JP2023131999A - 雲台固定部材と雲台および三脚 - Google Patents

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英幸 南
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健夫 角南
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Abstract

【課題】レバーを用いた固定構造において、カメラ取付部材の幅が異なっても十分な保持力で挟持固定できる雲台固定部材と雲台および三脚を提供する。【解決手段】カメラ取付部材100を両側から保持して雲台200に固定する雲台固定部材10であって、第1係止部110を保持する第1保持部23を有するハウジング20と、第2係止部120を保持する第2保持部33を有し、ハウジング20に対し第1保持部23と第2保持部33との間隔が変化する方向に移動可能な可動部30と、ハウジング20に対し回動可能で、回動に伴い第1保持部23と第2保持部33との間隔が一定の距離だけ変化するように可動部30と連係するレバー部40と、ハウジング20の内部でレバー部40を回動可能に支持するレバー支持部50と、レバー支持部50を第1保持部23と第2保持部33との間隔が変化する方向に移動させる間隔調整部60と、を備える雲台固定部材10である。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラを雲台に固定するための雲台固定部材と雲台および三脚に関する。
カメラを固定する三脚には、カメラを支持する雲台が取付けられる。雲台には雲台固定部材が、カメラにはカメラ取付部材(クイックシュー)がそれぞれ取付けられ、カメラ取付部材を雲台固定部材に対して固定する構造が広く用いられている。カメラ取付部材には、一方の側面に第1係止部が、他方の側面に第2係止部が、それぞれ形成される。また、雲台固定部材には、第1係止部を保持する第1保持部と、第2係止部を保持する第2保持部とが設けられ、第2保持部は第1保持部に対して移動可能に構成される。このようなカメラの三脚に対する固定構造を有する雲台は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2016-80961号公報
カメラ取付部材の雲台固定部材に対する固定構造としては、ネジを用いた固定構造とレバーを用いた固定構造が知られている。ネジを用いた固定構造では、ネジを回転させる操作により、第2保持部が第1保持部に近づくように移動し、カメラ取付部材を挟持固定することができる。レバーを用いた固定構造では、レバーを一定角度回動させる操作に伴い、第2保持部が第1保持部に近づくように移動し、カメラ取付部材を挟持固定することができる。
これらのうち、後者の固定構造は、ネジを何度も回転させる必要のある前者の固定構造に比べ、操作が簡単でかつ短時間で行うことができる。一方、レバーを一定角度回動させる操作によって第2保持部を移動させる場合、第2保持部を一定の距離だけ移動させることになる。このため、固定時における第1保持部と第2保持部との距離は一定となる。カメラ側に固定されるカメラ取付部材には、少しずつ幅の異なる多くの種類の製品が存在するため、レバーを用いた固定構造では、カメラ取付部材の幅によっては挟持できない、あるいは、十分な保持力で挟持できない場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、レバーを用いた固定構造において、カメラ取付部材の幅が異なっても十分な保持力で挟持固定できる雲台固定部材と雲台および三脚を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る雲台固定部材は、カメラに固定され、一方の側面に第1係止部を、他方の側面に第2係止部を、それぞれ有するカメラ取付部材を両側から保持して雲台に固定する雲台固定部材であって、前記第1係止部を保持する第1保持部を有するハウジングと、前記第2係止部を保持する第2保持部を有し、前記ハウジングに対し前記第1保持部と前記第2保持部との間隔が変化する方向に移動可能な可動部と、前記ハウジングに対し回動可能で、回動に伴い前記第1保持部と前記第2保持部との間隔が一定の距離だけ変化するように前記可動部と連係するレバー部と、前記ハウジングの内部で前記レバー部を回動可能に支持するレバー支持部と、前記レバー支持部を前記第1保持部と前記第2保持部との間隔が変化する方向に移動させる間隔調整部と、を備える。
また、上記目的を達成する本発明に係る雲台は、前記いずれかの雲台固定部材と、前記雲台固定部材を支持する土台部品と、を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係る三脚は、上端部に前記雲台を固定した脚部材を備える。
上記のように構成した雲台固定部材と雲台および三脚は、間隔調整部によってカメラ取付部材を保持する前の状態の第1保持部と第2保持部との間隔を変化させることができるので、第1保持部と第2保持部との間隔を一定距離変化させるレバーを用いた固定構造において、カメラ取付部材の幅が異なっても十分な保持力で挟持固定することができる。
また、前記間隔調整部は、前記レバー支持部に対して螺合するネジ部を有し、前記間隔調整部の回転により前記ネジ部が前記レバー支持部を進退移動させるようにしてもよい。これにより、回転操作によって容易に位置調整を行うことができる。
また、前記レバー部は、前記ハウジングに対する回動中心から離隔した位置に連係部を有し、前記可動部は、前記第1保持部と前記第2保持部とが向かい合う方向と異なる方向に延び前記連係部を挿入可能な溝部を有し、前記連係部は、前記レバー部の回動に伴い前記溝部を摺動しながら前記可動部を移動させるようにしてもよい。これにより、レバー部の回動操作により第2保持部の第1保持部との間隔を一定距離変化させることができると共に、レバー支持部がレバー部を移動させることで、レバー部と連係した可動部を確実に移動させて位置調整することができる。
本実施形態の雲台固定部材とカメラ取付部材とが分離した状態の斜視図である。 雲台固定部材にカメラ取付部材を固定した状態の斜視図である。 雲台固定部材の主要部品を示した分解斜視図である。 可動部を裏面側から見た斜視図である。 レバー部の回動に伴う可動部の位置関係を示した平面図であって、(a)はレバー部が閉じた状態、(b)はレバー部が中間位置まで回動した状態、(c)はレバー部が開いた状態を示す図である。 雲台固定部材の断面図とカメラ取付部材の側面図とを示した図である。 図6の状態から間隔調整部を回転操作して、第1保持部と第2保持部の間隔を広くした状態の図である。 図7の状態からカメラ取付部材を固定面部に載置し、レバー部を閉じるように回動させた状態の図である。 本実施形態の雲台固定部材を有する雲台の斜視図である。 本実施形態の雲台固定部材を有する雲台を上端部に取付けた三脚の部分斜視図である。 変形例に係る雲台固定部材とカメラ取付部材とが分離した状態の斜視図である。 変形例に係る雲台固定部材にカメラ取付部材を取付けた状態の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
図1に示すように、本実施形態の雲台固定部材10は、カメラに固定されるカメラ取付部材100を取付固定するものである。カメラ取付部材100は、一方の側面に第1係止部110を、他方の側面に第2係止部120を、それぞれ有している。雲台固定部材10は、第1係止部110を保持する第1保持部23と、第2係止部120を保持する第2保持部33とを有している。
雲台固定部材10は、第1保持部23を有するハウジング20と、第2保持部33を有し、ハウジング20に対し第1保持部23と第2保持部33との間隔が変化する方向に移動可能な可動部30とを有している。ハウジング20は、カメラ取付部材100を載置可能な平面状の固定面部24を有し、第1保持部23は固定面部24の一方の端部に配置されている。
ハウジング20は、可動部30の他に、固定面部24と可動部30との間に配置されるロック部材70と、第1保持部23側の側面から突出する間隔調整部60と、当該ハウジング20に対して回動可能なレバー部40と、が設けられている。
図2に示すように、カメラ取付部材100を固定面部24に載置し、第1保持部23と第2保持部33とでカメラ取付部材100を挟持することで、カメラ取付部材100を雲台固定部材10に固定することができる。
図3に示すように、ハウジング20の内部には、前述の可動部30、ロック部材70、間隔調整部60、レバー部40の他、ハウジング20の内部でレバー部40を回動可能に支持するレバー支持部50が設けられる。
ハウジング20は、上カバー部21と下カバー部22とによって形成される。第1保持部23と固定面部24は、上カバー部21に形成されている。また、上カバー部21は、可動部30を露出させるため、第1保持部23と反対側の面が開放状となっている。
可動部30は、ハウジング20の内部に収納されて摺動可能なフレーム部31と、ハウジング20の外部に露出する露出部32とを有している。露出部32には第2保持部33が形成されている。また、図4に示すように、露出部32の裏面側には、第1保持部23と第2保持部33とが向かい合う方向とほぼ直交する方向に延びる溝部34が形成されている。
可動部30は、フレーム部31の端部両側に弾性保持面31aを有する。上カバー部21は、可動部30の弾性保持面31aと対向する図示しない弾性保持面を有しており、これらの間には図示しないばね等の弾性部材が配置される。弾性部材は、第1保持部23と第2保持部33とが近づく方向に可動部30を付勢する。
レバー部40は、レバー支持部50に回動可能に支持される回動中心部41を有している。回動中心部41を中心としてレバー部40を回動させることで、レバー部40は、先端部がハウジング20から離れた状態(開いた状態)から先端部がハウジング20に近接した状態(閉じた状態)まで移動することができる。
回動中心部41は、図示しないピンによってレバー支持部50と連結される。また、レバー部40は、可動部30の溝部34を摺動可能な連係部45を固定する固定部42を有している。連係部45は、内周部が固定部42に固定され、外周部が内周部に対して回動可能な軸受け部材で構成される。連係部45は、レバー部40がレバー支持部50に対して回動操作されるのに伴い、外周部が内周部に対して回動しながら溝部34を摺動する。
レバー支持部50は、薄板を折り曲げて形成されており、一方の端部には、レバー部40を回動可能に支持するレバー連結部51を、他方の端部には、間隔調整部60のネジ部62を螺合させる螺合部52を、それぞれ有している。
間隔調整部60は、ハウジング20の外部に露出する操作部61と、レバー支持部50に螺合するネジ部62とを有している。間隔調整部60は、操作部61を回転操作することで、ハウジング20に対して移動することなく、螺合するレバー支持部50をハウジング20に対して進退移動させることができる。レバー支持部50が移動することで、当該レバー支持部50に支持されているレバー部40と、レバー部40と連係している可動部30とが、ハウジング20に対して進退移動する。
図5(a)に示すように、レバー部40は、連係部45が可動部30の溝部34に位置することで、可動部30と連係している。レバー部40が閉じた状態において、連係部45は、溝部34の一方の端部に位置している。
図5(b)に示すように、レバー部40を開く方向に回動させると、レバー部40は回動中心部41を中心に回動する。これに伴い、連係部45は溝部34を他方の端部側に向かって摺動する。このため、回動中心部41の位置は、基準線L1で示すように変化しないが、可動部30の位置は、基準線L2から基準線L3まで平行に移動する。
図5(c)に示すように、レバー部40を開いた状態まで回動させると、レバー部40は回動中心部41を中心に回動し、連係部45は溝部34を他方の端部まで摺動する。これに伴い、回動中心部41の位置は基準線L1で変化しないまま、可動部30の位置は、基準線L3から基準線L4まで平行に移動する。すなわち、レバー部40を閉じた状態から開いた状態まで回動させると、可動部30は基準線L2から基準線L4まで平行に移動する。
ロック部材70は、ハウジング20の固定面部24より上方に突出する突出部71と、可動部30の被係合部32aに係合する係合部72と、係合部72と反対側に面するストッパ部73とを有している。ロック部材70は、図示しない弾性部材により突出部71がハウジング20から突出する方向に付勢される。固定面部24にカメラ取付部材100が取付けられていない状態では、突出部71はハウジング20から突出しており、この状態では、ストッパ部72が上カバー部21に当接しており、可動部30の移動を阻止する。すなわち、ロック部材70は、固定面部24にカメラ取付部材100が取付けられていない状態で、第2保持部33がハウジング20の第1保持部23に近づくように可動部30が動作することをロックできる。固定面部24にカメラ取付部材100が配置されると、弾性部材の付勢に対抗して突出部71は固定面部24と面一状となる。これにより、ストッパ部72の上カバー部21に対する当接状態が解除され、可動部30のロック状態は解除される。
次に、雲台固定部材10の動作について説明する。図6に示すように、レバー部40を開いた状態において、第1保持部23と第2保持部33とは離れた状態となっており、第1保持部23と第2保持部33との間の固定面部24にカメラ取付部材100が載置される。図6の状態において、ロック部材70は、突出部71が固定面部24より上方に突出しており、ストッパ部73によって可動部30の移動が阻止されている。レバー部40を開いた状態における第1保持部23と第2保持部33との間隔は、カメラ取付部材100の第1係止部110と第2係止部120との間隔より一定の長さだけ大きい必要がある。第1保持部23と第2保持部33との間隔が、取付けるカメラ取付部材100の幅に適合しない場合、間隔調整部60を操作して第2保持部33を有する可動部30の位置を調整する。
図7に示すように、間隔調整部60を回転操作することで、レバー支持部50はハウジング20の内部を第1保持部23と第2保持部33との間隔が変化する方向に移動する。これにより、レバー支持部50に支持されているレバー部40と、レバー部40と連係している可動部30および可動部30に係合したロック部材70も、同様に移動する。このため、レバー部40の回動位置が変化することなく、可動部30に設けられる第2保持部33と、ハウジング20に設けられる第1保持部23との間隔が変化する。
第1保持部23と第2保持部33との間隔が適切に調整されたら、カメラ取付部材100を固定面部24に載置する。カメラ取付部材100を固定面部24に載置するのに伴い、前述のようにロック部材70による可動部30のロック状態が解除される。その上で、レバー部40を回動操作することで、図8に示すように、可動部30は第2保持部33が第1保持部23に近づくように移動し、第1保持部23が第1係止部110に、第2保持部33が第2係止部120に、それぞれ係止される。これにより、カメラ取付部材100を挟持固定することができる。
図9に示すように、雲台固定部材10は、雲台200を構成することができる。雲台200は、雲台固定部材10と、雲台固定部材10を角度可変に支持する土台部品210と、を有している。土台部品210は上方に開放した筒状であり、その上端部には雲台固定部材10を支持するボール部212が設けられる。ボール部212は、土台部品210に対して角度を任意に変化させることができる。土台部品210にはボール部212を固定する固定部214が設けられており、任意の角度に調整したボール部212を動かないように固定できる。雲台固定部材10は、図9に示す角度可変な雲台200に限られず、3WAY雲台などその他の種類の雲台も構成することができる。
図10に示すように、雲台固定部材10を有する雲台200は、脚部材310を有する三脚300に固定することができる。また、角度可変な雲台200以外の雲台も、三脚300に固定できる。
雲台固定部材の各構成部品は、異なる形状および配置であってもよい。図11、12に示すように、変形例に係る雲台固定部材15は、第1保持部85を有するハウジング80と、第2保持部86を有する可動部81とを有し、可動部81はレバー部82と連係している。ここで、間隔調整部83の形状は図1の間隔調整部60と異なっており、また、ロック部材84の形状および配置も図1とは異なっている。ただし、内部構造は概ね図1に示す雲台固定部材10と同様である。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。
10 雲台固定部材
20 ハウジング
21 上カバー部
22 下カバー部
23 第1保持部
24 固定面部
30 可動部
31 フレーム部
32 露出部
33 第2保持部
34 溝部
40 レバー部
41 回動中心部
42 固定部
45 連係部
50 レバー支持部
51 レバー連結部
52 螺合部
60 間隔調整部
61 操作部
62 ネジ部
70 ロック部材
71 突出部
72 係合部
73 ストッパ部
100 カメラ取付部材
110 第1係止部
120 第2係止部
200 雲台
210 土台部品
212 ボール部
214 固定部
300 三脚
310 脚部材

Claims (5)

  1. カメラに固定され、一方の側面に第1係止部を、他方の側面に第2係止部を、それぞれ有するカメラ取付部材を両側から保持して雲台に固定する雲台固定部材であって、
    前記第1係止部を保持する第1保持部を有するハウジングと、
    前記第2係止部を保持する第2保持部を有し、前記ハウジングに対し前記第1保持部と前記第2保持部との間隔が変化する方向に移動可能な可動部と、
    前記ハウジングに対し回動可能で、回動に伴い前記第1保持部と前記第2保持部との間隔が一定の距離だけ変化するように前記可動部と連係するレバー部と、
    前記ハウジングの内部で前記レバー部を回動可能に支持するレバー支持部と、
    前記レバー支持部を前記第1保持部と前記第2保持部との間隔が変化する方向に移動させる間隔調整部と、を備える雲台固定部材。
  2. 前記間隔調整部は、前記レバー支持部に対して螺合するネジ部を有し、
    前記間隔調整部の回転により前記ネジ部が前記レバー支持部を進退移動させる請求項1に記載の雲台固定部材。
  3. 前記レバー部は、前記ハウジングに対する回動中心から離隔した位置に連係部を有し、
    前記可動部は、前記第1保持部と前記第2保持部とが向かい合う方向と異なる方向に延び前記連係部を挿入可能な溝部を有し、
    前記連係部は、前記レバー部の回動に伴い前記溝部を摺動しながら前記可動部を移動させる請求項1または2に記載の雲台固定部材。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の雲台固定部材と、
    前記雲台固定部材を支持する土台部品と、を有する雲台。
  5. 上端部に請求項4に記載の雲台を固定した脚部材を備えた三脚。
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