JP2023132513A - 縦型バイポーラトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

縦型バイポーラトランジスタおよびその製造方法 Download PDF

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雅登 大森
Masato Omori
峰司 大川
Mineji Okawa
弘文 喜田
Hirofumi Kida
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Abstract

【課題】GaNの縦型バイポーラトランジスタを提供する。【解決手段】縦型バイポーラトランジスタは、n型の第1GaN層と、第1GaN層の上面に配置されているp型の第2GaN層と、第2GaN層の上面に配置されているn型の第3GaN層と、第3GaN層の上面に配置されているp型の第4GaN層と、を備える。縦型バイポーラトランジスタは、第1GaN層の下方側に配置されている第1電極と、第3GaN層の上面に配置されている第2電極と、第4GaN層の上面に配置されている第3電極と、を備える。第2電極と第3電極との間に電圧を印加することによって、第3GaN層と第4GaN層との界面を発光させることが可能に構成されている。界面が発光することに応じて、第1電極と第2電極との間に電流経路を形成することが可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、縦型バイポーラトランジスタおよびその製造方法に関する。
GaN(窒化ガリウム)は、高い絶縁破壊電圧、大きい移動度、大きい飽和ドリフト速度、などの優れた特性を有している。従って、次世代縦型パワー素子を作成するための半導体として期待されている。なお、特許文献1には、関連する技術が開示されている。
特許第4465890号明細書
パワー素子の電流経路上に、p型GaNとコンタクトするp型電極を形成する場合がある。この場合、p型GaNと電極との接触界面に高濃度p型領域を形成する必要がある。しかし、高濃度p型領域をイオン注入によって形成する技術は、まだ確立されていない。また高濃度p型領域を再成長により形成する場合には、濃度に制限があることや、Siなどのドナー性不純物が界面にパイルアップすることなどにより、界面抵抗が高くなってしまう。従って、p型電極のコンタクト抵抗が高くなってしまう。すると、大電流の電流経路上に高抵抗のp型電極が存在することになるため、パワー素子を作成することが困難となってしまう。
本明細書が開示する縦型バイポーラトランジスタの一実施形態は、n型の第1GaN層を備える。縦型バイポーラトランジスタは、第1GaN層の上面に配置されているp型の第2GaN層を備える。縦型バイポーラトランジスタは、第2GaN層の上面に配置されているn型の第3GaN層を備える。縦型バイポーラトランジスタは、第3GaN層の上面に配置されているp型の第4GaN層を備える。縦型バイポーラトランジスタは、第1GaN層の下方側に配置されている第1電極を備える。縦型バイポーラトランジスタは、第3GaN層の上面に配置されている第2電極を備える。縦型バイポーラトランジスタは、第4GaN層の上面に配置されている第3電極を備える。第2電極と第3電極との間に電圧を印加することによって、第3GaN層と第4GaN層との界面を発光させることが可能に構成されている。界面が発光することに応じて、第1電極と第2電極との間に電流経路を形成することが可能に構成されている。
第3GaN層と第4GaN層との界面を発光させることで、第2GaN層と第3GaN層とのpn接合に光を照射することができる。これにより、第2GaN層から第3GaN層へ光電流を流すことができる。この光電流はバイポーラトランジスタのベース電流として機能するため、第1電極と第2電極との間に増幅電流の電流経路を形成することができる。従って、ベース電流を光電流によって流すことができるため、第2GaN層にベース電流を流すためのp型電極を不要とすることができる。よって、電流経路となる第1~第3GaN層にp型電極が接続しない構成を実現することが可能となる。
縦型バイポーラトランジスタは、第2GaN層と第3GaN層との界面に配置されている、GaNの三元混晶を有する光吸収層をさらに備えていてもよい。縦型バイポーラトランジスタは、第3GaN層と第4GaN層との界面に配置されている、GaNの三元混晶を有する発光層をさらに備えていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
発光層の発光のピーク波長は、第3GaN層を透過するとともに発光層で吸収される波長であってもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
ピーク波長は365~380nmの範囲内であってもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第3GaN層の不純物濃度は、上側に比して下側が高くてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第2GaN層に接触している電極を備えていなくてもよい。
縦型バイポーラトランジスタは、第3GaN層の上面に第4GaN層が配置されていない特定領域を備えていてもよい。特定領域の第3GaN層の上面に、第2電極が配置されていてもよい。
本明細書が開示する縦型バイポーラトランジスタの製造方法の一実施形態は、n型の第1GaN層の上面にp型の第2GaN層をエピタキシャル成長させる第1成長工程を備える。製造方法は、第2GaN層の上面にn型の第3GaN層をエピタキシャル成長させる第2成長工程を備える。製造方法は、第3GaN層の上面にp型の第4GaN層をエピタキシャル成長させる第3成長工程を備える。製造方法は、第4GaN層の一部を除去して第3GaN層を露出させる除去工程を備える。製造方法は、第1GaN層の下方側に第1電極を形成する工程を備える。製造方法は、除去工程によって露出している第3GaN層の上面に第2電極を形成する工程を備える。製造方法は、第4GaN層の上面に第3電極を形成する工程を備える。効果の詳細は実施例で説明する。
製造方法は、第1成長工程と第2成長工程との間に行われる工程であって、GaNの三元混晶を有する光吸収層をエピタキシャル成長させる工程をさらに備えていてもよい。製造方法は、第2成長工程と第3成長工程との間に行われる工程であって、GaNの三元混晶を有する発光層をエピタキシャル成長させる工程をさらに備えていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第2成長工程では、不純物濃度が上側に比して下側が高くなるように第3GaN層をエピタキシャル成長させてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
半導体装置1の断面概略図である。 半導体装置1の上面図である。 GaNのnpnバイポーラトランジスタ100の断面概略図である。
(半導体装置1の構造)
図1に、半導体装置1の断面概略図を示す。図2に、半導体装置1の上面図を示す。図1は、図2のI-I線における断面図である。半導体装置1は、GaN基板を用いて作成された、縦型のnpnバイポーラトランジスタである。また、高電圧および大電流に対応したパワートランジスタである。半導体装置1は、支持基板10、第1GaN層11、第2GaN層12、第3GaN層13、第4GaN層14、光吸収層21、発光層22、第1電極31、第2電極32、第3電極33、を備える。
支持基板10は、n型の自立GaN基板である。支持基板10の上面には、n型の第1GaN層11が配置されている。第1GaN層11のn型不純物濃度は、1×1016(cm-3)以下であることが好ましい。これにより、半導体装置1の耐圧を1200V程度にすることができる。本実施例では、第1GaN層11の厚さは10μmとし、不純物濃度は1~2×1016(cm-3)とした。
第1GaN層11の上面には、p型の第2GaN層12が配置されている。本実施例では、第2GaN層12の厚さは100~500nmとし、不純物濃度は1~5×1017(cm-3)とした。
第2GaN層12の上面には、p型のInGa1-xNの光吸収層21が配置されている。すなわち光吸収層21は、第2GaN層12と第3GaN層13との界面に配置されている。本実施例では、光吸収層21の厚さは10~100nmとした。
GaNの三元混晶であるInGa1-xNは、組成xを変化させることで、365nm~1900nmの任意の光吸収端波長を得ることができる。組成xが0の場合にはGaNとなるため、バンドギャップは3.4eVであり、光吸収端波長は365nmである。そして組成xを大きくするほど、バンドギャップを小さくするとともに光吸収端波長を長くすることができる。本実施例では、光吸収端波長が365~380nmの範囲内となるように、組成xを決定した。例えば、組成xを0.01~0.03の範囲で調整した。
光吸収層21の上面には、n型の第3GaN層13が配置されている。第3GaN層13は、上層13Uおよび下層13Lを備えている。下層13Lは、上層13Uに比して不純物濃度が高い層である。本実施例では、下層13Lの不純物濃度は1×1019~1020(cm-3)とした。また上層13Uの不純物濃度は、下層13Lの不純物濃度よりも低い任意の値とした。
第3GaN層13の上面には、p型InGa1-xNの発光層22が配置されている。すなわち発光層22は、第3GaN層13と第4GaN層14との界面に配置されている。光吸収層21は、いわゆるInGaN量子井戸である。本実施例では、発光層22の厚さは10~100nmとした。
InGa1-xNは、組成xを変化させることで、365nm~1900nmの任意のピーク波長で発光させることができる。組成xが0の場合にはGaNとなるため、バンドギャップは3.4eVであり、ピーク波長は365nmである。そして組成xを大きくするほど、ピーク波長を長くすることができる。本実施例では、ピーク波長が365~380nmの範囲内となるように、組成xを決定した。例えば、組成xを0.01~0.03の範囲で調整した。
発光層22の上面には、p型の第4GaN層14が配置されている。本実施例では、第4GaN層14の不純物濃度は1×1020(cm-3)とした。
支持基板10の下面には、第1電極31が配置されている。第3GaN層13の上面には、第4GaN層14が配置されていない特定領域SRが形成されている。特定領域SRには、第3GaN層13の下層13Lが露出している。露出している下層13Lの上面に、第2電極32が配置されている。第4GaN層14の上面には、第3電極33が配置されている。
また図2の上面図に示すように、第4GaN層14は円形に形成されている。第4GaN層14の全面に、第3電極33が配置されている。また第2電極32は、第4GaN層14の周囲を囲うリング形状を有している。
(半導体装置1の機能)
半導体装置1は、フォトトランジスタPTおよび発光ダイオードLEDが一体化された機能を備えている。具体的に説明する。第1電極31、支持基板10、第1GaN層11、第2GaN層12、光吸収層21、第3GaN層13、第2電極32によって、縦型のフォトトランジスタPTが構成されている。具体的には、第1GaN層11がコレクタ、第2GaN層12がベース、第3GaN層13がエミッタとして機能する。また第1電極31がコレクタ電極、第2電極32がエミッタ電極として機能する。なお、第2GaN層12に接触している電極は備えられていないため、ベース電極は存在しない。
また、第3GaN層13、第2電極32、発光層22、第4GaN層14、第3電極33によって、発光ダイオードLEDが構成されている。具体的には、第3電極33がアノード電極、第2電極32がカソード電極として機能する。
(半導体装置1の動作)
エミッタ電極およびカソード電極として機能する第2電極32を、接地する。コレクタ電極として機能する第1電極31に、正の高電圧を印加する。アノード電極として機能する第3電極33に、不図示の制御部から制御信号を入力する。
半導体装置1をオンさせる場合には、しきい値電圧以上の正電圧を有する制御信号を第3電極33に印加する。第3GaN層13と第4GaN層14との界面に配置されている発光層22が発光し、その光が光吸収層21で吸収される(矢印A1参照)。光電流が第2GaN層12から第3GaN層13へ流れることに応じて、増幅電流の電流経路CPが第1電極31から第2電極32へ向けて形成される。
一方、半導体装置1をオフさせる場合には、0Vの制御信号を第3電極33に印加する。発光層22が発光しなくなるため、第1電極31から第2電極32への電流経路CPが遮断される。
(効果)
課題を説明する。GaNを用いた、高電圧および大電流に対応したパワートランジスタの実現が求められている。しかし、p型GaNとコンタクトするp型電極の形成が極めて困難であるという課題がある。これは、p型GaNと電極との接触界面に高濃度p型領域を形成する必要があるが、高濃度p型領域をイオン注入によって形成する技術がまだ確立されていないためである。また、高濃度p型領域を再成長により形成する場合には、濃度に制限があることや、Siなどのドナー性不純物が界面にパイルアップすることなどにより、界面抵抗が高くなってしまうためである。例えば、図3に示すGaNのnpnバイポーラトランジスタ100を動作させるためには、ベース層からエミッタ層に電流を流すためのベース電極(p型電極)が必要になる。しかし上述したように、GaNでは低抵抗のp型電極の形成が困難であるため、図3のバイポーラトランジスタ100を実現することは難しい。そこで本明細書の半導体装置1(図1)では、GaNを用いて作製したフォトトランジスタPTを光検出器として用いるのではなく、パワートランジスタとして用いる構成を採用した。発光層22を発光させ、光吸収層21に光を照射することで、第2GaN層12から第3GaN層13へ光電流を流すことができる。この光電流はバイポーラトランジスタのベース電流として機能するため、第1電極31と第2電極32との間に増幅電流の電流経路CPを形成し、半導体装置1をオン状態にすることができる。ベース電流を光電流によって流すことができるため、第2GaN層に12に接触するベース電極(p型電極)を不要とすることができる。よって、フォトトランジスタPTを構成する第1GaN層11~第3GaN層13にp型電極が備えられていない構造を実現することが可能となる。なお、第3電極33はp型電極であり、高抵抗である。しかし第3電極33は発光ダイオードLEDに備えられる電極であり大電流が流れないため、機能上は問題がない。
本明細書の半導体装置1では、第3GaN層13および第2電極32を、フォトトランジスタPTと発光ダイオードLEDとの間で共用することで、フォトトランジスタPTおよび発光ダイオードLEDの一体型構造を実現している。両者を別体で作成し合体させる構造に比して、装置の小型化や低コスト化が可能である。
本明細書の半導体装置1では、第3GaN層13の不純物濃度を、上層13Uに比して下層13Lを高くしている。これにより、発光ダイオードLEDでは、低濃度の上層13Uを用いてpn接合を形成することができる。空乏層の拡がりを大きくすることができるため、発光効率を高めることができる。またフォトトランジスタPTでは、高濃度の下層13Lに第2電極32を形成することができる。エミッタ電極として機能する第2電極32のコンタクト抵抗を低減することが可能となるため、フォトトランジスタPTのオン抵抗を低減することが可能となる。
本明細書の半導体装置1では、InGaNで形成された発光層22および光吸収層21の間に、GaNで形成された第3GaN層13を配置した構造を備える。InGaNはGaNよりもバンドキャップが狭いため、GaNよりも発光のピーク波長および光吸収端波長を長くすることができる。従って、第3GaN層13の光吸収端波長(365nm)以上のピーク波長の光を発光層22から放出し、第3GaN層13を透過させて、光吸収層21に吸収させることが可能となる。発光層22から放出された光子が、第3GaN層13で減衰することを抑制することができるため、光吸収層21での光吸収の効率を高めることが可能となる。
発光層22および光吸収層21を構成するInGa1-xNは、組成xを大きくするほどバンドキャップを小さく(波長を長く)することができる。しかし組成xを大きくするほどGaNとの格子不整合が大きくなり、結晶欠陥が増加する。その結果、パワートランジスタの特性が悪化してしまう。本明細書の半導体装置1では、発光層22の発光のピーク波長、および、光吸収層21の光吸収端波長を、365~380nmの範囲としている。このような範囲を実現するための組成xは、0.01~0.03程度であり、非常に小さい。これにより、結晶欠陥を抑制しながら、光吸収層21での光吸収の効率を高めることが可能となる。
本明細書の半導体装置1では、発光層22および光吸収層21を、第1電極31と第3電極33とによって挟み込んだ構造を備えている。これにより、発光層22から上方向(+z方向)へ放出された光を第3電極33で反射し、光吸収層21に吸収させることができる。また光吸収層21を下方向(-z方向)へ透過した光を第1電極31で反射し、光吸収層21に吸収させることができる。上下方向に光を閉じ込めることによって、光の吸収効率を高めることができるため、より少ない光量で半導体装置1をオンさせることが可能となる。
(半導体装置1の製造方法)
まず、支持基板10を準備する。支持基板10の上面に、n型の第1GaN層11、p型の第2GaN層12、p型InGa1-xNの光吸収層21、n型の第3GaN層13の下層13Lおよび上層13U、p型InGa1-xNの発光層22、p型の第4GaN層14、をこの順にエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長には様々な方法が使用可能である。本実施例ではMOCVD法を用いた。n型の第1GaN層11からp型の第4GaN層14までは、連続成長させてもよい。または、途中で成長装置から取り出しアニールすることで、p型GaN層から水素を除去してもよい。
既知のフォトリソグラフィ技術を用いて、特定領域SRに対応する開口部を備えたマスクを、第4GaN層14の表面に作成する。図2に示すように、マスク開口部は、円形の第4GaN層14以外の領域に形成される。既知のドライエッチング技術を用いて、特定領域SRの第4GaN層14および上層13Uを除去する。これにより、第3GaN層13の下層13Lを露出させることができる。
露出した下層13Lの上面に第2電極32を形成する。第4GaN層14の上面に第3電極33を形成する。支持基板10の下面に第1電極31を形成する。第1電極31~第3電極33の材料や構造は特に限定されず、様々であってよい。以上により、図1に示す半導体装置1が完成する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(変形例)
本明細書の技術は、GaNのみならず、様々な半導体に適用可能である。例えば、SiCやGaを用いて半導体装置1を構成してもよい。
GaNの三元混晶としてInGaNを用いる場合を説明したが、この形態に限られない。例えば、AlGaNを用いて光吸収層21および発光層22を構成してもよい。
本発明では、フォトトランジスタおよび発光ダイオードの一体型構造を説明したが、この形態に限られない。別体で作成した発光ダイオードやレーザ素子を、エミッタとして機能する第3GaN層13の上面に配置する構成であってもよい。または、別体で作成した発光ダイオードやレーザ素子と第3GaN層13とを光ファイバや光導波路で接続し、光を照射する構成であってもよい。
光吸収層21および発光層22が単層である場合を説明したが、この構成に限られない。多重量子井戸(MQW)構造としてもよい。これにより、発光層22の発光光度を高めることができる。また分布ブラッグ反射器(DBR)を上下に構成することができるため、光を閉じ込めることによって光の吸収効率を高めることができる。
光吸収層21および発光層22が、p型のInGaNである場合を説明したが、この構成に限られない。n型のInGaNをさらに備えており、p型のInGaNとpn接合を形成する構成であってもよい。
特定領域SRにおける、第4GaN層14、発光層22、上層13Uの側面の形状は様々であって良い。例えば、メサ形状と呼ばれる傾斜側面であってもよい。これにより、発光層22から横方向(xy平面方向)に放射された光を、傾斜側面で下方向(-z方向)に反射することで、光吸収層21に吸収させることができる。
第3GaN層13の不純物濃度は、上側に比して下側が高ければよく、どのような濃度分布を有していてもよい。例えば、下側に向かって除々に濃度が高くなる濃度勾配を有していてもよい。
第2電極32や第4GaN層14の配置位置および形状は、様々であってよい。例えば、第2電極32および第4GaN層14が櫛型に形成されており、交互に噛み合うように配置されていてもよい。
本実施例におけるエミッタおよびコレクタは、入れ替えることが可能である。よって、第1GaN層11をエミッタとし、第3GaN層13をコレクタとしてもよい。
本実施例の技術は、npn型のバイポーラトランジスタのみならず、pnp型のバイポーラトランジスタに適用可能である。
ベースとして機能する第2GaN層12に、ベース電極が配置されていてもよい。このベース電極は、半導体装置1の使用時に接地してもよい。
1:半導体装置 11:第1GaN層 12:第2GaN層 13:第3GaN層 13L:下層 13U:上層 14:第4GaN層 21:光吸収層 22:発光層 31:第1電極 32:第2電極 33:第3電極

Claims (10)

  1. n型の第1GaN層と、
    前記第1GaN層の上面に配置されているp型の第2GaN層と、
    前記第2GaN層の上面に配置されているn型の第3GaN層と、
    前記第3GaN層の上面に配置されているp型の第4GaN層と、
    前記第1GaN層の下方側に配置されている第1電極と、
    前記第3GaN層の上面に配置されている第2電極と、
    前記第4GaN層の上面に配置されている第3電極と、
    を備える縦型バイポーラトランジスタであって、
    前記第2電極と前記第3電極との間に電圧を印加することによって、前記第3GaN層と前記第4GaN層との界面を発光させることが可能に構成されており、
    前記界面が発光することに応じて、前記第1電極と前記第2電極との間に電流経路を形成することが可能に構成されている、縦型バイポーラトランジスタ。
  2. 前記第2GaN層と前記第3GaN層との界面に配置されている、GaNの三元混晶を有する光吸収層と、
    前記第3GaN層と前記第4GaN層との界面に配置されている、GaNの三元混晶を有する発光層と、
    をさらに備える、請求項1に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  3. 前記発光層の発光のピーク波長は、前記第3GaN層を透過するとともに前記発光層で吸収される波長である、請求項2に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  4. 前記ピーク波長は365~380nmの範囲内である、請求項3に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  5. 前記第3GaN層の不純物濃度は、上側に比して下側が高い、請求項1~4の何れか1項に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  6. 前記第2GaN層に接触している電極を備えていない、請求項1~5の何れか1項に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  7. 前記縦型バイポーラトランジスタは、前記第3GaN層の上面に前記第4GaN層が配置されていない特定領域を備えており、
    前記特定領域の前記第3GaN層の上面に、前記第2電極が配置されている、請求項1~6の何れか1項に記載の縦型バイポーラトランジスタ。
  8. 縦型バイポーラトランジスタの製造方法であって、
    n型の第1GaN層の上面にp型の第2GaN層をエピタキシャル成長させる第1成長工程と、
    前記第2GaN層の上面にn型の第3GaN層をエピタキシャル成長させる第2成長工程と、
    前記第3GaN層の上面にp型の第4GaN層をエピタキシャル成長させる第3成長工程と、
    前記第4GaN層の一部を除去して前記第3GaN層を露出させる除去工程と、
    前記第1GaN層の下方側に第1電極を形成する工程と、
    前記除去工程によって露出している前記第3GaN層の上面に第2電極を形成する工程と、
    前記第4GaN層の上面に第3電極を形成する工程と、
    を備える縦型バイポーラトランジスタの製造方法。
  9. 前記第1成長工程と前記第2成長工程との間に行われる工程であって、GaNの三元混晶を有する光吸収層をエピタキシャル成長させる工程と、
    前記第2成長工程と前記第3成長工程との間に行われる工程であって、GaNの三元混晶を有する発光層をエピタキシャル成長させる工程と、
    をさらに備える、請求項8に記載の縦型バイポーラトランジスタの製造方法。
  10. 前記第2成長工程では、不純物濃度が上側に比して下側が高くなるように前記第3GaN層をエピタキシャル成長させる、請求項8または9に記載の縦型バイポーラトランジスタの製造方法。
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