JP2023141185A - 便器システム - Google Patents

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捷平 渡邊
Shohei Watanabe
基義 小栗
Kiyoshi Oguri
竜馬 岸野
Tatsuma Kishino
颯太郎 尾田
Sotaro Oda
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Abstract

【課題】複数の便器装置の便器の状態を管理する状況において、処理の実行方法に関する技術を提供する。【解決手段】便器システムは、複数の便器装置と、管理端末と、を備え、複数の便器装置のそれぞれは、便器と、便器に詰まりが発生していることを特定するための便器の状態を検出する検出部と、検知部から検出結果を取得する便器側制御部と、を備え、管理端末は、検出結果を用いて、便器に詰まりが発生していることを特定する処理と、詰まりの状態を特定する処理と、詰まりが発生していることに関連する詰まり情報をユーザに対して報知すべきか否かを判断する処理と、詰まり情報を報知すべきであると判断される場合に、詰まり情報を報知する処理と、コンピュータプログラムを更新する処理と、の処理のうち、少なくとも1個の処理を実行する管理側制御部と、を備える。【選択図】図7

Description

本明細書が開示する技術は、複数の便器装置と管理端末とを備える便器システムに関する。
特許文献1には、検知部を用いて、便器の水位を検知するトイレ装置が開示されている。検知部には、電波センサ、静電容量センサ、圧力センサ、超音波測距センサ、光学式測距センサ等が用いられる。
特開2020-66890号公報
例えば便器の水位のような便器の状態が検出される場合、検出結果に応じた情報がユーザに報知される。上記した技術では、複数の便器装置の便器の状態を管理する状況において、便器の状態を検出し、検出結果に応じた情報をユーザに報知するために必要な処理を、どのように実行すべきであるかは、検討されていない。
本明細書では、複数の便器装置の便器の状態を管理する状況において、処理の実行方法に関する技術を提供する。
本明細書に開示の技術は便器システムに関する。便器システムは、複数の便器装置と、前記複数の便器装置のそれぞれと通信可能に接続される管理端末と、を備え、前記複数の便器装置のそれぞれは、便器と、前記便器に詰まりが発生していることを特定するための前記便器の状態を検出する検出部と、前記検知部から検出結果を取得する便器側制御部と、を備え、前記管理端末は、前記検出結果を用いて、前記便器に詰まりが発生していることを特定する発生特定処理と、前記便器に詰まりが発生していることが特定される場合に、詰まりの状態を特定する状態特定処理と、前記便器に詰まりが発生していることが特定される場合に、詰まりが発生していることに関連する詰まり情報をユーザに対して報知すべきか否かを判断する報知判断処理と、前記詰まり情報を報知すべきであると判断される場合に、前記詰まり情報を報知する報知処理と、前記発生特定処理と、前記状態特定処理と、前記報知判断処理と、前記報知処理と、の少なくとも1個の処理のためのコンピュータプログラムを更新する更新処理と、の処理のうち、少なくとも1個の処理を実行する管理側制御部と、を備えていてもよい。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施形態の水洗式便器の側面図を示す。 実施形態の水洗式便器の後方斜視図を示す。 実施形態の便器装置の左右方向の中心における断面図を示す。 図3の線IV-IVに沿った断面図を示す。 水位検出装置の構成を概略的に表したブロック図を示す。 便器システムの構成を概略的に表したブロック図を示す。 詰まり検出処理のフローチャートを示す。
(便器システムの構成)
図6に示すように、便器システム1は、複数の便器装置100と、管理端末60と、サーバ90と、を備える。便器システム1では、管理端末60を用いて、複数の便器装置100を管理する。
(水洗式便器の構成の概略)
便器装置100は、壁9に固定されるいわゆる壁掛け式の水洗式便器である。便器装置100は、便器6と、タンク2と、水位検出装置10と、制御装置40と、操作装置80と、を備える。便器6は、便器本体6mと、便座6sと、便蓋6cと、洗浄管4と、排水管8と、を備える。
以下では、タンク2と便器6とが並ぶ方向を前後方向と称する。前後方向において、タンク2に対して便器6が配置されている側を前後方向の前側と称し、壁9に対してタンク2が配置されている側を前後方向の後側と称する。前後方向と直交する水平方向を左右方向と称する。左右方向において、図1の紙面奥側を右側と称し、図1の紙面手前方向を左側と称する。前後方向と直交する鉛直方向を上下方向と称する。上下方向において、洗浄管4に対してタンク2が配置されている側を上側と称し、タンク2に対して洗浄管4が配置されている側を下側と称する。
便器本体6mは、陶器である。便器本体6mは、汚物を受け止めるボウル6bを備える。タンク2は、ボウル6bを洗浄する洗浄水を貯める。便座6sと便蓋6cとは、それぞれ、便器本体6mに開閉可能に接続される。排水管8は、ボウル6bと下水管(図示省略)とを連通する。ボウル6b内の洗浄水は、排水管8を介して、下水管に排出される。なお、図2では、便座6s及び便蓋6cの図示を省略している。タンク2、洗浄管4及び水位検出装置10は、便器6が配置される空間から壁9によって隔離されている。
洗浄管4は、タンク2の下面から下方に延び、屈曲して前方に延びて便器本体6mと接続される。タンク2内に貯められた洗浄水は、洗浄管4を介して便器本体6mに供給される。タンク2の背面上部には、給水管3sが接続される。給水管3sは、タンク2から下方に延び、屈曲して上方に延びる。給水管3sのタンク2と反対側の端には、給水電磁弁3が配置される。図2に示されるように、給水電磁弁3は、フィルタ付き止水弁3fを介して上水管5と接続される。上水管5には、水源(図示省略)から水が圧送される。給水電磁弁3は、フィルタ付き止水弁3fを介して上水を取り込むことによって、異物の混入を防止することができる。給水電磁弁3は、便器6に異常が発生した場合を除いて、常に開かれている。タンク2内には、ボールタップ(図示省略)が配置される。ボールタップは、タンク2内の洗浄水の水位に応じて上下方向に変位する浮き球(図示省略)を備える。タンク2内の洗浄水の水位が所定の水位まで上昇すると、浮き球が上昇することによって、ボールタップが閉じられる。これにより、タンク2内への上水の供給が停止される。タンク2内の洗浄水が便器6に供給され、タンク2内の水位が下降すると、浮き球が下降して、ボールタップが開かれる。その結果、上水が給水管3sからタンク2内に供給される。
(便器装置の内部構造)
図3、図4を参照して、便器6の内部の構造について説明する。図3では、便座6s、便蓋6c及び排水管8の図示は省略している。便器本体6mには、リム通水路20と、貯留空間30と、が設けられる。リム通水路20は、洗浄管4と連通する空間である。タンク2内の洗浄水は、洗浄管4を介してリム通水路20に供給される。
図4に示されるように、リム通水路20は、後方通水路21と、左側通水路22と、右側通水路24と、を備える。後方通水路21は、ボウル6bの上端において、ボウル6bの後方に位置する。リム通水路20は、後方通水路21から前方に向かって延びて、ボウル6bの上端縁に沿って、左側通水路22と右側通水路24とに分岐する。タンク2内の洗浄水は、洗浄管4からリム通水路20に流入する。リム通水路20では、洗浄水は、後方通水路21から前方に向かって流れ、各通水路22,24に分流して、ボウル6b内に送られる。洗浄水は、ボウル6bの内面に沿って流れる。その結果、ボウル6bの内面が洗浄される。
制御装置40は、タンク2の後方に配置されている。制御装置40は、便器装置100を制御する。図6に示すように、制御装置40は、CPU(CentralProcessing Unitの略)42と、メモリ44と、通信モジュール48と、を備える。メモリ44は、RAM(RandomAccess Memoryの略)、ROM(ReadOnly Memoryの略)のメモリを備える。メモリ44には、制御装置40が実行する処理のためのコンピュータプロフラムが格納される。CPU42は、メモリ44に格納されるコンピュータプログラムに従った処理を実行することによって、便器装置100の各部を制御する。制御装置40は、ユーザによる操作装置80の操作に応じた処理を実行可能である。通信モジュール48は、制御装置40と他の装置とを通信可能に接続するためのインターフェイスを備える。他の装置は、管理端末60及び操作装置80を含む。例えば、通信モジュール48は、知の通信規格に従った有線通信及び無線通信の少なくとも一方を実行するためのインターフェイスを備えていてもよい。
操作装置80は、壁に取り付けられている。操作装置80は、制御装置40と通信可能に接続されている。操作装置80は、ユーザによって操作可能な複数のボタン82を有する。複数のボタン82は、複数の洗浄ボタンを含む。洗浄ボタンは、洗浄水をボウル6bに供給させるためのボタンである。複数の洗浄ボタンは、大洗浄ボタンと、小洗浄ボタンと、を含む。操作装置80は、複数の洗浄ボタンのうちのいずれかの洗浄ボタンの操作を受け付けた場合に、制御装置40に操作された洗浄ボタンに応じた洗浄指示信号を送信する。制御装置40は、操作装置80から受信された洗浄指示信号に従って、洗浄水をボウル6bに供給する。
操作装置80は、さらに、出力部84を備える。出力部84は、スピーカを備える。操作装置80は、制御装置40から受信される情報を表す音声を発声する。出力部84は、制御装置40から受信される情報を表す画像を表示するディスプレイ及び制御装置40から受信される情報に対応して点灯及び点滅の少なくとも一方が実行されるLEDを備えていてもよい。
複数の洗浄ボタンのいずれかの洗浄ボタンが操作された場合、制御装置40は、洗浄管4を介して洗浄水をボウル6bに供給させる。制御装置40は、水量V1、V2の2種類の水量のいずれかの水量の洗浄水を選択的にボウル6bに供給させる。制御装置40は、大洗浄ボタンに応じた洗浄指示信号を受信すると、タンク2の内部に組み込まれたモーター駆動装置によってタンク2の底面に配置されるフラッパー弁(図示省略)を開くことによって、タンク2が開放される。これにより、タンク2内の洗浄水がボウル6bに供給される。タンク2内に貯水されている洗浄水の水位が低下していくと、ボールタップが開いてタンク2内に上水が供給される。フラッパー弁が開いている間、タンク2に供給された上水は、ボウル6bに供給される。タンク2の水位が下がると、フラッパー弁は閉じられる。これにより、ボウル6bに、水量V1の洗浄水が供給される大洗浄が実行される。
制御装置40は、小洗浄ボタンに応じた洗浄指示信号を受信すると、タンク2内のフラッパー弁を開くことによって、タンク2内に貯水されている洗浄水の一部がボウル6bに供給される。これにより、ボウル6bに、水量V1よりも少ない水量V2の洗浄水が供給される小洗浄が実行される。フラッパー弁の開いている期間は、大洗浄の方が小洗浄よりも長い。
(水位検出装置の構成)
図2、図5を参照して水位検出装置10の構成について説明する。図2に示されるように、水位検出装置10は、ポンプ50と、空気電磁弁52と、圧力センサ11と、パージ管12と、第1検出管13と、第2検出管14と、空気タンク15と、継手16と、三方継手17と、を備える。ポンプ50と空気電磁弁52と圧力センサ11とは、制御装置40とともに、タンク2の背面に設置されるボックスに収容される。なお、実際のボックスは、後側からカバーで覆われているが、図2及び図5では、カバーの図示を省略している。
第1検出管13及び第2検出管14は、それぞれ中空の管状を有する。第1検出管13及び第2検出管14は、樹脂製である。第2検出管14は、先端部分がリム通水路20に配置される。第2検出管14は、洗浄管4を貫通して便器6の後方に延びる。第2検出管14のリム通水路20と反対側の端は、三方継手17を介して、第1検出管13に接続される。
第1検出管13は、三方継手17と圧力センサ11とを接続する。圧力センサ11と三方継手17との間の第1検出管13には、空気タンク15が配置される。空気タンク15には、圧縮空気が充填される。三方継手17には、パージ管12が接続される。パージ管12は、空気電磁弁52を介してポンプ50と接続される。
圧力センサ11は、第1検出管13内の圧力を検出するセンサである。圧力センサ11は、いわゆるひずみゲージ式の圧力センサである。圧力センサ11は、内部にひずみゲージ抵抗(図示省略)を備える。第1検出管13内の圧力の大きさに応じて、ひずみゲージ抵抗の変位が変化する。その結果、ひずみゲージ抵抗の抵抗値が変化する。圧力センサ11は、抵抗値に基づいて、第1検出管13内の圧力を検出する。なお、圧力センサ11は、ひずみゲージ式に限定されず、変形例では、金属ゲージ式であってもよい。さらなる変形例では、圧力センサ11は、半導体ゲージ式であっても、半導体隔膜式であってもよく、さらには、水晶式圧力センサ及び静電容量ブリッジ式のセンサの少なくとも一方であってもよい。
第1検出管13は、第2検出管14を介してボウル6bに連通している。ボウル6b内の水位が上昇すると、第2検出管14の先端が閉塞されて、第2検出管14内の圧力が上昇する。第2検出管14内の昇圧に伴って、第1検出管13内も昇圧される。このため、圧力センサ11の検出値は、ボウル6b内の水位に応じて変動する。
図5の破線で示されるように、制御装置40は、さらに、給水電磁弁3、圧力センサ11、ポンプ50及び空気電磁弁52と通信可能に接続されている。制御装置40は、給水電磁弁3、圧力センサ11、ポンプ50及び空気電磁弁52を制御する。制御装置40は、管理端末60と通信可能に接続されている。管理端末60は、便器装置100の管理者によって操作される端末であり、例えば、便器装置100が設置されている建物の管理会社に配置される。制御装置40は、便器装置100の利用状況、排水の状況を管理端末60に送信する。便器装置100の管理者は、管理端末60を利用して、便器装置100を遠隔で操作する。変形例では、管理端末60は、便器装置100のユーザ及び清掃業者の少なくとも一方が所有する携帯端末及びPCの少なくとも一方であってもよい。
図3に示されるように、第2検出管14は、継手16を介して洗浄管4の外壁を貫通し、前方に延びる。第2検出管14は、便器6の内側に配置される装置内部分14bと、便器6の外側に配置される装置外部分14aと、を備える。第2検出管14の装置内部分14bは、洗浄管4の内側を通過し、便器本体6mのリム通水路20に配置される。
第2検出管14を便器本体6mの背面に接続される洗浄管4に貫通させることによって、装置外部分14aを含む、水位検出装置10の各部材(すなわち、制御装置40、ポンプ50、空気電磁弁52、圧力センサ11、パージ管12、第1検出管13、空気タンク15、継手16、三方継手17)をユーザから遠ざけて配置することができる。この結果、水位検出装置10の各部材がユーザと接触することを防止することができる。特に、第2検出管14の位置ずれと損傷の少なくとも一方が発生することを抑制することができる。水位検出装置10の各部材がユーザに視認されにくくすることができる。その結果、便器装置100の意匠性を向上させることができる。
図4に示されるように、装置内部分14bは、後方通水路21で左方(即ち、図4の紙面下方)に屈曲して、左側通水路22を延びる。装置内部分14bの先端部分14cは、左側通水路22内に位置する。先端部分14cの端面18には、装置内部分14bと左側通水路22とが連通される開口が設けられる。第2検出管14は、第1検出管13を介して、左側通水路22と圧力センサ11(図1参照)とを連通する。排水異常が発生し、洗浄水の水位が左側通水路22まで上昇する場合、第2検出管14の端面18の開口は、洗浄水によって塞がれる。その結果、第2検出管14内の圧力が上昇する。第2検出管14の圧力は、第1検出管13を介して、圧力センサ11によって検出される。
ボウル6b内の洗浄水の水位が高いほど、端面18の上方に位置する洗浄水の量が増加する。ボウル6b内の洗浄水の水位が高いほど、第2検出管14及び第1検出管13内の圧力は上昇する。即ち、ボウル6b内の洗浄水の水位は、第2検出管14及び第1検出管13内の圧力と相関関係を有する。このため、水位検出装置10は、第2検出管14及び第1検出管13内の圧力を検出することによって、ボウル6bの水位を検出することができる。
装置内部分14bは、リム通水路20内に配置されているため、リム通水路20を画定する便器本体6mの外壁によって覆われている。このため、装置内部分14bに汚れが付着することを抑制することができる。例えばボウル6bの清掃時に、先端部分14cが清掃具に接触することによって、先端部分14cの位置ずれと損傷の少なくとも一方が発生することを抑制することができる。
(パージ処理)
ボウル6bへの洗浄水の供給時、洗浄水は、洗浄水路内の空気と混合されながら左側通水路22内を通過する。先端部分14cの内周面には、ボウル6bへの洗浄水の供給時に起こる大きな圧力変化の影響を受け、洗浄水が入り込み、水と空気の層を複数生成することがある。その結果、第2検出管14に入り込んだ洗浄水が、第2検出管14を塞ぐ水膜72を形成することがある。水膜72によって第2検出管14が塞がれると、ボウル6bの水位が第2検出管14に達しているにも関わらず、圧力が伝わらない場合がある。この場合、制御装置40は、圧力センサ11で検出される圧力値を用いて、ボウル6bの洗浄水の水位を正確に検出することができない。
第2検出管14には、三方継手17を介して、パージ管12が接続される。パージ管12は、空気電磁弁52及び空気管54を介してポンプ50に接続される。制御装置40は、ポンプ50を作動させると同時に、空気電磁弁52を開く。これより、パージ管12及び三方継手17を介して、空気70が第2検出管14に圧送される。空気70は、第2検出管14内の水膜72と空気の層とを、左側通水路22に押し出す。制御装置40は、所定の時間経過後、ポンプ50の作動を停止させると同時に、空気電磁弁52を閉じる。これにより、第2検出管14内に水膜72が形成されることを抑制することができる。その結果、第2検出管14内の水膜72と空気の層とが、検出圧力に影響を及ぼすことを抑制することができる。なお、空気電磁弁52は逆止弁に置き換えてもよい。
図6に示すように、管理端末60は、PCを含む。管理端末60は、制御部62と、出力部64と、操作部66と、通信モジュール68と、を備える。操作部66は、キーボード及びマウスを含む。管理者は、操作部66を操作することによって、管理端末60に所望の処理を実行させることができる。管理端末60は、インターネットを介して、複数の便器装置100のそれぞれと通信可能に接続されていてもよい。管理端末60は、クラウドサーバであってもよい。
通信モジュール68は、管理端末60と他の装置とを通信可能に接続するためのインターフェイスを備える。他の装置は、制御装置40及びサーバ90を含む。例えば、通信モジュール68は、公知の通信規格に従った有線通信及び無線通信の少なくとも一方を実行するためのインターフェイスを備えていてもよい。
出力部64は、表示部と、音声出力部と、を備える。表示部は、液晶ディスプレイを備える。表示部は、様々な情報を液晶ディスプレイに表示する。音声出力部は、スピーカを備える。音声出力部は、音声データによって表される音声を出力する。出力部64は、表示部と、音声出力部と、のうちの少なくとも1個の構成を備えていてもよい。
制御部62は、出力部64と、操作部66と、通信モジュール68と、図示省略した配線によって接続されている。制御部62は、CPU66aと、メモリ66bと、を含む。メモリ66bは、例えばハードディスク、ROM及びRAMの少なくとも1種類のメモリを有する。メモリ66bは、制御部が処理を実行するためのコンピュータプログラム及びデータを格納する。制御部62は、メモリに格納されているコンピュータプログラムに従った処理をCPU66aが実行することによって、出力部64と、操作部66と、通信モジュール68と、を制御する。
管理端末60は、PC以外のデバイスであってもよい。管理端末60は、携帯端末、ウェアラブル端末等であってもよい。管理端末60は、制御部62と、出力部64と、操作部66と、通信モジュール68と、のそれぞれに対応する構成を有していてもよい。
サーバ90は、便器装置100の製造者及び提供者の少なくとも一方によって設置される。サーバ90は、便器装置100を制御及び管理するためのコンピュータプログラムを、管理端末60に提供する。
(詰まり検出処理)
管理端末60の制御部62は、複数の便器装置100が設置されると、詰まり検出処理を実行することによって、複数の便器装置100のそれぞれについて、便器6のボウル6bの詰まりを管理する。詰まり検出処理では、制御装置40は、複数の便器6のそれぞれの圧力センサ11によって検出される第1検出管13及び第2検出管14内の圧力(以下、検出圧力と称する)を取得する。制御部62は、取得済みの検出圧力を用いて、複数の便器6のそれぞれについて、ボウル6bの詰まりの発生を検出する。
図7に示すように、詰まり検出処理では、S12において、制御部62は、複数の便器6のそれぞれについて、水位検出装置10からの検出結果、即ち、検出圧力を取得する期間であるか否かを判断する。制御部62は、洗浄指示信号を受信すると、ボウル6bへのタンク2内の洗浄水の供給を開始する。洗浄水がボウル6bに供給され始めると、ボウル6b内の水面は安定しない。ボウル6b内の水面が安定していない間では、ボウル6bの水位が、詰まりの発生によって上昇していないにも関わらず、端面18が洗浄水によって塞がれる場合がある。この場合、詰まりが発生していないにも関わらず、第1検出管13内の圧力が上昇する。この結果、詰まりが発生していると誤検出される可能性がある。制御部62は、洗浄指示信号を受信してから、ボウル6bへの洗浄水の供給が終了し、ボウル6b内の水面が安定するまでの洗浄期間の経過後に、検出圧力を取得する期間であると判断する。検出圧力を取得する期間は、洗浄期間の経過後の予め決められた検出期間に亘って継続される。制御部62は、検出期間中に、複数回に亘ってS12の処理が実行される場合がある。
検出圧力を取得するタイミングである場合(S12でYES)、S14において、制御部62は、水位検出装置10から取得される1個以上の検出圧力を用いて、発生特定処理を実行する。具体的には、制御部62は、取得済みの1個以上の検出圧力のそれぞれについて、異常範囲に含まれている否かを判断する。異常範囲は、便器6の圧力を検出する圧力センサ11では検出し得ない圧力範囲である。異常範囲は、予めメモリ62bに格納されている。異常範囲は、圧力センサ11が故障している等、水位検出装置10に異常が発生していることを特定するために設定されている。取得済みの検出圧力が異常範囲に含まれている場合、制御部62は、水位検出装置10が異常状態であると特定する。
取得済みの検出圧力が異常範囲に含まれていない場合、即ち、水位検出装置10が正常に動作している場合、制御部62は、取得済みの検出圧力が基準圧力Th1を越えているか否かを判断する。基準圧力Th1は、検出圧力と比較することによって、ボウル6b内の水によって第2検出管14の開口が塞がれている状態を検出可能な値に設定されている。即ち、制御部62は、検出圧力が基準圧力Th1を越えることを検出することによって、ボウル6bの水位が基準圧力Th1に対応する水位を越えることを検出する。ボウル6b内の水によって第2検出管14の開口が塞がれる程、ボウル6bに水が溜まっている状況では、ボウル6bに詰まりが発生している可能性が高い。
制御部62は、取得済みの検出圧力が基準圧力Th1を越えている場合、ボウル6bに詰まりが発生していると判断する。取得済みの検出圧力が基準圧力Th1を越えていない場合、ボウル6bに詰まりが発生していないと判断する。
S16では、制御部62は、発生特定処理の処理結果を用いて、状態特定処理を実行する。具体的には、制御部62は、ボウル6bの詰まりの状態を、軽微な詰まり状態と、重大な詰まり状態と、継続的な詰まり状態と、詰まりが発生していない状態と、を含む複数種類の詰まり状態に分類する。重大な詰まり状態は、ボウル6bに溜まっている水がほとんど排水されない状態である。軽微な詰まり状態は、ボウル6bに詰まりが発生しているが水は排水される状態である。継続的な詰まり状態は、軽微な詰まり状態が頻繁に発生する状態である。制御部62は、ボウル6bの詰まりの状態を特定して、メモリ62bに累積的に格納する。
制御部62は、状態特定期間においてS12で取得される1個以上の検出結果に対してS14の処理において、詰まりが発生していると判断されているか否かを判断する。状態特定期間は、ボウル6bに溜まっている水が排水されない状態と特定することができる期間である。状態特定期間は、検出期間よりも長くてもよい。状態特定期間は、検出期間よりも短くてもよい。状態特定期間は、例えば30秒である。状態特定期間は、便器システム1の製造者によって予め特定され、制御部62に格納されている。
状態特定期間において取得される1個以上の検出結果の全てにおいて、詰まりが発生していると判断されている場合、制御部62は、ボウル6bの詰まりの状態を、重大な詰まり状態と特定する。状態特定期間においてS12で取得される1個以上の検出結果の全てにおいて、詰まりが発生していないと判断されている場合、制御装置40は、制御部62は、ボウル6bの詰まりの状態を、詰まりが発生していない状態と特定する。
状態特定期間において取得される1個以上の検出結果に、詰まりが発生していると判断されている場合と、詰まりが発生していないと判断されている場合と、が含まれている場合、制御部62は、さらに、以下の処理によって、軽微な詰まり状態及び継続的な詰まり状態の一方の状態を特定する。制御部62は、メモリ62bに格納されている直近の所定回数の詰まり検出処理のS16で特定される詰まり状態のうち、少なくとも1回の詰まり検出処理において軽微な詰まり状態及び継続的な詰まり状態の少なくとも一方が特定されている場合、継続的な詰まり状態であると特定する。制御部62は、メモリ62bに格納されている直近の所定回数の詰まり検出処理のS16で特定される詰まり状態の全てにおいて詰まりが発生していない状態が特定されている場合、軽微な詰まり状態であると特定する。所定回数は、便器装置100の製造者及び提供者の少なくとも一方によって予め設定されており、例えば2回及び3回のいずれか一方であってもよい。
S16において詰まり状態が特定される場合、S18では、制御部62は、詰まり状態が強制報知条件を満たすか否かを判断する。具体的には、制御部62は、S16において、重大な詰まり状態であると特定される場合、強制報知条件を満たすと判断する(S18でYES)。制御部62は、S14において、水位検出装置10が異常状態であると特定される場合にも、強制報知条件を満たすと判断する(S18でYES)。
S18でYESの場合、S20において、制御部62は、報知処理を実行する。報知処理では、制御部62は、重大な詰まり状態であると特定される場合に、管理端末60の出力部64に、ボウル6bに詰まりが発生していることを報知させる。具体的には、制御部62は、出力部64の音声出力部にボウル6bの詰まりが発生していることを表す音声を発声させること、出力部64の表示部にボウル6bの詰まりが発生していることを表す画像を表示させること、及び、出力部64の表示部にボウル6bの詰まりが発生していることに対応する色を発光させること、の少なくとも1個の出力を実行させる。報知処理では、制御部62は、水位検出装置10が異常状態であると特定される場合、管理端末60の出力部64に、水位検出装置10に異常が発生していることを報知させる。具体的には、制御部62は、出力部64の音声出力部に水位検出装置10に異常が発生していることを表す音声を発声させること、出力部64の表示部に水位検出装置10に異常が発生していることを表す画像を表示させること、及び、出力部64の表示部に水位検出装置10に異常が発生していることに対応する色を発光させること、の少なくとも1個の出力を実行させる。
水位検出装置10に異常が発生していることを報知させる場合、制御部62は、水位検出装置10にどのような異常が発生しているかを報知してもよい。例えば、検出圧力が異常範囲内である場合に圧力センサ11に異常が発生していることを報知してもよい。検出圧力が取得されない場合、断線していることを報知してもよい。管理者は、報知に応じて素早く措置を行うことができる。
管理者は、管理端末60の操作部66を操作しなくても、管理端末60からの出力を認識することができる。重大な詰まり状態が発生している場合に、管理者は、操作部66を操作することなく、詰まりが発生していることを知ることができる。管理者は、詰まりに対して直ちに処置を行うことができる。
S18では、制御部62は、S16において、重大な詰まり状態以外の詰まり状態、即ち、継続的な詰まり状態、軽微な詰まり状態及び詰まりが発生していない状態のうちの一方の詰まり状態であると特定される場合、強制報知条件を満たさないと判断される(S18でNO)。S18でNOの場合、S22において、制御部62は、詰まり状態が選択報知条件を満たすか否かを判断する。具体的には、制御部62は、S16において、継続的な詰まり状態であると特定される場合、選択報知条件を満たすと判断する(S22でYES)。S22でYESの場合、S24において、制御部62は、報知データを生成してメモリ62bに格納する。報知データは、ボウル6bに詰まりが発生していることを表す出力用データが含まれている。変形例では、S22において、制御部62は、S16において、継続的な詰まり状態及び軽微な詰まり状態の少なくとも一方の詰まり状態であると特定される場合、選択報知条件を満たすと判断してもよい(S22でYES)。
S26では、制御部62は、出力部64の表示部に、報知事項をあることを示す報知事項あり情報を通知させて、S12に戻る。例えば、制御部62は、出力部64の表示部に、「トイレの詰まりに関する報知事項あり」の文字列を表示させる。制御部62は、S16において、軽微な詰まり状態及び詰まりが発生していない状態のうちの一方の詰まり状態であると特定される場合、選択報知条件を満たさないと判断して(S22でNO)、S12に戻る。
制御部62は、操作部66に所定の操作が実行されると、S24において格納済みの報知データによって表されるボウル6bに詰まりが発生していることを表す情報を出力部64に出力させることができる。これにより、管理者は、出力部64を確認することによって、詰まりの発生を知ることができる。重大な詰まり状態とは異なって、それほど緊急性が高くない詰まり状態の場合には、管理者の操作に応じて、ボウル6bに詰まりが発生していることを表す情報が出力される。緊急性が高い詰まりと高くない詰まりとによって、出力の態様が異なることによって、管理者は、出力の緊急性を把握することができる。変形例では、制御部62は、S16において特定される詰まり状態を表す情報を、格納していてもよい。制御部62は、操作部66に予め決められた操作が実行されると、格納済みの詰まり状態を表す情報を、出力部64に出力させてもよい。これにより、管理者は、ボウル6bの詰まり状態を確認することができる。
(コンピュータプログラム更新処理)
制御部62は、メモリ62bに格納されている詰まり検出処理を実行するためのコンピュータプログラムを更新するためのコンピュータプログラム更新処理を実行する。具体的には、制御部62は、定期的に、サーバ90にコンピュータプログラムを更新するための更新プログラムが存在するか否かの問い合わせを行っている。問い合わせには、制御部62に格納されているコンピュータプログラムのバージョン情報が含まれている。
サーバ90は、制御部62から問い合わせを受信すると、問い合わせに含まれているバージョン情報よりも新しいバージョンの更新プログラムが存在するか否かを確認する。サーバ90は、新しいバージョンの更新プログラムが存在する場合、問い合わせの応答として、新しいバージョンの更新プログラムを、管理端末60に送信する。サーバ90は、新しいバージョンの更新プログラムが存在しない場合、即ち、制御部62に格納されているコンピュータプログラムが最新である場合、問い合わせの応答として、新しいバージョンの更新プログラムが無いことを示す応答を、管理端末60に送信する。
制御部62は、サーバ90から受信される応答が、新しいバージョンの更新プログラムである場合、メモリ62bのコンピュータプログラムを、更新プログラムに合わせて更新する。制御部62は、サーバ90から受信される応答が、新しいバージョンの更新プログラムが無いことを示す場合、コンピュータプログラムの更新を実行せずに、処理を終了する。
制御部62は、検出処理を実行するためのコンピュータプログラムを自動的に更新することができる。制御部62が検出処理を実行することによって、複数の便器装置100の制御装置40のそれぞれにおいて、検出処理を実行するためのコンピュータプログラムを更新せずに済む。
(条件設定処理)
制御部62は、詰まりが発生しているか否かを判断するための条件である基準圧力Th1を設定する条件設定処理を実行する。条件決定処理では、制御部62は、ボウル6bに詰まりが発生していない状態で、検出圧力を取得するタイミングにおいて、複数回に亘って圧力を検出する。複数回は例えば10回である。制御部62は、複数回に亘って検出された複数の圧力から標準偏差σを算出する。制御部62は、複数の圧力の平均値に標準偏差σに係数kを乗算した値を加算することによって、基準圧力Th1を設定する。
(条件受付処理)
管理者は、係数kを設定することができる。管理者は、操作部66を操作することによって、管理端末60に、係数kを入力する係数入力操作を実行ことができる。制御部62は、管理者によって係数入力操作が実行されると、入力された係数を、メモリ62bに格納する。制御部62は、入力可能な係数kの範囲を予め特定しておいてもよい。入力可能な係数kの範囲は、例えば、1から5である。管理者は、入力可能な係数kの範囲内で、係数kを選択してもよい。制御部62は、管理者によって入力された係数kを用いて、条件設定処理を実行する。
条件設定処理によると、各便器装置100に応じて、基準圧力Th1を設定することができる。基準圧力Th1を適切に設定することによって、誤検知を抑制することができる。
条件受付処理によると、管理者によって基準圧力を設定することができる。検出圧力にはばらつきが存在する。基準圧力Th1を低く設定すると、詰まりの検出感度は高くなる一方で、詰まりの誤検知が発生しやすくなる。基準圧力Th1を高く設定すると、詰まりの誤検知を抑制することができる一方、詰まりの検出感度は低くなる。管理者は、便器装置100の管理基準に合わせて、係数kを設定することによって、基準圧力Th1を設定することができる。
詰まり検出処理では、制御部62が、複数の便器装置100のそれぞれについて、発生特定処理、状態特定処理、詰まりの報知に関する処理、コンピュータプログラム更新処理を実行する。各便器装置100の制御装置40は、圧力を検出して、制御部62に送信すれば済む。各便器装置100の制御装置40の処理負荷を抑えることができる。各便器装置100の制御装置40の処理能力を向上させるために、高性能のCPU等を配置せずに済む。
制御部62が詰まり検出処理を実行することによって、制御部62のコンピュータプログラムを更新すれば済む。各便器装置100の制御装置40に更新すべきコンピュータプログラムを格納せずに済む。
(対応関係)
S18において強制報知条件を満たす場合が「第1条件を満たす場合」の一例であり、S18において強制報知条件を満たす場合に実行される報知処理が「第1種の報知」の一例である。S22において選択報知条件を満たす場合が「第2条件を満たす場合」の一例であり、S22において強制報知条件を満たす場合であって、管理者の操作によって出力される報知処理が「第2種の報知」の一例である。S18において強制報知条件を満たさず、S22において強制報知条件を満たさない場合が「第3条件を満たす場合」の一例である。S18及びS22の処理が「報知判断処理」の一例である。S20と、S24及びS26の処理が「報知処理」の一例である。
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)
上記の実施形態では、制御部62が、詰まり検出処理、コンピュータプログラム更新処理、条件設定処理及び条件受付処理を実行する。変形例では、各便器装置100の制御装置40が、詰まり検出処理、コンピュータプログラム更新処理、条件設定処理及び条件受付処理の少なくとも1個の処理を実行してもよい。各便器装置100の制御装置40が、詰まり検出処理の少なくとも一部、即ち、発生特定処理、状態特定処理、報知判断処理及び報知処理の少なくとも1個の処理を実行してもよい。
詰まり検出処理の少なくとも一部の処理、コンピュータプログラム更新処理、条件設定処理及び条件受付処理の少なくとも1個の処理を、制御部62及び制御装置40とは異なるデバイスが実行してもよい。異なるデバイスは、例えば、サーバ90であってもよい。サーバ90は、管理端末60からの要求に従って、処理を実行する制御部を備えていてもよい。制御部は、処理を実行するためのコンピュータプログラムを格納していてもよい。制御部は、コンピュータプログラム更新処理を実行してもよい。制御部62、制御装置40及びサーバ90の制御部のそれぞれは、自身に格納されているコンピュータプログラムについて、コンピュータプログラム更新処理を実行してもよい。
制御部62及び制御装置40は、状態特定処理、報知判断処理、コンピュータプログラム更新処理、条件設定処理及び条件受付処理の少なくとも1個の処理を実行しなくてもよい。例えば、状態特定処理が実行されない場合、制御部62及び制御装置40の少なくとも一方は、取得済みの検出圧力が異常範囲に含まれている否かを判断し、取得済みの検出圧力が異常範囲に含まれている場合に報知すべきと判断し、取得済みの検出圧力が異常範囲に含まれていない場合に報知しないと判断する報知判断処理を実行してもよい。
例えば、報知判断処理が実行されない場合、制御部62及び制御装置40の少なくとも一方は、発生特定処理及び状態特定処理の少なくとも一方で特定された事項を報知する報知処理を実行してもよい。
(変形例2)
上記の実施形態では、制御部62は、S14の発生特定処理において、基準圧力Th1を用いて、詰まりが発生しているか否かを判断する。変形例では、制御部62は、基準圧力Th1の他に、1個以上の基準圧力を用いて、詰まりが発生しているか否かを判断してもよい。例えば、制御部62は、基準圧力Th2を用いて、詰まりが発生しているか否かを判断してもよい。基準圧力Th2は、基準圧力Th1よりも高くてもよい。基準圧力Th2は、詰まりが発生していない状態において、洗浄期間中の最も高い圧力に基づいて決定されていてもよい。具体的には、制御部62は、詰まりが発生していない状態において、複数回に亘って洗浄水が供給される場合の洗浄期間中の最も高い圧力を検出してもよい。制御部62は、検出済みの複数の圧力から標準偏差を算出してもよい。制御部62は、複数の圧力の平均値に標準偏差に係数を乗算した値を加算することによって、基準圧力Th2を設定してもよい。制御部62は、基準圧力Th2を用いて、洗浄期間中に詰まりが発生しているか否かを判断してもよい。
S14において、検出圧力が基準圧力Th2を超える場合に、制御部62は、詰まりが発生していると判断してもよい。S16において、検出圧力が基準圧力Th2を超える場合に、制御部62は、ボウル6bから洗浄水が溢れる状態であると特定してもよい。S18では、ボウル6bから洗浄水が溢れる状態が強制報知条件を満たすと判断してもよい(S18でYES)。S20では、出力部64に、ボウル6bから洗浄水が溢れることを表す報知を実行させてもよい。
例えば、制御部62は、基準圧力Th3を用いて、詰まりが発生しているか否かを判断してもよい。基準圧力Th3は、基準圧力Th1よりも高くてもよい。基準圧力Th3は、詰まりが発生していない状態において、洗浄開始後、洗浄期間が終了する前に再度洗浄が開始される、即ち、洗浄水がボウル6bに供給され、リム通水路20内の水位が高くなっている高水位状態での圧力に基づいて決定されていてもよい。具体的には、制御部62は、詰まりが発生していない状態において、複数回に亘って、高水位状態での圧力を検出してもよい。制御部62は、検出済みの複数の圧力から標準偏差を算出してもよい。制御部62は、複数の圧力の平均値に標準偏差に係数を乗算した値を加算することによって、基準圧力Th3を設定してもよい。制御部62は、基準圧力Th3を用いて、洗浄期間中に詰まりが発生しているか否かを判断してもよい。
(変形例3)水位検出装置10は、圧力を検出することによって水位を検出する構成以外の構成を有していてもよい。例えば、水位検出装置10は、電極対式、フロート式、静電容量式及び測距式のうちの少なくとも1個の検出方式を備えていてもよい。電極対式の水位検出装置10は、ボウル6bに配置される電極対がボウル6b内の水に浸かると電極対間で通電してもよい。水位検出装置10は、電極対間の通電を検出することによって、水位を検出してもよい。フロート式の水位検出装置10は、例えば、ボウル6bと連通する空間に配置され、ボウル6bの水位に合わせて上下方向に移動されるフロートを備えていてもよい。水位検出装置10は、フロートの高さを検出することによって、水位を検出してもよい。静電容量式の水位検出装置10は、例えば、ボウル6bの水位に合わせて静電容量が変化する一対の導電体であって、便器本体6mの外側に配置される一対の導電体を備えていてもよい。水位検出装置10は、一対の導電体の静電容量を検出することによって、水位を検出してもよい。測距式の水位検出装置10は、例えば、ボウル6bの水面までの距離を測定する超音波及び電波式の測距センサを備えていてもよい。水位検出装置10は、測距センサによって検出される水面までの距離によって、水位を検出してもよい。
(変形例4)便器6は、スピーカ等の出力部を備えていてもよい。S20で実行される報知では、制御部62は、操作装置80の出力部84、便器6の出力部に出力させてもよい。制御部62は、便器装置100のユーザが携帯している携帯端末に、情報を送信して、報知させてもよい。S20において、制御部62は、便器装置100が配置されているトイレ室の扉を施錠することによって、ユーザに報知してもよい。S20において、制御部62は、トイレ室の扉に詰まりが発生していることを表示させてもよい。便器6、出力部84等の出力部は、制御部62に従って、報知を実行してもよい。便器6、出力部84等の出力部は、各装置に配置される制御部に従って、報知を実行してもよい。報知処理を実行する制御部は、報知を実行する出力部の位置及び構成の少なくとも一方によって、適宜決定されてもよい。
(変形例5)管理者及びユーザの少なくとも一方は、報知回数及びタイミングを、制御部62に予め設定可能であってもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:便器システム、6:便器、6b:ボウル、10:水位検出装置、20:リム通水路、40:制御装置、60:管理端末、90:サーバ、100:便器装置

Claims (8)

  1. 複数の便器装置と、
    前記複数の便器装置のそれぞれと通信可能に接続される管理端末と、を備え、
    前記複数の便器装置のそれぞれは、
    便器と、
    前記便器に詰まりが発生していることを特定するための前記便器の状態を検出する検出部と、
    前記検知部から検出結果を取得する便器側制御部と、を備え、
    前記管理端末は、
    前記検出結果を用いて、前記便器に詰まりが発生していることを特定する発生特定処理と、
    前記便器に詰まりが発生していることが特定される場合に、詰まりの状態を特定する状態特定処理と、
    前記便器に詰まりが発生していることが特定される場合に、詰まりが発生していることに関連する詰まり情報をユーザに対して報知すべきか否かを判断する報知判断処理と、
    前記詰まり情報を報知すべきであると判断される場合に、前記詰まり情報を報知する報知処理と、
    前記発生特定処理と、前記状態特定処理と、前記報知判断処理と、前記報知処理と、の少なくとも1個の処理のためのコンピュータプログラムを更新する更新処理と、
    の処理のうち、少なくとも1個の処理を実行する管理側制御部と、を備える、便器システム。
  2. 前記便器側制御部と前記管理側制御部との少なくとも一方の制御部が、前記報知判断処理を実行し、
    前記報知判断処理では、
    特定済みの詰まりの前記状態が、第1条件を満たす場合に、第1種の報知をすべきであると判断し、
    特定済みの詰まりの前記状態が、前記第1条件と異なる第2条件を満たす場合に、前記第1種の報知と異なる第2種の報知をすべきであると判断する、請求項1に記載の便器システム。
  3. 前記報知判断処理では、特定済みの詰まりの前記状態が、前記第1条件と異なる第3条件を満たす場合に、報知をすべきでないと判断する、請求項2に記載の便器システム。
  4. 前記便器側制御部と前記管理側制御部との少なくとも一方の制御部が、前記状態特定処理を実行し、
    前記状態特定処理では、前記発生特定処理において前記便器に詰まりが発生していることが特定されている場合において、前記検出結果が所定条件を満たす場合に、前記検出部が正常に動作していないことを特定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の便器システム。
  5. 前記便器側制御部と前記管理側制御部との少なくとも一方の制御部は、所定の判定条件を用いて、前記便器に詰まりが発生していることを特定する前記発生特定処理を実行し、
    前記便器側制御部と前記管理側制御部との少なくとも一方の制御部は、さらに、前記検出結果を用いて、前記所定の判定条件を設定する条件設定処理を実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載の便器システム。
  6. 前記便器側制御部と前記管理側制御部との少なくとも一方の制御部は、所定の判定条件を用いて、前記便器に詰まりが発生していることを特定する前記発生特定処理を実行し、
    前記便器側制御部と前記管理側制御部との少なくとも一方の制御部は、さらに、ユーザによる前記所定の判定条件の設定を受け付ける条件受付処理を実行する、請求項1から5のいずれか一項に記載の便器システム。
  7. 前記管理側制御部は、前記状態特定処理を実行する、請求項1から6のいずれか一項に記載の便器システム。
  8. 前記管理側制御部は、前記更新処理を実行する、請求項1から7のいずれか一項に記載の便器システム。
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