JP2023117953A - ボード材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボード材に形成されるケガキを不要とする構成を得ることができる。【解決手段】ボード材の取付構造は、鋼製下地材と、端面が対向するように配置され、端部が鋼製下地材に取り付けられる一対のボード材と、鋼製下地材とボード材とに挟まれる平板部と、平板部から立ち上がる板状で一対のボード材の目地部に配置される立上げ部とを有し、目地部に沿って延びるように配置されている補強材と、ボード材の表面から、ボード材を介して平板部及び鋼製下地材へねじ込まれ、ボード材を鋼製下地材に取り付ける締結部材と、立上げ部の頂面において、目地部に沿って予め決められた間隔に形成されているマーキングと、を備えている。【選択図】図4

Description

本開示は、ボード材の取付構造に関する。
特許文献1に記載のボード材連結のボードジョイント金具は、内装仕上げ材の下地となる下地ボード材同士を連結固定する金具であって、隣り合う下地ボード材の裏面の端縁に跨って配置される基板と、基板の一部分を切起こして形成され、隣り合う下地ボード材間に挟まれるヒレ部と、を具備する。
特開2021-173040号公報
従来、ドリルビス等の締結部材を用いて下地としての軽量鉄骨(鋼製下地材)にボード材を取り付けることで間仕切り壁が構成されることがある。
具体的には、締結部材をボード材の表面からボード材を介して鋼製下地材へねじ込むことで、ボード材が鋼製下地材に取り付けられる。また、このような構成においては、ボード材の鋼製下地材に対する取付強度を確保するために、鋼製下地材とボード材との間に金属製の補強材を配置して締結部材がねじ込まれる厚さを厚くすることがある。
ここで、締結部材をボード材の表面から鋼製下地材へねじ込むときに、ねじ込み位置のケガキをボード材に形成する必要がある。
本願開示の課題は、ボード材に形成されるケガキを不要とすることができる構成を得ることである。
第1態様に係るボード材の取付構造は、鋼製下地材と、端面が対向するように配置され、端部が前記鋼製下地材に取り付けられる一対のボード材と、前記鋼製下地材と前記ボード材とに挟まれる平板部と、前記平板部から立ち上がる板状で一対の前記ボード材の目地部に配置される立上げ部とを有し、前記目地部に沿って延びるように配置されている補強材と、前記ボード材の表面から、前記ボード材を介して前記平板部及び前記鋼製下地材へねじ込まれ、前記ボード材を前記鋼製下地材に取り付ける締結部材と、前記立上げ部の頂面において、前記目地部に沿って予め決められた間隔で形成されているマーキングと、を備えることを特徴とする。
第1態様に係る構成によれば、作業者は、マーキングの位置を確認しながら、締結部材をボード材の表面から、ボード材を介して平板部及び鋼製下地材にねじ込む。これにより、締結部材が予め決められた間隔で配置され、ボード材に形成されるケガキを不要とすることができる。
第2態様に係るボード材の取付構造は、鋼製下地材と、端面が対向するように配置され、端部が前記鋼製下地材に取り付けられる一対のボード材と、前記鋼製下地材と前記ボード材とに挟まれる平板部と、前記平板部から立ち上がる板状で一対の前記ボード材の目地部に配置される立上げ部とを有し、前記目地部に沿って予め決められた間隔で複数設けられた補強材と、前記ボード材の表面から、前記ボード材を介して前記平板部及び前記鋼製下地材へねじ込まれ、前記ボード材を前記鋼製下地材に取り付ける締結部材と、可撓性を有し、複数の前記補強材を連結させる連結部材と、を備えることを特徴とする。
第2態様に係る構成によれば、作業者は、立上げ部の位置を確認しながら、締結部材をボード材の表面から、ボード材を介して平板部及び鋼製下地材にねじ込む。これにより、締結部材が予め決められた間隔で配置され、ボード材に形成されるケガキを不要とすることができる。
第3態様に係るボード材の取付構造は、第1又は第2態様に記載のボード材の取付構造において、前記立上げ部の頂面と前記ボード材の表面とは同様の面状に配置されていることを特徴とする。
第3態様に係る構成によれば、立上げ部の頂面とボード材の表面とは同様の面状に配置されている。これにより、立上げ部の頂面がボード材の表面に対して凹んでいる場合と比して、作業者は、締結部材のねじ込み位置を容易に確認することができる。
本開示によれば、ボード材に形成されるケガキを不要とする構成を得ることができる。
本開示の第1実施形態に係るボード材の取付構造を示した分解斜視図である。 本開示の第1実施形態に係るボード材の取付構造を示した分解断面図である。 本開示の第1実施形態に係るボード材の取付構造を示した断面図である。 本開示の第1実施形態に係るボード材の取付構造に用いられる補強材を示した斜視図である。 本開示の第1実施形態に係るボード材の取付構造に用いられるドリルビスを示した図面である。 本開示の第2実施形態に係るボード材の取付構造に用いられる補強材を示した斜視図である。 本開示の第2実施形態に係るボード材の取付構造に用いられる補強材をロール状にした状態を示した図面である。 本開示の第3実施形態に係るボード材の取付構造を示した断面図である。 本開示の第4実施形態に係るボード材の取付構造を示した断面図である。 本開示の第5実施形態に係るボード材の取付構造を示した断面図である。 本開示の第6実施形態に係るボード材の取付構造に用いられる補強材を示した斜視図である。 本開示の第7実施形態に係るボード材の取付構造を示した断面図である。
<第1実施形態>
本開示の第1実施形態に係るボード材の取付構造の一例について図1~図5に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは、鉛直方向であって上下方向を示し、矢印Wは、水平方向であって、幅方向を示し、矢印Dは、水平方向であって、奥行き方向を示す。なお、矢印H、矢印W及び矢印Dは、互いに直交する。
先ず、第1実施形態に係るボード材の取付構造10(以下「ボード取付構造10」と記載する)が用いられている間仕切り壁100について説明する。
(間仕切り壁100)
間仕切り壁100は、一の部屋と一の部屋の外部とを区画する壁であって、図1に示されるように、天井ランナ50、床ランナ52、複数のスタッド56、複数のボード材12、複数の補強材20、及びドリルビス40(図5参照)を備えている。
〔天井ランナ50、床ランナ52〕
天井ランナ50及び床ランナ52は、軽量鉄骨としての軽量薄肉チャンネルであって、図1に示されるように、幅方向の延びると共に上下方向に離間している。そして、天井ランナ50は、コンクリート製の梁(図示省略)に取り付けられ、床ランナ52は、コンクリート製の床スラブ(図示省略)に取り付けられている。
〔スタッド56〕
スタッド56は、軽量鉄骨としての軽量薄肉チャンネルであって、図1に示されるように、天井ランナ50と床ランナ52との間で上下方向に延びており、幅方向に離間して複数設けられている。そして、スタッド56の上端部が天井ランナ50に取り付けられ、スタッド56の下端部が床ランナ52に取り付けられている。スタッド56は、鋼製下地材の一例である。
スタッド56は、本実施形態では、厚さ0.8〔mm〕の鋼板を用いて形成され、図2に示されるように、断面C字状とされている。具体的には、スタッド56は、奥行き方向の手前側の板部56aと、奥行き方向の奥側の板部56bと、板部56aと板部56bとを繋ぐ板部56cと、一対のフランジ部56dとを含んで構成されている。
〔ボード材12〕
ボード材12は、石膏ボードであって、本実施形態では、厚さ15〔mm〕とされており、図1に示されるように、奥行き方向から見て、上下方向に延びる矩形状とされている。
さらに、図2、図3に示されるように、一対のボード材12は、ボード材12の端面12aが幅方向で対向するように配置されており、ボード材12の端部がスタッド56の板部56aに取り付けられるようになっている。
〔補強材20〕
補強材20は、押し出し成型品であって、図1に示されるように、スタッド56に沿って上下方向に延びており、スタッド56の板部56a(図2参照)に接着剤を用いて取り付けられる。
補強材20は、図2に示されるように、断面T字状とされている。具体的には、補強材20は、板部56aに取り付けられる板状であると共に板厚方向が奥行き方向とされた平板部22と、平板部22から立ち上がる板状であると共に板厚方向が幅方向とされた立上げ部24とを含んで構成されている。
本実施形態では、補強材20は、アルミニウム又はアルミニウム合金の押し出し成型品である。さらに、平板部22の厚さは、0.8〔mm〕とされ、平板部22の幅方向の長さは、スタッド56の幅方向の長さと同様とされている。
また、立上げ部24は、一対のボード材12の目地部18に配置され、一対のボード材12に挟まれている。そして、立上げ部24の両方の板面は、一対のボード材12の端面12aと面接触している。また、この立上げ部24の厚さは、0.8〔mm〕とされ、立上げ部24の奥行き方向の高さは(図2に示すh1)、10〔mm〕以上とされている。
さらに、補強材20の立上げ部24の頂面24aには、図4に示されるように、予め決められた間隔でマーキング30が複数設けられている。マーキング30は、押し出し成型機から押し出された補強材20の頂面24aに対して押出方向とは交差する方向に延びる傷を付けることで形成される。
この構成において、マーキング30は、外部から視認可能となり、詳細は後述するが、このマーキング30は、ドリルビス40をボード材12の表面からねじ込むときの目印となる。
〔ドリルビス40〕
ドリルビス40は、図2、図3に示されるように、ボード材12をスタッド56に取り付けるために用いられる。本実施形態では、ドリルビス40は、羽根付きドリルビスであって、所謂リーマフレキシビスと称される締結部材である。ドリルビス40は、締結部材の一例である。
ドリルビス40は、図5に示されるように、頭部42、ネジ部44、ドリル部46、及び羽根部48を含んで構成されている。そして、頭部42は皿形状とされ、ネジ部44の先端にドリル部46が接続されている。また、羽根部48は、ドリル部46の基端部に接続されており、2個設けられ、ドリル部46の径方向に突出している。さらに、この羽根部48の外径は、ネジ部44のよび径と比して大きくされている。
(作用)
作業者が、目地部18を通して図4に示すマーキング30を確認しながら、図2、図3に示されるように、ドリルビス40を、ボード材12の表面から、ボード材12を介して平板部22及びスタッド56の板部56aにねじ込む。
具体的には、回転するドリルビス40のドリル部46によってボード材12に予備孔が形成され、ドリルビス40の羽根部48によって予備孔の外径が大きくされる。これにより、ボード材12に下孔が形成される。このようにしてボード材12に形成された下孔は、ネジ部44のよび径と比して大きくなる。
さらに、ドリル部46によって、補強材20の平板部22、及びスタッド56の板部56aに下孔が形成される。このようにして平板部22及び板部56aに形成された下孔は、ネジ部44のよび径と比して小さくなる。一方、羽根部48は、補強材20の平板部22と当接することでドリル部46から破断する。
そして、ドリルビス40のネジ部44がボード材12に形成された下孔に挿入され、ドリルビス40のネジ部44が平板部22及び板部56aに形成された下孔にねじ込まれることで、ボード材12は、ドリルビス40によってスタッド56に取り付けられる。
(まとめ)
以上説明したように、ボード取付構造10においては、作業者が、立上げ部24の頂面24aに形成されたマーキング30を確認しながら、ドリルビス40を、ボード材12の表面から、ボード材12を介して平板部22及びスタッド56の板部56aにねじ込む。このようにマーキング30を設けることで、ドリルビス40が予め決められた間隔で配置され、ボード材に形成されるケガキを不要とすることができる。
また、ボード取付構造10においては、ボード材に形成されるケガキが不要となることで、墨出し工程がなくなり、施工効率及び施工品質を向上させることができる。
また、ボード取付構造10においては、ドリルビス40を用いることで、ボード材への下孔加工が不要となる。このため、下孔加工が必要な場合と比して、施工効率及び施工品質を向上させることができる。
また、ボード取付構造10においては、ドリルビス40のネジ部44は、平板部22及び板部56aにねじ込まれる。これにより、ボード材12をスタッド56に取り付ける取付強度を確保することができる。
また、ボード取付構造10においては、スタッド56の板部56aに補強材20の平板部22を取り付けることで、ドリルビス40がねじ込まれる下地の強度が高くなる。これにより、羽根部48が補強材20の平板部22と当接することで、羽根部48をドリル部46から容易に破断させることができる。
また、ボード取付構造10においては、ドリルビス40を用いることで、ボード材12に形成された下孔は、ネジ部44のよび径と比して大きくなる。これにより、ボード材12にヘアクラックが生じるのを抑制することができる。
また、ボード取付構造10においては、補強材20の断面はT字状とされており、立上げ部24は、一対のボード材12の端面12aに挟まれている。これにより、ドリルビス40を補強材20にねじ込むときの補強材20の回転を抑制することができる。
また、ボード取付構造10においては、立上げ部24は、一対のボード材12の端面12aに挟まれている。これにより、地震等によりボード材12が振動した際に互いに擦れることに起因して生じる粉の発生が抑制され、ボード取付構造10をクリーンルームの間仕切り壁として用いることができる。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態に係るボード材の取付構造の一例について図6、図7に従って説明する。なお、第2実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第2実施形態に係るボード材の取付構造110(以下「ボード取付構造110」)では、図6に示されるように、補強材120は、目地部18(図3参照)に沿って複数設けられている。つまり、補強材120は、目地部18に沿って一体的に設けられておらず、複数に分割されている。
(補強材120)
補強材120は、図6に示されるように、平板部122と、立上げ部124とを含んで構成されており、目地部18(図3参照)に沿ってドリルビス40が配置される間隔と同様の間隔で複数設けられている。換言すると、ドリルビス40は、目地部18に沿って補強材120が設けられている間隔と同様の間隔で配置されている。なお、間隔とは、目地部18に沿って隣り合う部材の中心間距離のことである。
さらに、ボード取付構造110には、隣り合う補強材120を連結する連結部材134が設けられている。
この構成において、立上げ部124は、目地部18を通して外部から視認可能となり、この立上げ部124は、ドリルビス40をボード材12の表面からねじ込むときの目印となる。
(連結部材134)
連結部材134は、可撓性を有する樹脂材料を用いて上下方向に延びるように形成されている。可撓性とは、外力によって撓み変形するが、伸縮しにくい部材の特性をいう。
そして、連結部材134の長手方向の両端部は、図6に示されるように、補強材120に取り付けられ、隣り合う補強材120の幅方向の両端側の部分を連結している。具体的には、補強材120には図示せぬ貫通孔が形成されており、連結部材134にはその貫通孔に押し込まれ図示せぬ突起が形成されている。これにより、連結部材134の長手方向の両端部が、補強材120に取り付けられている。
この構成において、補強材120をスタッド56に取り付ける前の状態では、図7に示されるように、連結部材134によって連結された補強材120をロール状に巻くことが可能となる。
(まとめ)
以上説明したように、ボード取付構造110においては、補強材120は、目地部18に沿ってドリルビス40が配置される間隔と同様の間隔で複数設けられている。そこで、作業者が、目地部18を通して立上げ部124を確認しながら、ドリルビス40を、ボード材12の表面から、ボード材12を介して平板部22及びスタッド56の板部56aにねじ込む。これにより、ドリルビス40が予め決められた間隔で配置され、ボード材に形成されるケガキを不要とすることができる。
また、ボード取付構造110においては、補強材120をスタッド56に取り付ける前の状態では、連結部材134によって連結された補強材120をロール状に巻くことができる。これにより、補強材が一体的に設けられている場合と比して、搬送スペース及び保管スペースの自由度を向上させることができる。
<第3実施形態>
次に、本開示の第3実施形態に係るボード材の取付構造の一例について図8に従って説明する。なお、第3実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第3実施形態に係るボード材の取付構造160(以下「ボード取付構造160」)では、図8に示されるように、補強材170の立上げ部174の頂面174bとボード材12の表面12bとは、同様の面状に配置されている。
これにより、立上げ部の頂面がボード材の表面に対して凹んでいる場合と比して、マーキング30(図4参照)を外部から容易に視認することができる。
<第4実施形態>
次に、本開示の第4実施形態に係るボード材の取付構造の一例について図9に従って説明する。なお、第4実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第4実施形態に係るボード材の取付構造210(以下「ボード取付構造210」)に用いられる補強材220の平板部22の幅方向の両端部には、図9に示されるように、奥行き方向の奥側に延びる一対のフランジ部226が形成されている。また、フランジ部226は、幅方向から見て矩形状とされている。そして、フランジ部226は、上下方向において予め決められた間隔で形成されている。この一対のフランジ部226が、スタッド56を幅方向から挟み込むことで、補強材220のスタッド56に対する取付強度を向上させることができる。
また、上下方向において、マーキング30(図4参照)が形成されている位置にフランジ部226が形成されてもよい。これにより、ドリルビス40のねじ込み位置で、補強材220がスタッド56に対して浮いてしまうのを抑制することができる。
なお、フランジ部226が上下方向において予め決められた間隔で形成されているため、補強材220は、例えば、可変押出によって形成される。
<第5実施形態>
次に、本開示の第5実施形態に係るボード材の取付構造の一例について図10に従って説明する。なお、第5実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第5実施形態に係るボード材の取付構造260(以下「ボード取付構造260」)に用いられる補強材270の平板部22の幅方向の両端部には、図10に示されるように、奥行き方向の手前側に突出する一対の爪部276が形成されている。また、爪部276は、幅方向から見て三角形状とされている。そして、爪部276は、上下方向において予め決められた間隔で形成されている。この一対の爪部276が、ボード材12の裏面に食い込むことで、ボード材12が補強材270に対して相対移動するのを抑制することができる。
また、上下方向において、マーキング30(図4参照)が形成されている位置に爪部276が形成されてもよい。これにより、ドリルビス40のねじ込み位置に爪部276が設けられることで、爪部276をボード材12に効果的に食い込ませることができる。
なお、爪部276が上下方向において予め決められた間隔で形成されているため、補強材220は、例えば、可変押出によって形成される。
<第6実施形態>
次に、本開示の第6実施形態に係るボード材の取付構造の一例について図11に従って説明する。なお、第6実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第6実施形態に係るボード材の取付構造310(以下「ボード取付構造310」)に用いられる補強材320の立上げ部24には、奥行き方向の手前側に突出する突起322が形成されている。この突起322の頂面322aは、ボード材12の表面12b(図3参照)とは同様の面状に配置されている。
この構成において、作業者は、突起が設けられていない場合と比して、ドリルビス40のねじ込み位置を容易に認識することができる。
<第7実施形態>
次に、本開示の第7実施形態に係るボード材の取付構造の一例について図12に従って説明する。なお、第7実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第7実施形態に係るボード材の取付構造360(以下「ボード取付構造360」)に用いられる補強材370は、図11に示されるように、L字状の2枚の板部材380を含んで構成されている。
なお、本開示を特定の実施形態について詳細に説明したが、本開示は係る実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。特許請求の範囲、明細書および図面の記載から当業者が認識することができる技術的思想に反しない限り、変更、削除、付加、及び各実施形態の組み合わせが可能である。
また、上記実施形態では、補強材20、120、170、220、270、320、370をアルミニウム又はアルミニウム合金を用いて成形したが、他の金属材料を用いて成形してもよい。
また、上記実施形態では、補強材20、120、170、220、270、320、370をアルミニウム又はアルミニウム合金を用いて成形したが、磁化する他の金属を用い、補強材を磁化させてもよい。これにより、補強材がスタッド56に容易に取り付けられる。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、ボード材の角部を面取りし、目地部18に充填剤を塗布してもよい。
また、上記実施形態では、ボード材12として石膏ボードを用いたが、例えば、コンクリートボード等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、縦方向に延びる目地部と横方向に延びる目地部が十字状に交差することがある。そして、この交差する部分で縦方向に延びる一対の補強材が突き合わされ、横方向に延びる一対の補強材が突き合わされる場合がある。このような場合には、例えば、縦方向に延びる一対の補強材の端部同士を突き当て、横方向に延びる一対の補強材の端部を縦方向に延びる補強材の側部に突き当てることができる。
また、上記第2実施形態では、図7に示されるように、連結部材134によって連結された補強材120がロール状に巻かれた。一例として、補強材120の立上げ部124が平板部122に対して外側に配置されるように、補強材120がロール状に巻かれたが、補強材120の平板部122が立上げ部124に対して外側に配置されるように、補強材120がロール状に巻かれてもよい。この場合には、ロール状に巻かれた複数の補強材120を広げながら補強材120をスタッド56の板部56aに沿わせることができる。
10 ボード材の取付構造(ボード取付構造)
12 ボード材
12a 端面
12b 表面
18 目地部
20 補強材
22 平板部
24 立上げ部
24a 頂面
30 マーキング
40 ドリルビス(締結部材の一例)
56 スタッド(鋼製下地材の一例)
110 ボード材の取付構造(ボード取付構造)
120 補強材
122 平板部
124 立上げ部
134 連結部材
160 ボード材の取付構造(ボード取付構造)
170 補強材
174 立上げ部
174b 頂面
210 ボード材の取付構造(ボード取付構造)
220 補強材
260 ボード材の取付構造(ボード取付構造)
270 補強材
310 ボード材の取付構造(ボード取付構造)
320 補強材
360 ボード材の取付構造(ボード取付構造)
370 補強材

Claims (3)

  1. 鋼製下地材と、
    端面が対向するように配置され、端部が前記鋼製下地材に取り付けられる一対のボード材と、
    前記鋼製下地材と前記ボード材とに挟まれる平板部と、前記平板部から立ち上がる板状で一対の前記ボード材の目地部に配置される立上げ部とを有し、前記目地部に沿って延びるように配置されている補強材と、
    前記ボード材の表面から、前記ボード材を介して前記平板部及び前記鋼製下地材へねじ込まれ、前記ボード材を前記鋼製下地材に取り付ける締結部材と、
    前記立上げ部の頂面において、前記目地部に沿って予め決められた間隔で形成されているマーキングと、
    を備えるボード材の取付構造。
  2. 鋼製下地材と、
    端面が対向するように配置され、端部が前記鋼製下地材に取り付けられる一対のボード材と、
    前記鋼製下地材と前記ボード材とに挟まれる平板部と、前記平板部から立ち上がる板状で一対の前記ボード材の目地部に配置される立上げ部とを有し、前記目地部に沿って予め決められた間隔で複数設けられた補強材と、
    前記ボード材の表面から、前記ボード材を介して前記平板部及び前記鋼製下地材へねじ込まれ、前記ボード材を前記鋼製下地材に取り付ける締結部材と、
    可撓性を有し、複数の前記補強材を連結させる連結部材と、
    を備えるボード材の取付構造。
  3. 前記立上げ部の頂面と前記ボード材の表面とは同様の面状に配置されている、
    請求項1又は2に記載のボード材の取付構造。
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