JP2023117878A - カラマツ属植物の挿し穂の生産方法 - Google Patents

カラマツ属植物の挿し穂の生産方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、カラマツ属植物の挿し穂を効率よく多量に得る方法の開発を目的とする。【解決手段】本発明は、1~2年生のカラマツ属植物である母樹から採穂終了予定日までの4~5か月間である採穂期間内に側枝及び/又は主軸から長さ3cm以上の穂木を採取する採穂工程を少なくとも有し、採穂終了予定日が8月~9月であり、採穂終了予定日の2か月前までの側枝からの挿し穂の採取は、採穂時に長さ8cm以上である側枝を選択し、 採穂後の前記側枝の長さが5cm以上残るように行い、採穂終了予定日から2か月前以降に、母樹の伸長した枝の少なくとも一部を挿し穂として採取する、挿し穂の生産方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、カラマツ属植物の挿し穂の生産方法に関する。
北海道で開発されたエリートカラマツ(品種名:クリーンラーチ)は、種子を生産する採種母樹が少ないため、若齢の苗からの挿し木増殖により苗木生産が行われている。現状、樹齢3年目(2~3年生)程度の母樹でも発根率の低下や枝性が現われるため、北海道の規定で採穂母樹には樹齢2年目(1~2年生)の母樹のみ使用が許可されており、採穂期間は、樹齢2年目の8月末までと限られている。樹齢2年目の母樹は、例年、播種後2年目の2月に配布されるが、側枝がなく主軸のみの樹形(樹高30cmほど)であり、一般生産者では5~8月頃に主軸から伸長した側枝を生え際から切り取り年に1回挿し木する。そのため、1本の母樹からの採穂可能な数は約10本と少ない。
母樹から挿し穂を多く得るため、母樹の樹形を整え、多くの枝を萌芽させることが知られている。非特許文献1には、仕立て方は樹種や地方によって様々だが、主に低台(丸刈・平刈)、中台(丸刈・平刈)、高台(丸刈・円筒型)等があることが記載されている。
非特許文献2には多年生母樹のエリートカラマツを高台円筒形に仕立てて採穂した挿し木検討が記載されている。
特許文献1には、カラマツ属植物の採穂母樹を、採穂前に低台円筒型又は中台円筒型に仕立てることによって、採穂母樹の樹齢に拘らず、挿し穂を効率よく生産でき、かつ得られる挿し穂から通直性のある苗を効率よく得ることのできる、採穂母樹の生産方法について記載されている。
特開2020-110141号公報
太田 昇、「東北地方におけるスギさし木事業の実際(2)」東北の林木育種 No.34(1971)1-3 板鼻 直栄及び丹藤 栄、「グイマツF1の挿し木」 日林北支論43(1995)134-136
しかしながら、非特許文献1には、環境条件に応じて、中でも寒・雪害を受けにくい仕立て方を選別すべきことが記載されているに過ぎない。また、非特許文献2及び特許文献1には、樹形を整えてから採穂を行っており、採穂できる穂木の数は限定されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カラマツ属植物の挿し穂を効率よく多量に得る方法の開発を目的とする。
本発明は、以下の〔1〕~〔9〕を提供する。
〔1〕1~2年生のカラマツ属植物である母樹から採穂終了予定日までの4~5か月間である採穂期間内に側枝及び/又は主軸から長さ3cm以上の穂木を採取する採穂工程を少なくとも有し、
採穂終了予定日が8月~9月であり、
採穂終了予定日の2か月前までの側枝からの挿し穂の採取は、採穂時に長さ8cm以上である側枝を選択し、採穂後の前記側枝の長さが5cm以上残るように行い、
採穂終了予定日から2か月前以降に、母樹の伸長した枝の少なくとも一部を挿し穂として採取する、
カラマツ属植物の挿し穂の生産方法。
〔2〕採穂期間内に、母樹の樹高が50cm又は150cmを超えたとき断幹する、〔1〕に記載の方法。
〔3〕カラマツ属植物がカラマツ、グイマツ、又はカラマツとグイマツの交雑種である、〔1〕又は〔2〕に記載の方法。
〔4〕採穂工程前に、母樹を育成する育成工程をさらに有する、〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の方法。
〔5〕採穂工程及び育成工程は、夜間10℃以上、日中20℃以上の温度条件で実施する、〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の方法。
〔6〕育成工程は、2~5か月間である、〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の方法。
〔7〕採穂工程において、採穂終了予定日前2か月以内に少なくとも1回施肥を行う、〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の方法。
〔8〕育成工程において、少なくとも1回施肥を行う、〔1〕~〔7〕のいずれか1項に記載の方法。
〔9〕〔1〕~〔8〕のいずれか1項に記載の方法にてカラマツ属植物の挿し穂を採取すること、
採取した挿し穂を挿し付けること、
挿し穂を発根させること、及び、
発根した挿し穂を育苗すること、
を含む、カラマツ属植物の挿し木苗の生産方法。
本発明によれば、限られた採穂期間中にカラマツ属植物の母樹から効率よく多数の穂木を得ることができ、カラマツ属樹木の苗の効率的な生産を実現できる。
〔1.挿し穂の生産方法〕
本発明のカラマツ属植物の挿し穂の生産方法は、採穂工程を少なくとも有する。また、必要に応じて、採穂工程の前に育成工程を行ってもよい。
〔1.1 採穂工程〕
採穂工程は、母樹から穂木を採取する工程である。
〔母樹〕
母樹は、カラマツ属植物の母樹である。カラマツ属植物としては、例えば、カラマツ(Larix kaempferi)、グイマツ(Larix gmelinii var.japonica)、ダフリアカラマツ(Larix gmelinii)、マンシュウカラマツ(Larix olgensis)、及びこれらの交配種が挙げられる。交配種としては、例えば、カラマツを花粉親、グイマツを母樹とする交配種(例、グイマツF1)が挙げられ、それらの中でも特に形質の優れた品種として開発されたエリートカラマツ(例、クリーンラーチ、東演1号、北のパイオニア1号)が挙げられる。
以上のカラマツ属植物のうち、カラマツ、グイマツ、エリートカラマツが好ましく、エリートカラマツがより好ましく、クリーンラーチが更に好ましい。
母樹は、通常、1~2年生(播種後2年目)であり、1年生が好ましい。これにより、採穂可能な枝数を確保し、採穂量を増加させることができる。上限は、2年生(播種後2年目)以下が好ましい。これにより、発根率の低下、及び枝性の発現前に効率よく採穂できる。採穂工程開始時の母樹の樹高は、通常、20cm以上、好ましくは25cm以上、より好ましくは30cm以上である。母樹は、挿し木、接ぎ木等の無性生殖により繁殖した個体でもよいし、実生苗等の、種子から繁殖した個体でもよいが、実生苗が好ましい。
〔採穂期間〕
採穂工程においては、採穂期間内に採穂を行う。採穂期間は、通常、採穂終了予定日までの4~5か月間であり、4~4.5カ月が好ましく、約4か月(例えば、115~130日、又は120~125日)がより好ましい。採穂終了予定日は、通常、8月~9月であり、好ましくは、8月15日以降、8月20日以降、又は8月25日以降であり、より好ましくは8月30日以降である。一方、9月15日以前が好ましく、9月10日以前又は9月5日以前がより好ましい。採穂期間が上記条件のすくなくともいずれかを満たすことにより、1~2年生の母樹から、発根率等の特性に優れた穂木を得ることができる。採穂終了予定日は、実際の採穂日と一致していなくともよいが、実際の採穂終了日が遅いほうが好ましい。また、採穂終了予定日と実際の採穂日との差は、10日程度が好ましく、5日程度、3日程度又は1日程度がより好ましく、一致していることが更に好ましい。
採穂期間の開始は特に限定されないが、4月以降が好ましく、4月10日以降、15日以降、20日以降がより好ましく、25日以降、30日以降又は5月1日以降がより好ましい。これにより、母樹がある程度成長した段階から採穂を開始できる。
母樹を日本国内で生産する場合には上記の範囲内に採穂予定日を設定することが更に好ましい。実際の採穂日は、採穂予定日の前後10日間の間の日であればよいが、採穂予定日当日が好ましい。
〔穂木のサイズ〕
採穂工程においては、母樹から穂木(挿し穂)を採取する。穂木のサイズは、長さが通常、3cm以上、5cm以上が好ましい。これにより、挿し穂の発根率等の特性を損なうことなく、多くの穂木を得ることができる。また、多数の穂木を得ることができる。上限は、特に制限はないが、通常は20cm以下、好ましくは15cm以下、より好ましくは10cm以下である。これにより、多数の穂木を得ることができる。
〔採穂部位〕
母樹より採穂される挿し穂は、母樹の植物体の少なくとも一部であればよく、通常は側枝又は主軸を含む部分である。
側枝は、緑枝、熟枝、萌芽枝のいずれでもよい。側枝からの採穂は、採穂予定日の2か月前までは、長さ8cm以上の側枝を選択し、採穂後に側枝が残るように行うことが好ましい。例えば、主軸から5cm以上、好ましくは6cm以上、より好ましくは7cm以上を残す。これにより、採穂後に萌芽枝を発生させることができ、より多くの穂木を得ることができる。残す側枝の長さの上限は、通常15cm以下、好ましくは14cm以下、13cm以下、12cm以下、好ましくは11cm以下又は10cm以下である。これにより、萌芽枝発生の可能性を残しつつ、多くの穂木を得ることができる。一方、採穂予定日から2か月前を過ぎた後は、側枝はすべて採穂の対象としてもよく、採穂終了予定日までにすべての側枝から採穂してもよく、多くの穂木を得ることが好ましい。
採穂期間における側枝からの採穂のタイミングは、上述の条件を満たす穂木を採取後、側枝が伸長し再び長さ3cm以上の穂木を採取できるまで待って(定期的に観察等により判断)、また採取することを期間が許す限り繰り返すことが挙げられる。
主軸からの採穂は、後述する断幹時に、切り離した部分からカッティングして穂木とすればよいことができる。また、断幹後の主軸から芽吹いて伸長した枝も全て切断し、切断した部分からカッティングして穂木とすることができる。
穂木は、枝以外の植物部位(例えば、葉、子葉;胚軸)を含んでもよい。また、穂木は、シュートを少なくとも含むことが好ましい。これにより、不定根形成が容易となり得る。シュートとは、発根能を有する組織を言い、例えば、枝、茎、萌芽、頂芽、腋芽、不定芽、葉、子葉、胚軸、不定胚、苗条原基、これらの具体例から誘導される多芽体(特開平8-228621号公報)が挙げられ、頂芽が好ましい。
〔断幹〕
採穂期間内に、通常、主軸を断幹する。
-断幹の基準値-
断幹は、採穂期間内に樹高が基準値以上に達したときに行う。基準値は、例えば、樹高が50cmを超えたとき、又は150cmを超えたときが挙げられる。これにより、主軸や側枝からの萌芽が促進され、より多くの穂木を得ることができる。
-断幹の時期-
断幹は、採穂期間内の任意の時期(例えば、上述の基準値に達した時期)に行えばよく、例えば、採穂終了予定日より前(例えば、1か月前以前、1.5か月前以前、2か月前以前)、採穂終了予定日が挙げられる。採穂終了予定日より前に行うことにより、植物の生長を促進し、断幹後に伸長した萌芽枝等の枝を再度採取できる。採穂終了予定時に断幹することにより、採穂期間中主軸を確保して多くの側枝を伸長させることができる。
-断幹により切断する主軸のサイズ-
断幹により切断される主軸部分は、穂木として使用できるサイズを適宜設定できるが、通常は、1cm以上、2cm以上、3cm以上、又は4cm以上、好ましくは5cm以上である。上限は特にないが、通常は20cm以下である。
-温度条件-
採穂期間中の温度条件は、特に限定されないが、夜間10℃以上、日中20℃以上であることが好ましい。これにより、採穂量をより増加することができる。温度は、自然条件でもよく、人為的に調整してもよい(例えば、ビニールハウス等屋内で調整)。温度の上限は、通常35℃以下、好ましくは、夜間25℃以下、日中35℃以下である。
〔1.2 育成工程〕
育成工程は、母樹を植栽し育成する工程である。これにより、母樹の成長を促し、採穂数をより増やすことができる。
-温度条件-
育成工程における温度条件の例は、採穂工程における温度条件の例と同様である。通常、育成工程の時期の外気温は採穂工程の時期よりも低温であるので、人為的に温度調整することが好ましい。
-育成期間-
採穂工程前に母樹をあらかじめ育成させること(育成工程を設けること)が好ましい。育成期間は、母樹の生長の程度によって適宜決定すればよいが、通常、2か月以上である。一例を挙げると2~5か月間である。これにより、母樹の生長(主軸、側枝の伸長)を促進し、採穂期間における採穂効率を高めることができる。
〔1.3 母樹の育成のためのその他の条件〕
母樹の育成のためのその他の条件(例、湿度、光)は、植物種によって適宜設定でき、自然条件でもよいし、人為的に制御してもよい。生育場所も特に限定されず、閉鎖空間(例、ビニールハウス内、人工太陽光室内、温室内、屋内)及び解放空間(例、屋外)のいずれでもよい。必要に応じて、生長を促進するための処理(例えば、根切り)を施してもよい。
母樹の生育は、鉢上管理もしくは植栽のいずれでもよい。植栽の場合、植え方は特に限定されないが、複数の母樹を育成する場合、列植えすることが好ましい。植栽間隔は、0.5~2m×0.5~2mに1樹とすることが好ましい。これにより、母樹の樹型を容易に仕立てることができる。
〔1.4 母樹への施肥〕
挿し穂の生産にあたっては、通常は母樹へ施肥を行う。これにより母樹の生長を促進できる。
-施肥時期-
施肥の時期は特に限定されないが、採穂工程において採穂終了予定日から2か月以内に行うことが好ましい。また、育成工程を実施する場合には、育成工程の期間中に行うことが好ましい。施肥の回数は特に限定されないが、採穂工程及び育成工程とも、それぞれ少なくとも1回行うことが好ましい。
-肥料-
肥料は特に限定されず、速効性肥料もしくは緩効性肥料でも構わないが、無機肥料又は有機肥料がより好ましく、化成肥料が更に好ましい。肥料に含まれる成分は特に限定されないが、例えば、無機成分、銀イオン、抗酸化剤、炭素源、ビタミン類、アミノ酸類、植物ホルモン類等の植物の栄養素の供給源となり得る成分が挙げられる。肥料の形態は特に限定されず、固形物(例、粉剤、粒剤)、又は液体(例、液肥)のいずれでもよい。
無機成分としては、必須要素の窒素、リン、カリウム、及び微量要素の硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素、モリブデン、塩素、ヨウ素、コバルト等の元素や、これらを含む無機塩が例示される。該無機塩としては例えば、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸ナトリウム、リン酸1水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、硫酸第1鉄、硫酸第2鉄、硫酸マンガン、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、ホウ酸、三酸化モリブデン、モリブデン酸ナトリウム、ヨウ化カリウム、塩化コバルト、及びこれらの水和物が挙げられる。必須要素においては、リンまたはカリウムの含有量が窒素の含有量よりも多いことが好ましい。これにより、採穂母樹の樹齢に拘らず、樹齢が進んでいても発根率の良い挿し穂を効率よく得ることができる。リン含有量の窒素含有量に対する重量比、及びカリウム含有量の窒素含有量に対する重量比の少なくともいずれか(好ましくは両方)は、1を超えることが好ましく、1.5以上がより好ましく2.0以上がさらに好ましい。上限は通常は4.0以下であり、特に限定されない。
抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン酸、亜硫酸塩が挙げられ、アスコルビン酸が好ましい。アスコルビン酸は、培地への残留性が低いため、環境汚染を抑制できる。
炭素源としては、例えば、ショ糖等の炭水化物とその誘導体;脂肪酸等の有機酸;エタノール等の1級アルコール等の化合物が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビオチン、チアミン(ビタミンB1)、ピリドキシン(ビタミンB4)、ピリドキサール、ピリドキサミン、パントテン酸カルシウム、イノシトール、ニコチン酸、ニコチン酸アミド及びリボフラビン(ビタミンB2)が挙げられる。
アミノ酸類としては、例えば、グリシン、アラニン、グルタミン酸、システイン、フェニルアラニン及びリジンが挙げられる。
〔2.挿し木苗の生産方法〕
上述のようにして母樹より採取された挿し穂から、挿し木苗を生産することができる。挿し木苗の生産方法は、挿し穂の発根工程及び育苗工程を含む。
〔2.1 挿し穂の発根工程〕
挿し穂からの発根は、常法により行えばよい。例えば、挿し床に挿し穂を挿し付けて発根させる方法が挙げられる。支持体は、必要に応じて用いられる添加剤を含んでいてもよく、また、培養容器に格納されてもよい。挿し付けの時期は、採穂と同時でもよいし、採穂後の適当な時期(例えば、採穂から6か月以内、5か月以内、4か月以内、3か月以内、又は2か月以内の時期)でもよいが、採穂と同時が好ましい。採穂後の適当な時期に挿し付けを行う場合、挿し付けまでの間、挿し穂を冷蔵(例えば4℃以下)することが好ましい。これにより、挿し穂の発根能力を維持することができる。
-挿し床及び添加剤-
挿し床は、挿し穂及び必要に応じて用いられる添加剤を支持(保持)できればよく、吸水性及び通気性を有すること、及び、添加剤を挿し穂に効率よく吸収させ得ることができる、従来慣用の挿し床を用いることができる。挿し床の例は、母樹の育成の際用い得る挿し床の例と同様であり、好ましくは自然土壌と人工土壌の組み合わせである。自然土壌としては赤玉土が好ましい。人工土壌としては、ピートモスが好ましい。
培地としては例えば、植物組織培養用の公知の培地、水性溶媒(例、水)が挙げられ、水性溶媒が好ましく、水がより好ましい。植物組織培養用培地としては、例えば、MS培地、リンスマイヤースクーグ培地、ホワイト培地、ガンボーグのB-5培地、ニッチニッチ培地を挙げることができる。中でも、MS培地及びガンボーグのB-5培地が好ましい。これらの培地は、必要に応じて適宜希釈して用いることができる。培地は、液体培地、固体培地のいずれであってもよいが、液体培地の方が作業効率及び移植時に根を傷つけることが少ない点で好ましい。液体培地は、培地組成を混合し調製してそのまま用い得る。また固体培地は、液体培地と同様に培地組成を混合し調製すると同時に、或いは調製後に、固化剤(例、寒天、ゲランガム)で固化させて使用し得る。固化剤の添加量は、固化剤の種類、培地の組成等の条件によって適宜設定できる。寒天の培地に対する添加量は、0.5~1重量%が好ましい。ゲランガムの培地に対する添加量は、0.2~0.3重量%が好ましい。
添加剤は挿し穂の発根の際に用いられる添加剤であればよく、例えば、肥料(例、無機成分、銀イオン、抗酸化剤、炭素源、ビタミン類、アミノ酸類、植物ホルモン類)、上記以外の発根促進剤(例、国際公開第2011/136285号、特開2012-232907号公報、特開2013-95664号公報等の文献に記載の剤)が挙げられる。各成分の形態は特に限定されず、固形物(例、粉剤、粒剤)、又は液体(例、液肥)のいずれでもよい。また、添加剤を構成する成分は支持体に混合、吸収又は散布されてもよく、挿し穂の少なくとも一部に直接散布、塗布又は噴霧されてもよい。
添加剤は、それぞれを混合して又は少なくとも一部を別個に、支持体に含ませてもよいし、植物組織培養用の公知の培地又は水性溶媒(例、水)に添加して支持体に含ませてもよいし、挿し穂(好ましくは基部)に直接適用してもよい。植物組織培養用培地としては、例えば、MS培地、リンスマイヤースクーグ培地、ホワイト培地、ガンボーグのB-5培地、ニッチニッチ培地を挙げることができる。中でも、MS培地及びガンボーグのB-5培地が好ましい。これらの培地は、必要に応じて適宜希釈して用いることができる。培地は、液体培地、固体培地のいずれであってもよいが、液体培地の方が作業効率及び移植時に根を傷つけることが少ない点で好ましい。液体培地は、培地組成を混合し調製してそのまま用い得る。また固体培地は、液体培地と同様に培地組成を混合し調製すると同時に、或いは調製後に、固化剤(例、寒天、ゲランガム)で固化させて使用し得る。固化剤の添加量は、固化剤の種類、培地の組成等の条件によって適宜設定できる。寒天の培地に対する添加量は、0.5~1重量%が好ましい。ゲランガムの培地に対する添加量は、0.2~0.3重量%が好ましい。
無機成分の例は、母樹の肥料の無機成分の例と同様である。無機成分は、1種単独でも2種以上の組み合わせでもよく、窒素、リン、カリウム、窒素を含む無機塩、リンを含む無機塩、及びカリウムを含む無機塩から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。無機成分1種を上述の公知の培地に含ませる場合、培地中の量は、0.1μM~100mMが好ましく、1μM~100mMがより好ましい。2種以上の組み合わせの場合、それぞれの培地中の量は0.1μM~100mMが好ましく、1μM~100mMがより好ましい。
銀イオンとしては、例えば、チオ硫酸銀(STS、AgS46)、硝酸銀等の銀化合物(銀イオン源)が挙げられ、1種単独でも2種以上の組み合わせでもよく、STSが好ましい。STSは培地中で、チオ硫酸銀イオンの形態を取り、マイナスに帯電していると推測され、これにより健全な根の発根及び伸長を促進に寄与することができる。銀イオンを上述の培地に含ませる場合、銀イオン源の培地中の量は、0.5μM~6μMが好ましく、2μM~6μMがより好ましい。
抗酸化剤の例は、母樹の肥料の抗酸化剤の例と同様であり、1種単独でも2種以上の組み合わせでもよい。抗酸化剤を培地中に含ませる場合、その量は、5mg/l~200mg/lが好ましく、20mg/l~100mg/lがより好ましい。
炭素源の例は、母樹の肥料の炭素源の例と同様であり、1種単独でも2種以上の組み合わせでもよい。炭素源を培地中に含ませる場合、その量は、1g/l~100g/lが好ましく、10g/l~100g/lがより好ましい。炭酸ガスを供給して発根培養を行う場合、発根培地は炭素源を含まなくてもよく、含まないことが好ましい。ショ糖等の炭素源となりうる有機化合物は微生物の炭素源ともなるので、これらを添加した発根培地を用いる場合、無菌環境下で栽培を行う必要があるが、炭酸ガスを供給して発根培養を行うことにより、発根培地への炭素源の添加を省略でき、非無菌環境下での栽培が可能となる。
ビタミン類の例は、母樹の肥料のビタミン類の例と同様であり、1種単独でも2種以上の組み合わせでもよい。ビタミン1種を上述の培地に添加する場合、その量は、0.01mg/l~200mg/lが好ましく、0.02mg/l~100mg/lがより好ましい。2種以上の組み合わせを添加する場合、それぞれの量は、0.01mg/l~150mg/lが好ましく、0.02mg/l~100mg/lがより好ましい。
アミノ酸類の例は、母樹の肥料のアミノ酸の例と同様であり、1種単独でも2種以上の組み合わせでもよい。アミノ酸としては例えば、グリシン、アラニン、グルタミン酸、システイン、フェニルアラニン及び/又はリジンが挙げられる。アミノ酸類1種を上述の培地に添加する場合、その量は、0.1mg/l~1000mg/lが好ましく、2種以上の組み合わせを添加する場合、それぞれの培地中の量は、0.2mg/l~1000mg/lが好ましい。
植物ホルモンとしては、例えば、オーキシン及びサイトカイニン等の発根促進剤が挙げられる。オーキシンとしては、例えば、ナフタレン酢酸(NAA)、インドール酢酸(IAA)、p-クロロフェノキシ酢酸、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4D)、インドール酪酸(IBA)及びこれらの誘導体が挙げられ、これらのうちの1種、又は2種以上の組み合わせでもよい。サイトカイニンとしては、例えば、ベンジルアデニン(BA)、カイネチン、ゼアチン及びこれらの誘導体が挙げられ、これらのうちの1種、又は2種以上の組み合わせでもよい。植物ホルモンは、1種でもよいし2種以上の組み合わせでもよく、オーキシン、又はオーキシンとサイトカイニンの組み合わせを含むことが好ましい。
発根培地の添加時期は特に限定されず、例えば、発根培養の開始時、培養の途中が挙げられる。添加方法は成分の態様にもよるが、例えば、散布、湿潤、噴霧が挙げられる。添加回数も特に限定されず、1回のみ(培養開始時)でもよいし、2回以上(培養開始時及び途中)でもよい。また、発根培地を構成する成分をまとめて添加してもよいし、それぞれ別個に添加してもよいし、途中で適宜交換又は補充してもよい。
-培養容器-
培養容器に支持体を格納することにより、発根後の挿し穂の育苗を円滑に行うことができる。培養容器は、通水口(網、細孔)を有することが好ましい。これにより、底面灌水に用いることができる。例えば、コンテナ(例、特開2017-079706号公報に記載されたコンテナ、マルチキャビティコンテナ(JFA-150、JFA-300)等)、セルトレー、育苗ポット、プランター、及びバット(底面又は側面に網状の開口部を有する箱型容器)が挙げられる。1つの容器に挿し穂1株ずつ植え付けるタイプの培養容器でもよいし、1つの容器に2株以上の挿し穂を植え付けるタイプの培養容器でもよい。培養容器の材質は特に限定はなく、例えば、樹脂、ガラス、木材が挙げられる。
-挿し穂の挿し付け-
挿し穂の支持体への挿し付けは、支持体の種類、環境、挿し穂の種類等の条件により適宜選択すればよい。例えば、挿し穂の基部を含む一部(例えば基部から1cm~5cm)を支持体に挿し付ける方法が挙げられる。挿し穂の基部とは、挿し穂の一端であって根が形成される領域(葉の形成される端部に対し反対側)を意味する。多芽体の基部は、多芽体を分割する際の切断面を有する領域である。挿し付ける際、挿し穂への物理的刺激を加えて(例、基部に傷をつける)もよい。これにより、発根率を向上させることができる。基部につける傷のサイズ(例、大きさ、形状)は、特に限定されない。例えば、挿し穂である多芽体の基部(上述の切断面)に十字型の傷を付けることができる。傷を付ける際の器具としては例えば、ハサミ、ナイフが挙げられる。挿し穂の基部のうち支持体に挿し付ける部分の葉は、切断しておくことが好ましい。
-潅水-
発根の際の灌水方法としては例えば、頭上灌水及び底面灌水のいずれでもよいが、底面灌水によることが好ましい。底面灌水の方法としては、例えば、挿し穂が挿し付けられた支持体を格納している培養容器(通水口を具備)を水に浸漬する方法が挙げられる。灌水量は、挿し穂が実質的に湿潤すればよく、特に限定されない。発根培養工程においては、吸水性部材を介して挿し穂に潅水する。すなわち、吸水性部材に給水し、水分が、培地と吸水性部材とが接する部分を介して挿し穂に供給される。吸水性部材への給水は、培地が湿潤するように行うこと、及び/又は、吸水性部材が均一に吸水する状態となるように行うことが、好ましい。これにより、培地の水分環境を適度、一定且つ均一に保持することができる。潅水作業は、手潅水及び自動潅水装置のいずれで行ってもよい。
-発根培養期間-
挿し穂を発根させるための発根培養期間は、植物種によっても異なるが、少なくとも発根が観察されるまで続ければよく、根が充実するまで続けることが好ましい。通常は2週間~10ヶ月であり、4週間~8ヶ月が好ましく、2ヶ月~8ヶ月がより好ましい。
-その他の条件-
前述以外の発根のための条件(例、温度、光、炭酸ガス濃度、湿度)は、挿し穂の植物種、部位、サイズ、添加剤の種類などにより適宜決定することができ、一概に規定することは難しい。温度は、例えば、上述した母樹の育成温度と同様に温度制御することが好ましい。挿し穂に照射する光は、自然光でもよいし、光強度が人為的に調整された光でもよい。人為的に調整する方法としては、例えば、光強度の調整、波長成分の調整、遮光が挙げられる。光強度(光合成有効光量子束密度)は、10μmol/m2/s~1000μmol/m2/sが好ましく、50μmol/m2/s~500μmol/m2/sがより好ましい。照射する光は、650nm~670nmの波長成分と450nm~470nmの波長成分とを含む光が好ましく、両者の割合は、好ましくは9:1~7:3、より好ましくは9:1~8:2である。遮光を行うことが好ましい。遮光率は、30~70%が好ましく、40~60%がより好ましい。
発根の際の炭酸ガス濃度は、通常は300~2000ppm、好ましくは800~1500ppmである。炭酸ガス濃度は、二酸化炭素透過性の膜を備えた培養容器を用いることにより、膜内の二酸化炭素濃度を上記範囲に調節する(例えば、人工気象器などの設備内に載置)ことが挙げられる。
湿度は60%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。これにより、植物からの発根を促進できる。上限は特に制限はない。
培養容器はビニールハウス内に設置することが好ましい。これにより温度等の条件の制御が容易となり得る。
〔2.2 育苗工程〕
本発明においては、挿し穂を発根させた後、育苗する。育苗は、培養容器から育苗容器、苗畑(用土:例えば前述の自然土壌)等に移植して行ってもよいし、培養容器中でそのまま行ってもよい。
-施肥-
施肥方法は特に限定されず、用いる肥料に適した施肥条件(施肥間隔、施肥量、施肥方法)とすればよい。肥料成分の例は母樹に与える肥料の例と同じである。
-その他の条件-
育苗のための条件(例、温度、湿度、光照射、灌水条件)は、適宜決定することができる。発根培養の際と同じ条件としてもよいし、異なる条件としてもよい。苗がある程度まで大きくなった時点で(例えば、30cm以上又は35cm以上)、植林等の目的に用いる苗を得ることができる。
以下、本発明を実施例により説明する。以下の実施例は、本発明を限定するものではない。
実施例1
エリートカラマツ(品種名:クリーンラーチ)の母樹(播種後2年目、実生由来、2021年2月に入手、側枝がなく主軸のみの樹形、樹高約30cm)の鉢植えを2021年3月1日に施肥(速効性肥料:メーカー名 あかぎ園芸、商品名 化成肥料8-8-8、それぞれの施肥量 10g/母樹1本)を行い、8月31日まで温度制御(日中20~35℃、夜間10~20℃)したビニールハウス内で生育させた。5月~6月の期間中に母樹の主軸より8cm以上に伸長した側枝すべてを、主軸からの生え際から5cm以上残して頂芽側から3cm採穂した。また、樹高50cmを超えた時点(5月25日ごろ)で主軸を断幹し(低台円筒型仕立て:断幹前の樹高53cm、断幹後の樹高50cm)、主軸の頂芽も頂芽側から3cm採穂した。7月~8月は月に2回の液肥(液肥:メーカー名 ハイポネックスジャパン、商品名 ハイポネックス原液)散布を行い、期間の終了までに、母樹に残った側枝から発生する萌芽枝や主軸から発生する側枝等、発生する枝すべてを頂芽側から3cm確保して採穂した。採穂及び植え付けは、月ごとに行った。
採穂したサンプルは、採穂後速やかに以下の手順で挿し付けを行った。採穂後に、挿し穂の下部1~1.5cmの範囲の葉をすべて切断して調製した。培養容器としてセルトレーを用い、赤玉小粒土(簗島商事(株)製)とピートモス(トーホー(株)製)を1対1に混合し、充填して挿し床を調製した。上述のようにして調製した挿し穂の基部(切断部)にルートン(登録商標)(石原バイオサイエンス(株)製、植物ホルモンNAAを含む白色粉末、NAAの濃度は0.4%)の粉末を5~10mg塗布した後、該挿し穂を基部から1.5~2.5cmのところまで挿し床に挿しつけた。これを、温度制御(日中20~35℃、夜間10~20℃)されたビニールハウス内に配置して2カ月間発根培養した。培地としては水を使用した。培養後の挿し穂を肉眼により観察し、根が確認されれば発根したと判断した。
実施例2
7月に樹高150cmを超えた時点(7月5日ごろ)で主軸を断幹(中台円筒型仕立て:断幹前の樹高153cm、断幹後の樹高150cm)した以外、実施例1と同様に実施した。
比較例1
母樹の生育を5月31日までとし、5月のみに発生する枝すべてを頂芽側から3cm確保して採穂した以外、実施例1と同様に実施した。
比較例2
5~6月に樹形を仕立てるのみで採穂しなかった以外、実施例1と同様に実施した。
比較例3
5~6月に樹形を仕立てるのみで採穂しなかった以外、実施例2と同様に実施した。
Figure 2023117878000001
樹形を仕立てなかった比較例1よりも、樹形を仕立てた実施例1及び2では、5~6月に採穂できた挿し木の本数が多かった。また、5月~6月のみに採穂した比較例1よりも、5月~6月及び7~8月に採穂した実施例1及び2は、総挿し木本数が多く、発根数も多かった(表1)。
また、樹形を低台円筒型に仕立てた比較例2と実施例1を比較すると、7~8月のみに採穂した比較例2よりも、5月~8月に採穂した実施例1のほうが、総挿し木本数、発根数が多く、発根率もほぼ同等であった。樹形を中台円筒型に仕立てた比較例3と実施例2を比較すると、7~8月のみに採穂した比較例3よりも、5月~8月に採穂した実施例2は、総挿し木本数、発根数が多く、発根率もほぼ同等であった(表1)。
これらの結果は、本発明の方法によれば、1本の母樹からより多く採穂することができ、従来とほぼ同等の発根率が維持されるので、より多くの挿し木苗を効率よく生産できることを示している。

Claims (9)

  1. 1~2年生のカラマツ属植物である母樹から採穂終了予定日までの4~5か月間である採穂期間内に側枝及び/又は主軸から長さ3cm以上の穂木を採取する採穂工程を少なくとも有し、
    採穂終了予定日が8月~9月であり、
    採穂終了予定日の2か月前までの側枝からの挿し穂の採取は、採穂時に長さ8cm以上である側枝を選択し、採穂後の前記側枝の長さが5cm以上残るように行い、
    採穂終了予定日から2か月前以降に、母樹の伸長した枝の少なくとも一部を挿し穂として採取する、
    カラマツ属植物の挿し穂の生産方法。
  2. 採穂期間内に、母樹の樹高が50cm又は150cmを超えたとき断幹する、請求項1に記載の方法。
  3. カラマツ属植物がカラマツ、グイマツ、又はカラマツとグイマツの交雑種である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 採穂工程前に、母樹を育成する育成工程をさらに有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 採穂工程及び育成工程は、夜間10℃以上、日中20℃以上の温度条件で実施する、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 育成工程は、2~5か月間である、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 採穂工程において、採穂終了予定日前2か月以内に少なくとも1回施肥を行う、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 育成工程において、少なくとも1回施肥を行う、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の方法にてカラマツ属植物の挿し穂を採取すること、
    採取した挿し穂を挿し付けること、
    挿し穂を発根させること、及び、
    発根した挿し穂を育苗すること、
    を含む、カラマツ属植物の挿し木苗の生産方法。
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