JP2023134134A - 管体保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、配管作業において管体を保持するために必要な管体保持具の個数を削減する管体保持具の提供を目的とする。
【解決手段】取付箇所に取付可能な取付部16と、取付部16に設けられ管体70を保持可能な保持部18とを備えた管体保持具10であって、保持部18として、取付部16である第一取付部21から延出する第一保持部31と、取付部16である第二取付部22から延出する第二保持部32と、管体70の軸方向において第二保持部32と離間して並設され、取付部16である第三取付部23から延出する第三保持部33と、を備え、第二保持部32及び第三保持部33は、第一保持部31から分岐して形成され、第一保持部31と、第二保持部32及び第三保持部33とにより、管体70を挟持可能とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、管体保持具に関する。
特許文献1に記載のサドルは、取付孔を有するベースプレートと、ベースプレート上における取付孔とは異なる位置に設けられてパイプを保持可能な保持部とを備えている。取付孔は、ベースプレートの板厚方向に沿って保持部側からベースプレートを視たときにパイプにより隠蔽される予定の領域に形成されている。ベースプレートにおける保持部とは異なる位置には、指押さえ用の面部が取付孔と並んで設けられている。保持部は、保持部の弾性変形を利用して開閉されることでパイプを着脱可能な着脱口を有している。
特開2017-89750号公報
特許文献1に記載のサドルでは、保持部で保持されたパイプの自由度が高く、その巻き癖等により本来パイプが延びるべき方向に対してサドルを支点として傾き、パイプが曲がって設置されやすいため、パイプの曲がりを抑えるために多くのサドルを用いてパイプを保持する必要がある。
本発明は、配管作業において管体の曲がりの抑制に必要な管体保持具の個数を削減する管体保持具の提供を目的とする。
第一態様の管体保持具は、取付箇所に取付可能な取付部と、前記取付部に設けられ管体を保持可能な保持部とを備えた管体保持具であって、前記保持部は、前記取付部である第一取付部から延出する第一保持部と、前記取付部である第二取付部から延出する第二保持部と、前記管体の軸方向において前記第二保持部と離間して並設され、前記取付部である第三取付部から延出する第三保持部と、を有し、前記第二保持部及び前記第三保持部は、前記第一保持部から分岐して形成され、前記第一保持部と、前記第二保持部及び前記第三保持部とで、前記管体を挟持する。
この態様に係る管体保持具によれば、第一保持部と、管体の軸方向に並んだ第二保持部及び第三保持部とで管体を挟持して保持できるため、保持具を支点とした管体の傾きが生じにくくなる。したがって、この態様に係る管体保持具によれば、配管作業において管体の曲がりの抑制に必要な管体保持具の個数を削減することができる。
第二態様の管体保持具は、第一態様に記載の管体保持具において、前記第一保持部は、前記第一取付部側から前記管体に向かって突出し、前記管体と接する第一突条を有し、前記第二保持部は、前記第二取付部側から前記管体に向かって突出し、前記管体と接する第二突条を有し、前記第三保持部は、前記第三取付部側から前記管体に向かって突出し、前記管体と接する第三突条を有する。
この態様に係る管体保持具によれば、第一突条、第二突条及び第三突条が管体と接触するため、管体を三箇所で効率的に保持することができる。
第三態様の管体保持具は、第二態様に記載の管体保持具において、第二突条及び第三突条は、前記軸方向から視て、それぞれ第一突条と離れている。
この態様に係る管体保持具によれば、第二突条及び第三突条は、それぞれ第一突条と重なり合わないため、第二保持部及び第三保持部の弾性を確保することができる。したがって、第二保持部及び第三保持部を管体と接触する方向に曲げやすくなるため、管体を効率的に保持することができる。
第四態様の管体保持具は、第一態様から第三態様のいずれか一項に記載の管体保持具において、前記第一保持部から前記第二保持部及び前記第三保持部への分岐部は、前記第一取付部と前記第二取付部及び前記第三取付部との間の中間位置より前記第一取付部側に位置している。
この態様に係る管体保持具によれば、分岐部は、第一取付部と、第二取付部及び第三取付部との中間位置よりも第一取付部に位置するため、第二保持部及び第三保持部の弾性が向上する。したがって、第二保持部及び第三保持部を管体と接触する方向に曲げやすくなるため、管体を効率的に保持することができる。
本発明によれば、配管作業において管体の曲がりの抑制に必要な管体保持具の個数を削減する管体保持具を提供できる。
本開示に係る管体保持具を説明する斜視図である。 本開示に係る管体保持具を説明する斜視図である。 本開示に係る管体保持具を説明する正面図である。 本開示に係る管体保持具の一部を、図3の3A-3A方向から視て説明する平面図である。 本開示に係る管体保持具を用いて管体を保持する様子を、一部を破断して説明する平面図である。 比較例の管体保持具を用いて管体を保持する様子を、一部を破断して説明する平面図である。 本開示に係る管体保持具を用いて多層構造管体を保持する様子を、一部を破断して説明する平面図である。
以下、本開示の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において、同一又は等価な構成要素及び部品には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
また、各図に示す矢印D1は、管体保持具10の奥行方向の一方側を示し、矢印D2は、管体保持具10の奥行方向の他方を示し、矢印W1は、管体保持具10の幅方向一方側を示し、矢印W2は、管体保持具10の幅方向他方側を示し、矢印H1は、管体保持具10の高さ方向一方側を示し、矢印H2は、管体保持具10の高さ方向他方側を示す。
なお、本開示における説明において「矢印D方向」は、「矢印D1方向及び矢印D2方向の両方向」又は「矢印D1方向及び矢印D2方向のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。また、本開示における説明において「矢印W方向」は、「矢印W1方向及び矢印W2方向の両方向」又は「矢印W1方向及び矢印W2方向のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。また、本開示における説明において「矢印H方向」は、「矢印H1方向及び矢印H2方向の両方向」又は「矢印H1方向及び矢印H2方向のいずれか一方」という意味で用いる場合がある。
また、本開示の管体保持具10が管体70を保持した状態で、本開示の管体保持具10における「奥行方向」は、本開示の管体保持具10で保持される管体70の軸方向と対応し、「幅方向」は、本開示の管体保持具10で保持される管体70の径方向と対応する。
また、本開示における説明において、「正面視」とは、軸方向から視た場合の視点であり、「平面視」とは、高さ方向から見た場合の視点であり、「側面視」とは、幅方向から見た場合の視点である。
なお、本開示における説明において、「配管作業」とは、管体保持具10を用いて管体70を壁面80などに取付ける作業を指す。
本開示の第一実施形態に係る管体保持具10を、図1から図6を適宜参照しながら説明する。
(構成)
図1及び図2は、本開示に係る管体保持具10の斜視図であり、図3は、本開示に係る管体保持具10の正面図であり、図4は、本開示に係る管体保持具10の一部を、図3の3A-3A方向から視た平面図である。
図1から図4に示すように、本開示に係る管体保持具10は、取付箇所の一例として壁面80に取付可能な取付部16と、取付部16に設けられ管体70(図5)を保持可能な保持部18とを備えている。
(取付部16)
図1から図4に示すように、取付部16は、第一取付部21と、第二取付部22と、第三取付部23を有している。また、取付部16は、ベースプレートであるともいえる。
第一取付部21は、一例として矢印D方向(軸方向)に並んだ二つの取付孔12を有し、保持される管体70の軸方向及び矢印W方向(幅方向)に延びる、略矩形状とされた部分であり、矢印D方向の長さは、一例として本開示に係る管体保持具10の矢印D方向の長さと一致する長さとされている。
なお、図1及び図4に示すように、第一取付部21の矢印W方向の長さは、取付孔12に後述する取付具14が挿通されることで、管体保持具10を取付可能であれば、特に限定されない。
第二取付部22は、第一取付部21及び保持される管体70に対して矢印W1側かつ矢印D1側(図4における紙面上側)で、一例として一つの取付孔12を有し、保持される管体70の矢印D方向及び矢印W方向に延びる、略矩形状とされた部分である。
第二取付部22の矢印D方向の長さは、図1及び図4に示すように、一例として管体保持具10の矢印D方向の長さの約1/3の長さとされている。
なお、図1から図4に示すように、第二取付部22の矢印W方向の長さは、第一取付部21と同等とされている。
第三取付部23は、図1及び図4に示すように、第一取付部21及び保持される管体70に対して矢印W1側かつ矢印D2側(図4における紙面下側)で、第二取付部22と同様の形状とされた部分である。
なお、図1から図4に示すように、第二取付部22及び第三取付部23は、矢印D方向に離間して形成されている。
次に本開示に係る管体保持具10における保持部18の具体的な形状を説明する。
(保持部18)
図1から図4に示すように、保持部18は、第一保持部31と、第二保持部32と、第三保持部33を有しており、正面視で矢印W方向中央が矢印H方向(高さ方向)の頂部52とされた、管体70と接して保持する部分である。
第一保持部31は、第一立ち上がり部31Aと、第一弧状部31Bと、第一突条31Cを有している。
第一立ち上がり部31Aは、第一取付部21の矢印W1側(図3及び図4における紙面右側)で、第一取付部21から、矢印H1側(図3における紙面上側)へ立ち上がって形成されている。
第一弧状部31Bは、第一立ち上がり部31Aから矢印H1側で、正面視で管体70と接する側を径方向内側とする略円弧状とされて矢印W1側へと向かう部分である。
なお、第一弧状部31Bは、図3に示すように、正面視で保持部18における矢印H方向の頂部52を有していない。換言すれば、第一保持部31の矢印H方向の長さは、保持部18における矢印H方向の長さよりも短く、第一保持部31の矢印W1側は、保持部18における矢印W方向の中央よりも矢印W2側に位置する。
第一突条31Cは、図3及び図4に示すように、第一立ち上がり部31A及び第一弧状部31Bにおける管体70を保持する側(図3における紙面右側)に、第一取付部21側(図3における紙面左側)から管体70に向かって突出し、管体70と接する部分である。
なお、図3に示すように、第一突条31Cの矢印W1側は、正面視で第一弧状部31Bの矢印W1側と一致する。換言すれば、第一突条31Cは、第一保持部31における管体70と接する側の全体に形成されている。
また、第一突条31Cは、図4に示すように、一例として平面視で第一保持部31の矢印D方向の中央部に設けられている。第一突条31Cの矢印D方向の長さは、一例として第二取付部22及び第三取付部23が離間する長さと同等されている。
また、第一突条31Cが第一立ち上がり部31A及び第一弧状部31Bから突出する長さは、一例として4.5mmとされている。
ここで、図1及び図3に示すように、第一弧状部31Bの矢印W1側は、矢印W1側へ上述の第二保持部32、及び上述の第三保持部33が延出する分岐部50とされている。
第二保持部32は、図1から図4に示すように、分岐部50の矢印D1側において矢印W1側へと延出する部分であり、弾性部42を有する第二弧状部32Bと、第二立ち上がり部32Aと、第二突条32Cを有している。なお、第二保持部32の矢印D方向の長さは、第二取付部22と同等である。
第二弧状部32Bは、分岐部50から延出する弾性部42を介して矢印D1側へ延出する部分であり、正面視で管体70と接する側を径方向内側とする略円弧状とされて矢印W1側へと向かう。
なお、第二弧状部32Bは、図3に示すように、正面視で保持部18における矢印H方向の頂部52を有している。換言すれば、第二保持部32の矢印H方向の長さは、保持部18における矢印H方向の長さと一致し、第二保持部32の矢印W2側は、保持部18における矢印W方向の中央よりも矢印W2側に位置する。
なお、本開示における弾性部42は、図3及び図4に示すように、第二弧状部32Bの分岐部50から頂部52までの部分である。
第二立ち上がり部32Aは、第二取付部22の矢印W2側から矢印H方向に立ち上がる部分であり、矢印H1側で第二弧状部32Bの矢印W1側と接続する。
第二突条32Cは、図3及び図4に示すように、第二立ち上がり部32A及び第二弧状部32Bにおける管体70を保持する側(図3における紙面左側)に、第二取付部22側(図3における紙面右側)から管体70に向かって突出し、管体70と接する部分である。
なお、図2及び図3に示すように、第二突条32Cの矢印W2側は、正面視で頂部52と一致する。
すなわち、弾性部42は、第二保持部32における第二突条32Cが形成されていない部分であるともいえる。また、分岐部50と第二突条32Cは、矢印D方向に離れているともいえる。
また、換言すると弾性部42は、第二弧状部32Bにおける第二突条32Cから張出した部分であるともいえる。
また、弾性部42は、平面視で第二保持部32における第二突条32Cを有していない部分であるため、後述する配管作業において、弾性的に変形しやすい部分ともいえる。
また、第二突条32Cでは、図4に示すように、平面視で第二保持部32の矢印D方向の中央部に設けられている。第二突条32Cの矢印D方向の長さは、一例として第二保持部32の矢印D方向の長さの約1/4と同等され、第二突条32Cが第二立ち上がり部32A及び第二弧状部32Bから突出する長さは、一例として2.5mmとされている。
なお、第二突条32Cが第二保持部32から突出する長さは、第一突条31Cが第一保持部31から突出する長さと異なっていてもよく、同等の長さとされていてもよい。
第三保持部33は、図1及び図4に示すように分岐部50の矢印D2側において矢印W1側へと延出する部分であり、第二保持部32と同様に、弾性部43を有する第三弧状部33Bと第三立ち上がり部33Aと第三突条33Cとを有している。
すなわち、本開示に係る管体保持具10において、第三保持部33は、平面視で矢印D方向の中央で第二保持部32に対する線対称形状とされており、第二保持部32及び第三保持部33は、矢印D方向の中央で矢印D方向に離間して形成されている。
なお、本開示に係る管体保持具10は、一例として金属又は樹脂材料等の弾性を有する材料を用いて一体的に形成されている。
次に、本開示に係る管体保持具10を用いて管体70を保持する作業の手順を説明する。
(管体保持具10を用いた配管作業)
本開示に係る管体保持具10を用いて保持される管体70は、一例として、樹脂材料を用いて形成された樹脂管である。
なお、本説明における管体70は、上述の第一突条31C、第二突条32C及び第三突条33Cの矢印W方向内側の間隙よりもわずかに大きく、後述するように管体保持具10を壁面80などに取付けた状態で管体70が第一突条31C、第二突条32C、及び第三突条33Cに挟持される。
まず、壁面80に管体70を配置したうえで、矢印H1側から、保持部18の部分が管体70に掛かるように本開示に係る管体保持具10を被せる。
次に、第一取付部21の取付孔12に一例としてプラスネジ等の取付具14を挿通して締め付けることで、第一取付部21を壁面80に取付ける。
続いて、第二突条32Cが管体70に接し、第一突条31Cと第二突条32Cとで管体70を挟むように第二取付部22を壁面80側に押し付けながら、第二取付部22の取付孔12に取付具14を挿通して締め付けることで、第二取付部22を壁面80に取付ける。
なお、第二取付部22を取付ける際、分岐部50の付近である第二保持部32における弾性部42が、弾性的に変形しやすい。
換言すると第二弧状部32Bにおける第二突条32Cから張出した部分が弾性的に変形しやすい。
同様に、第三突条33Cが管体70に接し、第一突条31Cと第三突条33Cとで管体70を挟むように第三取付部23を壁面80側に押し付けながら、第三取付部23の取付孔12に取付具14を挿通し、第三取付部23を壁面80に取付ける。
また、第二取付部22を取付ける際と同様に、第三取付部23を取付ける際、分岐部50の付近である第三保持部33における弾性部43が、弾性的に変形しやすい。
換言すると第三弧状部33Bにおける第三突条33Cから張出した部分が弾性的に変形しやすい。
このように、本開示に係る管体保持具10では、弾性部42及び弾性部43を弾性的に変形させながら、図5に示すように第一突条31Cと第二突条32C及び第三突条33Cがそれぞれ管体70を矢印W方向の両側から挟んで保持する。
(比較例の管体保持具90を用いた配管作業)
ここで、図6に比較例の管体保持具90を用いて管体70を取付ける様子を示す。なお、比較例の管体保持具90の構成要素において、本開示に係る管体保持具90と同様の構成要素については、その詳細な説明を省略する。
図6に示すように、比較例の管体保持具90では、本開示に係る管体保持具90とは異なり、保持部94及び取付部92は、平面視で矢印W方向及び矢印D方向中央から点対称形状とされ、突条を有していない形状とされている。
なお、比較例の管体保持具90における配管作業は、取付部92を壁面80等に取付ける箇所が矢印W1側及び矢印W2側の二箇所となっていること以外、本開示における配管作業と同様である。
図6に示されるように、比較例の管体保持具90では、管体70を保持部94で挟むことによって、管体70を保持する。
しかし、比較例の管体保持具90では、保持部94が突条を有していないため管体70と保持部94との間に隙間が生じることで管体70の拘束が低下し、管体70の自由度が大きくなるため、取付けられた管体70が傾き、全体として曲がりやすくなる。
また、比較例の管体保持具90では、保持部94が矢印W方向に並ぶ突条を有している場合、突条のみで管体70を抑えつけることになり、管体70は、突条を支点として傾きやすくなるため、管体70の曲がりを抑制することは困難となる。
そのため、比較例の管体保持具90では、管体70の曲がりを抑制するため、矢印D方向に間隔を開けて複数の管体保持具90を用いて管体70を保持する必要がある。
(効果)
ここで、本開示における管体保持具10における保持部18は、第一取付部21から延出する第一保持部31と、第二取付部22から延出する第二保持部32と、管体70の矢印D方向において第二保持部32と離間して並設され、第三取付部23から延出する第三保持部33と、を有し、第二保持部32及び第三保持部33は、第一保持部31から分岐して形成されている。
これにより、本開示における管体保持具10によれば、第一保持部31及び、管体70の矢印D方向に並んだ第二保持部32及び第三保持部33で管体70を保持するため、取付けられた管体70は、全体として曲がりが生じにくくなる。
したがって、本開示における管体保持具10によれば、配管作業において管体70を保持するために必要な管体保持具10の個数を、比較例の管体保持具10と比して削減することができる。
また、本開示における管体保持具10では、矢印W1側から管体70に向かって突出し、管体70と接する第一突条31Cを有し、第二保持部32は、矢印W2側から管体70に向かって突出し、管体70と接する第二突条32Cを有し、第三保持部33は、矢印W2側から管体70に向かって突出し、管体70と接する第三突条33Cを有する。
したがって、本開示における管体保持具10によれば、第一突条31C、第二突条32C及び第三突条33Cが管体70と接触するため、管体70を三箇所で効率的に保持することができる。
また、本開示における管体保持具10では、第二保持部32及び第三保持部33は、分岐部50から頂部52まで第二突条32C及び第三突条33Cが形成されていない弾性部42及び弾性部43を有している。
すなわち、図3及び図4に示すように、開示における管体保持具10では、第二突条32C及び第三突条33Cは、正面方向から視て、それぞれ第一突条31Cと離れている。
これにより、本開示における管体保持具10によれば、第二突条32C及び第三突条33Cは、それぞれ第一突条31Cと矢印D方向で重なり合わないため、第二保持部32及び第三保持部33の弾性を確保することができる。
したがって、本開示における管体保持具10によれば第二保持部32及び第三保持部33を管体70と接触する方向に曲げやすくなるため、管体70を効率的に保持することができる。
また、本開示における管体保持具10では、分岐部50は、第一取付部21と第二取付部22及び第三取付部23との間の中間位置より第一取付部21側に位置している。
これにより、本開示における管体保持具10によれば、分岐部50は、第一取付部21と、第二取付部22及び第三取付部23との中間位置よりも第一取付部21に位置するため、第二保持部32及び第三保持部33の弾性が向上する。
したがって、第二保持部32及び第三保持部33を管体70と接触する方向に曲げやすくなるため、比較例の管体保持具10と比して、管体70を効率的に保持することができる。
(第一変形例)
なお、上述の説明では、管体70は、図1から図6に示されるように、管体70の管壁が一つの層で形成されていたが、本開示に係る管体保持具10で保持可能な管体70は、これに限られない。
例えば、図7に示すように、本開示に係る管体保持具10で保持される管体70は、一例として内管70Aと、内管70Aを覆う外管70Bとを有する多層構造管とされていてもよい。
本変形例における内管70Aは、一例として樹脂材料を用いて形成された樹脂管であり、内部に水などの液体を流される。
本変形例における外管70Bは、一例として樹脂材料を用いて形成されたコルゲート管であり、径方向外側へ凸となる環状の山部71Mと、径方向外側が凹となる環状の谷部71Vとが矢印D方向に交互に、例えば連続して形成されて蛇腹状とされている。
なお、図7に示すように、本変形に係る外管70Bでは、谷部71Vの矢印D方向の長さは第二突条32C及び第三突条33Cの矢印D方向の長さよりも長いことが望ましい。すなわち、第二突条32C及び第三突条33Cが谷部71Vに嵌り、山部71Mが第二突条32C及び第三突条33Cに引っ掛かることが望ましい。
また、外管70Bの谷部71Vにおける内径は、内管70Aの外形よりもわずかに大きく、間隙74を有している。すなわち、内管70Aと外管70Bとは、相対的に移動可能とされている。
そのため、本変形例における内管70Aでは、例えば水撃作用による振動が生じた場合、内管70Aの振動は、外管70Bに伝わらず吸収されにくいため、水撃作用による管体70の音鳴りが生じやすい。
ここで、本変形例で保持される管体70を、管体保持具10で保持した場合、保持される管体70が管体保持具10に保持される場合、図7に示すように内管70Aと外管70Bとが管体保持具10に押圧され、互いに接触する接触部76が得られる。
したがって、本変形例で保持される管体70と本開示に係る管体保持具10とを組み合わせた配管構造状態では、内管70Aが水撃作用により振動した場合でも、内管70Aに生じた振動は接触部76で外管70Bに伝わって振動が吸収されるため、管体70の音鳴りを抑えることができる。
また、本変形例では、外管70Bの山部71Mに本開示に係る管体保持具10の第二突条32C及び第三突条33Cが引っ掛かるため、外管70Bを矢印D方向に引きにくくなる。
したがって、本変形例で保持される管体70と本開示に係る管体保持具10とを組み合わせた配管構造状態では、管体70をより効率的に取付けることができる。
(その他の変形例)
また、上述の説明では、第一保持部31が第一突条31Cを有し、第二保持部32が第二突条32Cを有し、第三保持部33が第三突条33Cを有していたが、本開示における管体保持具10は、これに限られない。
例えば、上述のように管体保持具10が第一突条31C、第二突条32C、及び第三突条33Cを有していない場合であっても、第一保持部31、第二保持部32及び第三保持部33が管体70を挟んで取付けることができる。
また、上述の説明では、第二保持部32及び第三保持部33は、弾性部42及び弾性部43を有するとされていたが、本開示における管体保持具10は、これに限られない。
例えば、第二突条32C及び第三突条33Cが第一突条31Cと正面方向から見て重なる場合であっても、第一突条31C、第二突条32C及び第三突条33Cが管体70と接触するため、管体70を三箇所で効率的に保持することができる。
また、上述の説明では、分岐部50は、第一取付部21と第二取付部22及び第三取付部23との間の中間位置より第一取付部21側に位置していたが、本開示における管体保持具10は、これに限られない。
例えば、上述のように管体保持具10の分岐部50が、保持部18における矢印W方向中央よりも矢印W1側に位置していても、第一保持部31及び、管体70の矢印D方向に並んだ第二保持部32及び第三保持部33で管体70を保持するため、取付けられた管体70は、曲がりが生じにくくなる。
したがって、本開示における管体保持具10によれば、配管作業において管体70を保持するために必要な管体保持具10の個数を、比較例の管体保持具10と比して削減することができる。
また、上述の説明では、第一保持部31における第一突条31Cの矢印W1側は、正面視で分岐部50まで形成されていたが、本開示における管体保持具10は、これに限られず、第一突条31Cの矢印W1側が、正面視で分岐部50よりも矢印W2側とされていてもよい。
この場合、第一突条31Cの矢印W1側と、分岐部50との間の部分を、弾性部として、弾性的に変形しやすい部分とすることができる。
また、上述の説明では、第一突条31C、第二突条32C、及び第三突条33Cは、それぞれ第一保持部31、第二保持部32、及び第三保持部33の管体と接する側の面に延出して形成されていたが、これに限られない。
例えば、第一突条31C、第二突条32C、及び第三突条33Cは、それぞれ第一保持部31、第二保持部32、及び第三保持部33の管体70と接する側の面において平面視で矢印D方向に並ぶ突起とされていてもよい。
この場合においても、第一保持部31、第二保持部32、及び第三保持部33の突起が管体70を三箇所で挟持するため本開示における管体保持具10と同様の効果を得ることができる。
また、上述の説明では、第一保持部31、第二保持部32、及び第三保持部33は、それぞれ第一立ち上がり部31A、第二立ち上がり部32A、及び第三立ち上がり部33Aを有していたが、本開示における管体保持具10は、これに限られない。
例えば、第一弧状部31B、第二弧状部32B、及び第三弧状部33Bは、それぞれ第一立ち上がり部31A、第二立ち上がり部32A、及び第三立ち上がり部33Aを介さずに、第一取付部21、第二取付部22、及び第三取付部23から延出して形成されていてもよい。
この場合においても、第一突条31C、第二突条32C、及び第三突条33Cが管体70を三箇所で挟持すれば、本開示における管体保持具10と同様の効果を得ることができる。
また、上述の説明では、取付部16は、壁面80に取り付けられるとしたが、本開示における管体保持具10の取付け対象は、これに限られない。
例えば、本開示における管体保持具10が二つ用意され、いずれか一方の管体保持具10に壁面80から離れた状態で管体保持具10を固定する脚を設け、第一取付部21、第二取付部22、及び第三取付部23の取付面(上述の説明における壁面80と接する側の面)がそれぞれ重ね合わされることによって、管体70を保持してもよい。
この場合、管体70は、重ね合わされた二つの管体保持具10によって保持されることで、管体70を壁面80から離した状態で、本開示における管体保持具10と同様の効果を得ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明したが、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
10 管体保持具、12 取付孔、14 取付具、16 取付部、18 保持部、21 第一取付部、31 第一保持部、31A 第一立ち上がり部、31B 第一弧状部、31C 第一突条、22 第二取付部、32 第二保持部、32A 第一立ち上がり部、32B 第一弧状部、32C 第二突条、23 第三取付部、33 第三保持部、33A 第一立ち上がり部、33B 第一弧状部、33C 第三突条、42 弾性部、43 弾性部、50 分岐部、52 頂部、70 管体、74 間隙、76 接触部、70A 内管、70B 外管、71M 山部、71V 谷部、80 壁面、90 管体保持具、92 取付部、94 保持部、96 突条

Claims (4)

  1. 取付箇所に取付可能な取付部と、前記取付部に設けられ管体を保持可能な保持部とを備えた管体保持具であって、
    前記保持部は、前記取付部である第一取付部から延出する第一保持部と、前記取付部である第二取付部から延出する第二保持部と、前記管体の軸方向において前記第二保持部と離間して並設され、前記取付部である第三取付部から延出する第三保持部と、を有し、
    前記第二保持部及び前記第三保持部は、前記第一保持部から分岐して形成され、
    前記第一保持部と、前記第二保持部及び前記第三保持部とで、前記管体を挟持する、管体保持具。
  2. 前記第一保持部は、前記第一取付部側から前記管体に向かって突出し、前記管体と接する第一突条を有し、
    前記第二保持部は、前記第二取付部側から前記管体に向かって突出し、前記管体と接する第二突条を有し、
    前記第三保持部は、前記第三取付部側から前記管体に向かって突出し、前記管体と接する第三突条を有する、
    請求項1に記載の管体保持具。
  3. 第二突条及び第三突条は、前記軸方向から視て、それぞれ第一突条と離れている、
    請求項2に記載の管体保持具。
  4. 前記第一保持部から前記第二保持部及び前記第三保持部への分岐部は、前記第一取付部と前記第二取付部及び前記第三取付部との間の中間位置より前記第一取付部側に位置している、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管体保持具。
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