JP2023127406A - 膜電極接合体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜電極接合体の品質を向上させることが可能な膜電極接合体の製造方法を提供する。【解決手段】電解質膜11と、電解質膜を挟んで設けられた一対の電極12、13とを備え、電極は、電解質膜に接合された触媒層14と、触媒層に接合されたガス拡散層15とを含んでいる膜電極接合体の製造方法において、昇華性材料からなる触媒層支持体102と、触媒層とを接触させ、触媒層支持体と触媒層を接合する工程と、触媒層支持体と接合した触媒層と、電解質膜とを接触させ、電解質膜と触媒層を接合する工程と、電解質膜と触媒層が接合した状態で、触媒層と接合した触媒層支持体を昇華させる工程とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、膜電極接合体の製造方法に関する。
燃料電池に用いられる膜電極接合体(MEA)は、電解質膜に触媒層およびガス拡散層からなる電極層を接合して製造される。
特許文献1には、膜電極接合体の製造方法として、電解質膜上に触媒層とガス拡散層を形成した後にガス拡散層の外側からプレスする方法が開示されている。
特開2002-216789号公報
しかしながら、プレス工程を用いる従来技術の方法では、カーボンペーパー等からなるガス拡散層の凹凸形状によって触媒層の平坦性を確保することが難しい。さらに、プレス工程によって触媒層や電解質膜がダメージを受けることがあり、電解質膜が薄い場合にはクロスリークが発生しやすくなる。
また、先にガス拡散層上に触媒層を塗布した後にアイオノマを添加すると、アイオノマがガス拡散層に浸透し、ガス拡散層のガス拡散性能が低下するおそれがあり、さらに、触媒層に保持されるアイオノマを最適量に制御することが困難になる。
本発明は上記点に鑑み、膜電極接合体の品質を向上させることが可能な膜電極接合体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載では、膜電極接合体の製造方法であって、触媒層支持体と触媒層を接合する工程と、電解質膜と触媒層を接合する工程と、触媒層支持体を昇華させる工程とを備える。
膜電極接合体は、電解質膜(11)と、電解質膜を挟んで設けられた一対の電極(12、13)とを備え、電極は、電解質膜に接合された触媒層(14)と、触媒層に接合されたガス拡散層(15)とを含んでいる。触媒層支持体と触媒層を接合する工程では、昇華性材料からなる触媒層支持体(102)と、触媒層とを接触させる。電解質膜と触媒層を接合する工程では、触媒層支持体と接合した触媒層と、電解質膜とを接触させる。触媒層支持体を昇華させる工程では、電解質膜と触媒層が接合した状態で触媒層支持体を昇華させる。
本発明によれば、昇華性材料からなる触媒層支持体を用いて触媒層を形成することで、自立した単層の触媒層を得ることができる。これにより、プレス工程を行うことなく触媒層を電解質膜に転写することができ、ガス拡散層の形状に依存しない膜電極接合体を製造することができる。この結果、触媒層の平坦性を向上させることができ、電解質膜にダメージを与えることも回避することができ、膜電極接合体の品質を向上させることができる。
なお、上記各構成要素の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態に係る膜電極接合体を示す概念図である。 膜電極接合体の製造工程を示す図である。 本発明の実施形態に係る膜電極接合体のCV曲線を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態の膜電極接合体10は、燃料電池用の膜電極接合体(MEA)であり、特に電解質としてリン酸を用いたリン酸型燃料電池に用いられる。
図1に示すように、膜電極接合体10は、電解質膜11と、電解質膜11を挟んで設けられた一対の電極12、13を備えている。一対の電極12、13は、アノード極12とカソード極13からなる。なお、アノード極12は水素極ともいい、カソード極13は空気極ともいう。
膜電極接合体10は、水素と空気中の酸素との電気化学反応を利用して電気エネルギーを出力する燃料電池セルを構成している。膜電極接合体10からなる燃料電池セルを基本単位とし、複数枚積層したスタック構造として使用することができる。
アノード極12に燃料ガスとして水素が供給され、カソード極13に酸化剤ガスとして空気が供給されると、以下に示すように、水素と酸素とが電気化学反応して、電気エネルギーを出力する。
(アノード極側) H2→2H++2e-
(カソード極側) 2H++1/2O2+2e-→H2
この際、アノード極12では、水素が触媒反応によって電子(e-)とプロトン(H+)に電離され、プロトンは電解質膜11を移動する。一方、カソード極13では、触媒反応によって、アノード極12側から移動してきたプロトンと、外部から流通してきた電子と、空気中の酸素(O2)とから水(H2O)が生成される。
本実施形態の膜電極接合体10は、電解質膜11を加湿することなく発電が行われる。つまり、膜電極接合体10の運転中には、カソード極13に乾燥空気が供給されるようになっている。このため、膜電極接合体10は、100℃以上の温度で発電することが可能となっている。
電解質膜11は、電解質保持材にリン酸が含浸された構成を備えている。本実施形態では、電解質膜11として、リン酸がドープされたポリベンゾイミダゾール(PBI)を用いている。リン酸はプロトン伝導体である。
アノード極12およびカソード極13は同一の構成を有している。アノード極12およびカソード極13は、電解質膜11に密着して配置された触媒層14と、触媒層14の外側に配置されたガス拡散層15とを備えている。触媒層14は電解質膜11に接合され、ガス拡散層15は触媒層14に接合されている。
触媒層14は、触媒担持カーボン14aと、触媒担持カーボン14aを被覆するアイオノマ14bを含んでいる。触媒担持カーボン14aは、カーボン担体と、カーボン担体に担持された触媒粒子からなる。本実施形態では、触媒粒子としてアノード極にPt粒子、カソード極にPtCo粒子を用いている。アイオノマ14bはプロトン伝導体であり、本実施形態ではリン酸を用いている。
ガス拡散層15は、導電性を有する多孔質材料が用いられる。本実施形態では、ガス拡散層15として、カーボンペーパーやカーボンクロス等の多孔質炭素材料を用いている。
次に、本実施形態の膜電極接合体10の製造方法について説明する。本実施形態における膜電極接合体10の製造方法では、電解質膜11に触媒層14を転写する際の触媒層支持体102として昇華性材料を用いている。昇華性材料は、常温で固相から直接気相に変化して蒸発する材料である。
昇華性材料として、例えばパラゾール(パラジクロロベンゼン)、ナフタレン、樟脳を用いることができる。パラゾールの融点53.5℃であり、ナフタレンの融点は80.3℃であり、樟脳の融点180℃である。触媒層支持体102として用いる昇華性材料は、触媒層14や電解質膜11との相性や融点などを考慮して選択すればよい。本実施形態では、昇華性材料として、融点が低く、取り扱いが容易なパラゾールを用いている。
以下、図2を用いて膜電極接合体10の製造方法を順に説明する。図2において、(1)から(7)まで順番に製造工程が進行する。
まず、(1)に示すように、触媒層14を準備する工程を行う。
この工程では、ポリイミドフィルム100の上に触媒担持カーボンをスプレーコートして触媒層14を形成し、還元雰囲気中で350℃に加熱するシンター処理を1時間行う。シンター処理を行うことで、触媒層14に含まれるバインダを除去することができる。ポリイミドフィルム100は、平滑性および耐熱性に優れた材料であり、触媒層14の下地として用いられる。触媒層14の下地は、平滑性および耐熱性に優れた材料であれば、ポリイミドフィルム100とは異なる材料を用いてもよい。
その後、ポリイミドフィルム100および触媒層14を10mm角にカットする。これにより、触媒層14とポリイミドフィルム100の接合体が得られる。
次に、(2)に示すように、触媒層支持体102を準備する工程を行う。
この工程では、図示しないスライドグラス上に置いたPETフィルム101の上にパラゾール粉末を散布し、ホットプレートで70℃に加熱してパラゾールを融解させる。これにより、PETフィルム101上に触媒層支持体102が形成される。PETフィルム101は、平滑性および剥離性に優れた材料として用いられる。
次に、(3)に示すように、触媒層支持体102に触媒層14を接触させ、触媒層支持体102と触媒層14を接合する工程を行う。
この工程では、溶融状態の触媒層支持体102の上に触媒層14とポリイミドフィルム100の接合体を触媒層14が触媒層支持体102と接するように設置する。このとき、溶融した触媒層支持体102が触媒層14の内部に浸透することで、触媒層支持体102と触媒層14の密着性が向上し、触媒層支持体102と触媒層14の接触面積を大きくすることができる。
融解状態の触媒層支持体102に触媒層14が馴染んだことを確認した後、ホットプレートによる加熱を停止し、触媒層支持体102を徐冷する。触媒層支持体102を徐冷することで、急冷した場合よりも触媒層14からポリイミドフィルム100を剥離する際の触媒層14の触媒層支持体102への転写率を高くすることができる。
次に、(4)に示すように、触媒層支持体102と触媒層14の接合体からポリイミドフィルム100とPETフィルム101を剥離する工程を行う。
この工程では、触媒層支持体102を徐冷した後、触媒層14からポリイミドフィルム100を剥離する。ポリイミドフィルム100は、ピンセットを用いて角部から剥離すればよい。続いて、触媒層支持体102からPETフィルム101を剥離する。これにより、触媒層14と触媒層支持体102の接合体を得ることができ、自立した単層の触媒層14を得ることができる。
次に、(5)に示すように、触媒層14にアイオノマ14bを添加する工程を行う。
この工程では、触媒層14が上側となるようにした状態で、エタノール希釈したアイオノマ14bを触媒層14の表面に滴下し乾燥させる。本実施形態では、アイオノマ14bとしてリン酸を用いている。水希釈したアイオノマ14bは触媒層14の内部に染み込まずに表面ではじかれるため、エタノール希釈したアイオノマ14bを用いることが望ましい。
次に、(6)に示すように、触媒層14と触媒層支持体102を接触させ、触媒層14と触媒層支持体102の接合体を電解質膜11に接合する工程を行う。
この工程では、スライドガラス103に電解質膜11を貼り付け、電解質膜11の上に触媒層14と触媒層支持体102の接合体を触媒層14が電解質膜11側となるように設置する。これにより、触媒層14と電解質膜11が接合される。本実施形態では、電解質膜11としてリン酸がドープされたポリベンゾイミダゾールを用いている。
次に、(7)に示すように、触媒層支持体102を昇華させる工程を行う。
この工程では、触媒層14と電解質膜11が接合した状態で室温にて一昼夜静置する。これにより、昇華性物質からなる触媒層支持体102が昇華して消失し、電解質膜11に触媒層14を転写することができる。
以上の各工程によって、電解質膜11の一面側に触媒層14が接合された接合体が完成する。電解質膜11の他面側にも、上述した各工程を行うことで触媒層14を接合することができる。電解質膜11の両面側に接合された触媒層14の外側にガス拡散層15を張り付ければ膜電極接合体10が完成する。
次に、本実施形態の膜電極接合体10をサイクリックボルタンメトリで測定した結果を図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の膜電極接合体10のCV曲線を示している。
本実施形態の膜電極接合体10は、プレス工程を用いることなく製造されている。本実施形態の膜電極接合体10では、アイオノマとしてリン酸0.5μL/cm2を添加している。
図3に示すように、本実施形態のCV曲線では、電圧の増大にともなう電流の増大が見られなかった。このため、本実施形態の膜電極接合体10では、クロスリークが発生していないとの結論が得られた。また、ECSA(白金有効利用面積)にも大きな影響は見られなかった。
以上説明した本実施形態によれば、昇華性材料からなる触媒層支持体102を用いて触媒層14を形成することで、自立した単層の触媒層14を得ることができる。これにより、プレス工程を行うことなく触媒層14を電解質膜11に転写することができ、ガス拡散層15の形状に依存しない膜電極接合体10を製造することができる。この結果、触媒層14の平坦性を向上させることができ、電解質膜11にダメージを与えることも回避することができ、膜電極接合体10の品質を向上させることができる。
本実施形態では、溶融状態の触媒層支持体102の上に触媒層14を形成しており、溶融した触媒層支持体102が触媒層14の内部に浸透することができる。このため、触媒層支持体102と触媒層14の密着性が向上し、触媒層支持体102と触媒層14の接触面積を大きくすることができ、自立した単層の触媒層14を容易に得ることができる。
また、電解質膜11に触媒層14を接合した後で触媒層14から触媒層支持体102をはがす場合には、電解質膜11と触媒層14の密着性が触媒層14と触媒層支持体102との密着性より高くなければならない。これに対し、本実施形態では、昇華性材料からなる触媒層支持体102を用いており、触媒層支持体102を昇華させることで、剥離に伴う問題が発生することがない。
また、本実施形態では、プレス工程を行うことなく触媒層14を電解質膜11に転写することができるので、電解質膜11を薄くした場合であっても、クロスリークの発生を抑制できる。
さらに、本実施形態では、プレス工程を行うことなく触媒層14を電解質膜11に転写することができるので、触媒層14に添加したアイオノマ14bがガス拡散層15に浸透することを抑制することができ、ガス拡散性能の低下を防止することができる。
また、触媒層14がガス拡散層15と接合した状態で触媒層14にアイオノマ14bを滴下すると、ガス拡散層15にアイオノマ14bが浸透する可能性がある。これに対し、本実施形態では、触媒層14がガス拡散層15と接合していない状態で触媒層14にアイオノマ14bを滴下することができ、アイオノマ14bの滴下量を制御しやすくなる。
また、本実施形態では、電解質膜11としてポリベンゾイミダゾールを用いている。ポリベンゾイミダゾールは、スプレーコート等によって触媒層14を直接形成することが難しい材料である。これに対し、本実施形態の製造方法によれば、ポリベンゾイミダゾールを用いた電解質膜11の上に容易に触媒層14を形成することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態では、(5)の工程で触媒層支持体102の上に触媒層14が形成された状態でアイオノマ14bを添加したが、(1)の工程で触媒層14を加熱するシンター処理を行わない場合には、触媒層支持体102の上に触媒層14を形成する前に予めアイオノマ14bを触媒層14に添加する工程を行ってもよい。
また、上記実施形態では、触媒層14と触媒層支持体102の接合体を触媒層14が電解質膜11側となるように設置したが、これに限らず、触媒層14と触媒層支持体102の接合体を触媒層支持体102が電解質膜11側となるように設置してもよい。
10 膜電極接合体
11 電解質膜
12、13 電極
14 触媒層
14b アイオノマ
15 ガス拡散層
102 触媒層支持体

Claims (6)

  1. 電解質膜(11)と、前記電解質膜を挟んで設けられた一対の電極(12、13)とを備え、前記電極は、前記電解質膜に接合された触媒層(14)と、前記触媒層に接合されたガス拡散層(15)とを含んでいる膜電極接合体の製造方法であって、
    昇華性材料からなる触媒層支持体(102)と、前記触媒層とを接触させ、前記触媒層支持体と前記触媒層を接合する工程と、
    前記触媒層支持体と接合した前記触媒層と、前記電解質膜とを接触させ、前記電解質膜と前記触媒層を接合する工程と、
    前記電解質膜と前記触媒層が接合した状態で前記触媒層支持体を昇華させる工程と
    を備える膜電極接合体の製造方法。
  2. 前記触媒層にアイオノマ(14b)を添加する工程を備える請求項1に記載の膜電極接合体の製造方法。
  3. 前記触媒層支持体と前記触媒層を接合する工程では、溶融した前記触媒層支持体と前記触媒層とを接触させる請求項1または2に記載の膜電極接合体の製造方法。
  4. 前記昇華性材料は、ナフタレン、パラゾール、樟脳のいずれかである請求項1ないし3のいずれか1つに記載の膜電極接合体の製造方法。
  5. 前記電解質膜としてポリベンゾイミダゾールが用いられる請求項1ないし4のいずれか1つに記載の膜電極接合体の製造方法。
  6. 前記電解質膜はリン酸を含んでおり、前記リン酸がプロトン伝導体である請求項1ないし5のいずれか1つに記載の膜電極接合体の製造方法。
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