JP2023109177A - 非対称psfを用いた顕微鏡における三次元画像化のための方法、装置及び顕微鏡 - Google Patents

非対称psfを用いた顕微鏡における三次元画像化のための方法、装置及び顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】顕微鏡における3次元画像化のための方法の提供。【解決手段】試料5からの検出放射の収差を、補正要素によって検出ビーム経路内で補正し、補正された検出放射を空間的に分解された形態で捕捉する。方法は、その時点で発生する収差を可能な限り低減する、補正要素の可能な限り最良の補正設定を決定し、さらに、可能な限り最良の補正設定に基づいて、発生する収差が検出放射線の非対称点拡がり関数PSFasymmにつながる設定である、欠陥のある補正設定を決定する、という事実によって特徴づけられる。欠陥のある補正設定に伴って発生する非対称点拡がり関数を決定し;決定された欠陥のある補正設定がもたらされ;試料5の画像データを二次元的に捕捉し;非対称点拡がり関数の非対称性のそれぞれの捕捉された出現に基づいて、検出ビーム経路の光軸A2の方向のZc位置が、各ケースで少なくとも選択された画像データに割り当てられる。【選択図】図5

Description

本発明は、非対称点拡がり関数又は点像分布関数(PSF)を用いた顕微鏡における三次元画像化のための方法に関する。また、本発明は、この方法を実行するための装置及び顕微鏡に関する。
顕微鏡の分野では、特に生物学的試料のマークされた構造及び分子(対象)を使用して画像化する場合、高い画像解像度が、画像化されるべき試料及び対象に対する低レベルのストレスと同時に望まれる。試料に対するストレスを最小限に抑えることは、画像データの捕捉(画像記録)が長い照射時間及び/又は何度も行われる場合に特に有利である。このような照射領域は、例えば、特定の時間における1つ以上の対象の位置の変化を検出して捕捉(追跡)する場合に使用される。
従来技術から、光シートによる試料の照明は、検出放射を発放出するために照明された薄い平面内のマークされた対象のみを本質的に励起することが知られている(例えばDE 10 2016 212 020 A1参照)。照明された平面内の照明放射によって励起された対象の位置は、空間分解(二次元)検出器(カメラ)によって決定することができ、このようにして、それぞれの検出放射の原点を二次元的に位置特定する(localized)ことができる。
検出ビーム経路(Zc方向;3D)の光軸方向の原点の位置に関する二次元(2D)位置特定情報に加えて、点光源の画像化の回転位置及び/又は輪郭形状を用いて、点光源のZc位置に関する推論を導き出すことができるように、点拡がり関数を変更することができる。
例えば、捕捉された点光源のZc位置を決定するために、検出対物レンズの焦点位置及び解析された点光源の画像化の輪郭形状からオフセットして光シートを放射することができる(DE 10 2013 208 926 A 1)。
また、対応して設計されたマスク(二重らせん法)によってPSFを二重らせんにすることで、1つの点光源を2つの別々の光点として画像化することも可能である。相互に関連する点同士の相対回転位置により、関連する Zc 位置の決定を可能にする(WO 2021/039636 A2; Pavani 他2009: Three-dimensional, single-molecule fluorescence imaging beyond the diffraction limit by using a double-helix point spread function; PNAS 106: 29954 - 2999)。
先行技術による解決策の欠点は、二重らせんPSFを生成するために必要な高価なマスクと、例えば倒立顕微鏡の場合のように、特に検出ビーム経路の光軸が異なる屈折力の分離層を斜めに通過する光学的装置において、DE 10 2013 208 926 A1による解決策を使用できる範囲が非常に限られていることである。
本発明は、先行技術の欠点を低減し、高解像度の三次元画像化を可能にする方法を提案することを目的としている。また、本発明の目的は、適切なデバイス、特に光学的装置及びそかかる装置を有し、それにより本方法を実行することができる顕微鏡を提案することである。
目的は、独立請求項及び代替的独立請求項の主題によって達成される。有利な発展形態は、従属クレームの主題である。
本発明による顕微鏡の三次元画像化のための方法を実施する場合、少なくとも1つの補正要素によって、試料からの検出放射の収差を検出ビーム経路で補正する。この場合、試料は特に、例えば蛍光色素(蛍光体)などのマーカー分子(すなわち、プローブ、マーカ)を備えおり、したがって、具体的には、例えば試料の特定の構造及び/又は分子の、画像データを捕捉することができる。この場合の検出放射は、特定の波長範囲にわたって全反射又は反射される照明放射であり得る。検出放射は、対応する照明放射の効果によって励起された蛍光体によって放出される蛍光放射であり得る。補正要素によって補正された検出放射は、適切な空間分解二次元検出器(spatially resolving two-dimensional detector)によって空間分解された形態で捕捉される。検出器の検出面は、この場合望ましくは、検出ビーム経路の光軸に関して基本的に直交するように整列される。
本発明によれば、方法は、その時点で発生する収差を可能な限り低減する、補正要素の可能な限り最良の補正設定(a best-possible correction setting)を決定することによって、特徴づけられる。この場合、最良の補正設定とは、特に検出ビーム経路の技術的要素と寸法に関して、技術的及び光学的条件に応じて最適化された補正素子の設定である。最良の補正設定を決定するために、点拡がり関数、以下検出PSFとも称される、は、一連のテスト及び/又はシミュレーションによって決定され、特にその方法が実際に実行される前に、読み出し可能な方法で保存され得る。
本発明には、少なくとも1つの補正要素の存在が不可欠である。これは通常、検出ビーム経路に配置される。代替的に又は付加的に、照明ビーム経路に補正要素がある場合がある。検出PSFの形成に対するその効果が本発明によって提供されることが重要である。以下では簡略化のため、補正要素のみを参照することが多い。
可能な限り最良の補正設定に基づいて、欠陥のある補正設定(a flawed correction setting)が決定され、これは、発生する、特に残存する、収差が検出放射の非対称点拡がり関数につながる設定である。この場合、欠陥のある補正設定は、画像データの定性的に十分な捕捉(qualitatively sufficient capture)を可能にすると同時に、光軸方向における点光源の位置に関する情報を提供する必要がある。欠陥のある補正設定で発生する非対称検出PSFは、シミュレーションによって経験的又は計算的に決定され、捕捉された画像データのさらなる処理のために提供される。経験的決定と計算的決定は、互いに組み合わせることができる。
適切な欠陥補正設定がいつ達成されるかの評価は、例えば、先行技術から知られているフィッシャー情報に基づいて行われる(この点に関して、前述のPavani他2009も参照されたい)。
可能な限り最良の補正設定を実際に設定する必要はない。理論的にわかっていれば十分である。これに相当するのは、フィードバック制御の過程で逐次的に決定される場合、可能な限り最良の補正設定への自明な近似(the obvious approximation)である。自明な近似は、例えば画像捕捉の収差が所定の限界値を下回る場合に得られる。
このようにして決定された欠陥補正設定は、例えば補正要素が駆動され又は作動され(actuated)、相応に設定されることによってもたらされる。欠陥補正設定を提供した後、試料の画像データは二次元的に捕捉される。非対称検出PSFの非対称性のそれぞれの捕捉された出現(manifestation)に基づいて、検出ビーム経路の光軸の方向における位置(以下Zc位置とも称される)が、特に座標の形態で、各場合に(in each case)少なくとも選択された画像データに割り当てられ、好ましくは保存される。捕捉された画像データは、捕捉された画像データの3次元表現を可能にする。
本発明の本質は、非対称検出PSFを生成するのに役立つように、発生する収差を補正するために提供される補正要素を使用することである。検出放射の既存の収差を可能な限り完全に補正する補正要素のために当初想定されていた機能に反して、欠陥のある補正設定に意図的に変換される。しかしながら、最適化されていない補正の結果として生じる欠点は、意外にも、捕捉された画像データのZc位置に関する情報を達成することを可能にする。
本発明の説明の過程で使用される用語のいくつかは、以下により詳細に説明される。
その構造及びその中に配置された光学要素のその時点の特性及び設定のために、検出ビーム経路は、検出ビーム経路に沿った伝播中に検出放射の特定の挙動を引き起こす。この変更された伝播挙動は、ここでは検出PSFによって表される。
画像化されるべき試料の照明は、少なくとも1つの照明スポットが走査方式で試料の上を移動するか、線状照明によって行われ、後者は同様に走査方式で移動することができる。エリア照明が行われることもある。エリア照明の一実施形態は、例えば光シートであることができ、又は、広域照明の形でエリア照明が行われることができる。
この説明の残りの部分を通して、光シートによる照明を例として参照する(以下を参照)。かかる光シートが使用される場合、光シートPSFと称される検出PSFへの貢献も生じる。検出PSFは、簡単化のために、例えば照明及び検出ビーム経路の光学的特性の結果として理解される。簡単化のために、例えば試料による検出PSFへの貢献は、光シートPSFの下に含まれる。
理想的なケースでは、PSF は、光軸の方向 (Zc 方向) において、検出ビーム経路、特に検出対物レンズの焦点位置に関して対称的に形成される形を有する(この点については、図1a及び1b)。
本発明の範囲内では、非対称PSFは、その断面の特定の形態及び/又は各Zc位置におけるZc方向の断面の特定のサイズを有する検出PSFを意味すると解される。したがって、断面の形態、アラインメント及び/又はサイズに基づいて、Zc位置を具体的に割り当てることができる。
光シートは、先行技術から知られているように、例えば円筒レンズ(静的光シート)によるビーム成形によって、又は、例えばスキャナ(動的光シート)によって光ビームを前後に急速に移動させることによって、生成することができる照明された平面を意味すると解されるべきである。
この場合の光シートの厚さは、その平面に対して横方向の光シートの拡がりと、平面に対して垂直な検出ビーム経路の方向を示す。
構造化された光シートは、複数の非回折限界ビーム、例えばベッセルビーム及び場合によってはsinc3ビームが1つの平面内で互いに隣り合って配置されることによって生成され得る。この場合、ビーム間の距離は、破壊的な干渉(destructive interferences)によるビームを含む平面の上下の不所望な照明効果が大幅に排除されるように選択される。必要に応じて、平面内で均一な光シートを生成するために、ビームを平面内で移動することもできる。また、必要に応じて、平面内で移動されないビームの間に照明されていない領域がある場合もある。
本発明による方法の1つの構成において、非対称検出PSFの形成は、光シートとしての照明放射の適合設計によってもたらされる。この場合、照明放射は、照明ビーム経路の光軸に沿って試料空間に方向付けられ、そこに配置された試料に方向付けられる。非対称検出PSFを実現するために、光シートの位置が検出ビーム光路の焦点平面に対して非対称に設定されているか、及び/又は、光シートは、照明ビーム経路の光軸の方向に対して非対称及び/又は直角にその発現において変調され、構造化された光シートとして形成される。
既に述べたように、光シートによって試料の薄い範囲領域を照明することができ、この照明された領域の画像データを捕捉することができる。試料のより大きな体積領域を走査するために、光シートと試料を互いに関して異なる配置(positionings)に移動させることができる。したがって、試料又は試料の領域は光シートで走査される。例えば、光シートと試料の相対的な配置に応じて、各場合に少なくとも1つの画像が捕捉される。
本方法の有利な構成において、相対的な配置に応じて、走査動作中に、光シートによって照明される試料の領域が光シートの厚さの一部又は何分の1か(a fraction)が、互いに重なり合う。このようにして、個々の配置の間で捕捉されない領域が回避される。
本発明は、3次元画像化を可能にするだけでなく、試料の体積(粒子追跡;単一分子の追跡)内の個々の対象の動きの追跡を可能にする。この目的のために、照明期間にわたって試料のうちの少なくとも1つの対象の位置の変化(changes in location)が捕捉される。複数の対象の位置の変化を捕捉する場合、体積の走査は、特に光シート内に形成された照明放射によって、各配置で1回照明することによって有利に行われる。この場合、走査速度、特に各配置の照明又は捕捉時間は、それぞれの試料及び/又は光学パラメータに適合させることができる。例えば、捕捉時間は、追跡対象の各オブジェクトの所望の数の位置特定(localizations)が達成されるような長さになるように選択できる。走査された体積の連続的な画像再生(image reproduction)を実現するために、光シートの個々の配置は、光シートの厚さの一部(a proportion)によって有利にオーバーラップする。
少数の対象又は単一の対象のみを捕捉して位置特定する場合、光シートの配置は、捕捉された位置の変化に応じて制御及び修正され得る。例えば、追跡対象が光シートから離れることがわかった場合、光シートは補正され得る。いずれにしても、非対称検出PSFのため、2次元位置特定とともに、関連するZc 位置の捕捉も可能であり、検出ビーム経路への追加の光学要素なしで 3 次元画像化を行うことができる。
また、走査する体積を何度も通過させ、そのたびにより短い照射期間で通過させることも可能である。これにより、個々の捕捉で多数の対象が捕捉される。十分な数の対象及び/又は対象の捕捉(位置特定)が行われるまで、走査は十分な頻度で繰り返される。この手順は、複数の個々の対象の追跡(単一の粒子追跡)など、動的なプロセスに適している。
対象の横方向の2次元の位置決定は、既知の方法で、例えば、ガウスマスク、2Dガウス関数、又は実験的なPSFを適用し、重心決定によって行うことができる。
本発明による方法を実行するために、検出ビーム経路を含む顕微鏡用の装置を使用することができる。検出ビーム経路には、検出放射を捕捉する対物レンズ及び、検出放射の像点を2次元的に捕捉するための空間分解検出器がある。また、検出ビーム経路内の対物レンズと検出器との間には、検出放射の収差を補正するための補正要素が配置されている。さらに、補正要素の駆動及び制御設定のための制御デバイス(コントローラ)がある。制御デバイスは、例えばコンピュータ又はマイクロコントローラによって実現される。
この装置は、検出放射の非対称点拡がり関数を生成するために、その時点で発生する収差を可能な限り低減した補正素子の、可能な限り最良と決定された補正設定又は最良と判断された補正設定に基づいて、制御デバイスが欠陥のある補正設定をもたらすように構成及び設定されている、という事実によって特徴づけられる。したがって、制御デバイスは、発明による方法のシーケンスがコード化されたメモリ構造(例えばRAM)を有する。さらに、コマンド構造(例えばCPU)があり、これは、捕捉された入力信号、特にキャプチャされた画像データに基づいて制御コマンドを生成し、これを例えば補正要素のアクチュエータによって実行すると、非対称検出PSFにつながる。
本発明による装置の有利な実施形態では、補正要素は、少なくとも1対のアルバレスプレートによって形成される。個々のアルバレスプレートは、適切なアクチュエータによって互いに関連して設定されることができる。
駆動可能なデジタルマイクロミラーアレイ及び/又は空間光変調器(SLM)を補正要素として使用することもできる。
記載されている装置は、特に顕微鏡で使用することができる。この場合、顕微鏡は正立型の顕微鏡であり得る。しかしながら、本発明は、倒立型の実施形態の顕微鏡において特に有利に実施される。この場合の倒立型の顕微鏡は、照明ビーム経路上の照明放射によって、試料平面の試料領域内の試料キャリア上に位置する試料を照明するための照明対物レンズを有する照明光学ユニットを含む。ここで、照明対物レンズの光軸は、試料キャリアが整列している試料平面の法線とともに、ゼロとは異なる照明角度を形成する。
照明ビーム経路内には、ビーム成形し、照明放射の光シートを生成するための手段がある。ビーム成形手段は、円筒レンズ、スキャナ及び/又は空間光変調器(SLM)であることができる。SLMは、特に構造化された光シートの製造及び提供に役立つ。
検出ビーム経路には、検出対物レンズを有する検出光学ユニットがあり、その光軸は、試料平面の法線とともにゼロとは異なる検出角度を形成する。
検出ビーム経路内の少なくとも1つの補正要素に加えて、装置又は顕微鏡は、異なる屈折力の媒体を通過する検出放射及び/又は照明放射によって引き起こされる収差の事前補正のために設計された、さらなる光学素子を有することができる。補正要素は、持続する収差の補正に役立つ。
例えば、ペトリ皿やマイクロタイタープレートなどの試料キャリアの、透明なベースの厚さなどの、平均的なカバースリップの厚さを補償するような方法で作用するフリーフォーム要素を、かかる事前補正のための光学要素として使用することができる(例えばDE 10 2013 112 600 A 1を参照)。この場合、事前補正のための光学要素は、検出ビーム経路及び検出ビーム経路の両方に配置されたメニスカスレンズの形態を取ることができる。メニスカスレンズは、同じ方向に湾曲した2つの側面を有する。
発生する垂直非点収差の事前補正は、円筒レンズの効果によっても補正することができるが、屈折率のジャンプは、例えば、同心レンズ又はプリズムによって減少させることができ、後者は液浸媒体で満たされる。
本発明は、例示的な実施形態及び図示に基づいて、以下により詳細に説明される。
図1は、先行技術による第1厚さの光シートによる照明の場合の倒立顕微鏡と対称点拡がり関数を模式的に示す図である。 図2は、先行技術による第2厚さの光シートによる照明の場合の倒立顕微鏡と対称点拡がり関数を模式的に示す図である。 図3は、倒立光シート顕微鏡の形態で本発明による顕微鏡の第1実施形態を模式的に示す図である。 図4は、倒立光シート顕微鏡の形態で本発明による顕微鏡の第2実施形態を模式的に示す図である。 図5は、本発明による倒立顕微鏡の例示的な実施形態の概略図と、光シートによる照明の場合に非対称な点拡がり関数を生成する本発明による方法の構成を模式的に示す図である。 図6は、放射が試料ホルダを斜めに通過するために生じる収差のゼルニケ係数の選択例を示す図である。 図7は、試料の繰り返し走査と、試料の2つの対象の3次元追跡による、本発明による方法を模式的に示す図である。 図8は、捕捉された対象の相互にオフセットされた複数の光シートの配置による座標変換を模式的に示す図である。 図9は、本発明による方法の構成のフロー図を示す図である。
以下の先行技術の図及び本発明の可能な実施形態の図において、同じ技術的要素は同じ参照符号で示されている。
例示的な実施形態が光シート6の形態の照明に基づいて説明されていることは、単なる例である。線状照明や、少なくとも1つのスポット又は少なくとも1つのラインの形態で走査するように移動する照明も可能である。
図1は倒立顕微鏡1を模式的に示したものであり、光シート6に形成された照明放射BSが、照明対物レンズ2によって照明ビーム経路の第1光軸A 1に沿って、試料5が配置されている試料空間に放射される。試料5は、試料キャリア7の上に配置されており、試料キャリア7は、試料平面4に対して位置合わせされ、試料キャリア7のベースを介して照明放射が試料空間に方向付けられる。試料キャリア7は、試料5が配置されている媒体8で満たされている。
照明ビーム経路の光軸A1は、試料平面4の法線Nとともに、ゼロとは異なる角度α1、例えば60°を形成する。検出ビーム経路の第2光軸A2は、光シート6上に直角に方向付けられ、また、試料平面4の法線Nとともにゼロとは異なる角度α2、この場合は30°を形成する。試料5内の光シート6の影響による検出放射DSを検出対物レンズ3で集光し、検出ビーム経路に沿って通過させる。
詳細の拡大図は、対称点拡がり関数PSFsymmを示しており、これは検出ビーム経路(Zc軸の方向;Zc方向)の光軸A2の方向に延在し、光シート6の厚さD1の大部分に及んでいる。
図2は、図1と比較して厚さD2が小さい光シート6の対称点拡がり関数PSFsymmを拡大した図である。対称点拡がり関数PSFsymmは、図1との関係で対称点拡がり関数PSFsymmよりもZc方向に短く(比較のために点線で示されている)、光シート6の厚さD2全体に広がっている。
例示と簡略化のためだけに、対称点拡がり関数PSFsymmの断面は、第1光軸A 1から等距離にある2つの平面で示されている。断面は互いに同じであり、その形やサイズに基づいて、Zc軸の方向におけるそれぞれの実際の位置を推論することはできない。図1に従って、より厚い光シート6の第1光軸A 1から等距離の断面についても同様である。
以下の図4から図9の方法側の構成について本発明を説明する前に、本発明に従った方法を行うのに適した顕微鏡1、特に倒立型の光シート顕微鏡6(図3)を図3及び図4に示し、より詳細に説明する。
光シート顕微鏡用に設計された倒立顕微鏡1の例示的な実施形態は、方法を実行するように構成されたコントローラ13を有する。光シート顕微鏡1は、メニスカスレンズの形態で発生する収差を事前補正するための補正要素2KE、3KE及び光学素子10とともに示されている。基準平面4に垂直な法線Bと第1光軸A1及び第2光軸A2との角度α1及びα2は、それぞれ本実施例では45°である。適応補正要素2KE、3KEとしては、それぞれ2枚のアルバレスプレートがあり、これをアクチュエータ12.1によって、例えばアルバレスマニピュレータの形態で、照明放射BSのビーム経路内と検出放射DSのビーム経路内に配置されている。代替的実施形態では、検出ビーム経路内には、適応補正要素3KE及び関連するアクチュエータ12.1のみが存在する。
補正要素2KE、3KEは、照明放射BS又は検出放射が試料ホルダ7のベースを斜めに通過することによって発生する収差を補正する役割を果たす。メニスカスレンズの形態の光学要素10は、空気から浸漬媒体18及び媒体8への照明放射BSの移行を支援するとともに、媒体8から浸漬媒体18及び空気への検出放射DSの移行を支援する。
試料ホルダ7は、試料ステージ11上に保持される。試料ステージ11自体は、アクチュエータ11.1によって、X軸X及びY軸YにまたがるXY平面において、制御されて調節可能である。
照明対物レンズ2及び検出対物レンズ3は、それぞれ第1光軸A1に沿って及び第2光軸A2に沿って、ピエゾドライブとして形成され得る対物レンズドライブ(図示せず)によってそれぞれ制御された方法で任意に調整可能である。
照明放射BSは、レーザーモジュール15によって供給され、ビーム成形部16によって成形される。ビーム成形部16は、例えば光学ユニットであり、それによって、提供された照明放射BSが成形され、例えばコリメートされる。これは、例えば、空間光変調器(SLM)であり得る。照明放射BSは、ビーム成形部16により、試料5が位置する試料空間で光シート6内に形成されている。
ビーム成形部16の下流にはスキャナ17があり、これにより、成形された照明放射BSは、制御された方法で二方向に偏向可能である(X-Yスキャナ)。
スキャナ17の下流には、照明対物レンズ2が第1光軸A1上に配列される。スキャナ17によって偏向する照明放射BSは、照明対物レンズ2に達し、照明対物レンズ2によって成形され及び/又は集束される。光シート6は、スキャナ17によって照明放射BSが適切に偏向されることによって試料領域に生成される。
試料5及び試料領域からの検出放射DSは、第2光軸A2に沿って検出器19に方向付けられ、検出平面DEで検出器19によって捕捉される。
試料ステージ11、アクチュエータ11.1、対物レンズドライブ14、補正要素2KE、3KE又はそれらのアクチュエータ12、レーザーモジュール15、ビーム成形部16、スキャナ17及び/又は検出器19を駆動するために、制御ユニット13があり、駆動すべき要素とのデータ伝送に適した接続である(例示的にのみ示されている)。
さらなる実施態様において、制御ユニット13は、付加的に、測定値を捕捉し、保存し及び/又は評価するように構成されている。顕微鏡1のさらなる要素及びユニットは、制御ユニット13によって駆動可能であることができ、及び/又は、それによって、測定値は取得され評価されることができる。
照明放射BSが試料ホルダ7を斜めに通過する際に発生する収差は、その厚さに依存する。このために、複数の補正要素12を互いに関して移動することによって収差補正を厚さdに適合するために、補正素子2KE、3KEは、例えば照明対物レンズ2及び/又は検出対物レンズ3内に変位可能に搭載される。
説明の目的のために、以下では、互いに直交する軸を有する2つの座標系が用いられる。第1座標系は、X軸X、Y軸Y及びZ軸Zを有する装置全体の座標系である。理想的には試料ホルダ7は、実際にはその土台は、X軸X及びY軸YにまたがるXY平面と平行に配列される。第2座標系は、X軸Xc、Y軸Yc及びZ軸Zcを有する検出器19の座標系である。例えば、検出器19上の画像平面BEからの画像の画像化は、座標XcとYcを有する。X軸Xcは、両方の座標系の図形の描画平面に対して直交する方向を向いている。2つの他の軸YとYc及びZとZcは、それぞれ、X軸X周りの回転によって互いに重ね合わされ得る。
照明放射BSが試料ホルダ7を斜めに通過する際に発生する収差は、その厚さに依存する。このため、補正要素2KE、3KEのアルバレスプレートは、検出ビーム経路内で互いに変位可能に搭載されている。アルバレスプレート同士の変位により、収差補正を行うことができる。
制御装置13は、本発明によれば、検出放射の非対称な点拡がり関数を生成するために、補正素子2KE、3KEの最良と決定された補正設定に基づいて、欠陥のある補正設定をもたらすように構成されている。決定された可能な限り最良の補正設定は、この場合、事前に決定され、例えば制御装置13のサブユニットとしてメモリ内に検索可能な方法で提供されることができる。制御装置13は、例えば、特定の種類の試料、照明放射の波長、使用される液浸媒体、光シート6の種類とその厚さD、及び/又は検出対物レンズ3に使用される焦点距離について、顕微鏡1のその時点でのセットアップに最適であると決定された補正設定を読み出す。これにより収差を最大限に補正し、結果として検出の対称点拡がり関数PSFsymmをもたらす。かかる対称点拡がり関数PSFsymmは、画像データの2次元捕捉とその位置特定を可能にするが、Zc方向の位置を決定することはできない。
この可能な限り最良の補正設定に基づいて、検出の非対称点拡がり関数PSFasymmがもたらされる(brought about)ような方向及び量だけ、アルバレスプレートが互いに対して変位される。
光シートによる照明の代替として、照明放射BSは、少なくとも1つのスポット又は少なくとも1つのラインに形成されることができる。特に、図4に簡略化された形態で示されているように、エリア照明及び検出(広視野顕微鏡)も行うことができる。照明スポット、照明ライン、又はエリア照明(広視野照明)としての照明の表示は、簡単のために参照符号6.2で指定されている。他の実施形態では、顕微鏡1は正立型顕微鏡1であり得る。光学要素10は、事前補正のために任意に存在する。
図5に、本発明による点拡がり関数PSFasymmのこの形成の効果を図示する。説明のために、いずれの場合も光軸A1から等距離にある平面の2つの断面を示す。2つの外側の平面と2つの内側の平面は、いずれも光軸A1から等距離にあるが、それぞれの断面は、個々のサイズ、位置合わせ、及び/又は形状に基づいて明確に異なる場合がある。例えば、詳細の拡大図で示される断面図は、頂部では角がへこんだ八角形であるが、一番下の断面図は角が丸くなった正方形である。真ん中の2つの断面図はいずれも楕円形であるが、それぞれの寸法とそれぞれの主軸の位置(配置)が異なっている。
サイズと形状の組み合わせごとに、Zc軸方向に正確に1つの位置(Zc位置)を割り当てることができる。2次元画像平面BE(図3参照)での画像点の位置特定とは別に、したがって、Zc軸方向の相対位置に関する位置情報を、少なくとも1つの画像点によって捕捉され、任意に格納された対象に割り当てることもできる。
照明放射BS及び/又は検出放射DSが試料ホルダ7のベースを斜めに通過したときの効果を、ゼルニケ係数に基づいて図6に例として示す。例えば、法線Nに対して32°の角度でカバーグラス(試料ホルダ7)を通して撮像したときの波面は、抽出形式で示されるゼルニケ係数を有する。発生する収差に対する非常に大きな寄与は、垂直非点収差(Z5)と垂直コマ収差(Z8)に由来する。さらなる寄与は、例えばいわゆるトレフォイル(Z11)に基づいており、高次の収差(例えば二次コマ収差Z15)も全体的な収差に寄与する。
本発明の着想に従って非対称点拡がり関数PSFasymmを生成するために、例えば設定されるべき欠陥のある補正設定において、非点収差(Z5)の大きな寄与がもたらされ得る。
試料5を繰り返し走査し、試料5の2つの対象9.1及び9.2を三次元追跡する本発明による方法の構成を図7に模式的に示す。例として示した光シート6の個々の配置において、適切であれば、追跡されるべき対象9.1又は9.2のうちの1つが光シート6の領域内に配置されている位置がそれぞれ示される。試料5の体積を何度も走査した後、収集した画像データとZc位置の情報から、各対象9.1、9.2の移動経路を作成することができる。
既に述べた座標の変換を例として図8に示す。図8に厚さDの光シート6のいくつかの配置を示す。これらの配置は、試料ステージ11の対応する変位及び/又は光シートの位置を変化させるすることによって設定できる。ここでは、光シート6の隣り合う配置の間に重複領域ΔDを提供することが有利であり得る。厚さDに対応するY軸の座標領域をdY、重複領域ΔDに対応する座標領域をΔYで表す。
配置の内で、分子は軸Xc、Yc、Zcを有する検出器19の座標系で位置特定される。光シート6のそれぞれの配置は既知である(例として中断線(interrupted line)で示す)。対象座標は、既知の位置特定アルゴリズムとZc位置をコーディングした非対称点拡がり関数PSFasymmの評価とによって、光シート6に関連して決定することができる。試料5の見い出された分子座標の全体は、測定の完了後、軸X、Y及びZを有する装置の座標系(the coordinate system of the arrangement)に好都合に変換することができる(図7も参照)。
光シート6の配置を変更する場合は、コントローラ13によって対応するコマンドが生成され、試料ステージ11のアクチュエータ11.1及び/又はスキャナ17に送信され、実行される(図9)。試料ステージ11、ひいてはその上にある試料5に対する光シート6のその時点での位置データが捕捉され、関連する配置において捕捉された画像データに割り当てられる。位置データ及び画像データは、捕捉された画像データのそれぞれの起源、特に捕捉された検出放射の起源を決定するために、その後さらに処理される。事前に実験的及び/又は理論的に決定された点拡がり関数は、この位置特定の基礎として機能する。対称点拡がり関数と非対称点拡がり関数の両方を2次元位置特定に使用することができる。
本発明によれば、3次元位置特定には、可能な限り最良の補正設定、特に存在する補正要素の知識で事前に生成された非対称点拡がり関数を使用する。決定された画像点の座標又はその原点は、その後、ユーザーが直感的に理解できる及び/又は後続の処理ステップに適した座標系に任意で転送され、試料5の画像が作成される。
本発明による方法は、図3から図8に関して以下により詳細に説明される。本発明による方法の基礎として、可能な限り最良の補正設定、特に補正要素3 KEが決定される。これは、例えば、可能な限り最良の補正設定が経験的に決定されることによって及び/又はシミュレーションモデルを使用して繰り返し読出し可能な方法で保存されることによって、実際の画像捕捉の前にすでに行われている可能性がある。この場合、検出ビーム経路の光学特性、試料5、光シート6、場合によっては事前補正用の光学要素10、液浸媒体18、試料キャリア7、照明放射BSの波長、使用される試料5のマーカーの特性、及び/又は照明角度及び検出角度α1及びα2は、パラメータとして考慮され得る。
また、可能な限り最良の補正設定は、画像化されるべき試料5が、画像捕捉を意図した照明放射BS、特にこれを意図した光シート6で照明され、それによって検出放射DSが捕捉されることによって決定される。検出器19と補正要素2KE、3KEのアクチュエータ12.1との間のフィードバック制御を使用して、可能な限り最良の補正設定を順次決定し、任意で保存することができる。この場合、コントローラ13は、その時点で捕捉された画像データの評価と、アクチュエータ12.1を駆動させるための対応する制御コマンドの生成のために設計及び構成された解析ユニット(例えばCPUやFPGA)を含むことができる。
したがって、この方法の性能は、決定された最良の可能な補正設定を読み出すか又は即座に決定するステップを含む。これに基づいて、欠陥のある補正設定が決定され、画像捕捉が十分な品質であるが、捕捉された点光源の原点のZc位置に関する情報も、非対称検出PSFから抽出できる設定が決定される。
欠陥補正設定によってもたらされる非対称検出PSFも、例えば経験的に、計算的に、又は組み合わせた手順によって決定される。決定された非対称検出PSFは保存される。
かかる欠陥のある補正設定の許容誤差は事前に決定されることができる。本方法のさらなる構成では、例えば技術的に実現可能な設定可能性の関数とそれによって生じる収差の変化に基づいて、瞬間的な決定の過程で許容誤差が確立されることができる。
決定された欠陥補正設定は、制御デバイス13によって対応する制御コマンドを生成し、それを補正要素2KE、3KEのアクチュエータ12.1に渡し、駆動動作に変換することによって設定される。
光シート6を用いて画像捕捉を行うために、試料5と光シート6を相対的に配置して画像捕捉を行う。試料5の体積を走査する場合には、試料5と光シート6との相対的な配置を対応して変化させる。これは、試料ステージ11及び/又は光シート6の制御された動きによって行うことができる。各配置について、関連する位置データが既知であり、関連する配置で捕捉された画像データに割り当てられ、保存される。
位置データと共に提供されるこれらの画像データは、その後又は直接リアルタイムで分析され、適切な場合は処理される。この場合、非対称検出PSFのそれぞれの捕捉された出現に基づいて、捕捉された画像データにZc位置を割り当てるために、決定された非対称検出PSFが使用される。
さらに、捕捉された画像データ、特に検出器19の検出平面Xc-Yc内のそれぞれの点光源の画像は、位置特定され、即ち、それぞれのケースで座標XcとYcのペアに割り当てられ、任意で格納される。
その後、座標XcとYcとのペアを座標X-Yに変換して、視聴者に試料平面4に対する試料5の位置合わせに対応する画像を提供できるようにすることができる。捕捉したZc座標をZ座標に変換する場合も同様である。処理の一部として、準備された画像データを、例えばモニタやディスプレイ上でグラフィック表現に変換することができる。
光シート6の配置で捕捉された画像データは、処理後にそれぞれの空間座標と任意でそれぞれの強度値で利用できるため、2次元と3次元の両方の画像化を行うことができる。Zc位置の知識の結果として、他の断面も計算して視覚化することができる。
1 光シート顕微鏡
2 照明対物レンズ
2KE 照明補正要素
3 検出対物レンズ
3KE 検出補正要素
4 試料平面、参照平面
5 試料
6 光シート
6.2 照明スポット、広視野照明
7 試料ホルダ
8 媒体
9.1 対象物
9.2 対象物
10 メニスカスレンズ;光学要素(事前補正)
11 試料ステージ
11.1 (試料ステージ11の)アクチュエータ
12 (補正要素2KE、3KEの)アクチュエータ、アルバレスマニピュレータ
13 コントロールユニット;コントローラ
14 対物レンズドライブ
15 レーザーモジュール、光源
16 ビーム成形部
17 X-Yスキャナ
18 浸漬媒体
19 検出器
A1 第1光軸(照明対物レンズ2の光軸)
A2 第2光軸(検出対物レンズ3の光軸)
α1 角度/照明角度
α2 角度/検出角度
D1、D2、Dn 光シート6の厚さ
N 法線
PSFsymm 対称PSF
PSFasymm 非対称PSF

Claims (12)

  1. 顕微鏡における三次元画像化のための方法であって、
    - 試料からの検出放射の収差を、補正要素によって検出ビーム経路内で補正し、
    - 補正された前記検出放射を空間的に分解された形態で捕捉し、
    - その時点で発生する収差を可能な限り低減する、補正要素の可能な限り最良の補正設定を決定し、
    - 前記可能な限り最良の補正設定に基づいて欠陥のある補正設定を決定し、発生する収差が前記検出放射の非対称点拡がり関数につながる設定であり;
    - 前記欠陥のある補正設定に伴って発生する前記非対称点拡がり関数を決定し;
    - 決定された前記欠陥のある補正設定がもたらされ;
    - 前記試料の画像データを二次元的に捕捉し;
    - 前記非対称点拡がり関数の非対称性のそれぞれの捕捉された出現に基づいて、前記検出ビーム経路の光軸の方向の位置が、それぞれ少なくとも選択された画像データに割り当てられる、
    方法。
  2. 前記非対称点拡がり関数の形成は、照明放射が試料空間内及びそこに配置された前記試料上への照明ビーム経路の光軸に沿って方向付けられることにより、光シートとしての前記照明放射の適合された設計によってもたらされ、
    前記光シートの位置は、前記検出ビーム経路の焦点平面に対して非対称であり、及び/又は
    前記光シートは、前記照明ビーム経路の光軸の方向に関して直角にその出現において変調されている、
    請求項1記載の方法。
  3. 前記試料の体積を光シートによって走査し、
    前記試料を互いに関して異なる配置に移動させ、
    相対的な前記配置に応じて、それぞれ少なくとも1つの画像を捕捉し、
    相対的な前記配置に応じて、前記光シートによって照明される試料の領域が前記光シートの厚さの部分が、互いに重なり合っている、
    請求項1又は2記載の方法。
  4. 照明期間にわたって前記試料のうちの少なくとも1つの対象の位置の変化が捕捉され、
    前記体積の走査は、
    i) 複数の対象の位置の変化が捕捉される場合、各位置で1回照明することにより;又は
    ii) 単一の対象が捕捉され位置特定される場合、捕捉される位置の変化に応じて光シートの配置が制御及び補正される、
    請求項3記載の方法。
  5. 検出光路を有する顕微鏡法のための装置であって、
    - 検出放射を捕捉するための検出対物レンズと;
    - 前記検出放射の像点を二次元捕捉するための空間分解検出器と;
    - 前記検出対物レンズと前記空間分解検出器との間の、前記検出放射の収差を補正するための補正要素と;
    - 前記補正要素の駆動及び制御設定のための制御デバイスと;を備え、
    - 前記制御デバイスは、前記検出放射の非対称点拡がり関数を生成するために、その時点で発生する収差を可能な限り低減する前記補正要素の可能な限り最良の補正設定に基づいて、欠陥のある補正設定をもたらすように構成されている、
    装置。
  6. 前記補正要素が一対のアルバレスプレートによって形成されいる、
    請求項5記載の装置。
  7. 請求項5又は6記載の装置を有する顕微鏡。
  8. 正立型の請求項7記載の顕微鏡。
  9. 広視野照明ビーム経路にわたる照明放射によって、試料平面の試料領域内の試料キャリア上に位置する試料を照明するための照明対物レンズを有する照明光学ユニットを備えている、
    請求項7又は8記載の顕微鏡。
  10. 倒立型の顕微鏡であって、
    - 照明ビーム経路にわたる照明放射によって、試料平面の試料領域内の試料キャリア上に位置する試料を照明するための照明対物レンズを有する照明光学ユニットであって、前記照明対物レンズの光軸は、前記試料キャリアがゼロと異なる照明角度に位置合わせされる試料平面の法線とともに形成する平面内にあり、前記照明は前記平面内で行われる、照明光学ユニットを備え、
    - 前記照明ビーム経路内には、前記照明放射の光シートを生産するためのビーム形成手段があり;
    - 検出ビーム経路には、検出対物レンズを有する検出光学ユニットがあり、前記検出対物レンズの光軸は、前記試料平面の法線とともに、ゼロと異なる検出角度を形成する、
    請求項7記載の顕微鏡。
  11. 前記試料キャリアと前記対物レンズとの間に、
    異なる屈折力の媒体を通過する、前記試料の検出放射及び/又は照明放射によって引き起こされる収差を事前補正するために設計された光学要素があり、
    前記補正要素は、残存する収差を補正するために設計されている、
    請求項7乃至10いずれか1項記載の顕微鏡。
  12. 前記事前補正のための前記光学要素は、メニスカスレンズの形態を取り、前記照明ビーム経路及び検出ビーム経路の両方に配置されている、
    請求項11記載の顕微鏡。
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