JP2023121977A - 印刷システム、および測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】布帛の端縁から伸びる影の長さを利用して布帛の厚さを測定しやすくすることができる印刷システム、及び測定装置を提供する。【解決手段】印刷システム11は、布帛に印刷可能な印刷部120と、布帛を載置可能な載置台としての搬送ベルトと、載置台駆動部142を含む載置部と、布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部320と、布帛の第1端縁を含む第1の領域を撮像可能な撮像部310と、印刷部120の動作を制御可能な第2制御部400と、を備え、第2制御部400は、照射部320の動作と、撮像部310の動作とを制御し、光が布帛の表面に対して斜めに照射されることにより、第1の領域に第1端縁から伸びる影ができた第1状態において撮像部310に第1の領域を撮像させ、撮像結果に基づいて、印刷部120の動作を制御する。【選択図】図8

Description

本発明は、印刷システム、および測定装置に関する。
特許文献1に記載された加飾システムは、布帛の性状を分析するための分析手段を備える分析装置と、印刷データを基に捺染用インクによる印刷を実施する印刷装置と、分析装置と印刷装置とに通信可能に接続された加飾制御装置とを備える。分析装置は、デジタルマイクロスコープ等の撮像装置により布帛を撮像し、生成した画像を、画像解析ソフトによって分析し、布帛の性状を特定する。印刷装置は、分析装置により特定された布帛の性状に基づいて、印刷態様を異ならせる。
特開2020-2488号公報
ここで、布帛の性状には、布帛の厚みが含まれる。布帛の種類によっては、厚さが様々な値を取り得る。布帛に適切に印刷するためには、布帛の厚さに応じて、印刷部と布帛との距離、インクの量、及び乾燥態様を適切に設定することが求められる。布帛自体が複雑な構造体であるため、布帛を撮像した画像を画像解析ソフトによって分析する従来の技術では、布帛の厚さを適切に分析することは困難であった。
上記課題を解決する印刷システムは、布帛に印刷可能な印刷部と、前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、前記布帛の端縁を含む第1の領域を撮像可能な撮像部と、前記印刷部の動作を制御可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とを制御し、前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部に前記第1の領域を撮像させ、当該撮像部の撮像結果に基づいて、前記印刷部の動作を制御する。
上記課題を解決する測定装置は、布帛に印刷可能な印刷装置の制御に用いられる前記布帛の性状を測定する測定装置であって、前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、前記布帛の端縁を含む前記布帛の第1の領域を撮像可能な撮像部と、前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とを制御し、前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部に前記第1の領域を撮像させ、当該撮像部の撮像結果に基づいて、前記印刷装置の動作を制御する制御部とを備える。
上記課題を解決する測定装置は、布帛に印刷可能な印刷装置の制御に用いられる前記布帛の性状を特定するために必要な被測定情報を測定する測定装置であって、前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、前記布帛の端縁を含む前記布帛の第1の領域を撮像可能な撮像部と、前記照射部及び前記撮像部が制御されるための制御信号を入力する通信部と、を備え、前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とが前記制御信号に基づいて制御され、前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部が前記第1の領域を撮像し、前記通信部が当該撮像部の撮像結果を前記被測定情報として出力する。
一実施形態における印刷装置を示す正面図である。 印刷装置の内部構造を示す側断面図である。 測定装置の構成の説明に用いられる斜視図である。 第1状態の説明に用いられる上面図である。 測定装置の構成の説明に用いられる側断面図である。 第2状態の説明に用いられる上面図である。 第3状態の例の説明に用いられる上面図である。 印刷装置、及び測定装置の画像読取装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 測定装置の動作の一例を示すフローチャート図である。 測定装置の他の態様の一例を示す側断面図である。 測定装置の他の態様の一例を示す側断面図である。 測定装置の他の態様の一例を示す構成図である。 反射部分の説明に用いられる側断面図である。
以下、印刷システム、及び測定装置の一実施形態について、図を参照しながら説明する。印刷システムは、メディアとして、例えば、布帛を搬送ベルトで支持し、その布帛に液体の一例であるインクを噴射して印刷するインクジェット式のプリンターを含む。
図面では、印刷装置100が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸及びZ軸は、互いに直交する。以下の説明では、X軸に沿う方向を幅方向X、Y軸に沿う方向を奥行方向Y、Z軸に沿う方向を高さ方向Zともいう。X軸は後述する搬送ベルトの幅方向Xと平行な仮想軸であり、Y軸は搬送ベルト上の布帛Mの搬送方向Yと平行な仮想軸である。この際、印刷装置100の幅方向において、左と右を区別する場合には、左を+X方向と称し、右を-X方向と称する。印刷装置100の奥行方向において、手前と奥を区別する場合には、手前を+Y方向と称し、奥を-Y方向と称する。印刷装置100の高さ方向において、上と下とを区別する場合には、上を+Z方向と称し、下を-Z方向と称する。
<印刷装置100の構成について>
図1に示すように、印刷システム11は、例えば、印刷装置100と、測定装置300とを備える。印刷装置100は、例えば、布帛Mの載置台としての搬送ベルト117と、印刷部120とを備える。搬送ベルト117は、支持面117aにおいて、布帛Mを支持して搬送する。印刷部120は、搬送ベルト117に支持された布帛Mに対して液体を吐出することで印刷動作を行う。印刷装置100は、例えば、柱梁構造を有する筐体112と、操作部130とを備える。操作部130は、ユーザーによって操作され、例えば、タッチパネル式の液晶画面等により実現される表示部131及び操作用のボタンなどを有する。
図2に示すように、印刷装置100は、例えば、保持部12と、皺抑制装置13と、カバー114と、搬送ベルト117により布帛Mを搬送する搬送装置116と、押圧部60と、第1制御部126と、洗浄部132と、乾燥部135とを備える。
保持部12は、布帛Mが巻かれたロール体R1を保持する。皺抑制装置13は、例えば、保持部12と印刷部120との間の部分における布帛Mの裏面に接触可能なテンションローラー31と、テンションローラー31に布帛Mを巻き付け可能にガイドするローラー対32とを備える。テンションローラー31は、保持部12と搬送ベルト117との間の搬送経路の途中で布帛Mの裏面を押圧して布帛Mに幅方向Xのテンションを付与することにより皺を抑制する。また、ローラー対32は、テンションローラー31に対して一方側に離れた位置に二本並んで配置される第1ガイドローラー33と、第2ガイドローラー34との一対で構成される。第1ガイドローラー33は、ローラー対32の一方に対応し、第2ガイドローラー34は、ローラー対32の他方に対応する。ロール体R1から巻き解かれた布帛Mは、第1ガイドローラー33、及び第2ガイドローラー34にガイドされた状態で、テンションローラー31の外周面の一部に巻き付けられる。布帛Mがテンションローラー31の外周面に接触するときの反作用により、テンションローラー31は、布帛Mを各ガイドローラー33,34から離れる方向に押圧することができる。これにより、布帛Mには、張力が付与される。なお、テンションローラー31は、各ガイドローラー33,34から離れる方向に付勢されていなくてもよく、バネなどの弾性部材によって各ガイドローラー33,34から離れる方向に付勢されてもよい。
印刷装置100は、例えば、ノック部40と、除去部50とを備えてもよい。除去部50は、ノック部40が布帛Mの裏面をノックした振動によって布帛Mの表面から飛散した毛羽等の異物を、空気を吹き付けることによって除去する。除去部50からの空気によって布帛Mから除去された毛羽等の異物は、後述する吐出ヘッド121と反対側の方向へ吹き飛ばされる。
筐体112は、印刷装置100の各部が設けられる基部として構成される。筐体112は、底フレーム112a、柱フレーム112b、及び上フレーム112cを含む柱梁構造を有する。カバー114は、印刷装置100の各部を覆う外装部材である。
搬送装置116は、ロール体R1から巻き解かれた布帛Mを搬送する。搬送装置116は、筐体112の上部に設けられ、駆動ローラー116aと、従動ローラー116bと、搬送ベルト117とを含む。そして、搬送装置116は、駆動ローラー116aの回転による搬送ベルト117の移動に伴って、布帛Mを+Y方向に搬送可能である。+Y方向において、駆動ローラー116aは下流に配置され、従動ローラー116bは上流に配置される。また、駆動ローラー116a及び従動ローラー116bは、いずれもX方向に沿った回転軸を有する。駆動ローラー116aは駆動源である搬送モーター115により駆動される。搬送装置116は、後述する第1制御部126によって制御される。
搬送ベルト117は、弾性を有する平板の両端を接合した無端ベルトとして構成される。搬送ベルト117は、駆動ローラー116aの外周面及び従動ローラー116bの外周面に巻き掛けられる。搬送ベルト117は、周回移動されることで布帛Mを搬送可能である。
搬送ベルト117は、例えば、グルーベルトであってもよい。搬送ベルト117は、布帛Mを支持する第1面SF1としての外周面118と、外周面118とは反対の第2面SF2としての内周面119とを有する。搬送ベルト117がグルーベルトである場合、搬送ベルト117において、外周面118は、例えば、粘着性を有し、布帛Mを載置可能でかつ吸着可能である。粘着性とは、他の部材と一時的に接着可能でありかつ接着状態からの剥離が可能となる特性をいう。
外周面118において、搬送ベルト117の移動方向である+Y方向と交差する方向が、X方向となる。外周面118のうち、駆動ローラー116aの中心よりも+Z方向に位置し、且つXY平面に沿った部位を上面部118aとする。上面部118aは、布帛Mを支持する。また、外周面118のうち、駆動ローラー116aに巻き掛けられた部位を曲面部118bとする。さらに、外周面118のうち、駆動ローラー116aの中心よりも-Z方向に位置し、且つXY平面に沿った部位を下面部118cとする。加えて、従動ローラー116bに巻き掛けられた部位を曲面部118dとする。押圧部60は、布帛Mを押圧して搬送ベルト117に貼り付ける。押圧部60は、布帛Mを加圧しながら回転する加圧ローラー61を備える。
搬送装置116は、駆動ローラー116aの単位時間当たりの回転数が調整されることで、布帛Mの搬送速度を変更可能である。不図示の巻取ローラーが布帛Mを巻き取ることで、曲面部118bから布帛Mを剥離させる。なお、巻取ローラーは、印刷システム11とは別体の巻取装置に備えられる。
印刷部120は、搬送装置116の上方に設けられる。印刷部120は、+Y方向に搬送される布帛Mへの印刷を可能に構成される。印刷部120は、吐出ヘッド121と、吐出ヘッド121をX方向に沿って往復移動が可能に支持するキャリッジ122とを含む。吐出ヘッド121は、布帛Mに対する+Z方向に配置され、布帛Mの被印刷面に液体の一例としてのインクを吐出することで、布帛Mに印刷する。印刷部120は、第1制御部126によって動作が制御される。
第1制御部126は、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、後述する第1記憶部160が備えるHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの非一過性の記憶媒体を備える記憶装置(不図示)に格納されていてもよい。
洗浄部132は、搬送ベルト117の外周面118を清掃する。洗浄部132は、下面部118cの+Y方向の端部に対して-Z方向に配置される。洗浄部132は、第1制御部126によって制御される。
乾燥部135は、洗浄部132によって洗浄された外周面118を乾燥させる。乾燥部135は、例えば、外周面118に向けて空気を吹き付ける吹付部136と、外周面118を加熱する加熱部137とを備える。吹付部136は、洗浄部132に対する-Y方向の位置に、洗浄部132に隣接して配置される。加熱部137は、下面部118cの-Y方向の端部に対して-Z方向に配置される。乾燥部135は、第1制御部126によって制御される。
印刷装置100は、第1通信部150(図7参照)を備える。第1通信部150は、例えば、通信用回路又は通信用モジュールを含み、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ端末、無線通信網、無線基地局、専用回線等のネットワークを介して測定装置300と各種データを送受信する。
印刷装置100は、不図示の第1記憶部160を備える。第1記憶部160は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により実現されてもよい。第1記憶部160には、第1制御部126を実現するプログラムの他、各種情報が記憶される。
<測定装置300の構成について>
図2に示す測定装置300は、例えば、布帛Mの厚さ等の布帛Mの性状を測定する装置である。測定装置300は、布帛Mを載置可能な載置台141を含む載置部140と、布帛Mの端縁を含む領域を撮像可能な撮像部310と、載置台141に載置された布帛Mの表面に光を照射する少なくとも1つの照射部320とを備える。測定装置300は、撮像部310の撮像結果に基づいて布帛Mの厚さ等を測定する。さらに、測定装置300は、布帛Mの厚さ以外の性状を検出する検出部330を備える。
本実施形態では、搬送装置116、又はその一部が載置部140として利用され、搬送ベルト117が載置台141として利用される。載置部140は、動作可能に構成されてもよい。例えば、載置部140は、載置台141を駆動する載置台駆動部142を備えてもよい。この場合、搬送モーター115が、載置台駆動部142として利用されてもよい。載置台駆動部142は、搬送モーター115で対応できない搬送ベルト117の動作を可能にするためにアクチュエーター143を備えてもよい。
第1制御部126は、測定装置300の指示に基づいて、載置台駆動部142を制御する。この制御による搬送ベルト117の動作には、例えば、撮像部310の撮像領域に搬送ベルト117上の布帛Mを移動させること、搬送ベルト117の傾きを変更すること、及び搬送ベルト117の高さを変えることのうち、少なくとも一つが含まれる。なお、アクチュエーター143は、搬送ベルト117の上記動作を実現可能である限り、その配置位置、及び種類を適宜変更してよい。また、アクチュエーター143は、搬送装置116を昇降または傾動させるものでも、搬送ベルト117の一部を上下変位または傾動させるものでもよい。
図2に示すように、測定装置300は、撮像部310、及び照射部320を収容する筒部301と、検出部330とを更に備える。筒部301は、搬送装置116の上方であって、印刷部120よりも搬送方向Yにおいて上流に設けられる。撮像部310と、照射部320とは、筒部301の内側に設けられる。検出部330は、撮像部310と、Z方向において正対する位置において、搬送ベルト117の内側に設けられる。
図3に示すように、測定装置300は、前述した筒部301と、撮像部310と、照射部320と、検出部330とに加え、撮像駆動部340と、照射駆動部350と、第2通信部360と、第2制御部400と、第2記憶部500とを備える。筒部301は、第1面301aと、第2面301bと、第3面301cと、第4面301dと、第5面301eとを有する。第1面301aは、他の面に比して-Y方向に位置し、X軸及びZ軸に沿う面である。第2面301bは、搬送ベルト117よりも-X方向に位置し、Y軸及びZ軸に沿う面である。第3面301cは、他の面に比して+Y方向に位置し、X軸及びZ軸に沿う面である。第4面301dは、搬送ベルト117よりも+X方向に位置し、Y軸及びZ軸に沿う面である。第5面301eは、他の面に比して+Z方向に位置し、X軸及びY軸に沿う面である。筒部301の-Z方向は、開口している。
撮像部310は、-Z方向が撮像可能なように、第5面301eに支持される。撮像部310は、第2制御部400の制御に基づいて動作する。撮像部310の動作には、例えば、布帛Mを撮像することが含まれる。
また、撮像部310の動作には、撮像部310の撮像方向を変更することが含まれてもよい。この場合、撮像駆動部340は、例えば、アクチュエーター等により実現され、第2制御部400の制御に基づいて動作する。撮像駆動部340が動作することにより、撮像部310の撮像方向が、第5面301eとなす角度を変更するように調整される。また、撮像部310の動作には、撮像部310の画角を調整する動作が含まれてもよい。
図3に示すように、照射部320は、例えば、第1照射部321と、第2照射部322と、第3照射部323と、第4照射部324と、第5照射部325との複数の照射部を備える。以降の説明において、第1照射部321と、第2照射部322と、第3照射部323と、第4照射部324と、第5照射部325とを互いに区別しない場合には、単に照射部320と記載する。
第1照射部321は、例えば、第1面301aに沿って、第1面301aのX方向に亘って設けられる。第2照射部322は、例えば、第2面301bに沿って、第2面301bのY方向に亘って設けられる。第3照射部323は、例えば、第3面301cに沿って、第3面301cのX方向に亘って設けられる。第4照射部324は、例えば、第4面301dに沿って、第4面301dのY方向に亘って設けられる。第5照射部325は、例えば、第5面301eに沿って、第5面301eのX方向に亘って設けられる。
照射部320は、第2制御部400の制御に基づいて動作する。照射部320の動作には、例えば、第2制御部400の制御に基づいて点灯、又は消灯することが含まれる。照射部320は、点灯することにより、搬送ベルト117に載置された布帛Mの表面に光を照射する。詳しくは、第1照射部321、第2照射部322、第3照射部323、及び第4照射部324は、布帛Mの表面に対して斜めに光を照射し、第5照射部325は、布帛Mの表面に対して垂直に光を照射する。
また、照射部320の動作には、布帛Mの表面に対する光の照射角度を変更することが含まれる。この場合、照射駆動部350は、例えば、アクチュエーター等により実現され、第2制御部400の制御に基づいて動作する。照射駆動部350が動作することにより、第1照射部321が照射する光の照射方向、及び第1面301aがなす角度と、第2照射部322が照射する光の照射方向、及び第2面301bがなす角度と、第3照射部323が照射する光の照射方向、及び第3面301cがなす角度と、第4照射部324が照射する光の照射方向、及び第4面301dがなす角度と、第5照射部325が照射する光の照射方向、及び第5面301eがなす角度とが、それぞれ調整される。これにより、照射部320が照射する光であって、搬送ベルト117に載置される布帛Mの表面に対する光の照射角度が、それぞれ変更される。
また、照射部320の動作には、搬送ベルト117に載置される布帛Mの表面から照射部320までの高さ方向の距離を変更することが含まれる。この場合、照射駆動部350は、第2制御部400の制御に基づいて動作する。照射駆動部350が動作することにより、第1照射部321と、第2照射部322と、第3照射部323と、第4照射部324とは、それぞれ、筒部301が有する各面に沿って、Z方向に上下する。これにより、第1照射部321と、第2照射部322と、第3照射部323と、第4照射部324とは、搬送ベルト117に載置される布帛Mの表面からの高さが、それぞれ調節される。
また、照射部320の動作には、第1端縁EG1に対する照射部320の位置を変更することが含まれる。この場合、照射部320は、第2制御部400の制御に基づいて点灯、又は消灯し、第1端縁EG1に対向する位置の照射部320が点灯する。
検出部330は、照射部320により布帛Mに入射された光のうち、布帛M、及び外周面118を透過して、内周面119から出射する透過光を検出する。なお、搬送ベルト117は、照射部320が照射する光を透過する部分を有するが、この構成については後述する。
第2通信部360は、例えば、通信用回路又は通信用モジュールを含み、印刷装置100と各種データを送受信する。第2通信部360は、有線または無線で通信を行う。無線通信である場合、第2通信部360の通信態様は、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)等の近距離無線通信でもよい。また、第2通信部360は、インターネット、WAN、LAN、プロバイダ端末、無線通信網、無線基地局、専用回線等のネットワークを介して印刷装置100と各種データを送受信する構成でもよい。
第2制御部400は、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部を含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、後述する第2記憶部500が備えるHDDやフラッシュメモリなどの非一過性の記憶媒体を備える記憶装置(不図示)に格納されていてもよい。
第2記憶部500は、上記の各種記憶装置、或いはEEPROM、ROM、RAM等により実現されてもよい。第2記憶部500には、第2制御部400を実現するプログラムの他、各種情報が記憶される。
<第1状態について>
第2制御部400は、上述した載置台駆動部142の動作の制御、及び照射部320の動作の制御のうち、一部、又は全部を実行し、第1状態にする。第1状態は、図4、図5に示すように、布帛Mの表面に対して斜めに照射部320が光を照射して、布帛Mの第1端縁EG1を含む第1の領域FD1に、第1端縁EG1から伸びる影ができた状態である。図4に示す一例において、布帛Mが有する複数の端縁のうち、第1端縁EG1は、搬送方向Yの下流側に存在する端縁である。
図4に示すように、搬送ベルト117は、布帛Mが載置される領域において、透過部分TPと、吸収部分APと、を有する。透過部分TPは、搬送ベルト117において布帛Mが載置される領域のうち、少なくとも一部に照射部320が照射する光を透過可能な材料で構成された部分である。吸収部分APは、透過部分TPよりも照射部320が照射する光を透過しにくく、且つ光を吸収しやすい材料で構成された部分である。透過部分TPは、例えば、搬送ベルト117のX方向において、載置される布帛MのX方向の寸法である幅寸法よりも短い領域である。なお、この一例において、透過部分TPの少なくとも一部を構成する材料は、照射部320が照射する光を吸収可能、且つ、照射部320が照射する光を透過可能な材料で構成されていてもよい。この場合、例えば、透過部分TPの少なくとも一部を構成する材料は、有色ガラスや有色フィルムであってもよい。また、この場合、透過部分TPを構成する有色ガラスや有色フィルムの色濃度を、吸収部分APを構成する有色ガラスや有色フィルムの色濃度より小さくすればよい。
詳しくは、搬送ベルト117は、幅寸法の異なる複数種の布帛Mを載置して使用される構成である。透過部分TPは、最小幅寸法の布帛Mが搬送ベルト117に載置される領域よりも幅方向Xに短く、且つ、搬送方向Yに幅方向Xの寸法と同じ程度の所定寸法で搬送ベルト117に形成された透明材料よりなる窓部である。透過部分TPは、例えば、円形の窓部でもよいが、その形状は四角形または四角形以外の多角形あるいは楕円でもよい。本例は、透過部分TPを搬送ベルト117において布帛Mが載置される領域のうち一部の領域を透過部分TPにする例である。なお、透過部分TPを搬送ベルト117において布帛Mが載置される領域のうちすべての領域を透過部分TPにしてもよい。また、検出部330が検出を行う際に、照射部320がスポット光を照射する構成とし、透過部分TPをスポット光が照射される領域よりも広い面積に形成してもよい。
第1状態において、ユーザーは、透過部分TP(窓部)を完全に覆うように布帛Mを搬送ベルト117に載置する。吸収部分APは、例えば、搬送ベルト117において、布帛Mの第1端縁EG1よりも搬送方向Yの下流が吸収部分APであるように設けられればよい。例えば、吸収部分APは、搬送ベルト117における透過部分TPよりも搬送方向Yの下流の領域に幅方向Xの全域に亘って設けられる。ユーザーは、布帛Mの下流端部を、透過部分TPを完全に覆うように搬送ベルト117に載置する。これにより、第1状態において、第1端縁EG1を境界としてそれよりも搬送方向Yの下流の部分を吸収部分APとすることができる。
図5に示す一例では、第2制御部400は、照射部320のうち、第1照射部321を点灯させ、布帛Mの表面に対して斜めの方向である照射方向DR1の光を照射させる。これにより、第2制御部400は、布帛Mの第1端縁EG1から搬送方向Yに伸びる影DK1が、外周面118の吸収部分APにできた第1状態にする。また、第2制御部400は、載置台駆動部142の動作の制御結果、及び照射部320の動作の制御結果に基づいて、第1状態における布帛Mの垂線と、照射方向DR1とのなす角度である第1角度θ1を特定する。なお、第1角度θ1は、第2制御部400が予め記憶していてもよい。
また、第2制御部400は、第1状態において、撮像部310の動作を制御する。撮像部310は、第2制御部400の制御に基づいて、第1状態において布帛Mの表面を撮像し、撮像結果としての画像PG1を生成する。図4に示すように、画像PG1には、第1の領域FD1が示される。
<第2状態について>
図6に示すように、第2制御部400は、上述した載置台駆動部142の動作の制御、及び照射部320の動作の制御のうち、一部、又は全部を実行し、第2状態にする。第2状態は、布帛Mの表面に対して垂直に照射部320が光を照射する状態である。第2制御部400は、例えば、照射部320のうち、第5照射部325を点灯させ、布帛Mの表面に対して垂直である照射方向DR2に光を照射させる。第2制御部400は、第2状態において検出部330により検出された、透過光を示す情報を取得する。
<第3状態について>
第2制御部400は、上述した載置台駆動部142の動作の制御、及び照射部320の動作の制御のうち、一部、又は全部を実行し、第3状態にする。第3状態は、布帛Mの端縁のうち第1端縁EG1とは異なる第2端縁EG2から伸びる影DK2ができた第3状態にする。図7に示す一例において、布帛Mが有する複数の端縁のうち、第2端縁EG2は、-X方向に存在する端縁である。
図7に示すように、第3状態において、布帛Mの-X方向における第2端縁EG2を境界とするそれよりも-X方向の部分が吸収部分APとなる。この状態において、第2制御部400は、例えば、照射部320のうち、第4照射部324を点灯させ、布帛Mの表面に対して斜めの光を照射させる。これにより、第2制御部400は、布帛Mの第2端縁EG2から搬送方向Yに伸びる影DK2が、外周面118の吸収部分APにできた第3状態にする。また、第2制御部400は、載置台駆動部142の動作の制御結果、及び照射部320の動作の制御結果に基づいて、第3状態における布帛Mの垂線と、照射方向DR1とのなす角度である第2角度θ2を特定する。
第2制御部400は、第3状態において、撮像部310の動作を制御する。撮像部310は、第2制御部400の制御に基づいて、第3状態において布帛Mの表面を撮像し、撮像結果としての画像PG2を生成する。図7に示すように、画像PG2には、第2の領域FD2が示される。
<測定装置300の電気的構成について>
図8に示すように、第2制御部400は、例えば、載置制御部410と、撮像制御部411と、照射制御部412と、取得部413と、厚さ特定部414と、空隙率特定部415と、凹凸特定部416と、出力部417とを機能部として備える。
載置制御部410は、載置台駆動部142の動作を制御する。詳しくは、載置制御部410は、第2通信部360を介して印刷装置100と通信し、搬送装置116や、載置台駆動部142の動作を指示する。第1制御部126は、印刷装置100から取得した情報に基づいて、搬送装置116や、載置台駆動部142の動作を指示する。
撮像制御部411は、撮像部310を制御して布帛Mを撮像させ、画像PG1~PG3を生成させる。また、撮像制御部411は、撮像駆動部340を制御し、撮像部310の撮像方向を調整する。
照射制御部412は、照射部320を制御し、照射部320を点灯、又は消灯させる。また、照射制御部412は、照射駆動部350を制御し、照射部320が照射する光の照射方向を調整する。
取得部413は、測定装置300が備える各部から各種情報を取得する。取得部413は、例えば、撮像部310から撮像部310が生成した画像PG1~PG3を示す情報を取得する。また、取得部413は、載置制御部410の制御結果、及び照射制御部412の制御結果に基づいて、第1状態における布帛Mの垂線と、照射方向DR1とのなす角度である第1角度θ1を示す情報を取得する。また、取得部413は、載置制御部410の制御結果、及び照射制御部412の制御結果に基づいて、第3状態における布帛Mの垂線と、第4照射部324の照射方向とのなす角度である第2角度θ2を示す情報を取得する。
厚さ特定部414は、取得部413が取得した各種情報に基づいて、布帛Mの厚さd1を特定する。以下、厚さ特定部414が、画像PG1と画像PG2とのうち、第1状態における第1の領域FD1が示される画像PG1に基づいて、厚さd1を特定する場合について説明する。詳しくは、厚さ特定部414は、画像PG1に画像処理を行い、影DK1の部分を特定する。厚さ特定部414は、特定した影DK1の部分の画像PG1上における長さであって、影DK1の部分の+Y方向における端部から第1端縁EG1までの長さを特定する。厚さ特定部414は、画像PG1上における影DK1の長さと、撮像部310の画角に係る拡大率等とに基づいて、実際の影の長さL1を特定する。厚さ特定部414は、特定した実際の影の長さL1を、第1角度θ1の正接で除した値を、厚さd1として特定する。
空隙率特定部415は、取得部413が取得した各種情報に基づいて、布帛Mの空隙率ρを特定する。空隙率特定部415は、布帛Mを透過する透過光の光量と、空隙率ρとの関係を示す空隙率情報と、検出部330の検出結果とに基づいて、布帛Mの空隙率ρを特定する。空隙率情報は、第2記憶部500に予め記憶されていてもよく、空隙率特定部415が空隙率ρを特定する処理において、第2通信部360を介して通信可能な外部の機器から取得されるものであってもよい。空隙率ρは、布帛Mの網目が大きいほど低い傾向を有する値である。
凹凸特定部416は、取得部413が取得した各種情報に基づいて、布帛Mの凹凸形状を特定する。詳しくは、凹凸特定部416は、第3状態における第2の領域FD2が示される画像PG2に基づいて、厚さd2を特定する。詳しくは、凹凸特定部416は、画像PG2に画像処理を行い影DK2の部分を特定する。凹凸特定部416は、特定した影DK2の部分の画像PG2上における長さであって、影DK2の部分の-X方向における端部から第2端縁EG2までの長さ特定する。凹凸特定部416は、画像PG2上における影DK2の長さと、撮像部310の画角に係る拡大率等とに基づいて、実際の影の長さL2を特定する。凹凸特定部416は、特定した実際の影の長さL2を、第2角度θ2の正接で除した値を、厚さd2として特定する。
凹凸特定部416は、厚さ特定部414により特定された厚さd1であって、第1の領域FD1における凹凸形状に基づく凹凸距離としての厚さd1と、第2の領域FD2における凹凸形状に基づく凹凸距離としての厚さd2とのうち、大きい方の値を布帛Mの厚さとして特定する。
出力部417は、印刷装置100に対して各種情報を出力する。出力部417は、例えば、厚さ特定部414が特定した厚さd1を示す情報を、第2通信部360を介して第1制御部126に出力する。第1制御部126は、取得した厚さd1を示す情報に基づいて、インクの吐出量や、インクの乾燥速度、布帛Mの伸縮率等を推定する。第1制御部126は、推定結果に基づいて、吐出ヘッド121のインクの吐出量、インクが吐出された布帛Mの乾燥温度、乾燥時間、布帛Mにかけるテンション等を制御する。第1制御部126は、例えば、厚さd1が大きい程、インクの吐出量を多くし、乾燥温度を高くし、乾燥時間を長くし、テンションを強くする。
また、出力部417は、空隙率特定部415が特定した空隙率ρを示す情報を、第2通信部360を介して第1制御部126に出力する。第1制御部126は、取得した空隙率ρを示す情報に基づいて、吐出ヘッド121のインクの吐出量を制御する。第1制御部126は、例えば、空隙率ρが低い程、インクの吐出量を少なくする。
また、出力部417は、凹凸特定部416が特定した布帛Mの凹凸形状を示す情報を、第2通信部360を介して第1制御部126に出力する。布帛Mの凹凸形状を示す情報とは、例えば、厚さd1と、厚さd2とのうち、大きい方の値を示す情報である。第1制御部126は、取得した凹凸形状を示す情報に基づいて、布帛Mの表面からの吐出ヘッド121の高さが、凹凸形状を示す情報の値よりも高くなるように、搬送装置116や載置台駆動部142を制御する。
<印刷システム11の動作について>
以下、図9を参照し、印刷システム11の動作について説明する。図9のフローチャートは、例えば、布帛Mに対する印刷が開始されるより前に実行される。なお、以下では、第2制御部400が各ステップで行う処理については、第2制御部400の機能的な構成要素である載置制御部410、撮像制御部411、照射制御部412、取得部413、厚さ特定部414、空隙率特定部415、凹凸特定部416、及び出力部417を主体として説明する。
まず、ステップS100において、ユーザーは、搬送ベルト117における布帛Mの位置を調整する。具体的には、印刷開始前の段階などであれば、ユーザーは、布帛Mの下流端部を、透過部分TPを完全に覆うように搬送ベルト117に載置する。このとき、布帛Mの第1端縁EG1が、透過部分TPから搬送方向Yの下流に所定距離の範囲内に位置するようにする。
次に、ステップS102において、載置制御部410による載置台駆動部142の動作の制御、及び照射制御部412による照射部320の動作の制御の、一部、又は全部を実行し、第1状態にする。上述したように、第1状態は、布帛Mの表面に対して斜めに照射部320が光を照射して、布帛Mの第1端縁EG1を含む第1の領域FD1に、第1端縁EG1から伸びる影ができた状態である。
次に、ステップS104において、撮像制御部411は、第1状態における第1の領域FD1を撮像し、画像PG1を生成する。
次に、ステップS106において、厚さ特定部414は、画像PG1に基づいて、布帛Mの厚さd1を特定する。詳しくは、厚さ特定部414は、画像PG1に画像処理を行い、影の部分を特定する。厚さ特定部414は、特定した影の部分の画像PG1上における長さであって、影の部分の+Y方向における端部から第1端縁EG1までの長さを特定する。厚さ特定部414は、画像PG1上における影の長さと、撮像部310の画角に係る拡大率等とに基づいて、実際の影の長さL1を特定する。厚さ特定部414は、特定した実際の影の長さL1を、第1角度θ1の正接で除した値を、厚さd1として特定する(d1=L1/tanθ1)。
次に、ステップS108において、凹凸特定部416は、厚さ特定部414により特定された厚さd1を示す情報を、第1の領域FD1における凹凸形状の凸部から凹凸形状の凹部までの凹凸距離d1を示す情報として取得する。
次に、ステップS110において、載置制御部410による載置台駆動部142の動作の制御、及び照射制御部412による照射部320の動作の制御の、一部、又は全部を実行し、第2状態にする。上述したように、第2状態は、布帛Mの表面に対して垂直に照射部320が光を照射する状態である。
次に、ステップS112において、空隙率特定部415は、第2状態において検出部330により検出された、透過光の光量(受光量)を示す情報を取得する。
次に、ステップS114において、空隙率特定部415は、検出部330が検出した光量を基に、光量と空隙率ρとの関係を示す空隙率情報を参照することで、検出した光量に対応する空隙率ρを特定する。
次に、ステップS116において、載置制御部410による載置台駆動部142の動作の制御、及び照射制御部412による照射部320の動作の制御の、一部、又は全部を実行し、第3状態にする。上述したように、第3状態は、布帛Mの端縁のうち第1端縁EG1とは異なる第2端縁EG2から伸びる影ができた状態である。
次に、ステップS118において、撮像制御部411は、第3状態における第2の領域FD2を撮像し、画像PG2を生成する。
次に、ステップS120において、凹凸特定部416は、画像PG2に基づいて、布帛Mの凹凸形状を特定する。詳しくは、凹凸特定部416は、第3状態における第2の領域FD2が示される画像PG2に基づいて、凹凸形状の凸部から凹凸形状の凹部までの凹凸距離として、布帛Mの表面の形状を決める部分である凹凸部の厚さd2を特定する。具体的には、凹凸特定部416は、画像PG2に画像処理を行い影の部分を特定する。凹凸特定部416は、特定した影の部分の画像PG2上における凹凸形状の凸部から凹凸形状の凹部までの凹凸距離を特定する。凹凸距離は、例えば、凹凸形状の凸部の頂部から凹凸形状の凹部の底部までの距離である。凹凸特定部416は、画像PG2上における影の長さと、撮像部310の画角に係る拡大率等とに基づいて、実際の影の長さL2を特定する。凹凸特定部416は、特定した実際の影の長さL2を、第2角度θ2の正接で除した値を、厚さd2として特定する(d2=L2/tanθ2)。厚さd2は、例えば、第2の領域FD2における凹凸形状の凸部から凹凸形状の凹部までの凹凸距離d2である。凹凸特定部416は、凹凸距離d1と、凹凸距離d2とのうち、大きい方の値を凹凸距離として特定する。
次に、ステップS122において、出力部417は、印刷装置100に対して各種情報を出力する。出力部417は、例えば、厚さ特定部414が特定した厚さd1を示す情報を、第2通信部360を介して第1制御部126に出力する。また、空隙率特定部415が特定した空隙率ρを示す情報を、第2通信部360を介して第1制御部126に出力する。また、出力部417は、凹凸特定部416が特定した布帛Mの凹凸距離を示す情報を、第2通信部360を介して第1制御部126に出力する。
次に、ステップS124において、第1制御部126は、測定装置300から取得した情報に基づいて、印刷装置100が備える各部を制御する。詳しくは、第1制御部126は、取得した厚さd1を示す情報に基づいて、インクの吐出量や、インクの乾燥速度、布帛Mの伸縮率等を推定する。第1制御部126は、推定結果に基づいて、吐出ヘッド121のインクの吐出量、インクが吐出された布帛Mの乾燥温度、乾燥時間、巻取り時に布帛Mにかけるテンション等を制御する。第1制御部126は、例えば、厚さd1が大きい程、インクの吐出量を多くし、乾燥温度を高くし、乾燥時間を長くし、テンションを強くする。第1制御部126は、取得した空隙率ρを示す情報に基づいて、吐出ヘッド121のインクの吐出量を制御する。第1制御部126は、例えば、空隙率ρが低い程、インクの吐出量を少なくする。第1制御部126は、取得した凹凸距離を示す情報に基づいて、布帛Mの表面からの吐出ヘッド121の高さが、凹凸距離を示す情報の値よりも高くなるように、搬送装置116や載置台駆動部142を制御する。
<実施形態の作用効果>
本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の印刷システム11においては、下記の作用効果が得られる。
(1)印刷システム11は、布帛Mに印刷可能な印刷部120と、布帛Mを載置可能な載置台としての搬送ベルト117と、載置台駆動部142を含む載置部140と、搬送ベルト117に載置された布帛Mの表面に光を照射する少なくとも1つの照射部320と、布帛Mの第1端縁EG1を含む第1の領域FD1を撮像可能な撮像部310と、印刷部120の動作を制御可能な第2制御部400と、を備え、第2制御部400は、少なくとも1つの照射部320の動作と、撮像部310の動作とを制御し、布帛Mの表面に対して斜めに照射部320が光を照射することにより、第1の領域FD1に第1端縁EG1から伸びる影ができた第1状態において撮像部310に第1の領域FD1を撮像させ、当該撮像部310の撮像結果に基づいて、印刷部120の動作を制御する。
かかる構成によれば、布帛Mの表面に対して光が照射されることで、布帛Mの端部近傍に影が形成される。撮像部310が当該影を撮影することで、影の長さや形状から、布帛Mの厚さd1を測定することができる。すなわち、布帛Mの第1端縁EG1から伸びる影の長さを利用して厚さd1を測定しやすくすることができる。
(2)載置部140は、動作可能に構成され、第2制御部400は、載置部140の動作と、少なくとも1つの照射部320の動作との少なくとも一方を制御することにより、第1状態にしてもよい。かかる構成によれば、布帛Mの第1端縁EG1近傍に影が形成されやすいように、載置部140、又は照射部320の態様を変更することができる。
(3)載置部140の動作には、撮像部310の撮像領域に載置台としての搬送ベルト117を移動させること、載置台としての搬送ベルト117の傾きを変更すること、及び載置台としての搬送ベルト117の高さを変えることのうち、少なくとも一つが含まれてもよい。かかる構成によれば、布帛Mの第1端縁EG1近傍に影が形成されやすいように、搬送ベルト117の態様を変更することができる。
(4)照射部320の動作には、布帛Mの表面に対する光の照射角度を変更すること、布帛Mの表面から照射部320までの高さ方向の距離を変更すること、及び第1端縁EG1に対する照射部320の位置を変更することのうち、少なくとも一つが含まれてもよい。かかる構成によれば、布帛Mの第1端縁EG1近傍に影が形成されやすいように、照射部320の態様を変更することができる。
(5)載置台としての搬送ベルト117は、布帛Mを支持する第1面SF1としての外周面118と、第1面SF1とは反対の第2面SF2としての内周面119と、を含み、布帛Mが載置される領域のうち少なくとも一部に光を透過可能な材料で構成された透過部分TPを有し、布帛Mに入射された光のうち透過部分TPを透過して内周面119から出射する透過光を検出可能な検出部330を更に備える。第2制御部400は、検出部330の検出結果に基づいて、印刷部120の動作を制御してもよい。かかる構成によれば、検出部330は、布帛Mの透過光の量を取得する。布帛Mの透過光に基づいて、布帛Mの繊維の密度を特定し、特定した布帛Mの繊維の密度に応じて適切な印刷を行うことができる。
(6)第2制御部400は、第1状態において、布帛Mの端縁のうち、第1端縁EG1を含む第1の領域FD1を撮像部310が撮像した撮像結果としての画像PG1と、布帛Mの表面に対して斜めに照射部320が光を照射することにより、布帛Mの端縁のうち、第1端縁EG1とは異なる第2端縁EG2を含む第2の領域に第2端縁EG2から伸びる影ができた第3状態において撮像部310が撮像した撮像結果としての画像PG2とに基づいて、布帛Mの表面の凹凸形状をそれぞれ取得し、凹凸形状の凸部から凹凸形状の凹部までの凹凸距離について、第1の領域FD1における凹凸形状に基づく凹凸距離としての厚さd1と、第2の領域における凹凸形状に基づく凹凸距離としての厚さd2とのうち、大きい方の凹凸距離に基づいて、印刷部120の動作を制御してもよい。かかる構成によれば、第2制御部400は、複数の撮像結果のうち、印刷品質に与える影響が大きい撮像結果に基づいて印刷部120の動作を制御し、更に印刷の品質が向上させることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・測定装置300は、上述した構成に比して、搬送方向Yの上流に設けられていてもよい。図10に示すように、測定装置300は、保持部12と、ローラー対32との間に設けられていてもよい。測定装置300は、図5における載置部140に代えて、載置部140aを備える。載置部140aは、例えば、図5における搬送ベルト117に代えて、載置台35を備える。載置台35は、例えば、筐体112等により支持され、筒部301と正対する位置に設けられる。また、載置台35は、図5における搬送ベルト117に代わるものの、透過部分TP、及び吸収部分APを同様に有する。図5と同様に、透過部分TPは、布帛Mを支持する第1面SF1と、第1面SF1とは反対の第2面SF2とを含む。透過部分TPは、布帛Mが載置される領域のうち少なくとも一部が光を透過可能な材料で構成される。検出部330は、布帛Mに入射された光のうち透過部分TPを透過して第2面SF2から出射する透過光を検出可能に構成される。また、この一例において、検出部330は、布帛Mに対して透過部分TPを挟んで反対側の位置に配置された状態で載置台35に保持され、布帛Mを透過する透過光を検出する。
載置台35は、上面において布帛Mの裏面を押さえる。また、載置部140aは、載置台駆動部36を備える。載置台駆動部36は、例えば、アクチュエーター等により実現され、測定装置300の制御に基づいて動作する。載置台駆動部36の動作には、例えば、載置台35を移動させること、載置台35の傾きを変更すること、及び載置台35の高さを変えることのうち、少なくとも一つが含まれる。
かかる構成によれば、保持部12から手が届きやすい位置に測定装置300が設けられることで、第1端縁EG1や第2端縁EG2を境界部分に位置させる際に、ユーザーが布帛Mの調整をしやすいようにすることができる。
・図11に示すように、測定装置300は、例えば、載置台31aがテンションローラー31に代わるテンション付与部材として設けられた構成でもよい。この場合、測定装置300は、図5における載置部140に代えて、載置部140bを備える。図11に示すように、載置台31aは、例えば、台形形状を有し、筐体112等に支持され、筒部301と正対する位置に設けられる。また、載置台31aは、図5における搬送ベルト117に代わるものの、透過部分TP、及び吸収部分APを同様に有する。図5と同様に、透過部分TPは、布帛Mを支持する第1面SF1と、第1面SF1とは反対の第2面SF2とを含む。透過部分TPは、布帛Mが載置される領域のうち少なくとも一部に光を透過可能な材料で構成される。検出部330は、布帛Mに入射された光のうち透過部分TPを透過して第2面SF2から出射する透過光を検出可能に構成される。また、この一例において、検出部330は、布帛Mに対して透過部分TPを挟んで反対側の位置に配置された状態で載置台31aに保持され、布帛Mを透過する透過光を検出する。
載置台31aは、上面において布帛Mの裏面を押さえる。布帛Mが載置台31aの上面に押さえ付けられることにより、布帛Mには張力が付与される。また、載置部140aは、図8における載置台駆動部142に代えて、載置台駆動部36を備える。載置台駆動部36は、例えば、アクチュエーター等により実現され、測定装置300の制御に基づいて動作する。載置台駆動部36の動作には、例えば、載置台31aを移動させること、載置台31aの傾きを変更すること、及び載置台31aの高さを変えることのうち、少なくとも一つが含まれる。
かかる構成によれば、保持部12から手が届きやすい位置に測定装置300が設けられることで、第1端縁EG1や第2端縁EG2を所定の位置に載置させる際に、ユーザーが布帛Mの調整をしやすいようにすることができる。
・印刷システム11は、検出部330が、図13に示すように、Z方向において布帛Mと正対する位置に設けられていてもよい。検出部330は、例えば、撮像部310と同様の位置に設けられ、照射部320が布帛Mに照射する光の内、布帛Mが反射した反射光を検出する。この場合、搬送ベルト117、又は載置台35の透過部分TPは、照射部320が照射する光を吸収可能な材料で構成され、搬送ベルト117、又は載置台35の反射部分RPは、透過部分TPよりも光を吸収しにくく、且つ光を反射しやすい材料で構成される。空隙率特定部415は、布帛Mが反射する反射光と、空隙率ρとの関係を示す空隙率情報と、検出部330の検出結果とに基づいて、布帛Mの空隙率ρを特定する。
かかる構成によれば、検出部330は、布帛Mの反射光の量を取得する。布帛Mの透過光に基づいて、布帛Mの繊維の密度を特定し、特定した布帛Mの繊維の密度に応じて適切な印刷を行うことができる。なお、この一例において、透過部分TPの少なくとも一部を構成する材料は、照射部320が照射する光を吸収可能、且つ、照射部320が照射する光を透過可能な材料で構成されていてもよい。この場合、例えば、透過部分TPの少なくとも一部を構成する材料は、有色ガラスや有色フィルムであってもよい。
・変更例の印刷システム11は、検出部330を備えていなくてもよい。この場合、空隙率特定部415は、検出部330の検出結果に代えて、撮像部310の撮像結果に基づいて、布帛Mの空隙率ρを特定する。この場合、搬送ベルト117、又は載置台35の透過部分TPは、照射部320が照射する光を吸収可能な材料で構成され、搬送ベルト117、又は載置台35の反射部分RPは、透過部分TPよりも光を吸収しにくく、且つ光を反射しやすい材料で構成される。空隙率特定部415は、撮像部310の撮像結果としての画像PG1に示される布帛Mの明度、及び反射部分RPに生じる第1端縁EG1の影に基づいて、空隙率ρを特定する。空隙率特定部415は、例えば、布帛Mの明度、及び反射部分RPに生じる第1端縁EG1の影のコントラストと、空隙率ρとの関係を示す空隙率情報と、画像PG3とに基づいて、布帛Mの空隙率ρを特定する。第1制御部126は、取得した空隙率ρを示す情報に基づいて、吐出ヘッド121のインクの吐出量を制御する。第1制御部126は、例えば、空隙率ρが低い程、インクの吐出量を少なくする。
かかる構成によれば、撮像部310は、布帛Mの反射光の量を取得する。布帛Mの反射光に基づいて、布帛Mの繊維の密度を特定し、特定した布帛Mの繊維の密度に応じて適切な印刷を行うことができる。
・変更例の空隙率特定部415は、第2状態において検出部330が検出した検出結果に代えて(或いは、加えて)、撮像部310が第2状態において布帛Mの表面を撮像し、生成した画像PG3に基づいて、空隙率ρを特定してもよい。この場合、撮像制御部411は、撮像部310に第2状態において布帛Mの表面を撮像させ、画像PG3を生成させる。空隙率特定部415は、撮像部310の撮像結果としての画像PG3に示される布帛Mの明度、及び反射部分RPに生じる第1端縁EG1の影に基づいて、空隙率ρを特定する。空隙率特定部415は、例えば、布帛Mの明度、及び反射部分RPに生じる第1端縁EG1の影のコントラストと、空隙率ρとの関係を示す空隙率情報と、画像PG3とに基づいて、布帛Mの空隙率ρを特定する。第1制御部126は、取得した空隙率ρを示す情報に基づいて、吐出ヘッド121のインクの吐出量を制御する。第1制御部126は、例えば、空隙率ρが低い程、インクの吐出量を少なくする。
ここで、布帛Mの表面に対して垂直に光が照射されると、表面の毛羽などによる影の影響が少なくなり、撮像結果に基づく布帛Mの空隙率ρの測定精度が向上する。かかる構成によれば、布帛Mの空隙率ρの測定精度を向上させ、測定した布帛の空隙率ρに応じて適切な印刷を行うことができる。
・印刷システム11が載置台駆動部142や載置台駆動部36を備える場合について説明したが、これに限られない。予め、布帛Mの表面に対して照射部320の照射光を斜めに照射できる位置や、撮像部310が画像PG1~PG3を適切に生成できる位置等に載置台としての搬送ベルト117、載置台35、及び載置台31aが、設けられており、調整が不要な場合には、印刷システム11は、載置台駆動部142や載置台駆動部36を備えていなくてもよい。
・印刷システム11が撮像駆動部340を備える場合について説明したが、これに限られない。予め撮像部の撮像方向が調整されていれば、印刷システム11は、撮像駆動部340を備えていなくてもよい。
・照射部320が第1照射部321~第5照射部325の複数の照射部を備える場合について説明したが、これに限られない。この場合、照射駆動部350は、照射部320の照射方向を適宜調整する。これにより、第1状態や第3状態において第1端縁EG1や第2端縁EG2の影を生じさせることができ、第2状態において布帛Mの表面に垂直に照射部320の光を照射することができれば、印刷システム11は、複数の照射部320を備えていなくてもよい。
・撮像部310は、第5面301eに指示される場合について説明したが、これに限られない。撮像部310は、布帛Mを撮像可能な位置であって、筒部301とは別の構成に支持されていてもよい。この場合、第1状態や第3状態において第1端縁EG1や第2端縁EG2の影を生じさせる際、撮像制御部411は、撮像部310の撮像方向と、第5照射部325の照射方向とが異なるように、撮像部310の位置や角度を調整する。ここで、撮像部310の撮像方向と、第5照射部325の照射方向とが異なる場合、載置台駆動部142により載置台としての搬送ベルト117、載置台35、及び載置台31aの調整をしたり、照射制御部412により照射部320の照射方向の調整をしたりする必要がない。かかる構成によれば、印刷システム11は、第5照射部325のみを備えていれば、複数の照射部320、照射駆動部350、及び載置台駆動部142を備えていなくてもよい。
・印刷システム11が照射駆動部350を備える場合について説明したが、これに限られない。予め、布帛Mの表面に対して照射部320の照射光を斜めに照射でき、第1状態や第3状態において第1端縁EG1や第2端縁EG2の影を生じさせることができ、第2状態において布帛Mの表面に垂直に照射部320の光を照射することができれば、印刷システム11は、照射駆動部350を備えていなくてもよい。
・印刷システム11は、印刷装置100と、測定装置300とを備える場合について説明したが、これに限られない。印刷装置100は、測定装置300の機能を備えていてもよい。この場合、印刷装置100は、印刷装置100と、測定装置300との情報の送受信に係る第1通信部150、第2通信部360、及び出力部417等の構成を備えていなくてもよい。また、第2記憶部500に記憶される情報は、第1記憶部160に記憶されていてもよい。
・図12に示すように、測定装置300は、印刷システム11や印刷装置100とは、別体に設けられていてもよい。この場合、測定装置300は、載置部140に代えて、載置部140cを備える。載置部140cは、例えば、載置台35を備える。載置台35は、例えば、筒部301と正対する位置に設けられる。また、載置台35には、透過部分TP、及び吸収部分APが設けられる。また、この一例において、検出部330は、載置台35の上面に設けられ、布帛Mを透過する透過光を検出する。
載置台35は、上面において布帛Mの裏面を抑える。布帛Mが載置台35の上面に接触するときの反作用により、テンションローラー31は、布帛Mをテンションローラー31、ローラー対32の第1ガイドローラー33から離れる方向に押圧することができる。これにより、布帛Mには、張力が付与される。また、載置部140aは、載置台駆動部142に代えて、載置台駆動部36を備える。載置台駆動部36は、例えば、アクチュエーター等により実現され、測定装置300の制御に基づいて動作する。載置台駆動部36の動作には、例えば、載置台35を移動させること、載置台35の傾きを変更すること、及び載置台35の高さを変えることのうち、少なくとも一つが含まれる。
かかる構成によれば、第1端縁EG1や第2端縁EG2を境界部分に位置させる際に、ユーザーが布帛Mの調整をしやすいようにすることができる。
・搬送ベルト117、載置台35、及び載置台31aには、透過部分TP、及び吸収部分APが設けられる場合について説明したが、これに限られない。搬送ベルト117、載置台35、及び載置台31aは、光をある程度透過可能であり、且つ光をある程度反射可能な材料で構成されていれば、透過部分TP、吸収部分AP、及び反射部分RPが設けられてなくてもよい。また、搬送ベルト117、載置台35、及び載置台31aには、透過部分TP、吸収部分AP、及び反射部分RPのうち少なくとも1つが設けられていてもよい。
・測定装置300が、布帛Mの性状の特定に際して、布帛Mの厚さ、布帛Mの空隙率ρ、布帛Mの凹凸形状を特定する場合について説明したが、これに限られない。測定装置300は、上述した特定のうち、少なくとも一部の特定に係る処理を実行するものであってもよい。測定装置300が、布帛Mの厚さを特定しない場合、図9に示すフローチャートの処理のうち、ステップS106の処理は、省略してもよい。また、測定装置300が、布帛Mの空隙率ρを特定しない場合、図9に示すフローチャートの処理のうち、ステップS108~S112の処理は、省略してもよい。また、測定装置300が、布帛Mの凹凸形状を特定しない場合、図9に示すフローチャートの処理のうち、ステップS118~S120の処理は、省略してもよい。
・図9に示すフローチャートの処理は、上述した順序以外の順序によって実行されてもよい。例えば、測定装置300は、画像PG1~PG3をいずれも生成し終えてから、布帛Mの厚さ、布帛Mの空隙率ρ、及び布帛Mの凹凸形状を特定する処理を実行してもよい。詳しくは、測定装置300は、図9に示すフローチャートのうち、ステップS112、及びステップS116の処理を、ステップS118以降、ステップS120の前に実行してもよい。この時、ステップS112、ステップS116、及びステップS120の処理は、いずれの順番で実行されてもよい。
・第2状態において、布帛Mの表面に照射される光は、布帛Mの表面に対して垂直な光でなくてもよい。詳しくは、検出部330が適切に透過光、又は反射光を検出可能である、又は撮像部310が布帛Mの明度、及び吸収部分APに生じる第1端縁EG1の影のコントラストを示す画像PG3を撮像可能であれば、照射制御部412は、垂直な光以外の光を照射部320に照射させてもよい。この場合、照射制御部412は、第2状態において、複数の照射部320のいずれも点灯させる等、透過光や反射光を検出しやすく、且つ布帛Mの明度、及び吸収部分APに生じる第1端縁EG1の影のコントラストが出やすい態様に照射部320を制御する。
・第3状態において第2の領域FD2に含まれる布帛Mの端縁は、第2端縁EG2に代えて、第2端縁EG2とは、X方向における反対側の端縁であってもよい。この場合、照射制御部412は、第3状態において、第2端縁EG2とはX方向における反対側の端縁に影が生じるように、照射部320を制御する。
・第1状態において第1の領域FD1に含まれる布帛Mの端縁は、第1端縁EG1に代えて、第2端縁EG2であってもよい。この場合、第3状態に第2の領域FD2に含まれる布帛Mの端縁は、第2端縁EG2に代えて、第1端縁EG1であってもよい。照射制御部412は、第1状態において、第2端縁EG2に影が生じるように照射部320を制御する。また、照射制御部412は、第3状態において、第1端縁EG1に影が生じるように、照射部320を制御する。厚さ特定部414は、画像PG1に基づいて、厚さd2を特定する。第1制御部126は、厚さ特定部414が特定した厚さd2に基づいて、インクの吐出量や、インクの乾燥速度、布帛Mの伸縮率等を推定する。第1制御部126は、推定結果に基づいて、吐出ヘッド121のインクの吐出量、インクが吐出された布帛Mの乾燥温度、乾燥時間、布帛Mにかけるテンション等を制御する。また、凹凸特定部416は、画像PG2に基づいて、厚さd1を特定する。
・測定装置300は、第1状態と第3状態とのうち一方を選択する構成でもよい。例えば、印刷開始前の段階などであれば、布帛Mの第1端縁EG1が得られるので、第1状態を選択できる。しかし、印刷途中の段階などでは、布帛Mの第1端縁EG1を得ることが困難である。この場合、測定装置300は、布帛Mの第2端縁EG2を利用して布帛Mの性状を測定可能な第3状態を選択する。このような選択は、ユーザーが、操作部130または測定装置300の操作部(図示略)を操作することで行われてもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)印刷システムは、布帛に印刷可能な印刷部と、前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、前記布帛の端縁を含む第1の領域を撮像可能な撮像部と、前記印刷部の動作を制御可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とを制御し、前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部に前記第1の領域を撮像させ、当該撮像部の撮像結果に基づいて、前記印刷部の動作を制御する。
この構成によれば、布帛の表面に対して光が照射されることで、布帛の端部近傍に影が形成される。撮像部が当該影を撮影することで、影の長さや形状から、布帛の厚さを測定することができる。すなわち、布帛の端縁から伸びる影の長さを利用して布帛の厚さを測定しやすくすることができる。
(B)上記印刷システムにおいて、前記載置部は、動作可能に構成され、前記制御部は、前記載置部の動作と、少なくとも1つの前記照射部の動作との少なくとも一方を制御することにより、前記第1状態にしてもよい。
この構成によれば、布帛の端縁近傍に影が形成されやすいように、載置部、又は照射部の態様を変更することができる。
(C)上記印刷システムにおいて、前記載置部の動作には、前記撮像部の撮像領域に前記載置台を移動させること、前記載置台の傾きを変更すること、及び前記載置台の高さを変えることのうち、少なくとも一つが含まれてもよい。
この構成によれば、布帛の端縁近傍に影が形成されやすいように、載置台の態様を変更することができる。
(D)上記印刷システムにおいて、前記照射部の動作には、前記表面に対する光の照射角度を変更すること、前記表面から前記照射部までの高さ方向の距離を変更すること、及び前記端縁に対する前記照射部の位置を変更することのうち、少なくとも一つが含まれてもよい。
この構成によれば、布帛の端縁近傍に影が形成されやすいように、照射部の態様を変更することができる。
(E)上記印刷システムにおいて、前記載置台は、前記布帛を支持する第1面と、前記第1面とは反対の第2面と、を含み、前記布帛が載置される領域のうち少なくとも一部に前記光を透過可能な材料で構成された透過部分を有し、
前記布帛に入射された前記光のうち前記透過部分を透過して前記第2面から出射する透過光を検出可能な検出部を更に備え、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記印刷部の動作を制御してもよい。
この構成によれば、検出部は、布帛の透過光の量を取得する。布帛の透過光に基づいて、布帛の繊維の密度を特定し、特定した布帛の繊維の密度に応じて適切な印刷を行うことができる。
(F)上記印刷システムにおいて、前記載置台は、前記布帛が載置される領域であって、前記光を吸収可能な材料で構成された領域である吸収部分と、前記吸収部分よりも前記光を吸収しにくく、且つ前記光を反射しやすい材料で構成された反射部分とを含み、
前記制御部は、前記撮像部の撮像結果に示される前記布帛の明度、及び前記反射部分に生じる前記端縁の影に基づいて、前記印刷部の動作を制御してもよい。
この構成によれば、布帛の反射光に基づいて、布帛の繊維の密度を特定し、特定した布帛の繊維の密度に応じて適切な印刷を行うことができる。
(G)上記印刷システムにおいて、前記制御部は、前記表面に対して垂直に前記照射部が前記光を照射する第2状態において前記撮像部が前記表面を撮像した撮像結果に基づいて、前記印刷部の動作を制御してもよい。
この構成によれば、布帛の空隙率の測定精度を向上させ、測定した布帛の空隙率に応じて適切な印刷を行うことができる。
(H)上記印刷システムにおいて、前記制御部は、前記第1状態において、前記布帛の前記端縁のうち、第1端縁を含む第1の領域を前記撮像部が撮像した撮像結果と、前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記布帛の前記端縁のうち、前記第1端縁とは異なる第2端縁を含む第2の領域に前記第2端縁から伸びる影ができた第3状態において前記撮像部が撮像した撮像結果とに基づいて、前記表面の凹凸形状をそれぞれ取得し、前記凹凸形状の凸部から前記凹凸形状の凹部までの距離を凹凸距離としたとき、前記第1の領域における前記凹凸形状に基づく前記凹凸距離と、前記第2の領域における前記凹凸形状に基づく前記凹凸距離とのうち、大きい方の前記凹凸距離に基づいて、前記印刷部の動作を制御してもよい。
この構成によれば、複数の撮像結果のうち、印刷品質に与える影響が大きい撮像結果に基づいて印刷部の動作を制御し、更に印刷の品質が向上させることができる。
(I)測定装置は、布帛に印刷可能な印刷装置の制御に用いられる前記布帛の性状を測定する測定装置であって、前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、前記布帛の端縁を含む前記布帛の第1の領域を撮像可能な撮像部と、前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とを制御し、前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部に前記第1の領域を撮像させ、当該撮像部の撮像結果に基づいて、前記印刷装置の動作を制御する制御部と、を備える。
この構成によれば、測定装置は、上記(A)に記載した印刷システムと同様の効果が得られる。
(J)布帛に印刷可能な印刷装置の制御に用いられる前記布帛の性状を特定するために必要な被測定情報を測定する測定装置であって、前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、前記布帛の端縁を含む前記布帛の第1の領域を撮像可能な撮像部と、前記照射部及び前記撮像部が制御されるための制御信号を入力する通信部と、を備え前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とが前記制御信号に基づいて制御され、前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部が前記第1の領域を撮像し、前記通信部が当該撮像部の撮像結果を前記被測定情報として出力する。
この構成によれば、測定装置は、上記(A)に記載した印刷システムと同様の効果が得られる。
11…印刷システム、12…保持部、13…皺抑制装置、31…テンションローラー、32…ローラー対、33…第1ガイドローラー、34…第2ガイドローラー、31a,35…載置台、36…載置台駆動部、40…ノック部、50…除去部、60…押圧部、100…印刷装置、112…筐体、112a…底フレーム、112b…柱フレーム、112c…上フレーム、114…カバー、116…搬送装置、116a…駆動ローラー、116b…従動ローラー、117…搬送ベルト、117a…支持面、118…外周面、118a…上面部、118b…曲面部、118c…下面部、118d…曲面部、119…内周面、120…印刷部、121…吐出ヘッド、122…キャリッジ、126…第1制御部、130…操作部、131…表示部、132…洗浄部、135…乾燥部、136…吹付部、137…加熱部、140…載置部、140a、140b、140c…載置部、142…載置台駆動部、150…第1通信部、160…第1記憶部、300…測定装置、301…筒部、301a…第1面、301b…第2面、301c…第3面、301d…第4面、301e…第5面、310…撮像部、320…照射部、321…第1照射部、322…第2照射部、323…第3照射部、324…第4照射部、325…第5照射部、330…検出部、340…撮像駆動部、350…照射駆動部、360…第2通信部、400…第2制御部、410…載置制御部、411…撮像制御部、412…照射制御部、413…取得部、414…厚さ特定部、415…空隙率特定部、416…凹凸特定部、417…出力部、500…第2記憶部、TP…透過部分、AP…吸収部分、RP…反射部分、d1,d2…厚さ、DR1…照射方向、EG1…第1端縁、EG2…第2端縁、FD1…第1の領域、FD2…第2の領域、M…布帛、PG1、PG2、PG3…画像、R1…ロール体、SF1…第1面、SF2…第2面、θ1…第1角度、θ2…第2角度、ρ…空隙率。

Claims (10)

  1. 布帛に印刷可能な印刷部と、
    前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、
    前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、
    前記布帛の端縁を含む第1の領域を撮像可能な撮像部と、
    前記印刷部の動作を制御可能な制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とを制御し、
    前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部に前記第1の領域を撮像させ、当該撮像部の撮像結果に基づいて、前記印刷部の動作を制御する、
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記載置部は、動作可能に構成され、
    前記制御部は、前記載置部の動作と、少なくとも1つの前記照射部の動作との少なくとも一方を制御することにより、前記第1状態にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記載置部の動作には、前記撮像部の撮像領域に前記載置台を移動させること、前記載置台の傾きを変更すること、及び前記載置台の高さを変えることのうち、少なくとも一つが含まれる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 前記照射部の動作には、前記表面に対する光の照射角度を変更すること、前記表面から前記照射部までの高さ方向の距離を変更すること、及び前記端縁に対する前記照射部の位置を変更することのうち、少なくとも一つが含まれる、
    ことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の印刷システム。
  5. 前記載置台は、前記布帛を支持する第1面と、前記第1面とは反対の第2面と、を含み、前記布帛が載置される領域のうち少なくとも一部に前記光を透過可能な材料で構成された透過部分を有し、
    前記布帛に入射された前記光のうち前記透過部分を透過して前記第2面から出射する透過光を検出可能な検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記印刷部の動作を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の印刷システム。
  6. 前記載置台は、前記布帛が載置される領域であって、前記光を吸収可能な材料で構成された領域である吸収部分と、前記吸収部分よりも前記光を吸収しにくく、且つ前記光を反射しやすい材料で構成された反射部分とを含み、
    前記制御部は、前記撮像部の撮像結果に示される前記布帛の明度、及び前記反射部分に生じる前記端縁の影に基づいて、前記印刷部の動作を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載の印刷システム。
  7. 前記制御部は、前記表面に対して垂直に前記照射部が前記光を照射する第2状態において前記撮像部が前記表面を撮像した撮像結果に基づいて、前記印刷部の動作を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の印刷システム。
  8. 前記制御部は、
    前記第1状態において、前記布帛の前記端縁のうち、第1端縁を含む第1の領域を前記撮像部が撮像した撮像結果と、前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記布帛の前記端縁のうち、前記第1端縁とは異なる第2端縁を含む第2の領域に前記第2端縁から伸びる影ができた第3状態において前記撮像部が撮像した撮像結果とに基づいて、前記表面の凹凸形状をそれぞれ取得し、
    前記凹凸形状の凸部から前記凹凸形状の凹部までの距離を凹凸距離としたとき、前記第1の領域における前記凹凸形状に基づく前記凹凸距離と、前記第2の領域における前記凹凸形状に基づく前記凹凸距離とのうち、大きい方の前記凹凸距離に基づいて、前記印刷部の動作を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷システム。
  9. 布帛に印刷可能な印刷装置の制御に用いられる前記布帛の性状を測定する測定装置であって、
    前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、
    前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、
    前記布帛の端縁を含む前記布帛の第1の領域を撮像可能な撮像部と、
    前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とを制御し、
    前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部に前記第1の領域を撮像させ、当該撮像部の撮像結果に基づいて、前記印刷装置の動作を制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする測定装置。
  10. 布帛に印刷可能な印刷装置の制御に用いられる前記布帛の性状を特定するために必要な被測定情報を測定する測定装置であって、
    前記布帛を載置可能な載置台を含む載置部と、
    前記載置台に載置された前記布帛の表面に光を照射する少なくとも1つの照射部と、
    前記布帛の端縁を含む前記布帛の第1の領域を撮像可能な撮像部と、
    前記照射部及び前記撮像部が制御されるための制御信号を入力する通信部と、
    を備え
    前記少なくとも1つの照射部の動作と、前記撮像部の動作とが前記制御信号に基づいて制御され、
    前記光が前記表面に対して斜めに照射されることにより、前記第1の領域に前記端縁から伸びる影ができた第1状態において前記撮像部が前記第1の領域を撮像し、前記通信部が当該撮像部の撮像結果を前記被測定情報として出力する、
    ことを特徴とする測定装置。
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