JP2023118336A - 非接触充電システム - Google Patents

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真輝 伊藤
Masateru Ito
光優 楠本
Mitsumasa Kusumoto
貴洋 平野
Takahiro Hirano
龍之介 山下
Ryunosuke Yamashita
大輝 田島
Daiki Tajima
勝也 小林
Katsuya Kobayashi
俊洋 中村
Toshihiro Nakamura
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Abstract

【課題】非接触受電方式のみに対応した車両の電欠を抑制することである。【解決手段】サーバ40の制御装置41は、送電装置60の使用予約の締め切り時刻が到来すると、複数の車両から使用予約の申請があったか否かを判断する(S3)。サーバ40の制御装置41は、複数の車両から使用予約の申請があった場合、各車両の受電方式を特定し(S5)、非接触受電方式のみに対応する車両があるか否かを判断する(S6)。サーバ40の制御装置41は、非接触受電方式のみに対応する車両がある場合、当該車両からの予約を確定させる(S7)。【選択図】図3

Description

本開示は、非接触充電システムに関する。
特開2020-10451号公報(特許文献1)には、受電ユニットを備え、路面に設けられた送電ユニットから非接触で伝送される電力を用いた車載バッテリの充電(以下「非接触充電」とも称する)が可能な車両が開示されている。
特開2020-10451号公報
非接触充電が可能な車両は普及途上であり、非接触充電を行なうための非接触充電設備(送電ユニット)の数は未だ少ないのが現状である。受電方式が非接触受電方式のみに対応した車両は、たとえば他の車両に使用されているために非接触充電設備が使用できないと、電欠してしまう可能性がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、非接触受電方式のみに対応した車両の電欠を抑制することである。
(1)本開示のある局面に係る非接触充電システムは、車両に搭載された受電装置に非接触で電力を送電する送電装置と、車両が対応している受電方式を示す情報を受信する通信装置と、送電装置を制御する制御装置とを備える。受電方式は、非接触受電方式および接触受電方式を含む。制御装置は、非接触受電方式のみに対応する車両である第1車両を、非接触受電方式および接触受電方式に対応する車両である第2車両よりも優先的に送電装置を使用させる。
上記構成によれば、非接触受電方式および接触受電方式に対応する車両である第2車両よりも非接触受電方式のみに対応する車両である第1車両が優先的に送電装置を使用することができる。これにより、送電装置を使用できないことに起因して、非接触受電方式のみに対応する第1車両が電欠してしまうことを抑制することができる。
(2)ある実施の形態においては、制御装置は、第1車両および第2車両からの送電装置の予約を受け付け、第2車両からの予約よりも、第1車両からの予約を優先して確定させる。
上記構成によれば、第2車両からの予約よりも、第1車両からの予約が優先して確定されるので、第1車両の充電機会を増加させることができる。したがって、送電装置を使用できないことに起因して第1車両が電欠してしまうことを抑制することができる。
(3)ある実施の形態においては、送電装置は、第1車両および第2車両が走行可能な充電レーンに設けられる。制御装置は、充電レーンを走行する車両台数が閾値以上である場合、第1車両の充電レーンへの進入を許可し、第2車両の充電レーンへの進入を許可しない。
上記構成によれば、充電レーンを走行する車両台数が閾値以上である場合であっても、第1車両の充電レーンへの進入が許可されるので、充電レーンを走行できない(送電装置を使用できない)ことに起因して、第1車両が電欠してしまうことを抑制することができる。
(4)ある実施の形態においては、第1車両および第2車両の各々は、バッテリを備える。第1車両および第2車両の各々には、非接触充電を実行してから次に非接触充電を実行できるようになるまでの期間が設けられている。制御装置は、第1車両および第2車両の各々に対する非接触充電の実行回数の上限値を設定し、上記期間におけるバッテリの平均充電量が低いほど、大きな上限値を設定する。第1車両の上記期間は、第2車両の上記期間よりも長く設定されている。
上記構成によれば、期間におけるバッテリの平均充電量が低いほど、大きな上限値が設定され、第1車両の期間は、第2車両の期間よりも長く設定されている。期間が長いほどバッテリの平均充電量が低くなり得るので、第1車両の上限値は、第2車両の上限値よりも大きく設定されやすい。したがって、第1車両の充電機会を増加させることができるので、送電装置を使用できないことに起因して第1車両が電欠してしまうことを抑制することができる。
本開示によれば、非接触受電方式のみに対応した車両の電欠を抑制することができる。
実施の形態1に係る非接触充電システムの全体構成を示す図である。 非接触充電を説明するための図である。 ある予約枠における非接触充電設備の使用予約を確定させる処理の手順を示すフローチャートである。 上限値の設定手法を説明するための図である。 マップを説明するための図である。 上限値を算出するための処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る非接触充電システムの全体構成を示す図である。 充電レーンの交通量の管理を説明するための図である。 充電レーンの交通量を管理するための処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<システム構成>
図1は、実施の形態1に係る非接触充電システム100の全体構成を示す図である。非接触充電システム100は、車両1,2と、非接触充電設備3とを備える。非接触充電設備3は、送電装置30と、サーバ40とを含む。送電装置30は、車両1,2が駐車可能な駐車スペースに設置される。車両1,2の各々は、送電装置30から非接触で電力を受けるように構成される。
車両1,2の各々は、通信ネットワークNWを介してサーバ40と通信可能に構成される。通信ネットワークNWは、たとえばインターネットと無線基地局とによって構築される広域ネットワークである。サーバ40は、たとえば通信線を介して通信ネットワークNWと接続されている。車両1,2の各々は、サーバ40に対して送電装置30の使用予約を行なうことができる。
車両1は、バッテリ12を動力源とする車両であり、たとえば、電気自動車である。車両1は、バッテリ12を充電するための電力の受電方式として非接触受電方式のみに対応する車両である。車両1は、受電コイル11を有する受電装置10と、バッテリ12とを含む。受電装置10は、車両1の底面に設けられ、たとえば、車両1の底面に設置されたバッテリ12の下面(路面側)に設けられる。車両1のドライバは、受電装置10(受電コイル11)が送電装置30(送電コイル31)と対向するように車両1の位置合わせを行なう。位置合わせが行なわれた状態において、送電装置30の送電コイル31は、受電装置10の受電コイル11へ磁界を通じて非接触で送電する。車両1は、送電装置30から非接触で伝送された電力を用いてバッテリ12の非接触充電を行なう。なお、車両1は、バッテリ12の受電方式として非接触受電方式のみに対応する車両であればよく、電気自動車に限られるものではない。車両1は、たとえば、ハイブリッド車であってもよい。なお、車両1は、本開示に係る「第1車両」の一例に相当する。
車両2は、バッテリ22を動力源とする車両であり、たとえば、電気自動車である。車両2は、バッテリ22を充電するための電力の受電方式として非接触受電方式および接触受電方式に対応する車両である。車両2は、受電コイル21を有する受電装置20と、バッテリ22とを含む。受電装置20は、車両2の底面に設けられ、たとえば、車両2の底面に設置されたバッテリ22の下面(路面側)に設けられる。車両2のドライバは、受電装置20(受電コイル21)が送電装置30(送電コイル31)と対向するように車両2の位置合わせを行なう。位置合わせが行なわれた状態において、送電装置30の送電コイル31は、受電装置20の受電コイル21へ磁界を通じて非接触で送電する。車両2は、送電装置30から非接触で伝送された電力を用いてバッテリ22の非接触充電を行なう。なお、車両2は、バッテリ12の受電方式として非接触受電方式および接触受電方式に対応する車両であればよく、電気自動車に限られるものではない。車両2は、たとえば、プラグインハイブリッド車であってもよい。なお、車両2は、本開示に係る「第2車両」の一例に相当する。
図2は、非接触充電を説明するための図である。図2には、受電装置10および送電装置30が示されている。図2では、車両1の非接触充電を例として説明するが、車両2の非接触充電についても同様である。すなわち、車両2の受電装置20は、車両1の受電装置10と同様の構成を有する。
受電装置10は、受電部13と、フィルタ回路14と、整流部15と、リレー回路16と、充電ECU(Electronic Control Unit)17と、通信部18とを含む。
送電装置30は、力率改善(PFC(Power Factor Correction))回路33と、インバータ34と、フィルタ回路35と、送電部36と、送電ECU37と、通信部38とを含む。
非接触充電システム100においては、送電装置30において、商用系統電源等の交流電源32から受ける電力がPFC回路33で整流および昇圧されてインバータ34へ供給される。インバータ34は、PFC回路33で整流された電力を交流電力に変換して出力する。インバータ34から出力される交流電力は、フィルタ回路35を通じて送電部36へ供給される。送電部36および受電部13の各々は、共振回路を含み、送電電力の周波数において共振するように設計されている。
インバータ34からフィルタ回路35を通じて送電部36へ交流の電力が供給されると、送電部36に含まれる送電コイル31と、受電部13に含まれる受電コイル11との間に形成される磁界を通じて、送電部36から受電部13へエネルギー(電力)が移動する。受電部13へ移動したエネルギー(電力)は、フィルタ回路14および整流部15を通じてバッテリ12へ供給される。これにより、バッテリ12が充電される。
バッテリ12は、再充電可能な直流電源であり、たとえばニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池等の二次電池を含んで構成される。二次電池は、正極と負極との間に液体電解質を有する二次電池であってもよいし、固体電解質を有する二次電池(全固体電池)であってもよい。
リレー回路16は、整流部15とバッテリ12との間に設けられる。リレー回路16は、送電装置30によるバッテリ12の充電時にオン(導通状態)に制御される。なお、送電装置30によるバッテリ12の充電を行なわない場合には、リレー回路16はオフ状態(非導通状態)に制御される。
送電ECU37は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、各種信号を入出力するための入出力ポート等を含み(いずれも図示せず)、送電装置30における各種機器の制御を実行する。たとえば、送電ECU37は、送電装置30から受電装置10への電力伝送が行なわれるときに、PFC回路33およびインバータ34のスイッチング制御を実行する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
送電装置30の通信部38と車両1(受電装置10)の通信部18とは、互いの距離が所定距離未満である場合に、互いに無線通信(たとえば、無線LAN(Local Area Network)の規格の一つであるWiFi(登録商標)等)を確立するように構成される。通信部38は、車両1との無線通信が確立された状態において、送電装置30の情報を受電装置10に出力したり、受電装置10からの情報を受信したりする。通信部18は、送電装置30との無線通信が確立された状態において、受電装置10の情報を送電装置30に出力したり、送電装置30からの情報を受信したりする。
充電ECU17は、CPU、メモリ、入出力ポート等を含み(いずれも図示せず)、受電装置10における各種機器の制御を行なう。たとえば、充電ECU17は、送電装置30から受電する場合には、リレー回路16を導通状態に制御する。また、充電ECU17は、送電装置30から受電しない場合には、リレー回路16を非導通状態に制御する。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
再び図1を参照し、車両2は、インレット29をさらに含む。インレット29は、不図示の接触充電設備に備えられた充電ケーブルのコネクタが接続可能に構成される。インレット29にコネクタが接続された状態で、車両2は、充電ケーブルを介して、接触充電設備から電力の供給を受ける。車両2は、接触充電設備から供給された電力を用いてバッテリ22の接触充電を行なう。接触充電設備は、車両2に直流電力を供給するDC(Direct Current)充電設備であってもよいし、車両2に交流電力を供給するAC(Alternating current)充電設備であってもよい。なお、車両2が、DC充電設備から供給される直流電力を用いてバッテリ22を充電するDC充電、および、AC充電設備から供給される交流電力を用いてバッテリ22を充電するAC充電の両方を実行可能に構成される場合には、DC充電設備およびAC充電設備の各々のコネクタに対応するインレットが車両2に設けられる。
サーバ40は、送電装置30(非接触充電設備3)の使用予約を管理する。サーバ40は、制御装置41と、記憶装置42と、通信装置43とを備える。制御装置41は、たとえばCPUを含み、送電装置30の使用予約を管理するための制御を実行する。記憶装置42は、格納された情報を保存可能に構成される。記憶装置42には、プログラムのほか、プログラムで使用される情報(たとえば、マップ、数式、および各種パラメータ)が記憶されている。この実施の形態では、記憶装置42に記憶されているプログラムを制御装置41が実行することで、使用予約を管理するための各種制御が実行される。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。なお、実施の形態1に係る制御装置41は、本開示に係る「制御装置」の一例に相当する。
通信装置43は、通信ネットワークNWを介して車両1,2の各々と通信が可能に構成される。また、通信装置43は、送電装置30の通信部38(図2)と通信可能に構成される。
なお、サーバ40は、本実施の形態のように送電装置30とは別体として設けられてもよいし、送電装置30内に設けられてもよい。
制御装置41は、車両1,2からの送電装置30(非接触充電設備3)の使用予約の申請を受け付ける。本実施の形態では、一例として、使用予約には所定の時間枠(たとえば30分単位の枠)が設けられている。制御装置41は、受け付けた使用予約に対して、所定のアルゴリズム(後述)に従い予約を確定させる。使用予約が確定された車両(たとえば車両1)のドライバは、予約時間に送電装置30の設置場所まで車両1を移動させ、送電装置30と受電装置10の位置合わせを行ない、非接触充電によりバッテリ12を充電する。なお、車両1が自動運転可能に構成される場合には、車両1は、予約時間に送電装置30の設置場所に到着するように移動する。
ここで、非接触充電設備3の設置数は未だ少ないのが現状である。非接触受電方式のみに対応する車両1は、非接触充電設備3でしかバッテリ12を充電することができない。他の車両(たとえば車両2)が使用しているために非接触充電設備3が使用できないと、車両1は電欠してしまう可能性がある。
そこで、実施の形態1では、サーバ40は、使用予約の申請を受け付けた場合に即座に予約を確定させるのではなく、対象の予約枠の開始時刻(予約時刻)の所定時間前まで継続して使用予約の申請を受け付ける。そして、サーバ40は、予約時刻の所定時間前の時刻(以下「締め切り時刻」とも称する)が到来すると、その時点で使用予約を申請している車両の中から、車両が対応する受電方式に基づいて、予約を確定させる車両を決定する。具体的には、サーバ40は、非接触受電方式にのみ対応している車両(たとえば車両1)を、接触受電方式にも対応している車両(たとえば車両2)よりも優先させて使用予約を確定させる。すなわち、サーバ40は、車両1と車両2が同じ予約枠に対して使用予約を申請している場合には、車両1の予約を確定させる。これにより、車両1は、車両2よりも非接触充電設備3を優先して使用することができる。その結果、車両1が非接触充電設備3を使用できる機会(すなわち充電機会)を増加させることができるので、非接触充電設備3を使用できないことに起因して車両1が電欠してしまうことを抑制することができる。
図3は、ある予約枠における非接触充電設備3の使用予約を確定させる処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、予約枠に対する使用予約の申請の受付の開始とともに、サーバ40の制御装置41により開始される。予約枠に対する使用予約の申請の受付を開始する時刻は、非接触充電設備3の管理者が、たとえば、過去の稼働実績等に基づいて適切に設定することができる。図3のフローチャートの各ステップ(以下ステップを「S」と略す)は、サーバ40の制御装置41によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部が、制御装置41内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
S1において、サーバ40の制御装置41は、非接触受電方式に対応した車両(車両1または車両2)からの使用予約の申請を受け付ける。ここでは、車両1,2の各々から使用予約の申請が行なわれたことを想定する。使用予約の申請には、予約枠を特定するための情報、車両を特定するための情報(以下「車両ID」とも称する)、および、車両が対応する受電方式を示す情報が含まれる。車両を特定するための情報(車両ID)は、たとえば、VIN(Vehicle Identification Number)であってもよい。なお、車両を特定するための情報は、車両を一意に特定できるものであればよく、他の情報であってもよい。車両が対応する受電方式を示す情報には、たとえば、車両1であれば、非接触受電方式のみを示す情報が含まれ、車両2であれば、非接触受電方式および接触受電方式を示す情報が含まれる。
S2において、サーバ40の制御装置41は、締め切り時刻が到来したか否かを判断する。サーバ40の制御装置41は、締め切り時刻が到来していないと判断すると(S2においてNO)、処理をS1に戻す。サーバ40の制御装置41は、締め切り時刻が到来したと判断すると(S2においてYES)、処理をS3に進める。
S3において、サーバ40の制御装置41は、複数の車両から使用予約の申請があったか否かを判断する。サーバ40の制御装置41は、複数の車両から使用予約の申請がなかったと判断すると(S3においてNO)、処理をS4に進める。すなわち、サーバ40の制御装置41は、いずれの車両からも使用予約の申請がなかった場合、および、使用予約の申請をした車両が1台であった場合に処理をS4に進める。一方、サーバ40の制御装置41は、複数の車両から使用予約の申請があったと判断すると(S3においてYES)、処理をS5に進める。本実施の形態で想定するように、車両1,2の各々から使用予約の申請が行なわれた場合には、処理はS5に進められる。
S4において、サーバ40の制御装置41は、S3で使用予約の申請をした車両が1台であったと判断している場合には、当該車両からの予約を確定させる。また、サーバ40の制御装置41は、S3でいずれの車両からも使用予約の申請がなかったと判断している場合には、非接触充電設備3の予約を確定させることなく、処理を終了させる。なお、いずれの車両からも使用予約の申請がなされなかった場合には、継続して使用予約の申請を受け付けてもよい。そして、使用予約の申請があった場合には、当該申請に対して即座に予約を確定させてもよい。
S5において、サーバ40の制御装置41は、使用予約の申請を行なった車両の各々の受電方式を特定する。具体的には、サーバ40の制御装置41は、使用予約の申請に含まれる受電方式を示す情報に基づいて、各車両の受電方式を特定する。たとえば、サーバ40の制御装置41は、車両1が対応する受電方式は非接触受電方式のみであり、車両2はが対応する受電方式は非接触受電方式および接触受電方式であると特定する。
S6において、サーバ40の制御装置41は、使用予約の申請を行なった車両の中に、非接触受電方式のみに対応する車両があるか否かを判断する。サーバ40の制御装置41は、非接触受電方式のみに対応する車両があると判断した場合(S6においてYES)、処理をS7に進める。サーバ40の制御装置41は、非接触受電方式のみに対応する車両がないと判断した場合(S6においてNO)、処理をS8に進める。本実施の形態で想定するように、車両1,2の各々から使用予約の申請が行なわれた場合には、車両1からの使用予約の申請が含まれているので、処理はS7に進められる。
S7において、サーバ40の制御装置41は、非接触受電方式のみに対応する車両からの予約を確定させる。すなわち、サーバ40の制御装置41は、車両1からの予約を確定させる。一方、サーバ40の制御装置41は、車両2からの予約を確定させない。この場合、サーバ40の制御装置41は、通信装置43を介して、車両2に予約が成立しなかった旨を通知してもよい。なお、複数の非接触受電方式のみに対応する車両から使用予約の申請があった場合には、サーバ40の制御装置41は、たとえば、非接触受電方式のみに対応する車両からの使用予約の先着順に基づいて予約を確定させてもよい。あるいは、サーバ40の制御装置41は、複数の非接触受電方式のみに対応する車両のうち、バッテリのSOC(State Of Charge)が最も少ない車両の使用予約を確定させてもよい。
S8において、サーバ40の制御装置41は、使用予約の先着順に基づいて予約を確定させる。S8では、非接触受電方式および接触受電方式に対応する複数の車両から使用予約の申請が行なわれたことが想定される。この場合、サーバ40の制御装置41は、最も早く使用予約を申請した車両からの予約を確定させる。なお、S8における予約の確定手法は、先着順に限られるものではなく、たとえば、車両のバッテリのSOCが少ない車両の予約を確定させる等、他の手法を適用することもできる。この場合には、たとえばS1において、サーバ40の制御装置41は、車両からSOCの情報を取得すればよい。
以上のように、実施の形態1に係る非接触充電システム100において、サーバ40は、送電装置30(非接触充電設備3)の使用予約の申請を受け付けた場合に即座に予約を確定させるのではなく、対象の予約枠の締め切り時刻まで継続して使用予約の申請を受け付ける。そして、サーバ40は、締め切り時刻が到来すると、その時点で使用予約を申請している車両の中から、車両が対応する受電方式に基づいて、予約を確定させる車両を決定する。具体的には、サーバ40は、非接触受電方式にのみ対応している車両1を、非接触受電方式および接触受電方式に対応している車両2よりも優先し、非接触受電方式にのみ対応している車両1からの予約を確定させる。これにより、車両1は、車両2よりも非接触充電設備3を優先して使用することができる。その結果、車両1が非接触充電設備3を使用できる機会(すなわち充電機会)を増加させることができるので、非接触充電設備3を使用できないことに起因して車両1が電欠してしまうことを抑制することができる。
[変形例1]
実施の形態1では、非接触受電方式にのみ対応している車両1を、非接触受電方式および接触受電方式に対応している車両2よりも優先し、非接触受電方式にのみ対応している車両1からの非接触充電設備3の予約を確定することにより、車両1が電欠してしまうことを抑制した。変形例1では、所定期間(たとえば1日)の非接触充電の回数に上限値を設け、非接触受電方式にのみ対応している車両1の上限値が、非接触受電方式および接触受電方式に対応している車両2の上限値よりも大きくなる可能性を高めるようにする。これにより、非接触受電方式にのみ対応している車両1の充電機会を増加させ、非接触受電方式にのみ対応している車両1が電欠してしまうことを抑制する。以下、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は、上限値の設定手法を説明するための図である。図4には、車両1,2の各々について、禁止期間と時間との関係が示されている。変形例1では、車両1,2には、非接触充電を終えると、次に非接触充電を行なえるようになるまでに非接触充電の実行が禁止される禁止期間が設けられる。すなわち、禁止期間は、非接触充電を終えてから次に非接触充電を行なえるようになるまでの期間である。車両1,2は、非接触充電を終えると、設定された禁止期間が経過するまで非接触充電を実行することができない。具体的には、車両1,2の充電ECUは、禁止期間においては、バッテリを充電するための制御を実行しない。さらに、サーバ40は、車両1,2からの禁止期間中に実行時間が含まれる送電装置30の使用予約を受け付けない。
上限値は、禁止期間におけるバッテリのSOCの平均値に基づいて設定される。具体的には、上限値は、禁止期間におけるバッテリのSOCの平均値が高いほど少なく設定され、禁止期間におけるバッテリのSOCの平均値が低いほど多く設定される。
図4を参照して、車両1に対して設定される禁止期間(以下「第1禁止期間」とも称する)は、車両2に対して設定される禁止期間(以下「第2禁止期間」とも称する)よりも長い期間に設定される。
図4に示す例では、車両1,2ともに、時刻t0に非接触充電が開始され、時刻t1に非接触充電が完了したことを想定する。
非接触受電方式および接触受電方式に対応している車両2には、時刻t1から時刻t2までの禁止期間(第2禁止期間)が設定される。非接触受電方式にのみ対応している車両1には、時刻t1から時刻t3(>t2)までの禁止期間(第1禁止期間)が設定される。第1禁止期間は、第2禁止期間よりも長い期間である。
車両1の充電ECU17は、非接触充電を完了させると、たとえば図示しないタイマを用いて時間を計測し、非接触充電が完了してから(時刻t1から)第1禁止期間が経過するまで(時刻t3まで)非接触充電の実行を禁止する。同様に、車両2の充電ECU(図示せず)も、非接触充電を完了させると、たとえば図示しないタイマを用いて時間を計測し、非接触充電が完了してから(時刻t1から)第2禁止期間が経過するまで(時刻t2まで)非接触充電の実行を禁止する。
車両1の充電ECU17は、たとえば、所定の周期毎にバッテリ12の不図示の監視ユニット(電流センサ、電圧センサおよび温度センサを含む)から検出値を取得し、当該検出値に基づいてバッテリ12のSOCを算出する。また、車両1の充電ECU17は、所定の周期毎に算出したSOCを用いて、第1禁止期間における平均SOCを算出する。同様に、車両2の充電ECUは、たとえば、所定の周期毎にバッテリ12の不図示の監視ユニット(電流センサ、電圧センサおよび温度センサを含む)から検出値を取得し、当該検出値に基づいてバッテリ22のSOCを算出する。また、車両2の充電ECUは、所定の周期毎に算出したSOCを用いて、第2禁止期間における平均SOCを算出する。
車両1は、所定期間(たとえば1日)の第1禁止期間における平均SOCを算出すると、算出された第1禁止期間における平均SOCをサーバ40に送信する。車両2は、所定期間の第2禁止期間における平均SOCを算出すると、算出された第2禁止期間における平均SOCをサーバ40に送信する。
サーバ40の制御装置41は、1つ前の所定期間(たとえば前日)の禁止期間における平均SOCに基づいて、上限値を算出する。具体的には、たとえば所定期間(0:00~23:59)が1日であることを想定すると、制御装置41は、前日の第1禁止期間における平均SOCを車両1から取得し、取得された第1禁止期間の平均SOCをマップ(図5)に照会させることにより、車両1に対する上限値を算出する。また、制御装置41は、前日の第2禁止期間における平均SOCを車両2から取得し、取得された第2禁止期間の平均SOCをマップ(図5)に照会させることにより、車両2に対する上限値を算出する。以下では、車両1に対する上限値を算出することを例にして説明するが、車両2に対する上限値も同様にして算出される。
図5は、マップを説明するための図である。マップは、禁止期間における平均SOC(図5ではAaveと表記している)と上限値との関係を定めたものである。図5に示す例では、禁止期間における平均SOC(Aave)に応じて、4つの上限値n1~n4(n1>n2>n3>n4)が設定されている。なお、設定される上限値の数は4つに限られるものではなく、少なくとも2つの上限値が設定されればよい。
禁止期間における平均SOC(Aave)が値A1より小さい場合には、上限値n1が割り当てられる。禁止期間における平均SOC(Aave)が値A1以上、かつ、値A2(>A1)より小さい場合には、上限値n2が割り当てられる。禁止期間における平均SOC(Aave)が値A2以上、かつ、値A3(>A2)より小さい場合には、上限値n3が割り当てられる。禁止期間における平均SOC(Aave)が値A3以上である場合には、上限値n4が割り当てられる。すなわち、マップは、禁止期間における平均SOC(Aave)が低いほど、大きな上限値を割り当てる。
マップは、たとえば、非接触充電システム100の仕様等に基づいて予め定められ、記憶装置42に記憶しておくことができる。マップは、非接触充電システム100に含まれる車両1,2の数、非接触充電設備3の数、車両1,2に搭載されるバッテリの仕様、非接触充電設備3の仕様等を考慮して定められてもよい。
サーバ40の制御装置41は、記憶装置42からマップを読み出し、読み出されたマップに第1禁止期間における平均SOC(Aave)を照会させて上限値を算出する。
一方、車両1の充電ECU17は、車両1が所定期間に行なった非接触充電の回数(充電回数)をメモリに記憶しており、たとえば、非接触充電設備3の予約を行なう際に、充電回数をサーバ40に送信する。制御装置41は、車両1から受けた充電回数を車両IDと紐付けて記憶装置42に記憶する。制御装置41は、所定期間において、車両1の非接触充電の回数が上限値を超えることになる非接触充電設備3の予約を受け付けない。なお、車両1が所定期間に行なった非接触充電の回数は、サーバ40が管理する構成を採用することも可能である。この場合には、制御装置41は、車両IDとともに車両1の充電回数を記憶装置42に記憶させる。
ここで、上述のとおり、第1禁止期間は、第2禁止期間よりも長く設定されている。禁止期間には、車両を走行させたり、車載機器を駆動させたりすることにより、バッテリの電力が使用される。したがって、禁止期間が長いほどSOCが低下する可能性が高くなり、禁止期間における平均SOCも低くなり易い。禁止期間における平均SOC(Aave)に基づいて上限値が設定されるので、非接触受電方式にのみ対応している車両1に設定される上限値は、非接触受電方式および接触受電方式に対応している車両2に設定される上限値よりも大きくなる可能性が高くなる。したがって、車両2よりも車両1の非接触充電の機会を増加させることができ、車両2よりも優先して車両1の非接触充電を行なうことができる。
図6は、上限値を算出するための処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、所定期間が開始される毎(たとえば1日の開始(0:00)時毎)に車両1の充電ECU17およびサーバ40の制御装置41により開始される。図6のフローチャートの各ステップは、車両1の充電ECU17およびサーバ40の制御装置41によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部が、充電ECU17および/または制御装置41内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
S10において、車両1の充電ECU17は、監視ユニットの検出結果に基づいて、バッテリ12のSOCを算出する。
S12において、車両1の充電ECU17は、S10で算出したバッテリ12のSOCが禁止期間(第1禁止期間)のものであるか否かを判断する。換言すれば、車両1の充電ECU17は、現時点が第1禁止期間であるか否かを判断する。車両1の充電ECU17は、S10で算出したSOCが第1禁止期間のものであると判断すると(S12においてYES)、処理をS14に進める。車両1の充電ECU17は、S10で算出したSOCが第1禁止期間のものでないと判断すると(S12においてNO)、S14の処理をスキップさせて処理をS16に進める。
S14において、車両1の充電ECU17は、S10で算出されたSOCを用いて、第1禁止期間におけるバッテリ12の平均SOCを更新する。当該フローチャートが開始されてから1回目にS14の処理が実行されるときには、平均SOCはS10で算出されたSOCと同値である。2回目以降にS14の処理が実行されるときには、前回までに算出されている平均SOCと今回のS10で算出されたSOCとを用いて平均SOCが更新される。
S16において、車両1の充電ECU17は、所定期間が経過したか否かを判断する。車両1の充電ECU17は、所定期間が経過していない場合には(S16においてNO)、処理をS10に返す。すなわち、車両1の充電ECU17は、所定期間が経過するまで、第1禁止期間の平均SOCを更新する。車両1の充電ECU17は、所定期間が経過した場合には(S16においてYES)、処理をS18に進める。
S18において、車両1の充電ECU17は、これまでの処理で更新された第1禁止期間の平均SOCをサーバ40に送信する。この際、車両1の充電ECU17は、たとえば車両ID等の車両1を特定できる情報とともに第1禁止期間の平均SOCをサーバ40に送信する。
S20において、サーバ40の制御装置41は、通信装置43を介して、車両1から第1禁止期間の平均SOCを取得する。
S22において、サーバ40の制御装置41は、記憶装置42からマップを読み出す。
S24において、サーバ40の制御装置41は、S20で取得された第1禁止期間の平均SOCをマップに照会させて上限値を算出する。
S26において、サーバ40の制御装置41は、車両1を特定するための車両IDに紐付けて、S24で算出された上限値を記憶装置42に記憶させる。この上限値は、次の所定期間における車両1の非接触充電の上限回数として用いられる。
以上のように、変形例1では、非接触充電の禁止期間を設けるとともに、所定期間(たとえば1日)の非接触充電の回数に上限値を設ける。上限値は、禁止期間におけるバッテリの平均SOCに基づいて定められる。具体的には、上限値は、禁止期間におけるバッテリの平均SOCが高いほど少なく、禁止期間におけるバッテリの平均SOCが低いほど多くなるように設定される。そして、禁止期間は、非接触受電方式および接触受電方式に対応している車両2よりも、非接触受電方式のみに対応している車両1の方が長くなるように設定される。禁止期間には、車両を走行させたり、車載機器を駆動させたりすることにより、バッテリの電力が使用される。したがって、禁止期間が長いほどSOCが低下する可能性が高くなり、禁止期間における平均SOCも低くなり易い。禁止期間における平均SOCに基づいて上限値が設定されるので、非接触受電方式にのみ対応している車両1に設定される所定期間の非接触充電の上限値は、非接触受電方式および接触受電方式に対応している車両2に設定される所定期間の非接触充電の上限値よりも大きくなる可能性が高くなる。したがって、車両1の非接触充電の機会を増加させることができる。その結果、非接触充電設備3を使用できないことに起因して車両1が電欠してしまうことを抑制することができる。
なお、変形例1は、実施の形態1、後述の実施の形態2または変形例2と組み合わせることも可能である。
[実施の形態2]
実施の形態1および変形例1では、送電装置30が設置された駐車スペースに車両1,2を駐車させて、車載のバッテリを充電する非接触充電設備3を例に説明した。実施の形態2では、走行レーンに送電装置が設けられた非接触充電設備5を例に説明する。
図7は、実施の形態2に係る非接触充電システム200の全体構成を示す図である。非接触充電システム200は、車両1,2と、非接触充電設備5とを備える。非接触充電設備5は、送電システム60と、サーバ70とを含む。送電システム60は、道路に設けられており、頭上を走行する車両1,2に非接触で電力の供給を行なう。車両1,2の各々は、送電システム60(より特定的には、送電コイル62)から電力を受けるように構成される。車両1,2の各々は、通信ネットワークNWを介してサーバ70と通信可能に構成される。通信ネットワークNWは、たとえばインターネットと無線基地局とによって構築される広域ネットワークである。サーバ70は、たとえば通信線を介して通信ネットワークNWと接続されている。送電システム60は、サーバ70と無線通信可能に構成される。
車両1,2の各々は、実施の形態1で説明した構成に加えて、さらに、ナビゲーション装置を含む。車両1,2の各々の他の構成は、実施の形態1で説明したとおりであるので、ここでは繰り返し説明しない。また、ここでは、車両1を例にしてナビゲーション装置について説明するが、車両2のナビゲーション装置も同様の機能を備える。
車両1は、ナビゲーション装置80を含む。ナビゲーション装置80は、制御装置81と、記憶装置82と、GPSモジュール83と、報知装置84とを含む。
記憶装置82は、地図情報を記憶している。GPSモジュール83は、図示しないGPS衛星からの信号(GPS信号)を受信するように構成される。制御装置81は、GPS信号を用いて車両1の位置を特定する。制御装置81は、地図情報を参照して、車両1の現在位置から目的地までの最適ルート(たとえば、最短ルート)を見つけるための経路探索を行なうように構成される。
報知装置84は、表示装置および音声出力装置のうちの少なくとも1つを含んで構成される。報知装置84は、制御装置81からの指令に従って、表示装置に情報を表示させたり、音声出力装置に音声出力(たとえば情報の読み上げ)をさせたりする。たとえば、報知装置84は、表示装置に探索されたルートを表示させたり、音声出力装置にガイド音声を出力させたりしてもよい。
サーバ70は、送電システム60、および、送電システム60が地面下に設けられた道路(以下、道路のうちの送電システム60が設けられた一定の区間を「充電レーン」とも称する)Rの交通量を制御する。充電レーンRは、たとえば、ある車線の一部区間に設けられる。
送電システム60は、複数の送電装置61と、制御装置66と、通信装置67と、リレーRYと、電源ラインPLとを含む。
複数の送電装置61の各々は、送電コイル62と、電力変換回路63と、監視モジュール64とを含む。複数の電力変換回路63の各々は、電源ラインPLに接続されている。電源ラインPLには、リレーRYが設けられている。監視モジュール64は電力変換回路63ごとに設けられている。監視モジュール64は、対応する電力変換回路63から送電コイル62を経て外部へ出力される電力を検出するセンサを含む。なお、送電システム60に含まれる送電装置61の数は、適宜設定することができる。
電力変換回路63は送電コイル62ごとに設けられている。電力変換回路63は、対応する送電コイル62に電気的に接続されている。送電装置61に含まれる各電力変換回路63は電源ラインPLに電気的に接続されている。電源ラインPLは、リレーRYを介して、電源65(たとえば、電力系統)に電気的に接続されている。リレーRYは、制御装置66によって制御される。リレーRYは、電源ラインPLと電源65との接続と遮断とを切り替えるように構成される。リレーRYは、たとえば、基本的には開状態(遮断状態)になっており、送電装置61が電力を供給するときに閉状態(接続状態)にされる。
電力変換回路63は、たとえば、制御装置66によって制御されるインバータを含む。リレーRYが閉状態(接続状態)であるときに、電力変換回路63は、電源ラインPLから電力の供給を受けて、非接触電力送電のための電力を生成し、生成した電力を送電コイル62へ出力する。たとえば、電力変換回路63から送電コイル62に交流電力が供給されることによって送電コイル62の周囲に電磁界が形成され、その電磁界を通じて送電コイル62と車両1の受電コイル11とが電気的に結合し、非接触充電設備5から車両1へ非接触で電力が伝送される。
監視モジュール64は、電力変換回路63の状態を検出する各種センサ(たとえば、電流センサ、電圧センサ、および温度センサ)を含み、検出結果を制御装置66へ出力する。監視モジュール64は、対応する電力変換回路63および送電コイル62を経て充電レーンR上の車両1に供給される電力を検出するように構成される。
通信装置67は、遠距離通信モジュールと近距離通信モジュールとを含む。制御装置66は、遠距離通信モジュールによって通信ネットワークNWにアクセスし、通信ネットワークNWを通じてサーバ70と無線通信を行なうように構成される。また、制御装置66は、近距離通信モジュールによって車両1(たとえば、充電ECU17(図2))と近距離無線通信を行なうように構成される。このため、車両1が充電レーンRに入り、送電システム60に接近すると、両者の間での近距離無線通信による情報のやり取りが可能になる。
サーバ70は、制御装置71と、記憶装置72と、通信装置73とを含む。通信装置73は、通信ネットワークNWを通じて車両1,2および送電システム60の各々と通信を行なうように構成される。制御装置71は、通信装置73を介して、送電システム60および車両1,2の各々と双方向に情報のやり取りを行なうように構成される。なお、実施の形態2に係る制御装置71は、本開示に係る「制御装置」の一例に相当する。
制御装置71は、たとえばCPUを含み、充電レーンRの交通量を管理するための制御を実行する。記憶装置72は、格納された情報を保存可能に構成される。記憶装置72には、プログラムのほか、プログラムで使用される情報(たとえば、マップ、数式、および各種パラメータ)が記憶されている。この実施の形態では、記憶装置72に記憶されているプログラムを制御装置71が実行することで、使用予約を管理するための各種制御が実行される。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
また、記憶装置72は、充電レーンRを走行する車両台数の閾値Mthを記憶する。充電レーンRでの受電を求めて多くの車両が充電レーンRに進入すると、充電レーンRが混雑したり、渋滞が発生したりする可能性がある。スムーズな交通を維持する観点から渋滞等を発生させることは望ましくない。一方で、非接触受電方式にのみ対応している車両1の電欠を抑制する施策も重要である。そこで、実施の形態2に係るサーバ70は、充電レーンRを走行する車両台数の閾値Mthを設ける。制御装置71は、閾値Mthを基準として充電レーンRを走行する車両の台数を管理する。閾値Mthは、たとえば、充電レーンRの距離、充電レーンRの制限速度等に基づいて設定されてもよい。
図8は、充電レーンRの交通量の管理を説明するための図である。図8には、充電レーンRに進入しようとする車両1が示されている。図8では、道路上の位置P1から位置P2にかけて充電レーンRが設けられている。位置P1よりも所定距離手前の位置P0に、基準位置が設定される。基準位置の情報は、たとえば、サーバ70の記憶装置72に予め記憶されている。
サーバ70の制御装置71は、車両1が基準位置P0に到達すると、通信装置73を介して車両1と通信し、車両1から車両情報および送電要求の情報を取得する。車両情報は、たとえば、車両1を特定するための情報(車両ID)、および、車両1が対応する受電方式を示す情報が含まれる。送電要求の情報は、送電システム60からの送電を要求することを示す情報である。なお、送電要求の情報には、要求電力を示す情報等が含まれてもよい。
また、制御装置71は、車両1が充電レーンRの入り口である位置P1に到達すると、通信装置73を介して車両1と通信し、車両1から車両IDの情報を取得する。さらに、制御装置71は、車両1が充電レーンRの出口である位置P2に到達すると、通信装置73を介して車両1と通信し、車両1から車両IDの情報を取得する。
制御装置71は、位置P1に到達した車両から受ける車両IDの情報と、位置P2に到達した車両から受ける車両IDの情報とに基づいて、充電レーンRを走行する車両台数を判断する。あるいは、充電レーンRにカメラ等の撮影装置を設け、制御装置71は、撮影装置から受ける画像等に基づいて充電レーンRを走行する車両台数を判断してもよい。
制御装置71は、充電レーンRを走行する車両が閾値Mthに達したと判断すると、非接触受電方式および接触受電方式に対応する車両2が充電レーンRに進入することを禁止する。具体的には、制御装置71は、基準位置P0に到達した車両から受けた、車両が対応する受電方式を示す情報に基づいて、車両が対応する受電方式を認識する。制御装置71は、基準位置P0に到達した車両が非接触受電方式のみに対応する車両でない場合、当該車両の充電レーンRへの進入を許可しない。一方、制御装置71は、充電レーンRを走行する車両が閾値Mthに達した場合であっても、非接触受電方式のみに対応する車両1に対しては、充電レーンRへの進入を許可する。
図9は、充電レーンRの交通量を管理するための処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、車両が基準位置P0に到達したことを検知した際に、サーバ70の制御装置71により開始される。図9のフローチャートの各ステップは、制御装置71によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部が、制御装置71内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
S30において、サーバ70の制御装置71は、基準位置P0に到達した車両から車両情報および送電要求の情報を取得する。具体的には、サーバ70の制御装置71は、車両を特定するための情報(車両ID)、車両が対応する受電方式を示す情報、および、送電要求の情報を車両から取得する。
S32において、サーバ70の制御装置71は、充電レーンRを走行する車両の台数Mが、閾値Mth以上であるか否かを判断する。サーバ70の制御装置71は、充電レーンRを走行する車両の台数Mが閾値Mth以上であると判断すると(S32においてYES)、処理をS34に進める。サーバ70の制御装置71は、充電レーンRを走行する車両の台数Mが閾値Mth以上でないと判断すると(S32においてNO)、処理をS36に進める。
S34において、サーバ70の制御装置71は、S30で取得した受電方式を示す情報に基づいて、基準位置P0に到達した車両が非接触受電方式のみに対応する車両であるか否かを判断する。サーバ70の制御装置71は、非接触受電方式のみに対応する車両であると判断すると(S34においてYES)、処理をS36に進める。サーバ70の制御装置71は、非接触受電方式のみに対応する車両でないと判断すると、処理をS38に進める。なお、基準位置P0に到達した車両が、たとえば、非接触受電方式および接触受電方式に対応する車両、または、接触受電方式のみに対応する車両であった場合に、処理がS38に進められる。
S36において、サーバ70の制御装置71は、基準位置P0に到達した車両に対して、充電レーンRの走行を許可する。この場合において、サーバ70の制御装置71は、通信装置73を介して、充電レーンRの走行を許可する旨の情報を車両に送信してもよい。充電レーンRの走行を許可する旨の情報を受けた車両は、その旨を車両のドライバに対して報知する。具体的には、ナビゲーション装置の制御装置は、充電レーンRの走行が許可されたことを報知するように報知装置を制御する。これにより、報知装置は、たとえば、充電レーンRの走行が許可されたことを表示装置に表示させたり、充電レーンRの走行が許可されたことを音声出力装置に音声出力させたりする。車両のドライバは、充電レーンRの走行が許可されたことを認識すると、充電レーンRを走行し、送電システム60から電力の供給を受けて車載のバッテリを充電する。
なお、サーバ70の制御装置71は、車両から送電要求を受けている場合には、通信装置73を介して、当該車両の車両IDと送電要求とを送電システム60に送信する。送電システム60の制御装置66は、通信装置67と車両とが近距離無線通信を確立すると、通信装置67を介して車両から車両IDを取得する。送電システム60の制御装置66は、サーバ70から受けた車両IDと、車両から受けた車両IDとが一致することを確認すると、送電要求に従って、当該車両が頭上を通過するタイミングで車両に対して送電を行なうように複数の送電装置61を制御する。
S38において、サーバ70の制御装置71は、基準位置P0に到達した車両に対して、充電レーンRの走行を許可しない。この場合において、サーバ70の制御装置71は、通信装置73を介して、充電レーンRの走行を許可しない旨の情報を車両に送信してもよい。充電レーンRの走行を許可しない旨の情報を受けた車両は、その旨を車両のドライバに対して報知する。具体的には、ナビゲーション装置の制御装置は、充電レーンRの走行が許可されなかったことを報知するように報知装置を制御する。これにより、報知装置は、たとえば、充電レーンRの走行が許可されなかったことを表示装置に表示させたり、充電レーンRの走行が許可されなかったことを音声出力装置に音声出力させたりする。車両のドライバは、充電レーンRの走行が許可されなかったことを認識すると、車線変更し、車両が充電レーンRを走行しないようにする。
なお、サーバ70の制御装置71は、充電レーンRの走行を許可しなかった車両の車両IDを送電システム60に送信しない。したがって、仮に充電レーンRの走行が許可されなかった車両が充電レーンRへ進入したとしても、送電システム60は、当該車両に対して送電を行なわない。
以上のように、実施の形態2に係る非接触充電システム200において、サーバ70は、充電レーンRを走行する車両台数Mが閾値Mth以上である場合には、非接触受電方式のみに対応する車両の充電レーンRへの進入(すなわち、充電レーンRの走行)を許可する一方で、非接触受電方式のみに対応する車両でない車両の充電レーンRへの進入(すなわち、充電レーンRの走行)を許可しない。これにより、たとえば、非接触受電方式のみに対応する車両である車両1は、非接触受電方式のみに対応する車両でない車両2よりも充電レーンRを優先して使用することができる。その結果、非接触受電方式のみに対応する車両1が、たとえば渋滞等で充電レーンRに進入できなことにより電欠してしまうことを抑制することができる。
また、充電レーンRを走行する車両台数Mが閾値Mth以上になった場合に、非接触受電方式のみに対応する車両でない車両の充電レーンRへの進入が抑制されるので、充電レーンRに渋滞等が発生することを抑制することができる。
[変形例2]
実施の形態2では、充電レーンRを走行する車両台数Mが閾値Mth以上である場合には、非接触受電方式のみに対応する車両の充電レーンRへの進入を許可し、非接触受電方式のみに対応する車両でない車両の充電レーンRへの進入を許可しないようにした。非接触受電方式のみに対応する車両であっても、充電レーンRの走行中に受電を望まないこともあり得る。そこで、サーバ70の制御装置71は、充電レーンRを走行する車両台数Mが閾値Mth以上である場合に、非接触受電方式のみに対応しており、かつ、基準位置P0に到達した際に送電要求を送信した車両の充電レーンRへの進入を許可し、非接触受電方式のみに対応しており、かつ、基準位置P0に到達した際に送電要求を送信しなかった車両、および、非接触受電方式のみに対応する車両でない車両の充電レーンRへの進入を許可しないようにしてもよい。これにより、非接触受電方式のみに対応する車両1が、たとえば渋滞等で充電レーンRに進入できなことにより電欠してしまうことをさらに抑制することができる。
今回開示された実施の形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 車両、3,5 非接触充電設備、10,20 受電装置、11,21 受電コイル、12,22 バッテリ、13 受電部、14 フィルタ回路、15 整流部、16 リレー回路、17 充電ECU、18 通信部、29 インレット、30 送電装置、31 送電コイル、32 交流電源、33 回路、34 インバータ、35 フィルタ回路、36 送電部、37 送電ECU、38 通信部、40 サーバ、41 制御装置、42 記憶装置、43 通信装置、60 送電システム、61 送電装置、62 送電コイル、63 電力変換回路、64 監視モジュール、65 電源、66 制御装置、67 通信装置、70 サーバ、71 制御装置、72 記憶装置、73 通信装置、80 ナビゲーション装置、81 制御装置、82 記憶装置、83 GPSモジュール、84 報知装置、100,200 非接触充電システム、NW 通信ネットワーク、PL 電源ライン、R 充電レーン、RY リレー。

Claims (4)

  1. 車両に搭載された受電装置に非接触で電力を送電する送電装置と、
    前記車両が対応している受電方式を示す情報を受信する通信装置と、
    前記送電装置を制御する制御装置とを備え、
    前記受電方式は、非接触受電方式および接触受電方式を含み、
    前記制御装置は、前記非接触受電方式のみに対応する車両である第1車両を、前記非接触受電方式および前記接触受電方式に対応する車両である第2車両よりも優先的に前記送電装置を使用させる、非接触充電システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記第1車両および前記第2車両からの前記送電装置の予約を受け付け、
    前記第2車両からの予約よりも、前記第1車両からの予約を優先して確定させる、請求項1に記載の非接触充電システム。
  3. 前記送電装置は、前記第1車両および前記第2車両が走行可能な充電レーンに設けられ、
    前記制御装置は、
    前記充電レーンを走行する車両台数が閾値以上である場合、前記第1車両の前記充電レーンへの進入を許可し、前記第2車両の前記充電レーンへの進入を許可しない、請求項1に記載の非接触充電システム。
  4. 前記第1車両および前記第2車両の各々は、バッテリを備え、
    前記第1車両および前記第2車両の各々には、非接触充電を実行してから次に非接触充電を実行できるようになるまでの期間が設けられており、
    前記制御装置は、
    前記第1車両および前記第2車両の各々に対する非接触充電の実行回数の上限値を設定し、
    前記期間における前記バッテリの平均充電量が低いほど、大きな前記上限値を設定し、
    前記第1車両の前記期間は、前記第2車両の前記期間よりも長く設定されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の非接触充電システム。
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