JP2023128569A - 蓄電池の充放電制御システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示す充放電制御システム10は、太陽電池モジュール12で発電された電力、蓄電池14に蓄電された電力、送電系統(グリッド)16から送電されてきた電力の少なくとも1つを利用して負荷18に電力供給するシステムである。
第1閾値になった時点で放電から充電に切り替えることに限定されない。第1閾値になっても放電を継続してもよい。たとえば、上記の図4では第1閾値がAからA2に上昇した後、充電率がA2に下がるのは時間T1よりも早い時間T9になっている。このまま蓄電池14を放電しても時間T1までに第3閾値Cを下回らないと予測できれば第1閾値をA2からAまたはそれ以下に下げ、蓄電池14を充電しないようにする。充電率がA2になってから第1閾値を下げてもよいし、それ以前に第1閾値を下げてもよい。制御部28は予測によって第1閾値を適宜変更する。
図6に示すように、太陽電池モジュール12が省略された充放電制御システム60であってもよい。太陽電池モジュール12が省略されているため、記憶部30に記憶された過去の太陽電池モジュール12の発電状況のデータ34も省略されている。
実際の負荷18の使用電力が予測よりも小さくなった場合、時間T1になっても蓄電池14の充電率は第1閾値Aよりも高い。このままでは充電が開始されない。第1閾値Aをその時の充電率まで上昇させ、翌日の負荷18で電力使用が無くなる時間T1から逆算して負荷18で消費される使用電力を満たすように蓄電池14を充電してもよい。すなわち、負荷18の電力使用が無くなると予測した時間T1に第1閾値を実際の充電率まで変更し、その後の負荷18の使用電力および太陽電池モジュール12の発電電力などを予測し、第1閾値を決定する。その際、第1閾値と充電率が一致したままであれば、充電を開始する。時間T1で充電の必要が無ければ、充電が必要な時間まで第1閾値を下げておく。太陽電池モジュール12が無い場合であっても、負荷18の電力使用状況を予測し、同様に第1閾値を変更する。
記憶部30に記憶されるデータ32、34は書き換えられてもよい。過去の負荷18の電力使用状況と太陽電池モジュールの発電状況の一定期間の平均を求め、データ32、34と異なれば書き換える。データ32、34を書き換えていくことで、予測の精度を高める。
上記したように、第1閾値Aと第2閾値Bは予測した発電電力と消費電力および実際の発電電力と消費電力で変更される。第1閾値Aと第2閾値Bを変更した後、蓄電池14の放電から充電に切り替えた後に第1閾値をAに戻し、蓄電池14の充電から放電に切り替えた後に第2閾値をBに戻してもよい。たとえば、図4であれば、第1閾値をAからA1に変更した後、時間T6が過ぎれば第1閾値をAに戻してもよい。また、第2閾値をBからB1に変更した後、時間T7が過ぎれば第2閾値をBに戻してもよい。
図10の充放電制御システム100のように、制御部28に気象情報を入力する気象部102を備えてもよい。気象部102は現在または一定時間後の天候、気温またはその両方を制御部28に入力する。制御部28は各検知部20、26、記憶部30および気象部102から入力されるデータに基づいて太陽電池モジュール12の発電電力および負荷18の消費電力を予測し、充放電部22および電力変換部24を制御する。たとえば、天候によって太陽電池モジュール12の発電電力が左右され、気温によって負荷18の電力使用(空気調和機等の使用状況)が左右される。制御部28の予測に天候、気温またはその両方を利用することで、予測精度が高められる。
上記実施形態において、記憶部30に記憶された負荷18の電力使用状況のデータ32および太陽電池モジュールの発電状況のデータ34は過去のデータであった。本願のシステム10、60、100は過去のデータに限定されない。たとえば、負荷18の電力使用が決まっているのであれば、特定の電力使用状況のデータ32を記憶してもよい。
図11の充放電制御システム110のように、制御部28に入力される第1検知部20と第2検知部26の信号を通信する通信部112を備えてもよい。通信部112はネットワーク114に接続されており、ネットワーク114に接続された管理者のサーバー、コンピュータまたはモバイル機器の少なくとも1つに蓄電池14の充電率および負荷18の使用電力を送信する。管理者が本システム110の稼働状況を遠隔で確認することができる。また、通信されるデータに制御部28が予測した負荷18の使用電力および太陽電池モジュール12の発電電力を含めてもよい。
負荷18は1つに限定されず、複数あってもよい。負荷18ごとに蓄電池14、第1検知部20、充放電部22、電力変換部24および第2検知部26が備えられてもよいし、複数の負荷18に1つの蓄電池14、第1検知部20、充放電部22、電力変換部24および第2検知部26が備えられてもよい。蓄電池18などが複数になった場合、制御部28が蓄電池18ごとに充電率を監視し、上記した充放電をおこなう。
上記実施形態は時間T1から時間T4の間に負荷18で電力消費が無い場合について説明したが、時間T1から時間T4の間に負荷18で電力消費されてもよい。負荷18の電力消費および太陽電池モジュール12の発電電力の予測に基づいて蓄電池14に対する充放電が制御される。その際、電力消費および発電電力が予測と異なれば、第1閾値Aと第2閾値Bを変更して蓄電池14の充放電を制御する。
12:太陽電池モジュール
14:蓄電池
16:送電系統
18:負荷
20:第1検知部
22:充放電部
24:電力変換部
26:第2検知部
28:制御部
30:記憶部
32、34:データ
36:時計部
38カレンダー部
102:気象部
104:センサ
112:通信部
114:ネットワーク
Claims (4)
- 電力を蓄電する蓄電池と、
前記蓄電池の充電率を検知する第1検知部と、
前記蓄電池の充放電を制御する充放電部と、
送電系統から送電されてくる電力を所定の電力に変換する電力変換部と、
負荷で使用される電力を検知する第2検知部と、
前記充放電部と電力変換部を制御することで、負荷に供給する電力として前記蓄電池に蓄電された電力または送電系統から送電されてくる電力のいずれかを選択し、蓄電池の充放電を制御する制御部と、
前記負荷の電力使用状況を含むデータを記憶した記憶部と、
を備え、
前記蓄電池の充電率において、蓄電池に充電を開始する第1閾値および蓄電池への充電を停止する第2閾値を有し、
前記制御部は、記憶部に記憶されたデータ、第1検知部で検知される蓄電池の充電率および第2検知部で検知される負荷の使用電力に基づいて第1閾値および第2閾値を変更する
蓄電池の充放電制御システム。 - 前記蓄電池の充電率において、蓄電池を劣化させない最低充電率であり、前記第1閾値よりも低い第3閾値を有し、
前記制御部は、蓄電池の充電率が第1閾値になると、記憶部に記憶されたデータ、第1検知部で検知される蓄電池の充電率および第2検知部で検知される負荷の使用電力に基づいて第1閾値を変更する
請求項1の蓄電池の充放電制御システム。 - 太陽光によって発電する太陽電池モジュールを備え、
前記記憶部は太陽電池モジュールの発電状況を含むデータを記憶し、
前記充放電部は太陽電池モジュールで発電された電力および送電系統から送電されてくる電力を利用して蓄電池に充電する請求項1または2の蓄電池の充放電制御システム。 - 前記太陽電池モジュールで発電される前の第2閾値が蓄電池の充電率100%よりも低い請求項3の蓄電池の充放電制御システム。
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