JP2023128427A - ハエの粘着捕獲器 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着剤を用いたハエの粘着捕獲器の捕獲効率をより一層向上させる。【解決手段】ハエの粘着捕獲器1は、粘着剤が付着した捕獲面2を有している。捕獲面2は、赤色の地に、赤色以外の色の模様がある。【選択図】図2

Description

本開示は、ハエを粘着剤で捕獲するハエの粘着捕獲器に関する。
例えば特許文献1~4に開示されているように、ハエを粘着剤で捕獲する捕獲器が知られている。特許文献1の捕獲器は、同心円状の模様、角のある模様等を有するシートに粘着剤を積層して構成されている。また、特許文献2の捕獲器は、害虫に対する誘引色を反射する反射領域を形成する複数の図柄が配置された領域を有している。また、特許文献3の捕獲器は、海島模様を有する粘着シートを備えている。特許文献1~3は、このような模様により、ハエを誘引する効果があるとしている。さらに、特許文献4の捕獲器は、山部及び谷部が形成され、谷部にエサを配置した粘着シートを備えている。特許文献4は、粘着シートの山部である角端にハエが止まり、捕獲できるとしている。
特開2002-84958号公報 特開2019-135996号公報 特許第6029690号公報 実開昭54-174567号公報
ところで、このようなハエの粘着捕獲器においては、さらなる捕獲効率の向上が求められている。この点、模様によって誘引するものは、模様の色や形を工夫することにより更なる誘引性向上の余地がある可能性があるが、そのような模様の色・形の組み合わせを見出すことは容易ではない。また、模様を有する捕獲面を大きくすることで捕獲数を増大させることも考えられるが、設置スペースが大きくなってしまう。
一方、角端部(エッジ)で捕獲するものは、その物理的な形状を更に工夫することが考えられるが、この種の粘着捕獲器において物理的形状を複雑化することは難しい。また、エッジの部分には多く誘引できるとしても、それ以外の部分には誘引できないため、エッジ以外の部分の粘着剤が無駄になるという課題がある。
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、粘着剤を用いたハエの粘着捕獲器の捕獲効率をより一層向上させることにある。
上記目的を達成するための一態様として、ハエの粘着捕獲器を前提とし、粘着剤が付着した捕獲面を有し、前記捕獲面は、赤色の地に、赤色以外の色の模様がある態様を挙げることができる。この模様は、白色および/または黒色の円を複数含んでいてもよい。
また、他の態様として、ハエの粘着捕獲器を前提とし、粘着剤が付着した第1の捕獲面および第2の捕獲面を有しており、前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面は、所定の角度を持って接続されており、前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面との接続箇所に形成されたエッジに沿った所定幅の第1の領域が第1の色であってもよい。この場合、前記第1の領域に隣接する第2の領域が、前記第1の色とは異なる第2の色であってもよい。
また、他の態様として、ハエの粘着捕獲器を前提とし、粘着剤が付着した第1の捕獲面および第2の捕獲面を有し、前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面は、所定の角度を持って接続されており、前記第1の捕獲面および第2の捕獲面は、ハエを誘引する模様を有していてもよい。この模様は、赤地に、赤色以外の色の模様とすることができる。この態様において、前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面は、所定の角度を持って接続され、前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面との接続箇所に形成されたエッジに沿った所定幅の第1の領域が第1の色であり、前記第1の領域に隣接する第2の領域が、前記第1の色とは異なる第2の色であってもよい。
すなわち、粘着捕獲器が有する模様のみでハエを誘引する場合は、捕獲面を大きくすることで捕獲数を増大させることが考えられるが、この場合は設置スペースが大きくなってしまう。そこで、模様を設けた第1の捕獲面と第2の捕獲面を所定の角度で接続することで、捕獲面の面積を大きくしながら設置スペースを小さくすることができる。
しかも、第1の捕獲面と第2の捕獲面を所定の角度で接続することによりエッジが形成されるので、エッジによる誘引効果も発揮させることができ、更に効率よく捕獲することができる。なお、エッジによって誘引する従来の捕獲器は、エッジ以外の部分では誘引しなかったので粘着剤が無駄になっていたが、上記構成によれば、エッジ以外の部分は模様によって誘引できるので、粘着剤が無駄になることがない。
以上説明したように、設置スペースを小さくしながらハエの捕獲効率をより一層向上させることができる。
本発明の実施形態に係るハエの粘着捕獲器の平面図である。 第1の使用形態を示すハエの粘着捕獲器の斜視図である。 第2の使用形態を示すハエの粘着捕獲器の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るハエの粘着捕獲器1(以下、単に捕獲器1という)の平面図である。図1は、捕獲器1を平面に沿って延ばした状態(平面状態)を示しており、使用時には、図2や図3に示すように山及び谷ができるように折り曲げた立体的な状態で使用される。尚、捕獲器1を平面状態で使用してもよい。
捕獲器1は、例えばシート状や板状の部材で構成されている。捕獲器1を構成する部材は、特に限定されるものではないが、例えば紙、樹脂板等を挙げることができ、紙と樹脂シートとを積層したものであってもよい。捕獲器1を構成する部材は、使用時に形状が保持される形状保持性を有している。例えば平面部分は平面のまま、折り曲げられた部分は折り曲げられたままの形状が使用期間中(少なくとも数週間から1か月程度)は保持されるように、捕獲器1を構成する部材の硬さ、材質等が設定されている。捕獲器1を構成する部材の具体例を挙げると、例えば厚紙、ボール紙、段ボール、硬質樹脂板等を挙げることができる。
図1に示すように、捕獲器1の幅方向と奥行方向とを定義するが、これは実施形態の説明の便宜を図るために定義するだけであり、捕獲器1の実際の使用時の姿勢や、捕獲器1の製造時や保管時の方向を限定するものではない。捕獲器1の幅方向を捕獲器1の第1の方向と定義した場合、平面視で第1の方向と直交する第2の方向が捕獲器1の奥行方向となる。捕獲器1の幅方向の寸法と奥行方向の寸法とは、同じであってもよいし、一方が他方より長くてもよい。この実施形態では、捕獲器1が平面状態にあるときに幅方向の寸法が奥行方向の寸法よりも長く設定されているが、幅方向の寸法が奥行方向の寸法よりも短く設定されていてもよい。
捕獲器1の幅方向両側の縁部1a、1bは奥行方向に直線状に延びており、互いに平行である。一方、捕獲器1の奥行方向両側の縁部1c、1dは、複数の凹凸が幅方向に交互に形成された形状をなしている。ただし捕獲器1の外縁の形状はこれに限らず、任意の形状とすることができる。例えば、捕獲器1の縁部1a、1bは、複数の凹凸が幅方向に交互に形成された形状であってもよい。また例えば、捕獲器1の縁部1c、1dは、幅方向に直線状に延びていてもよい。
捕獲器1の表面には粘着剤が付着している。この捕獲器1の表面がハエの捕獲面2を構成している。粘着剤は、従来から周知のものを用いることができ、接触したハエの羽根、脚、体等に粘着してハエが飛び去るのを抑制することが可能な粘着力を有している。粘着剤は、捕獲面2に塗布されており、捕獲面2からの剥離は困難になっている。粘着剤は無色透明であり、捕獲面2に形成されている色や模様が粘着剤を通して見えるようになっている。尚、粘着剤は、捕獲面2が見える程度の透光性を有していればよく、薄く着色されていてもよい。粘着剤によって形成される粘着層の厚みは任意に設定することができる。
捕獲面2は、複数の第1の捕獲面2a、2c、2eと、複数の第2の捕獲面2b、2d、2fとを含んでいる。捕獲器1の幅方向一側から他側に向かって、第1の捕獲面2a、第2の捕獲面2b、第1の捕獲面2c、第2の捕獲面2d、第1の捕獲面2e、第2の捕獲面2fの順で並んでいる。第1の捕獲面2aと第2の捕獲面2bとが隣接し、また第1の捕獲面2cと第2の捕獲面2dとが隣接し、さらに第1の捕獲面2eと第2の捕獲面2fとが隣接している。また、第2の捕獲面2bと第1の捕獲面2cとが隣接し、第2の捕獲面2dと第1の捕獲面2eとが隣接している。第1の捕獲面2a及び第2の捕獲面2bが対をなし、第1の捕獲面2c及び第2の捕獲面2dが対をなし、第1の捕獲面2e及び第2の捕獲面2fが対をなしており、従って、3つの対をなす捕獲面が1つの捕獲器1に設けられている。尚、図示しないが、第1の捕獲面及び第2の捕獲面の対は1つだけ設けられていてもよいし、2つ、または4つ以上設けられていてもよい。
捕獲器1の幅方向一側の端部に位置する第1の捕獲面2aには、奥行方向の中央部に第1開口部3が形成されている。また、捕獲器1の幅方向他側の端部に位置する第2の捕獲面2fには、奥行方向の中央部に第2開口部4が形成されている。第1開口部3及び第2開口部4は、捕獲器1を厚み方向に貫通するように形成されており、例えば円形等である。第1開口部3及び第2開口部4には、図3に示すようなフック状の吊り下げ具100を通すことができるようになっている。第1開口部3及び第2開口部4には、図示しないが紐や糸、ロープのような部材を通すこともできる。吊り下げ具100、紐や糸、ロープのような部材を用いることにより、捕獲器1を吊り下げて使用することが可能になる。
図1では、第1の捕獲面2aと第2の捕獲面2bとの境界を示す仮想線を第1境界線L1として一点鎖線で示し、また第2の捕獲面2bと第1の捕獲面2cとの境界を示す仮想線を第2境界線L2として破線で示し、また第1の捕獲面2cと第2の捕獲面2dとの境界を示す仮想線を第3境界線L3として一点鎖線で示し、また第2の捕獲面2dと第1の捕獲面2eとの境界を示す仮想線を第4境界線L4として破線で示し、また第1の捕獲面2eと第2の捕獲面2fとの境界を示す仮想線を第5境界線L5として一点鎖線で示している。第1~第5境界線L1~L5は、奥行方向に延びる直線で構成されており、互いに平行である。
流通販売時において、捕獲器1の捕獲面2には図示しない剥離紙が設けられており、かつ、捕獲器1は、第1~第5境界線L1~L5を折れ線として折り曲げられ、折りたたまれた状態で梱包される。すなわち、第1の捕獲面2aと第2の捕獲面2bとは、第1境界線L1を折れ線として山折りとなるように折り曲げられる。また、第2の捕獲面2bと第1の捕獲面2cとは、第2境界線L2を折れ線として谷折りとなるように折り曲げられる。また、第1の捕獲面2cと第2の捕獲面2dとは、第3境界線L3を折れ線として山折りとなるように折り曲げられる。また、第2の捕獲面2dと第1の捕獲面2eとは、第4境界線L4を折れ線として谷折りとなるように折り曲げられる。また、第1の捕獲面2eと第2の捕獲面2fとは、第5境界線L5を折れ線として山折りとなるように折り曲げられる。
このように、捕獲器1は流通販売時には折りたたまれて梱包されている。使用開始時には、折りたたまれていた捕獲器1をユーザーが延ばすことにより、図2や図3に示すように、複数の山部分と谷部分とが交互に並んだ立体的な形状になるように展開する。そして、ユーザーは、捕獲面2に設けられた前述の剥離紙を剥がして粘着剤を露出させることで、使用を開始する。尚、流通販売時には捕獲器1を図1のような平面の状態としておき、使用開始時にユーザーが自ら折り曲げることで図2や図3に示す立体的な形状に構成するようにしても良い。
尚、この実施形態では、山部分が3つ、谷部分が2つできるように第1~第5境界線L1~L5を設けているが、これに限らず、1つ以上の山部分ができればよい。また、図2では、台や机等の載置面(図示せず)に載置して使用する形態を示しており、捕獲器1の谷部分の裏面や幅方向両側の縁部1a、1bが載置面に接触する。
第1境界線L1で山折りとした第1の捕獲面2aと第2の捕獲面2bは、所定の角度を持って接続された状態になる。具体的には、第1の捕獲面2aと第2の捕獲面2bとのなす角度が30度よりも大きく、かつ、150度よりも小さくなっている。このような角度で第1の捕獲面2aと第2の捕獲面2bとが接続されているので、第1の捕獲面2aと第2の捕獲面2bとの接続箇所には奥行方向に直線状に延びる第1のエッジE1(あるいは第1の角部)が形成される。
また、第3境界線L3で山折りとした第1の捕獲面2cと第2の捕獲面2dも所定の角度を持って接続された状態になるので、第1の捕獲面2cと第2の捕獲面2dとの接続箇所には奥行方向に直線状に延びる第2のエッジE2(あるいは第2の角部)が形成される。さらに、第5境界線L5で山折りとした第1の捕獲面2eと第2の捕獲面2fも所定の角度を持って接続された状態になるので、第1の捕獲面2eと第2の捕獲面2fとの接続箇所には奥行方向に直線状に延びる第3のエッジE3(あるいは第3の角部)が形成される。第1の捕獲面2aと第2の捕獲面2bとのなす角度、第1の捕獲面2cと第2の捕獲面2dとのなす角度、第1の捕獲面2eと第2の捕獲面2fとのなす角度は、全て同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、捕獲器1に少なくとも1つのエッジが形成されればよいので、第1~第3のエッジE1~E3のうち、任意の1つまたは2つが形成されないように捕獲器1を折り曲げてもよい。
なお、上記角度が大きすぎると、各エッジE1~E3が目立たなくなり、後述のエッジによる誘引効果が得られにくくなるだけでなく、捕獲器1の設置面積が大きくなってしまう。上記角度が小さすぎると、各エッジE1~E3間の模様がハエから見えにくくなり、後述の模様による誘引効果が得られにくくなる。この角度は、前述のとおり30度よりも大きく、かつ、150度よりも小さい角度とすることができ、60度よりも大きく、かつ、120度よりも小さいことがより好ましい。より具体的には、90度程度の角度とすることができる。
捕獲面2には、エッジE1~E3に沿って、3つの第1の領域3a、3b、3cが形成されている。第1の領域3aは、第1のエッジE1に沿って延びる細長い形状とされ、第1のエッジE1からみて幅方向の一側および他側にそれぞれ所定幅を有している。第1の領域3bは、第2のエッジE2に沿って延びる細長い形状とされ、第2のエッジE2からみて幅方向の一側および他側にそれぞれ所定幅を有している。第1の領域3cは、第3のエッジE3に沿って延びる細長い形状とされ、第3のエッジE3からみて幅方向の一側および他側にそれぞれ所定幅を有している。第1の領域3a、3b、3cの長手方向は捕獲器1の奥行方向と一致しており、また第1の領域3a、3b、3cの幅方向は、捕獲器1の幅方向と一致している。この実施形態では、第1の領域3a及び第1の領域3cの幅が等しく設定され、第1の領域3bの幅は第1の領域3aの幅よりも広く設定されているが、これに限らず、第1の領域3a、3b、3cの幅を全て等しくしてもよいし、全て異なっていてもよい。また、この実施形態では、第1の領域3a、3b、3cの幅は奥行方向で一定となっているが、これに限らず、第1の領域3a、3b、3cの幅が奥行方向で変化しても良い。
また、捕獲面2には、6つの第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fが形成されている。第2の領域4aは、第1の領域3aに隣接しており、第1の捕獲面2aに形成されている。第2の領域4bは、第1の領域3aに隣接しており、第2の捕獲面2bに形成されている。第2の領域4cは、第1の領域3bに隣接しており、第1の捕獲面2cに形成されている。第2の領域4dは、第1の領域3bに隣接しており、第2の捕獲面2dに形成されている。第2の領域4eは、第1の領域3cに隣接しており、第1の捕獲面2eに形成されている。第2の領域4fは、第1の領域3cに隣接しており、第2の捕獲面2fに形成されている。つまり、捕獲面2における第1の領域3a、3b、3c以外の領域が第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fとされており、第1の領域3a、3bの間に、第2の領域4b、4cが位置し、第1の領域3b、3cの間に、第2の領域4d、4eが位置している。尚、捕獲面2には、第1の領域3a、3b、3c及び第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4f以外の第3の領域が形成されていてもよい。
粘着剤は、第1の領域3a、3b、3c及び第2の領域4b、4c、4d、4eにのみ設けられており、幅方向一側の第2の領域4aと、幅方向他側の第2の領域4fとには設けられていない。つまり、第1開口部3が形成された第2の領域4aと、第2開口部4が形成された第2の領域4fには粘着剤が設けられていないので、例えば図3に示すような吊り下げ具100を第1開口部3や第2開口部4に通す際に粘着剤が手や吊り下げ具100等に付着することはない。尚、粘着剤は、捕獲面2の全面に設けられていてもよい。
第1の領域3a、3b、3cは第1の色で着色されており、第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fは、第1の色とは異なる第2の色で着色されている。第1の色を第2の色よりも明るい色とすることができる。また、第1の色は、例えば白色、黄色、灰色等を挙げることができる。第2の色は、例えば赤色、黒色、緑色等を挙げることができる。なお、詳しくは後述するが、第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fには模様があっても良い。すなわち、第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fは単色であるとは限らない。この場合、「第2の色」とは、第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fのうち模様以外の部分の色、いわゆる地の色のことである。
本実施形態では、第2の領域4a、4fは赤色のみで着色されているが、他の第2の領域4b、4c、4d、4eには、赤色の地に、赤色以外の色の模様がある。この模様は、ハエを誘引する模様である。例えば、この模様が形成された面と、この模様が形成されていない面とを同じハエの集団の中に置いたとき、この模様が形成された面には、ハエがより多く誘引される。このような誘引効果を持った模様が、第2の領域4b、4c、4d、4eに形成されている。
具体的には、第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fの広範囲(各図に斜線で示す部分)が赤色に着色されている。第2の領域4b、4c、4d、4eの模様として、白色および/または黒色の円を複数含む模様が形成されている。模様は、白色の円のみで構成されていてもよいし、黒色の円のみで構成されていてもよいし、白色の円と黒色の円とで構成されていてもよい。模様に含まれる円の数は、特に限定されるものではなく、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、模様に含まれる円の大きさも特に限定されるものではなく、例えば直径が1mm以上50mm以下の範囲で設定されている。模様に複数の円が含まれる場合、円の直径が互いに異なっていてもよいし、全てが同じ直径であってもよい。円の位置は、第2の領域4b、4c、4d、4eの端であってもよいし、中央部であってもよく、複数の円を含む場合、無作為に配置してもよい。模様は、円の代わりに楕円や長円形であってもよいし、円に加えて楕円や長円形が含まれていてもよい。
本実施形態において、捕獲器1は誘引剤を有していない。尚、ここで言う誘引剤とは、ハエを誘引する物質のことであり、ハエの餌となる有機物や、ハエを誘引する作用がある揮発性の化学物質を含む。すなわち本実施形態の捕獲器1は、誘引剤を用いることなく、当該捕獲器1の色、模様、および形状によってハエを誘引し、粘着剤によって捕獲することができる。しかしこれに限らず、捕獲器1は、誘引剤を有していても良い。この場合、例えば、捕獲面2の上にハエの餌を配置しても良いし、誘引作用がある化学物質を粘着剤に混入させてもよい。
(ハエの誘引試験)
次に、ハエの誘引試験について説明する。試験設備として、ピートグラディーチャンバーを用いた。このピートグラディーチャンバーの床面に、供試捕獲器を設置するとともに、これと間隔をあけて対照(コントロール)としての粘着捕獲器を設置した。チャンバー内にイエバエ(Musca domestica)25匹のオスと25匹のメスを放ち、供試捕獲器および対照捕獲器に捕獲されたハエの数を計数した。試験時間は8時間とした。そして、供試捕獲器での捕獲数を、対照捕獲器での捕獲数で割ることにより、各供試捕獲器での相対捕獲数を求めた。
(エッジの色の効果)
まず、実施例1として第1~第3のエッジE1~E3をそれぞれ含む第1の領域3a、3b、3cが白に着色されるとともに第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fが黒色に着色され(模様無し)、かつ、図2に示すように折り曲げられた捕獲器を用意した。また、比較例1として、第1の領域3a、3b、3c及び第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fが黒色に着色され(模様無し)、かつ、図2に示すように折り曲げられるとともに谷部が白色に着色された捕獲器を用意した。さらに、比較例2として、第1の領域3a、3b、3cが白に着色されるとともに第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fが黒色に着色され(模様無し)、かつ、平面状態とした捕獲器を用意した。
試験結果について説明する。実施例1と比較例1とを比較すると、実施例1では比較例1に対して相対捕獲数が2.1倍となった。また、実施例1と比較例2とを比較すると、実施例1では比較例2に対して相対捕獲数が6倍となった。すなわち、第1~第3のエッジE1~E3を形成することによりハエが誘引されることが分かるとともに、第1~第3のエッジE1~E3に沿った領域を白色とし、他の部分を白以外の色に着色することで、ハエの捕獲数が顕著に増加することが分かる。この理由は必ずしも明らかではないが、エッジに沿った部分の色を、それ以外の部分よりも明るい色とすることにより、当該エッジによる誘引効果がコントラストによって増強されているものと考えられる。
(第2の領域の色の効果)
次に、実施例2として、第1~第3のエッジE1~E3をそれぞれ含む第1の領域3a、3b、3cが白に着色されるとともに第2の領域4a、4b、4c、4d、4e、4fが赤色に着色され(模様無し)、かつ、図2に示すように折り曲げられた捕獲器を用意した。実施例1と実施例2とを比較すると、実施例2では実施例1に対して相対捕獲数が1.6倍となった。つまり、第1~第3のエッジE1~E3を白色とし、他の部分を赤色に着色することで、ハエの捕獲数がより一層増加することが分かる。
(模様の効果)
また、実施例3として、図2に示すようなハエを誘引する模様(白色のみの円形模様)を実施例2に加えた捕獲器を用意した。なお、円形模様としては、直径が異なる円模様(直径2.2cm、1.8cm、1.0cmの円形)が混在して配置されたパターンとした。実施例3と実施例2とを比較すると、実施例3では実施例2に対して相対捕獲数が1.2倍となった。従って、白色の円模様は、ハエの誘引効果が有意に向上する模様であることが分かる。尚、同一の直径の円模様のみが規則的に並んだパターンでも試験を行ったころ、実施例3に比べて捕獲数が低下した。従って、直径が異なる円模様を混在して配置させるパターンが好ましいことが分かる。また、白色のイラストや、白色の矢印型の図形を配置したパターン等での試験も行ったところ、実施例3に比べて捕獲数が低下した。このため、イラストや、矢印型のように複雑な形状ではなく、円形模様のようにシンプルな形状によるパターンが好ましいことが分かる。
また、実施例4として、図2に示すようなハエを誘引する模様(白色と黒色の円形模様両方)を実施例2に加えた捕獲器を用意した。なお、円模様の直径としては、上記実施例3と同様に直径が異なる円模様を混在させたパターンとした。実施例4と実施例3とを比較すると、実施例4では実施例3に対して相対捕獲数が1.8倍となった。従って、白色のように赤色(地の色)よりも明るい色と、黒色のように赤色(地の色)よりも暗い色の円形模様両方を形成することは、ハエの誘引効果を有意に向上させることが分かる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、粘着剤の付着した捕獲面が、赤色の地に、赤色以外の色の模様を有しているので、ハエの誘引効果を有意に向上させることができ、よって、捕獲器1の設置スペースを小さくしながらハエの捕獲効率を高めることができる。
また、模様を設けた第1の捕獲面2a、2c、2eと第2の捕獲面2b、2d、2fを所定の角度で接続することで、捕獲面2の面積を大きくしながら設置スペースを小さくすることができる。
しかも、第1の捕獲面2a、2c、2eと第2の捕獲面2b、2d、2fを所定の角度で接続することによりエッジE1~E3が形成されるので、エッジE1~E3による誘引効果も発揮させることができ、更に効率よく捕獲することができる。また、従来の捕獲器は、エッジE1~E3以外の部分では誘引しなかったので粘着剤が無駄になっていたが、本実施形態によれば、エッジE1~E3以外の部分は模様によって誘引できるので、粘着剤が無駄になることがない。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るハエの粘着捕獲器は、例えば載置面に載置して使用することや吊り下げ具によって吊り下げて使用することができる。
1 ハエの粘着捕獲器
2 捕獲面
2a、2c、2e 第1の捕獲面
2b、2d、2f 第2の捕獲面
3a、3b、3c 第1の領域
4a、4b、4c、4d、4e、4f 第2の領域
E1~E3 第1~第3エッジ

Claims (6)

  1. ハエの粘着捕獲器であって、
    粘着剤が付着した捕獲面を有し、
    前記捕獲面は、赤色の地に、赤色以外の色の模様があることを特徴とするハエの粘着捕獲器。
  2. 請求項1に記載のハエの粘着捕獲器において、
    前記模様は、白色および/または黒色の円を複数含んでいることを特徴とするハエの粘着捕獲器。
  3. ハエの粘着捕獲器であって、
    粘着剤が付着した第1の捕獲面および第2の捕獲面を有し、
    前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面は、所定の角度を持って接続されており、前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面との接続箇所に形成されたエッジに沿った所定幅の第1の領域が第1の色であり、
    前記第1の領域に隣接する第2の領域が、前記第1の色とは異なる第2の色であることを特徴とするハエの粘着捕獲器。
  4. ハエの粘着捕獲器であって、
    粘着剤が付着した第1の捕獲面および第2の捕獲面を有し、
    前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面は、所定の角度を持って接続されており、
    前記第1の捕獲面および第2の捕獲面は、ハエを誘引する模様を有することを特徴とするハエの粘着捕獲器。
  5. 請求項4に記載のハエの粘着捕獲器であって、
    前記模様は、赤地に、赤色以外の色の模様であることを特徴とするハエの粘着捕獲器。
  6. 請求項4に記載のハエの粘着捕獲器であって、
    前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面は、所定の角度を持って接続されており、前記第1の捕獲面と前記第2の捕獲面との接続箇所に形成されたエッジに沿った所定幅の第1の領域が第1の色であり、
    前記第1の領域に隣接する第2の領域が、前記第1の色とは異なる第2の色であることを特徴とするハエの粘着捕獲器。
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