JP2003189513A - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP2003189513A
JP2003189513A JP2001388172A JP2001388172A JP2003189513A JP 2003189513 A JP2003189513 A JP 2003189513A JP 2001388172 A JP2001388172 A JP 2001388172A JP 2001388172 A JP2001388172 A JP 2001388172A JP 2003189513 A JP2003189513 A JP 2003189513A
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JP2001388172A
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English (en)
Inventor
Koichi Okamoto
浩一 岡本
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Unisia JKC Steering Systems Co Ltd
Original Assignee
Unisia JKC Steering Systems Co Ltd
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】永久磁石の破片の飛散を防止する円筒状部材の
組み付け作業性を高めると共に、耐久性を高めることが
できる電動機の提供。 【解決手段】モータハウジング8内に回転自在に設けら
れた回転軸7と、モータハウジング8側に固定された永
久磁石9と、回転軸7側に固定されたコイル11と、永
久磁石9側に設けられていて永久磁石9の飛散を防止す
る円筒状部材10とを備えた電動モータM1において、
円筒状部材10の軸方向端部に軸方向とは直交する方向
に内向環状側壁10cが一体に設けられ、モータハウジ
ング8における底部81の内面に突出形成された係合突
起81bを内向環状側壁10cに形成された係合穴10
eに嵌合してその突出先端部をかしめることにより、外
周に永久磁石9が円筒状に組み付けられた状態の円筒状
部材10がモータハウジング8内に組み付けられた状態
でモータハウジング8側に接続固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石式の電動
機に関し、特に永久磁石の組み付け部構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機としては、例えば、特開2
000−178040号公報に記載されているようなも
のが開示されている。即ち、この従来の電動機は、その
図8に開示されているように、回転子コアの外周に永久
磁石が接着剤によって固定され、また、永久磁石の外周
には該永久磁石の割れた破片等が飛散しないように円筒
状の保持リングが接着剤によって固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の電動機においては、永久磁石の外周に対する保持リン
グの固定に接着剤が用いられていたため、特に円筒状部
材である永久磁石の外周に円筒状部材である保持リング
(円筒状部材)を組み付けるためには、少なくともいず
れか一方の面に接着剤を塗布した状態で両者を軸方向に
相対移動させて組み付ける必要があるため、作業性が極
めて悪いばかりか、耐久性においても問題があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、円筒状部材の組み付け作業性を高める
と共に、耐久性を高めることができる電動機を提供する
こと目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の電動機は、ハウジング内に
回転自在に設けられた回転軸と、該回転軸とハウジング
のいずれかにそれぞれ固定されていて互いに相対回転可
能な状態に設けられた永久磁石およびコイルと、該永久
磁石とコイルとの間で前記永久磁石側に設けられていて
該永久磁石の飛散を防止する円筒状部材とを備えた電動
機において、前記円筒状部材の軸方向端部に軸方向とは
直交する方向に側壁が一体に設けられ、前記ケーシング
と回転軸の両部材のうち前記永久磁石が固定される方の
部材と前記円筒状部材との間が接続部により接続固定さ
れている手段とした。
【0006】請求項2記載の電動機は、請求項1記載の
電動機において、前記永久磁石は周方向において複数個
に分割形成され、前記円筒状部材には前記永久磁石にお
ける隣接する各分割片相互間にそれぞれ介在されること
で各分割片相互間を所定間隔離間させた状態に保持させ
る突起が一体に設けられている手段とした。
【0007】請求項3記載の電動機は、請求項1または
2に記載の電動機において、前記電動機が、前記円筒状
部材の外周側に永久磁石が備えられ、該永久磁石が前記
ハウジング側に固定され、前記コイルが前記円筒状部材
の内周側で前記回転軸に固定されたブラシ付き電動機で
あって、前記接続部が前記円筒状部材の軸方向端部に一
体に設けられた前記側壁と前記ハウジングとの間に互い
に嵌合することで両者間を接続固定する凹部と凸部とで
構成されている手段とした。
【0008】請求項4記載の電動機は、請求項1〜3の
いずれかに記載の電動機において、前記円筒状部材が、
プレス成形加工により一体に形成されている手段とし
た。
【0009】
【作用】この発明請求項1記載の電動機では、上述のよ
うに、前記円筒状部材の軸方向端部に軸方向とは直交す
る方向に側壁が一体に設けられ、ケーシングと回転軸の
両部材のうち永久磁石が固定される方の部材と前記円筒
状部材との間が接続部により接続固定されることで、ブ
ラシレスモータ等のように、円筒状部材の内側に永久磁
石を備えたものにおいては、円筒状部材と回転軸とが接
続部において固定されるため、永久磁石と円筒状部材と
の間を接着剤によって固定する必要がなく、また、ブラ
シ付きモータのように、円筒状部材の外側に永久磁石を
備えたものにおいては、円筒状部材における側壁とハウ
ジングとが接続部において固定されるため、同様に、永
久磁石と円筒状部材との間を接着剤によって固定する必
要がなく、これにより、組み付け作業性を高めることが
できると共に、接着剤による固定に比べて、耐久性を高
めることができる。
【0010】請求項2記載の電動機は、請求項1記載の
電動機において、前記永久磁石を周方向において複数個
に分割形成することで、円筒状の一体物で形成する場合
に比べて永久磁石の製造コストを低減できると共に、永
久磁石における隣接する各分割片相互間にそれぞれ円筒
状部材の各突起を介在させた状態で組み付けることによ
り、各分割片相互間を所定間隔離間させた状態で円筒状
に組み付け固定することができるようになる。また、前
記各突起は円筒状部材と一体に設けられることで、特別
な部材を用いることなしに、永久磁石の各分割片を均等
に配置させることができる。
【0011】請求項3記載の電動機は、請求項1または
2に記載の電動機において、前記電動機が、前記円筒状
部材の外周側に永久磁石が備えられ、該永久磁石が前記
ハウジング側に固定され、前記コイルが前記円筒状部材
の内周側で前記回転軸に固定されたブラシ付き電動機で
あって、前記接続部が前記円筒状部材の軸方向端部に一
体に設けられた前記側壁と前記ハウジングとの間に互い
に嵌合することで両者間を接続固定する凹部と凸部とで
構成されている手段としたことで、ハウジングと円筒状
部材との組み付け作業性をさらに高めることができる。
【0012】請求項4記載の電動機は、請求項1〜3の
いずれかに記載の電動機において、前記円筒状部材が、
プレス成形加工により一体に形成されることで、製造が
容易であり、かつ、請求項3にあっては、円筒状部材の
プレス成形時に凹部または凸部を一体に成形することが
可能であるため、加工工数を低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)まず、本発明の実施の形態1の
構成を図1〜6に基づいて説明する。
【0014】図1は、発明の実施の形態1の電動機が適
用される電動パワーステアリング装置を示す全体概略図
であり、この図に示すように、ステアリングホイールS
Wを手動で回転させると、回転軸Sの回転がラックL&
ピニオンPによりラックLの直線運動に変換され、これ
により、左右の前輪TL、TRの向きを変更(操舵)す
ることができる。また、ピニオンPをブラシ付き電動モ
ータ(電動機)M(M1、M2)により減速機構を構成
するウォームギヤ機構Gを介し回転可能に構成すること
により、前記手動による操舵力の補助が行われるように
なっている。
【0015】また、前記ブラシ付き電動モータM1は、
手動による操舵力を検出するトルクセンサTSからの信
号に基づいて、車載のコントロールユニットECUに組
み込まれたマイコンによりその駆動制御が行われ、これ
により、手動による操舵力の補助制御が行われる。な
お、同図において、Rはフェールセーフ用のリレー、B
は車載のバッテリである。
【0016】次に、図2は、電動パワーステアリング装
置におけるトルクセンサTSおよびウォームギヤ機構G
部分を示す縦断正面図であり、この図において、1はハ
ウジング、2は入力軸(回転軸S)、3は出力軸(回転
軸S)、4はトーションバー、5は出力軸3側に固定さ
れたウォームホイール、6はブラシ付き電動モータM1
の出力軸7側に一体に設けられたウォームシャフトを示
す。
【0017】さらに詳述すると、前記入力軸2および出
力軸3はそれぞれ前記ハウジング1内に軸受けベアリン
グ1a、1b、1cを介してそれぞれ回転自在に支持さ
れた状態で、同軸に配置されている。前記トーションバ
ー4は、前記入力軸2の軸心穴2a内に回転可能に挿入
され、その一端が軸心穴2aの奥側でピン2bで入力軸
2に固定される一方、もう一端側は出力軸3の軸心穴3
aにスプライン結合されている。
【0018】そして、前記入力軸2には、ステアリング
ホイールSWが連結されていて、このステアリングホイ
ールSWの操舵力が、入力軸2、トーションバー4、お
よび、出力軸3を経由し、出力軸3の一端に設けられた
ラックL&ピニオンPによりラックLの直線運動に変換
され、左右の前輪TL、TRに伝達されるようになって
いる。
【0019】次に、図3は、ブラシ付き電動モータM1
を示す縦断面図であり、この図において、8はモータハ
ウジング、9は永久磁石、10は円筒状部材、11はコ
イル、12は回転子コアを示す。
【0020】さらに詳述すると、前記モータハウジング
8は、底部81を有する有底円筒状に形成されたハウジ
ング本体部82と、該ハウジング本体部82の開口部を
閉塞する状態でボルト83により組み付けられる蓋体部
84とで構成されている。そして、該蓋体部84の軸心
部に形成された貫通穴84a内に圧入固定されたベアリ
ング85と、底部81の軸心部に形成された凹部81a
内に圧入されたベアリング86にそれぞれ両端部を回転
自在に軸支した状態で、前記回転軸7が組み付けられ
る。なお、この回転軸7の突出側先端にウォームシャフ
ト6が一体に設けられている。
【0021】また、前記回転軸7の外周に前記回転子コ
ア12を介して前記コイル11が組み付け固定されてい
る。前記永久磁石9は、周方向に4つに分割され、各分
割片9aの周方向相互間に所定間隔離間させた状態で配
置させることにより円筒状に組み付けが行われるように
なっている。
【0022】前記円筒状部材10は、衝撃により永久磁
石9の一部が破損した場合にその破片等が飛散しないよ
うに永久磁石9の端面および内周面側をカバーする役目
をなすものであり、前記永久磁石9の内周側に配置され
る。
【0023】この円筒状部材10は、図4(縦断面
図)、図5(図4のA矢視図)、図6(図4のVI−VI線
における縦断面図)にその詳細を示すように、永久磁石
9の内周面に当接してカバーすると共に、コイル11の
外周面との間に所定の隙間を形成して配置される円筒部
10aと、該円筒部10aの一端開口縁部から外向に延
設されていて永久磁石9の端面に当接してカバーする外
向環状側壁10bと、円筒部10aの他端開口縁部から
内向きに延設された内向環状側壁(側壁)10cとが一
体に備えられ、前記円筒部10aには、前記永久磁石9
における隣接する各分割片9a、9a相互間に形成され
る隙間内に介在させることで各分割片9a、9a相互間
に所定の隙間を確保維持させる突条(突起)10dが周
方向一定間隔のもとに外向に膨出する状態で一体に形成
されている。また、前記内向環状側壁10bには、接続
部を構成する係合穴(凹部)10eが周方向一定間隔の
もとに4個所に形成されている。そして、前記円筒状部
材10は、その全体がプレス成形加工により一体に形成
されている。
【0024】そこで、図4、6の一点鎖線で示すよう
に、円筒部10aの外周で各突条10d相互間に各分割
片9aを装着した状態で円筒状部材10をモータハウジ
ング8内に組み込むことにより、各分割片9a、9a相
互間を所定間隔離間させた状態で永久磁石9を円筒状に
組み付けることができるようになっている。
【0025】図3に戻り、前記モータハウジング8にお
ける底部81の内面で前記内向環状側壁10cに形成さ
れた各係合穴10eとの対向部には、接続部を構成する
係合突起(凸部)81bが突出形成されていて、この各
係合凸部81bに前記各係合穴10eを嵌合してその突
出先端部をかしめることにより、外周に永久磁石9が円
筒状に組み付けられた状態の円筒状部材10がモータハ
ウジング8内に組み付けられた状態でモータハウジング
8側に接続固定されている。
【0026】この発明の実施の形態1のブラシ付き電動
モータM1では、上述のように、外周に永久磁石9を円
筒状に組み付けた状態の円筒状部材10をモータハウジ
ング8内に組み込むと共に、円筒状部材10の内向環状
側壁10cをモータハウジング8における底部81内面
側に接続固定するようにしたことで、永久磁石9と円筒
状部材10との間を接着剤によって固定する必要がな
く、単に永久磁石9を円筒状部材10の外周に装着する
だけでよいため、組み付け作業性を高めることができる
ようになるという効果が得られる。
【0027】また、モータハウジング8の底部81に対
する円筒状部材10における内向環状側壁10cの接続
固定方法として、モータハウジング8の底部81に突出
形成された係合突起81bに内向環状側壁10cに形成
された各係合穴10eを嵌合してその突出先端部をかし
めて固定するようにしたことで、組み付け作業性をさら
に高めることできるようになると共に、接着剤による固
定に比べて、耐久性を高めることができるようになる。
【0028】また、前記永久磁石9を周方向において複
数個に分割形成するようにしたことで、円筒状の一体物
で形成する場合に比べて永久磁石9の製造コストを低減
できると共に、永久磁石9における隣接する各分割片9
a、9a相互間にそれぞれ円筒状部材10の各突条10
dを介在させた状態で組み付けることにより、各分割片
9a、9a相互間を所定間隔離間させた状態で円筒状に
組み付け固定することができるようになる。また、前記
各突条10dは円筒状部材10と一体に設けられること
で、特別な部材を用いることなしに、永久磁石9の各分
割片9aを均等に配置させることができるようになる。
【0029】また、前記円筒状部材10が、プレス成形
加工により一体に形成されることで、製造が容易であ
り、かつ、円筒状部材10のプレス成形時に各係合穴1
0eを一体に成形することが可能であるため、加工工数
を低減することができる。
【0030】次に、発明の他の実施の形態を説明する。
なお、この他の発明の実施の形態の説明に当たっては、
前記発明の実施の形態1と同様の構成部分は図示および
その説明を省略し、もしくは同一の符号を付してその説
明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0031】(発明の実施の形態2)この発明の実施の
形態2では、ブラシレス電動モータM2に本発明を適用
した例を示すものである。即ち、この発明のブラシレス
電動モータM2は、図7にその縦断面図を示すように、
円筒状部材10の内周側に永久磁石9が備えられ、該永
久磁石9が回転軸7側に固定される一方、コイル11が
モータハウジング8側に固定された構造となっている。
【0032】さらに詳述すると、前記円筒状部材10
は、図8(縦断面図)、および図9(図8のIX−IX線に
おける縦断面図)にその詳細を示すように、永久磁石9
の外周面に当接してカバーすると共に、コイル11の内
周面との間に所定の隙間を形成して配置される円筒部1
0aと、該円筒部10aの一端開口縁部から内向に延設
されていて永久磁石9および回転子コア12の端面に当
接してカバーすると共にその軸心部に回転軸7を挿通可
能な装着穴10fが形成された内向環状側壁10gと、
円筒部10aとは別体で該円筒部10aの他端開口部に
装着固定されることにより永久磁石9および回転子コア
12のもう一方の端面に当接してカバーする内向環状側
壁10hとで構成され、該内向環状側壁10hの軸心部
には回転軸7を挿通可能な装着穴10jが形成されてい
る。
【0033】また、前記円筒部10aには、前記永久磁
石9における隣接する各分割片9a、9a相互間に形成
される隙間内に介在させることで各分割片9a、9a相
互間に所定の隙間を確保維持させる突条(突起)10k
が周方向一定間隔のもとに内向に膨出する状態で一体に
形成されている。そして、前記円筒状部材10は、プレ
ス成形加工により円筒部10a、内向環状側壁10gお
よび各突条10kが一体に形成されている。
【0034】円筒状部材10は以上のように構成される
ため、図9の一点鎖線で示すように、円筒部10aの内
周で各突条10k相互間に各分割片9aを装着すること
により永久磁石9を円筒状に組み付けると共に、該永久
磁石9の内側に回転子コア12を装着した後、別体の内
向環状側壁10hを円筒部10aの開口部に装着固定す
ることにより、永久磁石9および回転子コア12の外周
部および両端面がカバーされた状態となる。そこで、前
記装着穴10j側から該装着穴10j、回転子コア12
の軸心穴12aおよび装着穴10f内に回転軸7を装着
し、回転軸7の基部に形成された係止フランジ7aに内
向環状側壁10hにおける装着穴10jの開口縁部が当
接した状態で係止フランジ7aと内向環状側壁10hと
をかしめて固定することにより、円筒状部材10を回転
軸7に接続固定するようになっている。
【0035】この発明の実施の形態2のブラシレス電動
モータM2では、上述のように、内周に永久磁石9を円
筒状に組み付けると共に、回転子コア12を組み込んだ
状態で係止フランジ7aと内向環状側壁10hとをかし
めて固定することにより、円筒状部材10を回転軸7に
接続固定するようにしたことで、永久磁石9と円筒状部
材10との間および永久磁石9と回転子コア12との間
を接着剤によって固定する必要がなく、単に永久磁石9
および回転子コア12を円筒状部材10の内周に装着す
るだけでよいため、前記発明の実施の形態1と同様に、
組み付け作業性を高めることができるようになると共
に、接着剤による固定に比べて、耐久性を高めることが
できるようになるという効果が得られる。その他、前記
発明の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0036】以上発明の実施の形態を図面により説明し
たが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0037】例えば、回転軸7とモータハウジング8の
うち永久磁石9が固定される方の部材と円筒状部材10
における内向環状側壁10c、10hとの間を接続固定
する接続部構造として、発明の実施の形態1では、突起
81bと係合穴10eとを係合させてかしめるようにし
たが、その他に、例えば、内向環状側壁10cを底部8
1にビスで締結固定する等、接着剤以外の接続部構造を
用いることができる。また、発明の実施の形態2では、
回転軸7の基部に形成された係止フランジ7aに内向環
状側壁10hにおける装着穴10jの開口縁部が当接し
た状態で係止フランジ7aと内向環状側壁10hとをか
しめて固定するようにしたが、その他に、例えば、大き
めに形成した係止フランジ7aと内向環状側壁10hと
をビスで締結固定する等、接着剤以外の接続部構造を用
いることができる。
【0038】また、発明の実施の形態では、永久磁石9
を周方向に4つに分割形成したが、円筒状に一体に形成
してもよく、また分割する場合、2分割や3分割等、任
意の個数に分割形成することができる。また、発明の実
施の形態1においては、モータハウジング8のハウジン
グ本体部82と、円筒状部材10の突条10dとを係止
することにより、両者を固定するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明請求項1
記載の電動機では、ハウジング内に回転自在に設けられ
た回転軸と、該回転軸とハウジングのいずれかにそれぞ
れ固定されていて互いに相対回転可能な状態に設けられ
た永久磁石およびコイルと、該永久磁石とコイルとの間
で前記永久磁石側に設けられていて該永久磁石の飛散を
防止する円筒状部材とを備えた電動機において、前記円
筒状部材の軸方向端部に軸方向とは直交する方向に側壁
が一体に設けられ、前記ケーシングと回転軸の両部材の
うち前記永久磁石が固定される方の部材と前記側壁との
間が接続部により接続固定されている手段としたこと
で、ブラシレスモータ等のように、円筒状部材の内側に
永久磁石を備えたものにおいては、円筒状部材における
側壁と回転軸とが接続部において固定されるため、永久
磁石と円筒状部材との間を接着剤によって固定する必要
がなく、また、ブラシ付きモータのように、円筒状部材
の外側に永久磁石を備えたものにおいては、円筒状部材
における側壁とハウジングとが接続部において固定され
るため、同様に、永久磁石と円筒状部材との間を接着剤
によって固定する必要がなく、これにより、組み付け作
業性を高めることができると共に、接着剤による固定に
比べて、耐久性を高めることができるようになるという
効果が得られる。
【0040】請求項2記載の電動機は、請求項1記載の
電動機において、前記永久磁石を周方向において複数個
に分割形成することで、円筒状の一体物で形成する場合
に比べて永久磁石の製造コストを低減できると共に、永
久磁石における隣接する各分割片相互間にそれぞれ円筒
状部材の各突起を介在させた状態で組み付けることによ
り、各分割片相互間を所定間隔離間させた状態で円筒状
に組み付け固定することができるようになる。また、前
記各突起は円筒状部材と一体に設けられることで、特別
な部材を用いることなしに、永久磁石の各分割片を均等
に配置させることができるようになる。
【0041】請求項3記載の電動機は、請求項1または
2に記載の電動機において、前記電動機が、前記円筒状
部材の外周側に永久磁石が備えられ、該永久磁石が前記
ハウジング側に固定され、前記コイルが前記円筒状部材
の内周側で前記回転軸に固定されたブラシ付き電動機で
あって、前記接続部が前記円筒状部材の軸方向端部に一
体に設けられた前記側壁と前記ハウジングとの間に互い
に嵌合することで両者間を接続固定する凹部と凸部とで
構成されている手段としたことで、ハウジングと円筒状
部材との組み付け作業性をさらに高めることができるよ
うになる。
【0042】請求項4記載の電動機は、請求項1〜3の
いずれかに記載の電動機において、前記円筒状部材が、
プレス成形加工により一体に形成されている手段とした
ことで、製造が容易であり、かつ、請求項3にあって
は、円筒状部材のプレス成形時に凹部または凸部を一体
に成形することが可能であるため、加工工数を低減する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1のブラシ付き電動モータが
適用された電動パワーステアリング装置を示す全体概略
図である。
【図2】発明の実施の形態1の電動パワーステアリング
装置におけるトルクセンサおよびウォームギヤ機構部分
を示す縦断正面図である。
【図3】発明の実施の形態1のブラシ付き電動モータを
示す縦断面図である。
【図4】発明の実施の形態1のブラシ付き電動モータに
おける円筒状部材を示す縦断面図である。
【図5】図4のA矢視図である。
【図6】図4のVI−VI線における縦断面図である。
【図7】発明の実施の形態2のブラシレス電動モータを
示す縦断面図である。
【図8】発明の実施の形態2のブラシレス電動モータに
おける円筒状部材を示す縦断面図である。
【図9】図8のIX−IX線における縦断面図である。
【符号の説明】
B バッテリ ECU コントロールユニット G ウォームギヤ機構 L ラック M1 ブラシ付き電動モータ(電動機) M2 ブラシレス電動モータ(電動機) P ピニオン R リレー S 回転軸 SW ステアリングホイール TL 左前輪 TR 右前輪 TS トルクセンサ 1 ハウジング 1a ベアリング 1b ベアリング 1c ベアリング 2 入力軸 2a 軸心穴 2b ピン 3 出力軸 3a 軸心穴 4 トーションバー 5 ウォームホイール 6 ウォームシャフト 7 出力軸 7a 係止フランジ 8 モータハウジング 81 底部 81a 凹部 81b 係合突起(凸部) 82 ハウジング本体部 83 ボルト 84 蓋体部 84a 貫通穴 85 ベアリング 86 ベアリング 9 永久磁石 9a 分割片 10 円筒状部材 10a 円筒部 10b 外向環状側壁 10c 内向環状側壁 10d 突条(突起) 10e 係合穴(凹部) 10f 装着穴 10g 内向環状側壁 10h 内向環状側壁 10j 装着穴 10k 突条(突起) 11 コイル 12 回転子コア 12a 軸心穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA08 AB01 AB06 AB07 AC09 AE08 5H622 CA01 CA05 CB04 PP05 PP09 PP16 PP18 QA08 QA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に回転自在に設けられた回
    転軸と、該回転軸とハウジングのいずれかにそれぞれ固
    定されていて互いに相対回転可能な状態に設けられた永
    久磁石およびコイルと、該永久磁石とコイルとの間で前
    記永久磁石側に設けられていて該永久磁石の飛散を防止
    する円筒状部材とを備えた電動機において、 前記円筒状部材の軸方向端部に軸方向とは直交する方向
    に側壁が一体に設けられ、 前記ケーシングと回転軸の両部材のうち前記永久磁石が
    固定される方の部材と前記円筒状部材との間が接続部に
    より接続固定されていること特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石は周方向において複数個に
    分割形成され、 前記円筒状部材には前記永久磁石における隣接する各分
    割片相互間にそれぞれ介在されることで各分割片相互間
    を所定間隔離間させた状態に保持させる突起が一体に設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動
    機。
  3. 【請求項3】 前記電動機が、前記円筒状部材の外周側
    に永久磁石が備えられ、該永久磁石が前記ハウジング側
    に固定され、前記コイルが前記円筒状部材の内周側で前
    記回転軸に固定されたブラシ付き電動機であって、 前記接続部が前記円筒状部材の軸方向端部に一体に設け
    られた前記側壁と前記ハウジングとの間に互いに嵌合す
    ることで両者間を接続固定する凹部と凸部とで構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動
    機。
  4. 【請求項4】 前記円筒状部材が、プレス成形加工によ
    り一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の電動機。
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