JP2023130261A - 車両用シート - Google Patents

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祐二 常盤
Yuji Tokiwa
一哉 飯村
Kazuya Iimura
一隆 武本
Kazutaka Takemoto
修也 福田
Shuya Fukuda
昇明 清水
Noriaki Shimizu
慧 大槻
Satoru Otsuki
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Abstract

【課題】シートバックフレームに対してシートバックパッドのシート幅方向の内側へのずれを抑制することが可能な車両用シートを得る。【解決手段】シートバックフレーム16とシートバックパッド18間にはパッドサポータ20が介在し、パッドサポータ20にはシートバックフレーム16のヒンジ部48、50の前端部51を被覆する被覆部80が設けられている。この被覆部80はヒンジ部48、50に対して引っ掛かった状態となり、当該被覆部80を介してヒンジ部48、50に対するパッドサポータ20の係合部76、78の係合力を向上させると共に、パッドサポータ20の係合部76、78を介してヒンジ部48、50に対するシートバックパッド18の係合部66、68の係合力を向上させることが可能となる。その結果、シートバックフレーム16に対してシートバックパッド18のシート幅方向の内側へのずれを抑制することが可能となる。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1には、車両用シートのフレームは、シートクッションを構成するシートクッションフレームと、シートバックを構成するシートバックフレーム及び可動フレーム(中折れフレーム)と、を有する技術が開示されている。
この先行技術では、シートクッションフレームにパッド及び表皮材を被せることによってシートクッションが構成され、シートバックフレームの下部及び可動フレームにパッド及び表皮材を被せることによってシートバックが構成されるようになっている。また、シートバックの下端部にはヒンジ部が設けられており、当該ヒンジ部を介して、シートバックがシートクッションに対して回動可能とされている。
特開2019-182426号公報
しかしながら、ヒンジ部の周辺部には複数の部材が設けられている。このため、シートバックフレームのヒンジ部に対してパッド(シートバックパッド)を係合させるためには、工夫が必要とされる。
仮に、当該シートバックフレームに対してシートバックパッドがシート幅方向の内側へずれた(落下した)場合、シートバックフレームの下端部では表皮材が内側へ引っ張られ、シートクッションとシートバックとの間の隙間が大きくなり、シートバック表面上の表皮にシワが発生したり、造形を崩してしまったりと外観上好ましくない。
本発明は上記事実を考慮し、シートバックフレームに対してシートバックパッドのシート幅方向の内側へのずれを抑制することが可能な車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、乗員が着座するシートクッションに対してヒンジ部を介して回動し前記シートクッションに着座した着座乗員の上体を支持するシートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、発泡材で形成され、前記シートバックフレームにおけるシート前後方向の前方側に設けられ前記着座乗員の上体を弾性的に支持するシートバックパッドと、前記シートバックフレームと前記シートバックパッドの間に介在され、当該シートバックフレームに対して当該シートバックパッドを保持するパッドサポータと、を備え、前記シートバックパッドに形成され、前記ヒンジ部に対してシート前後方向の前方側から係合される第1係合部と、前記パッドサポータに形成され、前記ヒンジ部と前記第1係合部の間に介在される第2係合部と、前記第2係合部に設けられ、前記第1係合部から露出し、シート側面視で少なくとも前記ヒンジ部におけるシート前後方向の前縁部と重なり前端部を被覆する被覆部と、を含んで構成されている。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートでは、シートバックフレームと、シートバックパッドと、パッドサポータと、を備えている。
乗員が着座するシートクッションに対し、当該シートクッションに着座した着座乗員の上体を支持するシートバックが、ヒンジ部を介して回動可能とされており、シートバックフレームは、当該シートバックの骨格を構成する。また、シートバックパッドは、発泡材で形成されており、シートバックフレームにおけるシート前後方向の前方側に設けられて着座乗員の上体を弾性的に支持する。さらに、パッドサポータは、シートバックフレームとシートバックパッドの間に介在されており、当該シートバックフレームに対して当該シートバックパッドを保持する。
シートバックパッドには第1係合部が形成されており、第1係合部は、ヒンジ部に対してシート前後方向の前方側から係合される。また、パッドサポータには第2係合部が形成されており、第2係合部は、ヒンジ部と第1係合部の間に介在される。つまり、シートバックパッドの第1係合部は、パッドサポータの第2係合部を介して、シートバックフレームのヒンジ部に係合される。
ここで、パッドサポータに形成された第2係合部には被覆部が設けられている。当該被覆部は、シートバックパッドに形成された第1係合部から露出し、シート側面視で少なくともシートバックフレームのヒンジ部におけるシート前後方向の前縁部と重なり当該ヒンジ部の前端部を被覆している。
シートバックフレームのヒンジ部周りは他の部位と比較して部品点数が多いため、シートバックパッドはこれらの部品との干渉を回避する必要がある。このため、シートバックフレームのヒンジ部に対して、シートバックパッドの第1係合部はシート前後方向の前方側から係合されるように設定されている。そして、パッドサポータの第2係合部、シートバックパッドの第1係合部は、当該ヒンジ部に対して、シートバックの回動中心となるヒンジ部の軸部の径方向に沿って当該ヒンジ部の外側に係合されることになる。
比較例として、パッドサポータに形成された第2係合部に当該被覆部が設けられていない場合、シートバックパッドの第1係合部は、ヒンジ部に対してシート前後方向の前方側から係合されるだけなので、シートバックフレームのヒンジ部に対して係合力が弱い場合、シートバックパッドの第1係合部がヒンジ部から外れ、当該第1係合部がシート幅方向の内側へずれる可能性がある。
これに対して、本発明では、前述したように、パッドサポータの第2係合部にヒンジ部の前端部を被覆する被覆部が設けられている。つまり、この被覆部はシートバックフレームのヒンジ部に接触している。これにより、被覆部とヒンジ部との間で静止摩擦力を得ることができ、ヒンジ部に対して被覆部が引っ掛かった状態となっている。
このように、ヒンジ部に対して被覆部を引っ掛けるようにすることで、本発明では、当該被覆部を介してヒンジ部に対するパッドサポータの第2係合部の係合力を向上させると共に、当該パッドサポータの第2係合部を介して、ヒンジ部に対するシートバックパッドの第1係合部の係合力を向上させることが可能となる。その結果、本発明では、シートバックパッドの第1係合部において、シートバックフレームのヒンジ部に対するシート幅方向の内側へのずれを抑制することが可能となる。なお、被覆部とヒンジ部との間に接着剤が介在されてもよい。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記パッドサポータは、シート状部材で形成されている。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートでは、パッドサポータは、シート状部材で形成され、シートバックフレームとシートバックパッドの間に介在されている。このように、パッドサポータがシート状部材で形成されることによって、例えば、パッドサポータが樹脂成形品で形成された場合と比較して厚みを薄くすることができる。これにより、シートバックパッドの形状に影響しないようにすることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項2に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記パッドサポータは、布部材で形成されている。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートでは、パッドサポータは、布部材で形成され、シートバックフレームとシートバックパッドの間に介在されている。このように、パッドサポータが布部材で形成されることによって、例えば、金属で形成されたシートバックフレームに対して摺動性を有するプラスチック部材を接触させた場合と比較して、シートバックフレームとパッドサポータとの間で静止摩擦力を増大させることができる。これにより、シートバックパッドの第1係合部においてシートバックフレームのヒンジ部に対するシート幅方向の内側へずれをより抑制することが可能となる
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項3に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記被覆部は、前記第2係合部に対して縫製により一体化されている。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートでは、被覆部が、第2係合部に対して縫製により一体化されることによって、被覆部が設けられた状態のパッドサポータとシートバックパッドを一体成形により一体化させることができる。これにより、接着等によりパッドサポータとシートバックパッドを一体化させる場合と比較して、生産性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記パッドサポータと前記シートバックパッドは一体成形されている。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートでは、パッドサポータとシートバックパッドは一体成形されているため、パッドサポータ及びシートバックパッドを順番にシートバックフレームに対して組付ける場合と比較して作業性がよい。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の発明に係る車両用シートにおいて、前記ヒンジ部は、前記シートバックフレームにおけるシート幅方向の両外側を構成する板状のサイドフレームの下端部に設けられ、かつ前記シートクッションに対して回動する前記シートバックフレームの回動中心となる軸部と、前記軸部を支持し、下端が角丸めされ第1R部が形成された板状の軸受部と、を含んで構成され、前記第2係合部は、前記軸部の径方向に沿って前記第1R部に対してシート前後方向の前方側から重なるように第2R部が形成されると共に、前記第1係合部は、前記第2R部が介在された状態で前記軸部の径方向に沿って前記第1R部の外側から重なるように第3R部が形成されている。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートでは、シートバックフレームのヒンジ部は、当該シートバックフレームにおけるシート幅方向の両外側を構成する板状のサイドフレームの下端部に設けられている。さらに、当該ヒンジ部は、軸部及び軸受部を含んで構成されている。軸部は、シートクッションに対して回動するシートバックフレームの回動中心に設けられ、軸受部は、板状を成し、当該軸部を支持して、下端が角丸めされ第1R部が形成されている。
一方、パッドサポータに形成された第2係合部には第2R部が形成されており、当該第2R部は、軸部の径方向に沿って第1R部に対してシート前後方向の前方側から重なるように形成されている。また、シートバックパッドに形成された第1係合部には第3R部が形成されており、当該第3R部は、パッドサポータの第2係合部に形成された第2R部が介在された状態で軸部の径方向に沿って第1R部の外側から重なるように形成されている。
すなわち、シートバックフレームのヒンジ部の第1R部に対して、パッドサポータの第2係合部の第2R部が軸部の径方向の外側から重なり、パッドサポータの第2係合部の第2R部に対して、シートバックパッドの第1係合部の第3R部が軸部の径方向の外側から重なっている。
言い換えると、シートバックフレームのヒンジ部の第1R部の略同心円上に、当該ヒンジ部の第1R部、パッドサポータの第2係合部の第2R部、シートバックパッドの第1係合部の第3R部が順に重なっている。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートでは、シートバックフレームに対してシートバックパッドのシート幅方向の内側へずれを抑制することができる。
本実施形態に係る車両用シートのシートクッション及びシートバックの要部を前方かつ斜め上方側から見た斜視図である。 本実施形態に係る車両用シートのシートバックの構成を示す前方側から見た分解斜視図である。 本実施形態に係る車両用シートのシートバックの構成を示す背面側から見た分解斜視図である。 本実施形態に係る車両用シートのシートバックを示す側面図である。 本実施形態に係る車両用シートのシートバックの要部を示す斜視図である。 本実施形態に係る車両用シートのシートバックの要部を示す斜視図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態に係る車両用シート10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方(進行方向)、上方、車両幅方向の外方をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
<車両用シートの構成>
まず、本実施形態に係る車両用シート10の構成について説明する。
図1に示されるように、本実施の形態に係る車両用シート10は、乗員が着座するためのシートクッション12と、該シートクッション12に着座した着座乗員の上体を支持するシートバック14と、着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト(図示省略)と、を備えている。
図2、図3に示されるように、本実施形態に係るシートバック14は、骨格部材であるシートバックフレーム16と、パッド材であるシートバックパッド18と、シートバックパッド18を被覆するシートバック表皮(図示省略)と、を備えている。さらに、本実施形態では、シートバックフレーム16とシートバックパッド18の間には、パッドサポータ20が介在されている。
当該シートバックフレーム16は、例えば、鋼板、アルミニウム合金等によって形成されており、シートバックパッド18は、ウレタンフォーム等の発泡材によって形成されている。一方、パッドサポータ20は布部材によって形成されている。パッドサポータ20は、シートバックパッド18の裏面18Aに沿う形状として一旦成形された後、図示しない金型内で形成されるシートバックパッド18と共に一体成形される。
(シートバックフレーム)
ここで、シートバックフレーム16について説明する。
当該シートバックフレーム16は、左右一対の板状のサイドフレーム22、24を備えており、シート幅方向に互いに対向するように配置されている。サイドフレーム22、24には、当該サイドフレーム22、24のシート前後方向の前端、下端及び後端に亘ってフランジ部26、28がそれぞれ設けられている。このように、フランジ部26、28がそれぞれ形成されることによって、サイドフレーム22、24自体の剛性がそれぞれ向上している。
また、サイドフレーム22、24の下端部には、板金製のロアパネル34のシート幅方向の端部がそれぞれ連結されており、当該ロアパネル34がサイドフレーム22、24間に架け渡されている。また、ロアパネル34の下方側には、パイプ状の軸部(ヒンジ部)36の長手方向の端部がそれぞれ固定されており、当該軸部36がサイドフレーム22、24間に架け渡されている(後述する)。
また、サイドフレーム22、24の上端部には、下方側を開口として略逆U字状を曲げ加工されたパイプ状のアッパフレーム38の端部がそれぞれ連結されており、シートバックフレーム16の上端部は、アッパフレーム38によってシート幅方向に沿って架け渡されている。なお、当該アッパフレーム38のシート幅方向の中央部には、図示しないヘッドレストの脚部を保持する筒状のヘッドレストホルダー40、42が溶接等により固定されている。
また、サイドフレーム22とサイドフレーム24の間には、シート上下方向の上下に複数のSバネ44(ここでは2つ)の端部が連結されており、シートバックフレーム16におけるシート幅方向の内側には、シート幅方向に沿って複数のSバネ44が架け渡されている。
なお、これらのSバネ44同士は、サブワイヤ46によって互いに連結されている。シートバックフレーム16を含みSバネ44のシート前後方向の前方側にはシートバックパッド18が設けられているが、これらの部材によって着座乗員の姿勢の維持と乗り心地性能が確保される。
ところで、サイドフレーム22、24の下端部には、軸部36に対して回動可能に支持されたヒンジ部48、50がそれぞれ設けられている。当該ヒンジ部48、50を介して、シートバックフレーム16がリクライニング機構52によってシートクッションフレームに対してシートバックフレーム16が回動可能とされている。リクライニング機構52には、リクライニングレバー53が備わっており、当該リクライニングレバー53を回動させることによって、シートクッションフレームに対して、シートバックフレーム16がリクライニング可能とされる。
ここで、ヒンジ部48とヒンジ部50とは略同じ構成とされている。このため、両者を代表してヒンジ部48について以下説明する。なお、ヒンジ部48について説明する部材の符号については、ヒンジ部50においても同じ符号が付されるものとする。
ヒンジ部48は、サイドフレーム22の下端部において、角丸めによりR部(第1R部)54Aが形成された軸受部(ヒンジ部)54を備えている。軸受部54には、シートバックフレーム16の回動中心となる軸部36がシート幅方向に沿って架け渡されており、当該軸受部54は軸部36を回動可能に支持している。また、軸受部54には、シートクッションフレームに固定されるブラケット56が取り付けられており、当該ブラケット56に対して軸受部54は回動可能とされる。
ブラケット56には、スパイラルスプリング58の一端部が取り付けられており、スパイラルスプリング58の他端部は軸受部54に取り付けられている。シートバックフレーム16が起立した状態でシートバックフレーム16が後倒しないようスパイラルスプリング58はシートバックフレーム16を前倒させる方向へ付勢している。そして、シートバックフレーム16が後倒することによってスパイラルスプリング58には弾性エネルギが蓄積される。このため、後倒したシートバックフレーム16を起立させる際、スパイラルスプリング58の付勢力によってシートバックフレーム16の起立がアシストされる。
(シートバックパッド)
次に、シートバックパッド18について説明する。
当該シートバックパッド18は、シートバックフレーム16におけるシート前後方向の前方側を被覆する。シートバックパッド18は、乗員の上体を背面側から支持するメイン部60と、メイン部60を中心にシート幅方向の両側に設けられ乗員の上体に対して側方側からの支持を可能とするサイド部62、64と、を含んで構成されている。
サイド部62、64の下端部には、係合部(第1係合部)66、68がそれぞれ形成されており、当該係合部66、68は、シートバックフレーム16のヒンジ部48、50に対してシート前後方向の前方側からそれぞれ係合されるように設定されている。
また、当該係合部66、68には、R部(第3R部)66A、68Aがそれぞれ形成されており、当該R部66A、68Aは、シートバックフレーム16に設けられた軸部36の径方向に沿ってシートバックフレーム16のヒンジ部48、50の軸受部54にそれぞれ設けられた第1R部54Aの外側から重なるように設定されている。
(パッドサポータ)
次に、パッドサポータ20について説明する。
前述のように、パッドサポータ20は、シートバックパッド18の裏面18Aに沿う形状として一旦成形された後、シートバックパッド18と共に一体成形される。パッドサポータ20は、シートバックパッド18の裏面18A側に設けられ、シートバックパッド18がシートバックフレーム16に対して被覆された状態でシートバックパッド18とシートバックフレーム16の間に介在される。
当該パッドサポータ20は、シートバックパッド18と同様に、乗員の上体を背面側から支持するメイン部70と、メイン部70を中心にシート幅方向の両側に設けられ乗員の上体に対して側方側からの支持を可能とするサイド部72、74と、を含んで構成されている。
サイド部72、74の下端部には、係合部(第2係合部)76、78がそれぞれ形成されており、当該係合部76、78は、シートバックフレーム16のヒンジ部48、50に対してシート前後方向の前方側からそれぞれ係合されるように設定されている。
また、当該係合部76、78には、R部(第2R部)76A、78Aがそれぞれ形成されており、当該R部76A、78Aは、シートバックフレーム16に設けられた軸部36の径方向に沿ってシートバックフレーム16のヒンジ部48、50の軸受部54にそれぞれ設けられた第1R部54Aの外側から重なるように設定されている。
すなわち、シートバックフレーム16のヒンジ部48、50の第1R部54Aに対して、パッドサポータ20の係合部76、78のR部76A、78Aが軸部36の径方向の外側から重なり、パッドサポータ20の係合部76、78のR部76A、78Aに対して、シートバックパッド18の係合部66、68のR部66A、68Aが軸部36の径方向の外側から重なる。
言い換えると、シートバックフレーム16のヒンジ部48、50の第1R部54Aの略同心円上に、当該ヒンジ部48、50の第1R部54A、パッドサポータ20の係合部76、78のR部76A、78A、シートバックパッド18の係合部66、68のR部66A、68Aが順に重なっている。
ここで、本実施形態では、図2~図5に示されるように、パッドサポータ20の係合部76、78には、シートバックパッド18の係合部66、68から露出する被覆部80が設けられている。なお、図4~図6は、リクライニングレバー53、ブラケット56及びスパイラルスプリング58等の部品が取り除かれた状態で図示されている。
当該被覆部80は、係合部76、78に縫製されており、シート側面視でシートバックフレーム16のヒンジ部48、50におけるシート前後方向の前縁部50Aと重なり当該前端部51を被覆するように設定されている。つまり、被覆部80は、ヒンジ部48、50の前端部51に被さっている。なお、被覆部80とヒンジ部48、50との間に接着剤が介在され被覆部80がヒンジ部48、50に接着されてもよい。
<車両用シートの作用及び効果>
次に、本実施形態に係る車両用シート10の作用及び効果について説明する。
図2、図3に示されるように、本実施形態では、車両用シート10は、シートバックフレーム16と、シートバックパッド18と、パッドサポータ20と、を備えており、パッドサポータ20は、布部材によって形成され、シートバックフレーム16とシートバックパッド18の間に介在され、当該シートバックフレーム16に対して当該シートバックパッド18を保持している。このパッドサポータ20によって、シートバックパッド18のずれ等が抑制される。
本実施形態では、シートバック14は、当該シートバック14の骨格部材であるシートバックフレーム16に設けられたヒンジ部48、50を介してシートクッション12に対して回動可能とされており、シートバックパッド18には、当該ヒンジ部48、50に対してシート前後方向の前方側から係合される係合部66、68が形成されている。
また、パッドサポータ20には、ヒンジ部48、50と係合部66、68の間に介在される係合部76、78が形成されている。つまり、シートバックパッド18の係合部66、68は、パッドサポータ20の係合部76、78を介して、シートバックフレーム16のヒンジ部48、50に係合される。
ここで、パッドサポータ20に形成された係合部76、78には被覆部80が設けられており、当該被覆部80は、シートバックパッド18に形成された係合部66、68から露出し、シート側面視でシートバックフレーム16のヒンジ部48、50におけるシート前後方向の前縁部50Aと重なり当該ヒンジ部48、50の前端部51を被覆している。
ヒンジ部48、50周りは他の部位と比較して部品点数が多いため、シートバックパッド18はこれらの部品との干渉を回避する必要がある。このため、ヒンジ部48、50に対して、シートバックパッド18の係合部66、68はシート前後方向の前方側から係合される。そして、パッドサポータ20の係合部76、78、シートバックパッド18の係合部66、68は、ヒンジ部48、50に対して、その径方向に沿ってヒンジ部48、50の外側に係合されることになる。
つまり、シートバックフレーム16のヒンジ部48、50の第1R部54Aの略同心円上に、当該ヒンジ部48、50の第1R部54A、パッドサポータ20の係合部76、78のR部76A、78A、シートバックパッド18の係合部66、68のR部66A、68Aが順に重なることになる。
比較例として、図示はしないが、パッドサポータ20に形成された係合部76、78に当該被覆部80が設けられていない場合、シートバックパッド18の係合部66、68は、ヒンジ部48、50に対してシート前後方向の前方側から係合されるだけなので、ヒンジ部48、50に対して係合力が弱い場合、シートバックパッド18の係合部66、68がヒンジ部48、50から外れ、当該係合部66、68がシート幅方向の内側へずれる可能性がある。
これに対して、本実施形態では、前述したように、パッドサポータ20の係合部76、78にヒンジ部48、50の前端部51を被覆する被覆部80が設けられている。つまり、この被覆部80はシートバックフレーム16のヒンジ部48、50に接触している。これにより、被覆部80とヒンジ部48、50との間で静止摩擦力を増大させることができ、ヒンジ部48、50に対して被覆部80が引っ掛かった状態とすることができる。
このように、ヒンジ部48、50に対して被覆部80を引っ掛けるようにすることで、本実施形態では、当該被覆部80を介してヒンジ部48、50に対するパッドサポータ20の係合部76、78の係合力を向上させると共に、当該パッドサポータ20の係合部76、78を介して、ヒンジ部48、50に対するシートバックパッド18の係合部66、68の係合力を向上させることが可能となる。
その結果、本実施形態では、シートバックパッド18の係合部66、68のシートバックフレーム16のヒンジ部48、50のシート幅方向の内側へのずれを抑制することが可能となる。つまり、本実施形態では、シートバックフレーム16に対してシートバックパッド18のシート幅方向の内側へのずれを抑制することができる。
また、本実施形態では、パッドサポータ20は、布部材で形成され、シートバックフレーム16とシートバックパッド18の間に介在されている。このように、パッドサポータ20が布部材で形成されることによって、例えば、図示はしないが、パッドサポータ20が樹脂成形品で形成された場合と比較して厚みを薄くすることができ、シートバックパッド18の形状に影響しないようにすることができる。
また、パッドサポータ20が布部材で形成されることによって、例えば、金属で形成されたシートバックフレーム16に対して摺動性を有するプラスチック部材を接触させた場合と比較して、当該シートバックフレーム16に対して布製のパッドサポータ20を接触させることにより、シートバックフレーム16とパッドサポータ20との間で静止摩擦力を増大させることができる。
また、本実施形態では、被覆部80が、係合部76、78に対して縫製により一体化されている。これにより、被覆部80が設けられた状態のパッドサポータ20とシートバックパッド18を一体成形により一体化させることができる。これにより、接着等によりパッドサポータ20とシートバックパッド18を一体化させる場合と比較して、生産性を向上させることができる。
また、パッドサポータ20とシートバックパッド18を一体成形することによって、パッドサポータ20及びシートバックパッド18を順番にシートバックフレーム16に対して組付ける場合と比較して作業性がよい。
なお、以上の実施形態では、パッドサポータ20は、布部材で形成されているが、布部材以外にも、不織布、シート状の樹脂部材等で形成されてもよい。また、被覆部80とシートバックフレーム16との間は接着剤で接着してもよい。さらに、本実施形態では、ヒンジ部48、50の前端部51に対してそれぞれ被覆部80が被覆されているが、少なくともリクライニング機構52が設けられたヒンジ部48の前端部51側が被覆部80で被覆されていればよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 シートバックフレーム
18 シートバックパッド
20 パッドサポータ
22 サイドフレーム
24 サイドフレーム
36 軸部(ヒンジ部)
48 ヒンジ部
50 ヒンジ部
50A 前縁部
51 前端部
54 軸受部(ヒンジ部)
54A R部(第1R部)
66 係合部(第1係合部)
66A R部(第3R部)
68 係合部(第1係合部)
68A R部(第3R部)
76 係合部(第2係合部)
76A R部(第2R部)
78 係合部(第2係合部)
78A R部(第2R部)
80 被覆部

Claims (6)

  1. 乗員が着座するシートクッションに対してヒンジ部を介して回動し前記シートクッションに着座した着座乗員の上体を支持するシートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、
    発泡材で形成され、前記シートバックフレームにおけるシート前後方向の前方側に設けられ着座乗員の上体を弾性的に支持するシートバックパッドと、
    前記シートバックフレームと前記シートバックパッドの間に介在され、当該シートバックフレームに対して当該シートバックパッドを保持するパッドサポータと、
    を備え、
    前記シートバックパッドに形成され、前記ヒンジ部に対してシート前後方向の前方側から係合される第1係合部と、
    前記パッドサポータに形成され、前記ヒンジ部と前記第1係合部の間に介在される第2係合部と、
    前記第2係合部に設けられ、前記第1係合部から露出し、シート側面視で少なくとも前記ヒンジ部におけるシート前後方向の前縁部と重なり前端部を被覆する被覆部と、
    を含んで構成されている車両用シート。
  2. 前記パッドサポータは、シート状部材で形成されている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シート状部材は、布部材である請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記被覆部は、前記第2係合部に対して縫製により一体化されている請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記パッドサポータと前記シートバックパッドは一体成形されている請求項1~請求項3の何れか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記ヒンジ部は、
    前記シートバックフレームにおけるシート幅方向の両外側を構成する板状のサイドフレームの下端部に設けられ、かつ
    前記シートクッションに対して回動する前記シートバックフレームの回動中心となる軸部と、
    前記軸部を支持し、下端が角丸めされ第1R部が形成された板状の軸受部と、
    を含んで構成され、
    前記第2係合部は、前記軸部の径方向に沿って前記第1R部に対してシート前後方向の前方側から重なるように第2R部が形成されると共に、
    前記第1係合部は、前記第2R部が介在された状態で前記軸部の径方向に沿って前記第1R部の外側から重なるように第3R部が形成されている請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
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