JP2023109708A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリッド現像方式の現像装置において、現像剤の連れ回りを抑制できる構成を提供する。【解決手段】壁部材90は、供給ローラ51から剥離した現像剤を現像室42に案内するもので、その最下流位置91が隔壁41の最上端に近接しており、重力方向に関して、供給ローラ51とオーバーラップしている。供給ローラ51の外周面に対する法線方向の汲み上げ極S4の磁束密度の最大値の20%となる位置を第1位置とし、壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の回転中心とを結ぶ直線が供給ローラ51の外周面と交わる位置α1を第2位置とし、第1搬送スクリュ44の最上端と供給ローラ51の回転中心とを結ぶ直線が供給ローラの外周面と交わる位置β1を第3位置とした場合、供給ローラ51の回転方向に関して、第1位置は、第2位置より下流且つ第3位置よりも上流に在る。【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に用いられる現像装置に関する。
現像装置では、従来から、非磁性粒子のトナーと磁性粒子のキャリアを含む2成分現像剤(以下、現像剤と略称する)を用いるものが知られている。このような現像装置として、像担持体としての感光ドラムに対向配置される現像回転体としての現像ローラと、現像ローラに対向配置される供給回転体としての供給ローラとを有する、所謂ハイブリッド現像方式を用いた構成が提案されている(特許文献1)。
このようなハイブリッド現像方式を用いた現像装置では、内部にマグネットを配置した供給ローラに現像剤を担持し、供給ローラの回転によって搬送された現像剤から現像ローラ上にトナー層を形成し、現像ローラから感光ドラム上の静電潜像をトナーにより現像する。
特許文献1に記載された現像装置では、現像容器内で現像剤を搬送する搬送部材の上方に供給ローラを配置している。供給ローラの内部に配置されたマグネットは、現像ローラと対向する位置に主極が配置されている。また、マグネットには、供給ローラの回転方向に関して、主極の下流側に供給ローラから現像剤を剥離するための剥離極が、剥離極の下流に隣接して現像容器から現像剤を供給ローラに汲み上げるための汲み上げ極が配置されている。そして、剥離極と汲み上げ極との間に無磁力領域を設けている。
特開2009-198582号公報
ここで、特許文献1に記載の構成の場合、現像容器は、供給ローラの周囲で剥離極と対向する位置から供給ローラの下方まで延設された壁部材を有する。このため、供給ローラと壁部材との間に供給ローラから剥離された現像剤が溜まってしまい、この現像剤が汲み上げ極により再度、供給ローラに汲み上げられてしまう虞がある。即ち、供給ローラに担持され、トナーが現像ローラに供給された現像剤が供給ローラから剥離された後に、再度、供給ローラに汲み上げられる、所謂、現像剤の連れ回りが発生する虞がある。このような現像剤の連れ回りが発生すると、トナーの比率が少ない現像剤から現像ローラにトナーを供給することになり、出力画像の品質が低下してしまう。
本発明は、ハイブリッド現像方式の現像装置において、現像剤の連れ回りを抑制できる構成を提供することを目的とする。
本発明の現像装置は、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する第1室と、前記第1室との間で前記現像剤の循環経路を形成する第2室と、前記第1室と前記第2室とを区画する隔壁と、前記第1室に配置され、前記現像剤を第1方向に搬送する第1搬送スクリュと、前記第2室に配置され、前記現像剤を前記第1方向とは反対の第2方向に搬送する第2搬送スクリュと、像担持体に形成された静電像を現像する現像位置に前記トナーを担持搬送する現像ローラと、前記現像ローラに対向して配置され、前記第1室から供給された前記現像剤を担持搬送し且つ前記現像ローラに前記トナーのみを供給する供給ローラであって、前記現像ローラと対向する位置において、回転方向が前記現像ローラの回転方向とは逆方向である供給ローラと、前記現像ローラの内部に非回転に固定して配置された、第1の磁極を有する第1のマグネットと、前記供給ローラの内部に非回転に固定して配置された第2のマグネットであって、前記供給ローラが前記現像ローラと対向する位置に配置され且つ前記第1の磁極に対向して配置され、前記第1の磁極とは異極である第2の磁極と、前記供給ローラの回転方向に関して前記第2の磁極よりも下流に配置された第3の磁極と、前記供給ローラの回転方向に関して前記第2の磁極よりも上流且つ前記第3の磁極よりも下流に配置され、且つ前記第3の磁極と隣り合って配置され、前記第3の磁極とは同極である第4の磁極とを有する第2のマグネットと、前記第3の磁極と前記第4の磁極によって形成された反発磁界によって前記供給ローラから剥離した現像剤を前記第1室に案内する案内部であって、その最下端が前記隔壁の最上端に近接している案内部と、を備え、前記案内部は、重力方向に関して、前記供給ローラとオーバーラップしており、前記供給ローラの回転方向に関して、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第3の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも下流且つ前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも上流であって、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度の最大値の20%となる位置を、第1位置とし、前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記案内部の最下端と前記供給ローラの回転中心とを結ぶ直線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第2位置とし、前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記第1搬送スクリュの最上端と前記供給ローラの回転中心とを結ぶ直線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第3位置とした場合、前記供給ローラの回転方向に関して、前記第1位置は、前記第2位置より下流且つ前記第3位置よりも上流に在ることを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する第1室と、前記第1室との間で前記現像剤の循環経路を形成する第2室と、前記第1室と前記第2室とを区画する隔壁と、前記第1室に配置され、前記現像剤を第1方向に搬送する第1搬送スクリュと、前記第2室に配置され、前記現像剤を前記第1方向とは反対の第2方向に搬送する第2搬送スクリュと、像担持体に形成された静電像を現像する現像位置に前記トナーを担持搬送する現像ローラと、前記現像ローラに対向して配置され、前記第1室から供給された前記現像剤を担持搬送し且つ前記現像ローラに前記トナーのみを供給する供給ローラであって、前記現像ローラと対向する位置において、回転方向が前記現像ローラの回転方向とは逆方向である供給ローラと、前記現像ローラの内部に非回転に固定して配置された、第1の磁極を有する第1のマグネットと、前記供給ローラの内部に非回転に固定して配置された第2のマグネットであって、前記供給ローラが前記現像ローラと対向する位置に配置され且つ前記第1の磁極に対向して配置され、前記第1の磁極とは異極である第2の磁極と、前記供給ローラの回転方向に関して前記第2の磁極よりも下流に配置された第3の磁極と、前記供給ローラの回転方向に関して前記第2の磁極よりも上流且つ前記第3の磁極よりも下流に配置され、且つ前記第3の磁極と隣り合って配置され、前記第3の磁極とは同極である第4の磁極とを有する第2のマグネットと、前記第3の磁極と前記第4の磁極によって形成された反発磁界によって前記供給ローラから剥離した現像剤を前記第1室に案内する案内部であって、その最下端が前記隔壁の最上端に近接している案内部と、を備え、前記案内部は、重力方向に関して、前記供給ローラとオーバーラップしており、前記供給ローラの回転方向に関して、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第3の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも下流且つ前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも上流であって、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度の最大値と、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の磁束密度の絶対値が5[mT]以下の領域の磁束密度の平均値との差分の絶対値の20%となる位置を、第1位置とし、前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記案内部の最下端と前記供給ローラの回転中心とを結ぶ直線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第2位置とし、前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記第1搬送スクリュの最上端と前記供給ローラの回転中心とを結ぶ直線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第3位置とした場合、前記供給ローラの回転方向に関して、前記第1位置は、前記第2位置よりも下流且つ前記第3位置よりも上流に在ることを特徴とする。
本発明によれば、ハイブリッド現像方式の現像装置において、現像剤の連れ回りを抑制できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図。 第1の実施形態に係る現像装置の断面図。 比較例に係る現像装置の断面図。 第1の実施形態に係る供給ローラ内部のマグネットローラの磁極を平面に展開し、それぞれの磁極により生じる磁力の強さを示すグラフ。 (a)実施例1の汲み上げ極の汲み上げ磁力開始位置に関する表、(b)比較例の汲み上げ極の汲み上げ磁力開始位置に関する表。 第2の実施形態に係る現像装置の断面図。 第2の実施形態に係る供給ローラ内部のマグネットローラの磁極を平面に展開し、それぞれの磁極により生じる磁力の強さを示すグラフ。 実施例2の汲み上げ極の汲み上げ磁力開始位置に関する表。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図6を用いて説明する。なお、本実施形態では、現像装置を、画像形成装置の一例としてタンデム型のフルカラープリンタに適用した場合について説明している。
[画像形成装置]
まず、本実施形態の画像形成装置100の概略構成について、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置100は、装置本体内に4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部PY、PM、PC、PKを後述する中間転写ベルト6の回転方向に沿って配置した中間転写タンデム方式としている。画像形成装置100は、装置本体に接続された不図示の原稿読み取り装置又は装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材Sに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
トナー像の形成プロセスについて説明する。まず、画像形成部PY、PM、PC、PKについて説明する。但し、画像形成部PY、PM、PC、PKは、トナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外、ほぼ同一に構成される。そこで、以下では代表してイエローの画像形成部PYを例に説明し、その他の画像形成部PM、PC、PKについては説明を省略する。
画像形成部PYは、主に感光ドラム1、帯電装置2、現像装置4、クリーニング装置8等から構成される。本実施形態では、各画像形成部PY、PM、PC、PKの上方に中間転写ベルト6が、下方に露光装置3が配置されている。像担持体及び感光体としての感光ドラム1は、アルミニウムシリンダの外周面に負極性又は正極性の帯電極性を持つよう形成された感光層を有し、所定のプロセススピード(周速度)で回転する。
帯電装置2は、感光ドラム1の表面を、例えば、感光ドラム1の帯電特性に応じた一様な負極性又は正極性の暗部電位に帯電させる。本実施形態では、帯電装置2を感光ドラム1の表面に接触して回転する帯電ローラとしている。感光ドラム1の表面では、帯電後、露光装置(レーザスキャナ)3によって画像情報に基づいて静電潜像(静電像)が形成される。感光ドラム1は、形成された静電潜像を担持して、周回移動し、現像装置4によってトナーで現像される。現像装置4の詳細な構成については、後述する。画像形成で消費された現像剤中のトナーは、不図示のトナーカートリッジからキャリアと共に補給される。
現像されたトナー像は、感光ドラム1と中間転写ベルト6を挟んで対向配置される一次転写ローラ61により所定の加圧力及び一次転写バイアスが与えられ、中間転写ベルト6上に一次転写される。一次転写後の感光ドラム1は、不図示の前露光部によって表面を除電される。クリーニング装置8は、一次転写後の感光ドラム1の表面に残留する転写残留トナー等の残留物を清掃する。
中間転写ベルト6は、張架ローラ62、二次転写内ローラ63によって張架されている。中間転写ベルト6は、駆動ローラでもある二次転写内ローラ63によって図中矢印R1方向へと移動するように駆動される。上述の画像形成部PY、PM、PC、PKにより処理される各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト6上に一次転写された移動方向上流の色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト6上に形成され、二次転写部T2へと搬送される。二次転写部T2は、中間転写ベルト6の二次転写内ローラ63に張架された部分と二次転写外ローラ64とにより形成される転写ニップ部である。なお、二次転写部T2を通過した後の転写残トナーは、不図示のベルトクリーニング装置によって中間転写ベルト6から除去される。
二次転写部T2まで送られて来るトナー像の形成プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部T2までの記録材Sの搬送プロセスが実行される。搬送プロセスでは、記録材Sは、不図示のシートカセット等から給送され、画像形成タイミングに合わせて二次転写部T2へと送られる。二次転写部T2では、二次転写内ローラ63に二次転写電圧が印加される。
以上の画像形成プロセス及び搬送プロセスにより、二次転写部T2において中間転写ベルト6から記録材Sにトナー像が二次転写される。その後、記録材Sは定着装置7へと搬送され、定着装置7により加熱及び加圧されることにより、トナー像が記録材S上に溶融固着される。こうしてトナー像が定着された記録材Sは、排出ローラにより排出トレイに排出される。
[制御部]
画像形成装置100は、上記した画像形成動作などの各種制御を行うための制御部20を備えている。画像形成装置100の各部の動作は、画像形成装置100に設けられた制御部20によって制御される。一連の画像形成動作は、装置本体の上面の操作部、あるいは、ネットワークを経由した各入力信号に従って制御部20が制御している。
図2に示すように、制御部20は、演算制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23等を有する。CPU21は、ROM22に格納された制御手順に対応するプログラムを読み出しながら画像形成装置100の各部の制御を行う。RAM23には、作業用データや入力データが格納されており、CPU21は、前述のプログラム等に基づいてRAM23に収納されたデータを参照して制御を行う。
制御部20は、画像処理部24で画像情報を処理して各部の駆動信号を生成し、画像形成制御部25で、露光装置3や現像装置4を駆動する駆動部9などの各部の動作を制御し、補給制御部26で現像装置4に対するトナー補給制御を行う。駆動部9は、後述する現像ローラ50、供給ローラ51、第1搬送スクリュ44、第2搬送スクリュ45を駆動する駆動モータを有する。
制御部20には、トナー濃度センサ58、光学センサ80、温湿度センサ81、バイアス電源82などが接続されている。トナー濃度センサ58については後述する。光学センサ80は、中間転写ベルト6の表面に対向するように配置され、中間転写ベルト6条に形成された制御用トナー像であるパッチ画像の濃度を検知する。光学センサ80により検知されたパッチ画像の濃度に応じて、現像装置4へのトナーの補給制御などが行われる。バイアス電源82は、後述するように、現像ローラ50及び供給ローラ51に電圧を印加する電源である。
温湿度センサ81は、検知手段の一例として現像装置4の内部の温度及び湿度に関する情報を検知するために、例えば、撹拌室43の壁部のトナー搬送方向下流側の一部に設けられている。制御部20は、温湿度センサ81の検知結果である現像装置4の内部の温度及び湿度に関する情報に基づいて、現像装置4の内部の絶対水分量を算出する。即ち、温湿度センサ81は、現像容器40の内部の絶対水分量に関する情報を検知する。尚、本実施形態では、制御部20は、絶対水分量に関する情報として、容積絶対湿度に関する情報を算出する。また、本実施形態では、制御部20は、絶対水分量に関する情報として容積絶対湿度に関する情報を算出する場合について説明しているが、これには限られず、絶対水分量に関する情報として重量絶対湿度に関する情報を算出するようにしてもよい。
[二成分現像剤]
次に、本実施形態にて用いられる現像剤について説明する。本実施形態では、現像剤として、非磁性トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)を含むキャリアに対するトナーの混合被覆率が8.0重量%である二成分現像剤を使用している。トナーは、結着樹脂、着色剤、及び、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子であり、その表面にコロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている。トナーは、例えば、感光ドラム1の帯電特性に応じた負帯電性又は正帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は約7.0μmである。キャリアは、例えば表面が酸化処理された鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属粒子からなり、体積平均粒径は約40μm以上50μm以下である。
本実施形態では、現像剤として、キャリアが重量平均径45μmのMn-Mgを主成分とし、飽和磁化がMSV法により求められる値で60emu/gのものを用い、トナーはコールターカウンターにて測定される体積分布の中位径で、7μmの粒子を用いた。そして、トナーとキャリアを、トナー濃度が12%になるよう混合したものを現像剤として用いた。
[現像装置]
次に、現像装置4について、図3を用いて詳細に説明する。本実施形態の現像装置4は、供給ローラ51上に形成された二成分現像剤による磁気ブラシで、現像ローラ50上にトナーのみの薄層を形成し、現像ローラ50に印加される直流と交流とを重畳した現像バイアスにより、トナーを感光ドラム1上に形成された静電潜像に飛翔させて現像を行う、所謂、タッチダウン現像方式の現像装置である。
図3に示すように、現像装置4は、現像容器40と、現像回転体としての現像ローラ50と、供給回転体としての供給ローラ51を備えている。現像容器40には、非磁性トナー及び磁性キャリアを含む現像剤が収容される。現像容器40は、第1室としての現像室42と、第2室としての撹拌室43と、仕切り壁としての隔壁41とを有する。撹拌室43は、水平方向から見て現像室42と少なくとも一部が重なるように現像室42と隣接して配置される。隔壁41は、現像室42と撹拌室43とを仕切る。隔壁41には、長手方向(現像ローラ50及び供給ローラ51の回転軸線方向)の両端側に、現像室42と撹拌室43とを連通させる連通部としての開口部41aが形成されている。現像容器40は、隔壁41に設けられた開口部41aを介して現像室42と撹拌室43とで現像剤を循環させる循環経路を形成する。
本実施形態では、現像容器40内の略中央部に隔壁41を設けている。これにより、現像容器40は、現像室42と撹拌室43とが水平方向に隣接するように隔壁41によって区画されている。現像室42及び撹拌室43には、現像剤を撹拌して循環させるために回転可能な第1搬送スクリュ44及び第2搬送スクリュ45が、それぞれ配置されている。
第1搬送部材としての第1搬送スクリュ44は、現像室42内(第1室内)の底部に供給ローラ51の回転軸線方向(長手方向)に沿って、供給ローラ51とほぼ平行に対向して配置されている。第1搬送スクリュ44は、回転軸44aと、回転軸44aの周囲に螺旋状に設けられた羽根44bとを有する。第2搬送部材としての第2搬送スクリュ45は、撹拌室43内(第2室内)の底部に第1搬送スクリュ44とほぼ平行に配置されている。第2搬送スクリュ45は、回転軸45aと、回転軸45aの周囲に螺旋状に設けられた羽根45bとを有する。
第1搬送スクリュ44及び第2搬送スクリュ45が、それぞれ矢印R4、R3方向に回転することで、現像室42及び撹拌室43内でそれぞれ現像剤が搬送される。第1搬送スクリュ44及び第2搬送スクリュ45の回転によって搬送された現像剤は、隔壁41の両端部の開口部41aを通じて現像室42と撹拌室43とを循環する。トナーは、第1搬送スクリュ44及び第2搬送スクリュ45よって攪拌されることにより、キャリアと摺擦して負極性又は正極性に摩擦帯電される。
撹拌室43には、第2搬送スクリュ45と対面して、トナー濃度センサ58(図2)が配置されている。トナー濃度センサ58としては、例えば、現像容器40内の現像剤の透磁率を検出する透磁率センサが用いられる。制御部20は、トナー濃度センサの検知結果に基づいて、トナーカートリッジからトナー補給口(不図示)を介して撹拌室43にトナーを補給する。
図3に示すように、現像ローラ50及び供給ローラ51は、現像室42及び撹拌室43よりも鉛直方向上方に配置されている。現像ローラ50は、供給ローラ51の回転軸線方向から視て供給ローラ51の斜め上方で感光ドラム1との間に設けられている。供給ローラ51と現像ローラ50とは、回転軸線をほぼ平行にして、対向部分P1において互いに対向して配置されている。現像ローラ50は、現像容器40の開口側において感光ドラム1に対向している。現像ローラ50及び供給ローラ51は、それぞれ回転軸線周りに関して回動自在に設けられている。現像ローラ50及び供給ローラ51は、装置本体に設けられた駆動部9(図2)によって、図3中の反時計回り(矢印R6、R5方向)に回転駆動される。即ち、現像ローラ50及び供給ローラ51は、対向部分P1で反対方向(逆方向)に回転すると共に、駆動部9により回転速度を可変としている。
供給ローラ51は、図3において反時計方向に回転する非磁性の円筒状(例えば直径20mm以上25mm以下(本実施形態では20mm)の円筒状)のローラであり、内周側に設けられた磁界発生手段及び第2マグネットである回転しない円筒状のマグネットローラ51aの周囲を回転可能に設けられている。即ち、マグネットローラ51aは、供給ローラ51の内部に非回転に固定して配置されている。マグネットローラ51aは、5つのピースを有し、それぞれ供給ローラ51に対向する表面に、供給ローラの回転方向に関して順番に配置された汲み上げ極(第4の磁極)S2、規制極N2、保持極S1、主極(第2の磁極)N1、剥離極(第3の磁極)S3を有している。なお、本実施形態は5極からなるマグネットローラを用いているが、5極以外でも構わなく、例えば7極からなるマグネットローラであっても良い。
主極N1は、供給ローラ51が現像ローラ50と対向する位置に配置され、後述する現像ローラ50内のマグネットローラ50aの受け取り極S4とは異極性である。保持極S1は、供給ローラ51の回転方向に関して、主極N1の上流に隣接して配置され、主極N1と異極性である。規制極N2は、供給ローラ51の回転方向に関して、保持極S1の上流に隣接した位置で、後述する規制ブレード52が供給ローラ51と対向する位置に配置され、主極N1と同極性である。汲み上げ極S2は、規制極N2の上流に隣接して配置され、規制極N2と異極性であり、現像容器40から現像剤を供給ローラ51に汲み上げるための磁極である。具体的には、汲み上げ極S2は、現像室42の上方に第1搬送スクリュ44と対向して配置されている。剥離極(剥ぎ取り極)S3は、供給ローラ51の回転方向に関して、汲み上げ極S2の上流に隣接して配置されており、汲み上げ極S2と同極性である。汲み上げ極S2、規制極N2、保持極S1、主極N1、剥離極S3は、供給ローラ51の回転方向に関して、この順番で隣接して配置されている。
供給ローラ51は、非磁性のトナー及び磁性のキャリアを有する現像剤を担持して、現像ローラ50との対向部分P1に回転搬送する。即ち、供給ローラ51は、現像ローラ50に対向して配置され、回転することで現像容器40内(現像容器内)の現像剤を現像ローラ50に供給する。供給ローラ51は、例えば直径20mmの円筒状で、例えばアルミニウムや非磁性ステンレス等の非磁性材料で構成され、本実施形態ではアルミニウム製としている。また、供給ローラ51は、外周面が例えばRz30μmの表面粗さとなるようにブラスト処理されている。
規制部材としての規制ブレード52は、供給ローラ51の回転方向に関して、現像ローラ50と対向する位置よりも上流に配置され、供給ローラ51に担持される現像剤の量を規制する。即ち、規制ブレード52は、板状の部材であり、先端がマグネットローラ51aの規制極N2が配置された供給ローラ51の外周面に対向するように現像容器40に設けられている。規制ブレード52の先端と供給ローラ51の外周面との間には、所定の隙間を設けている。そして、供給ローラ51の表面に担持された現像剤の磁気穂が規制ブレード52に穂切りされることで、現像剤の層厚が規制される。具体的には、規制ブレード52は、供給ローラ51の長手方向に配置した金属板(例えばステンレス鋼板)からなり、規制ブレード52の先端部と供給ローラ51との間を現像剤が通過することにより、現像剤が一定の量に規制された状態で搬送される。規制ブレード52は、例えば肉厚1.5mm程度のSUS430などの磁性部材でL字状に形成され、規制極N2に対して図示の場合は3~5°、反時計回りにズレた位置に対向して設けられて、供給ローラ51の回転軸線方向に延在するように現像容器40に固定されている。
なお、規制ブレード52は、磁性部材でも非磁性部材でもどちらでも構わない。磁性材料とした場合、規制ブレード52の先端と供給ローラ51の間隔を大きくでき、異物が詰まりにくいというメリットもある。一方で、磁性部材の場合は、規制ブレード52の先端部と供給ローラ51との間の磁界に現像剤が拘束され、摺擦による現像剤劣化が発生しやすくなる虞がある。なお、規制ブレード52を非磁性部材の一部に磁性部材を貼り付けた構成としても良い。こうすることで、磁性部材のメリットは多少失われるが、現像剤劣化を抑えることが可能である。本実施形態においては、規制ブレード52は磁性部材のみからなるものを用いた。そのため、現像剤劣化が懸念となるが、後述する本実施形態のマグネットローラ51aを併用することで、剤劣化を抑制することが可能となる。
現像室42に収容された現像剤は、現像室42に対向する汲み上げ極S2により供給ローラ51の表面に吸着され、規制ブレード52の方向へ搬送される。現像剤は、規制ブレード52に対向する規制極N2によって穂立ちされ、規制ブレード52によって層厚が規制される。現像剤層は、保持極S1を経て、現像ローラ50との対向部分P1に担持搬送され、現像領域に対向する主極N1によって磁気穂を形成した状態で、現像ローラ50の表面にトナーを供給する。供給ローラ51には、直流電圧と交流電圧とが重畳された供給バイアスが印加されている。
現像ローラ50は、感光ドラム1に対向して配置され、回転することで感光ドラム1に形成された静電潜像を現像する現像位置に現像剤を搬送する。即ち、現像ローラ50は、図3において反時計回り方向に回転する非磁性のローラであり、内周側に設けられた1つの受け取り極(第1の磁極)S4を持つ回転しない第1マグネットとしてのマグネットローラ50aの周囲を回転可能に設けられている。現像ローラ50は、トナーを担持して回転することで感光ドラム1に対向する対向領域である現像領域P2において、感光ドラム1上の静電潜像を現像可能である。供給ローラ51と現像ローラ50とは、その対向部分P1において所定のギャップをもって対向している。現像ローラ50内のマグネットローラ50aの受け取り極S4は対向する主極N1と異極性である。
現像ローラ50には、直流電圧と交流電圧とが重畳された現像バイアスが印加されている。現像バイアスおよび供給バイアスは電圧印加部の一例としてのバイアス電源82(図2)からバイアス制御回路を経由して現像ローラ50及び供給ローラ51に印加される。即ち、バイアス電源82は、現像ローラ50と供給ローラ51との間に直流成分及び交流成分を含む電圧を印加する。
現像ローラ50上で現像に用いられずに残ったトナーは、再び現像ローラ50と供給ローラ51との対向部分P1に搬送され、供給ローラ51上の磁気穂によって摺擦されて供給ローラ51に回収される。磁気穂は、供給ローラ51の回転方向下流側に配置された剥離極S3及び汲み上げ極S2が反発することによって作られた剥離領域にて、供給ローラ51から剥離される。剥離された現像剤は、現像室42内に落下して、現像容器40内を循環している現像剤と攪拌及び搬送され、再び汲み上げ極S2に吸着されて供給ローラ51により搬送される。
[供給ローラのマグネットローラと現像容器の関係]
次に、本実施形態の現像装置4の現像容器40と供給ローラ51のマグネットローラ51aの関係について説明する。なお、以下の説明で、単に「上流」、「下流」といった場合には、供給ローラ51の回転方向に関する「上流」、「下流」であるとする。
図3に示すように、現像容器40は、供給ローラ51の周囲で剥離極S3と対向する位置から供給ローラ51の下方まで延設された壁部材90を有する。案内部としての壁部材90は、供給ローラ51の回転方向に関して剥離極S3の下流から汲み上げ極S2の上流の間にある低磁力領域(磁束密度Bの供給ローラ51の表面における法線方向成分である磁束密度Brの絶対値が5[mT]以下の領域)と対向する位置まで延設されている。具体的には、壁部材90は供給ローラ51と撹拌室43内の第2搬送スクリュ45との間まで延設され、その先端が隔壁41の上端に近接している。即ち、図3に示すように、隔壁41は、重力方向(Z方向)に関して、供給ローラ51とオーバーラップしており、且つ、壁部材90は、重力方向(Z方向)に関して、供給ローラ51とオーバーラップしている。
また、壁部材90のうち、現像容器40の外壁となる部分から隔壁41の上端に向けて延設された部分を延設部90aとする。延設部90aは、第2搬送スクリュ45と供給ローラ51との間で供給ローラ51と対向する平面部90bが、少なくとも供給ローラ51の回転方向に関して壁部材90の最下流位置まで到達するように形成されている。即ち、延設部90aは、現像容器40の外壁となる部分との接続部よりも供給ローラ51の回転方向に関して下流側の位置から先端まで、供給ローラ51と対向する面を平坦面としている。但し、本実施形態では、この面を供給ローラ51側から見て凹んだ湾曲面、或いは、第2搬送スクリュ45側から見て凹んだ湾曲面としても良い。
上述のように、供給ローラ51が剥離極S3から反時計周りに回転すると、その回転方向下流側にある低磁力領域において、供給ローラ51から磁気ブラシ、即ち現像剤が剥離極S3と汲み上げ極S2によって形成された反発磁界によって剥離される。剥離された現像剤は、供給ローラ51と、供給ローラ51の対向した位置にある現像容器40の壁部材90との間を、供給ローラ51から剥離されたときの供給ローラ51の回転力と重力によって、供給ローラ51より垂直下方向に落下していく。
このように供給ローラ51から剥離された現像剤は、壁部材90の平面部90b上に落下した後、壁部材90の平面部90bを介して現像室42に案内されることにより、第1搬送スクリュ44に回収されて、現像室42中の現像剤と攪拌される。但し、供給ローラ51から剥離された現像剤は、第1搬送スクリュ44に回収されるよりも先に第2搬送スクリュ45上部にある壁部材90の延設部90a上に落下し、供給ローラ51と延設部90aとの間の領域に溜まってしまう。
ここで、図4に示す比較例の現像装置4Aのように、汲み上げ極S2の磁気力が壁部材90の延設部90aまで及んでいると、延設部90a上の現像剤は再度、供給ローラ51に引き付けられてしまう。即ち、供給ローラ51に担持され、トナーが現像ローラ50に供給された現像剤が供給ローラ51から剥離された後に、再度、供給ローラ51に汲み上げられる、所謂、現像剤の連れ回りが発生してしまう。図4に示す比較例の構成は、汲み上げ極S2のピースの供給ローラ51の回転方向の幅が図3の構成よりも上流側に広がっている以外は、図3の構成と同じである。
汲み上げ極S2の磁力が影響する領域の供給ローラ51の回転方向上流端の位置を汲み上げ磁力開始位置とすると、延設部90a上の現像剤を汲み上げ極S2で再度引き付けないためには、汲み上げ磁力開始位置が壁部材90の最下流位置(壁部材90の最下端)91と供給ローラ51の回転中心位置とを結ぶ線よりも下流に位置することが好ましい。最下流位置91は、延設部90aの最下流位置でもある。最下流位置91は、本実施形態の場合、第2搬送スクリュ45上部の壁部材90の延設部90aと、第1搬送スクリュ44と第2搬送スクリュ45との間の隔壁41との交点となる。また、最下流位置91は、供給ローラ51の回転軸線に直交する断面で見たときに、第2搬送スクリュ45の回転中心よりも上方に在る。
壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の中心位置とを結ぶ線を仮想線αとした場合、この仮想線αに対して、供給ローラ51の回転方向上流の領域に汲み上げ極S2により供給ローラ51に現像剤を引き付ける磁気力があると、壁部材90の延設部90a上の現像剤を供給ローラ51に引き付けてしまう。図4の比較例の場合、汲み上げ極S2のピースの上流端が仮想線αよりも更に上流に位置し、汲み上げ磁力開始位置は、仮想線αよりも上流に位置する。したがって、上述のように、比較例の構成の場合、現像剤の連れ回りが発生する虞がある。
したがって、本実施形態では、壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の中心位置を結んだ仮想線αに対して、供給ローラ51の回転方向下流側に汲み上げ極S2の磁力が影響する領域を配置するようにしている。即ち、供給ローラ51の回転方向に関して、汲み上げ磁力開始位置が、供給ローラ51の回転軸線に直交する断面で見たときに、壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の回転中心位置とを結ぶ線(仮想線α)が供給ローラ51の表面と交わる位置(第2位置)α1よりも下流に位置するように、汲み上げ極S2を配置している。
一方、汲み上げ極S2の汲み上げ磁力開始位置を供給ローラ51の回転方向に対して下流側に移動させすぎてしまうと、汲み上げ極S2の磁力で現像室42内の現像剤を汲み上げられなくなってしまう。汲み上げ極S2で安定して現像剤の汲み上げを行うためには、第1搬送スクリュ44での現像剤面の高さが一番高い領域において、汲み上げ極S2の磁力が十分に影響していることが望ましい。
本発明者らは、第1搬送スクリュ44が回転するときの高さ方向の最高位置(最上端)92に対して、汲み上げ極S2の磁力が寄与していると汲み上げ性が安定することを確認した。そこで、本実施形態では、汲み上げ磁力開始位置を、供給ローラ51の回転方向に関して、第1搬送スクリュ44の羽根44bの鉛直方向に関する最高位置92よりも上流に位置させている。即ち、供給ローラ51の回転軸線に直交する断面で見たときに、第1搬送スクリュ44の最高位置92と供給ローラ51の回転中心位置とを結んだ仮想線βが供給ローラ51の表面と交わる位置(第3位置)β1に対して、供給ローラ51の回転方向上流側に汲み上げ磁力開始位置を配置することで、供給ローラ51の現像剤汲み上げ性を安定化させるようにしている。
壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の回転中心位置を結ぶ仮想線αと、第1搬送スクリュ44の最高位置92と供給ローラ51の回転中心位置を結ぶ仮想線βとの間の、供給ローラ51の回転方向に関する領域を、領域Aとする。この場合に、本実施形態では、汲み上げ極S2による汲み上げ磁力開始位置を、領域A内に配置するようにしている。具体的には、図3に示すように、供給ローラ51の回転方向に関して、汲み上げ極S2のピースの上流端が領域Aの範囲内に位置するようにしている。これにより、剥離極S3より下流の低磁力領域で剥離された現像剤の連れ周りを抑制できると共に、現像室42からの現像剤の汲み上げ性の安定化とを図れる。
図5は、図3に示した現像装置4における供給ローラ51に内包したマグネットローラ51aの磁極を平面に展開し、それぞれの磁極により生じる磁力の強さ(磁束密度Brの大きさ)を示したグラフである。なお、磁束密度Brは、正確には磁束密度Bの供給ローラ51の表面における法線方向成分を指す。以下では、「法線方向の磁束密度Br」を単に「磁束密度」或いは「磁力」と呼ぶ場合がある。単に「磁束密度」或いは「磁力」という場合は、「法線方向の磁束密度Br」のことを指すこととする。実施例及び比較例の各マグネットローラの(法線方向の)磁束密度Brについて、磁場測定器(F.W.BELL社製「MS-9902」)を用いて、磁場測定器の部材であるプローブと供給ローラ51の表面との距離を約100μmとして測定した。
また、図5のグラフにおいて、横軸は、供給ローラ51が現像ローラ50と対向した最近接位置(0°)から反時計周り方向を正としたときの角度(単位:deg)である。縦軸は、磁束密度Brの大きさ(単位:mT)で、N極側を正の値とし、S極側を負の値として示している。また、N1、S3、S2、N2、S1は、供給ローラ51内のマグネットローラ51aの各磁極の位置(極大値の位置)である。即ち、N1、S3、S2、N2、S1は、供給ローラ51内のマグネットローラ51aの各磁極の磁束密度Br(磁束密度Bの供給ローラ51の表面における法線方向成分)が極大値(最大値)となる位置である。
また、符号αで示す線は、図3で説明した壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の回転中心位置を結ぶ仮想線αの位置を示している。図5においては、仮想線αの位置は、供給ローラ51が現像ローラ50と対向した最近接位置に対して、反時計周りに195°であることを示している。
符号βで示す線は、図3で説明した第1搬送スクリュ44の最高位置92と供給ローラ51の回転中心位置を結ぶ仮想線βの位置を示している。図5においては、供給ローラ51が現像ローラ50と対向した最近接位置に対して、反時計周りに240°であることを示している。図5では、図3で説明した本実施形態を満たす実施例1の現像装置の磁気特性を実線で示し、図4で説明した比較例の現像装置の磁気特性を点線で示している。
次に、汲み上げ磁力開始位置を磁気特性のどこに設定するかについて説明する。本実施形態では、供給ローラ51の外周面に対する法線方向の剥離極S3の磁束密度Brが最大となる位置よりも下流、且つ、供給ローラ51の外周面に対する法線方向の汲み上げ極S2の磁束密度Brが最大となる位置よりも上流であって、汲み上げ極S2の供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの絶対値が極大値(最大値)の20%となる位置を、汲み上げ磁力開始位置(第1位置)とした。汲み上げ磁力開始位置における磁束密度Brの大きさを、汲み上げ極S2の磁束密度Brの極大値(最大値)の15%よりも低い比率の値とした場合、磁束密度Brの大きさが40mT~50mTの汲み上げ極S2に対して、5mT程度の値になってしまう。このため、低磁力領域の磁束密度Brの大きさと変わらなくなってしまい、汲み上げ極S2の磁力の寄与がどこから始まっているのか定義しにくい。このため、本実施形態では、汲み上げ磁力開始位置を、剥離極S3の下流で汲み上げ極S2の供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの絶対値が極大値(最大値)の20%となる位置とした。尚、ここでは、汲み上げ磁力開始位置を、汲み上げ極S2の供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの絶対値が極大値(最大値)の20%となる位置としているが、これに限られない。環境等によっては、汲み上げ極S2の供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの絶対値が極大値(最大値)の15%となる位置(第4位置)から、供給ローラ51の表面に対する現像剤の汲み上げが開始されることがある。故に、現像剤の連れ回りを抑制する効果をより高めるためには、汲み上げ磁力開始位置を、汲み上げ極S2の供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの絶対値が極大値(最大値)の15%となる位置に設定して、壁部材90の最下流位置91を設計することがより好ましい。
図5において、汲み上げ磁力開始位置を汲み上げ極S2の磁束密度Brの絶対値が極大値(最大値)の20%となる位置とした場合、実施例1における汲み上げ磁力開始位置を白丸で、比較例における汲み上げ磁力開始位置を黒丸で示している。上述したように、壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の回転中心位置を結ぶ仮想線αは、現像剤の連れ周りに影響する磁気特性を示す線である。図5から明らかなように、比較例の汲み上げ磁力開始位置を示す黒丸の位置は、仮想線αよりも供給ローラ51の回転方向上流側に位置している。一方、実施例1の汲み上げ磁力開始位置を示す白丸の位置は、仮想線αよりも供給ローラ51の回転方向下流側に位置している。
図6(a)は、実施例1の各磁極の極角度[deg]と磁束密度Brの極大値(最大値)[mT]の大きさ、及び、汲み上げ極S2について、汲み上げ磁力開始位置の磁気特性値[mT]と角度[deg]について示している。また、仮想線α、βの角度[deg]も合わせて示している。図6(b)は、比較例の各磁極の極角度[deg]と磁束密度Brの極大値(最大値)[mT]の大きさ、及び、汲み上げ極S2について、汲み上げ磁力開始位置の磁気特性値[mT]と角度[deg]について示している。
上述のような構成を有する本実施形態の場合、供給ローラ51上のトナーが現像ローラ50に移動して消費されたのち、連れ周りが発生するのを抑制し、比較例の現像装置のように、画像形成が進むにつれて画像濃度が低下するという不具合の発生を抑制できる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図7ないし図9を用いて説明する。本実施形態では、供給ローラ51の汲み上げ磁力開始位置を第1の実施形態と異ならせている。その他の構成及び作用は上述の第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同一の符号を付して説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1の実施形態では、供給ローラ51の回転方向に関して、汲み上げ磁力開始位置が、壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の回転中心位置とを結ぶ線(仮想線α)が供給ローラ51の表面と交わる位置α1よりも下流に位置するように、汲み上げ極S2を配置している。そして、壁部材90と供給ローラ51との間の領域に溜まる現像剤が供給ローラ51に連れ回ることを抑制している。
しかしながら、供給ローラ51の連れ周りに対して、汲み上げ極S2が引き付けてしまうのは、壁部材90との間に溜まった現像剤だけではなく、壁部材90と供給ローラ51との間に浮遊している現像剤も引き付けてしまう。本実施形態の現像装置4Bも、第1の実施形態と同様に、供給ローラ51は反時計回りに回転しているが、その際、供給ローラ51と対向する現像容器40及び壁部材90の間には、供給ローラ51の回転によって生じた気流が発生する。この気流の影響により、剥離極S3より下流の低磁力領域で剥離された現像剤は、供給ローラ51と現像容器40の間を浮遊しながら供給ローラ51と現像容器40との間に空間に沿って流れていく。そして、現像剤は、この空間が第1搬送スクリュ44の上方の領域に到達するまで運ばれていく。
本実施形態の構成においては、壁部材90の最下流位置91(隔壁41との交点位置)まで供給ローラ51の気流により現像剤が浮遊している。そして、この位置を超えると第1搬送スクリュ44に現像剤が取り込まれるため、浮遊現像剤の影響は抑えられる。したがって、この位置を超える前で浮遊している現像剤が汲み上げ極S2に引き付けられると、現像剤の連れ回りが多少なりとも発生する虞がある。
本実施形態では、このような気流による浮遊現像剤が存在する空間は、壁部材90の最下流位置91より供給ローラ51に向けて垂直線を引いた位置までの領域と考え、以下のように、汲み上げ磁力開始位置との関係を規定している。なお、本実施形態では、図7に示すように、隔壁41は、重力方向(Z方向)に関して、供給ローラ51とオーバーラップしており、且つ、壁部材90は、重力方向(Z方向)に関して、供給ローラ51とオーバーラップしている。また、本実施形態の壁部材90の延設部90aは、第2搬送スクリュ45と供給ローラ51との間で供給ローラ51と対向する平面部90bが、少なくとも供給ローラ51の回転方向に関して壁部材90の最下流位置(最下端)91まで到達するように形成されている。即ち、延設部90aは、現像容器40の外壁となる部分との接続部よりも供給ローラ51の回転方向に関して下流側の位置から先端まで、供給ローラ51と対向する面を平坦面としている。
このような本実施形態において、図7に示すように、壁部材90の最下流位置91から供給ローラ51の表面に向けて、壁部材90の平面部90bに対する垂線γを引く。そして、垂線γが供給ローラ51の表面と交わる位置を位置(第5位置)γ1とする。そして、汲み上げ磁力開始位置を位置γ1よりも下流に位置するように、汲み上げ極S2を配置している。
即ち、本実施形態では、供給ローラ51の回転方向に関して壁部材90の最下流位置91において、供給ローラ51に向かって垂直方向に線を引いたときの供給ローラ51上の位置γ1を、気流による連れ周りが発生するか否かを判定する位置としている。そして、汲み上げ極S2の汲み上げ磁力開始位置を位置γ1より供給ローラ51の回転方向下流側にすることで、供給ローラ51と現像容器40及び壁部材90間に浮遊している現像剤が第1搬送スクリュ44に回収される前に汲み上げ極S2に再度引き付けられるのを抑制している。
本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、剥離極S3の下流で汲み上げ極S2の供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの絶対値が極大値(最大値)の20%となる位置(より好ましくは、15%となる位置)を、汲み上げ磁力開始位置としている。また、第1の実施形態と同様に、汲み上げ磁力開始位置は、第1搬送スクリュ44の最高位置92と供給ローラ51の回転中心位置とを結んだ仮想線βが供給ローラ51の表面と交わる位置β1に対して、供給ローラ51の回転方向上流側に配置している。
ここで、垂線γと仮想線βとの間の供給ローラ51の回転方向に関する領域を、領域Bとする。この場合に、本実施形態では、汲み上げ極S2による汲み上げ磁力開始位置を、領域B内に配置するようにしている。具体的には、図7に示すように、供給ローラ51の回転方向に関して、汲み上げ極S2のピースの上流端が領域Bの範囲内に位置するようにしている。これにより、剥離極S3より下流の低磁力領域で剥離された現像剤の連れ周りをより抑制できると共に、現像室42からの現像剤の汲み上げ性の安定化とを図れる。
図8は、図7に示した現像装置4における供給ローラ51に内包したマグネットローラ51aの磁極を平面に展開し、それぞれの磁極により生じる磁力の強さ(磁束密度Brの大きさ)を示したグラフである。図8のグラフは、図5と同様のグラフであり、図7で説明した本実施形態を満たす実施例2の現像装置の磁気特性を実線で示し、図4で説明した比較例の現像装置の磁気特性を点線で示している。また、符号γで示す線は、図7で説明した壁部材90の最下流位置91から供給ローラ51の表面に向けて引いた、壁部材90の平面部90bに対する垂線γである。
図8において、汲み上げ磁力開始位置を汲み上げ極S2の磁束密度Brの極大値(最大値)の20%となる位置とした場合、実施例2における汲み上げ磁力開始位置を白丸で、比較例における汲み上げ磁力開始位置を黒丸で示している。上述したように、壁部材90の最下流位置91から供給ローラ51に向けて引いた垂線γは、現像剤の連れ周りに影響する磁気特性を示す線である。図8から明らかなように、比較例の汲み上げ磁力開始位置を示す黒丸の位置は、垂線γよりも供給ローラ51の回転方向上流側に位置している。一方、実施例2の汲み上げ磁力開始位置を示す白丸の位置は、垂線γよりも供給ローラ51の回転方向下流側に位置している。
図9は、実施例2の各磁極の極角度[deg]と磁束密度Brの極大値(最大値)[mT]の大きさ、及び、汲み上げ極S2について、汲み上げ磁力開始位置の磁気特性値[mT]と角度[deg]について示している。また、垂線γ、仮想線βの角度[deg]も合わせて示している。なお、図8及び図9と、図5及び図6(a)との比較からも分かるように、実施例2の供給ローラ51のマグネットローラ51aは、実施例1の供給ローラ51のマグネットローラ51aと同様の構成を用いている。
上述のような構成を有する本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、供給ローラ51上のトナーが現像ローラ50に移動して消費されたのち、連れ周りが発生するのを抑制し、比較例の現像装置のように、画像形成が進むにつれて画像濃度が低下するという不具合の発生を抑制できる。特に、本実施形態のように汲み上げ磁力開始位置を規定すれば、供給ローラ51の回転により発生する気流により浮遊している現像剤の連れ周りを効果的に抑制できる。このため、画像形成装置により多くの画像を形成した際の濃度低下を、第1の実施形態の構成よりも抑制できる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について説明する。本実施形態は、上述の第1、第2の実施形態に対して、汲み上げ磁力開始位置の求め方が異なる。その他の構成及び作用は上述の第1、第2の実施形態と同様であるため、同様の構成には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にすると共に、図示を省略し、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
上述の第1、第2の実施形態では、汲み上げ極S2の汲み上げ磁力開始位置の磁気特性を、汲み上げ極S2の磁束密度Brの極大値(最大値)の絶対値の20%となる値(より好ましくは、15%となる値)を採用していた。しかし、このように汲み上げ磁力開始位置を設定した場合、剥離極S3より下流の低磁力領域において、この領域の磁束密度Brが低磁力にしては比較的大きい(例えば、10mT程度)ある場合や、汲み上げ極S2に対して逆極性側にある場合、汲み上げ極S2の汲み上げ磁力開始位置の磁気特性を、第1、第2の実施形態のような汲み上げ極S2の磁束密度Brの極大値(最大値)の絶対値に対する割合で設定することが難しくなる。
そこで、本実施形態では、以下のように、磁力変化値を求め、磁力変化値の20%となる位置(より好ましくは、15%となる位置)を汲み上げ磁力開始位置としている。まず、供給ローラ51の外周面に対する法線方向の剥離極S3の磁束密度Brが最大となる位置よりも下流、且つ、供給ローラ51の外周面に対する法線方向の汲み上げ極S2の磁束密度Brが最大となる位置よりも上流であって、供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの絶対値が所定値以下となる領域を低磁力領域とする。所定値は、例えば、5mTとする。即ち、本実施形態では、低磁力領域を、供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの絶対値が5[mT]以下の領域とする。次いで、供給ローラ51の回転方向に関して、汲み上げ極S2の供給ローラ51の表面における法線方向の磁束密度Brの極大値(最大値)の絶対値と、上述の低磁力領域の磁束密度Brの平均値との差分の絶対値を磁力変化値とする。そして、この磁力変化値の20%となる第1位置(より好ましくは、15%となる第4位置)を汲み上げ磁力開始位置とする。
具体的には、下記式のように、低磁力領域と汲み上げ極との間の磁力変化値を算出する。
[磁力変化値]=[汲み上げ極の磁束密度Brの極大値(最大値)]-[低磁力領域の平均値] ・・・(式1)
ここで、低磁力領域の平均値は、低磁力領域において磁束密度Brが最小となる位置(最小磁力位置)から、供給ローラ51の回転方向に関して上流及び下流方向に、それぞれ1[deg]ずつ、5[deg]までずらしたときの、合計11点の平均値によるものを採用している。なお、平均値の求め方はこれに限らず、汲み上げ極S2よりも上流で剥離極S3の下流において、磁束密度Brの絶対値が所定値以下となる領域で、例えば、任意の複数の互いに等間隔となる位置の磁束密度Brの絶対値を平均したものであっても良い。
本実施形態では、上述の式1より得られた磁力変化値に対して、20%の磁力変化値(より好ましくは、15%の磁力変化値)を算出し、汲み上げ極S2から供給ローラ51の回転方向上流側で磁気特性となる磁力の位置(角度)を汲み上げ磁力開始位置として規定する。
そして、汲み上げ磁力開始位置を、第1の実施形態のように、壁部材90の最下流位置91と供給ローラ51の回転中心位置とを結ぶ線(仮想線α)が供給ローラ51の表面と交わる位置α1よりも下流に位置するように、汲み上げ極S2を配置する。或いは、汲み上げ磁力開始位置を、第2の実施形態のように、供給ローラ51の回転方向に関して壁部材90の最下流位置91から供給ローラ51の表面に向かって引いた垂線γが供給ローラ51の表面と交わる位置γ1よりも下流に位置するように、汲み上げ極S2を配置する。
このような本実施形態の場合、低磁力領域の磁力がばらついても、汲み上げ極S2の汲み上げ磁力開始位置を適切に算出することが可能となる。
<他の実施形態>
上述の各実施形態では、本発明をタンデム型の画像形成装置に用いられる現像装置に適用した場合について説明した。但し、本発明は、他の方式の画像形成装置に用いられる現像装置にも適用可能である。また、画像形成装置は、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。あるいは、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施することができる。
また、現像装置の構成についても、上述のように、現像室と攪拌室が水平方向に配置された構成に限らず、水平方向に対して傾斜した方向に配置されている構成であっても良い。要は、第1室としての現像室と第2室としての撹拌室とが、水平方向から見て少なくとも一部が重なるように隣接して配置している構成であれば良い。
1・・・感光ドラム(像担持体)
4、4B・・・現像装置
40・・・現像容器
41・・・隔壁(仕切り壁)
41a・・・開口部(連通部)
42・・・現像室(第1室)
43・・・撹拌室(第2室)
44・・・第1搬送スクリュ(第1搬送部材)
45・・・第2搬送スクリュ(第2搬送部材)
50・・・現像ローラ(現像回転体)
50a・・・マグネットローラ(第1マグネット)
51・・・供給ローラ(供給回転体)
51a・・・マグネットローラ(第2マグネット)
52・・・規制ブレード(規制部材)

Claims (10)

  1. トナーとキャリアを含む現像剤を収容する第1室と、
    前記第1室との間で前記現像剤の循環経路を形成する第2室と、
    前記第1室と前記第2室とを区画する隔壁と、
    前記第1室に配置され、前記現像剤を第1方向に搬送する第1搬送スクリュと、
    前記第2室に配置され、前記現像剤を前記第1方向とは反対の第2方向に搬送する第2搬送スクリュと、
    像担持体に形成された静電像を現像する現像位置に前記トナーを担持搬送する現像ローラと、
    前記現像ローラに対向して配置され、前記第1室から供給された前記現像剤を担持搬送し且つ前記現像ローラに前記トナーのみを供給する供給ローラであって、前記現像ローラと対向する位置において、回転方向が前記現像ローラの回転方向とは逆方向である供給ローラと、
    前記現像ローラの内部に非回転に固定して配置された、第1の磁極を有する第1のマグネットと、
    前記供給ローラの内部に非回転に固定して配置された第2のマグネットであって、前記供給ローラが前記現像ローラと対向する位置に配置され且つ前記第1の磁極に対向して配置され、前記第1の磁極とは異極である第2の磁極と、前記供給ローラの回転方向に関して前記第2の磁極よりも下流に配置された第3の磁極と、前記供給ローラの回転方向に関して前記第2の磁極よりも上流且つ前記第3の磁極よりも下流に配置され、且つ前記第3の磁極と隣り合って配置され、前記第3の磁極とは同極である第4の磁極とを有する第2のマグネットと、
    前記第3の磁極と前記第4の磁極によって形成された反発磁界によって前記供給ローラから剥離した現像剤を前記第1室に案内する案内部であって、その最下端が前記隔壁の最上端に近接している案内部と、
    を備え、
    前記案内部は、重力方向に関して、前記供給ローラとオーバーラップしており、
    前記供給ローラの回転方向に関して、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第3の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも下流且つ前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも上流であって、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度の最大値の20%となる位置を、第1位置とし、
    前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記案内部の最下端と前記供給ローラの回転中心とを結ぶ直線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第2位置とし、
    前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記第1搬送スクリュの最上端と前記供給ローラの回転中心とを結ぶ直線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第3位置とした場合、
    前記供給ローラの回転方向に関して、前記第1位置は、前記第2位置より下流且つ前記第3位置よりも上流に在る
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記供給ローラの回転方向に関して、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第3の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも下流且つ前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも上流であって、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度の最大値の15%となる位置を、第4位置とした場合、
    前記供給ローラの回転方向に関して、前記第4位置は、前記第2位置よりも下流且つ前記第1位置よりも上流に在る
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記案内部には、前記供給ローラと対向する平面部が形成されており、
    前記平面部は、前記案内部の最下端まで延設されており、
    前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記案内部の最下端から前記供給ローラの外周面に向けて引いた前記案内部の前記平面部に対する垂線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第5位置とした場合、
    前記供給ローラの回転方向に関して、前記第1位置は、前記第5位置よりも下流且つ前記第3位置よりも上流に在る
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記案内部の最下端は、前記第2搬送スクリュの回転中心よりも上方に在る
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  5. 前記隔壁は、重力方向に関して、前記供給ローラとオーバーラップしている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  6. トナーとキャリアを含む現像剤を収容する第1室と、
    前記第1室との間で前記現像剤の循環経路を形成する第2室と、
    前記第1室と前記第2室とを区画する隔壁と、
    前記第1室に配置され、前記現像剤を第1方向に搬送する第1搬送スクリュと、
    前記第2室に配置され、前記現像剤を前記第1方向とは反対の第2方向に搬送する第2搬送スクリュと、
    像担持体に形成された静電像を現像する現像位置に前記トナーを担持搬送する現像ローラと、
    前記現像ローラに対向して配置され、前記第1室から供給された前記現像剤を担持搬送し且つ前記現像ローラに前記トナーのみを供給する供給ローラであって、前記現像ローラと対向する位置において、回転方向が前記現像ローラの回転方向とは逆方向である供給ローラと、
    前記現像ローラの内部に非回転に固定して配置された、第1の磁極を有する第1のマグネットと、
    前記供給ローラの内部に非回転に固定して配置された第2のマグネットであって、前記供給ローラが前記現像ローラと対向する位置に配置され且つ前記第1の磁極に対向して配置され、前記第1の磁極とは異極である第2の磁極と、前記供給ローラの回転方向に関して前記第2の磁極よりも下流に配置された第3の磁極と、前記供給ローラの回転方向に関して前記第2の磁極よりも上流且つ前記第3の磁極よりも下流に配置され、且つ前記第3の磁極と隣り合って配置され、前記第3の磁極とは同極である第4の磁極とを有する第2のマグネットと、
    前記第3の磁極と前記第4の磁極によって形成された反発磁界によって前記供給ローラから剥離した現像剤を前記第1室に案内する案内部であって、その最下端が前記隔壁の最上端に近接している案内部と、
    を備え、
    前記案内部は、重力方向に関して、前記供給ローラとオーバーラップしており、
    前記供給ローラの回転方向に関して、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第3の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも下流且つ前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも上流であって、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度の最大値と、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の磁束密度の絶対値が5[mT]以下の領域の磁束密度の平均値との差分の絶対値の20%となる位置を、第1位置とし、
    前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記案内部の最下端と前記供給ローラの回転中心とを結ぶ直線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第2位置とし、
    前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記第1搬送スクリュの最上端と前記供給ローラの回転中心とを結ぶ直線が前記供給ローラの外周面と交わる位置を、第3位置とした場合、
    前記供給ローラの回転方向に関して、前記第1位置は、前記第2位置よりも下流且つ前記第3位置よりも上流に在る
    ことを特徴とする現像装置。
  7. 前記供給ローラの回転方向に関して、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第3の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも下流且つ前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が最大となる位置よりも上流であって、前記供給ローラの外周面に対する法線方向の前記第4の磁極の磁束密度が前記差分の絶対値の15%となる位置を、第4位置とした場合、
    前記供給ローラの回転方向に関して、前記第4位置は、前記第2位置よりも下流且つ前記第1位置よりも上流に在る
    ことを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  8. 前記案内部には、前記供給ローラと対向する平面部が形成されており、
    前記平面部は、前記案内部の最下端まで延設されており、
    前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記案内部の最下端から前記供給ローラの外周面に向けて引いた前記案内部の前記平面部に対する垂線が前記供給ローラの表面と交わる位置を、第5位置とした場合、
    前記供給ローラの回転方向に関して、前記第1位置は、前記第5位置よりも下流且つ前記第3位置よりも上流に在る
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の現像装置。
  9. 前記供給ローラの回転軸線に直交する断面で見たときに、前記案内部の最下端は、前記第2搬送スクリュの回転中心よりも上方に在る
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の現像装置。
  10. 前記隔壁は、重力方向に関して、前記供給ローラとオーバーラップしている
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の現像装置。
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