生させ、
    前記第2磁性部材は、前記第1磁性部材が前記回転体とともに回転することによって、前記磁力によって前記回動軸線を中心として前記ヨークに対して回動する、
    請求項7に記載のエンコーダ。
  9. 前記ヨークに対する前記第2磁性部材の前記回動方向における一方側への回動は、前記第2N極が前記第2部分に接触しかつ前記第2S極が前記第1部分に接触することによって停止し、
    前記ヨークに対する前記第2磁性部材の前記回動方向における他方側への回動は、前記第1N極が前記第1部分に接触しかつ前記第1S極が前記第2部分に接触することによって停止する、
    請求項6または8に記載のエンコーダ。
  10. 前記第1磁性部材との間で磁力が発生するように磁化されかつ前記磁力によって前記ヨークとともに前記回動軸線を中心として前記第2磁性部材に対して回動する第3磁性部材をさらに備え、
    前記ヨークは、前記第1磁性部材が前記回転体とともに回転することによって、前記磁力によって前記回動軸線を中心として前記第2磁性部材に対して回動する、
    請求項2,3,4,5,7のいずれか1項に記載のエンコーダ。
  11. 前記第2磁性部材に対する前記ヨークの前記回動方向における一方側への回動は、前記第1N極が前記第1部分に接触しかつ前記第1S極が前記第2部分に接触することによって停止し、
    前記第2磁性部材に対する前記ヨークの前記回動方向における他方側への回動は、前記第2N極が前記第2部分に接触しかつ前記第2S極が前記第1部分に接触することによって停止する、
    請求項10に記載のエンコーダ。
  12. 前記コイルは、前記回転体の回転軸線が延びる回転軸線方向から見たとき、前記第1磁性部材よりも外方に設けられる、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のエンコーダ。
  13. 前記コイルによって発電された電力を平滑化する平滑回路と、
    前記平滑回路によって平滑化された電力に基づいて駆動し、前記コイルによって発電された回数をカウントするカウンタ回路とをさらに備える、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のエンコーダ。
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