JP2023111761A - 合成樹脂製容器、プリフォーム及び合成樹脂製容器の製造方法 - Google Patents

合成樹脂製容器、プリフォーム及び合成樹脂製容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リサイクル性を向上させた合成樹脂製容器、プリフォーム及び合成樹脂製容器の製造方法を提供する。【解決手段】本開示の合成樹脂製容器1は、外層体2と、外層体2の内面に分離可能に積層された内層体3とを有する容器本体10を備える合成樹脂製容器1であって、容器本体10は、筒状の口部4と、口部4の下方に位置し、内容物の収容空間Sを形成する胴部5と、胴部5の下端部を閉塞する底部9とを備え、内層体3及び外層体2は、口部4において係合によって外層体2に対する内層体3の周方向への相対回転を規制する第1係合部、又は底部9において係合によって外層体2に対する内層体3の周方向への相対回転を規制する第4係合部9rの少なくとも一方を有することを特徴とする。【選択図】図7

Description

本開示は、外層体と該外層体の内面に分離可能に積層された内層体とを備えた合成樹脂製容器、プリフォーム及び合成樹脂製容器の製造方法に関する。
従来から、醤油等の食品調味料や飲料、あるいは化粧水などの化粧料、シャンプーやリンス、液体石鹸などのトイレタリーを内容液として収納する容器として、積層容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような積層容器は、筒状の口部、口部に連なる胴部及び胴部の下端を閉塞する底部を有して容器の外殻を形成する外層体の内面に内容液の収容空間を備えた内層体が積層された二重構造を有している。
また、上記の積層容器は、例えば内層体を構成する内プリフォームと、外層体を構成する外プリフォームとを組み合わせた二重プリフォームを延伸ブロー成形することによって製造することができる。
特開2020-121540号公報
ところで、上述の積層容器では、内層体に収容する内容物が油成分を含む場合、内容物が付着した容器はそのままの状態ではリサイクルし難くなる為、この点において改善の余地があった。
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リサイクル性を向上させた合成樹脂製容器、プリフォーム及び合成樹脂製容器の製造方法を提供することにある。
本開示の合成樹脂製容器は、
外層体と、該外層体の内面に分離可能に積層された内層体とを有する容器本体を備える合成樹脂製容器であって、
前記容器本体は、
筒状の口部と、
前記口部の下方に位置し、内容物の収容空間を形成する胴部と、
前記胴部の下端部を閉塞する底部と
を備え、
前記内層体及び前記外層体は、前記口部において係合によって前記外層体に対する前記内層体の周方向への相対回転を規制する第1係合部、又は前記底部において係合によって前記外層体に対する前記内層体の周方向への相対回転を規制する第4係合部の少なくとも一方を有することを特徴とする。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記第1係合部は、前記外層体に対する前記内層体の周方向の一方向への相対回転を規制するラチェット機構を構成することが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記外層体と前記内層体は、少なくとも前記口部及び前記胴部において接着されていないことが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記容器本体の前記口部における前記内層体に第2係合部により固定される装着キャップをさらに備えることが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記内層体に対する前記外層体の下方への変位を規制する第3係合部を有することが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記内層体は、前記口部から径方向外側に延びるフランジ部を有し、前記フランジ部は、径方向外側への突出長さが周方向位置に対して周期的に変化することが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記内層体は、少なくとも前記胴部において、前記外層体よりも厚みが薄いことが好ましい。
また、本開示のプリフォームは、
外体と該外体の内面に積層された内体とを有し、延伸ブロー成形に用いられる合成樹脂製のプリフォームであって、
筒状の口部と、
前記口部の下方に位置する胴部と、
前記胴部の下端部を閉塞する底部と
を備え、
前記口部における前記内体及び前記外体は、係合によって前記外体に対する前記内体の周方向への相対回転を規制する第1係合部を有することを特徴とする。
また、本開示の合成樹脂製容器の製造方法は、
プリフォームの延伸ブロー成形による合成樹脂製容器の製造方法であって、
前記プリフォームは、外体と該外体の内面に積層された内体とを有するプリフォームであって、
筒状の口部と、
前記口部の下方に位置する胴部と、
前記胴部の下端を閉塞する底部と
を備え、
前記外体、及び前記内体を成形するステップと、
前記外体の内周面に、前記内体を嵌合させて前記プリフォームを形成するステップと、
前記プリフォームを延伸ブロー成形して容器本体を形成するステップと
を含み、
前記内体及び前記外体の延伸ブロー成形により形成された前記内層体及び前記外層体は、前記容器本体の口部において係合によって前記外層体に対する前記内層体の周方向への相対回転を規制する第1係合部、又は前記容器本体の底部において係合によって前記外層体に対する前記内層体の周方向への相対回転を規制する第4係合部の少なくとも一方を有することを特徴とする。
本開示によれば、リサイクル性を向上させた合成樹脂製容器、プリフォーム及び合成樹脂製容器の製造方法を提供することができる。
本開示の一実施形態である合成樹脂製容器の正面一部断面図である。 図1における容器本体の口部及び装着キャップ部分の正面一部拡大断面図である。 図2におけるA-A断面による断面図である。 図1の状態から蓋体を開放し、フランジ部を把持して周方向に回転させて、内層体を外層体から分離している状態を示す正面一部断面図である。 図4におけるB-B断面による断面図である。 図4において内層体を外層体から分離した後、蓋体を閉塞して内層体を外層体から引き抜き可能な状態とした図である。 図6の状態から装着キャップ及び内層体を外層体から引き抜いて分別している状態を示す正面一部断面図である 本開示の一実施形態であるプリフォームの正面半断面図である。 本開示の一実施形態である合成樹脂製容器の製造方法の実施手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本開示をより具体的に例示説明する。
図1に示す本開示の一実施形態である合成樹脂製容器1は、外層体2と内層体3とを備えた二重構造の容器本体10と、容器本体10の口部4に装着する装着キャップ20とを備えている。容器本体10の外形形状は、円筒状の口部4と、この口部4の下方に位置すると共に口部4の下端部から下方に向けて拡径する肩部7と、肩部7の下方に連なり内容物の収容空間Sを形成する平面視で矩形状の胴部5と、この胴部5の下端部を閉塞する底部9とを有するボトル形状となっている。
なお、本明細書、特許請求の範囲、及び図面においては、上下方向は、図1に示すように合成樹脂製容器1を正立姿勢とした状態における上方、下方を意味するものとする。また、径方向外側とは、図1における合成樹脂製容器1の中心軸線O1を通り中心軸線O1に垂直な直線に沿って中心軸線O1から離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線O1に向かう方向を意味するものとする。
本実施形態において、胴部5は、平面視で略矩形形状を備えており、図1に示すように、収容空間Sを四方から囲む主壁5fと、角部において主壁5f同士を連結する角壁5cとを備えている。主壁5f及び角壁5cは、それぞれ主パネル部5fp及び角パネル部5cpを備えており、特に主パネル部5fpは、収容空間S側に凹み、減圧吸収パネルとして機能する。すなわち、合成樹脂製容器1内に内容物が高温充填された後に口部4が装着キャップ20で閉塞されると、内容物の冷却に伴って容器内に減圧が生じるが、主パネル部5fpが半径方向に立体的形状を有することにより、容器内の減圧に対して減圧吸収パネルが容器内側に容易に弾性変形して減圧を吸収する。この構成によって、胴部5の予期しない場所に生じる不正変形を抑制することができる。
胴部5における上部及び下部には、それぞれ環状の横溝5gが形成されている。このように横溝5gを設けることで、特に側方からの荷重に対して胴部5の剛性を高く保つことができる。
本実施形態において、容器本体10は、胴部5の外郭を形成する外層体2と、外層体2の内面に分離可能に積層された内層体3とを備えている。図2に示すように、外層体2の上端部は、内層体3の上端部よりも下方に位置しており、口部4の上部は、内層体3のみによって形成されている。
内層体3における口部4は、図2に示すように、筒状の口部内壁4cと、口部内壁4cの上部において径方向外側に延びる環状突部4aと、口部内壁4cにおける環状突部4aの下方において径方向外側に向かって略水平方向に延びるフランジ部4bと、フランジ部4bの下方において口部内壁4cから径方向外側に突出する係合突起4c1とを備えている。
内層体3は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(ナイロン)又はエチレン―ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)などの合成樹脂材料によって外層体2よりも厚みが薄い袋状に形成することができ、外層体2の内面に分離可能に積層されている。内層体3は、少なくとも胴部5において、外層体2よりも厚みが薄く形成されていることが好ましい。これによって、後述するように内容物が付着した内層体3及び装着キャップ20を取り出して分別する際に、リサイクルし難い内層体3の重量割合を低減することができる。本実施形態では、内層体3は、外層体2と同じポリエチレンテレフタレートによって形成されている。なお、外層体2より内層体3の厚みを厚く構成してもよい。内層体3の内部は口部4の開口に連なる収容空間Sとなっており、この収容空間Sには、例えば、食用油、醤油等の食品調味料や飲料、あるいは化粧水などの化粧料、シャンプーやリンス、液体石鹸などのトイレタリーを内容物として収納することができる。なお、外層体2の内面に対する内層体3の分離は、接着状態からの分離、相溶性のない樹脂積層物の場合における擬似接着状態からの分離、密着状態からの離隔、の何れであってもよい。
一方、容器本体10を構成する外層体2は、図2に示すように、口部外壁4dと、口部外壁4dの上部において径方向内側に突出する環状突部4eと、環状突部4eの下方において口部外壁4dの内面に設けられた回転止めリブ4gと、回転止めリブ4gの下方において径方向外側に向かって略水平方向に延びるネックリング8とを備えている。また、図2に示すように、口部外壁4dの上端部がフランジ部4bの下面に当接し係止されることにより内層体3に対する外層体2の上下方向位置が定まっている。
外層体2の環状突部4eは、図2に示すように、内層体3の係合突起4c1とアンダーカット係合可能とされている。外層体2の環状突部4e及び内層体3の係合突起4c1は、内層体3に対する外層体の下方への変位を規制する第3係合部を構成している。外層体2の環状突部4e及び内層体3の係合突起4c1は、図8に示すようにプリフォーム11の状態で互いにアンダーカット係合させた状態でブロー成形を行う。
外層体2の回転止めリブ4gは、図2に示すように、内層体3の係合突起4c1を周方向に係止可能とされている。回転止めリブ4gは、図3に示すように、口部外壁4dの内面に周方向に略等間隔で形成されている。図3に示す状態において、内層体3の係合突起4c1は、回転止めリブ4g同士の間の周方向位置に配置されている。利用者が外層体2の外面を片手で把持しつつ、もう一方の手で内層体3から径方向外側に突出するフランジ部4bを摘まんで周方向に所定以上の力で回転させると、係合突起4c1が回転止めリブ4gを乗り越えてフランジ部4bを外層体2に対して周方向に回転させることができる。これによって、図4に示すように、内層体3の底部9に対して口部4を周方向に回転させることができる。これによって、後述するように外層体2から内層体3を分離することができるので、外層体2から内層体3を上方に容易に引き出して、分別することができる。係合突起4c1と回転止めリブ4gとの係合(第1係合部)は、例えばラチェット機構を採用して、一方向の回転を係止し他方向の回転を許容するように構成してもよい。
内層体3のフランジ部4bは、径方向外側への突出長さが周方向位置に対して周期的に変化するように構成されている。すなわち、フランジ部4bの外縁部は、図3に示すように、径方向外側への突出長さが長い凸部4b1と、径方向外側への突出長さが短い凹部4b2とを備えている。本実施形態において、凸部4b1と凹部4b2は、平面視において周方向に向かって略正弦波を描くように滑らかにつながっている。この構成によって、利用者は、フランジ部4bの外縁部を指先で摘んで周方向に回しても、外縁部において凸部4b1と凹部4b2とが滑らかにつながっているので指先に過度の応力がかかることがない。したがって、利用者の指先に負担をかけることなくフランジ部4bを周方向に回転させることができる。なお、上述の正弦波のほか、周期的に変動する他の様々な形状を採用することもできる。
外層体2及び内層体3は、底部9において内側(収容空間S側)に凹む底部凹所9aを備えている。底部凹所9aは、図1に示すように、略円筒面を有する側部9sと、側部9sの上端部を閉塞する頂部9tとを備える有頂筒状形状を備えている。図5に示すように、側部9sには、径方向外側に突出し、外層体2に対する内層体3の周方向への相対回転を規制する第4係合部9rを有している。
第4係合部9rは、図5に示すように、内層体3を平面視で反時計回りに回したときに、内層体3の底部9における周方向の反時計回りの回転を係止する係止面9r1と、内層体3を平面視で時計回りに回したときに、内層体3の底部9における周方向の時計回りの回転を許容する滑走面9r2とを備えている。
すなわち、内層体3を平面視で反時計回りに回したとき、径方向に方向づけられた内層体3及び外層体2の係止面9r1同士が面に直交する方向から近づいて当接するため、内層体3の係止面9r1が外層体2の係止面9r1によって係止されて、それ以上内層体3を外層体2に対して周方向に相対回転できなくなる。
一方、内層体3を平面視で時計回りに回したとき、周方向に向かって緩やかに径方向に傾斜する内層体3及び外層体2の滑走面9r2同士が面方向に滑るため、内層体3は、外層体2に対して周方向に相対回転可能となる。
以上の構成によって、内層体3のフランジ部4bを、外層体2に対して平面視で反時計回りに回転させたときは、底部9において内層体3の外層体2に対する平面視で反時計回りの回転が係止されて、図6に示すように、胴部5の内層体3が螺旋状に捻じれることで径方向幅が縮小するため、外層体2から分離される。
一方、内層体3のフランジ部4bを、外層体2に対して平面視で時計回りに回転させたときは、底部9においても内層体3の外層体2に対する平面視で時計回りの回転が許容されるので、胴部5の内層体3に螺旋状の捻じれが発生し難くなる。このように、本実施形態では、利用者が、明確な意図をもって内層体3のフランジ部4bを、平面視で反時計回りに回したときのみ胴部5の内層体3を螺旋状に捻じって径方向幅を縮小させて、外層体2から分離することができる。
ネックリング8は、例えば後述するプリフォーム11(図8参照)の延伸ブロー成形により容器本体10を成形する際に、ブロー成形用の金型の基準面にネックリング18の下面を当接させることによって、プリフォーム11が傾くことなく金型に装着することができる。
外層体2は、この合成樹脂製容器1の容器本体10の外殻を構成するものであり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の合成樹脂材料により形成することができる。本実施形態では、外層体2はポリエチレンテレフタレートによって形成されている。外層体2の胴部5に相当する部分は可撓性を有しており、スクイズ(圧搾)されて凹むことができるとともに、凹んだ状態から元の形状に復元することができる。
容器本体10の口部4には、図2に示すように装着キャップ20が装着されている。本実施形態において装着キャップ20は、キャップ本体21と、キャップ本体21の注出孔22f(図4参照)を上方から覆う蓋体25とを備えている。
キャップ本体21は、図2に示すように、容器本体10の口部4を径方向外側から囲む外周壁21aと、外周壁21aの上端部に連なる天壁22と、外周壁21aの径方向内側において天壁22から垂下し、外周壁21aとの間で口部内壁4cを挟持し液密にシールする内周壁24と、内周壁24の径方向内側において天壁22に設けられた注出孔22f(図4参照)とを備えている。
外周壁21aの下端部内側には、口部内壁4cに設けられた環状突部4aとアンダーカット係合して装着キャップ20を容器本体10の内層体3に固定するための係合突部21bが設けられている。この環状突部4a及び係合突部21bは、内層体3の口部4(口部内壁4c)と装着キャップ20とを固定する第2係合部を構成している。
なお、本実施形態では、第2係合部は、アンダーカット係合によって部材同士を固定する一対の係合部として構成したが、この態様には限定されない。例えば、第2係合部は、環状突部4a及び係合突部21bからなる構成に代えて、口部内壁4cの外面に設けた雄ねじ部に、外周壁21aの内面に設けた雌ねじ部がねじ係合するように構成してもよい。
蓋体25は、ヒンジ部26bによりキャップ本体21に一体形成されている。蓋体25は、外周壁21aの上方に外周壁21aと略同一径で設けられた蓋体周壁26と、蓋体周壁26の上端部を閉塞する頂壁27とを備えている。
蓋体周壁26の下部内面には、係合突部26aが設けられている。この係合突部26aが、キャップ本体21側の天壁22の突部22bに設けられた環状突起22aにアンダーカット係合することによって、蓋体25はキャップ本体21に装着可能とされている。なお、係合突部26aと環状突起22aとの係合に代えて、蓋体25がキャップ本体21に対してねじ係合により装着されてもよい。
このような構成の合成樹脂製容器1は、例えば口部4が底部9よりも下方に位置するように傾倒させることで内容物を収容空間Sから外部に注出することができる。また、胴部5をスクイズして、収容空間S内の圧力を高めることで内容物を外部に圧送し吐出するようにしてもよい。
上述のような合成樹脂製容器1において、収容空間S内の内容物の使用を終え、容器をリサイクルするに際しては、利用者は、図4に示すように、まず蓋体25を開放し、注出孔22fを露出させて内層体3内からの空気を外部に排出可能な状態とする。次に、利用者は、外層体2の胴部5などを片手で把持し、もう一方の手の指先でフランジ部4bを摘んで反時計回りに回転させると、第4係合部9r(図5参照)が底部9における内層体3の外層体2に対する反時計回りの相対回転を係止する。そのため、胴部5内の内層体3は、螺旋状に捻じれて径方向幅が縮小するため、外層体2から分離することができる(図4参照)。
図4の状態では、蓋体25が開放されて注出孔22fを通じて内層体3内と外部が連通している。したがって、内層体3が螺旋状に捻じれて内層体3内の容積が減少するとともに内層体3内の空気が注出孔22fを通じて外部に排出される。したがって、内層体3内の容積を効果的に縮小して外層体2から確実に分離することができる。また、内層体3の容積を効果的に縮小したのち、図6に示すように蓋体25を閉塞して再び内層体3内に空気が入らないようにしてから、図7に示すように内層体3を上方に引き抜いて容易に外層体2の口部4から外部に取り出すことができる。
なお、外層体2と内層体3との分離を容易化するために、外層体2と内層体3は、少なくとも口部4及び胴部5において接着されていないことが好ましい。ただし、この態様には限定されず、口部4及び胴部5のいずれかにおいて外層体2と内層体3が接着されていてもよい。また、底部9においても外層体2と内層体3が接着されていない構成としてもよい。
本実施形態では、図6などに示すように、内層体3の口部4に装着キャップ20が固定されている。したがって、図7に示すように利用者が装着キャップ20を把持して上方に持ち上げることによって、より簡単に内層体3を外部に取り出すことができる。
内層体3が上方に持ち上げられると、図7に示すように、底部9における内層体3が、側部9sと頂部9tとの境界近傍で破断する。これによって、利用者は、外層体2を片手で把持しながらもう一方の手で装着キャップ20を把持して上方に持ち上げることによって、装着キャップ20及び装着キャップ20と第2係合部により固定された内層体3を上方に引き上げることができる。内層体3は、螺旋状に捻じれることで径方向幅が縮小されているので、外層体2から完全に分離された内層体3を、外層体2の口部4を通じて外部に容易に取り出すことができる(図7参照)。
この合成樹脂製容器1を構成する容器本体10は、例えば図8に示す本開示の一実施形態である合成樹脂製のプリフォーム11を延伸ブロー成形することにより形成することができる。
プリフォーム11は、外層体2を形成する合成樹脂製の外体12と、内層体3を形成する合成樹脂製の内体13とを備えた二重構造となっており、その外形形状は、円筒状の口部14と、この口部14の下方に連なる円筒状の胴部15と、この胴部15の下端を閉塞する底部19とを有する有底筒状(略試験管状)となっている。なお、口部14は、合成樹脂製容器1の口部4に対応した形状に形成されている。すなわち、プリフォーム11の口部内壁14c、口部外壁14d、環状突部14a,14e、フランジ部14b、係合突起14c1、回転止めリブ14g及びネックリング18は、合成樹脂製容器1の口部内壁4c、口部外壁4d、環状突部4a,4e、フランジ部4b、係合突起4c1、回転止めリブ4g及びネックリング8と略同一形状を備えている。つまり、プリフォーム11において、ネックリング18より上方は、延伸ブロー成形によってほとんど変形しない非延伸領域であり、合成樹脂製容器1の口部4と概ね同一形状となっている。プリフォーム11は、口部14のネックリング18から胴部15に向けて縮径する縮径部17を備えており、この縮径部17の領域では、図8に示すように、外体12と内体13とが径方向に離隔している。また、底部19は湾曲形状(半球形状)に形成されている。なお、符号O2は、口部14、胴部15及び底部19に共通の中心軸線を示している。
本実施形態において、ネックリング18より下方は延伸部であり、延伸ブロー成形後の肩部7の一部を構成する。他方、ネックリング18及びその上方は非延伸部であり、延伸ブロー成形後にも概ねそのままの形状が維持される。
外体12は、外層体2と同様の合成樹脂材料、つまりポリエチレンテレフタレート(PET)により形成されている。内体13も、内層体3と同様の合成樹脂材料であるポリエチレンテレフタレート(PET)によって形成されている。内体13は外体12よりも厚みが薄く形成されており、外体12の内面に当該内面の全体を覆うように、隙間を空けて積層されている。この積層状態は、全体又は部分的に密着するように構成してもよい。なお、外体12より内体13の厚みを厚く構成してもよい。また、内体13(内層体3)は外体12(外層体2)との分離をしやすくするために外体と異なる合成樹脂を使用してもよい。例えば外体12をPETとし、内体13をPPとすると、容易に分離し易くなる。また、内体13は単一の合成樹脂のみで形成される単層構造でもよいが、バリア性や耐内容物適正を向上させる為に複数の合成樹脂で形成される構造でもよい。
次に、本開示の一実施形態に係る合成樹脂製容器1の製造方法について説明する。
図9は、本実施形態に係る合成樹脂製容器1の製造方法を実施する手順を示すフローチャートである。
最初に、容器本体10を延伸ブロー成形により製造するためのプリフォーム11の形成方法について説明する。まず、図8に示す口部外壁14d、環状突部14e、回転止めリブ14g及びネックリング18を設けた外体12を射出成形によって成形する(ステップS101)。また、外体12の成形と並行して、口部内壁14c、環状突部14a、フランジ部14b及び係合突起14c1を設けた内体13を別の射出成形工程によって成形する(ステップS102)。なお、図9では、外体12の成形に続いて内体13を成形するように記載しているが、両者の成形は独立して行うことができるため、成形順序は問わない。また、外体12及び内体13の成形は、射出成形に限定されず、圧縮成形等の他の成形方法を採用してもよい。
次に、ステップS102で形成された内体13の外周面を外体12の内周面に嵌合させることによって、プリフォーム11を形成する(ステップS103)。このプリフォーム11の形成に際しては、図8に示すように、内体13の口部14における口部内壁14cから径方向外側に突出する円環状のフランジ部14bの下面に外体12の口部外壁14dの上端部に形成したシール突起14fが当接することによって、内体13が外体12に対して上下方向に位置決めされる。このとき、係合突起14c1と環状突部14e(第3係合部)がアンダーカット係合して内体13に対する外体12の下方への変位が規制される。
次に、ステップS103で形成されたプリフォーム11を延伸ブロー成形することにより、積層容器である容器本体10を作成する(ステップS104)。この延伸ブロー成形に際しては、まず、プリフォーム11の延伸部を加熱炉で加熱する。このとき、非延伸部となる口部14については、断熱材等で被覆してもよい。次に、プリフォーム11の加熱状態からプリフォーム11のネックリング18をブロー成形用金型の基準面に突き当てて固定し延伸ブロー成形すると、外体12及び内体13が延伸ロッドにより下方に延伸しつつ高圧空気により径方向外側へとブロー成形される。
この延伸ブロー成形に際しては、底部9に底部凹所9a及び図5に示す第4係合部9rが形成される。
本実施形態では、胴部5を略矩形状に形成するようにしているが、これに限らず、例えば円筒状や楕円筒状とすることもできる。同様に、本実施形態のプリフォーム11では、口部14や胴部15を略円筒状に形成するようにしているが、これに限らず、例えば角筒状や楕円筒状とすることもできる。
次に、ステップS104で形成された容器本体10の内層体3内に内容物を充填した後、容器本体10の内層体3に、別工程で射出成形などにより形成された装着キャップ20を固定する(図9のステップS105)。装着キャップ20の固定には、容器本体10の口部内壁4cの上端部に設けられている環状突部4a(第2係合部の一方)を、装着キャップ20の外周壁21aに設けられている係合突部21b(第2係合部の他方)にアンダーカット係合させる。ステップS105の実行により合成樹脂製容器1の製造が終了する。
以上述べたように、本実施形態に係る合成樹脂製容器1は、外層体2と、外層体2の内面に分離可能に積層された内層体3とを有する容器本体10を備える合成樹脂製容器1であって、容器本体10は、筒状の口部4と、口部4の下方に位置し、内容物の収容空間Sを形成する胴部5と、胴部5の下端部を閉塞する底部9とを備え、内層体3及び外層体2は、口部4において係合によって外層体2に対する内層体3の周方向への相対回転を規制する第1係合部、又は底部9において係合によって外層体2に対する内層体3の周方向への相対回転を規制する第4係合部9rの少なくとも一方を有するように構成した。このような構成の採用によって、内層体3を外層体2から外部に取り出す際に、内層体3の口部4を外層体2に対して第1係合部の係合力に抗して周方向に回転させて胴部5の内層体3を螺旋状に捩った状態で第1係合部により保持することができる、及び/又は底部9における内層体3が外層体2に対して相対回転しないように規制しているので、内層体3を周方向に効率的に捩って外層体2から外部に取り出すことができる。なお、本実施形態では、第4係合部9rは、周方向の一方向への相対回転のみを規制するように構成したが、この態様には限定されず、両回転方向に対して同程度の規制力を備えていてもよい。この構成によって、内層体3を螺旋状に捩って径方向幅を縮小させ外層体2から分離させた状態で保持することができるので、外層体2内に収容された内層体3を容易に外部に取り出すことができる。そして、内容物が付着した内層体3と、内容物が付着していない外層体2とを容易に分別して合成樹脂製容器1をリサイクルすることができる。
また、本実施形態に係る合成樹脂製容器1では、第1係合部は、外層体2に対する内層体3の周方向の一方向への相対回転を規制するラチェット機構を構成するように構成することができる。このような構成の採用によって、内層体3の口部4を外層体2に対して周方向に回転させて胴部5の内層体3を螺旋状に捩る際に、ラチェット機構により一方向への回転は許容されるため、容易に内層体3を捩るとともに、ラチェット機構により捩った内層体3が元の形状に戻ってしまうことを抑制することができる。したがって、内層体3を螺旋状に捩って保持する操作を容易化することができる。
また、本実施形態に係る合成樹脂製容器1では、外層体2と内層体3は、少なくとも口部4及び胴部5において接着されていないように構成した。このような構成の採用によって、外層体2と内層体3との分離を容易化することができる。
また、本実施形態に係る合成樹脂製容器1では、容器本体10の口部4における内層体3に第2係合部により固定される装着キャップ20をさらに備えるように構成した。このような構成の採用によって、利用者が内容物の使用を終えて容器を分別する際に、内層体3の口部4に第2係合部により装着された装着キャップ20を上方に引っ張ることで内層体3を外層体2の外に容易に引き出して外部に取り出すことができる。
また、本実施形態に係る合成樹脂製容器1では、内層体3に対する外層体2の下方への変位を規制する第3係合部を有するように構成した。このような構成の採用によって、合成樹脂製容器1の前駆体であるプリフォーム11の状態において内体13に対する外体12の高さ方向位置を定めてブロー成形を安定化させることができる。また、合成樹脂製容器1において、内層体3に対する外層体2の高さ方向位置を定めつつ周方向に安定して回転させて内層体3を外層体2から容易に分離することができる。
また、本実施形態に係る合成樹脂製容器1では、内層体3は、口部4から径方向外側に延びるフランジ部4bを有し、フランジ部4bは、径方向外側への突出長さが周方向位置に対して周期的に変化するように構成した。このような構成の採用によって、利用者がフランジ部4bを把持して内層体3を外層体2に対して周方向に相対回転させる際に、フランジ部4bに対して指先が滑らないようにして作業性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る合成樹脂製容器1では、内層体3は、少なくとも胴部5において、外層体2よりも厚みが薄くなるように構成した。このような構成の採用によって、内容物が付着した内層体3及び装着キャップ20を外層体2から取り出して分別する際に、リサイクルできない内層体3の重量割合を低減することができる。
また、本実施形態に係るプリフォーム11は、外体12と外体12の内面に積層された内体13とを有し、延伸ブロー成形に用いられる合成樹脂製のプリフォーム11であって、筒状の口部14と、口部14の下方に位置する胴部15と、胴部15の下端部を閉塞する底部19とを備え、口部14における内体13及び外体12は、係合によって外体12に対する内体13の周方向への相対回転を規制する第1係合部を有するように構成した。このような構成の採用によって、上記構成を有するプリフォーム11を延伸ブロー成形して得られた合成樹脂製容器1において、内層体3を外層体2から外部に取り出す際に、内層体3の口部4を外層体2に対して第1係合部の係合力に抗して周方向に回転させて胴部5の内層体3を螺旋状に捩った状態で第1係合部により保持することができる。この構成によって、内層体3を螺旋状に捩って径方向幅を縮小させ外層体2から分離させた状態で保持することができるので、外層体2内に収容された内層体3を容易に外部に取り出すことができる。そして、内容物が付着した内層体3と、内容物が付着していない外層体2とを容易に分別して合成樹脂製容器1をリサイクルすることができる。
また、本実施形態に係る合成樹脂製容器1の製造方法は、プリフォーム11の延伸ブロー成形による合成樹脂製容器1の製造方法であって、プリフォーム11は、外体12と外体12の内面に積層された内体13とを有するプリフォーム11であって、筒状の口部14と、口部14の下方に位置する胴部15と、胴部15の下端を閉塞する底部19とを備え、外体12、及び内体13を成形するステップと、外体12の内周面に、内体13を嵌合させてプリフォーム11を形成するステップと、プリフォーム11を延伸ブロー成形して容器本体10を形成するステップとを含み、内体13及び外体12の延伸ブロー成形により形成された内層体3及び外層体2は、容器本体10の口部4において係合によって外層体2に対する内層体3の周方向への相対回転を規制する第1係合部、又は容器本体10の底部9において係合によって外層体2に対する内層体3の周方向への相対回転を規制する第4係合部9rの少なくとも一方を有するように構成した。このような構成の採用によって、内層体3を外層体2から外部に取り出す際に、内層体3の口部4を外層体2に対して第1係合部の係合力に抗して周方向に回転させて胴部5の内層体3を螺旋状に捩った状態で第1係合部により保持することができる、及び/又は底部9における内層体3が外層体2に対して相対回転しないように規制しているので、内層体3を周方向に効率的に捩って外層体2から外部に取り出すことができる。この構成によって、内層体3を螺旋状に捩って径方向幅を縮小させ外層体2から分離させた状態で保持することができるので、外層体2内に収容された内層体3を容易に外部に取り出すことができる。そして、内容物が付着した内層体3と、内容物が付着していない外層体2とを容易に分別して合成樹脂製容器1をリサイクルすることができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、装着キャップ20が注出孔22fを備え、容器を傾けることにより内容物を外部に吐出させるものとして構成したが、この態様には限定されず、外層体2の胴部5を押圧することにより内容物を外部に吐出させる構成としてもよい。また、合成樹脂製容器1をポンプ付容器として用いてもよく、その場合には、装着キャップ20にポンプを装着するように構成してもよい。
1 合成樹脂製容器
2 外層体
3 内層体
4 口部
4a 環状突部(第2係合部)
4b フランジ部
4b1 凸部
4b2 凹部
4c 口部内壁
4c1 係合突起
4d 口部外壁
4e 環状突部(第2係合部)
4f シール突起
4g 回転止めリブ
5 胴部
5c 角壁
5cp 角パネル部
5f 主壁
5fp 主パネル部
5g 横溝
7 肩部
8 ネックリング
9 底部
9a 底部凹所
9r 第4係合部
9r1 係止面
9r2 滑走面
9s 側部
9t 頂部
10 容器本体
11 プリフォーム
12 外体
13 内体
14 口部
14a 環状突部
14b フランジ部
14c 口部内壁
14c1 係合突起(第1係合部及び第3係合部)
14d 口部外壁
14e 環状突部(第3係合部)
14f シール突起
14g 回転止めリブ(第1係合部)
15 胴部
17 縮径部
18 ネックリング
19 底部
20 装着キャップ
21 キャップ本体
21a 外周壁
21b 係合突部(第2係合部)
22 天壁
22a 環状突起
22b 突部
22f 注出孔
24 内周壁
25 蓋体
26 蓋体周壁
26a 係合突部
26b ヒンジ部
27 頂壁
28 離脱片
28a 周壁
28a1 係合突部(第2係合部)
28b 摘み部
28c 弱化部
O1,O2 中心軸線
S 収容空間

Claims (9)

  1. 外層体と、該外層体の内面に分離可能に積層された内層体とを有する容器本体を備える合成樹脂製容器であって、
    前記容器本体は、
    筒状の口部と、
    前記口部の下方に位置し、内容物の収容空間を形成する胴部と、
    前記胴部の下端部を閉塞する底部と
    を備え、
    前記内層体及び前記外層体は、前記口部において係合によって前記外層体に対する前記内層体の周方向への相対回転を規制する第1係合部、又は前記底部において係合によって前記外層体に対する前記内層体の周方向への相対回転を規制する第4係合部の少なくとも一方を有する、合成樹脂製容器。
  2. 前記第1係合部は、前記外層体に対する前記内層体の周方向の一方向への相対回転を規制するラチェット機構を構成する、請求項1に記載の合成樹脂製容器。
  3. 前記外層体と前記内層体は、少なくとも前記口部及び前記胴部において接着されていない、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
  4. 前記容器本体の前記口部における前記内層体に第2係合部により固定される装着キャップをさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
  5. 前記内層体に対する前記外層体の下方への変位を規制する第3係合部を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
  6. 前記内層体は、前記口部から径方向外側に延びるフランジ部を有し、前記フランジ部は、径方向外側への突出長さが周方向位置に対して周期的に変化する、請求項1から5のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
  7. 前記内層体は、少なくとも前記胴部において、前記外層体よりも厚みが薄い、請求項1から6のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
  8. 外体と該外体の内面に積層された内体とを有し、延伸ブロー成形に用いられる合成樹脂製のプリフォームであって、
    筒状の口部と、
    前記口部の下方に位置する胴部と、
    前記胴部の下端部を閉塞する底部と
    を備え、
    前記口部における前記内体及び前記外体は、係合によって前記外体に対する前記内体の周方向への相対回転を規制する第1係合部を有する、プリフォーム。
  9. プリフォームの延伸ブロー成形による合成樹脂製容器の製造方法であって、
    前記プリフォームは、外体と該外体の内面に積層された内体とを有するプリフォームであって、
    筒状の口部と、
    前記口部の下方に位置する胴部と、
    前記胴部の下端を閉塞する底部と
    を備え、
    前記外体、及び前記内体を成形するステップと、
    前記外体の内周面に、前記内体を嵌合させて前記プリフォームを形成するステップと、
    前記プリフォームを延伸ブロー成形して容器本体を形成するステップと
    を含み、
    前記内体及び前記外体の延伸ブロー成形により形成された前記内層体及び前記外層体は、前記容器本体の口部において係合によって前記外層体に対する前記内層体の周方向への相対回転を規制する第1係合部、又は前記容器本体の底部において係合によって前記外層体に対する前記内層体の周方向への相対回転を規制する第4係合部の少なくとも一方を有する、合成樹脂製容器の製造方法。
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