JP2023128023A - 測距装置 - Google Patents

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豊樹 田中
Toyoki Tanaka
健介 山田
Kensuke Yamada
隆彦 西山
Takahiko Nishiyama
祐司 木村
Yuji Kimura
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Abstract

【課題】空間分解能に優れた測距装置を提供する。【解決手段】本測距装置は、走査させた光が物体により反射された戻り光の受光信号に基づいて、物体との間の距離を測定する測距装置であって、発光部からの光を複数の分割光L1に分割する光分割部材と、第1軸A1周りに駆動することにより、複数の分割光L1を第1軸A1と交差する方向に走査させる第1光走査部と、第1光走査部を第1軸A1と交差する第2軸A2周りに駆動させることにより、複数の分割光L1を第2軸A2と交差する方向に走査させる第2光走査部と、を有し、複数の分割光L1は、第1分割光L13と、第2分割光L12と、第3分割光L15と、を含む3以上の分割光L11~L15を含み、第1分割光L13は、複数の分割光L1をその進行方向側または進行方向とは反対側から視た場合に、第2分割光L12と第3分割光L15とを通る線71から離隔している。【選択図】図7

Description

本発明は、測距装置に関する。
従来、走査させた光が物体により反射された戻り光の受光信号に基づいて、物体との間の距離を測定するLIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)装置等の測距装置が知られている。
上記測距装置には、光源から出力された光源光を回折格子により分割した複数の照射光を照射領域に照射し、照射された光が物体により反射された光の受光素子による受光信号に基づいて、物体距離を測定するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2015/075926号
測距装置では、空間分解能に優れたものが求められる。
本発明は、空間分解能に優れた測距装置を提供することを目的とする。
本測距装置(100)は、走査させた光(L1)が物体(200)により反射された戻り光(R)の受光信号(S)に基づいて、物体(200)との間の距離を測定する測距装置(100)であって、発光部(3)からの光(L0)を複数の分割光(L1)に分割する光分割部材(41)と、第1軸(A1)周りに駆動することにより、複数の分割光(L1)を第1軸(A1)と交差する方向に走査させる第1光走査部(5)と、第1光走査部(5)を第1軸(A1)と交差する第2軸(A2)周りに駆動させることにより、複数の分割光(L1)を第2軸(A2)と交差する方向に走査させる第2光走査部(10)と、を有し、複数の分割光(L1)は、第1分割光(L13)と、第2分割光(L12)と、第3分割光(L15)と、を含む3以上の分割光(L11~L15)を含み、第1分割光(L13)は、複数の分割光(L1)をその進行方向側または進行方向とは反対側から視た場合に、第2分割光(L12)と第3分割光(L15)とを通る線(71)から離隔している。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
本発明によれば、空間分解能に優れた測距装置を提供できる。
実施形態に係る測距装置の全体構成を例示する斜視図である。 図1の測距装置におけるLDおよびAPD周辺を例示する斜視図である。 図1の測距装置における光走査部を例示する斜視図である。 回折格子による光分割例を示す図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は斜視図、図4(c)は正面図である。 実施形態に係る測距装置が有する制御部の機能構成例のブロック図である。 比較例に係る複数の分割光の走査を示す図であり、図6(a)は第1例の図、図6(b)は第2例の図である。 実施形態に係る複数の分割光の走査を例示する第1図である。 実施形態に係る複数の分割光の走査を例示する第2図である。 走査線間隔と分割光中心同士の間隔との好適な関係例の第1図である。 走査線間隔と分割光中心同士の間隔との好適な関係例の第2図である。 一般的な測距装置による光の照射方法の図であり、図11(a)は3つの照射光を1軸方向に走査させる方法の図、図11(b)は1つの照射光を2軸方向に走査させる方法の図、図11(c)は24個の照射光を非走査で照射する方法の図である。 実施形態に係る複数の分割光の変形例を示す図であり、図12(a)は第1変形例の図、図12(b)は第2変形例の図である。 双方向への往復走査を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための測距装置を例示するものであって、本発明を以下に示す実施形態に限定するものではない。以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。
以下に示す図でX軸、Y軸およびZ軸により方向を示す場合があるが、Z軸に沿うZ方向は、実施形態に係る測距装置における第2軸に沿う方向を示す。X軸に沿うX方向は、Z方向に交差する方向を示す。Y軸に沿うY方向は、X軸およびZ軸の両方に交差する方向を示す。
また、X方向で矢印が向いている方向を+X方向、+X方向の反対方向を-X方向と表記し、Y方向で矢印が向いている方向を+Y方向、+Y方向の反対方向を-Y方向と表記し、Z方向で矢印が向いている方向を+Z方向、+Z方向の反対方向を-Z方向と表記する。但し、これらは測距装置の使用時における向きを制限するものではなく、測距装置は任意の向きに配置可能である。
<測距装置100の構成例>
(全体構成)
図1から図3を参照して、実施形態に係る測距装置100の構成の一例を説明する。図1は、測距装置100の全体構成を例示する斜視図である。図2は、測距装置100におけるLDおよびAPDの周辺を例示する斜視図である。図3は測距装置100における光走査部120を例示する斜視図である。
測距装置100は、走査させた光が物体200により反射された戻り光の受光信号に基づいて、物体200との間の距離である距離を測定するものである。
図1から図3に示すように、測距装置100は、ベース板1と、保持部2と、LD(Laser Diode:半導体レーザ)3と、コリメートレンズ4と、回折格子41と、ポリゴンミラー5と、穴あきミラー6と、受光レンズ7と、5つのAPD(Avalanche Photodiode:アバランシェフォトダイオード)8と、イケール9と、回転ステージ10と、を有する。
測距装置100は、LD3から発せられ、コリメートレンズ4を通ったレーザ光L0を回折格子41により分割し、分割された光である5つの分割光L1を、光走査部120により物体200側に照射する。
光走査部120は、ポリゴンミラー5と回転ステージ10とを含む。光走査部120は、ポリゴンミラー5の反射面51に入射し、反射された5つの分割光L1を、ポリゴンミラー5の第1軸A1周りの回転により第1軸A1と交差する方向に走査させる。また光走査部120は、上記5つの分割光L1を、回転ステージ10によるポリゴンミラー5の第2軸A2周りの回転により第2軸A2と交差する方向に走査させる。第1軸A1と交差する方向は、例えば重力方向または重力方向に対して所定角度傾いた方向である。第2軸A2と交差する方向は、例えば重力方向と略直交する水平方向である。
光走査部120から照射された5つの分割光L1が物体200によって反射された光である5つの戻り光Rは、往きに来た光路を逆行して反射面51により反射された後、穴あきミラー6により5つのAPD8側に反射され、受光レンズ7を通って5つのAPD8に入射する。なお、戻り光Rは、物体200による正反射光と拡散反射光とを含む。測距装置100は、5つのAPD8が5つの戻り光Rを受光して出力する信号である受光信号に基づき、TOF(Time Of Flight)方式により物体200との間の距離である物体距離を測定できる。なお、図1および図2では、5つの分割光L1および5つの戻り光Rを、それぞれ1つの光束として示している。
ベース板1は、保持部2と回転ステージ10が設けられた基台部である。但し、基台部はベース板1等の平板状の部材に限定されるものではなく、回転ステージ10と保持部2が設けられる構成部であれば如何なるものであってもよい。
ベース板1は平板状の部材であり、平板の-Z方向側の面上の相互に異なる領域に、保持部2と回転ステージ10とが固定されている。回転ステージ10は、ベース板1の+Y方向側の領域にネジ部材等により固定され、保持部2はベース板1における回転ステージ10の-Y方向側の領域に結合部材11を介してネジ部材等により固定されている。
ベース板1の材質に特段の制限はないが、回転ステージ10は重量が大きい場合があるため、金属材料等の剛性が高い材料を含んでベース板1を構成すると好適である。
保持部2は、天井パネル21と、背面パネル22と、を組み合わせて構成された部材ある。天井パネル21および背面パネル22はそれぞれ平板状の部材であり、天井パネル21と背面パネル22が結合することにより保持部2を構成している。天井パネル21および背面パネル22の材質に特段の制限はないが、例えば金属材料または樹脂材料等を適用可能である。
天井パネル21の+Z方向側の面には、LD3、コリメートレンズ4および穴あきミラー6が設けられている。背面パネル22の+Y方向側の面には、受光レンズ7およびAPD8が設けられている。保持部2は、天井パネル21にLD3を保持し、また背面パネル22にAPD8を保持している。
LD3は光を発する発光部である。LD3は、パルス光であるレーザ光L0を+Z方向側に発する。但し、発光部はLDに限定されるものではなく、LED(light emitting diode:発光ダイオード)等であってもよい。
レーザ光L0の波長は特に制限されないが、近赤外波長領域等の非可視の波長領域のレーザ光を用いると、人間にレーザ光を視認させずに測距できるため好適である。
コリメートレンズ4は、ガラス材料または樹脂材料を含んでなり、レーザ光L0を略コリメート(略平行化)する。コリメートレンズ4を必ずしも設けなくてもよいが、コリメートレンズ4を設けると、レーザ光L0の広がりが抑制され、光利用効率が向上する。
コリメートレンズ4によりコリメートされたレーザ光L0は、回折格子41に入射し、回折格子41によって5つの分割光L1に分割される。回折格子41は、LD3からのレーザ光L0を複数の分割光L1に分割する光分割部材の一例である。5つの分割光L1は、穴あきミラー6に設けられた貫通孔61を通過してポリゴンミラー5の反射面51に入射する。
ポリゴンミラー5は、第1軸A1周りに回転駆動することにより、回折格子41により分割された5つの分割光を第1軸A1と交差する方向に走査させる第1光走査部の一例である。
ポリゴンミラー5は、平面視形状が正六角形状の回転多面体であり、正六角形の各辺に対応する外周面に、6つの反射面51が形成されている。ポリゴンミラー5は、アルミニウム等の金属材料で形成した略正六角柱状の部材の外周面を、切削または鏡面研磨することにより製作できる。但し、これに限定されるものではなく、例えば金属材料または樹脂材料等で形成した多面体の外周面に、アルミニウム等を鏡面蒸着してポリゴンミラー5を製作してもよい。
ポリゴンミラー5は、6つの反射面51を有する回転多面体に限定されるものではなく、1面以上の反射面51を有する回転体であってもよい。回転体の面数に応じて、回転体による光の走査角度範囲が異なる。例えば、面数が多いほど走査角度範囲は狭くなり、面数が少ないほど走査角度範囲は広くなる。要求される走査角度範囲に応じて回転体の面数を適宜決定できる。
ポリゴンミラー5には、ポリゴンミラー5の中心軸と回転軸が略一致するように第1軸モータが取り付けられている。ポリゴンミラー5は第1軸モータを駆動源にして第1軸A1周りに回転する。
ポリゴンミラー5の回転方向は一定であり、例えば図1における第1軸回転方向A11に沿って連続回転する。但し、第1軸回転方向A11とは反対方向である一定の回転方向にポリゴンミラー5を連続回転させてもよい。
ポリゴンミラー5の反射面51に入射した5つの分割光L1は、反射面51で反射される。ポリゴンミラー5の回転により入射方向に対する反射面51の角度が連続的に変化することで、5つの分割光L1は、第1軸A1と交差する方向に走査される。なお、図1は、走査される5つの分割光L1のうち、任意のタイミングに+Y方向側に照射される5つの分割光L1を例示している。
測距装置100が5つの分割光L1を照射した側に物体が存在すると、複数の分割光L1のそれぞれが物体で反射または散乱された戻り光Rが測距装置100に戻される。戻り光Rは、再びポリゴンミラー5の反射面51に入射し、ポリゴンミラー5の回転により第1軸A1と交差する方向に走査される。走査される戻り光Rのうち、穴あきミラー6に到達する戻り光Rは、穴あきミラー6によって-Y方向側に反射され、受光レンズ7で集光され、複数のAPD8により受光される。本実施形態では、ポリゴンミラー5で分割光L1が反射される反射面51と、ポリゴンミラー5で戻り光Rが反射される反射面51と、は同じ面である。
穴あきミラー6は、回折格子41側から入射する分割光L1を、開口としての貫通孔61を通して通過させ、ポリゴンミラー5側から穴あきミラー6に入射する戻り光Rを、貫通孔61以外の領域により複数のAPD8に向けて反射する。なお、穴あきミラー6は、貫通孔61に代えて開口として光透過部を有してもよい。また測距装置100は、穴あきミラー6に代えてビームスプリッターやハーフミラー等を有してもよい。
受光レンズ7は、穴あきミラー6により反射された5つの戻り光Rを集光し、5つのAPD8に入射させる。
APD8は、5つのAPD81、82、83、84および85を含み、物体により反射または散乱された光に基づいて、戻り光受光信号を出力する。APD8は、アバランシェ増倍と呼ばれる現象を利用して受光感度を向上させたフォトダイオードの一種である。但し、受光部はAPDに限定されるものではなく、APD以外のPD(Photodiode:フォトダイオード)や、光電子増倍管等を用いてもよい。また複数の受光部ごとで、APDやPD等の異なる受光部を用いてもよい。
イケール9は、屈曲部を含む部材であり、ポリゴンミラー5を支持する部材である。イケール9は、-Z方向側の面が回転ステージ10の載置面101に接触し、ネジ部材等により載置面101上に固定されている。またイケール9は基板91を介し、底面に交差する面にポリゴンミラー5を支持する。イケール9の材質に特段の制限はないが、剛性を高く確保するために金属等の高剛性の材料を含んで構成されると好適である。
回転ステージ10は、ポリゴンミラー5を第1軸A1と交差する第2軸A2周りに回転駆動させることにより、5つの分割光L1を第2軸A2と交差する方向に走査させる第2光走査部の一例である。回転ステージ10は、自身の回転によって第2軸A2周りにイケール9を回転させることによりポリゴンミラー5を第2軸A2周りに回転させる。複数の分割光L1は、回転ステージ10の回転により第2軸A2を中心にした円の円周方向に沿って走査される。
回転ステージ10は、ベース板1上において、保持部2が設けられた領域とは異なる領域に設けられている。従って回転ステージ10が回転しても、保持部2、並びに保持部2が保持するLD3およびAPD8はそれぞれ不動であり、ベース板1に固定された状態が維持される。
図3に示すように、回転ステージ10は、載置面101と、ベアリング102と、マグネット103と、モータコア104と、を有する。
載置面101は、第2軸A2に略直交し、第2軸A2周りに回転可能な面である。載置面101はイケール9を載置する。ベアリング102は、載置面101の回転を滑らかにする部材である。ボールベアリングまたはクロスローラベアリング等の各種のものを適用できる。
マグネット103は永久磁石からなる。モータコア104はモータを構成するステータの鉄心に該当する部材である。マグネット103とモータコア104とを含んでモータが構成されている。電流に応じてマグネット103が回転することで、ベアリング102を介して載置面101が回転する。
回転ステージ10の回転方向は一定であり、例えば図1における第2軸回転方向A21に対応する。但し、回転ステージ10は、第2軸回転方向A21とは反対方向である一定の回転方向に連続回転させてもよい。
測距装置100は、レーザ光L0の光軸と第2軸A2が同軸になるように構成されている。レーザ光L0の光軸はレーザビームの中心を通る軸を意味する。また同軸とは、複数の軸が略一致していることを意味する。複数の分割光L1は、ポリゴンミラー5の回転により第1軸A1と交差する方向に走査されるとともに、回転ステージ10の回転により第2軸A2と交差する方向に走査される。なお、本実施形態では、第1軸A1と第2軸A2が略直交する構成を例示するが、これに限定されるものではなく、第1軸A1に対して第2軸A2が傾いて配置されてもよい。
測距装置100は、LD3、ポリゴンミラー5、APD8または回転ステージ10等の構成部の一部または全部を覆うための外装カバーを備えてもよい。外装カバーを備えると、測距装置100の内部へのゴミや埃等の侵入を防ぎ、ポリゴンミラー5等にゴミや埃等が付着することを防止できる。またポリゴンミラー5や回転ステージ10が高速回転すると、回転に伴う風切り音が大きくなる場合があるが、外装カバーを設けることで音が周囲に伝わることを抑制できる。外装カバーの材質には、金属または樹脂材料等を適用可能である。
一方で、外装カバーを設けると、外装カバーにおける複数の分割光L1が出射する出射窓以外の部分が複数の分割光L1を遮るため、走査範囲が制限され、測距装置100による物体200の検出範囲または測距範囲が制限される場合がある。複数の分割光L1の波長に対して光透過性を有する透明な樹脂材料で外装カバーを構成すると、このような走査範囲の制限を緩和できるため、好適である。
(回折格子41による光分割例)
図4は、回折格子41による光分割の一例を示す図である。図4(a)は回折格子41の側面図、図4(b)は回折格子41を-Z方向側から視た斜視図、図4(c)は回折格子41を+Z方向側から視た正面図である。
回折格子41は、平面視において略円形状を有し、レーザ光L0の波長に対して光透過性を有する透明な平板状部材である。回折格子41の-Z方向側の面または+Z方向の面の少なくとも一方に周期構造が形成されている。回折格子41は、入射されるレーザ光L0を周期構造により回折させることによって、分割光L11、L12、L13、L14およびL15を含む5つの分割光L1に分割する。分割光L11は、回折格子41の0次光(透過光)であり、分割光L12~L15は1次回折光である。分割光L11~L15は、伝搬方向が相互に異なる平行光束である。
回折格子41は、平面視において略矩形状、略楕円形状、略多角形状等であってもよい。また5つの分割光L1を例示するが、複数の分割光L1の数に制限はなく、要求される空間分解能等に応じて適宜選択可能である。また、光分割部材は回折格子41に限定されないが、光分割部材として回折格子41を用いると、測距装置100を小型化できる点において好適である。
図4(a)に示すように、回折格子41による回折角θLは、2[度]以上であることが好ましい。ここで、IEC 60825-1では、レーザ光出射する機器から100[mm]離れた位置において、直径7[mm]の受光面を有するセンサにより検出した場合の光強度によってレーザ光に対する安全性を規定している。回折角θLを2[度]以上とすることにより、測距装置100から100[mm]離れた位置の直径7[mm]の受光面内に、回折格子41により分割した5つの分割光L1のうち3つ以下が入射する状態になる。これにより、IEC 60825-1の規定に準拠しやすくなる。
また、人の目の瞳径および焦点距離に基づくと、5つの分割光L1のうちの同一直線上に並ぶ3つが並行して人の目に入射し得る角度は、±2[度]よりも小さい角度である。回折格子41による回折角θLを2[度]以上とすることにより、5つの分割光L1のうちの同一直線上の3つ以上が並行して人の目に入射することを防止し、人の目に対する安全性を意味するアイセーフを実現できる。また、2[度]以上において回折角θLをできるだけ小さくすることにより、アイセーフを実現しつつ、測距の空間分解能を向上させることができる。
(制御部12の機能構成例)
次に図5を参照して、測距装置100が有する制御部12の機能構成の一例について説明する。図5は、制御部12の機能構成の一例を説明するブロック図である。制御部12は、回転制御部121と、発光制御部122と、距離情報取得部123と、出力部124と、を有する。
制御部12は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の電気回路により上記各機能を実現できる他、上記各機能の少なくとも一部をソフトウェア(CPU;Central Processing Unit)によって実現することもできる。また、制御部12は、複数の回路または複数のソフトウェアによってこれらの機能を実現してもよい。上記各機能の一部は、制御部12以外の構成部により実現されてもよく、制御部12と制御部12以外の構成部との分散処理により実現されてもよい。
回転制御部121は、ポリゴンミラー5を回転させる第1軸モータの回転駆動を制御することにより、ポリゴンミラー5の回転軸である第1軸A1周りの回転を制御する。また回転制御部121は、回転ステージ10を回転させるモータの回転駆動を制御することにより、回転ステージ10の回転軸である第2軸A2周りの回転を制御する。
発光制御部122は、LD3を発光駆動させる発光駆動部に制御信号を出力することにより、LD3の発光を制御する。また発光制御部122は、LD3が発光した時刻に対応する発光時刻情報を距離情報取得部123に出力する。
距離情報取得部123は、戻り光Rに基づいて、物体200との間の距離情報を演算により取得する。具体的には、距離情報取得部123は、LD3によりレーザ光L0から発せられた発光時刻情報を発光制御部122から入力し、複数のAPD8から出力される受光信号Sに基づき、戻り光Rが受光された受光時刻情報を演算により取得する。距離情報取得部123は、TOF(Time Of Flight)の原理に基づき、以下の(1)式を演算することによって距離情報Dtを取得できる。
Dt=c×Δt/2 ・・・(1)
nは、分割光L11~L15それぞれに対応する整数である。例えば、Dtは分割光L11に基づき得られる距離情報、Dtは分割光L12に基づき得られる距離情報、Dtは分割光L13に基づき得られる距離情報、Dtは分割光L14に基づき得られる距離情報、Dtは分割光L15に基づき得られる距離情報である。cは光速(略3×10[m/s])を表す。
Δtは、分割光L11~L15それぞれにおける発光時刻と受光時刻との間の時間差である。なお、分割光L11~L15は、LD3から同時に発せられたレーザ光L0を分割したものであるため、発光時刻はいずれも等しい。一方で、分割光L11~L15それぞれにおいて受光時刻はそれぞれ異なる。距離情報取得部123は、分割光L11~L15ごとでの距離情報Dtを、並行演算により取得することが好ましい。
距離情報を取得する方式は、TOF方式に限定されるものではない。例えば測距装置100は、振幅変調したレーザ光を照射し、物体で反射または散乱された戻り光と照射したレーザ光との位相差に基づき、距離情報を取得する位相差検出方式等を用いることもできる。
距離情報取得部123は、出力部124を介して外部装置に距離情報を出力できる。
<複数の分割光L1の走査例>
次に、図6~図8を参照して、複数の分割光L1の走査の一例について説明する。図6は、比較例に係る複数の分割光の走査を説明する図であり、図6(a)は第1例の図、図6(b)は第2例の図である。図7および図8は、実施形態に係る複数の分割光の走査を例示する図であり、図7は第1図、図8は第2図である。
図6(a)は、配列方向62に沿って直線状に並ぶ3つの分割光L1hのそれぞれが、+Y方向側に進行しながら、X軸周りの反射面の回転駆動等により3つの走査線60に沿う方向に走査される様子を示している。なお、3つの走査線60のそれぞれは、3つの分割光L1hのそれぞれが第1軸A1周りの反射面の回転駆動等により走査されて描く軌跡をいう。
例えば配列方向62が走査線60に直交した状態では、3つの分割光L1hを走査線60に沿う方向へ1回走査させることにより、3つの分割光L1hに由来する3つの戻り光に基づき、配列方向62における3つの異なる位置ごとで、物体との間の距離が並行に測定される。
一方、図6(b)は、第1軸A1周りに回転駆動している反射面が図6(a)とは異なる第2軸A2の回転角にある場合を示している。第2軸A2周りの回転に応じて3つの分割光L1hの配列方向62が3つの分割光L1hの進行方向に沿う軸周りに回転し、配列方向62と走査線60とが平行になっている。なお、3つの分割光L1hの進行方向に沿う軸は、第1軸A1および第2軸A2の両方に略直交する軸である。この状態では、3つの分割光L1hは、配列方向62における同じ位置を走査されるため、1つの非分割光を走査線60に沿って走査するのと同じ状態になり、図6(a)の状態と比較して第1軸A1に沿う方向における測距の空間分解能が略1/3となって大きく低下する。また、該空間分解能を高く確保するために走査線60に沿う方向への走査回数を3倍に増やすと、測距効率が1/3となって大きく低下する。従って、比較例では、反射面が第2軸A2周りに回転する角度に伴って、測距の空間分解能または測距効率が大きく低下する。
本実施形態では、図7に示すように、5つの分割光L1は、第1分割光としての分割光L13と、第2分割光としての分割光L12と、第3分割光としての分割光L15と、を含む。少なくとも分割光L13は、複数の分割光L11~L15をその進行方向とは反対側から視た場合に、分割光L12と分割光L15とを通る線71から離隔している。線71は、例えば分割光L12および分割光L15のそれぞれの中心を通る線である。
5つの分割光L1は、第1軸A1周りに回転するポリゴンミラー5の反射面51により反射され、5つの走査線70に沿う方向に走査される。5つの走査線70は、5つの分割光L1のそれぞれが、第1軸A1周りの反射面51の回転により走査されて描く軌跡をいう。5つの走査線70は、例えば5つの分割光L1のそれぞれの中心が描く軌跡である。
図8は、回転ステージ10により反射面51がZ軸に対応する第2軸A2周りに回転することによって、5つの分割光L1がその進行方向に沿う軸周りに回転する様子を示している。図8において、5つの分割光L1_0~L1_6は、回転ステージ10の回転により走査される、X方向における7つの位置ごとでの5つの分割光L1を示している。
5つの分割光L1_0は、測距装置100の正面に照射される5つの分割光L1である。5つの分割光L1_0、L1_1、L1_2、L1_3の順に5つの分割光L1は反時計回りに回転し、5つの分割光L1_0、L1_4、L1_5、L1_6の順に5つの分割光L1は時計回りに回転している。走査範囲Wxは、X方向において5つの分割光L1が走査される範囲である。走査範囲Wxは、例えば第2軸A2周りの回転角度にして±135[度]である。
図7において、5つの走査線70同士の間隔は、その進行方向に沿う軸周りの5つの分割光L1の回転に応じて変化するが、5つの走査線70の全てが重なることはない。従って、実施形態では、反射面51の第2軸A2周りの回転に伴う測距の空間分解能および測距効率の低下を抑制できる。例えば、3つの分割光L11、L12およびL13を用いて測距を行う場合にも、反射面51の第2軸A2周りの回転に伴って第1軸A1に沿う方向における測距の空間分解能または測距効率が、上述した比較例のように1/3まで低下するという事態を回避できる。
ここで、図8に示すように、測距装置100の正面に照射される5つの分割光L1_0をその進行方向とは反対側から視た場合に、5つの分割光L1_0のうち、分割光L11は、5つの分割光L1_0の中心に位置し、分割光L11以外の4つの分割光である分割光L12~L15は、分割光L11を中心にした四角形111における四隅に位置することが好ましい。このようにすると、測距装置100の正面に5つの分割光L1を照射する場合に、5つの走査線70同士の間隔が略等しくなるため、測距装置100による測距の空間分解能および測距効率が高くなる。一方、測距装置100が移動体に搭載される場合には、測距装置100の正面は、移動体が進行する方向に対応する場合が多い。これらにより、移動体が進行する方向における測距の空間分解能および測距効率を向上させることができる。
<分割光L11~L15同士の好適な間隔例>
次に、図9~図10を参照して、分割光L11~L15同士の好適な間隔の一例について説明する。図9および図10は、分割光L11~L15同士の好適な間隔を説明する図であり、図9は第1例を示す図、図10は第2例を示す図である。
図9および図10は、第1軸A1に沿う方向およびZ軸に対応する第2軸A2に沿う方向のそれぞれに走査される5つの分割光L1を、5つの分割光L1の進行方向とは反対側から視た様子を示している。なお、測距装置100では、第2軸A2に沿って5つの分割光L1が走査される方向である走査方向は、第2軸A2に対してある程度傾いているが、図9および図10では説明の便宜により略平行にして示している。
5つの分割光L1は、回転ステージ10によって、第1軸A1に沿う方向に5つの分割光L1の中心L1cが第1の間隔d1を空けて移動するように走査される。5つの分割光L1の中心L1cは、5つの分割光L1の進行方向とは反対側から視た場合における分割光L11~L15の中心となる位置である。なお、分割光L11の中心L1cは、厳密な中心を求めるものではなく、一般に誤差と認められる程度の中心からのずれがあってもよい。
第1中心線112は、ポリゴンミラー5が回転することにより中心L1cが走査される軌跡である。第2中心線113は、第1中心線112が軌跡として描かれた後、回転ステージ10が回転することによりポリゴンミラー5が第2軸A2周りに第1の間隔d1に対応する角度分回転し、この回転後にポリゴンミラー5が回転することにより中心L1cが走査される軌跡である。第1の間隔d1は、例えば第2軸A2を中心にした回転角度により表されるが、距離により表されてもよい。また、第1中心線112を軌跡として描いた後、第2中心線113を軌跡として描く場合、回転ステージ10の同一周回でなく、回転ステージ10がn回回転した後(nは整数)に、第2中心線113が描かれてもよい。
図9に示すように、5つの分割光L1における第1軸A1に沿って最も離れている分割光L13と分割光L14同士の間隔である第2の間隔d2は、第1の間隔d1の略2/3であることが好ましい。或いは、図10に示すように、第2の間隔d2は第1の間隔d1の略4/3であることが好ましい。なお、第2の間隔d2は、第1の間隔d1と同様に、例えば第2軸A2を中心にした回転角度により表されるが、距離により表されてもよい。また、略2/3および略4/3における「略」は、第1の間隔d1の1/10程度の差異は許容されることを意味する。
第2の間隔d2と第1の間隔d1を上記の関係にすることにより、第1中心線112と第2中心線113との間の間隔を、5つの分割光L1により略均等に三分割して測距可能となる。
<測距装置100の作用効果>
次に、測距装置100の作用効果について説明する。ここで、図11は、一般的な測距装置による光の照射方法を例示する図であり、図11(a)は複数の分割光を1軸方向に走査させる方法を示す図、図11(b)は1つの非分割光を2軸方向に走査させる方法を示す図、図11(c)は複数の非分割光を非走査で照射する方法を示す図である。
図11(a)は、3つの照射光L1iを1軸方向としての第1走査軸131に沿う方向に走査させる照射方法を示している。図11(b)は、1つの照射光L1jを2軸方向としての第1走査軸131および第2走査軸132のそれぞれに沿う方向に走査させる照射方法を示している。図11(c)は、二次元に配置される24個の照射光L1kを走査させずに一括照射する照射方法を示している。
一般的な測距装置において、測定可能距離の長さは、照射光の光強度、またはAPD等の受光部材の受光感度等に依存する。例えば、1つの照射光の光強度が低くなるほど、測定可能距離の長さは短くなる。測定可能距離を長くするために、複数の発光部を使用して照射光の光強度を上げると、複数の発光部を使用する分、測距装置の構成が複雑化したり、測距装置のコストが増大したりする。
一方、1つの発光部からの光を光分割部材により分割し、直線状に並んだ3つ以上の分割光のそれぞれを照射光として、交差する2つの軸のそれぞれに沿う方向に走査させて物体に照射すると、3つの分割光が、走査に伴ってその進行方向に沿う軸周りに回転することにより、測距の空間分解能が低下する場合がある。
本実施形態では、測距装置100は、回折格子41(光分割部材)と、ポリゴンミラー5(第1光走査部)と、回転ステージ10(第2光走査部)と、を有する。回折格子41により分割された複数の分割光L1は、分割光L13(第1分割光)と、分割光L12(第2分割光)と、分割光L15(第3分割光)と、を含む5つの分割光L11~L15(3以上の分割光)を含む。分割光L13は、複数の分割光L1をその進行方向側または進行方向とは反対側から視た場合に、分割光L12と分割光L15とを通る線71から離隔している。
5つの分割光L1は、回転ステージ10の回転に伴って、その進行方向に沿う軸周りに回転するが、分割光L12と分割光L15とを通る線71から分割光L13を離隔させることにより、ポリゴンミラー5の回転による5つの走査線70の全てが重なることはない。これにより、5つの走査線70が重なることによる測距の空間分解能の低下を抑制できるため、本実施形態では、空間分解能に優れた測距装置100を提供できる。また測距の空間分解能を上げるために、5つの分割光L1の走査回数を増やす必要がないため、測距効率を高く確保できる。さらに、LD3(発光部)からのレーザ光L0を回折格子41により分割した5つの分割光L1を照射光として使用するため、複数の発光部からの光を照射光として使用する場合と比較して、測距装置100の構成を簡略化できるとともに、装置コストの増大を抑制できる。また、5つの分割光L1を交差する2軸方向に走査できるため、測距の空間範囲を広くしつつ、空間分解能を高くすることができる。
また、本実施形態では、回折格子41による回折角度は2[度]以上としてもよい。回折角度を2[度]以上とすることにより、5つの分割光L1のうちの4つ以上が並行して人の目に入射することを防止できるため、アイセーフを実現できる。2[度]以上において回折角θLをできるだけ小さくすると、アイセーフを実現しつつ、測距の空間分解能を向上させることができる。
また、本実施形態では、測距装置100の正面に照射される5つの分割光L1をその進行方向側または進行方向とは反対側から視た場合に、分割光L11(1つの分割光)は5つの分割光L1の中心に位置し、4つの分割光L12~L15(1つの分割光以外の4つの分割光)は、分割光L11を中心にした四角形111における四隅に位置する。これにより、測距装置100の正面に5つの分割光L1を照射する場合に、5つの走査線70同士の間隔が略等しくなるため、測距装置100による測距の空間分解能および測距効率が高くなる。測距装置100が移動体に搭載される場合には、測距装置100の正面は、移動体が進行する方向に対応する場合が多い。このため、本実施形態では、移動体が進行する方向における測距の空間分解能および測距効率を向上させることができる。
また、5つの分割光L1は、回転ステージ10によって、第1軸A1に沿う方向に5つの分割光L1の中心L1cが所定の第1の間隔d1を空けて移動するように走査される。5つの分割光L1における第1軸A1に沿って最も離れている分割光L13と分割光L14との間の第2の間隔d2は、第1の間隔d1の2/3または4/3であることが好ましい。この第2の間隔d2は、5つの分割光L1がその進行方向に沿う軸周りに回転することに伴って変動する第2の間隔の平均値である。このようにすることで、第1中心線112と第2中心線113との間の間隔を、5つの分割光L1により略均等に3分割して測距可能となる。この結果、空間分解能の粗密を低減し、測距の空間分解能に優れた測距装置100が提供可能となる。
なお、本実施形態では、ポリゴンミラー5を回転駆動させる構成を例示したが、ガルバノミラーやMEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)ミラー等を揺動駆動させる構成であってもよい。
また、複数の分割光の数は5つに限定されず、3以上であれば任意の数であってもよい。複数の分割光それぞれの光強度分布は、複数の分割光ごとに均一であってもよいが、意図的に不均一にしてもよい。不均一にすることによって、物体200の反射率が高すぎる、あるいは低すぎる場合に、他の分割光により戻り光Rの光強度を補償できるため、測距装置100による測距精度を高く確保できる。
また、分割光L11の進行方向に対する分割光L12~L15それぞれの進行方向同士がなす角度は、分割光L12~L15の間で等しくてもよいが、分割光L12~L15ごとに異ならせてもよい。
また、本実施形態では、第1分割光として分割光L13を、第2分割光として分割光L12を、第3分割光として分割光L15を、それぞれ例示したが、これに限定されるものではない。第1分割光は、複数の分割光のうちのいずれを選択してもよいし、第2分割光および第3分割光は、選択された第1分割光に合わせて選択可能である。
また、実施形態に係る複数の分割光は、様々な変形が可能である。ここで、図12は、複数の分割光の変形例を示す図である。図12(a)は第1変形例の図、図12(b)は第2変形例の図である。
図12(a)に示すように、4つの分割光L1Aは、その進行方向とは反対側から視た場合に、分割光L11Aと、分割光L11Aを中心にした三角形の各頂角に位置する分割光L12A~L14Aと、を有する。図12(b)に示すように、3つの分割光L1Bは、その進行方向とは反対側から視た場合に、三角形の各頂角に位置する分割光L11B~L13Bを有する。4つの分割光L1Aおよび3つの分割光L1Bを用いた場合にも、5つの分割光L1と同様の効果が得られる。また、4つの分割光L1Aおよび3つの分割光L1B以外でも、3つ以上の分割光をその進行方向側または進行方向とは反対側から視た場合に、第1分割光が第2分割光と第3分割光L15とを通る線から離隔していれば、5つの分割光L1と同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、ポリゴンミラー5および回転ステージ10がそれぞれ回転により一方向に複数の分割光を走査する構成を例示したが、双方向へ往復走査させる構成であってもよい。図13は、双方向への往復走査の一例を示す図である。図13において、往路軌跡141は、-X方向側に走査される複数の分割光が描く軌跡を示し、復路軌跡142は、+X方向側に走査される複数の分割光が描く軌跡を示している。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形または変更が可能である。
実施形態の説明で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係をこれに限定するものではない。
実施形態に係る測距装置は、例えば、サービスロボットに搭載され、サービスロボットの進行方向または周囲に存在する対象物との間の物体距離を測定する用途に使用できる。サービスロボットとは、工場内での資材運搬、接客施設での商品運搬および案内業務、施設内警備、或いは清掃等の主に役務の目的で使用される自律移動型の移動体をいう。また移動体とは移動可能な物体をいう。サービスロボットに搭載される測距装置は、サービスロボットの進行方向または周囲に存在する物体を検出したり、サービスロボットが動作する施設の施設内地図等を作成したりするために使用される。但し、実施形態に係る測距装置は、サービスロボット用途に限定はされず、様々な用途に適用可能である。
1…ベース板、2…保持部、3…LD(発光部)、4…コリメートレンズ、5…ポリゴンミラー(第1光走査部)、6…穴あきミラー、7…受光レンズ、8、81、82、83、84、85…APD、9…イケール、10…回転ステージ(第2光走査部)、11…結合部材、21…天井パネル、12…制御部、121…回転制御部、122…発光制御部、123…距離情報取得部、124…出力部、22…背面パネル、41…回折格子(光分割部材)、51…反射面、61…貫通孔、70…5つの走査線、71…線、91…基板、100…測距装置、101…載置面、102…ベアリング、103…マグネット、104…モータコア、111…四角形、112…第1中心線、113…第2中心線、120…光走査部、A1…第1軸、A11…第1軸回転方向、A2…第2軸、A21…第2軸回転方向、d1…第1の間隔、d2…第2の間隔、L0…レーザ光、L1…5つの分割光、L11、L12、L13、L14、L15…分割光、L1c…中心、R…戻り光、Dt…距離情報、S…受光信号、Wx…走査範囲

Claims (4)

  1. 走査させた光が物体により反射された戻り光の受光信号に基づいて、前記物体との間の距離を測定する測距装置であって、
    発光部からの光を複数の分割光に分割する光分割部材と、
    第1軸周りに駆動することにより、前記複数の分割光を前記第1軸と交差する方向に走査させる第1光走査部と、
    前記第1光走査部を前記第1軸と交差する第2軸周りに駆動させることにより、前記複数の分割光を前記第2軸と交差する方向に走査させる第2光走査部と、を有し、
    前記複数の分割光は、第1分割光と、第2分割光と、第3分割光と、を含む3以上の分割光を含み、
    前記第1分割光は、前記複数の分割光をその進行方向側または前記進行方向とは反対側から視た場合に、前記第2分割光と前記第3分割光とを通る線から離隔している、測距装置。
  2. 前記光分割部材は、前記発光部からの光を回折させることにより分割する回折格子であり、
    前記回折格子による回折角度は2[度]以上である、請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記複数の分割光は、5つの分割光を含み、
    前記測距装置の正面に照射される前記5つの分割光をその進行方向側または前記進行方向とは反対側から視た場合に、前記5つの分割光のうち、
    1つの分割光は前記5つの分割光の中心に位置し、
    前記1つの分割光以外の4つの分割光は、前記1つの分割光を中心にした四角形における四隅に位置する、請求項1または請求項2に記載の測距装置。
  4. 前記複数の分割光は、5つの分割光を含み、その走査方向において、前記複数の分割光の中心が第1の間隔を空けて移動するように走査され、
    前記複数の分割光における前記走査方向に直交する方向において最も離れている2つの分割光同士の間隔である第2の間隔は、前記第1の間隔の2/3または4/3のいずれか一方であるとともに、前記複数の分割光がその進行方向に沿う軸周りに回転することに伴って変動する前記第2の間隔の平均値である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の測距装置。
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