JP2023129842A - データグローブ - Google Patents

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貴規 中田
Takanori Nakada
研章 辻
Kensho Tsuji
裕紀 江里口
Yuki Eriguchi
燕喃 周
Yannan Zhou
沙恵加 辰巳
Saeka Tatsumi
忠幸 山田
Tadayuki Yamada
弘美 新行内
Hiromi Shingyochi
真太郎 橋詰
Shintaro Hashizume
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Abstract

【課題】簡素な構成で把持動作に関する正確なデータを出力可能とするデータグローブを提供することを目的とする。【解決手段】把持動作に関するデータを出力するデータグローブ1であって、基部材20と、基部材20から延び人差し指Fの腹側に当接可能な延設部材21と、延設部材21に沿って配置される曲げセンサ4と、を少なくとも有し、基部材20は、人差し指FのMP関節FJ3と親指TのMP関節TJ2と間に位置し、これら両関節FJ3,TJ2の相対的な近接を阻止するようになっている【選択図】図6

Description

本発明は、動作に関するデータを出力するためのデータグローブに関する。
近年、通信技術の発展に伴い、遠隔操作、仮想空間内の操作等が身近な技術となりつつある。このような操作において、直感的な操作を可能とするべく、手の動作に応じて当該動作に関するデータを出力可能としたデータグローブが知られている。
例えば、特許文献1に示されるデータグローブは、親指または人差し指の背面側に沿って架設される複数の曲げセンサと、親指と人差し指それぞれの先端にアーチ状に架設されている指間センサと、を備えている。曲げセンサおよび指間センサは、可撓性を有し、弾性変形した量に応じて抵抗値が変化するように構成されている。曲げセンサの抵抗値を基に、指の曲げ量を得ることができる。また、指間センサの抵抗値を基に、親指と人差し指との相対位置を得ることができる。
また、特許文献2に示されるデータグローブは、手の平側に配置される本体部材と、本体部材より各指側に延びる複数の突設部材を備えている。各突設部材には、本体部材より延びる曲げセンサが長手方向に沿って埋設されている。これにより、データグローブを手で掴んだ状態で、指を動かすことによって、対応する突設部材が弾性変形し、この変形に基づくデータを得ることで、指の曲げ、屈曲等を含む5本の指の動きをキャプチャすることができる。
特開2012-501020号公報(第13~15頁、第3図) 特開2005-537596号公報(第7,8頁、第3図)
特許文献1のようなデータグローブにおいては、親指と人差し指それぞれの曲げ量に応じたデータと、親指と人差し指とが協働した両指の相対的な位置関係に応じたデータを出力することができるため、多くの動作を伝達することが可能となっている
また、特許文献2のようなデータグローブにおいては、親指の曲げ量に応じたデータと、人差し指の曲げ量に応じたデータを出力し、これらデータから両指の相対的な位置を特定することができる。
ところで、最近のEコマースの急速な普及に伴って物流倉庫における仕事量が増大していることにより、仕事量に対する人材不足が深刻になってきている。そこで、遠隔操作を利用して物流倉庫における作業を実施可能とすることで、隙間時間の活用を望む人、身体的な事情を抱える人等の参画による人材不足の解消を期待することができる。このような遠隔操作に特許文献1,2のようなデータグローブを活用することで、物の仕分けを行うピッキング作業が可能となる。具体的には、データグローブを装着した状態で物を掴む把持動作を行うことで、直感的なロボットアームの操作を可能として、現地にある物を掴ませることができる。
しかしながら、特許文献1,2のようなデータグローブは、平手状、拳状、把持状等様々に変化する手・指の相対位置や形状を各指の曲げ量に応じたデータや各指の相対位置に応じたデータとして出力するものであり、上述したようなロボットアームによる把持操作にも適用することができるものの、把持動作に応じたデータを得るには構造が複雑であってそのデータを得る演算量が多い。これらは遠隔操作の普及における障壁の一つとなっている。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、簡素な構成で把持動作に関する正確なデータを出力可能とするデータグローブを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のデータグローブは、
把持動作に関するデータを出力するデータグローブであって、
基部材と、
前記基部材から延び人差し指の腹側に当接可能な延設部材と、
前記延設部材に沿って配置される曲げセンサと、を少なくとも有し、
前記基部材は、前記人差し指のMP関節と親指のMP関節と間に位置し、これら両関節の相対的な近接を阻止するようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、人差し指のMP関節と親指のMP関節との相対的な近接をないものとして人差し指の曲げ動作を可能とすることにより、人差し指の曲げ量を捕捉した比較的軽いデータに基づいて正確な把持動作に関するデータを出力することができる。
少なくとも中指と薬指とで把持されるグリップが前記基部材から延設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、グリップによって中指、薬指等の指を固定可能であるため、人差し指を安定して正確に動作させることができる。
前記基部材、前記延設部材および前記グリップは、軟質材にて形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、延設部材、基部材およびグリップは弾性変形可能であり把持時に延設部材は円滑に把持状態となり得、かつデータグローブを脱いだときに弾性復帰可能である。
前記基部材には、前記軟質材よりも固い硬質材が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、基部材の強度が補強されているため、より確実に人差し指のMP関節と親指のMP関節との相対的な近接を阻止することができる。
前記基部材には、手の甲側に配置される甲カバーが連結されていることを特徴としている。
この特徴によれば、手の甲を甲カバーに当てることでもデータグローブ全体を支持可能となっている。
前記硬質材は、前記甲カバーの上方に延びており、
前記甲カバーを構成する前記軟質材と、前記硬質材との間に、データ出力手段が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、手の平側の構成を小さくすることでデータグローブの装着による違和感を生じにくくすることができる。
前記曲げセンサは、前記基部材から延びていることを特徴としている。
この特徴によれば、人差し指のMP関節の曲げ量を測定可能とすることで、使用者の手のサイズを広く許容することができる。
本発明の実施例におけるデータグローブの斜視図である。 データグローブの上面図である。 データグローブの側面図である。 データグローブの(a)は正面図、(b)は後面図である。 データグローブを装着した状態を一部破断して示す側面図である。 データグローブを装着して把持動作している状態を一部破断して示す側面図である。 データグローブのグリップを把持した状態を示す正面図である。
本発明に係るデータグローブを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るデータグローブにつき、図1から図7を参照して説明する。以下、図1の紙面左下側をデータグローブの正面側(前方側)として説明する。また、手が挿入される側、すなわちグリップと甲カバーとの間をデータグローブの内方側として説明する。
データグローブ1は、物流倉庫においてピッキング作業を行うためのロボットアームを遠隔操作する入力操作手段であって、データグローブ1から出力されたデータは無線通信によりデータグローブの近傍に配置された図示しない通信装置(通信手段)に送信され、通信装置は公衆通信網を介して遠方のロボットアームに操作指令データを出力するために用いられるものである。
図1~図4に示されるように、データグローブ1は、軟質部材2と、補強部材3と、曲げセンサ4と、データ出力手段としての制御装置5と、振動モータ6(図4(b)参照)と、から主に構成されている。なお、軟質部材2とは別部材であることを明確にするべく、各図において補強部材3には、ドット柄を付している。
軟質部材2は、シリコーン(軟質材)によって一体形成されており、基部20(基部材)と、基部20の前端より前方側に延びる延設部21(延設部材)と、基部20の左壁より左方側に延びるグリップ22と、基部20の右壁より上方側に円弧状に延びる連結部23と、連結部23の上端より左方側に延びる甲カバー24と、から構成されている。
基部20および延設部21は、長手方向に連続しており、長手方向に見て断面視U字状に形成されている。これにより、基部20から延設部21の長手方向に亘って、上方に開放され下方に向かって凹む断面視半円状の半円状溝25が構成されている。なお、図2,3において一点鎖線Bにて示すグリップ22および連結部23が連続している部分までが基部20であり、それよりも前方が延設部21である。
また、基部20の底部は、延設部21の底部よりも肉厚となっている(図5参照)。これにより、基部20は延設部21よりも変形しにくくなっている。延設部21は前後に亘って略同じ肉厚である、より詳細には後端側の方が前端側よりもわずかに肉厚である。
グリップ22は、左右方向に延び、左右方向中央部にくびれを有する略円柱状に形成されている。また、グリップ22は、必要な剛性かつ中指等で握りやすいように、適度な太さに形成されている。
連結部23は、正面視において上下方向両端から上下方向中央に向かって外方側、すなわち右方側に湾曲するアーチ状に形成されている。また、連結部23は、図3に示されるように、甲カバー24との連結部分から基部20との連結部分に近付くにつれて側面視幅狭となる形状に形成されている。
甲カバー24は、上面視矩形状に形成されており、その中央部には、外方側から内方側に向かって凹設された凹部が形成されている。この凹部には、制御装置5が収納される。
また、基部20、連結部23および甲カバー24の外方側には、外方側に開放され内方側に向かって凹む外溝が形成されている。この軟質部材2の外溝は、補強部材3の芯部30を内嵌可能に構成されているとともに、甲カバー24の凹部に連通している。
補強部材3は、軟質部材2を構成するシリコーンよりも固いポリ塩化ビニル(硬質材)により形成されており、軟質部材2の外溝に内嵌される芯部30と、甲カバー24の上端部に外嵌される矩形状のカバー部31と、から構成されている。なお、硬質材はポリ塩化ビニルに限定されるものではなく、軟質材よりも固いものであれば適宜変更されてもよい。
芯部30は、軟質部材2の外溝に沿うアーチ状に形成されている。また、芯部30は、図3に示されるように、カバー部31との連結部分から基部20側に近付くにつれて側面視幅狭となる形状に形成されている。
また、芯部30は、長手方向に見て断面三角形状に形成されている(図1参照)。特に、軟質部材2の基部20に近付くほど外方側に膨出するように形成されている。そのため、連結部23よりも前後方向の幅が短く形成されていながらも、連結部23の弾性変形を抑止するに足る剛性を有している。これにより、連結部23と基部20との接触する領域を小さくすることで基部20を小型にしつつ、連結部23の強度を補うことが可能となっている。
図1,2に示されるように、カバー部31の前端部には、長孔形状のLED確認窓Lが設けられている。LED確認窓Lは、半透過部材によって形成されており、制御装置5のLED(light-emitting diode)の発光を確認するためのものである。制御装置5のLEDは、電源が入ると黄色に点灯し、制御装置5が通信装置と通信可能に接続されると青色に点灯し、バッテリVを充電中には赤色に点灯する。なお、各状態におけるLEDの発光色は適宜変更されてもよい。また、各状態におけるLEDの発光色を個別に設定する構成に限られず、点滅パターンを変更するように構成してもよく、点灯・点滅するLEDの数・配置等を変更してもよい。
図4(b)に示されるように、カバー部31の後側部には、制御装置5に電源を投入するための電源スイッチ31aと、後述するデータグローブ1のホームポジションを設定するためのホームポジションスイッチ31bと、制御装置5に設けられたUSB(Universal Serial Bus)ポート50を露出させるための孔部31cが設けられている。
曲げセンサ4は、弾性変形可能であり、弾性変形に応じて抵抗値が変化するセンサである。曲げセンサ4は、軟質部材2の基部20の前端部から延設部21の前端部にかけて、これらの長手方向(前後方向)に沿って(図2参照)、短手方向(左右方向)中央(図3参照)である延設部21の底部に挿入されている。曲げセンサ4は、補強部材3を取り付けることで基部20から脱落しないようになっている。このことから、曲げセンサ4の取り付け安定性と曲げセンサ4のメンテナンスが容易となっている。
制御装置5は、各種設定、演算等を行う演算制御部と、通信装置とデータをやり取り可能な通信部と、充電用のUSBコネクタを接続可能なUSBポート50と、USBポート50に導線Cおよび充電制御部を介して接続されているバッテリVと、データグローブ1のホームポジションに対する位置および角度を特定するための位置センサと、演算制御部に電気的に接続されているLEDを備えている。なお、位置センサは、データグローブ1の角度を検出可能なジャイロセンサだけであってもよく、データグローブとは別体のカメラを用いたモーションキャプチャであってもよく、その構成は適宜変更されてもよい。
制御装置5は、電源スイッチ31aがオンされると、そのときの曲げセンサ4の抵抗値(すなわちそのときの曲げセンサ4の形状)を初期ポジションとして設定する。その後、データグローブ1の使用時には、初期ポジションにおける抵抗値(初期値)からの抵抗値の変化量に基づいて曲げ量に応じたデータを演算する。
また、制御装置5は、ホームポジションスイッチ31bがオンされると、データグローブ1のホームポジション設定を行う。ホームポジション設定は公知の技術を用いることができる。本実施例では、データグローブ1が水平状態となったときの位置や角度をホームポジションとして設定する。その後、データグローブ1の使用時には、制御装置5の演算制御部は、データグローブ1のホームポジションを基準としてのx軸、y軸、z軸における移動量および角度の変化に応じたデータを演算する。
また、制御装置5は、曲げセンサ4および振動モータ6に導線C,Cによって接続されている。導線C,Cは、軟質部材2の外溝に沿って配設され、補強部材3の芯部30によって被覆されている。これにより、補強部材3を軟質部材2から取外すことでアクセスできるようになっている。そのため、導線C,Cのメンテナンスが容易である。
振動モータ6は、電力値に応じて振動強度を可変可能となっている。具体的には、演算制御部は、操作者がデータグローブ1を装着した状態で人差し指を曲げる曲げ動作が行われたときに、曲げセンサ4の抵抗値の変化量に応じた電流を振動モータ6に出力する、これにより振動モータ6は入力された電流値に応じた強度で振動する。なお、ロボット―アームの指の把持位置・角度に対応するデータに応じた電流を振動モータ6に与えるようにしてもよい。
また、図4(b)に示されるように、振動モータ6は、軟質部材2の基部20における左壁に埋設されている。これにより、延設部21に配置されているような構成と比較して、振動モータ6による振動が曲げ動作を行う人差し指に直接振動が伝わりにくいため、曲げ動作に影響が及びにくくなっている。加えて、振動が連結部23および甲カバー24を通じて制御装置5に伝わりにくくなっているため、制御装置5が誤動作しにくくなっている。
次に、データグローブ1の使用方法について説明する。本説明を行うにあたって、親指と人差し指の骨に関する構成について説明する。
図5に示されるように、親指(第1指)Tを構成する骨は、指先側から順に、第1指末節骨T1、第1指基節骨T2があり、第1指基節骨T2は、掌を構成する第1中手骨T3と接している。これにより構成される親指Tの関節は、指先側から順に、第1指末節骨T1および第1指基節骨T2によって構成されるIP(Inter Phalangeal)関節TJ1、第1指基節骨T2および第1中手骨T3によって構成されるMP(Metacarpo Phalangeal)関節TJ2がある。
人差し指(第2指)Fを構成する骨は、指先側から順に、第2指末節骨F1、第2指中節骨F2、第2指基節骨F3がある。また、第2指基節骨F3は、掌を構成する第2中手骨F4と接している。これらにより人差し指Fの関節は、指先側から順に、第2指末節骨F1および第2指中節骨F2から構成されるDIP(Distal Inter Phalangeal)関節FJ1、第2指中節骨F2および第2指基節骨F3から構成されるPIP(Proximal Inter Phalangeal)関節FJ2、第2指基節骨F3および第2中手骨F4から構成されるMP関節FJ3がある。
まず、データグローブ1の装着方法について説明する。最初に、電源スイッチ31aを操作し、曲げセンサ4の初期ポジションを設定する。次いで、図5を参照して、親指Tは略水平な人差し指Fに対してやや下方に向かって延ばした状態とする。この状態のまま、基部20と甲カバー24の間に人差し指F、中指M、薬指R、小指P(図7参照)を後方側から前方側に向かって挿入する。そして、半円状溝25内に人差し指Fを挿入し、半円状溝25の内面、すなわち延設部21に人差し指Fの腹を沿わせる。
一方、基部20の部分に、親指Tと人差し指Fとの間の第1指間腔における指間みずかきWの一部(第2中手骨F4の頭近傍)を沿わせる。
ここで、基部20は後方側から前方側に向かって上方側に湾曲する円弧状に形成されている。また、延設部21は、前端および後端からこれらの中央に向かって上方側に湾曲する円弧状に形成されている。すなわち、親指Tと人差し指Fが把持動作を行うときの姿勢となるように、基部20および延設部21は形成されている。
また、半円状溝25は上方側ばかりでなく前方側に開放されていることから、人差し指Fの指先を半円状溝25よりも前方側に進出させることができる。例えば袋状に指先が覆われている構成と比較して、人差し指Fの長さの制限を受けにくく、必ず基部20の部分に指間みずかきWの一部を当接させることができる。これにより、安定して基部20を支点として機能させることができるため、人差し指Fの曲げ動作を行いやすい。また、指が挿入されることによって袋状の延設部が弾性変形し、これを受けて曲げセンサ4が変形されることを回避できるため、簡素なプログラミングで演算量が少なく安定して把持動作に関するデータを作成することができる。
また、上述したように、基部20が小型であることから、使用者の指間みずかきWの大きさによって装着の可否が左右されにくくなっている。
続けて、図7に示されるように、グリップ22を中指M、薬指R、小指Pで把持する。最後に、二の腕を体側に沿わせて肘を略90度に曲げ手を体の前方側に突き出す等して、制御装置5を水平に配置した状態でホームポジションスイッチ31bをオンし、データグローブ1(位置センサ)のホームポジションを設定する。
以上のように、データグローブ1を装着する手順について説明したが、データグローブ1を装着する手順は適宜変更されてもよく、例えばグリップ22を中指M、薬指R、小指Pで把持した後、人差し指Fを半円状溝25に沿って配置してもよい。
次に、データグローブ1を手に装着し、把持を行う前のデータグローブ1について説明する。図5に示される状態では、人差し指Fは伸びており、図1~4と同様に、軟質部材2の延設部21は自然状態すなわち曲げ動作がなされていない状態である。このとき、曲げセンサ4は変形量がほぼゼロの状態、初期ポジションにある。
この初期ポジションにおいて、片持ち形状の延設部21は重力により僅かに弓なりに湾曲しており、曲げセンサ4は基部20および延設部21同様僅かに弓なり形状、すなわち直線状から僅かに弾性変形した状態となっている。
この実施例では、初期ポジションにおいて、延設部21が僅かに弓なりに湾曲しているとともに、延設部21の上方に人差し指Fが位置するので、人差し指Fを一直線状ないし反らせても延設部21および曲げセンサ4は変形しないようになっている。このようにすることで、把持動作に関係のない手の動作を曲げセンサ4が検出しないため、データの演算量が少なくなっている。
次に、把持動作中のデータグローブ1について説明する。この把持動作は、データグローブ1の使用者がロボットアームおよびターゲットとしての物品が映し出されているモニタを見ながら行う。
図6に示されるように、使用者はデータグローブ1を装着した状態で人差し指Fの曲げ動作をすることで、基部20の一部および延設部21がこれに応じて弾性変形する。
本実施例では、制御装置5の演算制御部は、図5における初期ポジションから、人差し指Fの曲げ動作を開始した後、曲げセンサ4の弾性変形が所定以上に到達するまで、曲げ量がゼロであるものとして処理している。これにより、初期ポジションにいわゆる不感帯を設けているため、人差し指Fが意図せず微動する等により、データグローブ1からデータが出力されることを抑止している。そのため、意図しないロボットアームの動作を抑止することができる。
また、制御装置5の演算制御部は、曲げセンサ4の抵抗値の変化に基づいて所定量を超える曲げ量に達したと判定した場合には、曲げに応じた把持動作に関するデータを演算し、通信部を介して通信装置に出力する。これとともに、演算制御部は振動モータ6を振動させるため、曲げ量、言い換えれば把持状態をデータグローブ1の使用者に把握させることができる。なお、不感帯は設けられていなくてもよい。
また、延設部21の底部は、後端側よりも前端側の方が薄肉に形成されていることから、DIP関節FJ1が最も曲げやすくなっており、次にPIP関節FJ2が曲げやすくなっており、MP関節FJ3が最も曲げにくくなっている。これにより、一般的に細かい曲げ動作を行いにくく、力を籠めにくいDIP関節FJ1であっても、延設部21越しに曲げセンサ4を弾性させることができる。そのため、使用者によらず人差し指Fの曲げ動作を行いやすくなっている。
また、基部20の後端部の底部は最も肉厚であり弾性変形しにくい。さらに、基部20の前端部は、一体に形成されているグリップ22および連結部23によっても剛性が高められている。これらにより、確実に基部20を支点として機能させることができる。
また、親指TのMP関節TJ2が人差し指FのMP関節FJ3側に接近するように親指Tが移動しようとしても、親指Tが基部20に当接することでそれ以上の近接が防止される。これにより、使用者によらず把持動作を統一させやすくなっている。さらに、親指Tの曲げ量や位置が曲げセンサ4の弾性変形に影響することを防止できる。これらにより、把持動作に関するデータを算出するためのプログラムを簡素にすることができる。
一方、基部20および延設部21は、人差し指Fの曲げ動作の範囲内では弾性復帰可能に構成されている。これにより、人差し指Fによる曲げ動作を緩める、または解除する動作に追従するため、応答性が良い。
以上説明したように、本実施例のデータグローブ1は、人差し指FのMP関節FJ3と親指TのMP関節TJ2との相対的な近接をないものとして人差し指Fの曲げ動作を可能とすることにより、人差し指Fの曲げ量を捕捉しただけの比較的軽いデータに基づいて正確な把持動作に関するデータを出力することができる。
また、人差し指Fの曲げ量のみで把持動作を特定することができるため、親指側まで延設部および曲げセンサが延設されている構成と比較して、構造が簡素である。
また、本実施例の基部20および延設部21は、同じ素材で一体に成形されているため、簡素に設計することができる。例えば、基部と延設部が異なる素材で形成されていると接続部分の強度設計が困難である。加えて、基部20および延設部21は、適度な摩擦と弾性を有するシリコーンで形成され、上面側に亘って設けられている、言い換えると、上面側に補強部材3が露出していないから、人差し指Fや指間みずかきWに軟質の基部20および延設部21が当接する。このことから、基部20および延設部21は、人差し指Fの曲げ動作にあたって適度な摩擦を有し人差し指Fや指間みずかきWに対して滑りにくくかつ曲げ時の追従性が良好となっている。これにより、安定して操作することができる。
また、グリップ22によって中指M、薬指Rおよび小指Pが固定されるため、人差し指Fだけを安定して正確に動作させることができる。
また、グリップ22が中指M、薬指Rおよび小指Pに把持されることにより、人差し指Fの曲げ動作に応じてデータグローブ1全体が相対的に移動しにくくなるため、継続して安定した操作を繰り返すことができる。
また、弾性変形可能である延設部21は、把持時に円滑に把持状態となり得、かつデータグローブ1を脱いだときに弾性復帰可能である。
また、基部20、延設部21およびグリップ22は、弾性変形可能であるため、データグローブ1装着時のフィット感が良く、データグローブ1を脱いだときに弾性復帰することから、使用者の手のサイズによらず操作性が良好である。
また、基部20は、補強部材3の芯部30によって強度が補強されているため、より強力に人差し指FのMP関節FJ3と親指TのMP関節TJ2との相対的な近接を阻止することができる。
また、データグローブ1を装着した状態で一時的に操作を中断するにあたって、装着している手の甲に甲カバー24を当てることでもデータグローブ1全体を保持可能となっている。
また、甲カバー24と補強部材3のカバー部31との間に制御装置5が配置されているため、例えばグリップ内に制御装置を埋設したような構成と比較して、データグローブ1の手の平側の構成を小さくすることができる。これにより、データグローブ1の装着による違和感を生じにくくすることができる。
また、基部20と甲カバー24を接続している連結部23は、補強部材3の芯部30によって補強されているため、データグローブ1の取り回しや人差し指Fの曲げ動作をするにあたって、揺動しにくくなっている。これにより、データグローブ1を取り回すにあたって甲カバー24が相対的に揺動しても、その影響が基部20および延設部21に及びにくくなっている。さらに、連結部23の揺動を受けて導線Cが振動するまたは圧迫される等によりノイズが混じりにくくなるため、人差し指Fの曲げ動作に応じた正確な位置データを出力することができる。
また、曲げセンサ4は、基部20より延びているため、使用者の手の大きさに関わらず、人差し指FのMP関節FJ3の曲げ量を測定することができる。これにより、使用者の手のサイズを広く許容することができる。
また、手が直接触れる軟質部材2は、シリコーンで形成されているため、人の汗、紫外線等を受けて変質しにくく、長期に亘って使用することができる。
また、基部20および延設部21には、半円状溝25が形成されていることから、人差し指Fの曲げ動作を行うにあたって、人差し指Fが基部20および延設部21から脱落しにくくなっている。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内における追加や変更があっても、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、データグローブ1は、物流倉庫においてピッキング作業の遠隔操作を行うために用いられるとして説明したが、これに限られず、製造工場の組み立て、検品等の遠隔操作に用いられてもよく、いわゆるメタバース等の仮想空間における操作に用いられてもよく、把持動作を伴う作業であればよく、ピッキング作業に限定されるものではない。
また、前記実施例では、軟質部材2はシリコーンで形成されている構成として説明したが、これに限られず、シリコーン以外の素材で形成されていてもよい。
また、前記実施例では、基部20は、軟質部材2を構成する他の延設部21、グリップ22、連結部23および甲カバー24と共に一体成型されている構成として説明したが、これに限られず、これらの少なくとも一つと別体であってもよい。例えば、別体の甲カバー、弾性変形する金属等によって、基部材が別体の延設部材と連結されていてもよい。より詳しくは、基部材は、人差し指FのMP関節FJ3と親指TのMP関節TJ2との相対的な近接を阻止可能であればよい。
また、前記実施例では、基部20および曲げセンサ4は、親指TのMP関節TJ2まで達していない構成として説明したが、これに限られず、基部材および曲げセンサが親指TのMP関節TJ2を跨いで親指T側さらにはその先端側に延びていてもよい。このような構成であっても、基部材によって、人差し指FのMP関節FJ3と親指TのMP関節TJ2との相対的な近接が阻止されるため、人差し指Fの曲げ動作だけを検出することができる。
また、前記実施例では、基部20、延設部21および曲げセンサ4は、親指TのMP関節TJ2まで達していない構成として説明したが、これに限られず、基部材より親指T側に延びる別の延設部材を有し、当該別の延設部材まで曲げセンサが延設されていてもよい。このような構成であっても、基部材によって、人差し指FのMP関節FJ3と親指TのMP関節TJ2との相対的な近接が阻止されるとともに、人差し指Fと親指Tによる曲げ動作を一つの曲げセンサだから得られる抵抗値の変位量だけで把持動作を特定することができるため、比較的軽いデータに基づいて正確な把持動作に関するデータを出力することができる。
また、前記実施例では、軟質部材2は、連結部23および甲カバー24を有する構成として説明したが、これに限られず、連結部23および甲カバー24を省略してもよい。このような構成であれば、データ出力手段は、基部材、グリップ等に設けられていてもよい。
また、前記実施例では、基部20および延設部21には、半円状溝25が形成されている断面U字状として説明したが、これに限らず、単に平板状に形成されていてもよく、袋状に形成されていてもよく、適宜変更されてもよい。
また、前記実施例では、制御装置5の演算制御部は、振動モータ6を曲げセンサ4の曲げ量に応じた強度で振動させる構成として説明したが、これに限られず、ロボットアームからの出力に応じた強度で振動させる構成としてもよい。このような構成であれば、例えば物品を把持することでロボットアームに生じた反力が強くなるにつれて振動モータ6の振動を強くすることにより、確実に物品を把持したことを認識できるとともに、物品を過度な力で把持することにより破損が生じることを抑止することができる。さらに、曲げセンサ4の曲げ量に応じた振動と、ロボットアームからの出力に応じた振動とを共用する場合には、それぞれの振動のリズムや振動する時間・回数を異なる構成とすることが状況を把握できる観点から好ましい。
1 データグローブ
2 軟質部材
3 補強部材
4 曲げセンサ
5 制御装置
6 振動モータ
20 基部(基部材)
21 延設部(延設部材)
22 グリップ
24 甲カバー
F 人差し指
FJ3 MP関節(人差し指のMP関節)
M 中指
P 小指
R 薬指
T 親指
TJ2 MP関節(親指のMP関節)

Claims (7)

  1. 把持動作に関するデータを出力するデータグローブであって、
    基部材と、
    前記基部材から延び人差し指の腹側に当接可能な延設部材と、
    前記延設部材に沿って配置される曲げセンサと、を少なくとも有し、
    前記基部材は、前記人差し指のMP関節と親指のMP関節と間に位置し、これら両関節の相対的な近接を阻止するようになっていることを特徴とするデータグローブ。
  2. 少なくとも中指と薬指とで把持されるグリップが前記基部材から延設されていることを特徴とする請求項1に記載のデータグローブ。
  3. 前記基部材、前記延設部材および前記グリップは、軟質材にて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のデータグローブ。
  4. 前記基部材には、前記軟質材よりも固い硬質材が配置されていることを特徴とする請求項3に記載のデータグローブ。
  5. 前記基部材には、手の甲側に配置される甲カバーが連結されていることを特徴とする請求項4に記載のデータグローブ。
  6. 前記硬質材は、前記甲カバーの上方に延びており、
    前記甲カバーを構成する前記軟質材と、前記硬質材との間に、データ出力手段が配置されていることを特徴とする請求項5に記載のデータグローブ。
  7. 前記曲げセンサは、前記基部材から延びていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のデータグローブ。
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