JP2023109061A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023109061000001
【課題】複数の周波数帯に対応し、かつ、小型化されたアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置は、GND板11と、給電を行う給電部15と、GND板11に配置された開口部12と、開口部12の一辺および給電部15にそれぞれ接続する給電導体14と、開口部12の内部で互いに対向するように配置され、それぞれが開口部12の外周と接続する2本の導体を有するスプリット部13と、互いに対向するように配置した2本の導体のうち少なくとも1本は、導体の両端に接続され、接続された位置から導体の延在方向とは異なる方向に延在する導体延長部と、を備え、導体延長部の少なくとも一部は、開口部12の外周の辺と対向して配されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
近年、様々な場面において無線機器が利用されている。無線機器は、小型化が図られているとともに、複数の無線通信規格に対応するための高機能化が図られている。そのため、無線機器に設けられているアンテナを大型化することなく、配置の自由度を高くすることが求められている。
図18は、特許文献1にかかるGND板の内部の自由な位置に配置可能なアンテナ装置の一例を示す図である。具体的には、このアンテナ装置では、GND板41の外周のいずれの辺とも接しないように開口部42を配置し、開口部42の内部にスプリット部43を配置している。さらに、このアンテナ装置では、開口部42の一辺に給電導体44の一端を接続し、給電導体44の他端に接続した給電部45から交流電力を給電して並列スプリットリング共振器46を構成している。
さらに図19は、図18に示した並列スプリットリング共振器を拡大した図である。図19に示すように、GND板41に設けた開口部42の内部に、第1のスプリット部導体51と第2のスプリット部導体52を互いに対向するように配置し、第1のスプリット部導体51と開口部42の1辺を接続するように第3のスプリット部導体53を配置する。さらに同様に、第2のスプリット部導体52と開口部42の他の1辺を接続するよう第4のスプリット部導体54を配置する。これにより、スプリット部43を構成することができる。さらに、第3のスプリット部導体53および第4のスプリット部導体54と平行に配置した給電導体44の一端を開口部42の1辺と接続し、他端を給電部45と接続することにより交流電力を給電することができる。
より具体的には、図20は、図19に示したアンテナ装置を、所定の動作周波数において動作させる際の電流の流れを模式的に表わしたものであり、電流の流れを点線で示している。このアンテナ装置では、第3のスプリット部導体53と、第1のスプリット部導体51と、第2のスプリット部導体52と、第4のスプリット部導体54と、開口部42の外周の一部で構成されるループ状の経路に、電流Iが流れる。また、給電導体44と、第3のスプリット部導体53と、第1のスプリット部導体51と、第2のスプリット部導体52と、第4のスプリット部導体54と、開口部42の外周の一部で構成されるループ状の経路に電流Iが流れる。アンテナ装置では、この電流IおよびIを波源として電磁波を放射する。
特許第6548271号
近年、利用されている無線機器は小型化されており、無線機器内部の基盤の高密度実装となっていることから、内蔵するアンテナは様々な位置に柔軟に配置でき、かつ小型であることが要求される。また同時に、近年の無線機器は、複数の無線通信規格に対応することが要求されることから、無線機器に利用されるアンテナ装置についても、特許文献1に記載された関連するアンテナ装置のように単一の周波数で動作するものではなく、複数の周波数帯に対応することが要求される。本開示の目的は、上述した課題のいずれかを解決するアンテナ装置を提供することである。
アンテナ装置は、GND板と、給電を行う給電部と、前記GND板に配置された開口部と、前記開口部の一辺および前記給電部にそれぞれ接続する給電導体と、前記開口部の内部で互いに対向するように配置され、それぞれが前記開口部の外周と接続する2本の導体を有するスプリット部と、互いに対向するように配置した前記2本の導体のうち少なくとも1本は、前記導体の両端に接続され、前記接続された位置から前記導体の延在方向とは異なる方向に延在する導体延長部と、を備え、前記導体延長部の少なくとも一部は、前記開口部の外周の辺と対向して配されている。
複数の周波数帯に対応する小型化されたアンテナ装置を提供する。
実施の形態1にかかるアンテナ装置の構成を示した図である。 実施の形態1にかかる多共振並列スプリットリング共振器を拡大した一例を示す図である。 実施の形態1にかかるアンテナ装置の第1の動作周波数における電流の流れを模式的に示した図である。 実施の形態1にかかるアンテナ装置が第1の動作周波数で動作する際の回路図を等価的に示した図である。 実施の形態1にかかるアンテナ装置の第2の動作周波数における電流の流れを模式的に示した図である。 実施の形態1にかかるアンテナ装置が第2の動作周波数で動作する際の回路図を等価的に示した図である。 実施の形態1にかかるアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートの図である。 関連するアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートの図である。 実施の形態1にかかるアンテナ装置のリターンロス特性を示す図である。 関連するアンテナ装置のリターンロス特性を示す図である。 実施の形態2にかかるアンテナ装置の構成を示した図である。 実施の形態2にかかるアンテナ装置の第1の動作周波数における電流の流れを模式的に示した図である。 実施の形態2にかかるアンテナ装置の第2の動作周波数における電流の流れを模式的に示した図である。 実施の形態2にかかるアンテナ装置の第3の動作周波数における電流の流れを模式的に示した図である。 実施の形態2にかかるアンテナ装置が第3の動作周波数で動作する際の回路図を等価的に示した図である。 実施の形態2にかかるアンテナ装置のインピーダンス特性を示すスミスチャートの図である。 実施の形態2にかかるアンテナ装置のリターンロス特性を示す図である。 関連するアンテナ装置の構成を示した図である。 関連する多共振並列スプリットリング共振器を拡大した一例を示す図である。 関連するアンテナ装置が所定の動作周波数する場合の電流の流れを模式的に示した図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明にかかるアンテナ装置1の構成を示した図である。
アンテナ装置1は、GND板11と、GND板11の外周のいずれの辺とも接しないように配置された開口部12と、開口部12の内部に配され、互いに対向する2本の導体を含む多共振スプリット部(以下、スプリット部)13と、開口部12の一辺に一端が接続された給電導体14と、給電導体14の他端に接続された給電部15と、を備える。
なお、給電部15から交流電力を給電されたスプリット部13及び給電導体14により、多共振並列スプリットリング共振器16が構成されている。
図1は、GND板11の板面に対して対向する視点で示したものであり、後述する図2、図3等についても同様である。以下では、特段の記載が無い場合、このGND板11の板面に対して対向する視点における配置について説明する。
また、図1にかかるアンテナ装置1は、図18に示した関連するアンテナ装置と比較すると、以下の点で異なっている。
スプリット部13に配置された互いに対向する2本の導体は、開口部12の内部において、GND板11の外周のいずれの辺とも接しないように配置されているとともに、1本の導体の両端が延長された形状である。この導体における延長された形状の部分は、開口部12の一辺と対向している。
なお以下では、導体と対向している開口部12の辺とは、所定の方向に延在している導体について、その延在方向に対し垂直方向の距離が最短である位置に配されている略直線状の辺である。なお導体と、開口部12の辺が対向している箇所では、導体と辺が接しない状態で、互いの距離が十分に近接しているものとして説明する。
さらに、延長されている導体が開口部12の一辺と対向している状態とは、GND板11の板面に対して対向する視点において、導体の所定の箇所における延在方向が、開口部12の一辺の延在方向と、互いに略平行である状態と言うことができる。
多共振並列スプリットリング共振器16では、このように導体が配されているスプリット部13を含んで構成されている。
ここで図2は、図1で示した多共振並列スプリットリング共振器16を拡大した一例を示した図である。
図2に示すように、アンテナ装置1では、GND板11に設けた開口部12の内部に、第1のスプリット部導体21と第2のスプリット部導体22が互いに対向するように配されている。また、第1のスプリット部導体21と、開口部12の外周の一辺を接続するように第3のスプリット部導体23を配しており、第2のスプリット部導体22と開口部12の外周の一辺を接続するように第4のスプリット部導体24を配している。
さらに、第2のスプリット部導体22の一端を直角に延長するように、第2のスプリット部導体第1延長部31を配置する。また、第2のスプリット部導体第2延長部32は、第2のスプリット部導体第1延長部31の一端に接続している。これにより、第2のスプリット部導体第2延長部32は、開口部12の一辺と対向する。
同様に、第2のスプリット部導体22の他端を直角に延長するように第2のスプリット部導体第3延長部33を配置する。また、第2のスプリット部導体第4延長部34は、第2のスプリット部導体第3延長部33の一端に接続している。これにより、第2のスプリット部導体第4延長部34は、開口部12の一辺と対向する。
ここで、第2のスプリット部導体22の端部に直接接続され、第2のスプリット部導体22とは異なる方向に延在するように配される導線を第1の延長部とする。さらに、第1の延長部に接続され、第1の延長部の延在方向とはさらに異なる方向に延在するように配される導線を第2の延長部とする。
より具体的には、第2のスプリット部導体22の一端において、第2のスプリット部導体第1延長部31と第2のスプリット部導体第2延長部32を組み合わせて1つの導体延長部と考える。このとき、第2のスプリット部導体第1延長部31は第1の延長部、第2のスプリット部導体第2延長部32は第2の延長部となる。
同様に、第2のスプリット部導体第3延長部33と第2のスプリット部導体第4延長部34を組み合わせて1つの導体延長部と考えた場合には、第2のスプリット部導体第3延長部33が第1の延長部、第2のスプリット部導体第4延長部34が第2の延長部となる。
給電導体14は、開口部12の一辺と接続され、他端は給電部15と接続して交流電力を給電する。
図3は、図2に示しているアンテナ装置1において、第1の動作周波数における電流の流れを模式的に表したものである。給電部15から給電された図示しない電流が、給電導体14と開口部12の外周の一部と第3のスプリット部導体23と第1のスプリット部導体21を経由して供給される。これにより、第2のスプリット部導体22の一部と、第2のスプリット部導体第1延長部31と第2のスプリット部導体第2延長部32と、開口部12の外周の一部と、第4のスプリット部導体24で構成されるループ状の経路に電流I11が流れる。また、第2のスプリット部導体22の一部と、第2のスプリット部導体第3延長部33と、第2のスプリット部導体第4延長部34と、開口部12の外周の一部と、第4のスプリット部導体24で構成されるループ状の経路に電流I12が流れる。アンテナ装置1では、これらの電流I11とI12を波源として、第1の動作周波数の電磁波を放射する。
図4は、アンテナ装置1が、第1の動作周波数で動作する際の回路図を、等価的に示した図である。アンテナ装置1は、コイル部分L11と、コイル部L12と、コンデンサ部C11と、コンデンサ部C12と、で直列共振回路を2つ並列に接続した回路を構成している。
ここで、コイル部分L11は、電流I11が流れる経路で等価的に構成された箇所である。コイル部分L12は、電流I12が流れる経路で等価的に構成された箇所である。コンデンサ部C11は、第2のスプリット部導体第2延長部32と、開口部12の外周の一部で等価的に構成された箇所である。コンデンサ部C12は、第2のスプリット部導体第4延長部34と、開口部12の外周の一部で等価的に構成された箇所である。アンテナ装置1では、この共振回路の共振周波数により、第1の動作周波数が決定される。
給電部15からは、給電導体14と、開口部12の外周の一部と、第3のスプリット部導体23で疑似的に構成されるコイル部分L10と、第1のスプリット部導体21と、第2のスプリット部導体22の一部で等価的に構成されるコンデンサ部C10を経由して、高周波電流が給電される。
さらに図5は、図2に示しているアンテナ装置1における、第2の動作周波数における電流の流れを模式的に表したものである。図5に示すようにアンテナ装置1では、第3のスプリット部導体23と、第1のスプリット部導体21と、第2のスプリット部導体22の一部と、第2のスプリット部導体第1延長部31と第2のスプリット部導体第2延長部32と、開口部12の外周の一部で構成されるループ状の経路に電流I21が流れる。これにより、第3のスプリット部導体23と、第1のスプリット部導体21と、第2のスプリット部導体22の一部と、第2のスプリット部導体第3延長部33と、第2のスプリット部導体第4延長部34と、給電導体14と、開口部12の外周の一部とで構成されるループ状の経路に電流I22が流れる。これによりアンテナ装置1では、電流I21とI22を波源として第2の動作周波数の電磁波を放射する。
図6は、アンテナ装置1が第2の動作周波数で動作する場合における回路図を、等価的に示した図である。アンテナ装置1は、コイル部分L21と、コイル部分L22と、コンデンサ部C21と、コイル部分L23と、コイル部分L24と、コンデンサ部C22と、コンデンサ部C23と、を組み合わせた構成である。
ここで、コイル部分L21は、開口部12の外周の一部と、第3のスプリット部導体23と、で等価的に構成された箇所である。コイル部分L22は、給電導体14と、開口部12の外周の一部と、第3のスプリット部導体23で等価的に構成された箇所である。コンデンサ部C21は、第1のスプリット部導体21と、第2のスプリット部導体22の一部で等価的に構成された箇所である。コイル部分L23は、第2のスプリット部導体22の一部と、第2のスプリット部導体第1延長部31で等価的に構成された箇所である。コイル部分L24は、第2のスプリット部導体22の一部と、第2のスプリット部導体第3延長部33で等価的に構成された箇所である。コンデンサ部C22は、第2のスプリット部導体第2延長部32と、開口部12の外周の一部で等価的に構成された箇所である。コンデンサ部C23は、第2のスプリット部導体第4延長部34と、開口部12の外周の一部で等価的に構成された箇所である。
アンテナ装置1は、コイル部分L21とL23の合成インダクタンスとコンデンサ部C21とC22の合成容量で構成される直列共振回路と、コイル部分L22とL24の合成インダクタンスとコンデンサ部C21とC23の合成容量で構成される直列共振回路を、2つ並列に接続した回路を構成している。アンテナ装置1では、この共振回路の共振周波数により、第2の動作周波数が決定される。
具体的には、アンテナ装置1では、開口部12の大きさを変化させて電流I11および電流I12が流れる経路の長さを変えることで、等価的に構成されるコイル部のインダクタンスを変化させることができる。これにより、アンテナ装置1では、第1の動作周波数および第2の動作周波数を調整することができる。
また、アンテナ装置1では、第1のスプリット部導体21と、第2のスプリット部導体22が互いに対向する部分の長さや、互いの間隔を変えることによって、等価的に構成されるコンデンサ部のキャパシタンスを変化させることができる。これにより、アンテナ装置1では、第1の動作周波数および第2の動作周波数を調整することが可能である。
また、アンテナ装置1では、第2のスプリット部導体第2延長部32と、第2のスプリット部導体第4延長部34について、少なくとも一方の長さを変更することができる。これにより、第2のスプリット部導体第2延長部32または第2のスプリット部導体第4延長部34では、開口部12の外周の一部に対向する長さが変わり、等価的に構成されるコンデンサ部のキャパシタンスを変化させることができる。
さらに、開口部12の外周の辺と第2のスプリット部導体第2延長部32の間隔と、開口部12の外周の辺と第2のスプリット部導体第4延長部34の間隔、の少なくとも一方を変えることができる。これらの間隔の変更により、等価的に構成されるコンデンサ部のキャパシタンスを変化させることができる。
例えば、第2のスプリット部導体第2延長部32の一部または全体を、第2のスプリット部導体第2延長部32が対向している開口部12の外周の辺に対して近づけるか、遠ざけることにより、キャパシタンスを変化させることができる。また同様に、第2のスプリット部導体第4延長部34の一部または全体を、第2のスプリット部導体第4延長部34が対向している開口部12の外周の辺に対して近づけるか、遠ざけることにより、キャパシタンスを変化させることができる。これにより、アンテナ装置1では、第1の動作周波数および第2の動作周波数を調整することが可能である。
図7は、本実施の形態1にかかるアンテナ装置1のインピーダンス特性を示すものであって、スミスチャートを用いて周波数に対するインピーダンスの軌跡を示した図である。また図7において、矢印で示しているインピーダンスの軌跡がスミスチャートの中心に接近する点が、それぞれ第1の動作周波数および第2の動作周波数である。
ここで比較として、図8に、1つの動作周波数でのみ動作する関連するアンテナ装置におけるインピーダンス特性を示している。図7と同様に、インピーダンスの軌跡がスミスチャートの中心に最接近する点、または中心を通る水平線と交差する点がアンテナ装置の動作周波数である。
なお図7と図8を比較すると、本実施の形態1にかかるアンテナ装置1では2つの動作周波数で動作することから、図7に示したスミスチャート上において、2回大きな円を描くようにインピーダンスの軌跡が表れている。これに対し、関連するアンテナ装置では、1つの動作周波数で動作することから、図8に示したスミスチャート上において、2回大きな円を描くようにインピーダンスの軌跡が表れている。
図9は、実施の形態1にかかるアンテナ装置1のリターンロス特性を示している。ここで、リターンロスとは、図7に示したインピーダンス特性と全く同じ測定をするもので、単にチャートが異なるだけであり、インピーダンスが50Ωに近ければ近い程、小さな値になる様に作られた図表である。つまり、図7のスミスチャートでインピーダンスの軌跡が中心に近付くほど図9においてリターンロスは小さくなり、リターンロスが小さい値である程、アンテナ装置の特性が良くなる事を示す。
また、図9においてリターンロスの谷の部分にあたる周波数を共振周波数と呼び、アンテナ装置として動作している周波数を示している。アンテナ装置が良好に動作するためには、一般的に、動作する周波数においてリターンロスが-5dB以下であることが望ましい。
例えば図10は、1つの動作周波数でのみ動作する関連するアンテナ装置におけるリターンロス特性を示している。すなわち、1つの動作周波数で動作する関連するアンテナ装置では、図10に示すように、1箇所の共振周波数において、リターンロスが-5dB以下となる。
一方で図9を確認すると、実施の形態1にかかるアンテナ装置1では、矢印で示されている第1の動作周波数および第2の動作周波数において、リターンロスが-5dB以下であり、2つの動作周波数において、良好なアンテナ装置として動作することが分かる。
このようにして、アンテナ装置1では、GND板11と、給電を行う給電部15と、GND板11に配置された開口部12と、開口部12の一辺および給電部15にそれぞれ接続する給電導体14と、開口部12の内部で互いに対向するように配置し、それぞれが開口部12の外周と接続する2本の導体を有するスプリット部13と、互いに対向するように配置した2本の導体のうち少なくとも1本は導体の両端に接続され、接続された位置から導体の延在方向とは異なる方向に延在する導体延長部と、を設けることができる。このとき、導体延長部の少なくとも一部は、開口部12の外周の辺と対向して配された状態である。
すなわち、スプリット部13に配される導体を延長して、開口部12の一辺と対向するように配することができる。これによりアンテナ装置1は、複数の動作周波数においてアンテナ装置として良好に動作することができる。
またこのように構成したアンテナ装置1では、スプリット部13内における導体の延長や、位置の変更に対して自由度が高く、アンテナ装置1が大型化することを抑制できる。
<実施の形態2>
図11は、アンテナ装置の構成を変更した別の実施例を示した図である。ここで、図11は、アンテナ装置2の多共振並列スプリットリング共振器16を拡大した図であり、実施の形態1にかかる図2に対応する図である。以下では、実施の形態1のアンテナ装置1において説明した構成箇所と同様の構成箇所については、同一の符号を付し説明を省略する。
図11に示したアンテナ装置2では、図2及び図3と比較すると、第2のスプリット部導体22の一端には、第2のスプリット部導体第1延長部31とは反対側に直角に延長するように第2のスプリット部導体第5延長部35を配置している。さらに、開口部12の一辺と対向するように第2のスプリット部導体第6延長部36を第2のスプリット部導体第5延長部35の一端に接続している。
また、第2のスプリット部導体22の他端には、第2のスプリット部導体第3延長部33とは反対側に直角に延長するように、第2のスプリット部導体第7延長部37を配置している。さらに、開口部12の一辺と対向するように、第2のスプリット部導体第8延長部38を、第2のスプリット部導体第7延長部37の一端に接続している。
これにより、アンテナ装置2は、第1の周波数および第2の周波数に加えて、第3の動作周波数でも動作する。
なおこの場合、第2のスプリット部導体第5延長部35と第2のスプリット部導体第6延長部36を1つの導体延長部として考えると、第2のスプリット部導体第5延長部35が第1の延長部であり、第2のスプリット部導体第6延長部36が第2の延長部である。
また同様に、第2のスプリット部導体第7延長部37と第2のスプリット部導体第8延長部38を1つの導体延長部として考えると、第2のスプリット部導体第7延長部37が第1の延長部であり、第2のスプリット部導体第6延長部36が第2の延長部である。
図12は、図11に示したアンテナ装置2において、第1の動作周波数における電流の流れを模式的に表わしたものである。アンテナ装置2では、実施の形態1において図3、図5に示した経路と同じ経路で電流I11および電流I12が流れる。これにより、アンテナ装置2は、電流I11とI12を波源として第1の動作周波数の電磁波を放射することができる。
図13は、図11に示したアンテナ装置2において、第2の動作周波数における電流の流れを模式的に表わしたものである。アンテナ装置2では、実施の形態1において図3、図5に示した経路と同じ経路で電流I21および電流I22が流れる。これにより、アンテナ装置2は、電流I21とI22を波源として第2の動作周波数の電磁波を放射することができる。
図14は、図11に示したアンテナ装置2において、第3の動作周波数における電流の流れを模式的に表わしたものである。アンテナ装置2では、第2のスプリット部導体第5延長部35と、第2のスプリット部導体第1延長部31と、第2のスプリット部導体第2延長部32と、開口部12の外周の一部と、第2のスプリット部導体第6延長部36と、で構成されるループ状の経路に電流I31が流れる。また、第2のスプリット部導体第7延長部37と、第2のスプリット部導体第3延長部33と、第2のスプリット部導体第4延長部34と、給電導体14と、開口部12の外周の一部と、第2のスプリット部導体第8延長部38とで構成されるループ状の経路に電流I32が流れる。これにより、アンテナ装置2では、電流I31とI32を波源として、第3の動作周波数の電磁波を放射する。
図15は、実施の形態2にかかるアンテナ装置2の第3の動作周波数における回路図を等価的に示した図である。アンテナ装置2は、コイル部分L31と、コイル部分L32と、コイル部分L33と、コイル部分L34と、コンデンサ部分C31と、コンデンサ部分C32と、コンデンサ部分C33と、コンデンサ部分C34とを組み合わせた構成で、透過的に示される。
ここで、コイル部分L31は、開口部12の外周の一部により等価的に構成される箇所である。コイル部分L32は、給電導体14と、開口部12の外周の一部とで等価的に構成される箇所である。コイル部分L33は、第2のスプリット部導体第1延長部31と、第2のスプリット部導体第5延長部35と、で等価的に構成される箇所である。コイル部分L34は、第2のスプリット部導体第3延長部33と、第2のスプリット部導体第7延長部37と、で等価的に構成される箇所である。コンデンサ部分C31は、第2のスプリット部導体第2延長部32と、開口部12の外周の一部で等価的に構成される箇所である。コンデンサC32は、第2のスプリット部導体第4延長部34と、開口部12の外周の一部で等価的に構成される箇所である。コンデンサ部分C33は、第2のスプリット部導体第6延長部36と、開口部12の外周の一部で等価的に構成される箇所である。コンデンサ部分C34は、第2のスプリット部導体第8延長部38と、開口部12の外周の一部で等価的に構成される箇所である。
アンテナ装置2では、コイル部分L31とL33の合成インダクタンスと、コンデンサ部分C31とC33の合成容量で構成される直列共振回路と、コイル部分L32とL34の合成インダクタンスとコンデンサ部分C32とC34の合成容量で構成される直列共振回路を2つ並列に接続した回路を構成する。これにより、アンテナ装置2では、この共振回路の共振周波数により、第3の動作周波数が決定される。
ここで、アンテナ装置2では、開口部12の大きさを変化させて電流I31および電流I32が流れる経路の長さを変えることができる。これにより等価的に構成されるコイル部のインダクタンスが変化し、アンテナ装置2では、第1の動作周波数および第2の動作周波数と同様に、第3の動作周波数を調整することができる。
またアンテナ装置2では、開口部12の外周の辺に対向する第2のスプリット部導体第2延長部32の長さや、第2のスプリット部導体第2延長部32と開口部12の外周の辺の間隔を変えることができる。さらに、開口部12の外周の辺に対向する第2のスプリット部導体第4延長部34の長さや、第2のスプリット部導体第4延長部34と開口部12の外周の辺との間隔を変えることができる。これにより、等価的に構成されるコンデンサ部のキャパシタンスが変化し、アンテナ装置2では、第1の動作周波数および第2の動作周波数同様に、第3の動作周波数を調整することができる。
またアンテナ装置2では、開口部12の外周の辺に対向する第2のスプリット部導体第6延長部36の長さや、第2のスプリット部導体第6延長部36と開口部12の外周の辺との間隔を変えることができる。さらに、開口部12の外周の辺に対向する第2のスプリット部導体第8延長部38の長さや、第2のスプリット部導体第8延長部38と開口部12の外周の辺との間隔を変えることができる。これにより、等価的に構成されるコンデンサ部のキャパシタンスが変化し、アンテナ装置2では、第3の動作周波数を調整することができる。
図16は、実施の形態2にかかるアンテナ装置2のインピーダンス特性を示している。図16において、矢印で示しているインピーダンスの軌跡がスミスチャートの中心に接近する点がそれぞれ第1の動作周波数、第2の動作周波数、第3の動作周波数である。
図17は、実施の形態2にかかるアンテナ装置2のリターンロス特性を示している。図17の矢印で示されている第1の動作周波数、第2の動作周波数、第3の周波数において、アンテナ装置2は、リターンロスが-5dB以下であり、良好なアンテナとして動作することが分かる。
このようにして、スプリット部内に配される導体の延長部を、開口部12の2辺に対向する状態とすることによって、アンテナ装置2は、3つの動作周波数で動作するアンテナとして良好に動作させることができる。すなわち、アンテナを大きくすることなく、複数の周波数で動作可能なアンテナを構成することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 アンテナ装置
2 アンテナ装置
11 GND板
12 開口部
13 スプリット部
14 給電導体
15 給電部
16 多共振並列スプリットリング共振器
21 第1のスプリット部導体
22 第2のスプリット部導体
23 第3のスプリット部導体
24 第4のスプリット部導体
31 第2のスプリット部導体第1延長部
32 第2のスプリット部導体第2延長部
33 第2のスプリット部導体第3延長部
34 第2のスプリット部導体第4延長部
35 第2のスプリット部導体第5延長部
36 第2のスプリット部導体第6延長部
37 第2のスプリット部導体第7延長部
38 第2のスプリット部導体第8延長部

Claims (7)

  1. GND板と、
    給電を行う給電部と、
    前記GND板に配置された開口部と、
    前記開口部の一辺および前記給電部にそれぞれ接続する給電導体と、
    前記開口部の内部で互いに対向するように配置され、それぞれが前記開口部の外周と接続する2本の導体を有するスプリット部と、
    互いに対向するように配置した前記2本の導体のうち少なくとも1本は、前記導体の両端に接続され、前記接続された位置から前記導体の延在方向とは異なる方向に延在する導体延長部と、を備え、
    前記導体延長部の少なくとも一部は、前記開口部の外周の辺と対向して配されている、
    アンテナ装置。
  2. 前記開口部の内部に互いに対向して配された2本の導体は、長さの変更が可能であり、
    前記長さの変更に応じて変更される動作周波数で、動作を行う、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記開口部の内部に互いに対向して配された2本の導体は、互いの間隔の変更が可能であるように配されており、
    前記間隔の変更に応じて変更される動作周波数で、動作を行う、
    請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記導体延長部は、
    前記導体の端部に接続され、前記導体とは異なる方向に延在する第1の延長部と、
    前記第1の延長部の端部に接続され、前記第1の延長部とは異なる方向に延在する第2の延長部と、を有し、
    前記第2の延長部は、前記開口部の外周の辺と対向して配されている、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1の延長部と前記第2の延長部の少なくとも一方の長さが変更可能であり、
    前記長さの変更に応じて変更される動作周波数で、動作を行う、
    請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記開口部の外周の辺と前記第1の延長部の間隔、又は、前記開口部の外周の辺と前記第2の延長部の間隔、の少なくとも一方が変更可能であり、
    前記間隔の変更に応じて変更される動作周波数で、動作を行う、
    請求項4又は請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 前記開口部は、大きさが変更可能であり、
    前記開口部の大きさの変更に応じて変更される動作周波数で、動作を行う、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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