JP2023109394A - 中間転写体用クリーニングブレード、及び画像形成装置 - Google Patents

中間転写体用クリーニングブレード、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置の使用開始直後であっても、トルクの上昇を抑制でき、良好なクリーニング性が得られる中間転写体用クリーニングブレードの提供。【解決手段】中間転写体をクリーニング対象とするクリーニングブレードであって、エッジ層と被覆層とを有し、前記エッジ層における前記中間転写体に当接する先端部に設けられた前記被覆層が、第一のフッ素系樹脂と、前記第一のフッ素系樹脂に非相溶な第二のフッ素系樹脂とを含み、前記中間転写体用クリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、0.5N/mm2以上3N/mm2以下であることを特徴とする中間転写体用クリーニングブレードである。【選択図】なし

Description

本発明は、中間転写体用クリーニングブレード、及び画像形成装置に関する。
従来から、電子写真方式の画像形成装置においては、様々な用途でシームレスベルトが部材として用いられている。近年のフルカラーの電子写真方式の画像形成装置においては、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4色の現像画像を一旦中間転写ベルト上に色重ねし、その後一括して紙等の記録媒体に転写する中間転写ベルト方式が用いられている。また、中間転写ベルトの表面に付着した残留トナーを除去するクリーニング手段としては、ポリウレタンゴム等からなる弾性部材と、支持部材とからなるクリーニングブレードが広く用いられている。
前記クリーニングブレードには、像担持体や中間転写体等を回転させるために必要な力であるトルクの上昇防止、及び中間転写ベルトとの摩擦力軽減等の観点から、潤滑性が要求される。
近年、像担持体との摩擦力を軽減する目的で、フッ素系化合物を含有する潤滑剤を塗布したクリーニングブレードが用いられており、前記潤滑剤に含まれるフッ素系化合物がフッ化ビニリデンであるクリーニングブレードが提案されている(例えば、特許文献1~5参照)。また、クリーニングブレードにおける弾性部材に適度な柔軟性と硬度を付与し、前記クリーニングブレードにおける先端稜線部のめくれやえぐれ摩耗を防止する目的で、前記弾性部材の先端稜線部から20μmの距離における表面のマルテンス硬度が、1.0N/mm~15.0N/mmであるクリーニングブレードが提案されている(例えば、特許文献6参照)。さらに、クリーニングブレードの摺動性を向上する目的で、PMMA(ポリメタクリル酸)粒子をフッ素系溶剤に分散させた分散液を塗布したクリーニングブレードが提案されている(例えば、特許文献7参照)。
本発明は、画像形成装置の使用開始直後であっても、トルクの上昇を抑制でき、良好なクリーニング性が得られる中間転写体用クリーニングブレードを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としての、本発明の中間転写体用クリーニングブレードは、中間転写体をクリーニング対象とする中間転写体用クリーニングブレードであって、エッジ層と被覆層とを有し、前記エッジ層における前記中間転写体に当接する先端部に設けられた前記被覆層が、第一のフッ素系樹脂と、前記第一のフッ素系樹脂に非相溶な第二のフッ素系樹脂とを含み、前記中間転写体用クリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、0.5N/mm以上3N/mm以下であることを特徴とする。
本発明によると、画像形成装置の使用開始直後であっても、トルクの上昇を抑制でき、良好なクリーニング性が得られる中間転写体用クリーニングブレードを提供することができる。
本発明のクリーニングブレードの一例を示す概略斜視図である。 本発明のクリーニングブレードの他の例を示す概略断面図である。 本発明のクリーニングブレードの先端形状の一例を示す概略断面図である。 本発明の画像形成装置の一例を示す概略断面図である。 本発明の実施例における被覆層の形成方法の一例を示す概略図である。
(中間転写体用クリーニングブレード)
本発明の中間転写体用クリーニングブレードは、中間転写体をクリーニング対象とする中間転写体用クリーニングブレードであって、エッジ層と被覆層とを有し、前記エッジ層における前記中間転写体と当接する先端部に設けられた前記被覆層が、第一のフッ素系樹脂と、前記第一のフッ素系樹脂に非相溶な第二のフッ素系樹脂とを含み、前記中間転写体用クリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、0.5N/mm以上3N/mm以下であり、更に必要に応じて、その他の部材を有していてもよい。
本発明の中間転写体用クリーニングブレードは、中間転写体の表面に当接することで、前記中間転写体に付着した残留物を除去するクリーニングブレードである。
なお、本明細書において、中間転写体用クリーニングブレードは、「クリーニングブレード」と称されることがある。
前記残留物としては、前記中間転写体の表面に付着しており、前記クリーニングブレードの除去対象となるものであれば特に制限はなく、例えば、トナー、潤滑剤、無機微粒子、有機微粒子、紙粉、ゴミ、埃又はこれらの混合物などが挙げられる。
従来のクリーニングブレードを用いたクリーニング手段では、前記クリーニングブレードと前記中間転写体とが接触することで発生する摩擦により、前記中間転写体を回転させるために必要な力であるトルクが上昇し、前記中間転写体の回転が停止するという問題があった。また、前記摩擦により、前記クリーニングブレードにおける前記中間転写体との当接部が摩耗し、前記クリーニングブレードのめくれやトナーのすり抜けが発生し、クリーニング不良となる問題があった。
前記クリーニングブレードの摺動性を向上させ、クリーニングブレードのめくれやトルクの上昇を防ぐ目的で、前記クリーニングブレードの先端部にステアリン酸亜鉛等の金属石鹸や、PMMA(ポリメタクリル酸)粒子などを潤滑剤として塗布する方法(タッチアップ)が広く用いられている。通常、画像形成装置の稼働に伴い、前記クリーニングブレードと前記中間転写体との間に徐々にトナーが留まり、前記トナーが潤滑剤として機能する。そのため、前記潤滑剤は、画像形成装置が稼働してからクリーニングブレードの挙動が安定するまでの僅かな期間において、潤滑性を示せばよい。しかしながら、従来の潤滑剤に含有される微粒子は、クリーニングブレードの基材に対する付着力が弱く、クリーニングブレードの挙動が安定する前に、前記クリーニングブレードから脱離してしまうという問題があった。
「トルク上昇の防止」と「クリーニング性の向上」とは、互いにトレードオフの関係であることが知られている。
トルクの上昇を防止する目的で、前記クリーニングブレードの前記中間転写体との当接部に、潤滑剤等を塗布して平滑にすると、トナーのすり抜けが発生し、クリーニング性が悪化する。クリーニング性を向上させる目的で、前記クリーニングブレードと前記中間転写体との当接部に凹凸を形成し、摩擦力を向上させると、トルクが上昇する。
したがって、トルクの上昇を防止しつつ、クリーニング性を良好にすることは、困難であった。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、粒子を溶剤のみに分散させるのではなく、溶剤と結着成分との混合物に粒子を分散させた分散液を、クリーニングブレードに塗布し、被覆層を形成することにより、粒子の脱離が防げることを見出した。さらに、粒子と結着成分には摺動性のフッ素系の材料を用いることで、クリーニングブレードのめくれ、及び中間転写体のトルク上昇を防止することができることを見出した。
また、前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度を0.5N/mm以上3N/mm以下とすることで、クリーニング機能が阻害されずに、摺動効果が得られることを見出した。
したがって、本発明においては、中間転写体をクリーニング対象とする中間転写体用クリーニングブレードであって、エッジ層と被覆層とを有し、前記エッジ層における前記中間転写体と当接する先端部に設けられた前記被覆層が、第一のフッ素系樹脂と、前記第一のフッ素系樹脂に非相溶な第二のフッ素系樹脂とを含み、前記中間転写体用クリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、0.5N/mm以上3N/mm以下であることによって、画像形成装置の使用開始直後であっても、トルクの上昇を抑制でき、良好なクリーニング性を示す中間転写体用クリーニングブレードを得ることができる。
<被覆層>
前記被覆層は、第一のフッ素系樹脂と、前記第一のフッ素系樹脂に非相溶な第二のフッ素系樹脂とを含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有していてもよい。
前記被覆層は、後述するブレード基体の周側面における前記クリーニングブレードの先端として使われる一端部に設けられた層のことを示す。
前記被覆層は、前記ブレード基体上において、前記クリーニングブレードと前記中間転写体とが当接する当接辺を含む少なくとも一部に形成されていてもよく、前記当接辺の全体に形成されてもよく、前記ブレード基体の全面に形成されていてもよい。これらの中でも、前記被覆層は、前記当接辺の全体に形成されることが好ましい。
なお、前記被覆層が設けられていないブレード基体の表面領域のことを非被覆領域と称することがある。
本発明における「非相溶」とは、混合された複数の物質同士の間に界面が存在し、完全には混ざり合わない性質を示し、「相溶」とは、混合された複数の物質同士の間に界面が存在せず、混ざり合う性質を示す。
本発明における「非相溶な状態」とは、第一のフッ素系樹脂と第二のフッ素系樹脂との間に界面が存在している状態であり、一部が相溶している状態であってもよい。
非相溶な状態である一つの態様としては、前記被覆層が海島構造を有することが好ましい。
前記海島構造は、クリーニングブレードに形成される被覆層に含まれる一の成分の連続相を「海(以下、マトリックスと称することがある)」と表現すると、「海」中にその他の成分が「島(以下、ドメインと称することがある)」状になる構造を意味する。
本発明における海島構造は、ドメインである前記第一のフッ素系樹脂と、マトリックスである前記第二のフッ素系樹脂とが非相溶な状態であり、相溶している部分がない状態を示す。
前記被覆層が海島構造を有する場合、前記海島構造におけるドメインは、粒子であることが好ましい。
前記クリーニングブレードにおける前記被覆層の平均厚さは、2μm以上10μm以下であることが好ましい。
前記被覆層の平均厚さが2μm以上であると、十分な摺動効果を得ることができ、前記被覆層の平均厚さが10μm以下であると、前記被覆層の脱落を防止することができる。
前記被覆層の平均厚さとしては、前記被覆層の3カ所以上で測定された厚さ(μm)の平均値を採用することができる。
前記被覆層の平均厚さの測定場所としては、特に制限はないが、例えば、前記被覆層の両端部から20μmの距離、前記被覆層における中央部などが挙げられる。
前記被覆層における平均厚さの測定方法としては、スパチュラや綿棒などで前記被覆層の一部を削り取り、接触式表面粗さ計(サーフテストSJ-500:ミツトヨ製)や、レーザー顕微鏡(LEXT OLS4100:オリンパス社製)等の3次元測定機を用いて形状測定を行うことで、測定することができる。
ここで、本発明におけるクリーニングブレードの一実施形態及び他の実施形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明のクリーニングブレードの用途は、これらの実施形態に何ら限定されるものではない。
なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。また、下記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好ましい数、位置、形状等にすることができる。
図1は、本発明のクリーニングブレードの一実施形態を示す概略斜視図及び当接部近傍の拡大図である。クリーニングブレード62は、金属や硬質プラスチック等の剛性材料からなる平板状のクリーニングブレード支持部材621と、前記クリーニングブレード支持部材621に一端が連結され、他端に所定の長さの自由端部を有する平板状のクリーニングブレード基体622とで構成されている。前記クリーニングブレード基体622は、前記クリーニングブレード支持部材621の一端側に接着剤などにより固定されており、前記クリーニングブレード支持部材621の他端側は、クリーニング装置のケースに片持ち支持されている。前記クリーニングブレード基体622は、クリーニングブレード先端面62aと、クリーニングブレード下面62bと、クリーニングブレード基体622の自由端側の一端であるクリーニングブレード当接部62cと、クリーニングブレード側面62dとを有し、前記クリーニングブレード当接部62cにおける当接辺を含む少なくとも一部に被覆層623を有している。
前記クリーニングブレード62は、前記クリーニングブレード当接部62cが長手方向に沿って、中間転写体の表面に当接するように配置されている。
図2は、本発明のクリーニングブレードにおける他の実施形態を示す概略断面図である。クリーニングブレード62は、クリーニングブレード支持部材621と、クリーニングブレード基体622とで構成されている。前記クリーニングブレード基体622は、弾性を持つエッジ層622a及びベース層622bと、当接部62cと、前記当接部62cにおける当接辺を含む少なくとも一部に被覆層623を有している。なお、図2において、クリーニングブレード先端面62a、クリーニングブレード下面62b、及びクリーニングブレード側面62dは省略してある。
<<第一のフッ素系樹脂>>
本発明におけるフッ素系樹脂とは、分子中にフッ素を含む樹脂を示す。前記フッ素系樹脂は、フッ素を含むオレフィン重合体であることが好ましく、前記オレフィン重合体における水素原子がフッ素原子に置換されたものがより好ましい。
本発明の一態様として、前記第一のフッ素系樹脂は、前記被覆層が有する海島構造におけるドメインであることが好ましい。
前記第一のフッ素系樹脂は、ドメインとなるように、後述する第二のフッ素系樹脂との間で、樹脂の種類及び添加量を選択することが好ましい。
前記ドメインの形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、定形であってもよく、不定形であってもよい。これらの中でも、定形であることが好ましい。
前記ドメインの形状が定形である場合、球状であることが好ましい。
前記ドメインの形状が球状である場合、粒子であることが好ましい。
このような形状であることにより、前記被覆層から脱離したフッ素系樹脂が、中間転写体や、クリーニングブレードにおけるブレード基体を損傷させるといった不具合を防止することができるため好適である。
前記第一のフッ素系樹脂の体積平均粒子径(50%体積径、メジアン径)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、0.5μm以下がより好ましく、0.3μm以下がさらに好ましい。前記第一のフッ素系樹脂の体積平均粒子径が、1μm以下であると、溶剤中で沈降しやすくなり、安定して分散することが難しくなるという不具合を防止することができる。また、前記第一のフッ素系樹脂の体積平均粒子径が、0.5μm以下であると、非水系溶剤中でより安定に分散させることができる。
前記体積平均粒子径(50%体積径、メジアン径)の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、レーザー回折・散乱法、動的光散乱法、画像イメージング法などによって測定することができる。
前記体積平均粒子径の測定方法の具体例としては、前記クリーニングブレードの被覆層から採取した粒子をマイクロトラック(日機装株式会社製)にかけてレーザー回折・散乱法により測定する方法、走査型電子顕微鏡(SEM)を使ってクリーニングブレード上の微粒子を直接観察して計測する方法などが挙げられる。
なお、粒子の体積平均粒子径は、クリーニングブレードに塗布する分散液に添加する際のものと、被覆層に存在している際のものとではほとんど変わらない。
前記第一のフッ素系樹脂の前記被覆層における含有量は、特に制限はなく、目的に応じて選択できるが、摺動効果が得られるという点から、前記被覆層全質量に対して、4質量%以上8質量%以下が好ましく、4.5質量%以上5.5質量%以下がより好ましい。前記第一のフッ素系樹脂を含有することで得られる摺動効果は、前記第一のフッ素系樹脂の含有量が、前記被覆層全質量に対して8質量%のとき最大となる。前記第一のフッ素系樹脂の前記被覆層における含有量が、前記被覆層全質量に対して、4質量%以上であると、十分な摺動効果を得ることができる。
前記第一のフッ素系樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて選択でき、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレン-プロピレン共重合体(FEP)、パーフルオロアルコキシ重合体(PFA)、クロロトリフルオロエチレン共重合体(CTFE)、テトラフルオロエチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体(TFE/CTFE)、エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)などが挙げられる。これらの中でも、クリーニングブレードの摺動性をより向上させるという点で、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が好ましい。
前記ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、適宜合成したものでもよいし、市販品を用いてもよい。
前記ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の市販品としては、例えば、ダイニオンTF マイクロパウダー TF-9201Z、ダイニオンTF マイクロパウダー TF-9207Z(いずれも、3M社製)、Nano FLON119N、FLUORO E(いずれも、シャムロック社製)、TLP10F-1(三井・デュポンフロロケミカル社製)、KTL-500F(株式会社喜多村社製)、Algoflon L203F(SOLVAY社製)などが挙げられる。
<<第二のフッ素系樹脂>>
本発明において、前記被覆層が第二のフッ素系樹脂を含有することで、前記第一のフッ素系樹脂の前記クリーニングブレード基体に対する付着力が向上し、前記被覆層の脱離を防ぐことができる。そのため、クリーニングブレードのめくれやトルクの上昇を防止することができる。
本発明の一態様として、前記第二のフッ素系樹脂は、前記被覆層が有する海島構造におけるマトリックスであることが好ましい。
前記第二のフッ素系樹脂は、マトリックスとなるように、前記第一フッ素系樹脂との間で、樹脂の種類及び添加量を選択することが好ましい。
前記第二のフッ素系樹脂としては、前記第一のフッ素系樹脂を均一かつ安定的に分散させることができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、フッ化ビニリデン(VdF)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)などが挙げられる。これらの中でも、潤滑性の付与やブレード基体との密着性の観点から、それらを組み合わせた共重合体が好ましく、VdF-HFP-TFEの三元共重合体がより好ましい。
前記三元共重合体におけるVdF/HFP/TFEの組成は、ブレードの柔軟性と溶媒への溶解性とを付与する点から、それぞれの単量単位で30モル%~80モル%/10モル%~35モル%/5モル%~35モル%であることが好ましい。
前記第二のフッ素系樹脂には、前記第二のフッ素系樹脂とフッ素系オイルとの混合物を用いてもよい。
前記フッ素系オイルと混合することで、バインダーとしての機能だけでなく、摺動機能をさらに向上することができる。
前記フッ素系オイルとしては、テトラフルオロエチレン(TFE)のオリゴマーやパーフルオロエーテルを主骨格にもつものなどが挙げられる。
前記第二のフッ素系樹脂として、前記第二のフッ素系樹脂と前記フッ素系オイルとの混合物を用いる場合、前記第二のフッ素系樹脂の含有量は、フッ素系オイルのブリードアウトによる中間転写体等の汚染を防止するという点で、前記混合物全質量に対して、90質量%以上99質量%以下が好ましく、95質量%以上98質量%以下がより好ましい。
主骨格にパーフルオロエーテルを有するフッ素系オイルとしては、摺動性があり、前記フッ素系樹脂の分散を阻害しなければ、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、動粘度の観点から、平均分子量が2,000~3,500であることが好ましい。
本発明における第一のフッ素系樹脂と第二のフッ素系樹脂とには、同じ材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよい。同じ材料を用いる場合、前記第一のフッ素系樹脂と前記第二のフッ素系樹脂とが、非相溶状態になるように製造方法を工夫することで、前記被覆層を作製可能である。例えば、予め硬化しておいた第一のフッ素系樹脂に対して、第二のフッ素系樹脂を添加し、硬化させることで、前記第一のフッ素系樹脂と前記第二のフッ素系樹脂との間に界面ができ、一部分が非相溶な前記被覆層を作製することができる。また、第一のフッ素系樹脂に親水性の置換基を付加し、第二のフッ素系樹脂に疎水性の置換基を付加したものを混合することによっても、前記被覆層を作製することができる。
<<その他の成分(A)>>
前記その他の成分(A)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、前記フッ素系樹脂以外の粒子が挙げられる。
前記フッ素系樹脂以外の粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、無機化合物の微粒子、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂などが挙げられる。
前記無機化合物の微粒子としては、シリカ、アルミナ、ジルコニアなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよく2種以上を併用してもよい。
前記フッ素系樹脂以外の粒子の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、球状であることが好ましい。このような形状であることにより、前記被覆層から脱離した前記フッ素系樹脂以外の粒子が、中間転写体やクリーニングブレードにおけるブレード基体を損傷させるといった不具合を防止できるため好適である。
前記フッ素系樹脂以外の粒子の体積平均粒子径(50%体積径、メジアン径)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、0.5μm以下がより好ましく、0.3μm以下がさらに好ましい。前記第一のフッ素系樹脂の体積平均粒子径が、1μm以下であると、溶剤中で沈降しやすくなり、安定して分散し難くなるという不具合を防止することができる。また、前記第一のフッ素系樹脂の体積平均粒子径が、0.5μm以下であると、非水系溶剤中でより安定に分散させることができる。
前記体積平均粒子径(50%体積径、メジアン径)の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、レーザー回折・散乱法、動的光散乱法、画像イメージング法などによって測定することができる。
前記体積平均粒子径の測定方法の具体例としては、前記クリーニングブレードの被覆層から採取した粒子をマイクロトラック(日機装株式会社製)にかけてレーザー回折・散乱法により測定する方法、走査型電子顕微鏡(SEM)を使ってクリーニングブレード上の微粒子を直接観察して計測する方法などが挙げられる。
前記被覆層の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、溶媒と第二のフッ素系樹脂との混合物(第二のフッ素系樹脂分散体)に第一のフッ素系樹脂を添加し、混合して得られた粒子分散体を、前記クリーニングブレードにおけるブレード基体に塗布することにより得られる。
前記溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、フッ素含有有機溶剤が挙げられる。
前記フッ素含有有機溶剤としては、例えば、ハイドロフルオロエーテル(HFE)、パーフルオロカーボン(PFC)、パーフルオロエーテル(PFE)などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明において、前記第二のフッ素系樹脂分散体における粒子の動的光散乱法による平均粒子径(散乱強度分布におけるキュムラント法解析の平均粒子径)は、均一な分散体が得られる点から、1μm以下が好ましく、0.5μm以下がより好ましく、0.3μm以下がさらに好ましい。
通常、体積平均粒子径が1μm以下の微粒子を用いた場合であっても、粒子が凝集することで二次粒子を形成し、前記体積平均粒子径が1μm以上の微粒子(二次粒子)となっている。凝集して二次粒子を形成している微粒子を、1μm以下の粒子径となるように分散することにより、前記第二のフッ素系樹脂分散体を低粘度にすることができ、また長期保存した場合でも、安定な分散体を得ることができる。
分散方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、超音波分散機、3本ロール、ボールミル、ビーズミル、ジェットミル等の分散機を用いる方法などが挙げられる。
前記被覆層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記クリーニングブレードにおけるブレード基体全体、又は前記ブレード基体の一部を粒子分散体の中に沈めて処理するディッピングなどが挙げられる。前記ディッピングの他に、スプレー塗工、ディスペンサーなどの塗工方法でもよい。
<ブレード基体>
本明細書において、前記クリーニングブレードにおけるブレード基体は、「ブレード基体」又は「基体」と称することがある。
前記ブレード基体の形状としては、前記中間転写体上の前記残留物を除去できる構造であればよく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ブレード基体と前記中間転写体との当接部における当接辺が直線状であることが好ましい。前記ブレード基体の形状としては、例えば、板状などが挙げられる。
前記ブレード基体の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、単層構造、積層構造、及び複数の部材を組み合わせた積層構造などが挙げられる。これらの中でも、前記クリーニングブレードへの加工が容易であるという観点から、単層構造、及び複数の部材を積層した積層構造であることが好ましい。
前記ブレード基体が積層構造を有する場合、前記中間転写体と当接する層をエッジ層、前記エッジ層ではない層をベース層と称することがある。なお、前記ブレード基体が単層である場合、前記ブレード基体はエッジ層のみを有する。
前記積層構造における複数の部材のマルテンス硬度は、それぞれが互いに異なっていることがより好ましい。
前記ブレード基体の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、前記ブレード基体の摩耗防止の観点、及び前記中間転写体上の前記残留物を十分に除去する観点から、適度な弾性と硬さとを有している弾性材料が好ましい。
前記弾性材料としては、高弾性であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロプレンジエンゴム(EPDM)などが挙げられる。これらの中でも、耐久性や非汚染性の観点から、ポリウレタンゴムが好ましい。
前記ブレード基体の大きさとしては、特に制限はなく、前記中間転写体の大きさに応じて適宜選択することができる。
本発明のクリーニングブレードにおける前記ポリウレタンゴムのマルテンス硬度は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5N/mm以上2N/mm以下であることが好ましい。前記クリーニングブレードにおける前記ポリウレタンゴムのマルテンス硬度が所望の範囲であることにより、ブレード線圧が得られにくく、中間転写体との当接部の面積が拡大しやすくなることで生じるクリーニング不良や、前記ブレード基体が硬くなりすぎることによって生じるクリーニングブレードの欠けといった不具合を解消することができる。
前記ブレード基体の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物とを用いてポリウレタンプレポリマーを調製し、前記ポリウレタンプレポリマーに硬化剤、必要に応じて硬化触媒を添加後、所定の型内を用いて遠心成型し、常温で放置することで熟成(養生)させたものを所定の寸法にて、平板状に裁断することにより得ることができる。
前記ポリオール化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、高分子量ポリオール、低分子量ポリオールなどが挙げられる。
前記高分子量ポリオールとしては、例えば、アルキレングリコールと脂肪族二塩基酸との縮合体であるポリエステルポリオール;エチレンアジペートエステルポリオール、ブチレンアジペートエステルポリオール、ヘキシレンアジペートエステルポリオール、エチレンプロピレンアジペートエステルポリオール、エチレンブチレンアジペートエステルポリオール、エチレンネオペンチレンアジペートエステルポリオール等のアルキレングリコールとアジピン酸とのポリエステルポリオール等のポリエステルポリオール;カプロラクトンを開環重合して得られるポリカプロラクトンエステルポリオール等のポリカプロラクトン系ポリオール;ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、ポリ(オキシプロピレン)グリコール等のポリエーテル系ポリオールなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記低分子量ポリオールとしては、例えば、1,4-ブタンジオール、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヒドロキノン-ビス(2-ヒドロキシエチル)エーテル、3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフエニルメタン、4,4’-ジアミノジフエニルメタン等の二価アルコール;1,1,1-トリメチロールプロパン、グリセリン、1,2,6-ヘキサントリオール、1,2,4-ブタントリオール、トリメチロールエタン、1,1,1-トリス(ヒドロキシエトキシメチル)プロパン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール等の三価又はそれ以上の多価アルコールなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ポリイソシアネート化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ナフチレン1,5-ジイソシアネート(NDI)、テトラメチルキシレンジイソシアネート(TMXDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添キシリレンジイソシアネート(H6XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ダイマー酸ジイソシアネート(DDI)、ノルボルネンジイソシアネート(NBDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記硬化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アミン類、アルコール類などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記硬化剤は、例えば、前記ブレード基体の硬度を調整するために用いられる。
前記硬化触媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、2-メチルイミダゾール、1,2-ジメチルイミダゾールなどが挙げられる。
前記硬化触媒の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、プレポリマー及び硬化剤の質量の総和に対して、0.01質量%以上0.5質量%以下が好ましく、0.05質量%以上0.3質量%以下がより好ましい。
前記ブレード基体のJIS K6255規格に準拠した反発弾性率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、23℃で10%~80%が好ましい。
前記反発弾性率が所望の範囲内であることにより、前記ブレード基体全体の柔軟性がなくなり、中間転写体の振れや粗さに追従できなくなることによって生じるクリーニング不良や、反発が強くなりすぎてブレード鳴き(異音)が生じてしまうといった不具合を解消することができる。
前記ブレード基体の反発弾性率は、例えば、JIS K6255規格に準拠し、23℃において、株式会社東洋精機製作所製 No.221レジリエンステスタを用いて測定することができる。
<マルテンス硬度>
本発明のクリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、0.5N/mm以上3N/mm以下であることにより、十分な摺動効果を得ることができる。
本発明のクリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度は、良好な摺動効果が得られる観点から、1.0N/mm以上2.6N/mm以下が好ましい。
前記クリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、0.5N/mm以上であると、前記第一のフッ素系樹脂粒子及び前記第二のフッ素系樹脂粒子が十分に前記エッジ層に付着しておらず、所望の摺動効果を得ることができないといった問題が解消されるため好適である。前記クリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、3N/mm以下であると、前記第一のフッ素系樹脂粒子及び前記第二のフッ素系樹脂粒子が過剰に前記エッジ層に付着しており、クリーニング機能を阻害するといった問題が解消されるため好適である。
なお、本発明におけるマルテンス硬度の測定は、クリーニングブレードに加工されたものに対して行われる。
前記マルテンス硬度(HM)の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ISO14577に基づき、ナノインデンター(ENT-3100、エリオニクス社製)を用いて、バーコビッチ圧子を1,000μNの荷重で10秒間押し込み、5秒間保持し、同じ荷重速度で10秒間引き抜いて測定することができる。
前記ベース層におけるマルテンス硬度の測定場所としては、特に制限はないが、測定の容易さから、前記ベース層の端部から20μmの距離とすることができる。
なお、前記マルテンス硬度は各測定場所において、4~6点を測定し、得られた数値の平均値を示したものである。
<中間転写体>
前記中間転写体は、樹脂と、電気抵抗調整剤とを含有していてもよく、また必要に応じて、その他の成分(B)も含有していてもよい。
前記中間転写体は、像担持体上に形成された潜像を現像して得られるトナー像を転写することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、中間転写ベルト、二次転写ベルトなどが挙げられる。
-樹脂-
前記中間転写体に含有される樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ETFE(エチレン4フッ化エチレン)等のフッ素系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などが挙げられる。これらの中でも、機械強度(高弾性)、及び耐熱性の点から、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂が好ましい。
前記ポリイミド樹脂及びポリアミドイミド樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、東レ・デュポン株式会社、宇部興産株式会社、新日本理化株式会社、JSR株式会社、ユニチカ株式会社、アイ・エス・ティー株式会社、日立化成工業株式会社、東洋紡株式会社、荒川化学株式会社等のメーカーからの一般汎用品を入手し使用することができる。
-電気抵抗調整剤-
前記電気抵抗調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属酸化物、カーボンブラック、イオン導電剤、導電性ポリマーなどが挙げられる。
前記金属酸化物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素などが挙げられる。また、分散性をよくするため、前記金属酸化物に予め表面処理を施してもよい。
前記カーボンブラックとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ガスブラックなどが挙げられる。
前記イオン導電剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエステル、アルキルベタイン、過塩素酸リチウムなどが挙げられる。
前記導電性ポリマーとしては、例えば、ポリパラフェニレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリパラフェニレンビニレンなどが挙げられる。
前記電気抵抗調整剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記中間転写体における前記電気抵抗調整剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記電気抵抗調整剤が前記カーボンブラックの場合には、前記中間転写体全質量に対して、10質量%以上25質量%以下が好ましく、15質量%以上20質量%以下がより好ましい。また、前記電気抵抗調整剤が前記金属酸化物の場合には、前記中間転写体全質量に対して、1質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上30質量%以下がより好ましい。前記電気抵抗調整剤の含有量が、前記好ましい範囲の下限値以上であると、電気抵抗を調整する効果が得られないという問題を解消することができ、前記好ましい範囲の上限値以下であると、中間転写ベルトの良好な機械強度を得ることができる。
-その他の成分(B)-
前記その他の成分(B)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、分散助剤、補強剤、潤滑剤、熱伝導剤、酸化防止剤などが挙げられる。
前記中間転写体の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30μm以上150μm以下が好ましく、40μm以上120μm以下がより好ましく、50μm以上80μm以下が特に好ましい。前記中間転写体の平均厚みが、30μm以上150μm以下であると、中間転写ベルトの耐久性が向上し好適である。なお、前記中間転写体に関しては、走行安定性を高めるために、厚みムラはなるべく無くすことが好ましい。
前記中間転写体の平均厚みの測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、接触式や渦電流式の膜厚計での計測、膜の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で測定する方法などが挙げられる。
<その他の部材>
前記その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、支持部材などが挙げられる。
<<支持部材>>
前記支持部材の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、板状などが挙げられる。
前記支持部材の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記支持部材の大きさとしては、特に制限はなく、前記中間転写体の大きさに応じて適宜選択することができる。
前記支持部材の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属、プラスチック、セラミックなどが挙げられる。これらの中でも、強度の観点から金属が好ましく、ステンレススチール等の鋼、アルミニウム、リン青銅がより好ましい。
(画像形成装置及び画像形成方法)
本発明の画像形成装置は、現像手段と、一次転写手段と、二次転写手段と、クリーニング手段とを含み、必要に応じて、その他の手段を含んでいてもよい。
なお、前記クリーニング手段は、本発明の中間転写体用クリーニングブレードを有する。
本発明に関する画像形成方法は、現像工程と、一次転写工程と、二次転写工程と、クリーニング工程とを含み、必要に応じて、その他を含んでいてもよい。
なお、前記クリーニング工程は、本発明の中間転写体用クリーニングブレードを用いて行われる。
本発明に関する画像形成方法は、本発明の画像形成装置により好適に実施することができ、前記現像工程は前記現像手段により行うことができ、前記一次転写工程は一次転写手段により行うことができ、前記二次転写工程は前記二次転写手段により行うことができ、前記クリーニング工程は前記クリーニング手段により行うことができ、前記その他の工程は、前記その他の手段により行うことができる。
<現像工程及び現像手段>
前記現像工程は、トナー像を担持可能な像担持体の上に形成された潜像をトナーで現像する工程であり、前記現像手段により行われる。
前記現像手段としては、前記潜像をトナー像に現像することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記トナーを収容し、前記潜像に前記トナーを接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが挙げられる。
前記現像器は、乾式現像方式又は湿式現像方式のものであってもよく、また、単色用現像器又は多色用現像器であってもよく、例えば、前記トナーを摩擦攪拌させて帯電させる攪拌器と、回転可能なマグネットローラとを有してなるものなどが挙げられる。
前記現像器内では、例えば、前記トナーと、必要に応じてキャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦により前記トナーが帯電し、回転する前記マグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。
前記マグネットローラは、前記像担持体の近傍に配置されているため、前記マグネットローラの表面に形成された前記磁気ブラシを構成する前記トナーの一部は、前記潜像の電気的な吸引力によって前記像担持体の表面に移動する。その結果、前記潜像が前記トナーにより現像されて前記像担持体の表面に前記トナー像が形成される。
前記現像器に収容させるトナーは、前記トナーを含む現像剤であってもよく、前記現像剤としては一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよい。
なお、前記トナーはキャリアを使用しない一成分系の磁性トナー、又は非磁性トナーとしても用いることができる。
<一次転写工程及び一次転写手段、並びに二次転写工程及び二次転写手段>
前記一次転写工程は、前記現像工程において現像された前記トナー像を中間転写体上に一次転写する工程であり、前記一次転写手段により行われる。
前記二次転写工程は、前記中間転写体の上に転写された前記トナー像を記録媒体に転写する工程であり、前記二次転写手段により行われる。
前記一次転写手段及び前記二次転写手段としては、例えば、前記像担持体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体に剥離帯電させる転写器を少なくとも有するものが好ましい。
前記転写器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器などが挙げられる。前記転写器は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
前記記録媒体としては、現像後の未定着の前記トナー像を転写可能なものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、代表的には普通紙であるが、例えば、OHP用のPETベース等も用いることができる。
<クリーニング工程及びクリーニング手段>
前記クリーニング工程は、前記中間転写体の表面に残留する前記トナーを除去する工程であり、前記クリーニング手段により行われる。
前記クリーニング手段としては、本発明のクリーニングブレードが支持部材に固定されたものが用いられる。
本発明のクリーニングブレードにおける前記ブレード基体が前記中間転写体の表面に加える前記線圧としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10N/m以上100N/m以下が好ましく、10N/m以上50N/m以下がより好ましい。前記線圧が10N/m以上100N/m以下であると、前記トナーが前記クリーニングブレードの当接部と前記中間転写体との間をすり抜けるクリーニング不良が発生しにくくなるとともに、前記ブレード基体のめくれを抑制しやすくすることができる。
なお、前記線圧は、例えば、共和電業株式会社製の小型圧縮型ロードセルを組み込んだ測定装置を用いて測定することができる。
前記クリーニングブレードの当接部における、前記中間転写体の接線と前記クリーニングブレードにおける自由端の先端面とがなす(図3で示される)角度(以下、「クリーニング角度」と称することもある)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、65°以上85°以下であることが好ましい。
前記クリーニング角度が65°以上85°以下であると、前記ブレード基体のめくれの発生を抑制しやすくなるとともに、クリーニング不良の発生が低減するため好適である。
<その他の工程及びその他の手段>
前記その他の工程としては、例えば、帯電工程、露光工程、定着工程、除電工程、リサイクル工程、制御工程などが挙げられる。
なお、前記帯電工程と前記露光工程を合わせて静電潜像形成工程と称することもある。
前記その他の手段としては、例えば、帯電手段、露光手段、定着手段、除電手段、リサイクル手段、制御手段などが挙げられる。
なお、前記帯電手段と前記露光手段を合わせて静電潜像形成手段と称することもある。
-帯電工程及び帯電手段-
前記帯電工程は、前記像担持体の表面を帯電させる工程であり、前記帯電手段により行われる。
前記帯電手段としては、前記像担持体の表面を帯電させることができるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器などが挙げられる。
前記帯電手段の形状としては、例えば、ローラ、磁気ブラシ、ファーブラシ等のどのような形態をとってもよく、電子写真方式の画像形成装置の仕様及び形態にあわせて選択可能である。
前記帯電手段として磁気ブラシを用いる場合、前記磁気ブラシは、例えば、Zn-Cuフェライト等、各種フェライト粒子を帯電手段として用い、前記帯電手段を支持させるための非磁性の導電スリーブ、前記導電スリーブに内包されるマグネットロールによって構成される。
前記帯電手段としてファーブラシを用いる場合、例えば、カーボン、硫化銅、金属又は金属酸化物により導電処理されたファーをファーブラシの材質として用いて、金属又は他の導電処理された芯金に巻き付けたり、張り付けたりすることで帯電器とすることができる。
前記帯電器は、前記のような接触式の帯電器に限定されるものではないが、前記帯電器から発生するオゾンが低減された画像形成装置が得られる点で好ましい。
前記帯電器が像担持体に接触乃至非接触状態で配置され、直流及び交流電圧を重畳印加することによって像担持体表面を帯電するものが好ましい。
また、前記帯電器が、像担持体にギャップテープを有し、非接触に近接配置された帯電ローラであり、前記帯電ローラに直流並びに交流電圧を重畳印加することによって像担持体表面を帯電するものも好ましい。
-露光工程及び露光手段-
前記露光工程は、帯電された前記像担持体の表面を露光する工程であり、前記露光手段により行われる。前記露光は、例えば、前記露光手段を用いて前記像担持体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
前記露光における光学系は、アナログ光学系とデジタル光学系とに大別される。
前記アナログ光学系は、原稿を光学系により前記像担持体の表面に直接投影する光学系である。
前記デジタル光学系は、画像情報が電気信号として与えられ、前記電気信号を光信号に変換して像担持体を露光し作像する光学系である。
前記露光手段としては、帯電された前記像担持体を露光して潜像を形成することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、LED光学系などの各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
-定着工程及び定着手段-
前記定着工程は、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させる工程であり、前記定着手段により行われる。なお、2色以上のトナーを用いる場合は、各色のトナーが記録媒体に転写される毎に定着させてもよいし、全色のトナーが記録媒体に転写されて積層された状態で定着させてもよい。
前記定着手段としては、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させることができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、公知の加熱加圧手段を用いた熱定着方式を採用することができる。
前記加熱加圧手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、加熱ローラと加圧ローラとを組み合わせたもの、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとを組み合わせたものなどが挙げられる。
加熱温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、80℃~200℃が好ましい。なお、必要に応じて、前記定着手段とともに、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
-除電工程及び除電手段-
前記除電工程は、前記像担持体に対し除電バイアス電圧を印加して除電を行う工程であり、前記除電手段により行われる。
前記除電手段としては、前記像担持体に対し除電バイアス電圧を印加することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、除電ランプなどが挙げられる。
-リサイクル工程及びリサイクル手段-
前記リサイクル工程は、前記クリーニング工程により除去した前記トナーをリサイクルさせる工程であり、前記リサイクル手段により行われる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、公知の搬送手段などが挙げられる。
-制御工程及び制御手段-
前記制御工程は、前記各工程を制御する工程であり、制御手段により行われる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器などが挙げられる。
<像担持体>
前記像担持体としては、構造、大きさ等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができる。
前記像担持体の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ドラム状、ベルト状などが挙げられる。
前記像担持体の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体(OPC)などが挙げられる。
ここで、本発明における画像形成装置の一例について図面を参照して説明する。ただし、本発明のクリーニングブレードの用途は、これらの実施形態に何ら限定されるものではない。
なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。また、下記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好ましい数、位置、形状等にすることができる。
図4は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。図4の画像形成装置10は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、BKと記載することがある。)用の4つの作像ユニットを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY、M、C、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。
各作像ユニットは、それぞれ感光体ドラム21(シアン用感光体ドラム21C、イエロー用感光体ドラム21Y、マゼンタ用感光体ドラム21M、及びブラック用感光体ドラム21BK)と、感光体ドラム21を一様に帯電させる帯電部と、各色の画像情報に基づいて、感光体ドラム21を露光し、感光体ドラム21上に各色の潜像を形成する露光装置12と、潜像を各色の現像剤で現像して各色のトナー像を形成する現像部である現像装置20(シアン用現像装置20C、イエロー用現像装置20Y、マゼンタ用現像装置20M、及びブラック用現像装置20BK)と、トナー像を中間転写ベルト22上に転写させるための転写帯電器と、クリーニング装置13と、除電ランプとを備える。
帯電部は、帯電手段としての帯電装置が備える帯電部材であり、現像装置20は、感光体ドラム21の表面上に形成された潜像をトナー像化する現像手段である。クリーニング装置13は、トナー像を中間転写ベルト22に転写した後の感光体ドラム21上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング手段である。不図示の除電ランプは、クリーニング後の感光体ドラム21の表面電位を除電する除電手段である。
なお、感光体ドラム21はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであってもよい。
各作像ユニットの下方には、中間転写体としての中間転写ベルト22を備える転写ユニットが配置されている。中間転写ベルト22は、3個のローラ26に張架されている無端ベルトであり、図4中、矢印方向に移動することができる。中間転写ベルト22の近傍に、転写ローラ23(シアン用転写ローラ23C、イエロー用転写ローラ23Y、マゼンタ用転写ローラ23M、及びブラック用転写ローラ23BK)が中間転写ベルト22に対向して配置され、記録媒体としての転写紙Pに現像像(トナー画像)を転写(二次転写)するための転写バイアス(二次転写バイアス)を印加することができる。
ローラ26の近傍には、トナー像が記録紙Pに転写された中間転写ベルト22上に残留したトナーを除去するための中間転写体用クリーニングブレード25、及び中間転写体に潤滑剤(ステアリン酸亜鉛等)を塗布する機構である潤滑剤塗布部27が配置されている。中間転写体用クリーニングブレード25は、中間転写ベルト22の表面移動方向に対してカウンタ方向で中間転写ベルト22に当接している。なお、中間転写体用クリーニングブレード25の詳細については前述のとおりである。
中間転写ベルト22の前記作像ユニットが配置された側とは反対側には、二次転写装置が配置されている。二次転写装置は、二次転写ベルト50を備える。なお、二次転写ベルト50は、一対のローラ60に張架されている無端ベルトであり、給紙部14及びレジストローラ16によって二次転写ベルト50上に搬送される記録紙Pと中間転写ベルト22とを、ローラ26とローラ60との間で接触させることができる。また、二次転写ベルト50の近傍には、定着装置15が配置されている。
以下、本発明の実施例及び比較例を説明するが、本発明は、これらの実施例及び比較例に何ら限定されるものではない。ただし、「部」は、特に明示しない限り「質量部」を表す。
(実施例1)
<ブレード基体の作製>
エッジ層及びベース層には、遠心成形によって成形し、養生及び後架橋して得られたポリウレタンエラストマーシートを用いた。なお、前記エッジ層と前記ベース層とにおける平均厚み及びマルテンス硬度(HM)は以下の通りである。
平均厚み:2.0mm
エッジ層のマルテンス硬度(HM):1.0N/mm
ベース層のマルテンス硬度(HM):1.1N/mm
前記エッジ層と前記ベース層とを接着させることでブレード基体を作製した。また、前記ブレード基体を金属板に接着させた。
<被覆層の作製>
―粒子分散体Aの調製―
第一のフッ素系樹脂としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)マイクロパウダー(TF9201Z、3M社製、体積平均粒子径200nm)を5部、第二のフッ素系樹脂としてフッ化ビニリデン(VdF)と、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)と、テトラフルオロエチレン(TFE)とからなるVdF-HFP-TFEの三元共重合体を2部、及びフッ素系の分散溶媒として1,1,2,2-テトラフルオロエチル2,2,2-トリフルオロエチルエーテル(HFE-347、東京化成工業製)を93部、スクリュ管に入れてスタラー等で撹拌することによって、粒子分散体Aを調製した。
―粒子分散体Bの調製―
ポリメチルメタクリル酸(PMMA)水分散体(MX100W、日本触媒株式会社製、体積平均粒子径150nm)を95部と、第二のフッ素系樹脂としてポリビニルブチラール(PVB)樹脂(エスレックKW-M、積水化学工業株式会社製、アセタール化度24±3mol%)を5部とを、スクリュ管に入れてスタラー等で撹拌することで、粒子分散体Bを調製した。
―ディッピング―
周側面における前記クリーニングブレードの先端として使われる一端面(以下、クリーニングブレード先端面と称することがある)を、前記粒子分散体Aに、前記クリーニングブレード先端面から2mmの深さ分だけ、水平面に対し直角に浸漬させ、引上げ速度1mm/sで引上げた。前記クリーニングブレード先端面における前記当接辺を含む部分に、クリーニング機能において必要なPTFE粒子を集める目的で、図5に示したように約45°傾け、常温(25℃)で30分間乾燥させることによって、実施例1のクリーニングブレードを作製した。
(実施例2~8、比較例1~7)
前記クリーニングブレードにおける第一のフッ素系樹脂の含有量、第二のフッ素系樹脂の含有量、分散溶媒の含有量、エッジ層のマルテンス硬度、ベース層のマルテンス硬度、及び被覆層の平均厚さを表1~4に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2~8、比較例1~7のクリーニングブレードを作製した。
なお、比較例3は、被覆層が設けられていないブレード基体を備えたクリーニングブレードである。なお、比較例4は、前記粒子分散体Bを使用した。
<画像形成装置の組み立て>
実施例1~8及び比較例1~7で得られたクリーニングブレードをカラー複合機(imagio MP C4500、株式会社リコー製)(プリンタ部は図4に示す画像形成装置10と類似の構成)のプロセスカートリッジに取り付け、画像形成装置を組み立てた。
なお、クリーニングブレードは、線圧:20g/cm、クリーニング角度:79°となるように画像形成装置に取り付けた。
<マルテンス硬度の測定>
実施例1~8及び比較例1~7で得られたクリーニングブレードの前記エッジ層のマルテンス硬度、及び前記ベース層のマルテンス硬度を測定した。
前記マルテンス硬度(HM)の測定方法としては、ISO14577に基づき、ナノインデンター(ENT-3100、エリオニクス社製)を用いて、バーコビッチ圧子を1,000μNの荷重で10秒間押し込んだ後、5秒間保持し、同じ荷重速度で10秒間抜いて測定した。結果を表1~4に示した。
なお、前記エッジ層におけるマルテンス硬度の測定場所としては、前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離とし、前記ベース層におけるマルテンス硬度の測定場所としては、前記ベース層の端部から20μmの距離とした。
なお、前記マルテンス硬度は各測定場所において、4~6点測定した値の平均値を示したものである。
<被覆層における平均厚さの測定>
実施例1~8及び比較例1~7で得られたクリーニングブレードにおける前記被覆層の平均厚さを測定した。結果を表1~4に示した。
前記平均厚さの測定方法としては、スパチュラや綿棒などで前記被覆層の一部を削り取り、接触式表面粗さ計(サーフテストSJ-500、ミツトヨ製)を用いて形状測定を行うことで測定した。
<トルク上昇率の評価>
前記画像形成装置を用いて、以下の条件で出力し、中間転写体の駆動トルク上昇の変化率を測定した。出力後、クリーニングブレードの先端部をレーザー顕微鏡(LEXT OLS4500、オリンパス社製)で観察し、下記評価基準に基づきトルク上昇率の評価を行った。評価結果を表1~4に記載した。なお、評価基準における「初期」とは、1枚目から500枚目までを出力する期間を指す。
環境:23℃/45%RH
通紙条件:白紙チャート
出力枚数:5,000枚(A4サイズ横)
-評価基準-
◎:トルク上昇の変化率が初期に対して50%以内であり、かつ駆動トルク上昇による中間転写体の停止がなかった。さらに、出力後にクリーニングブレードの先端部を観察してもめくれた痕跡が全くなかった。
○:トルク上昇の変化率が初期に対して50%以内であり、かつ駆動トルク上昇による中間転写体の停止がなかった。しかし、出力後のクリーニングブレードの先端部を観察するとめくれた痕跡があったが、トナーが抜ける程のレベルではないため実使用上は問題ない。
×:トルク上昇による中間転写体の停止があり、かつ出力後のクリーニングブレードの先端部を観察するとトナーが抜ける程のめくれた痕跡があり、実使用上問題がある。
<画像品質評価(クリーニング性)>
前記画像形成装置を用いて、以下の条件で出力した。その後、クリーニングブレードの先端部、及び中間転写体表面をレーザー顕微鏡(LEXT OLS4500、オリンパス社製)で観察し、下記評価基準に基づき評価した。評価結果を表1~4に記載した。
環境:27℃/80%RH
通紙条件:画像面積率5%チャートを3プリント/ジョブ
出力枚数:50,000枚(A4サイズ横)
-評価基準-
◎:クリーニング不良ですり抜けたトナーが、印刷紙上にも中間転写体上にも目視で確認できず、感光体上を長手方向に顕微鏡で観察してもトナーのスジ状のすり抜けが確認できない。
○:クリーニング不良ですり抜けたトナーが、印刷紙上にも中間転写体上にも目視で確認できないが、感光体上を長手方向に顕微鏡で観察すると、トナーのスジ状のすり抜けが確認できる。
×:クリーニング不良ですり抜けたトナーが、印刷紙上にも中間転写体上にも目視で確認できる。
Figure 2023109394000001
Figure 2023109394000002
Figure 2023109394000003
Figure 2023109394000004
本発明の態様としては、例えば、以下のとおりである。
<1>中間転写体をクリーニング対象とする中間転写体用クリーニングブレードであって、エッジ層と被覆層とを有し、前記エッジ層における前記中間転写体に当接する先端部に設けられた前記被覆層が、第一のフッ素系樹脂と、前記第一のフッ素系樹脂に非相溶な第二のフッ素系樹脂とを含み、前記中間転写体用クリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、0.5N/mm以上3N/mm以下であることを特徴とする中間転写体用クリーニングブレードである。
<2>前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離における前記被覆層の平均厚さが、2.0μm以上10.0μm以下である、前記<1>に記載の中間転写体用クリーニングブレードである。
<3>前記第一のフッ素系樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含み、前記第一のフッ素系樹脂は、体積平均粒子径が1μm以下の球状微粒子である、前記<1>から前記<2>のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレードである。
<4>前記第二のフッ素系樹脂が、フッ素系オイルと第二のフッ素系樹脂との混合物である、前記<1>から前記<3>のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレードである。
<5>前記フッ素系オイルの平均分子量が、2,000~3,500である、前記<1>から前記<4>のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレードである。
<6>前記第二のフッ素系樹脂が、フッ化ビニリデン(VdF)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)のいずれかの重合体、又はいずれかを組み合わせた二元若しくは三元共重合体である、請求項1から5のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレードである。
<7>前記中間転写体用クリーニングブレードの基体が、ポリウレタンゴムの単層構造、又はマルテンス硬度の異なるポリウレタンゴムを複数積層した積層構造である、前記<1>から前記<6>のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレードである。
<8>前記ポリウレタンゴムのマルテンス硬度が、0.5N/mm以上2N/mm以下である、前記<7>に記載の中間転写体用クリーニングブレードである。
<9>トナー像を担持可能な像担持体の上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、前記現像手段において現像された前記トナー像を中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、前記中間転写体の表面に残留する前記トナーを除去するクリーニング手段と、を含み、前記クリーニング手段が、前記<1>から前記<8>のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレードであることを特徴とする画像形成装置である。
前記<1>から前記<8>のいずれかに記載のクリーニングブレード、前記<9>に記載の画像形成装置によれば、従来における諸問題を解決し、本発明の目的を達成することができる。
10 画像形成装置
12 露光装置
13 クリーニング装置
14 給紙部
15 定着装置
16 レジストローラ
20C シアン用現像装置
20Y イエロー用現像装置
20M マゼンタ用現像装置
20BK ブラック用現像装置
21C シアン用感光体ドラム
21Y イエロー用感光体ドラム
21M マゼンタ用感光体ドラム
21BK ブラック用感光体ドラム
22 中間転写ベルト
23C シアン用転写ローラ
23Y イエロー用転写ローラ
23M マゼンタ用転写ローラ
23BK ブラック用転写ローラ
25 中間転写体用クリーニングブレード
26 ローラ
27 潤滑剤塗布部
50 二次転写ベルト
60 ローラ
62 クリーニングブレード
62a クリーニングブレード先端面
62b クリーニングブレード下面
62c クリーニングブレード当接部
62d クリーニングブレード側面
621 クリーニングブレード支持部材
622 クリーニングブレード基体
622a エッジ層
622b ベース層
623 被覆層
104c クリーニングブレード当接部
1042 クリーニングブレード
P 記録紙
θ クリーニング角度
特開2000-147972号公報 特開2004-101551号公報 特許第3278733号公報 特開平10-214009号公報 特開平6-348193号公報 特開2017-16083号公報 特許第2853598号公報

Claims (9)

  1. 中間転写体をクリーニング対象とする中間転写体用クリーニングブレードであって、
    エッジ層と被覆層とを有し、前記エッジ層における前記中間転写体に当接する先端部に設けられた前記被覆層が、第一のフッ素系樹脂と、前記第一のフッ素系樹脂に非相溶な第二のフッ素系樹脂とを含み、
    前記中間転写体用クリーニングブレードにおける前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離におけるマルテンス硬度が、0.5N/mm以上3N/mm以下であることを特徴とする中間転写体用クリーニングブレード。
  2. 前記エッジ層の先端稜線部から20μmの距離における前記被覆層の平均厚さが、2.0μm以上10.0μm以下である、請求項1に記載の中間転写体用クリーニングブレード。
  3. 前記第一のフッ素系樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含み、前記第一のフッ素系樹脂は、体積平均粒子径が1μm以下の球状微粒子である、請求項1から2のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレード。
  4. 前記第二のフッ素系樹脂が、フッ素系オイルと第二のフッ素系樹脂との混合物である、請求項1から3のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレード。
  5. 前記フッ素系オイルの平均分子量が、2,000~3,500である、請求項1から4のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレード。
  6. 前記第二のフッ素系樹脂が、フッ化ビニリデン(VdF)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)のいずれかの重合体、又はいずれかを組み合わせた二元若しくは三元共重合体である、請求項1から5のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレード。
  7. 前記中間転写体用クリーニングブレードの基体が、ポリウレタンゴムの単層構造、又はマルテンス硬度の異なるポリウレタンゴムを複数積層した積層構造である、請求項1から6のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレード。
  8. 前記ポリウレタンゴムのマルテンス硬度が、0.5N/mm以上2N/mm以下である、請求項7に記載の中間転写体用クリーニングブレード。
  9. トナー像を担持可能な像担持体の上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、前記現像手段において現像された前記トナー像を中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、前記中間転写体の表面に残留する前記トナーを除去するクリーニング手段と、を含み、
    前記クリーニング手段が、請求項1から8のいずれかに記載の中間転写体用クリーニングブレードであることを特徴とする画像形成装置。
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