JP6101188B2 - ウィンドファームの制御方法および制御装置 - Google Patents

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本発明は、風のエネルギーを利用して発電した電力を電力系統に供給する複数の風力発電装置群を有するウィンドファームの制御方法および制御装置に関する。
近年、地球温暖化対策の一つとして、風力発電の導入が世界的に盛んになってきている。風力発電の大量導入にあたっては、費用対効果の観点から一定の地域に複数台の風力発電装置を設け、それらの風力発電装置群を統括して制御し運用するウィンドファームとして設置されることが多くなっている。
特許文献1では、ウィンドファームおよび個々の風力発電装置に関して、ウィンドファームに併設した蓄電装置の充電および放電により、風速の変動による風力発電装置の出力変動を緩和する技術が開示されている。
蓄電装置併設型の風力発電所の1つの形態に出力一定制御型風力発電所がある。出力一定制御型風力発電所に対しては、発電した電力の売電先の電力会社から、系統連系するための技術要件として、
(1)単位時間ごとの発電計画値を事前に売電先に申請すること、
(2)単位時間における風力発電所の発電電力を事前に申請した発電計画値に対して、ウィンドファームの合成出力を、ウィンドファームの定格出力電力の1%以内の偏差に収めること、などが要求されている。さらに、これらの技術要件を達成できない場合は、ペナルティ料金を支払うことなども求められている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2011−229205号公報
東北電力、"出力一定制御型風力発電設備の周波数変動対策に関する技術要件"、[平成25年8月13日検索]、インターネット<URL:http://www.tohoku-epco.co.jp/oshirase/newene/04/pdf/h23_12.pdf>
しかしながら、売電先の電力会社が系統連系のために求める技術要件のハードルは、風力発電業者にとって相当に高いものであり、場合によっては、売電収益が得られず、風力発電事業の事業性が成り立たないこともあり得る。ちなみに、出力一定制御型風力発電所を実現するためには、風力発電装置群の総出力電力の約85%の蓄電システムが必要とされており、これは、例えば、40MWの風力発電装置群に対して、34MWの蓄電システムが必要なことを意味する。そのため、出力一定制御型風力発電所の設置コストは、従来の風力発電所の設置コストと比べ約1.8〜1.9倍にもなり、大幅に割高なものになっている。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、出力一定制御型風力発電所の蓄電システムの蓄電容量を低減することができ、その設置コストを低減することが可能なウィンドファームの制御方法および制御装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のウィンドファームの制御方法は、1台以上の風力発電装置を含んで構成される風力発電システムと、1台以上の蓄電装置を含んで構成される蓄電システムと、を有するウィンドファームにおける、風力発電システムの出力電力と蓄電システムの充放電電力とを合わせた出力電力(例えば、出力電力PS)が、発電計画値送信手段により送信される単位時間ごとの発電計画値に収まるように、少なくとも蓄電システムの充放電を制御する処理と、時々刻々に、蓄電システムの充電率を計測し(例えば、処理S102)、充電率が、所定の閾値範囲(例えば、図5のSOCLTからSOCUTの範囲)を逸脱していれば(例えば、処理S103,Yes)、過去の充電率の計測データから未来の充電率の推移を予測し(例えば、処理S104)、予測された充電率の推移が、蓄電システムの制御範囲(例えば、図5のSOCLLからSOCULの範囲)を逸脱するかに基づいて発電計画値の変更要否を判定し(例えば、処理S105)、発電計画値の変更が必要である場合、予測された充電率が、蓄電システムの制御範囲内に収まるように発電計画値を変更する(例えば、処理S107)処理とを、制御装置(例えば、コントローラ3)が行うことを特徴とする。
本発明によれば、出力一定制御型風力発電所の蓄電システムの蓄電容量を低減することができ、その設置コストを低減することができる。
本発明の実施形態1におけるウィンドファームを示す構成図である。 本発明の実施形態1におけるコントローラの機能ブロック図である。 本発明の実施形態1における発電計画値の変更動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1における発電計画値の変更をしなかった場合の蓄電システムの充電率と出力の関係を示す特性図である。 本発明の実施形態1における発電計画値の変更をした場合の蓄電システムの充電率と出力の関係を示す特性図である。 本発明の実施形態2におけるウィンドファームの外部に風況観測装置を設置する場合を示す構成図である。 本発明の実施形態2におけるウィンドファームの外部に風況観測装置を設置する場合のコントローラの機能ブロック図である。 本発明の実施形態2における風況観測装置とウィンドファームの位置関係と風の伝搬時間を示す特性図である。 本発明の実施形態2におけるウィンドファームの外部に風況観測装置を設置する場合の蓄電池充電率と出力の関係を示す特性図である。 本発明の実施形態3における原動機付き発電機を用いる場合のウィンドファームを示す構成図である。 本発明の実施形態3における原動機付き発電機を用いる場合のコントローラの発電計画変更演算部の機能ブロック図である。 本発明の実施形態3における原動機付き発電機を用いる場合の発電計画値の変更動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3における発電計画値の最短変更許可時間よりも蓄電システムの充電率の下限値到達が早い場合の、蓄電システムの充電率と出力の関係を示す特性図である。 本発明の実施形態3における発電計画値の最短変更許可時間よりもSOCの下限値到達が早い場合に原動機付き発電機を起動した場合の蓄電池SOCと出力の関係を示す特性図である。 本発明の実施形態4におけるコントローラの機能ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
<<実施形態1>>
図1は、実施形態1におけるウィンドファームを示す構成図である。図1に示す如く、ウィンドファーム100は、連系用変圧器4を介して電力系統5と一箇所で接続されており、ウィンドファーム100の出力電力PSを供給している。ウィンドファーム100は、風力発電システム1と、蓄電システム2と、コントローラ3(制御装置)と、風力発電システム1の出力電力PWを計測してコントローラ3に送信する電力計6と、蓄電システム2の充放電電力PBを計測してコントローラ3に送信する電力計7と、から概略構成されている。
ここで、ウィンドファーム100の出力電力PSは、風力発電システム1が発電する出力電力PWに、蓄電システム2が充放電する充放電電力PBが足し合わせられたものである。従って、これら三者の間には、PS=PW+PBという関係が成り立つ。
風力発電システム1は、複数の風力発電装置11から構成され、風力発電装置11は、回転数およびピッチが可変、かつ、制御可能な風力発電装置である。蓄電システム2は、複数の蓄電装置21から構成され、蓄電装置21は、鉛蓄電池、ナトリウム硫黄電池、レドックスフロー電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンキャパシタのいずれか一種類、あるいはこれらの組み合わせにより構成される。また、蓄電装置12は、電気二重層キャパシタを用いる形態、二次電池と電気二重層キャパシタとを組み合わせる形態、あるいは、他の蓄電要素を組み合わせる形態などであってもよい。さらに、フライホイールなど電気エネルギーを運動エネルギーとして蓄積するものであってもよい。
電力会社8は、電力系統5を運用しており、電力系統5内の電力需要と供給のバランスを取る責任を負う。
コントローラ3は、電力会社8に対して、ウィンドファーム100の発電計画値を申告するとともに、ウィンドファーム100の出力電力PSを発電計画値に従い制御する。
気象情報配信サービス14は、ウィンドファーム100を含む地域の、風速、風向を含む気象情報を通信等の手段により定期的に配信する機能を有する。気象情報は、例えば気象庁の提供する時系列予報などを配信するサービスを用いることができる。また、気象情報には、ウィンドファーム100の単位時間毎の発電計画値を含んでもよい。
図2は、実施形態1におけるコントローラの機能ブロック図である。コントローラ3を構成する各機能ブロックについて説明する。なお、以下に説明するような機能を有するコントローラ3は、それぞれのブロックを専用のハードウェア制御回路で構成することにより実現することもできる。また、その一部のブロックを一つまたは複数のマイクロプロセッサで構成して実現することもできるし、あるいは、全体を一つ以上のコンピュータで構成して実現することもできる。
コントローラ3は、少なくとも発電計画変更演算部30を含み、発電計画変更演算部30では、蓄電システム2の充電率が不足、または過剰による充放電停止に至らないように、発電計画値39を適正な値に変更する機能を有する。本実施形態では、発電計画値39は、気象情報配信サービス14等で、例えば前日に決定されているものとして説明する。なお、コントローラ3内部で、気象情報配信サービス14からの予測気象情報等に基づいて、例えば、前日に明日の発電計画値39を算出し、電力会社8に申告してもよい。
発電計画変更演算部30は、蓄電システム2の充電率(SOC:State of Charge)を計測するSOC計測手段31(充電率計測手段)と、充電率の時間変化を記憶するSOC記憶手段32(充電率記憶手段)と、充電率の時間変化を予測するSOC推移予測手段33(充電率推移予測手段)と、電力計6および電力計7(図1参照)の計測値と、SOC推移予測手段33によるSOC推移予測値と、予め決定されている現在時刻より未来の発電計画値39とから、発電計画値の変更が必要かを判定する発電計画値変更判定手段34と、発電計画値の変更が必要となった場合の変更後の発電計画値を演算する発電計画値演算手段35と、発電計画値の変更時刻を演算する発電計画値変更時刻演算手段36と、変更後の発電計画値および変更時刻を電力会社8に送信する発電計画値送信手段37から構成される。
図3は、実施形態1における発電計画値の変更動作を示すフローチャートである。適宜図2を参照して説明する。発電計画変更演算部30は、処理S102〜処理S108を、24時間繰り返す(処理S101)。SOC計測手段31は、蓄電システム2の充電率(SOC)を計測する(処理S102)。SOC推移予測手段33は、SOCが閾値(図5参照、例えば、閾値SOCUT,SOCLT)を超過していれば(処理S103,Yes)、過去のSOC計測データからSOCの推移を予測する(処理S104)。
発電計画値変更判定手段34は、発電計画値39とSOCの推移とから発電計画値の変更要否を判定し(処理S105)、発電計画値の変更が必要である場合(処理S106,Yes)、発電計画値変更時刻演算手段36は、発電計画値の変更時間を計算し、発電計画値演算手段35は発電計画値の変更量を計算し(処理S107)、発電計画値送信手段37は、変更後の発電計画値を電力会社8に送信する。なお、処理S103において、SOCが閾値(図5参照)を超過していなければ(処理S103,No)、処理S108に進む。また、処理S106において、発電計画値の変更が必要でない場合(処理S106,No)、処理S108に進む。
図4は、実施形態1における発電計画値の変更をしなかった場合の蓄電システムの充電率(SOC)と出力の関係を示す特性図である。ここで、蓄電システム2の充電を停止する上限の値SOCULを90%、蓄電システム2の放電を停止する下限の値SOCLLを30%とする。現在時刻t0よりも過去において、蓄電システム2のSOCは30%以上90%以下の範囲内である。発電計画値PPと風力発電システム1の出力電力PWの差分を蓄電システム2の充放電電力PBによって吸収し、ウィンドファーム100の出力電力PSと発電計画値PPとの偏差は1%以内に保たれている。しかし、時刻t0以降は発電計画値PPに対して風力発電システム1の出力電力PWが低い状態が継続し、時刻t1においてSOCが30%に到達し、放電が停止する。t1以降もPP≧PWの状態が継続すると、その間において蓄電システム2は充電されず、偏差が1%を超える状態が続く。
なお、本実施形態における、ウィンドファーム100の出力電力PSと発電計画値PPとの偏差による制御とは、発電計画値PPに対して、ウィンドファーム100の合成出力を、ウィンドファーム100の定格出力電力の1%以下の偏差で制御することを意味する。
図5は、実施形態1における発電計画値の変更をした場合の蓄電システムの充電率(SOC)と出力の関係を示す特性図である。適宜図1、図2を参照する。図5において、実施形態1における発電計画値の変更をした場合の効果を示す。蓄電システム2の充電を停止する上限の値SOCULと、蓄電システムの放電を停止する下限の値SOCLLの内側に、発電計画値変更判定基準となる閾値SOCUT,SOCLTを設ける。
すなわち、コントローラ3は、風力発電システム1の出力電力PWと、蓄電システム2の充放電電力PBとの合成の出力電力である前記ウィンドファーム100の出力電力PSが、事前に設定された発電計画値PPの許容範囲に収まるように、蓄電システム2の充放電を制御している。コントローラ3には、予め蓄電システム2の充放電を制御する制御範囲(例えば、下限の値SOCLLから上限の値SOCULの範囲)内に、発電計画値PPを見直す際に用いる閾値範囲(例えば、閾値SOCLTから閾値SOCUTの範囲)が設定されている。
SOC推移予測手段33は、現在時刻t0においてSOCが下側の閾値SOCLTを下回った場合、SOCの変化率に基づいて、t0+ΔTの時刻t1に、SOCがSOCLLに達すると予測する。そして、発電計画値変更判定手段34は、時刻t1以降の発電計画値を変更する。これによりt1以降は発電計画値PPに対して風力発電システム1の出力電力PWが上回るため、蓄電システム2が充電されることによってSOCは上昇に転じ、発電計画値PPとウィンドファーム100の出力電力PSとの偏差が1%以内で制御が可能となる。
発電計画値変更時刻演算手段36は、蓄電システム2のSOCが閾値SOCLTを下回ってから、発電計画値PPを変更するまでの時間ΔTは、式(1)により求める。
ΔT=(SOC−SOCLL)/SOCsl・・・(1)
ここで、SOCは現在時刻t0の蓄電システムのSOC、SOCLLは蓄電システム2が放電を停止するSOCの下限値、SOCslはSOCの変化率を示す。SOCslは、例えば過去30分間のSOCの計測値を線形近似した近似直線の傾きとする。
発電計画値演算手段35は、発電計画値を変更する場合の変更量ΔPrefを、式(2)により求める。
ΔPref=Pdiff+PCHGmax ・・・(2)
なお、PCHGmaxは蓄電システム2の最大充電可能電力を示す。
ここでPdiffは、発電計画値PPと、風力発電システム1の出力電力PWの過去30分間の平均値PWaveから、式(3)により求める。
Pdiff=PP−PWave ・・・(3)
具体的な例として、例えば現在時刻t0のSOCが45(%)、SOCLLが30(%)、SOCslが0.167(%/分)のとき、式(1)より、ΔTは89.8(分)となる。また、過去30分間の発電計画値PPが、風力発電システム1の最大出力の80(%)、PWaveが75(%)のとき、式(3)より、Pdiffは5(%)となる。このとき、蓄電システム2の最大充電可能電力であるPCHGmaxが、風力発電システム1の最大出力の30(%)とすると、式(2)より、ΔPrefは35(%)と決定できる。つまり、現在から89.8分後に、発電計画値を35%低下させることにより、変更後の発電計画値PPを維持し、かつ蓄電システム2の充電率の枯渇を防止する制御が可能となる。
蓄電システム2の充放電を停止する上限の値SOCULと、下限の値SOCLLの内側に設ける、発電計画値変更判定基準となる閾値SOCUT,SOCLTの値は、蓄電システム2の容量の風力発電システム1の最大出力との比率、または後述する発電計画値PPの変更が許可される最短変更許可時間に応じて任意に設定することが可能である。閾値SOCUT,SOCLTの値をそれぞれ上限の値SOCUL、下限の値SOCLLに近く設定した場合には、発電計画値PPの変更が必要となる頻度は低下するが、ΔTが小さくなる。逆に、上限の値SOCUL、下限の値SOCLLから離して設定した場合には、発電計画値PPの変更が必要となる頻度は高くなるが、ΔTは大きくなる。上限の値SOCUT、下限の値SOCLTはそれぞれ70%、45%のように固定で設定しても構わないし、日々あるいは季節ごとに設定値を変更してもよい。または、蓄電システム2の充電率の枯渇の発生状況等を学習して、枯渇が発生せず、かつ前記発電計画値の変更頻度が最小となるような値を学習により自動的に設定してもよい。
発電計画値PPよりも、風力発電システム1の出力が高く、蓄電システム2の充電率が上昇する場合には、既に説明した充電率が下降する場合と同様の制御となる。つまり、式(1)中のSOCLLをSOCULに変更し、式(2)中の最大充電可能電力PCHGmaxを、蓄電システム2の最大放電可能電力PDCHGmaxに変更すればよい。ただし、発電計画値PPは、風力発電システム1の最大出力以上に設定することはできない。発電計画値PPの変更後の値が、風力発電システム1の最大出力以上となるような場合には、変更後の発電計画値PPは、風力発電システム1の最大出力に設定し、風力発電システム1に出力制限を指令することにより、蓄電システム2の充電率を回復させることが可能となる。
例えば、SOCULが75%のとき、蓄電システム2のSOCが、SOCULを上回った場合、式(2)により求めたΔPrefにより変更後の発電計画値PPを求めた場合に、ウィンドファーム100の定格出力電力の110%になったとする。このとき、実際に指令する発電計画値は100%とする。また、蓄電システム2の充電率を下げるために、風力発電システム1の出力を、定格出力から最大放電可能電力PDCHGmaxを減じた値に制限する。
なお、ウィンドファーム100が連系される電力系統5の火力発電所等の起動に要する時間制約と、ウィンドファーム100の規模により、発電計画値PPの変更が可能となる時間に制約が設けられる可能性がある。ウィンドファーム100が連系する電力系統を管理する電力会社8により設定された、発電計画値PPの変更が許可される最短の時間を最短変更許可時間ΔTminと定義する。
ΔT≧ΔTminの場合には、時刻t0+ΔTに発電計画値を変更できる。しかしながら、ΔT<ΔTminの場合には、時刻t0+ΔTで発電計画値を変更することは認められない。この場合、時刻t0+ΔTminに発電計画値を変更することになる。そのため発電計画値PPの変更が、SOCの下限値に達するのに間に合わない可能性がある。このような場合は、発電計画値PPの変更判定基準である、SOCUT、SOCLTを、より内側に設定するか、後記する実施形態2のように他の電源を併設してΔTminの間に必要な発電量を供給することが考えられる。
実施形態1によれば、図5に示すように、蓄電システム2の充放電を停止する上限の値SOCULと、下限の値SOCLLの内側に、発電計画値変更判定基準となる閾値SOCUT、SOCLTが設けられている。コントローラ3は、現在時刻t0において、蓄電システムの充電率(SOC)が下側の閾値SOCLTを下回った場合、SOCの変化率に基づいて、t0+ΔTの時刻t1に、SOCが下側の値SOCLLに達すると予測する。そして時刻t1以降の発電計画値PPを変更する。これにより時刻t1以降は発電計画値PPに対して風力発電システム1の出力電力PWが上回るため、SOCは上昇に転じ、発電計画値PPとウィンドファーム100の出力電力PSの偏差が許容範囲内で制御が可能となる。
<<実施形態2>>
図6は、実施形態2におけるウィンドファームの外部に風況観測装置を設置する場合を示す構成図である。風況観測装置13は、ウィンドファーム100に対して、ウィンドファーム100における季節風などの卓越風向の概ね風上の方位に離れた位置に少なくとも一台設置される。風況観測装置13は、風速、風向、気温、湿度、気圧などの気象情報のいずれか一種類、あるいは複数の情報と、気象情報を計測した時刻、風況観測装置13が設置されている地点の緯度、経度、標高などの位置情報を、逐次あるいは一定の時間保存したものをまとめて、通信ネットワーク等を介してウィンドファーム100のコントローラ3に対して送信する。
図7は、実施形態2におけるウィンドファームの外部に風況観測装置を設置する場合のコントローラの機能ブロック図である。図1に示した実施の形態1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
コントローラ3の発電計画変更演算部30には、風況観測装置13からの風速値を含む風況観測情報を入力し、数十分から数時間先の風力発電システム1の至近出力を予測する、至近出力予測手段38を備え、至近出力予測手段38からの出力予測値は、SOC推移予測手段33に入力される。
風況観測装置13がある場合には、発電計画値PPを変更する場合の変更量ΔPrefを求める式(2)は、式(4)のように変更される。
ΔPref=Pdiff+PCHGmax−ΔPfl・・・(4)
ここで、ΔPflは、風況観測装置13により計測された、ウィンドファーム100から風上方向の風況から求めた、数分から数時間後までの至近出力予測値Pflと、現在の風力発電システム1の出力電力PWから、式(5)により求める。
ΔPfl=PW−Σ(Pfl)/t ・・・(5)
ここで、Σ(Pfl)/tは、時間tの区間のPflの平均値を示す。
図8は、実施形態2における風況観測装置とウィンドファームの位置関係と風の伝搬時間を示す特性図である。式(5)の至近出力予測値Pflは、風況観測装置13と、ウィンドファーム100の位置関係から、風況観測装置13で現在計測された風向風速を示すベクトルがvのとき、vと直角方向に仮想的な風速波面を定義する。仮想的な風速波面はその直角方向に風速vsで伝播すると仮定する。仮想的な風速波面を延長して、ウィンドファーム100と直角を成すa点を定義すると、仮想的な風速波面の定義より、a点で現在時刻t0に吹いている風速は風況観測装置13で現在吹いている風速vsに等しい。従ってa点で現在時刻t0に吹いている風速vsがウィンドファーム100に到達する時刻Tは、風況観測装置13とウィンドファーム100間の距離をL、a点とウィンドファーム100間と、ウィンドファーム100と風況観測装置13間の直線の成す角をθとすると、式(6)で表される。
T=t0+Lcosθ/vs ・・・(6)
式(6)より、ウィンドファーム100において時刻Tで発生する風速の変動を予測することが可能となり、風力発電システム1の風速−出力特性(パワーカーブ)を用いて、至近出力予測値Pflを求めることができる。
図9は、実施形態2におけるウィンドファームの外部に風況観測装置を設置する場合の蓄電システムの充電率と出力の関係を示す特性図である。式(1)で用いたSOCの変化率を示すSOCslは、例えば過去30分間のSOCの計測値を線形近似した近似直線の傾きとしている。
これに対し、風況観測装置13を設置する場合には、前記で求めた現在時刻t0から、至近未来のtf1までの至近出力予測値Pflと、発電計画値PPとの偏差と、蓄電システム2の容量と、から、時刻tf1までの蓄電システム2のSOCの推移を補正することが考えられる。例えば、ある時刻tにおける1分間の発電計画値PPと至近出力予測値Pflの偏差がΔPf(kW)のとき、該1分間の蓄電システム2のSOC変化ΔSOCf(t)は式(7)で表わされる。
ΔSOCf(t)=SOC(t−1)+(ΔPf/60)/BESSkWh・・(7)
ここで、BESSkWhは、蓄電システム2のkWh容量を示す。
このようにして、過去30分間のSOCの計測値に加えて、時刻tf1までのSOC推移の予測から、SOCの変化率を示すSOCslを線形近似して近似直線の傾きを求めることによって、SOCの枯渇予測時刻を補正することが可能となる。発電計画値PPを変更するまでの時間ΔTは、例えばSOC記憶手段32に記憶されているSOC記憶値から求めたSOC予測推移と、至近出力予測とから求めたSOC予測推移とにより求めた値の平均値とすること、または、前記蓄電システムの充電率の枯渇の発生状況等を学習して、枯渇が発生せず、かつ前記発電計画値の変更頻度が最小となるような値を学習により自動的に設定すること、などが考えられる。
<<実施形態3>>
図10は、実施形態3における原動機付き発電機を用いる場合のウィンドファームを示す構成図である。図1に対して原動機92により駆動される発電機93を追加した実施形態を示している。図10において、図1に示した実施の形態1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
発電機システム9は、燃料貯蔵装置91、原動機92、発電機93を有し、発電機93は、貯蔵した燃料を動力に変換する内燃機関である原動機92によって駆動する発電機であり、燃料にバイオディーゼル等の再生可能エネルギーを用いることによって、ウィンドファーム100の自然環境負荷を低減することができる。
図11は、実施形態3における原動機付き発電機を用いる場合のコントローラの発電計画変更演算部の機能ブロック図である。図2の発電計画変更演算部30に対して、発電機システム9の運転要否を判定する発電機運転要否判定手段41と、発電機出力を演算する発電機出力演算手段42、発電機システム9に運転指令する発電機運転指令手段43を追加したものである。
図12は、実施形態3における原動機付き発電機を用いる場合の発電計画値の変更動作を示すフローチャートである。図12は、図3に対して、発電計画値の変更時間、変更量の計算の後に(処理S107)、発電機システム9の運転要否を判定(処理S110)と、発電機出力の計算(処理S111)を追加している。図12において、図3に示した同一処理には同一符号を付し重複する説明は省略する。また、適宜図11を参照して説明する。
発電計画値変更時刻演算手段36が演算した変更時間が最短変更許可時間ΔTmin内にある場合、発電計画値PPの変更が許可されない。この場合、発電機運転要否判定手段41が、発電計画値変更時刻演算手段36が演算した変更時間が最短変更許可時間ΔTmin内にあるか否かを判定し(処理S110)、許可されない場合、すなわち発電機93の運転が必要な場合(処理S110,Yes)、発電機出力演算手段42が、必要な発電機出力を計算する(処理S111)。なお、許可される場合、すなわち発電機93の運転が必要でない場合(処理110,No)、処理S108に進む。
図13は、実施形態3における発電計画値の最短変更許可時間よりも蓄電システムの充電率の下限値到達が早い場合の、蓄電システムの充電率と出力の関係を示す特性図である。適宜図11を参照して説明する。蓄電システム2の充放電を停止する上限の値SOCULと、下限の値SOCLLの内側に、発電計画値変更判定基準となる閾値SOCUT,SOCLTを設け、現在時刻t0においてSOCが下側の閾値SOCLTを下回った場合、SOC推移予測手段33は、図5と同様にt0+ΔTの時刻t1に、SOCがSOCLLに達すると予測する。
ここで、時刻t1に発電計画PPを変更する必要があるが、前記したように、最短変更許可時間ΔTminに対してΔTが短い場合、つまりΔT<ΔTminの場合には、時刻t1では発電計画値の変更ができず、時刻t2=t0+ΔTminまで待つ必要がある。このとき、推定通りにSOCが減少すると、時刻t1でSOCは下限の値SOCLLに到達し、放電が停止する。その結果、時刻t1から時刻t2の期間は蓄電システム2による発電計画値PPの維持ができず、発電計画値PPとウィンドファーム100の出力電力PSの偏差が±1%を逸脱してしまう。
図14は、実施形態3における発電計画値の最短変更許可時間よりも蓄電システムの充電率の下限値到達が早い場合に、原動機付き発電機を起動した場合の蓄電システムの充電率と出力の関係を示す特性図である。図14に示すようにΔT<ΔTminとなったケースで、時刻t0から時刻t2の期間に原動機92により発電機93を起動する。これにより、発電機93が起動するまでの時間を蓄電システム2の放電で発電計画値を維持すれば、以降は時刻t2で計画値を変更するまでは、発電機出力をPGとすると、ウィンドファーム100の出力電力PSは、PS=PW+PB+PGとなり、発電計画値PPを維持するための蓄電システム2の負担が軽くなって、SOCが下限値になるのを防止することができる。
また、発電機93がバイオディーゼル等の高額な燃料により駆動される場合、発電機93の運転時間が長くなると燃料消費量が増大し、運転コストの増大につながる。本発明では発電機93の運転時間を、発電計画値PPの変更までの時間に限定することによって、最小限の燃料消費で発電計画値を維持することが可能となる。なお、発電機容量は蓄電システム容量と同等程度が望ましいが、小容量であっても蓄電システム2のSOC低下緩和の効果は得られる。また、発電機容量が大容量の場合には、出力が部分負荷となり効率が低下するが、SOC低下緩和の効果に影響はない。
発電機出力PGは、式(7)により求める。
PG=PP−PWave ・・・(7)
なお、PWaveは風力発電システム1の出力電力PWの過去30分間の平均値である。
これにより、蓄電システム2の放電分を発電機93で代替することになり、蓄電システム2のSOC低下を防止することができる。
実施形態3における原動機付き発電機の運転方法としては、式(8)の条件を満たす場合に発電機を起動することも考えられる。
PP>PW+PDCHGmax ・・・(8)
このときの発電機出力は、式(9)により求める。
PG=PP−(PW+PDCHGmax) ・・・(9)
具体的に説明すると、PP=100(%)、PW=50(%)、PDCHGmax=30(%)の条件のとき、式(8)を満たすので、発電機を起動し、発電機出力は式(9)により、PP=20(%)となる。すると、PP=PG+PW+PDCHGmaxとなり、一定制御出力を維持することが可能となる。これにより、SOC低下を伴わない蓄電池の最大放電可能電力の不足時にも、発電計画値PPを維持することが可能となる。
<実施形態4>>
図15は、実施形態4におけるコントローラの機能ブロック図である。図15は、図2に示すコントローラ3に翌日発電計画演算部50と、制御指令演算部60を追加した構成の機能ブロック図である。翌日発電計画演算部50の翌日発電計画演算手段51は、気象情報配信サービス14からの風速予測値等の情報から、翌日の風力発電システム1の時系列の出力を予測し、その出力に基づいて翌日のウィンドファーム100の発電計画値PPを演算する。演算された発電計画値PPは、発電計画値記憶手段52に記憶されるとともに、発電計画値送信手段37を介して電力会社に送られる。電力会社8では、送られたウィンドファーム100の発電計画値PPに基づき、電力会社8が制御する火力発電所等の起動停止・出力などを計画する。ウィンドファーム100の発電計画値PPは、風力発電システム1の時系列の出力予測値の、例えば30分毎の平均値とする。
制御指令演算部60は、蓄電システム2の充放電電力を演算する充放電電力指令演算手段61と、風力発電システム1の出力制限指令値を演算する発電電力制限指令演算手段62により構成される。充放電電力指令演算手段61は、風力発電システム1の出力計測値と、発電計画値PPを比較し、発電計画値PPと出力計測値の差分を蓄電システム2の充放電電力として充放電電力指令手段63を介して指令する。また、発電電力制限指令演算手段62では、発電計画値PPに対して、出力計測値が大きく、その差分が蓄電システム2の充電可能電力を超える場合には、その超過分の発電電力を制限することにより、風力発電システム1と蓄電システム2の合計出力を発電計画値PPに一致させるように、発電電力指令手段64を介して制御する。
発電計画値PPに対して、出力計測値が小さく、その差分が蓄電システム2の放電可能電力を超える場合には、風力発電システム1と蓄電システム2の合計出力が発電計画値PPを下回り、発電計画値PPを守ることができなくなる。また、蓄電システム2の充電率(SOC)が、蓄電システム2の稼働条件の上限値または下限値に達すると、蓄電システム2を保護するために充放電が停止し、そのために発電計画値PPを守ることができなくなる。このため、既に説明した発電計画変更演算部30による発電計画値PPを変更することが有効な方法となる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 風力発電システム
2 蓄電システム
3 コントローラ(制御装置)
4 連系変圧器
5 電力系統
6,7 電力計
8 電力会社
9 発電機システム
11 風力発電装置
13 風況観測装置
14 気象情報配信サービス
21 蓄電装置
30 発電計画変更演算部
31 SOC計測手段(充電率計測手段)
32 SOC記憶手段(充電率記憶手段)
33 SOC推移予測手段(充電率推移予測手段)
34 発電計画値変更判定手段
35 発電計画値演算手段
36 発電計画値変更時刻演算手段(発電計画値演算手段)
37 発電計画値送信手段
38 至近出力予測手段
41 発電機運転要否判定手段
42 発電機出力演算手段
43 発電機運転指令手段
50 翌日発電計画演算部
51 翌日発電計画値演算手段
52 発電計画値記憶手段
60 制御指令演算部
61 充放電電力指令演算手段
62 発電電力制限指令演算手段
63 充放電電力指令手段
64 発電電力指令手段
91 燃料貯蔵装置
92 原動機
93 発電機
100 ウィンドファーム
PB 充放電電力
PS,PW 出力電力
PP 発電計画値
SOCLL 下限の値
SOCUL 上限の値
SOCLT,SOCUT 閾値

Claims (9)

  1. 1台以上の風力発電装置を含んで構成される風力発電システムと、1台以上の蓄電装置を含んで構成される蓄電システムと、を有するウィンドファームにおける、前記風力発電システムの出力電力と前記蓄電システムの充放電電力とを合わせた出力電力が、発電計画値送信手段により送信される単位時間ごとの発電計画値に収まるように、少なくとも前記蓄電システムの充放電を制御する処理と、
    時々刻々に、前記蓄電システムの充電率を計測し、前記充電率が、所定の閾値範囲を逸脱していれば、過去の充電率の計測データから未来の充電率の推移を予測し、前記予測された充電率の推移が、前記蓄電システムの制御範囲を逸脱するかに基づいて前記発電計画値の変更要否を判定し、前記発電計画値の変更が必要である場合、前記予測された充電率が、前記蓄電システムの制御範囲内に収まるように前記発電計画値を変更する処理とを、
    制御装置が行う
    ことを特徴とするウィンドファームの制御方法。
  2. 前記発電計画値を変更する処理は、前記発電計画値を変更する時間および変更する量を計算し、前記発電計画値を変更する処理である
    ことを特徴とする請求項1に記載のウィンドファームの制御方法。
  3. 前記制御装置は、前記未来の充電率の推移を予測する際に、前記ウィンドファームの外部に設けられた風況観測装置から得られる情報を用いて前記風力発電システムの至近出力を予測し、前記過去の充電率の計測データと、前記予測された至近出力に基づいて前記未来の充電率の推移を予測する処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のウィンドファームの制御方法。
  4. 前記ウィンドファームは、さらに、発電機を有しており、
    前記制御装置は、
    前記充電率が、前記所定の閾値範囲を逸脱した際に、前記発電計画値の変更時間および前記発電計画値の変更量を算出し、前記算出された変更時間が、前記ウィンドファームが連系する電力系統を管理する電力会社により設定された許可時間を満たさない場合に、前記発電機に起動指令をするとともに、前記許可時間後に発電機の停止指令をする処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のウィンドファームの制御方法。
  5. 前記制御装置は、
    前記ウィンドファームの外部から送信される風速予測値を含む気象情報から、翌日の前記風力発電システムの時系列の出力電力を予測し、該出力電力に基づいて翌日の前記ウィンドファームの発電計画値を算出する処理と、
    前記風力発電システムの出力電力の計測値と、前記発電計画値を比較し、発電計画値と出力計測値の差分を蓄電システムの充放電電力として指令する処理と、
    前記発電計画値に対して、前記出力電力の計測値が大きく、その差分が蓄電システムの充電可能電力を超える場合には、その超過分の発電電力を制限することにより、風力発電システムと蓄電システムの合計出力を発電計画値に一致させるように制御する処理と、を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のウィンドファームの制御方法。
  6. 1台以上の風力発電装置を含んで構成される風力発電システムと、1台以上の蓄電装置を含んで構成される蓄電システムと、を有するウィンドファームにおいて
    前記風力発電システムの出力電力と前記蓄電システムの充放電電力とを合わせた出力電力が、発電計画値送信手段により送信される単位時間ごとの発電計画値に収まるように、少なくとも前記蓄電システムの充放電を制御するウィンドファームの制御装置であって
    前記制御装置は、
    前記蓄電システムの充電率を計測する充電率計測手段と、
    前記充電率が所定の閾値範囲を逸脱していれば、過去の充電率の計測データから未来の充電率の推移を予測する充電率推移予測手段と、
    前記予測された充電率の推移が、前記蓄電システムの制御範囲を逸脱するか否かに基づいて前記発電計画値の変更要否を判定する発電計画値変更判定手段と、
    前記発電計画値の変更が必要である場合、前記予測された充電率が、前記蓄電システムの制御範囲内に収まるように前記発電計画値を変更する発電計画値演算手段と、を有する
    ことを特徴とするウィンドファームの制御装置。
  7. 前記制御装置は、さらに、
    前記ウィンドファームの外部に設けられた風況観測装置から得られる情報を用いて前記風力発電システムの至近出力を予測する至近出力予測手段を有し、
    前記制御装置は、前記未来の充電率の推移を予測する際に、前記過去の充電率の計測データと、前記予測された至近出力に基づいて前記未来の充電率の推移を予測する
    ことを特徴とする請求項に記載のウィンドファームの制御装置。
  8. 前記ウィンドファームは、さらに、発電機を有しており、
    前記制御装置は、さらに、
    前記充電率が所定の閾値範囲を逸脱した際に、前記発電計画値の変更時間および前記発電計画値の変更量を算出し、前記算出された変更時間が、前記ウィンドファームが連系する電力系統を管理する電力会社により設定された許可時間を満たさない場合に、前記発電機に起動指令をするとともに、前記許可時間後に発電機の停止指令をする発電機運転指令手段を有する
    ことを特徴とする請求項に記載のウィンドファームの制御装置。
  9. 前記制御装置は、さらに、
    前記ウィンドファームの外部から送信される風速予測値を含む気象情報から、翌日の前記風力発電システムの時系列の出力電力を予測し、該出力電力に基づいて翌日の前記ウィンドファームの発電計画値を演算する翌日発電計画値演算手段と、
    前記風力発電システムの出力電力の計測値と、前記発電計画値を比較し、発電計画値と出力計測値の差分を蓄電システムの充放電電力として指令する充放電電力指令演算手段と、
    前記発電計画値に対して、前記出力電力の計測値が大きく、その差分が蓄電システムの充電可能電力を超える場合には、その超過分の発電電力を制限することにより、風力発電システムと蓄電システムの合計出力を発電計画値に一致させるように制御する発電電力制限指令演算手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載のウィンドファームの制御装置。
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