JP2023132532A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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直広 大園
Naohiro Ozono
尚史 川村
Hisashi Kawamura
勇基 藤岡
Yuki Fujioka
友紀 杉浦
Yuki Sugiura
宏明 鈴木
Hiroaki Suzuki
哲也 戎
Tetsuya Ebisu
康介 伊藤
Kosuke Ito
貴雄 仲秋
Takao Nakaaki
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Abstract

【課題】ハウジングの形状が複雑化することを抑制できる電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】電動パワーステアリング装置は、コラムシャフトと、コラムシャフトにアシスト力を付与する電動アクチュエータと、操舵状態を示す状態量を検出するセンサ装置5と、ハウジング23とを備える。ハウジング23は、コラムシャフトの軸方向と直交する板状の本体部41を有する仕切り部材33を備える。仕切り部材33は、ハウジング23の内部空間を減速機9が収容される減速機収容空間S1とセンサ装置5が収容されるセンサ収容空間S2とに区画する。減速機収容空間S1とセンサ収容空間S2とは、軸方向に並んで配置される。センサ装置5の固定ユニット53は、本体部41に対して軸方向に固定される。【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
例えば特許文献1に記載されるように、モータを駆動源とする電動アクチュエータを備えた電動パワーステアリング装置(EPS)が知られている。こうした電動パワーステアリング装置は、運転者による操舵状態を示す状態量、例えば操舵トルクや操舵角を検出するセンサ装置を備えている。そして、操舵状態に応じたアシスト力を付与することで、運転者による操舵を適切に補助する。
特許文献1のセンサ装置は、入力軸と入力軸にトーションバーを介して連結される出力軸とからなるシャフトの周りに設けられる。このセンサ装置は、入力軸に固定される永久磁石と、出力軸に固定される磁気ヨークと、シャフトが挿通される円筒状のハウジングと、部分組立品とを備えている。部分組立品は、操舵トルクや操舵角を検出するための各種部品をベースとなる部材に取り付けたユニットであり、ハウジングに固定されている。
特開2021-12077号公報
上記特許文献1のセンサ装置において、ハウジングの周壁には、軸方向と直交する方向に開口した挿入口が設けられるとともに、挿入口の周縁部分から互いに反対方向に延びた一対の取付壁が設けられている。そして、部分組立品は、その一部が挿入口を介してハウジング内に挿入された状態で、ボルトによって取付壁に締結されることにより、ハウジングに固定されている。このように上記従来の構成では、ハウジングの外周面に一対の取付壁が必要となるため、その形状が複雑化しやすい。
上記課題を解決する電動パワーステアリング装置は、運転者の操作により回転するシャフトと、前記シャフトにアシスト力を付与する電動アクチュエータと、操舵状態を示す状態量を検出するセンサ装置と、前記シャフト、前記電動アクチュエータ、及び前記センサ装置を収容するハウジングと、を備える。前記電動アクチュエータは、モータと、前記モータの回転を減速して前記シャフトに伝達する減速機と、を含み、前記センサ装置は、前記ハウジングに固定される固定ユニットを含み、前記ハウジングは、前記シャフトの軸方向と交差する板状の本体部を有する仕切り部材を備え、前記仕切り部材は、前記ハウジングの内部空間を前記減速機が収容される減速機収容空間と前記センサ装置が収容されるセンサ収容空間とに区画し、前記減速機収容空間と前記センサ収容空間とは、前記軸方向に並んで配置され、前記固定ユニットは、前記本体部に対して前記軸方向に固定される。
上記構成によれば、仕切り部材は軸方向と交差する本体部を有するため、センサ装置の固定ユニットを固定するための取付壁等を仕切り部材に別途設けなくても、固定ユニットを仕切り部材に対して軸方向に固定することができる。これにより、仕切り部材の形状、ひいてはハウジングの形状が複雑なものとなることを抑制できる。
上記電動パワーステアリング装置において、前記シャフトは、入力シャフトと、前記入力シャフトに対してトーションバーを介して連結される出力シャフトと、を含み、前記センサ装置は、前記入力シャフト及び前記出力シャフトのいずれか一方と一体回転するセンサ磁石と、前記入力シャフト及び前記出力シャフトの他方と一体回転する磁気ヨークアセンブリと、をさらに含み、前記シャフトに付与される操舵トルクを前記状態量として検出するように構成され、前記固定ユニットは、前記磁気ヨークアセンブリの外周側に間隔を空けて配置される一対の集磁部材と、前記一対の集磁部材を流れる磁束に応じた信号を生成する磁気センサが実装される回路基板と、前記一対の集磁部材及び前記回路基板を保持するフレームと、を備え、前記本体部には、前記フレームが固定されてもよい。
上記構成によれば、集磁部材及び回路基板を保持するフレームが本体部に固定されるため、本体部に固定ユニットを容易に固定することができる。
上記電動パワーステアリング装置において、前記本体部は、前記軸方向に貫通した取付孔を有し、前記フレームは、前記本体部に対して前記軸方向から当接する座部であって、前記軸方向に貫通した座部孔を有する座部を有し、前記フレームは、前記取付孔及び前記座部孔に挿通されるリベットによって前記座部が前記本体部に締結されることで、前記本体部に固定されてもよい。
上記構成によれば、リベットによりフレームの座部が本体部に締結されるため、フレームを本体部に強固に固定できる。
上記電動パワーステアリング装置において、前記本体部は、前記軸方向に貫通した取付孔を有し、前記フレームは、前記仕切り部材に対して前記軸方向から当接する座部と、前記取付孔に挿入される固定ピンとを有し、前記フレームは、前記取付孔に挿入された前記固定ピンの先端部が熱かしめされることで、前記本体部に固定されてもよい。
上記構成によれば、フレームの固定ピンを熱かしめすることでフレームが本体部に固定されるため、例えばリベット等の締結部材を用いる場合に比べ、部品点数の増加を抑制できる。
上記電動パワーステアリング装置において、前記センサ装置は、前記固定ユニットを前記仕切り部材の反対側に向けて付勢する付勢部材をさらに備えてもよい。
例えば電動パワーステアリング装置を構成する部品の寸法公差や温度変化に伴う寸法変化に起因して、固定ユニットの仕切り部材に対する固定部分に隙間が生じることがある。その結果、固定ユニットががたつくことで、センサ装置により検出される状態量の精度が低下するおそれがある。この点、上記構成によれば、固定ユニットが付勢部材によって仕切り部材の反対側に向けて付勢されているため、固定ユニットのがたつきを低減できる。これにより、センサ装置により検出される状態量の精度の低下を抑制できる。
上記電動パワーステアリング装置において、前記センサ装置は、前記固定ユニットを前記仕切り部材に向けて付勢する付勢部材をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、固定ユニットが付勢部材によって仕切り部材に向けて付勢されているため、固定ユニットのがたつきを低減できる。これにより、センサ装置により検出される状態量の精度の低下を抑制できる。
本発明によれば、ハウジングの形状が複雑化することを抑制できる。
第1実施形態の電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 第1実施形態のセンサ装置近傍の拡大断面図である。 第1実施形態のセンサ装置及びその周辺部品の分解斜視図である。 第1実施形態のセンサ装置を構成する固定ユニットと仕切り部材との固定部分を示す拡大断面図である。 第2実施形態のセンサ装置近傍の拡大断面図である。 第3実施形態のセンサ装置を構成する第2支持フレームの斜視図である。 第3実施形態のセンサ装置を構成する固定ユニットと仕切り部材との固定部分を示す拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、電動パワーステアリング装置の第1実施形態を図面に従って説明する。
(全体構成)
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングシャフト2を構成するコラムシャフト3と、コラムシャフト3を回転可能に収容するステアリングコラム4とを備えている。コラムシャフト3及びステアリングコラム4は、共通の軸線L上に配置されている。また、電動パワーステアリング装置1は、センサ装置5と、電動アクチュエータ6とを備えている。ステアリングコラム4は、概ね車両前後方向に沿うように車両に搭載される。以下の説明では、図1における左側を車両前側とし、図1における右側を車両後側とする。また、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」等の用語で表される向きは、車両を基準として定義する。
コラムシャフト3の後側端部には、ステアリングホイール7が連結される。コラムシャフト3の前側端部には、ステアリングシャフト2を構成するインターミディエイトシャフト及びピニオンシャフト(いずれも図示略)が連結される。ピニオンシャフトは、ラックシャフトを介して転舵輪に連結される。これにより、運転者のステアリング操作に応じて転舵輪が転舵する。
センサ装置5は、運転者が入力する操舵トルクを検出するための信号、及びコラムシャフト3の回転角である操舵角を検出するための信号の双方を出力する。操舵トルク及び操舵角は、操舵状態を示す状態量に相当する。電動アクチュエータ6は、モータ8と、減速機9とを備えている。モータ8は、センサ装置5から出力される信号を含む信号に応じたトルクを発生するように、図示しない制御装置によって制御される。モータ8の回転は、減速機9で減速されてコラムシャフト3に伝達される。これにより、電動アクチュエータ6は、運転者によるステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する。本実施形態の減速機9は、ウォームシャフト9a及びウォームホイール9bを有するウォーム減速機であるが、これに限らず、他の任意の減速機を用いてもよい。
(コラムシャフト3)
コラムシャフト3は、アッパシャフト11と、ロアシャフト12とを備えている。アッパシャフト11は、細長い筒状をなしている。アッパシャフト11の後側端部には、ステアリングホイール7が連結される。
本明細書における「筒状」は、全体として筒状と見なせればよく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものや、C字状のように一部に切り欠きなどを有するものも含む。「筒状」の形状には、軸方向視で、円形、楕円形、及び鋭い又は丸い角を持つ多角形が含まれるが、これらに限定されない。本実施形態において、アッパシャフト11は、軸方向視で、円形の形状を有する。
ロアシャフト12は、入力シャフト13と、出力シャフト14と、入力シャフト13と出力シャフト14とを互いに連結するトーションバー15とを備えている。入力シャフト13は、例えば細長い円柱状をなしている。入力シャフト13は、アッパシャフト11の内周部にスプライン係合を通じて嵌合されている。これにより、入力シャフト13は、アッパシャフト11と一体回転可能、かつアッパシャフト11に対して軸方向に移動可能に連結されている。入力シャフト13は、前側端部に開口する固定穴16を有している。
出力シャフト14は、例えば細長い筒状をなしている。本実施形態において、出力シャフト14は、軸方向視で、円形の形状を有する。出力シャフト14の後側端部には、入力シャフト13の前側端部が挿入されている。入力シャフト13の前側端部の外周面と出力シャフト14の後側端部の内周面との間には、軸受17が設けられている。これにより、出力シャフト14は、入力シャフト13を回転可能に支持している。出力シャフト14の外周には、ウォームホイール9bが固定されている。
トーションバー15は、例えば細長い円柱状をなしている。トーションバー15の後側端部は、固定穴16に嵌合されることにより、入力シャフト13と一体回転可能に連結されている。トーションバー15の前側端部は、出力シャフト14の前側端部の内周に嵌合されることにより、出力シャフト14と一体回転可能に連結されている。これにより、入力シャフト13と出力シャフト14とは、トーションバー15を捩れさせることにより互いに相対回転する。
(ステアリングコラム4)
ステアリングコラム4は、アウタチューブ21と、インナチューブ22と、ハウジング23とを備えている。
アウタチューブ21は、筒状をなしている。アウタチューブ21は、軸受24を介してアッパシャフト11を回転可能に支持している。インナチューブ22は、アウタチューブ21よりも細い筒状をなしている。本実施形態において、アウタチューブ21及びインナチューブ22は、軸方向視で、円形の形状を有する。インナチューブ22の後側端部は、アウタチューブ21の内周に嵌合している。インナチューブ22の前側端部は、ハウジング23に固定されている。
図2に示すように、ハウジング23は、ハウジング本体31と、カバー32と、仕切り部材33とを備えている。ハウジング本体31は、筒状をなしている。本実施形態において、ハウジング本体31は、軸方向視で、円形の形状を有する。ハウジング本体31は、その軸方向一端に端壁を有する。図示の例では、端壁はハウジング本体31の前側端部に設けられている。ハウジング本体31の端壁は、軸方向に貫通した貫通孔34を有している。ハウジング本体31の周壁は、センサ装置5に接続されるワイヤハーネス35のコネクタ36が嵌合する切欠き部37を有している。切欠き部37は、例えば長方形状をなしている。また、切欠き部37は、例えばハウジング本体31の周壁における後側端部に設けられており、後側に開口している。カバー32は、円板状をなしている。カバー32は、ハウジング本体31の開口を覆うように、ハウジング本体31の後側端部に固定されている。カバー32は、軸方向に貫通した貫通孔38を有している。
仕切り部材33は、例えばコラムシャフト3の軸方向と直交する円板状の本体部41を有している。仕切り部材33は、例えば圧入によりハウジング本体31の内周面に固定されている。これにより、仕切り部材33は、ハウジング本体31内の空間を、前側に配置される減速機収容空間S1と後側に配置されるセンサ収容空間S2とに区画している。つまり、減速機収容空間S1及びセンサ収容空間S2は、コラムシャフト3の軸方向に並んで配置されている。換言すると、仕切り部材33は、減速機収容空間S1とセンサ収容空間S2とがコラムシャフト3の軸方向に並んで配置されるように、ハウジング23の内部空間を軸方向に分割している。減速機収容空間S1には減速機9が収容され、センサ収容空間S2にはセンサ装置5が収容されている。なお、減速機収容空間S1内には、グリースが充填されている。
仕切り部材33の本体部41は、コラムシャフト3の軸方向に貫通した貫通孔42及び取付孔43を有している。貫通孔42は、本体部41の中央に設けられている。これにより、貫通孔34,38,42は、いずれも軸線L上に設けられている。本実施形態のハウジング23は、貫通孔34,42に設けられた軸受44,45を介して出力シャフト14を回転可能に支持している。取付孔43は、例えば丸孔状をなしている。本実施形態の仕切り部材33は、例えば3つの取付孔43を有しているが、その数は1つであってもよく、適宜変更可能である。また、取付孔43は、貫通孔42の外周側において、例えば周方向に等角度間隔で設けられているが、その配置は、適宜変更可能である。
(センサ装置5)
図2及び図3に示すように、センサ装置5は、センサ磁石51と、磁気ヨークアセンブリ52と、固定ユニット53と、付勢部材54とを備えている。なお、図3では、説明の便宜上、後述するリベット91の図示を省略している。
(センサ磁石51)
センサ磁石51は、軸方向視で円形の筒状をなすリング磁石である。センサ磁石51は、周方向において異なる極性の磁極が交互に配置されるように径方向に沿って着磁されている。本実施形態のセンサ装置5は、磁石ホルダ55を備えており、センサ磁石51は、磁石ホルダ55を介して入力シャフト13の外周面に固定されている。他の実施形態では、センサ磁石51を入力シャフト13の外周面に直接固定してもよい。また、別の実施形態では、センサ磁石51は、板状をなす複数の磁石であってもよい。
(磁気ヨークアセンブリ52)
図3及び図4に示すように、磁気ヨークアセンブリ52は、一対のヨークコア61,62と、カラー63と、一対のヨークコア61,62及びカラー63を保持するホルダ64とを備えている。
ヨークコア61,62のそれぞれは、磁性材料からなり、環状をなしている。ヨークコア61,62は、軸方向に間隔を空けて配置されている。ヨークコア61,62は、複数の爪部をそれぞれ有している。爪部は、互いに近接する方向に突出している。爪部は、周方向に等間隔で設けられており、ヨークコア61の爪部とヨークコア62の爪部とは周方向に交互に配置されている。
本明細書における「環状」は、全体として環状と見なせればよく、複数の部品を組み合わせて環状をなすものや、C字状のように一部に切り欠きなどを有するものも含む。「環状」の形状には、軸方向視で、円形、楕円形、及び鋭い又は丸い角を持つ多角形が含まれるが、これらに限定されない。本実施形態において、ヨークコア61,62のそれぞれは、軸方向視で、円形の形状を有する。
カラー63は、例えば金属材料からなり、環状をなしている。本実施形態において、カラー63は、軸方向視で、円形の形状を有する。カラー63は、一対のヨークコア61,62に対して軸方向の前側に配置されている。カラー63は、出力シャフト14の後側端部の外周に嵌合している。
ホルダ64は、例えば樹脂材料からなり、筒状をなしている。本実施形態において、ホルダ64は、軸方向視で、円形の形状を有する。ホルダ64の軸方向は、軸線Lに沿った方向と一致している。本実施形態のホルダ64は、インサート成形により一対のヨークコア61,62及びカラー63と一体化されている。他の実施形態では、ホルダ64を単体で成形した後に、ヨークコア61,62及びカラー63をホルダ64に組み付けてもよい。ホルダ64は、一対のヨークコア61,62及びカラー63を軸線L上に保持している。具体的には、ホルダ64は、爪部の内側面がホルダ64の内周側に露出するように、ヨークコア61,62を保持するとともに、カラー63の内周面がホルダ64の内周側に露出するように、カラー63を保持している。
また、ホルダ64は、ギヤ部65を有している。ギヤ部65は、ホルダ64の外周面における前側端部に設けられている。ギヤ部65は、ホルダ64の径方向外側に突出する複数の外歯を有している。
磁気ヨークアセンブリ52は、カラー63が出力シャフト14の後側端部に圧入されることで、出力シャフト14と一体回転可能に固定されている。磁気ヨークアセンブリ52が出力シャフト14に固定された状態で、磁気ヨークアセンブリ52は、センサ磁石51の外周側に間隔を空けて配置されている。
(固定ユニット53)
図3に示すように、固定ユニット53は、一対の集磁部材71,72と、回路基板73と、ギヤサブユニット74と、フレーム75とを備えている。ギヤサブユニット74は、磁気ヨークアセンブリ52の回転に応じて回転する2つの従動歯車76,77を含む。回路基板73は、一対の集磁部材71,72を流れる磁束に応じた信号を生成する磁気センサ78、及び従動歯車76,77の回転角に応じた信号を生成する回転センサ79a,79bを含む。磁気センサ78から出力される信号は操舵トルクに対応し、回転センサ79a,79bから出力される信号は操舵角に対応する。
なお、固定ユニット53は、磁気センサ78から出力される信号そのもの及び/又は回転センサ79a,79bから出力される信号そのものを上記モータ8の制御装置に出力してもよい。代替的に、センサ装置5は、磁気センサ78から出力される信号に基づいて検出した操舵トルク及び/又は回転センサ79a,79bから出力される信号に基づいて検出した操舵角をモータ8の制御装置に出力してもよい。
(フレーム75)
フレーム75は、第1支持フレーム81と、第2支持フレーム82とを備えている。第1支持フレーム81は、環状の第1フレーム部83と、カバー部84とを有している。第1フレーム部83は、集磁部材71の内周面が第1支持フレーム81の内周側に露出するように、集磁部材71を保持している。カバー部84は、第1フレーム部83の径方向外側に設けられている。カバー部84は、後述する第2支持フレーム82の支持部86及びコネクタ部87に対応する形状をなしている。そして、第1支持フレーム81は、カバー部84が支持部86及びコネクタ部87を覆うように、第2支持フレーム82に固定されている。
第2支持フレーム82は、環状の第2フレーム部85と、支持部86と、コネクタ部87と、座部88とを有している。第2フレーム部85は、集磁部材72の内周面が第2支持フレーム82の内周側に露出するように、集磁部材72を保持している。支持部86は、第2フレーム部85の径方向外側に設けられている。支持部86は、ギヤサブユニット74及び回路基板73を支持している。コネクタ部87は、支持部86と周方向に並ぶように、第2フレーム部85の径方向外側に設けられている。コネクタ部87は、ワイヤハーネス35のコネクタ36が接続可能に構成されている。
図3及び図4に示すように、本実施形態の第2支持フレーム82は、例えば3つの座部88を有しているが、その数は1つであってもよく、適宜変更可能である。座部88は、第2フレーム部85の径方向外側部分から第2支持フレーム82の他の部位よりも前側に突出した位置に設けられている。また、座部88は、例えば周方向に等角度間隔で設けられているが、その配置は、適宜変更可能である。座部88は、軸方向と直交する平板形状を有しており、後側から仕切り部材33の本体部41に当接している。座部88には、軸方向に貫通した座部孔89が設けられている。
第2支持フレーム82は、座部孔89が仕切り部材33の取付孔43と対向するように配置されている。そして、第2支持フレーム82は、取付孔43及び座部孔89に挿入されるリベット91により、座部88が仕切り部材33の本体部41に締結されることで、仕切り部材33に固定されている。
具体的には、図4に示すように、リベット91は、取付孔43及び座部孔89に挿入される軸部92と、軸部92の後側端部に設けられる第1頭部93と、軸部92の前側端部に設けられる第2頭部94とを有している。第1頭部93及び第2頭部94の外径は、いずれも取付孔43及び座部孔89の内径よりも大きい。そして、リベット91は、第1頭部93と第2頭部94との間に座部88と本体部41とを挟み込むことで、座部88を本体部41に締結している。なお、本実施形態のリベット91には、例えばブラインドリベットが用いられている。
(集磁部材71,72)
図3及び図4に示すように、集磁部材71,72のそれぞれは、磁性材料からなり、C字状をなしている。集磁部材71は、径方向に突出する2つの突部101を有し、集磁部材72は、径方向に突出する2つの突部102を有している。集磁部材71は、第1支持フレーム81の第1フレーム部83に保持されることで、ヨークコア61の外周に間隔を空けて配置されている。集磁部材72は、第2支持フレーム82の第2フレーム部85に保持されることで、ヨークコア62の外周に間隔を空けて配置されている。つまり、集磁部材71,72は、軸方向に間隔を空けて配置されている。集磁部材71にはヨークコア61を流れる磁束が誘導され、集磁部材72にはヨークコア62を流れる磁束が誘導される。突部101と突部102とは、軸方向において対向する。
本明細書における「対向」とは、面同士または部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
(ギヤサブユニット74)
図3に示すように、ギヤサブユニット74は、上記従動歯車76,77に加え、従動歯車76,77と一体回転するセンサ磁石111,112と、支持板113とを備えている。センサ磁石111は、従動歯車76と一体回転可能に固定されている。センサ磁石112は、従動歯車77と一体回転可能に固定されている。従動歯車76,77のそれぞれは、磁気ヨークアセンブリ52のギヤ部65に噛み合っている。従動歯車76,77の歯数は互いに異なる。したがって、出力シャフト14、すなわちギヤ部65が回転した場合、従動歯車76の回転角と従動歯車77の回転角とは互いに異なる。
支持板113は、平板状をなしている。支持板113は、従動歯車76,77を回転可能に支持している。支持板113は、支持板113と第2支持フレーム82の支持部86との間に従動歯車76,77を挟むように、第2支持フレーム82に固定されている。
(回路基板73)
回路基板73は、平板状をなしており、軸方向視で、第2支持フレーム82の支持部86及びコネクタ部87の形状に対応する輪郭を有している。回路基板73には、上記磁気センサ78及び回転センサ79a,79bを含む各種回路素子が実装されている。回路基板73は、第2支持フレーム82の支持部86に支持されている。そして、回路基板73は、第1支持フレーム81のカバー部84によって、後側から覆われている。
磁気センサ78は、例えばホールセンサ又は磁気抵抗センサである。図2に示すように、磁気センサ78は、回路基板73における突部101,102に挟まれた領域に実装されている。他の実施形態の回路基板は、磁気センサ78とは別の冗長用の磁気センサを備え、この磁気センサを回路基板73におけるもう1つの突部101,102に挟まれた領域に実装してもよい。
ここで、センサ磁石51は入力シャフト13と一体回転し、磁気ヨークアセンブリ52は出力シャフト14と一体回転する。運転者によるステアリング操作によって、トーションバー15の捩れを伴って入力シャフト13と出力シャフト14とが相対回転すると、センサ磁石51と磁気ヨークアセンブリ52との周方向の相対位置が変化する。これにより、ヨークコア61,62を流れる磁束がトーションバー15の捩れ量、すなわち運転者が入力する操舵トルクの大きさに応じて変化する。その結果、集磁部材71,72を流れる磁束も、ヨークコア61,62を流れる磁束の変化に応じて変化する。磁気センサ78は、集磁部材71,72を流れる磁束を検出し、この磁束に応じた信号、すなわち操舵トルクを示す信号を生成する。
回転センサ79a,79bは、例えばホールセンサ又は磁気抵抗センサである。回転センサ79aは、回路基板73におけるセンサ磁石111と対向する領域に実装され、回転センサ79bは、回路基板73におけるセンサ磁石112と対向する領域に実装されている。
ここで、従動歯車76,77は、磁気ヨークアセンブリ52の回転に応じて回転する。そして、回転センサ79a,79bは、従動歯車76,77の回転角、すなわち操舵角を示す信号を生成する。なお、上記のように従動歯車76の回転角と従動歯車77の回転角とは互いに異なるため、回転センサ79a,79bにより生成される信号の位相は互いに異なる。そのため、本実施形態のセンサ装置5は、回転センサ79a,79bから出力される信号に基づいて、360°を超える絶対角で操舵角を検出可能である。
(付勢部材54)
図2及び図3に示すように、付勢部材54は、長方形状の板バネである。付勢部材54の基端部は、ハウジング本体31の切欠き部37内に配置されている。そして、付勢部材54の基端部は、切欠き部37の内面とワイヤハーネス35のコネクタ36との間に挟まれることで固定されている。付勢部材54の先端部は、第2支持フレーム82の一部、例えばコネクタ部87をその前側から後側に向かって付勢している。つまり、付勢部材54は、固定ユニット53を仕切り部材33の反対側に向けて付勢している。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1-1)ハウジング23は、コラムシャフト3の軸方向と直交する板状の本体部41を有する仕切り部材33を備える。仕切り部材33は、ハウジング23の内部空間を減速機収容空間S1とセンサ収容空間S2とに区画する。減速機収容空間S1とセンサ収容空間S2とは、軸方向に並んで配置される。そして、センサ装置5の固定ユニット53は、本体部41に対して軸方向に固定される。
上記構成によれば、仕切り部材33は軸方向と直交する本体部41を有するため、固定ユニット53を支持するための取付壁等を仕切り部材33に別途設けなくても、固定ユニット53を仕切り部材33に対して軸方向に固定することができる。これにより、仕切り部材33の形状、ひいてはハウジング23の形状が複雑なものとなることを抑制できる。
(1-2)固定ユニット53は、一対の集磁部材71,72及び回路基板73を保持するフレーム75を備え、本体部41には、フレーム75の第2支持フレーム82が固定される。そのため、本体部41に固定ユニット53を容易に固定することができる。
(1-3)本体部41は、軸方向に貫通した取付孔43を有する。第2支持フレーム82は、本体部41に対して軸方向から当接する座部88を有する。座部88は、軸方向に貫通した座部孔89を有する。第2支持フレーム82は、取付孔43及び座部孔89に挿通されるリベット91によって座部88が本体部41に締結されることで、本体部41に固定される。そのため、フレーム75を仕切り部材33の本体部41に強固に固定できる。
(1-4)センサ装置5は、固定ユニット53を仕切り部材33の反対側に向けて付勢する付勢部材54をさらに備える。
例えば電動パワーステアリング装置1を構成する部品の寸法公差や温度変化に伴う寸法変化に起因して、固定ユニット53の仕切り部材33に対する固定部分に隙間が生じることがある。詳しくは、例えば座部88、本体部41、リベット91の第1頭部93及び第2頭部94間に隙間が生じることがある。その結果、固定ユニット53ががたつくことで、センサ装置5により検出される操舵トルクや操舵角の精度が低下するおそれがある。この点、上記構成によれば、固定ユニット53が付勢部材54によって仕切り部材33の反対側に向けて付勢されているため、座部88がリベット91の第1頭部93を後側に引っ張ることで、第2頭部94が仕切り部材33の前側側面に押し付けられた状態となる。これにより、固定ユニット53のがたつきを低減でき、センサ装置5により検出される操舵トルクや操舵角の精度の低下を抑制できる。
(1-5)付勢部材54は、ハウジング本体31の切欠き部37内に配置され、切欠き部37の内面とワイヤハーネス35のコネクタ36との間に挟まれることで固定される。そのため、付勢部材54を配置するための部位をハウジング23に別途設ける必要がなく、ハウジング23の形状が複雑化することを抑制できる。
(第2実施形態)
次に、電動パワーステアリング装置の第2実施形態を図面に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の付勢部材121は、長方形状の板バネである。付勢部材121の基端部は、ハウジング本体31の切欠き部37内に配置されている。そして、付勢部材121の基端部は、切欠き部37内において、カバー32とワイヤハーネス35のコネクタ36との間に挟まれることで固定されている。付勢部材121の先端部は、第1支持フレーム81の一部、例えばカバー部84をその後側から前側に向かって付勢している。つまり、付勢部材121は、固定ユニット53を仕切り部材33に向けて付勢している。
以上、本実施形態では、上記第1実施形態の(1-1)~(1-3)の作用及び効果と同様の作用及び効果に加え、以下の作用及び効果を奏する。
(2-1)センサ装置5は、固定ユニット53を仕切り部材33に向けて付勢する付勢部材121をさらに備える。そのため、座部88が仕切り部材33の後側側面に押し付けられた状態となる。これにより、固定ユニット53のがたつきを低減でき、センサ装置5により検出される操舵トルクや操舵角の精度の低下を抑制できる。
(2-2)付勢部材121は、ハウジング本体31の切欠き部37内に配置され、カバー32とワイヤハーネス35のコネクタ36との間に挟まれることで固定される。そのため、付勢部材121を配置するための部位をハウジング23に別途設ける必要がなく、ハウジング23の形状が複雑化することを抑制できる。
(第3実施形態)
次に、電動パワーステアリング装置の第3実施形態を図面に従って説明する。なお、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の第2支持フレーム82は、複数の固定ピン131を有している。第2支持フレーム82は、例えば3つの固定ピン131を有しているが、その数は1つであってもよく、適宜変更可能である。
固定ピン131は、第2フレーム部85の径方向外側部分から前側に突出している。図6に示すように仕切り部材33に固定する前の状態で、固定ピン131は、座部88よりも、すなわち第2支持フレーム82の他の部位よりも前側に突出している。なお、本実施形態の座部88は、座部孔89を有していないが、上記第1実施形態と同様に、座部孔89を有してもよい。
図7に示すように、固定ピン131は、仕切り部材33の取付孔43に挿入されている。そして、第2支持フレーム82は、取付孔43に挿入された固定ピン131の先端部132が熱かしめ(溶着)されることで、仕切り部材33に固定されている。具体的には、固定ピン131の先端部132は、熱かしめにより取付孔43の内径よりも大きな外径を有する円板状に形成されている。これにより、第2支持フレーム82は、固定ピン131の先端部132と座部88との間に仕切り部材33の本体部41を挟み込むことで、本体部41に固定されている。
以上、本実施形態では、上記第1実施形態の(1-1)、(1-2)、(1-4)、(1-5)の作用及び効果と同様の作用及び効果に加え、以下の作用及び効果を奏する。
(3-1)仕切り部材33は、軸方向に貫通した取付孔43を有し、フレーム75は、仕切り部材33に対して軸方向から当接する座部88と、取付孔43に挿入される固定ピン131とを有する。フレーム75は、取付孔43に挿入された固定ピン131の先端部132が熱かしめされることで、仕切り部材33の本体部41に固定される。そのため、例えばリベット等の締結部材を用いる場合に比べ、部品点数の増加を抑制できる。
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記各実施形態では、仕切り部材33の貫通孔42に軸受45を設けたが、これに限らず、例えばカバー32の貫通孔38に軸受を設けて入力シャフト13を回転可能に支持してもよく、ハウジング23によるコラムシャフト3の支持態様は適宜変更可能である。つまり、仕切り部材33は、軸受を介してコラムシャフト3を支持する部材でなくてもよい。また、仕切り部材33は、ハウジング23の内部空間をステアリングシャフト2の軸方向に分割するように、軸方向と交差する部分を有する部材であればよく、仕切り部材33の形状は適宜変更可能である。例えば上記各実施形態において、仕切り部材33の本体部41がコラムシャフト3の軸方向に対して斜交してもよい。
・上記各実施形態では、付勢部材54,121として板バネを用いたが、これに限らず、例えば皿ばねやコイルバネを用いてもよい。また、付勢部材54,121を設ける位置は、ハウジング本体31の切欠き部37に限らず、フレーム75を付勢することができれば、任意の位置に設けてもよい。この場合、付勢部材は、固定ユニット53と仕切り部材33との固定部分、例えば座部88の近傍に設けることが好ましい。
・上記第3実施形態において、付勢部材54に代えて、固定ユニット53を付勢部材121により仕切り部材33に向かって付勢してもよい。また、上記各実施形態において、固定ユニット53を付勢しない構成としてもよい。つまり、固定ユニット53が、付勢部材54,121を備えない構成としてもよい。
・上記各実施形態において、第2支持フレーム82を仕切り部材33に固定する態様は適宜変更可能である。例えば第1及び第2実施形態において、リベット91に加えて、第3実施形態のように、固定ピンを熱かしめすることで、第2支持フレーム82を仕切り部材33に固定してもよい。また、リベット91や熱かしめに加えて又は代えて、例えばボルトによって第2支持フレーム82を仕切り部材33に固定してもよい。さらに、リベット91や熱かしめに加えて又は代えて、例えば第2支持フレーム82に弾性変形可能な係止ピンを設け、該係止ピンを仕切り部材33の取付孔43に係止させるスナップフィット構造により、第2支持フレーム82を仕切り部材33に固定してもよい。
・上記各実施形態では、フレーム75を第1支持フレーム81及び第2支持フレーム82により構成したが、これに限らず、例えばフレーム75を単一の部材により構成してもよい。
・上記各実施形態において、回転センサ79a,79bは、例えばロータリエンコーダ等、従動歯車76,77の回転角を検出できれば、磁束を検出するセンサ以外のセンサであってもよい。この場合、センサ磁石111,112は不要である。
・ギヤサブユニット74は、ギヤ部65に噛み合う2つの従動歯車76,77を備えたが、これに限らず、ギヤ部65に噛み合う単一の従動歯車のみ、又は3つ以上の従動歯車を備えてもよい。また、ギヤサブユニット74が2つ以上の従動歯車を備える場合、これら従動歯車のそれぞれがギヤ部65に噛み合わなくともよく、例えば1つの従動歯車がギヤ部65に噛み合い、他の従動歯車は前記1つの従動歯車にのみ噛み合ってもよい。
・上記各実施形態では、センサ装置5は、操舵トルク及び操舵角の双方を検出可能に構成されたが、これに限らず、操舵トルク及び操舵角のいずれか一方のみを検出するように構成してもよい。センサ装置5が操舵トルクのみを検出する場合には、ギヤサブユニット74や、磁気ヨークアセンブリ52のギヤ部65などの操舵角を検出するための構成は省略してもよい。また、センサ装置5が操舵角のみを検出する場合には、集磁部材71,72や、ヨークコア61,62などの操舵トルクを検出するための構成は省略してもよい。さらに、センサ装置5は、例えば操舵速度など、操舵トルク及び操舵角以外の操舵状態を示す状態量を検出してもよい。
・センサ磁石51を入力シャフト13に固定し、磁気ヨークアセンブリ52を出力シャフト14に固定したが、センサ磁石51を出力シャフト14に固定し、磁気ヨークアセンブリ52を入力シャフト13に固定してもよい。
・センサ装置5をコラムシャフト3の外周に設けたが、これに限らず、例えばピニオンシャフトの外周に設けてもよい。この場合、電動アクチュエータ6は、ピニオンシャフトにアシスト力を付与することになる。
1:電動パワーステアリング装置
3:コラムシャフト(シャフト)
5:センサ装置
6:電動アクチュエータ
8:減速機
23:ハウジング
33:仕切り部材
41:本体部
53:固定ユニット
S1:減速機収容空間
S2:センサ収容空間

Claims (6)

  1. 運転者の操作により回転するシャフトと、
    前記シャフトにアシスト力を付与する電動アクチュエータと、
    操舵状態を示す状態量を検出するセンサ装置と、
    前記シャフト、前記電動アクチュエータ、及び前記センサ装置を収容するハウジングと、を備える電動パワーステアリング装置であって、
    前記電動アクチュエータは、モータと、前記モータの回転を減速して前記シャフトに伝達する減速機と、を含み、
    前記センサ装置は、前記ハウジングに固定される固定ユニットを含み、
    前記ハウジングは、前記シャフトの軸方向と交差する板状の本体部を有する仕切り部材を備え、
    前記仕切り部材は、前記ハウジングの内部空間を前記減速機が収容される減速機収容空間と前記センサ装置が収容されるセンサ収容空間とに区画し、
    前記減速機収容空間と前記センサ収容空間とは、前記軸方向に並んで配置され、
    前記固定ユニットは、前記本体部に対して前記軸方向に固定される電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置であって、
    前記シャフトは、入力シャフトと、前記入力シャフトに対してトーションバーを介して連結される出力シャフトと、を含み、
    前記センサ装置は、前記入力シャフト及び前記出力シャフトのいずれか一方と一体回転するセンサ磁石と、前記入力シャフト及び前記出力シャフトの他方と一体回転する磁気ヨークアセンブリと、をさらに含み、前記シャフトに付与される操舵トルクを前記状態量として検出するように構成され、
    前記固定ユニットは、前記磁気ヨークアセンブリの外周側に間隔を空けて配置される一対の集磁部材と、前記一対の集磁部材を流れる磁束に応じた信号を生成する磁気センサが実装される回路基板と、前記一対の集磁部材及び前記回路基板を保持するフレームと、を備え、
    前記本体部には、前記フレームが固定される電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置であって、
    前記本体部は、前記軸方向に貫通した取付孔を有し、
    前記フレームは、前記本体部に対して前記軸方向から当接する座部であって、前記軸方向に貫通した座部孔を有する座部を有し、
    前記フレームは、前記取付孔及び前記座部孔に挿通されるリベットによって前記座部が前記本体部に締結されることで、前記本体部に固定される電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置であって、
    前記本体部は、前記軸方向に貫通した取付孔を有し、
    前記フレームは、前記仕切り部材に対して前記軸方向から当接する座部と、前記取付孔に挿入される固定ピンとを有し、
    前記フレームは、前記取付孔に挿入された前記固定ピンの先端部が熱かしめされることで、前記本体部に固定される電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置であって、
    前記センサ装置は、前記固定ユニットを前記仕切り部材の反対側に向けて付勢する付勢部材をさらに備える電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項1~4のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置であって、
    前記センサ装置は、前記固定ユニットを前記仕切り部材に向けて付勢する付勢部材をさらに備える電動パワーステアリング装置。
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