JP2023114708A - ケーシング構造物およびケーシング構造物の組立方法 - Google Patents

ケーシング構造物およびケーシング構造物の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱された流体が流れる流路を画定するケーシングの熱伸びにより外装板に変形や損傷が生じることを防止する。【解決手段】上流ケーシング120と、上流ケーシング120が設置される支持架台と、上流ケーシング120の上面120aを覆うように配置される外装構造150と、上流ケーシング120の上面120aおよび側面120bを取り囲むように配置されるとともに支持架台に設置される支持構造160と、を備え、外装構造150は、外装本体151と、鉛直方向に沿って延びるとともに上端が外装本体151の下面に連結される複数の支柱152と、を有し、支持構造160は、上流ケーシング120の上面120aから離間した状態で配置されるとともに複数の支柱152の下端を支持する支持部材163を有するケーシング構造物100を提供する。【選択図】図5

Description

本開示は、ケーシング構造物およびケーシング構造物の組立方法に関するものである。
従来、内部に高温のガスが流れるガスダクトにおいて、外部環境からの保護や放熱量の抑制などを目的として、保温材と外装板を配置することが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、ガスダクトの上面および側面の全体を覆うように保温材と外装板を設置することが開示されている。
特開昭59-7818号公報
特許文献1において、外装板は、ガスダクトに直接的に取り付けられている。ガスダクトには、内部を流れる高温ガスの熱により熱伸びが発生する。外装板を、ガスダクトに直接的に取り付けると、ガスダクトの熱伸びに伴い、外装板に変形や損傷が生じる可能性がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加熱された流体が流れる流路を画定するケーシングの熱伸びにより外装板に変形や損傷が生じることを防止することが可能なケーシング構造物およびケーシング構造物の組立方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係るケーシング構造物は、軸線に沿って筒状に延びるとともに加熱された流体が流れる流路を画定するケーシングと、前記ケーシングが設置される支持架台と、前記ケーシングの上面を覆うように配置される外装構造と、前記ケーシングの上面および側面を取り囲むように配置されるとともに前記支持架台に設置される支持構造と、を備え、前記外装構造は、複数の外装板と、鉛直方向に沿って延びるとともに上端が前記外装板の下面に連結される複数の支柱と、を有し、前記支持構造は、前記ケーシングの上面から離間した状態で配置されるとともに複数の前記支柱の下端を支持する支持部材を有する。
本開示の一態様に係るケーシング構造物の組立方法は、軸線に沿って筒状に延びるとともに加熱された流体が流れる流路を画定するケーシングを支持架台に設置する工程と、前記ケーシングの上面および側面を取り囲むように前記支持架台に支持構造を設置する工程と、前記ケーシングの上面を覆うように前記支持構造に外装構造を設置する工程と、を備え、前記外装構造は、複数の外装板と、鉛直方向に沿って延びるとともに上端が前記外装板の下面に連結される複数の支柱と、を有し、前記支持構造は、前記ケーシングの上面から離間した状態で配置されるとともに複数の前記支柱の下端を支持する支持部材を有する。
本開示によれば、加熱された流体が流れる流路を画定するケーシングの熱伸びにより外装板に変形や損傷が生じることを防止することが可能なケーシング構造物およびケーシング構造物の組立方法を提供することができる。
コンバインドサイクルプラントの概略構成図である。 図1に示すケーシング構造物の側面図である。 図2に示すケーシング構造物の斜視図である。 図2に示すケーシング構造物の横断面図である。 図3に示すケーシング構造物の部分拡大図である。 図5に示すケーシング構造物のA部分の部分拡大図である。 図5に示すケーシング構造物のB部分の部分拡大図である。 図5に示すケーシング構造物のC部分の部分拡大図である。 本実施形態のケーシング構造物の組立方法を示すフローチャートである。
以下、本開示の一実施形態に係るケーシング構造物100を備えるコンバインドサイクルプラント10について、図面を参照して説明する。本実施形態のケーシング構造物100は、例えばガスタービン11から排出された高温の排気ガス(排ガス)が流れる排熱回収ボイラ(HRSG:Heat Recovery Steam Generator)12の筐体に採用される構造物である。排熱回収ボイラ12は、例えばコンバインドサイクルプラント10に設けられる。
図1に示すように、コンバインドサイクルプラント10は、ガスタービン11、排熱回収ボイラ12及び蒸気タービン13を備えている。
ガスタービン11は、圧縮機21、燃焼器22及びタービン23を有する。圧縮機21とタービン23とは、回転軸(ロータ)24により一体回転可能に連結されている。圧縮機21は、空気取り込みライン25から取り込んだ空気を圧縮する。燃焼器22は、圧縮機21から圧縮空気供給ライン26を通して供給された圧縮空気と、燃料ガス供給ライン27から供給された燃料ガスとを混合して燃焼する。タービン23は、燃焼器22から燃焼ガス供給ライン28を通して供給された高温高圧の燃焼ガスにより回転駆動する。発電機29は、圧縮機21及びタービン23と同軸上に設けられており、タービン23が回転することで発電することができる。
排熱回収ボイラ12は、ガスタービン11(タービン23)から排ガス排出ライン31を介して排出された高温の排ガスと水との間で熱交換することによって蒸気を発生させるものである。排ガスの温度はコンバインドサイクルプラント10の構成によって異なるが、500℃から600℃程度、場合によっては約800℃に至ることもある。
排熱回収ボイラ12は、複数の熱交換器(例えば過熱器32、蒸発器33及び節炭器34)を有している。過熱器32、蒸発器33及び節炭器34は、ケーシング構造物100の内部に画定された流路101に配置されている。流路101は、排ガス排出ライン31と接続されている。排熱回収ボイラ12は、排ガス排出ライン31から導入されたガスタービン11からの排ガスが内部を通過することで、過熱器32、蒸発器33、節炭器34の順に排ガスから熱回収を行うことで蒸気を生成する。
節炭器34には、復水器47から水が供給される。供給された水は、節炭器34で加熱される。節炭器34で加熱された水は、蒸発器33に供給され、蒸発器33で加熱される。蒸発器33で加熱されて生成された蒸気は、過熱器32に供給され、過熱器32で過熱される。過熱器32で過熱された蒸気は、蒸気タービン13に供給される。
蒸気タービン13は、蒸気により回転駆動するものであり、タービン42を有している。タービン42には発電機43が同軸上に連結されている。過熱器32で生成された過熱蒸気は、蒸気供給ライン44を介してタービン42に供給され、発電機43は、このタービン42が回転することで発電することができる。
タービン42から排出された蒸気は、蒸気排出ライン46を介して復水器47に供給される。復水器47は、回収された蒸気を冷却水により冷却して復水とするものである。復水器47は、生成した復水を復水供給ライン48を介して節炭器34に送る。そして、復水供給ライン48には、排熱回収ボイラ12へ復水を供給するための復水ポンプ49が設けられている。
次に、図2から図8を参照して、本実施形態のケーシング構造物100の詳細について説明する。本実施形態のケーシング構造物100は、ガスタービン11から排出された高温の排ガスが流れる排熱回収ボイラ12の筐体に採用される構造物である。
図2は、図1に示すケーシング構造物100の側面図である。図2において、矢印はガスタービン11から排出された排ガスの流通方向を示す。図3は、図2に示すケーシング構造物100の斜視図である。図3では、一部の部材の図示を部分的に省略している。図4は、図2に示すケーシング構造物100の横断面図である。図5は、図3に示すケーシング構造物100の部分拡大図である。
図2および図3に示すように、ケーシング構造物100は、入口ケーシング110、上流ケーシング120と、下流ケーシング130と、支持架台140と、外装構造150と、支持構造160と、を備える。
入口ケーシング110は、ガスタービン11から排出された高温の排ガスを導く排ガス排出ライン31に連結される筒状の筐体である。入口ケーシング110は、内部に形成される流路を介して排ガスを上流ケーシング120に導く。入口ケーシング110は、金属材料により形成されている。
上流ケーシング120および下流ケーシング130は、軸線Xに沿って筒状に延びるとともに加熱された排ガスが流れる流路101を画定する。上流ケーシング120は、入口ケーシング110および下流ケーシング130に連結されており、軸線Xに沿った排ガスの流れ方向において下流ケーシング130よりも上流側に配置される。上流ケーシング120および下流ケーシング130は、金属材料により形成されている。
図4および図5に示すように、上流ケーシング120には、上面120aおよび側面120bを覆うように保温材120cが取り付けられている。保温材120cを取り付けることにより、上流ケーシング120の外表面からの放散熱量を低減して熱効率の低下を抑制することができる。下流ケーシング130の上面130aおよび側面130bにも保温材(図示略)が取り付けられている。
修理や交換のために外装構造150の一部を取り外す場合であっても、保温材120cを上流ケーシング120から取り外す必要はない。これは、後述するように、外装構造150が上流ケーシング120から離間して配置される支持構造160により支持されているため、保温材120cを上流ケーシング120から取り外さなくても外装構造150の修理や交換の作業が可能だからである。
支持架台140は、本体部141と、複数の脚部142と、を有する。本体部141には、入口ケーシング110と、上流ケーシング120と、下流ケーシング130とが設置される。本体部141は複数の脚部142により支持架台140が設置される設置面Sに対して支持される。
外装構造150は、上流ケーシング120、下流ケーシング130及び各保温材(保温材120cおよび下流ケーシング130の保温材)を雨水等から保護するものである。各ケーシング120、130の表面に雨水が浸入すると、ケーシング120、130の表面が局所的に冷却されて温度差が発生し、各ケーシング120、130の変形や損傷が助長される可能性がある。
また、保温材120cおよび下流ケーシング130の保温材の内部に雨水が浸入すると、保温材の劣化が促進される可能性がある。図4および図5に示すように、外装構造150は、上流ケーシング120の上面120aおよび下流ケーシング130の上面130aを覆うように配置される。外装構造150は、外装本体151と、複数の支柱152と、吸入部153(図8参照)と、排出部154と、雨樋155と、を有する。
図6は、図5に示すケーシング構造物100のA部分の部分拡大図である。図6に示すように、外装本体151は、幅方向WDに沿って配置される複数の外装板151aを有する。複数の外装板151aは、軸線Xに直交する幅方向WDの複数箇所において幅方向WDの端部が隣接する他の外装板151aの端部と重なるように配置される。図6は、図5に示すケーシング構造物100のA部分のみを示すが、外装本体151の幅方向の複数箇所が図6に示す構造となっている。
図6に示すように、外装板151aは、板状に形成される第1板部151a1と、第1板部151a1よりも幅方向WDの長さが短い第2板部151a2とを有する。第2板部151a2は、第1板部151a1に溶接により接合されている。外装板151aの端部(図6における右方側の端部)には、第1板部151a1の端部(図6における左方側の端部)を収容可能な隙間CL1が形成されている。複数の外装板151aは、幅方向WDの中央部から幅方向WDの端部に向けて下方に傾斜するように配置されている。
図4および図5に示すように、支柱152は、鉛直方向VDに沿って延びるとともに上端が外装本体151の下面に連結される構造体である。支柱152は、例えば、締結ボルト(図示略)により外装本体151に連結される。
図7は、図5に示すケーシング構造物100のB部分の部分拡大図である。図7に示すように、ケーシング構造物100の幅方向WDの端部に配置される支柱152の下端は、補強材156に支持されている。補強材156は、上流ケーシング120の上面120aに接触した状態で固定されている。
支柱152の下端は、補強材156に固定されてはおらず、補強材156に形成される溝部156aに幅方向WDに沿って移動可能に収容されている。これは、ケーシング構造物100の幅方向WDの両端部に配置される支柱152の幅方向WDの間隔が、熱などの影響により変動しても、その変動を吸収できるようにするためである。
図8は、図5に示すケーシング構造物100のC部分の部分拡大図である。図5に示すケーシング構造物100では、吸入部153の図示を省略している。また、図8に示すケーシング構造物100では、支持構造160の図示を省略している。図8に示すように、外装構造150が備える吸入部153は、ケーシング構造物100の幅方向WDの端部において、外装構造150と上流ケーシング120との間の内部空間ISへ外気を導入する吸入穴153aが形成された部材である。
吸入部153は、図4の軸線Xに沿った方向に延びるように形成されており、軸線Xに沿った方向に間隔を空けて複数の吸入穴153aが形成されている。吸入穴153aの鉛直方向VDの位置は同一でもよいし、複数の吸入穴153aの鉛直方向VDの位置を異ならせてもよい。図8に示すように、吸入部153は、雨樋155よりも鉛直方向VDの下方かつ幅方向WDの中央部側に配置されている。
排出部154は、ケーシング構造物100の幅方向WDの中央部において、内部空間ISから外気を排出するものである。排出部154は、ケーシング構造物100の幅方向WDの中央部において間隔を空けて配置される一対の外装本体151の隙間を覆うように一対の外装本体151の上方に配置される。吸入穴153aから内部空間ISへ流入した外気は、内部空間ISにおいて排ガスの熱の影響により加熱される。内部空間ISへ流入した外気は、自然対流により、内部空間ISの上方に配置される排出部154から外部へ排出される。
雨樋155は、外装構造150の幅方向WDの両端部に設けられ、外装本体151から下方に落下する雨水を受け取って排出するものである。雨樋155は、軸線Xに沿って延びるように形成される断面視が略C型の部材である。
支持構造160は、上流ケーシング120および下流ケーシング130に加熱された排ガスが流れる加熱状態において、上流ケーシング120および下流ケーシング130と接触して上流ケーシング120および下流ケーシング130が膨張するのを抑制するものである。支持構造160は、上流ケーシング120および下流ケーシング130に加熱された排ガスが流れない常温状態において、上流ケーシング120および下流ケーシング130との間に所定の隙間を設けて配置される。
支持構造160は、上流ケーシング120の上面120aおよび側面120b、並びに下流ケーシング130の上面130aおよび側面130bを取り囲むように配置され、支持架台140に設置される。
図2および図3に示すように、支持構造160は、第1部材161と、第2部材162と、支持部材163と、連結部材164と、コーナーブラケット165と、を有する。第1部材161は、支持架台140の本体部141に設置されるとともに鉛直方向VDに延びるように配置される構造部材である。第1部材161は、上流ケーシング120の側面120bおよび下流ケーシング130の側面130bに沿って配置される長尺状の構造部材である。
図3および図4に示すように、第2部材162は、上流ケーシング120の上面120aおよび下流ケーシング130の上面130aに沿って配置される長尺状の構造部材である。第2部材162の両端部は、コーナーブラケット165により第1部材161の上端に連結される。図4に示すように、第2部材162は、上流ケーシング120の上面120aから鉛直方向VDの上方に離間した状態で配置される。
支持部材163は、支柱152の下端を支持する部材を兼ねており、軸線Xに沿って延びるように形成される長尺状の構造部材である。支持部材163の両端部は、それぞれ第2部材162に連結されている。図4および図5に示すように、支持部材163は、上流ケーシング120の上面120aから離間した状態で配置される。図示を省略するが、支持部材163は、下流ケーシング130の上面130aから離間した状態で配置される。
連結部材164は、軸線Xに沿って延びるように形成される長尺状の構造部材である。連結部材164は、軸線Xに沿った方向の両端に配置される一対の第1部材161を連結する。図2および図3に示すように、連結部材164は、上流ケーシング120の側面120bおよび下流ケーシング130の側面130bに沿って配置される。
次に、本実施形態のケーシング構造物100の組立方法について説明する。図9は、本実施形態のケーシング構造物100の組立方法を示すフローチャートである。
ステップS101で、設置面Sに支持架台140を設置する。設置面Sに複数の脚部142を設置し、脚部142の上端に本体部141を取り付ける。
ステップS102で、支持架台140の本体部141に入口ケーシング110と、上流ケーシング120と、下流ケーシング130とを設置する。
ステップS103で、上流ケーシング120の上面120aおよび側面120b、並びに下流ケーシング130の上面130aおよび側面130bを取り囲むように、支持構造160を支持架台140に設置する。支持架台140に第1部材161を設置し、コーナーブラケット165により第1部材161と第2部材162を連結する。
ステップS104で、上流ケーシング120の上面120aおよび下流ケーシング130の上面130aを覆うように、支持構造160の上部に外装構造150を設置する。複数の支柱152の下端を支持部材163に連結し、その後に支柱152の上端に外装本体151を連結する。なお、支柱152の上端に予め外装本体151を連結しておき、その後に複数の支柱152の下端を支持部材163に連結するようにしてよい。支柱152の上端に予め外装本体151を連結することにより、工事が容易化し、工期を短縮することができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用および効果を奏する。
本実施形態のケーシング構造物100によれば、複数の外装板151aが複数の支柱152の上端に連結され、複数の支柱152の下端が支持部材163により支持される。支持部材163が上流ケーシング120および下流ケーシング130の上面から離間した状態で配置されるため、加熱された流体によって上流ケーシング120および下流ケーシング130が熱伸びしても、これらの熱伸びによって複数の支柱152の間隔が変動することが抑制される。そのため、外装板151aに変形や損傷が生じることを防止することができる。
また、支柱152の下端を上流ケーシング120および下流ケーシング130の上面に直接的に固定する場合に比べ、支柱152の鉛直方向VDの位置の調整作業が不要となり工期を短縮することができる。これは、支柱152の下端を上流ケーシング120および下流ケーシング130の上面に直接的に固定する場合には、上流ケーシング120および下流ケーシング130の熱伸びによる変形を考慮し、支柱152の鉛直方向VDの位置の調整作業が必要となるからである。
また、本実施形態のケーシング構造物100によれば、上流ケーシング120および下流ケーシング130が膨張するのを抑制する支持構造160によって外装板151aを適切に支持し、上流ケーシング120および下流ケーシング130の熱伸びにより外装板151aに変形や損傷が生じることを防止することができる。
本実施形態のケーシング構造物100によれば、幅方向WDにおいて複数の外装板151aの端部が隣接する他の外装板151aの端部と重なるように配置される。そのため、上流ケーシング120および下流ケーシング130から外気を介して伝達される熱により支持構造160が熱伸びしたとしても、幅方向WDに隣接する複数の外装板151aの間に隙間が形成されて隙間から雨水が上流ケーシング120および下流ケーシング130の上面に導かれることを適切に防止することができる。そのため、上流ケーシング120および下流ケーシング130の上面が雨水により冷却されて変形や損傷が生じることが適切に防止される。
また、本実施形態のケーシング構造物100によれば、吸入部153および排出部154を設けることにより、外装構造150と上流ケーシング120および下流ケーシング130との間の内部空間ISに外気を流通させることができるため、内部空間ISを外気によって適切に冷却することができる。これにより、上流ケーシング120および下流ケーシング130や外装本体151が過度に加熱されることを防止することができる。
また、本実施形態のケーシング構造物100によれば、複数の外装板151aが下方に傾斜するように配置されている。そのため、雨水が上流ケーシング120および下流ケーシング130の上面に浸入することを外装板151aにより防止するとともに雨水を幅方向WDの中央部から端部に向けて導き、雨樋155で雨水を受け取って排出することができる。
また、本実施形態のケーシング構造物によれば、吸入部153が雨樋155よりも下方かつ幅方向WDの中央部側に配置されているため、雨の水滴が吸入部153から外装構造150と上流ケーシング120および下流ケーシング130との間の内部空間ISに侵入することを適切に防止することができる。
以上説明した各実施形態に記載のケーシング構造物100は例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係るケーシング構造物は、軸線(X)に沿って筒状に延びるとともに加熱された流体が流れる流路を画定するケーシング(120,130)と、前記ケーシングが設置される支持架台(140)と、前記ケーシングの上面を覆うように配置される外装構造(150)と、前記ケーシングの上面および側面を取り囲むように配置されるとともに前記支持架台に設置される支持構造(160)と、を備え、前記外装構造は、複数の外装板(151a)と、鉛直方向に沿って延びるとともに上端が前記外装板の下面に連結される複数の支柱(152)と、を有し、前記支持構造は、前記ケーシングの上面から離間した状態で配置されるとともに複数の前記支柱の下端を支持する支持部材(163a)を有する。
本開示の一態様に係るケーシング構造物によれば、複数の外装板が複数の支柱の上端に連結され、複数の支柱の下端が支持部材により支持される。支持部材がケーシングの上面から離間した状態で配置されるため、加熱された流体によってケーシングが熱伸びしても、ケーシングの熱伸びによって複数の支柱の間隔が変動することが抑制される。そのため、外装板に変形や損傷が生じることを防止することができる。
本開示の一態様に係るケーシング構造物において、前記支持構造は、前記ケーシングに加熱された前記流体が流れない常温状態において前記ケーシングとの間に所定の隙間を設けて配置され、前記ケーシングに加熱された前記流体が流れる加熱状態において前記ケーシングと接触して前記ケーシングが膨張するのを抑制する構成としてもよい。
本構成のケーシング構造物によれば、ケーシングが膨張するのを抑制する支持構造によって外装板を適切に支持し、ケーシングの熱伸びにより外装板に変形や損傷が生じることを防止することができる。
本開示の一態様に係るケーシング構造物において、複数の前記外装板は、前記軸線に直交する幅方向(WD)の複数箇所において前記幅方向の端部が隣接する他の前記外装板の端部と重なるように配置される構成としてもよい。
本構成のケーシング構造物によれば、幅方向において複数の外装板の端部が隣接する他の外装板の端部と重なるように配置される。そのため、ケーシングから外気を介して伝達される熱により支持構造が熱伸びしたとしても、幅方向に隣接する複数の外装板の間に隙間が形成されて隙間から雨水がケーシングの上面に導かれることを適切に防止することができる。そのため、ケーシングの上面が雨水により冷却されて変形や損傷が生じることが適切に防止される。
本開示の一態様に係るケーシング構造物において、前記外装構造は、前記軸線に直交する幅方向の端部において前記外装構造と前記ケーシングとの間の内部空間へ外気を導入する吸入部(153)と、前記幅方向の中央部において前記内部空間から前記外気を排出する排出部(154)と、を有する構成としてもよい。
本構成のケーシング構造物によれば、外装構造とケーシングとの間の内部空間に外気を流通させることができるため、内部空間を外気によって適切に冷却することができる。
上記構成のケーシング構造物において、複数の前記外装板は、前記幅方向の中央部から前記幅方向の端部に向けて下方に傾斜するように配置されており、前記外装構造は、前記幅方向の端部に設けられた前記外装板から下方に落下する雨水を受け取って排出する雨樋を有する態様としてもよい。
本態様のケーシング構造物によれば、雨水がケーシングの上面に侵入することを外装板により防止するとともに雨水を幅方向の中央部から端部に向けて導き、雨樋で雨水を受け取って排出することができる。
上記態様のケーシング構造物において、前記吸入部は、前記雨樋よりも下方かつ前記幅方向の前記中央部側に配置されている形態としてもよい。
本形態のケーシング構造物によれば、吸入部が雨樋よりも下方かつ幅方向の中央部側に配置されているため、雨の水滴が吸入部から外装構造とケーシングとの間の内部空間に侵入することを適切に防止することができる。
以上説明した各実施形態に記載のケーシング構造物の組立方法は例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係るケーシング構造物の組立方法は、軸線に沿って筒状に延びるとともに加熱された流体が流れる流路を画定するケーシングを支持架台に設置する工程と、前記ケーシングの上面および側面を取り囲むように前記支持架台に支持構造を設置する工程と、前記ケーシングの上面を覆うように前記支持構造に外装構造を設置する工程と、を備え、前記外装構造は、複数の外装板と、鉛直方向に沿って延びるとともに上端が前記外装板の下面に連結される複数の支柱と、を有し、前記支持構造は、前記ケーシングの上面から離間した状態で配置されるとともに複数の前記支柱の下端を支持する支持部材を有する。
本開示の一態様に係るケーシング構造物の組立方法によれば、複数の外装板が複数の支柱の上端に連結され、複数の支柱の下端が支持部材により支持される。支持部材がケーシングの上面から離間した状態で配置されるため、加熱された流体によってケーシングが熱伸びしても、ケーシングの熱伸びによって複数の支柱の間隔が変動することが抑制される。そのため、外装板に変形や損傷が生じることを防止することができる。
10 コンバインドサイクルプラント
11 ガスタービン
12 排熱回収ボイラ
13 蒸気タービン
21 圧縮機
22 燃焼器
23 タービン
31 排ガス排出ライン
100 ケーシング構造物
101 流路
110 入口ケーシング
120 上流ケーシング
120a,130a 上面
120b,130b 側面
120c 保温材
130 下流ケーシング
140 支持架台
150 外装構造
151 外装本体
151a 外装板
151a1 第1板部
151a2 第2板部
152 支柱
153 吸入部
153a 吸入穴
154 排出部
155 雨樋
156 補強材
160 支持構造
161 第1部材
162 第2部材
163 支持部材
164 連結部材
165 コーナーブラケット
IS 内部空間
S 設置面
VD 鉛直方向
WD 幅方向
X 軸線

Claims (8)

  1. 軸線に沿って筒状に延びるとともに加熱された流体が流れる流路を画定するケーシングと、
    前記ケーシングが設置される支持架台と、
    前記ケーシングの上面を覆うように配置される外装構造と、
    前記ケーシングの上面および側面を取り囲むように配置されるとともに前記支持架台に設置される支持構造と、を備え、
    前記外装構造は、複数の外装板と、鉛直方向に沿って延びるとともに上端が前記外装板の下面に連結される複数の支柱と、を有し、
    前記支持構造は、前記ケーシングの上面から離間した状態で配置されるとともに複数の前記支柱の下端を支持する支持部材を有するケーシング構造物。
  2. 前記支持構造は、
    前記支持架台に設置されるとともに前記ケーシングの側面に沿って鉛直方向に延びるように配置される第1部材と、
    前記第1部材に連結されるとともに前記ケーシングの上面に沿って配置される第2部材と、を有し、
    前記支持部材は、前記第2部材に連結されている請求項1に記載のケーシング構造物。
  3. 前記支持構造は、前記ケーシングに加熱された前記流体が流れない常温状態において前記ケーシングとの間に所定の隙間を設けて配置され、前記ケーシングに加熱された前記流体が流れる加熱状態において前記ケーシングと接触して前記ケーシングが膨張するのを抑制する請求項1または請求項2に記載のケーシング構造物。
  4. 複数の前記外装板は、前記軸線に直交する幅方向の複数箇所において前記幅方向の端部が隣接する他の前記外装板の端部と重なるように配置される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のケーシング構造物。
  5. 前記外装構造は、
    前記軸線に直交する幅方向の端部において前記外装構造と前記ケーシングとの間の内部空間へ外気を導入する吸入部と、
    前記幅方向の中央部において前記内部空間から前記外気を排出する排出部と、を有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のケーシング構造物。
  6. 複数の前記外装板は、前記幅方向の中央部から前記幅方向の端部に向けて下方に傾斜するように配置されており、
    前記外装構造は、前記幅方向の端部に設けられた前記外装板から下方に落下する雨水を受け取って排出する雨樋を有する請求項5に記載のケーシング構造物。
  7. 前記吸入部は、前記雨樋よりも下方かつ前記幅方向の前記中央部側に配置されている請求項6に記載のケーシング構造物。
  8. 軸線に沿って筒状に延びるとともに加熱された流体が流れる流路を画定するケーシングを支持架台に設置する工程と、
    前記ケーシングの上面および側面を取り囲むように前記支持架台に支持構造を設置する工程と、
    前記ケーシングの上面を覆うように前記支持構造に外装構造を設置する工程と、を備え、
    前記外装構造は、複数の外装板と、鉛直方向に沿って延びるとともに上端が前記外装板の下面に連結される複数の支柱と、を有し、
    前記支持構造は、前記ケーシングの上面から離間した状態で配置されるとともに複数の前記支柱の下端を支持する支持部材を有するケーシング構造物の組立方法。
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