JP2023121518A - 外観検査装置、外観検査装置の制御方法、および外観検査装置の制御プログラム - Google Patents

外観検査装置、外観検査装置の制御方法、および外観検査装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】段差を含む光透過性の検査対象の欠陥検出を容易にする外観検査装置等を提供する。【解決手段】外観検査装置は、マトリクス状に配列され、検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える面光源と、前記複数の画素の各々の画素の輝度を制御する画素輝度制御手段と、前記面光源の面上の座標毎の前記検査対象の厚さを表す厚さ情報を取得する厚さ情報取得手段と、を有し、前記画素輝度制御手段が、前記厚さ情報に基づいて、前記面光源から出射され前記検査対象を透過した透過光の強度の分布であって前記検査対象の検査する面内の分布である透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの前記画素の輝度を制御する。【選択図】 図1

Description

本発明は、外観検査装置等に関する。
複数の部材を組み合わせて製品の生産を行う生産ラインでは、不良品を作り込まないために部材ごとの検査が行われている。部材の中には透明や半透明の透光性部材がある。このような透光性部材では、傷やひびなどの欠陥を検出する外観検査が行われるのが一般的である。このような透光性部材には厚さが一様なものと、厚さが一様でないものがあるが、一般的に、厚さが一様でない透光性部材の欠陥検出は、厚さが一様なものより困難である。
これに関連して、欠陥検査装置の技術が、例えば、特許文献1に開示されている。この欠陥検査装置では、厚さが一様でない透光性部材の欠陥検出を容易にしようとする。この欠陥検査装置は、光源としてフラットパネルディスプレイを用いる。そして、欠陥検査装置は、リング状の照明光を生成する。この時、欠陥検査装置は、リング状の照明光を複数の区画に分割し、分割した各区画を順番に表示させて、検査対象(被検査物)の画像を取得する。そして、欠陥検査装置は、取得したそれぞれの画像を合成し、合成した画像に基づいて検査対象の欠陥を検出する。
特開2020-003343号公報
特許文献1の技術では、欠陥検査装置が異なる角度で検査対象に照明を当てている。そして、欠陥検査装置が、この時撮影された複数の画像を合成して検査対象の欠陥を検出している。このため、特許文献1の欠陥検査装置は、メガネのレンズのように滑らかに厚さが変化している欠陥の検出には適している。しかしながら、厚さが階段状に変化する段差を含む検査対象の場合は、段差部分で影が生じてしまう。このため、特許文献1の欠陥検査装置には、段差を含む検査対象の欠陥検出がうまくできないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明は、段差を含む光透過性の検査対象の欠陥検出を容易にする外観検査装置等を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の外観検査装置は、マトリクス状に配列され、検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える面光源と、前記複数の画素の各々の画素の輝度を制御する画素輝度制御手段と、前記面光源の面上の座標毎の前記検査対象の厚さを表す厚さ情報を取得する厚さ情報取得手段と、を有し、前記画素輝度制御手段が、前記厚さ情報に基づいて、前記面光源から出射され前記検査対象を透過した透過光の強度の分布であって前記検査対象の検査する面内の分布である透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの前記画素の輝度を制御する。
また、本発明の外観検査装置の制御方法は、マトリクス状に配列され検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える面光源と、前記複数の画素の各々の画素の輝度を制御する画素輝度制御手段と、前記面光源の面上の座標毎の前記検査対象の厚さを表す厚さ情報を取得する厚さ情報取得手段と、を有する外観検査装置の制御方法であって、前記画素輝度制御手段が、前記厚さ情報に基づいて、前記面光源から出射され前記検査対象を透過した透過光の強度の分布であって前記検査対象の検査する面内の分布である透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの前記画素の輝度を制御する。
また、本発明の外観検査装置の制御プログラムは、マトリクス状に配列され検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える面光源と、前記複数の画素の各々の画素の輝度を制御する画素輝度制御手段と、前記面光源の面上の座標毎の前記検査対象の厚さを表す厚さ情報を取得する厚さ情報取得手段と、を有する外観検査装置の制御プログラムであって、前記画素輝度制御手段が、前記厚さ情報に基づいて、前記面光源から出射され前記検査対象を透過した透過光の強度の分布であって前記検査対象の検査する面内の分布である透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの前記画素の輝度を制御する処理を、コンピュータに実行させる。
本発明の効果は、段差を含む光透過性の検査対象の欠陥検出を容易にする外観検査装置等を提供できることである。
第1の実施形態の外観検査装置を示すブロック図である。 第1の実施形態の外観検査装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態の外観検査装置に段差を含む検査対象が配置された状態を示す模式図である。 厚さの異なる透光性材料における画素の輝度と透過光強度の関係を示すグラフの一例である。 第1の実施形態の外観検査装置の構成の第1の具体例を示すブロック図である。 第1の実施形態の外観検査装置の構成の第2の具体例を示すブロック図である。 厚さの異なる透光性材料における画素の輝度と透過光強度の関係を示すグラフの一例である。 第1の実施形態の外観検査装置の構成の第2の具体例の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態の外観検査装置で画素の輝度を一定にした時の検査対象の画像の一例である。 第1の実施形態の外観検査装置の画素の輝度パターンの一例である。 第1の実施形態の外観検査装置の検査対象の画像の一例である。 第1の実施形態の外観検査装置で画素の輝度を一定に制御して撮影した場合の検査対象のキズを示す模式図である。 第1の実施形態の外観検査装置の検査対象のキズを示す模式図である。 第1の実施形態の外観検査装置の段差部で生じる反射光を示す模式図である。 第1の実施形態の外観検査装置で撮影した段差部の画像の一例である。 第2の実施形態の外観検査装置を示すブロック図である。 第2の実施形態の外観検査装置の欠陥検出手段を示すブロック図である。 第2の実施形態の外観検査装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお各図面の同様の構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の外観検査装置100を示すブロック図である。外観検査装置は、面光源10と、画素輝度制御手段20と、厚さ情報取得手段30と、を有している。
面光源10は、マトリクス状に配列された複数の画素を有する。それぞれの画素は、検査対象90に照射する光を放出する。面光源10は、例えば、テレセントリック照明とすることができる。ここで、テレセントリック照明は、それぞれの画素から放出される光が面光源10の主面の垂直方向にコリメートされた光を出射するものである。また、面光源10には、例えば、フラットパネルディスプレイを用いることができる。具体的なフラットパネルディスプレイとしては、例えば、液晶パネルや、有機EL(Electro-Luminescence)パネル、LED(Light Emitting Diode)パネルなどを用いることができる。
厚さ情報取得手段30は、検査対象90の位置ごとの厚さを表す厚さ情報を取得する。ここで、位置とは、検査対象90の検査する面の、面内における位置である。これらの位置は、例えば平面座標で表される。
画素輝度制御手段20は、面光源10のそれぞれの画素の輝度を制御する。画素輝度制御手段20は、例えば、駆動回路と、集積回路によって構成される。駆動回路は、画素を駆動する。また集積回路は、駆動回路を制御する。
画素輝度制御手段20は、厚さ情報に基づいて、透過光強度分布が均一に近づくようにそれぞれの画素の輝度を制御する。ここで、透過光は、検査対象90を透過した光である。透過光の光源は面光源10の各画素である。また透過光強度分は、検査対象90の検査する面内における透過光強度の分布である。
図2は、第1の実施形態の外観検査装置100の動作を示すフローチャートである。まず、厚さ情報取得手段30が、検査対象90の厚さ情報を取得する(S1)。次に、透過光強度分布が均一に近づくように、画素輝度制御手段20が、それぞれの画素の輝度を制御する(S2)。上記の動作により、透過光強度分布を均一に近づけることで、外観検査装置100は、ユーザが検査対象90の欠陥を視認しやすい状態を作ることができる。
次に透過光強度分布を均一に近づける方法の詳細について説明する。図3は、第1の実施形態の外観検査装置100に段差を含む検査対象が配置された状態を示す模式図である。面光源10の上に検査対象90が載置されている。図3では、検査対象90の厚さdが、d1~d5の5種類で構成された例が示されている。ここでは、d1~d5には、d1>d2>d3>d4>d5の関係があるものとする。
図4は、厚さの異なる透光性材料における画素の輝度と透過光強度の関係を示すグラフの一例である。図4に示すように、透過光強度Iは、画素の輝度Lに比例する。また、検査対象90を構成する透光性材料の厚さが厚くなるほど、同じ輝度Lにおける透過光強度Iは小さくなる。一般的には、入射光強度Iと透過光強度Iと厚さdには次式の関係がある(ランベルトの法則)。
I=I・exp(-αd)、ただしαは吸収係数 (式1)
外観検査装置100では、Iが画素の輝度Lに相当する。いま、均一に近づける透過光強度Iの目標値を目標透過光強度Is、そのための輝度Lを設定輝度Lsとすると、
Is=L・exp(-αd) (式2)
である。このため、
Ls=Is/exp(-αd) (式3)
となるように画素の輝度を制御すればよい。
図4には、目標とする目標透過光強度Isを実現するための輝度を追記している。ここでは、その輝度Lを、厚さd1の場合L1s、厚さd2の場合L2s、厚さd3の場合L3s、厚さd4の場合L4s、厚さd5の場合L5sとしている。なお、予め図4のグラフが作成されていれば、数式を用いずに、グラフに基づいて設定する輝度Lを求めることも可能である。
次に外観検査装置100の具体的な構成の例について説明する。図5は、第1の実施形態の外観検査装置100の構成の第1の具体例を示すブロック図である。第1の具体例の外観検査装置100では、厚さ情報取得手段30が、設計情報取得手段31を備えている。また、画素輝度制御手段20が、設定輝度算出部21と輝度制御部22を備えている。
設計情報取得手段31は、例えば、外部のデータベースなどから、検査対象90の設計情報を取得する。設計情報には、検査対象90の厚さ情報が含まれている。
設定輝度算出部21は、式3と厚さ情報を用いて、透過光強度を目標透過光強度Isに近づけるための設定輝度Lsを算出する。
輝度制御部22は、それぞれの画素の輝度を制御する。輝度制御部22が制御目標とする輝度は、設定輝度Lsである。
以上説明したように、透過光強度分布を均一に近づけることで、第1の具体例の外観検査装置100は、ユーザが検査対象90の欠陥を視認しやすい状態を作ることができる。
図6は、第1の実施形態の外観検査装置の構成の第2の具体例を示すブロック図である。第2の具体例の外観検査装置100は、透過光強度測定手段40を備えている。透過光強度測定手段40は、例えば、カメラ41と、画像取得部42を備えている。また第2の具体例の外観検査装置100では、厚さ情報取得手段30が、透過光強度分布算出部32と、厚さ情報算出部33を備えている。
厚さ情報を算出する場合は、まず、画素輝度制御手段20が、複数の画素を均一な輝度に制御する。そして、透過光強度分布算出部32は、画像取得部42により取得された検査対象90の画像に基づいて、透過光強度分布を算出する。厚さ情報算出部33は、透過光強度分布算出部32に基づいて、検査対象90の場所ごとの厚さを算出する。そして厚さ情報算出部33は、厚さ情報を生成する。
図7は、厚さの異なる透光性材料における画素の輝度と透過光強度の関係を示すグラフの一例である。図7のグラフは、図4のグラフと同じものである。ただし、図7では、画素輝度制御手段20が全部の画素の輝度Lを初期設定輝度Liに制御した場合の透過光強度I1i、I2i、I3i、I4i、I5iが追記されている。図7から明らかなように、画素輝度制御手段20が各画素の輝度Lを同じ初期設定輝度Liに制御した場合、厚さが厚いほど透過光強度Iが小さくなる。つまり、画素の輝度Lと透過光強度Iには式1の関係がある。このため、式1を利用して、厚さ情報算出部33は、透過光強度Iから検査対象90の場所ごと厚さの推定値を算出することができる。
図8は、第1の実施形態の外観検査装置の構成の第2の具体例の動作を示すフローチャートである。まず、画素輝度制御手段20が面光源10の全画素を均一な輝度に制御して検査対象90に光を照射する(S101)。次に、透過光強度分布算出部32が、検査対象90の透過光強度分布を算出する(S102)。次に透過光強度分布に基づいて、厚さ情報算出部33が厚さ情報を生成する(S103)。次に、透過光強度分布が均一に近づくように、画素輝度制御手段20が、それぞれの画素の輝度を制御する(S104)。
以上説明したように、第2の具体例の外観検査装置100では、厚さ情報を実測した透過光強度分布に基づいて、厚さ情報取得手段30が、厚さ情報を生成することができる。そして、検査対象90の値から透過光強度分布を均一に近づけることで、第2の具体例の外観検査装置100は、ユーザが検査対象90の欠陥を視認しやすい状態を作ることができる。
(実施例)
図9は、第1の実施形態の外観検査装置100で画素の輝度を一定にした時の検査対象の画像の一例である。図9の明るいところは、検査対象90の厚さが薄い場所に対応し、暗いところは検査対象90の厚さが厚い場所に対応している。
図10は、第1の実施形態の外観検査装置100の画素の輝度パターンの一例である。図9の暗いところ、すなわち検査対象90の厚さが厚い場所では、画素輝度制御手段20が、画素の輝度を大きく制御している。また、図9の明るいところ、すなわち検査対象90の厚さが薄い場所では、画素輝度制御手段20が、画素の輝度を小さく制御している。
図11は、第1の実施形態の外観検査装置100の検査対象の画像の一例である。図9に比べて、透過光強度分布が均一に近づいている。
以下の説明は、外観検査装置100における画像の具体例である。この具体例では、透過光強度分布が均一に近づいている。このため、欠陥が視認されやすくなっている。図12は、第1の実施形態の外観検査装置100で撮影した検査対象のキズ99を示す模式図である。この模式図は、画素の輝度を一定に制御した場合の画像を示している。なお、ここでは、画像の暗い部分に暗く見える厚い部分90aにキズ99が重なっているものとしている。暗い部分が重なっているため、キズ99が視認されにくくなっている。
図13は、第1の実施形態の外観検査装置100の検査対象のキズを示す模式図である。図13では、厚い部分90aと薄い部分90bの明るさが近くなっている。このため、暗く見えるキズ99が視認されやすくなっている。
次に、例外処理について説明する。面光源10の光学系をテレセントリックとした場合、すなわち光が広がらずに面光源10の主面に垂直な方向に揃って進む場合には、検査対象90の広い範囲で透過光強度分布を均一に近づけることが、比較的容易である。しかしながら、検査対象90に段差があると段差の近傍が暗くなる場合がある。
図14は、第1の実施形態の外観検査装置100の段差部90cで生じる反射光を示す模式図である。図14は、段差部90cの側壁部分で反射光が生じることを表している。また、図示はしていないが、屈折光も生じる。このような反射光や屈折光が生じるのは、段差部90cの側壁が面光源の主面に対して直角でないためである。また段差部90cの角の鈍り(丸まり)によっても光の直進が妨げられる。これらの理由から、段差部90cでは、厚さから推定される透過光強度よりも値が小さくなりやすい。すなわち段差部90cの画像が、暗くなりやすい。図15に第1の実施形態の外観検査装置100で撮影した段差部の画像の一例を示す。
以上に説明したように、段差部90cでは、透過光強度が、厚さから予測される値よりも小さくなる。そこで、設計情報から段差部90cの位置がわかっている場合は、画素輝度制御手段20は、段差部90cを厚さ情報に基づく画素の輝度の制御の対象から除外する。そして、画素輝度制御手段20は、段差部90cに対応する画素の輝度を、厚さに基づいて計算される輝度よりも大きな第1の輝度に制御する。第1の輝度の値は、例えば、実験結果に基づいて定められる。具体的には、例えば、厚さ情報から算出される設定輝度Lsの1より大きい定数倍としたり、画素の定格輝度に近い固定値としたりすることで、第1の輝度が定められる。このように、段差部90cに対応する画素の輝度を例外的に高く設定することで、外観検査装置100は、透過光強度分布を均一に近づけることができる。
以上、本実施形態の外観検査装置100等について説明した。
本実施形態の外観検査装置100は、面光源10と、画素輝度制御手段20と、厚さ情報取得手段30と、を有している。面光源10は、検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える。画素は、マトリクス状に配列さている。画素輝度制御手段20は、複数の画素の各々の輝度を制御する。厚さ情報取得手段30は、厚さ情報を取得する。厚さ情報とは、面光源10の面上の座標毎の検査対象90の厚さを表す情報である。そして、画素輝度制御手段20は、厚さ情報に基づいて、透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの画素の輝度を制御する。ここで、透過光強度分布とは、面光源10から出射され検査対象90を透過した透過光の強度の分布であって検査対象90の検査する面内の分布である。上記の構成では、画素輝度制御手段20は、厚さ情報に基づいて、透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの画素の輝度を制御する。このため、検査対象90が段差を含み厚さが一様でない場合でも、透過光強度分布が均一に近づく。すなわち検査対象90の明るさが場所によらず均一に近づくため、欠陥の視認性が向上する。
また一態様によれば、外観検査装置100の厚さ情報取得手段30が、設計情報取得手段31を有する。設計情報取得手段31は、検査対象90の設計情報を取得する。さらに、設計情報取得手段31は、設計情報から厚さ情報を取得する。設計情報には厚さ情報が数値として含まれているため、画素輝度制御手段20は、簡単な計算によって、それぞれの画素輝度の制御目標を取得することができる。
また一態様によれば、設計情報に段差が含まれる場合に、外観検査装置100の画素輝度制御手段20は、段差に対応する画素を、厚さ情報に基づく輝度制御の対象から除外する。そして画素輝度制御手段20は、これらの画素を第1の輝度に調整する。第1の輝度は、上記の制御とは別途定められる。段差では、光線の一部が直進しないため、画像が暗くなる。しかし上記の調整によって、外観検査装置100は、検査対象90の明るさの分布を均一に近づけることができる。
また一態様によれば、外観検査装置100は、透過光強度測定手段40をさらに有する。透過光強度測定手段40は、検査対象90の検査する面から出射される透過光の強度を、位置ごとに測定する。また、厚さ情報取得手段30は、画素輝度制御手段20が、複数の画素を均一な輝度に制御した際の透過光強度分布を取得する。そして、厚さ情報取得手段30は、取得した透過光強度分布に基づいて、検査対象90の厚さ情報を算出する。この構成では、透過光強度分布を実測することができる。また、厚さ情報取得手段が、この透過光強度分布の実測値に基づいて厚さを推定する。このため、外観検査装置100は、検査対象90の厚さの分布が不明であっても、厚さ情報を推定することができる。そして、外観検査装置100は、厚さ情報に基づいて、検査対象90の明るさの分布を均一に近づけることができる。
また一態様によれば、外観検査装置100は、さらに欠陥検出手段50を有する。欠陥検出手段50は、透過光によって形成された検査対象90の画像に基づいて検査対象90の欠陥を検出する。ここで用いる画像は、画素輝度制御手段20が、透過光強度分布が均一に近づくようにそれぞれの画素の輝度を制御した際の画像である。
また、本実施形態の外観検査装置の制御方法は、面光源10と、画素輝度制御手段20と、厚さ情報取得手段30と、を有する外観検査装置100を制御する。ここで、面光源10は、検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える。画素は、マトリクス状に配列さている。また画素輝度制御手段20は、複数の画素の各々の輝度を制御する。また厚さ情報取得手段30は、厚さ情報を取得する。厚さ情報は、面光源10の面上の座標毎の検査対象90の厚さを表す情報である。そして、本実施形態の外観検査装置の制御方法では、画素輝度制御手段20が、透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの画素の輝度を制御する。この制御は、厚さ情報に基づいて行われる。ここで、透過光強度分布とは、検査対象90を透過した透過光の強度の分布であって検査対象90の検査する面内の分布である。また、透過光の元となる光は、面光源10から出射されたものである。上記の構成では、画素輝度制御手段20は、厚さ情報に基づいて、透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの画素の輝度を制御する。このため、検査対象90が段差を含み厚さが一様でない場合でも、透過光強度分布が均一に近づく。すなわち検査対象90の明るさが場所によらず均一に近づく。このため、本実施形態の外観検査装置の制御方法は、欠陥の視認性が向上するように外観検査装置100を制御することができる。
また、本実施形態の外観検査装置の制御プログラムは、面光源10と、画素輝度制御手段20と、厚さ情報取得手段30と、を有する外観検査装置100を制御する処理をコンピュータに実行させる。ここで、面光源10は、検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える。画素は、マトリクス状に配列さている。また画素輝度制御手段20は、それぞれの画素の輝度を制御する。また厚さ情報取得手段30は、検査対象90の厚さ情報を取得する。厚さ情報とは、面光源10の面上の座標毎の検査対象90の厚さを表す情報である。そして、本実施形態の外観検査装置の制御プログラムでは、画素輝度制御手段20が、透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの画素の輝度を制御する処理をコンピュータに実行させる。この制御は、厚さ情報に基づいて行われる。ここで、透過光強度分布とは、検査対象90を透過した透過光の強度の分布である。また、透過光の元となる光は、面光源10から出射されたものである。上記の構成では、外観検査装置の制御プログラムは、厚さ情報に基づいて、透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの画素の輝度を制御する処理をコンピュータに実行させる。このため、外観検査装置の制御プログラムは、検査対象90の厚さが一様でない場合でも、透過光強度分布が均一に近づく処理をコンピュータに実行させる。すなわち、検査対象90の明るさが場所によらず均一に近づく。このため、本実施形態の外観検査装置の制御プログラムは、欠陥の視認性が向上するように外観検査装置100を制御する処理をコンピュータに実行させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、外観検査装置100が、検査対象90の欠陥の視認性を向上させることを説明したが、欠陥を検出する主体が特定されていなかった。しかしながら、外観検査装置100が欠陥の検出を行うことも可能である。図16は、第2の実施形態の外観検査装置101を示すブロック図である。外観検査装置101は、第1の実施形態の外観検査装置100の第2の具体例(図6)の構成に加えて、欠陥検出手段50を備えている。なお、その他の構成は第2の具体例の外観検査装置100と同じなので、説明を省略する。
図17は、第2の実施形態の外観検査装置101の欠陥検出手段50を示すブロック図である。欠陥検出手段50は、基準画像保持部51と、欠陥判定部52とを備えている。
基準画像保持部51は、基準画像を保持する。基準画像は、画素輝度制御手段20が、透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの画素の輝度を制御して、欠陥のない検査対象90の基準品を撮影した画像である。なお、欠陥のない画像を撮影した画像から得られない場合は、欠陥が少ない検査対象90の画像を用いることができる。この場合、欠陥が少ない検査対象90の画像から、全ての欠陥を消去することで、基準画像を生成しても良い。また、画素輝度制御手段20は、基準画像を撮影した時の画素の輝度の配列を、基準輝度パターンとして記憶する。
欠陥判定部52は、基準輝度パターンで画素の輝度を制御して撮影した検査対象90の画像と、基準画像とを比較する。そして、欠陥判定部52は、2つの画像の差分に基づいて欠陥を検出する。例えば、基準画像と、撮影で取得した検査対象90の画像の明るさの差分が閾値以上であることをもって、欠陥判定部52は、欠陥を検出する。
図18は、第2の実施形態の外観検査装置101の動作を示すフローチャートである。まず、外観検査装置101は、面光源10の画素を基準輝度パターンに制御する(S201)。次に、透過光強度測定手段40が、検査対象90の透過光画像を撮影する(S202)。次に、欠陥判定部52が、撮影した検査対象90の透過光画像と基準画像とを比較する。そして、欠陥判定部52が、明るさの差分が閾値以上である場所を欠陥と判定して、欠陥を検出する(S203)。
以上説明したように、外観検査装置101は、欠陥の視認性を向上させた状態で、欠陥の検出を行うことができる。
以上、本実施形態の外観検査装置101について説明した。
本実施形態の外観検査装置101は、第1の実施形態の外観検査装置100の構成に加えて、欠陥検出手段50を有する。欠陥検出手段50は、透過光によって形成された検査対象90の画像を取得する。ここで、欠陥検出手段50が取得する画像は、画素輝度制御手段20が、透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの画素の輝度を制御した場合の画像である。そして、欠陥検出手段50は、取得した検査対象90の画像に基づいて検査対象90の欠陥を検出する。この構成により、外観検査装置101は、欠陥の視認性を向上させた状態で、欠陥の検出を行うことができる。その結果、外観検査装置100は、より正確に欠陥を検出することができる。
上述した第1または第2の実施形態の処理を、コンピュータに実行させるプログラムおよび該プログラムを格納した記録媒体も本発明の範囲に含む。記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、などを用いることができる。
以上、第1および第2の実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
10 面光源
20 画素輝度制御手段
21 設定輝度算出部
22 輝度制御部
30 厚さ情報取得手段
31 設計情報取得手段
32 透過光強度分布算出部
33 厚さ情報算出部
41 カメラ
42 画像取得部
40 透過光強度測定手段
50 欠陥検出手段
51 基準画像保持部
52 欠陥判定部
90 検査対象
100、101 外観検査装置

Claims (7)

  1. マトリクス状に配列され、検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える面光源と、
    前記複数の画素の各々の輝度を制御する画素輝度制御手段と、
    前記面光源の面上の座標毎の前記検査対象の厚さを表す厚さ情報を取得する厚さ情報取得手段と、
    を有し、
    前記画素輝度制御手段が、
    前記厚さ情報に基づいて、前記面光源から出射され前記検査対象を透過した透過光の強度の分布であって前記検査対象の検査する面内の分布である透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの前記画素の輝度を制御する、
    ことを特徴とする外観検査装置。
  2. 前記厚さ情報取得手段が、
    前記検査対象の設計情報を取得する設計情報取得手段を有し、前記厚さ情報を前記設計情報から取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の外観検査装置。
  3. 前記設計情報に段差が含まれる場合に、
    前記画素輝度制御手段が、
    前記段差に対応する前記画素を、前記厚さ情報に基づく輝度制御の対象から除外し、別途定める第1の輝度に調整する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の外観検査装置。
  4. 前記検査対象の検査する面の位置ごとの前記透過光の強度を測定する透過光強度測定手段をさらに有し、
    前記厚さ情報取得手段は、
    前記画素輝度制御手段が、前記複数の前記画素を均一な輝度に制御した際の前記透過光強度分布を取得し、
    前記透過光強度分布に基づいて、前記厚さ情報を算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の外観検査装置。
  5. 前記透過光によって形成された前記検査対象の画像に基づいて前記検査対象の欠陥を検出する欠陥検出手段をさらに有し、
    前記欠陥検出手段は、
    前記画素輝度制御手段が、前記検査対象の画像であって、前記透過光強度分布が均一に近づくようにそれぞれの前記画素の輝度を制御した際の画像に基づいて前記欠陥を検出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の外観検査装置。
  6. マトリクス状に配列され検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える面光源と、前記複数の画素の各々の画素の輝度を制御する画素輝度制御手段と、前記面光源の面上の座標毎の前記検査対象の厚さを表す厚さ情報を取得する厚さ情報取得手段と、を有する外観検査装置の制御方法であって、
    前記画素輝度制御手段が、前記厚さ情報に基づいて、前記面光源から出射され前記検査対象を透過した透過光の強度の分布であって前記検査対象の検査する面内の分布である透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの前記画素の輝度を制御する、
    ことを特徴とする外観検査装置の制御方法。
  7. マトリクス状に配列され検査対象に照射する光を放出する複数の画素を備える面光源と、前記複数の画素の各々の画素の輝度を制御する画素輝度制御手段と、前記面光源の面上の座標毎の前記検査対象の厚さを表す厚さ情報を取得する厚さ情報取得手段と、を有する外観検査装置の制御プログラムであって、
    前記画素輝度制御手段が、前記厚さ情報に基づいて、前記面光源から出射され前記検査対象を透過した透過光の強度の布であって前記検査対象の検査する面内の分布である透過光強度分布が均一に近づくように、それぞれの前記画素の輝度を制御する処理を、
    コンピュータに実行させることを特徴とする外観検査装置の制御プログラム。
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