JP2023109064A - スライディングノズル装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023109064000001
【課題】耐火プレートが装着されていない状態で面圧が負荷された場合でも、スライディングノズル装置を構成する部品が損傷しにくいスライディングノズル装置を提供する。
【解決手段】 固定金枠1と、固定金枠1に対してスライド可能に設けられているスライド金枠2とを備えるスライディングノズル装置において、スライド金枠2は、固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部にそれぞれ耐火プレートを装着した状態で前記耐火プレート間に面圧を負荷できる第1位置と、固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部にそれぞれ耐火プレートを装着していない状態で固定金枠1とスライド金枠2との間に面圧を負荷できる第2位置とに移動可能である。
【選択図】図9

Description

本発明は、取鍋などの溶融金属容器の底部に取り付けられ、溶融金属容器から流出する溶鋼の量を調整するスライディングノズル装置に関する。
スライディングノズル装置として、例えば特許文献1に開示されているように、固定金枠に装着された耐火プレートと、スライド金枠に装着された耐火プレートとを対向させた状態で耐火プレート間に面圧を負荷し、スライド金枠をスライドさせることで溶融金属容器から流出する溶鋼の量を調整するものが知られている。
このようなスライディングノズル装置では、固定金枠及びスライド金枠にそれぞれ耐火プレートが装着された状態でスライド金枠を介して面圧を負荷することを想定しているため、作業者の操作間違え等によって耐火プレートが装着されていない状態でスライド金枠に面圧が負荷されると、スライド金枠自体、スライド金枠を固定金枠に対して回転可能とするためのヒンジ軸、スライド金枠をスライドさせる駆動装置に連結するための連結軸などのスライディングノズル装置を構成する部品が損傷する可能性があった。
特開2014-208380号公報
本発明が解決しようとする課題は、耐火プレートが装着されていない状態で面圧が負荷された場合でも、スライディングノズル装置を構成する部品が損傷しにくいスライディングノズル装置を提供することにある。
本発明の一観点によれば、次のスライディングノズル装置が提供される。
固定金枠と、前記固定金枠に対してスライド可能に設けられているスライド金枠とを備えるスライディングノズル装置であって、
前記固定金枠及び前記スライド金枠は、それぞれ耐火プレートを装着するプレート収納部を有し、
前記固定金枠のプレート収納部に装着された耐火プレートと、前記スライド金枠のプレート収納部に装着された耐火プレートとを対向させた状態で前記耐火プレート間に面圧を負荷することが可能であり、
前記スライド金枠は、前記固定金枠のプレート収納部及び前記スライド金枠のプレート収納部にそれぞれ耐火プレートを装着した状態で前記耐火プレート間に面圧を負荷できる第1位置と、前記固定金枠のプレート収納部及び前記スライド金枠のプレート収納部にそれぞれ耐火プレートを装着していない状態で前記固定金枠と前記スライド金枠との間に面圧を負荷できる第2位置とに移動可能である、スライディングノズル装置。
本発明によれば、耐火プレートが装着されていない状態で面圧が負荷された場合でも、スライディングノズル装置を構成する部品が損傷しにくい。
本発明の一実施形態であるスライディングノズル装置の斜視図であり、(a)は固定金枠に対してスライド金枠を少し開いた状態、(b)は固定金枠に対してスライド金枠を全開にした状態を示す。 使用状態である水平状態にしたスライディングノズル装置の正面図。 使用状態である水平状態にしたスライディングノズル装置の平面図。 使用状態である水平状態にしたスライディングノズル装置の底面図。 図3のA-A方向の断面図。 図3のB-B方向の拡大断面図。 図3のC-C方向の断面図。 固定金枠及びスライド金枠にそれぞれ耐火プレートを装着せず、かつ固定金枠とスライド金枠との間に面圧を負荷した状態の断面図であって、図5に対応する断面図。 固定金枠及びスライド金枠にそれぞれ耐火プレートを装着せず、かつ固定金枠とスライド金枠との間に面圧を負荷した状態の断面図であって、図6に対応する断面図。 固定金枠及びスライド金枠にそれぞれ耐火プレートを装着せず、かつ固定金枠とスライド金枠との間に面圧を負荷した状態の断面図であって、図7に対応する断面図。
図1に、本発明の一実施形態であるスライディングノズルを斜視図で示しており、同図(a)には固定金枠に対してスライド金枠を少し開いた状態、同図(b)には固定金枠に対してスライド金枠を全開にした状態を示している。なお、スライド金枠を開く作業はスライディングノズル装置を鉛直状態に立てた状態で行うので、図1ではスライディングノズル装置を鉛直状態に立てた状態で示している。
一方、図2、図3及び図4には、使用状態である水平状態にしたスライディングノズル装置を、それぞれ正面図、平面図及び底面図で示している。また図5には、図3のA-A方向の断面図を示している。
なお、本明細書における使用状態とは、取鍋などの溶融金属容器の底部にスライディングノズル装置を取り付け、鋳造中の溶鋼の流出量を調整している状態である。
本実施形態のスライディングノズル装置Sは、固定金枠1と、固定金枠1に対してスライド可能かつ開閉可能に設けられたスライド金枠2と、固定金枠1の両側に回転可能に設けられた2つのバネボックス3とを有している。
固定金枠1は略長方形をした板状の部材であり、内部に耐火プレート4Aを収納するためのプレート収納部11が形成されている。固定金枠1は、図示しないボルトで例えば取鍋などの溶融金属容器の底に固定される。
スライド金枠2も略長方形をした板状の部材であり、内部に耐火プレート4Bを収納するためのプレート収納部21が形成されている。
図5に表れているように使用状態のスライディングノズル装置Sでは、固定金枠1のプレート収納部11に装着された耐火プレート4Aと、スライド金枠2のプレート収納部21に装着された耐火プレート4Bとを対向させた状態で耐火プレート4Aと耐火プレート4Bとの間に面圧を負荷し、スライド金枠4をスライドさせることで溶融金属容器から流出する溶鋼の量を調整する。すなわち、耐火プレート4A及び耐火プレート4Bにはそれぞれノズル孔4A-1及びノズル孔4B-1が設けられており、スライド金枠2をスライドさせることより、ノズル孔4A-1及びノズル孔4B-1の重なりにより形成されるノズル孔の開度を変えて、溶融金属容器から流出する溶鋼の量を調整する。なお、図5ではノズル孔の開度を全閉にした状態を示している。また、耐火プレート4Bには下ノズル5が接合されている。
本実施形態において面圧の負荷は2つのバネボックス3を利用して行う。すなわち、本実施形態のスライディングノズル装置Sは、2つのバネボックス3を有することで、固定金枠1のプレート収納部11に装着された耐火プレート4Aと、スライド金枠2のプレート収納部21に装着された耐火プレート4Bとを対向させた状態で耐火プレート4Aと耐火プレート4Bとの間に面圧を負荷又は解除することが可能となっている。なお、2つのバネボックス3により面圧を負荷又は解除する機構は周知であるので説明を省略する。
図1(b)に表れているように、固定金枠1にはスライド金枠2のヒンジ22を回転可能かつスライド可能に支持するヒンジ軸12が設けられている。また、図3のB-B方向の拡大断面図である図6に表れているように、ヒンジ22には長孔221が設けられ、この長孔121にヒンジ軸12が貫入されている。すなわち、本実施形態においてスライド金枠2は、ヒンジ22の長孔221に貫入されたヒンジ軸12を回転中心として回転することで、固定金枠1に対して開閉可能となっている。また、本実施形態においてスライド金枠2は、ヒンジ22の長孔221に貫入されたヒンジ軸12に沿ってスライドすることで、固定金枠1に対してスライド可能となっている。なお、本実施形態において長孔121は、スライド金枠2のスライド面に対して垂直方向に長く形成されている。
図1(b)に表れているように、スライド金枠2の両端部の全長に亘ってスライド金枠2のスライド方向に伸びる凸条23が設けられ、この凸条23の上面が凸面231となっている。そして、この凸条23の内側(スライド金枠2の中央側)が凹面24となっている。
スライディングノズル装置Sは、スライド金枠をスライドさせる駆動装置6を備えている。本実施形態では駆動装置6として油圧シリンダーを使用している。
図1、図4、図5、及び図3のC-C方向の断面図である図7に表れているように、駆動装置6はスライド金枠2の連結軸25と連結する連結部61を有する。連結軸25はスライド金枠2の基端部に設けられた取付孔26に抜き差し可能に取り付けられている。また、連結部61は駆動装置6の駆動軸62の先端に固定されており、連結軸25を貫入して連結軸25と連結するために長孔611が設けられている。すなわち、本実施形態では、連結軸25が取付孔26及び長孔611に貫入することにより、スライド金枠2と駆動装置6の連結部61とが連結され、駆動装置6の駆動軸62が進退することにより、スライド金枠2がスライドする。なお、本実施形態において長孔611は、スライド金枠2のスライド面に対して垂直方向に長く形成されている。
図2~7に示した状態は、固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部21にそれぞれ耐火プレート4A及び耐火プレート4Bを装着し、かつ耐火プレート4A,4B間に面圧を負荷した状態である。すなわちスライド金枠2は、固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部21にそれぞれ耐火プレート4A及び耐火プレート4Bを装着した状態で耐火プレート4A,4B間に面圧を負荷できる第1位置にある。具体的に本実施形態では、固定金枠1のヒンジ軸21は図6に表れているようにスライド金枠2のヒンジ22に設けられている長孔221内の長手方向一側(図6において上側)に位置する。具体的には、図6においてヒンジ軸12の上縁と長孔221の上縁との間には隙間S1があり、ヒンジ軸12の下縁と長孔221の下縁との間には隙間S2がある。そして、第1位置では隙間S1の上下方向の長さが隙間S2の上下方向の長さより短い。
また、スライド金枠2の連結軸25は図7に表れているように駆動装置6の連結部61に設けられている長孔611内の長手方向他側(図7において下側)に位置する。具体的には、図7において連結軸25の上縁と長孔611の上縁との間には隙間S3があり、連結軸22の下縁と長孔611の下縁との間には隙間S4がある。そして、第1位置では隙間S3の上下方向の長さが隙間S4の上下方向の長さより長い。
さらに、図6に表れているように第1位置にあるときはスライド金枠2の凸面231は固定金枠1と接触していない。
一方、本実施形態においてスライド金枠2は、固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部21にそれぞれ耐火プレート4A及び耐火プレート4Bを装着していない状態で固定金枠1とスライド金枠2との間に面圧を負荷できる第2位置に移動可能である。以下、具体的に説明する。
図8~10は、固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部21にそれぞれ耐火プレート4A及び耐火プレート4Bを装着せず、かつ固定金枠1とスライド金枠2との間に面圧を負荷した状態の断面図で、それぞれ図5~7に対応する断面図である。
図8~10の状態において、スライド金枠2のヒンジ軸22は図9に表れているように固定金枠1のヒンジ12に設けられている長孔121内の長手方向他側(図9において下側)に移動している。具体的には、図9においてヒンジ軸12の上縁と長孔221の上縁との間には隙間S1があり、ヒンジ軸12の下縁と長孔221の下縁との間には隙間S2がある。そして、第2位置では隙間S1の上下方向の長さが隙間S2の上下方向の長さより長い。
また、スライド金枠2の連結軸25は図10に表れているように駆動装置6の連結部61に設けられている長孔611内の長手方向一側(図10において上側)に移動している。具体的には、図10において連結軸25の上縁と長孔611の上縁との間には隙間S3があり、連結軸22の下縁と長孔611の下縁との間には隙間S4がある。そして、第2位置では隙間S3の上下方向の長さが隙間S4の上下方向の長さより短い。
さらに、図9に表れているように第2位置にあるときスライド金枠2の凸面231は固定金枠1と接触し、固定金枠1とスライド金枠2との間に面圧が負荷されている。
すなわち第2位置とは、固定金枠とスライド金枠との間に面圧を負荷できる位置であり、より具体的に説明すると第2位置とは、固定金枠に対してスライド金枠が平行になり、かつ固定金枠とスライド金枠が接触した状態となる位置である。
このように、本実施形態においてスライド金枠2は、図5~7に示したように固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部21にそれぞれ耐火プレート4A及び耐火プレート4Bを装着した状態で耐火プレート4A,4B間に面圧を負荷できる第1位置と、図8~10に示したように固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部21にそれぞれ耐火プレート4A及び耐火プレート4Bを装着していない状態で固定金枠1とスライド金枠2との間に面圧を負荷できる第2位置とに移動可能である。具体的に本実施形態において、固定金枠1のヒンジ軸12は、図6に示した第1位置と図9に示した第2位置へのスライド金枠2の移動に際し、スライド金枠2のヒンジ22に設けられている長孔221内を移動する。なお、実際に移動するのはヒンジ軸12ではなく長孔221であるが、長孔221が移動することによりヒンジ軸12が長孔221内を移動することになる。一方、スライド金枠2の連結軸25は、図7に示した第1位置と図10に示した第2位置へのスライド金枠2の移動に際し、駆動装置6の連結部61に設けられている長孔611内を移動する。
ここで従来のスライディングノズル装置では、固定金枠及びスライド金枠に耐火プレートを装着した状態で耐火プレートに対して面圧の負荷又は解除を行うことを前提としており、固定金枠及びスライド金枠のプレート収納部に装着された耐火プレート同士が面接触した状態で面圧の負荷が行われていた。すなわち、固定金枠及びスライド金枠のプレート収納部の厚みよりも耐火プレートの厚みが厚くなるように構成されており、固定金枠とスライド金枠が接触しない状態で耐火プレートに対して面圧の負荷又は解除を行っていた。このような場合にも、耐火プレート間の加圧、減圧によるスライド金枠の移動に対応するためにスライド金枠のヒンジに長孔を設け、この長孔に固定金枠のヒンジ軸を貫入していた。しかし、耐火プレートが装着されていないと、耐火プレートの厚み分スライド金枠のヒンジが固定金枠側に移動するので、スライド金枠のヒンジの長孔の下縁と固定金枠のヒンジ軸の下縁が接触するようになっていた。この状態で金枠間に圧力が掛かると、ヒンジ軸が長孔の下縁により固定金枠側に押圧されてヒンジ軸が曲がる可能性があった。
より具体的に説明すると、従来のスライディングノズル装置では、耐火プレートを装着していない状態で固定金枠とスライド金枠との間に面圧を負荷しようとした場合、スライド金枠のヒンジの長孔の下縁が固定金枠のヒンジ軸の下縁に接触し、また、スライド金枠の連結軸の上縁が駆動装置の連結部に設けられている長孔の上縁に接触する。すなわち、従来のスライディングノズル装置においてスライド金枠は、耐火プレートを装着していない状態で固定金枠とスライド金枠との間に面圧を負荷できる第2位置に移動可能な構成にはなっていない。言い換えると、従来のスライディングノズル装置では、耐火プレートが装着されていない状態で面圧が負荷された場合、ヒンジ軸や連結軸などのスライディングノズル装置を構成する部品が損傷することになる。
これに対して本発明は、上述の通り作業者の操作間違え等によって耐火プレートが装着されていない状態でスライド金枠に面圧が負荷されることがあるとの問題認識のもと、耐火プレートが装着されていない状態で面圧が負荷された場合でも、スライディングノズル装置を構成する部品が損傷しにくいスライディングノズル装置を提供することを課題としている。そしてこの課題を解決するために本実施形態では、固定金枠1のヒンジ軸12が、スライド金枠2のヒンジ22に設けられている長孔221内において図6に示した第1位置と図9に示した第2位置とに移動できるように、長孔221の長さを、従来のスライディングノズル装置における長孔より長くしている。具体的には、図9に示した第2位置においてヒンジ軸12の下縁と長孔221の下縁との間に隙間S2ができるように、長孔121の長さを、従来のスライディングノズル装置における長孔よりも固定金枠1から離隔する方向(図9において下方向)に長くしている。また、スライド金枠2の連結軸25が、駆動装置6の連結部61に設けられている長孔611内において図7に示した第1位置と図10に示した第2位置とに移動できるように、長孔611の長さを、従来のスライディングノズル装置における長孔より長くしている。具体的には、図10に示した第2位置において連結軸25の上縁と長孔611の上縁との間に隙間S3ができるように、長孔611の長さを、従来のスライディングノズル装置における長孔よりも固定金枠1へ近接する方向(図10において上方向)に長くしている。
このように本実施形態では、スライド金枠2が第1位置及び第2位置のいずれの位置にあっても、ヒンジ軸12は長孔221の上縁又は下縁に接触せず、また連結軸25も長孔611の上縁又は下縁に接触しないようになっている。
以上の通り本実施形態においてスライド金枠2は、固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部21にそれぞれ耐火プレート4A及び耐火プレート4Bを装着した状態で耐火プレート4A,4B間に面圧を負荷できる第1位置と、固定金枠1のプレート収納部11及びスライド金枠2のプレート収納部21にそれぞれ耐火プレート4A及び耐火プレート4Bを装着していない状態で固定金枠1とスライド金枠2との間に面圧を負荷できる第2位置とに移動可能である。そのため、本実施形態のスライディングノズル装置Sは、耐火プレート4A,4Bが装着されていない状態で面圧が負荷された場合でも、スライディングノズル装置Sを構成する部品が損傷しにくい。
また、本実施形態においてスライド金枠2の端部には凸面231及び凹面24が設けられ、凸面231は、スライド金枠2が第2位置にあるときに固定金枠1と接触するようになっている。このようにスライド金枠2が第2位置にあるときに固定金枠1と接触する面を凸面231に限定することで、固定金枠1とスライド金枠2との間に面圧を安定的に負荷することができる。そのため、面圧負荷時に固定金枠1及びスライド金枠2が損傷しにくくなる。
さらに本実施形態では、耐火プレート4A,4Bが装着されていない状態で面圧が負荷された場合でも、スライディングノズル装置Sを構成する部品が損傷しにくいから、耐火プレート4A,4Bが装着されていない状態で面圧を負荷することができる。そうすると、耐火プレート4A,4Bが装着されていない状態でノズル孔の開度を全開状態にできるので、スライド金枠を開くことなく固定金枠1の上部にある上ノズル(図示省略)の清掃を行うことができる。また取鍋などの溶融金属容器が正立状態のときに、耐火プレートなしでノズル孔の開度を全開状態にできるので、溶融金属容器の内張りれんがを解体した後のれんが屑をスライディングノズル装置Sのノズル孔部分、すなわち開口部から排出することもできる。
S スライディングノズル装置
1 固定金枠
11 プレート収納部
12 ヒンジ軸
2 スライド金枠
21 プレート収納部
22 ヒンジ
221 長孔
23 凸条
231 凸面
24 凹面
25 連結軸
26 取付孔
3 バネボックス
4A,4B 耐火プレート
4A-1,4B-1 ノズル孔
5 下ノズル
6 駆動装置
61 連結部
611 長孔
62 駆動軸

Claims (4)

  1. 固定金枠と、前記固定金枠に対してスライド可能に設けられているスライド金枠とを備えるスライディングノズル装置であって、
    前記固定金枠及び前記スライド金枠は、それぞれ耐火プレートを装着するプレート収納部を有し、
    前記固定金枠のプレート収納部に装着された耐火プレートと、前記スライド金枠のプレート収納部に装着された耐火プレートとを対向させた状態で前記耐火プレート間に面圧を負荷することが可能であり、
    前記スライド金枠は、前記固定金枠のプレート収納部及び前記スライド金枠のプレート収納部にそれぞれ耐火プレートを装着した状態で前記耐火プレート間に面圧を負荷できる第1位置と、前記固定金枠のプレート収納部及び前記スライド金枠のプレート収納部にそれぞれ耐火プレートを装着していない状態で前記固定金枠と前記スライド金枠との間に面圧を負荷できる第2位置とに移動可能である、スライディングノズル装置。
  2. 前記スライド金枠の端部には凸面が設けられ、
    前記凸面は、前記スライド金枠が前記第2位置にあるときに前記固定金枠と接触する、請求項1に記載のスライディングノズル装置。
  3. 前記固定金枠には前記スライド金枠のヒンジを回転可能かつスライド可能に支持するヒンジ軸が設けられ、
    前記ヒンジには前記ヒンジ軸が貫入され、
    前記ヒンジ軸は、前記第1位置と前記第2位置への前記スライド金枠の移動に際し前記ヒンジ内を移動可能である、請求項1又は請求項2に記載のスライディングノズル装置。
  4. 前記スライド金枠をスライドさせる駆動装置をさらに備え、
    前記駆動装置は、前記スライド金枠の連結軸と連結する連結部を有し、
    前記連結軸は、前記第1位置と前記第2位置への前記スライド金枠の移動に際し前記連結部内を移動可能である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスライディングノズル装置。
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