JP2023140393A - 印刷装置、印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷対象である爪の傾きを抑え、高品質の印刷を行うことのできる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】印刷装置1が、印刷対象である爪Tに対応する指Uの指先側からの爪Tの画像を含む前方画像を取得する前方画像取得手段としての前方撮影部6と、前方撮影部6によって取得された前方画像に基づいて、爪Tの幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得する座標差分取得手段と、差分が閾値以下である場合に、爪Tに印刷を行う印刷手段としての印刷機構4と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷装置、印刷制御方法及びプログラムに関するものである。
近年、人の爪等の印刷対象に各種デザイン等を印刷する印刷装置(ネイルプリント装置)が知られている。
このような印刷装置では、印刷対象である爪をできるだけ水平に保った状態で爪の形状を認識し、印刷を行うことが好ましい。
この点、例えば特許文献1には、指紋採取のために安定した指の画像を得る指固定装置において、吸引装置を複数設けることで指を望ましい位置に固定する構成が記載されている。
特許3750735号公報
しかしながら、印刷装置(ネイルプリント装置)では、印刷対象面である爪が水平になっていることが重要である。これに対して、特許文献1は、指の指紋のある面をセンサ上に密着させることで鮮明な指紋を採取できるようにするものであり、爪の傾きを確認する構成を備えるものではない。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、印刷対象である爪の傾きを抑え、高品質の印刷を行うことのできる印刷装置、印刷制御方法及びプログラムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、
印刷対象である爪に対応する指の指先側からの前記爪の画像を含む前方画像を取得する前方画像取得手段と、
前記前方画像取得手段によって取得された前記前方画像に基づいて、前記爪の幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得する座標差分取得手段と、
前記差分が閾値以下である場合に、前記爪に印刷を行う印刷手段と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、印刷対象である爪の傾きを抑え、高品質の印刷を行うことができる。
本実施形態に係る印刷装置の要部外観構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る印刷装置及びこれと連携する端末装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 本実施形態に係る印刷装置内部の基台上の要部構成を示す模式的な斜視図である。 本実施形態の指配置部に指が固定された状態を示す斜視図である。 本実施形態に印刷制御処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図5に示す爪傾き調整処理の詳細を示すフローチャートである。 (a)は、爪が傾いている状態の前方画像の例を示す図であり、(b)は、爪が傾いていない状態の前方画像の例を示す図である。 (a)及び(b)は、傾き調整画面の一例を示す図である。 (a)は、爪が傾いている場合の前方画像の一例を示す説明図であり、(b)は、爪が傾いていない場合の前方画像の一例を示す説明図であり、(c)は、傾いている場合の爪と傾いていない場合の爪とを模式的に重ね合わせ、爪の上方画像を合わせて示した説明図である。 爪が傾いている場合と傾いていない場合とにおける、印刷ヘッドまでの距離の違いを模式的に示した説明図である。 印刷範囲確認画面の一例を示す図である。 デザイン確認画面の一例を示す図である。
図1から図12を参照しつつ、本発明に係る印刷装置、印刷制御方法及びプログラムの一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪等を印刷対象とするネイルプリント装置である場合を例に説明する。なお、本発明における印刷装置は、手の指の爪を印刷対象とする印刷装置に限定されるものではない。
図1は、本実施形態における印刷装置(ネイルプリント装置)の要部外観構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態の印刷装置及びこれと連携する端末装置の制御構成を示す要部ブロック図である。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図1等に示した向きをいうものとする。また、X方向、Y方向は、図1等に示した方向をいうものとする。
図1に示すように、印刷装置1は、ほぼ箱形に形成された筐体2を有している。
筐体2の前面側(印刷装置1の正面側、図1において前側)には、左右方向(印刷装置1の横方向、図1において左右方向、X方向)のほぼ中央部に開口部21が形成されている。開口部21は、少なくとも装置内に印刷対象の爪Tに対応する指Uを出し入れできる程度の幅を有している。開口部21は、装置内に片手全体や両手全体を出し入れできる程度の幅を有していてもよい。
筐体2の上面(天板)や側面等には、操作部22が設けられている。操作部22は、ユーザが各種入力を行う機能部である。本実施形態では、筐体2の上面に操作部22が設けられている例を図示している。
操作部22は、例えば印刷装置1の電源をONする電源スイッチボタン、動作を停止させる停止スイッチボタン等であり、操作部22が操作されると操作に応じた指示信号が後述の制御部11に出力される。
なお、図示例では、操作部22が1つのボタンで構成されている場合を示しているが、操作部22は筐体2の上面等に設けられた複数のボタン等で構成されていてもよい。
また、後述の表示部23の表面にタッチパネルが一体的に構成されている場合には、タッチパネルも操作部22として機能する。
また、筐体2には、表示部23が設けられている。図示例では筐体2の上面(天板)に表示部23が配置されている。
表示部23は、後述する制御部11から出力された画像データ等に基づいて各種の表示画面を表示させる表示手段である。表示部23の大きさや設けられる具体的な位置等は図示例に限定されない
表示部23は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。なお、表示部23の表面に、タッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には当該タッチパネルも操作部22として機能する。
筐体2の内部には、基台15を含む印刷装置1の装置本体が収容されている。
図1に示すように、基台15上であって開口部21に対応する位置には、開口部21から挿入された指U(図4等参照)が配置される指配置部3が設けられている。
図3は、基台の表面の要部構成を示す斜視図である。
図1及び図3に示すように、指配置部3は、指Uが載置される部分である配置部本体31を有している。配置部本体31の幅方向の中央部は長手方向に沿って多少窪んでおり、指Uが安定して配置されるようになっている。なお、配置部本体31には、例えば樹脂等の柔軟性を有する材料で形成されたクッション部材が設けられていてもよい。
図4は、指がセットされた状態の指配置部を示す斜視図である。なお、図4において指Uや爪Tの配置状態を分かりやすく図示するため、一部を破線として内部を透過させて示している。
図3及び図4に示すように、指配置部3の手前側(図1におけるY方向の手前側)は枠状部32で囲われている。また指配置部3において枠状部32が設けられている部分よりもY方向の奥側(図1における装置奥側)は、配置部本体31の両側(X方向の両側)に側壁33が設けられるとともに、上方が開放されている。これにより開口部21から挿入され指配置部3内に配置された指Uの爪Tの表面が、露出するようになっている。なお、側壁33が設けられていることは必須ではなく、側壁33のない構成としてもよい。
枠状部32の内側には、後述する指固定機構35の膨縮部351が配置されている。
膨縮部351は、内圧を変化させることにより膨縮可能に構成されており、収縮状態では図1又は図3に示すように、枠状部32の内側に薄く貼り付いた状態となっており、枠状部32内への指Uの挿入を阻害しない。これに対して、膨張状態では、図4に示すように枠状部32内に挿通された指Uを周囲から締め付けて指U(爪T)の傾き状態を維持・固定させる。
図2及び図3に示すように、筐体2内には、指配置部3に配置された指U(爪Tを含む指U)を撮影する上方撮影部5及び前方撮影部6等が設けられている。
上方撮影部5は、印刷対象である爪Tの上面(表面)を撮影して上方からの爪画像である上方画像を取得する上方画像取得手段である。また前方撮影部6は、印刷対象である爪Tに対応する指Uの指先側からの爪画像を含む前方画像を取得する前方画像取得手段である。
上方撮影部5、前方撮影部6の位置は特に限定されないが、例えば図3に示すように、上方撮影部5は、指配置部3の枠状部32よりも奥側であって上方が開放されて爪Tが露出する辺りに対応する上方位置に配置される。また、前方撮影部6は、指配置部3よりも装置奥側(Y方向の後方側)の基台15上等に配置される。なお、後述するように本実施形態ではインクジェット方式で爪Tへの印刷が行われるため、爪Tの近傍ではインクミスト等が浮遊する可能性があり、基台15上等にもインクが付着するおそれがある。このため、前方撮影部6は指配置部3からある程度離れた位置に配置されることが好ましい。
上方撮影部5及び前方撮影部6は、それぞれ、カメラ51,61と、光源52,62とを含んでいる。
カメラ51,61は、例えば、200万画素程度以上の画素を有する固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型の撮影装置であり、印刷装置1内に配置された爪Tを含む指Uを撮影して爪Tの画像を取得する画像取得手段である。また、光源52,62は、例えば白色LED等の照明灯である。
上方撮影部5及び前方撮影部6は、指配置部3に載置された指Uや爪T等の撮影対象を光源52,62によって照明する。そして、カメラ51,61によって爪Tを含む指Uを撮影して爪画像(爪Tを含む指Uの画像)である上方画像、前方画像を得る。
上方撮影部5及び前方撮影部6は、制御部11によって動作を制御され、取得された画像は制御部11に送られる。
また図2に示すように、本実施形態の印刷装置1は、前述の膨縮部351を含む指固定機構35を備えている。指固定機構35は爪Tの傾き状態(爪Tがほぼ水平となった状態)を維持させる状態維持手段である。
状態維持手段の構成は特に限定されないが、本実施形態では、膨縮部351及び膨縮部351に接続され膨縮部351の内圧を変化させて膨張・収縮させる図示しないポンプ及びバルブ等を備えている。
ポンプは、例えば空気等の気体や水等の液体である流体を膨縮部351に送り込むものである。バルブは、例えば通電することで開状態(開放状態)と閉状態とを切り替えることのできる電磁弁であり、開状態において膨縮部351から流体を排出させる。ポンプ及びバルブは、後述する制御部11によって、適宜動作が制御される。なお、指固定機構35はポンプ及びバルブの他、膨縮部351内の圧力値を取得する圧力センサ等を備えていてもよい。また、状態維持手段としての指固定機構35は爪Tの傾き状態(爪Tがほぼ水平に保たれた状態)を維持させることができるものであればよく、具体的な構成はここに例示したものに限定されない。
また、印刷装置1は印刷機構4を備えている。印刷機構4は装置本体の基台15上に設けられている。
印刷機構4は、図2に示すように、印刷ヘッド41と、印刷ヘッド41を移動させるヘッド移動手段としてのX方向移動モータ45、Y方向移動モータ47等を備えている。
本実施形態の印刷ヘッド41は、爪表面に対向する面(下側の面)が、インクを吐出させる複数のノズル口(図示せず)を備えたインク吐出面411(図10(a)参照)となっており、インクを微滴化し、インク吐出面411から爪表面に直接にインクを吹き付けて(吐出させて)印刷を行うインクジェット方式の印刷手段である。なお、具体的なインクの吐出方式等は特に限定されない。また印刷ヘッド41の構成は特に限定されないが、例えばインク吐出面411等の吐出機構部とインクを貯留するインクカートリッジとが一体となったカートリッジ一体型のヘッドである。
印刷ヘッド41は、例えば、シアン(C;CYAN)、マゼンタ(M;MAGENTA)、イエロー(Y;YELLOW)等の色インクを吐出可能となっている。なお、印刷ヘッド41の種類や数は特に限定はされない。例えば上記のような色インクを吐出する印刷ヘッドの他に、デザインを印刷する前に下地となる液剤(例えば白色のインク等)を印刷する下地用の印刷ヘッド等を備えていてもよい。
印刷ヘッド41は、X方向に亘って設けられている図示しないX方向ガイド軸に支持されており、X方向移動モータ45が動作することでX方向ガイド軸にガイドされて、装置の左右方向(X方向)に移動可能となっている。
また、基台15上のX方向両端側には、装置のY方向に亘って図示しないY方向ガイド軸が設けられている。X方向ガイド軸は一対のY方向ガイド軸にかけ渡されており、Y方向移動モータ47が動作することでX方向ガイド軸に支持された印刷ヘッド41はY方向ガイド軸にガイドされて、装置の前後方向(Y方向)に移動可能となっている。
X方向移動モータ45、Y方向移動モータ47は、例えばステッピングモータであり、制御部11によって動作が制御される。
さらに図2に示すように、印刷装置1は前述の操作部22、表示部23、指固定機構35、印刷機構4、上方撮影部5、前方撮影部6を備える他、通信部25、制御装置10等を備えている。
本実施形態では、上方撮影部5、前方撮影部6のカメラ51,61で撮影された画像を外部機器に送信する他、爪Tに印刷するデザイン(ネイルデザイン)のデータ等を印刷装置1が外部機器を介して取得するようになっており、印刷装置1は、外部機器との間で情報の送受信を行う通信部25を有している。ここで外部機器とは、例えば後述の端末装置7や図示しない各種サーバ等である。
印刷装置1と外部機器との間での通信は、例えば無線LAN等により行われる。なお、印刷装置1と外部機器との間での通信はこれに限定されず、いかなる方式によるものでもよい。例えば、インターネット等のネットワーク回線を使うものであってもよいし、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi等の近距離無線通信規格に基づく無線通信を行うものであってもよい。また、この通信は無線接続方式に限定されず、有線接続により両者間で各種データの送受信が可能な構成としてもよい。通信部25は通信することが想定される各種外部機器の通信方式、通信規格に対応するアンテナチップ等を備えている。
また、印刷装置1に搭載される制御装置10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを有する制御部11と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)を有する記憶部12とを備えるコンピュータである。
記憶部12のROM等には、印刷装置1を動作させるための各種プログラム等が格納されているプログラム記憶領域121が設けられている。
プログラム記憶領域121等に格納された各種プログラムを制御部11がRAMの作業領域に展開して実行することによって、印刷装置1の各部の動作を統合的に制御する。
すなわち、制御部11はプログラム(例えば印刷処理アプリケーションプログラム等)との協働により、印刷装置1が印刷処理等を行うための各種機能を実現する。
本実施形態において制御部11は、主として印刷機構4各部の動作を制御する印刷制御手段、上方撮影部5や前方撮影部6のカメラ51,61等の各部の動作を制御する撮影制御手段、表示部23の動作を制御する表示制御手段、指固定機構35を制御する指固定制御手段等として機能する。
印刷制御手段としての制御部11は、印刷機構4の印刷ヘッド41及び各モータ(X方向移動モータ45,Y方向移動モータ47)等を動作させ、指配置部3に配置された指Uの爪Tに印刷データにしたがって各種のデザイン(ネイルデザイン)を印刷させる。なお、本実施形態では、後述するように、端末装置7の制御部71において、爪幅方向の傾きが許容限度内である状態の爪Tの爪輪郭等の爪情報に基づいて爪Tに印刷を行うための印刷データが生成され、印刷装置1の制御部11は、通信部25を介して端末装置7から印刷データを受信して印刷機構4による印刷を行わせる場合を例示する。
また本実施形態では、傾き取得手段としての端末装置7の制御部71から制御部11が爪Tの幅方向の傾き具合を取得するようになっており、制御部11は、取得した傾き具合が許容限度内である場合に、爪Tに印刷を行うように印刷手段である印刷機構4を制御する。なお、どの程度を許容限度とするかについては予め閾値が設けられており、閾値を超える傾きがあるかどうかにより判断される。閾値をどの程度とするかは適宜設定される事項であるが、高品質の印刷を行うためには、爪Tの傾きは限りなく水平(すなわち爪Tの傾き「0度」)に近いことが好ましく、傾きの許容限度の閾値は、例えば傾き「0度」±数%以内とする。
また、撮影制御手段としての制御部11は、上方撮影部5のカメラ51及び光源52、前方撮影部6のカメラ61及び光源62の動作を制御して、爪画像(爪Tを含む指Uや爪Tの画像)である上方画像・前方画像等を取得させる。
カメラ51,61によって撮影された爪画像(上方画像や前方画像)等は、通信部25を介して制御部11により端末装置7に送信される。
表示制御手段としての制御部11は、表示部23の動作を制御して、各種の表示画面を表示させる。
例えば本実施形態では、カメラ51,61によって撮影された爪画像(上方画像や前方画像)等が適宜表示部23に表示される。また、爪Tにデザイン(ネイルデザイン)を合わせ込んだ状態等をプレビュー表示させてもよい。
さらに、表示制御手段としての制御部11は、端末装置7の制御部71からの要請を受けて、表示部23に、上方画像や前方画像等を確認するようユーザに求めるメッセージ画面、指示画面等(図8(a)及び図8(b)の傾き調整画面741や、図11の印刷範囲確認画面742、図12のデザイン確認画面743等参照)を適宜表示させてもよい。
指固定制御手段としての制御部11は、指固定機構35のポンプやバルブ等の動作を制御して膨縮部351を適宜膨張・収縮させ、指Uの固定を行う。
本実施形態では、傾き取得手段としての制御部11により取得された爪Tの傾き(角度)が許容限度内(前述の例では、例えば傾き「0度」±数%以内)である場合に、制御部11が指固定制御手段として、状態維持手段としての指固定機構35のポンプやバルブ等の動作を制御して、爪Tの傾き状態(傾きが許容限度内である状態、ほぼ水平を保っている状態)を維持させるようになっている。
また指固定機構35が圧力センサを備える場合には、例えば圧力センサの値が上がり過ぎている場合(指Uをきつく締め付け過ぎている場合)に制御部11がポンプを停止させたり、バルブを開いて適切な圧力になるまで膨縮部351内の流体を排出する等の制御を行う。なお、ユーザがポンプによる流体に送り込みを緊急停止させるボタンが設けられていてもよく、この場合にはボタン操作が行われると、制御部11が直ちにポンプを停止させる。
また本実施形態の印刷装置1は、外部機器としての端末装置7と連携するようになっている。
本実施形態において端末装置7は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置が想定される。なお、端末装置7は、印刷装置1と通信可能なものであればよく、スマートフォン等に限定されない。例えばゲーム用の端末装置等であってもよい。
図2に示すように、端末装置7は、操作部73、表示部74、通信部75、制御装置70等を備えている。
操作部73は、ユーザの操作に応じて各種の入力・設定等を行うことができるようになっており、操作部73が操作されると、当該操作に対応する入力信号が制御装置70に送信される。なお、本実施形態では表示部74の表面にタッチパネルが一体的に設けられており、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によっても各種の入力・設定等の操作を行うことができるようになっている。
なお、各種の入力・設定等の操作を行う操作部73はタッチパネルである場合に限定されない。例えば各種の操作ボタンやキーボード、ポインティングデバイス等が操作部73として設けられていてもよい。
また端末装置7の操作部73を操作することで、印刷装置1において各種の入力・設定等が行われてもよい。例えばユーザが操作部73を操作することで、印刷装置1の印刷動作をスタートさせることができてもよい。
表示部74は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
表示部74は、制御部71の制御にしたがって、例えば各種画像データに基づく画像や、ユーザに対するメッセージ画面、各種の案内画面等を表示可能となっている。
ユーザに対するメッセージ画面、案内画面等は、印刷装置1の表示部23に表示されるとともに、又は表示部23に表示されるのに代えて、端末装置7の表示部74に表示されてもよい。
なお、前述のように、表示部74の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合にはタッチパネルが操作部73としても機能する。
特に本実施形態では、印刷装置1内のカメラ61によって撮影された前方画像から把握される爪Tの幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分に基づいて、爪Tの水平方向における傾き角度が取得されるようになっており(すなわち、後述の角度取得手段としての制御部71が傾き角度を取得)、表示部74や印刷装置1の表示部23は、取得された傾き角度をユーザに通知する通知手段として機能することが好ましい。例えば後述する傾き調整画面741(図8(a)及び図8(b)参照)において、爪Tがどの程度傾いているかが表示され、ユーザが確認できるようにする。
なお、通知手段は端末装置7の表示部74や印刷装置1の表示部23に限定されず、例えば端末装置7や印刷装置1にスピーカ等の音声出力手段が設けられている場合には、これが通知手段として機能し、音声でユーザに傾き角度等を通知してもよい。
通信部75は、印刷装置1の通信部25との間で通信を行う通信手段である。例えば通信部75は、印刷装置1内に配置された爪Tを含む指Uをカメラ51,61が撮影することで得られた、爪画像(上方画像や前方画像)等のデータ等を印刷装置1から受信する。また制御部71が生成した印刷データ等を印刷装置1側に送信する。
通信部75は、印刷装置1の通信部25との間で通信可能な無線通信モジュール等を備えている。
なお、通信部75は、印刷装置1との間で通信を行うことのできるものであればよく、印刷装置1の通信部25の通信規格と合致するものが適用される。
制御装置70は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等により構成される制御部71と、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶部72とを備えるコンピュータである。
記憶部72には、端末装置7の各部を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されたプログラム記憶領域721が設けられている。
本実施形態のプログラム記憶領域721には、端末装置7の各部を統括制御するための動作プログラム(図示せず)の他、印刷装置1を用いた印刷処理を行うためのネイルプリント処理を行うアプリケーションプログラム(図2において「ネイルプリントAP721a」とする。)、等の各種プログラム等が格納されており、制御装置70の制御部71がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して実行することによって、端末装置7が制御されるようになっている。
また本実施形態の記憶部72には、印刷装置1において爪Tに関する爪情報を記憶する爪情報記憶領域722、爪Tに印刷されるデザイン(ネイルデザイン)のデータが記憶されているデザイン記憶領域723等が設けられている。
制御部71は、端末装置7の各部の動作を統合的に制御する。制御部71は、記憶部72に記憶されたプログラム(「ネイルプリントAP721a」等)との協働により、印刷装置1による印刷処理や表示部74に表示用画像等を表示させる処理等を行うための各種機能を実現する。
また本実施形態では、端末装置7の制御部71が座標差分取得手段、角度取得手段、爪情報取得手段、データ生成手段(印刷データ生成手段)等としても機能する。
座標差分取得手段としての制御部71は、前方画像取得手段としての印刷装置1の前方撮影部6のカメラ61によって取得された爪画像(前方画像)に基づいて爪Tの幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得する。
具体的には、印刷装置1から爪画像(前方画像)が送られると制御部71において爪画像(前方画像)について画像処理を行う。これにより、画像中から爪Tの部分を検出し、その形状を認識する。例えば座標差分取得手段としての制御部71は、前方画像から爪Tの幅方向の左右両端のそれぞれの高さ方向の位置座標を把握し、爪Tの幅方向の左右両側の端部位置の高さ方向の位置座標の差分を取得して、差分が予め設定された閾値以下であれば傾いていないと判断する。これに対して、爪Tの幅方向の左右両端部の高さ方向の位置座標の差分が予め設定された閾値以上である場合には、爪Tが幅方向に傾いていると判断する。
角度取得手段としての制御部71は、前方画像から把握される爪Tの幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分に基づいて、爪Tの水平方向における傾き角度を取得する。
なお、座標差分取得手段、角度取得手段としての制御部71が爪Tの幅方向の傾きを取得する手法については後に詳述する。
また爪情報取得手段としての制御部71は、座標差分取得手段として取得した、爪Tの幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分が閾値内である場合に、爪Tの表面領域(爪領域)を画する爪輪郭の情報を取得する。
具体的には、印刷装置1から爪画像(上方画像)が送られると、爪情報取得手段としての制御部71は、この爪画像(上方画像)について画像処理を行うことで、画像中から爪Tの部分を検出し、その外形形状を爪輪郭として検出する。
なお、爪情報取得手段としての制御部71が取得する爪情報は、爪輪郭の情報に限定されない。例えば爪画像から爪Tの水平方向の形状をデータ化することで爪Tの両端の傾き度合、爪Tの曲率等が分かる場合には、こうした情報も爪情報に含まれる。こうした爪Tの水平方向の形状等を記憶させることで、爪Tの傾き(曲率)に合わせた画像補正や印刷制御を行うことも可能となり、特に爪Tの幅方向の両端部の印刷においてより高品質で鮮明な印刷を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態では、制御部71が座標差分取得手段として取得した、爪Tの幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分が閾値内である場合に、爪情報取得手段としての制御部71が爪Tの表面領域を画する爪輪郭の情報を取得する。そして、データ生成手段(印刷データ生成手段)としての制御部71は、印刷装置1の印刷機構4が爪Tに印刷を行う際の印刷データを、この爪輪郭に応じて生成する。
また印刷データ生成手段としての制御部71は、後述するように、爪輪郭の内側領域である爪領域の中心位置の情報に応じて、印刷データを生成する。
次に、図5から図12等を参照しつつ、本実施形態の印刷装置の作用、印刷制御方法について説明する。
本実施形態において印刷装置1を用いたネイルプリントを行う場合には、まず印刷装置1の電源及び端末装置7の電源をONとする(ステップS1,S2)。これにより端末装置7において「ネイルプリントAP721a」が起動し(ステップS3)、印刷装置1の表示部23や端末装置7の表示部74に爪Tに印刷を施したいデザインを選択するよう、デザイン選択画面が表示される。例えば端末装置7においてユーザがいずれかのデザインを選択すると(ステップS4)、当該入力情報が印刷装置1に送られ、爪Tに印刷するデザインが設定される(ステップS5)。なお、デザインの選択・設定は操作部73や表示部74によって行う場合に限定されない。例えば専用のデザインカード等にデザインを特定するQRコード(登録商標)等を付しておき、これを端末装置7の図示しないカメラ等で読み取ることで、図示しないサーバ等に記憶されているデザイン(ネイルデザイン)が端末装置7側に読み込まれて、爪Tに印刷するデザインが選択・設定されてもよい。またデザインを特定するQRコード等は、WEB画面上に表示されてもよく、この場合には表示されたQRコード等を画面上で選択することでデザインの選択・設定が行われてもよい。
また印刷装置1の表示部23や端末装置7の表示部74には、爪Tに印刷を施したい指Uを選択して当該指Uを印刷装置1内の指配置部3にセットするよう促す画面が表示される。例えば端末装置7においてユーザがいずれかの指種(例えば右手人差し指等)を選択すると(ステップS6)、当該入力情報が印刷装置1に送られ、爪Tに印刷を施す指種が設定され(ステップS7)、ユーザは設定された指種の指Uを指配置部3にセットする。ユーザが指Uを配置する時点では、膨縮部351は収縮状態(図1及び図3参照)となっているため、爪Tや指Uが膨縮部351と擦れ合ったりすることなく、容易に指配置部3内に指Uを配置することができる。
なお、指Uを指配置部3にセット(配置)する様子は上方撮影部5のカメラ51等で撮影され、随時ライブビューとして印刷装置1の表示部23や端末装置7の表示部74に表示されてもよい。
そして、指配置部3にセット(配置)された指Uの爪Tの傾き具合を調整する爪傾き調整処理(ステップS8)が行われる。
ここで爪傾き調整処理(ステップS8)について、図6を参照して説明する。
まず、指配置部3に指Uが配置されると、撮影制御手段としての制御部11が前方撮影部6のカメラ61及び光源62をONとして、指配置部3に配置された指Uを指先側から見た場合の爪T(及び指U)を撮影させ、爪画像(前方画像)を取得させる(ステップS31)。取得された爪画像(前方画像)は印刷装置1から端末装置7側に送信される(ステップS32)。なお、本実施形態のカメラ61は随時前方画像を撮影するものであり、取得された画像(爪画像)は、印刷装置1側から端末装置7側に随時送られるようになっている。
端末装置7は、爪画像(前方画像)を受信すると(ステップS33)、制御部71が当該爪画像(前方画像)を画像処理(画像解析)し、画像中に指Uを認識することができたか否かを判断する(ステップS34)。指Uが配置されているか否かの判定は、例えば画像解析、画像処理により、指Uの形状や色を判定すること等で行われる。
画像から指Uが認識できない場合(ステップS34;NO)には、制御部71が表示部74等を制御して指配置部3に指Uを配置するように促す画面を表示させる(ステップS35)。なお、制御部71から印刷装置1の制御部11に指示を送り、印刷装置1の表示部23に指配置部3に指Uを配置するように促す画面を表示させてもよい。また指配置部3に指Uを配置するように促す手法は表示に限定されず、音声案内等によってもユーザに促してもよい。
他方、画像から指Uが認識できた場合(ステップS34;YES)には、まず制御部71は、爪画像(前方画像)から爪Tを含む指Uの全体的な輪郭を検出する処理を行う(ステップS36)。画像から輪郭を検出する手法は特に限定されず、各種の手法を用いることができる。
指Uの全体的な輪郭を検出すると、制御部71は、全体の輪郭から爪Tの形状(指先側から見た爪Tの爪輪郭)を検出する(ステップS37)。検出された爪Tの爪輪郭は記憶部72の爪情報記憶領域722等に記憶される。
そして、爪Tの形状(指先側から見た爪Tの爪輪郭)が検出されると、制御部71は、この爪輪郭から爪Tの幅方向の両端位置を検出し(ステップS38)、さらに、爪幅方向の両端の位置座標の差分から爪Tの角度(爪幅方向の傾き具合)を検出(算出)する(ステップS39)。このとき、爪Tが傾いているか否かの判断の基準となる「水平」のラインは、基台15や指配置部3の底部とする。なお、カメラ61に予めキャリブレーションされた「水平」のラインを持たせておき、この「水平」のラインをもとに爪Tの傾き角度を算出してもよい。
図7(a)は、爪が傾いている場合の爪の幅方向の両端位置と爪の角度(爪幅方向の傾き具合)の一例を示した図であり、図7(b)は、爪が傾いていない(ほぼ水平である)場合の爪の幅方向の両端位置と爪の角度(爪幅方向の傾き具合)の一例を示した図である。
図7(a)に示すように、爪Tが傾いている場合には、爪Tの幅方向の両端の高さ位置がずれているが、爪Tが傾いていない場合(ほぼ水平である場合、すなわち「爪の傾き≒0」、「0±数%以内」の場合)には、図7(b)に示すように、爪Tの幅方向の両端位置がほぼ同じ高さとなっている。
爪Tの角度(爪幅方向の傾き具合)が検出されると、制御部71は、検出結果に基づき、表示部74等に爪の傾き情報(すなわち、爪Tの幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分に基づいて、爪Tの水平方向における傾き角度)を表示させる(ステップS40)。表示のさせ方、表示させる情報の内容等は特に限定されないが、例えば図7(a)や図7(b)に示すような画像を表示部74等に表示させ、爪Tが現状どのような状態で配置されているかをユーザに示す。
そして、制御部71は爪Tの角度(傾き具合)が許容範囲内か否か(すなわち、爪Tの幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分が予め定められた閾値内か否か)を判断する(ステップS41)。前述のように、どの程度を許容限度内とするかの閾値は適宜設定されるが、傾きはほぼ0度(「0±数%以内」程度)であることが好ましい。
判断の結果、爪Tが許容限度以上傾いている場合(ステップS41;NO)には、制御部71は、爪Tの角度が許容範囲内となるように指Uを傾けるようユーザに促す画面(傾き調整画面741)を表示部74等に表示させる(ステップS42)。傾き調整画面741には、基準となる「水平」のラインを、分かりやすいように赤色等で表示させてもよい。
例えば図8(a)及び図8(b)に示す例では、傾き調整画面741として、爪Tの前方画像と、爪Tがおよそ23度傾いて、爪幅方向の左右両端の高さ位置がその分ずれているとのメッセージが表示されている。また、爪画像(前方画像)には、爪幅方向の端部の高さ位置を示す線(図8(a)において左側端部の高さ位置を破線で示し、右側端部の高さ位置を実線で示す)が、爪画像に重畳されて示されている。さらに、傾き調整画面741内には、爪幅方向の両端部の位置を示す線(図8(a)では、破線と実線)が重なるように指Uを傾けるよう指示するメッセージが表示部74等に表示される。なお、傾き調整画面741に表示される内容はこれに限定されず、例えば爪Tの傾きを0度に近付けるために指Uをどの方向に傾ければよいかを矢印等で示してもよい。
傾き調整画面741に表示される指U及び爪Tの画像は印刷装置1の前方撮影部6のカメラ61によりリアルタイムに撮影されるライブビュー画像であり、ユーザが指示にしたがって指Uを傾けると、指Uが傾いていく様子がカメラ61で撮影され、傾き調整画面741の画像が変化していくことが好ましい。この場合、爪幅方向の端部の高さ位置を示す線の位置も爪の傾きに連動して変化することが好ましい。制御部71は、爪Tの角度が許容範囲内となったか否かを随時判断する。
そして、爪Tの傾きが許容限度内となった(すなわち、爪Tの幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分が予め定められた閾値内となった)場合(ステップS41;YES)には、制御部71は、この状態で爪T(指U)の角度を保持するようユーザに指示するメッセージを表示部74の傾き調整画面741等に表示させる(ステップS43)。例えば、図8(b)に示すように、爪幅方向の両端部の位置を示す線(図8(a)及び図8(b)において、破線と実線)が重なって爪Tの傾き角度がほぼ0度(≒0)となると、画面上に、「爪が水平になりましたので印刷を開始します。」「このままの状態を維持してください。」といったメッセージが表示される。
さらに、制御部71は、爪Tの角度が適正である旨及び指固定を実行するよう求めるコマンドを印刷装置1に送信する(ステップS44)。
印刷装置1の制御部11は、端末装置7側からのコマンド等を受信すると(ステップS45)、爪Tの傾き状態を維持させる状態維持手段としての指固定機構35を動作させる(ステップS46)。具体的には、指固定機構35のポンプ、バルブ等を動作させて、膨縮部351を膨張状態とし、爪Tが傾いていないと判断された傾き状態(ほぼ水平な状態)で指Uが維持されるように固定する。
爪Tが傾いている場合には、爪Tが水平である場合と比較して、カメラ51,61によって撮影された爪画像における爪幅方向の長さが短くなる。
図9(a)は、爪が傾いている場合の爪画像(前方画像)の例であり、この場合の、爪幅方向の左右端部の間の距離を「距離W1」とする。また、図9(b)は、爪が傾いていない(ほぼ水平の)場合の爪画像(前方画像)の例であり、この場合の、爪幅方向の左右端部の間の距離を「距離W2」とする。
図9(c)は、図9(a)で示す「傾いている場合の爪」と図9(b)で示す「傾いていない場合の爪」とを模式的に重ね合わせ、さらに図面下側に各場合の爪の上方画像を配置した説明図である。
図9(c)に示すように、カメラ51,61で取得される画像における爪Tの幅方向の大きさ(距離)は、「距離W1」<「距離W2」となり、爪Tが傾いた状態では傾いていない状態よりも印刷範囲である爪領域として認識される面積が狭くなってしまう。
また、図10は、爪が傾いている場合と爪が水平である場合とにおける、印刷ヘッド41のインク吐出面までの距離を模式的に示した説明図である。
図10に示すように、爪Tが傾いている場合には、傾いて高さが高くなっている側の端部ではインク吐出面411までの距離D1αが短くなり、逆に高さが低くなっている側の端部ではインク吐出面411までの距離D1βが長くなっている。
これに対して爪Tが水平である場合には、爪幅方向の両端部において、インク吐出面411までの距離D2α,D2βがほぼ等しくなっている。
インクジェット方式で印刷を行う場合、インクが吐出されるインク吐出面411までの距離から爪Tまでの距離が近いとインクが正しく着弾するのに対して、インク吐出面411までの距離から爪Tまでの距離が遠くなるにしたがってインクの着弾が乱れてしまい、着弾位置ずれや着弾しないインク滴が増加し、インクが正しく着弾しなかった部分の濃度が低く(薄く)なってしまう。
このため、インク吐出面411までの距離にばらつきがあると、特に爪Tの端部で色むら・濃度むらや滲みを生じやすくなり、印刷結果の品質が低下するおそれがある。この点、印刷対象面である爪Tをできるだけ水平に近い状態として印刷を行うことで、爪Tの幅方向の各端部からインク吐出面411までの距離が一定となり、色むら・濃度むらの発生等を低減して高品質な印刷を行うことができる。
指Uの固定が完了し、爪Tがほぼ傾きのない水平な状態で保持されると、図5に戻り、制御部11が上方撮影部5のカメラ51を動作させて、爪画像(上方画像)を撮影させ(ステップS9)、当該爪画像(上方画像)を端末装置7に送信する(ステップS10)。
端末装置7側では、印刷装置1から爪画像(上方画像)受信すると(ステップS11)、爪画像(上方画像)について画像処理(画像解析)等を行うことで、爪画像(上方画像)から爪輪郭を検出する(ステップS12)。検出された爪輪郭の内側領域は、印刷が行われる爪領域(印刷範囲)となる。爪輪郭の検出の仕方はどのような手法を用いたものでも構わない。例えば、ネイルデザインの印刷前に、爪Tに白色等の下地を塗布する場合には、下地が塗布されている範囲を爪領域として認識する。
爪輪郭が検出(すなわち、爪領域が認識)されると、制御部71は、表示部74(又は印刷装置1の表示部23)に、爪領域として認識された範囲を示すプレビュー画像を表示させ(ステップS13)、爪領域が適切か否かを判断する(ステップS14)。
具体的には、ユーザに爪領域として認識された範囲の確認を求める印刷範囲確認画面742を表示部23等に表示させ、ユーザの入力指示を待つ。
図11に表示部23等に表示される印刷範囲確認画面742の一例を示す。
図11に示すように、印刷範囲確認画面742には、ユーザに印刷範囲となる爪領域が適切か否かの確認を求めるメッセージが表示され、例えば画面上に印刷範囲が適切であるとの入力を行う「OK」ボタン742a、修正が必要である場合に操作する「修正する」ボタン742b等が設けられている。
「修正する」ボタン742bが操作されると、制御部71は、認識された爪領域が適切でないと判断し(ステップS14;NO)、印刷範囲となる爪領域を手動設定するようユーザに促す画面を表示部74等に表示させ(ステップS15)、ステップS13に戻って以降の処理を繰り返す。
他方、「OK」ボタン742aが操作されると、制御部71は、認識された爪領域が適切と判断する(ステップS14;YES)。
この場合、制御部71は爪輪郭の内側領域(爪領域)の横幅(最大の横幅)・縦幅(最大の縦幅)を計測し、中心位置を算出(導出)する(ステップS16)。そして爪領域の中心位置が算出(導出)されると、制御部71はこの爪領域の中心位置からデザイン画像を配置し、爪領域内にデザインが最大に収まるようにデザイン画像の拡縮等を自動調整しながらデザインの爪領域への合わせ込みを行う(ステップS17)。
このように、デザインの合わせ込みは爪領域の中心位置から行われるところ、爪Tが傾いている場合には、爪幅が正しく認識されないため、爪幅方向の中心位置も、実際の爪Tの中心からずれてしまう。
例えば、図9(c)では、爪Tが傾いている場合の爪幅(横幅)方向の中心位置C1を細一点鎖線で示し、爪Tが傾いていない場合の爪幅(横幅)方向の中心位置C2を太一点鎖線で示している。図9(c)に示すように、爪Tが傾いている場合の爪幅方向の距離(長さ)W1は、爪Tが傾いていない場合の爪幅方向の距離(長さ)W2よりも短く、距離W1の中心も距離W2の中心からずれた位置となる。このため、中心位置C1を爪幅方向の中心としてデザインの合わせ込みを行うと、爪Tの端部のデザインに濃淡が発生したり、デザインが印刷されない箇所が生じてしまうことがある。
この点、爪Tを傾きのない状態に維持して爪の幅方向の中心位置を取得すれば、実際の爪Tの中心位置から印刷範囲一杯まで大きくデザインを配置して爪領域に合わせ込むことができる。また、爪幅方向の中心位置もずれないため、正しい爪Tの中心位置からデザインを配置することができ、また、爪Tの左右端部からインク吐出面411までの距離が同じ距離になるためデザインに濃淡が発生することがない。
爪領域へのデザインの合わせ込みを行うと、制御部71は、表示部74(又は印刷装置1の表示部23)に、爪領域へのデザインの合わせ込み結果を示すプレビュー画像を表示させ(ステップS18)、プレビュー表示されたデザイン配置状態で印刷を実行するか否かを判断する(ステップS19)。
具体的には、ユーザに爪領域に合わせ込まれたデザイン配置状態の確認を求めるデザイン確認画面743を表示部74等に表示させ、ユーザの入力指示を待つ。
図12に示すように、デザイン確認画面743には、ユーザにデザインが適切に配置されているか否かの確認を求めるメッセージが表示され、例えば画面上にデザイン配置状態が適切であるとの入力を行う「OK」ボタン743a、変更したい場合に操作する「変更する」ボタン743b等が設けられている。
「変更する」ボタン743bが操作されると、制御部71は、このままのデザイン配置状態での印刷は行わないと判断する(ステップS19;NO)。そして、ユーザに手動による変更を促す画面を表示部74等に表示させる(ステップS20)。
ユーザが手動による変更を行う場合とは、例えばデザイン確認画面743等においてプレビュー表示されたデザインの印刷位置がずれていた場合や、爪Tの中心位置にデザインが配置されているが、ユーザは中心位置ではなく、それ以外の任意の位置にデザインの中心を配置したい場合等である。この場合には、ユーザが手動によりデザインの位置を変更したり、デザイン画像の拡縮等を行う。ユーザがデザインを任意の配置等に変更した場合には、ステップS18に戻って再度プレビュー表示を行わせ、イメージ通りの配置となったか否かを確認することができる。
他方、「OK」ボタン743aが操作されると、制御部71は、プレビュー表示された状態でデザインを印刷するという印刷実行指示があったと判断し(ステップS19;YES)、制御部71は、印刷装置1に対して、印刷を行う領域やデザインの配置の仕方等に関するデータを含んだ印刷データとともに印刷開始指示を送信する(ステップS21)。
印刷装置1側では、印刷開始指示を受信したか否かを随時判断しており(ステップS22)、指示を受信するまで(ステップS22;NO)、判断処理を繰り返す待機状態となる。
他方印刷開始指示を受信すると(ステップS22;YES)、制御部11が印刷機構4の各部を制御して、印刷データに基づき、認識された爪領域に対して選択されたデザインを印刷する印刷処理が行われる(ステップS23)。
そして印刷処理が完了すると、制御部11は印刷が完了した旨を端末装置7側に送信する(ステップS24)。
端末装置7の制御部71は、印刷装置1側から印刷が完了した旨を受信すると(ステップS25)、他に印刷する指Uの爪Tがあるか否かを判断する(ステップS26)。他に印刷すべき爪Tがある場合(ステップS26;YES)には、ステップS4に戻って以降の処理を繰り返す。なお、全指の爪Tに共通のデザインを印刷することを一連の印刷処理の開始前等に設定した場合には、2本目以降はデザイン選択処理(ステップS4)を省略してもよい。また、一連の印刷処理の開始前等に印刷する指Uの種類や順番を決めていたり、印刷する各指Uの爪Tにセットで印刷するデザインを決めているような場合には、2本目以降の印刷では、デザイン選択処理(ステップS4)に加えて指種選択処理(ステップS5)も省略してもよい。
他方、印刷すべき爪Tは他にない場合(ステップS26;NO)には、一連の処理を終了する。
このように、本実施形態では印刷対象である爪Tの傾き具合をできる限り水平又は水平に近い状態にさせた上で、印刷を行うことができる。
このため、爪Tの中心位置に、印刷範囲を最大限としてデザインを配置し、印刷を行うことができる。また、爪Tの表面から印刷ヘッド41のインク吐出面411までの距離を揃えることができるため、印刷結果にインクの濃淡が発生したり、色むらが生じたりするのを防ぐことができる。
以上のように、本実施形態の印刷装置1は、印刷対象である爪Tに対応する指Uの指先側からの爪Tの画像を含む前方画像を取得する前方画像取得手段としての前方撮影部6と、前方撮影部6によって取得された前方画像に基づいて、爪Tの幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得する座標差分取得手段としての制御部71と、差分が閾値以下である場合に、爪Tに印刷を行う印刷手段としての印刷機構4と、を備えている。
これにより、正確かつ容易に爪Tの幅方向の傾きを取得することができ、爪が傾いていない(水平に近い)状態で印刷を行うことができる。
爪Tが傾いて配置されている場合、爪輪郭の内側領域を正しく認識することができず正しい領域に印刷を行うことが難しい。また、傾いた爪Tの幅方向の端部は左右で高さが異なる。このため、印刷ヘッド41のインク吐出面411までの距離が爪Tの左右で異なってしまい、インクの着弾具合に差を生じ、場所によってインクの濃淡に差が生じたり、印刷結果に色むら等が発生する。
この点、本実施形態では爪Tの傾きを抑えて印刷を行うことができるため、正しい範囲(領域)に印刷を行うことができるとともに、インク吐出面411までの距離を揃えることができ、インクの濃淡や色むらの発生等も防ぐことができる。
また、本実施形態体では、角度取得手段としての制御部71によって取得された傾き角度をユーザに通知する通知手段を備えている。
これにより爪Tの客観的な傾き角度をユーザが認識することができ、傾いている場合には、これを正しい状態に修正しやすくなる。
また本実施形態では、前方画像から把握される爪Tの幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分に基づいて、爪Tの水平方向における傾き角度を取得する角度取得手段として機能する制御部71を備えている。
これにより、上面からの画像では分かりにくい爪の幅方向の傾きを爪幅方向の両端それぞれの位置座標の差分によって容易に取得することができる。
また本実施形態では、傾き取得手段としての制御部71により取得された差分が閾値内である場合に、爪Tの傾き状態を維持させる状態維持手段としての指固定機構35を有している。
爪が傾いた状態となっている場合、ユーザに傾きを正してもらったとしても、印刷が完了するまでの間に元の状態に戻ってしまっては高品質の印刷を行うことができない。
この点、爪が正しい状態となったところで指固定機構35により指Uを固定すれば、ユーザが力入れ続けていなくても爪Tが水平になった状態を維持することができる。このため、ユーザの負担を軽減することができる。
また本実施形態では、爪幅方向の両端それぞれの位置座標の差分が閾値内である場合に、爪Tの表面領域を画する爪輪郭の情報を取得し、印刷機構4が爪Tに印刷を行う際の印刷データを、データ生成手段としての制御部71がこの爪輪郭に応じて生成する。
これにより、傾きのない状態で爪の形状(爪輪郭の内側領域)を正しく認識することができ、正しい印刷範囲に印刷を行うことができる。
また本実施形態では、データ生成手段としての制御部71が、爪輪郭の内側領域の中心位置の情報に応じて印刷機構4が爪Tに印刷を行う際の印刷データを生成する。
印刷対象である爪Tにデザイン(ネイルデザイン)を印刷する場合には、爪Tの中心位置からデザインを合わせ込んで印刷データを生成する。このため、爪Tが傾いて配置されている場合のように、爪輪郭の内側領域が正しく認識されない場合には、デザインを爪Tに適切に合わせることができず、正しい領域に印刷を行うことができない。
この点、本実施形態のように、傾きが許容限度内である場合に爪輪郭の情報を取得すれば、適切な状態で爪輪郭の情報を取得することができ、正しい領域にデザインを合わせ込むことができる。これにより、高品質の印刷を実現することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば本実施形態では、爪Tの傾き状態を維持させる状態維持手段が、印刷装置1の制御部11によって自動で動作制御される指固定機構35である場合を例示したが、例えば、ユーザが操作する機械的なスイッチを備えて、手動によりON/OFFを切り替えて動作させる機構となっていてもよい。
また、状態維持手段は、指固定機構35のように膨縮するものによって指Uを周りから圧迫して固定するものに限定されない。例えば指Uを載置する部分である指固定本体が下方からばね等の弾性部材によって付勢され、指Uを指固定本体と枠状部32の天面との間で挟み込んで固定する構成となっていてもよい。
さらに、爪Tが水平に近い状態となったところで、ユーザに指U(爪T)の傾きを維持するよう指示する画面を表示部74等に表示するのみとし、特に状態維持手段のような、爪Tの傾き状態(水平状態)を維持させる積極的な構成を備えなくてもよい。
また、本実施形態では、許容限度内とされる爪Tの傾きの閾値を、一律に、例えば傾き「0度」±数%以内とする場合を例示したが、閾値の設定の仕方はこれに限定されない。
爪Tの形状は人によって様々であり、例えば親指や小指等、人によっては水平に配置するのが難しい指Uがある場合等も想定される。このため、許容限度の閾値は、デフォルトの値でなく、ユーザが任意に設定、変更できるようにしてもよい。
なお、ユーザが任意で設定、変更した場合には、その設定・変更情報を、ユーザを特定することのできる情報と対応付けて記憶部等に記憶させておいてもよい。このようにすることで、次に同じユーザが印刷を行うときには同じ閾値を適用することも可能となり、ユーザごとにカスタマイズされた使いやすい装置を実現することができる。
また、本実施形態では、印刷装置1が端末装置7等、各種外部機器と連携して印刷処理等を行う場合を例示したが、印刷装置1は単体として動作するものであってもよい。
例えば、印刷装置1における印刷処理の開始指示の入力、ネイルデザイン(デザイン)の選択等を印刷装置1の操作部22等から行ってもよい。
また、印刷装置1の制御部11が、前方撮影部6によって取得された前方画像から爪Tの幅方向における傾きを取得する傾き取得手段として機能してもよい。また、印刷装置1の制御部11が、上方撮影部5によって取得された上方画像から爪Tの爪輪郭や、爪輪郭の内側領域(爪領域)の中心位置の情報等を取得する爪情報取得手段として機能してもよい。この場合には、印刷装置1の前方撮影部6によって取得された前方画像や上方撮影部5によって取得された上方画像を印刷装置1から端末装置7側に送信する必要がない。
この場合、例えば印刷装置1の記憶部12に各種処理を行うためのプログラム等を格納しておき、印刷装置1の制御部11が、このプログラムと協働することで、各種機能を実現する。
このように、印刷装置1の制御部11がこれらの処理を行うことにより、前方画像や上方画像等のデータのやり取りが不要となり、通信環境が不安定な場所でも安定して使用することができる。また、特定のアプリ(ネイルプリントAP721a)に対応するスマートフォン等の端末装置7を有していない場合でも、印刷装置1だけで簡易にネイルプリントを楽しむことができる。
またデザイン(ネイルデザイン)のデータは印刷装置1の記憶部12や端末装置7等の各種外部機器の記憶部72に保存されているものに限定されない。
また、ネットワーク回線等を介して接続可能なサーバ装置等にデザインの画像データを記憶させておき、サーバ装置等にアクセスしてデザインのデータを参照可能に構成してもよい。
このようにすることで、記憶部12等の容量を大きくしなくても、より多くのネイルデザインの中から印刷するデザインを選択することが可能となる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷対象である爪に対応する指の指先側からの前記爪の画像を含む前方画像を取得する前方画像取得手段と、
前記前方画像取得手段によって取得された前記前方画像に基づいて、前記爪の幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得する座標差分取得手段と、
前記差分が閾値以下である場合に、前記爪に印刷を行う印刷手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記前方画像から把握される前記爪の幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分に基づいて、前記爪の水平方向における傾き角度を取得する角度取得手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記差分が前記閾値内である場合に、前記爪の傾き状態を維持させる状態維持手段を有している、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記前方画像から把握される前記爪の幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分に基づいて、前記爪の水平方向における傾き角度を取得する角度取得手段によって取得された前記傾き角度をユーザに通知する通知手段を備える、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記差分が前記閾値内である場合に、前記爪の表面領域を画する爪輪郭の情報を取得し、前記印刷手段が爪に印刷を行う際の印刷データを、前記爪輪郭に応じて生成するデータ生成手段を備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記データ生成手段は、前記爪輪郭の内側領域の中心位置の情報に応じて前記印刷手段が爪に印刷を行う際の印刷データを生成する、
ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
<請求項7>
印刷対象である爪に対応する指の指先側から前記爪の画像を含む前方画像を取得し、
取得された前記前方画像に基づいて、前記爪の幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得し、
前記差分が閾値以下である場合に、前記爪に印刷を行う際の印刷データを生成する、
ことを特徴とする印刷制御方法。
<請求項8>
コンピュータに、
印刷対象である爪に対応する指の指先側から前記爪の画像を含む前方画像を取得させる前方画像取得機能と、
取得された前記前方画像に基づいて、前記爪の幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得する座標差分取得機能と、
前記差分が閾値以下である場合に、前記爪に印刷を行う際の印刷データを生成する印刷データ生成機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
11 制御部
12 記憶部
15 基台
2 筐体
3 指配置部
35 指固定機構
351 膨縮部
4 印刷機構
41 印刷ヘッド
5 上方撮影部
6 前方撮影部
7 端末装置

Claims (8)

  1. 印刷対象である爪に対応する指の指先側からの前記爪の画像を含む前方画像を取得する前方画像取得手段と、
    前記前方画像取得手段によって取得された前記前方画像に基づいて、前記爪の幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得する座標差分取得手段と、
    前記差分が閾値以下である場合に、前記爪に印刷を行う印刷手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記前方画像から把握される前記爪の幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分に基づいて、前記爪の水平方向における傾き角度を取得する角度取得手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記差分が前記閾値内である場合に、前記爪の傾き状態を維持させる状態維持手段を有している、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記前方画像から把握される前記爪の幅方向の両端のそれぞれの位置座標の差分に基づいて、前記爪の水平方向における傾き角度を取得する角度取得手段によって取得された前記傾き角度をユーザに通知する通知手段を備える、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記差分が前記閾値内である場合に、前記爪の表面領域を画する爪輪郭の情報を取得し、前記印刷手段が爪に印刷を行う際の印刷データを、前記爪輪郭に応じて生成するデータ生成手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記データ生成手段は、前記爪輪郭の内側領域の中心位置の情報に応じて前記印刷手段が爪に印刷を行う際の印刷データを生成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 印刷対象である爪に対応する指の指先側から前記爪の画像を含む前方画像を取得し、
    取得された前記前方画像に基づいて、前記爪の幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得し、
    前記差分が閾値以下である場合に、前記爪に印刷を行う際の印刷データを生成する、
    ことを特徴とする印刷制御方法。
  8. コンピュータに、
    印刷対象である爪に対応する指の指先側から前記爪の画像を含む前方画像を取得させる前方画像取得機能と、
    取得された前記前方画像に基づいて、前記爪の幅方向の両端のそれぞれの高さ方向の位置座標の差分を取得する座標差分取得機能と、
    前記差分が閾値以下である場合に、前記爪に印刷を行う際の印刷データを生成する印刷データ生成機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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