JP2023128492A - 鍛造用パンチおよび金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイが破壊されにくい鍛造用パンチを実現する。【解決手段】パンチ(20)は、ダイ(10)に形成された凹部(13)内に配置された金属鋼板(30)を押圧することにより金属鋼板(30)の中央部を増肉させるために用いられる鍛造用パンチである。パンチ(20)は、押圧方向に垂直な断面が点対称形状であり、上面(22)から下面(21)にかけてパンチ(20)を貫通する中空部(40)を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、金属鋼板の中央部を増肉するために用いられる鍛造用パンチなどに関する。
ダイに配置された対象物に対してパンチを用いて押圧することにより、対象物における所望の領域を増肉する技術が知られている。例えば、特許文献1には、カップ状に成形されたプレス成形品に対して、パンチを用いて押圧することにより側壁部を増肉させる技術が開示されている。
パンチを用いて対象物を用いて押圧した場合、パンチに反作用による応力が印加される。当該応力により、パンチは、押圧方向に縮み、押圧方向に垂直な方向に広がる。パンチが押圧方向に垂直な方向に広がると、パンチの外周部がダイと接触し、ダイを押圧する。その結果、ダイが破壊されてしまうという問題があった。
本発明の一態様は、ダイが破壊されにくい鍛造用パンチを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る鍛造用パンチは、ダイに形成された凹部内に配置された金属鋼板を押圧することにより前記金属鋼板の中央部を増肉させるために用いられる鍛造用パンチであって、押圧方向に垂直な断面が点対称形状であり、前記金属鋼板を押圧する面である第1面とは反対側の面である第2面に、押圧方向に沿って延びる中空部を有する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る鍛造用金型は、金属鋼板が内部に配置される凹部が形成されたダイと、前記凹部に載置された前記金属鋼板を押圧することにより前記金属鋼板の中央部を増肉させるために用いられる鍛造用パンチであって、前記金属鋼板を押圧する面である第1面とは反対側の面である第2面に、押圧方向に沿って延びる中空部を有する鍛造用パンチと、を備える。
本発明の一態様によれば、ダイが破壊されにくくすることができる。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、本実施形態における金型1について、パンチ20の中心軸を含む平面で切断した断面図である。図2は、パンチ20の斜視図である。図3は、パンチ20の一部を切り欠いた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、本実施形態における金型1について、パンチ20の中心軸を含む平面で切断した断面図である。図2は、パンチ20の斜視図である。図3は、パンチ20の一部を切り欠いた状態を示す斜視図である。
金型1は、図1に示すように、ダイ10と、パンチ20(鍛造用パンチ)とを備えている。金型1は、ダイ10に載置された円盤状の金属鋼板30を、パンチ20を用いて押圧することにより、金属鋼板30の中央部を増肉させるための金型である。
ダイ10は、図1に示すように、側壁11と、支持部12とを有している。側壁11は、円形状にダイ10の外周部を形成している。
支持部12は、金属鋼板30がダイ10に配置されたときに、金属鋼板30の下面を支持する。支持部12は、側壁11の下端部から内側に向けて突出するように設けられている。側壁11の内面11Aと支持部12の上面12Aとは、押圧方向に平行な平面でダイ10を切断したときの断面において、例えば、円弧などのなめらかな曲線によって接続されている。
上記のように構成されることにより、ダイ10には、側壁11の内面11Aおよび支持部12の上面12Aにより、凹部13が形成される。凹部13には、金属鋼板30の増肉加工を行う際に、金属鋼板30が配置される。
パンチ20は、ダイ10に形成された凹部13内に配置された金属鋼板30を、図示しないプレス機を用いて押圧するための部材である。パンチ20は、図2および図3に示すように、押圧方向(図1~3における上下方向)に長い略円柱形状となっている。パンチ20は、押圧方向に垂直な平面(換言すれば、後述する上面22に平行な平面)で切断した外縁の形状が、中心軸23を点対称の基準とする点対称形状となっている。
パンチ20は、金属鋼板を押圧する面である下面21(第1面)と、押圧方向において下面21とは反対側の面である上面22(第2面)とを有している。
下面21は、外周部に金属鋼板30と接触する領域である接触部21Aを備えており、接触部21Aの内側に位置する中央部21Bがパンチ20の内部に向けて窪んでいる。接触部21Aは、押圧方向に対して垂直な平面と平行になるように形成されている。
パンチ20には、上面22から下面21にかけてパンチ20を貫通する中空部40が形成されている。中空部40は、円柱形状であるパンチ20の中心軸23が形成されている位置に設けられている。換言すれば、中空部40は、押圧方向に垂直な平面で切断したときのパンチ20の切断面(点対称形状)の中心に設けられている。中空部40は、押圧方向に垂直な断面における形状が円形状になっており、中心軸23は、当該円形状の中心を通っている。中空部40は、図1に示すように、第1領域41、第2領域42、および第3領域43により構成されている。以降の説明では、図1に示すように、パンチ20において、第1領域41、第2領域42、および第3領域43が形成されている領域を、それぞれ領域A1、領域A2および領域A3と称して説明する。
第1領域41は、上面22から押圧方向に所定の距離離れた位置までの領域である。第1領域41は、下端が、押圧方向において上面22からパンチ20の全長(すなわち、押圧方向の長さ)の50~70%の位置になるように形成されていてもよい。
第1領域41は、押圧方向に垂直な断面における直径L1が、押圧方向に亘って一定となっている。直径L1は、パンチ径L0(すなわち、パンチ20の下面21の直径)の0.15倍よりも小さいことが好ましい。なぜならば、直径L1がパンチ径L0に0.15倍以上である場合、パンチ20において荷重を支える断面積が減少し、パンチ20が損傷する可能性があるためである。換言すれば、第1領域41の直径L1をパンチ径L0の0.15倍よりも小さくすることにより、パンチ20が損傷しにくくすることができる。
第2領域42は、第1領域41の下端から下方向に少し離れた位置から下面21までの領域である。第2領域42の直径L2は、第1領域41の直径L1よりも小さくなっている。換言すれば、第1領域41の直径L1は、第2領域42の直径L2よりも大きくなっている。
第3領域43は、第1領域41と第2領域42とを接続する領域である。第3領域43は、径が押圧方向(下方向)に向かうにつれて徐々に小さくなるように形成されている。図1に示す角度θは、第1領域41を形成する面と、第3領域43を形成する面とがなす角度である。角度θは、第1領域41と第2領域42とを接続するために、90°以上かつ180°未満である必要がある。しかしながら、角度θが小さすぎると、第3領域43を形成する面が接触部21Aと平行に近くなり、増肉加工を行う際に当該面に対して印加される押圧方向の荷重が大きくなってしまう。そのため、角度θは、100°以上であることが好ましい。
次に、金型1が上記の構成を有することにより、金型1を用いて金属鋼板30を増肉させる処理において得られる効果について説明する。
金型1を用いて金属鋼板30の中央部を増肉させるときには、ダイ10の凹部13に配置された金属鋼板30に対して、パンチ20の下面21(より詳細には、接触部21A)を用いて押圧する。これにより、金属鋼板30のうち接触部21Aにより押圧された領域に存在する物質は、押圧方向に垂直な方向に移動しようとする。その際、金属鋼板30の外周部はダイ10の側壁11と当接するため、金属鋼板30のうち接触部21Aにより押圧された領域に存在する物質は外周方向には移動することができず、金属鋼板30の中央に向かって移動する。これにより、金属鋼板30の中央部が増肉する。
金属鋼板30を押圧するときには、パンチ20に反作用による応力が印加される。当該応力により、パンチ20は、押圧方向に縮み、押圧方向に垂直な方向に広がる。以降では、押圧方向に垂直な方向に広がる現象を拡径と称して説明する。パンチ20において拡径が発生すると、パンチ20の下面21に近い領域の外周部がダイ10と接触し、ダイ10を押圧する。その結果、ダイ10の側壁11と支持部12とが接続されている隅部に対して回転モーメントが印加され、当該隅部が破壊されてしまう。
この問題を解決するために、本実施形態におけるパンチ20は、中空部40を有している。中空部40は、上記のように、押圧方向に垂直な断面が点対称形状となっており、上面22から下面21にかけて貫通し、第1領域41の直径L1がその他の領域の直径(すなわち、第2領域42の直径L2および第3領域43の直径)よりも大きい。
上記の構成を備えることにより、他の領域より大きい直径L1を有する第1領域41が形成されている領域A1において拡径が起こりやすくなる。そのため、中空部40が形成されていないパンチと比べて、本実施形態のパンチ20では、下面21に近い領域である領域A2における拡径量を小さくすることができる。その結果、パンチ20の拡径によって印加されるダイ10への応力が小さくなり、ダイ10の側壁11と支持部12とが接続されている隅部に印加される回転モーメントを小さくすることができる。これにより、ダイ10が破壊しにくくすることができる。
中空部の直径が大きいほど拡径が起こりやすいため、第2領域42の直径L2と第1領域41の直径L1とが大きく異なっていない場合、領域A1における拡径量と領域A2における拡径量とが大きく異ならない。そのため、領域A1における拡径量を大きくするとともに領域A2における拡径量を小さくするために、第2領域42の直径L2は、第1領域41の直径L1の0.5倍よりも小さいことが好ましい。
また、上述したように、本実施形態のパンチ20では、第1領域41の下端が、押圧方向において上面22からパンチ20の全長の50%以上の位置に位置している。これにより、金属鋼板30を押圧することによってパンチ20が受ける応力が領域A1まで伝達されやすくなるので、領域A1において拡径させやすくできる。
また、中空部40において第1領域41が下面21に近い位置まで形成されていると、下面21に近い領域において拡径されてしまう。これに対して、本実施形態では、上述したように、第1領域41の下端が、押圧方向において上面22からパンチ20の全長(すなわち、押圧方向の長さ)の70%以下の位置に位置している。これにより、下面21に近い領域において拡径されにくくなっている。
また、金属鋼板30の中央部を増肉させた際に、パンチ20側において増肉されると、増肉された部分の一部がパンチ20の中空部40に侵入してしまう虞がある。そのため、本実施形態におけるパンチ20では、上記のように、下面21の接触部21Aが押圧方向に垂直な平面となるように形成されている。これにより、パンチ20により金属鋼板30を押圧して金属鋼板30の一部が中央部に増肉された際に、ダイ10側において増肉させ、パンチ20側において増肉されないようにすることができる。その結果、中空部40に増肉された部分が中空部40に侵入しないようになっている。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図4は、本実施形態における金型1Aについて、パンチ20Aの中心軸を含む平面で切断した断面図である。図4に示すように、金型1Aは、実施形態1における金型1の中空部40に代えて中空部40Aを備えている。
中空部40Aは、押圧方向に沿って延びるようにパンチ20Aの上面22側に形成されている。中空部40Aは、上面22から、押圧方向において上面22から所定の距離離れた位置まで到達するように形成されている。上記所定の距離離れた位置は、実施形態1において説明したように、押圧方向において上面22からパンチ20Aの全長の50~70%の位置であることが好ましい。中空部40は、円柱形状であるパンチ20Aの中心軸23が形成されている位置に設けられている。
中空部40Aは、押圧方向に垂直な断面における直径L3が、押圧方向に亘って一定となっている。直径L3は、実施形態1において説明した理由と同じ理由で、パンチ径L0の0.15倍よりも小さいことが好ましい。以降の説明では、図4に示すように、パンチ20Aにおいて、中空部40Aが形成されている領域を領域A4、それ以外の領域を領域A5と称して説明する。
上記の構成を有するパンチ20Aを備えることにより、金属鋼板30に対する押圧の反作用により応力がパンチ20Aに印加されたときに、中空部40Aが形成されている領域A4において拡径が起こりやすくなる。そのため、中空部40Aが形成されていないパンチと比べて、本実施形態のパンチ20Aでは、下面21に近い領域である領域A5における拡径量を小さくすることができる。その結果、パンチ20Aの拡径によって印加されるダイ10への応力が小さくなり、ダイ10の側壁11と支持部12とが接続されている隅部に印加される回転モーメントを小さくすることができる。これにより、ダイ10が破壊しにくくすることができる。
<変形例>
図5は、実施形態2におけるパンチ20Aの変形例50としてのパンチ20Bの上面図である。図5に示すように、本変形例におけるパンチ20Bは、実施形態2で説明した中空部40Aが複数形成されている。複数の中空部40Aは、パンチ20Bの中心軸23を中心とする円の円周上に等間隔で形成されている。上記の構成を有することにより、パンチ20Bは、実施形態2のパンチ20Aと同様に、金属鋼板30に対する押圧の反作用により応力がパンチ20Aに印加されたときに、中空部40Aが形成されている領域において拡径が起こりやすくすることができる。
図5は、実施形態2におけるパンチ20Aの変形例50としてのパンチ20Bの上面図である。図5に示すように、本変形例におけるパンチ20Bは、実施形態2で説明した中空部40Aが複数形成されている。複数の中空部40Aは、パンチ20Bの中心軸23を中心とする円の円周上に等間隔で形成されている。上記の構成を有することにより、パンチ20Bは、実施形態2のパンチ20Aと同様に、金属鋼板30に対する押圧の反作用により応力がパンチ20Aに印加されたときに、中空部40Aが形成されている領域において拡径が起こりやすくすることができる。
なお、複数の中空部40Aは、必ずしもパンチ20Bの中心軸23を中心とする円周上に等間隔で形成される必要がない。しかしながら、複数の中空部40Aをパンチ20Bの中心軸23を中心とする円周上に等間隔で形成することにより、上記点対称形状となっているパンチ20Bの外周部に亘って略均一に拡径するようにすることができるので、パンチ20Bの拡径によって印加されるダイ10への応力を小さくすることができる。また、本発明の一態様では、複数の中空部40Aの代わりに、実施形態1において説明した中空部40を複数備えていてもよい。また、本変形例では、4つの中空部40Aが形成されている例について説明したが、中空部40Aの数は4つに限定されるものではなく、2つであってもよいし、3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本実施例では、実施例としての実施形態1において説明した実施例1のパンチを用いた金型、および、中空部が形成されていない比較例1としてのパンチを用いた金型を使用して金属鋼板の増肉加工をシミュレーションした結果について説明する。
実施例1のパンチ、比較例1のパンチおよびダイはJIS G 4403:2015において規定されているSKH51によって構成されているものとし、増肉加工の対象となる金属鋼板はフェライト系ステンレス鋼によって構成されているものとしてシミュレーションを行った。実施例1のパンチは、実施形態1において説明したパンチ20と同様の形状を有する形状であるものとしてシミュレーションを行った。具体的には、実施例1のパンチ、比較例1のパンチ、ダイ、および、金属鋼板は以下の形状を有するものとしてシミュレーションを行った。
(実施例1のパンチの形状)
パンチ径L0:65mm
領域A1:上面22から押圧方向に53%の位置までの範囲
中空部40の第1領域41の押圧方向に垂直な断面における直径L1:パンチ径L0の0.06倍
中空部40の第2領域42の押圧方向に垂直な断面における直径L2:直径L1の0.3倍
第1領域41を形成する面と、第3領域43を形成する面とがなす角度θ:135°
(比較例1のパンチの形状)
実施例1のパンチにおいて中空部が形成されていない中実体である。
パンチ径L0:65mm
領域A1:上面22から押圧方向に53%の位置までの範囲
中空部40の第1領域41の押圧方向に垂直な断面における直径L1:パンチ径L0の0.06倍
中空部40の第2領域42の押圧方向に垂直な断面における直径L2:直径L1の0.3倍
第1領域41を形成する面と、第3領域43を形成する面とがなす角度θ:135°
(比較例1のパンチの形状)
実施例1のパンチにおいて中空部が形成されていない中実体である。
(ダイの形状)
側壁11の内径:65.1mm
押圧方向に平行な平面でダイ10を切断した断面において、側壁11の内面11Aと支持部12の上面12Aとの接続部分が半径1.5mmの円弧形状をなしている。
側壁11の内径:65.1mm
押圧方向に平行な平面でダイ10を切断した断面において、側壁11の内面11Aと支持部12の上面12Aとの接続部分が半径1.5mmの円弧形状をなしている。
(金属鋼板の形状)
直径65mm、厚さ5mmの円盤形状。
直径65mm、厚さ5mmの円盤形状。
増肉加工は、パンチと金属鋼板とのせん断摩擦係数、ダイと金属鋼板とのせん断摩擦係数、および、パンチとダイとのせん断摩擦係数を0.05とし、押圧方向へのパンチの移動速度を1mm/minとした条件で行ったものとしてシミュレーションを行った。
(シミュレーション結果)
図6および図7は、上記の条件で増肉加工を行った場合における、各領域の変位量を色の濃淡で示した図である。図8は、上記の条件の増肉加工を行ったとシミュレーションした場合における、各領域に印加される応力の大きさを色の濃淡で示した図である。
図6および図7は、上記の条件で増肉加工を行った場合における、各領域の変位量を色の濃淡で示した図である。図8は、上記の条件の増肉加工を行ったとシミュレーションした場合における、各領域に印加される応力の大きさを色の濃淡で示した図である。
図6および図7に示すように、実施例1のパンチを用いた場合には、比較例1のパンチを用いた場合に比べて、大きい直径の中空部が形成されている上面に近い領域の外側への変位が大きく、かつ、小さい直径の中空部が形成されている下面に近い領域の外側への変位が小さくなった。
そのため、図8に示すように、実施例1のパンチを用いた場合には、比較例1のパンチを用いた場合に比べてダイの隅部に印加される応力が小さくなった。具体的には、比較例1のパンチを用いた場合にはダイの隅部に印加される応力が2500MPaであったのに対し、実施例1のパンチを用いた場合にはダイの隅部に印加される応力が2200MPaであった。
1、1A 金型
10 ダイ
13 凹部
20、20A、20B パンチ(鍛造用パンチ)
21 下面(第2面)
22 上面(第1面)
30 金属鋼板
40、40A 中空部
10 ダイ
13 凹部
20、20A、20B パンチ(鍛造用パンチ)
21 下面(第2面)
22 上面(第1面)
30 金属鋼板
40、40A 中空部
Claims (5)
- ダイに形成された凹部内に配置された金属鋼板を押圧することにより前記金属鋼板の中央部を増肉させるために用いられる鍛造用パンチであって、
押圧方向に垂直な断面が点対称形状であり、
前記金属鋼板を押圧する面である第1面とは反対側の面である第2面に、押圧方向に沿って延びる中空部を有する、鍛造用パンチ。 - 前記中空部は、前記押圧方向において、前記第2面から、前記鍛造用パンチの全長の50~70%の位置まで到達している、請求項1に記載の鍛造用パンチ。
- 前記中空部は、
前記鍛造用パンチを貫通しており、
前記第2面から所定の位置までの径が、前記所定の位置から前記第1面までの径よりも大きい、請求項1に記載の鍛造用パンチ。 - 前記中空部は、上記点対称形状の中心に設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の鍛造用パンチ。
- 金属鋼板が内部に配置される凹部が形成されたダイと、
前記凹部に載置された前記金属鋼板を押圧することにより前記金属鋼板の中央部を増肉させるために用いられる鍛造用パンチであって、前記金属鋼板を押圧する面である第1面とは反対側の面である第2面に、押圧方向に沿って延びる中空部を有する鍛造用パンチと、を備える金型。
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