JP2023121210A - 印刷用塗工紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダル調であって、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び耐シワ性を有し、金色っぽさを出す印刷が良好である印刷用塗工紙を提供することである。【解決手段】課題は、木材パルプ及び填料を含有する基紙と、前記基紙の少なくとも片面に対して白色顔料及びバインダを含有する第一塗工層と、基紙を基準に前記第一塗工層の外側に対して白色顔料、バインダ及び蛍光増白剤を含有する第二塗工層とを有し、前記填料がタルク及び軽質炭酸カルシウムを含み、前記第一塗工層の白色顔料が重質炭酸カルシウム及びカオリンを含み、並びに前記第二塗工層の白色顔料が軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含む印刷用塗工紙によって達成される。【選択図】なし

Description

本発明は、2層以上の塗工層を有するダル調の印刷用塗工紙に関する。特に、輪転印刷機に好適な2層以上の塗工層を有するダル調の印刷用塗工紙に関する。
印刷機、特にオフセット印刷機には、枚葉印刷機と輪転印刷機とがある。輪転印刷機はロール状の用紙を用いた高速大量印刷に特徴を有する。輪転印刷機に使用する用紙には、ブリスターの発生を防止する耐ブリスター性が要求される。ブリスターとは、ヒートセットインキを使用する輪転印刷機において、印刷時に用紙内部で気化した水分が逃げ切れず、結果として用紙に膨れを生じる現象である。
耐ブリスター性を有する印刷用塗工紙は、既に存在する。例えば、基紙及び前記基紙上に顔料と接着剤を含有する塗工層を二層以上有する塗工紙において、前記塗工層のうち、前記基紙に接する下塗り塗工層の接着剤として、ゲル含有量70~90質量%のラテックス及びヒドロキシエチル澱粉(HES)を含有するオフセット輪転印刷用塗工紙が公知である(例えば、特許文献1参照)。前記印刷用塗工紙は、輪転オフセット印刷機、特に印刷速度が1200rpm以上と高速の輪転オフセット印刷機を用いて印刷をしてもブリスター及び紙ムケの発生を抑制できる。
印刷用塗工紙には、印刷物の画像に適するように光沢調からマット調まで種々が存在する。さらに、白紙部分は光沢を抑えられた半光沢調を有しかつ印刷部分は冴えた光沢調を発現するダル調の印刷用塗工紙が存在する。例えば、原紙に塗被する塗被液の顔料成分として、平均粒子径が0.5~1.5μmの炭酸カルシウム50~80重量%及びカオリン20~50重量%を含有する塗被組成物が原紙に塗被され、更に100℃以上での高温ソフトカレンダー処理されて成る艶消し塗被紙が公知である(例えば、特許文献2参照)。前記塗被紙は、印刷仕上がりの点でグロス調塗被紙と比較して劣る問題を解決できる。
特開2010-150683号公報 特開平05-117995号公報
ダル調の印刷用塗工紙は、印刷部分が冴えた光沢を発現することから、金色特色インキを使用せずにプロセスカラー(CMYK)4色で金色っぽさを出す印刷に好適である。金色っぽさを要求する印刷画像は、例えば、夜景、神社仏閣及び城内部を挙げることができる。しかしながら、プロセスカラーで金色っぽさを出すためにはインキの供給量が増す傾向にあり、輪転印刷機ではインキの供給量が増すと用紙にブリスター及びシワが発生し易くなる。輪転印刷機に使用できるダル調の印刷用塗工紙は、商業印刷物として成立する耐ブリスター性及び耐シワ性の観点から、未だ得られていない。
上記を鑑み、本発明の目的は、白紙部分が半光沢調でありながら印刷部分に冴えた光沢調を有するダル調であって、耐ブリスター性及び耐シワ性を有し、並びに金色っぽさを出す印刷が良好である印刷用塗工紙を提供することである。
ダル調、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び耐シワ性、並びに金色っぽさを出す印刷は、用紙の透気性、平滑性及び寸法安定性、並びに基紙の水分保持力、剛度、密度及び空隙度、並びに塗工層の密度、空隙度及び吸収性などが複合的に作用して得ることができる現象である。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ダル調であって、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び耐シワ性を有し、並びに金色っぽさを出す印刷が良好である印刷用塗工紙は、基紙及び塗工層における白色顔料の構成によって制御できることを見出し、本発明に至った。
本発明の目的は、以下によって達成される。
木材パルプ及び填料を含有する基紙と、前記基紙の少なくとも片面に対して白色顔料及びバインダを含有する第一塗工層と、基紙を基準に前記第一塗工層の外側に対して白色顔料、バインダ及び蛍光増白剤を含有する第二塗工層とを有し、前記填料がタルク及び軽質炭酸カルシウムを含み、前記第一塗工層の白色顔料が重質炭酸カルシウム及びカオリンを含み、並びに前記第二塗工層の白色顔料が軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含む印刷用塗工紙。
本発明により、印刷用塗工紙は、白紙部分が半光沢調でありながら印刷部分に冴えた光沢調を有するダル調であって、耐ブリスター性及び耐シワ性を有し、並びに金色っぽさを出す印刷が良好である。
以下に本発明を詳細に説明する。
印刷用塗工紙は、木材パルプ及び填料を含有する基紙と、前記基紙の少なくとも片面に対して第一塗工層と、基紙を基準に前記第一塗工層の外側に対して第二塗工層とを有する。すなわち、印刷用塗工紙は、基紙、第一塗工層及び第二塗工層の順に有する。ダル調の印刷用塗工紙として使用する場合、印刷面は、前記第一塗工層及び第二塗工層を有する面となる。印刷用塗工紙は、前記第一塗工層及び/又は第二塗工層を基紙の両面に有してよい。通常、商業印刷物は両面である場合が多いために、少なくとも一つの実施態様において、印刷用塗工紙は、基紙の両面に対して第一塗工層及び基紙を基準に前記第一塗工層の外側に対してそれぞれ第二塗工層を有する。
第一塗工層及び第二塗工層が基紙の片面に対してのみ有する場合は、第一塗工層及び第二塗工層を有しない基紙の面に対して従来公知のバックコート層を設けることができる。例えば、バックコート層は、印刷用塗工紙のカール防止のために設ける。
いくつかの実施態様において、印刷用塗工紙は、印刷適性及び層間強度を向上するなどの目的で必要に応じて、基紙と第一塗工層との間及び/又は第一塗工層と第二塗工層との間に、白色顔料及びバインダを含有する又は樹脂を含有する中間層を有する。少なくとも一つの実施態様において、中間層を有しない。この理由は、製造コストに優れるからである。
上記木材パルプは、製紙分野で従来公知のパルプである。木材パルプは、例えば、LBKP(Leaf Bleached Kraft Pulp)及びNBKP(Needle Bleached Kraft Pulp)などの化学パルプ、GP(Groundwood Pulp)、PGW(Pressure GroundWood pulp)、RMP(Refiner Mechanical Pulp)、TMP(ThermoMechanical Pulp)、CTMP(ChemiThermoMechanical Pulp)及びCMP(ChemiMechanical Pulp)などの機械パルプ、CGP(ChemiGroundwood Pulp)などのセミケミカルパルプ、DIP(DeInked Pulp)などの古紙パルプ(Waste Paper Pulp)、並びに製紙工場で発生する損紙(Spoilage)を離解して成るパルプなどを挙げることができる。
いくつかの実施態様において、基紙は、上記木材パルプ以外に製紙分野で従来公知の非木材パルプを含有する。この理由は、植物資源の有効利用になるからである。非木材パルプの原料は、例えば、コウゾ、ミツマタ及びガンピ等の木本靭皮、亜麻、大麻及びケナフ等の草本靭皮、マニラ麻、アバカ及びサイザル麻等の葉繊維、イネわら、ムギわら、サトウキビバカス、タケ及びエスパルト等の禾本科植物、並びにワタ及びリンター等の種毛を挙げることができる。
いくつかの実施態様において、基紙は、基紙のパルプに対して木材パルプが90質量%以上である。少なくとも一つの実施態様において、基紙は、非木材パルプを含有しない。これらの理由は、製造コストに優れるからである。
木材パルプの濾水度は特に限定しない。濾水度は、ISO5627-2:2001「Pulps-Determination of drainability-Part 2 Canadian Standard freeness method」に準じて求められるCSF濾水度である。いくつかの実施態様において、木材パルプの濾水度は380ml以上530ml以下である。この理由は、得られる基紙の強度及び平滑性と寸法安定性とが上手く両立できるからである。
上記填料は、製紙分野で従来公知の白色顔料である。填料の例としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、活性白土、珪藻土、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの無機顔料を、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、尿素系樹脂及びメラミン系樹脂などの各種樹脂からなる中密、中空、お椀型及び金平糖型などの各種形状の有機顔料を挙げることができる。また、有機顔料としてはマイクロカプセルなどを挙げることができる。填料は、これらから成る群から選ばれる一種又は二種以上である。
基紙の填料は、少なくともタルク及び軽質炭酸カルシウムを含有する。
基紙のタルク及び軽質炭酸カルシウムと、第一塗工層の下記する白色顔料及び第二塗工層の下記する白色顔料との相乗効果によって、印刷用塗工紙は、ダル調、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び耐シワ性、並びに金色っぽさを出す印刷を得ることができる。この理由は不明であるものの、発明者らは、下記のようなタルク及び軽質炭酸カルシウムの属性によると考える。
いくつかの実施態様において、基紙は、基紙中の填料に対してタルク及び軽質炭酸カルシウムの合計含有量が80質量%以上である。この理由は、ダル調、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び/又は耐シワ性が良化するからである。
タルクは、製紙分野で従来公知のものである。
タルクは、天然由来物と合成物とが存在し、基本構造としてSi-O四面体が二次元に連続した四面体シートとMg-(OH)八面体が二次元に連続した八面体シートがサンドイッチ状に2:1で重なった、化学式MgSi10(OH)で表される層状の粘土鉱物である。また、タルクは、2:1サンドイッチ状の層単位間結合が弱いためにへき開性、並びに柔らかさ(モース硬度1)及び滑り性という特徴を有する。また、タルクを含め粘土鉱物は、一般に、八面体シートのMg2+が一部価数の違う別の金属イオンに置換することで電荷を帯びる。タルクでは、四面体シートでSi4+がAl3+に又は八面体シートでMg2+がFe3+、Fe2+若しくはAl3+に置換できる。しかしながら、タルクでは、置換が極めて少量であるために電気的に中性に近く、その結果、疎水的挙動を有する。
軽質炭酸カルシウムは、製紙分野で従来公知のものである。
軽質炭酸カルシウムは、石灰石を原料に化学的に製造された合成炭酸カルシウムで、形状が比較的均一で粒度分布も比較的広がりが小さい。また、軽質炭酸カルシウムは、結晶構造を有して特定の屈折率を有する。また、軽質炭酸カルシウムは、下記する重質炭酸カルシウムに比べて見かけ比重及び比表面積が大きい。
いくつかの実施態様において、基紙は、基紙中のパルプ1000質量部に対して填料の含有量が100質量部以上200質量部以下である。また、いくつかの実施態様において、基紙は、基紙中のタルクと軽質炭酸カルシウムとの含有質量比が、タルク:軽質炭酸カルシウム=6:4~4:6である。これらの理由は、ダル調、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び耐シワ性のいずれかが良化するからである。
基紙は、パルプ及び填料以外に更に必要に応じて、サイズ剤、定着剤、歩留り剤、カチオン化剤、紙力剤、嵩高剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、並びに乾燥紙力増強剤などの各種添加剤を含有することができる。
基紙は、パルプ、填料及び必要に応じて各種添加剤を配合した紙料を、従来公知の抄紙機を用いて抄造して得ることができる。抄紙機の例としては、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション抄紙機、円網抄紙機及びヤンキー抄紙機などを挙げることができる。
基紙は、表面サイズ剤を含むサイズ液によりサイズプレス処理を受けることができる。
表面サイズ剤は、製紙分野で従来公知のものである。表面サイズ剤の例としては、各種澱粉及びポリビニルアルコールなどを挙げることができる。
サイズプレス処理は、製紙分野で従来公知のサイズプレスによって達成できる。サイズプレスは、例えば、インクラインドサイズプレス、ホリゾンタルサイズプレス、フィルムトランスファー方式としてロッドメタリングサイズプレス、ロールメタリングサイズプレス及びブレードメタリングサイズプレスを、ロッドメタリングサイズプレスではシムサイザー、オプティサイザー、スピードサイザー及びフィルムプレスを、ロールメタリングサイズプレスではゲートロールコーターを挙げることができる。その他にも、ビルブレードコーター、ツインブレードコーター、ベルバパコーター、タブサイズプレス、カレンダーサイズプレスなどを挙げることができる。
基紙は、カレンダー処理を受けることができる。
カレンダー処理とは、ロール間に紙を通すことによって平滑性や厚みを平均化する処理である。カレンダー処理に用いる装置は、製紙分野で従来公知の装置であって、例えば、マシンカレンダー、ソフトニップカレンダー、スーパーカレンダー、多段カレンダー及びマルチニップカレンダーなどを挙げることができる。
基紙に対して第一塗工層及び第二塗工層並びにバックコート層など塗工層を設ける方法は、特に限定しない。方法は、例えば、それぞれの塗工層塗工液を塗工紙分野で従来公知の塗工装置及び乾燥装置を用いて塗工及び乾燥する方法を挙げることができる。塗工装置は、例えば、コンマコーター(登録商標)、フィルムプレスコーター、ロッドコーター、エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、バーコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、カーテンコーター、Eバーコーター、及びサイズプレスなどを挙げることができる。乾燥装置は、例えば、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤーなどの熱風乾燥機、赤外線加熱ドライヤー、及びマイクロ波などを利用した乾燥機などを挙げることができる。
基紙に対して第一塗工層及び/又は第一塗工層に対して第二塗工層を設けた各段階で、印刷用塗工紙は、カレンダー処理を受けることができる。カレンダー処理に用いる装置は上記と同じである。
いくつかの実施態様において、印刷用塗工紙は、第一塗工層の塗工量が乾燥固形分で5g/m以上10g/m以下である。また、いくつかの実施態様において、印刷用塗工紙は、第二塗工層の塗工量が乾燥固形分で4g/m以上9g/m以下である。少なくとも一つの実施態様において、印刷用塗工紙は、第一塗工層の塗工量は乾燥固形分で5g/m以上10g/m以下及び第二塗工層の塗工量は乾燥固形分で4g/m以上9g/m以下であり、第二塗工層の塗工量が第一塗工層の塗工量よりも少ない。
これらの理由は、ダル調、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び耐シワ性、並びに金色っぽさを出す印刷のいずれかが良化するからである。
第一塗工層及び第二塗工層は、白色顔料及びバインダを含有する。
白色顔料は、塗工紙分野で従来公知のものである。白色顔料の例としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、活性白土、珪藻土、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム及び水酸化マグネシウムなどの無機顔料、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、尿素系樹脂及びメラミン系樹脂などの各種樹脂からなる中密、中空、お椀型及び金平糖型などの各種形状の有機顔料を挙げることができる。また、有機顔料としてはマイクロカプセルなどを挙げることができる。
第一塗工層中の白色顔料は、重質炭酸カルシウム及びカオリンを含む。また、第二塗工層中の白色顔料は、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含む。印刷用塗工紙は、基紙が填料としてタルク及び軽質炭酸カルシウムを含み、第一塗工層が白色顔料として重質炭酸カルシウム及びカオリンを含み、並びに第二塗工層が白色顔料として軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含むという構成によって、ダル調、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び耐シワ性、並びに金色っぽさを出す印刷を得ることができる。この理由は不明であるものの、発明者らは、下記のような軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料の属性によると考える。
いくつかの実施態様において、第一塗工層は、第一塗工層中の白色顔料に対して重質炭酸カルシウム及びカオリンの合計含有量が90質量%以上であり、第二塗工層は、第二塗工層中の白色顔料に対して軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料の合計含有量が90質量%以上である。これらの理由は、ダル調、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び耐シワ性、並びに金色っぽさを出す印刷のいずれかが良化するからである。
軽質炭酸カルシウムは、上記填料で説明したものと同じであって、ここでは説明を割愛する。
重質炭酸カルシウムは、製紙分野で従来公知のものである。
重質炭酸カルシウムは、主成分である石灰石を直接粉砕した天然由来の炭酸カルシウムで、形状が不均一で通常であれば粒度分布範囲も比較的広がりが大きい。また、重質炭酸カルシウムは、軽質炭酸カルシウムに比べて見かけ比重及び比表面積が小さい。
カオリンは、製紙分野で従来公知のものである。
カオリンは、ケイ素-酸素の層とアルミニウム-ヒドロキシルの層が交互に重なった構造を有する、一般的にAl・2SiO・2HOを主成分とする粘土鉱物である。また、カオリンは、カオリナイト、ナクライト、ディッカイト、ハロイサイト、加水ハロイサイト等の天然に産出されたカオリン原鉱を工業的に精製及び加工したものであって、例えば、粉砕、洗浄、除鉄及び分級等の工程を経て製造されるものである。また、カオリンには、アスペクト比を向上させるためにせん断力をかけて薄板状としたデラミネーティッドカオリン、粒度分布がシャープになるよう調整したエンジニアードカオリン、凝集性を高めた焼成カオリンのような加工性の高いものも含まれる。また、カオリンは、平板状の粒子であって、通常、粒子の平面部分がマイナスにエッジ部分がプラスに帯電する。
有機顔料は、塗工紙分野で従来公知のものである。
有機顔料は、有機化合物の樹脂から構成される白色顔料で各種形状がある。いくつかの実施態様において、有機顔料は、中空有機顔料である。この理由は、ダル調及び金色っぽさを出す印刷が良化するからである。中空有機顔料は、粒子内部に1個または複数個の空隙(中空)部を有する有機顔料である。
いくつかの実施態様において、第一塗工層は、第一塗工層中の重質炭酸カルシウムとカオリンとの含有質量比が、重質炭酸カルシウム:カオリン=65:35~85:15である。いくつかの実施態様において、第二塗工層は、第二塗工層中の軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料の含有質量が、第二塗工層中の白色顔料100質量部に対して軽質炭酸カルシウム35質量部以上55質量部以下、重質炭酸カルシウム18質量部以上38質量部以下、カオリン10質量部以上30質量部以下、及び有機顔料4質量部以上16質量部以下である。これらの理由は、ダル調、輪転印刷機に対する耐ブリスター性及び/又は耐シワ性、並びに金色っぽさを出す印刷のいずれかが良化するからである。
少なくとも一つの実施態様において、第一塗工層は、第一塗工層中の重質炭酸カルシウムとカオリンとの含有質量比が重質炭酸カルシウム:カオリン=65:35~85:15であり、なおかつ第二塗工層は、第二塗工層中の軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料の含有質量比が軽質炭酸カルシウム35質量部以上55質量部以下、重質炭酸カルシウム18質量部以上38質量部以下、カオリン10質量部以上30質量部以下、及び有機顔料4質量部以上16質量部以下である。
バインダは、塗工紙分野で従来公知の水分散性バインダ又は水溶性バインダである。水分散性バインダの例としては、スチレンブタジエン系共重合樹脂などのスチレン系樹脂、(メタ)アクリロニトリルブタジエン系共重合樹脂などの共役ジエン系共重合樹脂、(メタ)アクリル酸エステルブタジエン系共重合樹脂、(メタ)アクリル酸エステルスチレン系共重合樹脂及び(メタ)アクリル酸エステル系重合樹脂などのアクリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系共重合樹脂及び塩化ビニル酢酸ビニル系共重合樹脂などのビニル系共重合樹脂、ポリウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、並びにこれらの各種単量体を用いた変性樹脂、さらに尿素系樹脂及びメラミン系樹脂などの熱硬化合成樹脂を挙げることができる。水溶性バインダの例としては、澱粉類、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコール(未変性のポリビニルアルコール又はシラノール変性ポリビニルアルコールなどの変性ポリビニルアルコールを含む総称を指す。)、カゼインやゼラチン又はそれらの変性物、大豆蛋白、プルラン、アラビアゴム、カラヤゴム、アルブミンなどの天然高分子樹脂又はこれらの誘導体、アルギン酸ソーダ、マレイン酸系樹脂などを挙げることができる。
いくつかの実施態様において、第一塗工層のバインダは、澱粉類とスチレンブタジエン系共重合樹脂との併用である。また、いくつかの実施態様において、第二塗工層のバインダは、ポリビニルアルコールとスチレンブタジエン系共重合樹脂との併用である。これらの理由は、スチレンブタジエン系共重合樹脂が白色顔料に対する結合性に優れ、第一塗工層においてコバインダとして澱粉の使用により澱粉のゲル化性及びこわさ付与性によって第一塗工層の透気性を良化し耐ブリスター性及び耐シワ性を良化し、第二塗工層においてコバインダとしてポリビニルアルコールの使用によりポリビニルアルコールの結晶化性及び被膜性によってダル調が得られ易いからである。
少なくとも一つの実施態様において、第一塗工層のバインダが澱粉類から成る群から選ばれる一種又は二種以上並びにスチレンブタジエン系共重合樹脂であり、なおかつ第二塗工層のバインダがポリビニルアルコールから成る群から選ばれる一種又は二種以上及びスチレンブタジエン系共重合樹脂である。
いくつかの実施態様において、第一塗工層中のバインダの含有量は、第一塗工層中の白色顔料100質量部に対して5質量部以上15質量部以下である。また、いくつかの実施態様において、第二塗工層中のバインダの含有量は、第二塗工層中の白色顔料100質量部に対して8質量部以上28質量部以下である。これらの理由は、ダル調、耐ブリスター性及び耐シワ性のいずれかが良化するからである。
少なくとも一つの実施態様において、第一塗工層中のバインダの含有量が第一塗工層中の白色顔料100質量部に対して5質量部以上15質量部以下であり、並びに第二塗工層中のバインダの含有量が第二塗工層中の白色顔料100質量部に対して8質量部以上28質量部以下である。
第一塗工層は白色顔料及びバインダ以外に並びに第二塗工層は白色顔料及びバインダ以外に必要に応じて塗工紙分野で従来公知の各種添加剤を含有することができる。添加剤の例としては、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、発泡剤、滑剤、浸透剤、着色顔料、着色染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、印刷適性向上剤などを挙げることができる。
第二塗工層は、蛍光増白剤を含有する。蛍光増白剤は、塗工紙分野で従来公知のものである。蛍光増白剤は、例えば、フルオレセイン系化合物、チオフラビン系化合物、エオシン系化合物、ローダミン系化合物、クマリン系化合物、イミダゾール系化合物、オキサゾール系化合物、トリアゾール系化合物、カルバゾール系化合物、ピリジン系化合物、イミダゾロン系化合物及びナフタル酸系化合物、並びにスチルベンジスルホン酸誘導体、スチルベンテトラスルホン酸誘導体及びスチルベンヘキサスルホン酸誘導体のスチルベン系化合物などを挙げることができる。いくつかの実施態様において、蛍光増白剤は、製紙分野で従来公知のスチルベン系化合物である。この理由は、金色っぽさを出す印刷が良化するからである。
蛍光増白剤は、目に見えない紫外線を吸収して目に見える青白い光(蛍光)に変える化合物で、見かけ上の紙の白さを増すための添加剤である。蛍光増白剤を含有する塗工層では、蛍光増白剤による蛍光によって見かけ上の紙の白さを増す。本発明者らは、試行錯誤の結果、第二塗工層に蛍光増白剤を含有することによって、金色っぽさを出す印刷が可能であることを見出した。すなわち、第二塗工層に蛍光増白剤を含有する印刷用塗工紙は、見かけ上の白さを増すだけでなく、金色特色インキを使用せずにCMYK(プロセスカラー)4色で金色っぽさを出すことができる。
CMYKのプロセスインキには金属が入っていない。よって、金色特色インキのようなメタリック感は出せない。しかしながら、プロセスインキと本発明の構成により、一見すると金色と認識できる印刷が可能となる。金色と認識できる可能性がある色は、例えば、C5~35%、M20~40%、Y65~80%及びK0~20%の黄土色系の配合である。黄土色系の色は、ダル調である印刷用塗工紙の印刷部分が光沢感を有することによって、金色っぽさを出す印刷になる。
いくつかの実施態様において、印刷用塗工紙は、木材パルプ及び填料を含有する基紙と、前記基紙の少なくとも片面に対して白色顔料及びバインダを含有する第一塗工層と、基紙を基準に前記第一塗工層の外側に対して白色顔料、バインダ及び蛍光増白剤を含有する第二塗工層とを有し、前記填料がタルク及び軽質炭酸カルシウムを含み、前記第一塗工層の白色顔料が重質炭酸カルシウム及びカオリンを含み、並びに前記第二塗工層の白色顔料が軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含み、並びに前記蛍光増白剤がスチルベン系化合物である。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されない。ここで「質量部」及び「質量%」は、乾燥固形分量あるいは実質成分量の各々「質量部」及び「質量%」を表す。塗工量は乾燥固形分量を示す。
実施例及び比較例の印刷用塗工紙を、以下の手順によって作製した。
<基紙>
紙料は下記の内容により調製した。
LBKP(濾水度430mlcsf) 750質量部
NBKP(濾水度480mlcsf) 250質量部
填料 種類及び部数は表1~3に記載
硫酸アルミニウム 10質量部
アルキルケテンダイマーサイズ剤 0.7質量部
カチオン化澱粉 9質量部
ポリアクリルアミド系歩留り剤 0.1質量部
上記紙料を長網抄紙機で抄造し、表面サイズ剤に澱粉を用いてサイズプレスにより両面に塗工した。塗工量は1g/mに成るように調整した。サイズプレスに続いて、カレンダー処理を施して坪量55g/mの基紙を得た。
<第一塗工層の塗工層塗工液>
塗工層塗工液は下記の内容により調製した。
白色顔料 種類及び部数は表1~3に記載
澱粉 3質量部
SBR 7質量部
滑剤(ステアリン酸カルシウム) 0.4質量部
ポリアミド系印刷適性向上剤 0.5質量部
上記の内容で配合し、水で混合分散して、濃度60質量%に調整した。
<第二塗工層の塗工層塗工液>
塗工層塗工液は下記の内容により調製した。
白色顔料 種類及び部数は表1~3に記載
PVA 2質量部
SBR 18質量部
蛍光増白剤 0質量部/0.3質量部
滑剤(ステアリン酸カルシウム) 0.4質量部
ポリアミド系印刷適性向上剤 0.5質量部
上記の内容で配合し、水で混合分散して、濃度46質量%に調整した。
用いた材料は下記の通りである。
タルクには兵庫クレー社タルクを用いた。軽質炭酸カルシウムには奥多摩工業社タマパール(登録商標)TP-123を用いた。重質炭酸カルシウムには兵庫クレー社WH90を用いた。カオリンには日成共益社ハイドラファイン90を用いた。シリカには水澤化学工業社ミズカシル(登録商標)P-73を用いた。有機顔料1には中空型白色有機顔料のJSR社AE850を用いた。有機顔料2には中密有機顔料の旭化成社L8801を用いた。PVA(ポリビニルアルコール)には日本酢ビ・ポバール社JF-04を用いた。澱粉には王子コーンスターチ社P140を用いた。SBR(スチレンブタジエン系共重合樹脂)には旭化成社E1585を用いた。蛍光増白剤にはクラリアント社スチルベン系化合物であるLeucophor(登録商標) U liqを用いた。
<印刷用塗工紙>
基紙の両面に対して、第一塗工層の塗工層塗工液を塗工装置にブレードコーターを用いて塗工及び熱風乾燥機を用いて乾燥した。続けて第一塗工層の両面に対して、第二塗工層の塗工層塗工液を塗工装置にエアナイフコーターを用いて塗工及び熱風乾燥機を用いて乾燥し、印刷用塗工紙を得た。第一塗工層の塗工量は8g/mと成るように及び第二塗工層の塗工量は7g/mと成るように塗工条件を調整した。
得られた印刷用塗工紙について、下記の項目を評価した。
<ダル調>
オフセット印刷機(三菱重工業社、ダイヤ3H-4)を用い、平版オフセットプロセスインキを使用して4色(CMYK)印刷を印刷用塗工紙の片面に行った。印刷には、CMYK及び赤、青、緑の各色ベタ画像並びに黄土色系(C:35%、M:40%、Y:80%、K:0%)ベタ画像、人物写真画像、風景写真画像、並びに文字画像をランダムに配置した評価用画像を用いた。光沢感は、白紙部分の光沢感及び印刷部分の光沢感の観点から下記の基準で官能的に評価した。本発明において、印刷用塗工紙は、A又はBの評価であればダル調であるものとする。
A:白紙部分ではやや抑えた光沢感を有し、
印刷部分が光沢感を有する。
B:白紙部分ではやや抑えた光沢感を有し、
上記Aより劣るものの印刷部分が光沢感を有する。
C:白紙部分ではやや抑えた光沢感を有し、
上記Bより劣り印刷部分の光沢感が僅かである。
D:白紙部分ではマット調若しくは光沢感を有し、
又は印刷部分が光沢感を有しない。
<耐ブリスター性及び耐シワ性>
オフセット輪転印刷機(三菱重工業社、リソピアBT-2-600型)を用い、オフセット輪転用印刷インキ(大日本インキ化学工業社、ウェブワールドテラスN)を使用して4色(CMYK)印刷を印刷用塗工紙の片面に行った。また、印刷は、印刷速度300m/分及び乾燥機出口の紙面温度120℃とし、観察は、印刷が安定したところの印刷用塗工紙1000mを対象とした。印刷には、CMYK及び赤、青、緑の各色ベタ画像並びに黄土色系(C:35%、M:40%、Y:80%、K:0%)ベタ画像、人物写真画像、風景写真画像、並びに文字画像をランダムに配置した評価用画像を用いた。
耐ブリスター性は、得られた印刷物におけるブリスターの発生状況を目視で観察し、下記の基準で官能的に評価した。また、耐シワ性は、得られた印刷物におけるシワの発生状況を目視で観察し、下記の基準で官能的に評価した。
本発明において、印刷用塗工紙は、耐ブリスター性がA又はBの評価かつ耐シワ性がA又はBの評価であれば耐ブリスター性及び耐シワ性を有するものとする。
耐ブリスター性
A:ブリスターが概ね認められない。
B:ブリスターではないものの、僅かに膨らみ感の存在が認められる。
C:上記Bより劣り、ブリスターの存在が僅かに認められる。
D:上記Cより劣り、ブリスターの存在が認められる。
耐シワ性
A:シワが概ね認められない。
B:シワではないものの、微かにヨレ感の存在が認められる。
C:上記Bより劣り、シワの存在が極僅かに認められる。
D:上記Cより劣り、シワの存在が認められる。
<金色っぽさの印刷>
オフセット印刷機(三菱重工業社、ダイヤ3H-4)を用い、平版オフセットプロセスインキを使用して4色(CMYK)印刷を印刷用塗工紙の片面に行った。印刷には、CMYK及び赤、青、緑の各色ベタ画像並びに黄土色系(C:35%、M:40%、Y:80%、K:0%)ベタ画像、人物写真画像、風景写真画像、並びに文字画像をランダムに配置した評価用画像を用いた。印刷物を10人の被験者に渡し、被験者は、黄土色系ベタ画像の金色っぽさについて下記の基準で評価した。最終的な点数は、10人の評価結果を平均して小数点以下を四捨五入した。本発明において、印刷用塗工紙は、3又は4の評価であれば金色っぽさを出す印刷が良好であるものとする。
4:金色っぽさが十分感じられる。
3:上記4より劣るものの、金色っぽさが感じられる。
2:上記3より劣るものの、金色っぽさが幾分感じられる。
1:上記2より、金色っぽさが感じられない。
評価結果を表1~3に示す。
表1~3から、本発明に該当する実施例1~26は、ダル調であって、耐ブリスター性及び耐シワ性を有し、並びに金色っぽさを出す印刷が良好である印刷用塗工紙であると分かる。また、表1~3から、本発明の構成を満足しない比較例1~12は、ダル調、耐ブリスター性及び耐シワ性、並びに金色っぽさを出す印刷のいずれかを満足できないと分かる。

Claims (1)

  1. 木材パルプ及び填料を含有する基紙と、前記基紙の少なくとも片面に対して白色顔料及びバインダを含有する第一塗工層と、基紙を基準に前記第一塗工層の外側に対して白色顔料、バインダ及び蛍光増白剤を含有する第二塗工層とを有し、前記填料がタルク及び軽質炭酸カルシウムを含み、前記第一塗工層の白色顔料が重質炭酸カルシウム及びカオリンを含み、並びに前記第二塗工層の白色顔料が軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン及び有機顔料を含む印刷用塗工紙。
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