JP2023132086A - 空気処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく空気を殺菌できる空気処理装置を提供する。【解決手段】空気処理装置は、通気口を有する筐体内に、処理部と、紫外線照射部と、遮光部16と、を備える。処理部は、少なくとも一部において空気が旋回流により流通する。紫外線照射部は、筐体内に配設され処理部に紫外線を照射する。遮光部16は、所定の角度の頂点部30を備える遮光部材29を備える遮光部16であって、頂点部30が、処理部を流通する空気の旋回方向に応じた所定の方向に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、空気処理装置に関する。
従来、筐体内にファンおよび紫外線照射部が配設され、ファンの回転によって外部の空気を筐体内に循環させながら、筐体内を流通する空気に紫外線を照射して殺菌することで空気処理を行う空気処理装置がある。この空気処理装置では、筐体内に循環する空気が流通する吸気口や排気口などの通気口が設けられるため、この通気口から外部に紫外線が漏れないように、通気性と遮光性を兼ね備えた遮光部が用いられている。
遮光部には、所定の角度に折曲された頂点部を有する遮光部材を複数配設した構成が知られているが、この遮光部材を空気処理装置に用いた場合、筐体内での空気の流れに片寄りが生じ、効率よく空気を殺菌することができない。
特開2011-183126号公報 実開平6-43498号公報
本発明が解決しようとする課題は、筐体内に効率よく空気を流通することができる空気処理装置を提供することにある。
実施形態の空気処理装置は、通気口を有する筐体内に、処理部と、紫外線照射部と、遮光部と、を備える。処理部は、少なくとも一部において空気が旋回流により流通する。紫外線照射部は、筐体内に配設され処理部に紫外線を照射する。遮光部は、所定の角度の頂点部を備える遮光部材を備える遮光部であって、頂点部が、処理部を流通する空気の旋回方向に応じた所定の方向に向くように遮光部材を同一間隔で複数配設する。
実施形態の空気処理装置によれば、筐体内に効率よく空気を流通させることが期待できる。
第1の実施形態を示す空気処理装置の模式図である。 同上空気処理装置の遮光部の斜視図である。 同上空気処理装置の遮光部の断面図である。 同上空気処理装置のファンの斜視図である。 第2の実施形態を示す空気処理装置の模式図である。 同上空気処理装置のファンおよび遮光部の斜視図である。 同上空気処理装置のファンおよび遮光部の断面図である。 第3の実施形態を示す空気処理装置の斜視図である。 同上空気処理装置の内部構造を示す正面図である。 同上空気処理装置のファンを示す斜視図である。 同上空気処理装置の遮光部を示す斜視図である。 同上空気処理装置の紫外線照射部を示す斜視図である。 同上空気処理装置の第1ファンおよび第2ファンの回転方向と遮光部の第1の領域の第1の方向および第2の領域の第2の方向との関係を(a)および(b)に示す斜視図である。
以下、第1の実施形態を、図1ないし図4を参照して説明する。なお、第1、第2、第3の実施形態における空気処理装置は、空気処理装置の内部に流通する空気に対して、所定の手法により、殺菌、除菌、滅菌、減菌、脱臭、消臭のいずれかの処理を行う装置である。以下では、空気処理装置の処理としては殺菌処理として説明を行うが、殺菌処理は、除菌処理、滅菌処理、減菌処理、脱臭処理、消臭処理、などに置き換えて解釈可能である。また、ここでの所定の手法とは、光照射、光触媒などである。光照射は、UV-C領域、UV-B領域、UV-A領域、可視光領域、赤外領域などの波長の光を照射することをいう。光触媒は、空気処理装置の内部に配設された、酸化チタンなどの光触媒に光(紫外光や可視光)を照射することで生成される活性酵素やOHラジカルによって、空気中に浮遊する菌、ウイルス、においの元などの活動を抑制したり、水と二酸化炭素に分解したりすることをいう。
図1に空気処理装置10の模式図を示す。空気処理装置10は、筐体11を備えている。筐体11は、鉛直方向に長尺で、四角形筒状の四角筐体(略直方体形状)に形成され、筐体11の内部には、流通する空気を殺菌処理する処理部12の区間が形成されている。処理部12は、鉛直方向に長尺で、四角形筒状の四角筐体(略直方体形状)に形成される。なお、筐体11や処理部12は、円筒状の円筒筐体(略円柱形状)に形成されていてもよい。
筐体11の下端側に、筐体11の外部と処理部12の下端側とを連通する通気口(第1の通気口)13が形成され、また、この通気口13とは反対側であって、筐体11の上端側に、筐体11の外部と処理部12の上端側とを連通する通気口(第2の通気口)14が形成されている。本実施形態では、下端側の通気口13は吸込口、上端側の通気口14は排気口とされる。通気口13は、筐体11の下面側に開口され、例えば脚部材によって床面との間に隙間が形成され、外部の空気を吸い込み可能とする。通気口14は、筐体11の上面側に開口されている。なお、吸込口側の通気口13には通気性を有する例えば格子状の通気枠などが配置され、また、排気口側の通気口14には排気する空気の方向を整流するルーバーなどが配置されていてもよい。また、通気口13,14は、筐体11の側面に開口されていてもよい。
筐体11内の処理部12に臨む内面は、紫外線劣化しにくく、紫外線を反射する金属板などで形成されている。筐体11内には、通気口13側である処理部12の下端側に、通気口13に対向して1つのファン15が配設され、このファン15よりも通気口14側である上側に遮光部(第1の遮光部)16が配設され、また、通気口14側である処理部12の上部側に、通気口14に対向して遮光部(第2の遮光部)17が配設され、この遮光部17よりも通気口13側であって上下の遮光部16,17間に紫外線照射部18が配設されている。言い換えれば、処理部12の一端側に遮光部(第1の遮光部)16が配設され、処理部12の他端側に遮光部(第2の遮光部)17が配設される。なお、ファン15は、図1に示す位置に代えて、例えば、遮光部17と紫外線照射部18の間に配設されていてもよい。
また、図4に示すように、ファン15は、軸流ファンが用いられる。ファン15は、軸方向に空気を送る羽根車21と、この羽根車21を回転させるモータ22と、このモータ22を支持し、羽根車21が配置される通風口23を有するフレーム24と、を備えている。ファン15は、回転軸を鉛直方向とし、羽根車21が図4反時計回り方向に回転することにより、通気口13から外部の空気を吸い込み、通気口14から外部に空気を排気し、処理部12内に外部からの空気を循環させる気流を発生させる。
ファン15は、軸流ファンであるため、羽根車21の回転により、空気を軸方向に送るとともに、羽根車21の回転方向に空気の旋回流を発生させる。
また、遮光部16は、紫外線劣化しくい金属などの材料で形成されている。図2および図3に示すように、遮光部16は、4つの遮光ブロック27が四角形状に組み合わされて一体に構成されている。各遮光ブロック27は、上下面が開口された四角形枠状の枠部28と、この枠部28の内側に上下面の開口に沿った一方向に向けて同一間隔に複数配設された板状の遮光部材29と、を備えている。
遮光部材29は、例えば、亜鉛メッキされた平板状の鋼板によって形成されている。遮光部材29は、所定の角度に折曲された頂点部30と、この頂点部30から所定の角度の方向に向けて延びる第1の遮光板部31および第2の遮光板部32と、を有する断面略「く」の字形に形成されている。隣接する遮光部材29は、平面視で、隣接する一方の遮光部材29の頂点部30または遮光板部31,32と隣接する他方の遮光部材29の遮光板部31,32または頂点部30とが重なり合うピッチに配置されている。なお、隣接する2つの遮光部材29において、一方の遮光部材29の頂点部30と、他方の遮光部材29の遮光板部31、32とは、上面視で重なることが望ましい。数値パラメータの一例として、頂点部30の角度は90度、遮光板部31,32の両外側間の幅が40mm、隣接する遮光部材29のピッチは19mmとされる。複数の遮光部材29のうちの両端側に位置する遮光部材29は、頂点部30または遮光板部31,32が対向する枠部28との間から紫外線が漏れないように配置されている。遮光部材29の第1の遮光板部31が下方のファン15側に向けて配置され、第2の遮光板部32が上方の処理部12に向けて配置される。
遮光部16は、空気処理装置10において、1箇所、もしくは2箇所以上に設けられ、空気処理装置10の通気口(吸込口、排気口)から、外部に光が漏れることを防止する。また、空気処理装置10は、ファン15により空気処理装置10内に空気の旋回流が生じるため、遮光部16は、空気の旋回流方向(もしくはファン15の回転方向)に合わせて所定の方向に頂点部30を向けて配設し、空気の旋回流や、空気の吸込、空気の排気を阻害しないようことが望ましい。
具体的には、4つの遮光ブロック27を四角形状に組み合わせて一体に構成された遮光部16の場合は、頂点部30が遮光部16の一辺に沿った第1の方向A1に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第1の領域B1と、頂点部30が第1の方向A1と対向する(反対方向である)第2の方向A2に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第2の領域B2と、頂点部30が第1の方向A1および第2の方向A2と垂直に交わる第3の方向A3に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第3の領域B3と、頂点部30が第3の方向A3と対向する(反対方向である)第4の方向A4に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第4の領域B4と、を備える。言い換えれば、第1の領域B1は、頂点部30が、遮光板部31,32に対して第1の方向A1側に位置するように配設された複数の遮光部材29からなる領域であり、第2の領域B2は、頂点部30が、遮光板部31,32に対して第2の方向A2側に位置するように配設された複数の遮光部材29からなる領域であり、第3の領域B3は、頂点部30が、遮光板部31,32に対して第3の方向A3側に位置するように配設された複数の遮光部材29からなる領域であり、第4の領域B4は、頂点部30が、遮光板部31,32に対して第4の方向A4側に位置するように配設された複数の遮光部材29からなる領域である。なお、それぞれの領域は、さらに細分化されていてもよい。例えば、図2においては、第1の領域B1は1つの遮光ブロック27で構成されているが、第1の領域B1は複数の遮光ブロック27で構成されていてもよい。このとき、先述の通り、第1の領域B1を構成する複数の遮光ブロック27は、全ての遮光部材29が、頂点部30が第1の方向A1に向くように配設されている。第2の領域B2~第4の領域B4については説明を省略するが、第1の領域B1と同様に細分化されていてもよい。
第3の方向A3は、第1の方向A1を平面視時計回りに90度回転させた方向とされ、遮光部16の平面視時計回りに、第1の領域B1と隣接するように第3の領域B3が配設され、第3の領域B3と隣接するように第2の領域B2が配設され、第2の領域B2と隣接するように第4の領域B4が配設され、第4の領域B4と隣接するように第1の領域B1が配設される。
遮光部16の第1の遮光板部31の傾斜方向と遮光部16の第2の遮光板部32の傾斜方向との少なくとも一方の傾斜方向と、ファン15の羽根車21の羽根の傾斜方向とは、交差する位置関係に配置される。つまり、ファン15の羽根車21の回転によって遮光部16に送り込まれる空気に旋回流が発生するため、このファン15からの空気の旋回流の旋回方向と、第1の遮光板部31の傾斜方向と、が略同方向となる位置関係に配置される。
遮光部16,17は、紫外線劣化しくい金属などの材料で構成されている。さらに、遮光部16、17は、紫外線を吸収する部材で形成、もしくは、紫外線を吸収する部材が表面にコーティングされる構造であってもよい。具体的には、遮光板部31,32の両方とも紫外線を吸収するように構成されていてもよいし、遮光板部31,32のうち、処理部12に近い側に位置する一方だけが紫外線を吸収するように構成されていてもよい。このように構成することで、遮光部16、17での遮光効果を高めることが期待できる。
なお、遮光部17については、上端側の通気口14から吸気もしくは排気する処理部12の空気の通気性と、通気口14から外部への紫外線の遮光性を備えていれば、どのような遮光構造であってもよいが、上述した遮光部16と同様の構造であることが好ましい。
また、図1に示すように、紫外線照射部18は、遮光部17の下側であって、処理部12の端部の近傍に配置され、下方の処理部12内に向けて紫外線を照射する。紫外線照射部18は、紫外線発光素子や紫外線ランプなどの紫外線光源が用いられる。紫外線発光素子が用いられる場合、ピーク波長が300nm以下の紫外線波長域の光(UV-C)であって、好ましくは260~280nmの紫外線波長域の光(以下、紫外線という)を放射する紫外線LEDなどが用いられる。紫外線照射部18に紫外線LEDを用いる場合は、光源の指向性が高いため、遮光部16に入射する紫外線量は、遮光部17に入射する紫外線量より多くなる。紫外線照射部18に紫外線ランプを用いる場合は、光源の指向性が低いため、遮光部16に入射する紫外線量は、遮光部17に入射する紫外線量と略同等、もしくは、遮光部17に入射する紫外線量よりも低くなる。
そして、第1の実施形態の空気処理装置10の動作を説明する。
ファン15が回転すると、外部の空気を下端側の通気口13から吸い込み、遮光部16を通じて処理部12の下端側に空気を送り込むとともに、処理部12の上端側の遮光部17を通じて上端側の通気口14から外部に空気を排気することで、処理部12に外部からの空気が循環する。
遮光部16では、複数の遮光部材29間の間隙を通じて、ファン15から送り込まれる空気が処理部12に送り込まれる。ファン15の回転によって遮光部16に送り込まれる空気に旋回流が発生するが、このファン15からの空気の旋回流の旋回方向と、ファン15に対向する遮光部材29の第1の遮光板部31の傾斜方向と、が略同方向となる位置関係にあるため、ファン15から遮光部16内に効率よく空気を送り込む(空気の流入を阻害しない)ことができ、それに伴って遮光部16から処理部12内に送り込まれる空気量が増加することが期待できる。
遮光部16では、遮光部材29の第2の遮光板部32が処理部12に臨み、この第2の遮光板部32の傾斜に沿った傾斜方向に向けて、ファン15から送り込まれる空気が吐出される。そのため、処理部12には、第2の遮光板部32の傾斜に沿った傾斜方向に空気が流れる気流が発生する。
遮光部16の第1から第4の各領域B1~B4に配置される遮光部材29の第2の遮光板部32の傾斜に沿った傾斜方向が遮光部16の中心に対して平面視反時計回り方向に90度ずつ順にずれているため、各領域B1~B4の第2の遮光板部32の傾斜に沿った傾斜方向に吐出される空気の流れが処理部12内で相互に作用しながら、平面視反時計回り方向の空気の旋回流が発生する。この空気の旋回流は、処理部12の下端側から上端側に向って発生する。
ここで、遮光部17についても、遮光部16と同様の旋回流の発生機能を有する構造で、かつ遮光部17による旋回流の方向と同方向に旋回流を発生する向きに構成されていれば、処理部12の上端側から下端側の全域に空気の旋回流を発生させることができる。
紫外線照射部18が処理部12の下方に向けて紫外線を照射し、旋回流となった空気に対して紫外線を照射する。旋回流となった空気に対して紫外線を照射することで、処理部12の空気全体に紫外線を照射できるとともに、空気に対する紫外線の照射時間(曝露時間)を長くすることができ、殺菌効果を向上できる。紫外線が照射されて殺菌された空気は遮光部17を通じて上端側の通気口14から筐体11の外部に排気される。
筐体11の通気口13側に配設された遮光部16によって通気口13側に向う紫外線が遮光され、紫外線が通気口13から筐体11の外部に漏れるのを防止できる。また、筐体11の通気口14側に配設された遮光部17によって通気口14側に向う紫外線が遮光され、紫外線が通気口14から筐体11の外部に漏れるのを防止できる。
そして、第1の実施形態の空気処理装置10によれば、第1から第4の領域B1~B4を有する遮光部16を備えることで、筐体11内に循環される外部からの空気に旋回流を発生させ、この旋回流となった空気に紫外線を照射できるため、循環される空気全体に紫外線を均等に照射でき、殺菌効率を向上できる。
しかも、筐体11内での空気の流れが旋回流となることで、筐体11内での空気の流れがスムーズになり、単位時間当たりの空気の殺菌処理量が増加し、殺菌効率を向上できる。
また、ファン15に軸流ファンを用い、遮光部16の平面視時計回りに、第1の領域B1と隣接するように第3の領域B3が配設され、第3の領域B3と隣接するように第2の領域B2が配設され、第2の領域B2と隣接するように第4の領域B4が配設され、第4の領域B4と隣接するように第1の領域B1が配設される構成とすることで、筐体11内に外部から循環される空気に旋回流を発生させることができ、殺菌効率を向上できる。
なお、筐体11の下端側の通気口13は吸気口、上端側の通気口14は排気口のまま、ファン15および遮光部16を上端側の通気口14側に配設し、遮光部17を下端側の通気口13側に配設してもよい。
また、筐体11の下端側の通気口13は排気口、上端側の通気口14は吸込口であってもよい。この場合、ファン15を逆回転させてもよいし、ファン15および遮光部16を上端側の通気口14側に配設するとともに遮光部17を通気口13側に配設してもよい。
また、ファン15を逆回転させる場合は、遮光部16、17の第1の領域B1~第4の領域B4の配置は、回転方向に合わせて調整されてもよい。例えば、図2に示す、第1の領域B1に配置される遮光部材29は、頂点30が第2の方向A2側に位置するように配置され、第2の領域B2に配置される遮光部材29は、頂点30が第1の方向A1側に位置するように配置され、第3の領域B3に配置される遮光部材29は、頂点30が第4の方向A4側に位置するように配置され、第4の領域B4に配置される遮光部材29は、頂点30が第4の方向A4側に位置するように配置されていてもよい。
また、ファン15は、遮光部16,17間の外側(遮光部16、17よりも通気口13、14側)に配設することが好ましいが、遮光部16,17間の内側に配設してもよい。
また、筐体11の処理部12を円筒状とするとともに、この筐体11内に配設される遮光部16,17を円筒状に構成してもよく、この場合、空気の旋回流を効率よく発生させることができる。
また、遮光部16の第1から第4の各領域B1~B4の配置は、図2および図3に示す上述した構成に限らず、平面視時計回りに、第1の領域B1、第2の領域B2、第3の領域B3、第4の領域B4が順に配置されていてもよく、筐体11の内部構造などで、空気の流れを制限すれば、この形態が好ましい場合もある。この場合、図2に示す、第1の領域B1に配置される遮光部材29は、頂点30が第2の方向A1側に位置するように配置され、第3の領域B3に配置される遮光部材29は、頂点30が第2の方向A2側に位置するように配置され、第2の領域B2に配置される遮光部材29は、頂点30が第3の方向A3側に位置するように配置され、第4の領域B4に配置される遮光部材29は、頂点30が第4の方向A4側に位置するように配置される。
次に、図5ないし図7に第2の実施形態を示す。なお、上述した実施形態と同様の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。
図5に空気処理装置10の模式図を示す。空気処理装置10は、筐体11の下端側の通気口13側に遮光部41が配設され、筐体11の上端側の側面に設けられた通気口14側に遮光部40が配設される。図5には、筐体11の1面にしか通気口14が設けられていないが、通気口14は、筐体11の2面または3面または4面に設けられていてもよい。なお、紫外線照射部18は、遮光部40の下方側に配設され、遮光部41が配設された方向に向って紫外線を照射する。なお、図5には記載を省略しているが、遮光部40で囲われた空間の内側にファン15が配設される。
図6および図7に示すように、第2の実施形態において、ファン15は、1つで、遠心ファンが用いられる。ファン15は、回転軸を中心とする中央空間42の周囲に放射状の羽根43を複数有する羽根車44と、この羽根車44を回転させるモータ45と、このモータ45を支持するフレーム46と、を備えている。フレーム46は、羽根車44の軸方向の両端側の面を覆い、周囲の4つの側面が開口され、羽根車44の中央空間42に対向して流通口47が設けられている。フレーム46の流通口47が設けられる面とは反対側にモータ45が取り付けられている。
ファン15は、流通口47が下方に向けられて処理部12に連通された状態に配設される。ファン15は、羽根車44が図6および図7の時計回り方向に回転され、フレーム46の流通口47から処理部12から空気を吸い込み、フレーム46の周囲から空気を吐出する。ファン15は、遠心ファンであるため、羽根車44の回転により、空気を外径方向に送るとともに、羽根車44の回転方向に空気の旋回流を発生させる。
また、遮光部40は、4つの遮光ブロック27がファン15の周囲に四角形枠状に組み合わされて構成されている。各遮光ブロック27は、ファン15の周面に対向する両側面が開口された四角形枠状の枠部28と、この枠部28の内側に両側面の開口に沿った一方向に向けて同一間隔に複数配設された板状の遮光部材29と、を備えている。
遮光部材29は、上述した遮光部16の遮光部材29と同様に、所定の角度に折曲された頂点部30と、この頂点部30から所定の角度の方向に向けて延びる第1の遮光板部31および第2の遮光板部32と、を有する断面略「く」の字形に形成されている。隣接する遮光部材29は、枠部28の開口方向から見た側面視で、隣接する一方の遮光部材29の頂点部30または遮光板部31,32と隣接する他方の遮光部材29の遮光板部31,32または頂点部30とが重なり合うピッチに配置されている。なお、隣接する2つの遮光部材29において、一方の遮光部材29の頂点部30と、他方の遮光部材29の遮光板部31、32とは、側面視で重なることが望ましい。数値パラメータの一例として、頂点部30の角度は90度、遮光板部31,32の両外側間の幅が40mm、隣接する遮光部材29のピッチは19mmとされる。複数の遮光部材29のうちの両端部に位置する遮光部材29は、頂点部30または遮光板部31,32が対向する枠部28との間から紫外線が漏れないように配置されている。ファン15に対向する遮光部材29の内側に第1の遮光板部31が配置され、外側に第2の遮光板部32が配置され、第2の遮光板部32が処理部12に臨んでいる。
4つの遮光ブロック27を四角形枠状に組み合わせて構成された遮光部40は、頂点部30が第1の方向A1に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第1の領域B1と、頂点部30が第1の方向A1と対向する第2の方向A2に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第2の領域B2と、頂点部30が第1の方向A1および第2の方向A2と垂直に交わる第3の方向A3に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第3の領域B3と、頂点部30が第3の方向A3と対向する第4の方向A4に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第4の領域B4と、を備える。なお、それぞれの領域は、さらに細分化されていてもよい。例えば、図6においては、第1の領域B1は1つの遮光ブロック27で構成されているが、第1の領域B1は複数の遮光ブロック27で構成されていてもよい。このとき、先述の通り、第1の領域B1を構成する複数の遮光ブロック27は、全ての遮光部材29が、頂点部30が第1の方向A1に向くように配設されている。第2の領域B2~第4の領域B4については説明を省略するが、第1の領域B1と同様に細分化されていてもよい。
第3の方向A3は、第1の方向A1を平面視時計回りに90度回転させた方向とされ、遮光部40の平面視時計回りに、第1の領域B1と接続するように第3の領域B3が配設され、第3の領域B3と接続するように第2の領域B2が配設され、第2の領域B2と接続するように第4の領域B4が配設され、第4の領域B4と接続するように第1の領域B1が配設される。遮光部40の第1から第4の各領域B1~B4に配置される遮光部材29は、第2の遮光板部32の傾斜に沿った傾斜方向が遮光部40の中心に対して平面視反時計回り方向に90度ずつ順にずれるように配設される。
遮光部40は、筐体11の内面との間に隙間を空けて処理部12の上方に配置され、ファン15によって通気口13から吸い込まれた空気が遮光部41を通じて処理部12内に流れるように構成されている。
遮光部40の第1の遮光板部31の傾斜方向と遮光部40の第2の遮光板部32の傾斜方向との少なくとも一方の傾斜方向と、ファン15の羽根車44の羽根43の傾斜方向とは、交差する位置関係に配置される。つまり、ファン15の羽根車44の回転によって遮光部40に送り込まれる空気に旋回流が発生するため、このファン15からの空気の旋回流の旋回方向と、第1の遮光板部31の傾斜方向と、が略同方向となる位置関係に配置される。
また、遮光部41は、処理部12への空気の通気性と通気口13から外部への紫外線の遮光性を備えていれば、どのような遮光構造であってもよい。例えば、1つの遮光ブロック27で構成された遮光構造であってもよいし、上述した遮光部16と同様の構造であってもよい。
そして、第2の実施形態の空気処理装置10の動作を説明する。
ファン15が回転すると、外部の空気を下端側の通気口13から遮光部41を通じて処理部12に吸い込むとともに、処理部12の上端側の遮光部40を通じて上端側の側面に設けられた通気口14から外部に空気を排気することで、処理部12に外部からの空気が循環する。
そして、処理部12の空気が流通口47からファン15内に吸い込まれ、ファン15の周囲から排出される空気が遮光部41に送り込まれる。ファン15から吐出される空気に旋回流が発生するが、このファン15からの空気の旋回流の旋回方向と、ファン15に対向する遮光部材29の第1の遮光板部31の傾斜方向または第2の遮光板部32の傾斜方向と、が略同方向となる位置関係にあるため、ファン15から遮光部40に効率よく空気を送り込むことができ、効率のよい空気の流れを作り出すことが可能となる。
筐体11の通気口13側に配設された遮光部41によって通気口13側に向う紫外線が遮光され、紫外線が筐体11の通気口13から外部に漏れるのを防止できる。また、筐体11の通気口14側に配設された遮光部40によって通気口14側に向う紫外線が遮光され、紫外線が筐体11の通気口14から外部に漏れるのを防止できる。
なお、筐体11の下端側の通気口13を筐体11の下端側の側面に設けて吸気口とし、上端側の通気口14は排気口のまま(通気口14は、図5に示す形態のままでも、図1に示す形態に変更してもよい)、ファン15および遮光部40を下端側の通気口13側に配設し、遮光部41を上端側の通気口14側に配設してもよい。
また、筐体11の下端側の通気口13は排気口、上端側の通気口14は吸込口であってもよい。この場合、ファン15を逆回転させてもよいし、ファン15および遮光部40を通気口14側に配設するとともに遮光部41を通気口13側に配設してもよい。
また、筐体11の処理部12を円筒状とするとともに、この筐体11内に配設される遮光部40,41を円筒状に構成してもよく、この場合、空気の旋回流を効率よく発生させることができる。
次に、図8ないし図13に第3の実施形態を示す。なお、上述した実施形態と同様の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。
図8に空気処理装置10の斜視図を示す。空気処理装置10は、筐体11を備えている。筐体11は、前後方向に薄形で、横幅の広い縦型であって、前後方向の奥行よりも左右方向の幅が広く、前後および左右方向よりも上下方向の長さが長い形状に形成されている。筐体11は、本体50と、この本体50の前面に配設される前面カバー51と、を備えている。
筐体11の下端側であって下面に通気口13が設けられ、上部側であって上面に通気口14が設けられている。本実施形態では、下端側の通気口13は吸込口、上端側の通気口14は排気口とされる。本体50の下部には床面に載置される脚部材52が配設され、この脚部材52によって本体50の下面と床面との間に隙間が形成され、通気口13からの空気の吸い込みが可能となっている。通気口13および通気口14は、筐体11の左右方向に横長に形成されている。下端側の通気口13には、通気性を有する格子状の通気枠53が配置され(図9参照)、また、上端側の通気口14には、排気する空気の方向を調整可能(例えば斜め前方とするように整流する)なルーバー54が配置されている。
本体50の上面で通気口14の前側には、空気処理装置10を操作する操作部および動作状態などを表示する表示部を有する操作パネル部55が設けられている。
図9に空気処理装置10の内部構造を示す。筐体11内には、空気を殺菌処理する処理部12が形成されている。処理部12は、紫外線を反射する反射板57で囲まれ、筐体11の外形と同様に、前後方向の奥行よりも左右方向の幅が広く、上下方向の長さが左右方向の幅の寸法よりも長い形状に形成されている。
筐体11内には、通気口13側である処理部12の下端側に、通気口13に対向して第1の遮光部である遮光部58が配設され、この遮光部58よりも処理部12側に、フィルタ59および光触媒60が配設され、また、通気口14側である処理部12の上端側に、通気口14に対向して第1のファン61および第2のファン62が配設され、これらファン61,62よりも処理部12側である下側に第2の遮光部である遮光部63が配設され、この遮光部63よりも処理部12側であって上下の遮光部58,63間に紫外線照射部18が配設されている。
筐体11の両側面と処理部12の両側面との間の枠内部には、ファン61,62を駆動する駆動ユニットと、紫外線照射部18を点灯させる点灯ユニットと、が配置されている。
また、遮光部58は、上下面が開口された枠部28と、この枠部28の内側に開口に沿って複数配設された板状の遮光部材29と、を備えている。
遮光部材29は、上述した遮光部16,40の遮光部材29と同様に、所定の角度に折曲された頂点部30と、この頂点部30から所定の角度の方向に向けて延びる第1の遮光板部31および第2の遮光板部32と、を有する断面略「く」の字形に形成されている。隣接する遮光部材29は、平面視で、隣接する一方の遮光部材29の頂点部30または遮光板部31,32と隣接する他方の遮光部材29の遮光板部31,32または頂点部30とが重なり合うピッチに配置されている。遮光部材29は、遮光部58の左右方向の中央を境とした左右の領域に、頂点部30が互いに対向するように同一間隔で複数配設されている。遮光部材29の第1の遮光板部31が通気口13に向けて配置され、第2の遮光板部32が上方の処理部12に向けて配置されている。
また、フィルタ59は、例えば金網、布材、紙材などによって形成され、下端側の通気口13から空気とともに吸い込まれる異物や埃を捕捉する。
また、光触媒60は、通気孔が複数設けられた担持体に保持・塗布されており、紫外線照射部18、もしくは紫外線照射部18とは別に設けられた光照射部からの少なくとも360nmから420nmのUV-Aの波長成分の紫外線もしくは可視光を受けることで、活性酵素とOHラジカルを生成し、生成された活性酵素やOHラジカルによってにおいを分解して脱臭、消臭したり、ウイルスの活動を抑制したりする。
また、図9ないし図12に示すように、ファン61,62は、軸流ファンが用いられている。ファン61,62は、軸方向に空気を送る羽根車65と、この羽根車65を回転させるモータ66と、このモータ66を支持し、羽根車65が配置される通風口67を有するフレーム68と、を備えている。ファン61,62は、回転軸を鉛直方向とし、羽根車21が平面視時計回り方向に回転することにより、下端側の通気口13から外部の空気を吸い込み、上端側の通気口14から外部に空気を排気し、処理部12内に外部からの空気を循環させる気流を発生させる。
ファン61,62は、筐体11内に配設される取付台69(図10参照)上に左右方向に並んで配設されている。例えば、筐体11の正面視で、左側に第1のファン61が配設され、右側に第2のファン62が配設されている。取付台69は、ファン61,62を取り付ける上面部69aと、遮光部63の前後面を覆う覆い部69bと、を備え、上面部69aの左右方向の両端部が本体50に固定されている。取付台69は、処理部12と上端側の通気口14との間を仕切って配置されている。上面部69aには、ファン61,62の通風口67と遮光部63とを連通するために図示しない2つの開口部が形成されている。
ファン61,62は、羽根車65が平面視時計回り方向の同じ方向に回転する(図13(a)参照)。ファン61,62は、軸流ファンであるため、羽根車65の回転により、空気を軸方向に送るとともに、羽根車65の回転方向である平面視時計回り方向に空気の旋回流を発生させる。
また、遮光部63は、第1の遮光ブロック71と第2の遮光ブロック72とを有し、これら遮光ブロック71,72が筐体11の左右方向に並んで配設されている。例えば、筐体11の正面視で、左側に第1の遮光ブロック71が配設され、右側に第2の遮光ブロック72が配設されている。
各遮光ブロック71,72は、上下面が開口された枠部28と、この枠部28の内側に上下面の開口に沿った一方向に向けて同一間隔に複数配設された板状の遮光部材29と、を備えている。
枠部28は、左右一対の断面略コ字形の枠部材73を有し、両側の枠部材73の上部側が取付台69の上面部69aの下面側にねじ止めにより取り付けられ、両側の枠部材73の下部側が前後一対の取付部材74にねじ止めされて取り付けられている。取付台69および取付部材74により、各遮光ブロック71,72の枠部28が一体に組み立てられている。
遮光部材29は、上述した遮光部16,40の遮光部材29と同様に、所定の角度に折曲された頂点部30と、この頂点部30から所定の角度の方向に向けて延びる第1の遮光板部31および第2の遮光板部32と、を有する断面略「く」の字形に形成されている。隣接する遮光部材29は、平面視で、隣接する一方の遮光部材29の頂点部30または遮光板部31,32と隣接する他方の遮光部材29の遮光板部31,32または頂点部30とが重なり合うピッチに配置されている。なお、隣接する2つの遮光部材29において、一方の遮光部材29の頂点部30と、他方の遮光部材29の遮光板部31、32とは、上面視で重なることが望ましい。数値パラメータの一例として、頂点部30の角度は90度、遮光板部31,32の両外側間の幅が40mm、隣接する遮光部材29のピッチは19mmとされる。遮光部材29の第1の遮光板部31が上方のファン61,62および通気口14に向けて配置され、遮光部材29の第2の遮光板部32が下方の処理部12に向けて配置される。
2つの遮光ブロック71,72を左右方向に並設した遮光部63は、頂点部30が第1の方向A1に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第1のファン61と対向する第1の領域B1と、頂点部30が第1の方向A1と対向する第2の方向A2に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第2のファン62と対向する第2の領域B2と、を備える。例えば、第1の方向A1は筐体11の前方であり、第2の方向A2は筐体11の後方である。
図13(a)に示すように、遮光部63の第1の領域B1の第1の方向A1は、第2の領域B2から離反した第1の領域B1の外側位置において、第1のファン61の回転方向に対して反対向きであり、また、遮光部63の第2の領域B2の第2の方向A2は、第1の領域B1から離反した第2の領域B2の外側位置において、第2のファン62の回転方向に対して反対向きである。
遮光部63は、第1の領域B1と第2の領域B2との間に、空気を通さない非通風部75を備える。非通風部75には2つの遮光ブロック71,72の互いに対向する枠部材73が配置され、非通風部75が2つの遮光ブロック71,72の枠部材73の固定に用いられる。
また、紫外線照射部18は、遮光部63の下側に取り付けられた前後一対の取付部材74に取り付けられ、下方の処理部12内に向けて紫外線を照射する。
紫外線照射部18は、長尺状の基板77の表面の長手方向に沿って紫外線発光素子78が複数実装された紫外線光源モジュール79を備えている。紫外線発光素子78には、空気を殺菌するためのピーク波長が300nm以下のUV-Cの波長成分の紫外線であって、好ましくは260~280nmの波長成分の紫外線を放射する紫外線LEDと、光触媒60を励起するための少なくとも360nmから420nmのUV-Aの波長成分の紫外線を放射する紫外線LEDと、が用いられる。UV-Cの紫外線発光素子78とUV-Aの紫外線発光素子78とは、基板77の長手方向に混合した状態で配置され、例えば交互に配置されている。
なお、紫外線照射部18は、紫外線発光素子78に限らず、紫外線ランプなどの紫外線光源を用いてもよい。
紫外線光源モジュール79は、2つ用いられ、遮光部63の下面側に取り付けられる前後一対の各取付部材74に取り付けられる。取付部材74は、筐体11の左右方向に長尺で、上面側には、左右両端および中央に遮光部63の各枠部材73に取り付けられる取付片部81が設けられ、また、下面側には、基板77の裏面側が取り付けられる基板取付部82が設けられ、上下部間には通風口83が複数設けられている。
前後一対の取付部材74の間、および各取付部材74に取り付けられる前後一対の紫外線光源モジュール79の間は、開口され、処理部12と遮光部63の各領域B1,B2が連通されている。
次に、第3の実施形態の空気処理装置10の動作を説明する。
ファン61,62が回転すると、外部の空気を下端側の通気口13から遮光部58、フィルタ59および光触媒60を通じて処理部12の下端側に吸い込むとともに、処理部12の空気を上端側の遮光部63およびファン61,62を通じて上端側の通気口14から外部に排気することで、処理部12に外部からの空気が循環する。
遮光部58では、複数の遮光部材29間の間隙を通じて、通気口13から外部の空気が処理部12に吸い込まれる。遮光部材29は、遮光部58の左右の領域に頂点部30が互いに対向するように配設されているため、通気口13に対向する遮光部材29の下側の第1の遮光部板部31は左右方向の外向きに傾斜され、その傾斜方向に向けて外部から空気が吸い込まれるため、筐体11に対して左右方向の広い範囲から空気を吸い込むことができる。また、処理部12に対向する遮光部材29の上側の第2の遮光部板部32は左右方向の外向きに傾斜され、その傾斜方向に向けて処理部12内に空気が吸い込まれるため、処理部12に対して左右方向の広い範囲から空気を吸い込むことができ、処理部12内で旋回流を発生しやすくできる。
フィルタ59は、下端側の通気口13から空気とともに吸い込まれる異物や埃を捕捉される。
光触媒60は、紫外線照射部18から照射される少なくとも360nmから420nmのUV-Aの波長成分の紫外線もしくは可視光を受けることで、活性酵素とOHラジカルを生成し、生成された活性酵素やOHラジカルによってにおいを分解して脱臭、消臭したり、ウイルスの活動を抑制したりする。
また、処理部12の上端側の遮光部63では、複数の遮光部材29間の間隙を通じて、処理部12内の空気がファン61,62に吸い込まれる。各ファン61,62の回転によって遮光部63から吸い込む空気に旋回流が発生する。
図13(a)に示すように、遮光部63の第1の領域B1の第1の方向A1は、第2の領域B2から離反した第1の領域B1の外側位置において、第1のファン61の回転方向に対して反対向きであり、また、遮光部63の第2の領域B2の第2の方向A2は、第1の領域B1から離反した第2の領域B2の外側位置において、第2のファン62の回転方向に対して反対向きである。
第1のファン61は、遮光部63の第1の領域B1から空気を吸い込む。第2の領域B2から離反した第1の領域B1の外端側では、第1のファン61の回転方向(第1のファン61が吸い込む空気の旋回流の旋回方向)と、第1のファン61に対向する遮光部材29の第1の遮光板部31の傾斜方向と、が略同方向となる位置関係にあるため、空気がスムーズに流れ、一方、第2の領域B2に接近した第1の領域B1の内端側では、第1のファン61の回転方向(第1のファン61が吸い込む空気の旋回流の旋回方向)と、第1のファン61に対向する遮光部材29の第1の遮光板部31の傾斜方向と、が反対の方向となる位置関係にあるため、第1の領域B1の外端側に比べて、空気がスムーズに流れにくい。
同様に、第2のファン62は、遮光部63の第2の領域B2から空気を吸い込む。第1の領域B1から離反した第2の領域B2の外端側では、第2のファン62の回転方向(第2のファン62が吸い込む空気の旋回流の旋回方向)と、第2のファン62に対向する遮光部材29の第1の遮光板部31の傾斜方向と、が略同方向となる位置関係にあるため、空気がスムーズに流れ、一方、第1の領域B1に接近した第2の領域B2の内端側では、第2のファン62の回転方向(第2のファン62が吸い込む空気の旋回流の旋回方向)と、遮光部材29の第1の遮光板部31の傾斜方向と、が反対の方向となる位置関係にあるため、第2の領域B2の外端側に比べて、空気がスムーズに流れにくい。
したがって、遮光部63の第1の領域B1の外端側および第2の領域B1の外端側では、空気がスムーズに流れ、処理部12に臨む遮光部材29の第2の遮光板部32の傾斜に沿った傾斜方向から空気が吸い込まれる。また、遮光部63の第1の領域B1と第2の領域B1とが隣接する箇所では、空気がスムーズに流れにくいが、この領域においては、第1ファン61が作り出す空気の流れと、第2ファン62が作り出す空気の流れとが、反対方向にぶつかって打ち消すため、空気の対流はそれほど大きくない領域となっている。そのため、空気の流れに関しては影響を与える虞が少なくなる。
遮光部63の第1の領域B1の外端側および第2の領域B1の外端側で空気がスムーズに流れること、遮光部63の第1の領域B1および第2の領域B2に配置される遮光部材29の第2の遮光板部32の傾斜に沿った傾斜方向が、第1の領域B1と第2の領域B2とで180度異なるため、第1の領域B1および第2の領域B2において、第2の遮光板部32の傾斜に沿った傾斜方向に吸い込まれる空気の流れが処理部12内で相互に作用しながら、平面視反時計回り方向の空気の旋回流が発生する。この空気の旋回流は、処理部12の上端側から下端側に向って発生する。
紫外線照射部18が処理部12の下方に向けて紫外線を照射し、旋回流となった空気に対して紫外線を照射する。旋回流となった空気に対して紫外線を照射することで、処理部12の空気全体に紫外線を照射できるとともに、空気に対する紫外線の照射時間を長くすることができ、殺菌効果を向上できる。紫外線が照射されて殺菌された空気は遮光部63を通じて上端側の通気口14から筐体11の外部に排気される。
さらに、紫外線が光触媒60の表面に照射されて酸化力が生じ、表面に接触する有機化合物や細菌などの有害物質を除去する。
また、筐体11の通気口13側に配設された遮光部58によって通気口13側に向う紫外線が遮光され、紫外線が通気口13から筐体11の外部に漏れるのを防止できる。また、筐体11の通気口14側に配設された遮光部63によって通気口14側に向う紫外線が遮光され、紫外線が通気口14から筐体11の外部に漏れるのを防止できる。
そして、第3の実施形態の空気処理装置10によれば、並設されるとともに同じ方向に回転される第1のファン61および第2のファン62と、頂点部30が第1の方向A1に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第1のファン61と対向する第1の領域B1、および頂点部30が第1の方向A1と対向する第2の方向A2に向くように遮光部材29を同一間隔で複数配設した第2のファン62と対向する第2の領域B2を有する遮光部63と、を備えることで、筐体11内に循環される外部からの空気に旋回流を発生させ、この旋回流となった空気に紫外線を照射できるため、循環される空気全体に紫外線を均等に照射でき、殺菌効率を向上できる。
しかも、筐体11内での空気の流れが旋回流となることで、筐体11内での空気の流れがスムーズになり、単位時間当たりの空気の殺菌処理量が増加し、殺菌効率を向上できる。
また、遮光部63の第1の領域B1の第1の方向A1は、第2の領域B2から離反した第1の領域B1の外側位置で第1のファン61の回転方向に対して反対向きであり、また、遮光部63の第2の領域B2の第2の方向A2は、第1の領域B1から離反した第2の領域B2の外側位置での第2のファン62の回転方向に対して反対向きであるため、第1の領域B1と第2の領域B2の互いに離反した外端側での空気の流れがスムーズとなり、筐体11内で空気の旋回流を発生させやすくすることができる。
また、遮光部63は、第1の領域B1と第2の領域B2との間の第1のファン61が作り出す空気の流れと、第2のファン62が作り出す空気の流れと、が打ち消し合う領域に、空気を通さない非通風部75を備えるため、空気の流れへの影響が少ない状態で、遮光部63の固定などに非通風部75を利用することができる。
なお、筐体11の下端側の通気口13は吸気口、上端側の通気口14は排気口のまま、ファン61,62および遮光部63を下端側の通気口13側に配設し、遮光部17を通気口13側に配設してもよい。
また、筐体11の下端側の通気口13は排気口、上端側の通気口14は吸込口であってもよい。この場合、ファン61,62を逆回転させてもよいし、ファン61,62および遮光部63を通気口13側に配設するとともに遮光部58などを通気口14側に配設してもよい。
また、ファン61,62は、遮光部58,63間の外側に配設することが好ましいが、遮光部58,63間の内側に配設してもよい。
また、図13(b)に示すように、第1のファン61および第2のファン62は、平面視反時計回りの同じ方向に回転する場合には、遮光部63の第1の領域B1の第1の方向A1は、第2の領域B2から離反した第1の領域B1の外端側で第1のファン61の回転方向に対して反対向きとし、遮光部63の第2の領域B2の第2の方向A2は、第1の領域B1から離反した第2の領域B2の外側位置での第2のファン62の回転方向に対して反対向きとすることにより、第1の領域B1と第2の領域B2の互いに離反した外端側での空気の流れがスムーズとなり、筐体11内で空気の旋回流を発生させやすくすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 空気処理装置
11 筐体
12 処理部
13,14 通気口
15 ファン
16 遮光部
18 紫外線照射部
29 遮光部材
30 頂点部
40 遮光部
61 第1のファン
62 第2のファン
63 遮光部
75 非通風部
A1 第1の方向
A2 第2の方向
A3 第3の方向
A4 第4の方向
B1 第1の領域
B2 第2の領域
B3 第3の領域
B4 第4の領域

Claims (8)

  1. 通気口を有する筐体と;
    前記筐体内に配設され、少なくとも一部において空気が旋回流により流通する処理部と;
    前記筐体内に配設され、前記処理部に紫外線を照射する紫外線照射部と;
    前記筐体内に配設され、所定の角度の頂点部を備える遮光部材を備える遮光部であって、前記頂点部が、前記処理部を流通する空気の旋回方向に応じた所定の方向に向くように前記遮光部材を同一間隔で複数配設した遮光部と;
    を備えることを特徴とする空気処理装置。
  2. 前記旋回流を作り出す、前記筐体内に並列に配設され、同じ方向に回転される第1のファンおよび第2のファンを備え、
    前記遮光部は、前記筐体内で前記紫外線照射部よりも前記通気口側に配設され、前記頂点部が前記第1ファンの作り出す空気の旋回方向に応じて第1の方向に向くように前記遮光部材を同一間隔で複数配設した前記第1のファンと対向する第1の領域と、前記頂点部が前記第2ファンの作り出す空気の旋回方向に応じて前記第1の方向と対向する第2の方向に向くように前記遮光部材を同一間隔で複数配設した前記第2のファンと対向する第2の領域と、を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の空気処理装置。
  3. 前記第1のファンおよび前記第2のファンは、平面視時計回りの同じ方向に回転し、
    前記遮光部の前記第1の領域の前記第1の方向は、前記第2の領域から離反した前記第1の領域の外端側で前記第1のファンの回転方向に対して反対向きであり、
    前記遮光部の前記第2の領域の前記第2の方向は、前記第1の領域から離反した前記第2の領域の外端側での前記第2のファンの回転方向に対して反対向きである
    ことを特徴とする請求項2記載の空気処理装置。
  4. 前記第1のファンおよび前記第2のファンは、平面視反時計回りの同じ方向に回転し、
    前記遮光部の前記第1の領域の前記第1の方向は、前記第2の領域から離反した前記第1の領域の外端側で前記第1のファンの回転方向に対して反対向きであり、
    前記遮光部の前記第2の領域の前記第2の方向は、前記第1の領域から離反した前記第2の領域の外端側での前記第2のファンの回転方向に対して反対向きである
    ことを特徴とする請求項2記載の空気処理装置。
  5. 前記遮光部は、前記第1の領域と前記第2の領域との間に非通風部を備える
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか一記載の空気処理装置。
  6. 通気口を有する筐体と;
    前記筐体内に配設される紫外線照射部と;
    前記筐体内に配設されるファンと;
    前記筐体内で前記紫外線照射部よりも前記通気口側に配設され、所定の角度に折曲された頂点部を有する遮光部材を備える遮光部であって、前記頂点部が第1の方向に向くように前記遮光部材を同一間隔で複数配設した第1の領域と、前記頂点部が前記第1の方向と対向する第2の方向に向くように前記遮光部材を同一間隔で複数配設した第2の領域と、前記頂点部が前記第1の方向および前記第2の方向と垂直に交わる第3の方向に向くように前記遮光部材を同一間隔で複数配設した第3の領域と、前記頂点部が前記第3の方向と対向する第4の方向に向くように前記遮光部材を同一間隔で複数配設した第4の領域と、を備える遮光部と;
    を備えることを特徴とする空気処理装置。
  7. 前記ファンは、軸流ファンであり、
    前記第3の方向は、前記第1の方向を平面視時計回りに90度回転させた方向とされ、
    前記遮光部の平面視時計回りに、前記第1の領域と隣接するように前記第3の領域が配設され、前記第3の領域と隣接するように前記第2の領域が配設され、前記第2の領域と隣接するように前記第4の領域が配設され、前記第4の領域と隣接するように前記第1の領域が配設される
    ことを特徴とする請求項6記載の空気処理装置。
  8. 前記ファンは、遠心ファンであり、
    前記遮光部は、前記ファンの周囲を囲うように配設され、
    前記第3の方向は、前記第1の方向を平面視時計回りに90度回転させた方向とされ、
    前記遮光部の平面視時計回りに、前記第1の領域と接続するように前記第3の領域が配設され、前記第3の領域と接続するように前記第2の領域が配設され、前記第2の領域と接続するように前記第4の領域が配設され、前記第4の領域と接続するように前記第1の領域が配設される
    ことを特徴とする請求項6記載の空気処理装置。
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