JP2008139649A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成する画像形成装置において、白抜け文字後端濃度ムラ等の画質不良を発生させず、粒状性の良好な画像を形成する。
【解決手段】黒色トナーを有する現像装置の現像主磁極を、現像領域において現像剤担持体の回転中心軸と像担持体の回転中心軸とを結ぶ最近接位置より現像スリーブの回転方向下流側の第1位置に配置し、有色トナーを有する現像装置の現像主磁極を、現像領域内において第1位置より現像剤担持体の回転方向下流側の第2位置に配置するとともに、第2位置に配置した現像主磁極を内包する現像剤担持体に印加する現像バイアス電源の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧を、第1位置に配置した現像主磁極を内包する現像剤担持体に印加する現像バイアス電源の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧よりも低く設定したカラー画像形成装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及び複合機能を有する画像形成装置に関し、特に、像担持体上の静電潜像を現像する複数の現像装置を備えたカラー画像形成装置に関するものである。
従来の現像装置においては、回転する像担持体に近接して、回転する現像ローラが配置されている。現像ローラは像担持体に対向する側に開口部を有する現像装置本体に収納されている。現像ローラは、その内部に磁石を有し、現像ローラの外周表面にトナー粒子と磁性粒子(キャリア)とを混合した二成分現像剤を担持している。
この現像装置は、トナーとキャリアとから成る二成分現像剤を収容する現像装置本体、磁石から成る磁界発生手段を内部に有する現像ローラ、現像ローラに現像剤を搬送して供給する現像剤供給部材、現像ローラ上の現像剤層厚を所定量に規制する現像剤層厚規制部材、現像剤を撹拌して現像剤搬送部材に搬送する現像剤撹拌部材から構成されている。
現像装置本体の上部に設けられたトナー補給口部を通して、トナーカートリッジから現像装置本体内に補給されたトナーは、回転する現像剤撹拌搬送部材により現像装置本体内に収容された現像剤と撹拌、混合されて均一なトナー濃度になり、回転する現像剤搬送部材により現像ローラの外周面上に供給され、現像ローラ上の現像剤のうち、トナーのみが現像領域で像担持体上に付着する。
特許文献1に開示された現像装置は、カウンター現像方式において、磁界発生手段による磁気力Frのピーク位置を最近接部より下流側に位置させることにより、導電性磁性粉による不具合を軽減させるものである。
特許文献2に開示された現像装置は、現像電界発生手段において発生させる電界が、周波数5.4kHz以上、ACバイアスのピーク・ツゥ・ピーク電圧値が900V以下の交番電界であるように設定したものである。
特許文献3に開示された現像装置は、画像端部の欠けとカブリ、粒状性の観点でキャリアの抵抗と周波数を規定したものである。
特開2002−116626号公報 特開2005−189251号公報 特開平5−61271号公報
特許文献1に開示された現像装置では、磁気力Frのピーク位置(主磁極位置)を下流側に設定することで、現像ニップ付近での現像剤密度が下がり画像としては粒状性が低下した荒れた画像になってしまう。よって、主磁極を最近接部から変更する場合にはそれに伴い、ACバイアスのピーク・ツゥ・ピーク電圧値も適正化する必要がある。
カウンター現像方式における「白抜け文字下流の濃度ムラ」に対しては、主磁極位置を現像ローラ回転方向下流側に変更し、キャリアのカウンターチャージによる掻き取り効果をなくすことが有効であり、特許文献2に記載された現像条件のみでは良好な画像を得るためには不十分である。
特許文献3に開示された現像装置では、周波数のみの調整では画像端部の欠けとカブリ、粒状性との両立は難しい。
近年、高画質/高耐久化が望まれており、その対応策として現像剤中のキャリア粒径及びトナー粒径の小径化やフェライト等で構成されるキャリア粒径の表面に、帯電特性を持たせるために被服している樹脂被膜の高厚化などが行われている。しかし、そうした対応を取ると今度はトナーの帯電量が高くなり、現像性が低下するという問題が生じる。そこでそうした現像性の低下する高抵抗な小径キャリア、小径トナーを使いこなすためには感光体ドラムと現像ローラとの最近接部において互いに反対方向に搬送して現像剤の供給能力を上げ、現像効率を上げたカウンター現像方式を用いることが好ましい。
ここで、小径キャリアとして用いるキャリア粒径は代表的な湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製(登録商標))により測定することができ、体積平均粒径として30〜40μmが好ましい。また、キャリア抵抗としては体積抵抗1010〜1012(Ω・cm)が好ましく、その測定方法としては25℃/50%RHの環境下にて12時間放置したキャリアを使用し、平行電極の間にキャリアを充填し、その高さ(Hcm)を測定する。ついで、一定の荷重(39.2kPa)を付与した状態でその間に1000Vの直流電圧を印加し、30秒後の電流値(IA)を測定することで下記算出式より抵抗を算出する。
なお、測定環境は温度25℃、湿度50%RHである。電気抵抗(Ω・cm)=1000/(I×H)
トナー粒径は、コールターカウンターTA−あるいはコールターマルチサイザー(コールター社製(何れも登録商標))で測定された個数平均粒径で5.0〜6.5μmが好ましい。
上述のように、高抵抗キャリアをカウンター現像方式で用いると新たな問題として「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生した。
これは下記の図7に示すようにベタ画像中に形成される白く抜けた文字の後端部分に位置するベタ画像のエッジ部分が濃度不均一となり、濃度低下する「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生する。この「白抜け文字後端濃度ムラ」は、白抜け文字の後端部分のべたエッジ部分が図示のように不鮮明になるもので、横幅の狭い文字部分がより顕著に認識される。
上記のような「白抜け文字後端濃度ムラ」の対策として、現像ローラの主磁極の位置を振って対策をするなどあるが、「白抜け文字後端濃度ムラ」の観点のみで主磁極位置を変更すると現像剤の穂立ちが疎の状態となり、「掃き目ムラ」などの画像欠陥が発生するようになった。
そこで、本特許においては上記「白抜け文字後端濃度ムラ」の改善と、「掃き目ムラ」の未発生の両方を対策する案を検討した。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、複数のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を得る画像形成装置において、「白抜け文字濃度ムラ」(後端白抜け)等の画質不具合を発生させず、粒状性の良好な画像を得る現像装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
上記の目的は、下記の本発明により達成される。
1. 表面に静電潜像が形成される回転可能な円筒状の像担持体と、該像担持体に対向して回転可能に配置され、且つ、前記像担持体に近接する現像領域に現像剤を担持して搬送する円筒状の現像剤担持体と、この現像剤担持体内に固定配置される現像主磁極と現像剤搬送磁極とを有する磁界発生手段と、前記現像剤担持体に交番電界と直流電界とを重畳する現像バイアス電源、とを有する現像装置を複数備えたカラー画像形成装置において、
少なくとも1つの前記現像装置の現像主磁極を、前記現像領域において前記現像剤担持体の回転中心軸と前記像担持体の回転中心軸とを結ぶ最近接位置より前記現像剤担持体の回転方向下流側の第1位置に配置し、他の前記現像装置の少なくとも1つの現像装置の現像主磁極を、前記現像領域内において前記第1位置より現像剤担持体の回転方向下流側の第2位置に配置するとともに、前記第2位置に配置した前記現像主磁極を内包する前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアス電源の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧を、前記第1位置に配置した前記現像主磁極を内包する前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアス電源の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧よりも低く設定したことを特徴とするカラー画像形成装置。
2. 表面に静電潜像が形成される回転可能な円筒状の像担持体と、該像担持体に対向して回転可能に配置され、且つ、前記像担持体に近接する現像領域に現像剤を担持して搬送する円筒状の現像剤担持体と、この現像剤担持体内に固定配置される現像主磁極と現像剤搬送磁極とを有する磁界発生手段と、前記現像剤担持体に交番電界と直流電界とを重畳する現像バイアス電源、とを有する現像装置を複数備えたカラー画像形成装置において、少なくとも1つの前記現像装置の現像主磁極を、前記現像領域において前記現像剤担持体の回転中心軸と前記像担持体の回転中心軸とを結ぶ最近接位置より前記現像剤担持体の回転方向下流側の第1位置に配置し、他の前記現像装置の少なくとも1つの現像装置の現像主磁極を、前記現像領域内において前記第1位置より現像剤担持体の回転方向下流側の第2位置に配置するとともに、前記第2位置に配置した前記現像主磁極を内包する前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアス電源の交番電界の周波数値を、前記第1位置に配置した前記現像主磁極を内包する前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアス電源の交番電界の周波数値よりも高く設定したことを特徴とするカラー画像形成装置。
3. 前記1または2に記載の複数の現像装置を有し、黒色の現像剤を有する現像装置により形成される黒色トナー像と、有色の現像剤を有する複数の現像装置により形成される有色トナー像とを被転写体に順次転写させて、被転写体上に複数のトナー像を重ね合わせた後、記録用紙上に転写してフルカラー画像を形成することを特徴とするカラー画像形成装置。
第1の本発明によれば、ブラック現像剤では「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生し難いため、像担持体との最近接位置に近い第1位置に主磁極を設定し、ACバイアスはその分、現像性に対して良好な高いピーク・ツゥ・ピークとすることにより、粒状性や「掃き目」除去が確保される。
カラー現像剤では「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生しやすいため、その画像欠陥を改善させるため現像主磁極位置を現像剤搬送方向下流側の第2位置に設定した。それによって生じる「掃き目」や粒状性の悪化はACバイアスのピーク・ツゥ・ピークを、十分な現像性を得られるように高く設定したブラック現像剤よりも低く設定することで改善させ、「白抜け文字後端濃度ムラ」と粒状性の悪化を発生させることなく、良好な画像を長期に亘って得ることが可能となった。
第2の本発明によれば、ブラック現像剤では「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生し難いため、像担持体との最近接位置に近い第1位置に主磁極を設定した。AC周波数はその分、現像性に対して良好である低めの周波数に設定することにより、粒状性が確保される。
カラー現像剤では「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生しやすいため、その画像欠陥を改善させるため現像主磁極位置を現像剤搬送方向下流側の第2位置に設定した。それによって生じる粒状性の悪化はACバイアスの周波数をブラック現像剤よりも高く設定することで改善させ、「白抜け文字後端濃度ムラ」と粒状性の悪化を発生させることなく、良好な画像を得ることが可能となった。
第3の本発明によれば、異なる色の現像剤をそれぞれ収容する複数の現像装置を有するカラー画像形成装置において、「白抜け文字後端濃度ムラ」の発生を防止し、かつカラー画像の粒状性を均一に保持し、高画質のフルカラー画像を得る事ができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の構成図である。
画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成手段10Y,10M,10C,10Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙装置20及び定着装置30とから構成されている。
画像形成装置Aの上部には、画像読取装置SCが設置されている。原稿台上に載置された原稿は画像読取装置SCの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、光書込手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成手段10Yは、像担持体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、光書込手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段5Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成手段10Mは、像担持体1M、帯電手段2M、光書込手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段5Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成手段10Cは、像担持体1C、帯電手段2C、光書込手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段5Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成手段10Kは、像担持体1K、帯電手段2K、光書込手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段5Kを有する。
帯電手段2Yと光書込手段3Y、帯電手段2Mと光書込手段3M、帯電手段2Cと光書込手段3C及び帯電手段2Kと光書込手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。
4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径トナーとキャリアからなる二成分現像剤を収容する現像装置である。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成手段10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に一次転写手段7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の給紙カセット21内に収容された記録紙Pは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23,24,25,26、レジストローラ(第2給紙部)27等を経て、二次転写手段9に搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される。
なお、画像形成装置Aの下部に鉛直方向に縦列配置された3段の給紙カセット21は、ほぼ同一の構成をなす。また、3段の給紙手段22も、ほぼ同一の構成をなす。給紙カセット21、給紙手段22を含めて給紙装置20と称す。
カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置30において記録紙Pが挟持され、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のカラートナー像(或いはトナー像)が定着されて記録紙P上に固定され、排紙ローラ28に挟持されて機外の排紙トレイ29上に載置される。
一方、二次転写手段9により記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8により残留トナーが除去される。
なお、画像形成装置Aの説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
以下、像担持体1Y,1M,1C,1Kを像担持体1と称し、現像装置4Y,4M,4C,4Kを現像装置4と称す。
図2は、本発明に係る現像装置の第1の実施の形態を示す断面図であり、図2(a)は黒色現像剤を収容する現像装置4Kの断面図、図2(b)は有色の現像剤、例えばイエロー色現像剤を収容する現像装置4Yの断面図である。なお、有色の現像装置10M、10Cは、現像装置4Yと同じ構成であるから、以下、現像装置4Yを代表として説明する。
現像装置4の筐体は下方の下部ケーシング40と、上方の上部ケーシング50とから成る二分割構成をなし、開閉可能である。
現像装置4の下部ケーシング40内には、現像ローラ41、第1現像剤攪拌搬送部材(以下、第1攪拌部材と称す)43、第2現像剤攪拌搬送部材(以下、第2攪拌部材と称す)44、現像剤供給ローラ(以下、供給ローラと称す)45、現像剤案内部材(以下、ガイド部材と称す)46等が配置されている。
下部ケーシング40は、第1攪拌部材43を収容する現像剤供給室401と、第2攪拌部材44を収容する現像剤攪拌室402とから成る。現像剤供給室401と現像剤攪拌室402とは、下部ケーシング40の底部から直立した隔壁部403を挟んで両側に形成されている。
現像ローラ41は回転可能な現像スリーブ(現像剤担持体)41Aと固定された磁界発生手段(マグネットロール)41Bとから構成されている。
現像スリーブ41Aと第1攪拌部材43との対向近接点において、現像スリーブ41Aは下方から上方に回動し、第1攪拌部材43は上方から下方に回動する。
上部ケーシング50の内部の天井部には、広い空間部が形成され、現像剤整流空間Wを形成している。
現像ローラ41は、静電潜像を担持する像担持体1に対向して配置され、図示しない駆動源により駆動回転される。現像スリーブ41Aには、現像バイアスとして交流電源E1による交流電圧と、直流電源E2による直流電圧とが重畳される。
磁界発生手段41Bは、現像スリーブ41Aの内方に配置され、7極の磁極N1,N2,N3,N4,S1,S2,S3を有する。磁極N1は現像主磁極(以下、主磁極と称す)、磁極N2は剥取磁極、磁極N3は現像ローラ41上の現像剤搬送量を規制する規制磁極(汲上磁極)である。7極の磁極N1,N2,N3,N4,S1,S2,S3によって、図示の磁力分布が形成される。
現像剤量規制部材51の先端部は、磁界発生手段41Bの規制磁極N3の近傍の位置に配置されている。
磁界発生手段41Bの複数個の磁極のうち互いに隣接する2磁極N2,N3は、同極性に配置され反発磁界を形成している。現像剤剥ぎ取り用の剥取磁極N2は、現像スリーブ41A上の現像剤を剥ぎ取り飛散させる。現像剤受け入れ用の規制磁極N3は、供給ローラ45により供給された現像剤を汲み上げて現像スリーブ41A上に付着させる。
第1攪拌部材43は、第2攪拌部材44から搬送された現像剤を攪拌して搬送し、現像ローラ41に均一に供給する。第1攪拌部材43、第2攪拌部材44は何れも螺旋状のスクリュー部材である。
第2攪拌部材44は第1攪拌部材43に平行配置され、トナー補給手段47から補給される新規トナーと現像スリーブ41Aから還流された現像剤とを混合、攪拌して第1攪拌部材43の上流部に搬送する。
第1攪拌部材43は回転軸方向に現像剤を搬送するとともに、回転軸のほぼ直角方向に現像剤を放出する。
現像剤量規制部材51は磁性体より成り、規制磁極N3に対向し、現像スリーブ41A上の現像剤の層厚を規制する。供給ローラ45は固定配置された5極の磁石N1,N2.N3.S1,S2を有する磁界発生手段を備え、第1攪拌部材43から搬送される現像剤を保持して搬送し、現像剤整流空間Wに送り込む。
現像スリーブ41Aと第1攪拌部材43との対向近接点の近傍に、ガイド部材46を傾斜状に配置した。ガイド部材46は、現像スリーブ41Aから剥ぎ取られて図2に示す白抜き矢印方向に搬送される下方の現像剤と、現像スリーブ41Aに供給される上方の現像剤とを隔てるとともに、供給ローラ45により搬送される現像剤を堆積して現像ローラ41に案内する。ガイド部材46は、非磁性材料、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂、非磁性ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅合金、セラミックス等により形成される。
第1攪拌部材43の回転により掻き上げられた現像剤は、磁極を内蔵する供給ローラ45の回転によって搬送され、現像剤整流空間Wに移送されて収容された後、ガイド部材46上を整流状に一方向に移動して、回転する現像ローラ41によって搬送され、現像剤量規制部材51により現像剤高さが規制されて、像担持体1に対向する現像領域に搬送される。
現像剤整流空間Wには大量の現像剤を収容する事が可能であるから、ベタ画像を連続して大量に高速で現像処理する場合でも、現像ローラへの現像剤の供給不足による現像濃度不良が防止されてる。
更に、現像剤整流空間Wが現像剤で満たされたとき、供給ローラ45から余剰に供給された現像剤は現像剤整流空間Wの入口部の供給ローラ45から溢れ出して第1攪拌部材43にもどされる。
図3は現像装置4における現像剤の循環を示す模式図である。以下、現像剤の循環を説明する。
(1) 現像剤攪拌室402の上流側において、現像剤供給室401から還流される現像剤と、トナー補給手段47から補給される新規トナーとが搬入され、第2攪拌部材44により攪拌、混合され、矢印V1で示す現像剤移動方向に搬送される。
(2) 混合された現像剤は、現像剤攪拌室402の下流側の第1開口部404を通過して、矢印V2で示すように搬送され、現像剤供給室401の上流側に導入される。現像剤供給室401内において、現像剤は第1攪拌部材43により現像剤移動方向に搬送されつつ、矢印V3で示すように搬送される。
(3) 第1攪拌部材43は回転軸方向に現像剤を搬送しつつ、矢印V4に示すように現像剤を供給ローラ45に放出する。
(4) 供給ローラ45上に担持された現像剤は、ガイド部材46の傾斜面上に堆積される。
(5) ガイド部材46上に堆積された現像剤は、回転する現像スリーブ41Aに担持されて、現像剤量規制部材51によって現像剤層厚が規制されて通過し、矢印V5で示すように搬送される。
(6) 現像スリーブ41Aに担持された現像剤は、像担持体1と対向する現像剤領域において現像処理される。現像処理後にトナー濃度が低下した現像剤は、剥取磁極S1により、現像ローラ41から剥ぎ取られる。
(7) 剥ぎ取られた現像剤は、矢印V6に示すように現像剤供給室401内に搬入される。
(8) 現像剤供給室401内に搬送された現像剤は、第1攪拌部材43によって矢印V7に示すように搬送され、第2開口部405を通過して、矢印V8に示すように現像剤攪拌室402の上流側に導入される。
(9) 現像剤攪拌室402において、図示しないトナー濃度センサのトナー濃度検知信号によりトナー補給手段47によるトナー補給が行われ、現像剤は矢印V1に合流する。
現像剤は上述のような循環系で搬送されるが、一部の現像剤は現像剤供給室401と現像剤攪拌室402間を矢印V1,V2,V3,V6,V7,V8で示すように循環する。
[画像形成の構成]
画像形成装置:A4判用紙、フルカラー、毎分51枚出力、タンデム型フルカラー複写機(コニカミノルタ8050(登録商標)、図1参照)
画像形成ライン速度(L/S):220mm/sec、
感光体ドラム径:φ60mm。有機半導体層としてフタロシアニン顔料をポリカーボネイトに分散させたものを塗布した。電荷輸送層を含めた感光体層の膜厚25μm、
感光体非画像部電位:電位センサで検知しフィードバック制御(制御可能範囲は−250V〜−900V)、全露光電位:−45〜150V、
露光:レーザー走査方式:半導体レーザー(LD)のパワー300μW、
[現像装置 4Y、4M、4C、4K]
現像スリーブ41A:直径φ30mm、回転数382rpm、
供給ローラ45:直径φ16mm、回転数200rpm、
磁界発生手段41Bの磁極配置:7極(図2参照)、
第1攪拌部材43、第2攪拌部材44:外径φ30mm、回転軸の直径φ8mm、回転数:600rpm、螺旋羽根の高さH:11mm、
カウンター現像方式、
トナー濃度センサ:キャリアの透磁率を検出するセンサ、
現像バイアス: DCバイアス(直流電源E2):−200〜−700V、
ACバイアス(交流電源E1):0.5〜−2.0kVp−p、2〜7kHz、
[現像剤]
乳化重合トナーと樹脂コーティングキャリアとの二成分現像剤(キャリアは粒径33μm、キャリアの表面抵抗が1013Ω・cmである高抵抗キャリア、トナー径は6.5μm)、
これらの二成分現像剤のうち、磁性キャリアは4色ともほぼ同じ特性であるが、トナーの特性は、ブラック(K)と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)とでは特性が異なる。即ち、ブラックトナーはカーボンブラック等から成り、電気抵抗が他の色(Y、M、C)のトナーに比して低く導電性であるから、他の色のトナーとは現像特性が異なる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図2乃至図4に基づいて説明する。
図2(a)に示す現像装置4Kおいて、Q1は、現像剤担持体(以下、現像スリーブと称す)41Aと像担持体1とが対向する最近接部である。現像スリーブ41Aの回転中心Q2と像担持体1の回転中心Q3とを結ぶ共通法線をL1とし、主磁極N1の法線、即ち主磁極N1の最大磁束密度を表す法線をL2とする。共通法線L1と法線L2とのなす角度をθ1とする。この角度θ1を、最近接部Q1から現像剤搬送方向下流側に−2°になるように主磁極N1を位置決めした(第1位置)。また、現像装置4Kの交流電源E1のピーク・ツゥ・ピーク電圧ACp−pを1.0kVに設定した。
ブラック現像剤を有する現像装置4Kでは、「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生し難いため、粒状性や「掃き目」画像の観点から有効な最近接部Q1に近い位置に主磁極N1を設定し、ACバイアスはその分、現像性に対して良好な高いピーク・ツゥ・ピーク値(図2(a)に示す1.0kV)とする。
図2(b)に示す現像装置4Yにおいて、共通法線L1と法線L2とのなす角度θ2を、最近接部Q1から現像剤搬送方向下流側に5°になるように主磁極N1を位置決めした(第2位置)。従って、現像装置4Yの第1位置の角度θ2は、現像装置4Kの第2位置の角度θ1より大きく、主磁極N1は最近接部Q1より現像剤搬送方向下流側で遠い位置である。
また、現像装置4Kの交流電源E1のピーク・ツゥ・ピーク電圧ACp−pを0.7kVに設定した。従って、現像装置4Yの電圧ACp−pは、現像装置4Kの電圧ACp−p(1.0kV)より低い設定である。
本発明においては「白抜け文字後端濃度ムラ」を改善させる手段として主磁極N1の位置の変更を行った場合に生じるようになった粒状性の悪化や「掃き目」画像の改善策を提案することでその両立を図ることとした。
下記にその粒状性の悪化と「掃き目」画像改善策の具体的手段を示す。
現像ローラ41の主磁極N1の位置を現像剤回転方向の下流側に設定することで「白抜け文字後端濃度ムラ」は改善するが、画像の粒状性や掃き目は悪化する。そこでその悪化した粒状性や掃き目を改善させるために現像バイアスのACp−p電圧を下げることで粒状性が改善することが開発者の研究の結果わかった。
図7に示した「白抜け文字後端濃度ムラ」は、フルカラー画像を得るために必要なY,M,C,Kの色毎によってその発生状況が異なる場合があり、主に顔料としてカーボンブラックが入っているブラック現像剤は現像剤抵抗が低くなるため「白抜け文字後端濃度ムラ」は発生し難く、ブラックよりも抵抗が高めとなるカラー現像剤は発生しやすい。特に、2次色の場合その2色の色差として人間の目には認識しやすいこことが判明した。
そこで、「白抜け文字後端濃度ムラ」の発生しやすいカラー現像剤を有する現像装置(例えば4Y)に対しては、現像ローラ41の主磁極N1の位置をブラック現像剤を有する現像装置4Kの主磁極N1より回転方向下流側に設定し(角度θ1:2°<θ2:5°)、それに応じて悪化する粒状性を改善させるため、現像装置4Yの現像ACバイアスのピーク・ツゥ・ピーク電圧(例えば、0.7kV)を現像装置4Kの現像ACバイアスのピーク・ツゥ・ピーク電圧(例えば、1.0kV)より下げる。
このように現像装置4Yの主磁極N1と現像ACバイアスのピーク・ツゥ・ピーク電圧とを設定することで、「白抜け文字後端濃度ムラ」や掃き目の発生なく、粒状性も良い良好な画像を得ることが可能となる。但し、ACバイアスのピーク・ツゥ・ピーク電圧を下げすぎると一般的に現像性が低下するため、現像性が得られる範囲で適度に下げる必要がある。
また、「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生し難いブラック現像剤に対しては粒状性や掃き目に対して良好な感光体ドラムと現像ローラの最近接位置に近い位置に主磁極N1を設定し、現像ACバイアスのピーク・ツゥ・ピーク電圧は現像性が十分得られる設定にすれば良い。
色毎に別々の現像ローラ設計とすれば上記のように色毎に主磁極N1の位置を設定する必要もなくなくなるが、そのようにすれば当然、コストが高くなるという課題が生じる。
コスト高を生じさせず、同一の固定式磁極配置を有する現像ローラを各色の現像装置に用いて課題を解決するためには上記のように色毎に画質の観点で最適な主磁極N1を設定し、それに応じて最適な画像が得られるように現像ACバイアスを設定することで「白抜け文字後端濃度ムラ」や「掃き目」等の画質欠陥の発生なく、粒状性も豊かな良好な画像が得られる。下記に図4によりその具体的手段を示す。
カラー現像剤を有する現像装置4Yの評価を図4(a)、(b)の特性図に示す。
図4(a)は、カラー現像剤を有する現像装置4Yの主磁極N1の設置角度に対する白抜け文字再現性の評価ランクと、画像の粒状性の評価ランクとを示す特性図である。以下、イエロー現像剤を有する現像装置4Yを代表として説明する。
白抜け文字再現性は、現像スリーブ41Aと像担持体1とが対向する最近接部Q1から主磁極N1が遠ざかるほど評価ランクが高くなり、白抜け文字の再現性が向上する。しかし、現像された画像の粒状性は、最近接部Q1から主磁極N1が遠ざかるほど低下する。
白抜け文字の再現性と画像粒状性とを両立させて総合すると、現像装置4Yの場合、主磁極N1の位置を−5°に設定したとき、総合評価ランクが目標レベル4に近い効果が得られる。
図4(b)は、現像装置4Yの現像スリーブ41Aに印加される現像バイアス電源(交流電源)E1の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧ACp−pに対する画像の粒状性の評価ランクを示す特性図である。
主磁極N1の位置θ1(−2°)の場合は、主磁極N1の位置の角度θ2(−5°)の場合に比して、粒状性ランクの評価が約1ランク上昇するが、何れの主磁極N1の配置位置においても、現像装置4Yの現像スリーブ41Aに印加する現像バイアス電源(交流電源)E1の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧ACp−pを0.7kV以下に設定することにより、評価ランクが目標レベル4以上の効果が得られる。
Figure 2008139649
表1は、「白抜け文字後端濃度ムラ」、粒状性、現像性に対する主磁極N1の位置とACバイアスのピーク・ツゥ・ピーク電圧との関係を示す。なお、AC周波数はカラー、ブラックとも4.0kHzに固定した。
表1に本発明の実施例と、比較例とを示す。カラー現像剤を有する現像装置4Yについては主磁極N1の位置を下流側に角度θ2:−5°までもっていくことで「白抜け文字後端濃度ムラ」は改善される(比較例2)。
主磁極位置変更によって悪化した粒状性については現像性が得られる範囲で0.7kVに設定した(比較例2、3、4、5、実施例1、2)。
ブラックトナーについてはカラートナーよりも主磁極N1の位置を下げた場合の粒状性の悪化傾向が大きく、主磁極N1の位置を下げ過ぎるとACバイアスのチューニングによる粒状性と現像性の両立が図りにくくなるためブラックトナーについては「白抜け文字後端濃度ムラ」が改善するθ1:−2°設定が良い(比較例3)。
θ1:−2°の設定においてACバイアスを下げて行くと、現像性低下はもちろんだが「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生しやすくなってしまう。これは主磁極N1の位置が現像ローラ41と像担持体1の最近接部Q1(θ:0°)に近い設定ほど「白抜け文字後端濃度ムラ」に対してのマージンが確保できていないため、「白抜け文字後端濃度ムラ」に対して不利な条件(ACバイアスダウンによる現像効率の低下)に設定した場合、「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生してしまうものと考えられる。
よって、粒状性の観点で主磁極N1の位置は下流側に設定できないブラックに関しては現像性が十分確保できる高めのACバイアス設定にする必要がある(比較例1、2、4、5、実施例1、2)。
従って、主磁極N1の位置をより下流側に設定した現像装置に対しては粒状性を改善させる目的でACバイアスを下げる必要があり、主磁極N1の位置を最近接部Q1に近い設定にした場合には、粒状性の観点で有利になるため現像性や他の画質の観点でACバイアスを高く設定することで色毎に異なる画質特性を考慮したバランスの取れた設計が可能となる。
また、実施例においてはカラートナーとブラックトナーとで異なる画質特性に対し主磁極N1の位置をACバイアスのチューニングを行ったが、これに限らず現像剤の特性が異なってしまった場合には、他の色の組み合わせでも本特許内容を活用することが可能となる。
このようにすることで各色のトナーについて「白抜け文字後端濃度ムラ」と粒状性、現像性を両立した良好な画像を得ることが可能となった。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態を図5及び図6に基づいて説明する。
図5(a)に示す現像装置4Kでは、最近接部Q1から現像剤搬送方向下流側で最近接部Q1に近い位置の角度θ1:−2°に主磁極N1を配置した(第1位置)。また、現像装置4Kの現像スリーブ41Aに印加する交流電源E1の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧を1.0kVに設定した。
ブラック現像剤では「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生し難いため、粒状性の観点で有効な最近接部Q1に近い位置に主磁極N1を設定し、AC周波数その分、現像性に対して良好である低めの周波数に設定した。
即ち、粒状性の観点から有効な最近接部Q1に近い位置(角度θ1:−2°)に主磁極N1を設定し、AC周波数はその分、現像性に対して良好である低めの周波数(4.0kHz)に設定した。
図5(b)に示す現像装置4Yでは、最近接部Q1の現像剤搬送方向下流側で最近接部Q1から遠い位置の角度θ2:−5°に主磁極N1を配置した(第2位置)。また、現像装置4Yの現像スリーブ41Aに印加する交流電源E1の交番電界の周波数値を、現像装置4Kの交流電源E1の交番電界の周波数値よりも高い5.5kHzに設定した。
即ち、カラー現像剤を有する現像装置4Yでは、「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生し易いため、その画像欠陥を改善させるため、主磁極N1の設置位置を現像剤搬送方向下流側で遠い位置の角度θ2:−5°に配置した(第2位置)。それによって生じる粒状性の悪化はACバイアスの周波数をブラック現像剤を有する現像装置4Kよりも高く設定することで改善させ、「白抜け文字後端濃度ムラ」と粒状性の悪化の発生を抑制し、良好な画像を得ることが可能となった。
第2の実施の形態については、第1の実施の形態で記載のACバイアスのピーク・ツゥ・ピークの代わりにACバイアスの周波数を用いた内容である。
現像ローラ41の主磁極N1の位置を、白抜け文字を改善させるために現像剤回転方向の下流側に設定することで悪化した粒状性を改善させるため、現像バイアスのAC成分の周波数を上げることで粒状性が改善することが開発者の研究の結果わかった。
その結果を図6に示す。図6は、現像装置4Yの現像スリーブ41Aに印加される現像バイアス電源(交流電源)E1の交番電界の周波数に対する画像の粒状性の評価ランクを示す特性図である。なお、主磁極N1の位置(角度θ2)に対する粒状性の評価ランクは図4(a)を参照。
ACピーク・ツゥ・ピークの時と同様に、「白抜け文字後端濃度ムラ」の発生しやすいカラー現像剤に対しては現像ローラ41の主磁極N1の位置を現像剤回転方向下流側に設定し、それに応じて粒状性を改善させるため現像ACバイアスの周波数を上げる。
こうすることで「白抜け文字後端濃度ムラ」の発生がなく、粒状性も良い良好な画像を得ることが可能となる。但し、ACバイアスの周波数を上げ過ぎると一般的に現像性が低下する傾向にあるため、現像性に対して可能な範囲で下げる必要がある。また、「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生し難いブラック現像剤に対しては粒状性に対して良好な像担持体1と現像ローラ41の最近接位置に近い位置に主磁極N1を設定し、現像AC周波数は現像性が十分得られる設定にすれば良い。
色毎に別々の現像ローラ41を設置すれば上記のように色毎に主磁極N1の位置を設定する必要もなくなくなるが、そのようにすれば当然、コストが高くなるという課題が生じる。
コスト高を生じさせず、同一の固定式の磁極配置を有する現像ローラ41を各色の現像装置に用いて課題を解決するためには上記のように色毎に画質の観点で最適な主磁極N1を設定し、それに応じて最適な画像が得られるように現像ACバイアスを設定することで「白抜け文字後端濃度ムラ」や「掃き目」等の画質欠陥の発生なく、粒状性も豊かな良好な画像が得られるようになった。下記に図をもってその具体的手段を示す。
Figure 2008139649
表2は、「白抜け文字後端濃度ムラ」、粒状性、現像性に対する主磁極N1の位置とACバイアスの周波数との関係を示す。なお、ACバイアス電圧は、カラー、ブラックとも1.0kVに固定した。
本発明での実施例と、比較例を示す。カラートナーについては主磁極位置を下流側に角度θ2:−5°までもっていくことで「白抜け文字後端濃度ムラ」は改善される。主磁極N1の位置変更によって悪化した粒状性については現像性が得られる範囲でAC周波数を5.5kHzに設定した(比較例1〜5、実施例1,2)。
ブラック現像剤を有する現像装置4Kについてはカラー現像剤を有する現像装置4Yよりも主磁極N1の位置を下げた場合の粒状性の悪化傾向が大きく、主磁極N1の位置を下げ過ぎるとAC周波数のチューニングによる粒状性と現像性の両立が図りにくくなるため現像装置4Kについては「白抜け文字後端濃度ムラ」と粒状性の両立が可能な角度θ1:−2°に設定とした(比較例2、実施例1,2)。
また、角度θ1:−2°の設定においてAC周波数を上げて行くと、現像性低下はもちろんであるが「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生しやすくなってしまう。これは第1の実施の形態の中でも述べたが主磁極N1の位置が現像ローラ41と像担持体1の最近接部Q1(θ:0°)に近い設定ほど「白抜け文字後端濃度ムラ」に対してのマージンが確保できていないため、「白抜け文字後端濃度ムラ」に対して不利な条件(周波数に対しては周波数UPによる現像効率の低下)に設定した場合、「白抜け文字後端濃度ムラ」が発生しやすくなってしまうものと考えられる。よって、粒状性の観点で主磁極N1の位置は下流側に設定できないブラック現像剤に関しては現像性が十分確保できる低めのAC周波数設定にする必要がある(比較例3〜5、実施例1〜2)。
従って、主磁極N1の位置をより下流側に設定した現像装置に対しては粒状性を改善させる目的でAC周波数を上げる必要があり、主磁極N1の位置を最近接部Q1に近い位置に設定した現像装置には粒状性の観点で有利になるため現像性や他の画質の観点でAC周波数を低く設定することによって色毎に異なる画質特性を考慮したバランスの取れた設計が可能となる。
また、実施の形態においてはカラー現像剤とブラック現像剤とで異なる画質特性に対し主磁極N1の位置をACバイアスのチューニングを行ったが、これに限らず現像剤の特性が異なってしまった場合には他の色の組み合わせでも本特許内容を活用することが可能となる。
こうすることで各色のトナーについて「白抜け文字後端濃度ムラ」と粒状性、現像性を両立した良好な画像を得ることが可能となる。
本発明に係る画像形成装置の構成図。 本発明に係る現像装置の第1の実施の形態を示す断面図。 現像装置における現像剤の循環を示す模式図。 現像装置の主磁極の設置角度、現像バイアス電圧に対する画像の粒状性の評価ランクとを示す特性図。 本発明に係る現像装置の第2の実施の形態を示す断面図。 現像装置の現像スリーブに印加される現像バイアス電源の交番電界の周波数に対する画像の粒状性の評価ランクを示す特性図。 白抜け文字後端濃度ムラを示す図。
符号の説明
4,4Y,4M,4C,4K 現像装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成手段
41 現像ローラ
41A 現像スリーブ(現像剤担持体)
41B 磁界発生手段(マグネットロール)
43 第1現像剤攪拌搬送部材(第1攪拌部材)
44 第2現像剤攪拌搬送部材(第2攪拌部材)
45 現像剤供給ローラ(供給ローラ)
46 現像剤案内部材(ガイド部材)
47 トナー補給手段
A 画像形成装置
E1 交流電源
E2 直流電源
N1 主磁極(現像主磁極)
θ,θ1,θ2,θ3 角度
Q1 最近接部

Claims (6)

  1. 表面に静電潜像が形成される回転可能な円筒状の像担持体と、該像担持体に対向して回転可能に配置され、且つ、前記像担持体に近接する現像領域に現像剤を担持して搬送する円筒状の現像剤担持体と、この現像剤担持体内に固定配置される現像主磁極と現像剤搬送磁極とを有する磁界発生手段と、前記現像剤担持体に交番電界と直流電界とを重畳する現像バイアス電源、とを有する現像装置を複数備えたカラー画像形成装置において、
    少なくとも1つの前記現像装置の現像主磁極を、前記現像領域において前記現像剤担持体の回転中心軸と前記像担持体の回転中心軸とを結ぶ最近接位置より前記現像剤担持体の回転方向下流側の第1位置に配置し、
    他の前記現像装置の少なくとも1つの現像装置の現像主磁極を、前記現像領域内において前記第1位置より現像剤担持体の回転方向下流側の第2位置に配置するとともに、
    前記第2位置に配置した前記現像主磁極を内包する前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアス電源の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧を、前記第1位置に配置した前記現像主磁極を内包する前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアス電源の交番電界のピーク・ツゥ・ピーク電圧よりも低く設定したことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 表面に静電潜像が形成される回転可能な円筒状の像担持体と、該像担持体に対向して回転可能に配置され、且つ、前記像担持体に近接する現像領域に現像剤を担持して搬送する円筒状の現像剤担持体と、この現像剤担持体内に固定配置される現像主磁極と現像剤搬送磁極とを有する磁界発生手段と、前記現像剤担持体に交番電界と直流電界とを重畳する現像バイアス電源、とを有する現像装置を複数備えたカラー画像形成装置において、
    少なくとも1つの前記現像装置の現像主磁極を、前記現像領域において前記現像剤担持体の回転中心軸と前記像担持体の回転中心軸とを結ぶ最近接位置より前記現像剤担持体の回転方向下流側の第1位置に配置し、
    他の前記現像装置の少なくとも1つの現像装置の現像主磁極を、前記現像領域内において前記第1位置より現像剤担持体の回転方向下流側の第2位置に配置するとともに、
    前記第2位置に配置した前記現像主磁極を内包する前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアス電源の交番電界の周波数値を、前記第1位置に配置した前記現像主磁極を内包する前記現像剤担持体に印加する前記現像バイアス電源の交番電界の周波数値よりも高く設定したことを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 前記現像剤担持体と前記像担持体とが対向する最近接位置において、前記現像ローラの回転方向と前記像担持体の回転方向とが逆方向となるカウンター状の回転方向であることを特徴とする請求項1または2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記第1位置の前記現像主磁極を有する前記現像装置が、黒色現像剤を収容して、前記像担持体上に黒色トナー像を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記第2位置の前記現像主磁極を有する前記現像装置が、有色現像剤を収容して、前記像担持体上に有色トナー像を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の複数の現像装置を有し、黒色の現像剤を有する現像装置により形成される黒色トナー像と、有色の現像剤を有する複数の現像装置により形成される有色トナー像とを被転写体に順次転写させて、被転写体上に複数のトナー像を重ね合わせた後、記録用紙上に転写してフルカラー画像を形成することを特徴とするカラー画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013029673A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2015152628A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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