JP2023130629A - 顔料分散体 - Google Patents

顔料分散体 Download PDF

Info

Publication number
JP2023130629A
JP2023130629A JP2022035028A JP2022035028A JP2023130629A JP 2023130629 A JP2023130629 A JP 2023130629A JP 2022035028 A JP2022035028 A JP 2022035028A JP 2022035028 A JP2022035028 A JP 2022035028A JP 2023130629 A JP2023130629 A JP 2023130629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment dispersion
pigment
mass
metal
dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022035028A
Other languages
English (en)
Inventor
智幸 牛山
Tomoyuki Ushiyama
敬 蛭間
Takashi Hiruma
光伸 中谷
Mitsunobu Nakatani
健太 塚田
Kenta Tsukada
浩明 木田
Hiroaki Kida
伸太朗 浅井
Shintaro Asai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2022035028A priority Critical patent/JP2023130629A/ja
Publication of JP2023130629A publication Critical patent/JP2023130629A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】顔料分散体を記録媒体に付与した後に分散媒を除去した際の、金属顔料の記録媒体に対する密着性を十分に優れたものとすることができるとともに、顔料分散体を用いて製造される記録物における光沢感等を優れたものとすることができる顔料分散体を提供すること。【解決手段】本発明の顔料分散体は、金属顔料と、前記金属顔料を分散させる分散媒とを含有し、前記金属顔料が下記式(1)で示されるボロン酸を含む表面処理剤により処理されたものである。RB(OH)2・・・ (1)(式(1)中、Rは、水素原子、または、置換基を有していてもよい炭化水素基である。)【選択図】なし

Description

本発明は、顔料分散体に関するものである。
従来から、光沢感のある外観を呈する装飾品の製造方法として、金属めっきや、金属箔を用いた箔押し印刷、金属箔を用いた熱転写等が用いられてきた。
しかし、これらの方法では、微細なパターンを形成することや、曲面部への適用が困難であるといった問題があった。
他方、顔料または染料を含む組成物を記録媒体に付与する記録方法、例えば、インクジェット法により、顔料または染料を含む組成物を記録媒体に付与する記録方法が用いられている。このような方法では、微細なパターンの形成や、曲面部への記録にも好適に適用できるという点で優れている。
しかしながら、単に、顔料や染料の代わりに、金属粒子を適用しようとした場合、金属が本来有している光沢感等の特性を十分に発揮させることができないという問題点があった。
上記のような問題を解決する目的で、フッ素系化合物によって表面処理された金属顔料を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-189775号公報
しかしながら、フッ素系化合物によって表面処理された金属顔料を用いた場合、金属顔料の記録媒体に対する密着性を十分に優れたものとすることができないという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することができる。
本発明の適用例に係る顔料分散体は、金属顔料と、前記金属顔料を分散させる分散媒とを含有する顔料分散体であって、
前記金属顔料は、下記式(1)で示されるボロン酸を含む表面処理剤により処理されたものである。
RB(OH) ・・・ (1)
(式(1)中、Rは、水素原子、または、置換基を有していてもよい炭化水素基である。)
また、本発明の他の適用例に係る顔料分散体は、さらに、ポリオキシアルキレンアミン化合物を含有する。
また、本発明の他の適用例に係る顔料分散体では、前記ポリオキシアルキレンアミン化合物が、下記式(2)で示される化合物である。
(OCHCH(OCHCHCHNH ・・・ (2)
(式(2)中、Rは、水素原子またはアルキル基であり、mは、0以上の整数であり、nは、1以上の整数である。)
また、本発明の他の適用例に係る顔料分散体では、前記金属顔料:100質量部に対する前記ポリオキシアルキレンアミン化合物の含有量が、0.1質量部以上50質量部以下である。
また、本発明の他の適用例に係る顔料分散体では、前記金属顔料:100質量部に対する前記ボロン酸の含有量が、0.1質量部以上50質量部以下である。
また、本発明の他の適用例に係る顔料分散体では、前記金属顔料は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されたものである。
また、本発明の他の適用例に係る顔料分散体は、溶剤系インクジェットインク組成物である。
また、本発明の他の適用例に係る顔料分散体は、水系インクジェットインク組成物である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[1]顔料分散体
まず、本発明の顔料分散体について説明する。
ところで、従来から、光沢感のある外観を呈する装飾品の製造方法として、金属めっきや、金属箔を用いた箔押し印刷、金属箔を用いた熱転写等が用いられてきた。
しかし、これらの方法では、微細なパターンを形成することや、曲面部への適用が困難であるといった問題があった。
他方、顔料または染料を含む組成物を記録媒体に付与する記録方法、例えば、インクジェット法により、顔料または染料を含む組成物を記録媒体に付与する記録方法が用いられている。このような方法では、微細なパターンの形成や、曲面部への記録にも好適に適用できるという点で優れている。
しかしながら、単に、顔料や染料の代わりに、金属粒子を適用しようとした場合、金属が本来有している光沢感等の特性を十分に発揮させることができないという問題点があった。
上記のような問題を解決する目的で、フッ素系化合物によって表面処理された金属顔料を用いることが提案されている。
しかしながら、フッ素系化合物によって表面処理された金属顔料を用いた場合、金属顔料の記録媒体に対する密着性を十分に優れたものとすることができないという問題があった。
そこで、発明者は、上記のような問題を解決する目的で鋭意研究を行った結果、本発明に至った。
すなわち、本発明の顔料分散体は、金属顔料と、前記金属顔料を分散させる分散媒とを含有する顔料分散体であって、前記金属顔料は、下記式(1)で示されるボロン酸を含む表面処理剤により処理されたものである。
RB(OH) ・・・ (1)
(式(1)中、Rは、水素原子、または、置換基を有していてもよい炭化水素基である。)
これにより、顔料分散体を記録媒体に付与した後に分散媒を除去した際の、金属顔料の記録媒体に対する密着性を十分に優れたものとすることができるとともに、顔料分散体を用いて製造される記録物における光沢感等を優れたものとすることができる。また、顔料分散体中での金属顔料の分散安定性を良好なものとすることができ、顔料分散体の保存安定性を優れたものとすることができる。また、金属顔料の耐水性を優れたものとすることができる。
また、顔料分散体をインクジェット法で吐出する場合には、インクジェット法を適用することによる利益、例えば、微細なパターンの形成や、曲面部への記録に特に有利である点や、オンデマンド性に優れる等の利益を享受しつつ、インクジェット法による顔料分散体の液滴の吐出安定性を優れたものすることができる。
本発明の顔料分散体は、例えば、各種インクや塗料、これらの原液等として用いることができるが、以下の説明では、本発明の顔料分散体をインクジェットインク組成物に適用する場合について、中心的に説明する。
なお、本明細書において、インクジェットインク組成物とは、インクジェット法により吐出されるインクそのもののほか、当該インクの調製に用いられる原液を含む概念である。
本発明の顔料分散体が、インクジェット法により吐出されるインクの原液である場合、本発明によれば、当該原液そのものの保存安定性、例えば、長期間保存した場合や過酷条件下で保存した場合における金属顔料の分散安定性に優れるとともに、当該原液を希釈して得られるインクの保存安定性も優れたものとすることができる。また、本発明の顔料分散体が、インクジェット法により吐出されるインクの原液である場合、当該原液を長期間保存や過酷条件下で保存したり、当該原液を希釈して得られるインクを長期間保存や過酷条件下で保存した場合であっても、原液の希釈物であるインクを用いて製造される記録物の光沢感、金属顔料の記録媒体に対する密着性を優れたものとすることができる。
本発明の顔料分散体は、分散媒の主成分として水を含む水系の組成物であってもよいし、分散媒の主成分として有機溶媒を含む溶剤系の組成物であってもよい。
より具体的には、本発明の顔料分散体は、例えば、溶剤系インクジェットインク組成物であってもよい。
これにより、水系インクと比べ耐水性が不要なため、記録物の光沢感、高級感をより優れたものとすることができる。
また、本発明の顔料分散体は、水系インクジェットインク組成物であってもよい。
これにより、溶剤系インクと比べ、臭気・VOCを低減し、かつ記録物の光沢感、高級感を優れたものとすることができる。
以下、本発明の顔料分散体の構成成分について説明する。
[1-1]金属顔料
本発明の顔料分散体は、金属顔料を含有している。
金属顔料は、複数個の金属粒子を含有している。
金属粒子は、外観上視認される部位の少なくとも一部が金属材料で構成されたものであり、通常、外表面付近が金属材料で構成されたものである。
金属粒子は、顔料分散体を用いて製造される記録物において、その外観に大きな影響を与える成分である。
本発明の顔料分散体中に含まれる金属顔料は、下記式(1)で示されるボロン酸を含む表面処理剤により処理されたものである。
RB(OH) ・・・ (1)
(式(1)中、Rは、水素原子、または、置換基を有していてもよい炭化水素基である。)
金属粒子は、少なくとも、表面付近を含む領域が金属材料で構成されたものであればよく、例えば、全体が金属材料で構成されたものであってもよいし、非金属材料で構成された基部と、当該基部を被覆する金属材料で構成された被膜とを有するものであってもよい。また、金属粒子は、その表面に不働態膜のような酸化被膜等が形成されていてもよい。このような金属粒子であっても、従来においては、前述したような問題が発生しており、本発明を適用することにより、前述したような優れた効果が得られる。
金属顔料を構成する金属材料としては、単体としての金属や各種合金等を用いることができる。例えば、アルミニウム、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン、鉄、銅等が挙げられる。
特に、金属顔料は、これらの中でも、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されたものであるのが好ましい。アルミニウム、アルミニウム合金が好ましい理由として、鉄等とくらべて低い比重であることが挙げられる。これにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成された粒子を顔料分散体中に分散させた場合の沈降が非常にゆっくり進行するため、濃度むらの発生等を効果的に防止しつつより長期間にわたって顔料分散体を保管することができる。
加えて、記録物の生産コストの上昇を抑制しつつ、記録物の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。アルミニウムおよびアルミニウム合金は、本来、各種金属材料の中でも特に優れた光沢感を呈するものであるが、顔料分散体に、これらの材料で構成された粒子を適用しようとした場合に、以下のような問題を生じることを本発明者は見出していた。すなわち、顔料分散体の保存安定性は特に低いものとなり、ゲル化による粘度上昇による吐出安定性の低下等の問題が特に発生し易いことを本発明者は見出していた。これに対し、金属顔料が上記式(1)で示されるボロン酸を含む表面処理剤により処理されたものとすることにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成された粒子を用いた場合であっても、上記のような問題の発生を確実に防止することができる。すなわち、金属粒子が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されたものであることにより、本発明による効果がより顕著に発揮される。
金属粒子は、球状、紡錘形状、針状等、いかなる形状のものであってもよいが、鱗片状をなすものであるのが好ましい。
これにより、顔料分散体が付与される記録媒体上で、当該金属粒子の主面が記録媒体の表面形状に沿うように配置することができる。その結果、金属粒子を構成する金属材料が本来有している光沢感等を、得られる記録物においてもより効果的に発揮させることができ、形成される記録部の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができるとともに、記録物の耐擦性を特に優れたものとすることができる。また、上記式(1)で示されるボロン酸を含む表面処理剤を含んでいない顔料分散体においては、金属粒子が鱗片状をなすものであると、顔料分散体の保存安定性、吐出安定性が特に低いものとなり易い。これに対し、顔料分散体が、金属粒子とともに、上記式(1)で示されるボロン酸を含んでいると、金属粒子が鱗片状をなすものであっても、このような問題の発生を確実に防止することができる。すなわち、金属粒子が鱗片状をなすものであると、本発明による効果がより顕著に発揮される。
本発明において、鱗片状とは、平板状、湾曲板状等のように、所定の角度から観察した際、例えば、平面視した際の面積が、当該観察方向と直交する角度から観察した際の面積よりも大きい形状のことをいう。特に、投影面積が最大となる方向から観察した際、すなわち、平面視した際の面積S[μm]と、当該観察方向と直交する方向のうち観察した際の面積が最大となる方向から観察した際の面積S[μm]に対する比率S/Sが、好ましくは2以上であり、より好ましくは5以上であり、さらに好ましくは8以上である。この値としては、例えば、任意の50個の粒子について観察を行い、これらの粒子についての算出される値の平均値を採用することができる。観察は、例えば電子顕微鏡、原子間力顕微鏡等を用いて行うことができる。
金属粒子が鱗片状をなすものである場合、金属粒子の平均厚さの下限は、特に限定されないが、10nmであるのが好ましい。また、金属粒子が鱗片状をなすものである場合、金属粒子の平均厚さの上限は、特に限定されないが、90nmであるのが好ましく、70nmであるのがより好ましく、50nmであるのがさらに好ましく、30nmであるのがもっとも好ましい。
これにより、上述したような粒子が鱗片状であることによる効果がより顕著に発揮される。
金属粒子の体積平均粒子径の下限は、特に限定されないが、0.20μmであるのが好ましく、0.25μmであるのがより好ましく、0.30μmであるのがさらに好ましい。また、金属粒子の体積平均粒子径の上限は、特に限定されないが、1.00μmであるのが好ましく、0.90μmであるのがより好ましく、0.80μmであるのがさらに好ましい。
これにより、顔料分散体の保存安定性、吐出安定性をより優れたものとしつつ、顔料分散体を用いて製造される記録物における不本意な色むらの発生等をより効果的に防止することができる。
なお、本発明において、体積平均粒子径とは、粒子分散液をレーザー回折・散乱法を用いて測定された体積分布のメジアン径のことを指し、多数個の測定結果を大きさ毎の存在比率の累積として表した場合に、累積でちょうど中央値の50%を示す粒子のサイズである。金属粒子が鱗片状をなすものである場合、体積平均粒子径は、金属粒子を平面視した際の形状、大きさに基づいて求められるものとする。
また、顔料分散体に含まれる金属粒子の微粒子側からの体積累積分布率90%での粒径D90の下限は、0.50μmであるのが好ましく、0.55μmであるのがより好ましく、0.60μmであるのがさらに好ましい。また、顔料分散体に含まれる金属粒子の微粒子側からの体積累積分布率90%での粒径D90の上限は、1.50μmであるのが好ましく、1.20μmであるのがより好ましく、0.95μmであるのがさらに好ましい。
これにより、顔料分散体の保存安定性、吐出安定性をより優れたものとしつつ、顔料分散体を用いて製造される記録物における不本意な色むらの発生等をより効果的に防止することができる。
顔料分散体中における金属顔料の含有量の下限は、特に限定されないが、0.1質量%であるのが好ましく、0.2質量%であるのがより好ましく、0.3質量%であるのがさらに好ましい。また、顔料分散体中における金属顔料の含有量の上限は、特に限定されないが、30質量%であるのが好ましく、15質量%であるのがより好ましく、10質量%であるのがさらに好ましい。
これにより、インクジェット法による顔料分散体の吐出安定性を特に優れたものとすることができるとともに、顔料分散体を用いて形成される記録部の光沢感を特に優れたものとすることができる。
特に、顔料分散体がインクジェット法により吐出されるインクそのものである場合、当該インク中における金属顔料の含有量の下限は、特に限定されないが、0.1質量%であるのが好ましく、0.2質量%であるのがより好ましく、0.3質量%であるのがさらに好ましい。また、顔料分散体がインクジェット法により吐出されるインクそのものである場合、当該インク中における金属顔料の含有量の上限は、特に限定されないが、2.4質量%であるのが好ましく、2.2質量%であるのがより好ましく、1.8質量%であるのがさらに好ましい。
また、顔料分散体がインクジェット法により吐出されるインクの調製に用いられる原液である場合、当該原液中における金属顔料の含有量の下限は、特に限定されないが、2.0質量%であるのが好ましく、2.5質量%であるのがより好ましく、3.0質量%であるのがさらに好ましい。また、顔料分散体がインクジェット法により吐出されるインクの調製に用いられる原液である場合、当該原液中における金属顔料の含有量の上限は、特に限定されないが、30質量%であるのが好ましく、15質量%であるのがより好ましく、10質量%であるのがさらに好ましい。
金属粒子は、いかなる方法で製造されたものであってもよいが、Alで構成されたものである場合には、気相成膜法によりAlで構成された膜を形成し、その後、当該膜を粉砕することにより得られたものであるのが好ましい。これにより、本発明の顔料分散体を用いて形成される記録部において、Alが本来有している光沢感等をより効果的に表現させることができる。また、各粒子間での特性のばらつきを抑制することができる。また、当該方法を用いることにより、比較的薄い金属粒子であっても好適に製造することができる。
このような方法を用いて金属粒子を製造する場合、例えば、基材上に、Alで構成された膜の形成を行うことにより、金属粒子を好適に製造することができる。前記基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム等を用いることができる。また、基材は、成膜面に離型剤層を有するものであってもよい。
また、前記粉砕は、液体中において、前記膜に超音波振動を付与することにより行われるものであるのが好ましい。これにより、後述するような粒径の金属粒子を容易かつ確実に得ることができるとともに、各金属粒子間での大きさ、形状、特性のばらつきの発生を抑制することができる。
また、上記のような方法で、粉砕を行う場合、前記液体としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、n-ヘプタン、n-オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、トルエン、キシレン、シメン、デュレン、インデン、ジペンテン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、シクロヘキシルベンゼン等の炭化水素系化合物、またエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールn-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、ビス(2-メトキシエチル)エーテル、p-ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系化合物、さらにプロピレンカーボネート、γ-ブチロラクトン、N-メチル-2-ピロリドン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノン、アセトニトリル等の極性化合物を好適に用いることができる。このような液体を用いることにより、金属粒子の不本意な酸化等を防止しつつ、金属粒子の生産性を特に優れたものとし、また、各粒子間での大きさ、形状、特性のばらつきを特に小さいものとすることができる。
[1-2]ボロン酸
本発明の顔料分散体は、下記式(1)で示されるボロン酸を、表面処理剤として含んでいる。
RB(OH) ・・・ (1)
(式(1)中、Rは、水素原子、または、置換基を有していてもよい炭化水素基である。)
本発明の顔料分散体中において、上記のボロン酸は、その少なくとも一部が、金属粒子に付着した状態で含まれており、これにより、顔料分散体を記録媒体に付与した後に分散媒を除去した際の、金属顔料の記録媒体に対する密着性を十分に優れたものとすることができるとともに、顔料分散体を用いて製造される記録物における光沢感等を優れたものとすることができる。また、顔料分散体中での金属顔料の分散安定性を良好なものとすることができ、顔料分散体の保存安定性を優れたものとすることができる。また、顔料分散体をインクジェット法で吐出する場合には、インクジェット法を適用することによる利益、例えば、微細なパターンの形成や、曲面部への記録に特に有利である点や、オンデマンド性に優れる等の利益を享受しつつ、インクジェット法による顔料分散体の液滴の吐出安定性を優れたものすることができる。
式(1)中のRは、水素原子、または、置換基を有していてもよい炭化水素基であればよく、前記炭化水素基としては、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基のいずれであってもよい。
前記炭化水素基としては、炭素数が1以上20以下の炭化水素基が挙げられる。
また、前記置換基としては、例えば、カルボキシル基、水酸基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基等のハロ基等が挙げられる。
このような炭化水素基を有するボロン酸としては、例えば、エチルボロン酸、ブチルボロン酸、n-オクチルボロン酸、ドデシルボロン酸、フェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸、4-メチルフェニルボロン酸、4-ブチルフェニルボロン酸、4-カルボキシフェニルボロン酸、4-ヒドロキシフェニルボロン酸、4-フルオロフェニルボロン酸、3,5-ジフルオロフェニルボロン酸等が挙げられ、中でも、ブチルボロン酸、n-オクチルボロン酸、ドデシルボロン酸、フェニルボロン酸、4-ビフェニルボロン酸、4-メチルフェニルボロン酸および4-ブチルフェニルボロン酸よりなる群から選択される少なくとも1種であるのが好ましい。
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
本発明の顔料分散体は、ボロン酸として、複数種の化合物を含んでいてもよい。このような場合、同一の金属粒子に複数種のボロン酸による表面処理が施されていてもよい。また、顔料分散体は、金属粒子として、互いに異なるボロン酸で表面処理されたものを含んでいてもよい。
また、ボロン酸による金属粒子への表面処理は、例えば、前述したように、気相成膜法により形成した金属製の膜を液体中で粉砕して金属粒子を形成する際に、当該液体中にボロン酸を含ませておくことにより行うものであってもよい。
同一の粒子に対し、複数種のボロン酸による表面処理を施す場合、各ボロン酸に対応する複数の工程に分けて表面処理を行ってもよいし、同一工程で、複数種のボロン酸による表面処理を行ってもよい。
顔料分散体中における金属顔料:100質量部に対するボロン酸の含有量の下限は、0.1質量部であるのが好ましく、0.2質量部であるのがより好ましく、0.3質量部であるのがさらに好ましい。また、顔料分散体中における金属顔料:100質量部に対するボロン酸の含有量の上限は、50質量部であるのが好ましく、40質量部であるのがより好ましい。
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
[1-3]分散媒
本発明の顔料分散体は、金属顔料を分散させる分散媒を含有している。
当該分散媒は、本発明の顔料分散体中において、金属顔料を分散させる機能を有していればよく、さらに、前記金属顔料以外の成分を溶解する溶媒としての機能も有するものであってもよい。
また、顔料分散体が分散媒を含むことにより、例えば、インクジェットによる顔料分散体の吐出が可能となる。
分散媒は、水や、各種の有機溶媒等が挙げられる。
顔料分散体が水系の組成物である場合、分散媒の主成分として水を含んでいればよいが、より具体的には、顔料分散体を構成する分散体全体における水の含有量は、50質量%超であるのが好ましく、55質量%以上であるのがより好ましく、60質量%以上であるのがさらに好ましい。
顔料分散体が溶剤系の組成物である場合、顔料分散体を構成する分散体全体における水の含有量は、30質量%以下であるのが好ましく、20質量%以下であるのがより好ましく、10質量%以下であるのがさらに好ましい。
前記有機溶媒としては、例えば、アルコール化合物、エステル化合物、エーテル化合物、ヒドロキシケトン、炭酸ジエステル、環状アミド化合物等を用いることができる。
前記有機溶媒の具体例としては、例えば、グリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2,5-ヘキサンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、4-メチル-1,2-ペンタンジオール、2-フェノキシエタノール、2-(2-メトキシ-1-メチルエトキシ)-1-メチルエチルアセテート、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、4-メチル-1,3-ジオキソラン-2-オン、ビス(2-ブトキシエチル)エーテル、グルタル酸ジメチル、エチレングリコールジn-ブチレート、1,3-ブチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、1,6-ジアセトキシヘキサン、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ブトキシプロパノール、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールメチルブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、3-エトキシプロピオン酸エチル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、3-メトキシブチルアセテート、ジエチレングリコールジエチルエーテル、オクタン酸エチル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸シクロヘキシル、こはく酸ジエチル、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタノン、こはく酸ジメチル、1-ブトキシ-2-プロパノール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、3-メトキシ-n-ブチルアセテート、ジアセチン、ジプロピレングリコールモノn-プロピルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ブチルグリコレート、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールモノn-ブチルエーテル、N-メチル-2-ピロリドン、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、ビス(2-プロポキシエチル)エーテル、ジエチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールエチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルプロピルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテルアセテート、トリエチレングリコールメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールエチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールプロピルエーテルアセテート、トリエチレングリコールブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールブチルエチルエーテル、トリエチレングリコールエチルメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルプロピルエーテル、トリエチレングリコールメチルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、n-ノニルアルコール、ジエチレングリコールモノノルマルブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール2-エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-2-エチルヘキシルエーテル、トリプロピレングリコールモノn-ブチルエーテル、ブチルセロソルブアセテート、γ-ブチロラクトン等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
顔料分散体が水系の組成物である場合、分散媒としては、水とともにアルコール化合物を含んでいるのが好ましく、水とともにアルコール化合物として1,2-ヘキサンジオールおよび2-フェノキシエタノールのうちの少なくとも一方を含んでいるのがより好ましい。
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
顔料分散体が水系の組成物である場合、顔料分散体を構成する分散体全体におけるアルコール化合物の含有量は、20質量%以上45質量%以下であるのが好ましく、25質量%以上40質量%以下であるのがより好ましく、30質量%以上38質量%以下であるのがさらに好ましい。
また、顔料分散体が溶剤系の組成物である場合、分散媒としては、エーテル化合物を含んでいるのが好ましく、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルおよびトリエチレングリコールモノブチルエーテルのうち少なくとも1種を含んでいるのがより好ましく、ジエチレングリコールジエチルエーテルおよびトリエチレングリコールモノブチルエーテルのうちの少なくとも一方を含んでいるのがさらに好ましい。
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
顔料分散体が溶剤系の組成物である場合、顔料分散体を構成する分散媒全体に占めるジエチレングリコールジエチルエーテルの含有量およびトリエチレングリコールモノブチルエーテルエーテルの含有量の和の割合は、40質量%以上であるのが好ましく、50質量%以上であるのがより好ましく、70質量%以上であるのがさらに好ましい。
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
顔料分散体中における分散媒の含有量の下限は、特に限定されないが、50.0質量%であるのが好ましく、60.0質量%であるのがより好ましく、70.0質量%であるのがさらに好ましい。また、顔料分散体中における分散媒の含有量の上限は、特に限定されないが、99.8質量%であるのが好ましく、99.5質量%であるのがより好ましく、99.0質量%であるのがさらに好ましい。
特に、顔料分散体がインクジェット法により吐出されるインクそのものである場合、当該インク中における分散媒の含有量の下限は、特に限定されないが、70.0質量%であるのが好ましく、80.0質量%であるのがより好ましく、85.0質量%であるのがさらに好ましい。また、顔料分散体がインクジェット法により吐出されるインクそのものである場合、当該インク中における分散媒の含有量の上限は、特に限定されないが、99.8質量%であるのが好ましく、99.5質量%であるのがより好ましく、99.0質量%であるのがさらに好ましい。
また、顔料分散体がインクジェット法により吐出されるインクの調製に用いられる原液である場合、当該原液中における分散媒の含有量の下限は、特に限定されないが、50.0質量%であるのが好ましく、60.0質量%であるのがより好ましく、70.0質量%であるのがさらに好ましい。また、顔料分散体がインクジェット法により吐出されるインクの調製に用いられる原液である場合、当該原液中における分散媒の含有量の上限は、特に限定されないが、97.0質量%であるのが好ましく、96.0質量%であるのがより好ましく、95.0質量%であるのがさらに好ましい。
[1-4]ポリオキシアルキレンアミン化合物
本発明の顔料分散体は、上記の成分に加えて、さらに、ポリオキシアルキレンアミン化合物を含有していてもよい。
これにより、前述したボロン酸とともに、ポリオキシアルキレンアミン化合物を、金属粒子に対する表面処理剤として機能させることができ、ボロン酸を用いることによる効果と相乗的に作用して、前述した効果がより顕著に発揮される。より具体的には、顔料分散体を記録媒体に付与した後に分散媒を除去した際の、金属顔料の記録媒体に対する密着性をより優れたものとすることができるとともに、顔料分散体を用いて製造される記録物における光沢感等をより優れたものとすることができる。また、顔料分散体中での金属顔料の分散安定性をより良好なものとすることができ、顔料分散体の保存安定性をより優れたものとすることができる。また、金属顔料の耐水性をより優れたものとすることができる。また、顔料分散体をインクジェット法で吐出する場合には、インクジェット法を適用することによる利益、例えば、微細なパターンの形成や、曲面部への記録に特に有利である点や、オンデマンド性に優れる等の利益を享受しつつ、インクジェット法による顔料分散体の液滴の吐出安定性をより優れたものすることができる。
ポリオキシアルキレンアミン化合物は、分子内にポリオキシアルキレン構造を有するアミン化合物であれば、いかなるものであってもよいが、下記式(2)で示される化合物であるのが好ましい。
(OCHCH(OCHCHCHNH ・・・ (2)
(式(2)中、Rは、水素原子またはアルキル基であり、mは、0以上の整数であり、nは、1以上の整数である。)
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
上記式(2)中のRは、水素原子またはアルキル基であればよいが、アルキル基の場合、当該アルキル基を構成する炭素数は、1以上5以下であるのが好ましい。
また、上記式(2)におけるnに対するmの比率であるm/nの値、すなわち、ポリオキシアルキレンアミン化合物の分子内におけるオキシプロピレンユニットの物質量に対するオキシエチレンユニットの物質量の比率の下限は、0.05であるのが好ましく、0.15であるのがより好ましく、0.70であるのがさらに好ましい。また、m/nの値の上限は、10.00であるのが好ましく、8.00であるのがより好ましく、6.00であるのがさらに好ましい。
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
上記のように、上記式(2)中におけるオキシエチレンユニットとオキシプロピレンユニットの順番は問わない。より具体的には、上記式(2)では、連続するオキシエチレンユニットの末端にアミノ基が結合しており、連続するオキシプロピレンユニットの末端にRが結合しているが、連続するオキシプロピレンユニットの末端にアミノ基が結合しており、連続するオキシエチレンユニットの末端にRが結合していてもよい。また、上記式(2)で示される化合物は、ブロック共重合体であってもよいし、ランダム共重合体であってもよい。
ポリオキシアルキレンアミン化合物の重量平均分子量の下限は、特に限定されないが、300であるのが好ましく、500であるのがより好ましい。また、ポリオキシアルキレンアミン化合物の重量平均分子量の上限は、特に限定されないが、8000であるのが好ましく、5000であるのがより好ましく、3000であるのがさらに好ましい。
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
本発明の顔料分散体は、ポリオキシアルキレンアミン化合物として、複数種の化合物を含んでいてもよい。このような場合、同一の金属粒子に複数種のポリオキシアルキレンアミン化合物による表面処理が施されていてもよい。また、顔料分散体は、金属粒子として、互いに異なるポリオキシアルキレンアミン化合物で表面処理されたものを含んでいてもよい。
また、ポリオキシアルキレンアミン化合物による金属粒子への表面処理は、例えば、前述したように、気相成膜法により形成した金属製の膜を液体中で粉砕して金属粒子を形成する際に、当該液体中にポリオキシアルキレンアミン化合物を含ませておくことにより行うものであってもよい。
同一の粒子に対し、複数種のポリオキシアルキレンアミン化合物による表面処理を施す場合、各ポリオキシアルキレンアミン化合物に対応する複数の工程に分けて表面処理を行ってもよいし、同一工程で、複数種のポリオキシアルキレンアミン化合物による表面処理を行ってもよい。
また、ポリオキシアルキレンアミン化合物による表面処理は、前述したボロン酸による表面処理と、同一工程で行ってもよいし、異なる工程で行ってもよい。ポリオキシアルキレンアミン化合物による表面処理は、前述したボロン酸による表面処理の工程より先に行ってもよいし、前述したボロン酸による表面処理の工程より後に行ってもよいが、ポリオキシアルキレンアミン化合物による表面処理は、前述したボロン酸による表面処理の工程より先に行うのが好ましい。
顔料分散体中における金属顔料:100質量部に対するポリオキシアルキレンアミン化合物の含有量の下限は、0.1質量部であるのが好ましく、0.2質量部であるのがより好ましく、0.3質量部であるのがさらに好ましい。また、顔料分散体中における金属顔料:100質量部に対するポリオキシアルキレンアミン化合物の含有量の上限は、50質量部であるのが好ましく、40質量部であるのがより好ましく、20質量部であるのがさらに好ましい。
これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
顔料分散体中におけるボロン酸の含有量をXB[質量%]、顔料分散体中におけるポリオキシアルキレンアミン化合物の含有量をXA[質量%]としたとき、XA/XBの値の下限は、0.50であるのが好ましく、0.80であるのがより好ましく、1.0であるのがさらに好ましい。また、XA/XBの値の上限は、100.0であるのが好ましく、70.0であるのがより好ましく、50.0であるのがさらに好ましい。
これにより、ボロン酸とポリオキシアルキレンアミン化合物とを併用することによる相乗効果がより顕著に発揮される。
[1-5]その他の成分
本発明の顔料分散体は、上述した以外の成分を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、前述したボロン酸やポリオキシアルキレンアミン化合物以外の表面処理剤、レベリング剤、バインダー、重合促進剤、重合禁止剤、光重合開始剤、分散剤、界面活性剤、浸透促進剤、保湿剤、着色剤、定着剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、増粘剤、増感剤等が挙げられる。
バインダーとしては、樹脂であればよいが、アクリル系樹脂、エステル系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロースアセテートブチレート等のセルロースエステル樹脂等が好ましく挙げられ、アクリル系樹脂がより好ましい。バインダーを含む場合、組成物中に、0.1質量%以上含むことが好ましく、1質量%以下含むことが好ましく、0.5質量%以下含むことが好ましい。
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤等が好ましく挙げられ、シリコーン系界面活性剤が、特に好ましい。界面活性剤を含む場合、組成物中に、0.1質量%以上含むことが好ましく、1質量%以下含むことが好ましく、0.5質量%以下含むことが好ましい。
振動式粘度計を用いて、JIS Z8809に準拠して測定される、本発明の顔料分散体の20℃での粘度の上限は、特に限定されないが、25mPa・sであるのが好ましく、15mPa・sであるのがより好ましい。また、振動式粘度計を用いて、JIS Z8809に準拠して測定される、本発明の顔料分散体の20℃での粘度の下限は、特に限定されないが、3mPa・sであるのがより好ましい。
これにより、例えば、インクジェット法による顔料分散体の液滴吐出をより好適に行うことができる。
[2]記録物
次に、本発明に係る記録物について説明する。
本発明に係る記録物は、上述したような顔料分散体を記録媒体上に付与することにより製造されたものである。
このような記録物は、顔料分散体を用いて形成された記録部の記録媒体に対する密着性、光沢感に優れ、記録部における欠陥の発生が効果的に防止されたものである。また、金属顔料の耐水性にも優れているため、記録物の耐久性、信頼性にも優れている。
記録媒体は、いかなるものであってもよく、吸収性または非吸収性のいずれを用いてもよく、例えば、普通紙、インクジェット用専用紙等の紙、プラスチック材料、金属、セラミックス、木材、貝殻、綿、ポリエステル、ウール等の天然繊維・合成繊維、不織布等を用いることができる。また、記録媒体の形状は、特に限定されず、シート状等、いかなるものであってもよい。
記録媒体への顔料分散体の付与方法は、特に限定されず、例えば、各種塗布法、各種印刷方法等が挙げられるが、中でも、インクジェット法が好ましい。
これにより、従来において金属顔料を含むインクをインクジェット法に適用した場合における問題、例えば、液滴の吐出安定性の低下等の問題の発生を十分に防止しつつ、インクジェット法を適用することによる利益、例えば、微細なパターンの形成や、曲面部への記録に特に有利である点や、オンデマンド性に優れる等の利益を享受することができる。
インクジェット法の方式としては、ピエゾ方式や、インクを加熱して発生した泡によりインクを吐出させる方式等を用いることができるが、顔料分散体の変質のし難さ等の観点から、ピエゾ方式が好ましい。
インクジェット法による顔料分散体の吐出は、公知の液滴吐出装置を用いて行うことができる。
本発明に係る記録物は、いかなる用途のものであってもよく、例えば、装飾品やそれ以外に適用されるものであってもよい。本発明に係る記録物の具体例としては、コンソールリッド、スイッチベース、センタークラスター、インテリアパネル、エンブレム、センターコンソール、メーター銘板等の車両用内装品、各種電子機器の操作部、装飾性を発揮する装飾部、指標、ロゴ等の表示物等が挙げられる。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
[3]顔料分散体としてのインクジェットインクの製造
(実施例A1)
まず、表面粗さRaが0.02μm以下で表面が平滑な厚さ20μmのポリエチレンテレフタレート製のフィルムを用意した。
次に、このフィルムの一方の面の全体に、アセトンにより可溶化させた離型樹脂をロールコーターによりコーティングすることで離型層を形成した。
離型層が形成されたポリエチレンテレフタレート製のフィルムを5m/sの速度で真空蒸着装置内に搬送し、減圧下において、Alで構成された厚さ15nmの膜を形成した。
次に、Alの膜が形成されたポリエチレンテレフタレート製のフィルムを、テトラヒドロフラン中に浸漬し、40kHzの超音波振動を付与することにより、Al製の金属粒子の集合体である金属顔料の分散液が得られた。
次に、遠心分離機にてテトラヒドロフランを除去し、ジエチレングリコールジエチルエーテルを添加して金属顔料の含有量が5質量%の懸濁液を得た。
次に、この懸濁液について、循環型の高出力超音波粉砕機で処理を施すことにより、所定の大きさになるまで金属粒子を粉砕した。当該処理では、20kHzの超音波を付与した。
次に、前記懸濁液に、上記式(2)で示されるポリオキシアルキレンアミン化合物を加えて、40kHzの超音波照射のもと55℃で1時間の熱処理を施すことにより、金属粒子の凝集を解して一次粒子の状態で、金属粒子を分散させた。ここで、ポリオキシアルキレンアミン化合物としては、連続するオキシエチレンユニットの末端にアミノ基が結合しており、連続するオキシプロピレンユニットの末端にメチル基が結合しているブロック共重合体であり、上記式(2)中のmとnとの間でm/nが3.10の条件を満足し、重量平均分子量が2000のものを用いた。
さらに、そこに、ボロン酸であるブチルボロン酸を加えた。そして、28kHzの超音波照射下にて55℃で3時間の熱処理を施すことにより、インクジェットインク製造用原液を得た。
次に、上記のようにして得られたインクジェットインク製造用原液と、ジエチレングリコールジエチルエーテルと、トリエチレングリコールモノブチルエーテルと、γ-ブチロラクトンと、バインダーとしてのセルロースアセテートブチレートとを所定の割合で混合した。これにより、表1に示すような組成の顔料分散体としての溶剤系のインクジェットインクを製造した。
(実施例A2~A15)
インクジェットインク製造用原液の調製に用いる原料の種類・比率を変更することにより、表1、表2に示すような組成となるようにした以外は、前記実施例A1と同様にして溶剤系のインクジェットインクを製造した。
(比較例A1)
インクジェットインク製造用原液の調製において、ボロン酸の代わりに、フッ素系リン系化合物としてのCF(CF(CHP(O)-(OH)を用いた以外は、前記実施例A1と同様にして溶剤系のインクジェットインクを製造した。
(実施例B1)
まず、前記実施例A1と同様にして、インクジェットインク製造用原液を製造した。
次に、遠心分離機にてジエチレングリコールジエチルエーテルを除去し、水、1,2-ヘキサンジオール、2-フェノキシエタノール、および、バインダーとしての熱可塑性ポリウレタンエラストマーであるレザミンD1060(大日精化工業社製)と所定の割合で混合した。これにより、表3に示すような組成の顔料分散体としての水系のインクジェットインクを製造した。
(実施例B2~B15)
インクジェットインク製造用原液の調製に用いる原料の種類・比率を変更することにより、表3、表4に示すような組成となるようにした以外は、前記実施例B1と同様にして水系のインクジェットインクを製造した。
(比較例B1)
インクジェットインク製造用原液の調製において、ボロン酸の代わりに、フッ素系リン系化合物としてのCF(CF(CHP(O)-(OH)を用い、各成分の使用量を表4に示すように変更した以外は、前記実施例B1と同様にして水系のインクジェットインクを製造した。
[5]評価
[5-1]分散性
前記各実施例および各比較例で得られたインクジェットインクについて、マイクロトラックMT-3300(マイクロトラック・ベル社製、レーザー回析・散乱式粒子径分布測定装置)を用いて、当該インクジェットインクに含まれる金属粒子の体積平均粒子径D50を測定した。粉砕直後の粒子径D50を基準値として、前記各実施例および各比較例で最終的に得られたインクジェットインク中に含まれる金属粒子の体積平均粒子径D50を比較し、以下の基準に従い金属粒子の分散性を評価した。前記基準値に対するインクジェットインク中に含まれる金属粒子の体積平均粒子径D50の比率が小さいほど、金属粒子の分散性に優れていると言える。B以上を良好なレベルとした。
A:基準値に対するインクジェットインク中に含まれる金属粒子のD50の比率が130%未満。
B:基準値に対するインクジェットインク中に含まれる金属粒子のD50の比率が130%以上200%未満。
C:基準値に対するインクジェットインク中に含まれる金属粒子のD50の比率が200%以上。
[5-2]光沢
インクジェットプリンター(セイコーエプソン社製、SC-S80650の改造機)を用いて、ポリ塩化ビニル製のフィルム上に、前記各実施例および各比較例で得られたインクジェットインクを吐出し、ベタ印刷の記録部を形成した。
このようにして製造された各記録物の記録部について、光沢度計であるMINOLTA MULTI GLOSS 268を用い、煽り角度60°での光沢度を測定した。溶剤系のインクジェットインクを用いて製造した記録物、水系のインクジェットインクを用いて製造した記録物について、それぞれ、以下の基準に従い評価した。この値が大きいほど光沢性に優れていると言える。B以上を良好なレベルとした。
<溶剤系インク>
A:光沢度が500以上。
B:光沢度が400以上500未満。
C:光沢度が400未満。
<水系インク>
A:光沢度が400以上。
B:光沢度が300以上400未満。
C:光沢度が300未満。
[5-3]密着性
上記[5-2]で製造した各記録物の記録部に対し、ピール試験を行い、記録部の剥離状態を目視で観察し、以下の基準に従い評価した。剥離が少ないほど密着性に優れていると言える。B以上を良好なレベルとした。
A:剥離が認められない。
B:わずかに剥離が認められる。
C:はっきりと剥離が認められる。
[5-4]耐水性
製造直後の前記実施例B1~B15および比較例B1の水系のインクジェットインクを、それぞれ、インクパックに充填し、70℃で6日間静置した。
充填直後のインクパックの体積の測定値と、70℃で6日間静置した後のインクパックの体積の測定値から、インクパックの体積の増加量を水素発生量として求めた。この値が小さいほど、金属顔料の耐水性に優れていると言える。B以上を良好なレベルとした。
A:インクパックの体積の増加量が0.25cc/g未満。
B:インクパックの体積の増加量が0.25cc/g以上1.0cc/g未満。
C:インクパックの体積の増加量が1.00cc/g以上。
これらの結果を、前記各実施例および各比較例のインクジェットインクの組成とともに、表1~表4にまとめて示す。なお、表中、各成分の含有量の単位は、質量%である。また、表中、エチルボロン酸を「B1」、ブチルボロン酸を「B2」、n-オクチルボロン酸を「B3」、ドデシルボロン酸を「B4」、フェニルボロン酸を「B5」、4-ビフェニルボロン酸を「B6」、4-メチルフェニルボロン酸を「B7」、4-ブチルフェニルボロン酸を「B8」、4-カルボキシフェニルボロン酸を「B9」、4-ヒドロキシフェニルボロン酸を「B10」、4-フルオロフェニルボロン酸を「B11」、3,5-ジフルオロフェニルボロン酸を「B12」、上記式(2)で示されるポリオキシアルキレンアミン化合物であって、Rがメチル基であり、mとnとの間でm/nが0.11の条件を満足し、重量平均分子量が600のものを「M600」、上記式(2)で示されるポリオキシアルキレンアミン化合物であって、Rがメチル基であり、mとnとの間でm/nが6.33の条件を満足し、重量平均分子量が1000のものを「M1000」、上記式(2)で示されるポリオキシアルキレンアミン化合物であって、Rがメチル基であり、mとnとの間でm/nが3.10の条件を満足し、重量平均分子量が2000のものを「M2070」、その他の表面処理剤であるフッ素系リン系化合物としてのCF(CF(CHP(O)-(OH)を「FHP-2-OH」、ジエチレングリコールジエチルエーテルを「DEDG」、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを「BTG-H」、γ-ブチロラクトンを「γBL」、1,2-ヘキサンジオールを「1,2HD」、2-フェノキシエタノールを「2PE」、セルロースアセテートブチレートを「CAB」、レザミンD1060(大日精化工業社製)を「D1060」で示した。なお、M600、M1000およびM2070は、いずれも、連続するオキシエチレンユニットの末端にアミノ基が結合しており、連続するオキシプロピレンユニットの末端にメチル基が結合しているブロック共重合体であった。また、前記各実施例および各比較例のインクジェットインクでは、金属粒子の体積平均粒子径は、いずれも、0.20μm以上1.00μm以下の範囲内の値であった。また、前記各実施例および各比較例のインクジェットインクでは、金属粒子の微粒子側からの体積累積分布率90%での粒径D90は、いずれも、0.50μm以上1.50μm以下の範囲内の値であった。また、前記各実施例のインクジェットインクを構成する金属顔料に関して、それぞれ任意の50個の金属粒子について観察を行った。その結果、投影面積が最大となる方向から観察した際、すなわち、平面視した際の面積S[μm]と、当該観察方向と直交する方向のうち観察した際の面積が最大となる方向から観察した際の面積S[μm]に対する比率であるS/Sを求め、これらの平均値を求めたところ、S/Sの平均値は、いずれも、19以上であった。表中の平均粒子径D50、D90は、マイクロトラックMT-3000(マイクロトラックベル社製、レーザー回析・散乱式粒子径分布測定装置)を用いて測定した。また、振動式粘度計を用いて、JIS Z8809に準拠して測定された前記各実施例のインクジェットインクの20℃における粘度は、いずれも、3mPa・s以上15mPa・s以下の範囲内の値であった。
表1~表4から明らかなように、本発明のインクジェットインクは、いずれも、金属顔料の分散性に優れており、本発明のインクジェットインクを用いて製造した記録物においては、記録部の光沢、記録部の記録媒体に対する密着性に優れていた。また、本発明の水系のインクジェットインクについては、耐水性に優れることも確認された。これに対して、各比較例では、満足な結果が得られなかった。
また、本発明のインクジェットインクは、吐出安定性に優れ、特に、過酷条件下で保存した場合であっても、吐出安定性に優れており、記録物の光沢感を優れたものとすることができることが確認された。このようなことから、本発明のインクジェットインクは、過酷条件下で保存した場合だけでなく、長期間保存した場合であっても、優れた吐出安定性を保持することができ、製造される記録物の光沢感を優れたものとすることができると考えられる。
また、金属顔料:100質量部に対するポリオキシアルキレンアミン化合物の含有量を0.1質量部以上50質量部以下の範囲内で種々変更し、金属顔料:100質量部に対するボロン酸の含有量を0.1質量部以上50質量部以下種々変更し、アルミニウム製の金属顔料の代わりに、アルミニウム合金製の金属顔料を用いた以外は、前記各実施例および各比較例と同様にインクジェットインクを製造し、前記と同様の評価を行ったところ、前記と同様の結果が得られた。

Claims (8)

  1. 金属顔料と、前記金属顔料を分散させる分散媒とを含有する顔料分散体であって、
    前記金属顔料は、下記式(1)で示されるボロン酸を含む表面処理剤により処理されたものである、顔料分散体。
    RB(OH) ・・・ (1)
    (式(1)中、Rは、水素原子、または、置換基を有していてもよい炭化水素基である。)
  2. さらに、ポリオキシアルキレンアミン化合物を含有する、請求項1に記載の顔料分散体。
  3. 前記ポリオキシアルキレンアミン化合物が、下記式(2)で示される化合物である、請求項2に記載の顔料分散体。
    (OCHCH(OCHCHCHNH ・・・ (2)
    (式(2)中、Rは、水素原子またはアルキル基であり、mは、0以上の整数であり、nは、1以上の整数である。)
  4. 前記金属顔料:100質量部に対する前記ポリオキシアルキレンアミン化合物の含有量が、0.1質量部以上50質量部以下である、請求項2または3に記載の顔料分散体。
  5. 前記金属顔料:100質量部に対する前記ボロン酸の含有量が、0.1質量部以上50質量部以下である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の顔料分散体。
  6. 前記金属顔料は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されたものである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の顔料分散体。
  7. 前記顔料分散体は、溶剤系インクジェットインク組成物である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の顔料分散体。
  8. 前記顔料分散体は、水系インクジェットインク組成物である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の顔料分散体。
JP2022035028A 2022-03-08 2022-03-08 顔料分散体 Pending JP2023130629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022035028A JP2023130629A (ja) 2022-03-08 2022-03-08 顔料分散体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022035028A JP2023130629A (ja) 2022-03-08 2022-03-08 顔料分散体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023130629A true JP2023130629A (ja) 2023-09-21

Family

ID=88050207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022035028A Pending JP2023130629A (ja) 2022-03-08 2022-03-08 顔料分散体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023130629A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9783693B2 (en) White ink
CN114806284B (zh) 金属颜料组合物及着色方法
WO2006101054A1 (ja) メタリック顔料、顔料分散液、メタリック顔料インク組成物およびインクジェット記録方法
US10259959B2 (en) Aqueous coating composition
US10953681B2 (en) Ink jet composition and recorded matter
JP2012017436A (ja) インク組成物
JP5935491B2 (ja) インクジェット用組成物および記録物
KR102381106B1 (ko) 플레이크상 금속 안료, 및 플레이크상 금속 안료의 제조 방법
JP7380031B2 (ja) インクジェット用組成物
JP2013023562A (ja) アルミニウム顔料
JP2023130629A (ja) 顔料分散体
JP7380032B2 (ja) インクジェット用インクセットおよび記録方法
US20190300732A1 (en) Ink Jet Composition And Recorded Matter
JP2022103981A (ja) 水系組成物および着色方法
JP2022116605A (ja) 着色用組成物および着色方法
JP2019177560A (ja) 受理溶液、この受理溶液を含有するインクセット及びインクセットを用いた印刷物の製造方法
JP2024002475A (ja) 水系着色用組成物、着色方法、及び顔料分散液
JP2023142521A (ja) 着色用組成物、着色方法及び顔料分散液
JP2023127104A (ja) 着色用組成物、着色方法及び顔料分散体
JP2024048626A (ja) 溶剤系インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法
JP2023142522A (ja) 着色用組成物、着色方法及び顔料分散液
JP2024001462A (ja) 着色用組成物、着色方法及び顔料分散液