JP2023135495A - 操作パネル及び複合機 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナと外部機器との通信の安定性と、操作パネルの小型化と、を両立する。【解決手段】操作パネル(5)は、パネル基板(56)と、通信基板(53)と、を備え、パネル基板(56)は、導電パターンを有さない第1部分(P1)と、導電パターンを有する第2部分(P2)と、を有し、パネル基板(56)に鉛直な方向から見る場合に、通信基板(53)のアンテナ(52)とパネル基板(56)の第1部分(P1)とが重なり、通信基板(53)のアンテナ(52)とパネル基板(56)の第2部分(P2)とが重ならない。【選択図】図7
Description
本開示は操作パネル及び複合機に関する。
従来、ファクシミリ、プリンタ、複合機等の電気機器の操作を行うための操作パネルにおいて、例えばNFC(Near Field Communication)基板を設けることが知られている。この種の技術に関し、特許文献1には、NFC基板がUSB(Universal Serial Bus)基板と重ならないように設けられた画像形成装置が開示されている。
特許文献1に開示の画像形成装置では、NFC基板がUSB基板と重ならないように設けられているため、操作パネルの小型化に制約があった。本開示は、アンテナと外部機器との通信の安定性と、操作パネルの小型化と、を両立することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の操作パネルは、開口部を有するパネルカバーと、前記開口部に配置され、ユーザの入力操作を受け付けるタッチディスプレイと、前記タッチディスプレイに対して前記パネルカバーとは反対側に配置され、前記タッチディスプレイを制御するためのパネル基板と、外部機器と近距離無線通信を行うためのアンテナを有する通信基板と、を備え、前記パネル基板は、導電パターンを有さない第1部分と、導電パターンを有する第2部分と、を有し、前記パネル基板に鉛直な方向から見る場合に、前記通信基板の前記アンテナと前記パネル基板の前記第1部分とが重なり、前記通信基板の前記アンテナと前記パネル基板の前記第2部分とが重ならない。
パネル基板に鉛直な方向から見る場合に、導電パターンを有するパネル基板の第2部分は、通信基板のアンテナとは重ならない。このため、アンテナと外部機器との通信に対して導電パターンによる影響が及ぶことを防ぐことができる。よって、アンテナと外部機器との通信の安定性を担保しつつ、パネル基板の一部と、通信基板の一部と、を重ねることができる。したがって、アンテナと外部機器との通信の安定性と、操作パネルの小型化と、を両立できる。
本開示の操作パネルは、前記パネル基板に鉛直な方向から見る場合に、前記パネル基板における前記アンテナと前記タッチディスプレイとの間の部分に設けられたスイッチを備え、前記第1部分は、前記アンテナと前記スイッチとの間に配置されてもよい。
スイッチが、パネル基板におけるアンテナとタッチディスプレイとの間の部分に設けられる場合において、ユーザがスイッチを押した場合にパネル基板が曲がることを低減し、パネル基板が曲がることによりパネル基板上の素子に加わる機械的なストレスを抑えることができる。
本開示の操作パネルでは、前記パネル基板は、前記パネルカバーの縦方向上側で可撓性配線により前記通信基板と電気的に接続されてもよい。パネル基板は、パネルカバーの縦方向上側で可撓性配線により通信基板と電気的に接続される。このため、ユーザがパネルカバーの縦方向下側に接近した場合、可撓性配線に対してユーザに起因する静電気の影響が及びにくい。
本開示の操作パネルは、前記第1部分の近傍に位置し、前記パネル基板を前記パネルカバーに固定する固定部材を備えてもよい。パネル基板がパネルカバーに固定されることにより、ユーザがスイッチを押した場合に、パネル基板が曲がることを低減し、パネル基板が曲がることによりパネル基板上の素子に加わる機械的なストレスを抑えることができる。
本開示の操作パネルでは、前記アンテナは、前記通信基板上に設けられたパターンアンテナであってもよい。アンテナは、厚みが薄いパターンアンテナとして通信基板に設けられているため、操作パネルの厚みを小さくできる。
上記の課題を解決するために、本開示の複合機は、前記操作パネルと、画像を読み取る画像読取ユニットと、画像をシートに形成する画像形成ユニットと、を含んでもよい。アンテナと外部機器との通信の安定性と、操作パネルの小型化と、を両立できる操作パネルを含む複合機を実現できる。
本開示の複合機では、前記画像読取ユニットは、前記画像形成ユニットの上方に間隔をあけて配置され、前記画像形成ユニットは、前記画像形成ユニットと前記画像読取ユニットとの間の空間にシートを排出し、前記操作パネルは、前記画像読取ユニットに設けられてもよい。
操作パネルが設けられる画像読取ユニットが、画像形成ユニットの上方に配置されるため、画像形成ユニットから排出されたシートが操作パネルを覆うことが無く、ユーザは操作パネルを操作し易い。
本開示の一態様によれば、アンテナと外部機器との通信の安定性と、操作パネルの小型化と、を両立することができる。
〔実施形態1〕
以下、本開示の一実施形態について、図1~図8を参照して説明する。ただし、以下の説明は本開示に係る複合機の一例であり、本開示の技術的範囲は図示例に限定されるものではない。本実施形態では、本開示に係る複合機の一例について説明する。なお、以下の説明では、図1に示すように、操作パネル5が設けられた側を複合機1の前側つまり正面側と規定する。また、複合機1の正面側から見た場合に左手に来る側を左側と規定し、右手に来る側を右側と規定する。
以下、本開示の一実施形態について、図1~図8を参照して説明する。ただし、以下の説明は本開示に係る複合機の一例であり、本開示の技術的範囲は図示例に限定されるものではない。本実施形態では、本開示に係る複合機の一例について説明する。なお、以下の説明では、図1に示すように、操作パネル5が設けられた側を複合機1の前側つまり正面側と規定する。また、複合機1の正面側から見た場合に左手に来る側を左側と規定し、右手に来る側を右側と規定する。
(複合機1の全体構成)
図1は、本開示の実施形態1に係る複合機1を示す斜視図である。図2は、図1に示す複合機1において原稿カバー4が開いた状態を示す斜視図である。図3は、図1に示す複合機1の内部構成を示す模式図である。複合機1は、例えば、通信機能、スキャン機能及び印刷機能等を有するMFP(Multi-Function Peripheral)である。図1に示すように、複合機1は、画像形成ユニット2と、画像読取ユニット3と、原稿カバー4と、操作パネル5と、を含む。
図1は、本開示の実施形態1に係る複合機1を示す斜視図である。図2は、図1に示す複合機1において原稿カバー4が開いた状態を示す斜視図である。図3は、図1に示す複合機1の内部構成を示す模式図である。複合機1は、例えば、通信機能、スキャン機能及び印刷機能等を有するMFP(Multi-Function Peripheral)である。図1に示すように、複合機1は、画像形成ユニット2と、画像読取ユニット3と、原稿カバー4と、操作パネル5と、を含む。
(画像形成ユニット2)
画像形成ユニット2は、シートPに画像を形成する。図3に示すように、画像形成ユニット2は、筐体20内に、供給トレイ21と、画像形成部22と、定着器23と、排出トレイ24と、を有する。また、筐体20の正面には、フロントカバー25が開閉可能に設けられる。
画像形成ユニット2は、シートPに画像を形成する。図3に示すように、画像形成ユニット2は、筐体20内に、供給トレイ21と、画像形成部22と、定着器23と、排出トレイ24と、を有する。また、筐体20の正面には、フロントカバー25が開閉可能に設けられる。
供給トレイ21は、筐体20内に着脱可能に装着され、シートPを支持する。シートPは、例えば普通紙である。なお、シートPは、普通紙に限らず、他にも、厚紙または薄紙であってもよい。また、供給トレイ21の数は、適宜変更可能である。
画像形成ユニット2には、搬送路Rが設けられる。搬送路Rは、供給トレイ21から画像形成部22及び定着器23を経由し、排出トレイ24へ至る経路である。また、画像形成ユニット2は、搬送路Rに沿って、シートPを搬送するための搬送部として、ピックアップローラ251と、レジストローラ252と、排出ローラ253と、を有する。
ピックアップローラ251は、供給トレイ21に設けられ、供給トレイ21内のシートPをピックアップする。レジストローラ252は、画像形成部22におけるトナー像の形成動作とタイミングを合わせて、ピックアップローラ251によって引き出されたシートPを画像形成部22へ向けて搬送する。排出ローラ253は、画像が形成されたシートPを排出トレイ24へ排出する。つまり、排出ローラ253は、画像形成ユニット2と画像読取ユニット3との間の空間にシートPを排出する。
画像形成部22は、シートPにトナー像を形成する。画像形成部22は、現像カートリッジ221と、現像ローラ222と、感光ドラム223と、転写ローラ224と、を有する。感光ドラム223の表面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。
現像ローラ222は、現像カートリッジ221に収容されるトナーを感光ドラム223へ供給することにより、感光ドラム223の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。感光ドラム223と転写ローラ224とは、互いに対向して配置される。転写ローラ224は、感光ドラム223の表面に形成されたトナー像をシートPへ転写する。また、画像形成部22は、これら以外にも、感光ドラム223の表面を一様に帯電させる帯電器と、感光ドラム223の表面に残ったトナー等を除去するクリーニングローラと、を有する。
定着器23は、加熱部231と、ローラ232と、を有する。加熱部231とローラ232とが互いに圧接されることで、加熱部231とローラ232との間に定着ニップが形成される。定着器23は、トナー像が形成されたシートPを定着ニップにて加熱しながら搬送することで、シートPに形成されたトナー像をシートPに定着させる。画像が形成されたシートPは、排出ローラ253によって排出トレイ24へ排出される。排出トレイ24は、画像が形成されたシートPを排出トレイ24の上面に受ける。
(画像読取ユニット3)
画像読取ユニット3は、原稿から画像を読み取る。画像読取ユニット3は、排出トレイ24の上方に配置される。つまり、画像読取ユニット3は、画像形成ユニット2の上方に間隔をあけて配置される。画像読取ユニット3は、例えば、フラットベッド方式及びADF方式の両方式による画像の読み取りが可能である。画像読取ユニット3は、筐体30内に画像読取部31を有し、筐体30の上面に設けられたコンタクトガラス32を有する。コンタクトガラス32は、画像を読み取るための原稿を上面に載置可能な原稿載置面として機能する。
画像読取ユニット3は、原稿から画像を読み取る。画像読取ユニット3は、排出トレイ24の上方に配置される。つまり、画像読取ユニット3は、画像形成ユニット2の上方に間隔をあけて配置される。画像読取ユニット3は、例えば、フラットベッド方式及びADF方式の両方式による画像の読み取りが可能である。画像読取ユニット3は、筐体30内に画像読取部31を有し、筐体30の上面に設けられたコンタクトガラス32を有する。コンタクトガラス32は、画像を読み取るための原稿を上面に載置可能な原稿載置面として機能する。
(原稿カバー4)
画像読取ユニット3は、原稿カバー4を有する。原稿カバー4は、画像読取ユニット3の上方に配置される。原稿カバー4は、筐体40内に、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)41を有する。
画像読取ユニット3は、原稿カバー4を有する。原稿カバー4は、画像読取ユニット3の上方に配置される。原稿カバー4は、筐体40内に、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)41を有する。
原稿カバー4は、画像読取ユニット3の後方にヒンジ42を介して取り付けられる。これにより、原稿カバー4は、コンタクトガラス32を露出させる開位置とコンタクトガラス32を被覆する閉位置との間で開閉可能になっている。つまり、原稿カバー4は、コンタクトガラス32を開閉可能に覆う。
ADF41は、図1に示すように、画像を読み取るための原稿を支持する原稿供給トレイ410と、画像を読み取った後の原稿を支持する原稿排出トレイ420と、を有する。さらにADF41は、原稿供給トレイ410に支持される原稿をコンタクトガラス32上を通過させて原稿排出トレイ420に排出する原稿搬送機構(図示は省略)を有する。
原稿カバー4は手かけ部43を有する。手かけ部43は、複合機1の正面側に、原稿カバー4が閉じた状態で複合機1の正面から背面に向かって凹む。また、手かけ部43は、複合機1の下面から上側に向かって凹む。つまり、複合機1の正面から見た場合に、手かけ部43は、図2に示すように、左側面431、右側面432、背面433及び上面434を有する。なお、これらの面の境界は曲面となっていてもよい。
さらに、手かけ部43は、原稿カバー4が閉じた状態で操作パネル5から画像読取ユニット3に向かう方向に凹み、画像読取ユニット3から原稿カバー4に向かう方向に凹む。手かけ部43は、原稿カバー4が閉じた状態で、画像読取ユニット3の側方の中央近傍に配置される。手かけ部43は、ユーザが原稿カバー4を容易に開閉できるようにするためのものである。ユーザは、手かけ部43の上面434に指をかけた状態で原稿カバー4を持ち上げることができる。
画像読取部31は、図2に示すように、コンタクトガラス32の下方に配置されるCIS(Contact Image Sensor)等の画像読取素子311を有する。フラットベッド方式による画像の読み取りの際には、原稿カバー4が一旦開かれて、コンタクトガラス32上に画像を読み取るための原稿が読取対象面をコンタクトガラス32側に向けて載置された後、原稿カバー4が閉じられる。そして、原稿カバー4により原稿が上側から覆われた状態で、画像読取部31は、コンタクトガラス32に沿って画像読取素子311を左右方向(図2の矢印312の方向)に往復移動させて、原稿の読取対象面の画像を読み取る。
一方、ADF方式による画像の読み取りの際には、ADF41の原稿搬送機構は、原稿供給トレイ410に支持される原稿をコンタクトガラス32上に向けて搬送する。原稿がコンタクトガラス32上を通過する際、画像読取部31は、原稿のコンタクトガラス32との接触面の画像を読み取る。原稿搬送機構は、画像読取後の原稿を、原稿カバー4の上面の原稿排出トレイ420に排出する。
(操作パネル5)
操作パネル5は、複合機1の稼働状態及び設定等を表示し、かつ、ユーザからの入力操作を受け付けるユーザインターフェースである。操作パネル5は、画像読取ユニット3の側方つまり正面側に設けられる。操作パネル5は、排出トレイ24の上方に位置する画像読取ユニット3の筐体30から正面側へ突出した状態で、画像読取ユニット3の左側に偏在して設けられる。
操作パネル5は、複合機1の稼働状態及び設定等を表示し、かつ、ユーザからの入力操作を受け付けるユーザインターフェースである。操作パネル5は、画像読取ユニット3の側方つまり正面側に設けられる。操作パネル5は、排出トレイ24の上方に位置する画像読取ユニット3の筐体30から正面側へ突出した状態で、画像読取ユニット3の左側に偏在して設けられる。
また、操作パネル5は、左右方向を長手方向とする形状を有し、操作パネル5の短手方向が前後方向に対してユーザ側へ傾くように設けられる。このように、画像読取ユニット3の左右片側に偏在して操作パネル5を設けることにより、ユーザが画像形成後のシートPを排出トレイ24から取り出す際に操作パネル5が妨げとなり難く、シートPを取り出し易くなる。
図4は、図1に示す複合機1が備える操作パネル5の外観を示す平面図である。図5は、図4に示す操作パネル5の外観を示す拡大図である。図4及び図5に示すように、操作パネル5は、パネルカバー51と、アンテナ52と、通信基板53と、タッチディスプレイ54と、スイッチ55と、を有する。
パネルカバー51は上面50、第1開口部511及び第2開口部512を有する。パネルカバー51は、左右方向に延びる長尺状の板状部材であり、操作パネル5の内部を覆う。つまり、パネルカバー51は、アンテナ52及び通信基板53を覆う。
パネルカバー51の上面50には、アンテナ52の位置を示すマーク513がある。マーク513がアンテナ52の位置を示すことは、操作パネル5を上から見た場合に、マーク513の近傍にアンテナ52の中央が位置することを意味する。マーク513は、上面50の左右方向右寄りに配置される。マーク513は上面50に印刷されたものであるが、これに限定されない。マーク513は、例えば、凹部が形成されたものであってもよく、透光性部材で構成されたものであってもよい。
マーク513が透光性部材で構成されたものである場合、マーク513は、透光性部材の直下に発光ダイオード等の光源を配置してマークが光る構成であってもよい。ユーザがマーク513を目安にして外部機器をマーク513に接近させることで、外部機器とアンテナ52との間で通信させることができる。外部機器としては、NFC(Near Field Communication)機能を有するICカード、無線タグ、スマートフォンまたはタブレット端末等が挙げられる。
マーク513は、図4に示す領域A1にある。領域A1は、原稿カバー4が閉じた状態で操作パネル5を複合機1の正面から見た場合に、上面50のうち、手かけ部43に対して複合機1の正面側にあり、かつ、手かけ部43における複合機1の左右方向の両端よりも該左右方向において内側の部分である。手かけ部43の両端は、手かけ部43の左端EL及び右端ERである。マーク513は領域A1に含まれている。また、より具体的には、マーク513は、手かけ部43の左右方向中央寄りに配置されている。
ここで、排出トレイ24が画像読取ユニット3の下方に配置されるため、マーク513がシートPに覆われることがなく、ユーザは常にマーク513を視認し易い。また、マーク513は、複合機1の正面から見た場合に、原稿カバー4に対して複合機1の正面側に配置されるため、ユーザはマーク513に外部機器を接触させ易い。
マーク513は、領域A1のうち画像読取ユニット3の側方の中央近傍に配置される。操作パネル5Aが画像読取ユニット3の側方の一端E1から中央近傍までしか延伸しないため、ユーザが排出トレイ24からシートPを取るための空間を確保でき、ユーザが排出トレイ24からシートPを取り出し易くできる。また、マーク513が画像読取ユニット3の側方の中央近傍に配置されるため、ユーザは、上記空間に手を配置して、外部機器をアンテナ52に接近させ易くできる。
また、マーク513は、原稿カバー4が閉じた状態で、手かけ部43における画像読取ユニット3の一端E1側の左端ELに寄って配置される。このため、ユーザが外部機器をアンテナ52に接近させるとき、外部機器が原稿カバー4の手かけ部43における一端E1側の左端ELに当たり、ユーザは外部機器をマーク513に合わせ易くなる。
通信基板53は、外部機器との良好な無線通信を実現するために、操作パネル5の内部においてマーク513と対向する位置に設けられる。通信基板53は、マーク513の直下である上面50の内側に沿って配置される。通信基板53は、略矩形の板状の回路基板であり、通信回路及び検出回路等を搭載している。
アンテナ52は、マーク513の下方に位置するように通信基板53の上面に設けられた通信部の一例である。アンテナ52は例えばループアンテナである。アンテナ52は、上面50のうち領域A1の下方に位置するように通信基板53に設けられる。
つまり、アンテナ52から斜め上方向に手かけ部43が配置される。該斜め上方向は、複合機1の正面から背面に向かい、かつ、複合機1の下面から上側に向かう方向である。アンテナ52は、外部機器と近距離無線通信を行う。近距離無線通信としては、例えば、NFCが挙げられるが、これに限定されず、例えばRFID(Radio Frequency Identification)であってもよい。
また、アンテナ52は、通信基板53上に設けられたパターンアンテナであってもよい。アンテナ52は、厚みが薄いパターンアンテナとして通信基板53に設けられているため、操作パネル5の厚みを小さくできる。パターンアンテナとしては、例えば、略薄板状の導電部材としての導電性インクまたは導電性ペーストにより形成された印刷パターンアンテナであってもよく、メッキ、エッチング、インクジェット法またはプレス法等により構成されたものであってもよい。
アンテナ52は、外部機器と通信するための電波を送受信する機能を有する。通信基板53に搭載された通信回路は、送受信される電波を信号処理する機能を有する。通信基板53に搭載された検出回路は、アンテナ52に流れる電流を検出することにより、アンテナ52にて送受信される電波の強度を検出する機能を有する。
操作パネル5がアンテナ52を有するとともにマーク513が上面50にあることにより、マーク513及びアンテナ52が操作パネル5以外の場所に配置される場合に比べて、ユーザはアンテナ52の位置を認識し易い。
タッチディスプレイ54は、上面50の左右方向左寄りに矩形状に形成された第1開口部511から露出している。タッチディスプレイ54は第1開口部511に配置される。タッチディスプレイ54は、第1開口部511を介して、ユーザの入力操作を受け付ける。タッチディスプレイ54は、図示しないタッチパネル及び液晶パネル等を含む。
スイッチ55は、上面50の左右方向中央寄りに円形状に形成された第2開口部512から露出している。スイッチ55は、タッチディスプレイ54とマーク513との間に配置される。スイッチ55は、複合機1の電源のON/OFFを切り替える。
なお、スイッチ55の機能は、複合機1の電源のON/OFFを切り替えることに限らず、スイッチ55は、複合機1のスリープからの復帰や動作する機能の切り替えなど、他の機能を有していてもよい。
タッチディスプレイ54、スイッチ55及びマーク513はそれぞれ、前後方向の中央位置が一致するように配置されている。これにより、操作パネル5の意匠性を向上できる。
なお、パネルカバー51は、上面50が平坦な透明板によって覆われており、該透明板を介してタッチディスプレイ54及びスイッチ55が操作可能な静電容量方式の上面50を有していてもよい。これにより、第1開口部511及び第2開口部512を省略して、フラットな上面50を実現することができる。
スイッチ55の上面551は、パネルカバー51の上面50以下に位置する。このため、スイッチ55がパネルカバー51の上面50から突出している場合に比べて、ユーザがマーク513に外部機器を合わせるときにスイッチ55を誤って押してしまうことを低減することができる。
以上により、原稿カバー4は手かけ部43を有するため、ユーザは、手かけ部43に手を入れることにより、原稿カバー4を容易に開閉できる。また、アンテナ52の位置を示すマーク513がパネルカバー51の上面50のうち、手かけ部43における複合機1の左右方向の両端よりも該左右方向において内側の部分にある。
このため、ユーザが外部機器の一部を手かけ部43に入れることにより、外部機器をマーク513が示す位置にあるアンテナ52に接近させ易くできる。つまり、ユーザが原稿カバー4を容易に開閉できるようにするための手かけ部43が、ユーザが外部機器をアンテナ52に接近させ易くできることを兼ねることができる。
図6は、図1に示す複合機1が備える原稿カバー4が有する手かけ部43に外部機器の一例であるICカード61の一部が入っている様子を示す図である。ユーザはICカード61をマーク513に接近させる際に、図5に示すように、ICカード61の一部を手かけ部43に入れることができる。
これにより、ユーザは、ICカード61の中央近傍がアンテナ52に対向する位置にICカード61を移動させ易い。ICカード61の中央近傍に、ICカード61がアンテナ52と通信するための部品が設けられていることが多いため、ユーザは、該部品をアンテナ52に対向させ易くなる。よって、ユーザはICカード61とアンテナ52とを通信させ易い。
また、ユーザが、ICカード61の中央近傍がアンテナ52に対向する位置にICカード61を移動させ易くするために、操作パネル5の前後方向の長さを大きくする必要が無い。このため、複合機1の意匠性を向上でき、操作パネル5の前後方向の長さが大きくなることによって、ユーザが排出トレイ24からシートPを取り難くなることを防ぐことができる。
(操作パネル5の背面側の内部構造)
図7は、図4に示す操作パネル5の背面側の内部構造を示す平面図である。図8は、図7に示す操作パネル5が有するパネル基板56の表面562側の構成を示す平面図である。図7に示すように、操作パネル5は、パネル基板56と、複数の固定部材57と、を有する。
図7は、図4に示す操作パネル5の背面側の内部構造を示す平面図である。図8は、図7に示す操作パネル5が有するパネル基板56の表面562側の構成を示す平面図である。図7に示すように、操作パネル5は、パネル基板56と、複数の固定部材57と、を有する。
パネル基板56は、タッチディスプレイ54に対してパネルカバー51とは反対側に配置される。つまり、タッチディスプレイ54は、パネルカバー51とパネル基板56との間に配置される。図7に示すパネル基板56の裏面561は、図8に示すパネル基板56の表面562とは反対側の面である。
また、パネル基板56は、タッチディスプレイ54を制御するためのものである。パネル基板56は、略矩形の板状の回路基板であり、制御回路等を搭載している。パネル基板56に搭載された制御回路は、タッチディスプレイ54を制御する機能を有する。
縦方向上側とは、複合機1の前後方向における操作パネル5の中央位置MPよりも、図7において上側つまり画像読取ユニット3側を意味する。縦方向下側とは、複合機1の前後方向における操作パネル5の中央位置MPよりも、図7において下側つまり複合機1の正面側を意味する。
パネル基板56は、パネルカバー51の縦方向上側で可撓性配線W1により通信基板53と電気的に接続される。具体的には、パネル基板56にはコネクタ58が設けられており、通信基板53と電気的に接続された可撓性配線W1がコネクタ58に差し込まれることにより、パネル基板56は通信基板53と電気的に接続される。
可撓性配線W1がパネルカバー51の縦方向上側にあるため、ユーザがパネルカバー51の縦方向下側に接近した場合、可撓性配線W1に対してユーザに起因する静電気の影響が及びにくい。可撓性配線W1は、例えば、FFC(Flexible Flat Cable)またはFPC(Flexible Printed Circuit)等の平坦形状の可撓性配線である。
図7及び図8に示すように、パネル基板56は、第1部分P1及び第2部分P2を有する。第1部分P1は、パネル基板56のうち点線P1で囲まれた部分であり、第2部分P2は、パネル基板56のうち点線P2で囲まれた部分である。第1部分P1は導電パターン563を有さない。第2部分P2は導電パターン563を有する。
なお、図8において点線P2で囲まれた部分にある導電パターン563について、説明の便宜上、導電パターン563の一部のみを図示している。導電パターン563は、例えば、略薄板状の導電部材としての導電性インクまたは導電性ペーストにより形成された印刷パターンであってもよく、メッキ、エッチング、インクジェット法またはプレス法等により構成されたものであってもよい。
また、パネル基板56に鉛直な方向D1から見る場合に、通信基板53のアンテナ52とパネル基板56の第1部分P1とが重なり、通信基板53のアンテナ52とパネル基板56の第2部分P2とが重ならない。このため、アンテナ52と外部機器との通信に対して導電パターン563による影響つまり電波干渉が及ぶことを防ぐことができる。
よって、アンテナ52と外部機器との通信の安定性を担保しつつ、パネル基板56の一部と、通信基板53の一部と、を重ねることができる。したがって、アンテナ52と外部機器との通信の安定性と、操作パネル5の小型化と、を両立できる。通信基板53の一部は、パネルカバー51とパネル基板56との間に配置される。
また、パネル基板56の通信基板53と重なる部分である第1部分P1を削らずに残すことにより、第1部分P1に対して図7において下側にある固定部材57付近のパネル基板56の部分の強度を十分に維持できる。
さらに、パネル基板56の第1部分P1にパネルカバー51のリブやボスを接触させてパネル基板56とパネルカバー51との位置合わせをするなど、第1部分P1を使って導電パターンを必要としない機能を実現できる。
その上、第1部分P1を削らずに残すことによりパネル基板56の外形の凹凸を少なくできるため、パネル基板56をパネルカバー51に組み付ける場合に作業者がパネル基板56を持ちやすく、組立しやすい。
第1部分P1における通信基板53側の端部の位置と、可撓性配線W1に設けられた絶縁フィルム等の補強板W2における通信基板53側の端部の位置と、が左右方向において一致するかを確認する場合を考える。この場合、可撓性配線W1がコネクタ58に十分に差し込まれているかを確認することができる。
パネル基板56に鉛直な方向D1から見る場合に、スイッチ55は、パネル基板56におけるアンテナ52とタッチディスプレイ54との間の部分に設けられている。第1部分P1は、アンテナ52とスイッチ55との間に配置される。この構成では、スイッチ55に加わる力を第1部分P1で支えることができる。そのため、ユーザがスイッチ55を押す場合にパネル基板56が曲がることを低減でき、パネル基板56が曲がることによりパネル基板56上の素子に加わる機械的なストレスを抑えることができる。
固定部材57は、例えば、ボルト等のねじである。固定部材57は、パネル基板56の裏面561からパネル基板56の表面562に向かってパネル基板56を貫通し、パネルカバー51に結合する。これにより、固定部材57は、パネル基板56をパネルカバー51に固定する。
複数の固定部材57のうち一部の固定部材57は、第1部分P1の近傍に位置する。パネル基板56がパネルカバー51に固定されることにより、ユーザがスイッチ55を押した場合に、パネル基板56が曲がることを低減し、パネル基板56が曲がることによりパネル基板56上の素子に加わる機械的なストレスを抑えることができる。
仮に固定部材57の代わりにボスがパネルカバー51に設けられている場合、操作パネル5の製造ばらつきが生じたときに、ボスの高さが不十分な状態でユーザが操作パネル5をタッチすると、パネル基板56が曲がる可能性がある。よって、ボスのみを用いるのではなく固定部材57も用いることが好ましい。
図8に示すように、第2部分P2には第3部分P3が含まれる。第3部分P3は、パネル基板56のうち点線P3で囲まれた部分である。第3部分P3は、スイッチ55と電気的に接続される導電パターン563以外に導電パターン563を有さない。なお、第3部分P3には、発光ダイオード等の光源が設けられていてもよい。この場合、第3部分P3は、スイッチ55及び該光源と電気的に接続される導電パターン563以外に導電パターン563を有さない。
以上により、アンテナ52と外部機器との通信の安定性と、操作パネル5の小型化と、を両立できる操作パネル5を含む複合機1を実現できる。また、操作パネル5が設けられる画像読取ユニット3が、画像形成ユニット2の上方に配置されるため、画像形成ユニット2から排出されたシートPが操作パネル5を覆うことが無く、ユーザは操作パネル5を操作し易い。
〔実施形態2〕
本開示の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本開示の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図9は、本開示の実施形態2に係る複合機1Aを示す斜視図である。図9に示すように、複合機1Aは複合機1に比べて、操作パネル5が操作パネル5Aに変更されている点が異なる。操作パネル5Aは操作パネル5に比べて、左右方向の長さが大きく、前後方向の長さが小さい。
操作パネル5Aの上面50Aにあるマーク513は、領域A2にある。領域A2は、原稿カバー4が閉じた状態で操作パネル5Aを複合機1Aの正面から見た場合に、上面50Aのうち、手かけ部43に対して複合機1Aの正面側にある。また、領域A2は、手かけ部43における複合機1Aの左右方向の両端よりも該左右方向において内側の部分である。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1、1A 複合機 2 画像形成ユニット
3 画像読取ユニット 5、5A 操作パネル
51 パネルカバー 52 アンテナ
53 通信基板 54 タッチディスプレイ
55 スイッチ 56 パネル基板
57 固定部材 61 ICカード
511 第1開口部 563 導電パターン
P シート P1 第1部分
P2 第2部分 W1 可撓性配線
3 画像読取ユニット 5、5A 操作パネル
51 パネルカバー 52 アンテナ
53 通信基板 54 タッチディスプレイ
55 スイッチ 56 パネル基板
57 固定部材 61 ICカード
511 第1開口部 563 導電パターン
P シート P1 第1部分
P2 第2部分 W1 可撓性配線
Claims (7)
- 開口部を有するパネルカバーと、
前記開口部に配置され、ユーザの入力操作を受け付けるタッチディスプレイと、
前記タッチディスプレイに対して前記パネルカバーとは反対側に配置され、前記タッチディスプレイを制御するためのパネル基板と、
外部機器と近距離無線通信を行うためのアンテナを有する通信基板と、を備え、
前記パネル基板は、
導電パターンを有さない第1部分と、
導電パターンを有する第2部分と、を有し、
前記パネル基板に鉛直な方向から見る場合に、前記通信基板の前記アンテナと前記パネル基板の前記第1部分とが重なり、前記通信基板の前記アンテナと前記パネル基板の前記第2部分とが重ならない操作パネル。 - 前記パネル基板に鉛直な方向から見る場合に、前記パネル基板における前記アンテナと前記タッチディスプレイとの間の部分に設けられたスイッチを備え、
前記第1部分は、前記アンテナと前記スイッチとの間に配置される、請求項1に記載の操作パネル。 - 前記パネル基板は、前記パネルカバーの縦方向上側で可撓性配線により前記通信基板と電気的に接続される、請求項1または2に記載の操作パネル。
- 前記第1部分の近傍に位置し、前記パネル基板を前記パネルカバーに固定する固定部材を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の操作パネル。
- 前記アンテナは、前記通信基板上に設けられたパターンアンテナである、請求項1から4のいずれか1項に記載の操作パネル。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載の操作パネルと、
画像を読み取る画像読取ユニットと、
画像をシートに形成する画像形成ユニットと、を含む、複合機。 - 前記画像読取ユニットは、前記画像形成ユニットの上方に間隔をあけて配置され、
前記画像形成ユニットは、前記画像形成ユニットと前記画像読取ユニットとの間の空間にシートを排出し、
前記操作パネルは、前記画像読取ユニットに設けられる、請求項6に記載の複合機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022040739A JP2023135495A (ja) | 2022-03-15 | 2022-03-15 | 操作パネル及び複合機 |
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ID=88144383
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JP2022040739A Pending JP2023135495A (ja) | 2022-03-15 | 2022-03-15 | 操作パネル及び複合機 |
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Country | Link |
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-
2022
- 2022-03-15 JP JP2022040739A patent/JP2023135495A/ja active Pending
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